JPH07291579A - 搬送装置及び継電装置 - Google Patents

搬送装置及び継電装置

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JPH07291579A
JPH07291579A JP9277394A JP9277394A JPH07291579A JP H07291579 A JPH07291579 A JP H07291579A JP 9277394 A JP9277394 A JP 9277394A JP 9277394 A JP9277394 A JP 9277394A JP H07291579 A JPH07291579 A JP H07291579A
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JP
Japan
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power supply
power
gripping
moving
terminal
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Application number
JP9277394A
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English (en)
Inventor
Kenichi Yabuki
研一 矢吹
Koji Yamada
浩司 山田
Tsugio Watanabe
二夫 渡辺
Kazu Kasahara
計 笠原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TECHNO OOTE KK
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
TECHNO OOTE KK
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 定点で給電して、誤作動による落下等を確実
に防止する。 【構成】 物体Bを把持するための把持手段12と、該
把持手段12を駆動するモータ13とを備える吊り具4
に、モータ13に接続状態の受電端子17を取り付け、
垂直搬送路6,8の下端部に、受電端子17に接触して
電源からの電流を供給する給電手段10を設け、その給
電手段10は、受電端子17に接触させられる給電端子
61と、該給電端子61を直線的に進退させる移動機構
63とを備え、吊り具4が垂直搬送路6,8の下端部に
配置されたときにのみ、給電端子61が受電端子17に
対向して、給電操作が可能なようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、危険物や重量物等を把
持して搬送する搬送装置、及び移動体の電動手段に電流
を供給する継電装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、物体を把持して搬送する装置とし
て、例えば、天井レール上を走行するトロリにウインチ
を搭載するとともに、該ウインチに吊り具を支持し、該
吊り具によって物体を把持した状態として搬送する装置
が知られている。
【0003】このような搬送装置において、物体が危険
物や重量物等の場合、搬送中、特に天井のウインチから
離れた状態となる吊り具の垂直移動の際の物体の振れを
できるだけ小さくするために、吊り具が移動する垂直運
搬路に沿って吊り具の側部を案内するようにガイドレー
ルを付設することが行われる。また、吊り具の把持手段
の駆動源としてモータ等の電動手段を使用する場合、搬
送経路付近に設置される他の電子機器のノイズの影響を
受けるなどにより、電動手段が誤って作動すると、把持
操作が不完全となって偏って把持したり、搬送中に物体
を落下させてしまうなどの問題がある。
【0004】このような物体の落下防止等のための安全
対策として、例えば、吊り具への電源の搭載をやめ、吊
り具に集電機構を取り付け、搬送経路の終点位置等、物
体の把持及びその把持解除を行う位置に、電源に接続し
たトロリ線を敷設して、集電機構がトロリ線に接してい
るときにのみ電動手段に電流が供給されるようにした継
電装置を設ける構成とすることが考えられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに給電位置を限定したとしても、把持手段を作動させ
るべき位置は、搬送経路の終点、言い換えれば特定の定
点であるから、トロリ線のようにある長さの範囲で給電
される構成である以上、落下高さは小さいとは言え、誤
作動により物体を落下させるおそれを完全になくすこと
は難しい。また、吊り具の移動が完全に停止する前に給
電されるなど、把持位置と給電位置とにずれが生じ易
く、その結果、把持が不完全となって、片吊り等が生じ
るおそれもある。さらに、集電機構がトロリ線を摺動す
るため、両者の損傷等が生じるという問題もある。本発
明は、電動手段に定点で給電して、誤作動による落下等
を確実に防止することを目的とする。また、他の目的
は、損傷等の少ない継電装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の搬送装置
は、物体を把持するための把持手段と、該把持手段を駆
動する電動手段と備える移動体に、前記電動手段に接続
状態の受電端子を取り付けるとともに、移動体の移動経
路の近傍位置に、受電端子に接触して電源からの電流を
供給する給電手段を設けてなり、前記給電手段は、受電
端子に接触させられる給電端子と、該給電端子を直線的
に進退させる移動機構とから構成されていることを特徴
とする。
【0007】請求項2記載の搬送装置は、移動体の移動
経路上に、該移動体が物体を把持すべき位置に到達した
ことを検知する位置検知手段が設けられるとともに、前
記把持手段には、該把持手段が物体に着座したことを検
知する着座検知手段が設けられ、これら両検知手段と給
電手段との間に、両検知手段がともに検知信号を出力し
ている場合にのみ給電手段を作動する制御装置が設けら
れていることを特徴とする。
【0008】請求項3記載の搬送装置は、移動体の移動
経路上に、該移動体が把持手段の把持を解除すべき位置
に到達したことを検知する位置検知手段が設けられると
ともに、把持手段から物体を受け取るべき位置には、物
体が載置されたことを検知する着床検知手段が設けら
れ、これら両検知手段と給電手段との間に、両検知手段
がともに検知信号を出力している場合にのみ給電手段を
作動する制御装置が設けられていることを特徴とする。
【0009】請求項4記載の継電装置は、移動体の電動
手段に接続された受電端子と、該受電端子に接触して電
源からの電流を供給する給電手段とからなる継電装置で
あって、前記給電手段の移動手段が、直線的に往復移動
させられる支持台に、該支持台の移動方向に沿うガイド
ロッドが該移動方向に移動自在に支持され、該ガイドロ
ッドの先端に前記給電端子が設けられ、該給電端子と支
持台との間に、給電端子を前方に向けて付勢する弾性部
材が設けられていることを特徴とする。
【0010】
【作用】請求項1記載の搬送装置は、把持手段の受電端
子に給電手段の給電端子を接触させなければ、電動手段
への電流の供給がなされないようになっているので、把
持及び把持解除の操作時のみ給電して、搬送中には給電
しないようにし、搬送中に外部ノイズ等の影響を受けて
誤作動することを防止することができる。そして、その
給電手段は給電端子を直線的に進退させる構成であるか
ら、定点で確実に給電操作を行うことができる。
【0011】請求項2記載の搬送装置は、把持操作にお
いて、移動体の位置と把持手段の着座との二つの条件が
満たされた場合にのみ、給電手段が作動するようになっ
ているから、移動体が把持位置に配置されたとしても物
体に正確に着座していない場合や、物体が傾斜している
などにより着座が確認されたとしても移動体が把持位置
に配置されていない場合などには、給電手段が作動しな
いから、物体を偏って把持するなどの異常を確実に防止
することができる。
【0012】請求項3記載の搬送装置は、把持解除操作
において、移動体の位置と物体の着床との二つの条件が
満たされた場合にのみ、給電手段が作動するようになっ
ているから、移動体が把持解除位置に配置されたとして
も物体が正確に着床していない場合や、物体が傾斜して
いるなどにより着床が確認されたとしても移動体が把持
解除位置に配置されていない場合などには、給電手段が
作動しないから、物体を落下させるなどの異常を確実に
防止することができる。
【0013】請求項4記載の継電装置は、その給電手段
が、往復移動させられる支持台に給電端子を弾性部材で
付勢して設けた構成とされているから、受電端子との接
触圧を有効に確保し得るとともに、接触したときの衝撃
を少なくして、両者の損傷を防止することができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の搬送装置の一実施例を図面に
基づいて説明する。この搬送装置は、図8に示すよう
に、天井に懸架したレール1上にトロリ等の水平搬送手
段2が支持され、該水平搬送手段2にウインチ等の垂直
搬送手段3が搭載されて、該垂直搬送手段3から吊り具
4が吊り下げられた構成とされ、床5a上の物体Bを垂
直に吊り上げ、天井のレール1に沿って水平に搬送した
後、再び床5b上に吊り降ろす作業を行うものである。
図8中、符号6が第1垂直搬送路、符号7が水平搬送
路、符号8が第2垂直搬送路を示し、両垂直搬送路6,
8には、吊り具4の垂直移動を案内するガイドレール9
と本発明に係る給電手段10とが設けられている。な
お、本発明に係る移動体は、この実施例においては吊り
具4をいう。
【0015】前記吊り具4は、図3に示すように、ハウ
ジング11の中に、物体Bを把持するための把持手段1
2と、該把持手段12を駆動する電動手段であるモータ
13と、把持手段12の作動を検知する把持検知手段1
4と、把持手段12が物体Bに着座したことを検知する
着座検知手段15とが設けられ、ハウジング11の側部
に、吊り具4の移動に従って前記ガイドレール9上を転
動するローラ16と、モータ13に接続された受電端子
17(図4から図6参照)とが設けられた構成とされて
いる。ガイドレール9は、図2の例では、4本のアング
ル材9aを相互に平行に固定してなり、ローラ16は、
各アングル材9aの直交する2面にそれぞれ接触するよ
うに、各アングル材9a毎に複数組ずつ設けられて、水
平方向のいずれの方向への振れをも規制し得るようにな
っている。
【0016】前記把持手段12は、モータ13によって
回転させられる垂直なねじ軸21に、ナット部材22が
取り付けられるとともに、該ナット部材22の側方に離
間した位置に、周方向に適宜間隔をおいて複数(図3に
はそのうちの一つのみ図示している)のクランプ爪23
が水平な支持軸24により垂直揺動自在に支持され、こ
れらクランプ爪23とナット部材22との間に、ナット
部材22の垂直移動によって各クランプ爪23を開閉移
動させるレバー25が配置された構成とされている。
【0017】各クランプ爪23は、先端に物体Bの上部
フランジBaの下面に係止されるフック部23aが形成
されるとともに、支持軸24で支持されている付近に前
記ナット部材22に向けて湾曲面23bが形成されてい
る。一方、各レバー25は、図示例では「く」の字状に
屈曲形成され、その中央部がハウジング11に水平な支
持軸26によって支持されるとともに、一端部が前記ナ
ット部材22にピン27により結合され、他端部にロー
ラ28が取り付けられ、該ローラ28がクランプ爪23
の湾曲面23bを摺動しながら円弧運動することによ
り、クランプ爪23を開閉するようになっている。図3
の例では、ナット部材22が上昇するとレバー25先端
のローラ28がクランプ爪23の湾曲面23b下部を押
圧してクランプ爪23を開き、ナット部材22が下降す
るとローラ28がクランプ爪23の湾曲面23b上部を
押圧してクランプ爪23を閉じるようになっている。
【0018】把持検知手段14は、前記ナット部材22
に、該ナット部材22とともに垂直移動させられる延長
ロッド31が垂直に固定されるとともに、該延長ロッド
31の上端部に膨出部32が一体に形成され、図示例で
はモータ13の側面に、膨出部32の高さ方向の位置を
検出するリミットスイッチ等の把持センサ33が設けら
れた構成とされ、把持センサ33は、物体Bへの把持動
作にともなう延長ロッド31の上昇位置においてON信
号を出力し、把持解除の動作による延長ロッド31の下
降位置においてOFFとなるようになっている。
【0019】着座検知手段15は、ハウジング11の下
壁11aを貫通して垂直移動自在に支持された垂直な突
き出しロッド41と、該突き出しロッド41を下方に向
けて付勢するばね等の弾性部材42と、前記把持検知手
段14の把持センサ33と同様、突き出しロッド41上
端部の膨出部43の高さ方向の位置を検出するリミット
スイッチ等の着座センサ44とから構成され、物体Bを
把持していない通常時は、突き出しロッド41の下端部
がハウジング11の下壁11a下面から図3の鎖線で示
すように突出しており、ハウジング11が物体Bの上部
フランジBa上面に当接することにより、物体Bによっ
て突き出しロッド41が押し上げられると、着座センサ
44がON信号を出力して着座したことが検知されるよ
うになっている。
【0020】そして、吊り具4の垂直移動を案内する前
記第1、第2の各垂直搬送路6,8の下端部には、該吊
り具4が把持位置あるいは把持解除位置まで下降したこ
とを検知するリミットスイッチ等の位置センサ45がガ
イドレール9に固定状態に設けられており、該位置セン
サ45は、吊り具4のハウジング11の外側面に取り付
けられた突起46によって作動させられることによりO
N信号を出力して、吊り具4が把持位置や把持解除位置
まで下降したことを検知するようになっている。すなわ
ち、両垂直搬送路6,8にそれぞれ設けられた位置セン
サ45と吊り具4の突起46とにより、第1、第2の位
置検知手段47,48が構成される。
【0021】一方、前記受電端子17は、銅等の導電性
金属材に金めっき等が施されてなり、図4から図6に示
すように、モータ13からのケーブル51が接続される
平坦な接続板52を備え、ハウジング11の側壁11b
の外面に固定状態の取り付けブロック53に、接続板5
2をハウジング11の外側方に向けて露出させた状態と
して固定されている。図示例では、前記モータ13とし
て単相モータが使用されるとともに、受電端子17が上
下に間隔をおいて3個設けられ、モータ13を正転、逆
転、両方向に駆動するため、1個を共通端子として、正
転用、逆転用にそれぞれ受電端子を2個ずつ使用するよ
うになっている。もちろん、受電端子を2個として正
転、逆転を切り替えるようにしてもよい。なお、前記ハ
ウジング11、取り付けブロック53は絶縁材料によっ
て構成されるとともに、各受電端子13の間には、これ
ら相互の離隔距離を確保する等の目的で、絶縁体からな
る隔壁54が設けられている。
【0022】前記給電手段10は、各垂直搬送路6,8
の下端部に設けられており、前記受電端子17に対応し
て上下に間隔をおいて配置された3個の給電端子61
と、これら給電端子61を一括して保持する支持台62
と、該支持台62を往復移動する移動機構63とから構
成されている。その移動機構63は、モータ64によっ
て回転させられる水平なねじ軸65と、該ねじ軸65に
取り付けられたナット部材66とから構成され、該ナッ
ト部材66に、前記支持台62が固定されている。この
支持台62は、ガイド67に沿って移動自在に支持され
たベッド68の上に支柱ブロック69が一体に設けられ
てなるもので、そのベッド68が前記ナット部材66に
固定されている。なお、前記ガイド67には、支持台6
2が前進端まで移動したときにON信号を出力して、給
電端子61が受電端子17に接触したことを検出するた
めのリミットスイッチ等の給電検知手段70が設けられ
ている。
【0023】給電端子61は、前記受電端子17と同
様、導電性金属材に金めっき等が施されてなり、幅広の
偏平な形状をなし、その前部につば部72が形成され、
該つば部72の前面に突出部73が形成された構成とさ
れている。そして、支柱ブロック69を貫通するガイド
ロッド71の先端に取り付けられている。このガイドロ
ッド71は、一つの給電端子61につき2本ずつ平行に
設けられ、支柱ブロック69と給電端子61との間に
は、給電端子61を前方に向けて付勢するばね等の弾性
部材74が設けられている。そして、各給電端子61に
接続されたケーブル75が留め具76により支柱ブロッ
ク69の側面に支持された後、電源Dに接続されてい
る。なお、支柱ブロック69、ガイドロッド71等は絶
縁材料によって構成されている。そして、これら給電端
子61は、各垂直搬送路6,8の下端部において前記位
置センサ45が吊り具4によって作動させられたとき
に、該吊り具4の各受電端子17と対向状態となる位置
関係に配置されている。この給電手段10と受電端子1
7とにより本発明に係る継電装置が構成される。
【0024】一方、前記第2垂直搬送路8の下方の床5
b上には、図1に示すように、吊り具4によって搬送さ
れた物体Bを載置する受台81が設けられており、該受
台81には、物体Bの下端部を嵌合する凹部82と、該
凹部82内に物体Bが嵌合状態に載置されたことを検知
する着床検知手段83とが設けられている。該着床検知
手段83は、受台81に垂直移動自在に支持されて凹部
82内に突出する垂直な押し下げロッド84と、該押し
下げロッド84を上方に向けて付勢するばね等の弾性部
材85と、押し下げロッド84の下端部の高さ方向の位
置を検知する着床センサ86とから構成され、受台81
に物体Bが載置されていない通常時には、弾性部材85
の付勢力によって押し下げロッド84が凹部82内に突
出し、物体Bが凹部82内に嵌合したときに、その重量
によって押し下げロッド84が押し下げられ、その下端
が着床センサ86を作動することによりON信号が出力
されて、物体Bが凹部82内に嵌合状態に載置されたこ
とを検知できるようになっている。
【0025】なお、各垂直搬送路6,8の上端位置に
は、吊り具4が各垂直搬送路6,8の上端に位置したこ
とを検知して、垂直搬送と水平搬送とを切り替えるため
の第3位置検知手段91及び第4位置検知手段92が設
けられている。そして、前記水平搬送手段2、垂直搬送
手段3、吊り具4のモータ13、各検知手段、給電手段
10等は、これらとの間で信号の授受、電流の供給等を
行うための制御装置93に接続されており、該制御装置
93には、図7に示すように、給電手段10に対して給
電開始の指令を出力する給電開始制御部94、その給電
の停止の指令を出力する給電停止制御部95、水平搬送
手段2に対する駆動を制御する水平搬送制御部96、垂
直搬送手段3に対する駆動を制御する垂直搬送制御部9
7等が設けられる。
【0026】このように構成された搬送装置によって物
体Bを搬送する場合、第1垂直搬送路6の直下に置かれ
た物体Bの上方位置まで吊り具4を移動して、該吊り具
4を第1垂直搬送路6のガイドレール9に沿って下降さ
せ、第1位置検知手段47の位置センサ45が吊り具4
の突起46により作動させられると、その位置検知信号
を受けた制御装置93の垂直搬送制御部97からの制御
信号によって吊り具4の下降が停止される。このとき同
時に、吊り具4は物体Bの上に着座することになり、物
体Bの上部フランジBaによって着座検知手段15の突
き出しロッド41が押し上げられる。そして、その着座
検知信号が制御装置93に検出されると、制御装置93
の給電開始制御部94は、該着座検知信号と前記位置検
知信号との論理積の条件の下、給電手段10のモータ1
3が作動させられる。
【0027】給電手段10は、この吊り具4の停止位置
において、各給電端子61が受電端子17に対向するこ
とになり、そのモータ64が作動すると、支持台62が
前進し、給電端子61が吊り具4の受電端子17に当接
した時点で給電検知手段70が作動して、その給電検知
信号が制御装置93に検出されると、給電停止手段95
の駆動停止の制御信号によってモータ64の駆動が停止
される。
【0028】そして、この給電手段10から供給される
電流により、把持手段12のモータ13が駆動状態とさ
れ、クランプ爪23が物体Bの上部フランジBaを把持
する。その把持完了は、把持手段12の前記ナット部材
22とともに上昇移動する延長ロッド31によって把持
センサ33が作動することにより、検知することができ
る。この把持センサ33の把持検知信号を受けて制御装
置93の給電停止制御部95は給電停止の制御信号を出
力し、その信号を受けて給電手段10の移動機構63が
作動されて給電端子61が退避させられる。
【0029】この把持位置において、吊り具4が第1垂
直搬送路6の第1位置検知手段47により把持位置まで
下降したことが検出されたとしても、物体Bが床5a上
にない場合や、物体Bが傾斜して配置されるなどによ
り、把持手段12が正確に物体Bに着座していない場合
には、着座検知手段83の着座センサ44がOFFの状
態となっているから、給電手段10による給電動作は行
われない。したがって、物体Bを斜め吊りするような危
険を回避することができる。
【0030】このようにして物体Bを把持した後は、垂
直搬送手段3により吊り具4を上昇させて、第1垂直搬
送路6の上端まで物体Bを吊り上げる。なお、この垂直
移動操作時は、把持手段12のモータ13には電流が供
給されないこととなるが、クランプ爪23の湾曲面23
b下部がレバー25のローラ28によって押圧され、該
レバー25に連結されているナット部材22はねじ軸2
1に螺合していることにより、これらナット部材22と
ねじ軸21とがロック機構となって、クランプ爪23が
開放してしまうのを防止し、確実に把持状態を維持する
ことができる。
【0031】そして、第3位置検知手段91により吊り
具4が第1垂直搬送路6の上端位置まで上昇したことが
検知されると、垂直搬送制御部97の制御によって垂直
搬送手段3の駆動が停止されるとともに、水平搬送制御
部96の制御信号により水平搬送手段2が駆動され、レ
ール1に沿って目的とする第2垂直搬送路8の上端まで
搬送される。そして、この第2垂直搬送路8の上端位置
まで搬送されると、第4位置検知手段92によって検知
され、水平搬送手段2から垂直搬送手段3へ駆動が切り
替えられて、該第2垂直搬送路8のガイドレール9に沿
って吊り具4が下降する。この第2垂直搬送路8の下端
部においても、第2位置検知手段48により吊り具4の
下降端が検知されると、制御装置93により下降が停止
され、このとき同時に物体Bは床5b上の受台81の凹
部82内に嵌合状態に載置させられる。
【0032】そして、この受台81に設けられている着
床検知手段83の押し下げロッド84が押し下げられ、
着床センサ86が作動すると、その着床検知信号が制御
装置93に検出され、給電開始制御部94の制御によっ
て給電手段10のモータ64が作動させられる。この着
床時においては、着座検知手段15と把持検知手段14
とは着座検知信号と把持検知信号とを出力している状態
であり、着床検知信号と位置検知信号との二つの信号の
論理積によって、給電手段10が作動させられるように
なっている。このときの給電は、把持動作時とは逆方向
に電流が供給され、把持手段12のモータ13が逆転し
て、把持解除動作が行われる。
【0033】物体Bが受台81の凹部82内に正確に配
置されなかった場合には、例えば受台81の上端に物体
Bが引っかかったような場合であると、位置センサ45
が作動しないか、着床センサ86が作動しないことにな
り、いずれの場合も、把持手段12への給電は行われな
い。そして、給電手段10からの電流の供給によって、
把持手段12が物体Bの把持を解除し、その解除動作に
よって把持検知手段14の信号がOFFになると、制御
装置93は給電を停止するとともに、移動機構63が作
動されて給電端子61が退避させられる。
【0034】このような搬送操作において、物体Bの把
持及びその解除操作が、位置検知手段47,48と着座
検知手段15又は着床検知手段83との二つのON信号
の論理積の条件が満たされた場合にのみ行われるように
しているとともに、その把持及び解除操作を行うときに
のみ給電手段10から把持手段12のモータ13への給
電がなされるようにしているから、物体Bを誤って落下
させたり、あるいは片吊りするようなことを確実に防止
することができる。特に、吊り具4の移動時には把持手
段12への給電がなされない状態となるとともに、給電
手段10と受電端子17とが離間した状態となるから、
誤って給電手段10が作動したとしても、把持手段12
が作動することはなく、重量物や危険物の搬送を安全に
行うことができる。
【0035】この場合、給電手段10は、給電端子61
を直線的に移動させるようになっているので、そのスト
ロークを大きくすることができ、垂直搬送路6,8の下
端部において吊り具4の水平方向の位置が多少ずれたと
しても、ストロークの調整を容易にすることができる。
また、受電端子17に接続板52を設ける一方、給電端
子61の先端を偏平形状としているので、広い範囲での
面接触状態を確保し得て、接触抵抗を少なくすることが
できる。図示例では接続板52を平坦にしているが、接
続板52の表面を凹凸形状にして、多点接触とすること
も可能であり、電気接続の信頼性をさらに向上させるこ
とができる。
【0036】なお、給電終了後等には、給電手段10の
支持台62は、垂直搬送路6,8上から直線的に退避さ
せられるので、吊り具4の移動を阻害することはない。
一方、受電端子17は、吊り具4の外部に露出状態とな
っているので、定期点検や万一の故障等の際の保守時に
は、例えば可搬式の電源を受電端子17に接続して、把
持手段12を駆動することが可能であり、保守作業を容
易にすることができる。
【0037】以上述べた一実施例の他、以下のような態
様とすることも可能である。前記一実施例では、給電手
段10は、ガイドレール9に支持されて、その給電端子
61がガイドレール9と直交する方向に移動する構成と
したが、受電端子17を把持手段12に干渉しない範囲
で吊り具4の下端面に設けて、給電手段10を垂直搬送
路6,8の下端に配置することにより、給電端子61を
垂直方向に移動させる構成としてもよい。
【0038】また、第2垂直搬送路8においては、物体
Bを受台81の凹部82に嵌合させて載置するようにし
たが、受台81に代えて台車を待機させておき、この台
車の上に載置させるようにすることも可能である。さら
に、移動体として吊り具4の例を示したが、物体Bを把
持して搬送するものであれば、例えばロボットやマニュ
ピレータ等でもよく、その移動経路上に給電手段10等
を設けるようにすればよい。また、本発明の継電装置
は、搬送装置以外にも各種移動体に搭載された電動手段
への給電に適用することができる。
【0039】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、次のような効果を奏することができる。 (a)請求項1記載の搬送装置は、把持手段の受電端子
に給電手段の給電端子を接触させなければ、電動手段へ
の電流の供給がなされないようになっているので、誤作
動による物体の落下等を防止することができる。また、
その給電手段は給電端子を直線的に進退させる構成であ
るから、搬送経路上の定点で確実に給電操作を行うこと
ができる。 (b)請求項2記載の搬送装置は、把持操作において、
移動体の位置と把持手段の着座との二つの条件が満たさ
れた場合にのみ、給電手段が作動するようになっている
から、物体を偏って把持するなどの異常を確実に防止す
ることができる。 (c)請求項3記載の搬送装置は、把持解除操作におい
て、移動体の位置と物体の着床との二つの条件が満たさ
れた場合にのみ、給電手段が作動するようになっている
から、物体を落下させるなどの異常を確実に防止するこ
とができる。 (d)請求項4記載の継電装置は、給電端子を付勢する
弾性部材によって、受電端子との接触圧を有効に確保し
得るとともに、接触したときの衝撃を少なくして、両者
の損傷を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の搬送装置の一実施例における第2垂直
搬送路の下端部付近を示す一部断面にした正面図であ
る。
【図2】図1のX−X線に沿う矢視図である。
【図3】前記一実施例の搬送装置における吊り具を示す
縦断面図である。
【図4】前記一実施例の搬送装置における給電手段及び
受電端子からなる継電装置の正面図である。
【図5】図4の給電手段の給電端子を受電端子に接触さ
せた状態を示す一部を断面にした正面図である。
【図6】図4のY−Y線に沿う矢視図である。
【図7】前記一実施例の搬送装置における制御ブロック
図である。
【図8】前記一実施例の搬送装置の搬送経路全体を示す
モデル図である。
【符号の説明】
2 水平搬送手段 3 垂直搬送手段 4 吊り具(移動体) 6 第1垂直搬送路 7 水平搬送路 8 第2垂直搬送路 9 ガイドレール 10 給電手段 12 把持手段 13 モータ(電動手段) 14 把持検知手段 15 着座検知手段 17 受電端子 47 第1位置検知手段 48 第2位置検知手段 61 給電端子 62 支持台 63 移動機構 70 給電検知手段 71 ガイドロッド 74 弾性部材 83 着床検知手段 93 制御装置 B 物体 D 電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 二夫 福島県いわき市渡辺町中釜戸字大木田68 (72)発明者 笠原 計 福島県いわき市小名浜西君ヶ塚町2−9 ファミールハイツ 206

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体を把持するための把持手段と、該把
    持手段を駆動する電動手段とを備える移動体に、前記電
    動手段に接続状態の受電端子を取り付けるとともに、移
    動体の移動経路の近傍位置に、受電端子に接触して電源
    からの電流を供給する給電手段を設けてなり、 前記給電手段は、受電端子に接触させられる給電端子
    と、該給電端子を直線的に進退させる移動機構とから構
    成されていることを特徴とする搬送装置。
  2. 【請求項2】 移動体の移動経路上に、該移動体が物体
    を把持すべき位置に到達したことを検知する位置検知手
    段が設けられるとともに、前記把持手段には、該把持手
    段が物体に着座したことを検知する着座検知手段が設け
    られ、これら両検知手段と給電手段との間に、両検知手
    段がともに検知信号を出力している場合にのみ給電手段
    を作動する制御装置が設けられていることを特徴とする
    請求項1記載の搬送装置。
  3. 【請求項3】 移動体の移動経路上に、該移動体が把持
    手段の把持を解除すべき位置に到達したことを検知する
    位置検知手段が設けられるとともに、把持手段から物体
    を受け取るべき位置には、物体が載置されたことを検知
    する着床検知手段が設けられ、これら両検知手段と給電
    手段との間に、両検知手段がともに検知信号を出力して
    いる場合にのみ給電手段を作動する制御装置が設けられ
    ていることを特徴とする請求項1記載の搬送装置。
  4. 【請求項4】 移動体の電動手段に接続された受電端子
    と、該受電端子に接触して電源からの電流を供給する給
    電手段とからなる継電装置であって、 前記給電手段は、受電端子に接触させられる給電端子
    と、該給電端子を直線的に進退させる移動機構とから構
    成され、その移動手段は、直線的に往復移動させられる
    支持台に、該支持台の移動方向に沿うガイドロッドが該
    移動方向に移動自在に支持され、該ガイドロッドの先端
    に前記給電端子が設けられ、該給電端子と支持台との間
    に、給電端子を前方に向けて付勢する弾性部材が設けら
    れていることを特徴とする継電装置。
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