JPH07291459A

JPH07291459A - 構造物の水平搬送方法

Info

Publication number: JPH07291459A
Application number: JP8939094A
Authority: JP
Inventors: Tsutomu Nemoto; 勤根本; Takezo Miyamoto; 武三宮本; Mitsuteru Kishi; 光輝岸; Akira Mizutani; 亮水谷; Kenji Shibata; 顕司柴田; Hiroshi Kasai; 浩笠井
Original assignee: Kajima Corp
Current assignee: Kajima Corp
Priority date: 1994-04-27
Filing date: 1994-04-27
Publication date: 1995-11-07
Anticipated expiration: 2012-10-22
Also published as: JP2666904B2

Abstract

(57)【要約】【目的】小さな装置を組み合わせて重量構造物を揚重す
ることなく搬送する。【構成】躯体ブロック（Ｂ）の柱（２１）の直交方向に
２台のタイヤユニット（Ａ）スライドプレート（９）を
当接し、自動回転ボルト（１０）を螺合して固定し、ス
ライドプレート昇降用モータ（８）によりスライドプレ
ート（９）を上昇して躯体ブロック（Ｂ）を持ち上げ、
駆動モータにより駆動操舵タイヤ（３）を駆動して搬送
し、所定位置でスライドプレート（９）を下降して躯体
ブロック（Ｂ）を設置したのち、自動回転ボルト（１
０）を外してタイヤユニット（Ａ）を撤去する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、建設工事及び製造、機
器の設置工事、トレーラ、コンテナ等の運送において、
駆体ブロックなど重量構造物の水平搬送方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、かかる重量構造物を水平搬送する
には、次のような方法によっていた。

【０００３】（１）台車に載置して運ぶ。

【０００４】（２）コロ等の上をころがして運ぶ。

【０００５】（３）フォーク等でリフトして運ぶ。

【０００６】（４）構造物にあらかじめ搬送装置を取
付けておき、その移動装置により運ぶ。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】上記の（１）〜（３）
の方法は、作業性が悪く、かつ、搬送重量は限度があ
る。また、（３）の方法は、搬送装置が大きくなり、搬
送コストが大きい。

【０００８】本発明は、小さな装置を組み合わせて、重
量構造物を揚重することなく搬送を行う構造物の水平搬
送方法を提供することを目的としている。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明によれば、本体に
４個のキャスタ、操舵可能で床面に接離自在な１個の駆
動操舵タイヤ、該タイヤの引き上げ装置、駆動モータ、
操舵ユニット、スライドレールを介し、垂直方向にスラ
イド自在なスライドプレート、該スライドプレートの昇
降用モータ及び前記スライドプレートに水平に設けた複
数の自動回転ボルトからなる２台のタイヤユニットのス
ライドプレートを構造物の複数の柱の直交する面に当接
して、自動回転ボルトにより固定するタイヤユニット固
定工程と、スライドプレートを上昇して構造物を持ち上
げる構造物持ち上げ工程と、一方向の駆動操舵タイヤを
持ち上げると共に他方向の駆動操舵タイヤを駆動し、ま
たは，操舵して構造物を所定位置に搬送する構造物搬送
工程と、スライドプレートを下降して構造物を床面に設
置する構造物設置工程と、自動回転ボルトを外してタイ
ヤユニットを撤去するタイヤユニット撤去工程とを含む
ことを特徴としている。

【００１０】

【作用】本発明においては、構造物の柱部分に２台のタ
イヤユニットをそれぞれ取付け、構造物及び複数のタイ
ヤユニットにより全体として車両体を構成し、構造物を
持ち上げて移動することにより構造物を搬送する。

【００１１】

【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例を説明す
る。

【００１２】図１及び図２には、本発明を実施する全体
を符号Ａで示すタイヤユニットが示されている。そのタ
イヤユニットＡの本体１は、略方形平面に形成され、底
部の４隅には、それぞれキャスタ２が設けられている。
その底部の中央には、常時は一方向（図示の例ではＸ方
向）を向いた操舵可能な駆動操舵タイヤ３が床面Ｆに対
し昇降自在すなわち接離自在に設けられている。そのタ
イヤ３は、駆動モータ４により駆動され、操舵ユニット
５により操舵され、また、タイヤ引き上げ装置６により
選択的に引き上げられ床面Ｆから離脱されるようになっ
ている。

【００１３】また、本体ＡのＸ方向側面には、複数のス
ライドレール７が垂直に設けられ、そのスライドレール
７には、スライドプレート昇降用モータ８により昇降さ
れるスライドプレート９が設けられている。このスライ
ドレール７は図１６に示すようにスライドプレート９に
取付けたＴ字状のスライド部材７ｂとそのＴ字状のスラ
イド部材７ｂを取り囲んで本体Ａに取付けたスライド部
材７ａとで構成されている。そして、このスライドプレ
ート９には、複数の自動回転ボルト１０が外側に向けて
水平に設けられている。なお、図中の符号Ｂ，２０，２
１はそれぞれ後記の躯体ブロック、床板、柱である。

【００１４】次に、搬送の態様を説明する。

【００１５】（１）タイヤユニット固定工程（図３〜
図７）搬送する構造物である全体を符号Ｂで示す躯体ブロック
は、床板２０と床板２０を支持する４本の柱２１とから
なり、床板２０の柱２１のない部分を搬送時に支持する
４本の支持棒２２が取付けられている。それら柱２１及
び支持棒２２（以下柱２１と総称する）の基部には、そ
れぞれ２台のタイヤユニットＡ１、Ａ２が直交する面に
固定され、全体として車両体が構成されている。これら
タイヤユニットＡは、タイヤ３で走行して柱２１に対し
位置決めし（図５）、スライドプレート９を当接させ
（図６）、自動回転ボルト１０を柱２１に螺合してタイ
ヤユニットＡを柱に固定する（図７）。

【００１６】（２）構造物持上げ工程（図８）スライドプレート昇降用モータ８によりスライドプレー
ト９を上昇させ、柱２１を介して構造物Ｂを持ち上げ
る。

【００１７】（３）構造物搬送工程（図９及び図１
０）例えば図３においてＸ方向に搬送する際は、タイヤ引き
上げ装置６によりタイヤユニットＡ２の駆動操舵タイヤ
３を引き上げ、駆動モータ４によりタイヤユニットＡ１
の駆動操舵タイヤ３を駆動し、構造物ＢをＸ方向に搬送
し、所定位置に位置決めする。

【００１８】（４）構造物設置工程（図１１）スライドプレート昇降用モータ８によりスライドプレー
ト９を下降し、柱２１を床面Ｆに設置する。

【００１９】（５）タイヤユニット撤去工程（図１
２）自動回転ボルト１０を逆転して柱２１から外し、タイヤ
ユニットＡを撤去する。

【００２０】図１３には、躯体ブロックＢを旋回させる
態様が示されている。旋回は、タイヤユニットＡ１の操
舵ユニット５により駆動操舵タイヤ３を矢印ａ方向に操
舵し、駆動ブロックＢを旋回させる。この際、走行路が
柱２１の上にないので図１４に示すように、柱２１に大
梁２３を介して円形の走行スラブ２４ａ、２４ｂを設
け、通常のスラブ２５を補強する。

【００２１】図１５には、躯体ブロックＢを搬送する際
のルートが示されている。垂直搬送エリアＣで揚重され
た躯体ブロックＢを矢印で示すルートＤ１、Ｄ２、Ｄ
３、Ｄ４及びＤ５によりそれぞれ搬送し、ハッチングで
示された所定の場所に躯体ブロックを設置する。

【００２２】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、小
さな装置のタイヤユニットを組み合わせ、重量構造物を
揚重することなく搬送することができる。

【００２３】また、搬送システムの設置撤去が簡単にで
きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を実施するタイヤユニットを示す側面
図。

【図２】図１の下面図。

【図３】タイヤユニット固定工程を説明する躯体ブロッ
クにタイヤユニットを固定した状態を示す上面図。

【図４】図３の側面図。

【図５】タイヤユニットを柱に対し、位置決めした状態
を示す側面図。

【図６】スライドプレートを柱に接触させた状態を示す
側面図。

【図７】タイヤユニットを柱に固定した状態を示す側面
図。

【図８】構造物持ち上げ工程を説明する側面図。

【図９】構造物搬送工程を説明する側面図。

【図１０】構造物を設置位置に位置決めした状態を示す
側面図。

【図１１】構造物設置工程を説明する側面図。

【図１２】タイヤユニット撤去工程を説明する側面図。

【図１３】構造物を旋回させる態様を説明する平面図。

【図１４】走行スラブを示す側面図。

【図１５】躯体ブロックの搬送ルートを示す平面図。

【図１６】図２のＡで示すスライドプレートとレール関
係を示す平面図。

【符号の説明】

Ａ・・・タイヤユニットＢ・・・躯体ブロックＣ・・・垂直搬送エリアＤ１〜Ｄ５・・・ルート１・・・本体２・・・キャスタ３・・・駆動操舵タイヤ４・・・駆動モータ５・・・操舵ユニット６・・・タイヤ引き上げ装置７・・・スライドレール８・・・サイドプレート昇降用モータ９・・・スライドプレート１０・・・自動回転ボルト２０・・・底板２１・・・柱２２・・・支持棒２３・・・大梁２４ａ、２４ｂ・・・走行スラブ２５・・・通常のスラブ

フロントページの続き (72)発明者水谷亮東京都港区元赤坂一丁目２番７号鹿島建設株式会社内 (72)発明者柴田顕司東京都調布市飛田給二丁目19番１号鹿島建設株式会社技術研究所内 (72)発明者笠井浩東京都調布市飛田給二丁目19番１号鹿島建設株式会社技術研究所内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】本体に４個のキャスタ、操舵可能で床面
に接離自在な１個の駆動操舵タイヤ、該タイヤの引き上
げ装置、駆動モータ、操舵ユニット、スライドレールを
介し、垂直方向にスライド自在なスライドプレート、該
スライドプレートの昇降用モータ及び前記スライドプレ
ートに水平に設けた複数の自動回転ボルトからなる２台
のタイヤユニットのスライドプレートを構造物の複数の
柱の直交する面に当接して、自動回転ボルトにより固定
するタイヤユニット固定工程と、スライドプレートを上
昇して構造物を持ち上げる構造物持ち上げ工程と、一方
向の駆動操舵タイヤを持ち上げると共に他方向の駆動操
舵タイヤを駆動し、または，操舵して構造物を所定位置
に搬送する構造物搬送工程と、スライドプレートを下降
して構造物を床面に設置する構造物設置工程と、自動回
転ボルトを外してタイヤユニットを撤去するタイヤユニ
ット撤去工程とを含むことを特徴とする構造物の水平搬
送方法。