JPH07291006A - コートフックを備えたアシストグリップ - Google Patents

コートフックを備えたアシストグリップ

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Publication number
JPH07291006A
JPH07291006A JP9252194A JP9252194A JPH07291006A JP H07291006 A JPH07291006 A JP H07291006A JP 9252194 A JP9252194 A JP 9252194A JP 9252194 A JP9252194 A JP 9252194A JP H07291006 A JPH07291006 A JP H07291006A
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JP
Japan
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hook
assist grip
mounting base
grip
coat
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Application number
JP9252194A
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English (en)
Inventor
Shinji Horibe
伸二 堀部
Toshikazu Futamata
敏和 二股
Mizuo Yoshida
瑞生 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アシストグリップと同時に装着することがで
きると共に、製造コスト、取付コストが低く、また、ハ
ンガーを確実に係止することができ、車室内のデザイン
を損なうことがない見栄えのよいコートフックを備えた
アシストグリップを提供すること。 【構成】 コートフックを備えたアシストグリップG1
はグリップ本体10と、第1取付基台12と、第2取付
基台と、キャップ18を備え、第1取付基台12は、取
付端部10aを摺動自在に係止すると共に、車体内側に
固定する第1取付基部13と、第1取付基部13と連続
形成されるフック部14とを備えている。第1取付基部
13の中央位置左側には、取付端部10aを案内するガ
イド13a、取付孔13bが形成され、右側にはキャッ
プ18と連続する箱状部13cが形成されている。フッ
ク部14は箱状部13cの側端部から延出された延伸部
14aと、延伸部14aの後側端部から斜め上方に延出
され、先端に第1凸部14c、基端部に第2凸部14d
が形成された引っ掛け部14bを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車車内のピラーや
天井に装着されるアシストグリップに関し、更に詳細に
は、ハンガー等を掛けるためのコートフックを備えたア
シストグリップに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車に乗車した際に、脱い
だスーツ、コート等の衣服をしわにならないよう収納す
ることが要求されており、この要求に答えるためハンガ
ーに吊るされたスーツ等を掛けるコートフックが種々実
用化されている。
【0003】一般的に、後部座席の天井端部にアシスト
グリップを備えることが少ない2ドアの自動車の場合に
は、車両後部座席の天井付近に十分な取付スペースを確
保できるため、合成樹脂からなる略J字状のコートフッ
クをネジ等により装着している。
【0004】一方、後部座席にもアシストグリップを備
えることが要求される4ドアの自動車の場合には、車両
後部座席の天井付近に十分な取付スペースを確保できな
いことから、アシストグリップのグリップ本体に装着し
て用いるコートフックが実用化されている。
【0005】係る脱着可能なこのコートフックについて
図13を参照して説明する。このコートフック40は大
係止部41と小係止部42が上下で逆向きに形成されて
おり、金属材料、あるいは、合成樹脂材料から製造され
ている。そして、図に示すように伸縮式アシストグリッ
プG4のグリップ本体43を引き出し、大係止部41を
グリップ本体43に係止して装着されるものである。そ
して、小係止部42にハンガーを引っ掛けてスーツ、コ
ート等が吊り下げられる。
【0006】ここで、アシストグリップとしては、伸縮
式アシストグリップの他に可到式アシストグリップも実
用化されているが、可到式アシストグリップは常時収納
状態にあるため、グリップ本体にコートフックを取り付
けることは困難である。従って、コートフック40は伸
縮式アシストグリップに対して取り付けることを目的と
したものであるといえる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
コートフックを備えたアシストグリップには次のような
問題点が存在した。
【0008】すなわち、アシストグリップと別の箇所に
取り付けられるコートフックの場合には、天井部分にコ
ートフック用の取付孔を予め設ける必要があるため、ボ
ディに孔を設ける作業が1つ増加し、また、アシストグ
リップと別にコートフックを取り付ける作業が必要とな
り、組み立て作業数が増加する。こうして、作業点数が
増加するために製造コストを抑制することができないと
いう問題があった。
【0009】また、アシストグリップに吊着されるコー
トフックは、着脱自在であるためグリップ本体から外れ
易く、外れる度に取りつけなおすのは煩雑である。この
傾向は特に、ハンガーが掛けられていない場合に顕著に
現れるため、コート等を掛けない場合には取り外し、コ
ート等を掛ける場合に取り付けを行うようになり、やが
て紛失してしまうことが少なくなかった。
【0010】更に、グリップ本体が伸縮自在であるた
め、グリップ本体の動きにハンガーが影響を受け、車両
走行中に発生する自動車の振動、揺れによって衣服がば
たつき、最悪の場合、コートフックからハンガーが外れ
てしまうという問題が生じた。
【0011】また、この種のコートフックは、後付けさ
れるものであるから、アシストグリップと一体に形成し
た場合と比べてコストがかかると共に、アシストグリッ
プとのデザインの統一が図られていないことから見栄え
が悪かった。
【0012】更に、可倒式アシストグリップには、装着
することができず、可倒式アシストグリップを備える車
両においては、従来通りアシストグリップとは別にコー
トフックを装着する必要があるという問題が存在した。
【0013】本発明は、前記従来の問題点を解消するた
めになされたものであり、アシストグリップと同時に装
着することができると共に、製造コストが低く、取付コ
ストが低いコートフックを備えたアシストグリップを提
供することを目的とする。また、コートフックの取り付
けに伴うハンガーを確実に係止することができ、車室内
のデザインを損なうことがない見栄えのよいコートフッ
クを備えたアシストグリップを提供することを目的とす
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明に係るコートフックを備えたアシストグリップ
は、可撓性を有するグリップ本体と、そのグリップ本体
の両端部に形成された取付端部の一方を摺動可能、又
は、回動可能に係止すると共に車体側に固定する取付基
部と、その取付基部と連続して形成されるフック部とを
備える第1取付基台と、前記取付端部の他端を摺動可
能、又は、回動可能に係止すると共に車体側に固定する
取付基部を備える第2取付基台とを構成として備える。
【0015】かかる場合、前記フック部は、前記取付基
部の側端部から横方向に延出された延伸部と、その延伸
部の上側端部から斜め上方に延出されると共に先端に第
1凸状部が形成された引っ掛け部とから構成されている
ことが望ましく、更に、前記引っ掛け部の基端部には、
第2凸状部が形成されていることが望ましい。
【0016】また、前記フック部は、前記取付基部の側
端部から上方に延出されると共に、略T字状に形成され
ていてもよく、更に、前記フック部は、前記取付基部の
側端部に倒立自在に取着されていてもよい。
【0017】
【作用】上記構成を備えた本発明に係るコートフックを
備えたアシストグリップでは、グリップ本体の両取付端
部が、第1取付基台の取付基部と、第2取付基台の取付
基部を介して車体側に取り付けられる。また、グリップ
本体は可撓性を有しており、各取付基部に摺動可能、又
は、回動可能に係止されていることからグリップ本体
は、伸縮自在、又は、倒立自在である。
【0018】そして、第1取付基台の取付基部にはフッ
ク部が連続して備えられており、このフック部にコー
ト、スーツ等の衣服が吊るされたハンガーが掛けられ
る。請求項2に係る発明では、この引っ掛け部にハンガ
ーを引っ掛ける。引っ掛けられたハンガーは、引っ掛け
部が斜め上方に延出されていると共に、第1凸部を有し
ていることから容易に外れることがない。
【0019】更に、請求項3に係る発明では、ハンガー
が移動できる範囲が限定されると共に、車体内壁に近接
することからハンガーは、一層外れ難くなる。また、こ
れにより引っ掛け部が水平となるような車体側位置に取
り付けられた場合にも、ハンガーは容易に外れることが
ない。
【0020】次に、請求項4に係る発明では、ハンガー
は略T字の屈曲部分において係止される。また、このフ
ックは左右対称形であるから、1の形状のものが車体の
左側、右側を問わずに取り付けに用いられる。
【0021】更に、請求項5に係る発明では、使用に際
して引っ掛け部を横倒し、水平になった引っ掛け部にハ
ンガーを掛ける。そして、ハンガーを掛けない場合に
は、引っ掛け部を立てるとアシストグリップと同一面内
に収容される。
【0022】
【実施例】以下、本発明を伸縮式アシストグリップに具
体化したいくつかの実施例について図面を参照して説明
する。
【0023】先ず、図1〜図6を参照して第1の実施例
に係るコートフックを備えたアシストグリップG1の構
成について説明する。なお、図1及び図6の状態が実際
に用いられる際の各構成部材の向きであり、図2〜図5
においては説明の便宜上、該当構成部材を水平面内に置
いた状態が表されている。
【0024】コートフックを備えたアシストグリップG
1は、グリップ本体10と、第1取付基台12と、第2
取付基台15と、キャップ18を備えている。グリップ
本体10は、長尺状で可撓性の金属製材料から形成さ
れ、その両端部には取付端部10a(第1取付基台12
側に対向した取付端部のみ図示する)が形成されてい
る。この取付端部10aには、後述する各取付基台1
2、14の各取付基部13、16に形成された取付孔1
3bに対応した長孔10bが形成されている。そして、
この長孔10bはビスを介して摺動自在に係止されてい
る。
【0025】第1取付基台12は、取付端部10aを摺
動自在に係止すると共に、車体内側に固定する第1取付
基部13と、第1取付基部13と連続形成されるフック
部14とを備えている。この第1取付基部13は上方か
ら見て横方向に長い、長方形状に形成されており、図3
において左右方向の中央位置近傍から左側に向けては、
取付端部10aを案内するガイド13a、取付孔13b
が形成されている。また、右側に向けては、キャップ1
8aと連続する各形状面を有する箱状部13cが形成さ
れている。
【0026】フック部14は取付基部13(箱状部13
c)の側端部から横方向に延出された延伸部14aと、
延伸部14aの後側端部から斜め上方に延出されると共
に、先端に第1凸部14cが形成された引っ掛け部14
bとを有している。また、引っ掛け部14bの基端部に
は、第2凸部14dが形成されている。
【0027】第2取付基台15は、取付端部を摺動自在
に係止すると共に、車体内側に固定する第2取付基部1
6を備えており、この第2取付基部16は上方から見て
横方向に長い、長方形状に形成されている。そして、第
2取付基部16には第1取付基台12と同じ形状を備え
たガイド(図示しない)、取付孔(図示しない)が形成
され、取付端部をガイドする。
【0028】キャップ18は各取付基部13、16の形
状に合わせて、第1取付基台12に用いられる第1キャ
ップ18aと、第2取付基台15に用いられる第2キャ
ップ18bとから構成されている。各キャップ18a、
18bは、グリップ本体の各取付端部10aと各取付基
台12、15の各取付基部13、16との取付部位を隠
すためのものであり、各取付基部13、16に嵌着され
ている。
【0029】続いて、上記構成を備えた第1の実施例に
係るコートフックを備えたアシストグリップG1の作用
について説明する。コートフックを備えたアシストグリ
ップG1を車体内壁R1に取り付ける場合には、先ず、
第1取付基部13、第2取付基部16に、ガイド13a
を通過させてグリップ本体10の各取付端部10aを挿
入する。続いて、各取付孔13bと、各取付端部10a
の長孔10bにビスを通し、更に、ビスを螺進させて第
1取付基台12、第2取付基台15を車体内壁R1の所
定位置に固定する。
【0030】ここで用いられるビスは、ビス頭の下面か
ら各取付端部10aの厚さ分だけネジ山が切られておら
ず、第1取付基台12、第2取付基台15は、車体内壁
R1に固定されるものの、各取付端部10aは摺動自在
である。
【0031】このとき、図2及び3における前側部が下
側となり、後側部が上側となるよう固定する。こうして
固定したのち、第1取付基台12、第2取付基台15
に、第1キャップ18a、第2キャップ18bをそれぞ
れ嵌着する。このように、アシストグリップを取り付け
る作業工程と全く同じ作業工程によって、コートフック
を備えたアシストグリップG1は装着される。
【0032】グリップ本体10は、可撓性を有する金属
製材料から製造されると共に、その取付端部10aは第
1取付基台12、第2取付基台15に摺動自在に係止さ
れている。すなわち、各取付端部10aはビスによって
係止されているものの、長孔10aの長手方向の寸法範
囲内で摺動することは可能であり、この摺動により係止
位置を変えることができるのである。
【0033】従って、グリップ本体10が収納された状
態で、グリップ本体10を引き出せばアシストグリップ
として機能し、グリップ本体10が引き出された状態
で、グリップ本体10を押せば収納状態となる。
【0034】次に図6を参照しつつ、フック部14にハ
ンガーHが掛けられた場合について説明する。コートフ
ックを備えたアシストグリップG1が、車体内壁R1に
装着されると、引っ掛け部14bの基端部が車体内壁R
1と近接し、引っ掛け部14bの先端に向かって車体内
壁R1との距離が離れる略V字状の空間が形成される。
【0035】そして、ハンガーHが引っ掛け部14bに
掛けられると、ハンガーHは吊り下げられているコート
等の自重によって、引っ掛け部14bの基端部(V字の
内側頂部)に移動した後、係止される。このとき、ハン
ガーHは常にコート等の自重により、下方に引っ張られ
ているので、V字の頂部から移動し難く、引っ掛け部1
4bから容易に外れない。
【0036】また、引っ掛け部14bの基端部には、第
2凸部14dが形成されているので、車両が段差を乗り
越える等してハンガーHが上下に揺れ、引っ掛け部14
bの先端に向けて跳動しようとした場合であっても、そ
の跳動が抑止される。同様に、車両がカーブを曲がる等
してハンガーHに遠心力が働き、ハンガーHが引っ掛け
部14bの先端に向けて摺動しようとした場合であって
も、その摺動が抑止される。
【0037】従って、ハンガーHは車両走行中における
車両の挙動の影響を受けることなく、V字頂部付近に係
止され、極めて外れ難くなる。更に、このような第2凸
部14dを有することにより、引っ掛け部14bが水
平、あるいは、斜め下方を向くようにコートフックを備
えたアシストグリップG1が車体内壁R1に装着された
場合であっても、第2凸部14dによりハンガーHの移
動が抑制され外れ難くなる。従って、アシストグリップ
用コートフックG1の車体内壁R1への取付位置は、フ
ック部14の向きに左右されない。
【0038】次に、図7〜図10を参照して第2の実施
例に係るコートフックを備えたアシストグリップの構成
について説明する。なお、図10の状態が実際に用いら
れる際の各構成部材の向きであり、図7〜図9において
は説明の便宜上、該当構成部材を水平面内に置いた状態
が表されている。
【0039】なお、第2の実施例を含め、以下に述べる
実施例に係るコートフックを備えたアシストグリップの
基本的な構成は、第1実施例に係るコートフックを備え
たアシストグリップG1と同様であるので、相違点を中
心に説明する。また、同一構成部、実質的に同一な構成
部には第1実施例に用いた符号と同一符号を付して説明
を省略する。
【0040】コートフックを備えたアシストグリップ
は、グリップ本体10と、第1取付基台13と、第2取
付基台15と、キャップ18を備えている。第1取付基
台20は、取付端部10a(図3参照)を摺動自在に係
止すると共に、車体内側に固定する第1取付基部13
と、第1取付基部13と連続形成されるフック部22と
を備えている。
【0041】フック部22は第1取付基部13に対して
直角をなすように、箱状部13cの側端部上面から上方
に向けて一体に形成されている。そして、フック部22
は側面から見て略T字状に形成されており、上方に延出
された引っ掛け部22aと、引っ掛け部22aの先端に
おいて引っ掛け部22aと直交するように形成された係
止部22bとを備えている。そして、引っ掛け部22a
と係止部22bが直交する部分には、ハンガーHを係止
する直角屈曲部22cが形成されている。
【0042】なお、係止部22bの先端の下側にはハン
ガーHが外れることを防止する凸状部が形成されていて
も良く、また、引っ掛け部22aの所望位置に凹状部が
形成されていてもよい。
【0043】続いて、上記構成を備えた第2の実施例に
係るコートフックを備えたアシストグリップの作用につ
いて説明する。第1実施例に係るコートフックを備えた
アシストグリップG1と同様にして、コートフックを備
えたアシストグリップは、車体内壁R2に取り付けられ
る。
【0044】ここで、コートフックを備えたアシストグ
リップは、引っ掛け部22aと係止部22bによって形
成される直角屈曲部22cによってハンガーHを係止す
るもである。従って、図10に示されるように、コート
フックを備えたアシストグリップの装着に際しては、引
っ掛け部22aが斜め下方を向くように車体内壁R2に
装着されることが望ましい。
【0045】こうして車体内壁R2に装着された状態で
ハンガーHを引っ掛け部22aに掛けると、ハンガーH
は自重によって直角屈曲部22cへと移動し、係止され
る。このとき、ハンガーHは自重によって下方に向けて
引っ張られているので、直角屈曲部22cから容易に外
れることが防がれる。
【0046】また、係止部22bは上下対象に形成され
ているので、車体の左側内壁、右側内壁を問わずに、同
一のコートフックを備えたアシストグリップを用いて装
着が行われる。
【0047】なお、係止部22bの先端の下側にハンガ
ーHが外れることを防止するに凸状部が形成されている
場合には、車両走行中に発生する車両の揺れ等によって
ハンガーHが係止部22b先端に移動しても、係止部2
2b先端から外れることなく、直角屈曲部22cに戻さ
れる。
【0048】更に、引っ掛け部22aの所望位置に凹状
部が形成されている場合には、引っ掛け部22aが水平
をなすように車体内壁R2に装着されても、ハンガーH
は凹状部に係止されるため容易に外れることはない。
【0049】次に、図11及び図12を参照して第3の
実施例に係るコートフックを備えたアシストグリップの
構成について説明する。なお、図11及び図12では説
明の便宜上、該当構成部材を水平面内に置いた状態が表
されている。
【0050】コートフックを備えたアシストグリップ
は、グリップ本体10と、第1取付基台30と、第2取
付基台15と、キャップ18を備えている。第1取付基
台30は、取付端部10a(図3参照)を摺動自在に係
止すると共に、車体内側に固定する第1取付基部13
と、第1取付基部13に組付けられているフック部32
とを備えている。
【0051】フック部32は箱状部13cの下側端部か
ら突出形成されているストッパー32aと、箱状部13
cの上側端部に倒立自在に取り付けられている引っ掛け
部32bとから構成されている。
【0052】この引っ掛け部32bは、側面から見て略
I字状に形成されており、車体内壁に面する先端部分に
形成された凹状部32cと、半円弧状の基端部に形成さ
れた取付孔32dとを有している。
【0053】また、箱状部13cは引っ掛け部32dが
立位状態から容易に横倒し状態となることを防止するた
め、引っ掛け部32dが立位状態にあるとき引っ掛け部
32dの側部に密着するように形成されている。なお、
この他にも箱状部13cの側面に凹状部、あるいは凸状
部を設け、引っ掛け部32dの側部に凸状部、あるいは
凹状部を設けて互いに係止される構造としてもよい。
【0054】続いて、上記構成を備えた第3の実施例に
係るコートフックを備えたアシストグリップの作用につ
いて説明する。第3の実施例に係るコートフックを備え
たアシストグリップは、第1実施例に係るコートフック
を備えたアシストグリップG1と同様にして車体内壁に
装着される。
【0055】コートフックを備えたアシストグリップ
は、倒立自在のフック部32を有しており、引っ掛け部
32bを倒すことによりコートフックとして機能する。
この引っ掛け部32bは、横倒しされた状態でストッパ
ー32aがその基端部に当接されることにより、横倒し
位置で係止される。従って、引っ掛け部32bは、約9
0度の可動範囲を有することになる。
【0056】従って、ハンガーHを掛ける場合には、引
っ掛け部32bを横向きに倒し、水平状態となったとこ
ろで凹状部32cにハンガーHを掛ける。引っ掛け部3
2bは、ストッパー32aによって係止されているに留
まり倒立自在であるが、ハンガーHを掛けた状態にあっ
ては、ハンガーHの自重により引っ掛け部32bは下方
に引っ張られているので、立位位置に戻ることはない。
【0057】また、ハンガーHを掛けない未使用の場合
には、引っ掛け部32bを立てることにより、車体内壁
から突起物が排除されると共に、車体内壁のデザインを
損なうことがない。なお、引っ掛け部32bが立てられ
ると、引っ掛け部32bの側面と箱状部13cの側面と
は密着するように形成されているので、両者13c、3
2bの間に生じる摩擦抵抗により、引っ掛け部32bは
立位のまま係止される。従って、車両走行に伴い発生す
る振動等によって横倒し状態となることはない。
【0058】以上いくつかの実施例に基づき詳細に説明
した通り、本実施例に係るコートフックを備えたアシス
トグリップG1は、フック部14、22が第1取付基台
13と一体成形されているので、製造コストを抑制する
ことができる。また、アシストグリップの装着工程にお
いて車体内壁に装着されるため、フックを装着するため
の装着工程を削除することができ、装着コストを抑制す
ることができる。
【0059】また、アシストグリップのデザインに適合
させた形状とすることで、コートフックのみがデザイン
上、浮いてしまうことがなく、見栄えのよいコートフッ
クとすることができる。
【0060】以上の効果に加え、第1実施例に係るコー
トフックを備えたアシストグリップG1によれば、引っ
掛け部14bと車体内壁R1とによって略V字状の空間
が形成されるので、ハンガーHを略V字状の頂部に保持
することができ、容易に外れることを防止することがで
きる。
【0061】また、引っ掛け部14bの基端部に第2凸
部14dが形成されているので、車両走行中における車
両の挙動の影響を受けることなく、ハンガーHをV字頂
部付近に係止することができ、ハンガーHが引っ掛け部
14bから外れることを確実に防止することができる。
【0062】更に、このような第2凸部14dを有する
ことにより、引っ掛け部14bが水平、あるいは、斜め
下方を向くようにコートフックを備えたアシストグリッ
プG1が車体内壁R1に装着することが可能となり、車
体内壁R1の所望の位置にアシストグリップ用コートフ
ックG1を取り付けることができる。
【0063】続いて、第2実施例に係るコートフックを
備えたアシストグリップによれば、上下対象の係止部2
2bを有するフック部22を備えるので、同一形状のコ
ートフックを備えたアシストグリップを用いて、車体の
左側内壁、右側内壁のいずれに装着することができる。
従って、コートフックを備えたアシストグリップの製造
コストを下げることができると共に、組み立て工程にお
ける製品管理を容易にすることができる。
【0064】また、係止部22bの先端の下側にハンガ
ーHが外れることを防止する凸状部が形成されている場
合には、車両走行中における車両の揺れ等によって、ハ
ンガーHが係止部22b先端から外れることをさらに防
止することができる。更に、引っ掛け部22aに凹状部
が形成されている場合には、引っ掛け部22aが水平を
なすように車体内壁に装着することが可能となり、取り
付け場所の選択幅を広げることができる。
【0065】続いて、第3実施例に係るコートフックを
備えたアシストグリップによれば、倒立自在のフック部
32を有しているので、ハンガーHを掛けない場合に
は、引っ掛け部32bを収納することができ、車体内壁
から余分な突起物を排除することができ、車体内壁の見
栄えをよいものとすることができる。
【0066】以上、実施例に基づき本発明を説明した
が、本発明は上記実施例になんら限定されるものではな
く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形改良が
可能であることは容易に推察されるものである。
【0067】例えば、本実施例では、コートフックを備
えたアシストグリップを伸縮式アシストグリップに対し
て適用したが、可倒式アシストグリップに対しても同様
に適用することができる。かかる場合には、第1取付基
台の取付基部は、グリップ本体の回動軸を回動自在に係
止する構造を備えることになる。この結果、従来グリッ
プ本体へのコートフックの取り付けが極めて困難であっ
た可倒式アシストグリップに対し、一体式のコートフッ
クを適用することができるので非常に有益である。
【0068】
【発明の効果】以上説明した通り本発明にかかるコート
フックを備えたアシストグリップは、取付基部とフック
部とが連続して形成される第1取付基台を備えるので、
コートフックをアシストグリップと同時に装着すること
ができると共に、製造コスト、取付コストを低くするこ
とができる。また、車室内のデザインを損なうことがな
く、見栄えのよいものとすることができる。
【0069】また、フック部を構成する引っ掛け部に第
1凸状部、第2凸状部が形成されているので、ハンガー
を確実に係止することができ、ハンガーが外れることを
防止することができる。
【0070】更に、フック部が略T字状に形成されてい
る場合には、1のコートフックを備えたアシストグリッ
プを左右いずれの車体内壁面にも装着することができ、
より一層の製造コストの低減化を図ることができる。
【0071】また、フック部が倒立自在に形成されてい
る場合には、車室内の見栄えをより一層よいものとする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係るコートフックを備えたアシス
トグリップの全体構成を示す斜視図である。
【図2】第1実施例に係る第1取付基台を拡大して示す
斜視図である。
【図3】第1実施例に係る第1取付基台を拡大して示す
分解斜視図である。
【図4】第1実施例に係る第1取付基台を拡大して示す
平面図である。
【図5】第1実施例に係る第1取付基台を拡大して示す
側面図である。
【図6】第1実施例に係るコートフックを備えたアシス
トグリップの取付状態例を示す説明図である。
【図7】第2実施例に係る第1取付基台を拡大して示す
斜視図である。
【図8】第2実施例に係る第1取付基台を拡大して示す
平面図である。
【図9】第2実施例に係る第1取付基台を拡大して示す
側面図である。
【図10】第2実施例に係るコートフックを備えたアシ
ストグリップの取付状態例を示す説明図である。
【図11】第3実施例に係る第1取付基台において引っ
掛け部の未使用状態を拡大して示す斜視図である。
【図12】第3実施例に係る第1取付基台において引っ
掛け部の使用状態を拡大して示す斜視図である。
【図13】従来例に係るコートフックを備えたアシスト
グリップの全体構成を示す斜視図である。
【符号の説明】 10…グリップ本体、12…第1取付基台、13…第1
取付基部、13c…箱状部、14…フック部、14a…
延伸部、14b…引っ掛け部、14c…第1凸部、14
d…第2凸部、15…第2取付基台、16…第2取付基
部、18…キャップ、20…第1取付基台、22…フッ
ク部、22a…引っ掛け部、22b…係止部、22c…
直角屈曲部、30…第1取付基台、32…フック部、3
2a…ストッパー、32b…引っ掛け部、32c…凹状
部、40…フック、41…大係止部、42…小係止部、
43…グリップ本体、G1…コートフックを備えたアシ
ストグリップ、H…ハンガー、R1、R2…車体内壁

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性を有するグリップ本体と、 そのグリップ本体の両端部に形成された取付端部の一方
    を摺動可能、又は、回動可能に係止すると共に車体側に
    固定する取付基部と、その取付基部と連続して形成され
    るフック部とを備える第1取付基台と、 前記取付端部の他方を摺動可能、又は、回動可能に係止
    すると共に、車体側に固定する取付基部を備える第2取
    付基台とを備えたことを特徴とするコートフックを備え
    たアシストグリップ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のコートフックを備えたア
    シストグリップにおいて、 前記フック部は前記取付基部の側端部から横方向に延出
    された延伸部と、その延伸部の上側端部から斜め上方に
    延出されると共に先端に第1凸状部が形成された引っ掛
    け部とから構成されていることを特徴とするコートフッ
    クを備えたアシストグリップ。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のコートフックを備えたア
    シストグリップにおいて、 前記引っ掛け部の基端部には、第2凸状部が形成されて
    いることを特徴とするコートフックを備えたアシストグ
    リップ。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のコートフックを備えたア
    シストグリップにおいて、 前記フック部は前記取付基部の側端部から上方に延出さ
    れると共に、略T字状に形成されていることを特徴とす
    るコートフックを備えたアシストグリップ。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のコートフックを備えたア
    シストグリップにおいて、 前記フック部は、前記取付基部の側端部に倒立自在に取
    着されていることを特徴とするコートフックを備えたア
    シストグリップ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001252151A (ja) * 2000-03-13 2001-09-18 Fuji Seat Co Ltd ヘッドレスト付き自動車用シート
DE10026191B4 (de) * 2000-05-26 2008-10-30 Volkswagen Ag Einer Fahrzeugfensterscheibe zugeordneter Luftausströmer
DE102007022330A1 (de) * 2007-05-12 2008-11-13 GM Global Technology Operations, Inc., Detroit Kraftfahrzeugsäule mit Haltegriff

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