JP2564161Y2 - 自動車用ハンガー - Google Patents

自動車用ハンガー

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JP2564161Y2
JP2564161Y2 JP3642092U JP3642092U JP2564161Y2 JP 2564161 Y2 JP2564161 Y2 JP 2564161Y2 JP 3642092 U JP3642092 U JP 3642092U JP 3642092 U JP3642092 U JP 3642092U JP 2564161 Y2 JP2564161 Y2 JP 2564161Y2
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宏一 北野
哲雄 松瀬
幸夫 石垣
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は自動車用ハンガーに関す
るもので、特に、車室内の座席に設置されて衣類等を吊
るす自動車用ハンガーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の自動車用ハンガーとし
て、実開昭64−21654号公報に記載のものを挙げ
ることができる。
【0003】図8はこの従来の自動車用ハンガーの座席
への取付状態を示す正面図、図9は従来の自動車用ハン
ガーの使用状態を示す側面図である。
【0004】図に示すように、車室内において前部座席
1のシートバック1a上にはハンガー2の取付ベース3
が配設され、この取付ベース3に上下に貫設された図示
しない一対の位置決孔には、上方よりヘッドレスト4の
ヘッドレストバー4aがそれぞれ貫通し、取付ベース3
をシートバック1a上に固定している。取付ベース3の
左右両側部には、円筒状の軸受部材5が水平軸線を中心
として回動自在に設けられ、一方の軸受部材5は、通常
時は図示しないストッパにて回動を規制され、そのスト
ッパを解除操作することで回動を許容される。両軸受部
材5間には金属線材からなるハンガー部材6の両端が連
結され、このハンガー部材6は軸受部材5の回動に伴っ
てヘッドレスト4上を乗り越え得るように凹状に折曲形
成され、中央にはフック7が設けられている。
【0005】そして、非使用時のハンガー2は、運転者
の視界を遮ったり後部座席の乗客の昇降を妨げたりする
ことがないように、図9に一点鎖線で示すように、ハン
ガー部材6をシートバック1aの後側に格納している。
また、ハンガー2を使用するには、前記ストッパを解除
操作して軸受部材5を反時計回りに回動させ、図9に実
線で示すように、ハンガー部材6をヘッドレスト4上を
乗り越えさせる。したがって、ハンガー部材6はシート
バック1aの前側上方に位置し、そのフック7に一般的
な市販品ハンガー8を掛止・吊下して、シートバック1
aの前側に衣類9を吊るす。また、図9に二点鎖線で示
すように、ハンガー部材6をシートバック1aの後側上
方に位置させて、衣類9をシートバック1aの後側に吊
るすこともできる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】従来の自動車用ハンガ
ー2は、上記のようにハンガー部材6のフック7に別体
の市販品ハンガー8を吊下しているため、衣類9が比較
的低位置に吊るされ、かつ、市販品ハンガー8の揺れ止
めがなされていないため、車輌の走行時に衣類9が揺
れ、その結果、衣類9の裾等が車室内の床や壁面に触れ
て汚損してしまう虞があった。また、不使用時において
は、ハンガー部材6はシートバック1aの後側に格納さ
れるものの、フック7から取り外した市販品ハンガー8
の格納場所がないため、後部座席等に置くしかなく、ひ
いては、車室内の居住性に悪影響を及ぼす可能性があっ
た。
【0007】また、ヘッドレスト4の上方を乗り越える
関係上、ハンガー部材6をヘッドレス4の外形より大き
くする必要が生じ、このような大型のハンガー部材6が
シートバック1aに取り付けられることで、車室内の美
観が損なわれてしまう可能性があった。しかも、ハンガ
ー部材6が大型のため、その断面形状を極力細くして運
転者の視界を確保する必要が生じ、必然的にハンガー部
材6が華奢な構成となり、乱暴な使用によって変形して
しまう虞があった。
【0008】そこで、本考案は、衣類の汚れを防止する
とともに、不使用時に車室内の居住性に悪影響を及ぼす
のを回避し、かつ、設置により車室内の美観を損なうの
を防ぐとともに、十分な強度を有して変形等の不具合を
未然に防止することができる自動車用ハンガーの提供を
課題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案にかかる自動車用
ハンガーは、座席のシートバック上に配設される取付ベ
ースと、前記取付ベースの下面に設けられ、スリーブ部
材とシートバックの上面との間に側方より差し込まれる
一対の取付部材と、前記取付ベースに貫設されてヘッド
レストバーが挿入される位置決孔と、前記取付ベースに
開口形成されたジョイント孔と、正立及び倒立の双方の
姿勢で、前記ジョイント孔内にジョイント部を挿入保持
可能なハンガー部材と、前記ジョイント孔からのジョイ
ント部の離脱を規制する離脱規制手段とを設けたもので
ある。
【0010】
【作用】本考案においては、使用時にはハンガー部材を
正立姿勢とし、そのジョイント部を取付ベースのジョイ
ント孔内に挿入して離脱規制手段にて離脱を規制し、こ
のように取付ベースにハンガー部材が直接かつ強固に連
結されるため、ハンガー部材に吊るされた衣類が高い位
置に保持されるとともに揺れが防止されて、その汚損を
防止可能となり、また、ハンガー部材の大きさには制限
がないため小型化して、車室内の美観が損なわれるのを
防止可能であり、しかも、小型化することで、運転者の
視界を確保した上で断面形状を適度に太くして十分な強
度を付与することが可能であり、一方、不使用時にはハ
ンガー部材を取付ベースから分離することなく倒立姿勢
に変更するだけのため、車室内にハンガー部材の格納場
所を必要としない。
【0011】
【実施例】以下、本考案の実施例を説明する。
【0012】図1は本考案の一実施例である自動車用ハ
ンガーの使用状態を示す側面図、図2は本考案の一実施
例である自動車用ハンガーの使用状態を示す部分斜視
図、図3は本考案の一実施例である自動車用ハンガーの
使用状態を示す正面図、図4は本考案の一実施例である
自動車用ハンガーの座席への取付構造を示す図3のA−
A線断面図、図5は本考案の一実施例である自動車用ハ
ンガーの座席への取付構造を示す図4のB−B線断面図
である。
【0013】まず、本実施例の自動車用ハンガー11が
取り付けられる前部座席12の構成を説明すると、図に
示すように、車室内において前部座席12のシートバッ
ク12aの上部には、上方より一対のスリーブ部材13
が嵌入固定され、各スリーブ部材13の鍔部13aはシ
ートバック12aの上面に当接している。各スリーブ部
材13にはヘッドレスト14の一対のヘッドレストバー
14aが上方より挿入され、ヘッドレスト14はスリー
ブ部材13にて上下に案内されるとともに、図示しない
ストッパにて任意の上下位置で固定され得る。
【0014】次に、本実施例の自動車用ハンガー11の
構成を説明すると、前記シートバック12a上には合成
樹脂材料を射出成形してなる取付ベース15が配設さ
れ、この取付ベース15には前記ヘッドレストバー14
aと同一ピッチで一対の位置決孔16が上下に貫設され
ている。両位置決孔16内には前記ヘッドレストバー1
4aが挿入されて、取付ベース15の前後左右方向の移
動を規制している。取付ベース15の下面の位置決孔1
6と対応する位置には、それぞれ取付部材としての取付
金具17が前後両端をビス18にて固定され、両取付金
具17は下方に凸状に折曲されるとともに、それぞれ右
方(図5において下方)に開口するU字状の切欠17a
が形成されている。両取付金具17は前記したスリーブ
部材13の鍔部13aとシートバック12aの上面との
間に左方より差し込まれて、その切欠17aをスリーブ
部材13の外周に嵌め込み、その結果、取付ベース15
の上下の移動を規制している。なお、この取付ベース1
5は、図4に示す姿勢の他に、前後を逆転させた姿勢で
もシートバック12aに取付可能である。
【0015】図6は本考案の一実施例である自動車用ハ
ンガーの取付ベースとハンガー部材との連結構造を示す
図3のC−C線断面図、図7は本考案の一実施例である
自動車用ハンガーの取付ベースとハンガー部材との連結
構造を示す図6のD−D線断面図である。
【0016】図に示すように、前記取付ベース15の左
右の位置決孔16の中央位置には、断面四角状のジョイ
ント孔19が後方に向けて開口形成され、このジョイン
ト孔19は、前方つまり奥ほど縦横寸法を減少させたテ
ーパ状をなしている。ジョイント孔19の左右内側面に
は、内外を連通する四角状の離脱規制孔20が貫設さ
れ、また、ジョイント孔19の奥部の側面にはストッパ
凸部21が一体形成されている。取付ベース15の後側
には、合成樹脂材料を射出成形してなる前後に延びる棒
状の連結部材22が配設され、この連結部材22は下方
に開口する中空構造をなし、前側のジョイント部23と
後側のアーム部24とから構成されている。
【0017】連結部材22のジョイント部23は取付ベ
ース15のジョイント孔19に対応する形状、即ち、断
面四角状で前端側ほど縦横寸法を減少させたテーパ状を
なし、図6に示す姿勢の他に、その上下を逆転させた姿
勢でもジョイント孔19内に挿入可能である。ジョイン
ト部23の先端面にはストッパゴム23aが取り付けら
れ、このストッパゴム23aはジョイント孔19内のス
トッパ凸部21に当接している。また、ジョイント部2
3の左右側面にはバネ取付面25が凹設され、これらの
バネ取付面25には板状の離脱規制バネ26の一端がビ
ス27にて固定されている。離脱規制バネ26はく字状
に屈曲され、その屈曲部分をジョイント部23の側面よ
り外方に突出させてジョイント孔19内の離脱規制孔2
0に嵌め込み、自己の弾性力でジョイント孔19内から
のジョイント部23の離脱を規制している。
【0018】そして、連結部材22に所定値以上の後方
への引抜力を加えると、その連結部材22のジョイント
部23は、離脱規制バネ26を撓ませて離脱規制孔20
との係合を解除させながら、取付ベース15のジョイン
ト孔19から後方に離脱し、その結果、取付ベース15
から連結部材22が分離する。また、連結部材22のジ
ョイント部23を取付ベース15のジョイント孔19に
所定値以上の力で挿入すると、離脱規制バネ26は再び
離脱規制孔20に係合して、取付ベース15に連結部材
22が連結される。ここで、本実施例では、前記離脱規
制孔20及び離脱規制バネ26により離脱規制手段が構
成されている。
【0019】連結部材22のアーム部24は後端を上方
に屈曲させた略L字状をなし、その後端には上方に開口
する固定孔28が形成されている。アーム部24の上方
には合成樹脂材料をブロー成形してなる中空状のハンガ
ー体29が配設され、そのハンガー体29の下端に一体
形成された固定部30は、アーム部24の固定孔28内
に挿入されて、下方よりビス31にて固定されている。
なお、このビス31はアーム部24の下面に貼着された
装飾プレート32にて隠蔽されている。そして、本実施
例では、前記連結部材22とハンガー体29とによって
ハンガー部材33が構成されている。
【0020】次に、上記のように構成された本実施例の
自動車用ハンガー11の前部座席12への取付手順を説
明する。
【0021】取付に際し、予め前部座席12はヘッドレ
スト14が取り外され、また、ハンガー11は取付ベー
ス15とハンガー部材33が分離されているものとす
る。まず、前部座席12のシートバック12a上の若干
左方寄りに、ジョイント孔19を後方に向けた姿勢で取
付ベース15を配設し、取付ベース15を右方に移動さ
せながら、その下面の取付金具17をスリーブ部材13
の鍔部13aとシートバック12aの上面との間に差し
込む。その結果、両取付金具17の切欠17aがスリー
ブ部材13の外周に嵌め込まれて、取付ベース15はシ
ートバック12a上に上下の移動を規制された状態で取
り付けられる。また、このとき、取付ベース15の両位
置決孔16はそれぞれスリーブ部材13と対応する。
【0022】次いで、ヘッドレスト14を取付ベース1
5上に配設して、そのヘッドレストバー14aを位置決
孔16を貫通してスリーブ部材13内に挿入し、図示し
ないストッパにて任意の上下位置でヘッドレスト14を
固定する。したがって、取付ベース15はヘッドレスト
バー14aにて前後左右の移動を規制され、その結果、
取付金具17がスリーブ部材13の鍔部13aとシート
バック12aの上面との間から左方に離脱するのが防止
されて、シートバック12a上への取付ベース15の固
定が完了する。
【0023】次いで、ハンガー部材33を正立姿勢、つ
まり、図6に示すように、ハンガー体29に衣類を吊下
可能な姿勢で保持して、そのハンガー部材33のジョイ
ント部23を取付ベース15のジョイント孔19内に挿
入する。したがって、離脱規制バネ26が離脱規制孔2
0に係合し、図1及び図2に実線で示すように、取付ベ
ース15にハンガー部材33が正立姿勢で連結され、そ
のハンガー体29はヘッドレスト14の後側に位置し
て、シートバック12aの後側に衣類34を吊るすこと
が可能となる。なお、このようにシートバック12aに
ハンガー11を取り付けた状態においても、ヘッドレス
ト14の上下位置や角度は通常どおり任意に調整可能で
ある。
【0024】ここで、本実施例の自動車用ハンガー11
では、シートバック12a上の取付ベース15に対して
ハンガー体29を備えたハンガー部材33が直接連結さ
れるため、従来技術で説明したハンガー2のように、ハ
ンガー部材6のフック7に市販品ハンガー8を吊下した
場合に比較して、ハンガー体29の位置が高く、それに
伴い衣類34も高い位置に吊るされる。しかも、ハンガ
ー部材33は取付ベース15に対して強固に連結されて
完全に揺れ止めがなされているため、車輌の走行時の衣
類34の揺れが防止される。よって、衣類34の裾等が
車室内の床や壁面に触れて汚損するのを確実に防止可能
となる。
【0025】また、ハンガー体29の大きさは衣類34
を吊るすことさえ可能であれば制限はなく、従来技術で
説明した自動車用ハンガー2のハンガー部材6のよう
に、ヘッドレスト4を乗り越え得る程度に大型にする必
要はない。したがって、ハンガー体29が小型化され、
車内の美観を損なうのが未然に防止される。しかも、こ
のようにハンガー体29を小型化可能なため、ヘッドレ
スト14の後側に位置させた使用時においても運転者の
視界を妨げる虞がほとんどない。よって、運転者の視界
を確保した上で、このハンガー体29の断面形状を適度
に太くして十分な強度を付与することが可能である。
【0026】一方、衣類34を吊るす必要がない不使用
時においては、ハンガー部材33を保持して後方に引き
抜く。その結果、ハンガー部材33のジョイント部23
は、離脱規制バネ26を撓ませて離脱規制孔20との係
合を解除させながら取付ベース15のジョイント孔19
から後方に離脱する。そして、ハンガー部材33を倒立
姿勢、つまり、前記した正立姿勢から上下を逆転させた
姿勢に変更して、そのジョイント部23を再び取付ベー
ス15のジョイント孔19内に挿入する。よって、図1
に二点鎖線で示すように、ハンガー体29は運転者の視
界を遮ったり後部座席の乗客の昇降を妨げたりすること
なく、シートバック12aの後側に格納される。
【0027】このように、ハンガー11の不使用時にお
いては、ハンガー部材33を取付ベース15から分離す
ることなく倒立姿勢で連結して格納している。つまり、
ハンガー11を構成する全ての部材は、使用時であって
も不使用時であっても常に一体化されており、従来技術
で説明したハンガー2のように、フック7から取り外し
た市販品ハンガー8の格納場所を必要としない。
【0028】一方、前記ベース部材15をシートバック
12aから一旦取り外して、前後を逆転させた姿勢で取
り付けると、図1に一点鎖線で示すように、ハンガー部
材33のハンガー体29は、正立姿勢のときにヘッドレ
スト14の前側に位置して、シートバック12aの前側
に衣類34を吊るすことが可能となり、また、倒立姿勢
のときにシートバック12aの前側に格納される。
【0029】なお、ハンガー部材33とは別に、同様の
ジョイント部23を備えた簡易テーブルを用意し、例え
ば、後部座席で食事する場合等には、ハンガー部材33
に代えてこの簡易テーブルを取付ベース15に連結して
利用してもよい。
【0030】このように、上記実施例の自動車用ハンガ
ー11は、車室内において前部座席12のシートバック
12a上に配設される取付ベース15と、前記取付ベー
ス15の下面に設けられ、ヘッドレストバー14aが挿
入される一対のスリーブ部材13の鍔部13aとシート
バック12aの上面との間に側方より差し込まれる一対
の取付金具17と、前記両スリーブ部材13に対応して
取付ベース15に貫設されて、上方より前記ヘッドレス
トバー14aが挿入される一対の位置決孔16と、前記
取付ベース15の中央に側方に向けて開口形成されたジ
ョイント孔19と、正立及び倒立の双方の姿勢で、一体
的に設けられたジョイント部23を前記取付ベース15
のジョイント孔19内に挿入保持可能なハンガー部材3
3と、前記取付ベース15のジョイント孔19内からの
ハンガー部材33のジョイント部23の離脱を規制する
離脱規制孔20及び離脱規制バネ26とを具備してい
る。
【0031】したがって、取付ベース15にハンガー部
材33が直接かつ強固に連結されるため、ハンガー体2
9の位置が高くなり衣類34を高い位置に吊るすことが
でき、しかも、ハンガー部材33が完全に揺れ止めされ
て車輌の走行時の衣類34の揺れを防止できる。故に、
衣類34の裾等が車室内の床や壁面に触れて汚損するの
を確実に防止して、ハンガーとしての商品価値を飛躍的
に高めることができる。
【0032】また、不使用時にはハンガー部材33を取
付ベース15から分離することなく倒立姿勢で連結して
格納するため、車室内にハンガー部材33の格納場所を
必要とせず、その居住性に悪影響を及ぼすのを回避する
ことができる。
【0033】更に、ハンガー体29は、従来例のように
ヘッドレスト4を乗り越える必要がないため小型化可能
であり、ハンガー11の設置により車室内の美観を損な
うのを防ぐことができる。
【0034】しかも、ハンガー体29を小型化したた
め、運転者の視界を確保した上で、ハンガー体29の断
面形状を適度に太くして十分な強度を付与することがで
き、変形等の不具合を未然に防止することができる。
【0035】ところで、上記実施例のハンガーは、車室
内の前部座席12用のハンガー11として具体化されて
いるが、本考案を実施する場合には、取付対象となる座
席は前部座席12に限定されることはなく、ヘッドレス
ト14を備えた座席であればハンガー11を取付可能で
ある。
【0036】また、上記実施例のハンガー部材は、取付
ベース15に連結される連結部材22と衣類34を吊る
すハンガー体29とから構成されるハンガー部材33と
して構成されているが、本考案を実施する場合には、こ
れに限定されるものではなく、正立及び倒立の双方の姿
勢で取付ベース15に連結されるとともに、正立姿勢の
ときに衣類34を吊るすことができるものであればよ
い。したがって、例えば、この連結部材22及びハンガ
ー体29を合成樹脂材料にて一体成形して構成すること
も可能である。
【0037】更に、上記実施例の離脱規制手段は、取付
ベース15のジョイント孔19に形成された一対の離脱
規制孔20と、連結部材22のジョイント部23に取り
付けられて、離脱規制孔20内に係合可能な一対の離脱
規制バネ26として構成され、所定値以上の操作力を加
えることでジョイント部23の挿入及び離脱を可能とし
ているが、本考案を実施する場合には、これに限定され
るものではなく、ジョイント孔19内からのジョイント
部23の離脱を規制できるものであればよい。したがっ
て、例えば、ジョイント孔19内にジョイント部23を
掛止するストッパを設け、そのストッパを解除操作しな
ければジョイント部23を離脱できないように構成する
ことも可能である。
【0038】
【考案の効果】以上のように、本考案の自動車用ハンガ
ーは、座席のシートバック上に配設される取付ベース
と、前記取付ベースの下面に設けられ、スリーブ部材と
シートバックの上面との間に側方より差し込まれる一対
の取付部材と、前記取付ベースに貫設されてヘッドレス
トバーが挿入される位置決孔と、前記取付ベースに開口
形成されたジョイント孔と、正立及び倒立の双方の姿勢
で、前記ジョイント孔内にジョイント部を挿入保持可能
なハンガー部材と、前記ジョイント孔からのジョイント
部の離脱を規制する離脱規制手段とを具備するため、使
用時にはハンガー部材を正立姿勢とし、そのジョイント
部を取付ベースのジョイント孔内に挿入して離脱規制手
段にて離脱を規制し、このように取付ベースにハンガー
部材が直接かつ強固に連結されるため、ハンガー部材に
吊るされた衣類が高い位置に保持されるとともに揺れが
防止されて、その汚損を確実に防止してハンガーとして
の商品価値を飛躍的に高めることができ、また、ハンガ
ー部材の大きさには制限がないため小型化して、車室内
の美観が損なわれるのを防止することができ、しかも、
小型化することで、運転者の視界を確保した上で断面形
状を適度に太くして十分な強度を付与し、変形等の不具
合を防ぐことができ、一方、不使用時にはハンガー部材
を取付ベースから分離することなく倒立姿勢に変更する
だけのため、車室内にハンガー部材の格納場所を必要と
せず、その居住性に悪影響を及ぼすのを回避することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本考案の一実施例である自動車用ハンガ
ーの使用状態を示す側面図である。
【図2】図2は本考案の一実施例である自動車用ハンガ
ーの使用状態を示す部分斜視図である。
【図3】図3は本考案の一実施例である自動車用ハンガ
ーの使用状態を示す正面図である。
【図4】図4は本考案の一実施例である自動車用ハンガ
ーの座席への取付構造を示す図3のA−A線断面図であ
る。
【図5】図5は本考案の一実施例である自動車用ハンガ
ーの座席への取付構造を示す図4のB−B線断面図であ
る。
【図6】図6は本考案の一実施例である自動車用ハンガ
ーの取付ベースとハンガー部材との連結構造を示す図3
のC−C線断面図である。
【図7】図7は本考案の一実施例である自動車用ハンガ
ーの取付ベースとハンガー部材との連結構造を示す図6
のD−D線断面図である。
【図8】図8は従来の自動車用ハンガーの座席への取付
状態を示す正面図である。
【図9】図9は従来の自動車用ハンガーの使用状態を示
す側面図である。
【符号の説明】
12 前部座席 12a シートバック 13 スリーブ部材 14a ヘッドレストバー 15 取付ベース 16 位置決孔 17 取付金具(取付部材) 19 ジョイント孔 20 離脱規制孔(離脱規制手段) 23 ジョイント部 26 離脱規制バネ(離脱規制手段) 33 ハンガー部材

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室内において座席のシートバック上に
    配設され、ヘッドレストバーが挿入される一対のスリー
    ブ部材と、 前記シートバックの上面との間に側方より差し込まれて
    固定される一対の取付部材を有し、前記シートバック上
    に配設される取付ベースと、 前記取付ベースに貫設され、前記両スリーブ部材に対応
    して上方より前記ヘッドレストバーが挿入される一対の
    位置決孔と、 前記取付ベースの一側に開口形成されたジョイント孔
    と、 正立及び倒立の双方の姿勢で、一体的に設けられたジョ
    イント部を前記取付ベースのジョイント孔内に挿入保持
    可能なハンガー部材と、 前記取付ベースのジョイント孔内からハンガー部材のジ
    ョイント部の離脱を規制する離脱規制手段とを具備する
    ことを特徴とする自動車用ハンガー。
JP3642092U 1992-05-29 1992-05-29 自動車用ハンガー Expired - Fee Related JP2564161Y2 (ja)

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