JPH07290984A - コンバインの伝動機構 - Google Patents

コンバインの伝動機構

Info

Publication number
JPH07290984A
JPH07290984A JP11210694A JP11210694A JPH07290984A JP H07290984 A JPH07290984 A JP H07290984A JP 11210694 A JP11210694 A JP 11210694A JP 11210694 A JP11210694 A JP 11210694A JP H07290984 A JPH07290984 A JP H07290984A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
speed
traveling
mowing
hst
reaping
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11210694A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3577738B2 (ja
Inventor
Hisayuki Satoji
久幸 里路
Yasushi Fujita
靖 藤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Iseki and Co Ltd, Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd filed Critical Iseki and Co Ltd
Priority to JP11210694A priority Critical patent/JP3577738B2/ja
Publication of JPH07290984A publication Critical patent/JPH07290984A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3577738B2 publication Critical patent/JP3577738B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Harvester Elements (AREA)
  • Motor Power Transmission Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 安全の確保、刈取部のメンテナンスの容易
化、詰まりや穀稈搬送姿勢の乱れの原因防止および除
去、省エネルギー化。 【構成】 エンジン25と前記走行装置2および前記刈
取部4へ至る回転伝達経路には走行用HST変速装置2
1と刈取用HST変速装置37とをそれぞれ各別に設け
る。刈取用HST変速装置37は走行装置2の走行速度
に応じて前記刈取部4の作業速度を変速するように構成
する。機体の走行速度を検出する車速センサー51を設
ける。車速センサー51が機体停止状態を感知している
ときは、刈取部4も停止させ、予め設定した超微速の走
行速度に達したとき、刈取部4を該刈取部4の各部が正
常に作動しうる最低回転数で作動させ、その後は、走行
速度に応じて作業速度を変速するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンバインの伝動機構
に係るものである。
【0002】
【従来技術】従来公知の、特開昭56−5013号公報
には、上方に脱穀装置を設けた走行装置の前方に刈取部
を設け、機体所望位置に設けたエンジンと前記走行装置
および刈取部へ至る回転伝達経路にはそれぞれ走行用変
速装置および刈取用変速装置を設け、該走行用変速装置
および刈取用変速装置は走行装置の走行速度に応じて前
記刈取部の作業速度を変速するように構成したコンバイ
ンについて記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記公知例は、機体が
停止しているとき、刈取部を一定の回転数で回転させて
いるので、この点が問題になる。即ち、機体が停止して
いるにも関わらず、刈取部4は作動しているので、安全
が確保できず、刈取部のメンテナンスもできない。ま
た、穀稈や草等を巻込んだりして、詰まりや穀稈搬送姿
勢の乱れの原因となることもある。また、機体停止中
も、刈取部を作動させておくので、燃料の消費も多くな
るという課題もある。
【0004】
【発明の目的】安全の確保、刈取部のメンテナンスの容
易化、詰まりや穀稈搬送姿勢の乱れの原因防止および除
去、省エネルギー化。
【0005】
【課題を解決するための手段】よって、本発明は、上方
に脱穀装置3を設けた走行装置2の前方に刈取部4を設
け、機体所望位置に設けたエンジン25と前記走行装置
2および前記刈取部4へ至る回転伝達経路には走行用H
ST変速装置21と刈取用HST変速装置37とをそれ
ぞれ各別に設け、該刈取用HST変速装置37は走行装
置2の走行速度に応じて前記刈取部4の作業速度を変速
するように構成したコンバインにおいて、機体所望位置
には、機体の走行速度を検出する車速センサー51を設
け、該車速センサー51が機体停止状態を感知している
ときは、前記刈取部4も停止させ、予め設定した超微速
の走行速度に達したとき、前記刈取部4を該刈取部4の
各部が正常に作動しうる最低回転数で作動させ、その後
は、走行速度に応じて作業速度を変速するように構成し
たコンバインの伝動機構としたものである。
【0006】
【実施例】本発明の一実施例を図面により説明すると、
1はコンバインの機体フレーム、2は該機体フレーム1
の下方に設けた走行装置、3は機体フレーム1の上方に
設けた脱穀装置、4は脱穀装置3の前方位置に設けた刈
取部、5は刈取部4の最前方位置に設けた分草体、6は
前記分草体5により分草した穀稈を引起ラグ7により引
起す引起装置、8は掻込装置、9は刈刃、10は株元側
穀稈搬送装置、11は穂先側穀稈搬送装置であり、前記
刈取部4は支持パイプ12の先端に取付けられ、支持パ
イプ12の基部は前記機体フレーム1側に設けた支持台
13に回動自在に取付け、前記機体フレーム1と支持パ
イプ12との間に刈取上下シリンダ14を設けて刈取部
4を上下するように構成している。15は前記脱穀装置
3の脱穀室の側部に設けた穀稈供給搬送装置、16は穀
稈供給搬送装置15と前記株元側穀稈搬送装置10との
間に設けたは株元側穀稈引継搬送装置、17は穀稈供給
搬送装置15と穂先側穀稈搬送装置11との間に設けた
穂先側引継搬送装置である。
【0007】しかして、前記機体フレーム1の前側位置
には前記走行装置2に回転を伝達するミッションケース
20を設け、ミッションケース20には走行用HST変
速装置21(油圧式無段変速装置 ハイドロスタチック
トランスミッション)を設ける。走行用HST変速装置
21は可変容量の走行用HSTポンプ22と該走行用H
STポンプ22と油路23により接続される走行用HS
Tモータ24とにより構成され、エンジン25の回転に
より作動する走行用HSTポンプ22が無段階に送油量
を増減しながら送油してHSTモータ24に回転を伝達
する。26は走行用HSTポンプ22の入力軸27に設
けた入力プーリー、28はプーリー、29はベルト、3
0は走行用HSTポンプ22の送油量を変更する斜板で
ある。前記走行用HSTモータ24の出力軸31は図示
は省略するがミッションケース20の入力軸に接続し、
エンジン25の回転を走行用HST変速装置21の走行
用HSTポンプ22と走行用HSTモータ24を介して
前記走行装置2の車軸32に回転を伝達する。
【0008】前記実施例では走行用HSTポンプ22と
走行用HSTモータ24は、一体に構成しているが、別
体に構成することは可能である(図6)。しかして、前
記支持パイプ12の基部には刈取部4の入力軸35を設
け、入力軸35の回転は支持パイプ12内に設けた伝動
軸36を介して各部に伝達され、前記入力軸35にはエ
ンジン25の回転を刈取用HST変速装置37(油圧式
無段変速装置 ハイドロスタチックトランスミッショ
ン)を介して伝達するように構成する。即ち、入力軸3
5には刈取用HST変速装置37の刈取用HSTモータ
38の出力軸を接続し、刈取用HSTモータ38には一
体または別体に設けた前記刈取用HST変速装置37の
刈取用HSTポンプ39を油路40により接続し、刈取
用HSTポンプ39には前記走行用HSTポンプ22と
同軸に入力軸27を接続し、エンジン25の回転が入力
軸27を介して刈取用HSTポンプ39に伝達され、刈
取用HSTポンプ39は無段階に送油量を増減して刈取
用HSTモータ38に送油し回転を伝達する。なお、刈
取用HSTポンプ39は走行用HSTポンプ22と同軸
の入力軸27に取付けることは要件でなく、任意個所に
設けられるが、同軸とすることにより、伝動機構を合理
的にできる。
【0009】42は刈取用HSTポンプ39の送油量を
変更する斜板、43は斜板42の角度を変更操作する刈
取用アクチュエーター、44は刈取クラッチ用切替バル
ブであり、刈取クラッチ用切替バルブ44は、刈取用H
STモータ38に接続された油路40と油タンク45に
常時戻す戻し油路46とに切替えるので、刈取部4への
回転を入切するクラッチとして作用する。47は刈取ク
ラッチ用切替バルブ44の切替用アクチュエーター、4
8はリリーフバルブである。図3において、50はCP
U、51は車速センサー、52はモード切替スイッチで
ある。しかして、走行速度と刈取部4の作業速度の関係
は、走行装置2の走行速度に対応させて略比例して刈取
部4の速度を変速させるように制御し、車速が上昇する
と刈取部4の作業速度を上昇させるように構成する。ま
た、CPU50は、刈取作業速度を独自に変速すること
もあり、走行速度に対する刈取部4の作業速度の変速の
程度(変速率)をモード切替スイッチ52により倒伏穀
稈の刈取モードに切替えることにより、刈取部4の作業
速度の変化上昇率を急にする(図4)。また、図5のよ
うに、モード切替スイッチ52により麦の刈取モードを
選択できるように構成することもある。
【0010】しかして、走行速度が「0」のとき即ち機
体が停止しているときは、刈取部4を停止させ、前記車
速センサー51がCPU50の設定した超微速の走行速
度になったと検出したとき、刈取部4を刈取部4の各部
が正常に作動しうる最低回転数で作動するように構成
し、これが本発明の要旨である。また、走行速度が一定
範囲の微速のときは、刈取部4の作業速度を走行装置2
とは対応させずに、刈取部4の各部が正常に作動しうる
最低回転数を確保して作動するように構成し、微速を超
えた走行速度になったとき、走行装置2の走行速度に対
応させて略比例して刈取部4の速度を変速させるように
制御している(なお、図4および図5では、車速が
「0」の部分を誇張して示している)。また、刈取クラ
ッチ用切替バルブ44が刈取用HSTモータ38に送油
しないように戻し油路46に切替えているときでも、刈
取用HSTポンプ39は刈取部4の作業速度が刈取部4
の各部を正常に作動させうる最低回転数を確保しうるよ
うに送油し、車速センサー51により機体の走行速度が
微速であっても走行を感知したとき、設定速度とし、刈
取クラッチ用切替バルブ44を刈取用HSTモータ38
に送油するように切替える。
【0011】図6は、伝動機構の実施例であり、図示は
省略するが、操縦部操縦部60の下方には前記エンジン
25を設け、エンジン25の側部にはカウンターギヤケ
ース61を設け、カウンターギヤケース61の後部には
左右方向のカウンター軸62を軸装し、カウンターギヤ
ケース61よりエンジン25側(内側)に突き出たカウ
ンター軸62の突出部には前記受動プーリー26を設け
る。そして、受動プーリー26と走行用HSTポンプ2
2の入力軸27との間にサブチエンジ75を設ける。前
記カウンターギヤケース61内には変速軸66を設け、
該変速軸66に固定の受動歯車67に前記カウンター軸
62の駆動歯車68を噛合わせ、前記変速軸66には大
歯車69と小歯車70とを遊嵌し、大歯車69と小歯車
70の間にシフタにより摺動する摺動部材71を設け、
摺動部材71が大歯車69と小歯車70のいずれか一方
に係合して変速軸66の回転を伝達すし、サブチエンジ
75を構成する。
【0012】走行用HST変速装置21によりエンジン
25の回転を走行装置2に伝動する構成では、走行用H
STポンプ22から走行用HSTモータ24への流量が
増加すると、エンジン25の消費馬力は増加するので、
無負荷の状態でのロス馬力が増加し、また、高速走行す
るには、走行用HSTモータ24への入力馬力は、走行
用HSTモータ24の容量で制約されるから、ミッショ
ンケース20の減速比を可能な限り大とし、入力トルク
を下げて使用することになる。そのため、走行用HST
ポンプ22の回転数は上昇し、流量は増加するので、無
負荷状態でのロス馬力が増加し、大きなエンジン25を
搭載することになる。しかし、前記のように、エンジン
25と走行用HST変速装置21の間にサブチエンジ7
5を設けているので、ミッション減速比を大にし、走行
用HSTポンプ22の出力トルクが小で済む作業速度で
は回転を下げ、ロス馬力を減少させ、脱穀装置3等を使
用しない走行のみのときは、サブチエンジ75により入
力回転数を上昇させ、エンジン25の馬力を効率よく利
用し、コンパクトなエンジン25で、高速走行が可能と
なる。72、73は中間軸、74は図示は省略するが、
脱穀装置3の側部に設けたグレンタンク内の排出装置に
動力伝達する出力プーリーである。
【0013】しかして、走行速度と刈取部4の作業速度
の関係を、所謂自脱型のコンバインの実施例で説明した
が、図7のように、刈取った穀稈を全部脱穀装置に供給
する全穀稈投入型コンバインでもよく、この場合、穀稈
を掻込む掻込リール76の回転速度が重要となって、走
行速度と同調させる。77は分草体、78は刈刃、79
はオーガー、80は搬送エレベーターであり、搬送エレ
ベーター80の基部の上部回転軸81を中心に刈取上下
シリンダにより機体に対して上下するように構成してお
り、走行装置2を停止させているときは、刈取部4の掻
込リール76と刈刃78とオーガー79を停止させ、車
速センサー51により機体の走行速度が微速であっても
走行を感知したときは、刈取クラッチ用切替バルブ44
を刈取用HSTモータ38に送油するように切替える。
図8は他の実施例を示し、前記刈取クラッチ用切替バル
ブ44を省略している。
【0014】
【作用】次に作用を述べる。エンジン25を始動し、所
定の回転数まで上昇させると、この回転が、プーリー2
8、ベルト29、入力プーリー26、入力軸27を介し
て走行用HST変速装置21の走行用HSTポンプ22
に伝達される。そして、図示は省略するが、主変速レバ
ーを操作すると走行用HSTポンプ22の斜板30の角
度を変更させて、走行用HSTモータ24に無段階に送
油量を増減させながら送油し、走行用HSTモータ24
はミッションケース20の入力軸に出力し、入力軸の回
転がミッションケース20内の伝動機構を介して車軸3
2、32に出力され、走行装置2を作動させる。
【0015】しかして、走行装置2により走行を開始す
ると、前記主変速レバーの位置、車速センサー51によ
る走行速度の検出値等のデータによりCPU50は、刈
取用アクチュエーター43を作動させ、刈取用HSTポ
ンプ39の斜板42の角度を変更させて刈取用HSTモ
ータ38に送油し、刈取用HSTモータ38は入力軸3
5、伝動軸36を介して刈取部4に回転を伝達し、刈取
部4は分草体5により分草し、分草した穀稈を引起装置
6の引起ラグ7により引起し、掻込装置8により掻込ん
で刈刃9で刈取り、刈取った穀稈の株元は株元側穀稈搬
送装置10で、穂先側は穂先側穀稈搬送装置11で搬送
し、この穀稈を株元側穀稈引継搬送装置16および穂先
側穀稈引継搬送装置17により脱穀装置3の脱穀室に供
給する穀稈供給搬送装置15に引継ぎ、脱穀装置3に供
給する。
【0016】この場合、走行速度と刈取部4の作業速度
の関係は、走行用HST変速装置21により変速された
走行装置2の走行速度に対応させて刈取用HST変速装
置37を変速するので、前記走行装置2の走行速度と、
刈取部4の前記引起装置6の引起ラグ7の引起しや株元
側穀稈搬送装置10および穂先側穀稈搬送装置11の搬
送等の刈取部4の作業速度とを、同調させることがで
き、円滑で効率の良い刈取作業を行える。また、刈取用
HST変速装置37の刈取用HSTポンプ39の斜板4
2の角度を変更をさせることで、刈取用HSTモータ3
8へ伝達する回転を変速し、この変速割合は、刈取部4
の作業速度の変速の程度をモード切替スイッチ52によ
り倒伏穀稈または麦の刈取モードに切替えることによ
り、刈取部4の作業速度の上昇率を変化させ、穀稈の状
態に応じた刈取を行なえる。
【0017】しかして、前記のように、走行速度と刈取
部4の作業速度を単純に比例させると、走行速度が微速
のとき、刈取部4の作業速度が遅すぎて、引起装置6の
引起ラグ7の引起しが充分にできないことになるが、走
行速度が微速のときは走行装置2とは対応させずに、刈
取部4の各部が正常に作動しうる最低回転数を確保して
作動するように構成しているから、畦際や条合せなどの
走行速度が微速のときでも、引起装置6の引起ラグ7の
引起しは充分に作用し、刈刃9による刈跡の美麗とな
り、また、株元側穀稈搬送装置10および穂先側穀稈搬
送装置11による穀稈の搬送姿勢も良好となって、株元
側穀稈引継搬送装置16および穂先側穀稈引継搬送装置
17への引継ぎ、および、株元側穀稈引継搬送装置16
および穂先側穀稈引継搬送装置17から穀稈供給搬送装
置15への引継ぎも良好となる。
【0018】しかして、走行速度と刈取部4の作業速度
の関係は、前記したように、速度の変速状態を同調させ
るばかりでなく、機体を停止させた走行速度が「0」の
ときは、刈取部4を停止させる。したがって、機体が停
止状態のときに、刈取部4を停止させるので、安全が確
保される。また、刈取部4のメンテナンスも他のスイッ
チ、レバー等を操作することなく刈取部4を停止させる
ので、容易に行なえる。また、刈取部4が僅かに作動す
ることで、穀稈や草等が引起装置6や掻込装置8や株元
側穀稈搬送装置10に掻込まれるのを防止し、詰まりや
穀稈搬送姿勢の乱れの原因を除去するだけでなく、省エ
ネルギー化できる。そして、前記車速センサー51によ
りCPU50が設定した超微速の走行速度になったと
き、刈取部4を刈取部4の各部が正常に作動しうる最低
回転数で作動させる。
【0019】また、第1実施例では、刈取用HST変速
装置37の刈取用HSTポンプ39と刈取用HSTモー
タ38の間に刈取クラッチ用切替バルブ44を設けてお
り、刈取用HSTモータ38に送油しないように戻し油
路46に切替えているときでも、刈取用HSTポンプ3
9は刈取部4の作業速度が刈取部4の各部を正常に作動
させうる最低回転数を確保しうるように送油しているか
ら、車速センサー51が機体の走行速度が微速であって
も走行を感知したときは、刈取クラッチ用切替バルブ4
4を刈取用HSTモータ38に送油するように切替える
と、刈取用HSTモータ38は入力軸35に直ちに刈取
部4の作業速度を確保しうる回転を伝達できる。
【0020】第2実施例では、刈取クラッチ用切替バル
ブ44を省略し、CPU50は、機体を停止させて走行
速度が「0」のときは刈取用HSTポンプ39の斜板4
2の角度を変更させて刈取用HSTモータ38への送油
を断って刈取部4を停止させ、車速センサー51により
CPU50が設定した超微速の走行速度になったとき、
斜板42の角度を変更させて刈取用HSTモータ38に
送油し、刈取部4を刈取部4の各部が正常に作動しうる
最低回転数で作動させる。
【0021】
【効果】本発明は、上方に脱穀装置3を設けた走行装置
2の前方に刈取部4を設け、機体所望位置に設けたエン
ジン25と前記走行装置2および前記刈取部4へ至る回
転伝達経路には走行用HST変速装置21と刈取用HS
T変速装置37とをそれぞれ各別に設け、該刈取用HS
T変速装置37は走行装置2の走行速度に応じて前記刈
取部4の作業速度を変速するように構成したコンバイン
において、機体所望位置には、機体の走行速度を検出す
る車速センサー51を設け、該車速センサー51が機体
停止状態を感知しているときは、前記刈取部4も停止さ
せ、予め設定した超微速の走行速度に達したとき、前記
刈取部4を該刈取部4の各部が正常に作動しうる最低回
転数で作動させ、その後は、走行速度に応じて作業速度
を変速するように構成したコンバインの伝動機構とした
ものであるから、機体が停止状態のときに、刈取部4を
停止させるので、安全が確保される。また、刈取部4の
メンテナンスも他のスイッチ、レバー等を操作すること
なく刈取部4を停止させるので、容易に行なえる。ま
た、刈取部4が僅かに作動することで、穀稈や草等が引
起装置6や掻込装置8や株元側穀稈搬送装置10に掻込
まれるのを防止し、詰まりや穀稈搬送姿勢の乱れの原因
を除去するだけでなく、省エネルギー化できる。また、
予め設定した超微速の走行速度に達したとき、前記刈取
部4を該刈取部4の各部が正常に作動しうる最低回転数
で作動させ、その後は、走行速度に応じて作業速度を変
速するように構成しているから、畦際や条合せなどの走
行速度が微速のときでも、引起装置6の引起ラグ7の引
起しは充分に作用し、刈刃9による刈跡の美麗となり、
また、株元側穀稈搬送装置10および穂先側穀稈搬送装
置11による穀稈の搬送姿勢も良好となって、株元側穀
稈引継搬送装置16および穂先側穀稈引継搬送装置17
への引継ぎ、および、株元側穀稈引継搬送装置16およ
び穂先側穀稈引継搬送装置17から穀稈供給搬送装置1
5への引継ぎも良好となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 コンバインの側面図。
【図2】 伝動機構略図。
【図3】 ブロック図。
【図4】 変速状態説明図。
【図5】 変速状態説明図。
【図6】 カウンターケースの断面図。
【図7】 コンバインの側面図。
【図8】 他の実施例図。
【図7】 伝動機構の一部側面図。
【図8】 ミッションケースの概略図。
【図9】 制御図。
【図10】 公知例図。
【符号の説明】
1…機体フレーム、2…走行装置、3…脱穀装置、4…
刈取部、5…分草体、6…引起装置、7…引起ラグ、8
…掻込装置、9…刈刃、10…株元側穀稈搬送装置、1
1…穂先側穀稈搬送装置、12…支持パイプ、13…支
持台、14…刈取上下シリンダ、15…穀稈供給搬送装
置、16…株元側穀稈引継搬送装置、17…穂先側引継
搬送装置、20…ミッションケース、21…走行用HS
T変速装置、22…走行用HSTポンプ、23…油路、
24…走行用HSTモータ、25…エンジン、26…入
力プーリー、27…入力軸、28…プーリー、29…ベ
ルト、30…斜板、31…出力軸、32…車軸、35…
入力軸、36…伝動軸、37…刈取用HST変速装置、
38…刈取用HSTモータ、39…刈取用HSTポン
プ、40…油路、42…斜板、43…刈取用アクチュエ
ーター、44…刈取クラッチ用切替バルブ、45…油タ
ンク、46…戻し油路、47…切替用アクチュエータ
ー、48…リリーフバルブ、50…CPU、51…車速
センサー、52…モード切替スイッチ、60…操縦部、
61…カウンターギヤケース、62…カウンター軸、6
6…変速軸、67…受動歯車、68…駆動歯車、69…
大歯車、70…小歯車、71…摺動部材、72、73…
中間軸、74…出力プーリー、75…サブチエンジ、7
6…掻込リール、77…分草体、78…刈刃、79…オ
ーガー、80…搬送エレベーター、81…上部回転軸。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年7月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年8月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】 コンバインの側面図。
【図2】 伝動機構略図。
【図3】 ブロック図。
【図4】 変速状態説明図。
【図5】 変速状態説明図。
【図6】 カウンターケースの断面図。
【図7】 コンバインの側面図。
【図8】 他の実施例図。
【符号の説明】 1…機体フレーム、2…走行装置、3…脱穀装置、4…
刈取部、5…分草体、6…引起装置、7…引起ラグ、8
…掻込装置、9…刈刃、10…株元側穀稈搬送装置、1
1…穂先側穀稈搬送装置、12…支持パイプ、13…支
持台、14…刈取上下シリンダ、15…穀稈供給搬送装
置、16…株元側穀稈引継搬送装置、17…穂先側引継
搬送装置、20…ミッションケース、21…走行用HS
T変速装置、22…走行用HSTポンプ、23…油路、
24…走行用HSTモータ、25…エンジン、26…入
力プーリー、27…入力軸、28…プーリー、29…ベ
ルト、30…斜板、31…出力軸、32…車軸、35…
入力軸、36…伝動軸、37…刈取用HST変速装置、
38…刈取用HSTモータ、39…刈取用HSTポン
プ、40…油路、42…斜板、43…刈取用アクチュエ
ーター、44…刈取クラッチ用切替バルブ、45…油タ
ンク、46…戻し油路、47…切替用アクチュエータ
ー、48…リリーフバルブ、50…CPU、51…車速
センサー、52…モード切替スイッチ、60…操縦部、
61…カウンターギヤケース、62…カウンター軸、6
6…変速軸、67…受動歯車、68…駆動歯車、69…
大歯車、70…小歯車、71…摺動部材、72、73…
中間軸、74…出力プーリー、75…サブチエンジ、7
6…掻込リール、77…分草体、78…刈刃、79…オ
ーガー、80…搬送エレベーター、81…上部回転軸。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上方に脱穀装置3を設けた走行装置2の
    前方に刈取部4を設け、機体所望位置に設けたエンジン
    25と前記走行装置2および前記刈取部4へ至る回転伝
    達経路には走行用HST変速装置21と刈取用HST変
    速装置37とをそれぞれ各別に設け、該刈取用HST変
    速装置37は走行装置2の走行速度に応じて前記刈取部
    4の作業速度を変速するように構成したコンバインにお
    いて、機体所望位置には、機体の走行速度を検出する車
    速センサー51を設け、該車速センサー51が機体停止
    状態を感知しているときは、前記刈取部4も停止させ、
    予め設定した超微速の走行速度に達したとき、前記刈取
    部4を該刈取部4の各部が正常に作動しうる最低回転数
    で作動させ、その後は、走行速度に応じて作業速度を変
    速するように構成したコンバインの伝動機構。
JP11210694A 1994-04-27 1994-04-27 コンバインの伝動機構 Expired - Lifetime JP3577738B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11210694A JP3577738B2 (ja) 1994-04-27 1994-04-27 コンバインの伝動機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11210694A JP3577738B2 (ja) 1994-04-27 1994-04-27 コンバインの伝動機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07290984A true JPH07290984A (ja) 1995-11-07
JP3577738B2 JP3577738B2 (ja) 2004-10-13

Family

ID=14578305

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11210694A Expired - Lifetime JP3577738B2 (ja) 1994-04-27 1994-04-27 コンバインの伝動機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3577738B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002305942A (ja) * 2001-04-06 2002-10-22 Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd コンバインにおける前処理駆動装置
JP2006271240A (ja) * 2005-03-29 2006-10-12 Kubota Corp コンバインの刈取り部駆動構造
JP2009022285A (ja) * 2008-08-04 2009-02-05 Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd コンバイン
JP2010252731A (ja) * 2009-04-27 2010-11-11 Iseki & Co Ltd コンバイン
JP2012090640A (ja) * 2012-01-10 2012-05-17 Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd コンバインにおける前処理駆動装置
JP2012095660A (ja) * 2012-01-10 2012-05-24 Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd コンバインにおける前処理駆動装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002305942A (ja) * 2001-04-06 2002-10-22 Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd コンバインにおける前処理駆動装置
JP2006271240A (ja) * 2005-03-29 2006-10-12 Kubota Corp コンバインの刈取り部駆動構造
JP4634839B2 (ja) * 2005-03-29 2011-02-16 株式会社クボタ コンバインの刈取り部駆動構造
JP2009022285A (ja) * 2008-08-04 2009-02-05 Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd コンバイン
JP2010252731A (ja) * 2009-04-27 2010-11-11 Iseki & Co Ltd コンバイン
JP2012090640A (ja) * 2012-01-10 2012-05-17 Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd コンバインにおける前処理駆動装置
JP2012095660A (ja) * 2012-01-10 2012-05-24 Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd コンバインにおける前処理駆動装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3577738B2 (ja) 2004-10-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH07290984A (ja) コンバインの伝動機構
JP3353346B2 (ja) コンバインの搬送伝動機構
JP6555795B2 (ja) コンバイン
JP2004089049A (ja) コンバイン
JP3692645B2 (ja) コンバイン等の刈取装置
JP3847187B2 (ja) 収穫作業機の変速操作構造
JP2009112265A (ja) 収穫機
JP5057575B2 (ja) 収穫機
JP2008199909A (ja) コンバインのクラッチ操作装置
JPH0769089A (ja) コンバインの伝動機構
JP5102636B2 (ja) コンバイン
JP2007300894A (ja) 刈取クラッチ機構
JP2002305942A (ja) コンバインにおける前処理駆動装置
JPH06209641A (ja) コンバインにおける分草ラグの回転装置
JP6234334B2 (ja) コンバイン
JP2004097052A (ja) コンバインの駆動制御構造
KR20200139281A (ko) 콤바인의 예취 제어 장치
JPH0748033Y2 (ja) コンバインの刈取部への伝動装置
JPH104740A (ja) コンバインの刈取部駆動機構
JP2578694Y2 (ja) コンバインおける伝動装置
JPH0670625A (ja) コンバインの伝動機構
JP2002218822A (ja) コンバイン
JPH0551040U (ja) フートペダル式刈取クラッチ切換装置
JP2002084866A (ja) コンバイン等のフィードチェン停止装置
JPH05268820A (ja) コンバインの刈取装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040323

A521 Written amendment

Effective date: 20040518

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Effective date: 20040622

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Effective date: 20040705

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070723

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 6

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100723

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100723

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130723

EXPY Cancellation because of completion of term