JPH07290976A - ラジエータサポート - Google Patents

ラジエータサポート

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JPH07290976A
JPH07290976A JP11033194A JP11033194A JPH07290976A JP H07290976 A JPH07290976 A JP H07290976A JP 11033194 A JP11033194 A JP 11033194A JP 11033194 A JP11033194 A JP 11033194A JP H07290976 A JPH07290976 A JP H07290976A
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JP
Japan
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radiator
support
spring
fixed
mounting
Prior art date
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Pending
Application number
JP11033194A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaki Inoue
正樹 井上
Tsuneichi Furuya
常一 古家
Naoki Mori
直樹 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toyoda Gosei Co Ltd filed Critical Toyoda Gosei Co Ltd
Priority to JP11033194A priority Critical patent/JPH07290976A/ja
Publication of JPH07290976A publication Critical patent/JPH07290976A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構造で製造が容易であり、耐薬品性、
耐久性に優れるアッパーラジエータサポートを得ること
にある。 【構成】 車両本体Fに固定される金属製の取付部1に
は板厚1mm以下のステンレスばね鋼製のサポート部2が
固定される。サポート部2は取付部1に固定される、所
定のばね定数でたわみ変形する略菱形状のスプリング部
21と、その端部をラジエータの上端部形状に沿う半円
形状に湾曲してなるラジエータ保持部23とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両に搭載されるラジ
エータを支持するラジエータサポートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ラジエータの上下をラジエー
タサポートを介して弾性支持するとともに、ラジエータ
の質量とラジエータサポートのばね作用とによりダイナ
ミックダンパを構成して車体振動を抑制することが行な
われている。
【0003】このようなラジエータサポートの一般的な
構造を図7に示す。図において、ラジエータRはその上
下をそれぞれアッパーサポート6およびロワーサポート
7により支持されている。アッパーサポート6は、一端
を金属製の取付部61にて車両本体に固定し、上記取付
部61の他端側の下面には逆U字状に湾曲する金属製の
基体62が接合されている。上記基体62内表面には中
空のゴム体63が接合され、該ゴム体63の下端面には
逆U字形の保持板64がインサート成形により配設され
て、下方のラジエータRの上端部を保持している。
【0004】ロワーサポート7は、車両本体上に固定さ
れる金属製の基体71と、ラジエータRの下端部を支持
する金属製支持板73、およびこれらの間に介在するゴ
ム体72からなる。上記ゴム体72は上記基体71の上
部開口を覆うように配設され、その上面に上記支持板7
3が接合される。上記支持板73およびゴム体72には
これらを貫通する取付穴が設けてあり、これにラジエー
タRの下端より突出する突起R1が挿入固定される。
【0005】上記のようなラジエータの支持構造におい
て、アッパーサポート6およびロワーサポート7は、そ
れぞれゴム体63、72の作用によりラジエータを弾性
的に支持する。また、ラジエータの質量とラジエータサ
ポートのばね定数により決まる振動系の共振点を適当な
範囲に調整することにより、ダイナミックダンパ化し、
車体振動を低減することが可能である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ラジエータサポートはゴム体を用いるため、加硫接着を
行なう必要があるなど、コスト高になる傾向がある。ま
た、ラジエータ近傍はかなり高温になること、振動を絶
えず受けることから耐久性確保が重要設計要素となって
いることもコスト高の要因となっていた。
【0007】一方、簡易な構造のものとして、ラジエー
タサポートを樹脂材で一体に形成したものがあり、コス
ト的に有利である。しかしながら、材質によっては、冬
季、路面に撒かれる凍結防止剤中の塩化カルシウムにお
かされやすいなど、使用可能な材料が制限される。ま
た、熱、荷重に対する耐性も十分とはいえなかった。
【0008】ところで、ダイナミックダンパとしてのば
ね特性は、その大部分がラジエータ下端を支持するロワ
ーサポート7によるもので、アッパーサポート6の寄与
は少ないことが知られている。従って、アッパーサポー
ト6は、ラジエータ上端を支持するに十分なばね性を有
していればよい。
【0009】しかして、本発明は、特にこのアッパーラ
ジエータサポートに着目し、簡単な構造で製造が容易で
あり、耐薬品性、耐久性に優れるラジエータサポートを
提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のラジエータサポ
ートは、図1に示すように、下端を弾性的に支持された
ラジエータRの上端を支持するラジエータサポートであ
って、車両本体Fに固定される金属製の取付部1と、該
取付部1に連結され、薄肉の鋼材よりなるサポート部2
とを有し、上記サポート部2は上記取付部1に固定され
る、所定のばね定数でたわみ変形するスプリング部21
と、該スプリング部21の端部をラジエータの上端部形
状に沿って湾曲せしめてなるラジエータ保持部23とか
らなる(請求項1)。
【0011】上記サポート部2は、薄肉の鋼材を断面略
菱形状に屈曲せしめてなり、ラジエータRの前後方向に
それぞれ突出するくの字形の側面部がスプリング部21
となる。スプリング部21を構成する両側面部は中央部
を打抜いて、その打抜量によりばね特性を調整するすぐ
り部22を設けてある。上記サポート部2は上端部にて
上記取付部1に固定され、下端部をラジエータRの上端
部形状に沿う半円形状に湾曲せしめてラジエータ保持部
23となしてある(請求項2)。また、上記スプリング
部21およびラジエータ保持部23は板厚1mm以下のば
ね用鋼材を用いて一体に形成してある(請求項3)。
【0012】
【作用】上記構成において、ラジエータRの振動は上記
サポート部2のスプリング部21がたわみ変形すること
により吸収され、車体側への伝達を防止する。ダイナミ
ックダンパとしての機能は、そのほとんどがロワーサポ
ートの寄与によるものであり、アッパーサポートを本発
明のラジエータサポートに置き換えることによる機能の
低下はなく、従来と同様の効果が得られる。
【0013】しかも、上記サポート部2は鋼材により構
成されるので、従来のゴム材または樹脂材のように、
熱、荷重を受けることによるばね特性の変化がなく、初
期特性を維持する。そして従来材に比べて耐薬品性に優
れ、または表面処理を施すことにより、所望の特性を付
与することが容易にできる。さらに、上記スプリング部
2とラジエータ保持部3とを鋼材を曲げ加工して一体に
形成したので、製作が容易であり、加硫接着等を必要と
しないので安価である。
【0014】
【実施例】以下、本発明にかかるアッパーラジエータサ
ポートの一実施例を図面に基づいて説明する。図1にお
いて、金属板材よりなる取付部1は、一端に車両フレー
ムF取付け用のボルト穴11を有し、他端側の下面には
薄肉の鋼材を曲げ加工してなるサポート部2が連結され
ている。上記取付部1は、中間部で上記サポート部2に
沿って上方に屈曲せしめてある。また、上記取付部1の
両側部には、補強用のリブ12が設けてある。
【0015】上記サポート部2は略菱形の断面形状を有
し、ラジエータRの前後方向(図の左右方向)にそれぞ
れ逆くの字形およびくの字形に突出する両側面部がスプ
リング部21を構成している。該スプリング部21を構
成する両側面部には、図2に示すように中央部を矩形に
くり抜いてすぐり部22を設けてあり、このすぐり量を
調整することにより所定のばね定数に調整される。そし
て、ラジエータRの振動に追従して上記スプリング部2
1がたわみ変形するようになしてある。上記サポート部
2の下端部は、下方のラジエータR上端部形状に沿って
半円形状に湾曲せしめてあり、ラジエータ保持部23と
なしてある。
【0016】上記スプリング部21およびラジエータ保
持部23は、例えば厚さ0.3mmのステンレスばね綱を
曲げ加工して一体に形成され、上端部で重ね合わせて、
上部の取付部1にリベット3にて固定してある。ステン
レスばね綱は耐食性に優れるので腐食環境化で使用され
る場合に有利であるが、他の鋼材または合金綱を使用し
てももちろんよく、従来のゴム材または樹脂材を使用す
る場合に比べて表面処理が容易にできるので、耐薬品性
を大きく向上させることができる。使用可能な他の鋼材
としては、例えばSK5等のばね用鋼材が好適に使用さ
れる。また、厚さは1mm以下とすることが望ましく、こ
れより厚い場合には曲げ加工がしにくくなるので好まし
くない。
【0017】上記ラジエータ保持部23の上面には、コ
字状に屈曲成形した支持板4が形成してあり、その上面
に嵌合穴を形成して、ストッパゴム5を嵌合固定せしめ
てある。上記本体部2のたわみ変形量が大きいとき、上
方の取付部1の下面に当接して打音を発生することがあ
るが、上記ストッパゴム5を配設することにより、これ
を防止することができる。
【0018】しかして、ラジエータRの振動は上記本体
部2がたわみ変形することにより吸収され、ラジエータ
R上端を防振支持することができる。そして、上記サポ
ート部2の上記スプリング部21およびラジエータ保持
部23は、曲げ加工により一体に形成されるので、構造
が簡単で製作が容易である。また、鋼材を用いたので耐
薬品性が向上し、熱、荷重によるばね特性の低下のおそ
れがなく、耐久性に優れる。上記実施例において、サポ
ート部2の取付をリベットにより行なったが、図3、4
のように取付部1に固定用のフランジ10を形成して、
サポート部2をかしめ固定するようにすれば、リベット
が不要となり、部品点数を少なくできる。
【0019】図5は本発明の第2の実施例である。本実
施例では、サポート部2を構成する鋼材の両端縁24、
25を、サポート部2の上端部で上方の取付部1の下面
に沿って取付部1の基端部まで延長せしめてある。取付
部1は図のように途中で屈曲しない形状とすることが望
ましい。これら両端縁24、25には取付部1のボルト
穴11に対向する位置に貫通穴が設けてあり、車両フレ
ームへ上記取付部1とともにボルト固定する。本実施例
によれば、サポート部2を取付部1にリベットかしめす
る必要がなく、車両フレームへの取付けと同時に固定さ
れるので、製作工程がより簡略化できる。
【0020】図6は本発明の第3の実施例である。本実
施例では、スプリング部21の、ラジエータ後部側の上
端部を幅小に形成し、前部側の上端部に形成した溝26
に下方より挿通して、取付部1に沿って上方に屈曲せし
めてある。その先端部には下方に突出する突起27を設
け、これを上記取付部1に設けた嵌合穴13に嵌合せし
めて固定する。この場合もリベットかしめの必要がなく
なり、組付けが容易にできる。
【0021】上記各実施例においては、ストッパゴム5
を保持部23(ラジエータ側)に設けたが、取付部1側
に設けても同様な効果を得ることができる。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、スプリング部とラジエ
ータ保持部とを一体に形成したので、構造が簡単で、製
作が容易であり、ゴム材を用いる従来の構造に比しコス
トを大幅に低減することができる。さらに、鋼材を用い
たので耐薬品性が大きく向上し、熱、荷重によるばね特
性の低下のおそれがないので、初期特性を長期にわたり
維持し、耐久性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例で、ラジエータサポートの全
体側面図である。
【図2】本体部の斜視図である。
【図3】サポート部の取付方法の他の例を示す部分拡大
断面図および平面図である。
【図4】サポート部の取付方法の他の例を示す部分拡大
断面図および平面図である。
【図5】本発明の第2の実施例で、ラジエータサポート
の全体側面図である。
【図6】本発明の第3の実施例で、ラジエータサポート
の全体側面図である。
【図7】従来のラジエータサポートによるラジエータの
支持構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1 取付部 11 ボルト穴 12 強化リブ 2 サポート部 21 スプリング部 22 すぐり部 23 ラジエータ保持部 3 リベット 4 支持板 5 ストッパゴム

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下端を弾性的に支持されたラジエータの
    上端を支持するラジエータサポートであって、車両本体
    に固定される金属製の取付部と、該取付部に連結され
    る、薄肉の鋼材よりなるサポート部とを有し、上記サポ
    ート部は上記取付部に固定される、所定のばね定数でた
    わみ変形するスプリング部と、該スプリング部の端部を
    ラジエータの上端部形状に沿って湾曲せしめてなるラジ
    エータ保持部とからなることを特徴とするラジエータサ
    ポート。
  2. 【請求項2】 薄肉の鋼材を断面略菱形状に屈曲せしめ
    て上記サポート部を形成し、ラジエータの前後方向にそ
    れぞれ突出するくの字形の側面部を上記スプリング部と
    するとともに、両側面部の中央部を打抜いてその打抜量
    によりばね特性を調整するすぐり部を設け、上記サポー
    ト部の上端部にて上記取付部に固定し、下端部をラジエ
    ータの上端部形状に沿う半円形状に湾曲せしめて上記ラ
    ジエータ保持部となしたことを特徴とする請求項1記載
    のラジエータサポート。
  3. 【請求項3】 上記スプリング部およびラジエータ保持
    部を板厚1mm以下のばね用鋼材を用いて一体に形成した
    ことを特徴とする請求項1または2記載のラジエータサ
    ポート。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104085292A (zh) * 2014-07-14 2014-10-08 成都万顺达模具零件有限公司 一种汽车散热器安装结构
CN104100354A (zh) * 2014-07-14 2014-10-15 成都万顺达模具零件有限公司 散热器底座
CN104118314A (zh) * 2014-07-14 2014-10-29 成都万顺达模具零件有限公司 散热器固定装置

Cited By (3)

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