JPH10213174A - 防振装置 - Google Patents

防振装置

Info

Publication number
JPH10213174A
JPH10213174A JP1876497A JP1876497A JPH10213174A JP H10213174 A JPH10213174 A JP H10213174A JP 1876497 A JP1876497 A JP 1876497A JP 1876497 A JP1876497 A JP 1876497A JP H10213174 A JPH10213174 A JP H10213174A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stopper
fitting
vibration
upper mounting
flange
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP1876497A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3893486B2 (ja
Inventor
Yukio Takashima
幸夫 高島
Wahei Otani
和平 大谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Tire Corp
Original Assignee
Toyo Tire and Rubber Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Tire and Rubber Co Ltd filed Critical Toyo Tire and Rubber Co Ltd
Priority to JP1876497A priority Critical patent/JP3893486B2/ja
Publication of JPH10213174A publication Critical patent/JPH10213174A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3893486B2 publication Critical patent/JP3893486B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)
  • Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 防振基体を覆うストッパ金具の内部の雰囲気
気温度の上昇を防止し、上下方向および前後、左右方向
のストッパ機能を確保でき、耐久性に優れる防振装置を
提供する。 【解決手段】 本体金具1と上側取付金具2とを防振基
体3を介して結合し、上側取付金具2にストッパ用フラ
ンジ22を設け、本体金具1に筒状のストッパ金具10
を連設し、その上縁部分を内側に折曲してストッパ部1
1とし、ストッパ金具の側壁部12の相対向する2個所
に、折曲部分13にまで及ぶ切欠窓15を形成し、スト
ッパ金具の上に、略伏倒コ字状の小ストッパ金具25
を、垂下端部25aが切欠窓の範囲内で上端縁15aの
外方を覆うように被せて上側取付金具2に連設し、振動
に伴う上側取付金具の下方向への大変位時に小ストッパ
金具25がストッパ部11に当接するとともに、切欠窓
方向への大変位時に垂下端部25aが切欠窓の上端縁1
5aに当接してストッパ作用を果すように設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として自動車の
エンジン等を支承するのに使用される防振装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】自動車エ
ンジン等の振動発生体を、その振動を車体へ伝達させな
いように支承するマウント等の防振装置としては種々の
ものがある。その一つとして、例えば図4に示すよう
に、支持側に取付けられる筒状の本体金具(51)と、そ
の軸心上に配されてエンジン等の振動発生体に締結され
る上側の取付金具(52)とを、ゴム弾性体よりなる厚肉
の防振基体(53)を介して結合し、さらに防振基体(5
3)と対向するように本体金具(51)の下部側にダイヤ
フラム(55)を装着して、その両者間を液封入室(56)
とし、この液封入室(56)を仕切部材(57)により2つ
の液室(56a)(56b)に仕切り、両室をオリフィス
(58)を介して連通させて、オリフィスによる両液室間
の液流動効果や防振基体の防振効果により、振動減衰機
能と振動絶縁機能を果すように構成した液封入式防振マ
ウントがある。
【0003】この種の防振装置においては、エンジン等
の振動によって防振基体(53)が変形し上側取付金具
(52)上下方向および前後左右の軸直角方向への一定以
上の変位を規制するためのストッパ機構が設けられてい
る。
【0004】このストッパ機構としては、上側取付金具
(52)に径方向に突出するストッパ用フランジ(72)を
設け、また本体金具(51)には前記防振基体(53)の外
方を前記フランジ(72)の上方にまで延びる筒状のスト
ッパ金具(60)を固定し、該ストッパ金具(60)の上縁
部分を前記フランジ(72)の上方に位置するように内側
に折曲延成して、全周にわたる当り面を持つストッパ部
(61)として形成している。
【0005】この構造のストッパ金具(60)は、振動に
伴う上方向あるいは軸直角方向の大変位時に、前記スト
ッパ用フランジ(72)が前記ストッパ金具(60)のスト
ッパ部(61)および側壁部(62)に当接するもので、上
方向のほか軸直角方向(車両の前後方向や左右方向)の
大変位に対しても、上側取付金具(52)の一定以上の挙
動を抑えることができ、また車両の衝突時等にも前記上
側取付金具(52)の離脱(抜け)が起こりにくく、強度
上の信頼性は高い。
【0006】しかしながら、前記構造の防振装置の場
合、防振基体(53)の部分の全周がストッパ金具(60)
により覆われることになるため、このストッパ金具(6
0)内部にエンジンの輻射熱等による熱が籠り易く、該
部分の雰囲気温度が外気のそれより高くなり、ひいては
ゴム弾性体製の防振基体(53)が早期に亀裂したり破断
する可能性があり、耐久性の悪化を招くことになる。
【0007】このような問題を解決する手段としては、
前記ストッパ金具の側壁部にエア流通性のための窓を開
設し、ストッパ金具内部に熱が籠らないようにすること
が考えられるが、こうした場合においても、全周のどの
方向に対してもストッパ作用を果せることが望まれる。
【0008】そのため、前記ストッパ金具の側壁部に、
その上部を前記ストッパ用フランジが当接できるように
残して窓を開設することが考えられるが(例えば特開平
8−210423号公報)、この場合、ストッパ金具内
の上部に熱が籠り易く、温度上昇の防止効果については
充分ではない。また前記ストッパ用フランジとストッパ
金具のみでは、下方向の変位を抑えるストッパ作用は果
せない。
【0009】本発明は、上記に鑑みてなしたものであ
り、防振基体の部分を覆うストッパ金具を設けたものに
おいて、該ストッパ金具に切欠窓を設けることにより、
熱が内部に籠らないようにして雰囲気気温度の上昇を防
止し、しかも上下方向および前後、左右の軸直角方向の
全方向のストッパ機能を確保できる、耐久性に優れる防
振装置を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1の発明は、筒状の本体金具と上側取付金
具とがゴム弾性体からなる防振基体を介して結合され、
前記上側取付金具には径方向に突出するストッパ用のフ
ランジが設けられ、本体金具には前記防振基体の外方を
フランジ上方にまで延びる筒状のストッパ金具が連設さ
れ、該ストッパ金具の上縁部分が前記フランジ上方に位
置するように内側に折曲延成されて全周にわたる当り面
を持つストッパ部として形成され、振動に伴う上側取付
金具の上方向への大変位時に前記フランジが前記ストッ
パ部に当接し、軸直角方向の大変位時に前記フランジが
ストッパ金具の側壁部に当接するように設けられてなる
防振装置であって、前記ストッパ金具の側壁部の相対向
する2個所に、少なくとも上縁側の折曲部分にまで及ぶ
切欠窓を形成し、前記ストッパ金具の上には所定の間隔
を存して、両端部が垂下した略伏倒コ字状の小ストッパ
金具を、前記両垂下端部が前記両切欠窓の範囲内で上端
縁の外方を覆うように被せて前記上側取付金具に固定
し、振動に伴う上側取付金具の下方向への大変位時に前
記小ストッパ金具が前記ストッパ部に当接するととも
に、前記切欠窓方向への大変位時に前記垂下端部が前記
切欠窓の上端縁に当接してストッパ作用を果すように設
けてなることを特徴とする。
【0011】また、請求項2の発明は、前記の防振装置
において、上側取付金具におけるフランジの上面から外
周面にわたってストッパゴムが付設されるとともに、小
ストッパ金具の下面から垂下端部の内側面にわたってス
トッパゴムが付設されており、それぞれ上下方向の大変
位時および軸直角方向の大変位時にストッパ金具に対し
弾力的に当接するようにしたものである。
【0012】
【作用】前記の構成を備える防振装置によれば、防振基
体の部分を覆うストッパ金具には側壁部の相対向する2
個所に少なくとも上縁側の折曲部分にまで及ぶ切欠窓が
設けられているために、ストッパ金具内に熱が籠らず、
防振基体部分の雰囲気温度の過度の上昇を防止できる。
【0013】しかも、支承したエンジン等の振動発生体
の振動によって、上側取付金具が支持側の本体金具に対
して上下方向あるいは前後、左右の軸直角方向に変位す
るが、この際、防振基体の上方への大変位時には、上側
取付金具のストッパ用フランジがストッパ金具上縁側の
ストッパ部に全周にわたって当接することで、それ以上
の上方への変位が抑制され、上方への抜けが生じること
もない。一方、下方向の大変位時には、上側取付金具に
固定した小ストッパ金具が前記ストッパ部に当接するこ
とで、それ以上の下方への変位が抑制される。
【0014】そして、側取付金具の軸直角方向の大変位
が生じたとき、例えば切欠窓を車両の左右方向に向けて
使用した場合において、前後方向の大変位が生じたとき
には、上側取付金具のストッパ用フランジがストッパ金
具の側壁部に当接することによりストッパ作用を果し、
それ以上の変位が規制される。また、左右方向の変位が
生じたときには、上側取付金具に固定された小ストッパ
金具の両垂下端部が両切欠窓の上端縁に当接することで
ストッパ作用を果し、それ以上の変位が抑制される。
【0015】すなわち、ストッパ金具に大きな切欠窓が
相対向して形成されていても、上下方向および前後、左
右の軸直角方向の全方向に対してストッパ機能を発揮で
きることになる。
【0016】また請求項2のように、前記のストッパ作
用を果す当接部分の一方にストッパゴムを付設して弾力
的に当接するように設けておくことにより、当接時の衝
撃を吸収できるとともに、衝突音を低減できる。
【0017】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面に
基いて説明する。
【0018】図1は本発明の1実施例の液封入式防振装
置の概略斜視図、図2は同平面図、図3は前図X−X線
の断面図である。
【0019】図において、(1)は筒状胴部を有する本
体金具であり、底部に取付用ボルト(1a)が突設されて
いる。(2)は圧入あるいは溶接により固着された取付
用ボルト(2a)を有する上側取付金具である。(3)は
ゴム弾性体よりなる厚肉の防振基体であり、図に示すよ
うに略傘形状をなしており、この防振基体(3)の軸心
上に前記上側取付金具(2)の一部が加硫成形手段によ
り埋設されて固定されている。また防振基体(1)の下
端外周部には、補強金具(4)が加硫成形手段により固
着されており、この補強金具(4)が本体金具(1)に
嵌合されて、該本体金具(1)の端部(1b)とともに後
述のごとくストッパ金具の下端部によるかしめ締結手段
により固定されている。すなわち、本体金具(1)と上
側取付金具(2)とが防振基体(3)を介して結合され
ている。
【0020】さらに図示する実施例の場合、前記本体金
具(1)の内部には、前記防振基体(3)と対向するよ
うにゴム膜よりなるダイヤフラム(5)が装着されてい
る。このダイヤフラム(5)と防振基体(3)および本
体金具(1)が室壁の一部をなす液封入室(6)が形成
され、この液封入室(6)が仕切部材(7)により2つ
の液室(6a)(6b)に仕切られて、オリフィス(8)に
より連通せしめられ、両液室(6a)(6b)間の液流動効
果や防振基体(3)の防振効果により、振動減衰機能と
振動絶縁機能を果すようになっている。(9)はダイヤ
フラムの外側に設けた空気室である。通常、前記上側取
付金具(2)がエンジン等の振動発生体側に締結され、
本体金具(1)がシャーシ等の支持側に固定されて使用
される。
【0021】そして、前記の上側取付金具(2)には、
防振基体(3)より上方に延びた軸部分(21)に径方向
に突出するストッパ用のフランジ(22)が設けられてい
る。このフランジ(22)の上面から外周面にわたってス
トッパゴム(23)が加硫接着手段により付設されてお
り、後述するストッパ金具に対して弾力的に当接するよ
うになっている。
【0022】また前記本体金具(1)には、前記防振基
体(3)の全周を覆うようにその外方をフランジ(22)
より上方にまで延びる筒状のストッパ金具(10)が、そ
の下端部(10a)の前記端部(1b)と補強金具(4)と
を固定するようにかしめ締結されることにより、一体的
に固定され連設されている。本体金具(1)の端部(1
b)をかしめて前記補強金具(4)およびストッパ金具
(10)を固定することもできる。このストッパ金具(1
0)の上縁部分は、前記フランジ(22)のやや上方に間
隔をおいて位置するように内側に折曲延成されて、全周
にわたる当り面を持つストッパ部(11)として形成され
ている。これにより、振動に伴う上側取付金具(2)の
上方向への大変位時に前記フランジ(22)が前記ストッ
パ部(11)に当接し、軸直角方向(車両の前後、左右方
向)の大変位時には前記フランジ(22)の外周がストッ
パ金具(10)の側壁部(12)に当接するようになってい
る。(13)は前記側壁部(12)の上縁側の折曲部分を示
す。
【0023】前記ストッパ用フランジ(22)の上面(ス
トッパゴムの上面)と前記ストッパ部(11)との間隔
〔図3では当接して図示されているが、エンジンの荷重
を受ける使用状態においてはストッパ用フランジ(22)
が僅かに下方に変位してストッパ部(11)との間に間隔
を保有する。〕、および前記フランジ(22)の外周面
(ストッパゴムの外周面)と前記側壁部(12)との間隔
(S1)は、防振基体(3)の弾性力等に応じて支承する
エンジン等の支承荷重負荷した状態において、所定のク
リアランスを確保して一定以上の大変位を抑制するよう
に設定される。
【0024】また、前記ストッパ金具(10)の側壁部
(12)の180°相対向する2個所には、少なくとも上
縁側の折曲部分(13)にまで及ぶ所要の拡がり角を持つ
切欠窓(15)(15)が形成されている。図の場合、側壁
部(12)の下端近傍から前記折曲部分(13)をやや越え
て上縁側のストッパ部(11)の領域にまで至る範囲に形
成され、かつ軸心よりみて略90°の拡がり角をもって
形成されている。すなわち周方向に略90°毎に切欠窓
(15)の部分と、切欠窓を有さない部分とが交互に存す
るように形成されている。(15a)(15a)は切欠窓
(15)(15)の上端縁を示す。
【0025】(25)は前記ストッパ金具(2)の上に所
要の間隔をおいて設けた小ストッパ金具である。この小
ストッパ金具(25)は、両端部(25a)(25a)が垂下
した略伏倒コ字状をなしており、該両垂下端部(25)
(25)が前記相対向する切欠窓(15)(15)の範囲内で
上端縁(15a)(15a)の外方を覆うように所要の間隔
を存して被せられて、前記上側取付金具にブラケット
(27)と共にナットにより固定されている。すなわち、
小ストッパ金具(25)の垂下端部(25a)(25a)は、
その幅が前記切欠窓(15)(15)の幅よりやや小さい寸
法で、該切欠窓(15)(15)内に嵌入した状態で前後お
よび左右の軸直角方向に若干変位可能に設けられてい
る。
【0026】これにより、振動に伴う上側取付金具
(2)の下方向への大変位時には、前記小ストッパ金具
(25)の中央板部(25b)が前記ストッパ金具(10)の
ストッパ部(11)に当接して、それ以上の変位を抑制す
るとともに、軸直角方向で前記切欠窓方向への大変位時
には、前記垂下端部(25a)(25a)が前記切欠窓(1
5)(15)の上端縁(15a)(15a)に当接してストッ
パ作用を果すようになっている。また前記小ストッパ金
具(25)の下面および両垂下端部(25a)(25a)の内
側面には、ストッパゴム(26)が加硫接着手段により付
設されており、前記ストッパ金具(10)に対して弾力的
に当接するようになっている。
【0027】したがって、前記ストッパ金具(10)のス
トッパ部(11)と、小ストッパ金具(25)の中央板部
(25b)の下面(ストッパゴムの下面)との間隔(S
2)、および切欠窓(15)(15)の上端縁(15a)(15
a)と両垂下端部(25a)(25a)の内側面(ストッパ
ゴムによる内側面)との間隔(S3)は、それぞれエンジ
ン等の荷重を負荷した状態において所定のクリアランス
を確保して一定以上の変位を抑止するように設定され
る。
【0028】また、前記の切欠窓(15)(15)がストッ
パ部(11)の領域にまで延びている場合、前記小ストッ
パ金具(25)の径(両垂下端部間の寸法)をストッパ金
具(10)の直径より小さくすることができるので、これ
によって他部品との干渉を回避できかつ軽量化に貢献で
きることになる。
【0029】なお、上記の実施例では、ストッパ金具
(10)を本体金具(1)にかしめ締結して連設している
が、このストッパ金具(10)を本体金具(1)と一体形
成しておくことも可能である。
【0030】上記の構成の防振装置を自動車用エンジン
を支承するのに使用する場合、ストッパ金具(10)の相
対向する位置の切欠窓(15)(15)が、支承するエンジ
ンの左右側部において車両の左右方向をなすように配置
して使用するのが好ましい。すなわち、このようにして
使用すると、エンジンから放射される熱が切欠窓(15)
(15)を通して逃げ易い。特に前記切欠窓(15)(15)
が少なくとも上縁側の折曲部分(13)にまで形成されて
いるために、熱がストッパ金具(10)内に籠らず、防振
基体(3)部分の雰囲気温度の上昇を抑制できる。
【0031】しかも、支承したエンジンの振動によっ
て、上側取付金具(2)が防振基体(3)の伸縮変形を
伴いながら上下あるいは前後左右に振動するが、この振
動による変位が大きくなったとき、例えば上方への大変
位時には、上側取付金具(2)のストッパ用フランジ
(22)がストッパ金具(10)の上縁側のストッパ部(1
1)に全周にわたって当接することで、それ以上の上方
への変位が抑制されるとともに、上方へのストッパー抜
けが阻止される。
【0032】また、下方向の大変位時には、上側取付金
具(2)に固定した小ストッパ金具(25)が前記ストッ
パ金具(10) のストッパ部(11)に当接することで。そ
れ以上の下方への変位が規制される。
【0033】また前記のように切欠窓(15)(15)を左
右方向に向けて使用した場合において、前後方向の大変
位が生じたときには、上側取付金具(2)のストッパ用
フランジ(22)がストッパ金具(10)の側壁部(12)に
当接することにより、それ以上の変位が規制される。ま
た左右方向の変位に対しては、上側取付金具(25)に固
定された小ストッパ金具(25)の両垂下端部(25a)
(25a)が切欠窓(15)(15)の上端縁(15a)(15
a)に当接することで、切欠窓(15)(15)の存在にも
拘らず、それ以上の変位が規制される。
【0034】これにより、エンジンの振動に伴う上下方
向および軸直角方向のいずれの方向に対してもストッパ
機能を発揮できる。
【0035】また前記のように切欠窓(15)(15)を相
対向して設けているにも拘らず、該切欠窓(15)(15)
の上部を覆う略伏倒コ字状の小ストッパ金具(25)によ
り保護されて、異物がストッパ部(11)の上下面の部分
に侵入するのを防止する効果もある。
【0036】本発明は、上記の2室形の液封入式防振装
置に限らず、本体金具と上側取付金具とを防振基体を介
して結合した防振装置において、上記と同様に防振基体
の全体を覆うストッパ金具を本体金具に連設した全周に
わたるストッパ機構を備える他の形式の防振装置におい
ても同様に実施できる。
【0037】
【発明の効果】上記したように本発明の防振装置によれ
ば、防振基体の全体を覆い全周にわたってストッパ作用
を果すストッパ金具の側壁部に、少なくとも上縁側の折
曲部分にまで及ぶ切欠窓を相対向して設け、さらに両切
欠窓の上端縁を覆うように略伏倒コ字状の小ストッパ金
具を被せて、上下方向および前後、左右の軸直角方向の
変位に対して、ストッパ作用を果すようにしたので、ス
トッパ金具内部のエア流通性をよく、該内部の雰囲気温
度の上昇を防止でき、しかも全方向のストッパ機能を良
好に発揮できて、上側取付金具の過度の挙動を抑制で
き、上方への抜けの心配もなく、強度上の信頼性が高
く、また異物の侵入防止にも効果があり、耐久性および
搭載性に優れた防振装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例の液封入式防振装置の斜視図
である。
【図2】同上の平面図である。
【図3】前図X−X線の断面図である。
【図4】従来の液封入式防振装置の1例を示す一部を切
欠した正面図である。
【符号の説明】
(1) 本体金具 (2) 上側取付金具 (3) 防振基体 (10) ストッパ金具 (11) ストッパ部 (12) 側壁部 (13) 折曲部分 (15) 切欠窓 (15a) 上端縁 (22) ストッパ用フランジ (23) ストッパゴム (25) 小ストッパ金具 (25a) 垂下端部 (25b) 中央板部 (26) ストッパゴム
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年2月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】筒状の本体金具と上側取付金具とがゴム弾
    性体からなる防振基体を介して結合され、前記上側取付
    金具には径方向に突出するストッパ用のフランジが設け
    られ、本体金具には前記防振基体の外方をフランジ上方
    にまで延びる筒状のストッパ金具が連設され、該ストッ
    パ金具の上縁部分が前記フランジ上方に位置するように
    内側に折曲延成されて全周にわたる当り面を持つストッ
    パ部として形成され、振動に伴う上側取付金具の上方向
    への大変位時に前記フランジが前記ストッパ部に当接
    し、軸直角方向の大変位時に前記フランジがストッパ金
    具の側壁部に当接するように設けられてなる防振装置で
    あって、 前記ストッパ金具の側壁部の相対向する2個所に、少な
    くとも上縁側の折曲部分にまで及ぶ切欠窓を形成し、前
    記ストッパ金具の上には所定の間隔を存して、両端部が
    垂下した略伏倒コ字状の小ストッパ金具を、前記両垂下
    端部が前記両切欠窓の範囲内で上端縁の外方を覆うよう
    に被せて前記上側取付金具に固定し、振動に伴う上側取
    付金具の下方向への大変位時に前記小ストッパ金具が前
    記ストッパ部に当接するとともに、前記切欠窓方向への
    大変位時に前記垂下端部が前記切欠窓の上端縁に当接し
    てストッパ作用を果すように設けてなることを特徴とす
    る防振装置。
  2. 【請求項2】前記上側取付金具におけるフランジの上面
    から外周面にわたってストッパゴムが付設されるととも
    に、小ストッパ金具の下面から垂下端部の内側面にわた
    ってストッパゴムが付設されており、それぞれ上下方向
    の大変位時および軸直角方向の大変位時にストッパ金具
    に対し弾力的に当接するようにした請求項1に記載の防
    振装置。
JP1876497A 1997-01-31 1997-01-31 自動車用エンジンの支承構造 Expired - Fee Related JP3893486B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1876497A JP3893486B2 (ja) 1997-01-31 1997-01-31 自動車用エンジンの支承構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1876497A JP3893486B2 (ja) 1997-01-31 1997-01-31 自動車用エンジンの支承構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10213174A true JPH10213174A (ja) 1998-08-11
JP3893486B2 JP3893486B2 (ja) 2007-03-14

Family

ID=11980717

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1876497A Expired - Fee Related JP3893486B2 (ja) 1997-01-31 1997-01-31 自動車用エンジンの支承構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3893486B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000291718A (ja) * 1999-03-31 2000-10-20 Freudenberg Nok General Partnership 張力制限部材を備えた振動分離装置
WO2003001077A1 (fr) * 2001-06-21 2003-01-03 Toyo Tire & Rubber Co., Ltd. Dispositif anti-vibrations
KR100921307B1 (ko) 2008-03-27 2009-10-13 현대자동차주식회사 차량의 엔진 마운트
WO2012111573A1 (ja) * 2011-02-18 2012-08-23 株式会社ブリヂストン 防振装置、及び、防振装置用ブラケット
CN107250600A (zh) * 2015-01-23 2017-10-13 山下橡胶株式会社 防振装置及缓冲装置

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000291718A (ja) * 1999-03-31 2000-10-20 Freudenberg Nok General Partnership 張力制限部材を備えた振動分離装置
WO2003001077A1 (fr) * 2001-06-21 2003-01-03 Toyo Tire & Rubber Co., Ltd. Dispositif anti-vibrations
US6517061B2 (en) 2001-06-21 2003-02-11 Toyo Tire & Rubber Co., Ltd. Vibration isolating device
EP1270993A3 (en) * 2001-06-21 2003-10-01 Toyo Tire & Rubber Co., Ltd . Vibration isolating device
KR100921307B1 (ko) 2008-03-27 2009-10-13 현대자동차주식회사 차량의 엔진 마운트
WO2012111573A1 (ja) * 2011-02-18 2012-08-23 株式会社ブリヂストン 防振装置、及び、防振装置用ブラケット
JP2012172734A (ja) * 2011-02-18 2012-09-10 Bridgestone Corp 防振装置、及び、防振装置用ブラケット
CN103339406A (zh) * 2011-02-18 2013-10-02 株式会社普利司通 防振装置及防振装置支架
US9487072B2 (en) 2011-02-18 2016-11-08 Bridgestone Corporation Anti-vibration device and anti-vibration device bracket
EP2642152A4 (en) * 2011-02-18 2017-11-22 Bridgestone Corporation Vibration isolation device, and bracket for vibration isolation device
CN107250600A (zh) * 2015-01-23 2017-10-13 山下橡胶株式会社 防振装置及缓冲装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3893486B2 (ja) 2007-03-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3629484B2 (ja) 防振装置
US5971376A (en) Liquid-enclosing type vibration isolating device
JP3554892B2 (ja) 防振装置
US6409158B1 (en) Liquid-filled type vibration absorbing device
US5979884A (en) Vibration isolating apparatus
JP4171182B2 (ja) エンジンマウント
JPH10213174A (ja) 防振装置
JP3581924B2 (ja) 防振装置
US5178373A (en) Multi-chamber fluid filled vibration insulator
JP3590904B2 (ja) 防振装置
JP2001241490A (ja) 液封入式ボディマウント
JP3240328B2 (ja) 液封入式防振装置
JP3823274B2 (ja) 液封入式防振マウント
JP4131879B2 (ja) 自動車用液封入式防振装置
JP2001165242A (ja) 防振装置及びそのストッパ金具
US20060071380A1 (en) Vibration isolator
JP2003056636A (ja) 防振装置
JP2018054040A (ja) パワープラントマウント構造
JP2001295879A (ja) 液封入式防振装置
JP3852468B2 (ja) エンジンマウント用ダストカバー
JP2007239761A (ja) 防振装置の支持金具
JPH1082447A (ja) 液封入式防振装置
JP2004076771A (ja) 防振装置
JP2006046351A (ja) 防振装置
JP2002181120A (ja) 液封入式防振装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060626

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060704

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060809

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061121

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061127

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees