JPH07290502A - 射出成形同時絵付け用金型 - Google Patents
射出成形同時絵付け用金型Info
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- JPH07290502A JPH07290502A JP10741494A JP10741494A JPH07290502A JP H07290502 A JPH07290502 A JP H07290502A JP 10741494 A JP10741494 A JP 10741494A JP 10741494 A JP10741494 A JP 10741494A JP H07290502 A JPH07290502 A JP H07290502A
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- molding
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- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
た後、溶融樹脂を射出して成形と同時に絵付けを行うに
際し、成形曲面の曲率の変化によっては成形曲面にしわ
が発生することがあるので、そのしわの発生を防止す
る。 【構成】 射出成形と同時に絵付けを行う射出成形同時
絵付け用金型の分割面に絵付けシートを載置するキャビ
ティ成形面の曲面と逆の曲面をもつ部分を設けることで
シートの歪みを吸収するようにした構成の金型である。
Description
を行なう射出成形装置の金型およびその付属機構に関す
る。
には、一般に射出成形前にその雌金型を用いて熱可塑性
合成樹脂の絵付シ−トを真空吸引成形方式により予備成
形した後、その雌金型と雄金型とを閉じて溶融樹脂を雄
金型側から射出することにより射出樹脂の成形品表面に
上記絵付シートを融着させるようにしている。(特公昭
50−19232号公報、特公昭63−6339号公報
参照)
を印刷した熱成形可能な転写シートを用い、上記成形方
法と同様な方法で成形品を形成した後、転写シートを成
形品から剥離除去して模様を転写することも行われてい
る。(特公昭51−33456号公報参照)
は、平面的な絵付シートまたは転写シート(以下、シー
トという)を三次元の曲面に沿うように展開するもので
あるから、円筒面のような特定のものの場合は別とし
て、シートに部分的歪が発生し、シートが破れたり、し
わが生じたりする欠点があった。特に、卵の表面のよう
に一見円滑な曲面に見えても曲率の変化が大きい曲面を
持つ成形品にあっては、局部的にしわが発生し易い傾向
にある。
点を解決すべく鋭意研究した結果、曲面の変化により発
生するしわは、キャビテイ製品面外に、キャビテイと逆
の曲面(例えば凹曲面に対しては凸曲面)を持つ部分を
設けることでシートの歪みを吸収させうることを見出し
た。
置し、真空引きにより当該シートを金型の成形曲面に密
着させた後、溶融樹脂を射出してシートを樹脂に熔着さ
せる射出成形同時絵付け用の金型装置において、シート
を沿わせようとする成形曲面を有する金型の分割面に、
その成形曲面とは逆の凹凸になる部分を設けたことを特
徴とする射出成形同時絵付け用金型装置である。
面が凹曲面である雌金型においてはその分割面のキャビ
テイに接する箇所に凸隆部を突設し、雄金型の分割面に
は前記凸隆部と対峙する位置に当該凸隆部を嵌入しうる
凹窩部を設ける。
在に形成するも任意である。また、真空引きに先立って
シートを成形曲面に沿わせる押込刃を備えたクランプ機
構を金型装置に設けるとよい。さらに、キャビテイ面内
および/または分割面に、シートを成形曲面に沿わせる
ための真空引きを施す通気溝を穿設するとよい。
図1は、本発明により成形する製品の一例を示す斜視図
であり、図2、図3、図4は、それぞれ図1のA−A断
面図、B−B断面図、C−C断面図である。図1〜図4
から理解されるように、製品1は三次元曲面をもち、A
−A断面、B−B断面、C−C断面のいずれもが湾曲し
ていて、しかもC−C断面の曲率の変化は、B−B断面
の曲率の変化よりも大きい。
行うとすると貼着されるシート面に図5に示すような箇
所に、しわ4が、しばしば発生する。本願発明は、この
ようなしわの発生を防止する金型装置を提供するもので
ある。
とする曲面を有する金型の分割面(パーテイング面)
に、その曲面とは逆の凹凸になる部分を設けることを特
徴とする。例えば、シートを沿わせる曲面が凹曲面であ
る雌金型であれば、その分割面つまり製品でない箇所に
キヤビテイの曲率の大きさ及びその変化の度合に対応し
て凸隆部を設け、雄金型の分割面には前記凸隆部と対峙
する位置に当該凸隆部を嵌入しうる凹窩部を設ける。
キヤビテイの曲面に連続した緩やかな傾斜の山形であ
り、大きさはキヤビテイのシートを沿わす凹曲面の曲率
の変化と用いるシートの延び率とを勘案して定める。そ
して、上記凸隆部を設ける位置は、キヤビテイの曲率の
変化が大きい箇所に近接した位置に、通常は1箇所でよ
いが、成形品の形状が2コブらくだのコブのように曲率
の変化の大きい箇所が2箇所あれば、それを結ぶ線上で
且つキヤビテイを挟んで対峙する2箇所に設けてもよ
い。
イルムでもラミネートフイルムでも使用可能であり、そ
の基材には二軸延伸ポリエチレンテレフタレート、ポリ
ブチレンテレフタレ−ト等のポリエステル、ポリプロピ
レン、ポリエチレン等のポリオレフイン、ポリスチレ
ン、ABS等のスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル等の熱
可塑性樹脂フイルムが好適である。
適に用いうる。また、これらシートの絵柄層を形成する
インキには、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体、アクリ
ル、ポリエステル、ポリウレタンなどを主成分とするイ
ンキを用いうる。さらに、金型の補助機構としてシート
がキヤビテイ面に沿うのを助けるクランプ機構を併設す
る。このクランプ機構はシートがキヤビテイに吸引され
るのに先立ってシートを強制的にキャビテイに押し込む
ものでシートとの接触面はキャビテイの成形面に合致す
る形状に形成する。
ートを沿わせようとする成形曲面を有する金型の分割面
に、その成形曲面とは逆の凹凸になる部分を設けたもの
であるから、その逆の凹凸によりシートが局部的に延ば
され、これが成形曲面のシートにしわが発生するのを未
然に防止している。
面に沿わせるようにシートを強制的に押し込む押込刃を
備えたクランプ機構を金型装置に付設してあるので、真
空引きの初期段階で発生し易いしわはこれで防止され、
続いて行われる真空引きによりシートを成形曲面に確実
に沿わせることができる。
割面に、シートを成形曲面に沿わせるための真空引きを
施す通気溝を穿設し、その分割面における真空引き部外
周をパッキンで囲んであるので、シートの真空引きによ
る成形曲面への密着がより確実になる。
照しながら説明する。図6は、雌金型の概略を示す断面
図であり、図7はそのD−D断面図である。図8は、金
型5の概略を示す平面図であって、雌金型5にはシート
を沿わせる成形曲面を有するキャビテイ7を穿設してあ
る。その分割面6にはキャビテイ7に接して凸隆部8を
突設する。凸隆部8は、通常、キャビテイの成形曲面に
おける曲率の変化の大きい側の1箇所に設けるが、曲率
の変化の大きい部分が対称的な2箇所に存在するとき
は、キャビテイに接し且つキャビテイを挟み、その大き
い部分を結ぶ線上に位置する2箇所にそれぞれに設けて
もよい。
沿わす凹曲面の曲率の変化と用いるシートの延び率とを
勘案して適宜定めればよく、形状は、円滑な曲面になる
ようにする。実施例の図6、図7の断面はキヤビテイの
曲面に連続した緩やかな傾斜の山形を形成している。そ
して、雄金型の分割面には凸隆部8と対峙する位置に当
該凸隆部8を嵌入しうる凹窩部(図示せず)を設ける。
凹窩部の形状、大きさは、シートが凸隆部の面に沿うよ
うにシートを挟む形状、大きさにする。
きする通気溝9を穿設してある。さらに、その外側に
は、これらを囲むように環状ゴム(Oリング)10を、
設置溝に嵌め込み配設する。図9は、シートをキャビテ
イ内に押し込むクランプ11の概略を示す斜視図であっ
て、その押込刃12でシートをキャビテイ内に押し込
む。クランプ11の適所に突設した支持棒13を金型の
導孔14(図8)に挿通してクランプ11を滑動自在に
支持している。
のキャビテイだけでなく環状ゴムを越える領域まで覆っ
た後、クランプ11を前進させ押込刃12でシートをキ
ャビテイ内に押し込み、次いで真空引きしてシ−トをキ
ャビティに密着させるとともにクランプ11を後退させ
る。この場合、シートは凸隆部8の存在により局部的に
延ばされ成形曲面でのしわの発生を防止する。次にクラ
ンプ11を水平に移動退避させ、雌金型5を前進させて
雄金型(図示せず)と係合させ金型を閉じるとともに環
状ゴムを押圧して内部を密閉し真空引きする。その後、
常法に従い熔融樹脂を射出して成形品をうる。
は、シートを沿わせようとする成形曲面を有する金型の
分割面、例えば、シートを沿わせる曲面が凹曲面である
雌金型であれば、その分割面つまり製品でない箇所にキ
ヤビテイの曲率の大きさ及びその変化の度合に対応した
凸隆部を設け、雄金型の分割面には前記凸隆部と対峙す
る位置に当該凸隆部を嵌入しうる凹窩部を設けるもので
あるから当該凸隆部によりシートを局部的に延ばすので
成形曲面のシートにしわが発生しない。
面に沿わせるようにシートを強制的に押し込む押込刃を
備えたクランプ機構を金型装置に付設してあるので、真
空引きの初期段階で発生し易いしわは防止され、続いて
行われる真空引きによりシートを成形曲面に確実に沿わ
せることができる。しかも、キャビテイ面内および/ま
たは分割面に、シートを成形曲面に沿わせるための真空
引きを施す通気溝を穿設し、その分割面における真空引
き部外周をパッキンで囲んであるので、シートの真空引
きによる成形曲面への密着がより確実になるなど卓越し
た作用効果を奏するものである。
図である。
視図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 絵付けシートまたは転写シートを金型内
に載置し、真空引きにより当該シートを金型の成形曲面
に密着させた後、溶融樹脂を射出してシートを樹脂に熔
着させる射出成形同時絵付け用の金型装置において、シ
ートを沿わせようとする成形曲面を有する金型の分割面
に、その成形曲面とは逆の凹凸になる部分を設けたこと
を特徴とする射出成形同時絵付け用金型装置。 - 【請求項2】 シートを沿わせようとする成形曲面が凹
曲面である雌金型において、その分割面のキャビテイに
接する箇所に凸隆部を突設し、雄金型の分割面には前記
凸隆部と対峙する位置に当該凸隆部を嵌入しうる凹窩部
を設けたことを特徴とする請求項1記載の射出成形同時
絵付け用金型装置。 - 【請求項3】 真空引きに先立ってシートを成形曲面に
沿わせる押込刃を備えたクランプ機構を設けたことを特
徴とする請求項2記載の射出成形同時絵付け用金型装
置。 - 【請求項4】 キャビテイ面内および/または分割面
に、シートを成形曲面に沿わせるための真空引きを施す
通気溝を穿設したことを特徴とする請求項2記載の射出
成形同時絵付け用金型装置。 - 【請求項5】 割金型の一方の分割面における真空引き
部外周をパッキンで囲んだことを特徴とする請求項4記
載の射出成形同時絵付け用金型装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10741494A JP3284291B2 (ja) | 1994-04-25 | 1994-04-25 | 射出成形同時絵付け用金型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10741494A JP3284291B2 (ja) | 1994-04-25 | 1994-04-25 | 射出成形同時絵付け用金型 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07290502A true JPH07290502A (ja) | 1995-11-07 |
JP3284291B2 JP3284291B2 (ja) | 2002-05-20 |
Family
ID=14458550
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10741494A Expired - Fee Related JP3284291B2 (ja) | 1994-04-25 | 1994-04-25 | 射出成形同時絵付け用金型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3284291B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002200641A (ja) * | 2000-12-28 | 2002-07-16 | Dainippon Printing Co Ltd | 射出成形同時絵付方法及び装置 |
KR101837601B1 (ko) * | 2016-05-27 | 2018-03-12 | 동국실업 주식회사 | 인몰드 사출용 마스터 시편 및 이를 제작하기 위한 금형 |
-
1994
- 1994-04-25 JP JP10741494A patent/JP3284291B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002200641A (ja) * | 2000-12-28 | 2002-07-16 | Dainippon Printing Co Ltd | 射出成形同時絵付方法及び装置 |
KR101837601B1 (ko) * | 2016-05-27 | 2018-03-12 | 동국실업 주식회사 | 인몰드 사출용 마스터 시편 및 이를 제작하기 위한 금형 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3284291B2 (ja) | 2002-05-20 |
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