JP2967927B1 - インサート成形品の製造装置とインサート成形品の製造方法 - Google Patents
インサート成形品の製造装置とインサート成形品の製造方法Info
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Abstract
に、立体インサート材の変形や位置ズレのないインサー
ト成形品を得る。 【解決手段】 平面インサート材をプレフォーム手段1
0の凸面に被覆させて立体インサート材70を得た後、
立体インサート材70の外面の一部又は全部を第1搬送
手段20によって保持して前記凸面から取り外し、第1
搬送手段20が保持している立体インサート材70の内
面の一部又は全部を第2搬送手段30によって保持しな
がら第1搬送手段20から取り外して射出成形金型内に
搬送し、立体インサート材70の凸面を射出成形金型の
キャビティ凹面に嵌め込み、その後、射出成形金型を型
閉めして射出成形を行う。
Description
トパネルやボタンや、自動車の計器パネル等に用いられ
るインサート成形品の製造装置およびインサート成形品
の製造方法に関する。
させるための立体インサート材を得る方法として、平面
インサート材をプレフォーム手段の凹面に絞り込ませる
方法がある。しかし、印刷絵柄が形成された部分の延伸
率が大きくなるため、当該部分の膜厚が薄くなったり、
不均一になったりしやすく、絵柄が歪んだり透けてしま
うという難点があった。そこで、前記印刷絵柄が形成さ
れた部分の延伸率が小さくて済むように、絵付け用イン
サート材をプレフォーム手段の凸面に被覆させる、いわ
ゆる凸引き法がある。
製造装置およびインサート成形品製造方法としては、特
開平6-6127号公報に記載されたものがある。当該公報に
よると、平面インサート材を凸面に被覆させて立体イン
サート材を得るプレフォーム手段と、立体インサート材
の外面に合致したキャビティ凹面を有する射出成形金型
とからなり、立体インサート材の外周を切断した後、プ
レフォーム手段から射出成形金型へ搬送した後、射出成
形する。この場合、(1)立体インサート材の搬送をプ
レフォーム手段を構成する雌型で行っていた。(2)プ
レフォーム手段を構成する雌型で保持した立体インサー
ト材を射出成形型の雄型に被せるように装着していた。
題点があった。前記(1)のため、プレフォーム手段を
構成する雌型は、プレフォーム動作のみならず、立体イ
ンサート材の搬送動作、立体インサート材の射出成形金
型の雄型への嵌め込み動作も行わなければならない。と
ころが、プレフォーム手段を構成する雌型は大重量であ
るため高出力の駆動装置や、前記3つの動作を行う複雑
かつ高価な装置が必要であった。また、立体インサート
材の外周を切断した後にプレフォーム手段から射出成形
金型に搬送されることに起因して、プレフォーム手段を
構成する雌型に付着した立体インサート材の切断塵を射
出成形金型内に直接持ち込むので、射出成形金型内部へ
の切断塵の堆積や成形品への切断塵付着等の弊害があっ
た。また、前記(2)のため、凸面から射出成形金型の
雄型に装着された立体インサート材を雄型から射出され
た成形樹脂によって、雌型のキャビティ凹面へ飛び移ら
せなければならない。このとき、立体インサートの飛び
移る先がずれて位置ズレが発生したり、立体インサート
材のうち成形樹脂が当たる部分の変形が発生していた。
決することにあり、プレフォーム手段とは別個独立の2
つの搬送手段を備えることによって、プレフォーム手段
の構造を簡略化するとともに、立体インサート材の変形
や位置ズレのないインサート成形品を得ることができる
インサート成形品の製造装置とインサート成形品の製造
方法とを提供することを目的とする。
めに、この発明のインサート成形品の製造装置は、平面
インサート材を凸面に被覆させて立体インサート材を得
るプレフォーム手段と、立体インサート材の外面にほぼ
合致したキャビティ凹面を有する射出成形金型と、前記
プレフォーム手段から立体インサート材を取り外す第1
搬送手段と、前記第1搬送手段から受け取った立体イン
サート材を射出成形金型のキャビティ凹面に嵌め込む第
2搬送手段とを有するインサート成形品製造装置であっ
て、前記第1搬送手段が、立体インサート材の外面の一
部又は全部を保持しながらプレフォーム手段の凸面から
取り外すものであり、前記第2搬送手段が、前記第1搬
送手段が保持している立体インサート材の内面の一部又
は全部を保持しながら第1搬送手段から取り外し、射出
成形金型内へ搬送し、立体インサート材の凸面を射出成
形金型のキャビティ凹面に嵌め込むものであるように構
成した。
は、プレフォーム手段が、立体インサート材の不要部分
を切除するトリミング手段を備えていてもよい。
は、第2搬送手段が、可動アームと立体インサート材凹
面側保持手段を有し、立体インサート材凹面側保持手段
が任意の方向に回転可能であってもよい。
インサート成形品の製造方法は、平面インサート材をプ
レフォーム手段の凸面に被覆させて立体インサート材を
得た後、立体インサート材の外面の一部又は全部を第1
搬送手段によって保持して前記凸面から取り外し、第1
搬送手段が保持している立体インサート材の内面の一部
又は全部を第2搬送手段によって保持しながら第1搬送
手段から取り外して射出成形金型内に搬送し、立体イン
サート材の凸面を射出成形金型のキャビティ凹面に嵌め
込み、その後、射出成形金型を型閉めして射出成形を行
うことによって立体インサート材と射出成形品とを一体
化するようにした。
インサート成形品の製造方法は、平面インサート材をプ
レフォーム手段の凸面に被覆させて立体インサート材を
得た後、トリミング手段によって立体インサート材の周
縁を切断して、立体インサート材と不要部分とに分離
し、分離した立体インサート材と不要部分とを第1搬送
手段によって保持して前記凸面から取り外し、第1搬送
手段が保持している立体インサート材と不要部分とを第
2搬送手段によって保持し第1搬送手段から取り外し、
不要部分のみを第2搬送手段から除去した後、立体イン
サート材のみを射出成形金型内に搬送し、立体インサー
ト材の凸面を射出成形金型のキャビティ凹面に嵌め込
み、その後、射出成形金型を型閉めして射出成形を行う
ことによって立体インサート材と射出成形品とを一体化
するようにしてもよい。
によって、プレフォーム手段の凸面から射出成形金型の
キャビティ凹面に立体インサート材を搬送する。つま
り、第1搬送手段によって立体インサート材をプレフォ
ーム手段から取り外し、第2搬送手段によって受け取
り、第2搬送手段によって射出成形金型の凹面に装着す
る。このため、プレフォーム手段によって搬送動作や嵌
め込み動作をしないで済む。
手段の凸面から取り外し、射出成形金型の凹面へ装着す
ることができる。つまり、成形樹脂の射出によって、立
体インサート材を飛び移らせる必要がない。よって、立
体インサート材が変形したり、射出成形金型内で位置ズ
レしたりしない。
明を詳しく説明する。この発明のインサート成形品の製
造装置は、平面インサート材を凸面に被覆させて立体イ
ンサート材を得るプレフォーム手段と、立体インサート
材の外面にほぼ合致したキャビティ凹面を有する射出成
形金型と、前記プレフォーム手段から立体インサート材
を取り外す第1搬送手段と、前記第1搬送手段から受け
取った立体インサート材を射出成形金型のキャビティ凹
面に嵌め込む第2搬送手段とを有するインサート成形品
製造装置であって、前記第1搬送手段が、立体インサー
ト材の外面の一部又は全部を保持してプレフォーム手段
の凸面から取り外すものであり、前記第2搬送手段が、
前記第1搬送手段が保持している立体インサート材の内
面の一部又は全部を保持しながらこれを第1搬送手段か
ら取り外し、射出成形金型内へ搬送し、立体インサート
材の凸面を射出成形金型のキャビティ凹面に嵌め込むも
のであることを特徴とするインサート成形品製造装置で
ある。
の雄型2のキャビティ形成凹面6の内面形状にほぼ合致
するように熱成形によって平面インサート材7をプレフ
ォームするためのものである。
5と真空吸引手段14とを有する真空成形手段(図1、
図2参照)がある。この場合は、クランプ手段13によ
って端部が固定された平面インサート材7をコア型15
の凸部150に押し当てるとともに真空吸引によりコア
型15の凸部150の凸面に密着させてプレフォームす
る(図1参照)ものである。プレフォームされた立体イ
ンサート材70は、コア型15に残留される。コア型1
5の凸部150は、上下左右どちらを向いていてもよ
い。クランプ手段13としては、平面インサート材7を
挟む際は枠形状であり、立体インサート材を解放する際
は2つのコ型形状の部材(図12、図18参照)に分割
して観音開きのように開く動作を行うものがある(図1
2〜図18参照)。
手段10に設けられていてもよい。 (1)加熱手段を設けてもよい。加熱手段は、加熱板や
熱風機等によって平面インサート材7をプレフォームし
やすくするために加熱するための手段である。加熱手段
は、クランプされた平面インサート材7の上面側加熱手
段16および下面側加熱手段160の両方を備えたもの
でもよい。クランプされた平面インサート材7を上下両
面から加熱することによって、クランプされた平面イン
サート材7が軟化する時間を短縮することができる(図
13、図14参照)。 (2)トリミング手段を設けてもよい。トリミング手段
は、平面インサート材7の周縁61等を切断して、不要
部分をトリミングするための手段である。トリミング手
段としては、切断刃を有するプレス切断機、あるいは、
必要部分だけを焼き切る加熱切断機、レーザー切断機6
2等を用いるとよい(図15参照)。 (3)インサート材供給手段を設けてもよい。インサー
ト材供給手段は、巻出しロールと巻取りロールとからな
り、プレフォーム手段10に、平面インサート材7を間
欠的に供給する手段である。巻出しロールから供給され
た平面インサート材7は、不要部分がトリミングされた
場合は抜け殻が形成され、巻取りロールで巻き取られる
ことになる。
を有する雄型2とキャビティ形成凹面6を有する雌型3
とを有する(図1参照)。雄型2と雌型3とは、型閉め
されることによって、所望の立体成形品60を成形する
ためのキャビティ8を形成する。キャビティ8内には成
形樹脂9が射出される(図5参照)。
凸面5に形成されている。プレフォームされた立体イン
サート材70は、雌型3のキャビティ形成凹面6に装着
され、得られるインサート成形品100は、立体成形品
60の凸面に立体インサート材70が形成されたものと
なる(図10参照)。
に射出されるように構成されている縦型の射出成形機に
取付けられた金型がある。あるいは、成形樹脂が水平に
射出されるように構成されている横型の射出成形機にと
りつけられた金型がある。
段10から立体インサート材を取り外す手段である(図
1〜図4参照)。第1搬送手段20は、可動アーム21
と立体インサート材凸面側保持手段22等からなってい
る。可動アーム21は、任意の方向に移動可能であり、
また、可動アーム21の軸を中心にして回転可能に設け
られている。立体インサート材凸面側保持手段22は、
可動アーム21とともに移動してもよいし、立体インサ
ート材凸面側保持手段22だけが、可動アーム21に対
して遠ざかったり近寄ったりできるように移動可能であ
ってもよく、回転可能に設けられていてもよい。可動ア
ーム21は、多関節ロボットからなっていてもよい。し
たがって、立体インサート材凸面側保持手段22は、プ
レフォーム手段10の中でコア型15の方を向いたり、
第2搬送手段30の立体インサート材凹面側保持手段3
2の方を向いたり、任意の方向を向くことができるもの
である。また、立体インサート材凸面側保持手段には、
真空吸引手段や圧空手段、吸盤(図示せず)等を設けて
おき、プレフォームされた立体インサート材70等の保
持および開放が任意に行なえるようにしておくとよい。
ら受け取った立体インサート材を射出成形金型1のキャ
ビティ凹面に嵌め込む手段である(図1〜図7参照)。
第2搬送手段30は、可動アーム31と立体インサート
材凹面側保持手段32等からなっている。可動アーム3
1は、任意の方向に移動可能であり、また、可動アーム
31の軸を中心にして自転可能に設けられている。立体
インサート材凹面側保持手段32は、可動アーム31と
ともに移動してもよいし、立体インサート材凹面側保持
手段32だけが、可動アーム31に対して遠ざかったり
近寄ったりできるように移動可能であってもよく、回転
可能に設けられている。可動アーム31は、多関節ロボ
ットからなっていてもよい。したがって、立体インサー
ト材凹面側保持手段32は、第1搬送手段20の立体イ
ンサート材凸面側保持手段22の方を向いたり、射出成
形金型1のキャビティ形成凹面6の方を向いたり、キャ
ビティ形成凸面5の方を向いたり、任意の方向を向くこ
とができる。また、立体インサート材凹面側保持手段3
2には、真空吸引手段や圧空手段、吸盤(図示せず)等
を設けておき、プレフォームされた立体インサート材7
0の保持および開放が任意に行なえるようにしておくと
よい。第2搬送手段30には、射出成形金型1内からイ
ンサート成形品を取り出すためのインサート成形品取り
外し手段(図示せず。)が設けられていてもよい。イン
サート成形品取り外し手段としては、立体インサート材
凹面側保持手段32の裏面に、吸盤や、真空吸引手段、
圧空手段(図示せず)等を設けておき、インサート成形
品の保持および開放が任意に行なえるようにしておくと
よい。
明する。まず、平面インサート材7を、プレフォーム手
段10の凸面に被覆させて立体インサート材を得る。
71上に、図柄層72、接着層73等が順次形成された
絵付け用のものがある(図11参照)。基体シート71
は、通常のインサート材の基材フィルムや基体シートと
して使用されるものであり、アクリルシート、ポリエチ
レンテレフタレート等のプラスチックフィルム等があ
る。図柄層72は、立体成形品60表面に、模様、絵
画、ロゴ、文字、抜き文字、記号等を形成するために、
透光性インキや遮光性インキ等を用いて印刷等の通常の
形成方法で形成される。図柄層72は、真空蒸着によっ
て形成された金属層を有していてもよい。接着層73
は、立体成形品60の成形と同時に立体成形品60表面
にインサート材7を接着させるためのものであり、立体
成形品60を構成する樹脂と同系の樹脂を用いて、印刷
等の通常の形成方法で形成される。
記したプレフォーム手段10を用いて行なうとよい。プ
レフォームしやすくするために、プレフォーム時に加熱
手段を用いてインサート材7を加熱軟化させてもよい。
また、立体インサート材70の周縁61等を切断して、
不要部分をトリミングしてもよい。トリミングは前記し
たトリミング手段で行うとよい。
又は全部を第1搬送手段20によって保持しながら前記
凸面から取り外す(図2参照)。保持は、吸盤や真空吸
引手段等からなる前記立体インサート材凸面側保持手段
等によって行うとよい。保持する部分は、立体インサー
ト材70の凸面側全部でもよいし、一部でもよい。第2
搬送手段30の方への搬送は、前記可動アーム21等に
よって行うとよい。
体インサート材70の内面の一部又は全部を第2搬送手
段30によって保持しながら第1搬送手段20から取り
外して射出成形金型1内に搬送し、立体インサート材7
0の凸面を射出成形金型1のキャビティ凹面に嵌め込
む。(図3〜図7参照)。保持は、吸盤や真空吸引手段
等からなる前記立体インサート材凹面側保持手段32等
によって行うとよい。保持する部分は、立体インサート
材70の凹面側全部でもよいし、一部でもよい。射出成
形金型1のほうへの搬送は、前記可動アーム31等によ
って行うとよい。
1搬送手段20の立体インサート材凸面側保持手段22
と、第2搬送手段30の立体インサート材凹面側保持手
段32とを重ね合わせ、立体インサート材70を第1搬
送手段20から第2搬送手段30に受け渡すとよい(図
3(a)(b)(c)参照)。次に、第2搬送手段30
の立体インサート材凹面側保持手段32を射出成形金型
1のキャビティ凹面の方に回転させる。つまり、プレフ
ォーム手段10の凸部150と射出成形金型1のキャビ
ティ形成凹面6とが直角に配置されている場合は、90
度回転させる(図4参照)。プレフォーム手段10の凸
部150と射出成形金型1のキャビティ形成凹面6とが
平行に配置されている場合は、180度回転させる。次
に、可動アーム31を移動させ、射出成形金型1内で雌
型3のキャビティ形成凹面6に対向させ(図5参照)、
さらに接近させて装着する(図6参照)、必要によっ
て、立体インサート材凹面側保持手段32の裏面に設け
られたインサート成形品取出手段33(図5、図6、図
7参照)で、キャビティ形成凸面5に残留している前サ
イクルのインサート成形品100を保持し、次の搬送に
備えるために、第2搬送手段30は射出成形金型1内か
ら退避する(図7参照)。
キャビティ形成凹面6にほぼ合致するようにプレフォー
ムされているので、雌型3のキャビティ形成凹面6、あ
るいは雄型2のキャビティ形成凸面5に嵌め込むだけ
で、所定の位置に装着できる。
形を行うことによって立体インサート材70と射出成形
品とを一体化する(図8〜図10)。つまり、雄型2と
雌型3とを型閉めしてキャビティ8を形成し(図8参
照)、樹脂射出口4からキャビティ8に成形樹脂9を射
出し(図9参照)、立体成形品60の冷却固化を待っ
て、立体成形品60の表面に立体インサート材70が形
成されたインサート成形品100(図10参照)を射出
成形金型1内から取り出す。インサート成形品100の
取り出しは、立体インサート材凹面側保持手段32の裏
面に設けられたインサート成形品取出手段33等で行な
うとよい。
立体インサート材70の接着層73が溶融し、成形樹脂
9の冷却固化にともなって、接着層73が立体成形品6
0表面に接着する。成形樹脂9としては、アクリロニト
リルスチレン樹脂や、ポリカーボネート樹脂、ポリスチ
レン樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂等がある。
に被覆させて立体インサート材70を得る(図13参
照)。つまり、平面状の平面インサート材7を枠形状の
クランプ手段13で挟み込み、加熱手段を構成する上面
側加熱手段16と下面側加熱手段160で平面状の平面
インサート材7の上面と下面とを加熱する。上面側加熱
手段16と下面側加熱手段160を退避させた後、平面
状の平面インサート材7を挟み込んだままの枠形状のク
ランプ手段13を下方に移動させ、平面インサート材7
をコア型15の凸部150に押し付けるとともに真空吸
引手段で吸引して立体形状に成形する(図14参照)。
その後、レーザー切断機62によって立体部分の周縁6
1をトリミングする。平面インサート材7は、周縁61
を境界として立体インサート材70と不要部分701と
に分離される(図15参照)。分離された不要部分70
1は、この段階で除去してもよいし、以後の段階で除去
してもよい。その後、クランプ手段13を開いて、イン
サート材の押し付けを解放する(図16参照)。
全部を第1搬送手段によって保持しながら前記凸面から
取り外す(図12、図13参照)。つまり、第1搬送手
段20の可動アーム21を基台から横に倒して立体イン
サート材凸面側保持手段22の凹部の吸盤で立体インサ
ート材70を保持する(図12参照)。次に可動アーム
21を起こして直立させる(図13参照)。可動アーム
21を直立させたままの状態で立体インサート材凸面側
保持手段22のみの角度を調節してもよい。同時並行し
て、次の平面インサート材7のプレフォームがプレフォ
ーム手段10によって開始されていてもよい(図13参
照)。
体インサート材70の内面の一部又は全部を第2搬送手
段30によって保持しながら第1搬送手段20から取り
外す。第2搬送手段30は可動レール40に沿って移動
可能なものである。また、可動レール40自体も平行移
動が可能なものである。また、第2搬送手段30の立体
インサート材凹面側保持手段32は、可動アーム31と
ともに移動してもよいし、立体インサート材凹面側保持
手段32だけが、可動アーム31に対して遠ざかったり
近寄ったりできるように移動可能であってもよく、回転
可能に設けられていてもよい。したがって、第2搬送手
段30の立体インサート材凹面側保持手段32は、上下
左右・前進後退と自由な方向に移動可能である。つま
り、第2搬送手段30を可動レール40に沿って第1搬
送手段20に近づけ、第2搬送手段30の立体インサー
ト材凹面側保持手段32を第1搬送手段20の立体イン
サート材凸面側保持手段22に合致させる(図14)。
第1搬送手段20の立体インサート材凸面側保持手段2
2の立体インサート材70に対する吸着力を弱めると共
に、第2搬送手段30の立体インサート材凹面側保持手
段32の立体インサート材70に対する吸着力を強める
ことによって、立体インサート材70と不要部分701
とを受け渡すことになる(図15参照)。
サート材の凸面を射出成形金型のキャビティ凹面に嵌め
込む(図17参照)。つまり、立体インサート材70と
不要部分701とを保持した第2搬送手段30を可動レ
ール40に沿って射出成形金型1の雌型3のほうに近づ
ける。第2搬送手段30の位置が雌型3の位置を行き過
ぎた後、可動レール40自体を平行移動し、第2搬送手
段30を雌型3の真正面に位置させる(図16参照)。
なお、可動レール40自体を移動させる前に、第2搬送
手段30の吸着力を弱める等してフィルムの不要部分7
01のみを立体インサート材凹面側保持手段32から除
去する。除去された不要部分701は下方にある回収容
器702に収容される。その後、立体インサート材70
のみを保持した第2搬送手段30を可動レール40に沿
って射出成形金型1の雌型3の方に近づけ、キャビティ
形成凹部6に立体インサート材70を嵌め込む。第2搬
送手段30の立体インサート材凸面側保持手段32の立
体インサート材70に対する吸着力を弱めると共に、雌
型3のキャビティ形成凹部6の立体インサート材70に
対する吸着力を強めることによって、立体インサート材
70を受け渡すことになる(図17参照)。
を行うことによって立体インサート材70と射出成形品
とを一体化する(図18参照)。つまり、立体インサー
ト材70を挟んで雄型2と雌型3とが型閉めされ、キャ
ビティ8内に成形樹脂9が射出される。立体インサート
材と射出成形品とを一体化したインサート成形品が得ら
れる。
作用なので、つぎのような効果を奏する。 (1)この発明では、プレフォーム手段を構成する雌型
とは別個独立の2つの搬送手段を備えて搬送するように
したので、プレフォーム動作と搬送動作、嵌め込み動作
をそれぞれの手段で、役割分担して行うことができる。
したがって、搬送手段は軽量であるので、高出力の駆動
装置や複雑かつ高価な装置は不要となり、プレフォーム
手段を構成する雌型自体の構造も簡略化される。また、
立体インサート材をプレフォーム手段を構成する雌型か
ら第1搬送手段、第2搬送手段へと持ち替えるためプレ
フォーム手段に付着したフィルムの切断塵を射出成形金
型内に直接持ち込みにくい。したがって、射出成形金型
内部への切断塵の堆積や成形品への切断塵付着等の弊害
が極めて少なくなる。
構成する雌型とは別個独立の2つの搬送手段を備えて搬
送するようにしたので、立体インサート材を、プレフォ
ーム手段の凸面から、射出成形金型のキャビティ凹面に
装着することが可能となる。このため、立体インサート
材を、射出された成形樹脂の圧力によって、キャビティ
凹面へ飛び移らせる必要がなくなる。したがって、立体
インサート材の位置ズレや、立体インサート材のうち成
形樹脂が当たる部分の変形や、が発生したりしない。
ンサート成形品の製造方法の一工程を示す説明断面図で
ある。
ンサート成形品の製造方法の一工程を示す説明断面図で
ある。
ンサート成形品の製造方法の一工程を示す説明断面図で
ある。
ンサート成形品の製造方法の一工程を示す説明断面図で
ある。
ンサート成形品の製造方法の一工程を示す説明断面図で
ある。
ンサート成形品の製造方法の一工程を示す説明断面図で
ある。
ンサート成形品の製造方法の一工程を示す説明断面図で
ある。
ンサート成形品の製造方法の一工程を示す説明断面図で
ある。
ンサート成形品の製造方法の一工程を示す説明断面図で
ある。
れるインサート成形品の一例をを示す説明断面図であ
る。
ができるインサート材を示す説明断面図である。
インサート成形品の製造方法の一工程を示す説明断面図
である。
インサート成形品の製造方法の一工程を示す説明断面図
である。
インサート成形品の製造方法の一工程を示す説明断面図
である。
インサート成形品の製造方法の一工程を示す説明断面図
である。
インサート成形品の製造方法の一工程を示す説明断面図
である。
インサート成形品の製造方法の一工程を示す説明断面図
である。
インサート成形品の製造方法の一工程を示す説明断面図
である。
Claims (5)
- 【請求項1】平面インサート材を凸面に被覆させて立体
インサート材を得るプレフォーム手段と、立体インサー
ト材の外面にほぼ合致したキャビティ凹面を有する射出
成形金型と、前記プレフォーム手段から立体インサート
材を取り外す第1搬送手段と、前記第1搬送手段から受
け取った立体インサート材を射出成形金型のキャビティ
凹面に嵌め込む第2搬送手段とを有するインサート成形
品製造装置であって、前記第1搬送手段が、立体インサ
ート材の外面の一部又は全部を保持しながらプレフォー
ム手段の凸面から取り外すものであり、前記第2搬送手
段が、前記第1搬送手段が保持している立体インサート
材の内面の一部又は全部を保持しながら第1搬送手段か
ら取り外し、射出成形金型内へ搬送し、立体インサート
材の凸面を射出成形金型のキャビティ凹面に嵌め込むも
のであることを特徴とするインサート成形品の製造装
置。 - 【請求項2】プレフォーム手段が、立体インサート材の
不要部分を切除するトリミング手段を備えている請求項
1に記載のインサート成形品の製造装置。 - 【請求項3】第2搬送手段が、可動アームと立体インサ
ート材凹面側保持手段を有し、立体インサート材凹面側
保持手段が任意の方向に回転可能である請求項1又は2
に記載のインサート成形品の製造装置。 - 【請求項4】平面インサート材をプレフォーム手段の凸
面に被覆させて立体インサート材を得た後、立体インサ
ート材の外面の一部又は全部を第1搬送手段によって保
持して前記凸面から取り外し、第1搬送手段が保持して
いる立体インサート材の内面の一部又は全部を第2搬送
手段によって保持しながら第1搬送手段から取り外して
射出成形金型内に搬送し、立体インサート材の凸面を射
出成形金型のキャビティ凹面に嵌め込み、その後、射出
成形金型を型閉めして射出成形を行うことによって立体
インサート材と射出成形品とを一体化することを特徴と
するインサート成形品の製造方法。 - 【請求項5】平面インサート材をプレフォーム手段の凸
面に被覆させて立体インサート材を得た後、トリミング
手段によって立体インサート材の周縁を切断して、立体
インサート材と不要部分とに分離し、分離した立体イン
サート材と不要部分とを第1搬送手段によって保持して
前記凸面から取り外し、第1搬送手段が保持している立
体インサート材と不要部分とを第2搬送手段によって保
持し第1搬送手段から取り外し、不要部分のみを第2搬
送手段から除去した後、立体インサート材のみを射出成
形金型内に搬送し、立体インサート材の凸面を射出成形
金型のキャビティ凹面に嵌め込み、その後、射出成形金
型を型閉めして射出成形を行うことによって立体インサ
ート材と射出成形品とを一体化することを特徴とするイ
ンサート成形品の製造方法。
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