JPH07290112A - 全連続熱間圧延のツイストラップ圧延シートバー接合法 - Google Patents
全連続熱間圧延のツイストラップ圧延シートバー接合法Info
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- JPH07290112A JPH07290112A JP6109154A JP10915494A JPH07290112A JP H07290112 A JPH07290112 A JP H07290112A JP 6109154 A JP6109154 A JP 6109154A JP 10915494 A JP10915494 A JP 10915494A JP H07290112 A JPH07290112 A JP H07290112A
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- B21—MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21C—MANUFACTURE OF METAL SHEETS, WIRE, RODS, TUBES OR PROFILES, OTHERWISE THAN BY ROLLING; AUXILIARY OPERATIONS USED IN CONNECTION WITH METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL
- B21C47/00—Winding-up, coiling or winding-off metal wire, metal band or other flexible metal material characterised by features relevant to metal processing only
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- B21C47/247—Joining wire or band ends
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- Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、全連続熱間圧延に際し、仕上げ圧
延機の入側でシートバーを強固に圧延接合するツイスト
ラップ圧延シートバー接合法を提供する。 【構成】 全連続熱間圧延のシートバーの接合に際し、
先行シートバー13の後端部と後行シートバー12の先
端部の少なくともいずれか一方の幅方向端部近傍に突出
部20を設け、この突出部を他方のシートバーに重ねて
重ね部21を形成し、先行シートバーの後端部と、後行
シートバーの先端部を突き合わせて密着させ、後行する
シートバーで先行するシートバーを押しながら圧延する
ツイストラップ圧延シートバー接合法である。 【効果】 シートバーの端面の開きおよび端部の破断を
防止しつつ強固に圧延接合され、接合強度が向上してシ
ートバー圧延における生産性が向上する。
延機の入側でシートバーを強固に圧延接合するツイスト
ラップ圧延シートバー接合法を提供する。 【構成】 全連続熱間圧延のシートバーの接合に際し、
先行シートバー13の後端部と後行シートバー12の先
端部の少なくともいずれか一方の幅方向端部近傍に突出
部20を設け、この突出部を他方のシートバーに重ねて
重ね部21を形成し、先行シートバーの後端部と、後行
シートバーの先端部を突き合わせて密着させ、後行する
シートバーで先行するシートバーを押しながら圧延する
ツイストラップ圧延シートバー接合法である。 【効果】 シートバーの端面の開きおよび端部の破断を
防止しつつ強固に圧延接合され、接合強度が向上してシ
ートバー圧延における生産性が向上する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、全連続熱間圧延を行う
際に、仕上げ圧延機の入側でシートバーを圧延接合する
ツイストラップ圧延シートバー接合法に関する。
際に、仕上げ圧延機の入側でシートバーを圧延接合する
ツイストラップ圧延シートバー接合法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、薄板の熱間タンデム圧延では、製
鋼工程から送られてきた有限長さのスラブを粗圧延して
シートバーとし、このシートバーを多スタンドの熱間仕
上げ圧延機で圧延して、コイルに捲き取ることにより所
定の寸法の薄板コイルにしている。
鋼工程から送られてきた有限長さのスラブを粗圧延して
シートバーとし、このシートバーを多スタンドの熱間仕
上げ圧延機で圧延して、コイルに捲き取ることにより所
定の寸法の薄板コイルにしている。
【0003】しかし仕上げ圧延において、シートバーが
有限長さであることによるシートバー先端の噛み込み、
およびシートバー後端の尻抜け時の非定常圧延が避けら
れないため、板の絞り込みなどの通板不良発生防止の観
点から、シートバーの先後端を通板する際に通板速度を
遅くしなければならず、生産性を阻害する要因となって
いた。
有限長さであることによるシートバー先端の噛み込み、
およびシートバー後端の尻抜け時の非定常圧延が避けら
れないため、板の絞り込みなどの通板不良発生防止の観
点から、シートバーの先後端を通板する際に通板速度を
遅くしなければならず、生産性を阻害する要因となって
いた。
【0004】その対策として、有限長さのシートバーを
粗圧延機と仕上圧延機の間で接合して、エンドレスの仕
上圧延を行う事が検討されている。
粗圧延機と仕上圧延機の間で接合して、エンドレスの仕
上圧延を行う事が検討されている。
【0005】例えば特開平4−89112には、図6
(a)〜(c)に示すように、ピンチロール5,押さえ
ロール,仕上げ圧延機10からなるプロセスが開示され
ている。この方式の特徴は、仕上げ圧延機10の入側に
おいて、先行して搬送されるシートバー13の後端部に
後行のシートバー12の先端部を突き合わせて、シート
バーの突き合わせ部に圧縮応力を発生させながら圧延機
に噛み込ませることにより、シートバー12,13を接
合させるので、設備改造が少なくてすみ、既設ミルの改
造に適している。
(a)〜(c)に示すように、ピンチロール5,押さえ
ロール,仕上げ圧延機10からなるプロセスが開示され
ている。この方式の特徴は、仕上げ圧延機10の入側に
おいて、先行して搬送されるシートバー13の後端部に
後行のシートバー12の先端部を突き合わせて、シート
バーの突き合わせ部に圧縮応力を発生させながら圧延機
に噛み込ませることにより、シートバー12,13を接
合させるので、設備改造が少なくてすみ、既設ミルの改
造に適している。
【0006】しかし押し込み力を加えるのみであれば、
クロップ変形とほぼ同様の合わせ面の非定常変形のため
に、合わせ面の板幅両端部の押しつけ力が減少し、最悪
の場合に、図4(a)の実線で示すように、合わせ面の
幅端部に隙間を生じて接合しない。
クロップ変形とほぼ同様の合わせ面の非定常変形のため
に、合わせ面の板幅両端部の押しつけ力が減少し、最悪
の場合に、図4(a)の実線で示すように、合わせ面の
幅端部に隙間を生じて接合しない。
【0007】そのために、後続の圧延において発生する
圧延方向の張力のため、板端部の未接合部に応力集中が
生じて、板破断が発生しやすくなる問題があった。
圧延方向の張力のため、板端部の未接合部に応力集中が
生じて、板破断が発生しやすくなる問題があった。
【0008】また特開平4−89110には、図7に示
すようにコイル11,レベラー3,シャー4,移動式誘
導加熱接合装置14,仕上げ圧延機10からなるプロセ
スが開示されている。
すようにコイル11,レベラー3,シャー4,移動式誘
導加熱接合装置14,仕上げ圧延機10からなるプロセ
スが開示されている。
【0009】この方式の特徴は、仕上げ圧延機10の入
側で合わせ面の板端部を溶接して、その後圧延接合する
ため、図4(b)の実線で示すように、合わせ面の板幅
全長に渡って接合し、接合強度が十分確保できる点にあ
る。
側で合わせ面の板端部を溶接して、その後圧延接合する
ため、図4(b)の実線で示すように、合わせ面の板幅
全長に渡って接合し、接合強度が十分確保できる点にあ
る。
【0010】しかし予備接合に溶接を実施しなければな
らず、シートバーの加熱時間および冷却時間を十分確保
する必要がある。そのために移動式接合装置14を用い
るが、接合装置とローラーテーブルの干渉を防止しなけ
ればならず、昇降式テーブルの設置等、既設ミルの改造
に際しては多くのミル休止期間と改造コストが必要とな
る。そのためこの方法は、既設ミルの改造には不適であ
り、事実上採用できない。
らず、シートバーの加熱時間および冷却時間を十分確保
する必要がある。そのために移動式接合装置14を用い
るが、接合装置とローラーテーブルの干渉を防止しなけ
ればならず、昇降式テーブルの設置等、既設ミルの改造
に際しては多くのミル休止期間と改造コストが必要とな
る。そのためこの方法は、既設ミルの改造には不適であ
り、事実上採用できない。
【0011】このように従来技術では、溶接法を採用す
る場合シートバー12,13の溶接に長い時間を要する
ので、設備の改造が多くなり、設備コストが高くなる問
題があった。また、設備改造が少ないシートバーを長手
方向に押しつけて圧接する方法では、接合強度が不十分
で、圧延中に板破断を生じる場合があり、実機に採用が
できなかった。
る場合シートバー12,13の溶接に長い時間を要する
ので、設備の改造が多くなり、設備コストが高くなる問
題があった。また、設備改造が少ないシートバーを長手
方向に押しつけて圧接する方法では、接合強度が不十分
で、圧延中に板破断を生じる場合があり、実機に採用が
できなかった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように既
設ミルを改造して全連続熱間圧延のシートバーの接合を
行うためには、設備が複雑化する溶接方法は採用せず、
設備が簡単な固相接合方法を利用するのが有利である。
設ミルを改造して全連続熱間圧延のシートバーの接合を
行うためには、設備が複雑化する溶接方法は採用せず、
設備が簡単な固相接合方法を利用するのが有利である。
【0013】しかし、従来シートバーを長手方向に押し
つけたまま圧延することにより固相接合する方法では、
合わせ面の非定常変形を防止できないため、板幅端部に
未接合部が発生する。そのためこの未接合部が切り欠き
として作用するため、仕上げ圧延中にこの部分から亀裂
が発生して板破断を生じる場合があるという問題があっ
た。
つけたまま圧延することにより固相接合する方法では、
合わせ面の非定常変形を防止できないため、板幅端部に
未接合部が発生する。そのためこの未接合部が切り欠き
として作用するため、仕上げ圧延中にこの部分から亀裂
が発生して板破断を生じる場合があるという問題があっ
た。
【0014】即ち、溶接を一切用いない固相接合による
接合方法において、板幅端部の合わせ面の開きを防止す
る技術を開発することが、重要な課題となっていた。
接合方法において、板幅端部の合わせ面の開きを防止す
る技術を開発することが、重要な課題となっていた。
【0015】本発明はこれらの困難性を解決し、板幅端
部の合わせ面の開きを防止して、シートバーを強固に圧
延接合するツイストラップ圧延シートバー接合法を提供
することを目的とする。
部の合わせ面の開きを防止して、シートバーを強固に圧
延接合するツイストラップ圧延シートバー接合法を提供
することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】発明者らはこの困難性を
回避するために、シートバーを重ね合わせて圧延するこ
とにより、シートバーの合わせ部の幅方向端部を固相接
合させ、圧延による合わせ面の開きを防止して接合する
原理を考案し、圧延理論と実験により本手法の有効性を
調べて、本発明を成したものである。
回避するために、シートバーを重ね合わせて圧延するこ
とにより、シートバーの合わせ部の幅方向端部を固相接
合させ、圧延による合わせ面の開きを防止して接合する
原理を考案し、圧延理論と実験により本手法の有効性を
調べて、本発明を成したものである。
【0017】本発明は、仕上げ圧延機の入側でシートバ
ーの少なくとも幅方向端部近傍を重ね合わせて仕上げ圧
延することにより、先ず未接合部が発生しやすいシート
バーの合わせ部幅方向端部を固相接合させ、次いでシー
トバーの幅中央部を固相接合して、仕上げ圧延で板破断
が生じない程度の接合力を確保するシートバーの接合方
法を提示することにある。
ーの少なくとも幅方向端部近傍を重ね合わせて仕上げ圧
延することにより、先ず未接合部が発生しやすいシート
バーの合わせ部幅方向端部を固相接合させ、次いでシー
トバーの幅中央部を固相接合して、仕上げ圧延で板破断
が生じない程度の接合力を確保するシートバーの接合方
法を提示することにある。
【0018】(1) 即ち本発明は、粗圧延後のシート
バーを先行する仕上圧延中のシートバーに接合して連続
的に圧延する全連続熱間圧延のシートバーの接合方法に
おいて、前記先行する仕上げ圧延中のシートバーの後端
部、もしくは前記粗圧延機のシートバーの先端部の少な
くともいずれか一方の幅方向端部近傍に突出部を設ける
とともに、該突出部を他方のシートバーに重ねて重ね部
を形成し、前記先行する仕上げ圧延中のシートバーの後
端部と、前記粗圧延中のシートバーの先端部を突き合わ
せて密着させ、後行するシートバーで先行するシートバ
ーを押しながら圧延することを特徴とする全連続熱間圧
延のツイストラップ圧延シートバー接合法である。
バーを先行する仕上圧延中のシートバーに接合して連続
的に圧延する全連続熱間圧延のシートバーの接合方法に
おいて、前記先行する仕上げ圧延中のシートバーの後端
部、もしくは前記粗圧延機のシートバーの先端部の少な
くともいずれか一方の幅方向端部近傍に突出部を設ける
とともに、該突出部を他方のシートバーに重ねて重ね部
を形成し、前記先行する仕上げ圧延中のシートバーの後
端部と、前記粗圧延中のシートバーの先端部を突き合わ
せて密着させ、後行するシートバーで先行するシートバ
ーを押しながら圧延することを特徴とする全連続熱間圧
延のツイストラップ圧延シートバー接合法である。
【0019】(2) また上記(1)項のシートバー接
合法において、突出部が、先行するシートバー後端部の
一方の幅方向端部近傍と、後行するシートバー先端部の
前記先行するシートバー後端部の他方の幅方向端部近傍
に設けられ、一方の突出部をシートバーのパスライン高
さよりも少なくともシートバー厚さ上方もしくは下方に
曲げるとともに、他方の突出部をシートバーのパスライ
ン高さよりも少なくともシートバーの厚さ下方または上
方に曲げた後重ね部を形成することを特徴とするシート
バー接合法である。
合法において、突出部が、先行するシートバー後端部の
一方の幅方向端部近傍と、後行するシートバー先端部の
前記先行するシートバー後端部の他方の幅方向端部近傍
に設けられ、一方の突出部をシートバーのパスライン高
さよりも少なくともシートバー厚さ上方もしくは下方に
曲げるとともに、他方の突出部をシートバーのパスライ
ン高さよりも少なくともシートバーの厚さ下方または上
方に曲げた後重ね部を形成することを特徴とするシート
バー接合法である。
【0020】(3) また上記(1)または(2)項の
シートバー接合法において、突出部が、突出部の平面形
状に対応した形状の刃型を持つクロップシャーによりシ
ートバーの先端部または後端部を切断することによって
設けられることを特徴とするシートバー接合法である。
シートバー接合法において、突出部が、突出部の平面形
状に対応した形状の刃型を持つクロップシャーによりシ
ートバーの先端部または後端部を切断することによって
設けられることを特徴とするシートバー接合法である。
【0021】(4) また上記(1)〜(3)項のいづ
れかに記載のシートバー接合法において、金型が圧延方
向に移動する固定式プレスにより、シートバーの突出
部,またはシートバーの重ね部を予め圧下した後、圧延
することを特徴とするシートバー接合法である。
れかに記載のシートバー接合法において、金型が圧延方
向に移動する固定式プレスにより、シートバーの突出
部,またはシートバーの重ね部を予め圧下した後、圧延
することを特徴とするシートバー接合法である。
【0022】(5) また上記(1)〜(4)項のいづ
れかに記載のシートバー接合法において、ローラー鍛造
装置により、シートバーの突出部,またはシートバーの
重ね部を予め圧下した後、圧延することを特徴とするシ
ートバー接合法である。
れかに記載のシートバー接合法において、ローラー鍛造
装置により、シートバーの突出部,またはシートバーの
重ね部を予め圧下した後、圧延することを特徴とするシ
ートバー接合法である。
【0023】(6) また上記(1)〜(5)項のいづ
れかに記載のシートバー接合法において、先行するシー
トバーと後行するシートバーをそれぞれ単数または複数
のピンチロールにより挟んで、先行のシートバーを押し
込みながら圧延することを特徴とするシートバー接合法
である。
れかに記載のシートバー接合法において、先行するシー
トバーと後行するシートバーをそれぞれ単数または複数
のピンチロールにより挟んで、先行のシートバーを押し
込みながら圧延することを特徴とするシートバー接合法
である。
【0024】
【作用】以下作用とともに、本発明の一実施態様例を示
す図1〜図3を参照しながら、本発明を詳細に説明す
る。
す図1〜図3を参照しながら、本発明を詳細に説明す
る。
【0025】図1で、1は粗圧延機,2はコイルボック
ス,3はレベラー,4はシャー,5はシートバーの送り
用ピンチロール,6はシートバー重ね装置,7は鍛造装
置,8は上ロール昇降式ピンチロール,9は仕上げスケ
ールブレーカー,10は仕上げ圧延機,11はコイル,
12は後行シートバー,また13は先行シートバーであ
る。
ス,3はレベラー,4はシャー,5はシートバーの送り
用ピンチロール,6はシートバー重ね装置,7は鍛造装
置,8は上ロール昇降式ピンチロール,9は仕上げスケ
ールブレーカー,10は仕上げ圧延機,11はコイル,
12は後行シートバー,また13は先行シートバーであ
る。
【0026】粗圧延機1で所定の寸法に圧延されたシー
トバーは、コイルボックス2に捲き取られた後レベラー
3により捲き戻されるか、もしくはコイルボックスをパ
スして、シャー4の曲線刃により先端と後端を切断され
る。
トバーは、コイルボックス2に捲き取られた後レベラー
3により捲き戻されるか、もしくはコイルボックスをパ
スして、シャー4の曲線刃により先端と後端を切断され
る。
【0027】即ち、先行して仕上げ圧延されているシー
トバー13の後端部と、粗圧延後のシートバーの先端部
もしくはコイルボックスから供給されるシートバー12
の先端部が切断され接合される突き合わせ部が形成され
る。
トバー13の後端部と、粗圧延後のシートバーの先端部
もしくはコイルボックスから供給されるシートバー12
の先端部が切断され接合される突き合わせ部が形成され
る。
【0028】その際に、図2(a−1),(a−2)に
示すように、端部近傍において、先行するシートバー1
3の後端部もしくは後行するシートバー12の先端部の
少なくともどちらか一方の幅方向の端部近傍に、突出部
20が付与される。
示すように、端部近傍において、先行するシートバー1
3の後端部もしくは後行するシートバー12の先端部の
少なくともどちらか一方の幅方向の端部近傍に、突出部
20が付与される。
【0029】この突出部20は、図3(c−1),(c
−2)に示すように、先行するシートバー13の後端部
の幅方向両端部近傍、または後行のシートバー12の先
端部の幅方向両端部近傍のいづれに設けても良いが、好
ましくは図2(a−1)に示すように、先行のシートバ
ーの後端部の一方の幅方向端部近傍と、後行のシートバ
ーの先端部の他方の幅方向端部近傍、即ち前記の先行の
シートバーの後端部の一方の幅方向端部近傍の突出部と
は反対側の幅方向端部近傍に設ける。
−2)に示すように、先行するシートバー13の後端部
の幅方向両端部近傍、または後行のシートバー12の先
端部の幅方向両端部近傍のいづれに設けても良いが、好
ましくは図2(a−1)に示すように、先行のシートバ
ーの後端部の一方の幅方向端部近傍と、後行のシートバ
ーの先端部の他方の幅方向端部近傍、即ち前記の先行の
シートバーの後端部の一方の幅方向端部近傍の突出部と
は反対側の幅方向端部近傍に設ける。
【0030】このようにすれば、シートバーの幅が変化
しても原理的には1種類の刃型で切断することが可能と
なる。この突出部20の形状は、シートバーの接合の際
に板幅方向端部の開きを防止するに必要な拘束力を得る
に十分な鍛造接合強度が得られる大きさとすれば良く、
幅,長さは適宜決めれば良いが、好ましくは、突出部の
幅wは板幅の10%程度が良い。
しても原理的には1種類の刃型で切断することが可能と
なる。この突出部20の形状は、シートバーの接合の際
に板幅方向端部の開きを防止するに必要な拘束力を得る
に十分な鍛造接合強度が得られる大きさとすれば良く、
幅,長さは適宜決めれば良いが、好ましくは、突出部の
幅wは板幅の10%程度が良い。
【0031】また突出部20は、一方の幅方向端部と他
方の幅方向端部とで形状を変えても良いが、突出部をシ
ャーによって切断形成する場合の効率を考慮すると、一
方と他方の端部で同形状とするのが好ましい。
方の幅方向端部とで形状を変えても良いが、突出部をシ
ャーによって切断形成する場合の効率を考慮すると、一
方と他方の端部で同形状とするのが好ましい。
【0032】突出部20はシャー4により切断形成され
るが、シャーの刃型形状を、突出部を含む突出部の平面
形状に対応した形とし、シートバーの先端部またはシー
トバーの後端部を切断することによって、突出部が効率
的に設けられる。
るが、シャーの刃型形状を、突出部を含む突出部の平面
形状に対応した形とし、シートバーの先端部またはシー
トバーの後端部を切断することによって、突出部が効率
的に設けられる。
【0033】次に先行のシートバー13は、仕上げ圧延
機10で圧延され、圧延方向に搬送される。一方、後行
のシートバー12はテーブルローラーおよびピンチロー
ル5により、先行のシートバー13に追いつくように搬
送される。その速度調整は、テーブルローラー、ピンチ
ローラーの回転数制御により行う。
機10で圧延され、圧延方向に搬送される。一方、後行
のシートバー12はテーブルローラーおよびピンチロー
ル5により、先行のシートバー13に追いつくように搬
送される。その速度調整は、テーブルローラー、ピンチ
ローラーの回転数制御により行う。
【0034】次にシートバーの突出部20は、シートバ
ー重ね装置6により、突出部が上方または下方に曲げら
れ、先行のシートバーまたは後行のシートバーに重ねら
れて重ね部21が形成されると同時に、先行シートバー
12の後端部と後行のシートバー13の先端部がピンチ
ロール5により突き合わされ、突き合わせ部22が形成
される。
ー重ね装置6により、突出部が上方または下方に曲げら
れ、先行のシートバーまたは後行のシートバーに重ねら
れて重ね部21が形成されると同時に、先行シートバー
12の後端部と後行のシートバー13の先端部がピンチ
ロール5により突き合わされ、突き合わせ部22が形成
される。
【0035】例えば図2(a−1)のように、突出部2
0が先行のシートバーの一方の幅方向端部近傍と後行の
シートバーの他方の幅方向端部近傍に設けられていた場
合、先行するシートバー後端部の突出部をシートバーの
パスラインの高さより少なくともシートバーの厚さ上方
または下方に曲げ、後行するシートバー先端部の突出部
20のシートバーのパスライン高さよりも少なくともシ
ートバー厚さ上方または下方に曲げ、シートバーの突出
部20が他方のシートバーの上または下に重ねられて重
ね部21が形成されると同時に、先行するシートバーの
後端部と、後行するシートバーの先端部が突き合わさ
れ、突き合わせ部22が形成される。
0が先行のシートバーの一方の幅方向端部近傍と後行の
シートバーの他方の幅方向端部近傍に設けられていた場
合、先行するシートバー後端部の突出部をシートバーの
パスラインの高さより少なくともシートバーの厚さ上方
または下方に曲げ、後行するシートバー先端部の突出部
20のシートバーのパスライン高さよりも少なくともシ
ートバー厚さ上方または下方に曲げ、シートバーの突出
部20が他方のシートバーの上または下に重ねられて重
ね部21が形成されると同時に、先行するシートバーの
後端部と、後行するシートバーの先端部が突き合わさ
れ、突き合わせ部22が形成される。
【0036】図2(b−1),(b−2)および(b−
3)に、重ね合わせた状態のシートバーの外観の一例を
示しており、重ね部でシートバーの実質的な板厚が増加
することが判る。
3)に、重ね合わせた状態のシートバーの外観の一例を
示しており、重ね部でシートバーの実質的な板厚が増加
することが判る。
【0037】なお図3(c−1),(c−2)のよう
に、突出部20が先行するシートバーの13後端部ある
いは後行するシートバー12の先端部のいづれか一方の
シートバーの幅方向両端部近傍に設けられた場合は、一
方の幅方向端部近傍に設けられた突出部を、下方に他方
の幅方向端部近傍に設けられた突出部を上方に曲げて、
他方のシートバーと重ねて重ね部を形成し、突き合わせ
て突き合わせ部22を形成する。
に、突出部20が先行するシートバーの13後端部ある
いは後行するシートバー12の先端部のいづれか一方の
シートバーの幅方向両端部近傍に設けられた場合は、一
方の幅方向端部近傍に設けられた突出部を、下方に他方
の幅方向端部近傍に設けられた突出部を上方に曲げて、
他方のシートバーと重ねて重ね部を形成し、突き合わせ
て突き合わせ部22を形成する。
【0038】また曲げ重ね装置としては種々の形式が考
えられるが、先行のシートバー13の後端部および後行
のシートバー12の先端部を少なくともシートバーの厚
さ上方に持ち上げて、少なくともどちらか一方のシート
バーの突き合わせ端部をシートバーの幅中心軸まわりに
捻ることにより、一方のシートバーの幅方向端部を他方
のシートバーの幅方向端部の上下に位置させるととも
に、後行のシートバー12を先行のシートバー13に押
しつける方法を採用すると良い。
えられるが、先行のシートバー13の後端部および後行
のシートバー12の先端部を少なくともシートバーの厚
さ上方に持ち上げて、少なくともどちらか一方のシート
バーの突き合わせ端部をシートバーの幅中心軸まわりに
捻ることにより、一方のシートバーの幅方向端部を他方
のシートバーの幅方向端部の上下に位置させるととも
に、後行のシートバー12を先行のシートバー13に押
しつける方法を採用すると良い。
【0039】簡易的には、先行シートバーの突き合わせ
端部の一方の幅方向端部を上方に釣り上げるか突き上げ
るとともに、後行シートバーの他方の幅方向端部を上方
に釣り上げるか突き上げ、テーブルローラーまたはピン
チロールの回転速度を制御して後行のシートバーを先行
のシートバーに突き合わせる。
端部の一方の幅方向端部を上方に釣り上げるか突き上げ
るとともに、後行シートバーの他方の幅方向端部を上方
に釣り上げるか突き上げ、テーブルローラーまたはピン
チロールの回転速度を制御して後行のシートバーを先行
のシートバーに突き合わせる。
【0040】なおこの板厚の増加により、仕上げ圧延に
おいてシートバー重ね部21のロールへの噛み込み性の
低下が予想される場合は、シートバーの重ね部を鍛造装
置7により圧下して実質的な板厚を減少させ、噛み込み
性を改善する。
おいてシートバー重ね部21のロールへの噛み込み性の
低下が予想される場合は、シートバーの重ね部を鍛造装
置7により圧下して実質的な板厚を減少させ、噛み込み
性を改善する。
【0041】図1において、鍛造装置7は重ね合わせ装
置6の後に位置しているが、鍛造装置7をシャー4の後
に設置して、シートバーを重ねない状態で圧下し、突出
部の板厚を予め減じておくこともできる。
置6の後に位置しているが、鍛造装置7をシャー4の後
に設置して、シートバーを重ねない状態で圧下し、突出
部の板厚を予め減じておくこともできる。
【0042】鍛造装置7は、シートバーの突出部を上下
から圧下する公知の鍛造装置を用いることができるが、
圧下の際にシートバーは移動しているので、シートバー
は圧下中に鍛造装置7の金型との相対すべりにより金型
から不要な摩擦力を受けるので、これを緩和するために
ロコモーション機構などで、金型が圧延方向に移動する
フライング式の固定鍛造装置か、圧延スタンドと同様の
ロール圧下機構のローラー鍛造装置を用いることが好ま
しい。
から圧下する公知の鍛造装置を用いることができるが、
圧下の際にシートバーは移動しているので、シートバー
は圧下中に鍛造装置7の金型との相対すべりにより金型
から不要な摩擦力を受けるので、これを緩和するために
ロコモーション機構などで、金型が圧延方向に移動する
フライング式の固定鍛造装置か、圧延スタンドと同様の
ロール圧下機構のローラー鍛造装置を用いることが好ま
しい。
【0043】次にシートバーの突き合わせ部22が仕上
圧延機10の入側に搬送される。その際にピンチロール
8により後行するシートバー12が挟まれる。そしてピ
ンチロール8の回転速度制御により、先行のシートバー
13を押し込みながら突き合わせ部22の密着を保ちつ
つ、仕上げ圧延機10によりシートバーの突き合わせ部
22を圧延することによって仕上げ圧延機の前段スタン
ドで、先ず幅端部の重ね部を固相接合し、次に突き合わ
せ部22の幅中央の未接合部を接合することによって、
後段のスタンドを破断無しに通板する。
圧延機10の入側に搬送される。その際にピンチロール
8により後行するシートバー12が挟まれる。そしてピ
ンチロール8の回転速度制御により、先行のシートバー
13を押し込みながら突き合わせ部22の密着を保ちつ
つ、仕上げ圧延機10によりシートバーの突き合わせ部
22を圧延することによって仕上げ圧延機の前段スタン
ドで、先ず幅端部の重ね部を固相接合し、次に突き合わ
せ部22の幅中央の未接合部を接合することによって、
後段のスタンドを破断無しに通板する。
【0044】なお圧延の安定化を図るために押し込み力
を増すには、ピンチロールを複数台使用することが効果
的である。さらにシートバーの重ね部21がピンチロー
ル8を通過する際には、上ロールを上方へ移動させる。
を増すには、ピンチロールを複数台使用することが効果
的である。さらにシートバーの重ね部21がピンチロー
ル8を通過する際には、上ロールを上方へ移動させる。
【0045】以下本発明の作用について説明する。先ず
本発明の原理を明確にするために、突き合わせ部の非定
常変形に関して、プラスティシンを用いた模擬実験によ
り、従来法と本発明の方法を詳細に調査した。
本発明の原理を明確にするために、突き合わせ部の非定
常変形に関して、プラスティシンを用いた模擬実験によ
り、従来法と本発明の方法を詳細に調査した。
【0046】図4にその結果の一例を示す。図4(a)
は、従来法で突き合わせ部の幅方向端部を予備接合しな
い場合の圧延前後の試料の平面形状を示しており、破線
は圧延前の形状,実線は圧延後の形状である。この図か
ら、圧延後の突き合わせ部の幅方向端部が大きく開いて
おり、その部分は接合していないことが判る。
は、従来法で突き合わせ部の幅方向端部を予備接合しな
い場合の圧延前後の試料の平面形状を示しており、破線
は圧延前の形状,実線は圧延後の形状である。この図か
ら、圧延後の突き合わせ部の幅方向端部が大きく開いて
おり、その部分は接合していないことが判る。
【0047】図4(b)は、従来法で突き合わせ部の幅
方向端部近傍を予備接合した場合の圧延前後の試料の平
面形状を示しており、破線は圧延前の形状,実線は圧延
後の形状である。この図から、圧延後の突き合わせ部の
幅方向端部の開きは完全に防止されており、予備接合部
23が有効であることが判る。
方向端部近傍を予備接合した場合の圧延前後の試料の平
面形状を示しており、破線は圧延前の形状,実線は圧延
後の形状である。この図から、圧延後の突き合わせ部の
幅方向端部の開きは完全に防止されており、予備接合部
23が有効であることが判る。
【0048】図4(c)は本発明の方法を示し、幅方向
端部近傍でシートバーを一部重ねて突出部の重ね部24
を形成した後圧延した場合の圧延前後の試料の平面形状
を示しており、破線は圧延前の形状,実線は圧延後の形
状である。この図から、圧延後の突き合わせ部の幅方向
端部の開きは完全に防止されており、シートバーを重ね
合わせることが有効であることが判る。
端部近傍でシートバーを一部重ねて突出部の重ね部24
を形成した後圧延した場合の圧延前後の試料の平面形状
を示しており、破線は圧延前の形状,実線は圧延後の形
状である。この図から、圧延後の突き合わせ部の幅方向
端部の開きは完全に防止されており、シートバーを重ね
合わせることが有効であることが判る。
【0049】図5(a)は本発明の方法により接合した
後、仕上げ圧延機で1パス圧延後のシートバーの平面状
況を示す図である。図5(b)は板幅の中央部の圧延方
向のJ−J断面図、図5(c)は重ね部の圧延方向のK
−K断面図である。
後、仕上げ圧延機で1パス圧延後のシートバーの平面状
況を示す図である。図5(b)は板幅の中央部の圧延方
向のJ−J断面図、図5(c)は重ね部の圧延方向のK
−K断面図である。
【0050】シートバーの重ね部21では、圧延により
突き合わせ部が伸ばされており、また突き合わせ部同士
がせん断摺動しており、その部分が接着している。一方
幅方向中央部では、圧延により後行のシートバー12の
突き合わせ部が先行のシートバー13の突き合わせ部を
包み込む変形が発生し、突き合わせ部が伸ばされるとと
もに、突き合わせ部同士がせん断摺動しており、その部
分が接着した。
突き合わせ部が伸ばされており、また突き合わせ部同士
がせん断摺動しており、その部分が接着している。一方
幅方向中央部では、圧延により後行のシートバー12の
突き合わせ部が先行のシートバー13の突き合わせ部を
包み込む変形が発生し、突き合わせ部が伸ばされるとと
もに、突き合わせ部同士がせん断摺動しており、その部
分が接着した。
【0051】即ち本発明の接合の原理は、圧延によりシ
ートバーの突き合わせ部同士がせん断摺動を受けるとと
もに延伸されるので新生面が発生し、その部分が金属結
合することにある。また本発明の方法であれば、突き合
わせ部の幅方向全長に亘って接合が生じるので、予備接
合無しに突き合わせ部の幅方向端部の開きを原理的に防
止する作用がある。
ートバーの突き合わせ部同士がせん断摺動を受けるとと
もに延伸されるので新生面が発生し、その部分が金属結
合することにある。また本発明の方法であれば、突き合
わせ部の幅方向全長に亘って接合が生じるので、予備接
合無しに突き合わせ部の幅方向端部の開きを原理的に防
止する作用がある。
【0052】次に、本発明の方法が接合強度を安定確保
する作用について説明する。
する作用について説明する。
【0053】一般論的に接合するために特に重要な条件
として、合わせ面の清浄化,合わせ面の活性化,
合わせ面の密着化が挙げられる。即ち、接合する時点で
合わせ面のスケールを除去して金属表面を露出させるこ
と、合わせ面の温度を高温に保つこと、合わせ面を相互
に押しつけて密着させることが接合を確実にするために
特に重要である。
として、合わせ面の清浄化,合わせ面の活性化,
合わせ面の密着化が挙げられる。即ち、接合する時点で
合わせ面のスケールを除去して金属表面を露出させるこ
と、合わせ面の温度を高温に保つこと、合わせ面を相互
に押しつけて密着させることが接合を確実にするために
特に重要である。
【0054】本発明においても、これらの3条件を制御
して接合強度の増加を図っており、表1に本発明の対策
が接合条件に及ぼす効果を示す。
して接合強度の増加を図っており、表1に本発明の対策
が接合条件に及ぼす効果を示す。
【0055】
【表1】
【0056】即ちシャーによりシートバーを切断するこ
とにより新生面が生じるため、清浄性が増加すると同時
に活性も増す。また切断によって凹凸の多いトップ部と
ボトム部が除去されるので、平滑な面が形成されて密着
性を向上する。
とにより新生面が生じるため、清浄性が増加すると同時
に活性も増す。また切断によって凹凸の多いトップ部と
ボトム部が除去されるので、平滑な面が形成されて密着
性を向上する。
【0057】またシートバーの突出部を予備鍛造するこ
とにより、重ね部の実質的な板厚を減少し、通板性を向
上させ、通板不良による突き合わせ部の分離を防止して
密着性を高める。
とにより、重ね部の実質的な板厚を減少し、通板性を向
上させ、通板不良による突き合わせ部の分離を防止して
密着性を高める。
【0058】更にピンチロールによるシートバーの押し
込みを行うことにより、突き合わせ部の密着性を高める
ことができる。
込みを行うことにより、突き合わせ部の密着性を高める
ことができる。
【0059】またシートバーを一部重ねて圧延すること
により、突き合わせ部の幅端部の開きを防止して密着性
を著しく高める。また突き合わせ部の界面の延伸や相互
せん断摩擦により、スケールを除去して清浄性を高める
とともに、界面の発熱により活性化にも寄与している。
により、突き合わせ部の幅端部の開きを防止して密着性
を著しく高める。また突き合わせ部の界面の延伸や相互
せん断摩擦により、スケールを除去して清浄性を高める
とともに、界面の発熱により活性化にも寄与している。
【0060】また、図5に示す圧延による材料の変形に
より、突き合わせ部に著しく大きな押し圧力が発生し、
突き合わせ部の密着性を高めるとともに、新生面が発生
して清浄性を著しく向上する。
より、突き合わせ部に著しく大きな押し圧力が発生し、
突き合わせ部の密着性を高めるとともに、新生面が発生
して清浄性を著しく向上する。
【0061】以上説明したように本発明は、接合強度の
安定確保に効果があることが判る。また本発明の方式で
あれば、前述のように仕上げ圧延で板破断が生じるとい
う従来方式の欠点を改善しており、仕上げ圧延機で作用
する張力によっても切断しない強固な接合が可能とな
る。
安定確保に効果があることが判る。また本発明の方式で
あれば、前述のように仕上げ圧延で板破断が生じるとい
う従来方式の欠点を改善しており、仕上げ圧延機で作用
する張力によっても切断しない強固な接合が可能とな
る。
【0062】
【実施例】図1に示す機構の圧延のプロセスラインにお
いて、表2に示す条件で重ね部を形成し、連続熱間圧延
テストを行った。この場合突出部20は、図2(a−
1),図3(c−1),(c−2)に示すように、先
行するシートバーの一方の幅方向端部近傍と、後行する
シートバーの他方の幅方向端部近傍に設けたもの、先
行するシートバーの後端部の幅方向両端部近傍に設けた
もの、後行するシートバーの先端部の幅方向両端部近
傍に設けたものの3条件とした。
いて、表2に示す条件で重ね部を形成し、連続熱間圧延
テストを行った。この場合突出部20は、図2(a−
1),図3(c−1),(c−2)に示すように、先
行するシートバーの一方の幅方向端部近傍と、後行する
シートバーの他方の幅方向端部近傍に設けたもの、先
行するシートバーの後端部の幅方向両端部近傍に設けた
もの、後行するシートバーの先端部の幅方向両端部近
傍に設けたものの3条件とした。
【0063】そして各条件でシートバーの突出部を、予
備圧下する場合としない場合で圧延を実施した。その結
果、突出部の予備圧下を実施した場合は、予備圧下をし
ない場合に比べて圧延荷重が減少し、圧延機への負担が
減少したが、いずれの条件でも、先行のシートバーの後
端部と後行のシートバーの先端部は強固に接合され、仕
上圧延中にシートバーの板破断は発生せず、本発明が有
効であることが判明した。
備圧下する場合としない場合で圧延を実施した。その結
果、突出部の予備圧下を実施した場合は、予備圧下をし
ない場合に比べて圧延荷重が減少し、圧延機への負担が
減少したが、いずれの条件でも、先行のシートバーの後
端部と後行のシートバーの先端部は強固に接合され、仕
上圧延中にシートバーの板破断は発生せず、本発明が有
効であることが判明した。
【0064】
【表2】
【0065】
【発明の効果】以上説明したように本発明のツイストラ
ップシートバーの接合法は、シートバーの後端部,先端
部の幅方向端部に突出部を設け、これら突出部を他方の
シートバーに重ねて重ね部を形成し、さらに先端部を突
き合わせ密着させて先行するシートバーを押しながら圧
延することにより、シートバーの端面の開きおよび板幅
端部の破断を防止しつつ強固に圧延接合され、全連続熱
間圧延を行うに際して、シートバーの接合強度が向上し
て、シートバー圧延における生産性向上に顕著な効果を
発揮する。
ップシートバーの接合法は、シートバーの後端部,先端
部の幅方向端部に突出部を設け、これら突出部を他方の
シートバーに重ねて重ね部を形成し、さらに先端部を突
き合わせ密着させて先行するシートバーを押しながら圧
延することにより、シートバーの端面の開きおよび板幅
端部の破断を防止しつつ強固に圧延接合され、全連続熱
間圧延を行うに際して、シートバーの接合強度が向上し
て、シートバー圧延における生産性向上に顕著な効果を
発揮する。
【図1】本発明の接合法を実施するに好適な設備の圧延
ライン例を示す図面である。
ライン例を示す図面である。
【図2】本発明の接合法の態様例を示し、(a−1),
(a−2)図はシャーで剪断後の突き合わせ部および重
ね部の図面、(b−1),(b−2)図は圧延前のシー
トバーの状態の図面、(b−3)図はI−I部断面図で
ある。
(a−2)図はシャーで剪断後の突き合わせ部および重
ね部の図面、(b−1),(b−2)図は圧延前のシー
トバーの状態の図面、(b−3)図はI−I部断面図で
ある。
【図3】(c−1),(c−2)図は本発明の接合法の
他の態様例を示し、シャーで剪断後の突き合わせ部およ
び重ね部を示す図面である。
他の態様例を示し、シャーで剪断後の突き合わせ部およ
び重ね部を示す図面である。
【図4】プラスティシンを用いた模擬実験による接合の
結果を示し、(a)図は従来例で予備接合しない場合,
(b)図は従来例で予備接合した場合,(c)図は本発
明例の場合のそれぞれの平面形状を示す図面である。
結果を示し、(a)図は従来例で予備接合しない場合,
(b)図は従来例で予備接合した場合,(c)図は本発
明例の場合のそれぞれの平面形状を示す図面である。
【図5】(a)図は本発明の方法により接合し1パス圧
延後のシートバーの平面状況を示し、図5(b)図は板
幅の中央部のJ−J部断面図、図5(c)図は重ね部の
K−K部断面図である。
延後のシートバーの平面状況を示し、図5(b)図は板
幅の中央部のJ−J部断面図、図5(c)図は重ね部の
K−K部断面図である。
【図6】(a)〜(c)図は、従来例の接合プロセスを
示す図面である。
示す図面である。
【図7】従来の移動式接合機とスイングローラー式テー
ブルを用いた接合プロセスを示す図面である。
ブルを用いた接合プロセスを示す図面である。
1 粗圧延機 2 コイルボックス 3 レベラー 4 シャー 5 シートバーの送り用ピンチロール 6 シートバー重ね装置 7 鍛造装置 8 上ロールー昇降可能なピンチロール 9 仕上げスケールブレーカー 10 仕上げ圧延機 11 コイル 12 後行シートバー 13 先行シートバー 14 移動式接合機 15 ルーパー 20 突出部 21 重ね部 22 突合せ部 23 予備接合部 24 突出部の重ね部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年6月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】(1) 即ち本発明は、粗圧延後のシート
バーを先行する仕上圧延中のシートバーに接合して連続
的に圧延する全連続熱間圧延のシートバーの接合方法に
おいて、前記先行する仕上げ圧延中のシートバーの後端
部、もしくは前記粗圧延後のシートバーの先端部の少な
くともいずれか一方の幅方向端部近傍に突出部を設ける
とともに、該突出部を他方のシートバーに重ねて重ね部
を形成し、前記先行する仕上げ圧延中のシートバーの後
端部と、前記粗圧延後のシートバーの先端部を突き合わ
せて密着させ、後行するシートバーで先行するシートバ
ーを押しながら圧延することを特徴とする全連続熱間圧
延のツイストラップ圧延シートバー接合法である。
バーを先行する仕上圧延中のシートバーに接合して連続
的に圧延する全連続熱間圧延のシートバーの接合方法に
おいて、前記先行する仕上げ圧延中のシートバーの後端
部、もしくは前記粗圧延後のシートバーの先端部の少な
くともいずれか一方の幅方向端部近傍に突出部を設ける
とともに、該突出部を他方のシートバーに重ねて重ね部
を形成し、前記先行する仕上げ圧延中のシートバーの後
端部と、前記粗圧延後のシートバーの先端部を突き合わ
せて密着させ、後行するシートバーで先行するシートバ
ーを押しながら圧延することを特徴とする全連続熱間圧
延のツイストラップ圧延シートバー接合法である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0055
【補正方法】変更
【補正内容】
【0055】
【表1】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】符号の説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【符号の説明】 1 粗圧延機 2 コイルボックス 3 レベラー 4 シャー 5 シートバーの送り用ピンチロール 6 シートバー重ね装置 7 鍛造装置 8 上ロールが昇降可能なピンチロール 9 仕上げスケールブレーカー 10 仕上げ圧延機 11 コイル 12 後行シートバー 13 先行シートバー 14 移動式接合機 15 ルーパー 20 突出部 21 重ね部 22 突合せ部 23 予備接合部 24 突出部の重ね部
Claims (6)
- 【請求項1】 粗圧延後のシートバーを先行する仕上圧
延中のシートバーに接合して連続的に圧延する全連続熱
間圧延のシートバーの接合法において、前記先行する仕
上げ圧延中のシートバーの後端部、もしくは前記粗圧延
機のシートバーの先端部の少なくともいずれか一方の幅
方向端部近傍に突出部を設けるとともに、該突出部を他
方のシートバーに重ねて重ね部を形成し、前記先行する
仕上げ圧延中のシートバーの後端部と、前記粗圧延中の
シートバーの先端部を突き合わせて密着させ、後行する
シートバーで先行するシートバーを押しながら圧延する
ことを特徴とする全連続熱間圧延のツイストラップ圧延
シートバー接合法。 - 【請求項2】 突出部が、先行するシートバー後端部の
一方の幅方向端部近傍と、後行するシートバー先端部の
前記先行するシートバー後端部の他方の幅方向端部近傍
に設けられ、一方の突出部をシートバーのパスライン高
さよりも少なくともシートバー厚さ上方もしくは下方に
曲げるとともに、他方の突出部をシートバーのパスライ
ン高さよりも少なくともシートバーの厚さ下方または上
方に曲げた後重ね部を形成することを特徴とする請求項
1に記載の全連続熱間圧延のツイストラップ圧延シート
バー接合法。 - 【請求項3】 突出部が、突出部の平面形状に対応した
形状の刃型を持つクロップシャーによりシートバーの先
端部または後端部を切断することによって設けられるこ
とを特徴とする請求項1または2に記載の全連続熱間圧
延のツイストラップ圧延シートバー接合法。 - 【請求項4】 金型が圧延方向に移動する固定式プレス
により、シートバーの突出部,またはシートバーの重ね
部を予め圧下した後、圧延することを特徴とする請求項
1ないし3のいづれかに記載の全連続熱間圧延のツイス
トラップ圧延シートバー接合法。 - 【請求項5】 ローラー鍛造装置により、シートバーの
突出部,またはシートバーの重ね部を予め圧下した後、
圧延することを特徴とする請求項1ないし請求項4のい
づれかに記載の全連続熱間圧延のツイストラップ圧延シ
ートバー接合法。 - 【請求項6】 先行するシートバーと後行するシートバ
ーをそれぞれ単数または複数のピンチロールにより挟ん
で、先行のシートバーを押し込みながら圧延することを
特徴とする請求項1ないし請求項5のいづれかに記載の
全連続熱間圧延のツイストラップ圧延シートバー接合
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6109154A JPH07290112A (ja) | 1994-04-26 | 1994-04-26 | 全連続熱間圧延のツイストラップ圧延シートバー接合法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6109154A JPH07290112A (ja) | 1994-04-26 | 1994-04-26 | 全連続熱間圧延のツイストラップ圧延シートバー接合法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07290112A true JPH07290112A (ja) | 1995-11-07 |
Family
ID=14503008
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6109154A Withdrawn JPH07290112A (ja) | 1994-04-26 | 1994-04-26 | 全連続熱間圧延のツイストラップ圧延シートバー接合法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07290112A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10149183A1 (de) * | 2001-10-04 | 2003-04-24 | Thyssen Krupp Automotive Ag | Verfahren zur Herstellung von Kanten- oder stirnseitig miteinander verbundenen Blechen und stirnseitig miteinander verbundene Bleche |
-
1994
- 1994-04-26 JP JP6109154A patent/JPH07290112A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10149183A1 (de) * | 2001-10-04 | 2003-04-24 | Thyssen Krupp Automotive Ag | Verfahren zur Herstellung von Kanten- oder stirnseitig miteinander verbundenen Blechen und stirnseitig miteinander verbundene Bleche |
DE10149183C2 (de) * | 2001-10-04 | 2003-08-28 | Thyssen Krupp Automotive Ag | Verfahren zur Herstellung von Kanten- oder stirnseitig miteinander verbundenen Blechen und stirnseitig miteinander verbundene Bleche |
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