JP2878989B2 - 薄鋼帯重ね合わせ溶接部の圧潰減厚方法 - Google Patents

薄鋼帯重ね合わせ溶接部の圧潰減厚方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、薄鋼帯重ね合わせ溶接
部の圧潰減厚方法に関し、特にブリキ原板の調質圧延に
有効な技術に係わる。
【0002】
【従来の技術】鋼帯のコイル状製品を製造する場合に
は、圧延ライン上で先行する鋼帯の後端部と後行する鋼
帯の先端部を電気抵抗溶接で接合することがある。例え
ば、薄鋼帯を調質圧延してコイル状に巻取る場合、薄鋼
帯の調質圧延作業と精整作業は、従来、別ラインで行わ
れ、1コイル毎に調質圧延を行った後、別ラインで該薄
鋼帯から不良部分を剪断除去し、先行及び後行鋼帯の重
ね合わせ溶接を行い、製品コイルとしていた。しかしな
がら、かかる方法は能率が悪いため、単一ラインに統合
することが考えられ、図2及び図3に示すように、調質
圧延機1の入側で先行及び後行鋼帯2、3の端部を互い
に重ね合わせて電気溶接する方法が提案された。
【0003】ところが、この方法では、被圧延材2、3
の板厚が薄くなると、鋼帯表面の溶着が起こり易くなる
ので、溶接機4の電極ホイール6の圧下力を高めること
ができないことや、抵抗入熱部の冷却が早いので、該重
ね合わせ溶接継手部(以下、単に溶接部という)8が他
の部分に比べて過厚になる。また、該溶接部8は、板端
の重ね合わせ部でもあるが、板端は剪断時の刃返りや稜
線の突き出しで過厚が促進される傾向がある。そのた
め、従来は、急激な板厚変化により調質圧延機1のロー
ル7が傷まないように、該溶接部8が通過する際には調
質圧延機1の上下ロール7の間隔を開き圧下を行わない
ようにしていた。その結果、該溶接部8の前後に不良部
分を抱えたコイル状製品が製造されるという品質上の問
題があった。
【0004】この問題を解消するため、特開昭59−5
6902号公報は、前記溶接機4に圧潰減厚ロールなる
ものを配設し、溶接部8の不具合を調整する方法を開示
した。つまり、溶接機4は、図1に示すように、紙面に
垂直方向に走行する鋼帯2、3の幅方向(溶接部8)に
向けて移動しているが、該溶接機4の電極ホイール6に
後行するように、溶接部8を圧下する別のロール(以
下、圧潰減厚ロール9という)を配置し、電極ホイール
6によって溶接された溶接部8上を後行させ減厚してか
ら該鋼帯を調質圧延機1に送るものであった。
【0005】しかしながら、この方法では、溶接部8の
周辺をかなり大きな力で圧下するため、その部分に金属
座屈に起因する隆起が発生し、該隆起を押えるため圧下
力をさらに大きくすると、溶接部8の押しちぎりも発生
するという問題があった。この金属隆起を防止する方法
として、特開昭60−54285号公報は、図4に示す
ように、鋼帯の重ね合わせ溶接部8に沿い、円弧状の外
周加圧面を持つ上下1対の前記圧潰減厚ロール9の後方
に、平坦な外周加圧面をもつ上下一対の別の圧下ロール
10を配置し、前段の圧潰減圧ロール9で発生させた金
属隆起部を平坦なロールで押し潰す方法を開示した。ま
た、重ね合わせ溶接部8の押しちぎりを防止する方法と
しては、一般に、圧潰減厚ロール9の圧下力を軽減する
ことが知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た金属隆起防止対策の特開昭60−54285号公報記
載の方法は、後方に配置した平坦な外周面を持つ圧下ロ
ール10で更に金属隆起を増長させたり、溶接機4本体
の大型化の可能性があり、いまだ具現化されていない。
また、溶接部の押しちぎり対策の圧潰減厚ロール9の圧
下力軽減方法では、該溶接部8の板厚が所期厚さまで減
厚しないという問題があった。
【0007】本発明は、かかる事情を鑑み、薄鋼帯コイ
ル状製品に品質不良を発生させない薄鋼帯重ね合わせ溶
接部の圧潰減厚方法を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】発明者は、前記目的を達
成するため、鋭意研究し、圧潰減厚ロールの圧下力を圧
潰減厚ロールの走行毎に変化させることに着眼した。す
なわち、本発明は、先行する薄鋼帯の後端と後行する薄
鋼帯の先端部を重ね合わせ、電気抵抗溶接で形成した溶
接継手部の上に圧潰減厚用ロールを走行させて該溶接継
手部を圧下、減厚するに際して、上記圧潰減厚用ロール
を複数回往復走行させ、各回をそれぞれ異なった圧下力
とすることを特徴とする薄鋼帯重ね合わせ溶接部の圧潰
減厚方法である。また、本発明は、上記した各回の圧下
力を順次大きくすることを特徴とする薄鋼帯重ね合わせ
溶接部の圧潰減厚方法でもある。
【0009】
【作用】本発明では、先行する薄鋼帯の後端と後行する
薄鋼帯の先端部を重ね合わせ、電気抵抗溶接で形成した
溶接継手部の上に圧潰減厚用ロールを走行させて該溶接
継手部を圧下、減厚するに際して、上記圧潰減厚用ロー
ルを複数回往復走行させ、各回をそれぞれ異なった圧下
力とするようにしたので、圧潰減厚用ロールの圧下力を
二往復目と一往復目で変えることによって、重ね合わせ
溶接の溶接部周辺に生じる金属隆起の防止及び溶接部の
押しちぎり防止が可能となる。また、本発明では、上記
した各回の圧下力を順次大きくするようにしたので、上
記効果が確実に達成できるようになった。以下、実施例
において、本発明の内容を具体的に説明する。
【0010】
【実施例】調質圧延する被圧延材として低炭素のブリキ
原板用鋼帯を用い、図2と同様の圧延ラインでコイル状
製品を製造した。その際、先行コイル11からの鋼帯後
端部と後行コイルの先端部は、溶接機4において重ね合
わせ継手部を形成、溶接した。なお、その際、溶接機の
電極ホイール6進行速度は、15 m/minであっ
た。
【0011】次に、図1に示した上記電極ホイールに後
行する圧潰減厚ロール9が圧下量を10〜20kg/c
2 として、その溶接完了部の上を通過させ、引続き2
往復目の圧下力を35kg/cm2 として通過させた。
その結果、溶接部8の周辺に金属隆起や押しちぎりは全
く発生せず、円滑な調質圧延を行うことができた。な
お、この際に使用した圧潰減厚ロール9の外周加圧面は
平滑である。
【0012】比較のために、上記と同一条件で走行する
ブリキ原板用鋼帯で、従来通り、圧下量35kg/cm
2 で1回限りの減圧ロールの通過、あるいは1回目の圧
下量を10kg/cm2 、2回目のそれを10kg/c
2 とした操業もおこなった。しかし、それらの結果
は、表1に一括して示すように、金属隆起や押しちぎり
に起因するコイル製品の品質欠陥が認められ、本発明法
の優れていることが確認できた。
【0013】
【表1】
【0014】本実施例は薄鋼帯の調質圧延の場合を示し
たが、本発明はその場合に限らず、薄鋼帯の重ね合わせ
溶接継手を製造ライン上で形成させるすべての場合に適
用できる。
【0015】
【発明の効果】以上述べたように、本発明により、鋼帯
の重ね合わせ溶接部周辺に生じていた金属隆起及び押し
ちぎりを防止できるようになり、円滑した薄鋼帯コイル
状製品の製造が可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る薄鋼帯重ね合わせ溶接部の圧潰減
厚方法の実施に用いた溶接機を示す模式図である。
【図2】薄鋼帯の調質圧延ラインを示す図である。
【図3】薄鋼帯の重ね合わせ溶接部を示す図である。
【図4】特開昭60−54285記載の圧潰減厚ロール
を示す図である。
【符号の説明】
1 調質圧延機 2 先行鋼帯 3 後行鋼帯 4 溶接機 5 鋼板押え 6 溶接機の電極ホイール 7 調質圧延機のロール 8 溶接部 9 圧潰減厚ロール 10 別の圧下ロール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B23K 11/06 320

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先行する薄鋼帯の後端と後行する薄鋼帯
    の先端部を重ね合わせ、電気抵抗溶接で形成した溶接継
    手部の上に圧潰減厚用ロールを走行させて該溶接継手部
    を圧下、減厚するに際し、 上記圧潰減厚用ロールを複数回往復走行させ、各回をそ
    れぞれ異なった圧下力とすることを特徴とする薄鋼帯重
    ね合わせ溶接部の圧潰減厚方法。
  2. 【請求項2】 各回の圧下力を順次大きくすることを特
    徴とする請求項1記載の薄鋼帯重ね合わせ溶接部の圧潰
    減厚方法。
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