JP4506149B2 - 金属板の形状矯正方法 - Google Patents

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本発明は金属板の形状矯正方法に関し、特に低荷重、低張力下でも高い金属板の形状矯正能力を有する、凹凸状金属板挟圧用ロールを用いた金属板の形状矯正方法に関する。なお、本発明にいう金属板は、金属帯をも含む意味とする。
近年、需要家の望む金属板製品の寸法は、厚さにして2mm以下の薄物、幅にして1200mm以上の広幅のものが、次第に比率として増える趨勢にあり、図8に示す、(a)耳伸び、(b)腹伸び、(c)縦皺等の金属板製品の形状も、より平坦に近いものが要求され、許容限度が厳しくなっており、金属板製品の形状についての品質保証は非常に大きな課題となっている。図8中、6が金属板を指す。
製造した金属板の形状不良部分は製品として出荷することが出来ないため、切り捨てなければならず、するとその分だけ歩留まりが低下する。また、金属板に耳伸び、腹伸び等の形状不良部分があると、製造ラインを通板中に金属板の蛇行による絞りや破断等の通板トラブルが発生し、製造ラインが何時間も停止してしまって、稼働率が低下する危険性が高くなる。さらに、ある製造ラインに金属板を通板するには、先行金属板の後端部と後行金属板の先端部を溶接し、連続処理することも多いが、先行金属板の後端部と後行金属板の先端部には、その製造ラインで処理する当該製造工程よりも一つ前の製造工程で金属板が処理される際に金属板の先端部と後端部にだけ張力が作用しない等の、一つ前の製造工程での製造原理の特性上、形状不良が発生している場合が多く、図9に示すように、形状の不良な先行金属板6Aの後端部と、形状が平坦な後行金属板6Bの先端部を、形状が不良なまま溶接して、例えば図10に示す連続焼鈍ライン(CAL)200のような連続処理ラインに通板すると、その製造ラインにそれら金属板6を連続して通板中に、溶接部の破断を引き起こす場合があり、溶接部以外で蛇行による絞りや破断等の通板トラブルが発生する場合にも増して、稼働率が低下する危険性が高くなる。形状不良部分が、先行金属板6Aの後端部と後行金属板6Bの先端部で逆転しても、同様である。図10において、210はコイル巻戻装置、220は溶接機、230は焼鈍炉、240は冷却帯、250は水冷設備、260はコイル巻取装置である。
そこで、従来は、各製造ラインの入側、出側のセクションにレベラ(図13参照)、調質圧延機(スキンパスミル)(図14参照)等の形状矯正装置を設置したり、あるいはその製造ラインとは別に、形状矯正専用のラインを設置したりして、形状不良部分を矯正する方法が取られていた。
これらの例としては例えば、非特許文献1に記載されている高張力下で金属板の形状矯正を行うテンションレベラや、特許文献1に記載されている低張力でも金属板の形状矯正が可能な調質圧延機等が挙げられる。
一方、ところ変わって厚板の製造のような分野では、特許文献2に記載の、板厚45乃至60mmの厚い金属片を対象に、幅出しを目的に、凹凸状金属板挟圧用ロールを、図11(a)に示すように、凹凸が嵌合するように上下に重ねて配置した、上下一対の凹凸状金属板挟圧用ロール3、4の間に金属板6を通板して幅出し圧延する技術が知られており、より板厚の薄い金属板を対象とした例としては、特許文献3に記載の、やはり幅出しを目的として、薄板の熱間圧延ライン等で、凹凸状金属板挟圧用ロール3、4を、図11(b)に示すように、上下に重ねて配置するとともに上下の凸部分が金属板の幅方向に若干ずれるように配置し、その間に金属板6を通板して幅出し圧延する、あるいはさらにそれにより幅出し圧延した金属板6をフラットロールで圧延する技術が知られており、さらに、特許文献4に記載の、凹凸状金属板挟圧用ロール3、4を、図11(c)に示すように、凹凸が嵌合するように上下に重ねて配置し、上下一対の該凹凸状金属板挟圧用ロールの間に金属板を通板して波板状に加工した後、上下ダイスで挟圧して波の凸部を幅中央部から端部へ漸次ずらして押し下げる金属板の幅拡げ(幅出し)加工する技術も知られている。
ところで、金属板の形状不良の程度を示す指標としては、耳伸びや腹伸びの場合、急峻度と呼ばれるものを使う。急峻度λは、図8(a)(b)に示す金属板6を真横から見た場合に、図12に示されるように、耳伸びや腹伸びによる板厚方向の波の周期をL、波の高さをdとした場合に、
λ=d÷L×100 (%) ・・・ (1)
と表され、耳伸びの場合に符号「+」、腹伸びの場合に符号「−」を付して区別する。
「矯正加工 −板,管,棒,線を真直ぐにする方法−」(社団法人 日本塑性加工学界:1992:株式会社 コロナ社) 特開昭55−14172号公報 特公昭50−1463号公報 特開平08−132104号公報 特許第2732927号公報
上述のように金属板製品の薄物化、広幅化に伴い形状矯正の重要性は増す一方であるが、形状矯正専用ラインを設置して金属板の形状矯正を行うことは、投資が膨大になる上に製造工程数が増加するため、製品納期の短縮に不利になる。
そこで、図13にその一例を示すように、連続処理が可能な製造ラインの途中に、例えば非特許文献1に記載のようなテンションレベラ100を設置し、インラインで金属板の形状矯正を行うのが効率的ということになるのであるが、それには、レベリングユニット120とともに、必要な高張力を確保するために入側、出側ブライドルロール100、130も設置しなければならず、大きな設置スペースが必要になる。図13において、121は伸長ユニット、122はC反り矯正ユニット、123はL返り矯正ユニットである。
一方、同様に連続処理が可能な製造ラインの途中に、図14にその一例を示すように、特許文献1に記載のような調質圧延機150を設置し、ダルロール152(ブライトロール154の場合もあるが)を用いてインラインで金属板6の形状矯正を行う場合には、形状検出器20を調質圧延機150の入側に設置する等して、矯正前の金属板の形状に応じて矯正荷重を調整する等、複雑な制御を行う必要が生じてくる。このほか、矯正荷重に耐えうる大きなハウジング151を設置するスペースがやはり必要になるという問題が生じる場合もある。
このように、従来の金属板の形状矯正用の設備は、大きな機械設備あるいはさらにその付帯設備を必要とするため、大きな設置スペースを必要とする。その上、設備そのものも大がかりとなるため、設備の設置コストが高くなる。特に、既設の製造ラインの入側あるいは出側のセクションに従来の金属板の形状矯正用の設備を設置しようとする場合には、設置スペースの問題から設置が不可能になる場合も少なくない。
そこで、発明者らは、特許文献2に記載のような、幅出しを目的に、凹凸状金属板挟圧用ロールを、凹凸が嵌合するように上下に重ねて配置し、上下一対の該凹凸状金属板挟圧用ロールの間に金属板を通板して幅出し圧延する技術や、あるいはそれを、より板厚の薄い金属板を対象とした、特許文献3に記載のような、やはり幅出しを目的として、凹凸状金属板挟圧用ロールを、上下に重ねて配置するとともに上下の凸部分が金属板の幅方向に若干ずれるように配置し、その間に金属板を通板する技術、さらに、特許文献4に記載のような、やはり幅出しを目的として、凹凸状金属板挟圧用ロールを、凹凸が嵌合するように上下に重ねて配置し、上下一対の該凹凸状金属板挟圧用ロールの間に金属板を通板して波板状に加工した後、上下ダイスで挟圧して波の凸部を幅中央部から端部へ漸次ずらして押し下げる金属板を幅拡げ(幅出し)加工する技術等を、厚さ2mm以下の金属板の常温での形状矯正にも応用することで、何とか小規模な設備で金属板を形状矯正できないものか、と考えた。
しかしながら、絞りや破断等の通板トラブルなく安定的に使用可能な技術として確立するためには、特に、適切な凹凸形状を決定する必要があった。
本発明は、大がかりな設備や、矯正前の金属板の形状に応じた矯正荷重の調整等も必要とせず、ユニットテンションにして50MPa以下の低張力、200kN/m以下の低矯正荷重下、そして、2mm以下の薄物、1200mm以上の広幅の金属板であっても、金属板の蛇行による絞りや破断等の通板トラブルの発生を防止できる金属板の矯正方法を提供することを目的とする。
この目的を達成するための第一の本発明は、金属板の形状矯正能力を有する挟圧用ロールであって、表層の軸方向に形成した凹凸が周方向に連続しており、該軸方向に形成した凹凸が、挟圧される金属板の最大板厚の3.0倍以上でかつ最小板厚の30倍以下の周期をもつと共に、該周期の0.03倍以上0.2倍以下の深さをもつ凹凸状金属板挟圧用ロールを、凹凸が嵌合するように上下に重ねて少なくとも1スタンド以上配置し、上下一対の該挟圧用ロールの間に金属板を通板して挟圧することを特徴とする、金属板の形状矯正方法である。
そして、第の本発明は、上記第一の本発明の金属板の形状矯正方法で形状矯正を行った後、上下一対のフラットロール間に該金属板を通板して挟圧することを特徴とする、金属板の形状矯正方法である。
耳伸び、腹伸び、縦筋等の形状不良は、金属板の板長さが幅方向に分布をもつことにより生じるが、第一の本発明である、表層の軸方向に形成した凹凸が周方向に連続しており、該軸方向に形成した凹凸が、挟圧される金属板の最大板厚の3.0倍以上でかつ最小板厚の30倍以下の周期、該周期の0.03倍以上0.2倍以下の深さをもつ凹凸状金属板挟圧用ロール(以下、凹凸ロール)を上下に嵌合させた上下凹凸ロール間に金属板を通板し、挟圧することにより、金属板の形状が矯正される。ここで、挟圧することには、挟圧した状態で上下凹凸ロールを回転することが、通板することには、上下凹凸ロールの周速と同期して、金属板を搬送することが含まれるものとする。上下凹凸ロール間に金属板を通板し、挟圧することにより、金属板の形状が矯正される定性的理由は理論的にはよく解明されていないが、上下凹凸ロール間に金属板を通板し、挟圧することにより、金属板の幅方向にマスフローが促進され、その結果として金属板の板長さの長い部分が同幅方向に広がろうとする塑性変形を誘起し、耳伸び、腹伸び、縦筋いずれの場合も、金属板の形状が矯正されるものと推定している。
さらに、該上下凹凸ロール間に通板し、挟圧することにより形状矯正した金属板には、転写した凹凸形状の名残が若干残存する場合があるが、これをフラットロールで挟圧することにより、さらに金属板の形状が矯正され、平坦な状態に近づく。
本発明によれば、ブライドルロール等の高張力を確保するための大がかりな設備を要せずとも金属板の形状矯正が可能であり、通板中の蛇行による絞りや破断等のトラブルが防止できる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(本発明で用いるロール第一の実施の形態)
本発明で用いる凹凸状金属板挟圧用ロール(以下、凹凸ロール)には、例えば図1(a)(b)(c)(d)に示すようなもののほか、図示しない各種の形態のものが考えうる。ちなみに図1は凹凸ロールをその中心軸(本発明にいう軸)を通る断面で仮想的に切断して見た断面図のうち、上半分の凹凸のある部分の一部を示したものである。
発明者らは、そのような各種の凹凸ロールの凹凸の周期と深さにより、そのような凹凸ロールを例えば図2に示す形状矯正機1の上凹凸ロール3、下凹凸ロール4(3A、4Aはバックアップロール。ロール3、4と凹凸が嵌合するように凹凸を形成してもよいし、フラットロールとしてもよい)に示すように上下に嵌合させ(軸方向に見ると従来の特許文献2や特許文献4で示した図11(a)(c)の要領と同じ)、上下凹凸ロール3、4間に金属板6を挟んで挟圧したときに、どの程度金属板6の形状が矯正されるか、金属板の矯正能力が決まり、この金属板の矯正能力は、ロール径に依らないことを見出した。このことは後述の実施例1でロール径φ300mm、実施例3でロール径φ130mmと、違うロール径の凹凸ロールで金属板6を形状矯正しても、どの程度金属板6の形状が本当に矯正されるかは凹凸の周期と深さで決まることにより明らかになる。そして、発明者らは、図3に示す通り、凹凸ロールの凹凸形状は図1(a)に示す正弦波、同(c)に示す台形波、同(d)に示す三角波、更に図3中に図示しない図1(b)に示す矩形波の場合も別途検証した結果、金属板の矯正能力は凹凸ロールの凹凸形状にも依らないことを見出した。
ここで、凹凸の周期とは、周期的に形成された凹凸一周期の長さのことであり、図1(a)(b)(c)(d)に示すところのL1に相当する。凹凸の深さは同図のL2に相当する。
凹凸の周期L1が短く凹凸の深さL2が深いほど金属板6の幅方向に作用する引っ張りの力、塑性変形量とも大きくなって、マスフローが促進され、金属板6の形状を矯正する能力が高くなる。
しかしながら、凹凸の周期L1を必要以上に短くしようとすると、ロールの加工が困難になる上に、金属板6が押し込まれるべき凹部の空間的余裕がなくなってむしろ金属板6の形状矯正がしにくくなる。逆に凹凸の周期L1を必要以上に長くすると、ロールから切削加工により削り取るべき部分が多くなり、加工に要する時間が長くなるとともに、加工コストも高くなる。また、凹凸の深さL2についても、必要以上に浅くすると、金属板6の形状矯正が十分にできず、又、必要以上に深くすると、そのような凹凸ロールを上下に嵌合させ、上下凹凸ロール3、4間に金属板6を挟んで挟圧したときに、却って金属板6の絞りや破断等の通板トラブルが発生しやすくなる。
加えて、発明者らは、次に述べる、実際に上下凹凸ロールの凹凸の周期L1と深さL2を種々変更した上で実際に該上下凹凸ロール3、4間に金属板6を通板する実験データを収集した。それにより、通板前の金属板6の形状に対し、どの程度その金属板6の形状が矯正されるかを詳細に検証した。その結果、形状矯正に好適な凹凸の周期L1と深さL2の範囲が、通板される金属板6の厚みにより整理されることを見出した。以下に詳細に説明する。
実験の供試材は、板厚0.8、1.2又は1.8mmであり、板幅1800mmの焼鈍された低炭素冷延鋼板で、降伏応力は200MPaである。矯正前形状として、耳伸び急峻度2.0%又は腹伸び急峻度−2.0%の実験材を用意した。
形状矯正に供する上下凹凸ロール3、4の寸法は、凹凸ロールの頂部に相当する凸部外周のロール径φ300mm×ロールバレル長2000mmであり、ロール材質は0.45%炭素含有鋳鋼(S45C)を用いた。ロール表層の軸方向に形成する凹凸の加工は切削バイトによる切削加工で行い、上下凹凸ロール3、4の形状は図1(b)に示すような矩形の凹凸とし、表1に示すように、周期、深さの異なる25条件の上下同じ凹凸形状のロール(ロールセット)を用いた。
Figure 0004506149
ここで、凸部の幅L3はそれぞれの条件において周期の1/4とした。各ロールセットは、上下凹凸がきれいに噛み合うように、上下凹凸ロールの凹部の相対的位置を周期の半分ずらしてロールを作成した。
形状矯正機は図2に示す上記ロールセットを用いた1スタンドの4段式の形状矯正機1で、ロール径φ500mm×バレル1900mmのバックアップロールがワークロールの垂直たわみを抑制するように設置されている。バックアップロール3A、4Aはフラットロールを使用している。
供試材である金属板6が停止した状態で、入側張力20MPa、出側張力20MPaの条件で、該形状矯正機1の上下凹凸ロール3、4のギャップが板厚と同じになるまで供試材である金属板6を挟圧し、金属板6の通過速度を50mpmまで加速した。該形状矯正機1の上下凹凸ロール3、4は非駆動で、金属板6の通過により従動的に回転するようにした。
上記上下凹凸ロール3、4を組み込んで該形状矯正機1により金属板6の形状矯正を行った結果を表2に示す。
Figure 0004506149
Figure 0004506149
本発明例である実験No.2−1〜6、4−1〜6−6、8−1〜6のロール条件に相当する凹凸形状では、いずれの板厚に対してもすべて目標形状である急峻度1%以下に矯正することが出来た。急峻度1%以下に矯正することが出来れば、連続処理ラインに金属板6を通板しても、金属板6が蛇行して絞りや破断等の通板トラブルが発生するのを防止できることが、別途の表3に示す検証の結果、わかっている。
Figure 0004506149
比較例である実験No.1−1〜6では、凹凸の周期L1が短いために矯正荷重が増大し、板厚の厚い金属板6を十分凹部に押し込むことが出来なかったため形状矯正が十分できなかった。
比較例である実験No.3−1〜6は凹凸の深さL2が浅いため、金属板6の形状矯正が十分にできなかった。凹凸の深さL2が大きいほど金属板6の形状矯正能力は高くなるが、比較例である実験No.7−1〜6のように凹凸の深さL2が大きすぎると金属板6が破断してしまう。また、凹凸の周期L1を大きくすると金属板6の形状矯正能力は変わらずに矯正荷重は低減するが、比較例である実験No.9−1〜6のように凹凸の周期L1を大きくしすぎると矯正中の金属板6が蛇行して通板が不安定になり、急峻度1%以下に矯正できても、形状矯正機1に入るところで絞りを発生してしまい、通板トラブルが発生することになる。
以上の結果から、凹凸の周期L1を、通板する金属板6の最大板厚の3.0倍以上、かつ、最小板厚の30倍以下とし、さらに凹凸の深さL2を周期の0.03倍以上0.2倍以下とすることにより、金属板を急峻度1%以下の十分に平坦な形状に矯正することが可能となるから、連続処理ラインに金属板6を通板しても、金属板6が蛇行して絞りや破断等の通板トラブルが発生するのを防止できる。
なお本発明では、通板する金属板6の板厚により凹凸形状を規定しているため、最大板厚が最小板厚の10倍を超える場合には、板厚の範囲をいくつかに区分し、それぞれの区分された板厚範囲に好適な凹凸形状のロールセットを用意し、適宜ロールセットを交換すればよい。あるいは、設置空間に余裕がある場合には、ロールセット分の数の形状矯正機を設置し、板厚に応じて使用する形状矯正機を適宜変更することにより矯正することも可能である。
例えば、一般的な冷延鋼板(ぶりきを含む)の殆どをカバーするためには、板厚0.1mm〜2mmをカバーする必要があるが、最大板厚の2mmが最小板厚0.1mmの10倍を超える。このため、2つに区分された板厚範囲に好適な凹凸形状のロールセットを用意する。その区分のしかたの一例としては、
(i)板厚0.1mm以上0.5mm以下
(ii)板厚0.5mm以上2mm以下
という区分のしかたがある。
それぞれ、凹凸の周期L1は、最大板厚の3.0倍以上、最小板厚の30倍以下、凹凸の深さL2は、凹凸の周期L1の0.03倍以上0.2倍以下、となるから、
(i)凹凸の周期L1は、1.5mm以上3mm以下、凹凸の深さL2は0.045mm以上1.5mm以下、
(ii)凹凸の周期L1は、6mm以上15mm以下、凹凸の深さL2は0.18mm以上3mm以下、
とすればよいことになる。
上記区分のしかたはあくまで一例であり、この他の区分のしかたに従ってももちろんよい。この区分のしかたを変化させると、凹凸の周期L1は0.3mm以上〜60mm以下の範囲で変化する。
(本発明で用いるロールの第二の実施の形態)
すると、区分のしかたを色々に変えた場合のことも考え併せると、一般的な冷延鋼板(ぶりきを含む)の中でも構成率の高い板厚0.1mm以上2mm以下のものをカバーするためには、凹凸の周期L1は0.3mm以上60mm以下、凹凸の深さL2は0.009mm以上12mm以下、とすればよいことになる。
発明を実施するためには、凹凸は、上下凹凸ロール3、4で嵌合する必要がある。この場合、上下凹凸ロール3、4は同一の形状とすることが望ましい。とはいえ、上下凹凸ロール3、4が嵌合すれば、第一の本発明の範囲内で、上下凹凸ロール3、4を正確に同一の形状としなくても、また、例えば、凹凸の深さL2が凹凸ロール3、4の軸方向に変化する等、凹凸形状が変化するようにすることももちろん可能である。しかしながら、凹凸形状は凹凸の深さL2が凹凸ロールの軸方向に一定とした方が加工しやすく、上下凹凸ロール3、4が同一の形状とした方が、上下凹凸ロール3、4の互換性がある等、操業上も運用しやすいため好ましい。もちろん、加工精度上不可避的な凹凸形状のばらつき、傾斜、角部の面取り、摩耗等、本質的でない凹凸形状の違いが上下凹凸ロール3、4にあったとしても、金属板6を形状矯正するのに支障はない。
また、図1中、L3で示す凸部の幅については、金属板6の形状を矯正する能力に影響を及ぼすものではないため、凹部に金属板を押し込むことが可能な限度において、適宜決定すればよい。これらの凹凸形状は、切削バイトなどによる切削加工による方法や、エッチングなどの化学的腐食による方法などで形成することが可能である。
なお、上下凹凸ロール3、4をサポートするバックアップロール3A、4Aは、上下凹凸ロール3、4と凹凸が嵌合するように凹凸形状に加工したものを用いてもよいし、フラットロールを用いてもよい。
(本発明の第一の実施の形態)
1に示すような各種の凹凸ロールをそれぞれ2つ用意し、凹凸が嵌合するように上下に重ねて配置し、上凹凸ロール3および下凹凸ロール4の間に金属板6を通板して挟圧するのが、本発明の第一の実施の形態である。それには、図2に示すように、上下一対の凹凸ロールの凹凸が嵌合するように上下に重ねて配置した形状矯正機1の、嵌合した凹凸部の間に金属板6を通板するようにし、該上下一対の凹凸ロール3、4で金属板6を挟圧しつつ、該上下一対の凹凸ロール3、4を金属板6の搬送方向に同期して回転させる。形状矯正機1は少なくとも1台あればよく、必要性と設置スペースの広さに応じて台数を増やしてもよい。
以上のような形状矯正機1を、例えば図4に示すような連続溶融亜鉛めっきライン(CGL)300のような連続処理が可能な、金属板6の製造ラインに適宜設置することで、金属板6の形状の不良な部分の連続的な形状矯正が可能となる。図4において、310は剪断機、320はルーパー、330は洗浄機、340はメッキ浴である。
凹凸ロールによる形状矯正によれば、1mの幅あたりの矯正荷重は、前述実施例1の表2に示した結果を1mの幅あたりに換算していくとわかる通り、本発明例については高々200kN/mどまりであり、従来の調質圧延機で1000kN/m以上も矯正荷重が必要であったのに比べると、格段に低荷重で済むため、ハウジング等の構造物が小型化でき、連続処理ラインへの形状矯正機1のインライン設置が容易になる。
しかも、さらに凹凸ロール3、4の径を小さくすると凹凸ロール3、4と金属板6の接触長が短くなって矯正荷重も小さくなるが、一方、一般的にはロールの径を小さくすると矯正荷重が作用した際のロールのたわみは大きくなる。本発明では、もともと矯正荷重は低いためロールのたわみは小さくて済むから、その分は、ロールを小径化することができる。従って、小径ロールを用いることにより、形状矯正機1をその分だけコンパクトな設備とすることができ、既設のラインにも容易に設置できるのである。
本方法により、金属板6の全長に渡り形状矯正が可能となる。もちろん全長でなくても、金属板6の形状の不良な部分だけを形状矯正するようにしてもよい。
全長形状矯正するとそれだけ上下凹凸ロール3、4に疵が入りやすくなり、それが金属板6に転写して金属板製品の表面品質を損ねる可能性が高くなる。その対策としては、上下凹凸ロール3、4の材質をより硬質なものに変えればよい。一方、コストとの兼ね合いで、金属板6の形状の不良な部分だけを形状矯正するようにした方が有利な場合もある。
なお、本発明を板厚2mm超、板幅1200mm未満の金属板に適用しても何ら問題はなく、ユニットテンション50MPa超の高張力、200kN/m超の高矯正荷重下で適用しても何ら問題はない。
(本発明の第二の実施の形態)
1に示すような各種の凹凸ロールをそれぞれ2つ用意し、凹凸が嵌合するように上下に重ねて配置し、上凹凸ロール3および下凹凸ロール4の間に金属板6を通板して挟圧した後に、図5に示すように、上下にフラットロール5を有する形状矯正機2に通板するのが、本発明の第二の実施の形態である。形状矯正機1、2は少なくとも1台ずつあればよく、必要性と設置スペースの広さに応じて台数を増やしてもよい。
なお、この図5の例では、図2の4段のものと違い、6段クラスタ型のロール配置の形状矯正機1、2を用いる場合の例を示している。
板厚0.06、0.1又は0.2mmであり、板幅1200mm、降伏応力980Mpaの冷間圧延された低炭素鋼板の矯正を行った。矯正前形状として、最大端伸び急峻度3.0%から最大腹伸び急峻度−3.0%までの実験材を用意した。
形状矯正機は図5に示すような、6段クラスタ型凹凸ロール形状矯正機1に引き続き、6段クラスタ型フラットロール形状矯正機2で構成されている。凹凸ロール3、4の頂部に相当する凸部外周とフラットロール5はφ130mm×ロールバレル長1500mmとし、凹凸ロール3、4、フラットロール5の水平方向、垂直方向のたわみを抑制可能なように、φ60mm分割バックアップロールを軸方向に複数個配置した6段クラスタ型の構造とした。スタンド間距離は200mmとした。ロール材質はすべて冷間圧延用鍛鋼(冷間ダイス鋼)である。
形状矯正機1の凹凸ロール3、4の凹凸の加工は塩化第二鉄水溶液によるエッチングで行った。凹凸ロール3、4の凹凸形状は図1(c)に示すような台形状であり、表4に示すように、凹凸の周期L1、深さL2の異なる25条件のロールセットを用いた。ここで、凸部の幅L3はそれぞれの条件において周期の1/5となるように決定した。各ロールセットは、上下凹凸がきれいに嵌合するように、上下凹凸ロール3、4で凹部の位置を周期の半分ずらして作成した。
Figure 0004506149
第2スタンドのフラットロールの表面は砥石研磨により、軸方向の平均粗さRa=0.2μmに仕上げた(カットオフ値1mm、評価長さ10mmとして測定した。)。
上記凹凸ロール3、4、フラットロール5を用いて金属板6の形状矯正を行った。一定速度100mpmで通板中の金属板6とロール外周速度を同期させながら、各形状矯正機1、2の矯正荷重が表5の荷重となるまで上凹凸ロール3を下凹凸ロール4に対して押し込み、金属板6の矯正を行うようにした。各形状矯正機1、2の入出側張力は、ともに30MPaとした。結果を表5に示す。
Figure 0004506149
Figure 0004506149
本発明例である実験No.2−1〜6、4−1〜6−6、8−1〜6のロール条件に相当する凹凸形状では、いずれの板厚に対してもすべて目標形状である急峻度1%以下に矯正することが出来た。
凹凸ロール3、4の出側ですでに急峻度1%以下に矯正出来ており、実施例1の金属板よりも降伏応力が高い分、硬質で、凹凸形状の名残が矯正後の金属板6に筋として残りやすいのをフラットロールで目立たないようにすることが出来た。
比較例である実験No.1−1〜6では、凹凸の周期L1が短いために矯正荷重が増大し、板厚の厚い金属板6を十分凹部に押し込むことができなかったため形状矯正が十分できなかった。
比較例である実験No.3−1〜6では、凹凸の深さL2が浅いため、形状矯正が十分できなかった。凹凸の深さL2が大きいほど矯正能力は高くなるが、実験No.7−1〜6のように凹凸の深さL2が大きすぎると金属板6が破断してしまう。また、凹凸の周期L1を大きくすると金属板6の形状矯正能力は変わらずに矯正荷重は低減するが、比較例である実験No.9−1〜6のように凹凸の周期L1を大きくしすぎると矯正中の金属板6が蛇行して通板が不安定になり、急峻度1%以下に矯正できても、形状矯正機1に入るところで絞りを発生してしまい、通板トラブルが発生することになる。
なお、本発明を板厚2mm超、板幅1200mm未満の金属板に適用しても、あるいは、ユニットテンション50MPa超の高張力、200kN/m超の高矯正荷重下で適用しても何ら問題はない点は、前述実施例2の場合と全く同様である。
(本発明の第三の実施の形態)
ところで、第の実施の形態の説明の末尾で、金属板6の全長でなくても、金属板6の形状の不良な部分だけを形状矯正するようにしてもよいことを述べた。
金属板6の形状の不良な部分としては、先行金属板の後端6Aと後行金属板の先端6Bが代表として挙げられ、その製造ラインで処理する当該製造工程よりも一つ前の製造工程で金属板6が処理される際に金属板6の先端部と後端部にだけ張力が作用しない等の、一つ前の製造工程での製造原理の特性上、その一つ前の製造工程が何かにもより、先行金属板の後端部6A、後行金属板の先端部6Bとも、3m〜150mとばらつく。
が、その中でも特に好ましい実施の形態として、連続処理ラインに金属板6を通板する場合に、先行金属板の後端6Aと、後行金属板の先端6Bのうちの、さらに溶接予定の端部を含む長さ1m内外の部分だけを形状矯正する実施の形態が挙げられる。これが、本発明の実施の形態である。
形状矯正の必要な部分が通過するタイミングで、ロール対で金属板6を挟圧し、予め設定した矯正荷重を作用させるか、あるいは予め設定した上下凹凸ロール3、4間ギャップまで閉塞することにより矯正することにより可能である。
この場合、例えば図6に示すように、形状矯正機1の搬送方向入側に形状検出器20の出力と、例えばピンチロール22(先行金属板用)あるいはディフレクタロール24(後行金属板用)のロール軸に設置したパルスジェネレータPLGが、該ディフレクタロール24が一定周長回転する毎に発するパルスを、制御装置30でカウントした結果とから、金属板の形状矯正の必要な部分を選択的に矯正し、そうでない部分は形状矯正しないようにする、金属板6を矯正するしないの制御を自動的に行うようにすることも可能である。パルスジェネレータPLGの設置はこの例に限るものではなく、例えば先行金属板用には、図示しないブライドルロールやディフレクタロールに設置したり、後行金属板用には、ピンチロール23(後行金属板用)に設置する等、先行金属板用、後行金属板用とも図6の形態に限るものでない。
その場合、剪断機310で金属板6のクロップを切除した時点で、制御装置30内でのパルスカウントをゼロクリアし、その時点から発せられるパルスを制御装置30内でパルスカウントし、1パルス分に相当する一定周長を掛け算することで、剪断機310で金属板6のクロップを切除してからの、剪断機310からの金属板6の搬送距離がわかる。先行金属板の後端6A、後行金属板の先端6B、いずれの場合もこの方法でよい。このように、金属板6の搬送距離を時々刻々に追跡することをトラッキング、というが、上記のようなトラッキングに従えば、金属板6の形状矯正の必要な部分を選択的に矯正し、そうでない部分は形状矯正しないようにする、金属板6を矯正するしないの制御を自動的に行うようにすることが可能になる。
形状検出器20のような形状検出手段を有しない場合でも、例えば、形状不良の程度によらず、先行金属板の後端6Aと、後行金属板の先端6Bの溶接予定の端部を含む長さ1m内外の部分だけを形状矯正する、というように、形状矯正する部分の長さを制御装置30内の固定値として予め決めてしまっておくようにしてももちろんよい。
あるいは、形状検出器20のような形状検出手段を有しないのみならず、トラッキングのための手段も有しないような場合であっても、作業者の目視判断により入り切りを行うことも可能である。
また、金属板6を矯正するに際しては、矯正対象となる金属板6の搬送を停止させた状態で上下凹凸ロール3、4間のギャップを閉塞し、金属板6を挟圧するようにしてもよいし、金属板6をある速度で搬送しながら上下凹凸ロール3、4間ギャップを閉塞し、金属板6を挟圧するようにしてもよい。
特に後者の場合には、ロールの周速を金属板6の搬送速度とを挟圧前に予め同期させておくことが望ましく、上下ロール3、4間のギャップを閉塞する際には、金属板6の通板に急激な変動を与えて蛇行を誘発しないように上下ロール3、4間のギャップの閉塞速度が0.1〜1mm/秒になるように徐々に上下ロール3、4間のギャップを閉塞することが望ましい。
なお、本発明を板厚2mm超、板幅1200mm未満の金属板に適用しても、あるいは、ユニットテンション50MPa超の高張力、200kN/m超の高矯正荷重下で適用しても何ら問題はない点は、前述実施例2、3の場合と全く同様である。
(本発明の第四の実施の形態)
上記第三の実施の形態においても、第二の実施の形態と同様、上下凹凸ロール3、4間に金属板6を通板して挟圧した後に、上下フラットロール5の間に金属板6を通板するようにするのが好ましい。この実施の形態は上記第三の実施の形態に第二の実施の形態を組み合わせることで可能になる。
(本発明の第五の実施の形態)
本発明は、上記の各実施の形態の説明に登場してきた、図10に示すような連続焼鈍ライン(CAL)200、図4に示すような連続溶融亜鉛めっきライン(CGL)300にはもちろん、その他の連続処理ラインであっても適用することができる。例えば、図7(a)に示す冷間圧延ライン400、図7(b)に示す酸洗ライン500、図7(c)に示す連続焼鈍酸洗ライン600等、あらゆる連続処理ラインに適用できる。図7において、410はタンデム冷間圧延機、420は出側剪断機、510は酸洗槽である。
また、連続処理ラインのインラインに既にインラインの調質圧延機が設置されているような場合には、その調質圧延機のロールを、第一又は第二の本発明に係る凹凸ロールに変えるようにすればよく、その場合も本発明の範疇に入るものとする。
発明で用いるロールの実施の形態の一例を示す図 発明の第一の実施の形態の一例を示す図 凹凸形状と金属板の矯正能力を示す図 発明の第二の実施の形態の一例を示す図 発明の第三の実施の形態の一例を示す図 発明の第三の実施の形態の場合を例に、金属板の形状矯正を行うための制御のしくみを示す図 発明の第五の実施の形態に係る連続処理ラインの例を模式的に示す図 (a)耳伸び、(b)腹伸び、(c)縦皺等の金属板製品の形状を図解して示す図 先行金属板の後端の形状が不良であった場合に、後行金属板の先端と溶接したようすを図解して示す図 従来からある連続焼鈍ライン(CAL)を模式的に示す図 従来からある凹凸ロールを用いた幅出しを目的とした圧延に関する技術について図解して示す図 急峻度の定義を図解して示す図 従来からあるテンションレベラを用いた金属板の形状矯正に関する技術を図解して示す図 従来からある調質圧延機を用いた金属板の形状矯正に関する技術を図解して示す図
符号の説明
1…形状矯正機
2…形状矯正機
3…上凹凸ロール
3A…バックアップロール
4…下凹凸ロール
4A…バックアップロール
5…フラットロール
6…金属板
6A…先行金属板の後端部
6B…後行金属板の先端部
20…形状検出器
L1…凹凸の周期
L2…凹凸の深さ
L3…凹凸ロールの凸部幅
200…連続焼鈍ライン(CAL)
300…連続溶融亜鉛めっきライン(CGL)
400…冷間圧延ライン
500…酸洗ライン
600…焼鈍酸洗ライン
PLG…パルスジェネレータ

Claims (2)

  1. 金属板の形状矯正能力を有する挟圧用ロールであって、表層の軸方向に形成した凹凸が周方向に連続しており、該軸方向に形成した凹凸が、挟圧される金属板の最大板厚の3.0倍以上でかつ最小板厚の30倍以下の周期をもつと共に、該周期の0.03倍以上0.2倍以下の深さをもつ凹凸状金属板挟圧用ロールを、凹凸が嵌合するように上下に重ねて少なくとも1スタンド以上配置し、上下一対の該挟圧用ロールの間に金属板を通板して挟圧することを特徴とする、金属板の形状矯正方法。
  2. 請求項1に記載の金属板の形状矯正方法で形状矯正を行った後、上下一対のフラットロール間に該金属板を通板して挟圧することを特徴とする、金属板の形状矯正方法。
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