JPH07290113A - 全連続熱間圧延のツイストラップ圧延シートバー接合法 - Google Patents

全連続熱間圧延のツイストラップ圧延シートバー接合法

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JPH07290113A
JPH07290113A JP6109155A JP10915594A JPH07290113A JP H07290113 A JPH07290113 A JP H07290113A JP 6109155 A JP6109155 A JP 6109155A JP 10915594 A JP10915594 A JP 10915594A JP H07290113 A JPH07290113 A JP H07290113A
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bar
sheet
rolling
joining
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JP6109155A
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Tadatsugu Yoshida
忠継 吉田
Susumu Mizunuma
晋 水沼
Kazuo Watanabe
和夫 渡辺
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21CMANUFACTURE OF METAL SHEETS, WIRE, RODS, TUBES OR PROFILES, OTHERWISE THAN BY ROLLING; AUXILIARY OPERATIONS USED IN CONNECTION WITH METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL
    • B21C47/00Winding-up, coiling or winding-off metal wire, metal band or other flexible metal material characterised by features relevant to metal processing only
    • B21C47/24Transferring coils to or from winding apparatus or to or from operative position therein; Preventing uncoiling during transfer
    • B21C47/247Joining wire or band ends

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、全連続熱間圧延を行う際に、仕上
げ圧延機の入側でシートバーを圧延接合するツイストラ
ップ鍛造シートバーの接合法を提供する。 【構成】 全連続熱間圧延のシートバーの接合に際し、
先行シートバー13の後端部と後行シートバー12の先
端部の少なくともいずれか一方の幅方向端部近傍に突出
部20を設け、この突出部を他方のシートバーに重ねて
重ね部21を形成し、先行シートバーの後端部と、後行
シートバーの先端部を突き合わせて密着させ、重ね部2
1を板厚方向に鍛造圧下して接合した後、後行するシー
トバーで先行するシートバーを押しながら圧延するツイ
ストラップ鍛造シートバーの接合法である。 【効果】 シートバーの端面の開きおよび端部の破断を
防止して強固に圧延接合され、接合強度が向上して、シ
ートバー圧延における生産性が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、全連続熱間圧延を行う
際に、仕上げ圧延機の入側でシートバーを圧延接合する
ツイストラップ鍛造シートバーの接合法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、薄板の熱間タンデム圧延では、製
鋼工程から送られてきた有限長さのスラブを粗圧延して
シートバーとし、このシートバーを多スタンドの熱間仕
上げ圧延機で圧延してコイルに捲き取ることにより、所
定の寸法の薄板コイルにしている。
【0003】しかし仕上げ圧延において、シートバーが
有限長さであることによるシートバー先端の噛み込みお
よびシートバー後端の尻抜け時の非定常圧延が避けられ
ないため、板の絞り込みなどの通板不良発生防止の観点
から、シートバーの先後端を通板する際に通板速度を遅
くしなければならず、生産性を阻害する要因となってい
た。
【0004】その対策として、有限長さのシートバーを
粗圧延機と仕上げ圧延機の間で接合して、エンドレスの
仕上圧延を行うことが検討されている。
【0005】例えば特開平4−89112号公報には、
図6に示すようにピンチロール5,押さえロール,仕上
げ圧延機10からなるプロセスが開示されている。この
方式の特徴は、仕上げ圧延機10の入側において、先行
して搬送されるシートバー13の後端部に後行のシート
バー12の先端部を突き合わせて、シートバーの突き合
わせ部に圧縮応力を発生させながら圧延機に噛み込ませ
ることにより、シートバーを接合させるので、設備改造
が少なく既設ミルの改造に適している。
【0006】しかし押し込み力を加えるのみであれば、
クロップ変形とほぼ同様の合わせ面の非定常変形のため
に、合わせ面の板幅両端部の押しつけ力が減少し、最悪
の場合に、図4(a)の実線で示すように、合わせ面の
幅端部に隙間を生じて接合しない。そのため後続の圧延
において発生する圧延方向の張力のため、板端部の未接
合部に応力集中が生じて板破断が発生しやすい問題があ
った。
【0007】特開平4−89110号公報には、図7に
示すようにコイル11,レベラー3,シャー4,移動式
誘導加熱接合装置16,仕上げ圧延機10からなるプロ
セスが開示されている。この方式の特徴は、仕上げ圧延
機10の入側で合わせ面の板端部を溶接して、その後圧
延接合するため、図4(b)の実線で示すように、合わ
せ面の板幅全長に渡って接合し、接合強度が十分確保で
きる点にある。
【0008】しかし予備接合に溶接を実施しなければな
らず、シートバーの加熱時間および冷却時間を十分確保
する必要がある。そのために移動式接合装置16を用い
るが、接合装置とローラーテーブルの干渉を防止しなけ
ればならず、昇降式テーブルの設置等,既設ミルの改造
に際しては多くのミル休止期間と改造コストが必要とな
る。そのため、この方法は既設ミルの改造には不適であ
り、事実上採用できない。
【0009】このように従来の技術では、溶接法を採用
する場合、シートバーの溶接に長い時間を要するので、
設備改造が多くなり、設備コストが高くなる問題があっ
た。また、設備改造が少ないシートバーを長手方向に押
しつけて圧接する方法では接合強度が不十分で、圧延中
に板破断を生じる場合があり、実機に採用ができなかっ
た。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、既
設ミルを改造して全連続熱間圧延のシートバーの接合を
行うためには、設備が複雑化する溶接方法は採用せず、
設備が簡単な固相接合方法を利用するのが有利である。
【0011】しかし従来のシートバーを長手方向に押し
つけたまま圧延することにより固相接合する方法では、
合わせ面の非定常変形を防止できないため、板幅端部に
未接合部が発生する。そのためこの未接合部が切り欠き
として作用するため、仕上げ圧延中にこの部分からき裂
が発生して板破断を生じる場合があるという問題があっ
た。即ち、溶接を一切用いない固相接合による接合方法
において、板幅端部の合わせ面の開きを防止する技術を
開発することが重要な課題となっていた。
【0012】本発明はこれらの困難性を解決し、板幅端
部の合わせ面の開きを防止して、シートバーを強固に接
合するツイストラップ鍛造シートバー接合法を提供す
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】発明者らは上記困難性を
回避するために、シートバーを重ね合わせて圧延するこ
とにより、シートバーの合わせ部の幅方向端部を固相接
合させ、圧延による合わせ面の開きを防止して接合する
原理を考案し、圧延理論と実験により本手法の有効性を
調べて、本発明を成したものである。
【0014】(1) 本発明は、粗圧延後のシートバー
を先行する仕上げ圧延中のシートバーに接合して連続的
に圧延する全連続熱間圧延のシートバーの接合法におい
て、前記先行する仕上げ圧延中のシートバーの後端部も
しくは前記粗圧延後のシートバーの先端部の少なくとも
どちらか一方の幅方向端部近傍に突出部を設けるととも
に、該突出部を他方のシートバーに重ねて重ね部を形成
し、さらに先行する仕上げ圧延中のシートバーの後端部
と、粗圧延中のシートバーの先端部を突き合わせて密着
させ、少なくとも前記重ね部を板厚方向に鍛造圧下して
接合した後、粗圧延後のシートバーで先行する仕上げ圧
延中のシートバーを圧延方向に押しながら圧延すること
を特徴とする全連続熱間圧延のツイストラップ鍛造シー
トバーの接合法。
【0015】(2)また上記(1)項のツイストラップ
鍛造シートバーの接合法において、先行するシートバー
後端部の一方の幅方向端部近傍と、後行するシートバー
先端部の前記先行するシートバー後端部の一方の幅方向
端部近傍に対して他方の幅方向端部近傍に設けられ、一
方の突出部をシートバーのパスライン高さよりも少なく
ともシートバー厚さ上方もしくは下方に曲げるととも
に、他方の突出部をシートバーのパスライン高さよりも
少なくともシートバーの厚さ下方または上方に曲げた後
重ね部を形成することを特徴とするツイストラップ鍛造
シートバーの接合法である。
【0016】(3) また上記(1)または(2)項の
ツイストラップ鍛造シートバーの接合法において、突出
部が、突出部の平面形状に対応した形状の刃型を持つク
ロップシャーによりシートバーの先端部または後端部を
切断することによって設けられることを特徴とするツイ
ストラップ鍛造シートバーの接合法である。
【0017】(4) また上記(1)〜(3)項のいず
れかに記載のツイストラップ鍛造シートバーの接合法に
おいて、先行するシートバーと後行するシートバーをそ
れぞれ単数または複数のピンチロールにより挟んで、該
両方のシートバーを相互に押しつけながら鍛造すること
を特徴とするツイストラップ鍛造シートバーの接合法で
ある。
【0018】(5) また上記(1)〜(4)項のいづ
れかに記載のツイストラップ鍛造シートバーの接合法に
おいて、重ね部の鍛造圧下に、プレス金型が圧延方向に
移動する固定式プレスを用いることを特徴とするツイス
トラップ鍛造シートバーの接合法である。
【0019】(6) また上記(1)〜(4)項のいづ
れかに記載のツイストラップ鍛造シートバーの接合法に
おいて、重ね部の鍛造圧下に、ローラー鍛造装置を用い
ることを特徴とするツイストラップ鍛造シートバーの接
合法である。
【0020】このように本発明は、仕上げ圧延機の入側
でシートバーの少なくとも幅方向端部近傍に突起部を設
け、この突起を重ね合わせて仕上げ圧延することによ
り、先ず未接合部が発生しやすいシートバーの合わせ部
幅方向端部を固相接合させ、次いでシートバーの幅方向
中央部を固相接合して、仕上げ圧延で板破断が生じない
程度の接合力を確保するツイストラップ鍛造シートバー
の接合法である。
【0021】
【作用】以下作用とともに、本発明の一実施態様例を示
す図1〜図3を参照しながら、本発明を詳細に説明す
る。
【0022】図1で、1は粗圧延機,2はコイルボック
ス,3はレベラー,4はシャー,5はシートバーの送り
用ピンチロール,6はシートバー重ね装置,7は鍛造装
置,8は上ロール昇降式ピンチロール,9は仕上げスケ
ールブレーカー,10は仕上げ圧延機,11はコイル,
12は後行シートバー,13は先行シートバー,14は
押し込み用ピンチロール,15は押し込み圧延用のピン
チロールである。
【0023】粗圧延機1で所定の寸法に圧延されたシー
トバーは、コイルボックス2に捲き取られた後レベラー
3により捲き戻されるか、もしくはコイルボックスをパ
スして、シャー4の曲線刃により先端と後端を切断され
る。即ち、先行して仕上げ圧延されているシートバー1
3の後端部と、粗圧延後のシートバー12の先端部もし
くはコイルボックス2から供給されるシートバーの先端
部が切断され、接合させるための突き合わせ部が形成さ
れる。
【0024】その際に、図2(a−1),(a−2)に
示すように、幅方向端部近傍において、先行するシート
バー13の後端部もしくは後行するシートバー12の先
端部の少なくともどちらか一方の幅方向の端部近傍に突
出部20が付与される。
【0025】また図3(c−1),(c−2)に示すよ
うに、突出部20は先行するシートバー13の後端部の
幅方向両端部近傍または後行のシートバー12の先端部
の幅方向両端部近傍のいづれかに設けても良いが、好ま
しくは図2(a−1)に示すように、先行のシートバー
13の後端部の一方の幅方向端部近傍と、後行のシート
バー12の先端部の他方の幅方向端部近傍、即ち前記の
先行のシートバーの後端部の一方の、幅方向端部近傍の
突出部20とは反対側の幅方向端部近傍に設ける。
【0026】このようにすれば、シートバーの幅が変化
しても原理的には1種類の刃型で切断することが可能と
なる。突出部20の形状は、シートバーの接合の際に板
幅方向端部の開きを防止するに必要な拘束力を得るに十
分な鍛造接合強度が得られる大きさとすれば良く、幅,
長さは適宜決めれば良いが、好ましくは、突出部の幅w
は板幅の10%程度が良い。
【0027】また突出部20は、一方の幅方向端部と他
方の幅方向端部とで形を変えても良いが、突出部20を
シャーによって切断形成する場合の効率を考慮すると、
一方と他方の端部で同形状とするのが好ましい。
【0028】突出部20は、シャー4により切断形成さ
れるが、シャーの刃型形状を突出部の平面形状に対応し
た形とし、シートバーの先端部またはシートバーの後端
部を切断することによって、突出部20が効率的に設け
られる。
【0029】次に、先行のシートバー13は仕上げ圧延
機10で圧延され、圧延方向に搬送される。一方後行の
シートバー12はテーブルローラーおよびピンチロール
5により、先行のシートバー13に追いつくように搬送
される。その速度調整は、テーブルローラー,ピンチロ
ーラーの回転数制御により行う。
【0030】次にシートバーの突出部20は、シートバ
ー重ね装置6により、突出部が上方または下方に曲げら
れ、先行のシートバー13または後行のシートバー12
に重ねられて重ね部21が形成されると同時に、先行シ
ートバーの後端部と後行のシートバーの先端部がピンチ
ロール5により突き合わされ、突き合わせ部22が形成
される。
【0031】例えば図2(a−1)のように、突出部2
1が先行のシートバー13の一方の幅方向端部近傍と後
行のシートバー12の他方の幅方向端部近傍に設けられ
ていた場合、先行するシートバー後端部の突出部をシー
トバーのパスラインの高さより少なくともシートバーの
厚さ上方または下方に曲げ、後行するシートバー先端部
の突出部のシートバーのパスライン高さよりも少なくと
もシートバー厚さ上方または下方に曲げ、シートバーの
突出部21が他方のシートバーの上または下に重ねられ
て重ね部21が形成されると同時に、先行するシートバ
ーの後端部と、後行するシートバーの先端部が突き合わ
され突き合わせ部22が形成される。
【0032】図2(b−1)〜(b−3)に、重ね合わ
せた状態のシートバーの外観の一例を示しており、重ね
部21でシートバーの実質的な板厚が増加することが判
る。なお図3(c−1),(c−2)のように、突出部
20が先行するシートバーの後端部あるいは後行するシ
ートバーの先端部のいづれか一方のシートバーの幅方向
両端部近傍に設けられた場合は、一方の幅方向端部近傍
に設けられた突出部20を下方に、他方の幅方向端部近
傍に設けられた突出部を上方に曲げて、他方のシートバ
ーと重ねて重ね部を形成し、突き合わせて突き合わせ部
を形成する。
【0033】なお曲げ重ね装置6としては種々の形式が
考えられるが、先行のシートバー13の後端部、および
後行のシートバー12の先端部を少なくともシートバー
の厚さ上方に持ち上げて、少なくともどちらか一方のシ
ートバーの突き合わせ端部をシートバーの幅中心軸まわ
りに捻ることにより、一方のシートバーの幅方向端部を
他方のシートバーの幅方向端部の上下に位置させるとと
もに、後行のシートバーを先行のシートバーに押しつけ
る方法を採用すると良い。
【0034】簡易的には、先行シートバー13の突き合
わせ端部の一方の幅方向端部を上方に釣り上げるか突き
上げるとともに、後行シートバー12の他方の幅方向端
部を上方に釣り上げるか突き上げ、テーブルローラーま
たはピンチロールの回転速度を制御して後行のシートバ
ーを先行のシートバーに突き合わせる。
【0035】この状態のままシートバーは搬送される。
なおシートバーの重ね部21がピンチロール8を通過す
る際には、上ロールを上方へ移動させる。そしてシート
バーの突合せ部22が鍛造装置7の入側に達すると、ピ
ンチロール8が後行のシートバー12を、そしてピンチ
ロール14が先行のシートバー13を挟み込み、各ピン
チロールを回転速度制御することにより、例えばピンチ
ロール14の回転速度を遅くし、ピンチロール8の回転
速度を速くして、両シートバーを互いに押しつけて先行
のシートバーの後端部と先行のシートバーの先端部,即
ち突合せ部22を密着させる。
【0036】この状態で、シートバーの突合せ部22が
鍛造装置7に達したときに、鍛造装置7の金型によりシ
ートバーの重ね部21をシートバーの表裏面から板厚方
向に圧下し、重ね部21の厚さがシートバー板厚程度に
なるように鍛造加工する。この圧下によりシートバーの
重ね部21が固相接合し、シートバーは幅端部で接合さ
れる。
【0037】鍛造装置7は、図2(b−1),(b−
2)に示すように、上下圧下機構7aとその先端に設け
られた金型7bを備えた公知のものを利用できるが、圧
下の際にシートバーは移動しているので、シートバーは
圧下中に鍛造装置7の金型7bとの相対すべりにより金
型7bから不要な摩擦力を受けるので、これを緩和する
ためにロコモーション機構などで金型7bが圧延方向に
移動するフライング式の固定鍛造装置か、圧延スタンド
と同様のロール圧下機構のローラー鍛造装置を用いるこ
とが好ましい。
【0038】次に、シートバーの突合せ部22が仕上げ
圧延機10の入側に搬送される。その際にピンチロール
15により後行するシートバー12が挟まれる。そして
ピンチロール15の回転速度制御により、先行のシート
バー13を押し込みながら突合せ部22の密着を保ちつ
つ、仕上げ圧延機10によりシートバーの突合せ部22
を圧延することによって、仕上げ圧延機の前段スタンド
で突合せ部22の幅中央の未接合部を接合し、後段のス
タンドを破断無しに通板する。なお圧延の安定化を図る
ために押し込み力を増すには、ピンチロールを複数台使
用することが効果的である。
【0039】次に本発明の作用について説明する。先ず
本発明の原理を明確にするために、突き合わせ部の非定
常変形に関して、プラスティシンを用いた模擬実験によ
って、従来法と本発明の方法を詳細に調査した。
【0040】図4にその結果の一例を示す。図4(a)
は、従来法で突合せ部22の幅方向端部を予備接合しな
い場合の圧延前後の試料の平面形状を示しており、破線
は圧延前の形状、実線は圧延後の形状である。これか
ら、圧延後の突合せ部22の幅方向端部が大きく開いて
おり、その部分は接合していないことが判る。
【0041】図4(b)は、従来法で突合せ部22の幅
方向端部近傍を予備接合した場合の圧延前後の試料の平
面形状を示しており、破線は圧延前の形状、実線は圧延
後の形状である。この図から、圧延後の突合せ部22の
幅方向端部の開きは完全に防止されており、予備接合部
23が有効であることが判る。
【0042】図4(c)は本発明の方法で、シートバー
を幅方向端部で一部重ねて鍛造して突出部の重ね部24
を形成した後圧延した場合の加工前後の試料の平面形状
を示しており、破線は鍛造前の形状、実線は圧延後の形
状である。この図から、圧延後の突合せ部22の幅方向
端部の開きは完全に防止されており、シートバーを重ね
合わせることが有効であることが判る。
【0043】図5(a)は本発明の方法により接合した
後、仕上げ圧延機で1パス圧延後のシートバーの平面状
況を示す図である。図5(b)は鍛造後の板幅の中央部
の圧延方向のJ−J断面図、図5(c)は鍛造後の重ね
部の圧延方向のK−K断面図、図4(d)は圧延後の板
幅の中央部の圧延方向のJ−J断面図である。
【0044】シートバーの重ね部21では、鍛造により
突合せ部22が伸ばされており、また突合せ部22同士
がせん断摺動しており、その部分が接着している。ま
た、幅方向中央部では、鍛造により突合せ部22同士が
摩擦摺動しており、新生面の発生によって接合しやすく
なっている。
【0045】一方圧延後の突合せ部22幅方向中央部で
は、圧延により後行のシートバーの突合せ部22が先行
のシートバーの突合せ部22を包み込む変形が発生し、
突合せ部22が伸ばされるとともに、突合せ部22同士
がせん断摺動しており、その部分が接着した。
【0046】即ち本発明の接合の原理は、鍛造と圧延に
よりシートバーの突合せ部22同士がせん断摺動を受け
るとともに延伸されるので新生面が発生し、その部分が
金属結合することにある。また本発明の方法であれば、
突合せ部の幅方向全長に亘って接合が生じるので、溶接
を一切使用せずに突合せ部の幅方向端部の開きを原理的
に防止する作用がある。
【0047】次に、本発明の方法が接合強度を安定確保
する作用について説明する。
【0048】一般論的に接合するために特に重要な条件
として、突合せ部合わせ面の清浄化、突合せ部合わ
せ面の活性化、突合せ部合わせ面の密着化が挙げられ
る。即ち、接合する時点で突合せ部のスケールを除去し
て金属表面を露出させること、突合せ部の温度を高温に
保つこと、突合せ部を相互に押しつけて密着させること
が接合を確実にするために特に重要である。
【0049】本発明においても、これらの3条件を制御
して接合強度の増加を図っており、表1に本発明の対策
が接合条件に及ぼす効果を示す。
【0050】
【表1】
【0051】即ちシャーによりシートバーを切断するこ
とにより新生面が生じるため、清浄性が増加すると同時
に活性も増す。また切断によって凹凸の多いトップ部と
ボトム部が除去されるので、平滑な面が形成されて、密
着性を向上する。
【0052】また鍛造の際に、ピンチロールによるシー
トバーの押し込みを行うので、突合せ部の密着性を高め
る。
【0053】更にシートバーを一部重ねて鍛造して接合
するので、突合せ部の側端部の開きを防止して密着性を
著しく高める。また、突合せ部の界面の延伸や相互せん
断摩擦が生じるため、突合せ部のスケールを除去して清
浄性を高めるとともに、突き合わせ界面の発熱により活
性化させている。
【0054】また圧延の際に、ピンチロールによるシー
トバーの押し込みを行うことにより、突合せ部の密着性
を高めることができる。また図5に示す圧延による材料
の変形により、突合せ部に著しく大きな押し圧力が発生
し、突合せ部の密着性を高めるとともに、新生面が発生
して清浄性を著しく向上する。
【0055】以上本発明は、接合強度の安定確保に効果
があることが判る。また本発明の方式であれば、前述の
ように仕上げ圧延で板破断が生じるという従来方式の欠
点を改善しており、仕上げ圧延機で作用する張力によっ
ても切断しない強固な接合が可能となる。
【0056】
【実施例】図1に示す機構の圧延ラインにおいて表2に
示す条件で接合を行い、連続熱間圧延テストを行った。
この場合突出部20は図2(a−1),図3(c−
1),(c−2)に示すように、先行するシートバー
の一方の幅方向端部近傍と、後行するシートバーの他方
の幅方向端部近傍に設けたもの、先行するシートバー
の後端部の幅方向両端部近傍に設けたもの、後行する
シートバーの先端部の幅方向両端部近傍に設けたものの
3条件とした。
【0057】いずれの条件でも、先行のシートバーの後
端部と後行のシートバーの先端部は強固に接合され、仕
上圧延中にシートバーの板破断は発生せず、本発明が有
効であることが判明した。
【0058】
【表2】
【0059】
【発明の効果】以上説明したように本発明のツイストラ
ップ鍛造シートバー接合法は、シートバーの後端部,先
端部の幅方向端部に突出部を設け、これら突出部を他方
のシートバーに重ねて重ね部を形成し、さらに先端部を
突き合わせて密着させ、前記重ね部を板厚方向に鍛造圧
下して予め固相接合した後、後行シートバーで先行する
仕上げ圧延中のシートバーを押しながら圧延することに
より、シートバーの端面の開きおよび板幅端部の破断を
防止しつつ強固に圧延接合され、全連続熱間圧延を行う
に際して、シートバーの接合強度が向上して、シートバ
ー圧延における生産性向上に顕著な効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の接合法を実施するに好適な設備の圧延
ライン例を示す図面である。
【図2】本発明の接合法の態様例を示し、(a−1),
(a−2)図はシャーで剪断後の突き合わせ部および重
ね部の図面、(b−1),(b−2)図は圧延前のシー
トバーの状態の図面、(b−3)図はI−I部断面図で
ある。
【図3】(c−1),(c−2)図は本発明の接合法の
他の態様例を示し、シャーで剪断後の突き合わせ部およ
び重ね部を示す図面である。
【図4】プラスティシンを用いた模擬実験による接合の
結果を示し、(a)図は従来例で予備接合しない場合,
(b)図は従来例で予備接合した場合,(c)図は本発
明例の場合のそれぞれの平面形状を示す図面である。
【図5】(a)図は本発明の方法により接合し1パス圧
延後のシートバーの平面状況を示し、図5(b)図は板
幅の中央部のJ−J部断面図、図5(c)図は重ね部の
K−K部断面図、図5(d)図は圧延後の中央部のJ−
J部断面図である。
【図6】(a)〜(c)図は、押し込み式圧延接合機構
を用いた従来の接合プロセスを示す図面である。
【図7】従来の移動式接合機とスイングローラー式テー
ブルを用いた接合プロセスを示す図面である。
【符号の説明】
1 粗圧延機 2 コイルボックス 3 レベラー 4 シャー 5 シートバーの送り用ピンチロール 6 シートバー重ね装置 7 鍛造装置 8 上ロールー昇降可能なピンチロール 9 仕上げスケールブレーカー 10 仕上げ圧延機 11 コイル 12 後行シートバー 13 先行シートバー 14 ピンチロール 15 押し込み圧延用ピンチロール 16 移動式接合機 17 ルーパー 20 突出部 21 重ね部 22 突合せ部 23 予備接合部 24 突出部の重ね部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年6月15日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】(1) 本発明は、粗圧延後のシートバー
を先行する仕上げ圧延中のシートバーに接合して連続的
に圧延する全連続熱間圧延のシートバーの接合法におい
て、前記先行する仕上げ圧延中のシートバーの後端部も
しくは前記粗圧延後のシートバーの先端部の少なくとも
どちらか一方の幅方向端部近傍に突出部を設けるととも
に、該突出部を他方のシートバーに重ねて重ね部を形成
し、さらに先行する仕上げ圧延中のシートバーの後端部
と、粗圧延後のシートバーの先端部を突き合わせて密着
させ、少なくとも前記重ね部を板厚方向に鍛造圧下して
接合した後、粗圧延後のシートバーで先行する仕上げ圧
延中のシートバーを圧延方向に押しながら圧延すること
を特徴とする全連続熱間圧延のツイストラップ鍛造シー
トバーの接合法。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0050
【補正方法】変更
【補正内容】
【0050】
【表1】
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】(a)図は本発明の方法により接合し1パス圧
延後のシートバーの平面状況を示し、図5(b)図は
造後の板幅の中央部のJ−J部断面図、図5(c)図は
鍛造後の重ね部のK−K部断面図、図5(d)図は圧延
後の中央部のJ−J部断面図である。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】符号の説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【符号の説明】 1 粗圧延機 2 コイルボックス 3 レベラー 4 シャー 5 シートバーの送り用ピンチロール 6 シートバー重ね装置 7 鍛造装置 8 上ロールが昇降可能なピンチロール 9 仕上げスケールブレーカー 10 仕上げ圧延機 11 コイル 12 後行シートバー 13 先行シートバー 14 ピンチロール 15 押し込み圧延用ピンチロール 16 移動式接合機 17 ルーパー 20 突出部 21 重ね部 22 突合せ部 23 予備接合部 24 突出部の重ね部
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B23K 20/04 K

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粗圧延後のシートバーを先行する仕上げ
    圧延中のシートバーに接合して連続的に圧延する全連続
    熱間圧延のシートバーの接合法において、前記先行する
    仕上げ圧延中のシートバーの後端部もしくは前記粗圧延
    後のシートバーの先端部の少なくともどちらか一方の幅
    方向端部近傍に突出部を設けるとともに、該突出部を他
    方のシートバーに重ねて重ね部を形成し、さらに先行す
    る仕上げ圧延中のシートバーの後端部と、粗圧延中のシ
    ートバーの先端部を突き合わせて密着させ、少なくとも
    前記重ね部を板厚方向に鍛造圧下して接合した後、粗圧
    延後のシートバーで先行する仕上げ圧延中のシートバー
    を圧延方向に押しながら圧延することを特徴とする全連
    続熱間圧延のツイストラップ鍛造シートバーの接合法。
  2. 【請求項2】 突出部が、先行するシートバー後端部の
    一方の幅方向端部近傍と、後行するシートバー先端部の
    前記先行するシートバー後端部の一方の幅方向端部近傍
    に対して他方の幅方向端部近傍に設けられ、一方の突出
    部をシートバーのパスライン高さよりも少なくともシー
    トバー厚さ上方もしくは下方に曲げるとともに、他方の
    突出部をシートバーのパスライン高さよりも少なくとも
    シートバーの厚さ下方または上方に曲げた後重ね部を形
    成することを特徴とする請求項1に記載の全連続熱間圧
    延のツイストラップ鍛造シートバーの接合法。
  3. 【請求項3】 突出部が、突出部の平面形状に対応した
    形状の刃型を持つクロップシャーによりシートバーの先
    端部または後端部を切断することによって設けられるこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2に記載の全連続
    熱間圧延のツイストラップ鍛造シートバーの接合法。
  4. 【請求項4】 先行するシートバーと後行するシートバ
    ーをそれぞれ単数または複数のピンチロールにより挟ん
    で、該両方のシートバーを相互に押しつけながら鍛造す
    ることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいづれか
    に記載の全連続熱間圧延のツイストラップ鍛造シートバ
    ーの接合法。
  5. 【請求項5】 重ね部の鍛造圧下に、プレス金型が圧延
    方向に移動する固定式プレスを用いることを特徴とする
    請求項1ないし請求項4のいづれかに記載の全連続熱間
    圧延のツイストラップ鍛造シートバーの接合法。
  6. 【請求項6】 重ね部の鍛造圧下に、ローラー鍛造装置
    を用いることを特徴とする請求項1ないし請求項4のい
    づれかに記載の全連続熱間圧延のツイストラップ鍛造シ
    ートバーの接合法。
JP6109155A 1994-04-26 1994-04-26 全連続熱間圧延のツイストラップ圧延シートバー接合法 Withdrawn JPH07290113A (ja)

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