JPH07289920A - 脱色用樹脂 - Google Patents

脱色用樹脂

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JPH07289920A
JPH07289920A JP7042104A JP4210495A JPH07289920A JP H07289920 A JPH07289920 A JP H07289920A JP 7042104 A JP7042104 A JP 7042104A JP 4210495 A JP4210495 A JP 4210495A JP H07289920 A JPH07289920 A JP H07289920A
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JP
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group
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solution
resin
mol
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JP7042104A
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English (en)
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Hideaki Kiba
秀明 木庭
Hirohisa Kubota
裕久 久保田
Shintaro Sawada
慎太郎 澤田
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 架橋性アニオン交換体であって、下記一般式
(I) 【化1】 (一般式(I)中、Aは直接結合又は炭素数1から4の
直鎖状又は分岐状アルキレン基、Bは炭素数1から8の
直鎖状、分岐状又は環状のアルキレン基、R1 、R2
3 は同じか又は異なっていてもよい炭素数1から4の
アルキル基、或いはアルカノール基を示し、Xはアンモ
ニウム基に配位した対イオンを示し、ベンゼン環Dは、
アルキル基或いはハロゲン原子で置換されていてもよ
い。)で表わされる構成単位と不飽和炭化水素基含有架
橋性単量体から誘導される構成単位とを含有する脱色用
樹脂。 【効果】 高温でも使用することができるため、脱色プ
ロセス上有利であり脱色能に優れている。化学的安定性
に優れ、繰り返し使用することができ、種々の着色溶液
の脱色を効率的に行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐熱性に優れ、種々の
溶液から着色物質の吸着又は分離するのに適した、脱色
用樹脂に関するものである。詳しくは、醗酵液、柑橘搾
汁、ジュース、糖液、アミノ酸等に存在する着色成分、
有機酸等の弱電解質、及び酸性有機化合物中の着色物質
の吸着又は分離に適した耐熱性に優れたアニオン交換体
(イオン交換樹脂、イオン交換膜、イオン交換繊維)に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、製菓用ブドウ糖、甘しょ糖、
甜菜糖、ビート糖、デンプン糖等の糖液、アミノ酸、ジ
ュース、有機酸等の各種の溶液の着色成分の脱色には、
脱色性能(脱色処理量、脱色率、脱着率)、化学的安定
性、強度及び価格の観点からスチレン系陰イオン交換体
が使用されている。例えば、ダイヤイオン(ダイヤイオ
ンは三菱化成の登録商標)SA10A、SA11A、P
A308、アンバーライト(アンバーライトはローム&
ハース社の登録商標)IPA−400、IRA−90
0、WOFATIT(ボファチットはケミ社の登録商
標)AD41等である。これらのイオン交換樹脂は、イ
オン交換基としてトリメチルアンモニウム基を有するも
のである。例えば、これらのスチレン系樹脂を用いる脱
色方法としては、特開昭50−77552号公報(中日
本氷糖(株) 糖液の脱色、脱塩処理方法)、特開昭5
1−22834号公報(三菱化成(株) イオン交換樹
脂による脱色方法)、特公昭56−1080号公報(ロ
ーム&ハース社 砂糖の精製法)、特公昭60−998
号公報(オルガノ社 糖液の処理方法)、特願平3−2
38671号公報(糖液精製用架橋アニオン交換体、三
菱化成(株))等が知られている。その他、アクリレー
ト系強塩基性樹脂アンバーライト(登録商標)IRA−
458(Cl形)も脱色用樹脂として使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のスチレン系陰イ
オン交換樹脂を脱色用樹脂として用いる場合、以下の欠
点がある。 トリメチルアンモニウム基、或いはヒドロキシエチル
ジメチルアンモニウム基をイオン交換基としたアニオン
交換樹脂は、耐熱性が低いことが知られている。通常、
糖液は濃度が高く、粘稠であるため、高温条件下で脱色
処理が行われる。しかしながら、従来のイオン交換基は
耐熱性が低いため、使用できるアニオン交換体の限界温
度は、50℃から70℃である。
【0004】トリメチルアンモニウムをイオン交換基
とするアニオン交換樹脂は室温から高温の条件下では、
トリメチルアンモニウムが脱離しやすく(中性塩分解容
量の低下)、また、メチル基が脱離し易い(弱塩基化)
ため、アニオン交換体の寿命が短く、化学的に安定であ
るとは言えない。更に、イオン交換基の脱離によりトリ
メチルアミンが生成するため、溶出液はアミン臭がし、
有機物で汚染されるという欠点があった。
【0005】トリメチルアンモニウム基をイオン交換
基とするアニオン交換体は、窒素原子のα位にベンゼン
環が存在するため、そのアミンの塩基度は低いことが知
られている。アミンの塩基度を上げるためには、ベンゼ
ン環のM効果をなくするため、ベンゼン環とアニオン交
換基を隔てる必要がある。 耐熱性を向上させる方法として、ベンゼン環とアンモ
ニウム基の間にポリアルキレン鎖を介在させたアニオン
交換体が報告されている(特開平4−349941号)
が、ポリアルキレン鎖がエチレン鎖である場合には、ホ
フマン分解(E2脱離反応)が起こりやすい。このホフ
マン分解を抑制するため、α位にジメチル基を導入した
1,1−ジメチルエチレン鎖の場合には、メチル基の立
体障害のためトリメチルアンモニウム基の熱的安定性が
悪いことが報告されている(J.Appl.Poly
m.Sci.,8.1659(1964))。従って、
アルキレン鎖を導入した場合、トリメチルアミンの脱離
反応を抑制するためにはアルキレン鎖は、プロピレン鎖
以上でなければならない。しかしながら、かかるアニオ
ン交換体を製造するためには、Grignard反応
(J.Amer.Chem.Soc.,96.710
1,(1974),Synth.Comm.,20(1
5)2349(1990))を使用しなければならない
ため工業的な樹脂の製造が困難であり、得られた樹脂は
高価である。更に、アルキレン鎖で構成されているた
め、得られる高分子は疎水性樹脂となる。この結果、樹
脂の水分含有率や膨潤度が低下し、製造上、不利であっ
た。
【0006】従来のアニオン交換体の場合には、耐熱性
が充分でないため、糖液の精製には次のような欠点があ
る。すなわち、糖液の脱色精製においては、高温ほど脱
色効率が高いが、従来のアニオン交換体による場合は、
その耐熱温度は、50℃〜70℃が上限である。また、
脱色目的以外の精製、例えば、スケール(硫酸カルシウ
ム)の生成を抑制するため、糖液中の硫酸イオンを塩化
物イオンに交換する場合においては、通液温度が高いほ
ど糖液の粘度を小さくすることができ、通液時の圧力損
失が小さくし得るためにプロセス上有利である。本発明
の目的は、従来のアニオン交換体を使用した場合に比
べ、より高い温度での通液処理を可能にした脱色用樹脂
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の問題を解
決するためになされたものであり、その要旨は、架橋性
アニオン交換体であって、下記一般式(I)
【0008】
【化2】
【0009】(一般式(I)中、Aは直接結合又は炭素
数1から4の直鎖状又は分岐状アルキレン基を表わし、
Bは炭素数1から8の直鎖状、分岐状又は環状のアルキ
レン基を表わし、R1 、R2 、R3 は同じか又は異なっ
ていてもよい炭素数1から4のアルキル基、或いはアル
カノール基を示し、Xはアンモニウム基に配位した対イ
オンを示し、ベンゼン環Dは、アルキル基或いはハロゲ
ン原子で置換されていてもよい。)で表わされる構成単
位と不飽和炭化水素基含有架橋性単量体から誘導される
構成単位とを含有することを特徴とする脱色用樹脂に存
する。
【0010】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
脱色用樹脂とは、一般式(I)で表わされる構造単位を
含んでいることを特徴とする水不溶性架橋共重合体であ
るアニオン交換体である。一般式(I)におけるアルキ
レン鎖Bの炭素数は、イオン交換基の耐熱性を発現する
ために少なくとも1以上であることが必要である。エチ
レン鎖である場合には、ホフマン分解(E2脱離反応)
が起こりやすい。更に実用的な耐熱性を考慮すると、ア
ルキレン鎖はブチレン鎖以上であることが好ましい。し
かしながら、アルキレン鎖Bの鎖長が長くなった場合に
は、構成単位(I)の分子量が大きくなるため、アニオ
ン交換体の単位重量当たりのイオン交換容量が減少し、
交換容量の減少につながる。それ故アルキレン鎖Bの炭
素数は、8以下であることが好ましい。
【0011】アルキレン鎖Bとしては、例えば、メチレ
ン鎖、エチレン鎖、イソプロピレン鎖、ブチレン鎖、オ
クチレン鎖等の直鎖状アルキレン基、分岐状アルキレン
基、連鎖中にシクロヘキシル基、シクロペンチル基を含
有する環状アルキレン基が挙げられる。分岐状アルキレ
ン基のアルキル基は、どこに位置してもよい。一方、ベ
ンゼン環に結合しているアルキレン鎖Aは、ベンゼン環
の酸化反応を抑制することにあると考えられる。Aの炭
素数が0(直接結合)であるフェノキシ基の場合、ベン
ゼン環が酸化されやすく、イオン交換基の脱落につなが
りやすい。従って、ベンゼン環に結合しているアルキレ
ン鎖Aの鎖長は、炭素数が1以上であることが好まし
い。メチレン鎖の場合、溶存酸素が存在する条件下で
は、ベンジル基が酸化され安息香酸誘導体になることも
考えられる。しかしながら、Bと同様、Aの鎖長が長く
なった場合には、単位重量当たりのイオン交換基の減少
につながるため、アルキレン鎖Aの炭素数は4以下であ
ることが好ましい。例えば、メチレン鎖、エチレン鎖、
イソプロピレン鎖、ブチレン鎖等の直鎖状アルキレン
基、分岐状アルキレン基等が挙げられる。分岐状アルキ
レン基のアルキル基は、どこに位置していてもよい。
【0012】製造法及び製造コストの点からは、アルキ
レン鎖Aは、メチレン鎖又はエチレン鎖であり、アルキ
レン鎖Bは、ブチレン鎖であることが好ましい。ここ
で、イオン交換基に結合したアルキレン鎖Bは耐熱性を
向上させるのに寄与し、ベンゼン環に結合したアルキレ
ン鎖Aはベンゼン環の酸化反応を抑制するのに寄与して
いると推定される。従って、イオン交換体の耐熱性を発
現するために特に重要なのは、イオン交換基に結合した
アルキレン鎖Bの鎖長である。
【0013】イオン交換基を有するアルコキシアルキレ
ン基は、製造上、多くはスチレン残基のp位に導入され
る。たとえこのアルコキシアルキレン基が、m位あるい
はo位に導入された場合でも、アンモニウム基とベンゼ
ン環の距離が数Å以上であるため、ベンゼン環とポリエ
チレン鎖により立体的な影響は少ない。従って、イオン
交換基を有するアルコキシアルキレン基は、ベンゼン環
のどの位置に置換されていてもよい。
【0014】本発明におけるアニオン交換体は、種々の
製造方法で作ることができる。下記一般式(II)(A
は直接結合又は炭素数1から4の直鎖状又は分岐状アル
キレン基を表わし、Bは炭素数1から8の直鎖状、分岐
状又は環状のアルキレン基を表わし、Zはイオン交換基
に変換し得る官能基を表わす。例えば、塩素、臭素、沃
素等のハロゲン原子又はトシル基等が挙げられる。)で
表わされる前駆体単量体を合成させ、架橋剤及び必要に
応じて第3の単量体成分とともに共重合を行った後、ア
ミンと反応させイオン交換基に変換する方法、
【0015】
【化3】
【0016】一般式(III )で表わされる構造単位を
有する単量体を、架橋剤等とともに重合する方法が挙げ
られる。一般式(III )中A,B,R1 〜R3 ,D及び
Xは、一般式(I)におけるのと同義である。Xは、イ
オン交換基に配位した対イオンであって、例えば、塩化
物イオン、臭化物イオン、沃化物イオン、硫酸イオン、
硝酸イオン、水酸基等が挙げられる。なお、硫酸イオン
のように2価のアニオンである場合は、一般式(I)の
繰り返し単位2分子に対して、1つの対イオンが配位す
る。
【0017】一般式(II)で表わされる前駆体となる重
合性単量体は、幾つかの方法で合成することができる。
クロロメチルスチレン(m及びp体の混合物であっても
よい)を、公知の技術(Polymer,1973,V
ol 14,330−332、Makromol.Ch
em.Rapid Commun.,7,143,19
86)に従って加水分解した後、1,ω−ジハロゲノア
ルカンを反応させる方法、或いは、公知の技術(Bul
l.Chem.Soc.Jpn.,1976,Vol
49,2500、)に従って、クロロメチルスチレンを
塩化水銀の存在下、テトラヒドロフランと反応させ、ω
−ハロゲノアルコキシアルキルスチレンを合成すること
ができる。更に、一般式(II)で表わされる単量体をア
ルキルアミン類でアミノ化し、アンモニウム基を有する
単量体(III )を合成することができる。勿論、一般式
(II)のベンゼン環Dは、アルキル基、或いはハロゲン
で置換されていてもよい。
【0018】本発明におけるアニオン交換体の製造にお
ける共重合体成分は、不飽和炭化水素含有架橋性単量
体、及び必要に応じて用いることができる第3の不飽和
炭化水素含有単量体である。この不飽和炭化水素含有架
橋性単量体は、水不溶性架橋共重合体を製造するために
必要である。この単量体としては、ジビニルベンゼン、
ポリビニルベンゼン、アルキルジビニルベンゼン、ジア
ルキルジビニルベンゼン、エチレングリコール(ポリ)
(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、(ポリ)エチレンビス(メタ)アク
リルアミド等が挙げられる。好ましくはジビニルベンゼ
ンである。その含有率が低い場合には、得られるアニオ
ン交換体は高膨潤性重合体となる。一方、含有率が高い
場合には、イオン交換基を有する構成成分(I)の含有
率が低くなるため、イオン交換容量が低下する。従って
本発明のアニオン交換体を製造する際の不飽和炭化水素
含有架橋性単量体の使用量は、アニオン交換体におい
て、不飽和炭化水素含有架橋性単量体から誘導される構
成単位が0.1%〜50モル%程度、好ましくは0.2
%〜25モル%となるように用いられる。
【0019】第3の不飽和炭化水素含有単量体は、アニ
オン交換体の機能を低減させない範囲において用いるこ
とができる。その重合性単量体としては、スチレン、ア
ルキルスチレン、ポリアルキルスチレン、(メタ)アク
リル酸エステル、(メタ)アクリル酸、アクリロニトリ
ル等が挙げられる。第3の不飽和炭化水素含有単量体の
使用量は、アニオン交換体において第3の不飽和炭化水
素含有単量体から誘導される構成単位が0%〜50モル
%、好ましくは0%〜20モル%となるように用いられ
る。
【0020】一般式(I)の構成単位を誘導しうる重合
性単量体の使用量はアニオン交換体において一般式
(I)に示される構成単位が5%〜99.9モル%、好
ましくは10〜99モル%となるように用いられる。こ
の場合、イオン交換容量を大きくするためには、一般式
(I)の含有率はできる限り高いことが好ましい。本発
明のアニオン交換体の有する重量当たりの交換容量(中
性塩交換容量)は、一般式(I)で表わされる構成要素
の分子量によっても異なる。すなわち、アルキレン鎖
A、B及びイオン交換基の置換基Rにより異なるが、一
般に、通常0.2meq/g〜5meq/gの範囲であ
る。(meq/gとは乾燥樹脂重量当たりのミリ当量を
表わす。)更に好ましくは、1.5meq/g〜4.5
meq/gの範囲である。体積当たりのイオン交換容量
は、膨潤度により異なるが、通常、0.3meq/ml
〜1.5meq/mlである。
【0021】本発明のアニオン交換体は一般式(I)の
構成単位を誘導し得る重合性単量体、架橋性単量体及び
要すれば第3の単量体を重合開始剤の存在下、重合する
ことによって製造される。重合開始剤としては、過酸化
ベンゾイル(BPO)、過酸化ラウロイル、t−ブチル
ハイドロパーオキサイド等の過酸化物系重合開始剤、ア
ゾビスイソブチロニトリル(AIBN)、2,2′−ア
ゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)(商品名;
V−65(和光純薬))2,2′−アゾビス(2−メチ
ルプロピオンアミジン)・二塩酸塩(商品名;V−50
和光純薬、水溶性重合開始剤)等のアゾ系重合開始剤等
が用いられる。その含有率は、通常、全単量体に対し
て、0.1%〜5重量%である。重合温度は、重合開始
剤の半減期温度、含有率、単量体の種類等により異なる
が、通常は、40℃〜150℃、好ましくは50℃〜1
00℃で使用される。重合開始は、1時間〜30時間、
好ましくは、1時間〜15時間である。
【0022】これらの重合反応において、必要に応じ
て、上記各単量体成分に溶解する溶媒を添加していても
よい。これらの単量体に対して貧溶媒であるトルエン、
ヘキサン等非極性有機溶媒を添加し共重合を行った場合
には、多孔性構造を有するアニオン交換体が得られる。
一方、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等の良
溶媒を添加した場合には、膨潤性のアニオン交換体が得
られる。これら溶媒の種類、添加量等により生成する多
孔性担体の物理構造が異なり、これらの溶媒を制御する
ことにより、目的とする多孔性担体を得ることができ
る。その他、例えば、溶媒として、水、メタノール、エ
タノール、アセトン等の溶媒、又はこれらの溶媒の混合
溶液が使用される。その添加量は、全単量体成分に対し
て、0%〜100重量%の範囲である。
【0023】一般式(II)及び下記一般式(IV)のZを
アンモニウム基−NR123 に変換する方法は、公
知の方法に従って行うことができる。
【0024】
【化4】
【0025】(式(IV)中、A,B,Zは前述と同義で
ある)Zが、ハロゲン原子の場合、適切な溶媒の存在
化、3級アミンを反応させアンモニウム基に変換するこ
とができる。Zがトシル基の場合にも同様に、上記反応
によりアンモニウム基に変換することができる。上記の
アンモニウム基を導入する際、樹脂を膨潤させるため、
溶媒を添加するのが一般的である。用いられる溶媒とし
ては、例えば、水、メタノール、エタノール等のアルコ
ール類、トルエン、ヘキサン等の炭化水素類、ジクロロ
メタン、1,2−ジクロロエタン等の塩素系炭化水素
類、ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラ
ン等のエーテル類、その他ジメチルホルムアミド、アセ
トニトリル等の溶媒が単独、又は混合溶液として用いら
れる。反応温度は、反応様式、官能基の種類、溶媒の等
により異なるが、通常は、20℃〜100℃である。一
般式(III )で表わされる重合性単量体を、架橋剤とと
もに重合することによりアニオン交換体を得ることもで
きる。
【0026】上記単量体は、一般式(II)で表わされる
重合性単量体と同様にして上記架橋性単量体と共重合す
ることができる。この場合、イオン交換基を有する単量
体を架橋剤とともに架橋重合するため、上記のように重
合後、アミノ化反応等を行わなくてもよい。その後、公
知の方法によって対イオンを各種のアニオン形に変換
し、本発明のアニオン交換体が得られる。
【0027】一般式(I)のベンゼン環は、イオン交換
基を有するアルコキシアルキレン基以外に、アルキル基
或いはハロゲン原子で置換されていてもよい。アルキル
基としては、メチル基、エチル基等が挙げられ、ハロゲ
ンとしては、フッ素、塩素、臭素、沃素等が挙げられ
る。イオン交換基を構成するアルキル基R1 ,R2 ,R
3 は、炭素数1から4のアルキル基、或いはヒドロキシ
エチル基等のアルカノール基である。この場合も、単位
重量当たりの交換容量の低下をできる限り少なくするた
め、メチル基であることが好ましい。
【0028】本発明におけるアニオン交換体は公知の方
法に準じて製造され、種々の形状に成形することができ
る。球状のアニオン交換体は、水/油型又は油/水型の
懸濁重合により製造される。上記で示した単量体成分を
用い重合開始剤の存在下、浴比が1対2から6の範囲と
なるよう懸濁重合を行うことが好ましい。
【0029】脱色用樹脂としては、球状重合体だけでは
なく粉砕品等種々の形状のアニオン交換体も採用するこ
とができる。粉砕品は溶液重合等で塊状樹脂を得た後、
重合公知の方法に従って、目的の大きさに粉砕すればよ
い。その樹脂の平均粒径は、1μm〜2mmであること
が好ましい。本発明の脱色用樹脂はアミノ酸等の醗酵溶
液、ジュース、甘しょ糖、甜菜糖、糖液等の各種の溶液
特に有機酸に由来する着色成分の脱色に利用することが
できる。これらの被脱色溶液の溶液濃度は、通常Bri
xで表わし、通常5.0〜80の範囲である。
【0030】糖液の脱色工程においては、糖液の粘度は
大きいため、通液温度が高いほどプロセス上有利であ
る。強塩基性アニオン交換体の場合、対イオンによりア
ニオン交換体の耐熱温度は異なるが、本発明の重合体は
耐熱温度が高いため、通常、150℃以下、更に好まし
くは、100℃以下で使用される。一般的に、Cl形の
方がOH形よりも耐熱性が高く、多くの場合、Cl形の
方が脱色率が高いため、Cl形で使用される場合が多
い。
【0031】本発明の樹脂による脱色方法は、アニオン
交換体を多塔式装置の一部に組み込む(単床単塔式)又
は混合床として使用する方法、又はバッチ式で使用する
方法等が挙げられる。脱色は、陽イオン交換体処理の後
段あるいは陽イオン交換体との混合床で行われるのが一
般的である。本発明におけるアニオン交換体は、水酸化
ナトリウム等の塩基性水溶液、及び塩化ナトリウム溶液
等で再生することができる。また、化学的に安定である
ため、繰り返し使用が可能である。
【0032】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳細に説明する
が、本発明はその要旨を越えない限り、以下の実施例に
限定されるものではない。なおイオン交換容量の測定
は、ダイヤイオンマニュアル(三菱化学(株)発行)に
従って行った。
【0033】〔製造例−1〕 (4−ブロモブトキシメチルスチレンの合成1)300
mlの4ツ口フラスコに水酸化ナトリウム20g(0.
5mol)、水20mlを加え、撹拌し均一溶液とし
た。溶液温度を室温に戻した後、ビニルベンジルアルコ
ール(m体、及びp体の混合物)13.42g(0.1
mol)、1,4−ジブロモブタン32.39g(0.
15mol)、テトラブチルアンモニウムブロマイド
3.22g(0.01mol)をトルエン100mlに
溶解し、添加した。この混合溶液を激しく撹拌しなが
ら、40℃で6時間反応させた。反応後、溶液を分離
し、水で充分洗浄した。この有機相に硫酸マグネシウム
を加え乾燥した後、トルエンを減圧下で留去して得た溶
液をDPPH(ジフェニルピクリル−2−ヒドラジル)
存在下で真空蒸留(bp 125〜128℃/16P
a)して、無色透明溶液を得た。得られた溶液は、下記
のNMR及びIR吸収を有することによって4−ブロモ
ブトキシメチルスチレンの構造を確認した。収量は1
5.0g、収率は56%であった。
【0034】1H−NMRは日本電子製 EX−270
(270MHz、溶媒は全てCDCl3 を用いて測定し
た。TMS基準 δ;ppm。尚本化合物は、m体とp
体の混合物であるため、結合定数は算出できない。)、
赤外線吸収スペクトル(IRスペクトル)は島津製作所
製 FT−IR 4000を用いた。(( )内、b
r.は線幅が広い Sh.は鋭い Str.は大きな吸
収 med.は中程度の吸収であることを示す。)
【0035】1H−NMR;7.15−7.36(m:
芳香族水素)、6.61−6.73(m:ビニル基のα
位水素)、5.67−5.76(m:ビニル基のβ位水
素)、5.17−5.23(m:ビニル基のβ位水
素)、4.42と4.41(s:ベンジル位のメチレン
鎖)、3.33−3.45(m:Brのα位とδ位のメ
チレン鎖)、1.85−1.96(m:Brのβ位のメ
チレン鎖)、1.64−1.74(m:Brのγ位のメ
チレン鎖)。
【0036】IRスペクトル(NaCl法)2950
(sh.),2860(sh.),1630(s
h.),1440(med.),1360(me
d.),1250(med.),1110(st
r.),990(str.),910(str.),8
30(med.),800(med.),720(me
d.)。
【0037】〔製造例−2〕 (3−ブロモプロポキシメチルスチレンの合成)100
0mlの4ツ口フラスコに水酸化ナトリウム80g
(2.0mol)、1,3−プロパンジオール500g
(6.5mol)、ハイドロキノン1.5gを仕込み8
0℃にて2時間反応させた。続いてクロルメチルスチレ
ン(m体、及びp体の混合物)250g(1.5mo
l)を30分で滴下し添加した。この混合溶液をさらに
反応させた後、水浴で室温に冷却し食塩水(30wt
%)300mlに投入した。有機相を分離し、水相をト
ルエンにて抽出した。有機相とトルエンを合わせ、硫酸
マグネシウムを加え乾燥した後、トルエンを減圧下で留
去して得た溶液をDPPH(ジフェニルピクリル−2−
ヒドラジル)存在下で真空蒸留(bp 101〜3℃/
56Pa)して目的の3−ヒドロキシプロポキシメチル
スチレンを得た。収率は60%であった。
【0038】得られた3−ヒドロキシプロポキシメチル
スチレン192g(1.0mol)と脱水精製したピリ
ジン55mlを300ml四口フラスコに仕込み、ドラ
イアイス−エタノールで−10℃に保ちながら三臭化リ
ン108g(0.4mol)を滴下した。滴下終了後、
室温で15h撹拌した。反応混合物を食塩水(20wt
%)250mlに投入し、トルエンにて抽出した。有機
相を水−8%炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸
マグネシウムを加え乾燥した後、トルエンを減圧下で留
去して得た溶液をDPPH存在下で真空蒸留(bp 9
0〜91℃/45Pa)して目的の3−ブロモプロポキ
シメチルスチレンを得た。収率35%であった。得られ
た溶液は、 1H−NMRおよびIRスペクトルにて確認
を行った。
【0039】1H−NMR;7.18−7.40(m:
芳香族水素)、6.64−6.76(m:ビニル基のα
位水素)、5.70−5.79(m:ビニル基のβ位水
素)、5.20−5.28(m:ビニル基のβ位水
素)、4.50と4.49(s:ベンジル位のメチレン
水素)、3.48−3.62(m:エーテル酸素の隣接
するメチレン水素および末端Brの隣接するα位メチレ
ン水素)、2.06−2.16(m:Brのβ位のメチ
レン水素)。
【0040】IRスペクトル(NaCl法)2950
(sh.),2850(sh.),1440(we
k.),1360(med.),1250(me
d.),1110(str.),990(med.),
910(str.),800(sh.),720(me
d.)。
【0041】〔製造例−3〕 (5−ブロモペントキシメチルスチレンの合成)1Lの
4ツ口フラスコに、氷冷下、水酸化ナトリウム57g
(1.425mol)、脱塩水57mlを加え、1,5
−ジブロモペンタン98.33g(0.428mo
l)、テトラブチルアンモニウムブロマイド9.19g
(0.0285mol)をトルエン285mlの溶液を
加えた。溶液を50℃に設定し、ビニルベンジルアルコ
ール(m体、p体の混合物)38.25g(0.285
mol)、DPPH30mgのトルエン溶液70mlを
1時間かけて、滴下した。滴下中に原料の大部分が消失
した。この混合物を激しく撹拌しながら、60℃で8時
間反応させた。反応後、有機相を分離し、水で充分洗浄
した。この有機相に硫酸マグネシウムを加え乾燥した
後、トルエンを減圧下で留去して得た混合物をDPPH
存在下で真空蒸留(b.p.107−108℃/40P
a)して、無色透明溶液の液体を得た。得られた溶液
は、NMRによって構造を確認した。5−ブロモペント
キシメチルスチレンの収量は40.8g、収率は51%
であった。
【0042】1H−NMR;7.36−7.40(m:
芳香族水素)、7.22−7.31(m:芳香族水
素)、6.65−6.76(m:ビニル基のα位水
素)、5.70−5.78(m:ビニル基のβ位水
素)、5.20−5.26(m:ビニル基のβ位水
素)、4.48と4.47(s:ベンジル位のメチレン
水素)、3.44−3.48(m:Brのα位とε位の
メチレン水素)、3.36−3.41(m:酸素のα位
のメチレン水素)、1.80−1.91(m:酸素のβ
位のメチレン水素)、1.59−1.68(m:Brの
β位のメチレン水素)、1.47−1.54(m:Br
のγ位のメチレン水素)。
【0043】IRスペクトル(NaCl法)2940
(sh.),2860(sh.),1630(s
h.),1455(med.),1360(st
r.),1245(med.),1105(st
r.),990(med.),910(str.),8
30(med.),800(med.),715(me
d.),645(med.),560(med.)。
【0044】〔製造例−4〕 (6−ブロモヘキソキシメチルスチレンの合成)冷却
管、等圧滴下ロートを備えた1Lの4ツ口フラスコに、
氷冷下水酸化ナトリウム100g(2.5mol)、脱
塩水100mlを加え、均一溶液とした。溶液温度を室
温に戻し、1,6−ジブロモヘキサン331g(1.3
6mol)、テトラ−n−ブチルアンモニウムブロマイ
ド16.2g(50.2mol)のトルエン500ml
溶液を加えた。溶液を50℃に設定し、ビニルベンジル
アルコール(m体、及びp体の混合物)49.7g(3
66mmol)、DPPH50mgのTHF溶液100
mlを90分かけ滴下した。懸濁状態になるように激し
く撹拌しながら、55℃で5時間反応した。反応後、有
機相を分離し水で充分洗浄した。トルエンを減圧下で留
去して得た混合物をDPPH存在下で真空蒸留(b.
p.88〜92℃/200Pa)で、1,6−ジブロモ
ヘキサンを除去した。その後、シリカゲルカラム(ワコ
ーゲルC−200)クロマトグラフィーを用いて精製し
た。6−ブロモヘキソキシメチルスチレンは、淡黄色透
明の粘稠な溶液であった。 1H−NMRによって構造を
確認した。6−ブロモヘキソキシメチルスチレンの収率
は70%であった。
【0045】1H−NMR;7.20−7.41(m:
芳香族水素)、6.64−6.76(m:ビニル基のα
位水素)、5.70−5.79(m:ビニル基のβ位水
素)、5.20−5.27(m:ビニル基のβ位水
素)、4.48と4.47(s:ベンジル位のメチレン
水素)、3.41−3.47(m:エーテル酸素の隣接
するメチレン水素)、3.34−3.41(m:末端B
rの隣接するメチレン水素)、1.82−1.92(b
r.m:Brのε位のメチレン水素)、1.57−1.
65(br.m:Brのβ位のメチレン水素)、1.3
6−1.47(br.m:Brのγ位とδ位のメチレン
水素)。
【0046】IRスペクトル(KBr法);2950
(sh.),2850(sh.),1440(we
k),1360(med.),1250(med.),
1110(str.),990(med.),910
(str.),800(sh.),720(me
d.)。
【0047】〔実施例−1〕窒素ガス導入管、冷却管を
備えた500mlの4ツ口フラスコに脱塩水200m
l、2%ポリビニルアルコール水溶液50mlを加え、
窒素を導入し、溶存酸素を除去した。一方、4−ブロモ
ブトキシメチルスチレン46.4g、ジビニルベンゼン
1.72g(工業用;純度56%)、及びAIBN0.
4gを溶解したモノマー相を調製し、水相と同様、溶存
酸素を除去した。モノマー溶液をフラスコに入れ、15
0rpmで撹拌し、モノマーの液滴を形成した。室温で
30分撹拌後、70℃に昇温し、70℃で18時間撹拌
した。重合後、ポリマーを取り出し、樹脂を水洗後、メ
タノールで3回洗浄した。重合収率は93%で、仕込み
架橋度4モル%の淡黄色透明球状の樹脂を得た。
【0048】冷却管を備えた500mlの4ツ口フラス
コに、上記樹脂を入れ、1,4−ジオキサン500ml
を加え、室温で撹拌した。この溶液に30%トリメチル
アミン水溶液200mlを加え、50℃で10時間反応
を行ってトリメチルアンモニウム基を導入した。反応
後、ポリマーを取り出し、充分水洗した。このアニオン
交換樹脂の対イオンを臭化物イオンから塩化物イオン
(Cl形)に変換するため、樹脂量に対して10倍量の
4重量%塩化ナトリウム水溶液を通液した。Cl形の樹
脂の下記性能を測定した。なお平均粒子径は750μm
であった。
【0049】
【表1】 中性塩分解容量 3.42 meq/g 中性塩分解容量 0.832meq/ml 水分含有率 57.0 % 膨潤度 4.11 ml/g
【0050】実施例−1で得られたアニオン交換樹脂の
IRスペクトルは下記の通りであった。 (KBr法)(対イオンXは、Cl形である)3450
(br.),2950(sh.),2870(s
h.),1640(br.),1480(str.),
1360(med.),1110(str.),970
(med.),910(med.),800(me
d.)。 (KBr法)(対イオンXは、OH形である)3400
(br.),2950(sh.),2870(s
h.),1650(br.),1480(str.),
1450(str.),1370(med.),109
0(str.),970(med.),910(me
d.),790(med.)。
【0051】〔実施例−2〕4−ブロモブトキシメチル
スチレンを44.7g、ジビニルベンゼン(工業用)を
2.60gとした以外は実施例−1と同様に反応を行
い、仕込み架橋度6モル%、平均粒子径730μmのア
ニオン交換樹脂を得た。重合収率は91%であった。
【0052】
【表2】 中性塩分解容量 3.21 meq/g 中性塩分解容量 0.919meq/ml 水分含有率 51.0 % 膨潤度 3.49 ml/g
【0053】〔実施例−3〕4−ブロモブトキシメチル
スチレンを42.9g、ジビニルベンゼン(工業用)を
3.46gとした以外は実施例−1と同様に反応を行
い、仕込み架橋度8モル%、平均粒子径750μmのア
ニオン交換樹脂を得た。重合収率は93%であった。
【0054】
【表3】 中性塩分解容量 3.32 meq/g 中性塩分解容量 1.02 meq/ml 水分含有率 44.5 % 膨潤度 3.25 ml/g
【0055】〔実施例−4〕クロロメチルスチレン−ジ
ビニルベンゼン共重合体は、文献(Polymer,1
4,July 1973 330−332)に従って、
ジビニルベンゼンの含有率が4モル%となるように調製
されたモノマー溶液を用いて重合し製造した。更に、上
記文献に従って、そのクロロメチル基を酢酸エステル誘
導体とした後、水酸化ナトリウム溶液で加水分解しビニ
ルベンジルアルコール−ジビニルベンゼン共重合体とし
た。
【0056】1リットルの4ツ口フラスコに、上記共重
合体50g、1,4−ジオキサン500ml、1,4−
ジブロモブタン200g(0.926mol)を加え、
50℃で30分撹拌し、ポリマーを膨潤させた。この中
へ、ナトリウムメトキシド31g(0.574mol)
を加え、70℃で10時間反応した。反応後、ポリマー
を取り出し、メタノールで充分洗浄した後、ポリマーを
水洗した。
【0057】500mlの4ツ口フラスコに、上記樹
脂、メタノール500mlを加え、室温で撹拌した。こ
の溶液に30%のトリメチルアミン水溶液200mlを
加え、50℃で10時間アミノ化反応を行った。反応
後、ポリマーを取り出し、充分水洗した。対イオンをC
l形に変換するため、樹脂量に対して10倍量の4%塩
化ナトリウム水溶液を通液した。得られた樹脂の平均粒
子径は560μmであった。
【0058】
【表4】 中性塩分解容量 2.32 meq/g 中性塩分解容量 0.71 meq/ml 水分含有率 44.5 % 膨潤度 3.25 ml/g
【0059】〔実施例−5〕5−ブロモペントキシメチ
ルスチレンを46.4g、ジビニルベンゼン(工業用)
を1.64gとした以外は実施例−1と同様に反応を行
い、仕込み架橋度4モル%、平均粒子径700μmのア
ニオン交換樹脂を得た。重合収率は90%であった。
【0060】
【表5】 中性塩分解容量 2.61 meq/g 中性塩分解容量 0.74 meq/ml 水分含有率 51.7 % 膨潤度 3.54 ml/g
【0061】〔実施例−6〕5−ブロモペントキシメチ
ルスチレンを44.7g、ジビニルベンゼン(工業用)
を2.47gとした以外は実施例−1と同様に反応を行
い、仕込み架橋度6モル%、平均粒子径720μmのア
ニオン交換樹脂を得た。重合収率は91%であった。
【0062】
【表6】 中性塩分解容量 3.00 meq/g 中性塩分解容量 0.93 meq/ml 水分含有率 51.7 % 膨潤度 3.25 ml/g
【0063】〔実施例−7〕6−ブロモヘキソキシメチ
ルスチレンを46.4g、ジビニルベンゼン(工業用)
を1.56gとした以外は実施例−1と同様に反応を行
い、仕込み架橋度4モル%、平均粒子径680μmのア
ニオン交換樹脂を得た。重合収率は89%であった。
【0064】
【表7】 中性塩分解容量 3.00 meq/g 中性塩分解容量 0.87 meq/ml 水分含有率 57.5 % 膨潤度 3.47 ml/g
【0065】〔実施例−8〕クロロメチルスチレン−ジ
ビニルベンゼン共重合体は、文献(Polymer,1
4,July 1973 330−332)に従って、
ジビニルベンゼンの含有率が3.2%となるように調製
されたモノマー溶液を用いて重合し製造した。得られた
共重合体の重合収率は83%であった。また、このもの
のジメチルホルムアミド(DMF)に対する膨潤度は、
6.90ml/g(乾燥共重合体)であった。
【0066】300mlの4ツ口フラスコに、ジメチル
ホルムアミド20ml、1,4−ジブタンジオール1
7.64g(0.195mol)、純度60%水素化ナ
トリウム2.61g(0.065mol)を加え、室温
にて1時間撹拌した後、80mlのジメチルホルムアミ
ドにて膨潤させた上記共重合体10gを添加し、乾燥窒
素気流下にて60℃で25時間反応させた。反応後、ヒ
ドロキシブトキシ化した共重合体を取り出し、水洗しア
セトンにて充分洗浄した後、さらに水洗し、真空乾燥し
た。
【0067】300mlの4ツ口フラスコに、ヒドロキ
シブトキシ化した共重合体5gを室温にてジメチルホル
ムアミド30mlで膨潤した後、ピリジン5.75gを
加え氷冷した。氷冷下、撹拌しながら塩化チオニル8.
70g(0.073mol)を30分かけて滴下した。
滴下終了後、70℃にて5時間反応させた。反応後、水
酸基をクロル化した共重合体を取り出し、水洗しアセト
ンにて充分洗浄した後、さらに水洗した。
【0068】ステンレス製の密閉容器にクロル化した共
重合体5gを入れ、さらにトリメチルアミン30%水溶
液25ml、メタノール10mlを加え、加圧下80℃
にて6時間アミノ化反応を行った。反応後、ポリマーを
取り出し、充分水洗した。対イオンをCl形に変換する
ため、樹脂量に対して10倍量の4%塩化ナトリウム水
溶液を通液した。得られた樹脂の性能は以下のとおりで
ある。
【0069】
【表8】 中性塩分解容量 2.46 meq/g 中性塩分解容量 0.58 meq/ml 水分含有率 63.3 %
【0070】〔実施例−9〕3−ブロモプロポキシメチ
ルスチレンを46.4g、ジビニルベンゼン(工業用)
を1.83gとした以外は実施例−1と同様に反応を行
い、仕込み架橋度4モル%、平均粒子径610μmのア
ニオン交換樹脂を得た。重合収率は86%であった。
【0071】
【表9】 中性塩分解容量 3.38 meq/g 中性塩分解容量 0.74 meq/ml 水分含有率 60.8 % 膨潤度 4.57 ml/g
【0072】〔実施例−10〕3−ブロモプロポキシメ
チルスチレンを44.7g、ジビニルベンゼン(工業
用)を2.74gとした以外は実施例−1と同様に反応
を行い、仕込み架橋度6モル%、平均粒子径650μm
のアニオン交換樹脂を得た。重合収率は83%であっ
た。
【0073】
【表10】 中性塩分解容量 3.33 meq/g 中性塩分解容量 0.88 meq/ml 水分含有率 52.6 % 膨潤度 3.80 ml/g
【0074】〔比較例−1〕 (メチレン鎖を有する4モル%I型ゲル型アニオン交換
樹脂);実施例−1で4−ブロモブトキシメチルスチレ
ンの代わりにクロロメチルスチレンを用いた以外は、実
施例−1と同様に行った。
【0075】〔比較例−2〕 (エチレン鎖を有する4モル%I型ゲル型アニオン交換
樹脂);実施例−1で4−ブロモブトキシメチルスチレ
ンの代わりに2−ブロモエチルスチレン(公知の方法に
従って、ブロモエチルベンゼンを原料として合成し
た。)を用いた以外は、実施例−1と同様に行った。
【0076】〔比較例−3〕 (ブチレン鎖を有する4モル%架橋I型アニオン交換樹
脂);実施例−1において、4−ブロモブトキシメチル
スチレンの代わりに4−ブロモブチルスチレンを使用し
た以外は、全く同様に行った。
【0077】〔比較例−4〕 (ブチレン鎖を有する6モル%架橋I型アニオン交換樹
脂);実施例−2において、4−ブロモブトキシメチル
スチレンの代わりに4−ブロモブチルスチレンを使用し
た以外は、全く同様に行った。
【0078】〔比較例−5〕 (ヘプチレン鎖を有する4モル%架橋I型アニオン交換
樹脂);実施例−1において、4−ブロモブトキシメチ
ルスチレンの代わりに7−ブロモヘプチルスチレンを使
用した以外は、全く同様に行った。
【0079】〔脱色試験〕 ●試験樹脂サンプル 上記実施例1〜3で得られた樹脂、並びに市販樹脂−1
ダイヤイオン(登録商標)SA10A(ゲル型スチレン
系強塩基性樹脂)を用いた。樹脂は全て、2N−水酸化
ナトリウム水溶液で完全に再生し、OH形で試験に供し
た。
【0080】●糖液の調製方法 原料糖液:市販のグラニュー糖2.0kgを脱塩水約2
Lに溶解し、Brix50の溶液を調製した。一方、原
料粗糖(粗糖カリュー糖750gを脱塩水約750ml
に溶解)もBrixが50となるよう調製した。両者の
溶液を混合し、カリュー糖の含有率が50%、Brix
が50となるように溶液を調製し、溶液をNo5Cの濾
紙で濾過しこれを原料溶液とした。
【0081】●実験方法 脱色性能の評価方法 2N−塩酸で完全に再生したダイヤイオンSK1B(強
酸性陽イオン交換樹脂)300mlをガラスカラムに充
填した。そこに予め調製した原糖液をSV(空間速度)
5hr-1で通液し、糖液中のカチオンを行った(pH
1.5〜2.2)。得られた糖液を90℃の恒温槽に通
し加温した。この糖液を各樹脂50.0mlに(外套付
きガラスカラム(14mmφ×40cm 層高約35c
m))に通液した。脱色試験は90℃で行った。糖液は
SV50(250ml/hr LV(線速度)1.6m
/h)で通液した。得られた糖液の電導度を常時測定
し、定期的にサンプリングし溶液の吸光度(420n
m)を測定した。
【0082】●電導度の測定 通液した溶液を電導度セル(セル定数 θ=0.1)を
通し、常時電導度(電導度計TOA EP−241)を
測定した。原料糖液の電導度は、以下の通りである。
【0083】
【表11】 糖液の電導度(μS/cm) Brix ;50.0 脱カチオン前;230 脱カチオン後;1200 脱色能の評価;脱色処理した溶液を定期的にサンプリン
グし、pH70.0±0.1に調製した。溶液の濃度の
変化をできる限り最小とするため、1Nの塩酸又は水酸
化ナトリウム水溶液で中和した。pHを調整した溶液を
0.45μmのフィルターで濾過し、溶液の420nm
における吸光度を測定した。
【0084】〔脱色試験評価結果〕上記に従って調製し
た糖液を用い、アニオン交換体の脱色性能を評価した。
結果を表−1に示す。
【0085】
【表12】 *:脱色処理量 10%漏出率
【0086】表中の漏出率は、以下の式で表した。漏出
率は原液糖液の吸光度に対して、溶出した糖液の吸光度
を漏出率とした。 脱色率=〔(溶離液の420nmにおけるAbs)/
(原料糖液の420nmにおけるAbs)〕×100
【0087】(アニオン交換樹脂の耐熱試験)実施例−
1、2、5〜7で製造されたアニオン交換体、及び比較
例1〜7のアニオン交換樹脂を用いた。アニオン交換樹
脂に10倍量の4%塩化ナトリウム水溶液を通液し対イ
オンをCl形とした後、これらの樹脂50mlをはかり
とった。これらの樹脂を、500mlの2N−水酸化ナ
トリウム水溶液を通液しOH形に再生し、体積を測定し
た。
【0088】得られた樹脂をガラス製オートクレーブ管
に入れ、OH形の樹脂の体積の0.8倍量の脱塩水を加
えた。管内の溶存酸素を除去するため、50℃に加温し
た状態で窒素ガスを1時間通じた。このオートクレーブ
管をオイルバスに浸し、100℃で30日間もしくは9
0日間静置した後、樹脂を取り出し、500mlの2N
−水酸化ナトリウム水溶液を通液しOH形に再生した。
再生後の樹脂の体積を測定した。更に、5倍量の4%塩
化ナトリウム水溶液を通液し、対イオンをCl形に変換
した。このときの樹脂の体積、及び樹脂の一般性能を測
定し、残存率を計算した。その耐熱試験結果を表−2に
示した。
【0089】
【表13】
【0090】(1)アニオン交換樹脂のイオン交換基
は、全てトリメチルアンモニウム基である。 (2)スペーサー:アニオン交換基とベンゼン環を結合
する官能基をいう。 (3)残存率:残存率は以下の式で表わされる。 残存率(%)=(耐熱試験後の中性塩分解容量meq/
ml×試験後のCl形の樹脂体積)÷(耐熱試験前の中
性塩分解容量meq/ml×試験前のCl形の樹脂体
積)×100 ・空欄は未実施 表−2より、本発明のアニオン交換体は従来のものと比
べ耐熱性に優れていることがわかる。
【0091】
【発明の効果】本発明の脱色用樹脂は、高温でも使用す
ることができるため、脱色プロセス上有利であり脱色能
に優れている。化学的安定性に優れ、繰り返し使用する
ことができ、種々の着色溶液の脱色を効率的に行うこと
ができる。従って、本発明の工業的価値は顕著である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C13D 3/14 // A23L 1/27 2/70

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 架橋性アニオン交換体であって、下記一
    般式(I) 【化1】 (一般式(I)中、Aは直接結合又は炭素数1から4の
    直鎖状又は分岐状アルキレン基を表わし、Bは炭素数1
    から8の直鎖状、分岐状又は環状のアルキレン基を表わ
    し、R1 、R2 、R3 は同じか又は異なっていてもよい
    炭素数1から4のアルキル基、或いはアルカノール基を
    示し、Xはアンモニウム基に配位した対イオンを示し、
    ベンゼン環Dは、アルキル基或いはハロゲン原子で置換
    されていてもよい。)で表わされる構成単位と不飽和炭
    化水素基含有架橋性単量体から誘導される構成単位とを
    含有することを特徴とする脱色用樹脂。
  2. 【請求項2】 一般式(I)で示される構成単位を5〜
    99.9モル%、不飽和炭化水素基含有架橋性単量体か
    ら誘導される構成単位を50〜0.1モル%及び前記構
    成単位とは異なる不飽和炭化水素基含有単量体を0〜5
    0モル%含有することを特徴とする請求項1に記載の脱
    色用樹脂。
  3. 【請求項3】 一般式(I)で表わされる構成単位中、
    Aが炭素数1から2のアルキレン基であり、Bが炭素数
    4から8のアルキレン基であることを特徴とする請求項
    1又は2に記載の脱色用樹脂。
  4. 【請求項4】 一般式(I)で表わされる構成単位中、
    Aがメチレン基であり、Bが炭素数4から6のアルキレ
    ン基であることを特徴とする請求項1又は2に記載の脱
    色用樹脂。
  5. 【請求項5】 一般式(I)で表わされる構成単位中、
    Aがメチレン基であり、Bがn−ブチレン基であること
    を特徴とする請求項3に記載の脱色用樹脂。
  6. 【請求項6】 一般式(I)で表わされる構成単位中、
    Aがエチレン基であり、Bがn−ブチレン基であること
    を特徴とする請求項3に記載の脱色用樹脂。
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