JPH07289758A - 自動ミシンの縫製データ作成装置 - Google Patents

自動ミシンの縫製データ作成装置

Info

Publication number
JPH07289758A
JPH07289758A JP8864294A JP8864294A JPH07289758A JP H07289758 A JPH07289758 A JP H07289758A JP 8864294 A JP8864294 A JP 8864294A JP 8864294 A JP8864294 A JP 8864294A JP H07289758 A JPH07289758 A JP H07289758A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sewing
point
position information
sewing machine
input
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8864294A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuji Inoue
和司 井上
Atsushi Kabano
淳 蒲野
Takashi Kondo
隆 近藤
Toru Takemura
徹 竹村
Yoshihide Sugihara
良英 杉原
Yoshihiro Hara
由浩 原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP8864294A priority Critical patent/JPH07289758A/ja
Publication of JPH07289758A publication Critical patent/JPH07289758A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sewing Machines And Sewing (AREA)
  • Automatic Embroidering For Embroidered Or Tufted Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 針落ち点が縫製点か空送り点かを示す縫製情
報を自動的に生成する自動ミシンの縫製データ作成装置
を提供する。 【構成】 図6においてステップ31で入力された位置
情報と直前の針落ち点の位置情報とから両者間の距離d
がステップ37において算出される。距離dが基準距離
より大きいか否かステップ39で判定され、大きいとき
はステップ35にて、針落ち点が空送り点であることを
示す縫製情報が生成され、大きくないときはステップ4
1で、針落ち点が縫製点であることを示す縫製情報が生
成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、業務用の自動ミシンに
所望の縫製動作を行なわせるための縫製データ、の作成
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、縫製動作を順次設定した縫製
データに従って、縫製動作を行なう自動ミシンが知られ
ている。この自動ミシンの動作に不可欠な縫製データ
を、効率的に作成するための縫製データ作成装置は、い
ろいろなタイプのものが実用化されているが、いずれの
タイプも、縫製データを作成する際には、作成装置が備
える入力装置を用いて、針落ち点の位置情報を順次入力
していくのが一般的である。針落ち点とは、実際に自動
ミシンが縫製を行なうときに自動ミシンの針を被縫製物
に突き刺すポイントのことである。位置情報は、予め設
定された原点からの絶対変位量であったり、或は直前の
針落ち点からの相対変位量であったりするが、いずれに
しても直交座標系であるxy座標で表されるのが通常で
ある。また、入力された位置情報は、RAM等の記憶装
置に格納されるのであるが、その格納のされ方も、その
ままの実寸法で格納されたり、自動ミシンの被縫製物支
持体を駆動するパルスモータのパルスカウント数として
格納されたり様々である。
【0003】縫製データを作成するには針落ち点の位置
情報の他にも、自動ミシンが実際に縫製を行なう際に必
要となる縫製情報も設定する必要がある。縫製情報の中
でも、その針落ち点が縫製点なのか空送り点であるのか
についての情報は、縫目を形成する上で基本的且つ重要
な情報である。
【0004】縫製点及び空送り点に付いて図2を用いて
説明する。図2は、縫製データに基づいて自動ミシンに
より縫製された簡単な縫製パターンの一例である。この
縫製パターンは針落ち点a1 から始まり、a2 、a3 、
a4 、……の順で被縫製物1上に縫目を形成して行き
(a4 とa5 の間は除く)、a7 で終了している。縫製
点とは、a2 、a3 、a4 、a6 のように、直前の針
落ち点との間に縫目を形成する針落ち点を言い、空送り
点とは、a5 のように直前の針落ち点との間に縫目を形
成しない針落ち点を言う。
【0005】針落ち点a7 も直前の針落ち点a6 との間
に縫目を形成するので縫製点であるが、縫製データの最
後の針落ち点であることから、特に終了点と言う。終了
点であることも縫製情報の中に設定される。また、針落
ち点a1 に関しては、当該縫製パターンの最初の針落ち
点であるため直前に針落ち点が存在しないが、自動ミシ
ンの制御上、空送り点と同様に自動ミシンを動作させれ
ば次の針落ち点との間に縫目を形成できることから、空
送り点として扱う。縫製データとして格納されるときに
は、予め設定された縫製点、空送り点、終了点を示すコ
ードに変換され、縫製情報の一部として格納される。
【0006】図2の縫製パターンを実現する縫製データ
は、例えば図3のように記述できる。針落ち点ai の位
置情報は座標(Xi 、Yi )として格納されている。な
お、縫製情報には、ここまでに挙げた縫製点、空送り
点、終了点であることを示すコードの他にも、様々なコ
ードが含まれるが、本発明に関連がないため、図3では
割愛してある。また、終了点についても本発明には関連
が薄いため、以降は縫製点と同一として扱うことにす
る。
【0007】入力した針落ち点が縫製点であるか空送り
点であるかの指定は、前記入力手段を用いて行なってい
くのであるが、一つの針落ち点毎にそれがどちらである
かを指定していくのは大変な手間となる。この対策とし
ては、例えば縫製点という指定をして位置情報の入力を
行なった後に、同じく縫製点である針落ち点を入力する
際には、縫製点であるという指定をせず、位置情報のみ
を入力し、縫製情報は直前の針落ち点のものを踏襲する
ようにすれば、最初の針落ち点は指定を省略できないも
のの、大幅にその手間を省くことができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の縫製データ作成装置において縫製データを作成す
る際には、前記のような、「直前の針落ち点の縫製情報
を踏襲する」という方策を用いたとしても、なお煩わし
い。縫製データは、縫目が連続したものを一組とする縫
目パターンが、複数組集まってできている場合が殆どで
あるため、その組数だけ縫製点指定と空送り点の指定を
しなければならない。空送り点については、殆どの場合
連続して登場することはないので、一回指定した後の針
落ち点は必ず縫製点として設定するようにすれば縫製点
の指定をする回数を減らすことができるが、空送り点を
指定する手間は省くことができない。
【0009】また、作成装置の使用者が、空送り点を指
定するのを忘れると、縫目の最大ピッチを越えた縫製点
を作ってしまう可能性がある。最大ピッチとは、被縫製
物に突き刺さった針を上昇させ、被縫製物から抜いたと
きから、最高点まで上昇した後、再び被縫製物に針を突
き刺すまでの時間内に被縫製物を針棒に対して相対移動
できる量の最大値を言う。該最大ピッチは該相対移動の
駆動機構のアクチュエータの性能などによって決まるた
め、全ての縫目はこの最大ピッチ以下に収まっている必
要があるが、ある縫目パターンの最後の針落ち点から次
の縫目パターンの最初の針落ち点までの距離が、最大ピ
ッチ以上離れている場合に、空送り点の指定を怠ると、
このような事態となる。
【0010】本発明は、前記課題に鑑みてなされたもの
であり、縫製データを作成する際に、縫目であるか空送
りであるかの指定を行なう手間を軽減し、且つ最大ピッ
チを越える縫目を作る可能性をなくすことを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めに、請求項1に記載の自動ミシンの縫製データ作成装
置は、自動ミシンが被縫製物に縫目を形成する位置を表
す位置情報を外部から入力するための位置情報入力手段
と、該位置情報入力手段により入力された位置情報を、
糸を切ってから該位置情報が表す位置まで被縫製物を移
動させ、縫目を該位置から改めて形成する空送り点であ
るか、糸を切ることなく該位置まで被縫製物を移動さ
せ、前回入力された位置情報が表す位置との間を糸で結
ぶ縫製点であるかを表す縫製情報と共に順次格納するこ
とにより、前記自動ミシンを制御するための縫製データ
を作成するデータ作成手段とを備えた自動ミシンの縫製
データ作成装置において、前記位置情報入力手段により
位置情報が入力されると、前記データ作成手段により前
回格納された位置情報の表す位置から当該入力された位
置情報の表す位置まで距離を算出する距離算出手段と、
該距離算出手段により算出された距離が、予め設定され
た基準距離に対して長いか否かを判定する判定手段と、
該判定手段が長いと判定すると、前記位置情報が表す位
置は空送り点であるという縫製情報を生成し、該判定手
段が短いか又は等しいと判定すると、該位置は縫製点で
あるという縫製情報を生成する縫製情報設定手段とを備
えたことを特徴とする。
【0012】請求項2に記載の自動ミシンの縫製データ
作成装置は、請求項1に記載の自動ミシンの縫製データ
作成装置において、前記基準距離を外部から設定するた
めの設定手段を備えたことを特徴とする。請求項3に記
載の自動ミシンの縫製データ作成装置は、請求項1又は
請求項2に記載の自動ミシンの縫製データ作成装置にお
いて、前記位置情報入力手段が、基準面,該基準面に対
向配置され該基準面上の任意の位置を指示するための指
示部,及び前記基準面と前記指示部との相対位置を外部
指令に応じた所定の駆動信号に基づいて変化させる駆動
手段を有する位置入力機構を備えると共に、前記駆動信
号に基づいて前記位置情報を入力することを特徴とす
る。
【0013】請求項4に記載の自動ミシンの縫製データ
作成装置は、請求項3に記載の自動ミシンの縫製データ
作成装置において、前記基準面が、自動ミシンの被縫製
物支持体であり、前記指示部が、前記自動ミシンの針棒
であり、前記駆動手段が、前記被縫製物支持体を前記針
棒に対して相対移動させる被縫製物支持体駆動手段であ
ることを特徴とする。
【0014】
【作用】請求項1に記載の自動ミシンの縫製データ作成
装置においては、まず、位置情報入力手段にて入力され
た針落ち点の位置情報と、データ作成手段によって格納
された直前の針落ち点の位置情報とから、距離算出手段
が該二針落ち点間の距離を算出する。次に、該距離が予
め設定された基準距離に対して長いか否かを判定手段が
判定し、長ければ該針落ち点は空送り点である、等しい
か若しくは短ければ縫製点であるという縫製情報を縫製
情報設定手段が生成する。
【0015】つまり、請求項1に記載の自動ミシンの縫
製データ作成装置においては、当該作成装置の使用者に
より入力された針落ち点とその直前に入力された針落ち
点との距離が、予め設定された基準距離よりも長ければ
空送り点として、等しいか若しくは短ければ縫製点とし
て縫製情報を設定することにより、使用者が縫製情報を
指定することなく縫製データを作成するようにしてい
る。
【0016】次に、請求項2に記載の発明では、請求項
1に記載の自動ミシンの縫製データ作成装置において、
前記基準距離を外部から設定するための設定手段を設け
るようにしている。従って、請求項2に記載の縫製デー
タ作成装置によれば、使用者がこの設定手段を用いるこ
とによって前記基準距離が、作成しようとする縫製デー
タに対応して最適な長さになるよう設定される。
【0017】ここで、位置情報入力手段としては、入力
ボード及び入力ペンやキーボード等のように、任意の位
置情報を直接的に入力可能なものが考えられるが、それ
以外のものでも使用することができる。そこで、請求項
3に記載の自動ミシンの縫製データ作成装置では、位置
情報入力手段が、基準面と、その基準面に対向配置され
基準面上の任意の位置を指示するための指示部と、指示
部と基準面との相対位置を所定の駆動信号に基づいて変
化させる駆動手段と、外部操作に応じて駆動手段に駆動
信号を供給する操作手段と、を有する位置入力機構を備
え、駆動手段へ供給される駆動信号に基づいて位置情報
を入力するようにしている。
【0018】このように構成された位置情報入力手段で
は、基準面に所望の縫製パターンを書いた縫製図若しく
は別の装置等によって縫製された完成品を載置し、入力
せんとする針落ち点を指示部が差し示すよう、使用者が
位置入力機構を操作して基準面を支持部に対し相対移動
させ、該相対移動時の駆動信号に基づいて位置情報を入
力する。以上挙げた自動ミシンに近い構成を持つ作成装
置により、実際に縫製を行なう際に近い条件で縫製デー
タの作成を行なう。
【0019】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の自動ミシンの縫製データ作成装置において、前記基準
面が自動ミシンの被縫製物支持体であり、前記指示部が
前記自動ミシンの針棒であり、前記駆動手段が前記被縫
製物支持体を前記針棒に対して相対移動させる被縫製物
支持体駆動手段であるようにされている。
【0020】つまり、請求項4に記載の自動ミシンの縫
製データ作成装置においては、使用者が自動ミシンを手
動で動かす際と略同じ操作で縫製データの作成を行な
う。すなわち、被縫製物支持体に、被縫製物の代わりに
所望の縫製パターンを描いた縫製図若しくは縫製の完成
品を載置し、ミシンの針が針落ち点を指すよう、該指示
体を移動させ、入力指示をすることにより、針落ち点の
位置情報が入力される。特に、縫製データの作成に用い
た装置にて縫製を行なう場合には全く同じ条件で縫製デ
ータの作成を行なうことになる。
【0021】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面と共に説明す
る。まず、図4に示すように、本実施例の縫製データ作
成装置は、予め用意された縫製データ作成用のプログラ
ムを実行する制御装置2と、制御装置2に数値データや
文字データを入力するための、設定手段としてのキーボ
ード4と、針落ち点の座標を入力するための、位置情報
入力手段としての入力ボード6及びそれに接続された入
力ペン8と、当該装置によって作成されていく縫製デー
タのイメージ画像や、制御装置2の実行するプログラム
が備えた様々な機能を選択するためのメニュー画像等を
表示する表示装置(以下、CRTという)10と、から
構成されている。
【0022】ここで、図5に示すように、制御装置2
は、CPU12,ROM14,RAM16,インターフ
ェース回路18,及びフロッピーディスクドライブ20
を備えた周知のパーソナルコンピュータとして構成され
ており、制御装置2内において、それら各部はコモンバ
ス22により互いに接続されている。
【0023】そして、キーボード4,入力ボード6,及
びCRT10は、インターフェース回路18を介して制
御装置2に接続されている。一方、入力ボード6及び入
力ペン8は、入力ボード6上の任意位置で入力ペン8の
確定ボタン8aを押すと、その位置に応じた座標を制御
装置2へ出力するものである。そして、本実施例におい
ては、例えば、入力ボード6上に所望の縫い模様を表す
縫製図を貼付し、その線図をなぞるように入力ペン8を
動かして適宜確定ボタン8aを押すことにより、制御装
置2へ、自動ミシンの1針毎の針落ち点を表す座標を入
力するようにしている。
【0024】このように構成された本実施例の縫製デー
タ作成装置において、当該装置の使用者が制御装置2に
電源を投入すると、制御装置2は、フロッピーディスク
ドライブ20に挿入されたフロッピーディスクから縫製
データ作成用のプログラムを読み込み、CRT10上に
様々な機能名を配列してなるメニュー画像を表示させ
る。
【0025】ここで、使用者が当該装置によって縫製デ
ータの作成を行なう前には、まず、入力ペン8(入力ボ
ード6)或いはキーボード4を操作することによりメニ
ュー画像上でカーソルを移動させ、「縫製データ作成」
の機能名が表示された位置に移動させ、その位置で入力
ペン8の確定ボタン8a或いはキーボード4のリターン
キーを押すと、制御装置2が、後述する縫製データ作成
処理の実行を開始する。
【0026】そして、本実施例の縫製データ作成装置に
おいては、この状態で、使用者が入力ペン8を操作して
針落ち点の座標を順次入力していくことにより、縫製デ
ータの作成を行なうようになっている。尚、図4に示す
ように、CRT10には、後述するように順次作成され
ていく縫製データのイメージ画像Pが表示されるように
なっている。
【0027】そこで、以下、制御装置2によって実行さ
れ、使用者によって入力された座標に基づいて縫製デー
タを作成する縫製データ作成処理について、図6に示し
たフローチャートを用いて説明する。図6に示すよう
に、この縫製データ作成処理の実行が開始され、ステッ
プ31で入力装置により針落ち点の位置情報が入力され
ると、続くステップ33においてそれが縫製データの最
初の針落ち点かどうかを判定する。最初の針落ち点であ
ればステップ35に進み、該針落ち点が空送り点である
ことを示す縫製情報を生成する。最初の針落ち点でなけ
れば、ステップ37に移行し、該針落ち点の座標と直前
に入力された針落ち点の座標とから該二針落ち点間の距
離dを求める、前記距離算出手段としての処理を行な
う。
【0028】続くステップ39では、距離dと予め設定
された基準距離Lとの大小を比較する、前記判定手段と
しての処理を行なう。基準距離Lは、当然のことなが
ら、前記縫目の最大ピッチ以下の値に設定されている。
この判定結果に基づき、ステップ35及びステップ41
とからなる縫製情報設定手段としての処理を行なう。ス
テップ39でd≦Lと判定された場合は、ステップ41
に進み、該針落ち点は縫製点であることを示す縫製情報
を生成し、d>Lと判定された場合はステップ35に進
み、該針落ち点は空送り点であることを示す縫製情報を
生成する。
【0029】縫製情報の生成が完了すると、ステップ4
3に進み、縫製情報を修正する指示があるか否かを調べ
る。これは、ステップ37〜ステップ41及びステップ
35の処理によって設定された縫製情報が不適切であっ
た場合の対応処理である。このような不適切な設定は、
空送り点として設定すべき針落ち点の位置が、直前の針
落ち点から基準距離L以内にある場合や、縫製点として
設定すべき針落ち点の位置が、直前の針落ち点から基準
距離Lより離れているが最大ピッチよりは近い位置にあ
る場合に行なわれる。該指示があればステップ45に進
み、縫製点として設定された針落ち点は空送り点とし
て、空送り点として設定された針落ち点は縫製点として
縫製情報を生成し直した後、ステップ47に進む。ステ
ップ43において修正指示がなかった場合は直接ステッ
プ47に移行する。
【0030】ステップ47では、以上のようにして生成
が完了した縫製情報を、ステップ31にて入力された位
置情報と共に該針落ち点の縫製データとしてRAM16
に格納する。ステップ49にて縫製データの作成を終了
する指示を前記入力手段が受け取ると当該作成処理を終
了する。作成終了指示がないときにはステップ31に戻
り、前述の処理を該指令があるまで繰り返す。
【0031】図7(a)及び図7(b)を用いて、図5
のフローチャートのステップ37〜ステップ41及びス
テップ35の処理を具体的に示す。図7(a)は、針落
ち点a11が縫製データとしてRAM16に格納された後
に、針落ち点a12の位置情報が入力された様子を示す概
略図である。破線で示されているCは、針落ち点a11を
中心とし、基準距離Lを半径とする円弧である。前記の
ように、まずステップ37にて針落ち点a11、a12間の
距離d1 を求める。続いてステップ39に進み、d1 と
Lとの大小を比較する。この場合、d1 ≦Lと判定され
るため、ステップ41に進み、該針落ち点は縫製点であ
るという縫製情報を生成する。
【0032】図7(b)は、針落ち点a12が縫製データ
として格納された後に、針落ち点a13の位置情報が入力
された様子を示す概略図である。破線で示されている
C’は、針落ち点a12を中心とし、基準距離Lを半径と
する円弧である。前記のようにステップ37にて針落ち
点a12、a13間の距離d2 を求める。続いてステップ3
9に進み、d2 とLとの大小を比較する。この場合、d
2 >Lと判定されるため、ステップ35に進み、該針落
ち点は空送り点であるという縫製情報を生成する。
【0033】本実施例の縫製データ作成装置によれば、
前記のように、位置情報が入力された針落ち点と、その
直前に入力された針落ち点との距離を、予め設定されて
いる基準距離Lとその長短を比較することにより、自動
的に、縫製点であるか空送り点であるかの設定を行なう
ので、従来のように該設定を行なう手間を必要としな
い。
【0034】また、基準距離Lは縫目の最大ピッチ以下
の値に設定されているため、最大ピッチを越える縫目を
含む縫製データを作る可能性をなくすことができる。本
実施例によれば、前記のように縫製情報(特に空送り点
であるという情報)を指定する手間がなくなる反面、縫
製パターンによっては、図6に示すステップ43の、縫
製情報の修正が必要になる場合も発生する。そこで、縫
製データの作成処理を開始する前に、前記入力装置を用
いて基準距離を設定する、前記設定手段としての処理を
行なえるような構成にすると、該修正の手間を低減する
ことができる。すなわち、広いピッチの縫目を形成した
いときには基準距離を長めに設定し、また空送り点と設
定されるべき針落ち点が直前の針落ち点の近傍にあると
きには基準距離を短めに設定する等、作成しようとする
縫製パターンによって基準距離の値を増減させることに
より、前記修正の手間を最小限に減らすことができる。
【0035】入力手段としては、本実施例に示したよう
な入力ペン8(入力ボード6)或はキーボード4に限ら
ない。すなわち、周知のマウス或はトラックボールなど
のポインティングデバイスを用いて前記CRT10上に
表示されたメニュー画像の所定位置にカーソルを移動さ
せ、該デバイスに設けられた確定ボタンを押すことによ
って作成処理の実行、基準距離の入力等を指示してもよ
い。この場合、針落ち点の位置情報の入力は、CRT1
0上に被縫製物を模擬的に表示させ、その所望の位置に
前記カーソルを移動させ、前記確定ボタンを押すことに
より行なわれる。
【0036】更に、自動ミシンを縫製データ作成兼用装
置として構成し、本発明を適用してもよい。このように
構成された本発明の作成装置においては、縫製時に被縫
製物を固定し、且つそれ自体が前後左右に移動されるこ
とにより針棒に対して被縫製物を移動させる被縫製物支
持体に縫製図又は縫製完成品を固定し、手動で自動ミシ
ンを操作するが如く、前記支持体の移動装置を操作し、
自動ミシンの針が所望の針落ち点を差し示すように支持
体を移動させ、当該自動ミシンに設けられた入力キーを
押すことによって針落ち点の位置情報が入力される。
【0037】該位置情報は、前記入力キーが押されたと
きの、前記指示体の移動装置を構成するアクチュエータ
であるパルスモータ(或はサーボモータのエンコーダ)
のカウント数を元にして生成される。位置情報入力手段
をこのような構成にすれば、前記実施例の作成装置が有
する効果に加え、より直観的に被縫製物及び縫製パター
ンを把握しつつ縫製データの作成を行なうことができる
と共に、縫製データの作成に用いた装置にて縫製を行な
う場合には、針棒の支持体に対する垂直度の誤差や、前
記アクチュエータの移動指令に対する実際の支持体の移
動量の誤差などの条件が全く同一となるため、自動ミシ
ンを縫製データに更に忠実に稼動させることができる。
【0038】
【発明の効果】請求項1に記載の自動ミシンの縫製デー
タ作成装置によれば、予め設定された基準距離と、入力
された針落ち点とその直前に入力された針落ち点との距
離を比較することにより、使用者の指示を受けることな
く、空送り点として登録すべきか縫製点として登録すべ
きかを設定するため、縫製データを作成する際に該設定
の手間を省くことができる。同時に、基準距離よりも離
れている針落ち点は、自動的に空送り点と登録されるの
で、最大ピッチを越える縫目を作る可能性をなくすこと
ができる。
【0039】請求項2に記載の自動ミシンの縫製データ
作成装置によれば、請求項1に記載の作成装置と全く同
様の効果を有することに加え、予め外部から基準距離を
自由に設定することができるので、縫製データ毎に、そ
の縫製パターンに応じて最適な基準距離を設定すること
により、縫製データを完成した後で該データの縫製情報
の修正を指定する手間を低減させることができる。
【0040】請求項3に記載の自動ミシンの縫製データ
作成装置によれば、請求項1又は請求項2に記載の作成
装置の効果を全て有することに加え、作成装置が実際に
縫製を行なう自動ミシンに近い構成となっているため、
被縫製物を基準面に載置して縫製データの作成を行なっ
たり、別の縫製データに従って動作する自動ミシン或は
手作業で縫製した完成品を基準面に載置して縫製データ
の作成を行なったりすることができる。
【0041】請求項4に記載の自動ミシンの縫製データ
作成装置によれば、請求項3に記載の作成装置の効果を
全て有することに加え、実際に縫製を行なう自動ミシン
が作成装置となっているため、縫製時と略同条件、特に
縫製データを作成した装置にて縫製を行なう場合には被
縫製物支持体の水平度、針棒の被縫製物支持体に対する
垂直度、針棒に対する被縫製物支持体の相対移動量の誤
差等が全く等しい条件で、縫製データの作成を行なうこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の構成を例示するブロック図である。
【図2】 針落ち点、縫製点及び空送り点の説明図であ
る。
【図3】 縫製データの基本構成を示す説明図である。
【図4】 本実施例の縫製データ作成装置全体の構成を
示す説明図である。
【図5】 本実施例の制御装置内部の構成を表すブロッ
ク図である。
【図6】 本実施例の縫製データ作成装置のフローチャ
ートである。
【図7】 本実施例の判定手段の作用を説明するための
概略図である。
【符号の説明】
L…基準距離 a…針落ち点 d…針落ち点間
の距離 1…被縫製物 2…制御装置 4…キーボード 6…入力ボード 8…入力ペン 8a…確定ボタ
ン 10…CRT 12…CPU 14…ROM 16…RAM 18…インターフェース回路 22…コモンバス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹村 徹 愛知県名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブ ラザー工業株式会社内 (72)発明者 杉原 良英 愛知県名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブ ラザー工業株式会社内 (72)発明者 原 由浩 愛知県名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブ ラザー工業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動ミシンが被縫製物に縫目を形成する
    位置を表す位置情報を外部から入力するための位置情報
    入力手段と、 該位置情報入力手段により入力された位置情報を、糸を
    切ってから該位置情報が表す位置まで被縫製物を移動さ
    せ、縫目を該位置から改めて形成する空送り点である
    か、糸を切ることなく該位置まで被縫製物を移動させ、
    前回入力された位置情報が表す位置との間を糸で結ぶ縫
    製点であるかを表す縫製情報と共に順次格納することに
    より、前記自動ミシンを制御するための縫製データを作
    成するデータ作成手段と、 を備えた自動ミシンの縫製データ作成装置において、 前記位置情報入力手段により位置情報が入力されると、
    前記データ作成手段により前回格納された位置情報の表
    す位置から当該入力された位置情報の表す位置まで距離
    を算出する距離算出手段と、 該距離算出手段により算出された距離が、予め設定され
    た基準距離に対して長いか否かを判定する判定手段と、 該判定手段が長いと判定すると、前記位置情報が表す位
    置は空送り点である、という縫製情報を生成し、該判定
    手段が短いか又は等しいと判定すると、該位置は縫製点
    である、という縫製情報を生成する縫製情報設定手段
    と、 を備えたことを特徴とする自動ミシンの縫製データ作成
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の自動ミシンの縫製デー
    タ作成装置において、 前記基準距離を外部から設定するための設定手段、 を備えたことを特徴とする自動ミシンの縫製データ作成
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の自動ミシ
    ンの縫製データ作成装置において、 前記位置情報入力手段が、 基準面,該基準面に対向配置され該基準面上の任意の位
    置を指示するための指示部,及び前記基準面と前記指示
    部との相対位置を外部指令に応じた所定の駆動信号に基
    づいて変化させる駆動手段、及び外部操作に応じて前記
    駆動手段に前記駆動信号を供給する操作手段を有する位
    置入力機構を備えると共に、前記駆動信号に基づいて前
    記位置情報を入力すること、 を特徴とする自動ミシンの縫製データ作成装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の自動ミシンの縫製デー
    タ作成装置において、 前記基準面が、自動ミシンの被縫製物支持体であり、 前記指示部が、前記自動ミシンの針棒であり、 前記駆動手段が、前記被縫製物支持体を前記針棒に対し
    て相対移動させる被縫製物支持体駆動手段であること、 を特徴とする自動ミシンの縫製データ作成装置。
JP8864294A 1994-04-26 1994-04-26 自動ミシンの縫製データ作成装置 Pending JPH07289758A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8864294A JPH07289758A (ja) 1994-04-26 1994-04-26 自動ミシンの縫製データ作成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8864294A JPH07289758A (ja) 1994-04-26 1994-04-26 自動ミシンの縫製データ作成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07289758A true JPH07289758A (ja) 1995-11-07

Family

ID=13948478

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8864294A Pending JPH07289758A (ja) 1994-04-26 1994-04-26 自動ミシンの縫製データ作成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07289758A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007282779A (ja) * 2006-04-14 2007-11-01 Juki Corp 縫製データ作成方法および縫製データ作成装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007282779A (ja) * 2006-04-14 2007-11-01 Juki Corp 縫製データ作成方法および縫製データ作成装置
KR101333235B1 (ko) * 2006-04-14 2013-11-26 쥬키 가부시키가이샤 봉제 데이터 작성방법 및 봉제 데이터 작성장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2883429B2 (ja) ミシンの縫製データ作成装置
JPH08266759A (ja) 刺繍データ処理装置
US5692448A (en) Apparatus and method for creating and modifying stitching data used by a sewing machine
JP2016164721A (ja) 加工工程管理機能付き数値制御装置および加工工程管理プログラム
JPH07289758A (ja) 自動ミシンの縫製データ作成装置
JP2527951B2 (ja) コンピユ−タ刺しゆう機の初期制御方式
JPS6240039B2 (ja)
JPH01200412A (ja) ステートメント挿入方法
JP3525679B2 (ja) 自動ミシン
JP3660038B2 (ja) 数値制御装置
JPH07300764A (ja) 自動ミシンの縫製データ作成装置
JP3280154B2 (ja) 自動ミシンの縫製データ作成装置
JPH07289760A (ja) 自動ミシンの縫製データ作成装置
JP2573209Y2 (ja) Nc装置の工具軌跡表示装置
KR20110071503A (ko) 컴퓨터 수치 제어 공작기계에서 가공 대화형 프로그램을 이용한 가공 형상 입력 장치 및 방법
JPH0785132A (ja) 図形処理装置
JPS61136103A (ja) 工作機械の数値制御装置
WO2000036203A1 (fr) Dispositif de preparation des donnees relatives a la couture sur une machine a coudre
JP2002273080A (ja) 刺繍データ編集システム及び刺繍データ編集プログラム
JP2603723B2 (ja) ミシン縫目データ作成装置
JPH07313763A (ja) 自動ミシンの縫製データ作成装置
JPH1020915A (ja) 対話形自動プログラミング装置
WO1990002368A1 (en) Shape input system
JPS6379110A (ja) 数値制御加工装置
JP2770989B2 (ja) 刺繍ミシン