JPH07300764A - 自動ミシンの縫製データ作成装置 - Google Patents
自動ミシンの縫製データ作成装置Info
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- JPH07300764A JPH07300764A JP8646394A JP8646394A JPH07300764A JP H07300764 A JPH07300764 A JP H07300764A JP 8646394 A JP8646394 A JP 8646394A JP 8646394 A JP8646394 A JP 8646394A JP H07300764 A JPH07300764 A JP H07300764A
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- sewing
- distance
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- Sewing Machines And Sewing (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 自動ミシンで実行不能な縫製データの作成を
未然に防止し得る自動ミシンの縫製データ作成装置を提
供する。 【構成】 図4のステップ110で針落位置を表す位置
データ(座標)が入力され、それが初回でない場合に
は、ステップ150にて位置データ(X2,Y2)とし
て格納され、続くステップ160にて、前回縫製データ
の作成に使用された位置データ(X1,Y1)から(X
2,Y2)までの距離L1が算出され、その距離L1が
予め設定された基準距離Lよりも大きいか否かがステッ
プ170で判定され、大きい時にはステップ180にて
ブザーが鳴らされ、小さい時のみ、縫製データの作成が
行われる。この結果、針落位置の間隔が基準距離Lより
も大きくなってしまう縫製データの作成を未然に防止す
ることができる。
未然に防止し得る自動ミシンの縫製データ作成装置を提
供する。 【構成】 図4のステップ110で針落位置を表す位置
データ(座標)が入力され、それが初回でない場合に
は、ステップ150にて位置データ(X2,Y2)とし
て格納され、続くステップ160にて、前回縫製データ
の作成に使用された位置データ(X1,Y1)から(X
2,Y2)までの距離L1が算出され、その距離L1が
予め設定された基準距離Lよりも大きいか否かがステッ
プ170で判定され、大きい時にはステップ180にて
ブザーが鳴らされ、小さい時のみ、縫製データの作成が
行われる。この結果、針落位置の間隔が基準距離Lより
も大きくなってしまう縫製データの作成を未然に防止す
ることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動ミシンを制御する
縫製データを作成するための、自動ミシンの縫製データ
作成装置に関する。
縫製データを作成するための、自動ミシンの縫製データ
作成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ミシンモータに連動して上下
往復動する縫針と、縫針の下方に設けられて加工布を保
持するワークホルダと、このワークホルダを縫針に対し
て2次元方向(X,Y方向)に移動させる、パルスモー
タを駆動源とした移動機構と、を備え、フロッピーディ
スクや半導体メモリ等の記憶媒体に予め記憶された縫製
データに基づいて、ワークホルダを順次移動させ、その
移動毎に加工布へ縫針を降ろして縫目を形成すことによ
り、加工布を所定の縫い模様で自動的に縫う自動ミシン
が実用化されている。
往復動する縫針と、縫針の下方に設けられて加工布を保
持するワークホルダと、このワークホルダを縫針に対し
て2次元方向(X,Y方向)に移動させる、パルスモー
タを駆動源とした移動機構と、を備え、フロッピーディ
スクや半導体メモリ等の記憶媒体に予め記憶された縫製
データに基づいて、ワークホルダを順次移動させ、その
移動毎に加工布へ縫針を降ろして縫目を形成すことによ
り、加工布を所定の縫い模様で自動的に縫う自動ミシン
が実用化されている。
【0003】そして、このような自動ミシンを制御する
ための縫製データは、通常、加工布に縫目を形成する位
置(針落位置)をワークホルダの移動量として表した針
落位置データ、及び縫い速度や空送り動作等を指令する
ためのその他の制御データから構成されており、一連の
縫い模様に対応した縫製データは、これら1針毎の各デ
ータを順次格納したものとして形成されている。
ための縫製データは、通常、加工布に縫目を形成する位
置(針落位置)をワークホルダの移動量として表した針
落位置データ、及び縫い速度や空送り動作等を指令する
ためのその他の制御データから構成されており、一連の
縫い模様に対応した縫製データは、これら1針毎の各デ
ータを順次格納したものとして形成されている。
【0004】従って、このような自動ミシンで加工布の
自動縫いを行うためには、その縫い模様に対応した縫製
データを作成して、それを所定の記憶媒体に記憶させる
必要がある。そこで、従来より、このような縫製データ
を作成するための縫製データ作成装置としては、入力ボ
ード(タブレットデジタイザ)及びマウス等の入力機器
から自動ミシンの1針毎の針落位置を表す座標を順次入
力するようにし、その入力された座標を上述の針落位置
データに変換して、それを順次格納していくことにより
縫製データを作成するようにしていた。
自動縫いを行うためには、その縫い模様に対応した縫製
データを作成して、それを所定の記憶媒体に記憶させる
必要がある。そこで、従来より、このような縫製データ
を作成するための縫製データ作成装置としては、入力ボ
ード(タブレットデジタイザ)及びマウス等の入力機器
から自動ミシンの1針毎の針落位置を表す座標を順次入
力するようにし、その入力された座標を上述の針落位置
データに変換して、それを順次格納していくことにより
縫製データを作成するようにしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の縫製データ作成装置では、自動ミシンで実行するこ
とができない縫製データを作成してしまう可能性があっ
た。即ち、上記従来の縫製データ作成装置では、入力機
器から任意の座標を入力することができるため、入力さ
れる座標の間隔が大きくなると、作成される縫製データ
の表す針落位置の間隔も大きくなってしまう。すると、
自動ミシンが縫針を上げ下げさせる間に、加工布(ワー
クホルダ)を移動させることができる許容範囲を越えて
しまい、自動ミシンを正常作動させることができなくな
ってしまうのである。
来の縫製データ作成装置では、自動ミシンで実行するこ
とができない縫製データを作成してしまう可能性があっ
た。即ち、上記従来の縫製データ作成装置では、入力機
器から任意の座標を入力することができるため、入力さ
れる座標の間隔が大きくなると、作成される縫製データ
の表す針落位置の間隔も大きくなってしまう。すると、
自動ミシンが縫針を上げ下げさせる間に、加工布(ワー
クホルダ)を移動させることができる許容範囲を越えて
しまい、自動ミシンを正常作動させることができなくな
ってしまうのである。
【0006】よって、このように自動ミシンで実行不能
な縫製データを作成してしまった場合には、それを修正
しなければならず、この結果、縫製データの作成に長時
間を要してしまうこととなっていた。本発明は、このよ
うな問題に鑑みなされたものであり、自動ミシンで実行
不能な縫製データの作成を事前に防止することができ
る、自動ミシンの縫製データ作成装置を提供することを
目的とする。
な縫製データを作成してしまった場合には、それを修正
しなければならず、この結果、縫製データの作成に長時
間を要してしまうこととなっていた。本発明は、このよ
うな問題に鑑みなされたものであり、自動ミシンで実行
不能な縫製データの作成を事前に防止することができ
る、自動ミシンの縫製データ作成装置を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、上記目的を達成す
るためになされた請求項1に記載の本発明は、図1に例
示するように、自動ミシンが被縫製物に縫目を形成する
位置を表す位置データを外部から入力するための位置デ
ータ入力手段と、該位置データ入力手段により入力され
た位置データを直接或いは所定の制御データに変換して
順次格納することにより、前記自動ミシンを制御するた
めの縫製データを作成するデータ作成手段と、を備えた
自動ミシンの縫製データ作成装置において、前記位置デ
ータ入力手段により位置データが入力されると、前記デ
ータ作成手段により前回格納された位置データの表す位
置から当該入力された位置データの表す位置までの距離
を算出する距離算出手段と、該距離算出手段により算出
された距離が、予め設定された基準距離よりも大きいか
否かを判定する判定手段と、該判定手段により前記算出
された距離が前記基準距離よりも大きいと判定される
と、前記データ作成手段の動作を禁止すると共に当該装
置の使用者に対して警告を行う警告手段と、を備えたこ
とを特徴とする自動ミシンの縫製データ作成装置を要旨
としている。
るためになされた請求項1に記載の本発明は、図1に例
示するように、自動ミシンが被縫製物に縫目を形成する
位置を表す位置データを外部から入力するための位置デ
ータ入力手段と、該位置データ入力手段により入力され
た位置データを直接或いは所定の制御データに変換して
順次格納することにより、前記自動ミシンを制御するた
めの縫製データを作成するデータ作成手段と、を備えた
自動ミシンの縫製データ作成装置において、前記位置デ
ータ入力手段により位置データが入力されると、前記デ
ータ作成手段により前回格納された位置データの表す位
置から当該入力された位置データの表す位置までの距離
を算出する距離算出手段と、該距離算出手段により算出
された距離が、予め設定された基準距離よりも大きいか
否かを判定する判定手段と、該判定手段により前記算出
された距離が前記基準距離よりも大きいと判定される
と、前記データ作成手段の動作を禁止すると共に当該装
置の使用者に対して警告を行う警告手段と、を備えたこ
とを特徴とする自動ミシンの縫製データ作成装置を要旨
としている。
【0008】また、請求項2に記載の本発明は、図1に
おける点線で例示するように、請求項1に記載の自動ミ
シンの縫製データ作成装置において、前記基準距離を外
部から設定するための設定手段を備えたこと、を特徴と
する自動ミシンの縫製データ作成装置を要旨としてい
る。
おける点線で例示するように、請求項1に記載の自動ミ
シンの縫製データ作成装置において、前記基準距離を外
部から設定するための設定手段を備えたこと、を特徴と
する自動ミシンの縫製データ作成装置を要旨としてい
る。
【0009】また更に、請求項3に記載の本発明は、請
求項1又は請求項2に記載の自動ミシンの縫製データ作
成装置において、前記警告手段が発音により警告を行う
こと、を特徴とする自動ミシンの縫製データ作成装置を
要旨としている。
求項1又は請求項2に記載の自動ミシンの縫製データ作
成装置において、前記警告手段が発音により警告を行う
こと、を特徴とする自動ミシンの縫製データ作成装置を
要旨としている。
【0010】一方、請求項4に記載の本発明は、図1に
おける一点鎖線で例示するように、請求項1ないし請求
項3の何れかに記載の自動ミシンの縫製データ作成装置
において、前記位置データ入力手段がマウスからなり、
更に、前記データ作成手段により既に格納された位置デ
ータの表す位置を順次連結してなる縫製パターン画像、
及び該縫製パターン画像の最終端と前記マウスの現在位
置とを結ぶ直線を表示する表示手段と、前記マウスの移
動に伴い前記直線の長さが前記基準距離に対応した長さ
よりも大きくなると、前記直線の色を変化させる第2の
警告手段と、を備えたこと特徴とする自動ミシンの縫製
データ作成装置を要旨としている。
おける一点鎖線で例示するように、請求項1ないし請求
項3の何れかに記載の自動ミシンの縫製データ作成装置
において、前記位置データ入力手段がマウスからなり、
更に、前記データ作成手段により既に格納された位置デ
ータの表す位置を順次連結してなる縫製パターン画像、
及び該縫製パターン画像の最終端と前記マウスの現在位
置とを結ぶ直線を表示する表示手段と、前記マウスの移
動に伴い前記直線の長さが前記基準距離に対応した長さ
よりも大きくなると、前記直線の色を変化させる第2の
警告手段と、を備えたこと特徴とする自動ミシンの縫製
データ作成装置を要旨としている。
【0011】
【作用及び発明の効果】上記のように構成された請求項
1に記載の自動ミシンの縫製データ作成装置において
は、データ作成手段が、自動ミシンが被縫製物に縫目を
形成する位置(針落位置)を表す位置データを、直接或
いは所定の制御データに変換して順次格納することによ
り、自動ミシンを制御するための縫製データを作成す
る。
1に記載の自動ミシンの縫製データ作成装置において
は、データ作成手段が、自動ミシンが被縫製物に縫目を
形成する位置(針落位置)を表す位置データを、直接或
いは所定の制御データに変換して順次格納することによ
り、自動ミシンを制御するための縫製データを作成す
る。
【0012】ここで、位置データ入力手段によって位置
データが入力されると、距離演算手段が、データ作成手
段により前回格納された位置データの表す位置から今回
入力された位置データの表す位置までの距離を算出し、
判定手段が、距離算出手段により算出された距離が、予
め設定された基準距離よりも大きいか否かを判定する。
データが入力されると、距離演算手段が、データ作成手
段により前回格納された位置データの表す位置から今回
入力された位置データの表す位置までの距離を算出し、
判定手段が、距離算出手段により算出された距離が、予
め設定された基準距離よりも大きいか否かを判定する。
【0013】そして、判定手段により距離算出手段にて
算出された距離が基準距離よりも大きいと判定される
と、警告手段が、データ作成手段の動作を禁止すると共
に、当該装置の使用者に対して警告を行う。よって、デ
ータ作成手段により前回格納された位置データの表す位
置からみて、予め設定された基準距離よりも離れた位置
を表す位置データが入力された場合には、その位置デー
タは縫製データの作成に使用されることなく無効とな
る。そして、当該装置の使用者は、その旨を警告される
こととなり、位置データ入力手段を介して、再度、位置
データを入力することとなる。
算出された距離が基準距離よりも大きいと判定される
と、警告手段が、データ作成手段の動作を禁止すると共
に、当該装置の使用者に対して警告を行う。よって、デ
ータ作成手段により前回格納された位置データの表す位
置からみて、予め設定された基準距離よりも離れた位置
を表す位置データが入力された場合には、その位置デー
タは縫製データの作成に使用されることなく無効とな
る。そして、当該装置の使用者は、その旨を警告される
こととなり、位置データ入力手段を介して、再度、位置
データを入力することとなる。
【0014】従って、請求項1に記載の縫製データ作成
装置によれば、針落位置が予め設定された基準距離より
も大きな間隔となる縫製データの作成を防止することが
でき、延いては、自動ミシンで実行することができない
縫製データを作成してしまうことを防止することができ
るのである。
装置によれば、針落位置が予め設定された基準距離より
も大きな間隔となる縫製データの作成を防止することが
でき、延いては、自動ミシンで実行することができない
縫製データを作成してしまうことを防止することができ
るのである。
【0015】次に、請求項2に記載の自動ミシンの縫製
データ作成装置では、請求項1に記載の自動ミシンの縫
製データ作成装置において、上記基準距離を外部から設
定するための設定手段を設けるようにしている。従っ
て、請求項2に記載の自動ミシンの縫製データ作成装置
によれば、この設定手段によって、入力された位置デー
タの採用・不採用を判定するための許容値、即ち、縫製
データが示す針落位置の最大間隔を、任意に設定するこ
とができる。
データ作成装置では、請求項1に記載の自動ミシンの縫
製データ作成装置において、上記基準距離を外部から設
定するための設定手段を設けるようにしている。従っ
て、請求項2に記載の自動ミシンの縫製データ作成装置
によれば、この設定手段によって、入力された位置デー
タの採用・不採用を判定するための許容値、即ち、縫製
データが示す針落位置の最大間隔を、任意に設定するこ
とができる。
【0016】また次に、請求項3に記載の自動ミシンの
縫製データ作成装置では、請求項1又は請求項2に記載
の自動ミシンの縫製データ作成装置において、警告手段
が発音によって警告を行うようにしている。従って、請
求項3に記載の自動ミシンの縫製データ作成装置によれ
ば、入力された位置データが不適当である旨を使用者に
対して確実に報知することができる。
縫製データ作成装置では、請求項1又は請求項2に記載
の自動ミシンの縫製データ作成装置において、警告手段
が発音によって警告を行うようにしている。従って、請
求項3に記載の自動ミシンの縫製データ作成装置によれ
ば、入力された位置データが不適当である旨を使用者に
対して確実に報知することができる。
【0017】ここで、位置データ入力手段としては、キ
ーボードのように位置データを数値として直接的に入力
可能なものが考えられるが、それ以外のものでも使用す
ることができる。そこで、請求項4に記載の自動ミシン
の縫製データ作成装置では、位置データ入力手段とし
て、マウスを使用するようにしている。つまり、使用者
がマウスを所望の位置に移動させてマウスの確定ボタン
(入力ボタン)を操作することにより、その位置に対応
した位置データを入力するようにしている。
ーボードのように位置データを数値として直接的に入力
可能なものが考えられるが、それ以外のものでも使用す
ることができる。そこで、請求項4に記載の自動ミシン
の縫製データ作成装置では、位置データ入力手段とし
て、マウスを使用するようにしている。つまり、使用者
がマウスを所望の位置に移動させてマウスの確定ボタン
(入力ボタン)を操作することにより、その位置に対応
した位置データを入力するようにしている。
【0018】そして、請求項4に記載の縫製データ作成
装置では、表示手段が、データ作成手段により既に格納
された位置データの表す位置を順次連結してなる縫製パ
ターン画像、及び縫製パターン画像の最終端とマウスの
現在位置とを結ぶ直線を表示し、第2の警告手段が、マ
ウスの移動に伴い縫製パターン画像の最終端とマウスの
現在位置とを結ぶ直線の長さが基準距離に対応した長さ
よりも大きくなると、その直線の色を変化させる。
装置では、表示手段が、データ作成手段により既に格納
された位置データの表す位置を順次連結してなる縫製パ
ターン画像、及び縫製パターン画像の最終端とマウスの
現在位置とを結ぶ直線を表示し、第2の警告手段が、マ
ウスの移動に伴い縫製パターン画像の最終端とマウスの
現在位置とを結ぶ直線の長さが基準距離に対応した長さ
よりも大きくなると、その直線の色を変化させる。
【0019】従って、請求項4に記載の自動ミシンの縫
製データ作成装置によれば、使用者は、表示手段に表示
される直線の色によって、データ作成手段により前回格
納された位置データの表す位置から基準距離よりも離れ
た位置を表す位置データを入力する位置にマウスがある
ことを認識することができ、延いては、針落位置の間隔
が基準距離よりも大きくなってしまう位置データを入力
してしまうことを、事前に防止することができる。
製データ作成装置によれば、使用者は、表示手段に表示
される直線の色によって、データ作成手段により前回格
納された位置データの表す位置から基準距離よりも離れ
た位置を表す位置データを入力する位置にマウスがある
ことを認識することができ、延いては、針落位置の間隔
が基準距離よりも大きくなってしまう位置データを入力
してしまうことを、事前に防止することができる。
【0020】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面と共に説明す
る。まず、図2は第1実施例の縫製データ作成装置の外
観を表す外観図である。尚、本実施例の縫製データ作成
装置は、「従来の技術」の項にて説明したように、ミシ
ンモータに連動して上下往復動する縫針と、縫針の下方
に設けられて加工布を保持すると共に、2個のパルスモ
ータ(X軸パルスモータ及びY軸パルスモータ)により
2次元方向に移動されるワークホルダと、を備えた自動
ミシンを制御する縫製データを作成するためのものであ
る。
る。まず、図2は第1実施例の縫製データ作成装置の外
観を表す外観図である。尚、本実施例の縫製データ作成
装置は、「従来の技術」の項にて説明したように、ミシ
ンモータに連動して上下往復動する縫針と、縫針の下方
に設けられて加工布を保持すると共に、2個のパルスモ
ータ(X軸パルスモータ及びY軸パルスモータ)により
2次元方向に移動されるワークホルダと、を備えた自動
ミシンを制御する縫製データを作成するためのものであ
る。
【0021】図2に示すように、第1実施例の縫製デー
タ作成装置は、予め用意された縫製データ作成用のプロ
グラムを実行するコンピュータ本体2と、コンピュータ
本体2に数値データや文字データを入力するための、設
定手段としてのキーボード4と、自動ミシンが加工布に
縫針を降ろして縫目を形成する位置(針落位置)を表す
座標を入力するための、位置データ入力手段としての入
力ボード6及びそれに接続されたマウス8と、入力ボー
ド6上におけるマウス8の位置をカーソルKとして表示
すると共に、当該装置によって作成されていく縫製デー
タのイメージ画像Pや、コンピュータ本体2の実行する
プログラムが備えた様々な機能を選択するためのメニュ
ー画像等を表示する、表示手段としての表示装置(以
下、CRTという)10と、から構成されている。
タ作成装置は、予め用意された縫製データ作成用のプロ
グラムを実行するコンピュータ本体2と、コンピュータ
本体2に数値データや文字データを入力するための、設
定手段としてのキーボード4と、自動ミシンが加工布に
縫針を降ろして縫目を形成する位置(針落位置)を表す
座標を入力するための、位置データ入力手段としての入
力ボード6及びそれに接続されたマウス8と、入力ボー
ド6上におけるマウス8の位置をカーソルKとして表示
すると共に、当該装置によって作成されていく縫製デー
タのイメージ画像Pや、コンピュータ本体2の実行する
プログラムが備えた様々な機能を選択するためのメニュ
ー画像等を表示する、表示手段としての表示装置(以
下、CRTという)10と、から構成されている。
【0022】ここで、図3に示すように、コンピュータ
本体2は、CPU12,ROM14,RAM16,イン
ターフェース回路18,及びフロッピーディスクドライ
ブ20を備えた周知のパーソナルコンピュータとして構
成されており、コンピュータ本体2内において、それら
各部はコモンバス22により互いに接続されている。ま
た、コンピュータ本体2にはブザー24が内蔵されてお
り、ブザー24は、コモンバス22を介してCPU12
からの指令が与えられるブザー駆動回路26によって駆
動される。
本体2は、CPU12,ROM14,RAM16,イン
ターフェース回路18,及びフロッピーディスクドライ
ブ20を備えた周知のパーソナルコンピュータとして構
成されており、コンピュータ本体2内において、それら
各部はコモンバス22により互いに接続されている。ま
た、コンピュータ本体2にはブザー24が内蔵されてお
り、ブザー24は、コモンバス22を介してCPU12
からの指令が与えられるブザー駆動回路26によって駆
動される。
【0023】そして、キーボード4,入力ボード6,及
びCRT10は、インターフェース回路18を介してコ
ンピュータ本体2に接続されている。一方、入力ボード
6は、入力ボード6上におけるマウス8の位置に対応し
た座標データをコンピュータ本体2へ常に出力するよう
に構成されている。そして、コンピュータ本体2は、入
力ボード6からの座標データに基づいて、CRT10に
マウス8の現在位置をカーソルKとして表示すると共
に、マウス8の確定ボタン8aが押されると、そのとき
のマウス8の位置に応じた座標を確定して取得するよう
に構成されている。そして、本実施例においては、例え
ば、入力ボード6上に所望の縫い模様を表す線図を貼付
し、当該装置の使用者が、その線図をなぞるようにマウ
ス8を動かして適宜確定ボタン8aを押すことにより、
コンピュータ本体2へ、自動ミシンの1針毎の針落位置
を表す座標を入力するようにしている。
びCRT10は、インターフェース回路18を介してコ
ンピュータ本体2に接続されている。一方、入力ボード
6は、入力ボード6上におけるマウス8の位置に対応し
た座標データをコンピュータ本体2へ常に出力するよう
に構成されている。そして、コンピュータ本体2は、入
力ボード6からの座標データに基づいて、CRT10に
マウス8の現在位置をカーソルKとして表示すると共
に、マウス8の確定ボタン8aが押されると、そのとき
のマウス8の位置に応じた座標を確定して取得するよう
に構成されている。そして、本実施例においては、例え
ば、入力ボード6上に所望の縫い模様を表す線図を貼付
し、当該装置の使用者が、その線図をなぞるようにマウ
ス8を動かして適宜確定ボタン8aを押すことにより、
コンピュータ本体2へ、自動ミシンの1針毎の針落位置
を表す座標を入力するようにしている。
【0024】このように構成された第1実施例の縫製デ
ータ作成装置において、使用者がコンピュータ本体2に
電源を投入すると、コンピュータ本体2は、フロッピー
ディスクドライブ20に挿入されたフロッピーディスク
から縫製データ作成用のプログラムを読み込み、CRT
10上に様々な機能名を配列してなるメニュー画像を表
示させる。
ータ作成装置において、使用者がコンピュータ本体2に
電源を投入すると、コンピュータ本体2は、フロッピー
ディスクドライブ20に挿入されたフロッピーディスク
から縫製データ作成用のプログラムを読み込み、CRT
10上に様々な機能名を配列してなるメニュー画像を表
示させる。
【0025】ここで、使用者が当該装置によって縫製デ
ータの作成を行う前には、まず、マウス8(入力ボード
6)或いはキーボード4を操作することによりメニュー
画像上でカーソルを移動させ、「数値入力」の機能名が
表示された位置でマウス8の確定ボタン8a或いはキー
ボード4のリターンキーを押す。すると、当該装置の動
作モードが数値データを入力するための数値入力モード
に設定されるため、この数値入力モードにて、キーボー
ド4から、基準距離Lを入力する。尚、基準距離Lは、
後述するように、作成する縫製データの針落位置間の最
大間隔を決定するものであり、且つ、コンピュータ本体
2が入力された座標を縫製データの作成に使用するか否
かを判定するための範囲を決定するものである。
ータの作成を行う前には、まず、マウス8(入力ボード
6)或いはキーボード4を操作することによりメニュー
画像上でカーソルを移動させ、「数値入力」の機能名が
表示された位置でマウス8の確定ボタン8a或いはキー
ボード4のリターンキーを押す。すると、当該装置の動
作モードが数値データを入力するための数値入力モード
に設定されるため、この数値入力モードにて、キーボー
ド4から、基準距離Lを入力する。尚、基準距離Lは、
後述するように、作成する縫製データの針落位置間の最
大間隔を決定するものであり、且つ、コンピュータ本体
2が入力された座標を縫製データの作成に使用するか否
かを判定するための範囲を決定するものである。
【0026】そしてその後、CRT10の表示をメニュ
ー画像に戻して、カーソルを「縫製データ作成」の機能
名が表示された位置に移動させ、その位置でマウス8の
確定ボタン8a或いはキーボード4のリターンキーを押
すと、コンピュータ本体2が、後述する縫製データ作成
処理と表示制御処理とを並行して実行する。
ー画像に戻して、カーソルを「縫製データ作成」の機能
名が表示された位置に移動させ、その位置でマウス8の
確定ボタン8a或いはキーボード4のリターンキーを押
すと、コンピュータ本体2が、後述する縫製データ作成
処理と表示制御処理とを並行して実行する。
【0027】尚、縫製データ作成処理は、使用者がマウ
ス8の確定ボタン8aを操作して順次入力する針落位置
を表す座標に基づいて縫製データの作成を行うために実
行されるものである。また、表示制御処理は、図2に示
すように、CRT10に、縫製データ作成処理の実行に
よって順次作成されていく縫製データのイメージ画像
(以下、縫製パターン画像という)P、及び縫製パター
ン画像Pの最終端とマウス8の現在位置(即ち、カーソ
ルK)とを結ぶ直線Qを表示させるために、所定時間毎
に実行されるものである。
ス8の確定ボタン8aを操作して順次入力する針落位置
を表す座標に基づいて縫製データの作成を行うために実
行されるものである。また、表示制御処理は、図2に示
すように、CRT10に、縫製データ作成処理の実行に
よって順次作成されていく縫製データのイメージ画像
(以下、縫製パターン画像という)P、及び縫製パター
ン画像Pの最終端とマウス8の現在位置(即ち、カーソ
ルK)とを結ぶ直線Qを表示させるために、所定時間毎
に実行されるものである。
【0028】そこで、まず、コンピュータ本体2によっ
て実行され、使用者によって入力された座標に基づいて
縫製データを作成する縫製データ作成処理について、図
4に示したフローチャートを用いて説明する。図4に示
すように、この縫製データ作成処理の実行が開始される
と、まず、ステップ110にて、上述のようにマウス8
の確定ボタン8aが押されて座標が入力されたか否かを
判定し、座標が入力されたと判定されるまで待機する。
て実行され、使用者によって入力された座標に基づいて
縫製データを作成する縫製データ作成処理について、図
4に示したフローチャートを用いて説明する。図4に示
すように、この縫製データ作成処理の実行が開始される
と、まず、ステップ110にて、上述のようにマウス8
の確定ボタン8aが押されて座標が入力されたか否かを
判定し、座標が入力されたと判定されるまで待機する。
【0029】そして、このステップ110にて座標が入
力されたと判定すると、ステップ120に進んで、今回
の座標入力が初回であるか否かを判定し、初回であると
判定した場合には、続くステップ130にて、今回入力
された座標を、縫製データを作成するための座標(X
1,Y1)としてRAM16に格納する。
力されたと判定すると、ステップ120に進んで、今回
の座標入力が初回であるか否かを判定し、初回であると
判定した場合には、続くステップ130にて、今回入力
された座標を、縫製データを作成するための座標(X
1,Y1)としてRAM16に格納する。
【0030】そして、続くステップ140にて、座標
(X1,Y1)に基づき縫製データを作成し、その作成
した縫製データをRAM16に格納する、データ作成手
段としての処理を実行する。ここで、このとき行われる
縫製データの作成は、以下のような手順で行われる。即
ち、まず、図5における最上欄a1に示すように、自動
ミシンの1針毎の動作を指定するための制御データとし
て、加工布に初めて縫針を降ろす旨を表す「空送り」に
対応した2進コードを格納する。そして、この場合に
は、自動ミシンにおいて加工布を保持するワークホルダ
を所定の原点位置から座標(X1,Y1)の示す位置ま
で移動させるのに必要なX軸パルスモータ及びY軸パル
スモータへの各駆動パルス数を算出し、その各パルス数
を2値化して表したX軸送量及びY軸送量を針落位置デ
ータとして格納する。
(X1,Y1)に基づき縫製データを作成し、その作成
した縫製データをRAM16に格納する、データ作成手
段としての処理を実行する。ここで、このとき行われる
縫製データの作成は、以下のような手順で行われる。即
ち、まず、図5における最上欄a1に示すように、自動
ミシンの1針毎の動作を指定するための制御データとし
て、加工布に初めて縫針を降ろす旨を表す「空送り」に
対応した2進コードを格納する。そして、この場合に
は、自動ミシンにおいて加工布を保持するワークホルダ
を所定の原点位置から座標(X1,Y1)の示す位置ま
で移動させるのに必要なX軸パルスモータ及びY軸パル
スモータへの各駆動パルス数を算出し、その各パルス数
を2値化して表したX軸送量及びY軸送量を針落位置デ
ータとして格納する。
【0031】このようにステップ140にて、最初の縫
製データの作成が終了すると、ステップ110へ戻っ
て、次の座標が入力されるのを待つ。そして、次の座標
が入力されると、再びステップ120にて、今回の座標
入力が初回であるか否かを判定し、初回ではないと判定
した場合には、ステップ150に移行する。
製データの作成が終了すると、ステップ110へ戻っ
て、次の座標が入力されるのを待つ。そして、次の座標
が入力されると、再びステップ120にて、今回の座標
入力が初回であるか否かを判定し、初回ではないと判定
した場合には、ステップ150に移行する。
【0032】ステップ150では、今回入力された座標
を(X2,Y2)としてRAM16に格納し、続くステ
ップ160にて、前回縫製データを作成するのに使用し
た座標(X1,Y1)から今回入力された座標(X2,
Y2)までの距離L1を算出する、距離算出手段として
の処理を実行する。
を(X2,Y2)としてRAM16に格納し、続くステ
ップ160にて、前回縫製データを作成するのに使用し
た座標(X1,Y1)から今回入力された座標(X2,
Y2)までの距離L1を算出する、距離算出手段として
の処理を実行する。
【0033】そして、続くステップ170にて、ステッ
プ160で算出された距離L1が基準距離L以下である
か否かを判定する、判定手段としての処理を実行し、算
出された距離L1が基準距離L以下ではないと判定され
た場合には、ステップ180に進んで、コンピュータ本
体2に内蔵されたブザー24を鳴らす、警告手段として
の処理を実行する。そして、その後ステップ110へ戻
って、再度、座標が入力されるのを待つ。尚、基準距離
Lは、上述したように、使用者が、当該装置を用いて縫
製データの作成を開始する前に、キーボード4から入力
した値である。
プ160で算出された距離L1が基準距離L以下である
か否かを判定する、判定手段としての処理を実行し、算
出された距離L1が基準距離L以下ではないと判定され
た場合には、ステップ180に進んで、コンピュータ本
体2に内蔵されたブザー24を鳴らす、警告手段として
の処理を実行する。そして、その後ステップ110へ戻
って、再度、座標が入力されるのを待つ。尚、基準距離
Lは、上述したように、使用者が、当該装置を用いて縫
製データの作成を開始する前に、キーボード4から入力
した値である。
【0034】一方、ステップ170にて、ステップ16
0で算出された距離L1が基準距離L以下であると判定
された場合には、ステップ190に移行して、今回入力
された座標(X2,Y2)を、縫製データを作成するの
に使用する座標(X1,Y1)としてRAM16に格納
する。そして、ステップ140に移行して、その座標
(X1,Y1)に基づいて縫製データを作成し、作成し
た縫製データをRAM16に格納する、データ作成手段
としての処理を実行する。
0で算出された距離L1が基準距離L以下であると判定
された場合には、ステップ190に移行して、今回入力
された座標(X2,Y2)を、縫製データを作成するの
に使用する座標(X1,Y1)としてRAM16に格納
する。そして、ステップ140に移行して、その座標
(X1,Y1)に基づいて縫製データを作成し、作成し
た縫製データをRAM16に格納する、データ作成手段
としての処理を実行する。
【0035】ここで、このとき行われる2回目以降の縫
製データの作成は、以下のような手順で行われる。即
ち、まず、図5における第2欄a2に示すように、制御
データとして、加工布に連続して縫目を形成する旨を表
す「縫製」に対応した2進コードを格納する。そして、
自動ミシンのワークホルダを、前回縫製データを作成す
るのに使用した座標の示す位置から座標(X1,Y1)
の示す位置まで移動させるのに必要なX軸パルスモータ
及びY軸パルスモータへの各駆動パルス数を算出し、そ
の各パルス数を2値化して表したX軸送量及びY軸送量
を針落位置データとして格納する。
製データの作成は、以下のような手順で行われる。即
ち、まず、図5における第2欄a2に示すように、制御
データとして、加工布に連続して縫目を形成する旨を表
す「縫製」に対応した2進コードを格納する。そして、
自動ミシンのワークホルダを、前回縫製データを作成す
るのに使用した座標の示す位置から座標(X1,Y1)
の示す位置まで移動させるのに必要なX軸パルスモータ
及びY軸パルスモータへの各駆動パルス数を算出し、そ
の各パルス数を2値化して表したX軸送量及びY軸送量
を針落位置データとして格納する。
【0036】そして、このステップ140にて縫製デー
タの作成が終了すると、再びステップ110へ戻って上
述の処理を繰り返し、順次入力される座標に応じて縫製
データを作成していく。そして、図4には表されていな
いが、使用者によりキーボード4等を介して縫製データ
の作成を終了する旨の指令が入力されると、座標が入力
されるのを待つことなく、図5における最下欄anに示
すように、制御データとして「終了」を示す2進コード
を格納する。そして、自動ミシンのワークホルダを、前
回縫製データを作成するのに使用した座標の示す位置か
ら所定の原点位置まで移動させるのに必要なX軸パルス
モータ及びY軸パルスモータへの各駆動パルス数を算出
し、その各パルス数を2値化して表したX軸送量及びY
軸送量を針落位置データとして格納する。そして、これ
により、一連の縫い模様に対応した縫製データの作成が
終了する。
タの作成が終了すると、再びステップ110へ戻って上
述の処理を繰り返し、順次入力される座標に応じて縫製
データを作成していく。そして、図4には表されていな
いが、使用者によりキーボード4等を介して縫製データ
の作成を終了する旨の指令が入力されると、座標が入力
されるのを待つことなく、図5における最下欄anに示
すように、制御データとして「終了」を示す2進コード
を格納する。そして、自動ミシンのワークホルダを、前
回縫製データを作成するのに使用した座標の示す位置か
ら所定の原点位置まで移動させるのに必要なX軸パルス
モータ及びY軸パルスモータへの各駆動パルス数を算出
し、その各パルス数を2値化して表したX軸送量及びY
軸送量を針落位置データとして格納する。そして、これ
により、一連の縫い模様に対応した縫製データの作成が
終了する。
【0037】尚、このように作成された縫製データは、
使用者が所定の操作を行うことによって、フロッピーデ
ィスクドライブ20に挿入されたフロッピーディスクに
記憶され、最終的に自動ミシンへ提供される。そして、
自動ミシンでは、加工布を保持したワークホルダを縫製
データ内の針落位置データに応じて順次移動させ、その
移動毎に縫製データ内の制御データに応じて加工布へ縫
目を形成する。
使用者が所定の操作を行うことによって、フロッピーデ
ィスクドライブ20に挿入されたフロッピーディスクに
記憶され、最終的に自動ミシンへ提供される。そして、
自動ミシンでは、加工布を保持したワークホルダを縫製
データ内の針落位置データに応じて順次移動させ、その
移動毎に縫製データ内の制御データに応じて加工布へ縫
目を形成する。
【0038】このように、縫製データ作成処理において
は、マウス8の操作によって順次入力される座標に基づ
いて針落位置データを算出し、それを順次格納すること
により縫製データを作成するようにしているのである
が、座標が入力されると、まず、ステップ160の処理
によって、前回縫製データ(針落位置データ)を作成す
るのに使用した座標(X1,Y1)から今回入力された
座標(X2,Y2)までの距離L1を算出し、続くステ
ップ170の処理によって、その距離L1が、予め入力
しておいた基準距離L以下であるか否かを判定する。
は、マウス8の操作によって順次入力される座標に基づ
いて針落位置データを算出し、それを順次格納すること
により縫製データを作成するようにしているのである
が、座標が入力されると、まず、ステップ160の処理
によって、前回縫製データ(針落位置データ)を作成す
るのに使用した座標(X1,Y1)から今回入力された
座標(X2,Y2)までの距離L1を算出し、続くステ
ップ170の処理によって、その距離L1が、予め入力
しておいた基準距離L以下であるか否かを判定する。
【0039】そして、このステップ170にて、距離L
1が基準距離L以下ではないと判定されると、ステップ
180にてブザー24を鳴らし、縫製データを作成する
ことなく、そのままステップ110へ戻って次の座標が
入力されるのを待ち、距離L1が基準距離L以下である
と判定された場合にだけ、縫製データを作成するように
している。
1が基準距離L以下ではないと判定されると、ステップ
180にてブザー24を鳴らし、縫製データを作成する
ことなく、そのままステップ110へ戻って次の座標が
入力されるのを待ち、距離L1が基準距離L以下である
と判定された場合にだけ、縫製データを作成するように
している。
【0040】よって、例えば図6に示すように、最初に
座標D1が入力されると、その座標D1に基づいて縫製
データが作成され、次に、座標D1から基準距離L以内
にある座標D2が入力された場合には、引続きその座標
D2に基づいて縫製データが作成される。そして次に、
座標D2からみて、基準距離Lよりも大きく離れた座標
D3が入力された場合には、ブザー24が鳴ると共に、
座標D3は縫製データの作成に使用されることなく無効
となり、次の座標が入力されるのを待つ状態となるので
ある。
座標D1が入力されると、その座標D1に基づいて縫製
データが作成され、次に、座標D1から基準距離L以内
にある座標D2が入力された場合には、引続きその座標
D2に基づいて縫製データが作成される。そして次に、
座標D2からみて、基準距離Lよりも大きく離れた座標
D3が入力された場合には、ブザー24が鳴ると共に、
座標D3は縫製データの作成に使用されることなく無効
となり、次の座標が入力されるのを待つ状態となるので
ある。
【0041】次に、縫製データ作成処理と並行して所定
時間毎に実行される表示制御処理について、図7に示す
フローチャートを用いて説明する。図7に示すように、
この表示制御処理の実行が開始されると、まず、ステッ
プ210にて、縫製データ作成処理のステップ140で
縫製データの作成に使用された座標(X1,Y1)の示
す位置を針落位置としてCRT10に表示する。尚、こ
の針落位置の表示は、CRT10の表示画面を加工布の
表面と仮定し、その表示画面上において縫製データの作
成に使用された座標(X1,Y1)が対応する位置に、
針落位置を示すマーク(例えば、点印)を表示すること
により実行される。
時間毎に実行される表示制御処理について、図7に示す
フローチャートを用いて説明する。図7に示すように、
この表示制御処理の実行が開始されると、まず、ステッ
プ210にて、縫製データ作成処理のステップ140で
縫製データの作成に使用された座標(X1,Y1)の示
す位置を針落位置としてCRT10に表示する。尚、こ
の針落位置の表示は、CRT10の表示画面を加工布の
表面と仮定し、その表示画面上において縫製データの作
成に使用された座標(X1,Y1)が対応する位置に、
針落位置を示すマーク(例えば、点印)を表示すること
により実行される。
【0042】そして、続くステップ220では、ステッ
プ210の実行により表示された各針落位置をCRT1
0の表示画面上で直線により連結表示し、続くステップ
230にて、縫製データの作成に使用された最新の座標
(X1,Y1)からマウス8の現在位置に対応する座標
までの距離L2を算出する。
プ210の実行により表示された各針落位置をCRT1
0の表示画面上で直線により連結表示し、続くステップ
230にて、縫製データの作成に使用された最新の座標
(X1,Y1)からマウス8の現在位置に対応する座標
までの距離L2を算出する。
【0043】そして、続くステップ240にて、ステッ
プ230で算出された距離L2が基準距離L以下である
か否かを判定し、距離L2が基準距離L以下であると判
定した場合には、続くステップ250にて、CRT10
に表示している最新の針落位置とカーソルK、即ちマウ
ス8の位置とを結ぶ直線Qを緑色で表示する。そして、
その後ステップ210へ戻って上述の処理を繰り返す。
プ230で算出された距離L2が基準距離L以下である
か否かを判定し、距離L2が基準距離L以下であると判
定した場合には、続くステップ250にて、CRT10
に表示している最新の針落位置とカーソルK、即ちマウ
ス8の位置とを結ぶ直線Qを緑色で表示する。そして、
その後ステップ210へ戻って上述の処理を繰り返す。
【0044】一方、ステップ240にて、ステップ23
0で算出された距離L2が基準距離L以下ではないと判
定された場合には、ステップ260に移行して、CRT
10に表示している最新の針落位置とカーソルKとを結
ぶ直線Qを赤色で表示する、第2の警告手段としての処
理を実行し、その後ステップ210へ戻って上述の処理
を繰り返す。
0で算出された距離L2が基準距離L以下ではないと判
定された場合には、ステップ260に移行して、CRT
10に表示している最新の針落位置とカーソルKとを結
ぶ直線Qを赤色で表示する、第2の警告手段としての処
理を実行し、その後ステップ210へ戻って上述の処理
を繰り返す。
【0045】ここで、このような表示制御処理の作用に
ついて、図8を用いて説明する。尚、図8は、CRT1
0の表示状態を概略的に例示するものであり、各表示物
の寸法は実際よりも大きく表されている。まず、図8
(A)に示すように、最初に座標D1が入力されて、こ
の座標D1が縫製データの作成に使用されると、座標D
1に対応した針落位置H1がCRT10に表示される。
そして、マウス8が動かされ、その位置に対応した座標
から座標D1までの距離L2が基準距離L以下であれ
ば、図8(B)に示すように、CRT10の表示画面上
において針落位置H1とカーソルKとを結ぶ直線Qが緑
色(図8においては、点線)で表示される。
ついて、図8を用いて説明する。尚、図8は、CRT1
0の表示状態を概略的に例示するものであり、各表示物
の寸法は実際よりも大きく表されている。まず、図8
(A)に示すように、最初に座標D1が入力されて、こ
の座標D1が縫製データの作成に使用されると、座標D
1に対応した針落位置H1がCRT10に表示される。
そして、マウス8が動かされ、その位置に対応した座標
から座標D1までの距離L2が基準距離L以下であれ
ば、図8(B)に示すように、CRT10の表示画面上
において針落位置H1とカーソルKとを結ぶ直線Qが緑
色(図8においては、点線)で表示される。
【0046】次に、座標D1から基準距離L以内にある
座標D2が入力されて、この座標D2が縫製データの作
成に使用されると、図8(C)に示すように、座標D2
に対応した針落位置H2が表示されると共に、針落位置
H1と針落位置H2とが直線で連結表示される。
座標D2が入力されて、この座標D2が縫製データの作
成に使用されると、図8(C)に示すように、座標D2
に対応した針落位置H2が表示されると共に、針落位置
H1と針落位置H2とが直線で連結表示される。
【0047】ここで、マウス8が大きく動かされ、その
位置に対応した座標から座標D2までの距離L2が基準
距離Lよりも大きくなると、図8(D)に示すように、
針落位置H2とカーソルKとを結ぶ直線Qが赤色(図8
においては、一点鎖線)で表示される。
位置に対応した座標から座標D2までの距離L2が基準
距離Lよりも大きくなると、図8(D)に示すように、
針落位置H2とカーソルKとを結ぶ直線Qが赤色(図8
においては、一点鎖線)で表示される。
【0048】その後、座標D2から基準距離L以内にあ
る座標D3が入力されて、この座標D3が縫製データの
作成に使用されると、図8(E)に示すように、座標D
3に対応した針落位置H3が更に表示され、針落位置H
2と針落位置H3とが直線で連結表示される。
る座標D3が入力されて、この座標D3が縫製データの
作成に使用されると、図8(E)に示すように、座標D
3に対応した針落位置H3が更に表示され、針落位置H
2と針落位置H3とが直線で連結表示される。
【0049】そして、上述した縫製データ作成処理の実
行と並行して、このようなCRT10への表示が続行さ
れていくのである。このように、表示制御処理では、縫
製データ作成処理によって縫製データの作成に使用され
た座標に対応する針落位置を、直線で順次連結して表示
することにより、既に作成された縫製データのイメージ
を表す縫製パターン画像Pを表示するようにしており、
また、縫製パターン画像Pの最終端とマウス8の現在位
置を示すカーソルKとを結ぶ直線Qの色を、緑色から赤
色に変化させることにより、マウス8の現在位置が次に
座標を入力するのに不適当な位置にあることを表すよう
にしている。
行と並行して、このようなCRT10への表示が続行さ
れていくのである。このように、表示制御処理では、縫
製データ作成処理によって縫製データの作成に使用され
た座標に対応する針落位置を、直線で順次連結して表示
することにより、既に作成された縫製データのイメージ
を表す縫製パターン画像Pを表示するようにしており、
また、縫製パターン画像Pの最終端とマウス8の現在位
置を示すカーソルKとを結ぶ直線Qの色を、緑色から赤
色に変化させることにより、マウス8の現在位置が次に
座標を入力するのに不適当な位置にあることを表すよう
にしている。
【0050】以上説明したように、第1実施例の縫製デ
ータ作成装置においては、前回縫製データを作成するの
に使用した座標(X1,Y1)からみて、予め設定した
基準距離L以内にある座標が入力された場合にだけ、そ
の座標に基づいて縫製データ(即ち、針落位置データ)
を作成するようにしている。
ータ作成装置においては、前回縫製データを作成するの
に使用した座標(X1,Y1)からみて、予め設定した
基準距離L以内にある座標が入力された場合にだけ、そ
の座標に基づいて縫製データ(即ち、針落位置データ)
を作成するようにしている。
【0051】そして、前回縫製データを作成するのに使
用した座標(X1,Y1)から基準距離Lよりも離れた
座標が入力された場合には、その座標を縫製データの作
成に使用することなく無効にすると共に、ブザー24を
鳴らして、使用者に警告するようにしている。
用した座標(X1,Y1)から基準距離Lよりも離れた
座標が入力された場合には、その座標を縫製データの作
成に使用することなく無効にすると共に、ブザー24を
鳴らして、使用者に警告するようにしている。
【0052】従って、本実施例の縫製データ作成装置に
よれば、針落位置の間隔が予め設定された基準距離Lよ
りも大きくなってしまう縫製データの作成を、事前に防
止することができ、延いては、自動ミシンで実行するこ
とができない縫製データを作成してしまうことを防止す
ることができるのである。また、これにより、縫製デー
タを後で修正するような作業を行う必要がなくなるた
め、縫製データの作成作業を迅速に完了することができ
るようになる。
よれば、針落位置の間隔が予め設定された基準距離Lよ
りも大きくなってしまう縫製データの作成を、事前に防
止することができ、延いては、自動ミシンで実行するこ
とができない縫製データを作成してしまうことを防止す
ることができるのである。また、これにより、縫製デー
タを後で修正するような作業を行う必要がなくなるた
め、縫製データの作成作業を迅速に完了することができ
るようになる。
【0053】しかも、本実施例のの縫製データ作成装置
によれば、入力された座標が不適当である場合に、ブザ
ー24を鳴らすようにしているため、使用者がよそ見を
していても、その旨を確実に報知することができる。ま
た、本実施例の縫製データ作成装置においては、縫製デ
ータ作成処理のステップ170、及び表示制御処理のス
テップ240の判定処理で使用する基準距離Lを、キー
ボード4を介して任意に設定することができるようにし
ている。よって、入力された座標の採用・不採用を判定
するための範囲、即ち針落位置の最大間隔を任意に設定
することができる。
によれば、入力された座標が不適当である場合に、ブザ
ー24を鳴らすようにしているため、使用者がよそ見を
していても、その旨を確実に報知することができる。ま
た、本実施例の縫製データ作成装置においては、縫製デ
ータ作成処理のステップ170、及び表示制御処理のス
テップ240の判定処理で使用する基準距離Lを、キー
ボード4を介して任意に設定することができるようにし
ている。よって、入力された座標の採用・不採用を判定
するための範囲、即ち針落位置の最大間隔を任意に設定
することができる。
【0054】一方、第1実施例の縫製データ作成装置に
おいては、CRT10に、縫製データの作成に使用され
た座標に対応する針落位置を順次連結した縫製パターン
画像P、及び縫製パターン画像Pの最終端とマウス8の
現在位置を示すカーソルKとを結ぶ直線Qを表示すると
共に、縫製パターン画像Pの最終端となる針落位置の座
標、即ち、縫製データの作成に使用された最新の座標
(X1,Y1)から、マウス8の現在位置に対応する座
標までの距離L2が基準距離Lよりも大きくなると、直
線Qの色を緑色から赤色に変化させるようにしている。
おいては、CRT10に、縫製データの作成に使用され
た座標に対応する針落位置を順次連結した縫製パターン
画像P、及び縫製パターン画像Pの最終端とマウス8の
現在位置を示すカーソルKとを結ぶ直線Qを表示すると
共に、縫製パターン画像Pの最終端となる針落位置の座
標、即ち、縫製データの作成に使用された最新の座標
(X1,Y1)から、マウス8の現在位置に対応する座
標までの距離L2が基準距離Lよりも大きくなると、直
線Qの色を緑色から赤色に変化させるようにしている。
【0055】従って、本実施例の縫製データ作成装置に
よれば、使用者は、CRT10に表示される直線Qの色
によって、針落位置の間隔が基準距離Lよりも大きくな
る座標を入力してしまう位置にマウス8があることを認
識することができ、延いては、針落位置の間隔が基準距
離Lよりも大きくなってしまう座標を入力してしまうこ
とを、事前に防止することができる。
よれば、使用者は、CRT10に表示される直線Qの色
によって、針落位置の間隔が基準距離Lよりも大きくな
る座標を入力してしまう位置にマウス8があることを認
識することができ、延いては、針落位置の間隔が基準距
離Lよりも大きくなってしまう座標を入力してしまうこ
とを、事前に防止することができる。
【0056】尚、上記第1実施例の縫製データ作成装置
では、入力された座標に基づいて、自動ミシンのワーク
ホルダを移動させるのに必要なパルスモータへの駆動パ
ルス数を算出し、そのパルス数を表す針落位置データを
順次格納して縫製データを作成するようにしたものであ
ったが、入力された座標自体を針落位置データとして格
納し、自動ミシン側でパルスモータへの駆動パルス数に
変換するようにしてもよい。
では、入力された座標に基づいて、自動ミシンのワーク
ホルダを移動させるのに必要なパルスモータへの駆動パ
ルス数を算出し、そのパルス数を表す針落位置データを
順次格納して縫製データを作成するようにしたものであ
ったが、入力された座標自体を針落位置データとして格
納し、自動ミシン側でパルスモータへの駆動パルス数に
変換するようにしてもよい。
【0057】また、位置データとして座標を入力するの
ではなく、パルスモータへの駆動パルス数をキーボード
等から入力し、そのパルス数から針落位置間の距離を算
出して基準距離Lと比較することにより、入力されたパ
ルス数の採用・不採用を判定し、採用すると判定したパ
ルス数を針落位置データとして格納するように構成して
もよい。
ではなく、パルスモータへの駆動パルス数をキーボード
等から入力し、そのパルス数から針落位置間の距離を算
出して基準距離Lと比較することにより、入力されたパ
ルス数の採用・不採用を判定し、採用すると判定したパ
ルス数を針落位置データとして格納するように構成して
もよい。
【0058】ここで、上述した第1実施例の縫製データ
作成装置においては、入力ボード6及びマウス8を、位
置データ入力手段として使用したものであったが、位置
データ入力手段としては、それ以外のものでも使用する
ことができる。そこで以下、第2実施例として、位置デ
ータ入力手段として自動ミシンの本体を利用した縫製デ
ータ作成装置について説明する。
作成装置においては、入力ボード6及びマウス8を、位
置データ入力手段として使用したものであったが、位置
データ入力手段としては、それ以外のものでも使用する
ことができる。そこで以下、第2実施例として、位置デ
ータ入力手段として自動ミシンの本体を利用した縫製デ
ータ作成装置について説明する。
【0059】まず、図9は、自動ミシンの構成を表す構
成図である。図9に示すように、この自動ミシンにおい
ては、テーブル30上にブラケットアーム32が立設さ
れており、その頭部34はテーブル30の前面に突設さ
れた作業台36の上方に位置している。ブラケットアー
ム32の頭部34には、ミシンモータ38により駆動さ
れて上下往復動する針棒40が設けられており、針棒4
0の下端に針42が取り付けられている。そして、作業
台36の上には、加工布を挟持する下枠44a及び上枠
44bからなるワークホルダ44が配設されており、こ
のワークホルダ44は、X軸方向のパルスモータ46と
Y軸方向のパルスモータ48とによって、針棒40及び
針42に対し相対移動させられるように構成されてい
る。
成図である。図9に示すように、この自動ミシンにおい
ては、テーブル30上にブラケットアーム32が立設さ
れており、その頭部34はテーブル30の前面に突設さ
れた作業台36の上方に位置している。ブラケットアー
ム32の頭部34には、ミシンモータ38により駆動さ
れて上下往復動する針棒40が設けられており、針棒4
0の下端に針42が取り付けられている。そして、作業
台36の上には、加工布を挟持する下枠44a及び上枠
44bからなるワークホルダ44が配設されており、こ
のワークホルダ44は、X軸方向のパルスモータ46と
Y軸方向のパルスモータ48とによって、針棒40及び
針42に対し相対移動させられるように構成されてい
る。
【0060】即ち、ワークホルダ44の下枠44aは、
パルスモータ46によりラック50及びピニオン52を
介してX軸方向(左右方向)に平行移動させられる移動
部材54と、パルスモータ48によりラック56及びピ
ニオン58を介してY軸方向(前後方向)に平行移動さ
せられる移動部材60とに、夫々、ローラ62,64を
介してY軸方向とX軸方向とに摺動自在に保持されてい
る。よって、ワークホルダ44は、パルスモータ46を
駆動するとX軸方向に移動し、パルスモータ48を駆動
するとY軸方向に移動することとなる。
パルスモータ46によりラック50及びピニオン52を
介してX軸方向(左右方向)に平行移動させられる移動
部材54と、パルスモータ48によりラック56及びピ
ニオン58を介してY軸方向(前後方向)に平行移動さ
せられる移動部材60とに、夫々、ローラ62,64を
介してY軸方向とX軸方向とに摺動自在に保持されてい
る。よって、ワークホルダ44は、パルスモータ46を
駆動するとX軸方向に移動し、パルスモータ48を駆動
するとY軸方向に移動することとなる。
【0061】また、図9には図示されていないがテーブ
ル30の上には、図10に示す如く縫製データ作成用の
操作キーを備えた操作ケース66が着脱自在に配置され
る。ここで、本第2実施例の縫製データ作成装置は、第
1実施例の縫製データ作成装置に対して、入力ボード6
及びマウス8を有していない代わりに、コンピュータ本
体2に、自動ミシンのパルスモータ46,48と操作ケ
ース66とが接続されている。
ル30の上には、図10に示す如く縫製データ作成用の
操作キーを備えた操作ケース66が着脱自在に配置され
る。ここで、本第2実施例の縫製データ作成装置は、第
1実施例の縫製データ作成装置に対して、入力ボード6
及びマウス8を有していない代わりに、コンピュータ本
体2に、自動ミシンのパルスモータ46,48と操作ケ
ース66とが接続されている。
【0062】そして、操作ケース66は、使用者がコン
ピュータ本体2へ各種指令を行うためのものであり、図
10に示すように、縫製データの作成開始を指令するた
めのプログラムキー68と、位置データを入力する際に
押されるセットキー69と、入力したデータ等をリセッ
トするためのリセットキー70と、縫製データの作成終
了を指令するためのエンドキー72と、ワークホルダ4
4を正のX軸方向及び負のX軸方向に移動させるための
X軸ジョグキー74,76と、ワークホルダ44を正の
Y軸方向及び負のY軸方向に移動させるためのY軸ジョ
グキー78,80と、基準距離L等の数値データを入力
するための図示しない数字キー群と、を備えている。ま
た、操作ケース66の上部には、X軸ジョグキー74,
76の操作によるワークホルダ44の移動量を表示する
ためのX軸位置表示部82と、Y軸ジョグキー78,8
0の操作によるワークホルダ44の移動量を表示するた
めのY軸位置表示部84とが設けられている。
ピュータ本体2へ各種指令を行うためのものであり、図
10に示すように、縫製データの作成開始を指令するた
めのプログラムキー68と、位置データを入力する際に
押されるセットキー69と、入力したデータ等をリセッ
トするためのリセットキー70と、縫製データの作成終
了を指令するためのエンドキー72と、ワークホルダ4
4を正のX軸方向及び負のX軸方向に移動させるための
X軸ジョグキー74,76と、ワークホルダ44を正の
Y軸方向及び負のY軸方向に移動させるためのY軸ジョ
グキー78,80と、基準距離L等の数値データを入力
するための図示しない数字キー群と、を備えている。ま
た、操作ケース66の上部には、X軸ジョグキー74,
76の操作によるワークホルダ44の移動量を表示する
ためのX軸位置表示部82と、Y軸ジョグキー78,8
0の操作によるワークホルダ44の移動量を表示するた
めのY軸位置表示部84とが設けられている。
【0063】そして、使用者がX軸ジョグキー74,7
6及びY軸ジョグキー78,80を操作すると、コンピ
ュータ本体2が、その操作量に応じた駆動パルス信号を
パルスモータ46,48に出力して、ワークホルダ44
を針42に対して相対移動させるように構成されてい
る。
6及びY軸ジョグキー78,80を操作すると、コンピ
ュータ本体2が、その操作量に応じた駆動パルス信号を
パルスモータ46,48に出力して、ワークホルダ44
を針42に対して相対移動させるように構成されてい
る。
【0064】ここで、本第2実施例の縫製データ作成装
置においては、ワークホルダ44に所望の縫い模様を表
す線図を挟んで操作ケース66のプログラムキー68を
押した後、X軸ジョグキー74,76及びY軸ジョグキ
ー78,80を操作して、針42が線図をなぞるように
ワークホルダ44を移動させ、適宜セットキー69を押
すことにより、コンピュータ本体2へ、自動ミシンの1
針毎の針落位置を表す座標を入力するようにしている。
置においては、ワークホルダ44に所望の縫い模様を表
す線図を挟んで操作ケース66のプログラムキー68を
押した後、X軸ジョグキー74,76及びY軸ジョグキ
ー78,80を操作して、針42が線図をなぞるように
ワークホルダ44を移動させ、適宜セットキー69を押
すことにより、コンピュータ本体2へ、自動ミシンの1
針毎の針落位置を表す座標を入力するようにしている。
【0065】つまり、針42とワークホルダ44との相
対位置は、X軸ジョグキー74,76及びY軸ジョグキ
ー78,80の操作に応じて各パルスモータ46,48
に出力される駆動パルス信号のパルス数に基づいて検出
することができるため、本第2実施例の縫製データ作成
装置では、コンピュータ本体2が、各パルスモータ4
6,48への駆動パルス信号のパルス数に基づいて、ワ
ークホルダ44に対する針42の現在位置(座標)を算
出すると共に、操作ケース66のセットキー69が押さ
れる毎に、その時点での針42の座標を、位置データと
して取得するように構成されている。
対位置は、X軸ジョグキー74,76及びY軸ジョグキ
ー78,80の操作に応じて各パルスモータ46,48
に出力される駆動パルス信号のパルス数に基づいて検出
することができるため、本第2実施例の縫製データ作成
装置では、コンピュータ本体2が、各パルスモータ4
6,48への駆動パルス信号のパルス数に基づいて、ワ
ークホルダ44に対する針42の現在位置(座標)を算
出すると共に、操作ケース66のセットキー69が押さ
れる毎に、その時点での針42の座標を、位置データと
して取得するように構成されている。
【0066】そして、第2実施例の縫製データ作成装置
においても、第1実施例の場合と全く同様に、コンピュ
ータ本体2が図4に示した縫製データ作成処理と図7に
示した表示制御処理とを実行する。従って、第2実施例
の縫製データ作成装置においても、前回縫製データの作
成に使用された座標から基準距離Lよりも離れた座標を
入力した場合には、その座標が無効になると共に、ブザ
ー24が鳴って使用者に警告が行われることとなる。
においても、第1実施例の場合と全く同様に、コンピュ
ータ本体2が図4に示した縫製データ作成処理と図7に
示した表示制御処理とを実行する。従って、第2実施例
の縫製データ作成装置においても、前回縫製データの作
成に使用された座標から基準距離Lよりも離れた座標を
入力した場合には、その座標が無効になると共に、ブザ
ー24が鳴って使用者に警告が行われることとなる。
【0067】そして、CRT10には、縫製データの作
成に使用された座標に対応する針落位置を順次連結した
縫製パターン画像P、及び縫製パターン画像Pの最終端
とワークホルダ44に対する針42の現在位置を示すカ
ーソルKとを結ぶ直線Qが表示されると共に、縫製パタ
ーン画像Pの最終端に対応する座標から、針42の現在
位置に対応する座標までの距離L2が基準距離Lよりも
大きくなると、直線Qの色が緑色から赤色に変化して、
針落位置の間隔が基準距離L以内となる座標を入力する
ことができないことを、使用者に対して事前に報知する
こととなる。
成に使用された座標に対応する針落位置を順次連結した
縫製パターン画像P、及び縫製パターン画像Pの最終端
とワークホルダ44に対する針42の現在位置を示すカ
ーソルKとを結ぶ直線Qが表示されると共に、縫製パタ
ーン画像Pの最終端に対応する座標から、針42の現在
位置に対応する座標までの距離L2が基準距離Lよりも
大きくなると、直線Qの色が緑色から赤色に変化して、
針落位置の間隔が基準距離L以内となる座標を入力する
ことができないことを、使用者に対して事前に報知する
こととなる。
【図1】 本発明の構成を例示する構成図である。
【図2】 第1実施例の縫製データ作成装置の外観を表
す外観図である。
す外観図である。
【図3】 第1実施例のコンピュータ本体の構成を表す
ブロック図である。
ブロック図である。
【図4】 第1実施例のコンピュータ本体で実行される
縫製データ作成処理を表すフローチャートである。
縫製データ作成処理を表すフローチャートである。
【図5】 縫製データ作成処理の実行によって作成され
る縫製データを説明する説明図である。
る縫製データを説明する説明図である。
【図6】 縫製データ作成処理の作用を説明する説明図
である。
である。
【図7】 第1実施例のコンピュータ本体で実行される
表示制御処理を表すフローチャートである。
表示制御処理を表すフローチャートである。
【図8】 表示制御処理の作用を説明する説明図であ
る。
る。
【図9】 第2実施例の縫製データ作成装置にて使用す
る自動ミシンの斜視図である。
る自動ミシンの斜視図である。
【図10】 第2実施例の縫製データ作成装置にて使用
する操作ケースを説明する説明図である。
する操作ケースを説明する説明図である。
2…コンピュータ本体 4…キーボード 6…入力
ボード 8…マウス 10…表示装置(CRT) 12…CPU 14…
ROM 16…RAM 24…ブザー L…基準距離 P…縫製パターン画
像 Q…直線 K…カーソル 32…ブラケットアーム 38…ミ
シンモータ 42…針 44…ワークホルダ 46,48…パルスモータ
50,56…ラック 52,58…ピニオン 54,60…移動部材 6
6…操作ケース 74,76…X軸ジョグキー 78,80…Y軸ジョ
グキー
ボード 8…マウス 10…表示装置(CRT) 12…CPU 14…
ROM 16…RAM 24…ブザー L…基準距離 P…縫製パターン画
像 Q…直線 K…カーソル 32…ブラケットアーム 38…ミ
シンモータ 42…針 44…ワークホルダ 46,48…パルスモータ
50,56…ラック 52,58…ピニオン 54,60…移動部材 6
6…操作ケース 74,76…X軸ジョグキー 78,80…Y軸ジョ
グキー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹村 徹 愛知県名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブ ラザー工業株式会社内 (72)発明者 杉原 良英 愛知県名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブ ラザー工業株式会社内 (72)発明者 原 由浩 愛知県名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブ ラザー工業株式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】 自動ミシンが被縫製物に縫目を形成する
位置を表す位置データを外部から入力するための位置デ
ータ入力手段と、 該位置データ入力手段により入力された位置データを直
接或いは所定の制御データに変換して順次格納すること
により、前記自動ミシンを制御するための縫製データを
作成するデータ作成手段と、 を備えた自動ミシンの縫製データ作成装置において、 前記位置データ入力手段により位置データが入力される
と、前記データ作成手段により前回格納された位置デー
タの表す位置から当該入力された位置データの表す位置
までの距離を算出する距離算出手段と、 該距離算出手段により算出された距離が、予め設定され
た基準距離よりも大きいか否かを判定する判定手段と、 該判定手段により前記算出された距離が前記基準距離よ
りも大きいと判定されると、前記データ作成手段の動作
を禁止すると共に当該装置の使用者に対して警告を行う
警告手段と、 を備えたことを特徴とする自動ミシンの縫製データ作成
装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の自動ミシンの縫製デー
タ作成装置において、 前記基準距離を外部から設定するための設定手段を備え
たこと、 を特徴とする自動ミシンの縫製データ作成装置。 - 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の自動ミシ
ンの縫製データ作成装置において、 前記警告手段が発音により警告を行うこと、を特徴とす
る自動ミシンの縫製データ作成装置。 - 【請求項4】 請求項1ないし請求項3の何れかに記載
の自動ミシンの縫製データ作成装置において、 前記位置データ入力手段がマウスからなり、 更に、前記データ作成手段により既に格納された位置デ
ータの表す位置を順次連結してなる縫製パターン画像、
及び該縫製パターン画像の最終端と前記マウスの現在位
置とを結ぶ直線を表示する表示手段と、 前記マウスの移動に伴い前記直線の長さが前記基準距離
に対応した長さよりも大きくなると、前記直線の色を変
化させる第2の警告手段と、 を備えたこと特徴とする自動ミシンの縫製データ作成装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8646394A JPH07300764A (ja) | 1994-04-25 | 1994-04-25 | 自動ミシンの縫製データ作成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8646394A JPH07300764A (ja) | 1994-04-25 | 1994-04-25 | 自動ミシンの縫製データ作成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07300764A true JPH07300764A (ja) | 1995-11-14 |
Family
ID=13887655
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8646394A Pending JPH07300764A (ja) | 1994-04-25 | 1994-04-25 | 自動ミシンの縫製データ作成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07300764A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1119367A (ja) * | 1997-07-07 | 1999-01-26 | Tokai Ind Sewing Mach Co Ltd | ミシン |
JP2007021012A (ja) * | 2005-07-20 | 2007-02-01 | Juki Corp | 縫製データ表示装置 |
US8186290B2 (en) | 2007-03-20 | 2012-05-29 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Sewing machine and computer-readable recording medium with recorded sewing machine control program |
-
1994
- 1994-04-25 JP JP8646394A patent/JPH07300764A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1119367A (ja) * | 1997-07-07 | 1999-01-26 | Tokai Ind Sewing Mach Co Ltd | ミシン |
JP2007021012A (ja) * | 2005-07-20 | 2007-02-01 | Juki Corp | 縫製データ表示装置 |
US8186290B2 (en) | 2007-03-20 | 2012-05-29 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Sewing machine and computer-readable recording medium with recorded sewing machine control program |
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