JP3280154B2 - 自動ミシンの縫製データ作成装置 - Google Patents
自動ミシンの縫製データ作成装置Info
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Description
縫製データを作成するための、自動ミシンの縫製データ
作成装置に関する。
往復動する縫針と、縫針の下方に設けられて加工布を保
持するワークホルダと、このワークホルダを縫針に対し
て2次元方向(X,Y方向)に移動させる、パルスモー
タを駆動源とした移動機構と、を備え、フロッピーディ
スクや半導体メモリ等の記憶媒体に予め記憶された縫製
データに基づいて、ワークホルダを順次移動させ、その
移動毎に加工布へ縫針を降ろして縫目を形成すことによ
り、加工布を所定の縫い模様で自動的に縫う自動ミシン
が実用化されている。
ための縫製データは、通常、加工布に縫目を形成する位
置(針落位置)をワークホルダの移動量として表した針
落位置データ、及び縫い速度や空送り動作等を指令する
ためのその他の制御データから構成されており、一連の
縫い模様に対応した縫製データは、これら1針毎の各デ
ータを順次格納したものとして形成されている。
自動縫いを行うためには、その縫い模様に対応した縫製
データを作成して、それを所定の記憶媒体に記憶させる
必要がある。そこで、従来より、このような縫製データ
を作成するための縫製データ作成装置としては、入力ボ
ード(タブレットデジタイザ)及びマウス等の入力機器
から自動ミシンの1針毎の針落位置を表す座標を順次入
力するようにし、その入力された座標を上述の針落位置
データに変換して、それを順次格納していくことにより
縫製データを作成するようにしていた。
ような入力機器から常に等間隔の座標を入力することは
非常に困難であるため、上記従来の縫製データ作成装置
では、自動ミシンの針落位置が一定間隔となる縫製デー
タを簡単に作成することができず、この結果、縫製デー
タの作成に長時間を要してしまう上に、加工布の縫目間
隔が不均一になってしまうという問題があった。
ものであり、被縫製物に一定間隔の縫目を形成すること
ができる縫製データを、簡単且つ迅速に作成可能な自動
ミシンの縫製データ作成装置を提供することを目的とす
る。
るためになされた請求項1に記載の本発明は、図1に例
示するように、自動ミシンが被縫製物に縫目を形成する
位置を表す位置データを外部から入力するための位置デ
ータ入力手段と、該位置データ入力手段により入力され
た位置データを直接或いは所定の制御データに変換して
順次格納することにより、前記自動ミシンを制御するた
めの縫製データを作成するデータ作成手段と、を備えた
自動ミシンの縫製データ作成装置において、前記位置デ
ータ入力手段により位置データが入力されると、前記デ
ータ作成手段により前回格納された位置データの表す位
置から当該入力された位置データの表す位置までの距離
を算出する距離算出手段と、該距離算出手段により算出
された距離が、予め設定された基準距離に対して所定の
許容範囲内にあるか否かを判定する判定手段と、該判定
手段により範囲内でないと判定されると前記データ作成
手段の動作を禁止し、前記判定手段により範囲内である
と判定されると、前記位置データ入力手段により入力さ
れた位置データを、該位置データの表す位置と前記デー
タ作成手段により前回格納された位置データの表す位置
とを結ぶ直線上において、前回格納された位置データの
表す位置から前記基準距離だけ離間した位置を表す値に
変更する位置データ変更手段と、を備えたことを特徴と
する自動ミシンの縫製データ作成装置を要旨としてい
る。
おける点線で例示するように、請求項1に記載の自動ミ
シンの縫製データ作成装置において、前記基準距離と前
記所定の許容範囲とを外部から夫々設定するための設定
手段を備えたこと、を特徴とする自動ミシンの縫製デー
タ作成装置を要旨としている。
求項1又は請求項2に記載の自動ミシンの縫製データ作
成装置において、前記位置データ入力手段が、基準面,
該基準面に対向配置され該基準面上の任意の位置を指示
するための指示部,該指示部と前記基準面との相対位置
を所定の駆動信号に基づいて変化させる駆動手段,及び
外部操作に応じて前記駆動手段に前記駆動信号を供給す
る操作手段を有する位置入力機構を備えると共に、前記
駆動信号に基づいて前記位置データを入力すること、を
特徴とする自動ミシンの縫製データ作成装置を要旨とし
ている。
1に記載の自動ミシンの縫製データ作成装置において
は、データ作成手段が、自動ミシンが被縫製物に縫目を
形成する位置(針落位置)を表す位置データを、直接或
いは所定の制御データに変換して順次格納することによ
り、自動ミシンを制御するための縫製データを作成す
る。
データが入力されると、距離演算手段が、データ作成手
段により前回格納された位置データの表す位置から今回
入力された位置データの表す位置までの距離を算出し、
判定手段が、距離算出手段により算出された距離が、予
め設定された基準距離に対して所定の許容範囲内にある
か否かを判定する。
定されると、位置データ変更手段が、データ作成手段の
動作を禁止する。よって、データ作成手段により前回格
納された位置データの表す位置からみて、予め設定され
た基準距離に対し所定の許容範囲内にない位置を表す位
置データが入力された場合には、その位置データは縫製
データの作成に使用されることなく無効となる。
されると、位置データ変更手段は、位置データ入力手段
により今回入力された位置データを、その位置データの
表す位置とデータ作成手段により前回格納された位置デ
ータの表す位置とを結ぶ直線上において、前回格納され
た位置データの表す位置から上記基準距離だけ離間した
位置を表す値に変更する。すると、データ作成手段によ
り、その変更された位置データに基づいて縫製データが
作成されることとなる。
製データ作成装置においては、前回格納された位置デー
タの表す位置からみて、予め設定された基準距離に対し
所定の許容範囲内にある位置を表す位置データが入力さ
れた場合にだけ、その位置データを前回格納された位置
データの表す位置から基準距離だけ離間した位置を表す
値に変更し、その変更後の位置データに基づいて縫製デ
ータを作成するようにしている。
装置によれば、予め設定された基準距離にほぼ近い間隔
で位置データを順次入力していくだけで、針落位置の間
隔が正確に上記基準距離となる縫製データを作成するこ
とができる。つまり、被縫製物に一定間隔の縫目を形成
することができる縫製データを簡単且つ迅速に作成する
ことができるのである。
装置によれば、前回格納された位置データの表す位置か
らみて、予め設定された基準距離に対し所定の許容範囲
内にない位置を表す位置データが入力された場合には、
その位置データを縫製データの作成に使用しないように
しているため、当該装置の使用者が誤って入力した位置
データに基づいて縫製データが作成されるのを防止する
ことができる。
データ作成装置では、請求項1に記載の自動ミシンの縫
製データ作成装置において、上記基準距離と所定の許容
範囲とを外部から夫々設定するための設定手段を設ける
ようにしている。従って、請求項2に記載の自動ミシン
の縫製データ作成装置によれば、この設定手段によっ
て、針落位置の間隔、及び入力された位置データの採用
・不採用を判定する許容範囲を任意に設定することがで
きる。
力ボード及びマウスやキーボード等のように、任意の位
置データを直接的に入力可能なものが考えられるが、そ
れ以外のものでも使用することができる。そこで、請求
項3に記載の自動ミシンの縫製データ作成装置では、位
置データ入力手段が、基準面と、その基準面に対向配置
され基準面上の任意の位置を指示するための指示部と、
指示部と基準面との相対位置を所定の駆動信号に基づい
て変化させる駆動手段と、外部操作に応じて駆動手段に
駆動信号を供給する操作手段と、を有する位置入力機構
を備え、駆動手段へ供給される駆動信号に基づいて位置
データを入力するようにしている。
では、使用者が位置入力機構の操作手段を操作すると、
その操作に応じて駆動手段に駆動信号が供給され、指示
部と基準面との相対位置が変化する。そして、位置デー
タの入力を行う場合には、基準面に所望の縫い模様を表
す線図を貼付し、操作手段を操作して駆動手段を作動さ
せることにより、指示部が基準面上の線図をなぞるよう
に基準面と指示部との相対位置を変化させる。すると、
このとき操作手段により駆動手段へ供給される駆動信号
は縫い模様に対応することとなるため、その駆動信号に
基づいて位置データが当該縫製データ作成装置に入力さ
れる。
に位置データが入力されるのではなく、位置入力機構の
駆動手段を駆動する駆動信号に基づいて位置データが入
力される場合であっても、針落位置の間隔が予め設定さ
れた基準距離となる縫製データを作成することができ
る。
る。まず、図2は第1実施例の縫製データ作成装置の外
観を表す外観図である。尚、本実施例の縫製データ作成
装置は、「従来の技術」の項にて説明したように、ミシ
ンモータに連動して上下往復動する縫針と、縫針の下方
に設けられて加工布を保持すると共に、2個のパルスモ
ータ(X軸パルスモータ及びY軸パルスモータ)により
2次元方向に移動されるワークホルダと、を備えた自動
ミシンを制御する縫製データを作成するためのものであ
る。
タ作成装置は、予め用意された縫製データ作成用のプロ
グラムを実行するコンピュータ本体2と、コンピュータ
本体2に数値データや文字データを入力するための、設
定手段としてのキーボード4と、自動ミシンが加工布に
縫針を降ろして縫目を形成する位置(針落位置)を表す
座標を入力するための、位置データ入力手段としての入
力ボード6及びそれに接続されたマウス8と、当該装置
によって作成されていく縫製データのイメージ画像や、
コンピュータ本体2の実行するプログラムが備えた様々
な機能を選択するためのメニュー画像等を表示する表示
装置(以下、CRTという)10と、から構成されてい
る。
本体2は、CPU12,ROM14,RAM16,イン
ターフェース回路18,及びフロッピーディスクドライ
ブ20を備えた周知のパーソナルコンピュータとして構
成されており、コンピュータ本体2内において、それら
各部はコモンバス22により互いに接続されている。
びCRT10は、インターフェース回路18を介してコ
ンピュータ本体2に接続されている。一方、入力ボード
6及びマウス8は、入力ボード6上の任意位置でマウス
8の確定ボタン8aを押すと、その位置に応じた座標を
コンピュータ本体2へ出力するものである。そして、本
実施例においては、例えば、入力ボード6上に所望の縫
い模様を表す線図を貼付し、その線図をなぞるようにマ
ウス8を動かして適宜確定ボタン8aを押すことによ
り、コンピュータ本体2へ、自動ミシンの1針毎の針落
位置を表す座標を入力するようにしている。
ータ作成装置において、当該装置の使用者がコンピュー
タ本体2に電源を投入すると、コンピュータ本体2は、
フロッピーディスクドライブ20に挿入されたフロッピ
ーディスクから縫製データ作成用のプログラムを読み込
み、CRT10上に様々な機能名を配列してなるメニュ
ー画像を表示させる。
ータの作成を行う前には、まず、マウス8(入力ボード
6)或いはキーボード4を操作することによりメニュー
画像上でカーソルを移動させ、「数値入力」の機能名が
表示された位置でマウス8の確定ボタン8a或いはキー
ボード4のリターンキーを押す。すると、当該装置の動
作モードが数値データを入力するための数値入力モード
に設定されるため、この数値入力モードにて、キーボー
ド4から、基準距離L1と許容範囲L2とを夫々入力す
る。尚、後述するように、基準距離L1は、作成する縫
製データの各針落位置の間隔を決定するものであり、ま
た、許容範囲L2は、当該装置が入力された座標を縫製
データの作成に使用するか否かを判定するための範囲を
決定するものである。
ー画像に戻して、カーソルを「縫製データ作成」の機能
名が表示された位置に移動させ、その位置でマウス8の
確定ボタン8a或いはキーボード4のリターンキーを押
すと、コンピュータ本体2が、後述する縫製データ作成
処理の実行を開始する。
においては、この状態で、使用者がマウス8を操作して
針落位置を表す座標を順次入力していくことにより、縫
製データの作成を行うようになっている。尚、図2に示
すように、CRT10には、後述するように順次作成さ
れていく縫製データのイメージ画像Pが表示されるよう
になっている。
て実行され、使用者によって入力された座標に基づいて
縫製データを作成する縫製データ作成処理について、図
4に示したフローチャートを用いて説明する。図4に示
すように、この縫製データ作成処理の実行が開始される
と、まず、ステップ110にて、上述のようにマウス8
の確定ボタン8aが押されて入力ボード6から座標が入
力されたか否かを判定し、座標が入力されたと判定され
るまで待機する。
力されたと判定すると、ステップ120に進んで、今回
の座標入力が初回であるか否かを判定し、初回であると
判定した場合には、続くステップ130にて、今回入力
された座標を、縫製データを作成するための座標(X
1,Y1)としてRAM16に格納する。
(X1,Y1)に基づき縫製データを作成し、その作成
した縫製データをRAM16に格納する、データ作成手
段としての処理を実行する。ここで、このとき行われる
縫製データの作成は、以下のような手順で行われる。即
ち、まず、図5における最上欄a1に示すように、自動
ミシンの1針毎の動作を指定するための制御データとし
て、加工布に初めて縫針を降ろす旨を表す「空送り」に
対応した2進コードを格納する。そして、この場合に
は、自動ミシンにおいて加工布を保持するワークホルダ
を所定の原点位置から座標(X1,Y1)の示す位置ま
で移動させるのに必要なX軸パルスモータ及びY軸パル
スモータへの各駆動パルス数を算出し、その各パルス数
を2値化して表したX軸送量及びY軸送量を針落位置デ
ータとして格納する。
製データの作成が終了すると、ステップ110へ戻っ
て、次の座標が入力されるのを待つ。そして、次の座標
が入力されると、再びステップ120にて、今回の座標
入力が初回であるか否かを判定し、初回ではないと判定
した場合には、ステップ150に移行する。
を(X2,Y2)としてRAM16に格納し、続くステ
ップ160にて、前回縫製データを作成するのに使用し
た座標(X1,Y1)から今回入力された座標(X2,
Y2)までの距離Lを、数式(1)に基づいて算出す
る、距離算出手段としての処理を実行する。
プ160で算出された距離Lが(L1−L2)から(L
1+L2)までの範囲内にあるか否かを判定する、判定
手段としての処理を実行し、算出された距離Lがこの範
囲内にないと判定された場合には、ステップ110に戻
って、再度、座標が入力されるのを待つ。
に、使用者が、当該装置を用いて縫製データの作成を開
始する前に、キーボード4から入力した基準距離と許容
範囲である。一方、ステップ170にて、ステップ16
0で算出された距離Lが(L1−L2)から(L1+L
2)までの範囲内にあると判定された場合には、ステッ
プ180に進む。そして、このステップ180にて、今
回入力された座標(X2,Y2)を、数式(2)に基づ
いて座標(X2’,Y2’)に変更する、位置データ変
更手段としての処理を実行する。
は、図6に示すように、今回入力された座標(X2,Y
2)と前回縫製データを作成するのに使用した座標(X
1,Y1)とを結ぶ直線上において、座標(X1,Y
1)から基準距離L1だけ離間した地点の座標である。
尚、図6(A)は、今回入力された座標(X2,Y2)
が、前回縫製データを作成するのに使用した座標(X
1,Y1)からみて、(L1−L2)からL1までの範
囲内にある場合を例示しており、図6(B)は、今回入
力された座標(X2,Y2)が、前回縫製データを作成
するのに使用した座標(X1,Y1)からみて、L1か
ら(L1+L2)の範囲内にある場合を例示している。
(X2,Y2)を座標(X2’,Y2’)に変更した
後、続くステップ190にて、変更後の座標(X2’,
Y2’)を、縫製データを作成するのに使用する座標
(X1,Y1)としてRAM16に格納する。そして、
ステップ140に移行して、その座標(X1,Y1)に
基づいて縫製データを作成し、作成した縫製データをR
AM16に格納する、データ作成手段としての処理を実
行する。
製データの作成は、以下のような手順で行われる。即
ち、まず、図5における第2欄a2に示すように、制御
データとして、加工布に連続して縫目を形成する旨を表
す「縫製」に対応した2進コードを格納する。そして、
自動ミシンのワークホルダを、前回縫製データを作成す
るのに使用した座標の示す位置から座標(X1,Y1)
の示す位置まで移動させるのに必要なX軸パルスモータ
及びY軸パルスモータへの各駆動パルス数を算出し、そ
の各パルス数を2値化して表したX軸送量及びY軸送量
を針落位置データとして格納する。
タの作成が終了すると、再びステップ110へ戻って上
述の処理を繰り返し、順次入力される座標に応じて縫製
データを作成していく。そして、図4には表されていな
いが、使用者によりキーボード4等を介して縫製データ
の作成を終了する旨の指令が入力されると、座標が入力
されるのを待つことなく、図5における最下欄anに示
すように、制御データとして「終了」を示す2進コード
を格納する。そして、自動ミシンのワークホルダを、前
回縫製データを作成するのに使用した座標の示す位置か
ら所定の原点位置まで移動させるのに必要なX軸パルス
モータ及びY軸パルスモータへの各駆動パルス数を算出
し、その各パルス数を2値化して表したX軸送量及びY
軸送量を針落位置データとして格納する。そして、これ
により、一連の縫い模様に対応した縫製データの作成が
終了する。
使用者が所定の操作を行うことによって、フロッピーデ
ィスクドライブ20に挿入されたフロッピーディスクに
記憶され、最終的に自動ミシンへ提供される。そして、
自動ミシンでは、加工布を保持したワークホルダを縫製
データ内の針落位置データに応じて順次移動させ、その
移動毎に縫製データ内の制御データに応じて加工布へ縫
目を形成する。
は、マウス8の操作によって順次入力される座標に基づ
いて針落位置データを算出し、それを順次格納すること
により縫製データを作成するようにしているのである
が、座標が入力されると、まず、ステップ160の処理
によって、前回縫製データ(針落位置データ)を作成す
るのに使用した座標(X1,Y1)から今回入力された
座標(X2,Y2)までの距離Lを算出し、続くステッ
プ170の処理によって、その距離Lが、予め入力して
おいた基準距離L1と許容範囲L2とによって決まる
(L1−L2)から(L1+L2)までの範囲内にある
か否かを判定する。
が(L1−L2)から(L1+L2)までの範囲内でな
いと判定されると、縫製データを作成することなく、そ
のままステップ110へ戻って次の座標が入力されるの
を待ち、距離Lが(L1−L2)から(L1+L2)ま
での範囲内であると判定された場合にだけ、縫製データ
を作成するようにしている。
テップ180の処理によって、図6に示すように、今回
入力された座標(X2,Y2)を、その座標(X2,Y
2)と前回縫製データを作成するのに使用した座標(X
1,Y1)とを結ぶ直線上において、座標(X1,Y
1)から基準距離L1だけ離間した地点の座標(X
2’,Y2’)に変更し、その変更後の座標(X2’,
Y2’)に基づいて縫製データを作成するようにしてい
る。
においては、前回縫製データを作成するのに使用した座
標(X1,Y1)からみて、予め設定した(L1−L
2)から(L1+L2)までの範囲内にある座標が入力
された場合にだけ、その座標を前回縫製データを作成す
るのに使用した座標(X1,Y1)から基準距離L1だ
け離間した座標(X2’,Y2’)に変更し、その変更
後の座標(X2’,Y2’)に基づいて縫製データ(即
ち、針落位置データ)を作成するようにしている。
よれば、予め設定した基準距離L1におおよそ近い間隔
で座標を入力していくだけで、針落位置の間隔が正確に
基準距離L1となる縫製データを作成することができ
る。しかも、本実施例のの縫製データ作成装置によれ
ば、前回縫製データを作成するのに使用した座標(X
1,Y1)からみて、基準距離L1に対し所定の許容範
囲L2以内にない座標が入力された場合、即ち、縫製デ
ータ作成処理のステップ170で否定判定された場合に
は、その座標を縫製データの作成に使用しないようにし
ているため、使用者が誤って入力した座標に基づいて縫
製データが作成されるのを防止することができる。
いては、ステップ170の判定処理で使用する基準距離
L1と許容範囲L2とを、キーボード4を介して、夫々
任意に設定することができるようにしている。よって、
針落位置の間隔、及び入力された座標の採用・不採用を
判定する許容範囲を任意に設定することができる。
では、互いの間隔が基準距離L1となるように変更(補
正)した座標に基づいて、自動ミシンのワークホルダを
移動させるのに必要なパルスモータへの駆動パルス数を
算出し、そのパルス数を表す針落位置データを順次格納
して縫製データを作成するようにしたものであったが、
変更後の座標自体を針落位置データとして格納し、自動
ミシン側でパルスモータへの駆動パルス数に変換するよ
うにしてもよい。
ではなく、パルスモータへの駆動パルス数をキーボード
等から入力し、そのパルス数から針落位置間の距離を算
出してパルス数の変更(補正)を行い、その変更後のパ
ルス数を針落位置データとして格納するように構成して
もよい。
作成装置においては、使用者が座標等の位置データを任
意且つ直接的に入力することができる入力ボード6及び
マウス8を、位置データ入力手段として使用したもので
あったが、位置データ入力手段としては、それ以外のも
のでも使用することができる。
タ入力手段として自動ミシンの本体を利用した縫製デー
タ作成装置について説明する。まず、図7は、自動ミシ
ンの構成を表す構成図である。図7に示すように、この
自動ミシンにおいては、テーブル30上にブラケットア
ーム32が立設されており、その頭部34はテーブル3
0の前面に突設された作業台36の上方に位置してい
る。ブラケットアーム32の頭部34には、ミシンモー
タ38により駆動されて上下往復動する針棒40が設け
られており、針棒40の下端に針42が取り付けられて
いる。そして、作業台36の上には、加工布を挟持する
下枠44a及び上枠44bからなるワークホルダ44が
配設されており、このワークホルダ44は、X軸方向の
パルスモータ46とY軸方向のパルスモータ48とによ
って、針棒40及び針42に対し相対移動させられるよ
うに構成されている。
パルスモータ46によりラック50及びピニオン52を
介してX軸方向(左右方向)に平行移動させられる移動
部材54と、パルスモータ48によりラック56及びピ
ニオン58を介してY軸方向(前後方向)に平行移動さ
せられる移動部材60とに、夫々、ローラ62,64を
介してY軸方向とX軸方向とに摺動自在に保持されてい
る。よって、ワークホルダ44は、パルスモータ46を
駆動するとX軸方向に移動し、パルスモータ48を駆動
するとY軸方向に移動することとなる。
ル30の上には、図8に示す如く縫製データ作成用の操
作キーを備えた操作ケース66が着脱自在に配置され
る。この操作ケース66は、使用者が図示しないコンピ
ュータ本体へ各種指令を行うためのものであり、図8に
示すように、縫製データの作成開始を指令するためのプ
ログラムキー68と、入力したデータ等をリセットする
ためのリセットキー70と、縫製データの作成終了を指
令するためのエンドキー72と、ワークホルダ44を正
のX軸方向及び負のX軸方向に移動させるためのX軸ジ
ョグキー74,76と、ワークホルダ44を正のY軸方
向及び負のY軸方向に移動させるためのY軸ジョグキー
78,80と、図示しない数字キー群と、を備えてい
る。また、操作ケース66の上部には、X軸ジョグキー
74,76の操作によるワークホルダ44の移動量を表
示するためのX軸位置表示部82と、Y軸ジョグキー7
8,80の操作によるワークホルダ44の移動量を表示
するためのY軸位置表示部84とが設けられている。
6及びY軸ジョグキー78,80を操作すると、コンピ
ュータ本体が、その操作量に応じた駆動パルス信号をパ
ルスモータ46,48に供給して、ワークホルダ44を
針42に対して相対移動させるように構成されている。
置においては、ワークホルダ44に所望の縫い模様を表
す線図を挟んで操作ケース66のプログラムキー68を
押した後、X軸ジョグキー74,76及びY軸ジョグキ
ー78,80を適宜操作して、針42が線図をなぞるよ
うにワークホルダ44を移動させることにより、線図に
応じた位置データをコンピュータ本体に入力するように
している。尚、本第2実施例では、ワークホルダ44が
基準面に、針棒40及び針42が指示部に、パルスモー
タ46,48が駆動手段に、操作ケース66のX軸ジョ
グキー74,76及びY軸ジョグキー78,80が操作
手段に、夫々対応している。
軸ジョグキー78,80の操作に応じて各パルスモータ
46,48に供給される駆動パルス信号のパルス数は、
針42とワークホルダ44との相対移動量に一対一に対
応するため、本第2実施例の縫製データ作成装置では、
コンピュータ本体が、パルスモータ46,48へ供給す
る駆動パルス信号のパルス数に基づいて、線図上の所定
間隔毎の座標を算出し、その座標を位置データとして取
得するように構成されている。
においても、コンピュータ本体が図4に示した縫製デー
タ作成処理を実行する。つまり、図9に例示するよう
に、初回に取得した座標D1はそのまま縫製データの作
成に使用するが、2回目に取得した座標D2以降につい
ては、その座標が前回縫製データを作成するのに使用し
た座標(図9においてはD1)からみて、予め設定した
(L1−L2)から(L1+L2)までの範囲内にある
か否かを判定し、その範囲内にある座標(図9において
はD3)が取得された場合にだけ、その座標D3を前回
縫製データを作成するのに使用した座標D1から基準距
離L1だけ離間した座標D3’に変更し、その変更後の
座標D3’に基づいて縫製データを作成する。
ば2単位の間隔毎に取得されるような場合であっても、
D3’=(5,5)といった座標に基づいて縫製データ
を作成することが可能となる。つまり、使用者によって
任意且つ直接に座標が入力されるのではなく、所定間隔
で座標が入力されるような場合であっても、図4に示し
た縫製データ作成処理を実行することによって、針落位
置の間隔が予め設定した基準距離L1となる縫製データ
を作成することができるのである。
す外観図である。
ブロック図である。
縫製データ作成処理を表すフローチャートである。
る縫製データを説明する説明図である。
明する説明図である。
る自動ミシンの斜視図である。
る操作ケースを説明する説明図である。
明する説明図である。
ボード 8…マウス 10…表示装置(CRT) 12…CPU 14…
ROM 16…RAM 32…ブラケットアーム 38…ミシンモータ 4
0…針棒 42…針 44…ワークホルダ 46,48…パルスモータ
50,56…ラック 52,58…ピニオン 54,60…移動部材 6
6…操作ケース 74,76…X軸ジョグキー 78,80…Y軸ジョ
グキー L1…基準距離 L2…許容範囲
Claims (3)
- 【請求項1】 自動ミシンが被縫製物に縫目を形成する
位置を表す位置データを外部から入力するための位置デ
ータ入力手段と、 該位置データ入力手段により入力された位置データを直
接或いは所定の制御データに変換して順次格納すること
により、前記自動ミシンを制御するための縫製データを
作成するデータ作成手段と、 を備えた自動ミシンの縫製データ作成装置において、 前記位置データ入力手段により位置データが入力される
と、前記データ作成手段により前回格納された位置デー
タの表す位置から当該入力された位置データの表す位置
までの距離を算出する距離算出手段と、 該距離算出手段により算出された距離が、予め設定され
た基準距離に対して所定の許容範囲内にあるか否かを判
定する判定手段と、 該判定手段により範囲内でないと判定されると前記デー
タ作成手段の動作を禁止し、前記判定手段により範囲内
であると判定されると、前記位置データ入力手段により
入力された位置データを、該位置データの表す位置と前
記データ作成手段により前回格納された位置データの表
す位置とを結ぶ直線上において、前回格納された位置デ
ータの表す位置から前記基準距離だけ離間した位置を表
す値に変更する位置データ変更手段と、 を備えたことを特徴とする自動ミシンの縫製データ作成
装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の自動ミシンの縫製デー
タ作成装置において、 前記基準距離と前記所定の許容範囲とを外部から夫々設
定するための設定手段を備えたこと、 を特徴とする自動ミシンの縫製データ作成装置。 - 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の自動ミシ
ンの縫製データ作成装置において、 前記位置データ入力手段が、 基準面,該基準面に対向配置され該基準面上の任意の位
置を指示するための指示部,該指示部と前記基準面との
相対位置を所定の駆動信号に基づいて変化させる駆動手
段,及び外部操作に応じて前記駆動手段に前記駆動信号
を供給する操作手段を有する位置入力機構を備えると共
に、前記駆動信号に基づいて前記位置データを入力する
こと、 を特徴とする自動ミシンの縫製データ作成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07748894A JP3280154B2 (ja) | 1994-04-15 | 1994-04-15 | 自動ミシンの縫製データ作成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07748894A JP3280154B2 (ja) | 1994-04-15 | 1994-04-15 | 自動ミシンの縫製データ作成装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07275539A JPH07275539A (ja) | 1995-10-24 |
JP3280154B2 true JP3280154B2 (ja) | 2002-04-30 |
Family
ID=13635379
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07748894A Expired - Fee Related JP3280154B2 (ja) | 1994-04-15 | 1994-04-15 | 自動ミシンの縫製データ作成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3280154B2 (ja) |
-
1994
- 1994-04-15 JP JP07748894A patent/JP3280154B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07275539A (ja) | 1995-10-24 |
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