JPH07285696A - 印画装置の給紙トレー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 印画紙がビデオプリンタの印画部に取り込ま
れる際に、紙の余分な動きを制限するためにかけられる
側圧により給紙トレーから外れることがないようにす
る。 【構成】 給紙トレー２０を、上面側が開口した筐型の
トレー本体２１と、このトレー本体２１の底面部２２に
おいて上方に回動自在に支持され、プリンタ本体２内の
印画部に順次給紙される印画紙を堆積したアッププレー
ト２５とで構成する。トレー本体２１の右側壁２３の内
面側には、給紙トレー２０がプリンタ本体２内に装着さ
れた時にアッププレート２５上に堆積された印画紙を左
側壁２４の内面側にバネの付勢力により押圧する一対の
ペーパーブッシュガイド２６，２６を配設してある。ま
た、トレー本体２１の左側壁２４の内面側には、押圧さ
れた印画紙を保持する複数のリブ２４ａを一体突出成形
してある。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、例えばビデオプリン
タ，複写機，ファクシミリ装置等の印画装置に用いられ
る給紙トレーに関する。

【０００２】

【従来の技術】例えば、プラテンに印画紙を巻き付け、
印画部であるヘッドでインクリボンを介して上記印画紙
にプリントを行うプリンタでは、上記印画部に印画紙を
順次供給するために給紙トレーが用いられている。この
給紙トレーにより印画部に印画紙を給紙する場合に、給
紙トレーの筐型のトレー本体内の印画紙の余分な動きを
防ぎ、安定した給紙を行う方法として次の２つの方法が
ある。１つはトレー本体の印画紙を格納する部分である
両側壁の幅を印画紙の幅にほぼ合わせて印画紙の余分な
動きを制限する方法であり、もう１つはトレー本体の印
画紙を格納する部分の両側壁の幅を印画紙より広めに設
定して、その一方の側壁側に印画紙を押し付ける（側圧
をかける）ことによりトレー本体内の印画紙の余分な動
きを規制する方法である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
方法では、比較的安定した給紙ができるものの、トレー
本体の両側壁間の幅と違う大きめの印画紙には対応でき
ず、また、後者の方法では、前者の方法の問題には対応
できるが、印画紙に側圧をかけ過ぎると、印画紙の印画
部への給紙の際に印画紙がトレー本体内から飛び出して
外れ易いという欠点があった。

【０００４】そこで、この発明は、印画部に印画紙を安
定給紙するために、トレー本体の他方の側壁の内面側に
印画紙を押しつけても、給紙の際に印画紙がトレー本体
内から飛び出すのを確実に防ぐことができる印画装置の
給紙トレーを提供するものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上面側が開口した筐型の
トレー本体内に、印画装置の印画部に順次給紙される印
画紙を堆積して格納するようにした給紙トレーにおい
て、上記トレー本体の一方の側壁の内面側に上記堆積さ
れる印画紙を他方の側壁の内面側に押圧する押圧手段を
設けると共に、この他方の側壁の内面側に上記押圧され
た印画紙を保持する保持部を設けてある。

【０００６】

【作用】トレー本体内に堆積して格納された印画紙が押
圧手段により他方の側壁の内面側に押圧されても、印画
紙は該他方の側壁の内面側に設けられた保持部により確
実に保持される。これにより、印画装置の印画部に給紙
する際に、印画紙がトレー本体から飛び出すことがな
く、上記印画部に常に安定した状態で印画紙が給紙され
る。

【０００７】

【実施例】以下、この発明の一実施例を図面と共に詳述
する。

【０００８】図１，２において、１は昇華型熱転写方式
のビデオプリンタ（印画装置）であり、ビデオカメラ，
ＴＶ受像機，ＶＴＲなどの入力ソースから入力された画
像をプラテンに印画紙を巻き付けることなくカラー印刷
するものである。このビデオプリンタ１のプリンタ本体
２は合成樹脂により筐型に形成してある。このプリンタ
本体２の前面右下側には給紙口３を開閉する給紙カバー
４を下方側に開閉動自在に設けてあると共に、該前面右
上側には排紙口５を開閉する排紙カバー６を上方側に開
閉動自在に設けてある。また、プリンタ本体２の上面の
排紙カバー６側には該プリンタ本体２に内蔵された図示
しないメモリに上記入力ソースからの画像を記憶させる
メモリ釦７を設けてあると共に、該メモリに記憶された
入力画像を印画させるプリント釦８を設けてある。さら
に、プリンタ本体２の右側面の後側には該プリンタ本体
２内に収納されるリボンカートリッジ３０を覆うカート
リッジカバー９を開閉自在に設けてある。

【０００９】図４に示すように、プリンタ本体２内のリ
ボンカートリッジ３０の下方には印字部１０を配設して
あると共に、給紙口３には給紙トレー２０を着脱自在に
装着してある。この印字部１０は、プリンタ本体２内に
その前面と平行になるように軸１２を介して回動自在に
支持されたプラテン１１と、このプラテン１１にプリン
タ本体２内の後部上方より揺動するヘッドロッドアーム
１４を介して圧接，離反するサーマルヘッド１３と、プ
ラテン１１の前方に回動自在に支持されたピンチローラ
１５と、このピンチローラ１５に当接して回動するキャ
プスタンローラ１６と、給紙口３側に回動自在に支持さ
れ、給紙トレー２０の最上段の印画紙４０をピンチロー
ラ１５とキャプスタンローラ１６との間に供給する給紙
ローラ１７と、プリントが完了した印画紙４０′を排紙
口５側へ送り出す排紙ローラ１８とで大略構成されてい
る。

【００１０】図１〜図４に示すように、給紙トレー２０
は、合成樹脂で上面側の全面と底面側の前側の一部がそ
れぞれ開口するように形成された筐型のトレー本体２１
と、このトレー本体２１の底面部２２において上方に回
動自在に支持され、プリンタ本体２内の印画部１０に順
次１枚ずつ給紙される印画紙４０を堆積したアッププレ
ート２５とで構成されている。このトレー本体２１の右
側壁（一方の側壁）２３の内面側には、給紙トレー２０
がプリンタ本体２内に装着された時に上記アッププレー
ト２５上に堆積された印画紙４０を左側壁（他方の側
壁）２４の内面側に図示しないバネの付勢力により押圧
する一対のペーパーブッシュガイド（押圧手段）２６，
２６を配設してある。また、トレー本体２１の左側壁２
４の内面側の一対のペーパーブッシュガイド２６，２６
に対向する位置には、該一対のペーパーブッシュガイド
２６，２６により押圧された印画紙４０を一時的に保持
する複数の略Ｖ字形のリブ（保持部）２４ａを上縁から
底面部２２にかけて段状にそれぞれ一体突出成形してあ
る。

【００１１】以上実施例のビデオプリンタ１によれば、
印画紙４０に印画する場合に、まずリボンカートリッジ
３０をプリンタ本体２のカートリッジカバー９を開けて
セットする。次に、印画紙４０を給紙トレー２０に入
れ、プリンタ本体２の給紙カバー４を開けて図１中の矢
印Ａ方向に給紙トレー２０を挿入する。この給紙トレー
２０がプリンタ本体２内に挿入されると、図示しないバ
ネの付勢力によりトレー本体２１の一対のペーパーブッ
シュガイド２６，２６が図２中矢印Ｂ方向に押され、印
画紙４０をトレー本体２１の右側壁２３から左側壁２４
の内面側に押さえつける。この印画紙４０を押圧する力
（側圧力）が大きい場合には、トレー本体２１の左側壁
２４から印画紙４０が飛び出して斜め印画の原因となる
ことがあるが、トレー本体２１の左側壁２４の内面側に
押さえつけられた印画紙４０の左側壁２４側の縁部は、
該左側壁２４の複数のリブ２４ａ，２４ａ，…により確
実に保持されるので、給紙の際に印画紙４０がトレー本
体２１の左側壁２４から飛び出すことが無く、常に安定
した供給が可能となる。これにより、上記印画紙４０の
飛び出しによる斜め印画を確実に無くすことができ、高
品質のカラープリントが可能となる。また、紙幅の違う
印画紙に対しても常に安定した供給が可能となる。

【００１２】そして、上記プリンタ本体２のメモリ釦７
を押して入力ソース（ビデオカメラなど）からの画像を
プリンタ本体２内のメモリに取り込み、プリント釦８を
押せば入力画像が印画される。このプリント釦８が押さ
れると、図４に示すように、給紙トレー２０のアッププ
レート２５が図示しない跳ね上げ機構により跳ね上が
り、給紙ローラ１７によって印画紙４０が図４中矢印Ｃ
方向に送られ、プリンタ本体２内の印画部１０に取り込
まれる。取り込まれた印画紙４０は、図４中矢印Ｄの道
筋を動き、まずサーマルヘッド１３とプラテン１１にイ
ンクリボン３１と一緒に挾み込まれ、この部分を３回往
復移動することにより、Ｙ（イエロー），Ｍ（マゼン
タ），Ｃ（シアン）の３色が転写される。そして、この
ように１画面分転写された後、図４中矢印Ｅの方向に排
紙ローラ１８により送られて排紙される。

【００１３】また、給紙トレー２０に印画紙４０として
官製葉書等のような普通紙を入れて印画する場合には、
受容層のあるインクリボンを収納たリボンカートリッジ
をプリンタ本体２内に挿入し、普通紙に受容層を転写し
た後で、Ｙ，Ｍ，Ｃの３色を転写することにより、普通
紙にカラープリントをすることができる。

【００１４】尚、前記実施例によれば、リボンカートリ
ッジのインクリボン（フィルム）上のインクを熱によっ
て印画紙に付着させる昇華型熱転写方式のビデオプリン
タに用いられる給紙トレーついて説明したが、ビデオプ
リンタは昇華型熱転写方式に限らず、溶融型熱転写方式
のビデオプリンタでもよい。また、ビデオプリンタに用
いられる給紙トレーに限らず、複写機，ファクシミリ装
置等の他の印画装置に用いられる給紙トレーに適用でき
ることは勿論である。

【００１５】

【発明の効果】以上のように、この発明によれば、上面
側が開口した筐型のトレー本体内に、印画装置の印画部
に順次給紙される印画紙を堆積して格納するようにした
給紙トレーにおいて、上記トレー本体の一方の側壁の内
面側に上記堆積される印画紙を他方の側壁の内面側に押
圧する押圧手段を設けると共に、この他方の側壁の内面
側に上記押圧された印画紙を保持する保持部を設けたこ
とにより、上記トレー本体内に堆積して格納された印画
紙が押圧手段により他方の側壁の内面側に押圧されて
も、印画紙を該他方の側壁の内面側に設けられた保持部
により確実に保持させることができる。これにより、印
画装置の印画部に印画紙を給紙する際に、印画紙がトレ
ー本体から飛び出すことがなく、上記印画部に常に安定
した状態で印画紙を給紙することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施例を示すビデオプリンタと該
プリンタに用いられる給紙トレーの斜視図。

【図２】上記給紙トレーの拡大斜視図。

【図３】図２中Ｉ−Ｉ線に沿う断面図。

【図４】上記ビデオプリンタのプリント状態を示す断面
図。

【符号の説明】

１…ビデオプリンタ（印画装置） １０…印画部 ２０…給紙トレー ２１…トレー本体 ２３…右側壁（一方の側壁） ２４…左側壁（他方の側壁） ２４ａ…リブ（保持部） ２６…ペーパーブッシュガイド（押圧手段） ４０…印画紙

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 上面側が開口した筐型のトレー本体内
   に、印画装置の印画部に順次給紙される印画紙を堆積し
   て格納するようにした給紙トレーにおいて、上記トレー
   本体の一方の側壁の内面側に上記堆積される印画紙を他
   方の側壁の内面側に押圧する押圧手段を設けると共に、
   この他方の側壁の内面側に上記押圧された印画紙を保持
   する保持部を設けたことを特徴とする印画装置の給紙ト
   レー。
2. 【請求項２】 上記トレー本体を合成樹脂により形成
   し、上記保持部をトレー本体の他方の側壁の内面に一体
   突出形成された複数のリブにより構成したことを特徴と
   する印画装置の給紙トレー。