JPH10279110A - 給紙カセット - Google Patents

給紙カセット

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JPH10279110A
JPH10279110A JP9799197A JP9799197A JPH10279110A JP H10279110 A JPH10279110 A JP H10279110A JP 9799197 A JP9799197 A JP 9799197A JP 9799197 A JP9799197 A JP 9799197A JP H10279110 A JPH10279110 A JP H10279110A
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JP
Japan
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recording paper
paper
recording
sheet
slit
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JP9799197A
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English (en)
Inventor
Satoshi Yonemitsu
敏 米光
Masaki Takahashi
正樹 高橋
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 箱体の前面側の幅方向端部に、記録紙を一枚
づつ確実に分離するスリットを形成する。 【解決手段】 記録紙2を記録紙押上板3上に積層して
箱体4内に収納し、且つ、記録紙1枚が通過可能で、2
枚以上の通過を阻止するスリット5a11,5a13
記録紙2の左右の前方コーナ部2a,2bと対応して前
面5aの左右で幅方向端部に形成したマウスピース5
を、箱体4の前面4aに取り付けて構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、箱体の前面側に、
記録紙を一枚づつ確実に分離するスリットを形成した給
紙カセットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的に、プリンタ,複写機,ファクシ
ミリなどに適用される自動給紙装置には、箱体内に積層
した記録紙を一枚づつ分離するための記録紙分離手段を
備えた給紙カセットが用いられている。
【0003】図7(A),(B)は従来の給紙カセット
を示した平面図,縦断面図である。
【0004】図7(A),(B)に示した如く、従来の
給紙カセット100は直方体形状の箱体に形成されてい
る。また、給紙カセット100の内部下方に、記録紙押
上板101が圧縮バネ102により上方に付勢されてお
り、この記録紙押上板101上に記録紙103が積層し
た状態で複数枚収納されている。
【0005】また、給紙カセット100の内部には、最
上層の記録紙103を分離するために一対の分離爪10
4,105が記録紙103の移送方向(矢印方向)前方
でこの記録紙103の左右の前方コーナ部103a,1
03b近傍に設けられている。この際、記録紙押上板1
01上に積層した記録紙103の前方コーナ部103
a,103bは、記録紙押上板101を上方に付勢する
圧縮バネ102の付勢力により一対の分離爪104,1
05の下側に当接して上方への飛び出しを阻止されてい
る。
【0006】更に、給紙カセット100の上方部位は開
口されており、この上方部位に図示しない自動給紙装置
の給紙ローラ106が図示時計方向に回転自在に設けら
れ、且つ、給紙ローラ106は記録紙103の移送方向
前方で最上層の記録紙103を圧接している。この際、
給紙ローラ106の圧接力は上記した圧縮バネ102の
付勢力を利用している。
【0007】そして、給紙カセット100内に記録紙1
03を収納した状態で、この給紙カセット100を自動
給紙装置に装着する。ここで、自動給紙装置の給紙ロー
ラ106が図示時計方向に回転して、最上層の記録紙1
03が移送方向に向かって移動するが、移送初期におい
て記録紙103の前方コーナ部103a,103bの移
送は一対の分離爪104,105によって一時的に阻止
されるので、前方コーナ部103a,103b近辺が上
方に撓み、その撓みが限界に達した時に前方コーナ部1
03a,103bが一対の分離爪104,105から開
放され、最上層の記録紙103のみがこの下層の記録紙
103から分離して給紙カセット100の外に送出され
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の給紙
カセット100では、最上層の記録紙103を分離する
ために一対の分離爪104,105が給紙カセット10
0とは別体に内部に設けられており、給紙カセット10
0の構造が複雑になっている。
【0009】一方、最近、熱転写型プリンタなどは小型
軽量化が盛んに進められており、小型の熱転写型プリン
タなどに用いられる記録紙は外形サイズが名刺サイズや
テレホンカードサイズ程度に形成されているものもあ
り、これに合わせて給紙カセットも小型化が要求されて
いる。この際、小型化が要求された給紙カセットは、最
上層の記録紙を一枚だけ確実に分離できる簡単な構造の
記録紙分離手段が望まれている。更に、小型化が要求さ
れた給紙カセットは、小型の熱転写型プリンタなどに簡
易に着脱でき、且つ、携帯性を備える共に、使い捨て可
能な形態が望まれている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に鑑み
てなされたものであり、第1の発明は、記録紙を記録紙
押上板上に積層して箱体内に収納し、且つ、前記記録紙
の移送方向前方に記録紙分離手段を設けて、前記記録紙
に圧接した給紙ローラの回転により該記録紙を前記記録
紙分離手段を介して一枚つづ分離する給紙カセットにお
いて、記録紙分離手段は、前記箱体の前面側に一体的に
設けられ、且つ、前記記録紙1枚が通過可能で、2枚以
上の通過を阻止するスリットを前記記録紙の前方コーナ
部と対応して該前面側の幅方向端部に形成したことを特
徴とする給紙カセットである。
【0011】また、第2の発明は、記録紙を記録紙押上
板上に積層して箱体内に収納し、且つ、前記記録紙の移
送方向前方に記録紙分離手段を設けて、前記記録紙に圧
接した給紙ローラの回転により該記録紙を前記記録紙分
離手段を介して一枚つづ分離する給紙カセットにおい
て、前記記録紙の移送方向前方の前面を開口した箱体
と、前記箱体の前面を覆うべく該前面に取り付けられ、
且つ、前記記録紙1枚が通過可能で、2枚以上の通過を
阻止するスリットを前記記録紙の前方コーナ部と対応し
て前面の幅方向端部に形成したマウスピースとを備えた
ことを特徴とする給紙カセットである。
【0012】また、上記第2の発明の給紙カセットにお
いて、前記マウスピースの前面に形成した前記スリット
の隙間量を前記記録紙の厚みに応じて形成して、該記録
紙の厚みに対応した該マウスピースを複数用意したこと
を特徴とするものである。
【0013】また、上記第2の発明の給紙カセットにお
いて、前記記録紙の前方コーナ部を前記スリットに導く
ための傾斜部を、前記マウスピースの前面の内側で幅方
向端部に形成したことを特徴とするものである。
【0014】更に、上記第2の発明の給紙カセットにお
いて、前記箱体を硬い紙材で形成し、一方、前記マウス
ピースを樹脂材で形成したことを特徴とするものであ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係わる給紙カセッ
トの一実施例を図1乃至図6を参照して詳細に説明す
る。
【0016】図1は本発明に係わる給紙カセットを説明
するために分解して示した分解斜視図、図2は本発明に
係わる給紙カセットを組み立てた状態を示した斜視図、
図3(A)〜(C)は本発明に係わる給紙カセットを示
した平断面図,前面図,縦断面図である。
【0017】図1に示した如く、本発明に係わる給紙カ
セット1は、内部に記録紙2を記録紙押上板3上に積層
して収納し、且つ、記録紙2の移送方向前方の前面4a
を開口して直方体形状に形成した箱体4と、この箱体4
の前面4aを覆うべく前面4aに取り付けられて記録紙
2を1枚だけ分離するためのスリット5a11,5a
13を前面5aの幅方向端部に形成したマウスピース5
とで構成されている。
【0018】そして、この給紙カセット1に収納される
記録紙2は、外形サイズが名刺サイズやテレホンカード
サイズ程度に形成されているため、給紙カセット1は小
型化が図れており、携帯性を備えると共に、使い捨て可
能に構成され、後述するように一例として小型の熱転写
型プリンタ10(図6)に着脱自在に装着できるもので
ある。
【0019】まず、上記箱体4は、記録紙2より硬い紙
材(硬質紙)を用いて直方体形状に折り曲げ形成されて
おり、記録紙2は箱体4の底面4b上に載置した記録紙
押上板3上に積層した状態で複数枚収納されている。こ
の際、記録紙押上板3も記録紙2より硬い紙材(硬質
紙)を用いている。
【0020】また、箱体4の前面4aは記録紙2の移送
方向前方として開口されており、この前面4a側から記
録紙押上板3上に記録紙2を積層して収納すると、記録
紙2及び記録紙押上板3の前方が前面4aからマウスピ
ース5の内側に向いている。
【0021】また、箱体4の底面4bの前方には後述す
る熱転写型プリンタ10(図6)側に設けた板バネ12
(図3,図6)が進入する孔4bが穿設されており、
一方、箱体4の上面4cの前方には熱転写型プリンタ1
0側に設けた半月状の給紙ローラ13(図3,図6)が
進入する孔4cが穿設されている。そして、板バネ1
2は孔4bを介して記録紙押上板3の裏面に当接し
て、記録紙押上板3上に積層した記録紙2を箱体4の上
面4cの内側に押し上げると共に、この板バネ12の付
勢力で給紙ローラ13が最上層の記録紙2に当接した時
に給紙ローラ13の記録紙2への圧接力を得ている。
【0022】次に、上記マウスピース5は樹脂材を用い
て形成されている。このマウスピース5の前面5aの内
側は箱体4の前面4aと対向しており、且つ、マウスピ
ース5は箱体4の前面4aを覆うべく接着材を用いて箱
体4の外周に沿って取り付けられている。
【0023】また、マウスピース5の前面5aの上方部
位には、給紙ローラ13が圧接した最上層の記録紙2の
みを分離するためのスリット5aが記録紙2の幅Bよ
り僅かに長く幅方向に沿って形成されている。
【0024】本発明の要部となる上記スリット5a
は、記録紙2の左右の前方コーナ部2a,2bと対応
して前面5aの左右の幅方向端部に隙間量Sを小さく
設定して形成した第1スリット5a11,5a13と、
これらの第1スリット5a11,5a13に連接して中
間部に隙間量Sを大きく設定して形成した第2スリッ
ト5a12とからなっている。この実施例では、第1ス
リット5a11,5a13を前面5aの幅方向端部で左
右両側に形成したが、少なくとも一方の第1スリット5
11(又は5a13)を形成するだけでも記録紙2の
分離が可能となる。
【0025】ここで、マウスピース5の前面5aの左右
両端部に形成した第1スリット5a11,5a13の隙
間量Sは、記録紙1枚が通過可能で、2枚以上の通過
を阻止できるように記録紙2の厚みTよりごく僅かに大
きく設定されているので、第1スリット5a11,5a
13の隙間量Sにより最上層の記録紙2のみを分離で
きるようになっている。このように、第1スリット5a
11,5a13を前面5aの幅方向端部に形成すること
により、第1スリット5a11,5a13の隙間量S
を記録紙2の厚みTよりごく僅かに大きく寸法精度良く
形成することができる。更に、樹脂材を用いて第1スリ
ット5a11,5a13を形成すれば、第1スリット5
11,5a13の隙間量Sをより一層寸法精度良く
形成することができる。
【0026】一方、中間部に形成した第2スリット5a
12の隙間量Sは第1スリット5a11,5a13
隙間量Sより十分大きく設定されているので、第2ス
リット5a12の隙間量Sにより最上層の記録紙2の
中間部位が楽に通過できるようになっている。
【0027】従って、記録紙1枚が通過可能で、2枚以
上の通過を阻止できる第1スリット5a11,5a13
をマウスピース5の前面5aの上方部位で幅方向端部に
形成すれば良いものである。
【0028】図1に戻り、マウスピース5の前面5aの
内側で幅方向端部には、図3(A)〜(C)に示したよ
うに、記録紙2の左右の前方コーナ部2a,2bをマウ
スピース5の前面5aの左右両端部に形成した第1スリ
ット5a11,5a13に導くための傾斜部5a21
5a23が下方から上方部位に向かってテーパ状に形成
されている。
【0029】また、マウスピース5の前面5aの中央部
下方から底面5bにかけて形成した切欠部5bは、給
紙カセット1を熱転写型プリンタ10(図6)に装着す
る際に熱転写型プリンタ10側に設けた板バネ12を進
入し易くするための逃げである。
【0030】更に、マウスピース5の上面5cの中央部
に形成した切欠部5cは、箱体4の上面4cの前方に
形成した給紙ローラ用の孔4cを逃げるためのもので
ある。
【0031】そして、図2に示した如く、箱体4の前面
4aにマウスピース5を接着剤を用いて取り付けた状態
で給紙カセット1の組み立てが完了する。この際、マウ
スピース5は、前面5aの左右両端部に形成した第1ス
リット5a11,5a13の隙間量Sを、記録紙2の
厚みTに応じて形成したものを複数用意しておけば、い
かなる厚みの記録紙2でも対応できる。
【0032】次に、上記構成による給紙カセット1の動
作を図3(A)〜(C)を用いて説明すると、給紙ロー
ラ13が板バネ12の付勢力により記録紙押上板3上に
積層した最上層の記録紙2に圧接しながら図示時計方向
(矢印方向)に回転するので、最上層の記録紙2の左右
の前方コーナ部2a,2bがマウスピース5の前面5a
の左右両端部に形成した第1スリット5a11,5a
13を通過するため、最上層の記録紙2のみがこの下層
の記録紙2から分離して給紙カセット1の外に送出され
る。
【0033】従って、マウスピース5の前面5aの左右
両端部に形成した第1スリット5a11,5a13によ
り記録紙2を一枚づつ確実に分離することができ、且
つ、上記第1スリット5a11,5a13による記録紙
分離手段の構造が簡単であるので給紙カセット1を安価
に提供でき、給紙カセット1の使い捨ても可能となる。
【0034】次に、本発明の給紙カセットの変形例を図
4,図5を用いて簡略に説明する。尚、先に説明した給
紙カセット1に用いた構成部材と同一構成部材は同一符
番を付して説明する。図4は本発明に係わる給紙カセッ
トの変形例を説明するための斜視図、図5(A)〜
(C)は本発明に係わる給紙カセットの変形例を示した
平断面図,前面図,縦断面図である。
【0035】図4及び図5(A)〜(C)に示した如
く、変形例の給紙カセット6は、前記したマウスピース
5を用いることなく、記録紙2より硬い紙材(硬質紙)
を用いたり又は樹脂材を用いて薄肉に成形して直方体形
状の箱体のみで構成されている。
【0036】上記給紙カセット6は、前面6aと対向す
る後面6dが一時的に開口できるように折り曲げ形成さ
れており、ここから記録紙押上板3上に記録紙2が積層
状態で複数枚収納されている。そして、給紙カセット6
の内部に記録紙2及び記録紙押上板3を収納した段階で
後面6dを閉じている。
【0037】また、給紙カセット6の底面6bの前方に
は後述する熱転写型プリンタ10(図6)側に設けた板
バネ12(図5,図6)が進入する孔6bが穿設され
ており、一方、給紙カセット6の上面6cの前方には熱
転写型プリンタ10側に設けた半月状の給紙ローラ13
(図5,図6)が進入する孔6cが穿設されている。
【0038】また、給紙カセット6の前面6aは閉じて
おり、この前面6aの上方部位には、給紙ローラ13が
圧接した最上層の記録紙2のみを分離するためのスリッ
ト6aが記録紙2の幅Bより僅かに長く幅方向に沿って
形成されている。
【0039】本発明の変形例の要部となる上記スリット
6aは、記録紙2の左右の前方コーナ部2a,2bと
対応して前面6aの左右の幅方向端部に隙間量Sを小
さく設定して形成した第1スリット6a11,6a13
と、第1スリット6a11,6a13に連接して中間部
に隙間量Sを大きく設定して形成した第2スリット6
12とからなっている。
【0040】ここで、給紙カセット6の前面6aの左右
両端部に形成した第1スリット6a11,6a13の隙
間量Sは、記録紙1枚が通過可能で、2枚以上の通過
を阻止できるように記録紙2の厚みTより僅か大きく設
定されているので、第1スリット6a11,6a13
隙間量Sにより最上層の記録紙2のみを分離できるよ
うになっている。この変形例でも、第1スリット6a
11,6a13を前面6aの幅方向端部に形成すること
により、第1スリット6a11,6a13の隙間量S
を記録紙2の厚みTよりごく僅かに大きく寸法精度良く
形成することができる。
【0041】一方、中間部に形成した第2スリット6a
12の隙間量Sは第1スリット6a11,6a13
隙間量Sより十分大きく設定されているので、第2ス
リット6a12の隙間量Sにより最上層の記録紙2の
中間部位が楽に通過できるようになっている。
【0042】従って、記録紙1枚が通過可能で、2枚以
上の通過を阻止できる第1スリット6a11,6a13
を給紙カセット6の前面6aの上方部位で幅方向端部に
形成すれば良いものである。
【0043】この変形例の給紙カセット6では、記録紙
2の厚みTが異なるごとに給紙カセット6の前面6aの
左右両端部に形成した第1スリット6a11,6a13
の隙間量S1を記録紙2の厚みTに合わせて形成した箱
体を用意する必要があるものの、上記第1スリット6a
11,6a13により記録紙2を一枚づつ確実に分離す
ることができ、且つ、上記第1スリット6a11,6a
13による記録紙分離手段の構造が簡単であるので給紙
カセット6を安価に提供でき、給紙カセット6の使い捨
ても可能となる。
【0044】次に、本発明に係わる給紙カセット1を採
用した熱転写型プリンタ10について図6を用いて説明
する。尚、本発明に係わる変形例の給紙カセット6につ
いての説明は省略する。図6は本発明に係わる給紙カセ
ットを適用した一例の熱転写型プリンタを拡大して示し
た構成図である。
【0045】図6に示した熱転写型プリンタ10は、携
帯性良く小型に構成されている。即ち、上記熱転写型プ
リンタ10では、基台となる筐体11の前面11a側の
下方に開口した開口部11aから前記した小型の給紙
カセット1が着脱自在に取り付けられている。この際、
筐体11の給紙カセット収納部底板11bに板バネ12
が固着され、且つ、給紙カセット収納部上板11c側に
半月状の給紙ローラ13が図示時計方向(矢印方向)に
回転可能に設けられている。そして、給紙カセット1を
筐体11内に装着した時に、板バネ12が給紙カセット
1を構成する箱体4の底面4bに穿設した孔4bに進
入して、記録紙押上板3上に積層した記録紙2を上方に
押し上げて、給紙ローラ13が箱体4の上面4cに穿設
した孔4cから最上層の記録紙2に圧接した時に記録
紙2の給紙が開始されるようになっている。
【0046】また、給紙カセット1を構成するマウスピ
ース5の前面5aより下流側の図示左方には、記録紙2
の印刷時始端(後方)2cを検出するホトセンサ14
と、記録紙2を一定の速度で左右方向に往復動させるた
めに図示しないモータに連結して図示反時計方向及び時
計方向に回転自在なキャプスタンローラ15と、このキ
ャプスタンローラ15に圧接して記録紙2をキャプスタ
ンローラ15との間で挟持しながら従動するピンチロー
ラ16と、このピンチローラ16を一端側に支持して回
動軸17を介した他端の圧縮バネ18を介してピンチロ
ーラ16をキャプスタンローラ15に圧接するピンチロ
ーラアーム19とが設けられている。
【0047】また、キャプスタンローラ15及びピンチ
ローラ16より下流の図示左方には、記録紙2を添接し
ながら回転するプラテンローラ20がプラテンローラア
ーム21の一端に支持されており、このプラテンローラ
アーム21は図示しない上下動機構と連結してプラテン
ローラ20が後述のサーマルヘッド27に対して接離自
在になるように回動軸22を中心に回動している。
【0048】また、プラテンローラ20の上方には、転
写紙カートリッジ23内の供給リール24と巻取リール
25との間にイエロー(Y),マゼンタ(M),シアン
(C)などの複数のインクを順次繰り返して塗布した転
写紙26が掛け渡されている。
【0049】更に、転写紙26のインク色側の裏側に複
数の発熱体を記録紙2の幅方向に備えたサーマルヘッド
27が下方に向かって固定されている。
【0050】また、筐体11の後面11dには、記録紙
排紙口11dが開口されている。そして、記録紙2の
給紙から排紙までに至る間の記録紙2の移送路が略一直
線となるように上記各構成部材が設置されている。
【0051】上記構成による熱転写型プリンタ10の動
作を簡略に説明すると、まず、給紙時に半月状の給紙ロ
ーラ13が図示時計方向に回転して、給紙ローラ13が
最上層の記録紙2に圧接するので、最上層の記録紙2の
みがマウスピース5に形成した第1スリット5a11
5a13(図1,図3)を通過してこの下層の記録紙2
から分離され、この後、記録紙2は図示反時計方向に回
転するキャプスタンローラ15とこれに従動するピンチ
ローラ16とで挟持されながら記録紙2の印刷時始端2
cがホトセンサ14で検出されるまで図示左方に向かっ
て移送される。この段階では、記録紙2の前方が記録紙
排紙口11dから一時的に突出し、且つ、給紙が終了
した時点で給紙ローラ13が最上層の記録紙2から離間
する。一方、給紙時には、プラテンローラ20がサーマ
ルヘッド27から離間して下方で待機している。
【0052】その後、記録紙2の印刷時始端2cが検出
されると、キャプスタンローラ15が逆転して図示時計
方向に回転するので記録紙2は図示右方に移送されると
共に、プラテンローラ20を記録紙2及び転写紙26を
介してサーマルヘッド27に押圧させる。ここでサーマ
ルヘッド27に1色目のイエロー(Y)に対応した印刷
情報が供給されるので、転写紙26を巻き取りながらサ
ーマルヘッド27で記録紙2に1色目のイエロー(Y)
の印刷開始する。この印刷途中で記録紙2が箱体4の上
面4cと給紙カセット収納部上板11cとの間に一時的
に収納される。
【0053】そして、1色目のイエロー(Y)の印刷終
了位置で、プラテンローラ20をサーマルヘッド27側
から離間させると共に、上記と同様な動作を繰り返して
2色目のマゼンタ(M),3色目のシアン(C)を印刷
して、印刷が終了した時点で記録紙2を筐体11の記録
紙排紙口11dから排紙している。
【0054】尚、実施例では、本発明に係わる給紙カセ
ット1(6)を一例の熱転写型プリンタ10に適用した
がこれに限定されるものではない。
【0055】
【発明の効果】以上詳述した本発明に係わる給紙カセッ
トにおいて、第1の発明(請求項1記載)によると、記
録紙を記録紙押上板上に積層して箱体内に収納し、且
つ、記録紙1枚が通過可能で、2枚以上の通過を阻止す
るスリットを記録紙の前方コーナ部と対応して箱体の前
面側の幅方向端部に形成したため、スリットの隙間量を
記録紙の厚みよりごく僅かに大きく寸法精度良く形成す
ることができるので、上記スリットにより記録紙を一枚
づつ確実に分離することができ、且つ、上記スリットに
よる記録紙分離手段の構造が簡単であるので給紙カセッ
トを安価に提供でき、給紙カセットの使い捨ても可能と
なる。
【0056】また、第2の発明(請求項2〜5記載)に
よると、記録紙を記録紙押上板上に積層して箱体内に収
納し、且つ、記録紙1枚が通過可能で、2枚以上の通過
を阻止するスリットを記録紙の前方コーナ部と対応して
前面の幅方向端部に形成したマウスピースを、箱体の前
面に取り付けて構成したため、上記第1の発明と同様の
効果を得ると共に、記録紙の厚みに応じたスリットを形
成したマウスピースを複数用意しておけば、いかなる厚
みの記録紙にも対応できる。また、記録紙の前方コーナ
部をスリットに導くための傾斜部を、マウスピースの前
面の内側で幅方向端に形成したため、記録紙が確実にス
リットに導かれる。更に、箱体を硬い紙材で形成し、一
方、マウスピースを樹脂材で形成したため、記録紙の分
離を行うスリットをより一層寸法精度良くマウスピース
に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる給紙カセットを説明するために
分解して示した分解斜視図である。
【図2】本発明に係わる給紙カセットを組み立てた状態
を示した斜視図である。
【図3】(A)〜(C)は本発明に係わる給紙カセット
を示した平断面図,前面図,縦断面図である。
【図4】本発明に係わる給紙カセットの変形例を説明す
るための斜視図である。
【図5】(A)〜(C)は本発明に係わる給紙カセット
の変形例を示した平断面図,前面図,縦断面図である。
【図6】本発明に係わる給紙カセットを適用した一例の
熱転写型プリンタを拡大して示した構成図である。
【図7】(A),(B)は従来の給紙カセットを示した
平面図,縦断面図である。
【符号の説明】
1…給紙カセット、2…記録紙、2a,2b…前方コー
ナ部、3…記録紙押上板上、4…箱体、4a…前面、5
…マウスピース、5a…前面、5a…スリット、5a
11,5a13…第1スリット、5a12…第2スリッ
ト、5a21,5a23…傾斜部、6…変形例の給紙カ
セット、6a……前面、6a…スリット、6a11
6a13…第1スリット、6a12…第2スリット、1
0…熱転写型プリンタ、13…給紙ローラ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録紙を記録紙押上板上に積層して箱体内
    に収納し、且つ、前記記録紙の移送方向前方に記録紙分
    離手段を設けて、前記記録紙に圧接した給紙ローラの回
    転により該記録紙を前記記録紙分離手段を介して一枚つ
    づ分離する給紙カセットにおいて、 記録紙分離手段は、前記箱体の前面側に一体的に設けら
    れ、且つ、前記記録紙1枚が通過可能で、2枚以上の通
    過を阻止するスリットを前記記録紙の前方コーナ部と対
    応して該前面側の幅方向端部に形成したことを特徴とす
    る給紙カセット。
  2. 【請求項2】記録紙を記録紙押上板上に積層して箱体内
    に収納し、且つ、前記記録紙の移送方向前方に記録紙分
    離手段を設けて、前記記録紙に圧接した給紙ローラの回
    転により該記録紙を前記記録紙分離手段を介して一枚つ
    づ分離する給紙カセットにおいて、 前記記録紙の移送方向前方の前面を開口した箱体と、 前記箱体の前面を覆うべく該前面に取り付けられ、且
    つ、前記記録紙1枚が通過可能で、2枚以上の通過を阻
    止するスリットを前記記録紙の前方コーナ部と対応して
    前面の幅方向端部に形成したマウスピースとを備えたこ
    とを特徴とする給紙カセット。
  3. 【請求項3】前記マウスピースの前面に形成した前記ス
    リットの隙間量を前記記録紙の厚みに応じて形成して、
    該記録紙の厚みに対応した該マウスピースを複数用意し
    たことを特徴とする請求項2記載の給紙カセット。
  4. 【請求項4】前記記録紙の前方コーナ部を前記スリット
    に導くための傾斜部を、前記マウスピースの前面の内側
    で幅方向端部に形成したことを特徴とする請求項2乃至
    請求項3記載の給紙カセット。
  5. 【請求項5】前記箱体を硬い紙材で形成し、一方、前記
    マウスピースを樹脂材で形成したことを特徴とする請求
    項2乃至請求項4記載の給紙カセット。
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