JP3311939B2 - 給紙カセット - Google Patents

給紙カセット

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JP3311939B2
JP3311939B2 JP24188596A JP24188596A JP3311939B2 JP 3311939 B2 JP3311939 B2 JP 3311939B2 JP 24188596 A JP24188596 A JP 24188596A JP 24188596 A JP24188596 A JP 24188596A JP 3311939 B2 JP3311939 B2 JP 3311939B2
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琢磨 照井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数枚の用紙を重
積して載置し、この用紙を上方から1枚づつ分離して記
録装置の印字位置に向かって供給する給紙カセットに係
り、特に、紙質およびサイズの異なる複数種の用紙を1
つの給紙カセットで給紙することのできる給紙カセット
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、コンピュータ、ワードプロセ
ッサ、ファクシミリ等の出力装置として用いられている
熱転写プリンタ、レーザービームプリンタ等の各種のプ
リンタや電子複写機等の記録装置においては、所望の記
録を行う場合に、複数枚の用紙が収納された給紙カセッ
トを記録装置に装着し、この給紙カセットに収納された
用紙を上方から1枚づつ分離して記録装置の印字位置に
向かって給紙(供給)するようになっている。そして、
記録装置においては、例えばA3サイズ、A4サイズ、
B4サイズ、B5サイズ、葉書サイズ等の各種のサイズ
の用紙が用いられており、給紙カセットも用紙のサイズ
に対応させた複数の給紙カセットが用いられている。
【0003】図14および図15は、従来の給紙カセッ
ト1の一般的なものの要部を示すものであり、上面が開
放され内側に用紙Pを重積して載置した状態で収納する
箱形のカセット本体2の内部には、用紙Pの後端位置を
規制する後端位置決め板3および用紙Pの側端の位置を
規制する可動側板4が配設されている。
【0004】そして、カセット本体2の内部の図14お
よび図15において矢印Aにて示す紙送り方向の下流側
に位置する先端側には圧接板5が配設されており、この
圧接板5は、1対のスプリング6および1対の補助スプ
リング7によって常に上方に向かって付勢され、最上部
に位置する用紙Pをプリンタ、電子複写機等の記録装置
(図示せず)に設けられている給紙ローラ8(図15)
に弾性的に押し付けるようにされている。
【0005】さらに、カセット本体2の紙送り方向の下
流側に位置する先端部両角部には、爪分離機構9がそれ
ぞれ配設されている。この爪分離機構9は、カセット本
体2の内部に収納された用紙Pの先端部角部に係合され
る分離爪10を有している(図14)。
【0006】また、圧接板5の給紙ローラ8と対向する
位置には凹部11が形成されており、この凹部11の内
部には、回転駆動する給紙ローラ8によってカセット本
体2の内部に収納された用紙Pを図示しない記録装置の
印字位置に向かって1枚づつ送出(給紙)する際に、用
紙Pが一度に複数枚分離されて送出されるのを防止する
ための摩擦パッド12が固着されている。この摩擦パッ
ド12は、用紙Pとの摩擦係数の大きい素材、例えばゴ
ム、コルク等により形成されており、その上面が圧接板
5の上面と略同一面となるようにされている。
【0007】このような従来の給紙カセット1において
は、カセット本体2の内部の表面に用紙Pを重積して載
置することにより収納し、最上部に位置する用紙Pの先
端部角部を分離爪10の下面側に係合させることにより
複数の用紙Pをカセット本体2の内部に収納する。する
と、スプリング6および補助スプリング7の付勢力によ
り、圧接板5が用紙Pを介して給紙ローラ8に圧接さ
れ、これにより、最上部に位置する用紙Pが給紙ローラ
8の下方に圧接される。そして、この状態で、給紙ロー
ラ8を回転駆動させると、この給紙ローラ8と用紙Pと
の摩擦力により、上部の用紙Pが送出されようとする
が、爪分離機構9を構成する分離爪10により、この送
出されようとする用紙Pのうち最上部に位置する用紙P
のみが下方の用紙Pと分離されて分離爪10を乗り越え
てカセット本体2から紙送り方向に沿って外部に搬送さ
れ、この用紙Pが図示しない記録装置の印字位置に向か
って送出されるようになっている。
【0008】ところで、従来の給紙カセット1において
は、普通紙に代表される腰の弱い用紙Pを用いる場合に
は何等問題はないが、厚紙と称される葉書に代表される
腰の強い用紙Pを用いる場合には、用紙Pの腰が強い
(剛性が大きい)ために分離爪10によって用紙Pをた
わませることができず、用紙Pの先端部が分離爪10を
乗り越えることができずに、用紙Pの先端部が分離爪1
0によって係合した状態を保持し続け、用紙Pを送出す
ることができないという問題点があった。
【0009】そこで、このような問題点に対処するため
に、図16に示すように、上下1対の間隙形成部材13
a,13bにより用紙1枚分が通過し得る隙間TGを形
成し、この隙間TGをもって用紙Pを分離する間隙分離
機構14を備えた給紙カセット1Aが提案されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来の給紙カセット1,1Aにおいては、普通紙に代
表される腰の弱い用紙Pを用いる場合には、分離爪10
を用いた爪分離機構9を備えた給紙カセット1が用いら
れ、葉書に代表される腰の強い用紙Pを用いる場合に
は、隙間TGを用いた間隙分離機構14を備えた給紙カ
セット1Aが用いられることになり、紙質の異なる用紙
Pを用いる場合には、分離方式の異なる複数の給紙カセ
ット1,1Aを用紙Pのサイズに対応した数だけ必要と
するという問題点があった。
【0011】また、複数の給紙カセット1,1Aを必要
とするということは、部品点数が増加して経済的負担が
増加するとともに、使用しない給紙カセット1,1Aを
保管するためのスペースを必要とするという問題点があ
った。
【0012】本発明はこれらの点に鑑みてなされたもの
であり、1つの給紙カセットをもって紙質およびサイズ
の異なる複数種の用紙の分離および給紙を行うことので
きる給紙カセットを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ため特許請求の範囲の請求項1に記載の本発明の給紙カ
セットの特徴は、記録装置に装着可能とされ用紙載置面
に複数枚の用紙を重積して載置し得るカセット本体と、
このカセット本体の紙送り方向の一端部側に配設され用
紙と接する分離面の摩擦力をもって用紙を分離する摩擦
分離機構と、このカセット本体の紙送り方向の他端部側
に分離爪をもって用紙を分離する爪分離機構とを有し、
前記カセット本体の紙送り方向の上流側および下流側に
位置する前後方向を反転して記録装置に装着することに
より前記摩擦分離機構と前記爪分離機構との何れか一方
を選択可能とした給紙カセットであって、前記摩擦分離
機構の分離面と前記カセット本体の用紙載置面とのなす
角度を制御する角度制御手段を設け、前記角度制御手段
により、前記爪分離機構を用いる際に、前記摩擦分離機
構の分離面と前記カセット本体の用紙載置面とのなす角
度を、前記摩擦分離機構の分離面と前記カセット本体の
用紙載置面とを略同一平面内に位置するように形成した
点にある。
【0014】そして、このような構成を採用したことに
より、1つの給紙カセット紙質およびサイズの異なる
複数種の用紙を選択的に収納し、この収納した用紙の紙
質に応じて分離機構を使い分けすることができ、紙質の
異なる用紙の分離および給紙を行うことができるととも
に、爪分離機構を用いる際に摩擦分離機構の分離面を邪
魔にならないように退避させることができる。
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施の
形態により説明する。
【0034】図1および図2は本発明に係る給紙カセッ
トの第1の実施の形態を示すものであり、図1は要部の
構成を示す平面図であり、図2は図1のII−II線に沿っ
た一部切断側面図であり、図3は摩擦分離機構近傍の要
部を示す一部切断拡大側面図であり、図4は摩擦分離機
構近傍の要部を示す拡大斜視図である。
【0035】本実施の形態の給紙カセット21は、図1
から図4に示すように、それぞれの図に矢印Bにて示す
紙送り方向に用紙Pを送出し得るものであり、その一面
に複数枚の用紙Pを重積して載置し得る略平板状に形成
されたカセット本体22を有している。このカセット本
体22は、その一面たる表面が複数枚の用紙Pを重積し
て載置し得る用紙載置面23とされた略平板状の基板2
4を有しており、この用紙載置面23に、腰の弱い用紙
PAを代表する普通紙PWや、腰の強い用紙PBを代表
する厚紙とも称される葉書PCおよび往復葉書RPCな
どから選択された1種類の用紙Pが重積して載置した状
態で収納されるようになっている。
【0036】図1に示すように、基板24の矢印Bにて
示す紙送り方向に対して直交する左右方向両側には、略
平板状に形成された左右1対の側板25a,25bがそ
の長手方向を矢印Bにて示す紙送り方向に対して平行に
延在するようにして配設されている。そして、前記基板
24の矢印Bにて示す紙送り方向の下流側に位置する先
端部(図1上方)には、複数のガイド凸部26がその表
面を用紙載置面23と同一平面となるようにして間隔を
隔てて配設されている。
【0037】前記基板24の用紙載置面23の先端側近
傍には、2つの有底の凹部27が間隔を隔てて形成され
ており、この各凹部27の内部には、後述する記録装置
40に設けられた回転駆動する給紙ローラ46によって
カセット本体22の表面、詳しくは用紙載置面23に載
置された用紙Pを後述する記録装置40の印字位置PP
に向かって1枚づつ分離して送出(給紙)する際に、用
紙Pが一度に複数枚分離されて送出されるのを防止する
ための公知の摩擦パッド28が固着されている。この摩
擦パッド28は用紙Pとの摩擦係数の大きい素材、例え
ばゴム、コルク等により形成されており、その上面が用
紙載置面23と略同一面となるようにされている。ま
た、各側板25a,25bの図1に矢印Bにて示す紙送
り方向の下流側に位置する先端部(図1上方)の左右方
向の外側には、装着部38が設けられている。この装着
部38は、後述する記録装置40のカセット装着部45
に装着可能とされている。
【0038】図1に示すように、前記基板24に配設さ
れた摩擦パッド28の矢印Bにて示す紙送り方向の上流
側には、左右方向に移動可能な左右1対の用紙側端ガイ
ド29a,29bが間隔を隔てて相互に対向するように
して配設されている。この用紙側端ガイド29a,29
bは、用紙載置面23に載置された用紙Pの紙送り方向
に対して直交する両側端の位置を規制するものであり、
用紙Pのサイズなどの必要に応じて用紙Pの両側端を左
右方向両側から挟持するように左右方向にそれぞれが独
立的に移動して用いられる。
【0039】前記基板24には、相互に平行に延在する
5つの用紙後端ガイド30が矢印Bにて示す紙送り方向
に対して直交するようにして配設されている。この用紙
後端ガイド30は、用紙載置面23に載置した用紙Pの
矢印Bにて示す紙送り方向の上流側に位置している用紙
Pの後端の位置を規制するものである。そして、5つの
用紙後端ガイド30は、矢印Bにて示す紙送り方向の上
流側から下流側に向かって順に、A4サイズの普通紙P
Waを縦方向に用いる場合の用紙後端ガイド30a、B
5サイズの普通紙PWbを縦方向に用いる場合の用紙後
端ガイド30b、往復葉書RPCを縦方向に用いる場合
の用紙後端ガイド30c、葉書PCを縦方向に用いる場
合の用紙後端ガイド30dおよび葉書PCを横方向に用
いる場合の用紙後端ガイド30eとされている。また、
葉書PCおよび往復葉書RPCの後端の位置決めに用ら
れる各用紙後端ガイド30c,30d,30eは、図2
に両矢印Cにて示すようにそれぞれ起倒自在とされてお
り、使用時には図2に破線にて示すように用紙載置面2
3に対して直交する方向に起こされ、未使用時には図2
に実線にて示すように用紙載置面23に対して平行とな
るように倒されてその表面が用紙載置面23と略同一平
面となるように形成されている。
【0040】前記カセット本体22の矢印Bにて示す紙
送り方向の下流側に位置する先端側(図1上方)には、
前記用紙載置面23に載置された複数の用紙Pの最上部
に位置する用紙Pを摩擦力、詳しくは、用紙Pの腰の強
さと摩擦力とのバランスをもってその下部に位置する他
の用紙Pから分離する摩擦分離機構31が配設されてい
る。この摩擦分離機構1は、図1、図3および図4に示
すように、その表面が所望の摩擦力をもって用紙Pと接
する平滑な分離面32とされた略平板状の分離板33を
有している。そして、図4に詳示するように、前記分離
板33の長手方向の両端面には、左右1対の回動軸(図
4に一方のみ図示)34が突設されている。この回動軸
34は、基板24の左右両側に配設された左右1対の側
板25a,25bによって回転自在に支持されている。
そして、図4に詳示するように、図1に右方に示す一方
の回動軸34の先端は、図1に右方に示す一方の側板2
5bを貫通するようにして配設されており、この回動軸
34の先端部には、回動軸34を回動動作させるための
駆動レバー35が固着されている。
【0041】すなわち、駆動レバー35を回動させるこ
とにより回動軸34が回動し、この回動軸34の回動動
作に連動して分離板33が回動軸34を中心として図4
に両矢印Dにて示すように回動動作し、摩擦分離機構3
1を構成する分離板33の分離面32と前記基板24の
用紙載置面23とのなす角度θを制御することができる
ようになっている。なお、側板25bと駆動レバー35
との対向部に、図示しないクリック機構あるいは位置決
め機構を設けることにより、分離板33の分離面32と
前記基板24の用紙載置面23とのなす角度θを制御す
るように形成してもよい。
【0042】前記回動軸34および駆動レバー31によ
り、本実施の形態の角度制御手段36が構成されてい
る。
【0043】また、図1および図4に示すように、分離
板33の図1および図4にて矢印Bにて示す紙送り方向
の上流側に位置する後端部には、前記基板24に形成さ
れたガイド凸部26に隙間をもって遊嵌される板厚方向
に貫通する凹部37が形成されている。
【0044】なお、本実施の形態においては、給紙カセ
ット21に載置可能な用紙Pとして、A4サイズの普通
紙PWa、B5サイズの普通紙PWb、葉書PC、往復
葉書RPCを例示したが、用紙Pの種類としては普通紙
PW、葉書PCの他に例えばOHP用紙、感熱紙、各種
の厚紙、各種の塗工紙、各種の金属箔、ケミカルシート
と称される各種の樹脂シート等から選択することができ
るとともに、用紙Pのサイズとしては、A4サイズ、B
5サイズ、葉書サイズの他に、例えばA3サイズ、A5
サイズ、A6サイズ、B4サイズ、B6サイズ、リーガ
ルサイズ等の各種のものから選択することができる。ま
た、用紙Pの紙質および用紙Pのサイズの組み合わせも
必要に応じて多種多様のものから選択することができ
る。
【0045】ここで、本発明の給紙カセットが用いられ
る記録装置の実施の形態の一例について図5により説明
する。
【0046】図5は本発明に係る給紙カセットが用いら
れる記録装置の実施の形態の一例の要部を示す構成図で
ある。
【0047】本実施の形態は、本発明に係る給紙カセッ
ト22を記録装置40としてサーマルプリンタ40aに
用いたものである。
【0048】図5に示すように、本実施の形態の記録装
置40としてのサーマルプリンタ40aは、プリンタフ
レーム41を有しており、このプリンタフレーム41に
は、平板状のプラテン42がその印字面42aを矢印B
にて示す紙送り方向に対して平行となるようにして配設
されている。このプラテン42の上方には、プラテン4
2に対向し、図示しない駆動機構によりプラテン42に
対して接離自在とされた複数の発熱素子(図示せず)を
整列配置させた印字ヘッドとしてのサーマルヘッド43
が配設されている。そして、プラテン42に対して当接
しているヘッドダウン状態(図示せず、図5はヘッドア
ップ状態を示す)におけるサーマルヘッド43とプラテ
ン42との当接位置が印字位置PPとされてる。また、
プラテン42とサーマルヘッド43との間には、プラテ
ン42側から順に、用紙Pおよびインクリボン(図示せ
ず)が供給されるようにされている。
【0049】前記サーマルヘッド43は、ステッピング
モータ等の適宜なキャリッジモータ(図示せず)の駆動
力によりプラテン42の印字面42aに沿って矢印Bに
て示す紙送り方向に対して直交する方向に往復移動自在
とされたキャリッジ44に搭載されており、このキャリ
ッジ44には、ベースフィルムに所望の色のインクを塗
布してなるインクリボンを内部に具備するリボンカセッ
ト(共に図示せず)が搭載し得るようにされている。
【0050】図5に示すように、キャリッジ44の左方
下方には、開口部(図示せず)を介して本発明に係る給
紙カセット21の装着部38が係合される係合部(図示
せず)を備えたカセット装着部45が設けられている。
【0051】また、カセット装着部45の上方には、給
紙カセット21の基板24に配設された摩擦パッド28
に対向するようにして図示しない紙送りモータにより回
転駆動される給紙ローラ46が配設されている。この給
紙ローラ46は、ねじりコイルばねなどの適宜な付勢部
材47により給紙カセット21に向かって付勢されてい
るとともに、紙送りモータの回転駆動にともなって図5
に両矢印Eにて示すように給紙カセット21に向かって
接離するように上下移動可能に形成されている。そし
て、給紙ローラ46は、常には、図5に破線にて示すよ
うに給紙カセット21から離間した上方に位置して待機
状態とされおり、給紙カセット21に載置(収納)され
た用紙Pの最上部に位置する用紙Pを印字位置PPに向
かって送出する際にのみ図5に実線にて示すように給紙
カセット21に載置(収納)された用紙Pの最上部に位
置する用紙Pの上面に圧接するように降下し用紙Pを送
出するように形成されている。また、給紙ローラ46
は、用紙Pの送出に寄与する円周の一部が切りかかれて
いるとともに、用紙Pの送出に寄与する用紙Pと当接す
る部位は、図5に矢印Bにて示す紙送り方向に対して直
交する方向に複数に分割されて配設されている。
【0052】前記印字位置PPより矢印Bにて示す紙送
り方向の上流側(図5左方)には、給紙ローラ46によ
って給紙カセット21から送出された用紙Pを受け取
り、所定速度で印字位置PPに向かって搬送する紙送り
ローラ48および案内ガイド49が配設されている。こ
の紙送りローラ48は、給紙ローラ46を駆動する紙送
りモータにより回転駆動されるようになっており、紙送
りローラ48の上方には、紙送りローラ48の外周面に
当接される補助ローラ50が回転自在に配設されてい
る。この補助ローラ50は、紙送りローラ48に従動回
転するようにされている。つまり、給紙カセット21か
ら分離されて給紙された用紙Pは、紙送り機構を構成す
る紙送りローラ48と補助ローラ42との間に挟持され
るようにして印字位置PPに向かって走行可能とされて
いる。なお、用紙Pの走行が給紙ローラ46から紙送り
ローラ48へ受け渡されると、用紙Pの最上部に位置す
る用紙Pの上面に圧接するように降下している給紙ロー
ラ46は、待機状態に復帰するようにされている。
【0053】また、紙送りローラ48は、用紙Pと当接
する部位が図5に矢印Bにて示す紙送り方向に対して直
交する方向に複数に分割されて配設されている。なお、
給紙ローラ46と紙送りローラ48とをそれぞれ個別の
駆動モータにより駆動させる構成であってもよい。
【0054】前記印字位置PPより矢印Bにて示す紙送
り方向の下流側(図5右方)には、印字の終了した用紙
Pを外部に排出する排紙ローラ51が配設されている。
この排紙ローラ51は図示しないステッピングモータ等
の駆動モータにより回転駆動されるようになっており、
排紙ローラ51の上方には、排紙ローラ51の外周面に
当接される圧接ローラ(図示せず)が回転自在に配設さ
れており、この圧接ローラは、排紙ローラ51に従動回
転するようにされている。
【0055】つまり、印字が施された用紙Pは、排紙ロ
ーラ51と圧接ローラとの間に挟持されるようにして外
部に排出されるようになっている。
【0056】このように構成された本実施の形態のサー
マルプリンタ40aによれば、給紙カセット21をカセ
ット装着部45に装着した状態で図示しない紙送りモー
タを駆動すると、給紙ローラ46および紙送りローラ4
8が回転駆動するとともに、給紙ローラ46が給紙カセ
ット16の用紙載置面23に向かって降下して給紙カセ
ット16に収納した複数枚の用紙Pの最上部に位置する
用紙Pに当接し、最上部に位置する用紙Pが分離されて
矢印Bにて示す紙送り方向に送出(給紙)され、紙送り
機構を構成する紙送りローラ48と補助ローラ50との
間に向かって走行する。そして、給紙ローラ48は、用
紙Pの走行方向の先頭(先端縁)が紙送りローラ48と
補助ローラ50との間に達すると用紙Pから離間し、用
紙Pの走行を紙送りローラ48に引き渡す。
【0057】ついで、プラテン42の前方に、給紙カセ
ット16から分離されて送出された用紙Pと、インクリ
ボンとが支持され、用紙Pおよびインクリボンを介して
プラテン42と圧接させたサーマルヘッド43をキャリ
ッジ44とともにプラテン42に沿って往復動させなが
らインクリボンを繰り出し、サーマルヘッド43に整列
配置されている複数の発熱素子を、印字情報に基づいて
選択的に発熱させることにより、インクリボンのインク
を部分的に溶融して用紙Pの所定の位置に転写し、用紙
P上に所望の文字等の画像が形成されるようになってい
る。
【0058】なお、用紙Pとして感熱紙を用いる場合に
は、インクリボンを用いる必要はない。また、記録装置
40としてはサーマルプリンタ40aに限定されるもの
ではなく、活字式プリンタ、インクジェットプリンタ、
レーザービームプリンタ等の各種のプリンタや電子複写
機を用いることもできる。
【0059】つぎに、前述した構成からなる本実施の形
態の給紙カセット21の作用について説明する。
【0060】本実施の形態の給紙カセット21によれ
ば、複数種の用紙P、すなわち、葉書PC(縦方向、横
方向)、往復葉書RPC、A4サイズの普通紙PWa
(縦方向)およびB5サイズの普通紙PWb(縦方向)
とを一面に選択的に収納して、分離および送出(給紙)
することができる。
【0061】さらに詳しく説明する。
【0062】まず、カセット本体21の用紙載置面23
に、複数枚の葉書PCが横方向(葉書PCの長手方向が
紙送り方向に対して直交する方向)にして重積して載置
した状態で収納されている場合には、用紙後端ガイド3
0eが基板24上に起こされている。そして、用紙後端
ガイド30eおよび左右1対の用紙側端ガイド29a,
29bにより葉書PCの紙送り方向の後端と側端とを位
置決めし、このとき葉書PCの紙送り方向の先端は摩擦
分離機構31を構成する分離板33の分離面32と対向
するようにされている。
【0063】また、角度制御手段36を構成する駆動レ
バー35は、矢印Bにて示す紙送り方向の下流側(図1
上方)に回動されることにより倒されており、図3に実
線にて示すように、分離板33の分離面32と基板24
の用紙載置面23とのなす角度θは、葉書PC、すなわ
ち、腰の強い用紙PBの分離に適正な角度に制御されて
いる。
【0064】そして、給紙カセット21の装着部38を
サーマルプリンタ40aの図示しない開口部を介してカ
セット装着部45に係合させることにより、給紙カセッ
ト21がサーマルプリンタ40aに装着される。
【0065】この状態で、サーマルプリンタ40aに配
設された図示しない紙送りモータを回転駆動することに
より、サーマルプリンタ40aに設けられた給紙ローラ
46が用紙載置面23に向かって降下して用紙載置面2
3の最上部に位置する葉書PCの上面に圧接される。そ
して、給紙ローラ46の回転により、給紙ローラ46と
葉書PCとの摩擦力で給紙カセット21の用紙載置面2
3に重積して載置された葉書PCのうち上部の複数の葉
書PCが矢印Bにて示す紙送り方向に向かって搬送され
ようとするが、葉書PCの剛性が大きいので、葉書PC
の剛性と摩擦力とのバランスにより最上部に位置する葉
書PCのみが摩擦分離機構31を構成する分離板33の
分離面32を登りきって、分離板33を通過してその下
方に位置する他の葉書PCから分離されて矢印Bにて示
す紙送り方向に沿ってサーマルプリンタ40aの内部の
印字位置PPに向かって(詳しくは紙送り機構を構成す
る紙送りローラ46と補助ローラ50との当接部位に向
かって)送り出される。
【0066】以下、給紙過程を繰り返すことにより、任
意の枚数の横方向に載置された葉書PCの給紙を連続し
て行うことができる。
【0067】つぎに、カセット本体21の用紙載置面2
3に、複数枚の葉書PCが縦方向(葉書PCの長手方向
が紙送り方向に対して一致する方向)にして重積して載
置した状態で収納されている場合には、用紙後端ガイド
30eが基板24上に倒され、用紙後端ガイド30dが
図2に破線にて示すように起こされている。そして、用
紙後端ガイド30dおよび左右1対の用紙側端ガイド2
9a,29bにより葉書PCの紙送り方向の後端と側端
とを位置決めし、このとき葉書PCの紙送り方向の先端
は摩擦分離機構31を構成する分離板33の分離面32
と対向するようにされている。その他は、前述したカセ
ット本体21の用紙載置面23に複数枚の葉書PCが横
方向にして重積して載置した状態で収納されている場合
と同様である。
【0068】そして、サーマルプリンタ40aに設けら
れた紙送りモータを回転駆動することにより、前述した
横方向に用いられる葉書PCと同様に、最上部に位置す
る葉書PCのみが摩擦分離機構31を構成する分離板3
3の分離面32によって下方に位置する他の葉書PCか
ら分離されて送り出される。
【0069】つぎに、カセット本体21の用紙載置面2
3に、複数枚の往復葉書RPCが横方向(往復葉書RP
Cの長手方向が紙送り方向に対して一致する方向)にし
て重積して載置した状態で収納されている場合には、2
つの用紙後端ガイド30d,30eが基板24上に倒さ
れ、用紙後端ガイド30cが起こされている。そして、
用紙後端ガイド30cおよび左右1対の用紙側端ガイド
29a,29bにより往復葉書RPCの紙送り方向の後
端と側端とを位置決めし、このとき往復葉書RPCの紙
送り方向の先端は摩擦分離機構31を構成する分離板3
3の分離面32と対向するようにされている。その他
は、前述したカセット本体21の用紙載置面23に複数
枚の葉書PCが横方向にして重積して載置した状態で収
納されている場合と同様である。
【0070】そして、サーマルプリンタ40aに設けら
れた紙送りモータを回転駆動することにより、前述した
横方向に用いられる葉書PCと同様に、最上部に位置す
る往復葉書RPCのみが摩擦分離機構31を構成する分
離板33の分離面32によって下方に位置する他の往復
葉書RPCから分離されて送り出される。
【0071】つぎに、カセット本体21の用紙載置面2
3に、複数枚のB5サイズの普通紙PWbが縦方向(B
5サイズの普通紙PWbの長手方向が紙送り方向に対し
て一致する方向)にして重積して載置した状態で収納さ
れている場合には、3つの用紙後端ガイド30c,30
d,30eが基板24上に倒されている。そして、用紙
後端ガイド30bおよび左右1対の用紙側端ガイド29
a,29bによりB5サイズの普通紙PWbの紙送り方
向の後端と側端とを位置決めし、このときB5サイズの
普通紙PWbの紙送り方向の先端は摩擦分離機構31を
構成する分離板33の分離面32と対向するようにされ
ている。
【0072】また、角度制御手段36を構成する駆動レ
バー35は、矢印Bにて示す紙送り方向の上流側(図1
下上方)に回動されることにより手前に起こされてお
り、図3に破線にて示すように、分離板33の分離面3
2と基板24の用紙載置面23とのなす角度θは、普通
紙PW、すなわち、腰の強い用紙PBの分離に適正な角
度に制御されている。
【0073】そして、サーマルプリンタ40aに設けら
れた紙送りモータを回転駆動することにより、前述した
横方向に用いられる葉書PCと同様に、最上部に位置す
るB5サイズの普通紙PWbのみが摩擦分離機構31を
構成する分離板33の分離面32によって下方に位置す
る他のB5サイズの普通紙PWbから分離されて送り出
される。
【0074】つぎに、カセット本体21の用紙載置面2
3に、複数枚のA4サイズの普通紙PWaが縦方向(A
4サイズの普通紙PWaの長手方向が紙送り方向に対し
て一致する方向)にして重積して載置した状態で収納さ
れている場合には、3つの用紙後端ガイド30c,30
d,30eが基板24上に倒されている。そして、用紙
後端ガイド30aおよび左右1対の用紙側端ガイド29
a,29bによりA4サイズの普通紙PWaの紙送り方
向の後端と側端とを位置決めし、このときA4サイズの
普通紙PWaの紙送り方向の先端は摩擦分離機構31を
構成する分離板33の分離面32と対向するようにされ
ている。その他は、前述したカセット本体21の用紙載
置面23に複数枚のB5サイズの普通紙PWbが重積し
て載置した状態で収納されている場合と同様である。
【0075】そして、サーマルプリンタ40aに設けら
れた紙送りモータを回転駆動することにより、前述した
B5サイズの普通紙PWbと同様に、最上部に位置する
A4サイズの普通紙PWaのみが摩擦分離機構31を構
成する分離板33の分離面32によって下方に位置する
他のA4サイズの普通紙PWaから分離されて送り出さ
れる。
【0076】このように、本実施の形態の給紙カセット
21は、A4サイズの普通紙PWa、B5サイズの普通
紙PWb、葉書PCおよび往復葉書RPCの4種類の用
紙Pを選択的に収納するとともに、分離および送出を行
うことができる。
【0077】また、本実施の形態の給紙カセット21
は、1つの摩擦分離機構31をもって、普通紙PWに代
表される腰の弱い用紙PAの分離と、葉書PCに代表さ
れる厚紙等の腰の強い用紙PBの分離とに用いることが
できる。つまり、腰の弱い用紙PAを用いる場合には、
角度制御手段36をもって摩擦分離機構31を構成する
分離板33の分離面32と基板24の用紙載置面23と
のなす角度θを90度に近づけて傾斜を急にし、分離面
32を乗り越える用紙PAの負荷を大きくすることで用
紙PAの重走を確実に防止することができ、逆に、腰の
強い用紙PBを用いる場合には、分離面32を乗り越え
る際の抵抗が大きいので、角度制御手段36をもって摩
擦分離機構31を構成する分離板33の分離面32と基
板24の用紙載置面23とのなす角度θを180度に近
づけて傾斜を緩くすることにより用紙PBを送りやすく
することができる。
【0078】したがって、本実施の形態の給紙カセット
21によれば、1つの給紙カセット21の一面と1つの
摩擦分離機構31を用いて、紙質およびサイズの異なる
複数種の用紙Pの分離および給紙を行うことができる構
成とされているので、給紙カセット21のスペースの有
効利用を図ることができ、しかも、用紙Pに対応させる
給紙カセット21の部品点数を確実に削減することがで
き、経済的負担を低減することができるばかりでなく、
使用しない給紙カセット21を保管するためのスペース
を確実に削減することができる。
【0079】また、本実施の形態の給紙カセット21に
よれば、1つの給紙カセット21の一面を用紙Pの載置
に用いているので、給紙カセット21の厚さを薄くする
ことができる。
【0080】なお、図3に想像線にて示すように、分離
板33の上方に、給紙カセット21から印字位置PPに
向かって送出された用紙Pの走行経路を規制するための
押え板39を配設してもよい。
【0081】また、角度制御手段36により制御する分
離板33の分離面32と前記基板24の用紙載置面23
とのなす角度θとしては、普通紙PWおよび葉書PCに
適した2種類だけでなく、OHP用紙、各種の塗工紙、
各種の金属箔、ケミカルシートと称される各種の樹脂シ
ートなどの用いる用紙Pの紙質に応じてより多段階とし
たり、さらには、分離面32と用紙載置面23とのなす
角度θを180度、すなわち、分離面32を用紙載置面
23と同一平面をなすように形成してもよい。そして、
分離面32と用紙載置面23とのなす角度θを、より多
段階に制御する場合には、前述したように、側板25b
と駆動レバー35との対向部に、図示しないクリック機
構あるいは位置決め機構を設ける構成とすることが好ま
しい。
【0082】つぎに、本発明に係る給紙カセットの第2
の実施の形態を図6から図8により説明する。なお、前
述した第1に実施の形態の給紙カセットと同一乃至相当
する構成については、図面中に同一の符号を付し、その
説明は省略する。
【0083】図6は本発明に係る給紙カセットの第2の
実施の形態の要部の構成を示す平面図であり、図7は摩
擦分離機構近傍の要部を示す一部切断拡大側面図であ
り、図8は摩擦分離機構近傍の要部を示す拡大斜視図で
ある。
【0084】本実施の形態の給紙カセット21Aは、図
6に矢印Fおよび矢印Gにて示す相反する方向に用紙P
を送出し得るものであり、その一面に複数枚の用紙Pを
重積して載置し得る略平板状に形成されたカセット本体
22Aと、このカセット本体22Aの一面たる表面が複
数枚の用紙Pを重積して載置し得る用紙載置面23Aと
された略平板状の基板24Aを有している。そして、こ
の用紙載置面23Aに、腰の弱い用紙PAを代表する普
通紙PWや、腰の強い用紙PBを代表する厚紙とも称さ
れる葉書PCおよび往復葉書RPCなどから選択された
1種類の用紙Pが重積して載置した状態で収納されるよ
うになっている。
【0085】前記給紙カセット21Aにおいては、カセ
ット本体22Aの両側板25a,25bの図6において
上下方向に示す前後方向両側に装着部38が設けられて
いるとともに、基板24Aの図6において上方に示す前
方には摩擦分離機構31Aが配設され、基板24Aの図
6において下方に示す後方には公知の爪分離機構52が
配設されている。
【0086】すなわち、用紙Pとして葉書PCおよび往
復葉書RPCを用いる場合には、紙送り方向の一端部側
たる図7において上方に示す前方に配設された摩擦分離
機構31Aにより、最上部に位置する葉書PCあるいは
往復葉書RPCのみが他の葉書PCあるいは往復葉書R
PCから分離されて図6に矢印Fにて示す紙送り方向に
送出され、用紙PとしてA4サイズの普通紙PWaおよ
びB5サイズの普通紙PWbを用いる場合には、給紙カ
セット22Aが前後反転してサーマルプリンタ40aに
装着され、紙送り方向の他端部側たる図6において下方
に示す後方に配設された爪分離機構52の分離爪53に
より、最上部に位置する普通紙PWのみが他の普通紙P
Wから分離されて図6において矢印Gにて示す紙送り方
向に送出されるようになっている。
【0087】そして、カセット本体22Aの前方から後
方に向かって順に、A4サイズの普通紙PWaを縦方向
に用いる場合の用紙後端ガイド30a、B5サイズの普
通紙PWbを縦方向に用いる場合の用紙後端ガイド30
ba、葉書PCを横方向に用いる場合の用紙後端ガイド
30e、葉書PCを縦方向に用いる場合の用紙後端ガイ
ド30dおよび往復葉書RPCを縦方向に用いる場合の
用紙後端ガイド30cが配設されている。なお、本実施
の形態のB5サイズの普通紙PWbを縦方向に用いる場
合の用紙後端ガイド30baは、葉書PCに用いる用紙
後端ガイド30c,30d,30eと同様に基板24A
の用紙載置面23Aに対して起倒自在とされている。
【0088】前記摩擦分離機構31Aは、6個の側面略
台形形状に形成された平板状の分離体60を有してい
る。この分離体30は、その長手方向を紙送り方向と平
行にして配設されている。そして、6個の分離体60の
うち図6において左右方向外側、すなわち、矢印Fにて
示す紙送り方向に対して直交する方向の外側に位置する
2個の分離体60aは、往復葉書RPCおよび葉書PC
が横方向に用いられる際の分離に用いられるものであ
り、この2個の分離体60aの相互に対向する側面は、
葉書PCが縦方向に用いられる際の葉書PCの紙送り方
向と平行な両側端縁をガイドするガイド機能を合わせ持
つ構成とされている。
【0089】また、図6において左右方向内側、すなわ
ち、矢印Fにて示す紙送り方向に対して直交する方向の
内側に位置する4個の分離体60bは、葉書PCが縦方
向に用いられる際の分離に用いられるものであり、この
4個の分離体60bの紙送り方向の上流側に位置する葉
書PCの先端と対向する位置は、前記2個の分離体60
aより紙送り方向の下流側(図6上方)にずらして配設
されている。言い替えると、用紙Pを横方向に給紙する
際に用いられる分離体60aは、用紙Pを縦方向に給紙
する際の分離体60bに対して紙送り方向の上流側にず
らして配設されている。
【0090】また、各分離体60の葉書PCの先端と対
向する位置には、それぞれ傾斜面61が形成されてい
る。この傾斜面61は、分離面32Aを形成するもので
あり、図6および図7に示すように、矢印Fにて示す紙
送り方向の下流側に進行するに伴ってカセット本体21
Aの表面から離間するように形成されている。
【0091】そして、図6から図8に示すように、各分
離体60は、各分離体60を板厚方向に貫通する回動軸
34Aに固定されており、この回動軸34Aは、基板2
4Aの左右両側に配設された左右1対の側板25a,2
5bによって回転自在に支持されている。そして、図8
に詳示するように、図6に右方に示す一方の回動軸34
Aの先端は、図6に右方に示す一方の側板25bを貫通
するようにして配設されており、この回動軸34Aの先
端部には、回動軸34Aを回動動作させるための駆動レ
バー35Aが固着されている。
【0092】すなわち、駆動レバー35Aを回動させる
ことにより回動軸34Aが回動し、この回動軸34Aの
回動動作に連動して分離体60が回動軸34Aを中心と
して図7に両矢印Hにて示すように回動動作し、摩擦分
離機構31Aを構成する各分離体60の分離面32Aと
前記基板24Aの用紙載置面23Aとのなす角度θを制
御することができるようになっている。
【0093】なお、側板25bと駆動レバー35Aとの
対向部に、図示しないクリック機構あるいは位置決め機
構を設けることにより、各分離体60の分離面32Aと
前記基板24Aの用紙載置面23Aとのなす角度θを制
御するように形成してもよい。
【0094】前記回動軸34Aおよび駆動レバー35A
により、本実施の形態の角度制御手段36Aが構成され
ている。
【0095】また、本実施の形態の給紙カセット21A
においては、角度制御手段36Aを構成する駆動レバー
35Aは、葉書PCおよび往復葉書PRCを用いる場合
には、図6に矢印Fにて示す紙送り方向の下流側(図1
上方)に回動されることにより引き起こされており、図
7に実線にて示すように、分離体60の分離面32Aと
基板24Aの用紙載置面23Aとのなす角度θは、葉書
PC、すなわち、腰の強い用紙PBの分離に適正な角度
に制御されており、A4サイズおよびB5サイズの普通
紙PWを用いる場合には、図6に矢印Gにて示す紙送り
方向の下流側(図1下方)に回動されることにより倒さ
れており、図7に想像線にて示すように、分離体60の
分離面32Aと基板24Aの用紙載置面23Aとのなす
角度θは、略180度とされ、分離体60の分離面32
Aが基板24Aの用紙載置面23Aと同一平面となるよ
うに退避可能とされており、分離体60の分離面32A
を用紙載置面23Aの一部として用いることができるよ
うになっている。
【0096】また、前記爪分離機構52は、図6に矢印
Gにて示す紙送り方向に対して直交する左右方向の外側
に配設された左右1対の分離爪53aがA4サイズの普
通紙PWaの分離に用いられ、図6に矢印Gにて示す紙
送り方向に対して直交する左右方向の内側に配設された
左右1対の分離爪53bがB5サイズの普通紙PWbの
分離に用いられるようになっている。
【0097】前記用紙載置面23Aに対して葉書PCを
横方向に用いる場合の用紙収納状態を図9に、前記用紙
載置面23Aに対して葉書PCを縦方向に用いる場合の
用紙収納状態を図10に、前記用紙載置面23Aに対し
て前記往復葉書RPCを横方向に用いる場合の用紙収納
状態を図11に、前記用紙載置面23Aに対してA4サ
イズの普通紙PWaを縦方向に用いる場合の用紙収納状
態を図12に、前記用紙載置面23Aに対してB5サイ
ズの普通紙PWbを縦方向に用いる場合の用紙収納状態
を図13に示す。
【0098】その他の構成は、前述した第1の実施の形
態の給紙カセット21と同様とされている。
【0099】このような構成とすることにより、本実施
の形態の給紙カセット21Aは、紙送り方向に延在する
前後を反転することにより用紙Pの紙質に応じて摩擦分
離機構31Aと爪分離機構52との何れかを容易に選択
することができるので、前述した第1の実施の形態の給
紙カセット21と同様の効果を奏することができるとと
もに、分離体60の分離面32Aを用紙載置面23Aの
一部として用いることができるので、給紙カセット21
Aの紙送り方向に平行な前後方向の長さを短くすること
ができる。
【0100】さらに、本実施の形態の給紙カセット21
Aは、葉書PCを横方向に給紙する際に用いられる分離
体60aを、葉書PCを縦方向に給紙する際の分離体6
0bに対して紙送り方向の上流側にずらして配置した構
成とされているので、葉書PCを横方向に給紙する際の
分離体60aの側面、すなわち、用紙Pを横方向に給紙
する際に用いられる分離体60aの内の紙送り方向に対
して直交する方向の最も中央側に位置する2個の分離体
60aの相互に対向する側面を、葉書PCを縦方向に収
納する際の用紙Pの両側端縁の紙送り方向の下流側に位
置する先端側をガイドするガイド、および、葉書PCを
縦方向に給紙する際の用紙Pの両側端縁の走行位置を規
制するガイドとして用いることができるので、葉書PC
を縦方向に使用する際の用紙ガイドを新たに設けずと
も、正確で安定した分離および給紙を行うことができ
る。
【0101】なお、本実施の形態の摩擦分離機構31A
として前述した分離板33を有する摩擦分離機構31を
用いてもよい。
【0102】また、本発明は、前記各実施例に限定され
るものではなく、必要に応じて変更することができる。
【0103】
【発明の効果】以上説明したように本発明の給紙カセッ
トによれば、1つの給紙カセット紙質およびサイズの
異なる複数種の用紙を収納し、この収納した用紙の紙質
に応じて分離機構を使い分けすることができ、紙質の異
なる用紙の分離および給紙を行うことができるととも
に、爪分離機構を用いる際に摩擦分離機構の分離面を邪
魔にならないように退避させることができるという極め
て優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る給紙カセットの第1の実施の形
態の要部の構成を示す平面図
【図2】 図1のII−II線に沿った一部切断側面図
【図3】 図1の摩擦分離機構近傍の要部を示す一部切
断拡大側面図
【図4】 図1の摩擦分離機構近傍の要部を示す拡大斜
視図
【図5】 本発明に係る給紙カセットが用いられる記録
装置の実施の形態の一例の要部の構成図
【図6】 本発明に係る給紙カセットの第2の実施の形
態の要部の構成を示す図1と同様の図
【図7】 図6の摩擦分離機構近傍の要部を示す図3と
同様の図
【図8】 図6の摩擦分離機構近傍の要部を示す図4と
同様の図
【図9】 図6の用紙載置面に対して葉書を横方向に用
いる場合の用紙収納状態を示す平面図
【図10】 図6の用紙載置面に対して葉書を縦方向に
用いる場合の用紙収納状態を示す図9と同様の図
【図11】 図6の用紙載置面に対して往復葉書を横方
向に用いる場合の用紙収納状態を示す図9と同様の図
【図12】 図6の用紙載置面に対してA4サイズの普
通紙を縦方向に用いる場合の用紙収納状態を示す図9と
同様の図
【図13】 図6の用紙載置面に対してB5サイズの普
通紙を縦方向に用いる場合の用紙収納状態を示す図9と
同様の図
【図14】 従来の給紙カセットの要部の構成を示す斜
視図
【図15】 図14の縦断面図
【図16】 従来の給紙カセットの他の例の要部の構成
を示す概略図
【符号の説明】 21、21A 給紙カセット 22、22A カセット本体 23、23A 用紙載置面 24,24A 基板 31、31A 摩擦分離機構 32、32A 分離面 33 分離板 34、34A 回動軸 35、35A 駆動レバー 36、36A 角度制御手段 38 装着部 39 押え板 40 記録装置 52 爪分離機構 53、53a、53b 分離爪 60、60a,60b 分離体 61 傾斜面 P 用紙 PA (腰の弱い)用紙 PB (腰の強い)用紙 B、F、G 紙送り方向

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録装置に装着可能とされ用紙載置面に
    複数枚の用紙を重積して載置し得るカセット本体と、こ
    のカセット本体の紙送り方向の一端部側に配設され用紙
    と接する分離面の摩擦力をもって用紙を分離する摩擦分
    離機構と、このカセット本体の紙送り方向の他端部側に
    分離爪をもって用紙を分離する爪分離機構とを有し、前
    記カセット本体の紙送り方向の上流側および下流側に位
    置する前後方向を反転して記録装置に装着することによ
    り前記摩擦分離機構と前記爪分離機構との何れか一方を
    選択可能とした給紙カセットであって、 前記摩擦分離機構の分離面と前記カセット本体の用紙載
    置面とのなす角度を制御する角度制御手段を設け 前記角度制御手段により、前記爪分離機構を用いる際
    に、前記摩擦分離機構の分離面と前記カセット本体の用
    紙載置面とのなす角度を、前記摩擦分離機構の分離面と
    前記カセット本体の用紙載置面とを略同一平面内に位置
    するように形成した ことを特徴とする給紙カセット。
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