JP2006124089A - 記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】記録紙パックに収納された記録紙を給紙ローラに圧接させるための押し上げ機構を小型化するとともに、簡単な構成で小型軽量化が可能な、記録紙を収納する記録紙パックが装着される記録装置を提供する。
【解決手段】記録紙Pを収納する記録紙パック2が装着され、該記録紙パックから記録紙を装置本体の内部に給紙して印画を行う記録装置において、記録紙パック2内の記録紙Pを給紙ローラ3に圧接するための連結部材6a及び押圧部材6bからなる押し上げ機構6を装置本体に設ける。
【選択図】 図1

Description

本発明は、記録紙を収納する記録紙パックを装着し、該記録紙パックから記録紙を本体内部へ供給して印画を行う記録装置に関する。
撮像機器によって得られた画像情報に基づいて写真に近い精細な画像記録を行うことができる装置として、インク滴を吐出して記録紙に付着させることで記録を行うインクジェット記録装置が知られている。一方、記録装置に取り込むことができる画像情報を得るための装置であるデジタルカメラ、デジタルビデオカメラあるいはスキャナなどの機器も大きく進歩している。これに伴い、熱転写式の記録装置も注目されている。この熱転写記録装置としては、、例えば、印画用紙として感熱紙を用い、このような記録紙を副走査方向に搬送しながら、副走査方向に交差する方向に配列された複数個の発熱体を選択的に駆動することによって、ドットライン上に順に印画を行うライン熱転写記録装置が知られている。
このように熱転写記録装置が、撮像機器によって取り込んだ画像の出力装置として注目されてきている理由は次の点ある。すなわち、インクジェット記録装置では、多くの場合、液滴を飛ばすか、飛ばさないかという2値選択が画像を形成しており、みかけの解像度及び階調性を高めるのに、小さな液滴を記録紙に着弾させて誤差拡散等の手法を用いているのに対して、熱転写記録装置の場合には、1つの画素を形成する際に発生する熱量を複数の値に制御することによって、1つの画素に対して比較的容易に多くの階調性を得ることが可能であるため、インクジェット記録装置に比べて滑らかで高画質な画像を得やすいからである。
また、最近のデジタルカメラの進歩に合わせるように、熱転写記録装置に用いられる記録ヘッド(サーマルヘッド)の性能や記録紙材料の性能も向上してきているため、仕上がり品位で銀塩写真に見劣りしない画像記録を得ることが可能になっており、熱転写記録装置は特に自然画像用の記録装置として注目されている。そこで、こうした記録装置とデジタルカメラやデジタルビデオカメラなどの撮像機器を直接的に接続したり、又は一体的に構成したりして、撮影された画像情報をコンピュータなどの画像情報を処理する他の機器を介することなく記録可能なシステムも登場している。こうしたシステムによれば、デジタルカメラやデジタルビデオカメラで撮像した後、その画像情報に基づいて、画像を直ぐに簡便にプリントアウトすることが可能であり、大変便利である。
このように、記録装置をデジタルカメラ等の撮像機器の画像出力装置として用いるに当たっては、撮像機器がモバイル機器として利用されるので、記録装置にもモバイル性を有することがユーザーから求められており、それに伴う小型化、軽量化等が必要とされている。ここで、このような記録装置に用いられる記録紙について考察してみる。インクジェット記録装置や複写機などの場合、記録紙としては普通紙を用いることも可能であり、このような記録紙の場合、は使用者が記録紙の収納容器から必要な枚数の記録紙の束を取り出し、それを記録装置の記録紙トレイにセットして使用するのが一般的である。
一方、昇華型や溶融型などの熱転写記録装置では、専用記録紙を使用するのが一般的である。この場合も、使用者がインクシートと対になる専用記録紙をその収納容器から取り出し、記録装置の記録紙トレイにセットしたり、一枚一枚を記録時に手差しして給送したりして使用するのが一般的である。
こうした使用法には、記録紙を記録紙トレイにセットするという煩雑な作業が必要であるという不都合さがある。さらに、特に熱転写記録装置における専用記録紙の場合には、セット時に記録紙に手が触れてしまうことによって印画不良の原因になるという問題や、記録紙トレイに設置した未使用の記録紙が長い期間放置された場合に、埃などによって汚れてしまう可能性があるという問題もある。また、製造者側で最適な記録紙とインクリボンや液体インクを組み合わせて用いることによって良好な印画品質が得られるように意図されているものに対して、使用者が他の記録紙を用いることが可能である。そのため、第三者の提供する粗悪な記録紙が用いられ、そのために、印画品質が保てなくなったり、最悪の場合、記録紙詰まりを起こしたりする危惧もある。
こうした問題に対して、記録紙を記録紙トレイ上に収納状態とした記録紙パックとして提供し、この記録紙パックをそのまま装置本体に装着して用いるようにした記録装置とそれに用いられる記録紙パックが種々提案されている。特願2003−284000に示される記録紙パックは、記録装置に装着可能であって、記録装置に装着したときに記録装置と嵌合する嵌合部材と、収納される記録紙の周囲を覆う包装部材との2つの部品から構成されている。このような構成を採ることで、嵌合部材によって、記録紙パックを良好な印画を実施できる状態に簡便に装着するとともにその状態を維持することができ、加えて、包装部材によって、記録紙に埃が付いたり、手が触れたりすることによる悪影響を防ぐことができる。
図9は従来の記録装置の給紙機構を示す模式的側面図である。図9において、記録装置1の給紙口に装着される記録紙パック2内には複数の記録紙Pが収納されており、記録紙パック2の前端上部には開口32が形成され、該開口32の近傍には給紙ローラ3が配設されている。記録紙パック2には、記録紙Pの先端部を押し上げるための押し上げ板31が揺動可能に設置されている。記録装置本体側には、前記押し上げ板31の先端部を持ち上げるための駆動レバー5が設けられている。
給紙動作を行うときは、給紙ローラ3が矢印で示す給紙方向に回転し、駆動部材(駆動レバー)5が一定荷重で押し上げ方向(矢印方向)に付勢される。この駆動レバー5によって押し上げ板31の前端部を持ち上げ、該押し上げ板31に支持された記録紙Pの先端部を給紙ローラ3に圧接させる。これにより、記録紙Pの最上部の1枚が記録装置1本体の内部へ向けて給送される。ここで、安定した給紙動作を行うためには、給紙ローラ3に記録紙Pを圧接する角度を給紙後の記録紙搬送路と略平行にする必要がある。
特願2003−284000
しかしながら、図9の構成では、給紙ローラ3への記録紙Pの圧接部の角度を給紙後の記録紙搬送路に平行に近づけるためには、押し上げ板31の記録紙搬送方向の長さを十分に長くする必要がある。そのため、大きなスペースが必要になり、記録紙パック2を含む給紙機構が大型になるという不都合があった。さらに、上記の従来例では、記録紙パック2の記録装置への嵌合部材に、装置本体に対応する嵌合機能、記録紙押し上げ機能、記録紙押さえ機能、記録紙幅寄せ機能など、種々な機能を持たせる必要があり、そのため、各機能に対応した機能形状を持たせており、それに伴い、形成過程が複雑になってしまったり、部材体積が大きくなってしまうこともあった。そのため、上記の記録紙パックを消耗品として提供することは、コストや軽量化の面で課題が残ってしまい、実現するのが困難であった。
本発明は以上のような技術的課題を考慮してされたものであり、本発明の目的は、記録紙パックに収納された記録紙を給紙ローラに圧接させるための押し上げ機構を小型化するとともに、簡単な構成で小型軽量化が可能な、記録紙を収納する記録紙パックが装着される記録装置を提供することである。
本発明は、従来記録紙パックが備えていた記録紙押し上げ機能を、記録装置の装置本体側に持たせることにより、上記目的を達成するものである。
本発明は、上記目的を達成するため、記録紙を収納する記録紙パックが装着され、該記録紙パックから記録紙を装置本体の内部に給紙して印画を行う記録装置において、前記記録紙パック内の記録紙を給紙ローラに圧接するための押し上げ機構を装置本体に設けることを特徴とする。
本発明によれば、記録紙パック内の記録紙を給紙ローラに圧接するための押し上げ機構を装置本体に設けることから、記録紙パック側の押し上げ板を無くして必要スペースを低減することができ、押し上げ機構を小型化するとともに、簡単な構成で小型軽量化が可能な、記録紙を収納する記録紙パックが装着される記録装置が提供される。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を具体的に説明する。なお、各図面を通して同一符号は同一又は対応部分を示すものである。図1は本発明による給紙機構を備えた記録装置の一実施形態の記録紙の給送を開始した状態を示す模式的縦断面図である。図2は図1の記録装置において記録紙が記録開始位置に達した状態を示す模式的縦断面図であり、図3は図1の記録装置において記録紙が記録終了位置に達した状態を示す模式的縦断面図である。図1〜図3において、本発明の記録紙パックを装着した記録装置を、通常の熱転写記録装置の場合を例に挙げて説明する。
図1〜図3において、記録装置1は、搬送ローラ8などから成る搬送部と、記録ヘッド(サーマルヘッド)18などから成る印画部を有する。搬送部には給紙ローラ3が設けられている。この給紙ローラ3は、記録装置本体に記録紙パック2を装着した状態で、該記録紙パックに収納された複数の記録紙Pの先端部の上方の位置に配設されている。記録装置1には、給紙口ふた19を開放することにより記録紙パック2の差し込み口が形成される。給紙口ふた19には、該給紙口ふたを開放して記録紙パック2を装着した状態で、該記録紙パックに収納された複数の記録紙Pの先端部の下方の位置に、上方に向かって変位可能な押し上げ機構6が設けられている。
記録装置1には揺動可能な駆動レバー5が設けられている。この駆動部材5は、揺動することで、その先端部が押し上げ機構6に当接するように取り付けられている。この駆動部材5は、不図示のカムギアによって揺動可能であり、揺動することで押し上げ機構6を上方へ変位させ、それによって、記録紙Pの先端部を給紙ローラ3に当接させることができる。給紙ローラ3の部分には、該給紙ローラの中心部から記録装置1の内部側へ向かって延びる経路切り替えフラップ9が設けられており、該経路切り替えフラップ9によって、その上方と下方に記録紙Pを案内可能な搬送経路が形成されている。
経路切り替えフラップ9の下方の搬送経路は、記録紙パック2の部分から搬送ローラ8とピンチローラ7とのニップ部へ通じており、一方、上方の搬送経路には、給紙ローラ3に当接して排紙押さえローラ16が配設されている。給紙ローラ3と搬送ローラ8は、不図示の駆動源に、必要に応じて駆動伝達機構を介して接続され、それぞれ個別に回転駆動可能である。この際、特に、給紙ローラ3によって、印画部を通して記録紙Pを往復移動させることができる。
搬送ローラ8によって搬送される記録紙Pの搬送経路上には、選択的に加熱可能な複数の発熱素子を有するサーマルヘッド18と、該サーマルヘッドのヘッド面(発熱素子が配置されたフェイス面)に対向して配置されたプラテンローラ17とが設けられており、これらによって印画部が構成されている。プラテンローラ17は、不図示の駆動源によりカムギアを介して上下動させることができる。プラテンローラ17の上下動に用いられるカムギアとしては、駆動レバー5を揺動させるカムギアと一体のものが使用されている。
サーマルヘッド18はその支持部が揺動可能に構成されており、揺動させることにより、インクシート13が該サーマルヘッドのヘッド面に接するようにインクカセット10を装着することができる。インクカセット10は、インクシート13の未使用の側が巻き付けられた供給ボビン11及びその外周を囲む筒状ケースを有するリボン供給部10aと、インクシート13の使用後の側を巻き取る巻き取りボビン12及びその外周を囲む筒状ケースを有するリボン巻き取り部10bと、を備えている。リボン供給部10aとリボン巻き取り部10bのそれぞれの筒状ケースは不図示の連結部材を介して繋がれている。
インクシート13は、熱溶融性又は熱昇華性のインクを塗布したインク層と、記録紙Pの印画面を保護するために印画面上にオーバーコートされるオーバーコート層とを有している。これらのインク層及びオーバーコート層は記録紙Pの幅とほぼ等しい幅を有しており、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各インク層とオーバーコート(OP)層とがインクシート13の送り方向に並べて設けられている。
記録装置1側には、インクカセット10の装着部を構成するカセットガイド14が設けられている。インクカセット10が装着された状態では、カセットガイド14とリボン供給部10aとの間に所定の隙間が形成されている。この隙間によって、搬送ローラ8により印画部を越えて搬送される記録紙Pの搬送経路が形成されている。また、この隙間を出た記録紙Pの先端部Paが当接する位置に、記録装置1の外部へ通じる隙間へと記録紙Pを案内する紙送りガイド15が配置されている。
次に、前述の記録装置1による記録動作の概要について説明する。まず、インクカセット10及び記録紙パック2を記録装置1に装着することにより、記録の準備が行われる。記録動作を開始すると、カムギアの駆動で駆動レバー5を揺動させることにより押し上げ機構6を上方へ変位させる。この押し上げ機構6の変位によって、記録紙パック2に収納された記録紙Pは給紙ローラ3に当接させられる。この状態で、給紙ローラ3を回転駆動すると、記録紙パック2に収納された記録紙Pのうちの一番上の1枚が分離されて給送される。前記押し上げ機構6は、後述するように連結部材6a及び押圧部材6bから成る複数の部材(図示の例では2つの部材)を回動可能に結合して構成されており、前記駆動部材5は前記押圧部材6bの部分を押し上げるように構成されている。
次に、給紙ローラ3によって給送される記録紙Pは、ピンチローラ7と搬送ローラ8からなる搬送ローラ対によって挟持(ニップ)される。そして、記録紙Pは搬送ローラ対によってさらに記録装置1の奥へ搬送され、それによって、図1(記録紙Pの位置を破線で示す)に示すように、記録紙Pの先端部Paが印画部を通過する。
次に、記録紙Pはさらに搬送され、記録紙Pの後端部Pbが給紙ローラ3を離れ、その後、経路切り替えフラップ9の下方を通り過ぎるまで搬送が続けられる。図2はこの状態を示しており、この状態は印画開始位置となっている。そして、記録装置1では、記録紙Pが図2に示す印画開始位置よりさらに図示左方向へ搬送されることは無い。この印画開始位置においては、記録紙Pのサイズにもよるが、図2に示す例では、記録紙Pの先端部Paは、インクカセット10とカセットガイド14の間に形成された隙間を通過し、紙送りガイド15で進行方向を変えられて記録装置1の本体後部上方から飛び出している。
印画動作は、記録紙Pを印画開始位置(図2中に破線で示す記録紙Pの位置)から記録装置1の手前方向(図2中の右方向)へ、すなわち給紙ローラ3が配置された側へ搬送しながら実施される。印画動作時には、プラテンローラ17は上方へ動かされ、それによって、記録紙Pとインクシート13が適当な圧力でサーマルヘッド18のヘッド面に圧接される。この状態で、サーマルヘッド18の発熱素子が記録画像情報に基づく記録信号に応じて選択的に加熱駆動され、それによって、各色のインク層及び保護層(オーバーコート層)が順次選択的に熱転写される。この際、各層の熱転写が行われる度に、記録紙Pは元の位置に戻され、それによって、記録紙Pのライン状の領域に各層の転写が順次重ねて行われる。
記録紙Pは、このようにしてライン状の領域に順次印画されながら手前側に搬送されていく。この際、記録紙Pの後端部Pbは、給紙時とは異なり、経路切り替えフラップ9の上方の搬送経路へ導かれ、経路切り替えフラップ9の上方を通過した後、さらに給紙ローラ3と排紙押さえローラ16の間を通過して装置本体1外へ導出される。図3はこのようにして印画が終了した状態を示し、記録紙Pの位置が破線で示されている。
印画終了後、記録紙Pは、給紙ローラ3を回転駆動することによって、さらに記録装置1の手前側(図示右側)へ搬送され、記録紙先端部(図示の左側の端部)Paが搬送ローラ対から離れた後は、給紙ローラ3と排紙押さえローラ16との間の保持力のみで搬送され、記録紙パック2の上面上に排紙される。
次に、本発明の一実施形態に係る給紙機構の構成について、図4〜図9を参照して説明する。記録紙パック2は、主として記録装置1に嵌合することによって安定した装着状態を保つ働きをする嵌合部材21と、収納される記録紙Pを包む包装部材との2つの部品から構成されている。記録紙Pの先端部を押し上げるための押し上げ機構6は、図4に示すように、給紙口ふた19に結合部分6cによって揺動可能に結合される連結部材6aと、該連結部材の他端部に揺動可能に結合された押圧部材6bとの2つの部材で構成されている。この押し上げ機構6は、本実施形態では2つの部材で構成したが、場合に応じて、連結部材6a及び押圧部材6bから成る2個以上の複数部材を順次回動可能に結合して構成しても良い。前記勘合部分21は、記録装置1に装着したときに押し上げ機構6と干渉しないように、底面及び前面の一部を切り取られて開口部が設けられている。押し上げ機構6は、この嵌合部材21の開口部を通して記録紙Pを直接持ち上げ、給紙ローラ3へ圧接することができる。
以下に、主として図5〜図9を参照して給紙機構における給紙動作の流れを説明する。図5は給紙口ふた19を閉じた状態を示しており、押し上げ機構6を構成する連結部材6a及び押圧部材6bはそれぞれの片側で揺動可能に結合されているため、給紙口ふた19を閉じたときには、押し上げ機構6は駆動レバー5等の他の部品に干渉することなく折り曲げられて収納される。
装置本体1の給紙口の開閉蓋19に取り付けられた押し上げ機構6は、該開閉蓋19の開閉に対応して展開、収納されるように構成されている。図6は給紙口に記録紙パック2を差し込むために給紙口を開閉するための開閉蓋である給紙口ふた19を開いた状態を示し、給紙口ふた19を開けると、押し上げ機構6の連結部材6aが装置本体1の外部まで引き出され、それに伴い押圧部材6bも給紙口まで引き出される。この状態では、駆動レバー5が接触しているのは押し上げ機構6の中の押圧部材6bのみである。また、連結部材6a及び押圧部材6bの揺動角α及びβは、それぞれ、135度<α<180度、−90度<β<145度を外れて大きく振れないように、それぞれの結合部で揺動角制限が施されている。そのため、装置本体1を傾けながら給紙口ふた19を開くなどした際には、押圧部材6bが必ず給紙ローラ3に突き当たるため、勢いで押し上げ機構6の全てが装置本体1から外に飛び出すことがない幾何学的構成となっている。
図7は記録装置1の開放された給紙口に記録紙パック2を差し込んだ状態を示し、記録紙パック2の嵌合部材21の底面及び前面(図中に点線で示す部分)が切り取られているため、差し込んだときに押し上げ機構6と嵌合部材21が接触することはない。前記切り取られた部分においては、収納された記録紙Pが外部に露出した状態になるが、給紙口ふた19と連結部材6aの結合部分6cが嵌合部材21の底面と同じ高さにあるため、記録紙Pの先端部は連結部材6aにスムーズに乗り上げることができる。さらに、記録紙パック2を差し込むことにより、記録紙Pの先端部が押圧部材6bに乗り上げ、記録紙Pの前方の一部が該押圧部材6bに支持された状態になって、記録装置1に対する記録紙パック2の嵌合(装着状態)が完了する。
図8は給紙機構が給紙動作を行うときの状態を示し、給紙時には、給紙ローラ3が矢印で示す給紙方向に回転し、駆動レバー5が一定荷重で押し上げ方向(矢印方向)に付勢される。この駆動レバー5は押圧部材6bを持ち上げ、該押圧部材6bにより先端部を支持された記録紙Pはその先端部で給紙ローラ3に圧接される。これにより、記録紙Pの最上部の1枚が記録装置1本体の内部へ向けて給送される。ここで、安定した給紙動作を行うためには、給紙ローラ3に記録紙Pを圧接する角度を給紙後の記録紙搬送路と略平行にする必要がある。
給紙ローラ3への記録紙Pの圧接部の角度を給紙後の搬送路に平行に近づけることを要請される給紙機構においては、従来の記録紙パックでは図9に示すように押し上げ板31の記録紙搬送方向の長さを十分に長くしていた。これに対し、図5〜図8で説明した本実施形態に係る給紙機構においては、押し上げ機構6の連結部材6a及び押圧部材6bのそれぞれの長さを所望の値に選択しても、圧接のときに押圧部材6bの角度を記録紙の搬送路に平行に近づけることができる。そのため、押し上げ機構6を記録装置本体側に設置して必要スペースを低減した場合でも、図9に示す押し上げ板31のように長い部材を使用せずとも、同様の圧接条件で安定した給紙を行うことができる。
すなわち、本実施形態においては、従来例では記録紙パックの嵌合部材に設けられていた長尺の押し上げ板31を無くして、該用紙押し上げ板と同等の役割をは果たす押し上げ機構6を記録装置本体側に配設するというものである。そして、本実施形態においては、給紙動作の際に、装置本体に嵌合された記録紙パック2内の記録紙Pを押し上げ機構6の押圧部材6bによって押し上げ、給紙ローラへの圧接が行われる。こうして、本実施形態によれば、記録紙パック2内の記録紙Pを給紙ローラ3に圧接するための押し上げ機構6を装置本体1に設けることで、記録紙パック側の押し上げ板を無くして必要スペースを低減することができ、押し上げ機構を小型化するとともに、簡単な構成で小型軽量化が可能な、記録紙を収納する記録紙パックが装着される記録装置が提供される。
なお、上述の実施形態においては、熱転写記録装置の場合を例に挙げて説明したが、本発明は、熱転写式に限定されるものではなく、感熱式、インクジェット式、レーザビーム照射式、ワイヤドット式などの記録方式に関わらず、記録装置全般に適用可能なものであり、それらにおいても同様の作用効果を奏するものである。
また、本発明は、1個の記録ヘッドを用いる記録装置、異なる色のインクで記録する複数の記録ヘッドを用いるカラー記録装置、あるいは同一色彩で異なる濃度で記録する複数の記録ヘッドを用いる階調記録装置、さらには、これらを組み合わせた記録装置の場合にも、同様に適用することができ、同様の効果を達成し得るものである。さらに、本発明は、インクジェット記録装置に適用する場合、記録手段とインクタンクを一体化した交換可能なインクカートリッジを用いる構成、記録手段とインクタンクを別体にし、その間をインク供給用チューブ等で接続する構成など、記録手段とインクタンクの配置構成がどのような場合にも同様に適用することができ、同様の効果が得られるものである。
本発明による給紙機構を備えた記録装置の一実施形態の記録紙の給送を開始した状態を示す模式的縦断面図である。 図1の記録装置において記録紙が記録開始位置に達した状態を示す模式的縦断面図である。 図1の記録装置において記録紙が記録終了位置に達した状態を示す模式的縦断面図である。 本発明による記録装置の一実施形態の給紙機構の模式的斜視図である。 本発明による記録装置の一実施形態の給紙機構の給紙口蓋を閉じた状態を示す部分縦断面図である。 図5の給紙機構の給紙口蓋を開いた状態を示す部分縦断面図である。 図5の給紙機構の、記録紙パックを差し込んだ状態を示す部分縦断面図である。 図5の給紙機構の、給紙動作実行中の状態を示す部分縦断面図である。 従来の記録装置の給紙機構及び記録紙パックによる給紙動作の状態を示す模式的縦断面図である。
符号の説明
1 記録装置
2 記録紙パック
3 給紙ローラ
5 駆動部材(駆動レバー)
6 押し上げ機構
6a 連結部材
6b 押圧部材
6c 結合部分
7 ピンチローラ
8 搬送ローラ
9 搬送経路の切り替えフラップ
10 インクカセット
10a リボン供給部
10b リボン巻き取り部
11 供給リボン
12 巻き取りボビン
13 インクシート
16 排紙押さえローラ
17 プラテンローラ
18 記録ヘッド(サーマルヘッド)
19 開閉蓋(給紙口ふた)
21 嵌合部材
P 記録紙

Claims (4)

  1. 記録紙を収納する記録紙パックが装着され、該記録紙パックから記録紙を装置本体の内部に給紙して印画を行う記録装置において、
    前記記録紙パック内の記録紙を給紙ローラに圧接するための押し上げ機構を装置本体に設けることを特徴とする記録装置。
  2. 前記押し上げ機構が連結部材及び押圧部材から成る複数の部材で構成され、装置本体側に設けられた駆動部材によって前記押圧部材を持ち上げることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記押し上げ機構が装置本体の給紙口の開閉蓋に取り付けられ、該開閉蓋の開閉に対応して前記押し上げ機構が展開、収納されることを特徴とする請求項1又は2に記載の記録装置。
  4. 記録紙を押し上げるとき、前記押し上げ機構の押圧部材が記録紙搬送方向に平行に近い角度になることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020011849A (ja) * 2018-12-26 2020-01-23 株式会社リコー 画像形成装置

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