JP2004181733A - プリンタの給紙機構 - Google Patents

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JP2004181733A JP2002350326A JP2002350326A JP2004181733A JP 2004181733 A JP2004181733 A JP 2004181733A JP 2002350326 A JP2002350326 A JP 2002350326A JP 2002350326 A JP2002350326 A JP 2002350326A JP 2004181733 A JP2004181733 A JP 2004181733A
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等 船木
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Abstract

【課題】本発明は、印刷部からバックフィードおよび給紙方向への往復搬送する記録媒体に、印刷後排紙した印刷済み記録媒体が静電気等で吸着したとしても、この吸着した印刷済み記録媒体を確実に剥離させることができるプリンタの給紙機構を提供すること。
【解決手段】本発明のプリンタの給紙機構に用いる記録媒体1は、矢印E方向へのバックフィードおよび矢印F方向に搬送して印刷部10に再搬送される記録媒体1は、他端部側1bが用紙トレイ2上に排紙された印刷済み記録媒体1’の一面側を摺動するようになっている。
そして、給紙ローラ4の摩擦部4bの両端部には、印刷部10に再搬送される記録媒体1に印刷済み記録媒体1’が密着して印刷部10に引き込まれるのを防止するための排紙用部材7を配設した。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はプリンタの給紙機構に係わり、印刷後に印刷部から排紙した印刷済み記録媒体を、再度印刷部に引き込むのを防止することができるプリンタの給紙機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のプリンタの給紙機構を、図3に示すような例えば熱転写プリンタに用いた物で説明すると、記録媒体31を内部に収納可能な用紙トレー32が配設されている。また、用紙トレー32の図示右側の側壁32a上部には、記録媒体31の幅寸法より若干広めに形成された溝状の排出部32bが設けられて、内部の記録媒体31が排出部32bから外部に排出可能になっている。前記用紙トレイ32の上部には、蓋体32cが配設されて内部を遮蔽可能になっている。
【0003】
また、用紙トレイ32の底板32d上には、プレッシャプレート33が配設されており、このプレッシャプレート33は、図示左側の回動支点部33aを支点として図示右側の一方側が昇降可能になっている。
そして、プレッシャープレート33上に記録媒体31の一端部側が載置可能になっている。
また、プレッシャプレート33に載置した記録媒体31の一端部側上方には、回転可能な給紙ローラ34が配設されている。
そして、プレッシャプレート33を上昇させて、記録媒体31を圧接した給紙ローラ34を反時計回り方向に回転させることにより、記録媒体31が矢印A方向に搬送されて後述する印刷部38に給紙可能になっている。
【0004】
また、給紙ローラ34の回転中心には、給紙ローラ34とは独立して回動可能なガイド板35が軸支されている。前記ガイド板35は、用紙トレー32の排出部32b側に延びる舌片状の仕切片35aが形成され、この仕切片35aによって排出部32bが開閉可能になっている。
また、記録媒体31を後述する印刷部38に搬送して給紙動作中のガイド板35は、図3に示すように、仕切片35aが上方に回動して排出部32bが開放されている。また、図4に示すように、記録媒体31を矢印B方向にバックフィード中は、仕切片5aが下方に移動して排出部2bが閉じられるようになっている。
【0005】
ま前述したような従来のプリンタの給紙機構を用いた熱転写プリンタは、給紙ローラ34と後述する印刷部38との間には、回転可能な紙送りローラ36と圧接ローラ37とが配設されている。
そして、給紙ローラ34で矢印A方向に搬送される記録媒体31は、紙送りローラ36と圧接ローラ37との間に一端部31aが圧接狭持され、紙送りローラ36の回転で、下流側の印刷部38に給紙可能になっている。
【0006】
また、紙送りローラ36と圧接ローラ37との間に記録媒体31の一端部31aが圧接狭持されると、プレッシャプレート33は、下方に降下するようになっている。
また、印刷部38は、回転自在のプラテンローラ39と、このプラテンローラ39の上方に配設したサーマルヘッド40とで構成されている。
また、プラテンローラ39とサーマルヘッド40との間には、両端部が供給リール43と巻取りリール44とにそれぞれ巻回されてリボンカセット42に収納されたインクリボン41が引き回しされている。
【0007】
このような従来のプリンタの給紙機構の動作を説明すると、給紙ローラ34により紙送りローラ36と圧接ローラ37との間に搬送された記録媒体31は、紙送りローラ36の時計回り方向の回転で、ヘッドアップ状態のサーマルヘッド40とプラテンローラ39との間に給紙される。
そして、記録媒体31の他端部31bが給紙ローラ34から外れて紙送りローラ36近傍まで給紙されると、記録媒体31の頭出しが行われると共に、ガイド板35の仕切片35aが下方に回動して排出部32bが閉じられる。
そして、下方に回動した仕切片35aと巻取りリール44側のリボンカセット42の下面との間に、図4に示すような、所定寸法の隙間45が形成される。
【0008】
前記記録媒体31の頭出し後、サーマルヘッド40をヘッドダウン(図示せず)させてインクリボン41と記録媒体31とをプラテン39に圧接する。
そして、サーマルヘッド40の複数の発熱素子(図示せず)を選択的に発熱させると共に、紙送りローラ36を反時計回り方向に回転させると、図4に示すように、記録媒体31が、隙間45を図示左方向に搬送されて記録媒体31にインクリボン41のインクが転写され所望の画像が印刷される。
そして、所望の画像が印刷された印刷済み記録媒体31’の一端部31aが、紙送りローラ36と圧接ローラ37とから外れると、印刷済み記録媒体31’は、給紙ローラ34の反時計回り方向の回転で矢印B方向に搬送されて、用紙トレー32の蓋体32c上に落下して排紙される。
【0009】
また、記録媒体31に印刷する画像がカラーの場合は、インクリボン41が、例えばイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)等の異なる色のインクが、記録媒体31の1ページ分に対応する長さで順番に塗布されている。
そして、印刷部38に給紙して頭出し後、記録媒体31を矢印B方向にバックフィードしながら、例えば最初のYの色の画像印刷を行う。前記記録媒体31に最初のYの色の画像印刷が終了すると、サーマルヘッド40をヘッドアップさせて、記録媒体31を図示右方向の印刷部38に再搬送して戻す。
【0010】
そして、記録媒体31を再度頭出しして、最初のYの色を印刷する時と同様の動作で、Yの色の画像の上にMの色の画像を重ね印刷し、このMの色の画像の上にCの色の画像を重ね印刷することにより、記録媒体31に所望のカラー画像を印刷可能になっている。
前記カラー画像を印刷中の記録媒体31は、矢印B、Cの両方向に往復搬送することにより異なる色のインクが重ね印刷されて所望の色のカラー画像が印刷されるようになっている。
このような動作でカラー画像を印刷後の印刷済み記録媒体31’は、用紙トレー32の蓋体32c上に排紙される。
【0011】
【特許文献】
特開2001−151423号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述したような従来のプリンタの給紙機構は、カラー画像を印刷中に矢印B、Cの両方向に往復搬送される記録媒体31は、他端部31bが、蓋体32c上に排紙された印刷済み記録媒体31’の一面側を摺動する。
この摺動によって、印刷中の記録媒体31および印刷済み記録媒体31’に静電気が発生して、往復搬送する印刷中の記録媒体31に、印刷済みの記録媒体31’が、2点差線で示すように吸着して密着する。
このように、印刷中の記録媒体31に密着した印刷済み記録媒体31’は、印刷中の記録媒体31と共に印刷部38に重送されるおそれがあった。
【0013】
そして、2枚の記録媒体31、31’が印刷部38に重送されると、紙ジャム等の不具合が発生して、印刷中の記録媒体31を正常に印刷部38に搬送できなくなるおそれがあった。また、重送された印刷済み記録媒体31’に紙ジャム等の不具合が発生すると、折角カラー画像を印刷した印刷済み記録媒体31’が不良となって再印刷しなければならない。そのために、カラーインクおよび印画紙等からなる高価な記録媒体がムダになるおそれがあった。
【0014】
また、前述のような静電気によって印刷済み記録媒体31’が給紙ローラ34に引き込まれるのを防ぐ手段として、用紙トレイ32から給紙ローラ34までの高さを高くすることにより、静電気が発生しても印刷中の記録媒体31と印刷済み記録媒体31’とを密着しにくくすることは可能であるが、用紙トレイ32から給紙ローラ34までの高さが高くなると、プリンタが大型になる問題があった。
【0015】
本発明は前述したような問題点に鑑みてなされたもので、印刷部に給紙した記録媒体を、印刷部からバックフィードおよび印刷部に再搬送させて往復搬送する記録媒体に、印刷済み記録媒体が静電気等で密着したとしても、この密着した印刷済み記録媒体を確実に剥離させることができるプリンタの給紙機構を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための第1の解決手段として本発明のプリンタの給紙機構は、記録媒体を内部に収納可能な用紙トレイと、この用紙トレイに収納した前記記録媒体に圧接してプリンタ側の印刷部に給紙可能な給紙ローラとを備え、前記記録媒体は、前記給紙ローラの回転で一端部側が前記印刷部に給紙されて他端部側が前記給紙ローラから外れると、前記給紙する方向と反対方向の排紙方向にバックフィード可能とされ、
前記記録媒体は、所定量バックフィード後、前記印刷部に再搬送可能とし、前記印刷部で印刷後の印刷済み記録媒体は、前記排紙方向に搬送されて前記用紙トレイ上に排紙されて位置しており、
前記バックフィードおよび前記印刷部に再搬送される前記記録媒体は、前記他端部側が前記用紙トレイ上に排紙された前記印刷済み記録媒体の一面側を摺動するようになっており、
前記給紙ローラには、前記印刷部に前記再搬送される前記記録媒体に前記印刷済み記録媒体が密着して前記印刷部に引き込まれるのを防止するための排紙用部材を配設したことを特徴とする。
【0017】
また、前記課題を解決するための第2の解決手段として、前記給紙ローラは、円柱状の摩擦部を有し、この摩擦部の長さ寸法が前記記録媒の幅寸法より小さく形成され、前記給紙ローラには、前記摩擦部の前記両端部に前記排紙用部材を配設したことを特徴とする。
【0018】
また、前記課題を解決するための第3の解決手段として、前記排紙用部材は、前記バックフィード方向に突出する爪部を有し、この爪部は、前記給紙ローラの前記摩擦部の外周部より外側に突出形成され、前記爪部で、前記印刷部に前記再搬送される前記記録媒体に密着した前記印刷済み記録媒体を剥離させるようにしたことを特徴とする。
【0019】
また、前記課題を解決するための第4の解決手段として、前記排紙用部材は、前記給紙ローラを回転可能に軸支するフレーム側に支持されていることを特徴とする。
【0020】
また、前記課題を解決するための第5の解決手段として、前記給紙ローラには、少なくとも前記バックフィード時の前記記録媒体を前記給紙ローラに圧接可能な排紙ローラを配設したことを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明のプリンタの給紙機構を図面に基づいて説明する。図1は本発明のプリンタの給紙機構の要部断面図であり、図2は本発明のプリンタの給紙機構の動作を説明する要部断面図である。
まず、本発明のプリンタの給紙機構を、図1に示すような、例えば熱転写プリンタに用いたもので説明すると、まず、複数枚の記録媒体1を収納可能な内部が空洞状に形成された用紙トレー2が配設されている。
【0022】
前記用紙トレー2は、底板2aと、この底板2aの図示右側に側壁2bが形成され、この側壁2b上部には、記録媒体1の幅寸法より若干広めに形成された溝状の排出部2cが設けられている。
た、用紙トレイ2の上部には、記録媒体1を収納した内部を遮蔽可能な蓋体1dが配設されている。
また、底板2a上で図示右側の一方側には、回動支点3aを支点として一方側が昇降可能なプレッシャプレート3が配設されている。
【0023】
また、プレッシャプレート3の図示右側の一方側上部には、左右両方向に回転可能な給紙ローラ4が配設されており、プレッシャープレート3を上昇させて、プレッシャープレート3上に載置した記録媒体1が給紙ローラ4に圧接可能になっている。
そして、記録媒体1を圧接させた給紙ローラ4を反時計回り方向に回転させることにより、記録媒体1が矢印D方向に搬送されて排出部2cから下流側の後述する印刷部10に給紙可能になっている。
【0024】
前記給紙ローラ4は、紙面に対して直交する方向に長尺状の回転軸4aと、この回転軸4aに接着剤等で固着された円柱状に摩擦部4bとらなっている。
また、給紙ローラ4は、摩擦部4bの長手方向の幅寸法が、記録媒体1の矢印Dの搬送方向と直交する方向の幅寸法より小さく形成されている。
そして、プレッシャプレート3を上昇させて給紙ローラ4の摩擦部4bに記録媒体1を圧接した状態で、給紙ローラ4を反時計回り方向に回転させることにより、最上部の記録媒体1が下部から分離されて矢印D方向に搬送可能になっている。
【0025】
また、給紙ローラ4の上部には、給紙ローラ4に圧接可能な排紙ローラ5が配設されている。また、給紙ローラ4の回転軸4aには、給紙ローラ4とは独立して回動可能なガイド板6が軸支されている。このガイド板6は、用紙トレー2の排出部2c側に延びて舌片状の仕切片6aが形成され、この仕切片6aが排出部2cに位置して、ガイド板6が回動することにより排出部2cが開閉可能になっている。
また、ガイド板6は、記録媒体1を後述する印刷部10に搬送する給紙動作中は、図1に示すように、ガイド板6の仕切片6aが上方に回動して、後述する巻取りリール14側のリボンカセット15の下面に接し、排出部2cが開放されて、
用紙トレイ2内部の記録媒体1を後述する印刷部10に給紙可能になっている。
また、ガイド板6の仕切片6aを下方に回動させると、排出部2bが閉じられるようになっている。
【0026】
また、給紙ローラ4は、摩擦部材4bの長手方向の両端部に、排紙用部材7が配設されている。この排紙用部材7は、熱転写プリンタ側のフレーム(図示せず)に支持されて、給紙ローラ4およびガイド板6とは独立している。
前記排紙用部材7は、給紙ローラ4の摩擦部4bの外周部より外側で、図示左方向に)に突出する爪部7aと、摩擦部4bより若干外側に位置して略垂直方向に形成された壁部材からなる用紙当接7bとが形成されている。
また、給紙ローラ4と後述する印刷部10との間でガイド板6の仕切片6aの図示右側には、給紙ローラ4で矢印D方向に搬送された記録媒体1を、矢印E、F方向の両方向に往復搬送可能な紙送りローラ8と、この紙送りローラ4に圧接する圧接ローラ9とが配設されている。
【0027】
そして、給紙ローラ4の反時計回り方向の回転で矢印D方向に搬送される記録媒体1は、紙送りローラ8と圧接ローラ9との間に一端部1a側が圧接狭持され、紙送りローラ8の時計回り方向への回転で、下流側の印刷部10に給紙可能になっている。また、紙送りローラ8と圧接ローラ9とに記録媒体1の一端部1aが圧接狭持されると、プレッシャプレート3は、下方に降下して、矢印D方向に搬送中の記録媒体1は、給紙ローラ4の圧接が解除されるようになっている。
【0028】
また、印刷部10は、回転自在のプラテンローラ11と、このプラテンローラ11の上方に配設したラインサーマルヘッドからなる印刷ヘッド12とで構成されている。前記プラテンローラ11と印刷ヘッド12との間には、両端部が供給リール13と巻取りリール14とにそれぞれ巻回されてリボンカセット15に収納されたシート状のインクリボン16が引き回しされている。
そして、巻取りリール14を反時計回り方向に回転させることにより、供給リール13に巻回したインクリボン16を巻取り可能になっている。
【0029】
このような本発明のプリンタの給紙機構の動作を説明すると、給紙ローラ4の回転で矢印D方向に搬送される記録媒体1は、一端部1aが紙送りローラ8と圧接ローラ9との間に圧接狭持されると、紙送りローラ8の時計回り方向の回転で、ヘッドアップ状態の印刷ヘッド12とプラテンローラ11との間に給紙される。
この給紙によって、記録媒体1の左側の他端部1bが、給紙ローラ4から外れて紙送りローラ8近傍まで給紙されると、記録媒体1の頭出しが行われる。
この記録媒体1の頭出しが行われると、ガイド板6の仕切片6aが下方に回動して、図2に示すように、排出部2cが閉じられる。
そして、下方に回動した仕切片6aと巻取りリール15側のリボンカセット15の下面との間に、図2に示すように所定寸法の隙間17が形成される。
【0030】
その後、印刷ヘッド12をヘッドダウン(図示せず)させてインクリボン16と記録媒体1とをプラテン11に圧接する。そして、印刷ヘッド12の複数の発熱素子(図示せず)を選択的に発熱させると共に、紙送りローラ8を反時計回り方向に回転させる。
すると、記録媒体1が、ガイド板6の仕切片6a上の隙間17を図示左方向に搬送されて矢印E方向にバックフィードされる。このバックフィードされる記録媒体1にインクリボン16のインクが転写されて所望の画像が印刷されて、印刷済み記録媒体1’が、隙間17を通過して給紙ローラ4上に搬送される。
そして、紙送りローラ8と圧接ローラ9との圧接が外れた印刷済み記録媒体1’は、給紙時と同方向に回転する給紙ローラ4と排紙ローラ5とによって矢印E方向に搬送される。
そして、給紙ローラ4から外れた印刷済み記録媒体1’は、排紙用部材7の爪部7a上を滑って、用紙トレー2の蓋体2d上に落下して排紙される。
【0031】
また、記録媒体1に印刷する画像がカラーの場合は、インクリボン16が、例えばイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)等の異なる色のインクが、記録媒体1の1ページ分に対応する長さで順番に塗布されている。
そして、印刷部10に給紙した記録媒体1を、紙送りローラ8を反時計回り方向に回転させて、矢印E方向にバックフィードしながら、例えば最初のYの色の画像印刷を行う。
前記記録媒体1が所定量バックフィードされて最初のYの色の画像印刷が終了すると、印刷ヘッド12をヘッドアップさせると共に、給紙ローラ4および紙送りローラ8を時計回り方向に反転させて、記録媒体1を図示右方向の印刷部10に再搬送して戻す。
【0032】
そして、記録媒体1の他端部1bが頭出し位置まで戻されると、最初のYの色を印刷する時と同様に、記録媒体1を矢印E、Fの両方向への搬送と、印刷ヘッド12のヘッドアップ/ダウン動作とを繰り返して、Yの色の画像の上にMの色の画像を重ね印刷し、このMの色の画像の上にCの色の画像を重ね印刷することにより、記録媒体1に所望のカラー画像を印刷可能になっている。
このような記録媒体1の矢印E、F方向への往復搬送で、カラー画像を印刷した印刷済み記録媒体1’は、給紙ローラ4と紙送りローラ8の反時計回り方向の回転で、用紙トレー2の蓋体2d上に落下させて排紙することができる。
【0033】
このような本発明のプリンタの給紙機構は、カラー画像を印刷する時に記録媒体1を矢印E、F方向に往復搬送することにより、印刷中の記録媒体1の他端部1b側が、用紙トレイ2の蓋部材2d上に排紙して位置する印刷済み記録媒体1’の一面側を摺動するようになっている。
そのために、従来例でも説明したように、印刷中に印刷部10に再搬送する記録媒体1と印刷済み記録媒体1’とに静電気が発生して、再搬送する記録媒体1に、図2の2点鎖線で示すように、印刷済み記録媒体1’が密着して、再搬送する記録媒体1と共に矢印F方向に引き込まれる。
しかし、印刷済み記録媒体1’の一端部が排紙用部材7までくると、一端部が爪部7aに当接して、印刷済み記録媒体1’は、蓋体2d上に落下すると共に、印刷中の記録媒体1だけが印刷部10に再搬送されて、次の色のインクを重ね印刷することができる。
【0034】
このような本発明のプリンタの給紙機構は、印刷部10に再搬送する記録媒体1に静電気等で密着した印刷済み記録媒体1’を、排紙用部材7で確実に剥離させることができるので、印刷部10に2枚の記録媒体が重送されるのを防止できる。
そのために、再搬送する記録媒体1に紙ジャム等の不具合が発生することなく、記録媒体1に高品位な画像印刷を行うことができる。
本発明の実施の形態では、排紙用部材7とガイド板6とを別部材で説明したが、排紙用部材7とガイド板6とを一体にしたものでも良い。
また、本発明のプリンタの給紙機構を熱転写プリンタに用いたもので説明したが、本発明はインクジェットプリンタ等のその他のプリンタに用いたものでも良い。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のプリンタの給紙機構の給紙ローラには、バックフィード後印刷部に再搬送される記録媒体に、前記印刷済み記録媒体が密着して前記印刷部に引き込まれるのを防止するための排紙用部材を配設したので、排紙用部材で、印刷部に再搬送される記録媒体に密着した印刷済み記録媒体を確実に剥離させて重送によって発生する紙ジャム等の不具合を未然に防止することができる。
【0036】
また、給紙ローラには、摩擦部の両端部に排紙用部材を配設したので、印刷部に再搬送される記録媒体に印刷済み記録媒体が密着していたとしても、両方の排紙用部材で確実に印刷済み記録媒体を剥離することができる。
【0037】
また、排紙用部材の爪部は、給紙ローラの摩擦部の外周部より外側に突出形成され、前記爪部で、印刷部に再搬送される記録媒体に密着した印刷済み記録媒体を剥離させるようにしたので、構造が簡単な排紙用部材を有するプリンタの給紙機構を提供できる。
【0038】
また、排紙用部材は、給紙ローラを回転可能に軸支するフレーム側に支持されているので、給紙ローラとは独立しており、給紙ローラの回転に左右されることなく、印刷済み記録媒体を確実に剥離することができる。
【0039】前
また、記給紙ローラには、少なくとも前記バックフィード時の前記記録媒体を前記給紙ローラに圧接可能な排紙ローラを配設したので、記録媒体が印画紙等の厚紙状のものあっても、記録媒体のバックフィード方向を排紙ローラで下向きにすることができる。そのために、印刷部に再搬送される記録媒体に密着した印刷済み記録媒体に爪部を確実に当接させて剥離させることができるる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプリンタの給紙機構を説明する要部断面図である。
【図2】本発明のプリンタの給紙機構の動作を説明する要部断面図である。
【図3】従来のプリンタの給紙機構を説明する要部断面図である。
【図4】従来のプリンタの給紙機構の動作を説明する要部断面図である。
【符号の説明】
1 記録媒体
2 用紙トレイ
2a 底板
2b 側板
2d 押圧部
2c 排出部
2d 蓋体
3 プレッシャプレート
3a 回動支点
4 給紙ローラ
5 排紙ローラ
6 ガイド板
6a 仕切片
7 排紙用部材
7a 爪部
7b 用紙当接部
8 紙送りローラ
9 圧接ローラ
10 印刷部
11 プラテンローラ
12 印刷ヘッド
13 供給リール
14 巻取りリール
15 リボンカセット
16 インクリボン
17 隙間

Claims (5)

  1. 記録媒体を内部に収納可能な用紙トレイと、この用紙トレイに収納した前記記録媒体に圧接してプリンタ側の印刷部に給紙可能な給紙ローラとを備え、前記記録媒体は、前記給紙ローラの回転で一端部側が前記印刷部に給紙されて他端部側が前記給紙ローラから外れると、前記給紙する方向と反対方向の排紙方向にバックフィード可能とされ、
    前記記録媒体は、所定量バックフィード後、前記印刷部に再搬送可能とし、前記印刷部で印刷後の印刷済み記録媒体は、前記排紙方向に搬送されて前記用紙トレイ上に排紙されて位置しており、
    前記バックフィードおよび前記印刷部に再搬送される前記記録媒体は、前記他端部側が前記用紙トレイ上に排紙された前記印刷済み記録媒体の一面側を摺動するようになっており、
    前記給紙ローラには、前記印刷部に前記再搬送される前記記録媒体に前記印刷済み記録媒体が密着して前記印刷部に引き込まれるのを防止するための排紙用部材を配設したことを特徴とするプリンタの給紙機構。
  2. 前記給紙ローラは、円柱状の摩擦部を有し、この摩擦部の長さ寸法が前記記録媒体の幅寸法より小さく形成され、前記給紙ローラには、前記摩擦部の前記両端部に前記排紙用部材を配設したことを特徴とする請求項1記載のプリンタの給紙機構。
  3. 前記排紙用部材は、前記バックフィード方向に突出する爪部を有し、この爪部は、前記給紙ローラの前記摩擦部の外周部より外側に突出形成され、前記爪部で、前記印刷部に前記再搬送される前記記録媒体に密着した前記印刷済み記録媒体を剥離させるようにしたことを特徴とする請求項1または2記載のプリンタの給紙機構。
  4. 前記排紙用部材は、前記給紙ローラを回転可能に軸支するフレーム側に支持されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のプリンタの給紙機構。
  5. 前記給紙ローラには、少なくとも前記バックフィード時の前記記録媒体を前記給紙ローラに圧接可能な排紙ローラを配設したことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のプリンタの給紙機構。
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