JPH07285651A - 部品整送装置 - Google Patents

部品整送装置

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Publication number
JPH07285651A
JPH07285651A JP10176994A JP10176994A JPH07285651A JP H07285651 A JPH07285651 A JP H07285651A JP 10176994 A JP10176994 A JP 10176994A JP 10176994 A JP10176994 A JP 10176994A JP H07285651 A JPH07285651 A JP H07285651A
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JP
Japan
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side wall
belt
chip
track
shaped
Prior art date
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Pending
Application number
JP10176994A
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English (en)
Inventor
Yoshiteru Chiba
義輝 千葉
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Shinko Electric Co Ltd
Original Assignee
Shinko Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 [目的] 板状部品の表裏を整えて高速で次工程へ供給
し得て、かつ低速供給にも対応し得る部品整送装置を提
供すること。 [構成] ロータリパーツフィーダ10の下流に、断面
V字形で所定のピッチに小孔51cが穿設されたエンド
レスのV形ベルト51が巻装され、V形ベルト51の側
壁に面を接して搬送されるチップ抵抗Rについて、その
表裏を検出するための光センサ71a、71bと、裏向
きと検出された場合に、これを他方の側壁側に反転させ
て表向きとするための空気噴出口75a、75bとが設
けられた表裏整列ベルトコンベヤ50を接続し、その下
流側端に近接して後へ合流トラック81を有する直線パ
ーツフィーダ80を接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は部品の整送装置に関する
ものであり、更に詳しくは、板状部品の表裏を整えて次
工程へ供給する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】部品の表裏を整えて次工
程へ供給する部品整送装置は広く使用されており、その
技術も部品の種類に応じて種々のものが提案されてい
る。例えば本願出願人の出願による特開平5−3060
12号、実願平5−44868号、特願平6−1485
1号においても部品の整送に関する技術が提案されてい
るが、これらは何れも捩り振動パーツフィーダ単独の、
または捩り振動パーツフィーダと直線振動パーツフィー
ダとを組み合わせた移送装置を用い、移送する部品の表
裏を光センサで検出し表裏を整えて次工程へ供給するも
のである。しかし、元来、捩り振動パーツフィーダは部
品送り速度が4〜10m/min程度であって、高速供
給には対応し得ないという弱点を有している。
【0003】一方、本願出願人の出願による特開平3−
120114号、特開平3−120115号、特開平3
−120116号、特開平3−120117号公報にお
いて開示されているロータリパーツフィーダは、円板上
の部品を遠心力によって円周部へ移動させ、かつ同方向
に回転するボウルへ乗り移らせてボウルの円周上縁で搬
送するものであり、部品送り速度は40〜60m/mi
nと大きく、高速供給には好ましい能力を持っている。
しかし、形状的な制約から部品の表裏を整えるための距
離を大きく取れないので、表裏を整えて次工程へ供給す
る部品整送装置に使用された例はない。事実、上記で開
示されているロータリパーツフィーダの整送の対象は頭
部と脚部とからなるボルト状部品に限られている。
【0004】
【発明が解決しようとする問題点】本発明は上述の問題
に鑑みてなされ、板状部品の表裏を整えて高速で、また
場合によっては低速でも、次工程へ供給し得る部品整送
装置を提供することを目的とする。
【0005】
【問題点を解決するための手段】以上の目的は、断面が
V字形状で少なくとも一方の側壁部に所定ピッチで小孔
を形成させたエンドレスベルトの上方走行部分におい
て、該一方の側壁部に対向して整送すべき板状部品の表
裏を検出する表裏検出手段を設け、かつ該一方の側壁部
の外面に対向して空気噴出手段を設け、前記上方走行部
分の上流側端部に近接した部品供給手段より前記板状部
品を前記一方の側壁部上に供給し、前記表裏検出手段で
その表裏を検出し、裏向きであると検出したときには、
前記空気噴出手段の側方を通過するとき、該空気噴出手
段を作動させて前記小孔を経由する噴出空気により、該
板状部品を他方の側壁部へと反転させるようにし、該エ
ンドレスベルトの上方走行部分の下流側端部に近接して
設けた合流トラックを有する部品搬送手段に、前記エン
ドレスベルトから前記板状部品を横臥した姿勢で供給し
て表裏を揃えて、前記合流トラックから次工程に前記板
状部品を供給するようにしたことを特徴とする部品整送
装置、によって達成される。
【0006】
【作用】上方を走行する断面V字形状のエンドレスベル
トの、所定ピッチで形成された小孔を有する少なくとも
一方の側壁部に上流側端部に近接した部品供給手段から
供給された板状部品は側壁部に対向して設けられた表裏
検出手段によって表裏を検出され、裏向きと検出された
ときには、側壁部の外面に対向して設けられた空気噴出
手段からエンドレスベルトの側壁部の小孔を通って噴出
される空気により他方の側壁部へ反転されるので全ての
板状部品は表向きとなり、その下流側端部に近接する部
品搬送手段の合流トラックによって次工程へ供給され
る。これが高速供給でも可能とされる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例による部品整送装置に
ついて、図面を参照して説明する。
【0008】図1は本実施例で整送される板状のチップ
抵抗Rの斜視図である。すなわち、チップ抵抗Rはセラ
ミック基板(白色)Sの片面に厚膜炭素(黒色)Cを形
成させ、その両端に端子Tを設けたものである。図1の
Aはセラミック基板面(以降、表面とする)を、図1の
Bは厚膜炭素面(以降、裏面とする)を示している。
【0009】(第1実施例)図2は第1実施例の部品整
送装置1の全体を示す部分破断側面図であり、図3はそ
の平面図、図4は図3における[4]−[4]線方向の
部分破断立面図である。図2、図3を参照し、本実施例
の部品整送装置1は概しては上流側から、ロータリパー
ツフィーダ10、表裏整列ベルトコンベヤ50、直線振
動パーツフィーダ80とからなっている。
【0010】ロータリパーツフィーダ10は、図4も参
照し、ハウジング31に囲まれて、第1回転体としての
ボウル11の内部に、第2回転体としての円板21がそ
の最上方をボウル11の上縁11tと同じ高さレベルと
して傾斜して設けられている。ボウル11はその中心底
部を中空軸14とし、ベアリング12、取付部材26を
介してハウジング31の底板32に支持されており、か
つ中空軸14はその端部をプーリ13とし、巻装されて
いる丸ベルト15によって回転駆動される。そして丸ベ
ルト15の他端はハウジング31の底板32に固定され
ているモータ18にトルクガード17を介して軸着され
ているプーリ16に巻装されており、モータ18の駆動
によってボウル11は図3において矢印aの方向に回転
される。
【0011】円板21は長手軸受23に支持された回転
軸22がクラッチ24を介してモータ25と連結され、
モータ25と長手軸受23とは底板32と一体的な取付
部材26に固定されている。そして、円板21はモータ
25に駆動されてボウル11と同方向に回転し、かつそ
の回転速度はボウル11より高速に設定されている。更
には、ボウル11、円板21を含むハウジング31は駆
動系を囲む円筒状フレーム37と共に、高さ調整ボルト
38を介して、ベース板39上に固定されている。
【0012】ボウル11と円板21の詳細については図
5、図6、図7に示されている。すなわち、図5は図3
における[5]−[5]線方向の断面図、図6は同じく
[6]−[6]線方向の断面図、図7は同じく[7]−
[7]線方向の断面図である。
【0013】図5は傾斜して取り付けられている円板2
1上のチップ抵抗Rが回転する円板21の遠心力によっ
て円周部へ移動されると共に、その円周部が最上方とな
りボウル11の上縁11tと同じ高さレベルとなった時
点でチップ抵抗Rが円板21からボウル11の上縁11
tへ乗り移る様子を示している。なお、ボウル11の上
縁11tの直上方には、ハウジング31と一体的な部材
33に固定されて、ボウル11の上縁11tとは僅かな
間隙をあけた高さで、ほぼ全周にわたる側壁41が設け
られている。この側壁41によってボウル11の上縁1
1tはチップ抵抗Rの短辺の長さとほぼ同程度の巾とさ
れ、チップ抵抗Rがその長辺をボウル11の回転方向と
一致させている時のみボウル11の上縁11tへ乗り移
るが、それ以外の向きの場合には上縁11tに乗り移り
得ずに円板21上へ戻る。
【0014】図6はハウジング31にボルト35で固定
された取付部材34に側壁を兼ねる単層化部材42が、
図3も参照し、六角孔ボルト43、44、45(図6に
は45は示されていない)によって取り付けられている
様子を示し、側壁として働く部分は側壁41と同様にボ
ウル11の上縁11tから僅かな間隙をあけた高さに、
単層化部材として働く部分はチップ抵抗Rの一層分の厚
さより若干大きい高さの隙間をあけて取り付けられて
いる。そして、多層で搬送されて来るチップ抵抗Rがあ
る場合には、図3に明示されているように、単層化部材
42がボウル11の上縁11tと斜交する導入部42E
において、最下層のチップ抵抗Rは単層化部材42の下
方の隙間をそのまま通過し、2層目以上のチップ抵抗
Rは導入部42Eに導かれて、ボウル11内の円板21
上へ落下するようになっている。
【0015】図7はロータリパーツフィーダ10からの
出口と、下流の表裏整列ベルトコンベヤ50へ接続する
ための、移送路断面がV字形のV溝シュート46を示
す。すなわち図3を参照し、ボウル11の上縁11tの
直上方において、側壁41と単層化部材42の何れもが
存在しない個所から接線方向に、かつボウル11の上縁
11tと同じ高さに近接させた部分を始端として、V溝
シュート46が下向き傾斜に設けられている。図7へ戻
り、単層化部材42の下方のチップ抵抗Rの通路として
の隙間とV溝シュート46との位置関係から、チップ
抵抗Rは主としてV溝シュート46の一方の側壁47
a、48aに沿って滑落する。
【0016】表裏整列ベルトコンベヤ50の全体は図
8、図9、図10に示されている。すなわち、図8はそ
の側面図、図9は平面図、図10は下流側から見た立面
図である。表裏整列コンベヤ50は2枚のフレーム61
間で軸支されたV溝ロール56、57、58、59に巻
装されて、断面V字形のゴム製のエンドレスベルトであ
るV形ベルト51が矢印b方向に回転走行しており、フ
レーム61はボルト63によってベース板64と共に架
台65上に固定されている。なお、このV形ベルト51
の両側壁51a、51bには図11、図12を参照し、
それぞれ所定のピッチで空気噴出用の小孔51cが設け
られている。V溝ロール56、57は駆動ロールであ
り、フレーム61に固定されたベヤリング56B、57
Bにそれぞれ軸支されている。V溝ロール56は一方の
フレーム61に固定されたモータ52のシャフト上のモ
ータギヤ53から中間ギヤ54、V溝ロール56の軸上
のロールギヤ55を介してギヤ駆動される。V溝ロール
57も同様にモータ52によってギヤ駆動される。V溝
ロール58、59は従動ロールであり、それぞれのベヤ
リング58B、59Bによって軸支されている。
【0017】更には、2枚のフレーム61のそれぞれに
は、発光素子と受光素子とを備えた光センサ71aと光
センサ71bが取付部材72a、72bによって、V形
ベルト51の両側壁51a、51bの内面に対向して設
置され、V形ベルト51上で搬送されるチップ抵抗Rの
表裏を検出する。すなわち、チップ抵抗Rのセラミック
基板(白色)Sの面と厚膜炭素(黒色)Cの面との反射
率の差を利用するものであり、光センサ71a、71b
はそれぞれの投射光のチップ抵抗Rの面からの反射光量
のレベルを図示しないプロセスコンピュータに入力し
て、その表裏を検出する。
【0018】また更には、図9における[11]−[1
1]線方向の断面を示す図11も参照し、光センサ71
a、71bの下流側において2枚のフレーム61の間
に、V形ベルト51の外面に接する形状の圧縮空気ブロ
ック76がボルトで取り付けられている。そして、その
圧縮空気ブロック76にはV形ベルト51の両側壁51
a、51bに設けた小孔51cに対応する位置に空気噴
出孔75a、75bが穿設されており、空気噴出孔75
a、75bの下部位置には図示しないコンプレッサから
電磁弁を経由する圧縮空気配管77a、77bがそれぞ
れ挿入螺着されている。
【0019】空気噴出孔75a、75bは厚膜炭素(黒
色)面C、すなわち裏面を上向きとして搬送されてくる
チップ抵抗Rを噴出空気によって反転させて表向きとす
るものである。光センサ71a、71bと空気噴出孔7
5a、75bの周辺の平面図である図12も参照し、例
えば上流側の光センサ71aがV形ベルト51の一方の
側壁51aに面を接して搬送されてくるチップ抵抗Rを
裏向きと検出した場合、プロセスコンピュータは、その
チップ抵抗Rが光センサ71aの位置から空気噴出口7
5a上に至るに要する時間の時間遅れで、圧縮空気の電
磁弁を瞬時的に開とする指令を出して、空気噴出孔75
aからV形ベルト51の小孔51cを通って空気を噴出
させ、V形ベルト51の側壁51aに面を接している裏
向きのチップ抵抗Rを他方の側壁51b側へ反転させて
表向きとする。光センサ71bと空気噴出孔75bとの
関係も同様である。ロール56〜59の何れかの軸にエ
ンコーダを取り付け、このパルス数をカウントして表裏
検出位置から所定距離進んだことを検出し、空気噴出孔
75aから空気を噴出させれば、上述の時間遅れを正確
に計測することができる。
【0020】図2、図3を参照し、直線振動パーツフィ
ーダ80は移送方向に向かって下向き傾斜の合流トラッ
ク81を矢印c方向に直線振動させることによってチッ
プ抵抗Rを次工程へ供給するべく設けられている。合流
トラック81は上流のV形ベルト51の両側壁51a、
51bに面を接して搬送されて来る、すなわち2列で搬
送されて来るチップ抵抗Rを横臥した姿勢の1列としつ
つ下流側へ移送する。
【0021】図2を参照し、合流トラック81を固定し
ている側面が三角形状の可動ブロック82は1組の傾斜
板ばね83によって固定ブロック84と連結され、固定
ブロック84は防振ゴム85を介して架台89に設置さ
れている。可動ブロック82からは可動コア86が垂下
されており、固定ブロック84にはコイル87を巻装し
た電磁石88が可動コア86と間隙をあけ対向して固定
されている。
【0022】第1実施例による部品整送装置は以上のよ
うに構成されるが、次にその作用について説明する。
【0023】図2、図3を参照し、ロータリパーツフィ
ーダ10のモータ18、25を駆動して、ボウル11及
び円板21が矢印aの方向に回転される。ボウル11の
回転は円板21の回転より若干低速である。また、表裏
整列ベルトコンベヤ50のモータ52を駆動して、V形
ベルト51が矢印bの方向に回転走行される。更には、
直線振動パーツフィーダ80のコイル87に通電して合
流トラック81と一体的な可動ブロック82は矢印cの
方向に直線振動される。
【0024】ロータリパーツフィーダ10の円板21上
のチップ抵抗Rは、円板21の回転による遠心力によっ
て円周部の方へ移動されるが、図5を参照し、その円周
部が最上方となり、回転しているボウル11の上縁11
tと同じ高さレベルになった時点で、チップ抵抗Rは円
板21からボウル11の上縁11tへ乗り移る。しか
し、ボウル11の上縁11tは側壁41によってチップ
抵抗Rの短辺の長さと同程度の巾とされているので、そ
の長辺をボウル11の回転方向と一致させているチップ
抵抗Rはそのまま上縁11t上で搬送されるが、それ以
外の向きのチップ抵抗Rは乗り移ることができず、円板
21上へ戻る。従って、ボウル11の上縁11tで搬送
されるチップ抵抗Rは長辺を搬送方向に向けた単列とさ
れる。
【0025】図6を参照し、回転するボウル11の上縁
11t上のチップ抵抗Rは側壁を兼ねる単層化部材42
へ到達するが、積み重なったチップ抵抗Rがある場合、
最下層のチップ抵抗Rのみは単層化部材42の下方の隙
を通り抜けるが、2層目以上のものは単層化部材4
2に引っ掛かり、その導入部42Eに導かれて、矢印p
で示すようにボウル11内の円板21上へ落下する。従
って単層化部材42を通過したチップ抵抗Rは長辺を進
行方向に揃えて単列、単層化されたもののみとなる。
【0026】図3を参照し、単層化部材42を通過した
ボウル11の上縁11t上のチップ抵抗Rは、ボウル1
1の回転による慣性を持っており、ボウル11の上縁1
1tの直上方において、側壁41及び単層化部材42の
存在しない個所から、単層化部材42の側壁部42Wに
沿い接線方向に飛び出してV溝シュート46上へ移行す
る。
【0027】図7を参照し、単層化部材42の下方のチ
ップ抵抗Rの通路としての隙間とV溝シュート46と
の位置関係から、チップ抵抗Rは主としてV溝シュート
46の一方の側壁47a、48aに面を接して滑落し、
下流の表裏整列ベルトコンベヤ50へ移行される。この
時点において、チップ抵抗Rはその長辺を移行方向に向
け、単層、単列化されているが、その表裏は一定してい
ない。
【0028】図9を参照し、V溝シュート46から表裏
整列ベルトコンベヤ50へ供給されるチップ抵抗Rは主
としてV形ベルト51の一方の側壁51aに面を接した
状態で下流側へ搬送される。図12も参照し、V形ベル
ト51の一方の側壁51aに面を接しているチップ抵抗
Rは光センサ71aによって表裏が検出される。セラミ
ック基板(白色)Sの面を上向きとしている、すなわち
表向きであるチップ抵抗Rはセンサ71aからの投射光
に対する反射光量が大であるので、その信号をセンサ7
1aから入力されたプロセスコンピュータは表向きと判
断し、圧縮空気の電磁弁に指令を出さない。従って、チ
ップ抵抗RはそのままV形ベルト51上で下流端まで搬
送される。厚膜炭素(黒色)Cの面を上向きとしてい
る、すなわち裏向きとなっているチップ抵抗Rはセンサ
71aからの投射光に対する反射光量が小であるので、
その信号を入力されたプロセスコンピュータは裏向きと
判断し、所定の時間遅れで圧縮空気の電磁弁に指令して
これを瞬時的に開とする。すなわち、裏向きのチップ抵
抗Rがセンサ71aの位置からV形ベルト51で搬送さ
れて空気噴出口75aの位置に至るに要する時間の経過
後に、プロセスコンピュータは電磁弁を瞬時的に開とし
て、空気噴出口75aから空気を噴出させる。噴出空気
はV形ベルト51の側壁51aに穿設されている小孔5
1cを通って噴き出し、裏向きのチップ抵抗Rをもう一
方の側壁51b側へ反転させて表向きとする。
【0029】チップ抵抗RがV溝シュート46からV形
ベルト51の側壁51bに面を接して供給された場合に
は、光センサ71bと空気噴出孔75bとが同様に作動
する。このようにして空気噴出口75a、75b以降の
下流では、チップ抵抗RはV形ベルト51の側壁51a
または51bの何れかに面を接して、全てが表向きとな
り、下流端に近接して接続されている直線振動パーツフ
ィーダ80の合流トラック81まで搬送される。
【0030】合流トラック81は、図9に示すように上
流側端部は巾広となっており、その中心軸はV形ベルト
51の中心軸、すなわち谷底と整列しているので、上流
のV形ベルト51の側壁51aまたは51bから送り込
まれる2列のチップ抵抗Rを横臥した姿勢で全て表向き
のままでの1列にしつつ下流側へ移送するので、その下
流端からはチップ抵抗Rが向き、表裏を整え、かつ単
列、単層とされた状態で、次工程へ高速で供給される。
【0031】(第2実施例)第2実施例の部品整送装置
2の全体は図13の側面図、図14の平面図に示されて
いる。すなわち、第2実施例の装置2は、第1実施例に
おけるロータリパーツフィーダ10に代えて、捩り振動
パーツフィーダ100が組み合わされたものであり、表
裏整列ベルトコンベヤ50と直線振動パーツフィーダ8
0は変更なくそのまま使用されている。従って、第1実
施例と共通する部分の説明は省略し、捩り振動パーツフ
ィーダ100についてのみ説明する。
【0032】捩り振動パーツフィーダ100は公知の構
造を有しており、図13を参照し、ボウル101の底面
に可動コアを兼ねる可動ブロック91が一体的に固定さ
れており、この可動ブロック91は等角度間隔に設けら
れた傾斜板ばね92によって固定ブロック93に連結さ
れている。そして、固定ブロック93は防振ゴム96を
介して床面に支持されている。更には、固定ブロック9
3上にはコイル94を巻装した電磁石95が可動コアを
兼ねる可動ブロック91と間隙をあけ対向して固定され
ており、この駆動部全体は防音カバー97によって覆わ
れている。
【0033】図14を参照し、ボウル101には中央底
部102からスパイラル状に上昇するトラック103が
設けられ、チップ抵抗Rの移送路とされる。トラック1
03の途中には先ず第1切欠き104が設けられてトラ
ック103の巾を狭めており、チップ抵抗Rのうち長辺
を移送方向に向けているもののみが単列で通過できるよ
うに、そしてそれ以外の向きのものは第1切欠き104
から1周内側のトラック103へ落下するようになって
いる。更には、その下流には第1切欠き104と全く同
様の第2切欠き105が設けられて、第1切欠き104
による単列化を確実なものとしている。
【0034】また、第2切欠き105の下流において、
トラック103の直上方に単層のチップ抵抗Rのみが通
過できる隙間をあけて単層化バー106が取り付けられ
ており、チップ抵抗Rが重なって移送されて来た場合に
は、最下層のチップ抵抗Rはそのまま通過させるが、2
層目以上のチップ抵抗Rは単層化バー106に引っ掛か
り、これに導かれて1周内側のトラック103へ落下す
るようになっている。
【0035】トラック103には、下流のV形ベルト5
1が回転走行する表裏整列ベルトコンベヤ50への移行
に備えて、断面がV字形のV溝トラック107が接続さ
れており、トラック103の下流端とV溝トラック10
7との接続位置関係から、チップ抵抗Rは主としてV溝
トラック107の一方の側壁107aに面を接して移送
される。この側壁107aにはポケット108が設けら
れており、これはトラック103からV溝トラック10
7への移行時に複列化するものがある場合にこれを単列
化する。ポケット108へ陥落したチップ抵抗Rはトラ
ック103の下方に設けられている図示しないトンネル
を経由してボウル101の中央底部102へ戻るように
なっている。
【0036】V溝トラック107の下流端には移送路の
断面がV字形のV溝シュート109が設けられて、下流
の表裏整列ベルトコンベヤ50との間を接続している。
【0037】第2実施例による部品整送装置2は以上の
ように構成されるが、次にその作用について説明する。
【0038】図13、図14を参照し、コイル94に通
電すると、ボウル101に捩り振動が与えられ、図示せ
ずともボウル101の中央底部102に密に収容されて
いるチップ抵抗Rは矢印dに示す方向にトラック103
の外壁に沿い移送される。第1切欠き104に至り、ト
ラック103の巾がチップ抵抗Rの短辺の長さと同程度
とされているので、長辺を移送方向に向けたチップ抵抗
Rの一列のみが巾を狭められたトラック103を通過
し、それ以外のチップ抵抗Rは第1切欠き104へ滑落
して1周内側のトラック103上へ落下する。第1切欠
き104を通過したチップ抵抗Rは第1切欠き104と
同様な第2切欠き105に至ってその長辺を移送方向に
向けた単列化をより確実とする。
【0039】第2切欠き105を通過したチップ抵抗R
は、更に下流の単層化バー106において、その下方に
設けられている隙間を通り抜ける。この隙間はチップ抵
抗Rの単層のみが通過し得る高さとされているので、2
層以上に重なって移送されて来るチップ抵抗がある場
合、2層目以上のチップ抵抗Rは単層化バー106に引
っ掛かって移送を妨げられ、単層化バー106に導かれ
て1周内側のトラック103上へ落下する。従って単層
化バー106を通過したチップ抵抗Rは長辺を移送方向
に向けて、単列で単層化されたもののみとなる。しか
し、この時点においては、チップ抵抗Rの表裏は一定し
ていない。
【0040】トラック103の下流端に接続されている
V溝トラック107に至り、両者の接続位置関係から、
チップ抵抗Rは主としてV溝トラック107の内側の側
面107aに面を接して移送される。そして、その側面
107aに設けられ側面107aの巾を狭めているポケ
ット108によって、長辺を移送方向に向けたチップ抵
抗Rのみが単列となって通過する。それ以外のチップ抵
抗Rはポケット108へ陥落した後、図示しないトンネ
ルを経由してボウル101の中央底部102へ戻され
る。
【0041】V溝トラック107を通過したチップ抵抗
Rは、捩り振動パーツフィーダ100に取り付けられ、
V溝トラック107とV字形状を一致させた直線状のV
溝シュート109へ移行される。V溝トラック107の
側面107aを移送されて来たチップ抵抗Rは、V溝シ
ュート109においても側面107aと同一面にある側
面109aを移送され、表裏を一定させない状態で下流
の表裏整列ベルトコンベヤ50へ供給される。表裏整列
ベルトコンベヤ50以降は第1実施例と全く同様であ
る。
【0042】この第2実施例の部品整送装置2は、第1
実施例におけるロータリパーツフィーダ10よりも部品
送り速度の小さい捩り振動パーツフィーダ100を構成
要素とするものであり、このようなケースにも表裏整列
ベルトコンベヤ50は対応し得る。
【0043】以上、本発明の各実施例について説明した
が、勿論、本発明はこれらに限定されることなく、本発
明の技術的思想に基いて種々の変形が可能である。
【0044】例えば各実施例では、表裏整列ベルトコン
ベヤ50において断面形状がV字形のエンドレスベル
ト、すなわちV形ベルト51を採用したが、チップ抵抗
Rが面を接する搬送面がV字形であればよく、側壁の外
面や底面は他の形状であってもよい。例えば駆動ロール
を歯車状とし、エンドレスベルトが駆動ロールに接する
底面もこれに対応する形状として、駆動ロールとエンド
レスベルトとのスリップを皆無にすることもできる。
【0045】然しながら、上記実施例でもベルト51に
充分にテンションをかけて駆動すれば、スリップは殆ど
0とすることができる。
【0046】また、表裏整列ベルトコンベヤ50では、
光センサ71a、71bを同一場所に、そしてその下流
に空気噴出口75a、75bをまとめて設置したが、光
センサ71aと空気噴出口75aとを組み合わせて同一
場所に設置してもよい(この場合、光センサ71bは空
気噴出口75bと組み合わせて別な同一場所に設置す
る)。こうすることにより、光センサ71aがチップ抵
抗Rを裏向きと検出した時に直ちに空気噴出口75aか
ら空気を噴出させることができ、プロセスコンピュータ
のプログラムを簡素化し得る。
【0047】また、各実施例において、断面V字形のV
形ベルト51をゴム製としたが、例えばナイロン製のプ
ラスチックベルトとしてもよく、また2枚の薄鋼板のベ
ルト、すなわちスチールベルトをV字形に組み合わせて
もよい。
【0048】また各実施例ではV形ベルト51の両側壁
51a、51bに小孔51cを設け、かつ両側壁51
a、51bに対応させて光センサ71a、71bと空気
噴出口75a、75bを設けたが、例えばV形ベルト5
1の一方の側壁51aにのみ小孔51cを設け、光セン
サ71aと空気噴出孔75aを設けるようにしてもよ
い。
【0049】また、第2実施例では振動パーツフィーダ
100から部品を供給するようにしたので、その供給速
度は充分に小さく、確実にV形ベルトの一方の側壁上に
のみ部品を供給することができる。
【0050】また、各実施例では、チップ抵抗Rの面の
反射率の差によってその表裏を検出したが、板状部品の
表裏と形状的差異とに一義的な関連がある場合にはその
形状的差異を光センサによって捕らえるようにしてもよ
い。
【0051】
【発明の効果】以上述べたように本発明の部品整送装置
によれば、板状部品の表裏を整えて1個宛高速で次工程
へ供給できるほか、低速の供給にも対応し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例において整送されるチップ抵抗の斜視図
であり、Aはそのセラミック基板面、Bは厚膜炭素面を
示す。
【図2】第1実施例の部品整送装置の部分破断側面図で
ある。
【図3】同装置の平面図である。
【図4】図3における[4]−[4]線方向の部分破断
立面図である。
【図5】図3における[5]−[5]線方向の断面図で
ある。
【図6】図3における[6]−[6]線方向の断面図で
ある。
【図7】図3における[7]−[7]線方向の断面図で
ある。
【図8】表裏整列ベルトコンベヤの側面図である。
【図9】同ベルトコンベヤの平面図である。
【図10】同ベルトコンベヤの下流側から見た立面図で
ある。
【図11】図9における[11]−[11]線方向の断
面図である。
【図12】図9の部分拡大図である。
【図13】第2実施例の部品整送装置の部分破断側面図
である。
【図14】同装置の平面図である。
【符号の説明】 1 第1実施例の部品整送装置 2 第2実施例の部品整送装置 10 ロータリパーツフィーダ 11 ボウル 21 円板 41 側壁 42 単層化部材 46 V溝シュート 50 表裏整列ベルトコンベヤ 51 V形ベルト 71 光センサ 75 空気噴出孔 77 圧縮空気配管 80 真線振動パーツフィーダ 81 合流トラック 100 捩り振動パーツフィーダ 101 ボウル 103 トラック 104 第1切欠き 105 第2切欠き 106 単層化バー 107 V溝トラック 108 ポケット 109 V溝シュート

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面がV字形状で少なくとも一方の側壁
    部に所定ピッチで小孔を形成させたエンドレスベルトの
    上方走行部分において、該一方の側壁部に対向して整送
    すべき板状部品の表裏を検出する表裏検出手段を設け、
    かつ該一方の側壁部の外面に対向して空気噴出手段を設
    け、前記上方走行部分の上流側端部に近接した部品供給
    手段より前記板状部品を前記一方の側壁部上に供給し、
    前記表裏検出手段でその表裏を検出し、裏向きであると
    検出したときには、前記空気噴出手段の側方を通過する
    とき、該空気噴出手段を作動させて前記小孔を経由する
    噴出空気により、該板状部品を他方の側壁部へと反転さ
    せるようにし、該エンドレスベルトの上方走行部分の下
    流側端部に近接して設けた合流トラックを有する部品搬
    送手段に、前記エンドレスベルトから前記板状部品を横
    臥した姿勢で供給して表裏を揃えて、前記合流トラック
    から次工程に前記板状部品を供給するようにしたことを
    特徴とする部品整送装置。
  2. 【請求項2】 前記部品供給手段がロータリパーツフィ
    ーダである請求項1に記載の部品整送装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010275076A (ja) * 2009-05-29 2010-12-09 Daishin:Kk 光反射型部品検出システム及びこれを用いた部品搬送装置
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