JPH07285315A - トランクルーム空調装置 - Google Patents

トランクルーム空調装置

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JPH07285315A
JPH07285315A JP10322394A JP10322394A JPH07285315A JP H07285315 A JPH07285315 A JP H07285315A JP 10322394 A JP10322394 A JP 10322394A JP 10322394 A JP10322394 A JP 10322394A JP H07285315 A JPH07285315 A JP H07285315A
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JP
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air
trunk room
vehicle
conditioning
luggage
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JP10322394A
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Norio Kiuchi
則雄 木内
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Hino Motors Ltd
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Hino Motors Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トランクルーム内を簡易かつ適切に乾燥等の
空気調和をして、トランクルームの保守や荷物の取扱い
に手間をかけるのを避ける。 【構成】 トランクルーム14内には、空気吹き出し口
18と排気口22が設けられる。空気吹き出し口18
は、空気ダクト20を介して、空調用空気供給源16に
接続する。空気ダクト20は、フロントピラー42、ル
ーフサイド44、リヤピラー46内の空間に配管され
る。空調用空気供給源16は、並列に配置されたエバポ
レータとヒータコアとを有する。トランクルーム用空気
通路50と車室内用空気通路52は、これらのエバポレ
ータ又はヒータコアにより異なる条件に調和された空気
を、車室内とトランクルーム14内とに、各々別々に送
風する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両に用いられる空調
装置、特に、車両のトランクルーム内を除湿等により乾
燥等させて適切に空気調和するために用いられるトラン
クルーム空調装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的に、車両には、冷房、暖房、除湿
等の機能を備えた空調装置が用いられている。この空調
装置は、従来、主に、車室内の温度、湿度等の空気環境
を調和するために用いられていた。
【0003】これは、従来の空調装置が、乗員に快適な
環境をもたらし、また窓の曇りや霜付き等を防止して運
転者の視界を確保し、快適で安全な運転を可能にするこ
とを目的としていたためである。従って、乗員が乗車す
ることがないトランクルーム内の空調には、従来は、殆
ど配慮がなされていなかったのが現状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このため、従来は、例
えば、雨天時等において濡れた荷物等をトランクルーム
内に収納したために、トランクルーム内が濡れたりした
場合でも、自然乾燥させるしかなかった。しかし、これ
では、トランクルーム内が汚れたり変色したり、また湿
気が多いため錆が発生する等して、トランクルームを劣
化させるおそれがあった。
【0005】このような事態を避けるためには、従来で
は、濡れた荷物を事前に布等で拭いてからトランクルー
ム内に収納したり、また、トランクルーム内にビニール
シート等を敷いてその上に荷物を置く等の手間が必要
で、荷物の取扱い、ひいてはトランクルームの保守に手
間がかかる問題があった。
【0006】また、トランクルームを活用するに当た
り、例えば、収納する荷物の種類によっては、車室内と
同様にある程度空調の配慮が必要なものもあり、従来
は、このような場合については充分な配慮がなされてい
なかったため、トランクルーム内に荷物を収納した結果
その荷物の品質に悪影響を与えたりすることがあった。
このような事態を避けるためには、仕方なく空気調和が
された車室内に荷物を収納するしかなく、やはり手間が
かかる上に車室内のスペースが狭くなる問題があった。
【0007】本発明の第1の課題は、上記の問題点を解
決するため、トランクルーム内を乾燥等させて空気調和
しトランクルームの保守や荷物等の取扱いに手間がかか
るのを防止することができるトランクルーム空調装置を
提供することにある。
【0008】この第1の課題は、車室内の空気を調和す
るために車両に搭載された空調用空気供給源を利用して
解決することができるが、従来の空調用空気供給源は、
空気を冷却するためのエバポレータと空気を暖めるため
のヒータコアとがファンに対して直列に配置されていた
ため、1つの空調用空気供給源で、異なる条件に調和さ
れた空気を供給することができない。
【0009】ところが、トランクルーム内と車室内とで
は、好ましい空気調和条件等が、必ずしも一致するとは
限らない。このため、異なる空気調和条件を設定するこ
とができないと、例えば、冬場の雨天時等において車室
内は暖房が必要であるが、トランクルーム内は荷物の品
質に悪影響を与えないように温度の上昇を防止する必要
がある場合等に適切に対応することができない。このよ
うな場合には、一般的には車室内の空気調和を優先せざ
るを得ないが、これでは、トランクルーム内を適切に空
気調和することができない。
【0010】この場合、空調用空気供給源から供給され
る調和された空気の供給先を車室内又はトランクルーム
内のいずれか一方に切替えることにより対応することも
考えられるが、これでは、逆にトランクルーム内と車室
内とで好ましい空気調和条件が同じ場合、例えば、冬場
等、トランクルーム内の乾燥も必要であるが、同時に車
室内の暖房も必要である等の場合に適切に対応すること
ができなくなるため、このような場合も考慮して適切に
送風を制御する必要がある。もっとも、車室内とトラン
クルームとで、全く別々の空調用空気供給源を用いるこ
とによりこの問題は解決され得るが、これでは車両重量
やコストの増加、また取付スペースの確保等の新たな問
題が生じる。
【0011】以上のことから、トランクルーム内の空気
を調和するにしても、車室内と空調用空気供給源を共用
しながら、車室内の空気調和とは全く別々に機能させ、
トランクルーム内独自の空気条件に応じて適切に空気調
和をすることができるように配慮することも必要であ
る。
【0012】本発明の第2の課題は、上記の問題点を解
決するため、車室内とは全く別々にトランクルーム内独
自の空気条件に応じて、簡易かつ適切にトランクルーム
内の空気を調和することができるトランクルーム空調装
置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の第1の
課題を解決するための手段として、車両に搭載され調和
された空気を発生する空調用空気供給源と、車両のトラ
ンクルーム内に開口する空気吹き出し口と、この空調用
空気供給源と空気吹き出し口とを連通する空気ダクト
と、トランクルーム内の空気を外部へ排出する開閉自在
な排気口とを備えていることを特徴とするトランクルー
ム空調装置を提供するものである。
【0014】また、本発明は、第2の課題を解決するた
め、上記の課題解決手段において、空調用空気供給源は
並列に配置されたエバポレータとヒータコアとを有し、
これらのエバポレータ又はヒータコアにより各々異なる
条件に調和された空気を車室内又はトランクルーム内の
各々に別々に送風する送風制御手段を更に備えているこ
とを特徴とするトランクルーム空調装置を提供するもの
である。
【0015】
【作用】このように、空調用空気供給源からの調和され
た空気をトランクルーム内に開口する空気吹き出し口に
吹き出すようにすると、除湿等をして乾燥させるための
空気がトランクルーム内に流れ込むため、濡れた荷物や
トランクルームを乾燥させる等の空気調和をすることが
できる。
【0016】特に、空調用空気供給源においてエバポレ
ータとヒータコアとを並列に配置すると、ファンにより
送風された空気はエバポレータとヒータコアに独立して
流れ込むため、余分な空調用空気供給源を設けることな
く簡易に異なる条件に調和された空気を同時に供給する
ことが可能となり、また送風制御手段によりこの異なる
条件に調和された空気を車室内とトランクルームとに別
々に供給することができるため、車室内とは全く別々に
トランクルーム内の独自の空気条件に応じて適切に空気
調和をすることができる。
【0017】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明
すると、図1は、本発明に係るトランクルーム空調装置
10を備えた車両12の概略を示し、本発明のトランク
ルーム空調装置10は、このようにトランクルーム14
を有する車両12に適用される。なお、トランクルーム
14を有すれば、車両12の形式やトランクルーム14
の位置は問わない。
【0018】トランクルーム空調装置10は、図1に示
すように、車両12に搭載され調和された空気を供給す
る空調用空気供給源16と、車両12のトランクルーム
14内に開口する空気吹き出し口18と、この空調用空
気供給源16と空気吹き出し口18とを連通する空気ダ
クト20と、トランクルーム14内の空気を外部へ排出
する開閉自在な排気口22とを備えている。
【0019】空調用空気供給源16としては、車室内を
空調するために車両12に搭載するものを利用し、この
空調用空気供給源16は車室内とトランクルーム14内
とで共用することができる。これにより、車室内用の空
調とは別に空調用空気供給源16を設ける必要がなくな
るため、車両12の重量やコストの増加、また、余分な
取付けスペースの確保等が不要となり、トランクルーム
14内の空気を簡易に調和することができる。
【0020】この空調用空気供給源16としては、トラ
ンクルーム14内を乾燥せることができるように除湿機
能又は暖房機能を備え、適切に空気調和をすることがで
きるように、冷房、暖房、換気、除湿機能を備えたクー
ラ兼ヒータ、また冷房、暖房、換気、除湿暖房機能を備
えたエアコンディショナを用いる。これらの空調用空気
供給源16は、図4に示すように、空気を冷却するエバ
ポレータ24や空気を暖めるヒータコア26等の空気調
和手段28と、この空気調和手段28により調和された
空気を各ダクトへ送風するファン30を有している。な
お、空気をどのような状態に調和するかは、季節や時間
帯等によるトランクルーム14内の空気環境や荷物の濡
れ具合や品質等の荷物の状態に応じて、冷房か、除湿
か、暖房除湿か等を適宜使い分ければよい。
【0021】空気吹き出し口18は、図2及び図3に示
すように、トランクルーム14内に設けられる。また、
空気吹き出し口18の取付位置は、トランクルーム14
内であれば特に問わないが、後述するように空気ダクト
20は車両12のリヤピラー46内等を通して配管され
ているため、図2及び図3に示すように、この空気ダク
ト20との接続を容易するためにはトランクルーム14
の内側壁14Aに設けるのが望ましい。
【0022】また、図示の実施例では、調和された空気
を広い範囲へ効率よく拡散するため、複数の空気吹き出
し口18が設けられている。すなわち、この空気吹き出
し口18は、車両12の側面の強度やトランクルーム1
4内の外観等を考慮した適切な大きさの範囲内で、ある
程度の開口面積を確保することが望ましく、従って、適
切な開口面積を確保できれば、その個数は問わない。
【0023】排気口22は、トランクルーム14内の湿
った空気を外部へ排出し、これによりトランクルーム1
4内を乾燥させる機能を有する。排気口22は、図2及
び図3に示すように、空気吹き出し口18と同様に、ト
ランクルーム14の内側壁14Aに設けられている。こ
の排気口22は、特に、図3に示すように、トランクル
ーム14の内側壁14Aに形成された内側開口部32
と、車両12のリヤパンバ40の側面部40Aに形成さ
れた外側開口部34と、通常では弾性によって内側開口
部32を覆うように付勢されて開閉自在に設けられた排
気用弁36とから成っている。
【0024】この排気用弁36は、例えば、ゴム板等か
ら形成し、図3に示すように、内側開口部32を車外側
から覆うように、トランクルーム14の内側壁14Aの
裏側にその上部を枢動自在に取付ける等して開閉自在に
設けられる。従って、この排気用弁36は、トランクル
ーム14内からの空圧により開いて、トランクルーム1
4内の空気が外部へ排出することを許容する一方で、外
部からの空圧が加わった場合には、内側開口部32を覆
うようにして閉じ、外部からの空気がトランクルーム1
4内に逆流したり、外部の塵や埃等の異物がトランクル
ーム14内へ侵入するのを防止する。
【0025】なお、車両12の外部の空圧がトランクル
ーム14内の空圧より高くなると、トランクルーム内の
空気を外部に円滑に排出することができなくなるため、
排気口22は、できるだけ、車両12の走行時に車両1
2の外側に加わる空圧が負圧となる部分に設けることが
望ましい。従って、図示の実施例では、図2及び図3に
示すように、車両12の側面部に排気口22を設けた
が、負圧部分であれば、他の、例えば、車両12の後面
部に開口するように排気口22を設けてもよい。
【0026】空気ダクト20は、図1に示すように、空
調用空気供給源16と空気吹き出し口18とを接続し
て、空調用空気供給源16からの調和された空気を空気
吹き出し口18まで送給し、調和された空気を空気吹き
出し口18を介してトランクルーム14内に送風する機
能を有する。従って、トランクルーム14内の状態に合
わせて調和された空気により、例えば、トランクルーム
14内の乾燥が必要な場合には、トランクルーム14内
が除湿されると共に、トランクルーム14内の湿った空
気が排気口22から外部へ排出されて、濡れた荷物やト
ランクルーム14内を乾燥させる等、トランクルーム1
4内の空気調和を行うことができる。このため、事前に
濡れた荷物を拭いたりすることを要せずにトランクルー
ム14内の錆の発生等を防止することができるため、ト
ランクルーム14の保守や荷物の取扱いに手間がかかる
ことがない。
【0027】この空気ダクト20は、図1に示すよう
に、車両12のフロントピラー42、サイドルーフ4
4、リヤピラー46内に配置されている。すなわち、フ
ロントピラー42、サイドルーフ44、リヤピラー46
は、いずれも内部に空間を有する横断面を有しており、
空気ダクト20は、この内部の空間を利用して配管され
る。
【0028】従って、空気ダクト20は、既存の内部空
間を有効に利用して配管され、空気ダクト20の配管の
ために新たなスペースを設ける必要がないため、車両1
2の他の部分の寸法や外観、内装等のデザインに影響を
与えることがなく、また、空気ダクト20はフロントピ
ラー42等に覆われて保護されるため、外部からの影響
を受けて破損等することがない。
【0029】また、空調用空気供給源16が、外気導入
孔等を備え換気機能を有する場合には、特に空調用空気
供給源16により空調された空気を送風しなくても、こ
の空気ダクト20、空気吹き出し口18、排気口22に
より、外気等を流入、排出してトランクルーム14内を
換気することができ、トランクルーム内の風通しが良く
なることにより、従来の密閉されたトランクルーム14
に比べ、ある程度トランクルーム14内を乾燥させるこ
とができる。
【0030】更に、本発明においては、空調用空気供給
源16は、図4に示すように、ファン30に対して並列
に配置されたエバポレータ24とヒータコア26とを有
し、また、これらのエバポレータ24又はヒータコア2
6により各々異なる条件に調和された空気を車室内又は
トランクルーム14内の各々に別々に送風する送風制御
手段48を備えている。
【0031】この送風制御手段48は、図4及び図5に
示すように、エバポレータ24に連通するトランクルー
ム用冷房通路50Aとヒータコア26に連通するトラン
クルーム用暖房通路50Bとファン30に直接連通する
トランクルーム用換気通路50Cとを集合して成るトラ
ンクルーム用空気通路50と、エバポレータ24に連通
する車室内用冷房通路52Aとヒータコア26に連通す
る車室内用暖房通路52Bとファン30に直接連通する
車室内換気用通路52Cとを集合して成る車室内用空気
通路52と、これらの各通路50A乃至50C及び52
A乃至52Cの通入口に設けられて開閉し空気の流れを
制御する制御弁54A乃至54C、56A乃至56C
と、車室内の運転者の手の届く位置に配置されこの制御
弁54、56の開閉を制御する制御盤58とから成って
いる。なお、このトランクルーム用空気通路50は、そ
のまま空気ダクト20に接続されトランクルーム14へ
調和された空気を供給し、車室内用空気通路52は図示
しない車室内の吹き出し口に接続され車室内へ調和され
た空気を送風する。
【0032】この場合、エバポレータ24とヒータコア
26とは、図4に示すように、並列に配置されているた
め、ファン30により送風される空気は、従来の直列式
と異なりエバポレータ24とヒータコア26とに分離し
て流れるので、同時に異なる条件に調和されることが可
能である。従って、本発明においては、1つの空調用空
気供給源16により、同時に車室内とトランクルーム1
4内とを異なる条件に空気調和することができる。
【0033】すなわち、送風制御手段48の制御弁54
A乃至54C、56A乃至56Cを適宜に開閉すること
により、空調用空気供給源16により異なる条件に調和
された空気を、車室内又はトランクルーム14内の各々
に別々に送風することができる。従って、車室内とトラ
ンクルーム14内とで好ましい空気条件が異なる場合で
あっても、適切に対応することができる。例えば、夏場
等において車室内は冷房が必要であるがトランクルーム
14内は濡れた荷物を乾燥させるために暖房除湿が必要
である場合には、図4に示す制御弁54B、56Aを開
いてトランクールーム用暖房通路50Bと車室内用冷房
通路52Aとを開き、その他の通路については相応する
制御弁54、56を閉じて送風を停止することにより、
車室内を冷房すると同時にトランクルーム14内を暖房
除湿して乾燥させることができる。
【0034】一方、逆に、冬場等において、車室内は暖
房が必要であるが、トランクルーム14内は荷物の品質
に応じて温度を低く抑えることが要求される場合等に
は、制御弁56Bを開いて車室内用暖房通路52Bを開
き、また制御弁54C又は54Aを開いてトランクルー
ム用換気通路50C又はトランクルーム用冷房通路50
Aのいずれか一方のみを開く等することにより対応する
ことができる。また、車室内は換気のみで空気調和が特
に必要ではないが、トランクルーム14内は荷物の品質
維持のため冷房が必要であるような場合にも、適切に対
応することができる。なお、車室内とトランクルーム1
4内とで好ましい空気条件が同じ場合にも対応すること
ができるのは勿論である。
【0035】このように、車室内と空調用空気供給源1
6を共用しながら、適宜に通路の開閉を組み合わせるこ
とにより車室内とは全く別々に空気調和することができ
るため、車室内の空気条件に全く影響されずに、トラン
クルーム14内独自の空気条件に応じて適切に空気調和
をすることができる。従って、トランクルーム14内の
空気環境や荷物の濡れ具合や荷物の品質等の荷物の状態
に応じて、トランクルーム14を適切に空気調和するこ
とができる。なお、このことは換言すれば、トランクル
ーム14内の空気調和のために、車室内の空調が制限さ
れて乗員が不快感を感じたり運転に支障を与えないこと
も意味し、実用性の点で優れる。
【0036】制御盤58は、車室内とトランクルーム1
4内とで全く別々の調和条件を設定し適切に空気調和す
ることができるように、図5に示すように、トランクル
ーム用スイッチ60Aと車室内用スイッチ60Bとを設
けて、車室内の空調とトランクルーム14の空調とで送
風の強弱、温度設定等を制御するスイッチを分け、各々
別々に機能するように設ける。一方、送風・換気のON
・OFF自体の設定等は、図5に示すように、1つの共
用スイッチ60Cでそれぞれ別々に決定することができ
るようにする。なお、この制御盤58は、スイッチを乗
員が適宜選択するマニュアル式であってもよい。また、
この制御盤において、車室内の空調については、更に冷
房又は暖房による吹き出し口の切替、また、デフロスタ
か乗員側へかの切替のモードを細かく設定することもで
きる。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、上記のように、空調用
空気供給源からの調和された空気をトランクルーム内に
開口する空気吹き出し口から吹き出すことができるた
め、除湿等をして乾燥させるための空気をトランクルー
ム内に導いて、濡れた荷物やトランクルームを乾燥等さ
せて空気調和することができるため、事前に濡れた荷物
を拭いたりすることを要せずにトランクルーム内の錆の
発生等を防止することができるので、トランクルームの
保守や荷物の取扱いに手間がかかることがない。
【0038】特に、本発明によれば、上記のように、空
調用空気供給源においてエバポレータとヒータコアとを
並列に配置しているため、ファンにより送風された空気
はエバポレータとヒータコアに独立して流れ込むので、
余分な空調用空気供給源を設けることなく簡易に異なる
条件に調和された空気を同時に供給することが可能とな
り、また送風制御手段によりこの異なる条件に調和され
た空気を車室内とトランクルームとに別々に供給するこ
とができるため、車室内とは全く別々にトランクルーム
内の独自の空気条件に応じて適切に空気調和をすること
ができる実益がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のトランクルーム空調装置の概略系統図
である。
【図2】本発明に用いられる空気吹き出し口及び排気口
を有するトランクルームの斜視図である。
【図3】本発明に用いられる空気吹き出し口及び排気口
の取付状態を示す車体の断面図である。
【図4】本発明に用いられる空調用空気供給源及び送風
制御手段の概略断面図である。
【図5】本発明に用いられる送風制御手段の制御盤の正
面図である。
【符号の説明】
10 トランクルーム空調装置 12 車両 14 トランクルーム 14A トランクルームの内側壁 16 空調用空気供給源 18 空気吹き出し口 20 空気ダクト 22 排気口 24 エバポレータ 26 ヒータコア 28 空気調和手段 30 ファン 32 内側開口部 34 外側開口部 36 排気用弁 40 リヤバンパ 40A リヤバンパの側面部 42 フロントピラー 44 ルーフサイド 46 リヤピラー 48 送風制御手段 50 トランクルーム用空気通路 50A トランクルーム用冷房通路 50B トランクルーム用暖房通路 50C トランクルーム用換気通路 52 車室内用空気通路 52A 車室内用冷房通路 52B 車室内用暖房通路 52C 車室内用換気通路 54 制御弁 56 制御弁 58 制御盤 60A トランクルーム用スイッチ 60B 車室内用スイッチ 60C 共用スイッチ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に搭載され調和された空気を供給す
    る空調用空気供給源と、前記車両のトランクルーム内に
    開口する空気吹き出し口と、前記空調用空気供給源と前
    記空気吹き出し口とを連通する空気ダクトと、前記トラ
    ンクルーム内の空気を外部へ排出する開閉自在な排気口
    とを備えていることを特徴とするトランクルーム空調装
    置。
  2. 【請求項2】 前記空調用空気供給源は並列に配置され
    たエバポレータとヒータコアとを有し、前記エバポレー
    タ又は前記ヒータコアにより各々異なる条件に調和され
    た空気を前記車室内又は前記トランクルーム内の各々に
    別々に送風する送風制御手段を更に備えていることを特
    徴とする請求項1に記載のトランクルーム空調装置。
JP10322394A 1994-04-19 1994-04-19 トランクルーム空調装置 Pending JPH07285315A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002254924A (ja) * 2001-03-02 2002-09-11 Honda Motor Co Ltd 自動車のトランクルーム内冷却構造
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