JPH07285307A - サスペンション装置 - Google Patents

サスペンション装置

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Publication number
JPH07285307A
JPH07285307A JP8045694A JP8045694A JPH07285307A JP H07285307 A JPH07285307 A JP H07285307A JP 8045694 A JP8045694 A JP 8045694A JP 8045694 A JP8045694 A JP 8045694A JP H07285307 A JPH07285307 A JP H07285307A
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JP
Japan
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link
shock absorber
wind
suspension device
axis
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Application number
JP8045694A
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English (en)
Inventor
Kenji Kawagoe
健次 川越
Takuya Murakami
拓也 村上
Yoshihiro Kawabe
喜裕 川辺
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】サスペンションリンクの形状を均一に形成する
ことにより装置の軽量化を図り、安全性を高めながら操
舵感上有利なサスペンション装置を提供する。 【構成】車輪1を回転自在に支持する車輪支持部材2に
上下一対のアッパリンク11及びロアリンク10が連接
され、これらアッパリンク及びロアリンクの基端が車体
側部材に上下揺動可能に枢着されているとともに、上端
部がアッパリンク、且つ下端部がロアリンクに揺動可能
に枢着されたワインドアップリンク13を有するサスペ
ンション装置である。そして、車輪の上下振動を減衰さ
せるショックアブソーバ14が、その下端部14aをワ
インドアップリンクの所定位置に揺動自在に枢着して配
設されている。また、ワインドアップリンクの上下端部
を結ぶ軸線Wに対して、ショックアブソーバの軸線Sが
略平行となるようにショックアブソーバが配設されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車のサスペンシ
ョン装置に係わり、特に、サスペンションリンクへのシ
ョックアブソーバの配置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のサスペンション装置として、例
えば、図5に示す特開平2ー37006号公報の従来技
術、図6に示す特開平3ー7608号公報の従来技術が
知られている。図5に示す従来技術は、車輪1が車輪回
転部材2に回転自在に支持され、車両支持部材2の上下
に3本のラテラルリンク3、4、5が車両の幅方向に延
在して連節され、車体の前後方向にトレーリングアーム
6が連接されているとともに、車輪1の上下振動を減衰
させるショックアブソーバ7が、その下端部7aを車輪
支持部材2に連結して配設されている。
【0003】また、図6に示す従来技術は、車輪1を回
転自在に支持する車輪支持部材2に、上下一対のアッパ
コントロールアーム8、ロアコントロールアーム9が上
下揺動自在に連接されているとともに、ショックアブソ
ーバ7が、その下端部7aをロアコントロールアーム9
に連結して配設されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図5に
示した車輪支持部材2にショックアブソーバ7を連結し
た装置は、フロントサスペンションとして使用した場
合、転舵角が大きいので、ショックアブソーバ7上端部
のアッパマウント部に、ショックアブソーバ7の回転を
許容するベアリング機構を配設しなければならず、ま
た、転舵時においては、キングピン回りのフリクション
が大きいために操舵感に悪影響を与えるという問題があ
る。
【0005】また、図6のロアコントロールアーム9に
ショックアブソーバ7を連結した装置は、図7に示すよ
うにショックアブソーバの上下力をロアコントロールア
ーム9が受ける。すなわち、ホイール上端への上下変位
1に対してショックアブソーバのストローク変位をr、
ショックアブソーバ7から受ける上下力をFS 、ロアコ
ントロールアーム9の車輪支持部材2側の連結部9aが
S から受ける分力をFW 、車体側部材の連結部9bが
S から受ける分力をFI とすると、 FW =r・FS ……(1) FI =FS −FW =((1−r)/r)・FW ……(2) の関係式が得られる。
【0006】そして、ショックアブソーバ7から大きな
上下力FS が連結部9cに加わると、これを負担するロ
アコントロールアーム9の連結部9a、9bに大きな曲
げ力FW 、FI が加わる。これによる曲げモーメントに
抗する高強度とするため、ロアコントロールアーム9及
びその連結部9a、9bを肉厚の厚い構造となり、装置
軽量化の面で問題がある。
【0007】この発明は、上記事情に鑑みてなされたも
のであり、サスペンションリンクの形状を均一に形成す
ることにより装置の軽量化を図り、安全性を高めた装置
を提供するとともに、操舵感に悪影響を与えないサスペ
ンション装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1記載
のサスペンション装置は、車輪を回転自在に支持する車
輪支持部材に上下一対のアッパリンク及びロアリンクが
連接され、これらアッパリンク及びロアリンクの基端が
車体側部材に上下揺動可能に枢着されているとともに、
上端部がアッパリンク、且つ下端部がロアリンクに揺動
可能に枢着されたワインドアップリンクを有するサスペ
ンション装置において、車輪の上下振動を減衰させるシ
ョックアブソーバを、その下端部を前記ワインドアップ
リンクの所定位置に揺動自在に枢着して配設したことを
特徴とする装置である。
【0009】また、請求項2サスペンション装置は、請
求項1記載の装置において、ワインドアップリンクの上
下端部を結ぶ軸線に対して、ショックアブソーバの軸線
が略平行となるように当該ショックアブソーバを配設し
たことを特徴とする装置である。また、請求項3サスペ
ンション装置は、請求項1記載の装置において、ワイン
ドアップリンクの上下端部を結ぶ軸線と、ショックアブ
ソーバの軸線とが交差するように当該ショックアブソー
バを配設したことを特徴とする装置である。
【0010】また、請求項4サスペンション装置は、請
求項3記載の装置において、ワインドアップリンクの上
下端部を結ぶ軸線とショックアブソーバの軸線とが交差
する位置を、ワインドアップリンクとショックアブソー
バの下端部との枢着点とすることを特徴とする装置であ
る。
【0011】
【作用】この発明の請求項1記載のサスペンション装置
によれば、ショックアブソーバからの上下力が、ワイン
ドアップリンクを介してアッパリンク及びロアリンクに
分散されるので、アッパリンク及びロアリンクの車輪支
持部材側と車体側部材の連結点には大きな曲げ力が加わ
らず、アッパリンク及びロアリンク、さらには、それら
の連結点の形状を均一に形成することが可能となり、サ
スペンション装置の軽量化が図られる。
【0012】また、若し、ロアリンクが縁石等に接触し
て損傷した場合であっても、アッパリンクにより車体を
支持することができるので、安全性が高められる。ま
た、アッパリンクとロアリンクとの上下間にワインドア
ップリンクが揺動自在に連結され、このワインドアップ
リンクにショックアブソーバの下端部が揺動自在に連結
されているので、転舵時には、仮想のキングピン軸回り
にショックアブソーバが回転せず、したがって、アッパ
マウント部へのベアリング機構等が不要となり、転舵時
におけるショックアブソーバの回転フリクションがキン
グピン軸回りに作用することもないので、操舵感に悪影
響を与えない。
【0013】請求項2記載のサスペンション装置によれ
ば、ワインドアップリンクの上下端を結んだ軸線と、シ
ョックアブソーバの軸線とが略平行とされているので、
ショックアブソーバからの上下力がワインドアップリン
クに対して曲げ力として作用しにくくなり、それによ
り、ワインドアップリンクの軽量化及び強度面が有利と
なるとともに、ショックアブソーバのレバー比を大とす
ることが可能となる。
【0014】請求項3記載のサスペンション装置によれ
ば、ショックアブソーバの軸線がワインドアップリンク
の上下端を結ぶ軸線と交差する構造とされていることに
より、ショックアブソーバからワインドアップリンクに
加わる上下力は、ワインドアップリンクをその軸線回り
に回転させるモーメントとして作用しないので、ワイン
ドアップリンクの連結点等の剛性向上は不要となる。
【0015】また、サスペンション装置の上下動に対し
て、ワインドアップリンクが車輪支持部材の中心(アク
スル)回りに回転せず、上下動はショックアブソーバに
確実に伝達されて緩衝機能を果たすので、操縦安定性及
び乗心地等が向上する。請求項4記載のサスペンション
装置によれば、ホイールストロークに対しても、ショッ
クアブソーバの軸線がワインドアップリンクの上下端を
結ぶ軸線と交差するので、請求項3記載の装置と同様
に、ショックアブソーバからワインドアップリンクに加
わる上下力は、ワインドアップリンクをその軸線回りに
回転させるモーメントとして作用しないので、ワインド
アップリンクの連結点等の剛性向上は不要となる。
【0016】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。図1は、前輪左側に配設されたフロント
サスペンション装置を示すものであり、車輪支持部材2
には、A型ロアアーム10、I型アッパアーム11及び
タイロッド12が車幅方向に延在して連結されていると
ともに、A型ロアアーム10とI型アッパアーム11と
の間にはワインドアップリンク13が連結され、ワイン
ドアップリンク13には、ショックアブソーバ14がそ
の下端部の連結部14aを揺動自在として連結された構
造としている。
【0017】すなわち、A型ロアアーム10は、車輪支
持部材2と連結される連結点10aと、車体側部材(図
示せず)と連結される2つの連結点10b、10cと、
ワインドアップリンク13と連結される連結点10dと
を有する平面視略A形状に形成されたロアリンク部材で
ある。そして、連結点10aがボールジョイントを介し
て車輪支持部材2の下端部に回転自在に連結され、他端
側の連結点10b、10cがそれぞれ弾性体ブッシュを
介して車体側部材に回転自在に連結されることにより、
A型ロアアーム10は、車輪支持部材2の車幅方向に上
下方向揺動自在に連節されている。
【0018】また、I型アッパアーム11は、両端部に
連結点11a、11bが形成されているとともに、これ
ら連結点11a、11b間に連結点11cが設けられた
I型状のアッパリンクである。そして、連結点11a
が、ボールジョイントを介して車輪支持部材2の上端部
に揺動自在に連結され、連結点11bが、弾性体ブッシ
ュを介して車体側部材に回転自在に連結されることによ
り、I型アッパアーム11は、上下方向揺動自在に車輪
支持部材2の車幅方向に連節されている。
【0019】また、ワインドアップリンク13は、両端
部に連結点13a、13bが形成されているとともに、
連結点13a、13bを通過する軸線W上に連結点13
cが形成されたI型状のリンク部材である。そして、連
結点13aが前記I型アッパアーム11の連結点11c
と弾性体ブッシュを介して揺動自在に連結され、連結点
13bがA型ロアアーム10の連結点10dとボールジ
ョイントを介して揺動自在に連結されるとともに、連結
点13cとショックアブソーバ14の連結部14aとが
ボールジョイントを介して揺動自在に連結されている。
【0020】また、ショックアブソーバ14は、連結部
14aがワインドアップリンク13の連結点13cに揺
動自在に連結されているとともに、コイルバネ14c及
びダンパ14dを備えて上下方向に延在し、その上端の
アッパマウント部14bが、車体あるいはサスペンショ
ンメンバ─の一部(図示せず)に装着されている。そし
て、ショックアブソーバ14は、その軸線Wがワインド
アップリンク13の軸線Wと略平行となるように配置さ
れているが、図2に示すように、軸線Wと軸線Sとは下
方のX点で交差するように配設されている。
【0021】さらに、タイロッド12は、端部12aが
車輪支持部材の下部側にボールジョイントを介して揺動
自在に連結され、ステアリングからの車幅方向の操舵入
力Sが車輪支持部材2に伝達されるようになっている。
次に、本実施例の装置がショックアブソーバ14から上
下力を受けた場合を、図3の模式図を参照して説明す
る。
【0022】ショックアブソーバ14から連結部14a
(13c)が受ける上下力をFS 、ワインドアップリン
ク13の上下の連結点11a、10dが受ける分力をF
SU、FSL、I型アッパアーム11の連結点11a、11
bが受ける分力をFWU、FIU、A型ロアアーム10の連
結点10a、10bが受ける分力をFWL、FILとする
と、前述した(1)、(2)式に加えて、 FS =FSU+FSL ……(3) FSU=FWU+FIU ……(4) FSL=FWL+FIL ……(5) の関係が得られる。
【0023】これにより、ショックアブソーバ14から
大きな上下力FS が連結部14a(13c)に加わる
と、ワインドアップリンク13を介して、I型アッパア
ーム11及びA型ロアアーム10にFSU、FSLの分散力
が加わる。そして、FSU、FSLは、I型アッパアーム1
1及びA型ロアアーム10の連結点11a、11b、1
0a、10bにさらに分散されて加わる。
【0024】したがって、上記構成の実施例によれば、
ショックアブソーバ14からの上下力FS が、ワインド
アップリンク13を介してI型アッパアーム11及びA
型ロアアーム10に分散されるので、I型アッパアーム
11及びA型ロアアーム10の連結点11a、11b、
10a、10bには大きな曲げ力が加わらず、アーム1
0、11及びそれらの連結点の形状を均一に形成するこ
とが可能となり、サスペンション装置の軽量化が図られ
る。
【0025】また、ワインドアップリンク13の上下端
を結んだ軸線Wと、ショックアブソーバ14の軸線Wと
が略平行とされているので、ショックアブソーバ14か
らの上下力FS がワインドアップリンク13に対して曲
げ力として作用しにくくなり、それにより、ワインドア
ップリンク13の軽量化及び強度面で有利となるととも
に、ショックアブソーバ14のレバー比を大とすること
が可能となる。
【0026】また、I型アッパアーム11とA型ロアア
ーム10との上下間にワインドアップリンク13が揺動
自在に連結され、このワインドアップリンク13にショ
ックアブソーバ14の連結部14aが揺動自在に連結さ
れているので、転舵時には、仮想のキングピン軸K回り
にショックアブソーバ14が回転せず、したがって、従
来装置のように、アッパマウント部14bへのベアリン
グ機構が不要となり、転舵時におけるショックアブソー
バの回転フリクションがキングピン軸回りに作用するこ
ともないので、操舵感に悪影響を与えない。
【0027】さらに、若し、A型ロアアーム10が縁石
等に接触して損傷した場合であっても、I型アッパアー
ム11により車体を支持することができるので、安全性
を高めたサスペンション装置を提供することができる。
さらにまた、ショックアブソーバ14の軸線Sが、ワイ
ンドアップリンク13の軸線WとX点で交差する構造と
されていることにより、ショックアブソーバ14からワ
インドアップリンク13に加わる上下力FS は、ワイン
ドアップリンク13を軸線W回りに回転させるモーメン
トとして作用せず、ワインドアップリンク13のI型ア
ッパアーム11及びA型ロアアーム10への連結点の回
転方向の剛性向上が不要となる。それとともに、サスペ
ンション装置の上下動に対して、ワインドアップリンク
13が車輪支持部材2の中心(アクスル)回りに回転せ
ず、上下動はショックアブソーバ14に確実に伝達され
て緩衝機能を果たすので、操縦安定性及び乗心地等が向
上する。
【0028】次に、図4に示すものは、この発明の変形
例である。この実施例では、ワインドアップリンク13
の軸線Wとショックアブソーバ14の軸線Sとの交差す
る位置が、ワインドアップリンク13及びショックアブ
ソーバ14の連結点13c、14aとされている。この
実施例によれば、ホイールストローク時においても軸線
W、Sは交差するので、ショックアブソーバ14の上下
力FS は、ワインドアップリンク13を軸線W回りに回
転させるモーメントとして作用せず、ワインドアップリ
ンク13の連結点13a、13bの剛性向上が不要とな
る。また、サスペンション装置の上下動に対して、ワイ
ンドアップリンク13が車輪支持部材2の中心(アクス
ル)回りに回転せず、操縦安定性及び乗心地等が向上す
る。
【0029】なお、この発明はフロントサスペンション
装置を例にとって説明したが、リアサスペンション装置
に適用しても、同様の作用効果を得ることができる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載のサ
スペンション装置は、ショックアブソーバからの上下力
が、ワインドアップリンクを介してアッパリンク及びロ
アリンクに分散されるので、アッパリンク及びロアリン
クの車輪支持部材側と車体側部材の連結点には大きな曲
げ力が加わらず、アッパリンク及びロアリンク、それら
の連結点の形状を均一に形成することが可能となり、サ
スペンション装置の軽量化を図ることができる。
【0031】また、若し、ロアリンクが縁石等に接触し
て損傷した場合であっても、アッパリンクにより車体を
支持することができるので、安全性を高めたサスペンシ
ョン装置を提供することができる。また、アッパリンク
とロアリンクとの上下間にワインドアップリンクが揺動
自在に連結され、このワインドアップリンクにショック
アブソーバの下端部が揺動自在に連結されているので、
転舵時には、仮想のキングピン軸回りにショックアブソ
ーバが回転せず、したがって、アッパマウント部へのベ
アリング機構等が不要となり、転舵時におけるショック
アブソーバの回転フリクションがキングピン軸回りに作
用することもないので、操舵感に悪影響を与えることが
ない。
【0032】また、請求項2記載のサスペンション装置
は、上記効果に加えて、ワインドアップリンクの上下端
を結んだ軸線と、ショックアブソーバの軸線とが略平行
とされているので、ショックアブソーバからの上下力が
ワインドアップリンクに対して曲げ力として作用しにく
くなり、それにより、ワインドアップリンクの軽量化及
び強度面が有利となるとともに、ショックアブソーバの
レバー比を大とすることができる。
【0033】また、請求項3記載のサスペンション装置
は、請求項1記載の発明の効果に加えて、ショックアブ
ソーバの軸線がワインドアップリンクの上下端を結ぶ軸
線と交差する構造とされていることにより、ショックア
ブソーバからワインドアップリンクに加わる上下力は、
ワインドアップリンクをその軸線回りに回転させるモー
メントとして作用しないので、ワインドアップリンクの
連結点の剛性向上を不要とすることができる。
【0034】また、サスペンション装置の上下動に対し
て、ワインドアップリンクが車輪支持部材の中心(アク
スル)回りに回転せず、上下動はショックアブソーバ1
に確実に伝達されて緩衝機能を果たすので、操縦安定性
及び乗心地等が向上する。さらに、請求項4記載のサス
ペンション装置は、ホイールストロークが変化してもシ
ョックアブソーバの軸線がワインドアップリンクの上下
端を結ぶ軸線と交差するので、請求項3記載の発明と同
様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す斜視図である。
【図2】この発明の実施例を示す側面図である。
【図3】この発明に係るショックアブソーバから上下力
を受けた場合の装置の分力の作用状態を示す模式図であ
る。
【図4】この発明の変形例を示す模式図である。
【図5】従来のサスペンション装置を示す斜視図であ
る。
【図6】他の従来のサスペンション装置を示す斜視図で
ある。
【図7】図6に示した従来のサスペンション装置のショ
ックアブソーバから上下力を受けた場合の装置の分力の
作用状態を示す模式図である。
【符号の説明】
1 車輪 2 車輪支持部材 10 A型ロアアーム 10a 車輪側連結点 10b、10c 車体側連結点 20d ワインドアップリンクとの連結点 11 I型アッパアーム 11a、11b、11c I型アッパアームの連結点 13 ワインドアップリンク 13a、13b、13c ワインドアップリンクの連
結点 14 ショックアブソーバ 14a ワインドアップリンクと連結するショックアブ
ソーバの下端部(連結部) K 仮想のキングピン軸 S ワインドアップリンクの上下端部を結ぶ軸線 W ショックアブソーバの軸線

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪を回転自在に支持する車輪支持部材
    に上下一対のアッパリンク及びロアリンクが連接され、
    これらアッパリンク及びロアリンクの基端が車体側部材
    に上下揺動可能に枢着されているとともに、上端部がア
    ッパリンク、且つ下端部がロアリンクに揺動可能に枢着
    されたワインドアップリンクを有するサスペンション装
    置において、 車輪の上下振動を減衰させるショックアブソーバの下端
    部を前記ワインドアップリンクの所定位置に揺動自在に
    枢着して配設したことを特徴とするサスペンション装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のサスペンション装置にお
    いて、ワインドアップリンクの上下端部を結ぶ軸線に対
    して、ショックアブソーバの軸線が略平行となるように
    当該ショックアブソーバを配設したことを特徴とするサ
    スペンション装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のサスペンション装置にお
    いて、ワインドアップリンクの上下端部を結ぶ軸線と、
    ショックアブソーバの軸線とが交差するように当該ショ
    ックアブソーバを配設したことを特徴とするサスペンシ
    ョン装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のサスペンション装置にお
    いて、ワインドアップリンクの上下端部を結ぶ軸線とシ
    ョックアブソーバの軸線とが交差する位置を、ワインド
    アップリンクとショックアブソーバの下端部との枢着点
    とすることを特徴とするサスペンション装置。
JP8045694A 1994-04-19 1994-04-19 サスペンション装置 Pending JPH07285307A (ja)

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