JPH07284924A - 鋼管矢板製造ラインに於ける吊り金具供給溶接装置 - Google Patents

鋼管矢板製造ラインに於ける吊り金具供給溶接装置

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JPH07284924A
JPH07284924A JP7758494A JP7758494A JPH07284924A JP H07284924 A JPH07284924 A JP H07284924A JP 7758494 A JP7758494 A JP 7758494A JP 7758494 A JP7758494 A JP 7758494A JP H07284924 A JPH07284924 A JP H07284924A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鋼管矢板の製造ラインにおいて鋼管矢板に吊
り金具を溶接する際、吊り金具を鋼管の所定の位置に搬
送供給し、溶接するための吊り金具供給溶接装置を搬送
する。 【構成】 鋼管矢板の上方において長手方向に走行可能
な親台車と、親台車に懸架された昇降フレームと、昇降
フレームに設けたパレット、ハンドリングアーム、溶接
ロボットとから構成され、ハンドリングアームは先端部
に吊りピンを備えると共に、昇降フレームのパレットと
溶接ロボットとの間に設けられた走行台車に昇降可能に
支持されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋼管矢板製造ラインに
於いて用いられ、鋼管に矢板が取りつけられた後に、鋼
管矢板の長手及び外周方向の所定の位置に吊り金具を供
給、溶接するための装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鋼管矢板に於いては、製品の運搬性の改
善より、鋼管矢板の該表面に吊り金具を溶接する必要が
ある。しかしながら、吊り金具はその形状が複数あり、
鋼管矢板のサイズ・重量等によりその取付け位置及び数
量が変動するという問題があった。又吊り金具自体の重
量が1kg相当から35kg相当と範囲が広く且つ重いこと
からラインの自動化を阻まれ、殆ど手作業で行われてい
る。
【0003】即ち、鋼管矢板の外表面に吊り金具を取り
つけるに際しては、矢板材を取付ける位置を母管に罫書
く際に、矢板材との円周上及び長手方向の相対位置から
同時に罫書き作業を行う。母材に矢板材を溶接した後
に、ターニングロール上に鋼管矢板を乗せ、その罫書き
位置が上部にくる様に鋼管矢板を回転させ、ホイストで
吊り金具をその位置迄運搬し、その後作業者が鋼管上に
乗った状態で仮溶接を行い、仮固定後鋼管矢板を若干回
転させて良好な姿勢とした後に本溶接を行っていた。従
って大径で大重量の鋼管矢板の場合は、大重量の吊り金
具の運搬と相まって作業姿勢が不安全であり、吊り金具
を1個づつ供給していることと相まって作業能率が低い
等の問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は種々の大きさ
の鋼管矢板に対して、種々のサイズの吊り金具を鋼管矢
板上の所定の位置迄供給し、しかも吊り金具の供給と溶
接を連続化しその作業を自動化できるようにすると共
に、作業能率の高い鋼管矢板吊り金具供給溶接装置を提
供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は、静置さ
れた鋼管矢板の上方において、該鋼管矢板の長手方向に
走行可能な親台車と、該親台車に懸架された昇降可能な
昇降フレームと、該昇降フレームに鋼管矢板の長手方向
に順に配設された吊り金具を収納するパレット、吊り金
具を吊り上げ位置決めするハンドリングアーム、及び吊
り金具を鋼管矢板に溶接する溶接ロボットとから構成さ
れると共に、前記ハンドリングアームは先端部に吊りピ
ンを備えると共に、前記昇降フレーム内の前記パレット
と前記溶接ロボットの間に設けた走行台車に昇降可能に
支持されていることを特徴とする鋼管矢板製造ラインに
於ける吊り金具供給溶接装置である。また好ましくは、
前記パレットは、吊り金具の長手方向サイズに対応した
ピッチで長手方向に傾斜した底面を備えると共に、吊り
金具を垂直に収納するための間隙が一定ピッチで設けら
れているものである。
【0006】以下、実施例の図面に従って本発明の装置
を詳細に説明する。図1は本発明の一実施例を示す吊り
金具溶接装置を備えた鋼管矢板製造ラインの側面図であ
る。ターニングロール2の上に静置された鋼管矢板1の
上方には、鋼管長手方向に走行し位置調整が可能な親台
車5が設けられている。この親台車5は鋼管の長手方向
上方に設けられたガーダー上を、台車上の図示しない駆
動モーターにより走行可能である。なお、鋼管矢板上の
親台車5の停止基準位置の目視調整を容易にするため
に、後述するハンドリングアーム7が走行後に吊り金具
を鋼管矢板に圧着する、吊り金具の取付位置に該当する
位置の親台車上に、レーザーマーカーを設置し鋼管矢板
上に照射して識別する方法が好ましい。
【0007】この親台車5は下部に親台車から下方に延
びて設けた支持フレーム5aを介して鋼管の長手方向に
延びた昇降フレーム6を懸架しており、支持フレーム5
aに沿って親台車5上の主昇降スクリュージャッキ6a
によって、昇降フレーム6は昇降する。昇降フレーム6
上には、鋼管長手方向に順にパレット4、ハンドリング
アーム7、溶接ロボット22が配設される。
【0008】パレット4は、図4に示すように昇降フレ
ーム6から下方に取りつけられたパレット搭載枠4aの
中に搭載される。パレット搭載枠4aには垂直なガイド
ローラー9と水平なガイドローラー9aとガイドピン1
1を設け、これによってパレット4の側面と底面をガイ
ドしながら昇降フレーム6内に搭載される。パレット4
は吊り金具3を収納するものであり、図2及び図3に例
示するように各種の吊り金具の種類に対応した複数の異
なる仕切りを有しているが、パレットの外形は共通の形
状構造となっている。これは上記パレット搭載枠4aへ
の搭載を容易にするためである。
【0009】図2が小型の平板状の吊り金具用のパレッ
トで、図3が大型のリブ付きの吊り金具用パレットであ
る。パレット4は吊り金具3を収納するものであればい
ずれでも良いが、吊り穴を有した吊り金具3はその穴平
面が、鋼管矢板1の長手方向と平行になる状態で傾斜さ
せてパレット4上に配置することが好ましい。従ってパ
レット4は、底面が鋼管長手方向の水平面に対して緩や
かな傾斜を有し、吊り金具1個毎に傾斜した階段状8b
になっている。このように配置することにより吊り金具
の位置ずれが難しくなる。またパレット内には、鋼管の
長手方向及び幅方向(長手方向と交差する方向)に仕切
り板8が多数設けられている。この仕切り板8と隣接す
る幅方向の仕切り板8との間隔即ち溝部分8aが形成さ
れる。この溝部分8aに吊り金具3を落とし込むだけで
容易に整列配置される。この溝8aの長手方向及び幅方
向のピッチは吊り金具のサイズ別に適宜定めれば良い。
吊り金具のサイズが決まることにより平面配置での縦横
及び高さ方向での吊り金具の穴の位置が明確になる。
【0010】このパレット4は吊り金具を格納した状態
で、図4に示す様に図示していないハンドフォークリフ
ターによって昇降フレーム6の下方に取りつけたパレッ
ト搭載枠4a上のガイドローラー9の上に横引き状態で
積載され、パレット搭載枠4a上のエンドストッパー1
2によって粗位置決めされる。パレット搭載枠4a上に
左右一対の位置決めシリンダー10およびガイドピン1
1を設け、相対するパレット4の側面部分にはガイド穴
11a(図2、図3参照)を設けて、ガイドピン11を
位置決めシリンダー10の作動により押し込むようにし
て正確に昇降フレーム6上のパレット4の相対的位置決
めを行うのが好ましい。
【0011】パレット4と溶接ロボット22の間で、ハ
ンドリングアーム7は二重台車構造として単独に鋼管外
径方向の昇降及び長手方向の走行及び鋼管の長手方向と
直角方向に横行が可能としてある。ハンドリングアーム
7は図5(a)に示す様に、支持部7aとその下端部に
鋼管矢板の長手方向と直角な方向に取付けられた鉤形状
部7bとからなる。図5の(b)(c)に示すようにハ
ンドリングアーム支持部7aは、昇降フレーム6上に設
けられた二重の台車構造の上部台車に取付けられ、これ
により鋼管矢板の長手方向及び長手方向と直角な方向、
即ち幅方向(図5(c)のX軸方向及び図5(b)のY
軸方向)に移動可能となっている。即ち昇降フレーム6
には長手方向に走行リニアガイド25が設けられ、走行
台車26が搭載されている。更に走行台車26の上に鋼
管長手方向と直角な方向に横行リニアガイド27が設け
られ、横行台車28が搭載されている。走行台車26は
鋼管長手方向に、横行台車28は鋼管の長手方向とは直
角の方向、即ち幅方向、に移動可能である。この横行台
車28には昇降駆動部が搭載されている。この昇降駆動
部は横行台車28のフレーム上のサーボモーター16の
回転により昇降可能なスクリュージャッキ15を介して
ハンドリングアーム支持部7aを懸架し、これによりハ
ンドリングアーム7が昇降可能となる。
【0012】一方、横行台車28には横行駆動モーター
17が設置されており、走行台車26上のラック18と
のラックピニオン構造ににより横行駆動モーター17の
回転を横行直線運動変えており、横行台車28は走行台
車26上の横行リニアガイド27上を移動可能である。
走行台車26は、昇降フレーム6上に設けられた走行リ
ニアガイド部25に搭載されており、昇降フレーム6に
固定されたサーボモーター20の回転によりチェーン2
1を介して走行リニアガイド25部分を走行可能であ
る。これによりハンドリングアーム7は、走行台車2
6、横行台車28、及び昇降駆動部により3軸方向に自
在に移動可能である。又ハンドリングアーム7の先端側
の鉤状部7bをハンドリングアーム支持部7aと分離し
て、先端側の鉤状部7bと支持部7aとの間にエアーシ
リンダー等を設け、先端側鉤状部7bのみが単独に垂直
方向に移動して圧下する分離圧下構造とすれば、サーボ
モーター16は定位置で停止したままで、金具の圧下は
エアーシリンダーで行うことが可能である。
【0013】図5(a)に示すように、ハンドリングア
ーム7の鉤状部7bの先端部分には、吊り金具3の穴に
挿入し、吊り金具を吊るための吊りピン13を具備して
いる。吊りピン13の向きはパレット4に配置された吊
り金具3の穴の方向と同じであり、即ち鋼管の長手方向
と直角な方向を向いている。この吊りピン13の外径は
吊り金具の吊り穴より小さく、通常30φ程度である。
吊りピン13には、ピン穴検知の図示していない検出端
を内蔵している。ハンドリングアーム鉤状部7bの先端
の吊りピン13の取付け面には鋼管の長手方向と平行な
ガイド面19が備えられている。またハンドリングアー
ム支持部7aにはハンドリングアーム鉤状部7bに近接
して旋回シリンダー24とこれにより上下方向に旋回開
閉動作をする押さえ板14が設けられている。ガイド面
19には図示していないリミットスイッチが設けられて
おり、吊り金具3へのハンドリングアーム7の先端のガ
イド面19の接触が検知できる。また押さえ板14の吊
り金具3への接触部の形状は、圧下時の滑りを考慮して
球座形状が望ましい。
【0014】溶接ロボット22は、昇降フレーム6にパ
レット搭載側と反対側に、天吊り状態で固定されてい
る。溶接ロボット22は汎用の6軸程度のものが好まし
く、溶接位置のティーチングプログラム補正としてのタ
ッチセンシング機能を具備している方が良い。
【0015】
【発明の実施例】以下、添付図面に従って本発明の装置
を用いて鋼管矢板に吊り金具を取りつける場合の動作を
詳述する。図2及び図3は吊り金具の形状及びパレット
の収納状態の一例を示している。全ての吊り金具ともワ
イヤー玉掛けのための40φ以上の穴があいている。又
鋼管重量に応じて穴の個数が2から4個迄変化しうる。
また軽量材の場合は平板状で、重量材の場合は平板の両
側にリブが付いた形状となっている。
【0016】図1は本発明の吊り金具溶接装置を設けた
鋼管矢板製造ラインの鋼管長手方向からの全体側面図で
あり、ハンドリングアーム7が吊り金具3をターニング
ロール2上の鋼管矢板1に圧下状態の作動形態を示す。
図6及び図7は図1の吊り金具供給部分の横断面図を示
すが、図6は鋼管矢板1が大径で吊り金具3はリブ付き
の大重量材用をパレット4から吊り上げた状態を示し、
図7は鋼管矢板1が小径で吊り金具3は平板状の軽量材
用を母管1に吊り上げ移動した後圧下している状態を示
している。鋼管矢板1は図示されていない移載装置によ
り矢板爪23がついた状態でターニングロール2上に移
載される。吊り金具3を整列状態で入れたパレット4
は、走行可能な親台車5上に鋼管径に対応して昇降可能
な昇降フレーム6上のパレット搭載枠4aに事前に搭載
されている。昇降フレーム6は鋼管矢板1の外径に対応
した高さに予め設定されている。昇降フレーム6上に搭
載されたパレット4の搭載方向と反対側の鋼管矢板の長
手方向には単独で昇降(Z軸方向)、鋼管長手方向(X
軸方向)の走行、横行(Y軸方向)が可能なハンドリン
グアーム7が設けられている。更にハンドリングアーム
7のパレット4と反対側の長手方向に、汎用の溶接ロボ
ット22が天吊り構造で昇降フレーム6上に固定されて
いる。
【0017】作業者はターニングロール2を回転させて
鋼管矢板1の吊り金具取付け位置が上部に来る様に鋼管
の位置を調節するとともに、親台車5を走行させて鋼管
矢板の長手方向の所定の吊り金具の取付け位置への移
動、位置決めを行う。この際には、ハンドリングアーム
7の単独の走行の前進限の位置で、吊り金具を圧下する
位置と同一の垂直面の、親台車5の固定フレームに取付
けられた図示していないレーザーマーカーの投射光を目
印にして、親台車5の位置決め調整を行う。
【0018】昇降フレーム6上の同一フレーム上に直線
状に順に配置されたパレット4とハンドリングアーム7
と溶接ロボット22の位置関係は、パレット4がガイド
ピン11によって搭載フレーム4a上に固定されるの
で、図4に示す様にその位置関係が明確であり、パレッ
ト4上の配置も吊り金具サイズにより確定しているの
で、上部に待機しているハンドリングアーム7は、パレ
ット4上の吊り金具3を端から順次吊り上げることがで
きる。図4はパレット搭載枠の図面であり、(a)は平
面配置を示し、(b)はX軸方向からの断面図を示す。
【0019】ハンドリングアーム7は、長手方向(X
軸)は吊り金具3の穴のピッチに合わせ、横行方向(Y
軸)はパレットの幅方向の最も側端にある金具の位置に
合わせて上方より下降して行く。図5にハンドリングア
ーム7の動作形態を示す。
【0020】横行台車28上のサーボモーター16の回
転によりスクリュージャッキ15が下降し、吊り金具サ
イズに対応した目標高さにハンドリングアーム7は下降
し、停止する。この状態で吊りピン13内蔵の検出端
が、一旦吊り金具3を検出し、停止時に穴位置で横行の
障害のないことの確認を行う。この状態で横行駆動モー
ター17の回転をラックピニオン18により横行運動
(Y軸)に変えて、横行台車28が横行リニアガイド2
7上を移動する。吊り金具3方向にハンドリングアーム
7全体を移動させて吊り穴部に吊りピン13を挿入す
る。吊りピン13の取付け側面のガイド面19に取りつ
けたリミットスイッチにより吊り金具3へのハンドリン
グアーム7(ガイド面19)の接触を検知して横行を停
止させる。この吊り穴部に吊りピン13を挿入した状態
で、上方に開状態となっていた押さえ板14を旋回シリ
ンダー24により閉にすると同時にハンドリングアーム
7全体を上昇させる。これにより吊りピン13部分に吊
り金具3を確実に押し込むとともに、吊り金具3のハン
ドリングアーム7への垂直位置決めを行う。
【0021】ハンドリングアーム7は吊り金具3を吊っ
た状態で定位置迄上昇後、再度横行し、パレット4上の
鋼管矢板1の真上の位置で待機し、通常はこの位置で待
機となる。レーザーマーカーによる親台車5の位置決め
が完了すると、昇降フレーム6に固定されたサーボモー
ター20の回転によりチェーン21によって駆動された
走行台車26が走行リニアガイド25上を移動、停止す
ることによって、ハンドリングアーム7は、走行台車2
6の溶接ロボット側の単独走行前進限、即ち親台車のレ
ーザーマーカーで示された吊り金具の溶接位置と同一垂
直位置迄移動して停止する。この前進位置でハンドリン
グアーム7は吊り金具3を吊った状態で下降して行き、
母管1の外形に対応して昇降フレーム6の高さが設定さ
れているので、所定の高さから減速してサーボモーター
16の下降負荷電流が一定値になる迄押し付けた状態で
停止する。鋼管矢板1の曲がりや撓みにより、下降側の
停止位置は一定ではないが減速後押しつけることにより
圧下停止制御は可能となる。
【0022】吊り金具3は、押さえ板14とガイド板1
9の間でクランプ状態となっているが、クランプ面が球
座でありピン13により引っ掛け保持されているのみで
あるので、垂直方向は保持された状態で下降し、圧下さ
れた際には鋼管矢板1に倣った形で圧下される。以上の
様に、吊り金具3の吊り穴部分を利用して引っ掛けピン
方式で運搬するので、重量に比較して簡易な方法で供給
位置決めが可能となる。
【0023】図8に溶接ロボット22を含めた供給溶接
装置の動作順序を表した側面図を示す。(a)がパレッ
ト4からハンドリングアーム7が吊り金具3を吊り上げ
た状態、(b)が取付け位置に吊り金具3を圧下した状
態、(c)が吊り金具3を圧下状態で溶接ロボット22
が仮付け動作を行っている状態を示す。
【0024】ハンドリングアーム7、パレット4、及び
溶接ロボット22は、共通の昇降フレーム6上に配置さ
れているので、鋼管矢板1の外径変更に対して適正な高
さに昇降フレーム6を位置決めすることにより、溶接ロ
ボット22とハンドリングアーム7の相対的位置は一定
のままで垂直方向のみ変動したほぼ同一の位置で溶接を
行うことができる。溶接ロボット22は予め所定の吊り
金具形状に対応した溶接プログラムが教示されている。
ハンドリングアーム7が吊り金具3を所定の鋼管矢板上
に押しつけている状態で溶接ロボット22は、鋼管矢板
1と吊り金具3の突き合わせ部に向かって移動して行
き、所定の位置の手前から一般的に用いられているタッ
チセンシングの低速動作に入る。鋼管矢板1と吊り金具
3を数点タッチセンシングすることにより、予め教示さ
れているプログラムを上下方向を主体に平面方向も含め
て補正する。その後溶接ロボット22は、座標変換を行
った教示プログラムに基づいて吊り金具3の両側を2点
づつ程度スポット溶接の仮付け溶接を行う。吊り金具3
の仮付けが終了した後、溶接ロボットは中間位置まで退
避し、この状態でハンドリングアーム7は押さえ板14
を開放し、ガタ量である2mm程度上昇した後吊りピン1
3が吊り金具3の吊り穴から抜ける所定量だけ横行モー
ター17の回転により横行し、その後上昇限迄サーボモ
ーター16の回転により上昇する。ハンドリングアーム
7が上限に退避した時点で、中間位置に退避した溶接ロ
ボット22は最初のタッチセンシング情報に基づいて補
正した教示プログラムに沿って近接し、吊り金具3を母
管1に対して本溶接を実行する。この際には、吊り金具
3の周囲には干渉物がないので、溶接ロボット22は溶
接姿勢に制約のない自由な姿勢で溶接できる。
【0025】溶接ロボット22が吊り金具の溶接を実行
している間に、ハンドリングアーム7は次の吊り金具3
をパレット4から取りに行くためにサーボモーター20
の回転により次の吊り金具の穴の位置迄後退する。次の
吊り金具3の位置は、吊り金具の種類に対応してパレッ
ト4上の配置が決まっているのでハンドリングアーム7
は幅方向に配置された吊り金具3の一列がなくなる迄
は、同一の走行方向の穴位置で良く、一列が無くなった
場合に順次、次の穴位置へ移動して、同様に端の方から
順番に横行して取って行けば良く、この穴の長手方向と
幅方向のピッチと個数を事前にプログラムしておくだけ
で良い。次の吊り金具位置に後退停止したハンドリング
アーム7は同様な動きで下降して行き、吊りピン13に
内蔵の検出端により吊り穴を検知して吊り金具3を吊り
上げて前に述べた動作と同様に鋼管矢板1の真上の位置
で待機となる。
【0026】最初の吊り金具の溶接が完了以降の動作
は、吊り金具の取付け位置の組合せにより動作順序が異
なるが、同一円周上に更に吊り金具を取りつける場合
は、ターニングロール2を回転させて次の取付け位置の
位置決めを行う。同一円周上でなく鋼管矢板の長手方向
に取りつける必要のある場合は、親台車5を鋼管矢板の
長手方向に走行させて位置決めを行えば良い。吊り金具
3の鋼管矢板への取付け精度は厳しく無く±20mm程度
の精度で取りつければ良いので、回転の位置決めについ
ては母管1の外径がわかっているのでターニングロール
2の駆動部にパルスジェネレーターを取りつけたり、母
管1に接触するかたちでメジャリングロールを取りつけ
て回転角度を制御すれば良い。長手方向の場合は、吊り
金具取付け位置は長手方向同一位置のため回転させる必
要は無く、親台車5の走行部分のレールに図示はしてい
ないがラックを取付け、親台車5側にピニオンを設け走
行に伴うピニオンの回転により容易に基準位置からの距
離を制御できる。以下上記の要領で複数の吊り金具を鋼
管矢板の所定の位置に自動で溶接できる。
【0027】所定の数の吊り金具の溶接が終了した時点
で、昇降フレーム6は鋼管矢板の搬出に干渉しない高さ
迄上昇停止し、最初の目視で位置決めを行った最初の停
止位置まで親台車5の走行により戻り動作を行う。この
間に吊り金具の溶接の完了した鋼管矢板を図示していな
い移載装置によって搬出し、新しい鋼管矢板を搬入す
る。従って鋼管矢板の片端側の吊り金具の位置決めのみ
をレーザーマーカーによって目視での位置決めを行え
ば、吊り金具のサイズ・個数・長手方向の位置及び円周
方向の位置は事前に設定可能であるので、以降は全て自
動で吊り金具の溶接が実行される。後はパレット4内の
吊り金具3が無くなった場合に、パレット4ごと一括で
交換補充を行うだけで充分となる。
【0028】なお、上記説明においては、ハンドリング
アーム7に全ての横行機能を持たせているが、ハンドリ
ングアームは吊り穴への吊りピン13の装入及び退避が
できれば良く、パレット4がパレット搭載枠4a上で位
置決めされた状態で幅方向(Y軸)に移動可能な構造と
して、パレット4を単独に幅方向に位置制御しながら移
動させてハンドリングアームにより吊り金具を引っ掛け
る構造とすれば、ハンドリングアーム7の幅方向へのス
トロークの削減及び制御の簡易化が可能となる。又溶接
ロボット22の溶接電源及び制御装置は親台車5上に搭
載する形となるので、溶接のアース線は昇降フレーム6
の溶接位置に近い方にエアーシリンダー等によって鋼管
矢板1上に圧下接触するアースコンタクターを設置する
必要がある。
【0029】なお、親台車5は鋼管矢板が長手方向に対
して直角に搬送される前提で天吊り構造としているが、
鋼管長手方向にVロール等で搬入出される場合は地上走
行方式としても良い。
【0030】
【発明の効果】以上に説明した通りこの発明によれ
ば、、吊り金具をパレットに積載した台車がハンドリン
グアームと溶接ロボットを一体で位置を定め、各種形状
の吊り金具をその吊り穴を利用して位置決めし、溶接中
に次の吊り金具の供給準備を行うため、作業者の安全が
図れるとともに効能率で作業要員の少ない自動化を達成
できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に使用する吊り金具溶接供給
装置を設けた鋼管矢板製造ラインの鋼管長手方向からの
全体側面図である。
【図2】本発明の装置の吊り金具を格納するパレットの
収納状態と、小型の平板状の吊り金具の形状例を示し、
(a)は吊り金具の形状、(b)はパレットの平面図、
(c)は側面図である。
【図3】吊り金具が大型のリブ付きの場合を示し、
(a)は吊り金具の形状、(b)はパレットの平面図、
(c)は側面図である。
【図4】本発明の装置の昇降フレーム内のパレットを収
納積載する部分の拡大図で、(a)は平面図、(b)は
正面方向の断面図である。
【図5】本発明の装置の吊り金具を吊り上げ、位置決め
を行うハンドリングアーム部の詳細図であり、(a)は
ハンドリングアーム先端部分の部分拡大図で、(b)は
正面方向と(c)は横方向からのそれぞれの側面図であ
る。
【図6】図1の吊り金具の供給部分の横断面図で鋼管矢
板が大径の場合で吊り上げた状態を示す。
【図7】図6と同様で小径の場合で圧下状態を示す。
【図8】本発明の装置の溶接ロボットを含めた吊り金具
の供給溶接装置の全体組立側面図でその動作順序を示し
たもので、(a)がパレットからのハンドリングアーム
が吊り金具を吊り上げた状態、(b)が取付け位置に吊
り金具を圧下した状態、(c)が吊り金具を圧下状態で
溶接ロボットが仮付け動作を行っている状態を示す。
【符号の説明】
1 鋼管矢板 2 ターニン
グロール 3 吊り金具 4 パレット 4a パレット搭載枠 5 親台車 5a 支持フレーム 6 昇降フレ
ーム 6a 主昇降スクリュージャッキ 7 ハンドリ
ングアーム 7a ハンドリングアーム支持部 7b ハンドリ
ングアーム鉤状部 8 仕切り板 8a 溝部分 8b 階段状部 9 垂直ガイ
ドローラー 9a 水平ガイドローラー 10 位置決め
シリンダー 11 ガイドピン 11a ガイド
穴 12 エンドストッパー 13 吊りピ
ン 14 押さえ板 15 スクリ
ュージャッキ 16 サーボモーター(Z軸) 17 横行駆
動モーター(Y軸) 18 ラックピニオン 19 ガイド
面 20 サーボモーター(X軸) 21 チェー
ン 22 溶接ロボット 23 矢板爪 24 旋回シリンダー 25 走行リ
ニアガイド 26 走行台車 27 横行リ
ニアガイド 28 横行台車

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静置された鋼管矢板の上方において、該
    鋼管矢板の長手方向に走行可能な親台車と、該親台車に
    懸架された昇降可能な昇降フレームと、該昇降フレーム
    に鋼管矢板の長手方向に順に配設された吊り金具を収納
    するパレット、吊り金具を吊り上げ位置決めするハンド
    リングアーム、及び吊り金具を鋼管矢板に溶接する溶接
    ロボットとから構成されると共に、前記ハンドリングア
    ームは先端部に吊りピンを備えると共に、前記昇降フレ
    ーム内の前記パレットと前記溶接ロボットの間に設けた
    走行台車に昇降可能に支持されていることを特徴とする
    鋼管矢板製造ラインに於ける吊り金具供給溶接装置。
  2. 【請求項2】 前記パレットは、吊り金具の長手方向サ
    イズに対応したピッチで長手方向に傾斜した底面を備え
    ると共に、吊り金具を垂直に収納するための間隙が一定
    ピッチで設けられていることを特徴とする請求項1記載
    の鋼管矢板製造ラインに於ける吊り金具供給溶接装置。
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