JPH07283944A - 画像読み取り装置における白レベル情報補正装置及び白レベル情報補正装置付き画像読み取り装置 - Google Patents

画像読み取り装置における白レベル情報補正装置及び白レベル情報補正装置付き画像読み取り装置

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JPH07283944A
JPH07283944A JP6069310A JP6931094A JPH07283944A JP H07283944 A JPH07283944 A JP H07283944A JP 6069310 A JP6069310 A JP 6069310A JP 6931094 A JP6931094 A JP 6931094A JP H07283944 A JPH07283944 A JP H07283944A
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JP6069310A
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Akio Suzuki
章夫 鈴木
Yoshio Tabata
良雄 田端
Yukako Murai
遊香子 村井
Keiichi Saito
恵一 斎藤
Tamio Tenkai
民雄 天海
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/40Picture signal circuits
    • H04N1/401Compensating positionally unequal response of the pick-up or reproducing head

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、イメージスキャナとして用いて好
適な画像読み取り装置の白レベル情報補正装置に関し、
種々の下地色の原稿に対しても十分に対応できるように
して、A/D変換を精度良く行なえるようにすることを
目的とする。 【構成】 用紙搬送路310における所定場所にて、光
学式画像読み取りユニット410を用いて、搬送されて
いる用紙40からその用紙画像情報の読み取りを光学的
に行ない、光学式画像読み取りユニット410で得られ
たアナログデータを、用紙画像情報の白レベル情報を変
換基準の指針として、ディジタルデータに変換する画像
読み取り装置において、変換基準の指針として使用すべ
き複数の白レベル情報を記憶しうる複数の記憶手段72
−1〜72−Nと、記憶手段72−iからの白レベル情
報に所望の係数を掛けてデータを変倍するデータ変倍手
段74と、データ変倍手段74で変倍された白レベル情
報を複数の記憶手段72−1〜72−Nのうちの所要の
記憶手段72−iに更新記憶させるデータ書込み制御手
段76とをそなえるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】(目次) 産業上の利用分野 従来の技術 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段(図1) 作用(図1) 実施例(図2〜図31) 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、所謂イメージスキャナ
として用いて好適な画像読み取り装置における白レベル
情報補正装置及びこのような白レベル情報補正装置をそ
なえた画像読み取り装置に関する。
【0003】
【従来の技術】近年、コンピュータ(ホストコンピュー
タ)等へのイメージ情報(画像情報)の入力のために、
所謂イメージスキャナと称されるような画像読み取り装
置(画像入力装置)が開発されている。かかる画像読み
取り装置では、アナログ画像信号をディジタル化して、
ホストコンピュータに送出しているが、このアナログ画
像信号をディジタル化する時、上限に、白レベルのアナ
ログ信号を、その下限に、黒レベルのアナログ信号を基
準値として用いたアナログ/ディジタル変換器(A/D
変換器)が用いられる。
【0004】一般に、黒のレベルは、例えば、電荷結合
素子(CCD)の出力が「0」であるときの値に対応し
て一定であるので、画像をスキャンして得られるアナロ
グ信号の内の、上記電荷結合素子(CCD)の感光部が
マスクされている部分(ビット)のアナログ信号を、コ
ンデンサ等に保持する、所謂、サンプルホールドして使
用しているが、白レベルは、ランプの光量(この光量
は、ランプの位置とか、周囲温度,発光開始からの経過
時間等に依存する)や、原稿のバックグラウンドのレベ
ルにより大きく影響を受けるため、上記白レベルの補正
を行なう必要がある。
【0005】従来は、このような場合においては、濃度
指定等を行なうことにより、白レベルと黒レベルとの間
のスライスレベルを変更することにより対応していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の手法では、青焼き原稿等、原稿の下地の色が
暗かったりした場合には、十分に対応できず、アナログ
/ディジタル変換(A/D変換)を精度良く行なうこと
ができないという課題がある。本発明は、このような課
題に鑑み創案されたもので、種々の下地色の原稿に対し
ても十分に対応できるようにして、A/D変換を精度良
く行なえるようにした、画像読み取り装置における白レ
ベル情報補正装置及び白レベル情報補正装置付き画像読
み取り装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理ブロ
ック図であり、この図1において、310は画像を読み
取られるべき用紙40を搬送する用紙搬送路であり、4
10は光学式画像読み取りユニットであり、この光学式
画像読み取りユニット410は、用紙搬送路310にお
ける所定場所にて、搬送されている用紙40からその用
紙画像情報の読み取りを光学的に行なうものである。
【0008】60はアナログ/ディジタル変換手段(A
/D変換手段)であり、このA/D変換手段60は、光
学式画像読み取りユニット410で得られたアナログデ
ータを、用紙画像情報の白レベル情報を変換基準の指針
として、ディジタルデータに変換するものである。70
は白レベル情報補正装置であり、この白レベル情報補正
装置70は、A/D変換手段60の変換基準の指針とし
て使用すべき白レベル情報を補正するものである。
【0009】なお、62はディジタル/アナログ変換手
段(D/A変換手段)であり、このD/A変換手段62
は、白レベル情報補正装置70から白レベル情報をD/
A変換して、これをA/D変換手段60の変換基準の指
針して付与するものである。ところで、この白レベル情
報補正装置70は、変換基準の指針として使用すべき複
数の白レベル情報を記憶しうる複数の記憶手段72−1
〜72−N(Nは2以上の整数)と、記憶手段72−i
(i=1,2,・・,N)からの白レベル情報に所望の
係数を掛けてデータを変倍するデータ変倍手段74と、
このデータ変倍手段74で変倍された白レベル情報を複
数の記憶手段72−1〜72−Nのうちの所要の記憶手
段72−iに更新記憶させるデータ書込み制御手段76
とをそなえて構成されている(請求項1,10)。
【0010】なお、上記の各記憶手段72−iは、それ
ぞれ変換基準の指針として使用すべき複数の白レベル情
報を記憶しうる相互に独立したメモリ回路で構成されて
もよく(請求項2)、1つのメモリ回路における複数の
記憶領域が、変換基準の指針として使用すべき複数の白
レベル情報を記憶しうる複数の記憶手段72−1〜72
−Nとして構成されてもよい(請求項3)。
【0011】また、データ変倍手段74での変倍率を可
変にしてもよい(請求項4)。さらに、データ書込み制
御手段76が、データ変倍手段74で変倍された白レベ
ル情報を上記複数の記憶手段72−1〜72−Nのうち
の所要の記憶手段72−iに更新記憶させるための選択
手段をそなえて構成されてもよい(請求項5)。
【0012】また、データ書込み制御手段76が、デー
タ変倍手段74で変倍された白レベル情報または記憶手
段72−iからの白レベル情報を選択的に出力する第1
選択手段と、第1選択手段で選択された白レベル情報と
光学式画像読み取りユニット410で得られたデータと
を比較してこの比較結果に応じて白レベル情報を補正す
る白レベルアルゴリズム回路と、白レベルアルゴリズム
回路の出力を上記複数の記憶手段72−1〜72−Nの
うちの所要の記憶手段72−iに更新記憶させるための
第2選択手段とをそなえて構成されてもよい(請求項
6)。
【0013】さらに、光学式画像読み取りユニット41
0で得られたデータに基づいてデータ変倍手段74で白
レベル情報を変倍すべきかどうかを判定し、この判定結
果に基づき、第1選択手段の選択切替を自動制御する切
替制御手段を設けるようにしてもよい(請求項7)。ま
た、白レベルアルゴリズム回路が、第1選択手段で選択
されたディジタル白レベル情報と、光学式画像読み取り
ユニット410で得られたディジタルデータとを比較す
るディジタル比較回路と、ディジタル比較回路での比較
結果に応じて白レベル情報を補正する白レベル情報補正
回路とをそなえて構成されるようにしてもよい(請求項
8)。
【0014】さらに、白レベルアルゴリズム回路が、第
1選択手段で選択されたディジタル白レベル情報と光学
式画像読み取りユニット410で得られたディジタルデ
ータとを比較してこの比較結果に応じてディジタルデー
タが所定値であることを示す制御信号を出力する制御信
号作成回路と、制御信号作成回路からの制御信号がライ
ン方向に連続して出力されている回数を計数する計数回
路と、計数回路の計数値に応じて、該白レベル情報を補
正する白レベル情報補正回路とをそなえて構成されるよ
うにしてもよい(請求項9)。
【0015】
【作用】上述の本発明では、図1に示すように、用紙搬
送路310における所定場所にて、光学式画像読み取り
ユニット410を用いて、搬送されている用紙からその
用紙画像情報の読み取りを光学的に行ない、光学式画像
読み取りユニット410で得られたアナログデータを、
A/D変換手段60にて、用紙画像情報の白レベル情報
を変換基準の指針として、ディジタルデータに変換する
ことが行なわれるが、このとき、白レベル情報補正装置
70で、A/D変換手段60の変換基準の指針として使
用すべき白レベル情報を補正する。
【0016】すなわち、この白レベル情報補正装置70
では、変換基準の指針として使用すべき複数の白レベル
情報を複数の記憶手段72−1〜72−N(これらの記
憶手段72−1〜72−Nは相互に独立したメモリ回路
でも(請求項2)、1つのメモリ回路における複数の記
憶領域(請求項3)でもよい)に記憶しているが、用紙
40の下地が大きく変わるような場合は、データ変倍手
段74にて、記憶手段72−iからの白レベル情報に所
望の係数を掛けてデータを変倍し、更にデータ書込み制
御手段76にて、このデータ変倍手段74で変倍された
白レベル情報を複数の記憶手段72−1〜72−Nのう
ちの所要の記憶手段72−iに更新記憶させることか行
なわれる(請求項1,10)。
【0017】なお、必要に応じ、データ変倍手段74で
の変倍率を可変にする(請求項4)。また、データ書込
み制御手段76によって、データ変倍手段74で変倍さ
れた白レベル情報を上記複数の記憶手段72−1〜72
−Nのうちの所要の記憶手段72−iに更新記憶させる
際に、選択手段を使用して行なうことができる(請求項
5)。
【0018】また、データ書込み制御手段76によっ
て、データ変倍手段74で変倍された白レベル情報を上
記複数の記憶手段72−1〜72−Nのうちの所要の記
憶手段72−iに更新記憶させる際に、データ変倍手段
74で変倍された白レベル情報または記憶手段72−i
からの白レベル情報を第1選択手段で選択的に出力し、
更に白レベルアルゴリズム回路で、第1選択手段で選択
された白レベル情報と光学式画像読み取りユニット41
0で得られたデータとを比較して、この比較結果に応じ
て、白レベル情報を補正し、更に第2選択手段で、白レ
ベルアルゴリズム回路の出力を上記複数の記憶手段72
−1〜72−Nのうちの所要の記憶手段72−iに更新
記憶させるようにしてもよい(請求項6)。
【0019】さらに、切替制御手段を用いて、光学式画
像読み取りユニット410で得られたデータに基づいて
データ変倍手段74で白レベル情報を変倍すべきかどう
かを判定し、この判定結果に基づき、第1選択手段の選
択切替を自動制御するようにしてもよい(請求項7)。
また、白レベルアルゴリズム回路におけるディジタル比
較回路にて、第1選択手段で選択されたディジタル白レ
ベル情報と、光学式画像読み取りユニット410で得ら
れたディジタルデータとを比較し、更に白レベル情報補
正回路にて、ディジタル比較回路での比較結果に応じて
白レベル情報を補正するようにしてもよい(請求項
8)。
【0020】さらに、白レベルアルゴリズム回路におけ
る制御信号作成回路にて、第1選択手段で選択されたデ
ィジタル白レベル情報と光学式画像読み取りユニット4
10で得られたディジタルデータとを比較し、この比較
結果に応じてディジタルデータが所定値であることを示
す制御信号を出力し、更に計数回路で、制御信号作成回
路からの制御信号がライン方向に連続して出力されてい
る回数を計数し、白レベル情報補正回路で、計数回路の
計数値に応じて、白レベル情報を補正するようにしても
よい(請求項9)。
【0021】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。 (1)全体構成の説明 図4〜図7は本発明の一実施例を示す画像読み取り装置
の構成を示すもので、図4はその模式的な側断面図、図
5はその装置外形を示す斜視図、図6はその装置外形を
示す模式的な側面図、図7はその要部配置を側面視状態
で模式的に示す構成図、図8はその駆動系を模式的に示
す分解斜視図、図9はその駆動系を側面視状態で模式的
に示す構成図であり、まず、これらの図に基づいて、本
装置の全体構成及び各要素の主な構成を説明する。
【0022】この画像読み取り装置の全体構造は、図4
〜図7に示すように、装置本体10と装置蓋部20とに
二分でき、装置蓋部20は支点32の回りに回動しなが
ら開閉でき、使用時には、本体・蓋部ロック機構30に
より、図4〜図6に実線で示すような閉鎖状態に固定さ
れる。このような装置本体10及び装置蓋部20に、こ
の画像読み取り装置の各構成部材が設置されている。
【0023】この画像読み取り装置を構成する部材とし
て、図4,7に示すように、セットされた用紙40を順
次給紙しうる給紙機構200と、この給紙機構200か
ら給紙されてきた用紙40を搬送する用紙搬送機構30
0と、用紙搬送機構300の途中で、用紙40に記載さ
れた情報の読み取りを光学的に行なう光学式画像読み取
り機構400と、用紙搬送機構300から吐き出された
用紙40をスタックする用紙スタック機構500とがそ
なえられている。
【0024】このうち、給紙機構200は、読み取ろう
とする用紙40をセットしうる給紙ホッパ210と、こ
の給紙ホッパ210の上方位置に設けられ給紙ホッパ2
10内にセットされた用紙40を用紙搬送機構300へ
向け駆動する給紙ローラ220と、この給紙ローラ22
0を回転駆動する給紙ローラ駆動機構230と、給紙ホ
ッパ210をセットされた用紙40の量に応じた傾斜状
態に駆動する給紙ホッパ駆動機構240と、給紙ローラ
220にて駆動されてきた用紙40が2枚以上用紙搬送
機構300へ送られるのを阻止する用紙分離機構800
とをそなえている。
【0025】給紙ホッパ210には、ホッパテーブル2
12がそなえられ、ホッパテーブル212は後端側(図
4,7中右端側)にそなえられた回転軸212Aに軸支
されて回転できるようになっている。そして、ホッパテ
ーブル212の先端側(図4,7中左端側)を給紙ホッ
パ駆動機構240のラック&ピニオン248(ピニオン
の符号は248Aで、ラックの符号は248B)を通じ
て昇降駆動されることで、ホッパテーブル212が回動
し、所要の傾斜状態に調整される。また、ホッパテーブ
ル212には、図5に示すように、セットされた用紙4
0の側面を案内する可倒式用紙側面ガイド部材214が
設けられている。
【0026】給紙ホッパ駆動機構240は、ステッパモ
ータで構成されたホッパモータ242を駆動源として、
この駆動力をベルト・プーリ機構244を通じてラック
&ピニオン248に伝達するように構成される。また、
給紙ローラ220は、揺動アーム292を通じて分離ロ
ーラ820の軸心回りに揺動自在に支持され、給紙ロー
ラ220を給紙ホッパ210の上部空間から上方へ退避
させることができる給紙ローラ退避機構270が構成さ
れている。このような給紙ローラ220の上方への退避
は人為的に行なうことができるが、人為的な力が加わら
ない通常時には、給紙ローラ220は、自重又は図示し
ないスプリングにより降下し、下方のホッパテーブル2
12上に載った姿勢となり、給紙ホッパ210の回動に
より昇降するホッパテーブル212中の用紙40の上面
部分の位置に応じて適当に上方へ排動される。
【0027】給紙ローラ220を回転駆動する給紙ロー
ラ駆動機構230は、図4,7,8,9に示すように、
ステッパモータで構成された搬送モータ342を駆動源
として、この搬送モータ342と給紙ローラ220との
間に介装された第1のベルト・プーリ機構344及び第
1〜第3の歯車機構852,856,232とからな
り、第3の歯車機構232から給紙ローラ220への駆
動力の入力部分には電磁クラッチで構成されたピックク
ラッチ238がそなえられる。
【0028】この給紙ローラ駆動機構230は、給紙ホ
ッパ210の給紙位置(ホッパ給紙位置)に応じて給紙
ローラ駆動機構制御手段250によって制御されるが、
具体的には、給紙ローラ駆動機構制御手段250はピッ
ククラッチ238をオン・オフ制御することで、給紙ロ
ーラ駆動機構230の作動、即ち、給紙ローラ220の
回転状態を制御する。
【0029】用紙分離機構800は、分離ローラ820
と、この分離ローラ820との間に微小の隙間を開けて
配置された回転体830と、分離ローラ820を回転駆
動する分離ローラ駆動機構850とをそなえている。ま
た、分離ローラ820の下方、即ち、分離ローラ820
よりも装置本体10側には、分離ローラ820との間に
微小の隙間を開けて回転体830が配置されている。こ
の回転体830は、用紙搬送方向に離隔した一対のプー
リ834,836と、これらのプーリ834,836間
に巻回された無端ベルト838とをそなえて構成されて
いる。
【0030】分離ローラ駆動機構850は、前記の給紙
ローラ駆動機構230とほぼ共通の部材から構成され
る。即ち、図4,7,8,9に示すように、上記の搬送
モータ342を駆動源として、この搬送モータ342と
給紙ローラ220との間に介装された第1のベルト・プ
ーリ機構344及び第1,第2の歯車機構852,85
6とからなり、第1の歯車機構852には電磁クラッチ
で構成された分離クラッチ854が介装されている。つ
まり、前記の給紙ローラ駆動機構230は、この分離ロ
ーラ駆動機構850に、さらに、第3の歯車機構232
を加えた構成になっている。なお、分離クラッチ854
は分離クラッチ制御手段858により作動を制御され
る。
【0031】また、用紙搬送機構300は、給紙機構2
00から給紙されてきた用紙を搬送する用紙搬送路31
0と、用紙搬送路310上に配置された複数の用紙搬送
用ローラ320〜328と、これらのローラ320〜3
28を駆動するローラ駆動機構340と、このローラ駆
動機構340を制御するローラ駆動機構制御手段350
とをそなえて構成される。また、各用紙搬送用ローラ3
20〜328に対応して、アイドラローラ330〜33
8が装備されている。
【0032】用紙搬送路310は、給紙機構200から
給紙されてきた用紙を傾斜した状態で搬送する傾斜搬送
路312と傾斜搬送路312に続いてそなえられて用紙
40を反転させる用紙反転用搬送路314とから構成さ
れる。これにより、給紙ホッパ210にセットされた用
紙40は、給紙ホッパ210内でのほぼ水平な状態か
ら、傾斜搬送路312で後傾斜して、さらに、用紙反転
用搬送路314で反転されて、用紙スタック機構500
に吐き出されるようになっている。
【0033】このため、給紙ホッパ210内で上を向い
た用紙は用紙スタック機構500内で下向きとなり、給
紙ホッパ210内に重ねてセットされた用紙40はその
重なる順序を変えることなく、用紙スタック機構500
にスタックされるようになっている。また、複数の用紙
搬送用ローラ320〜328及びアイドラローラ330
〜338は、図示するように、用紙40の搬送方向長さ
よりも短い間隔で分散して配置される。
【0034】そして、ローラ駆動機構340は、上記の
搬送モータ342を駆動源として、第1及び第2のベル
ト・プーリ機構344,348からなる。ここで、これ
らのベルト・プーリ機構344,348を説明すると、
第1のベルト・プーリ機構344は搬送モータ342の
回転軸に装着されたプーリ344Aと用紙搬送用ローラ
320の回転軸320Aに装着されたプーリ344Bと
これらのプーリ344A,344Bに巻回されたベルト
346Aとからなる。第2のベルト・プーリ機構348
は各用紙搬送用ローラ320〜328の各回転軸320
A〜328Aに装着された320B〜328Bとこれら
のプーリ320B〜328Bに巻回されたベルト346
Bとからなる。
【0035】したがって、搬送モータ342が作動する
と、搬送モータ342の回転軸からプーリ344A,ベ
ルト346Aを介してプーリ344Bに伝わって、用紙
搬送用ローラ320の回転軸320Aが駆動され、これ
とともに、プーリ320Bからベルト346A,プーリ
322B〜328Bを通じて他の用紙搬送用ローラ32
2〜328の回転軸322A〜328Aが駆動されて、
各用紙搬送用ローラ320〜328が同時に回転駆動さ
れるようになっているのである。
【0036】なお、360はテンションプーリである。
このような用紙搬送機構300を模式化して示すと図1
0,11に示すようになり、この図10,11では、後
述するタイムチャートと整合するように、図4〜9とは
逆に、図面左側に給紙ホッパ210が位置して右側に用
紙スタッカ510が位置するように示しており、用紙4
0は図面左側から右側へ流れる。
【0037】画像読み取り機構400は、傾斜搬送路3
12の途中に読み取り点422をそなえるように設けら
れ、用紙40に記載された情報の読み取りを光学的に行
なう光学式画像読み取りユニット410と、この光学式
画像読み取りユニット410で得られた画像情報の取出
制御を行なう画像情報取出制御手段440とをそなえて
構成されている。
【0038】光学式画像読み取りユニット410とし
て、この例では、第1光学式画像読み取りユニット41
2と第2光学式画像読み取りユニット414との2つの
ユニットからなり、これらの画像読み取りユニット41
2,414はいずれも傾斜搬送路312の途中に設けら
れ、第1光学式画像読み取りユニット412は、用紙4
0の表面42の情報の読み取りを光学的に行ない、第2
光学式画像読み取りユニット412は、用紙40の裏面
44の情報の読み取りを光学的に行なう。
【0039】ここでは、各光学式画像読み取りユニット
412,414は、共通仕様の画像読み取りユニットと
して構成され、例えば図12はこの共通仕様の画像読み
取りユニットの構成を示す模式的な側面図であり、この
画像読み取りユニット410は、傾斜搬送路312中の
読み取り点422を照射する照明としての蛍光灯ユニッ
ト420と、用紙40の情報の読み取りを光学的に行な
うCCDアレイ436A(CCDアレイ436Aとは複
数のCCDがアレイ状に配設されたものをいう)をそな
えたCCD基板436と、このCCDアレイ436Aか
らの情報を処理するビデオ基板438とをそなえて構成
されている。なお、図12中の符号434は暗箱であ
る。
【0040】読み取り点422からCCDアレイ436
Aに至る光路418は、複数の鏡(ここでは第1〜第3
の3個の鏡)418A,418B,418Cを反射させ
ることで形成される。この光路418上の第3の鏡41
8CからCCDアレイ436Aに至る部分には、シェー
ディング板430及びレンズ432が設けられ、鏡41
8Cからの画像は、その特に周縁部を中心にシェーディ
ング板430で補正された上で、レンズ432を介して
CCDアレイ436Aに達するようになっている。
【0041】このように複数の鏡418A,418B,
418Cを反射させることで光路418が形成されるた
め、読み取り点422とCCDアレイ436Aとの配置
位置を接近させながらも十分な長さの光路418を確保
することができ、レンズ432の焦点距離が大きい場合
でも、読み取り点422を光路418上のレンズ432
の焦点位置に配置できる。
【0042】このようにして光学式画像読み取り機構4
00で情報の読み取りを行なわれた用紙40は、用紙搬
送機構300から用紙スタック機構500に吐き出され
るが、用紙搬送機構300の終端部には、用紙吐き出し
ローラ機構540がそなえられ、用紙40は、この用紙
吐き出しローラ機構540に駆動されながら用紙スタッ
ク機構500に吐き出されるようになっている。
【0043】用紙スタック機構500は、底部のスタッ
カテーブル520上に用紙40をスタックしうる用紙ス
タッカ510をそなえている。スタッカテーブル520
の側方には、用紙スタッカ510内にスタックされる用
紙40の後端48を案内する用紙後端ガイド機構550
が設けられている。また、図4,7,11において、6
10〜618,620A〜620D及び622はいずれ
もセンサであり、上述の各駆動系、即ち、給紙ホッパ駆
動機構240のホッパモータ242,給紙ローラ駆動機
構230のピッククラッチ238,分離ローラ駆動機構
850の分離クラッチ854及びローラ駆動機構340
や分離ローラ駆動機構850や給紙ローラ駆動機構23
0の搬送モータ342の作動の制御や、第1光学式画像
読み取りユニット412,第2光学式画像読み取りユニ
ット414の画像情報取出制御手段440における取出
制御は、これらの各センサ610〜618及び620A
〜620Dからの検出信号に基づいて行なわれるように
なっている。
【0044】センサ(SHE)610は、給紙ホッパ2
10内が空になっているか否かを検出するホッパエンプ
ティセンサである。センサ(SPK)612は、給紙ホ
ッパ210の姿勢が給紙するのに最適な状態(即ち、ホ
ッパ給紙位置となる)になっているかを検出する給紙セ
ンサである。ここでは、このホッパが給紙位置にあると
これに応じて給紙ローラ220も給紙位置(最適な状
態)となるので、給紙センサ612は給紙ホッパ210
及び給紙ローラ220が給紙位置になっているかを検出
することになる。これらのホッパエンプティセンサ61
0及び給紙センサ612には例えばフォトインタラプタ
が用いられる。
【0045】センサ(SF1)614,センサ(SF
2)616は、用紙搬送機構300により用紙40が搬
送されたか否かを検出する搬送センサであり、センサ6
18(SF3)は用紙搬送機構300からスタッカ機構
500へ用紙40が排出されたか否かを検出する排出セ
ンサである。これらの搬送センサ614,616及び排
出センサ618には例えばフォトセンサが用いられる。
ここでは、搬送センサ614は、投光器614Aと受光
器614Bとが用紙搬送機構300の両側に対をなして
設けられた透過型フォトセンサ、搬送センサ616及び
排出センサ618は投光器と受光器とが一体的に設けら
れた反射型フォトセンサである。
【0046】また、センサ(SB5)620A,センサ
(SA4)620B,センサ(SB4)620C,セン
サ(SA3)620Dは、いずれも用紙幅検出センサで
あり、センサ620Aは「B5サイズ」の用紙幅に対応
して設置されたB5幅検出センサであり、センサ620
Bは「A4サイズ」又は「LTサイズ」の用紙幅に対応
して設置されたA4/LT幅検出センサであり、センサ
620Cは「B4サイズ」の用紙幅に対応して設置され
たB4幅検出センサであり、センサ620Dは「A3サ
イズ」又は「DLサイズ」の用紙幅に対応して設置され
たA4/DL幅検出センサである。これらの紙幅検出セ
ンサ620A〜620Dには例えばフォトセンサ(この
例では、反射型フォトセンサ)が用いられる。
【0047】また、センサ622は、給紙ホッパ210
のホッパテーブル212が最も下方へ降下した状態(ボ
トム状態)にあるか否かを判断するボトムセンサであ
る。このボトムセンサ622には例えばフォトインタラ
プタが用いられる。このような装置の起動や停止の操作
や、作動状態の設定等のために、例えば図5に示すよう
に、装置の正面部分に操作パネル920が設けられてい
る。
【0048】(2)画像読み取り機構の説明 光学式画像読み取りユニット410として、この例で
は、前述のごとく、第1光学式画像読み取りユニット4
12と第2光学式画像読み取りユニット414との2つ
のユニットからなり、これらの画像読み取りユニット4
12,414はいずれも傾斜搬送路312の途中に設け
られ、第1光学式画像読み取りユニット412は、用紙
40の表面42の情報の読み取りを光学的に行なうとと
もに、第2光学式画像読み取りユニット414は、用紙
40の裏面44の情報の読み取りを光学的に行なうよう
になっている。
【0049】前述のごとく、各光学式画像読み取りユニ
ット412,414は、共通仕様の画像読み取りユニッ
トとして構成されているので、光学式画像読み取りユニ
ットの説明をする際に、区別する必要のない場合は、光
学式画像読み取りユニット410として説明する。すな
わち、光学式画像読み取りユニット410における読み
取り点422からCCD基板436に至る光路418
を、鏡418A,418B,418Cによる反射を省略
して直線状にして用紙幅方向から見ると、図13に示す
ように模式化でき、用紙40の幅方向に並ぶ画像情報
は、レンズ432で集められて、CCD基板436まで
達する。CCD基板436はこれらの幅方向に並ぶ情報
を捕らえられるように複数のCCDを横並べされて構成
されている。
【0050】また、レンズ432の前方に設けられたシ
ェーディング補正板430は、用紙40の左右端に近づ
くほど画像情報に歪みが生じるので、これを補正するも
のである。CCDアレイ436Aは、CCDドライバで
制御されながら作動して、画像情報を捕らえられて、ビ
デオ基板438に設けられたビデオ回路へ送られて処理
されるようになっている。
【0051】ところで、この光学式画像読み取りユニッ
ト410では、読み取り点422を明るくするために、
蛍光灯ユニット420が設けられる。なお、蛍光灯ユニ
ット420における蛍光灯の背面には、これを覆うよう
にヒータが設けられている。そして、このヒータを低温
時に作動させることにより、起動後速やかに蛍光灯が温
まり十分な光量で読み取り点422を照明することがで
きるのである。
【0052】(3)読み取り画像データ処理の説明 (3−1)読み取り画像データ処理系の概要説明 ところで、図2に示すように、用紙表情報を読み取るた
めの第1光学式画像読み取りユニット412で読み取ら
れた画像データを処理する第1画像データ処理系D1
と、用紙裏情報を読み取るための第2光学式画像読み取
りユニット414で読み取られた画像データを処理する
第2画像データ処理系D2とが設けられている。
【0053】第1画像データ処理系D1は、第1光学式
画像読み取りユニット412のCCDアレイ436A
A,増幅回路64A,サンプルホールド回路66A,A
/D変換回路60A,画像処理部68Aをそなえて構成
されており、第2画像データ処理系D2は、第2光学式
画像読み取りユニット414のCCDアレイ436A
B,増幅回路64B,サンプルホールド回路66B,A
/D変換回路60B,画像処理部68Bをそなえて構成
されている。
【0054】ここで、CCDアレイ436AA,436
ABは上記したように画像読み取りユニット412,4
14を通じて用紙画像データを読み取るもので、増幅回
路64A,64BはCCDアレイ436AA,436A
Bで得られた用紙画像データを増幅するもので、サンプ
ルホールド回路66A,66Bは増幅後の用紙画像デー
タをサンプルホールドするものである。
【0055】A/D変換回路60A,60Bは、各光学
式画像読み取りユニット412,414で得られたアナ
ログデータを、用紙画像情報の白レベル情報及び黒レベ
ル情報を変換基準の指針として、ディジタルデータに変
換するものであり、画像処理部68A,68Bは、A/
D変換回路60A,60Bからのディジタルデータにつ
いて、2値化,強調,スムージング処理等を施すもので
ある。
【0056】90は出力部であり、この出力部90は、
用紙表画像データ及び用紙裏画像データを画像情報取出
制御手段440の一部である出力制御回路100からの
指示によりホスト(図示せず)へ選択的に送出するもの
である。即ち、この実施例では、2つの光学式画像読み
取りユニット412,414が近接して設けられている
ので、両ユニット412,414で同時に画像の読み取
りを行なっている期間がある。このために、用紙の裏面
の情報を読み取る第2光学式画像読み取りユニット41
4からの情報は、一旦裏面読み取りボード944(図3
参照)のバッファ記憶装置(DRAM)に記憶されて、
第1光学式画像読み取りユニット412からの情報が送
られた後に、このバッファ記憶装置から送られるように
なっており、このような要素が出力部90に設けられて
いるのである。なお、その詳細は後述する。
【0057】このように光学式画像読み取りユニット4
12,414で得られる画像情報は、図7に示すよう
に、画像情報取出制御手段440の出力制御回路100
により取出制御を行なわれるが、画像情報取出制御手段
440では、用紙先端部検出回路(用紙先端部検出手
段)450や用紙後端部検出回路(用紙後端部検出手
段)451での検出結果に応じて画像情報のホストへの
転送制御等を行なうようになっている。
【0058】即ち、この用紙先端部検出回路450は、
光学式画像読み取りユニット410の出力の変化量から
用紙先端部46を検出するもので、用紙後端部検出回路
451は、光学式画像読み取りユニット410の出力の
変化量から用紙後端部48を検出するもので、いずれも
画像情報取出制御手段440に設けられている。なお、
これらの用紙先端部検出回路450及び用紙後端部検出
回路451についても後述する。
【0059】また、画像情報取出制御手段440では、
用紙読み取り選択手段としての原稿選択スイッチ924
Lでの選択結果と、用紙40に付された判別マーク(図
示せず)とに応じて、第1光学式画像読み取りユニット
412及び第2光学式画像読み取りユニット414で得
られた画像情報の取出制御を行なうように構成されてい
る。
【0060】即ち、原稿選択スイッチ924Lでは両面
読み取りを行なうか、片面読み取りを行なうかを選択で
き、画像情報取出制御手段440では、この選択結果に
基づいて読み取り制御を行なう。ところが、用紙が、両
面読み取りの必要なものと片面読み取りのみでよいもの
とが混在する場合があり、この場合には、混在する読み
取りの異なる用紙に付された判別マークにより、他と異
なった読み取りを行なう。なお、判別マークは、片面読
み取りであるのか両面読み取りであるのかを判別するも
ので、本来読み取りを行なうべき画像情報と区別できる
ように、用紙40の先端隅部などの読み取りエリヤ外に
付す。
【0061】これにより、例えば、両面読み取り原稿の
中に片面読み取り原稿が混在する場合、少ない片面読み
取り原稿に片面読み取りである判別マークを付し、原稿
選択スイッチ924Lを通じて用紙40の両面を読む旨
を選択すると、通常は、第1光学式画像読み取りユニッ
ト412及び第2光学式画像読み取りユニット414で
用紙の両面の画像情報の読み取りを行ない、判別マーク
のある原稿については、第1光学式画像読み取りユニッ
ト412及び第2光学式画像読み取りユニット414の
いずれかで用紙の表面又は裏面のみの画像情報の読み取
りを行なう。
【0062】逆に、片面読み取り原稿の中に両面読み取
り原稿が混在する場合、少ない両面読み取り原稿に両面
読み取りである判別マークを付し、原稿選択スイッチ9
24Lを通じて用紙40の片面を読む旨を選択すると、
通常は、第1光学式画像読み取りユニット412又は第
2光学式画像読み取りユニット414で用紙の表面又は
裏面のみの画像情報の読み取りを行ない、判別マークの
ある原稿については、第1光学式画像読み取りユニット
412及び第2光学式画像読み取りユニット414で用
紙の両面の画像情報の読み取りを行なう。
【0063】なお、画像情報取出制御手段440には、
このような用紙40に付された判別マークの画像を消去
して、本来読み取りを行なうべき画像情報のみを出力す
るように、判別マーク画像消去手段460がそなえられ
ている。ところで、装置本体10又は装置蓋部20に
は、これらの光学式画像読み取りユニット412,41
4を取り付けるためにほぼ同様な大きさ及び形状の上部
取付スペース(表面読み取りユニット用スペース)26
及び下部取付スペース(裏面読み取りユニット用スペー
ス)16が確保されている。この一方で、光学式画像読
み取りユニット410としては、性能的には異なるが大
きさや形状はほぼ共通になっている複数の仕様のものが
用意されている。
【0064】この例では、表面読み取り用の光学式画像
読み取りユニット412と裏面読み取り用の光学式画像
読み取りユニット414とを共通仕様のものとしている
が、上記の構成により、例えば表面読み取り用のものを
裏面読み取り用のものよりも高性能のものにするなど、
表面読み取り用の光学式画像読み取りユニット412と
裏面読み取り用の光学式画像読み取りユニット414と
を、仕様の異なるものとするのも容易である。
【0065】また、各光学式画像読み取りユニット41
0には、上部取付スペース26に設置されると表面読み
取り用として設置されたことを検出でき、下部取付スペ
ース16に設置されると裏面読み取り用として設置され
たことを検出できる手段(表面用裏面用検出手段)63
0がそなえられている。この検出手段630は、例え
ば、上部取付スペース26のみに表面用検出突起(図示
略)を設け、下部取付スペース16のみに裏面用検出突
起(図示略)を設け、これに対して、各光学式画像読み
取りユニット410には、上部取付スペース26へ取り
付けると、表面用検出突起により自動的に当接してオン
状態となる表面用検出スイッチ(図示略)と、下部取付
スペース16へ取り付けると、裏面用検出突起により自
動的に当接してオン状態となる裏面用検出スイッチ(図
示略)とを設けることで構成できる。
【0066】このようにして、検出手段630で検出さ
れた情報は、画像情報取出制御手段440に送られて、
画像情報の取出制御に用いられる。なお、図2におい
て、55A,55Bはタイミング回路で、このタイミン
グ回路55A,55Bは、例えばサンプルホールド回路
66A,66Bのサンプルホールドタイミングを規定す
るための回路である。
【0067】(3−2)画像データA/D変換の際に使
用される白レベル情報及びこれに関連する事項について
の説明 図2に示すように、A/D変換回路60A,60Bに
は、白レベル補正回路(白レベル情報補正装置)70
A,70B及び黒レベル設定回路61A,61Bが設け
られている。
【0068】ここで、白レベル情報補正回路70A,7
0Bは、A/D変換回路60A,60Bの変換基準の指
針として使用すべき白レベル情報を設定するとともに適
宜補正するものであり、黒レベル設定回路61A,61
Bは、A/D変換回路60A,60Bの変換基準の指針
として使用すべき黒レベル情報を設定するものである。
なお、黒レベル設定回路61A,61Bは、サンプルホ
ールド回路として構成される。
【0069】更に、上記の白レベル情報補正回路70
A,70Bについて説明するが、各白レベル情報補正回
路70A,70Bは同じ構成であるので、白レベル情報
補正回路及びこの白レベル情報補正回路を構成する要素
について、符号の上でA,Bと区別をしないで説明す
る。すなわち、この白レベル情報補正回路70は、図1
4に示すように、複数(例えば2つ)のメモリ回路72
−1,72−2,レジスタ73−1,73−2,選択回
路75a,75b,75c,75d,データ変倍回路7
4,白レベルアルゴリズム回路77等をそなえて構成さ
れている。
【0070】ここで、メモリ回路72−1,72−2
は、変換基準の指針として使用すべき複数の白レベル情
報(各白レベル情報は異なった下地色をもった原稿に対
応する)を記憶しうるもので、各メモリ回路72−1,
72−2への書込み読み出し制御は、MPU(マイクロ
プロセッサユニット)回路150からの命令を入出力ポ
ート(I/Oポート)72aを介してアドレスコントロ
ーラ72bが受けることにより行なう。なお、各メモリ
回路72−1,72−2としてはRAMが使用される。
【0071】レジスタ73−1,73−2は、それぞれ
メモリ回路72−1,72−2からの出力を一時的に記
憶しておくバッファ回路である。選択回路75a,75
b,75c,75dは所望のデータを必要な出力ライン
に選択的に出力するものであり、この選択回路として、
例えばマルチプレクサが使用される。即ち、選択回路7
5aは、レジスタ73−1,73−2からのデータのい
ずれかを選択的にデータ変倍回路74側へ出力するもの
で、選択回路75bは、データ変倍回路74で変倍され
た白レベル情報またはメモリ回路72−1,72−2か
らの白レベル情報を選択的に出力するもので、選択回路
75cは、白レベルアルゴリズム回路77の出力をメモ
リ回路72−1,72−2のうちの所要のメモリ回路に
更新記憶させるためのものであり、選択回路75dは、
メモリ回路72−1,72−2からの出力の内の一方
を、D/A変換回路62(実際は各データ処理系D1,
D2にそれぞれD/A変換回路62A,62Bが設けら
れる)を介して、A/D変換回路60側へ供給するもの
である。
【0072】データ変倍回路74は、メモリ回路72−
1,72−2からの白レベル情報に所望の係数(m;白
レベルを下げるとき、このmとしては1と0の間の値が
選ばれ、白レベルを上げるとき、このmとしては1より
も大きい値が選ばれる)を掛けてデータを変倍するもの
であり、このデータ変倍回路74としては例えばディジ
タル式乗算器が使用される。また、データ変倍回路74
での変倍率mはMPU回路150からの命令により変え
られるようになっている。
【0073】白レベルアルゴリズム回路77は、白レベ
ル情報と光学式画像読み取りユニット410で得られた
データとを比較して、この比較結果に応じて白レベル情
報を補正するもので、図15に示すように、白レベルア
ルゴリズム回路77は、選択回路75bで選択されたデ
ィジタル白レベル情報と光学式画像読み取りユニット4
10で得られたディジタルデータとを比較するディジタ
ル比較回路としてのビデオ信号比較器77aと、このビ
デオ信号比較器77aでの比較結果に応じて白レベル情
報を補正する白レベル情報補正回路としての加算回路7
7bとで構成されている。
【0074】更にこの白レベル情報補正回路70につい
て詳述する。先ず、図14において、CCDアレイ43
6AA,436ABからのアナログビデオ信号は、増幅
回路64A,64Bで増幅され、この出力の内、例え
ば、CCDアレイ436AA,436ABの感光部がマ
スクされている部分(ビット)のアナログビデオ信号
を、黒レベル設定回路(サンプルホールド回路)71
A,71Bにてサンプルホールドして、黒レベルの基準
信号として、A/D変換回路60A,60Bの下限側
(VRB)に接続する。白レベルの基準信号は、メモリ
回路72−1又は72−2に格納されている前回のスキ
ャンで得られた各ラインの各ビットの白レベル値をD/
A変換回路62A,62Bでアナログ信号に変換したも
のを使用し、A/D変換回路60A,60Bの上限側
(VRT)に接続する。
【0075】これにより、A/D変換回路60A,60
Bは、白の基準レベル(VRT)と、黒の基準レベル
(VRB)との間を、256階調の多値のディジタル信
号に変換した信号を出力するが、このとき、白の基準レ
ベルは、前回の画像をスキャンしたときに得られた白レ
ベルに対応して生成した白レベルのアナログ値を使用
し、黒の基準レベルは、CCDアレイ436AA,43
6ABの感光部がマスクされているドットのアナログ値
を使用する。
【0076】ところで、メモリ回路72−1又は72−
2から取り出された白基準レベル用データは対応するレ
ジスタ73−1又は73−2に取り込まれ、レジスタ7
3−1,73−2のいずれかの出力が選択回路75aに
よって選択され、データ変倍回路74で、m倍されるよ
うになっている。また、このデータ変倍回路74の出力
あるいはメモリ回路72−1,72−2から取り出され
たデータのうちの1つが選択回路75bで選択されて、
白レベルアルゴリズム回路77のb端に入力されるよう
になっている。
【0077】一方、A/D変換回路60からの出力であ
るビデオ信号のディジタル値は、白レベルアルゴリズム
回路77のa端に入力されることにより、図15に示す
ビデオ信号比較器77aの各比較器(COMP)77a
−0〜77a−2に入力され、例えば、3種類の出力、
例えば、X“FF”(256階調の表現でX“FF”で
示される白),X“F7〜FE”(256階調の表現で
X“F7〜FE”で示される少し暗い白),X“F6”
以下(256階調の表現でX“F6”以下で示される
白)に分けられている。
【0078】上記ビデオ信号比較器77aでは、各比較
器(COMP)77a−0〜77a−2において、A/
D変換回路60のディジタル出力が、上記X“FF”で
あることを検出した(即ち、一致出力が得られた)と
き、画像のあるラインをスキャンして得られたアナログ
ビデオ信号が、前回のスキャンで得られた白レベルと同
じか、或いは、かなり大きいと認識し、前回の白レベル
値に対して、例えば、“+1”を加算する。
【0079】A/D変換回路60のディジタル出力が、
上記X“FE”〜X“F7”であることを検出した場合
には、上記アナログビデオ信号が、前回のスキャンで得
られた白レベルより少し小さいと認識し、前回の白レベ
ル値に対して、例えば、“−1”を加算する。具体的に
は、桁上がりを考えなくて済むので、2の補数であるX
“FF”を加算することで事足りる。
【0080】A/D変換回路60のディジタル出力が、
上記X“F6”より小さいことを検出した場合には、白
レベルの変化というより、画像そのものが、例えば、灰
色レベルの画像になっていて、白レベルの補正には関係
しない画像になっていることが考えられると認識して、
何もしない(具体的には、X“00”を加算)ように制
御して、新しい白レベル値を計算して、今回のラインを
スキャンしたときの補正値とする。
【0081】上記ビデオ信号比較器77aでのゲート回
路(DV)77a−3〜77a−5では、上記比較器
(COMP)77a−0,77a−1,77a−2の出
力が“1”となった部分のみ、該加算するべき値(図1
5のX‘01’,X‘FF’,X‘00’)が出力さ
れ、このとき他のゲート回路(DV)(もしゲート回路
77a−3から出力が取り出されいるときは、他のゲー
ト回路77a−4,77a−5となる)はハイインピー
ダンスとなる、所謂、トライステート素子の動作をす
る。
【0082】そして、上記ビデオ信号比較器77aから
出力された、各ゲート回路(DV)77a−3〜77a
−5の何れかの出力が、加算回路77b{図示されてい
る如くに、加算器77b−0と1段のフリップフロップ
77b−1とからなり、フリップフロップ(FF)77
b−1は、前回のスキャンで補正された白レベルに、今
回の補正値を加算し、その結果を同じメモリ回路72−
1又は72−2に記憶するときのハザードの防止機構と
して動作する}で、選択回路75bの出力である前回の
白レベルのディジタル値(前回W0〜W7)に加算さ
れ、その加算結果が、今回のスキャンでの白レベルの補
正値(今回W0〜W7)として、白レベルアルゴリズム
回路77のc端から出力され、これが選択回路75cで
選択されたメモリ回路72−1又は72−2に記憶され
るようになっている。
【0083】上記のようにして、CCDアレイ436A
によって画像をスキャンして得られたラインの各画素の
アナログビデオ信号に基づく、新しい白レベル値は、選
択回路75dによって選択されたメモリ回路の上記ライ
ンの対応する画素の領域に格納され、次のラインを読み
取り、A/D変換を行なう際に、再び、補正値として読
み出され、A/D変換回路60に対する上限値(VR
T)に使用されると共に、該ラインでの各画素の白レベ
ルの補正に参照される。
【0084】当然、上記画像のあるラインをCCDアレ
イ436Aによりスキャンして各画素のアナログビデオ
信号を読み出す処理と、メモリ回路72−1,72−2
からの前回スキャンされたラインの白レベル値を読み出
す処理とは、CCDアレイ436Aにより画像をスキャ
ンするシフトパルスと同期しており、スキャンラインの
アドレスと、メモリ回路72−1,72−2の前述のア
ドレス(8k語からメモリ回路のアドレス)とは、1ア
ドレスのずれで同期していることになる。
【0085】さらに、この白レベル情報補正回路70で
は、例えば今まで白地の用紙を読み取っていたのに、次
からは下地色の異なる青焼きの用紙を読み取るような場
合は、MPU回路150からの指令信号(この信号は手
動命令又は自動命令を受けて出される)に基づき、A/
D変換回路60A,60Bへ与える白レべル値を変更す
る。このために、あるメモリ回路72−1(又は72−
2)に記憶されていた白レベル情報を取り出し、これを
レジスタ73−1(又は73−2)に記憶させた後、こ
のレジスタ73−1の出力を選択回路75aで選んで、
これをデータ変倍回路74でm倍する。この変倍率mは
MPU回路150からの命令により自在に変更できる。
このようにすれば、白レベルの補正の自由度を大きくで
きる。
【0086】そして、このデータ変倍回路74の出力
は、選択回路75bで選択されて、白レベルアルゴリズ
ム回路77で所要の処理を施されたのち、選択回路75
cによって、他方のメモリ回路72−2(又は72−
1)側に、この変倍された白レベルが記憶される。そし
て、この変倍された白レベルをA/D変換回路60の変
換基準として使用する。
【0087】なお、このときの図14の各部(図14の
(1)〜(8)参照及びメモリ回路のアウトプットイネ
ーブルOE,ライトイネーブルWE)の信号のタイミン
グチャートを示すと、図18のようになる。その後は、
この青焼きの用紙を使用している限り、白レベル情報を
m倍したデータをストアしているメモリ回路72−2
(又は72−1)からの白レベル情報を取り出し、今度
は選択回路75bにより、このメモリ回路72−2(又
は72−1)からの出力を白レベルアルゴリズム回路7
7へ入力して、この白レベル値が適正値となるように白
レベルアルゴリズム回路77で上記の処理を施し、白レ
ベルを更新していく。
【0088】これにより、白地の用紙を読み取っていた
のに、次からは青焼きの用紙を読み取るような場合で
も、十分に対応して、A/D変換を精度良く行なうこと
ができ、しかも、白レベルの補正回路を、ディジタル回
路で構成することにより、画像入力装置の、全回路中で
のアナログ部品,及び、印刷配線板のパターンを最小限
に減らすことができ、またディジタル処理による白レベ
ルの補正であるので、アナログコンパレータのように、
高域で発振するようなことがなく、動作の安定性、設計
の効率化、確実さを増すことができるという効果も得ら
れる。
【0089】さらに、白レベルアルゴリズム回路77と
して、図16に示すように、選択回路75bで選択され
たディジタル白レベル情報と光学式画像読み取りユニッ
ト410で得られたディジタルデータとを比較してこの
比較結果に応じてディジタルデータが所定値であること
を示す制御信号を出力する制御信号作成回路としてのビ
デオ信号比較器77cと、このビデオ信号比較器77c
からの制御信号がライン方向に連続して出力されている
回数を計数するカウント部(計数回路)77dと、カウ
ント部77dの計数値に応じて白レベル情報を補正する
白レベル情報補正回路としての加算値選択用マルチプレ
クサ77e,加算回路77fとをそなえたものとして構
成してもよい。
【0090】すなわち、この場合においても、A/D変
換回路60からのディジタル信号が、ビデオ信号比較器
77cでの、比較器(COMP)77c−0〜77c−
2に入力され、例えば、前述と同じ、3種類の出力(X
“FF”,X“F7〜FE”,X“F6”以下)信号に
分けられる動作は、上記図15で説明した動作と同じで
ある。
【0091】この場合の、ビデオ信号比較器77cで
の、各比較器(COMP)77c−0〜77c−2の出
力は、ゲート回路(G)77c−3〜77c−5を介し
て出力され、図示されている如くに、カウント部(Co
unt)77dに入力される。この場合、メモリ回路7
2−1又は72−2は、前回のスキャンで得られた、通
常の各画素の白レベルのディジタル値を格納しておくの
に必要な8ビット(W0〜W7)〔この8ビットは、前
述のA/D変換回路60から出力されるディジタル値
と、その際に使用した上限レベル信号より作成される、
次のラインに使用するべき新たな白レベル信号である〕
の情報の他に、例えば、上記カウント部(Count)
77dの4ビットの出力(Qa〜Qd)を、該ラインの
各ビットに対応して格納できるように構成されている。
【0092】カウント部(Count)77dには、前
述の比較器(COMP)(=FF?)77c−0の出力
信号が、カウントイネーブル(EN)端子に接続されて
いて、メモリ回路72−1,72−2に格納されている
前回のスキャンの際に得られた、各画素毎のカウント値
(Qa−Qd)をDa−Dd端子に入力し、該入力値
(Da−Dd)に対して、今回のスキャンでのA/D変
換回路60A,60Bの出力がX“FF”であって、上
記比較器(COMP)(=FF?)77c−0から一致
信号が出力され、該カウントイネーブル(EN)端子が
付勢されたとき、上記入力値(Da−Dd)をカウント
アップし、該カウントイネーブル(EN)端子が付勢さ
れていないときで、他の比較器(COMP)(=F7−
FE?,−F6?)77c−1,77c−2の出力信号
が付勢されているときには、該カウント部(Coun
t)77dのリセット端子(RST0,RST1)が付
勢されることにより、上記各画素毎のカウント値(Da
−Dd)がクリアされるように動作する。
【0093】即ち、カウント部(Count)77dで
は、CCDアレイ436Aのドット毎の、前回のスキャ
ナラインのカウント値(Qa−Qd)が、メモリ回路7
2−1,72−2の対応するアドレスからCCDアレイ
436Aをシフトするシフトパルスに同期して読み出さ
れ、カウント部(Count)77cの、上記Da−D
d端子にロードされ、各ドット毎に、白レベルであるこ
とを示すX“FF”が何ライン続いているかをカウント
するようになっており、該ドットのディジタル変換され
た値が、X“F7〜FE”,X“F6”以下のどちらか
になったとき、上記カウント部(Count)77cの
Da−Dd端子にロードされているドット対応のカウン
ト値はクリアされる。
【0094】図16における加算値選択用マルチプレク
サ(補正値変換回路)77eでは、上記カウント部(C
ount)77dの出力値をデコーダ(DEC)77g
でデコードした信号と、上記ビデオ信号比較器77cの
各比較器(COMP)77c−0,77c−1,77c
−2からゲート回路(G)77c−3,77c−4,7
7c−5を介して出力された信号α,β,γ(7)とに
基づいて、ゲート回路(DV)77e−0〜77e−4
の1つが選択され、メモリ回路72−1,72−2に記
憶されている前回のラインスキャンで得られたラインの
各画素毎の白レベル値に対する加算値(X“01”,X
“02”,X“04”)を選択する。
【0095】このデコード信号は、カウント値が
“1”、即ち、前回のスキャンで補正された白レベルが
X“FF”ではなく、今回のスキャンでの白レベルもX
“FF”であったことを意味しているとき“01”を出
力し、カウント値が“02”、即ち、前回のスキャンで
補正された白レベルがX“FF”であって、今回のスキ
ャンでの白レベルもX“FF”であったことを意味して
いるとき“02”を出力し、カウント値が“03”、即
ち、前前回のスキャンで補正された白レベルがX“F
F”であり、前回のスキャンで補正された白レベルもX
“FF”であり、今回のスキャンでの白レベルもX“F
F”であったことを意味しているとき“03”を出力す
る。
【0096】従って、カウント部(Count)77d
でのカウント値(Qa−Qd)が、例えば、上記の“0
1”であるときには、前回のスキャンでは、補正された
白レベル値がX“FF”ではなかったと認識して、上記
補正値変換回路77eのゲート回路(DV)77e−2
が選択されて、ゲート回路(G)77c−2のαが付勢
されることにより、該前回の白レベル値に対する補正値
を“+1”とし、加算回路77fで、上記補正値“+
1”を加算するように制御する。
【0097】同様にして、該カウント部(Count)
77dでのカウント値(Qa−Qd)が、例えば、上記
“02”であるときには、前回のスキャンでは、補正さ
れた白レベル値がX“FF”であって、続いて、今回の
スキャンでの該ドットの白レベルがX“FF”であった
と認識して、ゲート回路(DV)77e−3が選択され
て、ゲート回路(G)77e−3のαが付勢されること
により、該前回の白レベル値に対する補正値を“+2”
とするように制御する。
【0098】又、同様にして、該カウント部(Coun
t)77dでのカウント値(Qa−Qd)が、例えば、
上記“03”以上であるときには、前回のスキャンと、
更に、その前のスキャンから、補正された白レベル値と
して、X“FF”が続いており、今回スキャンでの該ド
ットの白レベルもX“FF”であったと認識して、ゲー
ト回路(DV)77e−4が選択されて、ゲート回路
(G)77e−4のαが付勢されることにより、該前回
の白レベル値に対する補正値を“+4”とするように制
御する。
【0099】その他の場合は、ビデオ信号比較器77c
の比較器(=F7−FE?)77c−1が出力される
か、或いは、比較器(−F6?)77c−2が出力され
るかにより、対応するゲート回路(DV)77e−0,
又は、77e−1が選択されて、ゲート回路(G)77
e−1,77e−0のβ,γ(7)が付勢されることに
より、前述の図15で説明したと同じ補正が行なわれ
る。
【0100】即ち、この例で示した制御方法では、ある
ドットでの各ラインでの白レベル値がX“FF”と続い
ているときには、急激な白の変化があったと認識して、
該急激な白の変化に対応して、加速的に白レベル値を上
げるような補正を行なうようにしたところが、特徴的な
点である。図17は、図16で説明した加算値選択用マ
ルチプレクサ77eと、加算器77fの部分を、例え
ば、読み取り専用メモリ(ROM)77hに置き換えた
ものである。即ち、上記カウント部(Count)77
dの出力値(4ビット)と、上記ビデオ信号比較器77
cの出力(3ビット)と、上記メモリ回路72−1,7
2−2の前回スキャンした時に得られた白レベル値(8
ビット)とをアドレスにして、ROM77h内に、予
め、計算されて格納されている白レベル値を出力させる
ようにしたものである。
【0101】このようにして出力された白レベル値は、
上記カウント部(Count)77dの値(Qa−Q
d)と値と共に、該当のドット位置に格納され、次のラ
インでのアナログ/ディジタル変換時の白レベル補正の
為の計算に使用される。そして、この場合(図16,図
17の場合)も、例えば今まで白地の用紙を読み取って
いたのに、次からは青焼きの用紙を読み取るような場
合、上記の場合と同様にして、MPU回路150からの
指令に基づき、白レベル情報補正回路70で、A/D変
換回路60へ与える白レベル値を変更する。すなわち、
あるメモリ回路72−1(又は72−2)に記憶されて
いた白レベル情報を取り出して、これをレジスタ73−
1(又は73−2)に記憶させたのち、このレジスタ7
3−1(又は73−2)の出力を選択回路75aで選ん
で、これをデータ変倍回路74でm倍する。そして、こ
のデータ変倍回路74の出力は、選択回路75bで選択
されて、白レベルアルゴリズム回路77で所要の処理を
施されたのち、選択回路75cによって、他方のメモリ
回路72−2(又は72−1)側に、この変倍された白
レベルが記憶され、そして、この変倍された白レベルが
A/D変換回路60の変換基準として使用されるのであ
る。
【0102】その後は、青焼きの用紙を使用している限
り、このメモリ回路72−2(又は72−1)からの白
レベルを取り出し、今度は選択回路75bにより、メモ
リ回路72−2(又は72−1)からの出力を白レベル
アルゴリズム回路77へ入力して、この白レベル値が適
正値となるように図16あるいは図17に示す白レベル
アルゴリズム回路77で上記の処理を施し、白レベルを
更新していく。
【0103】これにより、白地の用紙を読み取っていた
のに、次からは青焼きの用紙を読み取るような場合で
も、十分に対応して、A/D変換を精度良く行なうこと
ができ、しかも、白レベルの補正回路を、ディジタル回
路で構成することにより、画像入力装置の、全回路中で
のアナログ部品,及び、印刷配線板のパターンを最小限
に減らすことができ、またディジタル処理による白レベ
ルの補正であるので、アナログコンパレータのように、
高域で発振するようなことがなく、動作の安定性、設計
の効率化、確実さを増すことができるという効果も得ら
れるのである。
【0104】また、上記の場合、白レベル情報補正回路
77のディジタル回路部分は、通常の論理和,論理積ゲ
ート回路のみで構成できるので、容易に、高集積回路
(LSI)に含めることができる。さらに、図17の例
では、上記のように、図15で説明した加算値選択用マ
ルチプレクサ77eと、加算器77fの部分を、例え
ば、ROM77hに置き換えたものであるので、部品点
数を少なくすることができ、より、高密度実装が可能と
なる。
【0105】ところで、図14に示すものでは、白レベ
ル情報を記憶しておくために、複数(2つ)のメモリ回
路72−1,72−2を使用し、アドレスコントローラ
72bのチップセレクト機能を用いて、メモリ回路72
−1,72−2を使い分ける方式が採用されていたが、
その他、図19に示すように、1つのメモリ回路72を
使用し、アドレスコントローラ72bによって、アドレ
スを指定することにより、メモリ回路72の記憶領域7
2−11,72−12を使い分ける方式を採用してもよ
い。
【0106】この場合も、例えば今まで白地の用紙を読
み取っていたのに、次からは青焼きの用紙を読み取るよ
うな場合、上記の場合と同様にして、図19に示す白レ
ベル情報補正回路70で、A/D変換回路60へ与える
白レベル値を変更する。すなわち、メモリ回路72のあ
るメモリ領域72−11(又は72−12)に記憶され
ていた白レベル情報を取り出して、これをレジスタ73
に記憶させたのち、このレジスタ73の出力をデータ変
倍回路74でm倍する。そして、このデータ変倍回路7
4の出力は、選択回路75bで選択されて、白レベルア
ルゴリズム回路77(図15〜図17参照)で所要の処
理を施されたのち、他方のメモリ領域72−12(又は
72−11)側に、この変倍された白レベルが記憶さ
れ、そして、この変倍された白レベルがA/D変換回路
60の変換基準として使用されるのである。
【0107】その後は、青焼きの用紙を使用している限
り、このメモリ領域72−12(又は72−11)から
の白レベルを取り出し、今度は選択回路75bにより、
メモリ領域72−12(又は72−11)からの出力を
白レベルアルゴリズム回路77へ入力して、この白レベ
ル値が適正値となるように図15〜図17に示す白レベ
ルアルゴリズム回路77で上記の処理を施し、白レベル
を更新していくのである。
【0108】このようにして、この場合も、上述した実
施例で得られる効果ないし利点が得られるほか、1つの
メモリ回路72を使用し、アドレスコントローラ72B
によって、アドレスを指定することによって、メモリ回
路72の記憶領域72−11,72−12を使い分ける
ことにより、メモリ回路を独立に複数用意する必要がな
くなるので、取り扱いが簡単になる。
【0109】また、図20に示すように、光学式画像読
み取りユニット410で得られたデータに基づいてデー
タ変倍回路74で白レベル情報を変倍すべきかどうかを
判定し、この判定結果に基づき、選択回路75bの選択
切替を自動制御する切替制御回路78を設けるようにし
てもよい。すなわち、この切替制御回路78は、コンパ
レータ78a,78c,カウンタ78bをそなえてお
り、まず、コンパレータ78aにて、A/D変換回路6
0の出力と参照基準値設定手段78dからの参照基準値
とが比較され、A/D変換回路出力の方が参照基準値よ
り大きいと、カウンタ78bでカウントアップされ、更
にコンパレータ78cにて、カウンタ78bの出力とド
ット参照基準値設定手段78eからのドット参照基準値
とが比較され、もし、所定ライン数以上A/D変換回路
出力の方が参照基準値より大きいと、カウンタ78bの
出力がドット参照基準値より大きくなるので、コンパレ
ータ78cから選択回路75bをデータ変倍回路74側
にすべき信号が出される。これにより、選択回路75b
はデータ変倍回路74からの出力を選ぶため、白レベル
アルゴリズム回路77での変更よりも急激に白レベルが
変更される。そして、この変更は上記のごとく光学式画
像読み取りユニット410で得られたデータに基づいて
自動的に行なわれる。なお、選択回路75bをデータ変
倍回路74側に切り替えても、依然として所定ライン数
以上A/D変換回路出力の方が参照基準値より大きい場
合は、一旦変更された白レベルが更にデータ変倍回路7
4にて変更される。即ち、例えば2回変更されると、白
レベルはm2 倍になる。
【0110】なお、図20において、75eは選択回路
で、この選択回路75eは白レベルアルゴリズム回路7
7からの出力または所定値データ(最大値に相当するX
“FF”)のいずれかを選択するもので、初期化時に
は、所定値データが選択回路75eから出力されるよう
にし、その後は、白レベルアルゴリズム回路77からの
出力が取り出されるように、MPU回路150から制御
信号VABSを供給する。
【0111】このように、この図20に示す白レベル情
報補正回路70でも、上述した実施例で得られる効果な
いし利点が得られるほか、光学式画像読み取りユニット
410で得られたデータに基づいてデータ変倍回路74
で白レベル情報を変倍すべきかどうかを判定し、この判
定結果に基づき、選択回路75bの選択切替を自動制御
することにより、用紙が変わった場合にも、自動的に白
レベルの変更を速やかに行なうことができるのである。
【0112】なお、上記の例においては、画素毎に補正
する例で説明したが、これに限定されるものではなく、
例えば、ライン毎に補正するようにしてもよいことは言
うまでもないことである。また、A/D変換回路60で
ディジタル変換された画像信号は、前述のごとく、次の
画像処理、例えば、白,黒のコントラストを強調すると
いった強調処理とか、写真画像のような網点画像に対す
る「ディザ処理:2値化処理」のための画像処理部68
A,68Bに転送される。
【0113】(3−3)出力部及び出力制御回路の説明 各画像データ処理系D1,D2において、A/D変換回
路60A,60Bでディジタル化された情報が、画像処
理部68A,68Bで、強調処理や2値化処理を施され
たあとは、図2に示すように、出力部90へ送られ、こ
の出力部90から、用紙表データと用紙裏データとがホ
スト(図示せず)へ転送される。
【0114】この出力部90は、図21に示すように、
ラッチ回路91,DRAM(バッファ記憶装置)92,
裏面メモリ制御部93,リードデータバッファ94,裏
面タイミング生成部95,選択回路96をそなえて構成
されている。ここで、ラッチ回路91は、用紙表面デー
タを処理する画像データ処理系D1からの用紙表面デー
タVDAと表面タイミング信号VGA,HGA,VCL
KAをラッチして、このラッチ回路91に用紙表面デー
タ,表面タイミング信号がラッチされたことを出力制御
回路100へ通知するようになっている。なお、ラッチ
回路91としてフリップフロップが使用される。
【0115】また、タイミング信号VGAは水平方向
(ライン方向;主走査方向)ゲート信号、タイミング信
号HGAは垂直方向(用紙搬送方向;副走査方向)ゲー
ト信号であり、これらの信号によって、用紙表面の1ラ
イン中の画素1ビット分を抽出できる。さらに、タイミ
ング信号VCLKAは表面データ転送速度を規定するク
ロックである。
【0116】DRAM92は、用紙裏面データVDBを
格納するメモリ回路であり、このDRAM92への格納
及び読み出しの制御は裏面メモリ制御部93が行なう。
すなわち、この裏面メモリ制御部93はDMAC(ダイ
ナミックメモリアクセスコントロール)として構成され
ており、送られてくる用紙裏面データVDBをDRAM
92へ格納し、用紙表面データVDAが1枚分送られる
と、用紙裏面データVDBのDRAM92への格納の合
間をぬって、DRAM92から用紙裏面データVDBを
読み出す(この場合の読み出しは1ビット単位で読み出
す)ように制御するものである。
【0117】なお、後出し画像読み取りユニット414
からのデータについては、必ずしもDRAM92に用紙
1枚分の情報を全て記憶しておく必要はなく、実際は、
先出し画像読み取りユニット412からの用紙1枚分の
データ出力が終了しDRAM92内で記憶されている情
報の全てが送り出されるまでの間のデータを記憶してお
く。即ち、後出し画像読み取りユニットからのデータに
ついては、先出し画像読み取りユニットからの用紙1枚
分のデータ出力が終了して、その後、後出し画像読み取
りユニットからのデータをスルーで送り出せるようにな
るまでの間、記憶しておくのである。これにより、メモ
リ容量を少なくできる。
【0118】勿論、後出し画像読み取りユニット414
からのデータについては、DRAM92に用紙1枚分の
情報を全て記憶しておいてもよい。このようにすれば、
メモリ制御が簡単になる。リードデータバッファ94
は、用紙裏面データVDBのDRAM92への格納の合
間をぬって、DRAM92から部分的に読み出された用
紙裏面データVDBを一時的に格納して、送るためのま
とまったデータを作成するものである。このようにリー
ドデータバッファ94を設けることにより、DRAM9
2への書き込みを優先しながら、少しずつ読み出すこと
ができ、データ転送時間を短縮できる。
【0119】なお、DRAM92やリードデータバッフ
ァ94からデータを読み出す速度は書込み速度、即ち表
面データのホストへの転送速度の2倍となるように設定
されている。裏面タイミング生成部95は、裏面タイミ
ング信号VGB,HGB,VCLKBを生成するもの
で、この場合も、タイミング信号VGBは水平方向(ラ
イン方向;主走査方向)ゲート信号、タイミング信号H
GBは垂直方向(用紙搬送方向;副走査方向)ゲート信
号であり、これらの信号によって、用紙裏面の1ライン
中の画素1ビット分を抽出できる。さらに、タイミング
信号VCLKAは裏面データ転送速度を規定するクロッ
クであるが、この場合、裏面タイミング信号VCLKB
は表面タイミング信号VCLKAの2倍に設定されてい
る。これにより、DRAM92やリードデータバッファ
94からのデータ読み出し速度と相まって、裏面データ
は表面データに比べ2倍の速度で転送されることにな
る。
【0120】選択回路96は、出力制御回路100から
の制御信号を受けて、用紙表面データ及び用紙裏面デー
タを選択的に出力するものであるが、この場合は、用紙
表面データを1枚分転送したあとに、切り替わって、用
紙裏面データを1枚分転送するようになっている。な
お、出力制御回路100は、用紙先端検出情報に基づき
用紙表面データ側に切り替わり、用紙後端検出情報に基
づき用紙裏面データ側に切り替わるが、このような用紙
先端あるいは用紙後端の検出については、後述する。
【0121】これにより、出力部90には、第1光学式
画像読み取りユニット412又は第2光学式画像読み取
りユニット414のうち後から用紙画像情報を読み出す
後出し画像読み取りユニット(この例では第2光学式画
像読み取りユニット414)からのデータ(用紙裏デー
タ)を記憶する記憶手段(DRAM)92が設けられて
いることになる。
【0122】また、出力部90には、第1光学式画像読
み取りユニット412又は第2光学式画像読み取りユニ
ット414のうち先に用紙画像情報を読み出す先出し画
像読み取りユニット(この例では第1光学式画像読み取
りユニット412)からの用紙表面データをデータ転送
ラインを経て順次転送する第1データ転送手段(ラッチ
回路91,選択回路96)と、この第1データ転送手段
にて先出し画像読み取りユニット412からの用紙表面
データを転送した後に、記憶手段92に記憶されている
後出し画像読み取りユニット414からの用紙裏面デー
タを、第1データ転送手段にて転送するデータ転送速度
よりも高速な状態(この例では2倍の速度)で、データ
転送ラインを経て順次転送する第2データ転送手段(裏
面メモリ制御部93,裏面タイミング生成部95,選択
回路96)とが設けられていることになる。
【0123】また、記憶手段(DRAM)92へのデー
タの書込みの合間に記憶手段92から読み出される部分
用紙画像情報を記憶する補助記憶手段(リードデータバ
ッファ94)も設けられていることになる。なお、用紙
裏面データを、用紙表面データの2倍の速度で送るの
は、表面およひ裏面を読み取られた用紙40がその後ス
タック機構500へ吐き出されるまでに、用紙裏面デー
タをホスト側へ転送してしまいたいからである。これは
用紙がスタック機構500へ吐き出されると、次の用紙
の搬送が始まって、この用紙についてのデータ読み取り
が始まるからであり、別の言い方をすれば、次の用紙の
搬送が始まるまでに、裏面データの転送を終了しておき
たいから、用紙裏面データを用紙表面データの2倍の速
度で送るのである。従って、この2倍というのは画像読
み取り装置の用紙搬送路の長さや用紙搬送速度等によっ
て異なる可能性があることは言うまでもない。
【0124】従って、この出力部90では、図22に示
すような動作が行なわれる。すなわち、当初は、選択回
路96が用紙表面データ側に切り替わっているので、用
紙表面データがスルー転送されている(ステップA
1)。その後、信号VGAがネゲートになった、即ち、
表面データの転送が完了すると、ステップA2でYES
ルートをとって、選択回路96を用紙裏面データ側に切
り替える(ステップA3)。そして、ステップA4で、
リードデータバッファ94にデータをDRAM92から
読み出し、用紙裏面データを高速転送する(ステップA
5)。そして、この動作をDRAM(イメージセンサ)
92が空になるまで行なう(ステップA6)。
【0125】このような構成により、まず、第1光学式
画像読み取りユニット412又は第2光学式画像読み取
りユニット414のうち先に用紙画像情報を読み出す先
出し画像読み取りユニット412からのデータ(用紙表
面データ)についてデータ転送ラインを経て順次転送す
るとともに、第1光学式画像読み取りユニット412又
は第2光学式画像読み取りユニットのうち後から用紙画
像情報を読み出す後出し画像読み取りユニット414か
らのデータ(用紙裏面データ)については、これを一時
的にDRAM92に記憶しておき、先出し画像読み取り
ユニット412からのデータを転送した後に、記憶され
ている後出し画像読み取りユニット414からのデータ
を先出し画像読み取りユニットからのデータについての
転送速度よりも高速な状態でデータ転送ラインを経て順
次転送することが行なわれる。これにより、次のような
効果が得られる。
【0126】すなわち、先出し画像読み取りユニット4
12による画像読み取りが終了しないうちに、後出し画
像読み取りユニット414による画像読み取りが始まっ
ても、このオーバラップ時のデータを確実に保持してお
くことができ、しかも、転送が遅れる後出し画像読み取
りユニット414からのデータを速やかにホスト側へ転
送することができる。
【0127】従って、装置の小型,軽量化,コンパクト
化を図るために、用紙搬送路上に近接して画像読み取り
ユニット412,414を配設した場合でも、用紙がス
タック機構500に吐き出されるまでには、用紙の表裏
のデータをホスト側に転送することができる。これによ
り、装置の小型,軽量化,コンパクト化を図りながら、
高速連続給紙を行なっても、十分に用紙の表裏データを
読み取って、ホスト側へ転送することができるのであ
る。
【0128】ところで、出力制御回路100には、前述
のごとく、用紙先端情報を検出する用紙先端部検出回路
450と用紙後端情報を検出する用紙後端部検出回路4
51とが設けられている。ここで、用紙先端部検出回路
450及び用紙後端部検出回路451は、それぞれ同じ
回路構成をしており、図23に示すように、それぞれマ
グニチュードコンパレータ131,138,139,マ
ルチプレクサ132,レジスタ133,134,13
5,141,加算器136,137,ORゲート140
をそなえて構成されている。
【0129】このような構成により、画像読み取りユニ
ット412からのビデオ信号(用紙表面データ)が、マ
グニチュードコンパレータ131のA入力端へ入力され
て、このマグニチュードコンパレータ131で、画像読
み取りユニット412からのビデオ信号とB入力端から
入力されているレジスタ133の出力とが比較される。
このとき、もしビデオ信号の方が大きければ、このビデ
オ信号をマルチプレクサ132から出力して、レジスタ
133がラッチする。また、レジスタ133の出力の方
が大きければ、このレジスタ133の出力をマルチプレ
クサ132から出力して、レジスタ133がラッチす
る。このようにして、大小比較を繰り返し、このライン
の終わりには、このラインの最大値(ピーク値)がレジ
スタ133にラッチされる。
【0130】これにより、このマグニチュードコンパレ
ータ131,マルチプレクサ132,レジスタ133
で、光学式画像読み取りユニットからの画像信号に基づ
いて、用紙搬送方向と交叉する方向に沿う1ライン中の
ピーク値を検出する1ラインピーク値検出手段を構成す
ることがわかる。さらに、クロックBB(このクロック
BBは1ラインの終わりに1ラインあたり1回出され
る)は、レジスタ133にラッチされた1ライン中の最
大値(ピーク値)をレジスタ134にラッチさせ、また
これと同時に、その前のラインの最大値(ピーク値)を
レジスタ135にラッチさせる。これにより、レジスタ
133,134で、1ラインピーク値検出手段で検出さ
れた現ピーク値と、現ピーク値より以前に検出さた1ラ
イン中の過去ピーク値とを共にを記憶するシフトレジス
タを構成することになる。
【0131】また、レジスタ135は、1ラインピーク
値検出手段で検出された現ピーク値より以前に検出さた
1ライン中の過去ピーク値を記憶する記憶手段として構
成されることにもなる。その後は、レジスタ135から
の前のラインの最大値(ピーク値)に、加算器136で
+n(nは自然数)を加算するとともに、加算器137
で−nを加算する(nを減算する)。そして、加算器1
36の出力とレジスタ134からの現ラインの最大値
(ピーク値)とをマグニチュードコンパレータ138で
比較するとともに、加算器137の出力とレジスタ13
4からの現ラインの最大値(ピーク値)とをマグニチュ
ードコンパレータ139で比較する。
【0132】そして、今回の最大値が前のラインの最大
値にnを加えたものより大きいと、マグニチュードコン
パレータ138の出力が「1」になるとともに、今回の
最大値が前のラインの最大値からnを引いたものより小
さいと、マグニチュードコンパレータ139の出力が
「1」になるので、今回の最大値が、前のラインの最大
値にnを加えたものより大きいか、前のラインの最大値
からnを引いたものより小さいと、ORゲート140の
出力は「1」になる。
【0133】そして、このORゲート140の出力は、
バタツキを避けるためにクロックAA(このクロックA
Aは1ドットあたり1回出される)を受けて作動するレ
ジスタ141でラッチされて、このレジスタ141の出
力を用紙先端検出信号あるいは用紙後端検出信号とする
のである。そして、これらの用紙端部検出信号は、MP
U回路150の割り込み要求信号(IRQ)として使用
される。
【0134】これにより、マグニチュードコンパレータ
138,139で、1ラインピーク値検出手段で検出さ
れた現ピーク値と、記憶手段からの過去ピーク値とを比
較して、その比較結果を用紙端部検出信号として出力す
る比較手段を構成することがわかる。また、加算器13
6が、レジスタ(記憶手段)135からの過去ピーク値
に所定値(n)を加算する加算手段を構成し、マグニチ
ュードコンパレータ(比較手段)138が、1ラインピ
ーク値検出手段で検出された現ピーク値と、加算器13
6からの加算補正過去ピーク値とを比較して、その比較
結果を用紙端部検出信号として出力するように構成され
ていることになる。
【0135】さらに、加算器137が、レジスタ(記憶
手段)135からの過去ピーク値に所定値(n)を減算
する減算手段を構成し、マグニチュードコンパレータ
(比較手段)139が、1ラインピーク値検出手段で検
出された現ピーク値と、加算器137からの減算補正過
去ピーク値とを比較して、その比較結果を用紙端部検出
信号として出力するように構成されていることになる。
【0136】また、マグニチュードコンパレータ138
は、1ラインピーク値検出手段で検出された現ピーク値
と加算器(加算手段)136からの加算補正過去ピーク
値とを比較する第1比較手段を構成し、マグニチュード
コンパレータ139は、1ラインピーク値検出手段で検
出された現ピーク値と、加算器(減算手段)137から
の減算補正過去ピーク値とを比較する第2比較手段を構
成し、ORゲート140が、第1比較手段及び第2比較
手段の少なくとも一方から用紙端部検出信号が出力され
た場合にいずれの場合もこれを用紙端部検出信号として
出力する出力手段を構成する。
【0137】さらに、レジスタ141は、比較手段の出
力をラッチするラッチ手段を構成する。なお、図23に
おける各部の信号波形(タイムチャート)を示すと、図
24のようになる。このようにして、用紙の先端または
後端が検出されるが、用紙先端部検出回路450では、
先に検出されたものに基づいて、用紙の先端を検出し、
この用紙先端検出信号をMPU回路150が割り込み要
求信号(IRQ)信号として受けると、MPU回路15
0はこれに基づき用紙表面を読み取るべきコマンド信号
を出す。その結果として、選択回路96も用紙表面デー
タ側に切り替わる。
【0138】また、用紙後端部検出回路451では、2
回目に検出されたものに基づいて、用紙の後端を検出
し、この用紙後端検出信号をMPU回路150が割り込
み要求信号(IRQ)信号として受けると、MPU回路
150はこれに基づき用紙裏面を読み取るべきコマンド
信号を出す。その結果として、選択回路96も用紙裏面
データ側に切り替わるのである。
【0139】これにより、出力部90は、用紙端部検出
装置で検出された検出結果に基づいて、該光学式画像読
み取りユニットで得られた画像信号についての処理を施
す画像信号処理手段として構成されていることになる。
【0140】従って、このような回路構成の用紙先端部
検出回路450及び用紙後端部検出回路451を使用す
れば、共通の回路構成で、しかも簡素な構成で、用紙の
先端及び後端を確実に検出することができ、これにより
搬送されている用紙の種類にかかわらず、用紙表面デー
タ及び用紙裏面データの読み取りタイミイグあるいは読
み取り切替えタイミイグを的確に制御できるようにな
る。その結果、この画像読み取り装置に多種多用なサイ
ズの用紙を搬送して用紙内容を読み取ることも比較的簡
単に行なえるのである。
【0141】なお、図23のようにすれば、用紙の先端
も後端も検出することができるが、用紙40の下地が用
紙搬送路310に設けられた裏当て部材の色より明るい
場合において、用紙先端部を検出するだけであれば、加
算器137,マグニチュードコンパレータ139,OR
ゲート140を省略することができ、同様の場合におい
て、用紙後端部を検出するだけであれば、加算器13
6,マグニチュードコンパレータ138,ORゲート1
40を省略することができる。逆に、用紙40の下地が
用紙搬送路310に設けられた裏当て部材の色より暗い
場合において、用紙先端部を検出するだけであれば、加
算器136,マグニチュードコンパレータ138,OR
ゲート140を省略することができ、同様の場合におい
て、用紙後端部を検出するだけであれば、加算器13
7,マグニチュードコンパレータ139,ORゲート1
40を省略することができる。
【0142】(4)制御系の説明 (4−1)操作パネル 操作パネル920には、図31に示すように、電源入力
表示ランプ922A,読み取り可能表示ランプ922
B,チェックランプ922Cの表示ランプ類や、各種情
報を文字表示する液晶ディスプレイ922Dが設けられ
ている。液晶ディスプレイ922Dには、例えば操作入
力の情報や、エラーメッセージ等が適宜表示されるよう
になっている。
【0143】また、複数(ここでは、モード1とモード
2の2つ)の自動読み取りモードから1つを設定する挿
入モード選択手段としてのモード設定スイッチ924
A,924B,手挿入モードを設定する挿入モード選択
手段としての手挿入スイッチ924C,装置を起動させ
るスタートスイッチ924D,装置を停止させるストッ
プスイッチ924Eが設けられている。装置を起動させ
る際に、モード1,モード2,手挿入のいずれかを設定
したうえでスタートスイッチ924Dを操作することに
なる。
【0144】さらに、原稿サイズ入力スイッチ924
F,読み取り濃度設定スイッチ924G,読み取り密度
設定スイッチ924H,ランドスケープスイッチ924
J,中間調(ハーフトーン)設定スイッチ924K,原
稿選択スイッチ(用紙読み取り選択手段)924Lがそ
なえられている。原稿選択スイッチ924Lは、原稿の
両面の読み込みを行なうか、表面のみ又は裏面のみの片
面の読み込みを行なうかを設定しうるスイッチである。
【0145】(4−2)制御系統の構成 図3は、前述の各機構部分とこれを制御する制御部とを
模式的に示すブロック図であり、制御部930には、機
構部の機械的な作動を制御する制御回路を装備した機構
部制御手段932と、画像読み取り系の作動を制御する
制御回路を装備した画像読み取り系制御手段934とが
そなえられ、この画像読み取り系制御手段934には外
部電源を所要の電圧に変圧する電源調整部940A,9
40Bが接続される。
【0146】機構部制御手段932は、画像読み取り系
制御手段934を通じた指令信号や機構部側の各センサ
類からの検出情報にしたがって、搬送系(即ち、給紙機
構200,用紙搬送機構300,用紙スタック機構50
0等)やランプユニットのヒータや蛍光灯のインバータ
の作動を制御する。また、制御部自体の冷却ファン93
6の作動も制御する。前述の給紙ホッパ位置制御手段
(モータ制御手段)280や給紙ローラ駆動機構制御手
段としてのピッククラッチ制御手段250や分離クラッ
チ制御手段858やローラ駆動機構制御手段350は、
この機構部制御手段932にそなえられる。
【0147】画像読み取り系制御手段934は、操作パ
ネル920の設定情報や機構部制御手段932からの情
報に基づいて、第1光学式画像読み取りユニット412
及び第2光学式画像読み取りユニット414の各CCD
ドライバユニット,ビデオ回路や裏面読み取りボード9
44の作動の制御、及び、出力用インターフェース93
8への出力を制御する。前述の画像情報取出制御手段4
40,用紙先端部検出回路450,用紙後端部検出回路
451,判別マーク画像消去手段460はこのような画
像読み取り系制御手段934にそなえられる。
【0148】また、図7に示すように、用紙搬送路31
0の終端部の近くに、エンドーサ(裏書きプリンタ)9
42が設けられる場合には、図3に示すように、このプ
リンタ942のドライバも画像読み取り系制御手段93
4を通じて制御され、その他、拡張メモリボードや補助
プリント板(IPC−2)が設けられる場合も、これら
は画像読み取り系制御手段934を通じて制御される。
【0149】(4−3)動作説明 ホッパモータ242,ピッククラッチ238,分離クラ
ッチ854,搬送モータ342の作動、及び、画像情報
取出制御手段440による制御は、例えば図25〜30
のタイムチャートに示すようにして行なわれる。まず、
ホッパモータ242の制御について説明すると、制御開
始時には、図25に示すように、初期化モードの制御が
行なわれる。つまり、例えば装置の電源入力等の装置の
作動開始指令(即ち、制御開始指令)に呼応して、ホッ
パモータ242がホッパテーブル212を下げる方向へ
回動する。そして、ホッパテーブル212が最下位置に
達するとボトムセンサ622がオフ(オープン)からオ
ン(クローズ)に切り替わり、ホッパモータ242はこ
のボトムセンサ622の検出信号を受けて停止する。勿
論、制御開始指令時に、既にホッパテーブル212が最
下位置にありボトムセンサ622がオン(クローズ)で
あれば、この制御は行なわない。
【0150】この後のホッパモータ242の制御は、設
定されたスイッチの情報に応じて、自動読み取りモード
と手挿入モードとに分けられる。ホッパテーブル212
内に用紙40をセットされ、自動読み取りモードのスイ
ッチ操作(スタートボタン押下操作)が行なわれると、
図26に示すように、ホッパモータ242がホッパテー
ブル212を上げる方向へ回動する。そして、ホッパテ
ーブル212内の用紙の上端高さがホッパテーブル21
2の最下位置に対応した状態(ボトム位置)から上昇し
ていき、ホッパエンプティセンサ610をオン(紙有
り)となり、規定高さに達すると、給紙センサ612が
オン(紙有り)となる。
【0151】給紙センサ612がオンになってから、さ
らにややホッパテーブル212を上げたところで、ホッ
パモータ242が停止する。この後は、給紙及び搬送の
操作が行なわれながら画像読み取りが実行されるが、こ
の過程で、用紙40が給紙されていくにしたがって、用
紙の上端高さが減少していくので、やがて給紙センサ6
12がオフとなり、これに応じて、再びホッパモータ2
42がホッパテーブル212を上げる方向へ回動する。
【0152】そして、ホッパテーブル212内の用紙の
上端高さが再び上昇していき、規定高さに達して、給紙
センサ612がオン(紙有り)とする。このような動作
が、繰り返されながら、用紙の上端高さが常に一定範囲
内に制御されながら、給紙及び搬送を行ないながらの画
像読み取りの動作が実行される。一方、手挿入モードの
スイッチ操作(手挿入ボタン押下操作)が行なわれる
と、図27に示すように、ホッパモータ242がホッパ
テーブル212を上げる方向へ回動する。そして、ホッ
パテーブル212が上昇していきその上端高さが規定高
さに達すると、給紙センサ612がオン(紙有り)とな
る。給紙センサ612がオンになってから、さらにやや
ホッパテーブル212を上げたところで、ホッパモータ
242が停止する。この後は、ホッパモータ242は停
止して、ホッパテーブル212はこの状態を保持する。
そして、ホッパエンプティセンサ610をオン・オフか
らもわかるように、用紙の手挿入が行なわれる。
【0153】つぎに、ピッククラッチ238,分離クラ
ッチ854,搬送モータ342の作動、及び、画像情報
取出制御手段440による制御についてホッパモータ2
42の動きとともに説明すると、図28に示すように、
給紙ホッパ210内に用紙40をセットして画像読み取
りの開始を指示するスタートコマンドが発せられる(時
点T1)。この初期段階では、給紙ホッパ210が給紙
位置になっていないので給紙センサ612はオフになっ
ている。また、ホッパエンプティセンサ610も用紙無
しの状態となっている。
【0154】給紙センサ612がオフなので、ホッパモ
ータ242が作動して、給紙ホッパ210を給紙位置ま
で上昇させる(時点T2)。これで、給紙センサ612
がオンになるので、ホッパモータ242は停止し、ピッ
ククラッチ238,分離クラッチ854がオンに結合さ
れる。この後、これらのクラッチ238,854が確実
に結合されるまでの僅かなタイムラグ(この例では30
ms)をおいて(時点T3)、搬送モータ342が起動す
る。この搬送モータ342の作動により、ピッククラッ
チ238及び分離クラッチ854を介してピックローラ
220及び分離ローラ820が回動して、1枚目の用紙
を搬送する。
【0155】搬送モータ342は、速度V1 (例えば、
12〜13cm/s)の低速モードと速度V2 (例えば、約
50cm/s)の高速モードとこれらの中間的な速度の車速
モード(中速モード)とを設定することができ、給紙開
始時の1枚目の用紙については、まず、低速モードで作
動する。したがって、ピックローラ220及び分離ロー
ラ820の搬送速度も低速となる。
【0156】この搬送中の用紙の先端が搬送センサ61
4を通過すると搬送センサ614がこれを検知してオン
となり(時点T4)、ピッククラッチ238がオフに結
合解除される。この時点では、用紙は既に分離ローラ8
20で駆動できる位置にあり、用紙は、この後この分離
ローラ820により駆動される。ついで、この搬送中の
用紙の先端が搬送センサ616を通過すると搬送センサ
616がこれを検知してオンとなり(時点T5)、分離
クラッチ854がオフに結合解除される。この時点で
は、用紙は既に搬送ローラ320で駆動できる位置にあ
り、用紙は、この後この搬送ローラ320によって駆動
され、さらに、これに連続する搬送ローラ322〜32
8によって駆動される。この時点T5では、まだ、搬送
モータ342が低速モードであるため、搬送ローラ32
0自体の搬送速度は低速である。
【0157】また、この搬送センサ616は読み取りタ
イミングを検出するセンサでもあり、この搬送センサ6
16で用紙の通過が検出されるとこれに基づいてリード
コマンドが発せられる(時点T6)。このリードコマン
ドを受けると、搬送モータ342が低速モード(速度V
1 )から高速モード(速度V2 )に達するように加速し
ていく。したがって、搬送ローラ320〜328の回転
速度、即ち、搬送速度も同時に加速していって高速搬送
に移行する。
【0158】そして、用紙先端が搬送センサ616を通
過してから、所定の時間t3 を経過した時点T7で、用
紙の表の情報を読み取る第1光学式画像読み取りユニッ
ト412を読み取り状態とし、用紙先端が搬送センサ6
16を通過してから、所定の時間t4 を経過した時点T
8で、用紙の裏の情報を読み取る第2光学式画像読み取
りユニット414を読み取り状態とする。具体的には、
各ビデオ基板438のビデオゲート(図示略)をオン状
態とする。
【0159】なお、上記の所定の時間t3 ,t4 は、用
紙が搬送センサ616から各読み取り点412A,41
4Aまで用紙が通過する時間であり、搬送センサ616
から各読み取り点412A,414Aまで距離L1 ,L
2 とこの時の搬送ローラ320による搬送速度V2 とか
ら、次式で与えられる。 t3 =L1 /V2 ,t4 =L2 /V2 この画像読み取りの途中で(時点T9,T10)、搬送
センサ614,616を用紙後端が通過することで、搬
送センサ614,616はオンからオフへと切り替わ
る。
【0160】そして、各画像読み取りユニット412,
414では、それぞれ画像読み取りに要する時間t5
経過したところ(時点T11,T12)で、ビデオゲー
トをオンからオフへと切り替えて、読み取りを完了する
(Read Complete )。なお、この時間t5 は読み取りラ
イン数と積分時間との積(t5 =読み取りライン数×積
分時間)として与えられる。
【0161】このようにして、1枚目の用紙は搬送ロー
ラ320〜328により高速モードで駆動されながら、
この途中で画像読み取りユニット412,414で表面
及び裏面の画像読み取りを行なわれて、搬送ローラ32
8及び用紙吐出しローラから用紙スタッカ510へスタ
ックされていく。この1枚目の用紙の読み取りを完了す
ると、この直後にスタートコマンドが発せられ、これに
呼応して、2枚目の用紙の搬送及び読み取りが行なわれ
る。この2枚目以降については、図29に示すように動
作する。
【0162】つまり、この例では、スタートコマンドの
指令時(時点T13)と同時に、給紙ホッパ210が給
紙位置にある(即ち、給紙センサ612がオンである)
ので、スタートコマンドの指令と同時に、ピッククラッ
チ238,分離クラッチ854がオンに結合される。搬
送モータ342は高速モードで作動し続けているので、
クラッチ238,854の結合により、ピックローラ2
20及び分離ローラ820が比較的高速で回動して、2
枚目の用紙を搬送する。勿論、この時には、搬送ローラ
320〜328も搬送モータ342とともに高速で回動
している。
【0163】そして、これ以降は、1枚目の用紙とほぼ
同様に、この2枚目の用紙の搬送及び読み取りが行なわ
れるが、この2枚目以降の用紙については、搬送モータ
342がはじめから高速モードで作動しているため、用
紙の駆動の主体を分離ローラ820から搬送ローラ32
0に渡す時点で一時的に搬送モータ342の速度を低減
制御している点が異なっている。
【0164】つまり、ピックローラ220及び分離ロー
ラ820が比較的高速で給紙・搬送された2枚目の用紙
の先端が、搬送センサ614を通過すると搬送センサ6
14がこれを検知してオンとなり(時点T15)、ピッ
ククラッチ238がオフに結合解除され、用紙は、この
後分離ローラ820により駆動される。さらに、この2
枚目の用紙の先端が搬送センサ616を通過すると搬送
センサ616がこれを検知してオンとなり(時点T1
9)、分離クラッチ854がオフに結合解除されるが、
この時点T19の前後(時点T17〜時点T20の
間)、搬送モータ342が高速モードから中速モードに
一時的に速度を抑えられる。
【0165】このような速度抑制制御は、搬送センサ6
14がオンになってから所要時間が経過した時点T16
(用紙の先端が搬送センサ616を通過するよりも前の
時点)で開始して、速度が中速に低下した時点T17か
ら所定時間(例えば50ms)経過した時点T20までこ
の速度をホールドすることにより行なう。この速度抑制
制御により、用紙の駆動主体が分離ローラ820から搬
送ローラ320に切り替わりの際に、搬送ローラ320
及び搬送ローラ320の搬送速度が抑制されて、分離ロ
ーラ820から搬送ローラ320への切替が滑らかに行
なわれ、用紙のジャム等のトラブルの原因が低減する。
【0166】また、この間にリードコマンドが発せられ
(時点T18)、1枚目の場合と同様に、用紙先端が搬
送センサ616を通過してから、所定の時間t3 を経過
した時点T21で、用紙の表の情報を読み取る第1光学
式画像読み取りユニット412を読み取り状態とし、用
紙先端が搬送センサ616を通過してから、所定の時間
4 を経過した時点T22で、用紙の裏の情報を読み取
る第2光学式画像読み取りユニット414を読み取り状
態とする。具体的には、各ビデオ基板438のビデオゲ
ート(図示略)をオン状態とする。なお、上記の所定の
時間t3 ,t4は、前述と同様に与えられる。
【0167】この画像読み取りの途中で(時点T23,
T24)、搬送センサ614,616を用紙後端が通過
することで、搬送センサ614,616はオンからオフ
へと切り替わる。そして、各画像読み取りユニット41
2,414では、それぞれ画像読み取りに要する時間t
5 が経過したところで、ビデオゲートをオンからオフへ
と切り替えて、読み取りを完了する(Read Complete
)。なお、この時間t5 も前述と同様に与えられる。
【0168】このようにして、2枚目以降の用紙は搬送
ローラ320〜328により高速モードで駆動されなが
ら、この途中で画像読み取りユニット412,414で
表面及び裏面の画像読み取りを行なわれて、搬送ローラ
328及び用紙吐出しローラから用紙スタッカ510へ
スタックされていく。また、この途中で、給紙ホッパ2
10内の用紙40の減少で給紙センサ612がオフにな
ると(図29中の時点T14)、給紙ローラ220,分
離ローラ820の作動や搬送モータ342の速度抑制制
御が終わった時点(T27)で、ホッパモータ242を
作動させ、給紙ホッパ210を給紙位置まで上昇させる
(時点T2)。このような給紙ホッパ210の高さ制御
は、給紙・搬送を行ないながら、用紙40の減少で給紙
センサ612がオフなる毎に行なわれる。
【0169】そして、給紙ホッパ210内の用紙40が
減少して、給紙ホッパ210内のが空になると、図30
に示すように、ホッパエンプティセンサ610がオフ
(用紙有り)からオン(用紙無し)に切り替わり(時点
T28)、次いで、搬送センサ616がオン(用紙通過
中)オフ(用紙通過完了)に切り替わる(時点T2
9)。この後、搬送路下流の第2光学式画像読み取りユ
ニット414のビデオゲートがオンからオフへと切り替
わり、同時にリードコマンドもオンからオフへと切り替
わって(時点T30)、さらに、排出センサ618がオ
ン(用紙通過中)オフ(用紙通過完了)に切り替わる
(時点T31)。搬送モータ342は、この排出センサ
618がオフに切り替わってから、所定時間t8 経過後
に、給電オフの停止状態とされる。この所定時間t
8 は、用紙40が排出センサ618からスタッカ500
まで搬送される時間に相当する。
【0170】なお、用紙の片面のみの画像読み取りにつ
いては、例えば用紙の表のみの読み取りを行なう場合に
は、図28,29の画像読み取りユニット412のビデ
オゲートの読み取り読み取りを終えたところで、読み取
り完了(Read Complete )とし、速やかに次の制御に進
む。このようにして、用紙の搬送及び画像読み取りが、
ホッパエンプティセンサ610,給紙センサ612,搬
送センサ614,616,排出センサ618に基づいて
行なわれるので、画像の読み取り動作を用紙の搬送状態
に応じて適切に行なえ、高速な画像読み取りに好適であ
る。また、万一、用紙搬送路の途中で用紙ジャム(紙詰
まり)が生じた場合にも、これを速やかに検出しなが
ら、装置の動作停止を速やかに実行できる。
【0171】また、ローラ駆動機構制御手段350及び
画像情報取出制御手段440による制御タイミングが同
期されるので、画像読み取りの処理速度を高速化した場
合にも、用紙搬送動作と画像読み取り動作とを確実に行
なえる。また、第1光学式画像読み取りユニット412
で用紙40の表面情報の読み取りを光学的に行ない、第
2光学式画像読み取りユニット414で用紙40の裏面
情報の読み取りを行なうので、この点からも、用紙の両
面の画像情報の読み取りを速やかに行なえるようにな
り、両面原稿の処理速度が大幅に向上する。
【0172】また、本画像読み取り装置では、その構造
的な特徴から以下のような作用及び効果を得ることがで
きる。つまり、給紙機構200に続く用紙搬送路310
は、水平な搬送路をそなえることなく、傾斜搬送路31
2と用紙反転用搬送路314とから構成されるので、用
紙搬送路310に要する奥行きスペースが縮小され、装
置を小型化できる効果がある。また、ホッパ機構200
からスタッカ機構300までの用紙搬送を速やかに行な
うことができ、高速で画像読み取りを行なうことができ
る利点がある。勿論、このスペース縮小により、用紙ホ
ッパや用紙スタッカを大きなものにでき、大型用紙の読
み取りにも対処しやすい。
【0173】ところで、画像読み取りユニット412,
414におけるCCDアレイ436AA,436ABか
らのアナログビデオ信号は、図2に示すように、増幅回
路64A,64Bで増幅され、この出力のうち、例えば
CCDアレイ436AA,436ABの感光部がマスク
されている部分(ビット)のアナログビデオ信号を、黒
レベル設定回路(サンプルホールド回路)71A,71
Bにてサンプルホールドして、黒レベルの基準信号とし
て、A/D変換回路60A,60Bの下限側(VRB)
に接続する。白レベルの基準信号は、メモリ回路72−
1又は72−2に格納されている前回のスキャンで得ら
れた各ラインの各ビットの白レベル値をD/A変換回路
62A,62Bでアナログ信号に変換したものを使用
し、A/D変換回路60A,60Bの上限側(VRT)
に接続する。
【0174】これにより、A/D変換回路60A,60
Bは、白の基準レベル(VRT)と、黒の基準レベル
(VRB)との間を、256階調の多値のディジタル信
号に変換した信号を出力するが、このとき、白の基準レ
ベルは、前回の画像をスキャンしたときに得られた白レ
ベルに対応して生成した白レベルのアナログ値を使用
し、黒の基準レベルは、CCDアレイ436AA,43
6ABの感光部がマスクされているドットのアナログ値
を使用する。
【0175】なお、このとき、例えば今まで白地の用紙
を読み取っていたのに、次からは青焼きの用紙を読み取
るような場合は、MPU回路150からの指令に基づ
き、白レベル情報補正回路70で、A/D変換回路60
へ与える白レベル値を変更する。即ち図14〜図20に
示すように、あるメモリ回路72−1(又は72−2)
あるいは記憶領域72−11(又は72−12)に記憶
されていた白レベル情報を取り出し、これをレジスタ7
3−1(又は73−2)又は73に記憶させた後、この
レジスタ73−1(又は73−2)又は73の出力をデ
ータ変倍回路74でm倍する。更にこのデータ変倍回路
74の出力は、選択回路75bで選択されて、白レベル
アルゴリズム回路77で所要の処理を施されたのち、選
択回路75cによって、他方のメモリ回路72−2(又
は72−1)あるいは記憶領域72−12(又は72−
11)側に、この変倍された白レベルが記憶され、この
変倍された白レベルがA/D変換回路60の変換基準と
して使用されるのである。
【0176】その後は、青焼きの用紙を使用している限
り、このメモリ回路72−2(又は72−1)あるいは
記憶領域72−12(又は72−11)からの白レベル
を取り出し、今度は選択回路75bにより、メモリ回路
72−2(又は72−1)あるいは記憶領域72−12
(又は72−11)からの出力を白レベルアルゴリズム
回路77へ入力して、この白レベル値が適正値となるよ
うに白レベルアルゴリズム回路77で上記の処理を施
し、白レベルを更新していく。
【0177】これにより、白地の用紙を読み取っていた
のに、次からは青焼きの用紙を読み取るような場合で
も、十分に対応して、A/D変換を精度良く行なうこと
ができる。そして、A/D変換回路60A,60Bでデ
ィジタル変換された画像信号は、前述のごとく、次の画
像処理、例えば、白,黒のコントラストを強調するとい
った強調処理とか、写真画像のような網点画像に対する
「ディザ処理:2値化処理」のための画像処理部68
A,68Bに転送される。
【0178】さらに、各画像データ処理系D1,D2に
おいて、A/D変換回路60A,60Bでディジタル化
された情報が、画像処理部68A,68Bで、強調処理
や2値化処理を施されたあとは、図2に示すように、出
力部90へ送られ、この出力部90から、用紙表データ
と用紙裏データとがホスト(図示せず)へ転送される。
【0179】この転送に際しては、まず、第1光学式画
像読み取りユニット412又は第2光学式画像読み取り
ユニット414のうち先に用紙画像情報を読み出す先出
し画像読み取りユニット412からのデータ(用紙表面
データ)についてデータ転送ラインを経て順次転送する
とともに、第1光学式画像読み取りユニット412又は
第2光学式画像読み取りユニットのうち後から用紙画像
情報を読み出す後出し画像読み取りユニット414から
のデータ(用紙裏面データ)については、これを一時的
にDRAM92に記憶しておき、先出し画像読み取りユ
ニット412からのデータを転送した後に、記憶されて
いる後出し画像読み取りユニット414からのデータを
先出し画像読み取りユニットからのデータについての転
送速度よりも高速な状態でデータ転送ラインを経て順次
転送することが行なわれる。
【0180】これにより、先出し画像読み取りユニット
412による画像読み取りが終了しないうちに、後出し
画像読み取りユニット414による画像読み取りが始ま
っても、このオーバラップ時のデータを確実に保持して
おくことができ、しかも、転送が遅れる後出し画像読み
取りユニット414からのデータを速やかにホスト側へ
転送することができる。
【0181】従って、装置の小型,軽量化,コンパクト
化を図るために、用紙搬送路上に近接して画像読み取り
ユニット412,414を配設した場合でも、用紙がス
タック機構500に吐き出されるまでには、用紙の表裏
のデータをホスト側に転送することができる。これによ
り、装置の小型,軽量化,コンパクト化を図りながら、
高速連続給紙を行なっても、十分に用紙の表裏データを
読み取って、ホスト側へ転送することができるのであ
る。
【0182】このとき、用紙先端部検出回路450で
は、先に検出されたものに基づいて、用紙の先端を検出
し、この用紙先端検出信号をMPU回路150が割り込
み要求信号(IRQ)信号として受けると、MPU回路
150はこれに基づき用紙表面を読み取るべきコマンド
信号を出す。その結果として、選択回路96も用紙表面
データ側に切り替わる。
【0183】また、用紙後端部検出回路451では、2
回目に検出されたものに基づいて、用紙の後端を検出
し、この用紙後端検出信号をMPU回路150が割り込
み要求信号(IRQ)信号として受けると、MPU回路
150はこれに基づき用紙裏面を読み取るべきコマンド
信号を出す。その結果として、選択回路96も用紙裏面
データ側に切り替わるのである。
【0184】このような回路構成の用紙先端部検出回路
450及び用紙後端部検出回路451を使用すれば、共
通の回路構成で、しかも簡素な構成で、用紙の先端及び
後端を確実に検出することができ、これにより搬送され
ている用紙の種類にかかわらず、用紙表面データ及び用
紙裏面データの読み取りタイミイグあるいは読み取り切
替えタイミイグを的確に制御できるようになる。その結
果、この画像読み取り装置に多種多用なサイズの用紙を
搬送して用紙内容を読み取ることも比較的簡単に行なえ
るのである。
【0185】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
次のような効果ないし利点がある。 (1)白レベル情報補正装置が、変換基準の指針として
使用すべき複数の白レベル情報を記憶しうる複数の記憶
手段と、記憶手段からの白レベル情報に所望の係数を掛
けてデータを変倍するデータ変倍手段と、データ変倍手
段で変倍された白レベル情報を上記複数の記憶手段のう
ちの所要の記憶手段に更新記憶させるデータ書込み制御
手段とをそなえて構成されているので、例えば白地の用
紙を読み取っていたのに、次からは青焼きの用紙を読み
取るような場合でも、十分に対応して、画像データのA
/D変換を精度良く行なうことができる(請求項1,1
0)。
【0186】(2)各記憶手段が、それぞれ変換基準の
指針として使用すべき複数の白レベル情報を記憶しうる
相互に独立したメモリ回路で構成されているので(請求
項2)、白レベル情報の管理が容易になる。 (3)1つのメモリ回路における複数の記憶領域が、変
換基準の指針として使用すべき複数の白レベル情報を記
憶しうる複数の記憶手段として構成されているので、メ
モリ回路を独立に複数用意する必要がなくなり、取り扱
いが簡単になる(請求項3)。
【0187】(4)データ変倍手段での変倍率を可変に
することもでき、このようにすれば、白レベルの補正の
自由度が大きくなる(請求項4)。 (5)データ書込み制御手段が、データ変倍手段で変倍
された白レベル情報を上記複数の記憶手段のうちの所要
の記憶手段に更新記憶させるための選択手段をそなえて
いるので、複数の記憶手段のうちの所要の記憶手段への
更新記憶を容易確実に行なえる(請求項5)。
【0188】(6)データ書込み制御手段が、データ変
倍手段で変倍された白レベル情報または該記憶手段から
の白レベル情報を選択的に出力する第1選択手段と、該
第1選択手段で選択された白レベル情報と、該光学式画
像読み取りユニットで得られたデータとを比較して、こ
の比較結果に応じて、該白レベル情報を補正する白レベ
ルアルゴリズム回路と、白レベルアルゴリズム回路の出
力を上記複数の記憶手段のうちの所要の記憶手段に更新
記憶させるための第2選択手段とをそなえて構成されて
いるので、同一下地の用紙間においても、白レベルを補
正することができる(請求項6)。
【0189】(7)光学式画像読み取りユニットで得ら
れたデータに基づいて該データ変倍手段で白レベル情報
を変倍すべきかどうかを判定し、この判定結果に基づ
き、該第1選択手段の選択切替を自動制御する切替制御
手段が設けられているので、用紙が変わった場合にも、
自動的に白レベルの変更を速やかに行なうことができる
(請求項7)。
【0190】(8)白レベルアルゴリズム回路が、第1
選択手段で選択されたディジタル白レベル情報と、該光
学式画像読み取りユニットで得られたディジタルデータ
とを比較するディジタル比較回路と、ディジタル比較回
路での比較結果に応じて、該白レベル情報を補正する白
レベル情報補正回路とをそなえてたディジタル回路で構
成することにより(請求項8)、画像入力装置の、全回
路中でのアナログ部品,及び、印刷配線板のパターンを
最小限に減らすことができ、またディジタル処理による
白レベルの補正であるので、アナログコンパレータのよ
うに、高域で発振するようなことがなく、動作の安定
性、設計の効率化、確実さを増すことができるという効
果も得られるのである。また、この場合、白レベル情報
補正回路のディジタル回路部分は、通常の論理和,論理
積ゲート回路のみで構成できるので、容易に、高集積回
路(LSI)に含めることができる。
【0191】(9)白レベルアルゴリズム回路が、第1
選択手段で選択されたディジタル白レベル情報と、該光
学式画像読み取りユニットで得られたディジタルデータ
とを比較して、この比較結果に応じて、該ディジタルデ
ータが所定値であることを示す制御信号を出力する制御
信号作成回路と、該制御信号作成回路からの制御信号が
ライン方向に連続して出力されている回数を計数する計
数回路と、該計数回路の計数値に応じて、該白レベル情
報を補正する白レベル情報補正回路とをそなえて構成さ
れているので(請求項9)、請求項8記載のものと同様
に、画像入力装置の、全回路中でのアナログ部品,及
び、印刷配線板のパターンを最小限に減らすことがで
き、またディジタル処理による白レベルの補正であるた
め、アナログコンパレータのように、高域で発振するよ
うなことがなく、動作の安定性、設計の効率化、確実さ
を増すことができるという効果も得られるほか、白レベ
ル情報補正回路のディジタル回路部分は、通常の論理
和,論理積ゲート回路のみで構成できるので、容易に、
高集積回路(LSI)に含めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理ブロック図である。
【図2】本発明の実施例にかかる画像データ処理系を示
すブロック図である。
【図3】本発明の実施例にかかる制御系の構成を模式的
に示すブロック図である。
【図4】本発明の実施例を示す模式的な側断面図であ
る。
【図5】本発明の実施例の装置外形を示す斜視図であ
る。
【図6】本発明の実施例の装置外形を示す模式的な側面
図である。
【図7】本発明の実施例の要部配置を側面視状態で模式
的に示す構成図である。
【図8】本発明の実施例の駆動系を模式的に示す分解斜
視図である。
【図9】本発明の実施例の駆動系を側面視状態で模式的
に示す構成図である。
【図10】本発明の実施例の駆動系を平面状に模式化し
て示す構成図である。
【図11】(A),(B)は本発明の実施例の用紙搬送
系を模式化して示す構成図である。
【図12】本発明の実施例の光学式画像読み取り機構の
構成を模式的に示す図である。
【図13】本発明の実施例の光学式画像読み取り機構の
構成を模式的に示す図である。
【図14】本発明の実施例の白レベル情報補正装置及び
その周辺関連部の構成を示すブロック図である。
【図15】本発明の実施例の白レベルアルゴリズム回路
を示すブロック図である。
【図16】本発明の実施例の白レベルアルゴリズム回路
の他の例を示すブロック図である。
【図17】本発明の実施例の白レベルアルゴリズム回路
の更に他の例を示すブロック図である。
【図18】本発明の実施例の白レベル情報補正装置の動
作を説明するタイムチャートである。
【図19】他の白レベル情報補正装置及びその周辺関連
部の構成を示すブロック図である。
【図20】更に他の白レベル情報補正装置及びその周辺
関連部の構成を示すブロック図である。
【図21】本発明の実施例の出力部及び出力制御回路の
構成を示すブロック図である。
【図22】本発明の実施例の出力部及び出力制御回路で
の作用を説明するフローチャートである。
【図23】本発明の実施例の原稿端部検出回路の構成を
示すブロック図である。
【図24】本発明の実施例の原稿端部検出回路での作用
を説明するタイムチャートである。
【図25】本発明の実施例のホッパ系の初期化動作を示
すシーケンス図である。
【図26】本発明の実施例のホッパ系の自動読み取りモ
ードにおける動作を示すシーケンス図である。
【図27】本発明の実施例のホッパ系の手挿入モードに
おける動作を示すシーケンス図である。
【図28】本発明の実施例の搬送系の動作を示すシーケ
ンス図である。
【図29】本発明の実施例の搬送系の動作を示すシーケ
ンス図である。
【図30】本発明の実施例の搬送系の動作を示すシーケ
ンス図である。
【図31】本発明の実施例の操作パネルを示す正面図で
ある。
【符号の説明】
10 装置本体 16 下部取付スペース(裏面読み取りユニット用スペ
ース) 20 装置蓋部 26 上部取付スペース(表面読み取りユニット用スペ
ース) 30 本体・蓋部ロック機構 32 装置蓋部20の支点 40 用紙 42 用紙の表面 44 裏面 46 用紙先端部 48 用紙後端部 55A,55B タイミング回路 60 A/D変換手段 60A,60B A/D変換回路 62 D/A変換手段 62A,62B D/A変換回路 64A,64B 増幅回路 66A,66B サンプルホールド回路 68A,68B 画像処理部 70,70A,70B 白レベル情報補正装置 71A,71B 黒レベル設定回路 72−i メモリ回路(記憶手段) 72−11,72−12 記憶領域 72a 入出力ポート(I/Oポート) 72b アドレスコントローラ 73−1,73−2 レジスタ 74 データ変倍回路(データ変倍手段) 75a,75b,75c,75d,75e 選択回路 76 データ書込み制御手段 77 白レベルアルゴリズム回路 77a ビデオ信号比較器 77a−0,77a−1,77a−2 比較器 77a−5 ゲート回路 77b 白レベル情報補正回路としての加算回路 77b−0 加算器 77b−1 フリップフロップ 77c ビデオ信号比較器 77c−0〜77c−2 比較器 77c−3〜77c−5 ゲート回路 77d カウント部(計数回路) 77e 白レベル情報補正回路としての加算値選択用マ
ルチプレクサ 77e−0〜77e−4 ゲート回路 77f 加算回路 77g デコーダ 77h ROM 78 切替制御回路 78a,78c コンパレータ 78b カウンタ 78d 参照基準値設定手段 78e ドット参照基準値設定手段 90 出力部 91 ラッチ回路 92 DRAM 93 裏面メモリ制御部 94 リードデータバッファ 95 裏面タイミング生成部 96 選択回路 100 出力制御回路 131,138,139 マグニチュードコンパレータ 132 マルチプレクサ 133,134,135,141 レジスタ 136,137 加算器 140 ORゲート 150 MPU回路 200 給紙機構 210 給紙ホッパ 212 ホッパテーブル 212A 回転軸 214 可倒式用紙側面ガイド部材 220 給紙ローラ 230 給紙ローラ駆動機構 232 第3の歯車機構 238 給紙ローラ駆動機構230のピッククラッチ 240 給紙ホッパ駆動機構 240 給紙ホッパ駆動機構 242 ホッパモータ 244 ベルト・プーリ機構 248 給紙ホッパ駆動機構240のラック&ピニオン 248A ピニオン 248B ラック 250 給紙ローラ駆動機構制御手段 270 給紙ローラ退避機構 280 給紙ホッパ位置制御手段としてのモータ制御手
段 292 揺動アーム 300 用紙搬送機構 310 用紙搬送路 312 傾斜搬送路 314 用紙反転用搬送路 320〜328 用紙搬送用ローラ 320A〜328A 回転軸 320B〜328B プーリ 330〜338 アイドラローラ 340 ローラ駆動機構 342 搬送モータ 344 第1のベルト・プーリ機構 344A,344B プーリ 346A,346B ベルト 348 第2のベルト・プーリ機構 350 ローラ駆動機構制御手段 360 テンションプーリ 400 光学式画像読み取り機構 410 光学式画像読み取りユニット 412 第1光学式画像読み取りユニット 414 第2光学式画像読み取りユニット 418 光路 418A 第1の鏡 418B 第2の鏡 418C 第3の鏡 420 蛍光灯ユニット 422 読み取り点 430 シェーディング板 432 レンズ 436A CCDアレイ 436 CCD基板 438 ビデオ基板 440 画像情報取出制御手段 450 用紙先端部検出回路 451 用紙後端部検出回路 460 判別マーク画像消去手段 500 用紙スタック機構 510 用紙スタッカ 520 スタッカテーブル 540 用紙吐出しローラ機構 550 用紙後端ガイド機構 610 ホッパエンプティセンサ(SHE) 612 給紙センサ(SPK) 614 搬送センサ(SF1) 614A 投光器 614B 受光器 616 搬送センサ(SF2) 618 排出センサ(SF3) 620A B5幅検出センサ(SB5) 620B A4/LT幅検出センサ(SA4) 620C B4幅検出センサ(SB4) 620D A4/DL幅検出センサ(SA3) 622 ボトムセンサ 630 検出手段(読み取り面検出手段) 800 用紙分離機構 820 分離ローラ 830 回転体 838 無端ベルト 850 分離ローラ駆動機構 852 第1の歯車機構 854 分離クラッチ 856 第2の歯車機構 858 分離クラッチ制御手段 920 操作パネル 922A 電源入力表示ランプ 922B 読み取り可能表示ランプ 922C チェックランプ 922D 液晶ディスプレイ 924A,924B 挿入モード選択手段としてのモー
ド設定スイッチ 924C 挿入モード選択手段としての手挿入スイッチ 924D スタートスイッチ 924E ストップスイッチ 924F 原稿サイズ入力スイッチ 924G 読み取り濃度設定スイッチ 924H 読み取り密度設定スイッチ 924J ランドスケープスイッチ 924K 中間調(ハーフトーン)設定スイッチ 924L 用紙読み取り選択手段としての原稿選択スイ
ッチ 930 制御部 932 機構部制御手段 934 画像読み取り系制御手段 936 冷却ファン 938 出力用インターフェース 940A,940B 電源調整部 942 エンドーサ(裏書きプリンタ) 944 裏面読み取りボード D1 第1画像データ処理系 D2 第2画像データ処理系
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斎藤 恵一 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 天海 民雄 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 用紙搬送路(310)における所定場所
    にて、光学式画像読み取りユニット(410)を用い
    て、搬送されている用紙(40)からその用紙画像情報
    の読み取りを光学的に行ない、該光学式画像読み取りユ
    ニット(410)で得られたアナログデータを、用紙画
    像情報の白レベル情報を変換基準の指針として、ディジ
    タルデータに変換する画像読み取り装置において、 該変換基準の指針として使用すべき複数の白レベル情報
    を記憶しうる複数の記憶手段(72−1〜72−N)
    と、 該記憶手段(72−i)からの白レベル情報に所望の係
    数を掛けてデータを変倍するデータ変倍手段(74)
    と、 該データ変倍手段(74)で変倍された白レベル情報を
    上記複数の記憶手段(72−1〜72−N)のうちの所
    要の記憶手段(72−i)に更新記憶させるデータ書込
    み制御手段(76)とをそなえて構成されたことを特徴
    とする、画像読み取り装置における白レベル情報補正装
    置。
  2. 【請求項2】 上記の各記憶手段(72−i)が、それ
    ぞれ変換基準の指針として使用すべき複数の白レベル情
    報を記憶しうる相互に独立したメモリ回路で構成された
    ことを特徴とする請求項1記載の画像読み取り装置にお
    ける白レベル情報補正装置。
  3. 【請求項3】 1つのメモリ回路における複数の記憶領
    域が、変換基準の指針として使用すべき複数の白レベル
    情報を記憶しうる複数の記憶手段(72−1〜72−
    N)として構成されたことを特徴とする請求項1記載の
    画像読み取り装置における白レベル情報補正装置。
  4. 【請求項4】 該データ変倍手段(74)での変倍率が
    可変であることを特徴とする請求項1記載の画像読み取
    り装置における白レベル情報補正装置。
  5. 【請求項5】 該データ書込み制御手段(76)が、該
    データ変倍手段(74)で変倍された白レベル情報を上
    記複数の記憶手段(72−1〜72−N)のうちの所要
    の記憶手段(72−i)に更新記憶させるための選択手
    段をそなえて構成されていることを特徴とする請求項1
    記載の画像読み取り装置における白レベル情報補正装
    置。
  6. 【請求項6】 該データ書込み制御手段(76)が、 該データ変倍手段(74)で変倍された白レベル情報ま
    たは該記憶手段(72−i)からの白レベル情報を選択
    的に出力する第1選択手段と、 該第1選択手段で選択された白レベル情報と、該光学式
    画像読み取りユニット(410)で得られたデータとを
    比較して、この比較結果に応じて、該白レベル情報を補
    正する白レベルアルゴリズム回路と、 該白レベルアルゴリズム回路の出力を上記複数の記憶手
    段(72−1〜72−N)のうちの所要の記憶手段(7
    2−i)に更新記憶させるための第2選択手段とをそな
    えて構成されていることを特徴とする請求項1記載の画
    像読み取り装置における白レベル情報補正装置。
  7. 【請求項7】 該光学式画像読み取りユニット(41
    0)で得られたデータに基づいて該データ変倍手段(7
    4)で白レベル情報を変倍すべきかどうかを判定し、こ
    の判定結果に基づき、該第1選択手段の選択切替を自動
    制御する切替制御手段が設けられたことを特徴とする請
    求項6記載の画像読み取り装置における白レベル情報補
    正装置。
  8. 【請求項8】 該白レベルアルゴリズム回路が、 該第1選択手段で選択されたディジタル白レベル情報
    と、該光学式画像読み取りユニット(410)で得られ
    たディジタルデータとを比較するディジタル比較回路
    と、 該ディジタル比較回路での比較結果に応じて、該白レベ
    ル情報を補正する白レベル情報補正回路とをそなえて構
    成されたことを特徴とする請求項6記載の画像読み取り
    装置における白レベル情報補正装置。
  9. 【請求項9】 該白レベルアルゴリズム回路が、 該第1選択手段で選択されたディジタル白レベル情報
    と、該光学式画像読み取りユニット(410)で得られ
    たディジタルデータとを比較して、この比較結果に応じ
    て、該ディジタルデータが所定値であることを示す制御
    信号を出力する制御信号作成回路と、 該制御信号作成回路からの制御信号がライン方向に連続
    して出力されている回数を計数する計数回路と、 該計数回路の計数値に応じて、該白レベル情報を補正す
    る白レベル情報補正回路とをそなえて構成されたことを
    特徴とする請求項6記載の画像読み取り装置における白
    レベル情報補正装置。
  10. 【請求項10】 画像を読み取られるべき用紙を搬送す
    る用紙搬送路(310)と、 該用紙搬送路(310)における所定場所にて、搬送さ
    れている用紙(40)からその用紙画像情報の読み取り
    を光学的に行なう光学式画像読み取りユニット(41
    0)と、 該光学式画像読み取りユニット(410)で得られたア
    ナログデータを、用紙画像情報の白レベル情報を変換基
    準の指針として、ディジタルデータに変換するアナログ
    /ディジタル変換手段(60)と、 該アナログ/ディジタル変換手段(60)の変換基準の
    指針として使用すべき白レベル情報を補正する白レベル
    情報補正装置(70)とをそなえ、 該白レベル情報補正装置(70)が、 該変換基準の指針として使用すべき複数の白レベル情報
    を記憶しうる複数の記憶手段(72−1〜72−N)
    と、 該記憶手段(72−i)からの白レベル情報に所望の係
    数を掛けてデータを変倍するデータ変倍手段(74)
    と、 該データ変倍手段(74)で変倍された白レベル情報を
    上記複数の記憶手段(72−1〜72−N)のうちの所
    要の記憶手段(72−i)に更新記憶させるデータ書込
    み制御手段(76)とをそなえて構成されたことを特徴
    とする、白レベル情報補正装置付き画像読み取り装置。
JP6069310A 1994-04-07 1994-04-07 画像読み取り装置における白レベル情報補正装置及び白レベル情報補正装置付き画像読み取り装置 Pending JPH07283944A (ja)

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