JP2002281245A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JP2002281245A
JP2002281245A JP2001081459A JP2001081459A JP2002281245A JP 2002281245 A JP2002281245 A JP 2002281245A JP 2001081459 A JP2001081459 A JP 2001081459A JP 2001081459 A JP2001081459 A JP 2001081459A JP 2002281245 A JP2002281245 A JP 2002281245A
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Kazuhiro Ando
和弘 安藤
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原稿画像データからADF読み取りを適正位
置に調整する精度を上げ、イメージスキャナやデジタル
複写機の安定した画像を得ることができる画像読取装置
を提供する。 【解決手段】 原稿搬送手段により原稿を画像読み取り
部に搬送し、画像読み取り部によって、原稿を読み取る
画像読み取り装置であって、原稿を読み取る場合に、原
稿の主走査方向の画像取り込み範囲を可変とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シートスルー方式
の画像読取装置に関し、特に、原稿の主走査方向の画像
読み取り位置を設定する画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、イメージスキャナやデジタル複写
機では、光学装置を固定し、原稿を移動させながら読み
取るシートスルー式のADFを採用していることが多
い。一方、ベルト式は、原稿を下に向けて広げてセット
し、本体コンタクトガラスに搬送し、原稿を停止させ、
光学装置を移動させながら読み取る。
【0003】シートスルー方式は、ベルト式に比べ構造
が簡単であり、コスト的にはメリットがある。しかし、
原稿を移動させながら画像読み取りを行うので、画像は
原稿の挙動に左右される。
【0004】原稿の挙動を安定させるには、移動速度を
遅く、かつ速度が変動しない直線搬送が好ましい。しか
し、直線搬送を実現するには、装置の占有スペースが多
くなる。そのため、従来の画像読取装置は、ほとんどの
場合、原稿が給紙方向からUターンして読み取り部にあ
る角度をもって入射し、読み取り後には、読み取り部か
ら引き剥がされるように排出されるものとなっている。
【0005】つまり、原稿は読み取りガラスに対してU
の字を描くように搬送され、最下位点がガラス面上にな
る。このガラスに接触している時に、ADF使用時の読
み取りを実施すれば理想的であるが、紙の種類や、AD
Fと本体の位置ばらつきや、光学系のズレ等で、その位
置は機械、使用環境によって変動し、接触していない位
置で読み取ると画像特性に影響がある。このように、原
稿移動方向(副走査方向)の読み取り位置を設定する必
要があるという問題点が指摘される。
【0006】一方、ADFの搬送機構によって、主走査
方向にも原稿の挙動が現れる。例えば、搬送ローラも原
稿幅主走査方向全面に存在するわけではなく、原稿の真
中からある幅(例えば、70mm程度)しか持たないこ
とが多い。これは、無駄な負荷を減らすため、搬送力に
必要な部分しか持たないためである。
【0007】ADF読み取り部分に原稿の先端が送り込
まれる時(読み取り部前段のローラにて押し出される状
態)と、先端が読み取り部を過ぎ、次の搬送ローラに進
入した時(上記の状態+読み取り部後段のローラに引っ
張られる状態)と、後端が前段ローラから排出された時
(読み取り部後段のローラにのみ引っ張られる状態)で
は、ADF読み取り部位における原稿の浮き具合が主走
査端部と中央で異なる。従って、原稿の先端部、中央部
及び後端部で一様ではない。そのため、設定目的の画像
データサンプルの主走査取り込み範囲は副走査位置によ
り適宜変えてやる必要があるという問題点も指摘され
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術は、上記第1及び第2の問題点を解決するもの
ではない。
【0009】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
であり、原稿画像データからADF読み取りを適正位置
に調整する精度を上げ、イメージスキャナやデジタル複
写機の安定した画像を得ることができる画像読取装置を
提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、請求項1に記載の画像読取装置の発明は、原稿搬
送手段を有し、手段により原稿を画像読み取り部に搬送
し、画像読み取り部によって、原稿を読み取る画像読み
取り装置であって、原稿を読み取る場合に、原稿の主走
査方向の画像取り込み範囲を可変とすることを特徴とす
る。
【0011】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の画像読取装置において、原稿を読み取る場合に、前記
原稿の副走査方向の位置に応じて、前記原稿の主走査方
向の画像取り込み範囲を変化させることを特徴とする。
【0012】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の画像読取装置において、原稿の主走査方向の画素デー
タを測定し、測定されたデータの結果に基づき、原稿の
主走査方向の画像取り込み範囲を決定することを特徴と
する。
【0013】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の画像読取装置において、原稿の主走査方向の画素デー
タを測定し、測定されたデータの内の最大濃度値を持つ
画素を検出し、画素の位置に応じて主走査方向の画像取
り込み範囲を決定することを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明が
適用されるカラー画像読取装置の全体構成を示す図であ
る。まず、スキャナ本体に関する構成の説明を行う。原
稿台ガラス8上に置かれた原稿は、第1ミラー3と一体
に構成された照明ランプ2により照射され、その反射光
は、第1ミラー3及び一体に構成された第2ミラー5、
第3ミラー4により走査される。
【0015】その後、反射光は、レンズ1により集束さ
れ、カラーCCDが搭載されたSBU10に照射される
ことによりRGBに光電変換される。
【0016】第1ミラー3、照明ランプ2及び第2ミラ
ー5、第3ミラー4は、走行体モータ9を駆動源とし
て、左右方向に移動可能となっている。また、原稿領域
外に白色基準板が設けられており、原稿読み取りに先立
ってこの基準板が読み取られ、光学系ひずみ情報を含ん
だシェーディングデータが採集された後、保存される。
【0017】次に、ARDF(自動両面原稿搬送装置)
部に関しての構成の説明を行う。原稿台17の原稿ガイ
ド12に沿って積載された原稿は、片面原稿読み取りを
選択した場合には、呼び出しコロ14、給紙ベルト16
により搬送コロ15、分離コロ17、第1搬送ローラに
よりDF用原稿ガラス6と対向ガイド板20との間の読
み取り位置を経て、第2搬送ローラ21及び排紙ローラ
23へ送り込まれ、原稿が排出される。本発明では、対
向ガイド板20を基準板としても用いるものとする。
【0018】一方、両面原稿読み取りを選択した場合に
は、まず原稿の表面の読み取りを片面原稿読み取りを選
択した場合と同様に実施する。原稿の表面の読み取りに
関して説明を行う。
【0019】呼び出しコロ14、給紙ベルト16により
搬送コロ15、分離コロ17、第1搬送ローラ18によ
りDF用原稿ガラス6と反射ガイド板20との間の読み
取り位置を経て、第2搬送ローラ及び排紙ローラ23へ
送り込まれ、原稿を排出せずに、分岐爪24が下方へ切
り換えられて反転ローラ25により反転テーブル26上
へ移送される。原稿の後端が排紙ローラ23を抜けた後
に分岐爪24が上方へ切り換えられていったん、反転ロ
ーラが停止する。
【0020】次に、原稿の裏面の読み取りに関して説明
を行う。原稿の裏面の読み取りを実施するためには、一
旦、停止していた反転ローラ25を上記とは逆方向へ回
転させることにより、原稿が反転テーブル26から第1
搬送ローラ18の方向へ搬送され、さらに第1搬送ロー
ラ18を経て表面と同様にDF用原稿ガラス6と反射ガ
イド板20との間の読み取り位置を経て、第2搬送ロー
ラ21及び排紙ローラ23へ送り込まれ、その後、原稿
が排出される。
【0021】原稿は、表面、裏面の読み取りと共にDF
用原稿ガラス6と反射ガイド板20との間の読み取り位
置を通過する際に、読取位置の近傍に移動されている照
明ランプ2により照射され、その反射光は、第1ミラー
3及び一体に構成された第2ミラー5、第3ミラー4で
走査される。
【0022】その後反射光は、レンズ1により集束さ
れ、カラーCCDが搭載されたSBU10に照射される
ことによりRGBに光電変換される。
【0023】また、最初の原稿の搬送開始に先立って、
本体での読み取りと同じく、基準板31が読み取られ、
シェーディングデータが採集・保存される。あるいは、
対向ガイド板を基準板として読み取ってもよい。
【0024】ARDFは呼び出しコロ14、給紙ベルト
16、搬送コロ15、分離コロ17の給紙機構は給紙モ
ータ(図示せず)により駆動されている。
【0025】又、第1搬送ローラ18、第2搬送ローラ
21、排紙ローラ23、反転ローラ25の搬送機構は搬
送モータ(図示せず)により駆動されている。
【0026】さらに、ARDFには原稿を検知するため
に原稿台17へ原稿がセットされているか否かを検知す
るセットセンサ13、原稿サイズを検知するための幅サ
イズ検知基板28、原稿長さセンサ1(29)と原稿長
さセンサ2(30)、原稿の後端を検知するための原稿
後端センサ27が搭載されている。
【0027】スキャナ本体にはスキャナ本体及びARD
Fを含めたカラー画像読取装置の動作制御を行うSCU
7が搭載されている。
【0028】次に、本発明の画像読取装置における画像
データの流れを図2と図3を用いて説明する。図2は、
本発明に係る画像読取装置の全体ブロック図である。図
3は、本発明に係る画像読取装置の画像データフローで
ある。
【0029】SBU10上のカラーCCDに入光した原
稿の反射光は、カラーCCD内で光の強度に応じた電圧
値を持つRGB各色のアナログ信号に変換される。RG
B各色のアナログ信号は、奇数ビットと偶数ビットに分
かれて出力される。
【0030】このアナログ画像信号は、VIOB31の
アナログ処理回路32において、暗電位部分が取り除か
れ、奇数ビットと偶数ビットが合成され、所定の振幅に
ゲイン調整がなされる。その後、A/Dコンバータ33
に入力され、デジタル信号化される。
【0031】デジタル化された画像信号は、シェーディ
ングASIC34によりシェーディング補正され、SC
U7に入力される。SCU7のRIPU35で、ガンマ
補正、MTF補正等の画像処理が行なわれた後、同期信
号、画像クロックとともにビデオ信号として出力され
る。ここで、シェーディング補正はシェーディングAS
IC34のメモリに保持されているシェーディングデー
タから演算された補正データによってなされる。
【0032】RIPU35から出力されたビデオ信号
は、OIPU36へ出力され、OIPU36内で所定の
画像処理が施され、再びSCU7へ入力される。再びS
CU7へ入力されたビデオ信号は、VIDEO入力切り
換え回路37に入力される。
【0033】VIDEO入力切り換え回路37のもう一
方の入力は、RIPU35から出力されたビデオ信号と
なっていて、OIPU36で画像処理するかしないかを
選択できる構成となっている。
【0034】VIDEO入力切り換え回路37から出力
されたビデオ信号は、画像データ記憶手段(SDRA
M)を管理するSIBC2(38)に入力され、SDR
AMで構成される画像メモリに蓄えられる。
【0035】画像メモリに蓄えられた画像データは、S
CSIコントローラ39に送られ、パソコンやプリンタ
等の外部装置へ転送される。
【0036】SCU7上には、CPU(図示せず)、R
OM(図示せず)、RAM(図示せず)が実装されてお
り、CPU(図示せず)は、SCSIコントローラ39
を制御してSCSI−I/Fによりパソコン等の外部装
置との通信を行なう。
【0037】さらに、CPU(図示せず)は、VIDE
O入力切り換え回路37から出力されたビデオ信号をI
EEE1394コントローラであるISIC40を介し
て、IEEE1394−I/Fによりパソコンやプリン
タ等の外部装置との通信を行う。また、ネットワークス
キャナコントローラであるNIC41を介して、ネット
ワークI/Fにより同様の通信を行なうこともできる。
【0038】また、CPU(図示せず)は、スキャナ本
体のステッピングモータである走行体モータ9、ARD
Fの給紙モータ(図示せず)、搬送モータ(図示せず)
のタイミング制御も行なっている。
【0039】ADU42は、ARDF部に用いる電装部
品の電力供給を中継する機能を有している。
【0040】SCU7上のCPU(図示せず)に接続さ
れている入力ポートは、VIOB31を介して、本体操
作パネルであるSOP43に接続されている。また、S
OP43上には、スタートスイッチ(図示せず)とアボ
ートスイッチ(図示せず)が実装されている。
【0041】それぞれのスイッチが押下されると入力ポ
ートを介してCPU(図示せず)はスイッチがONされ
たことを検出する。
【0042】図4に、スキャナ本体の画像読み取り処理
に関するブロック図を示す。 画像処理用LSI(RI
PU)からCCD駆動ユニットであるSBUにLSYN
C(主走査ライン同期信号)及びLGATE(主走査ラ
インデータ出力期間)を出力することにより、SBUよ
り画像データを出力する。
【0043】また、画像データの流れは、SBUからR
IPU、メモリコントロールLSI(SIBC2)、お
よびSCSIコントローラを介して外部(パソコン等)
に出力される。
【0044】また、CPUからの画像出力をON/OF
F制御する手段(図示せず)を、画像処理LSI(RI
PU)内部に既知技術として装備し、内部レジスタの書
き換えにより制御する。
【0045】次に、図7に、1フレーム(1ページ、m
ライン分)の有効信号領域をFGATE、A/D変換後
のデジタルデータをDATA(8bit)、1つの画素
に対して1 周期で制御するVCLKを示す。
【0046】本発明の画像読取装置は、SIBC2から
の割り込み信号(この割り込みはメモリの状態が満杯、
ニアフル、空になった場合に発生し、メモリコントロー
ルLSIであるSIBC2内部に既知技術として装備さ
れたレジスタでその状態を区別できる)をCPUに入力
する構成となっている。また、CPUは走行体を移動す
るためのモータ制御も行う。
【0047】以上において、画像読取装置の基本構成を
説明した。次に、本発明にかかるADF読み取りについ
て、副走査方向の読み取りから図5または図6を参照し
ながら説明する。
【0048】前述の様に、原稿はDF用原稿ガラス6上
に送られるが、その搬送軌跡は、図5または図6に示す
ようにU字型となる。読み取り部への進入の角度、また
は排出の角度によっては、読み取り停止位置の違いによ
り、ガラスと原稿距離が大きく変化する。画像として安
定領域にあるためには、読み取られる原稿はガラスに対
して一定の距離にある必要があるが、通常はガラスに接
する部分がベストである。ガラスに密着していないと原
稿挙動が一定でないことから、データのバラツキは多く
なり、画像に影響する。そのため、原稿がガラスに接す
る範囲において読み取る必要がある。
【0049】本発明の画像読取装置は、ガラス接触領域
の中心を狙い、初期読み取り位置を設定している。しか
し、ADFと本体の取り付けは誤差や、光学系の光軸ず
れ等により、必ずしも初期読み取り位置に安定領域がく
るとは限らない。
【0050】そこで、濃度の一定の原稿(調整原稿)を
原稿台にセットし、読み取りを行う。初期読み取り位置
中心を“P:初期値”とする。0から+方向(副走査
方向+、BOOK読み取り部方向)にある読み取り範囲
のある位置をPn 、少し0方向にずらした位置を
n-1 、Pn-2 ・・・P1 、P0 を超えて、−方向(副
走査方向−、BOOK読み取り部と逆側)をP-1
-2、P-(n-1)、P-nとする。なお、P-nはPn と同様
に読み取り領域内に存在するものとする。
【0051】基準位置からのそれぞれの位置は、ステッ
プモータ等による開ル−プ制御ならは、入力駆動パルス
数によって管理でき、エンコーダ搭載ブラシモータ等に
よるフィードバック方式であれば、エンコーダパルス数
により管理できる。
【0052】Pn で第1キャリッジを停止させ、移動中
の原稿(主走査データ数は任意とする)に対し、数ライ
ン〜10数ライン分をスキャンする。次に、Pn-1 位置
まで第1キャリッジを移動し、同様に同じデータ分を読
み取る。これを順次繰り返し、P0 を超えP-nまで実施
する。実施後は、初期基準点まで戻り待機する。
【0053】Pn 〜P-n間のそれぞれの位置で読んだデ
ータは、前述のデータ画像の流れに従いシェ−ディング
補正され、そのままシェーディングASIC内部のメモ
リ(図示せず)に記憶される。
【0054】CPUは、そのデータをシェーディングA
SICから読み出し、それぞれの停止ポイントでのデー
タの変位量(例えば、min−max差等)を比較す
る。この比較により、最もデータ変位の少ないポイント
が、原稿が副走査方向で安定しているポイントであると
いうことが分かる。
【0055】例えば、白色原稿を通したときのデータ出
力(フルレンジ12bit=4096digit)のm
ax−min差をΔPとして、演算結果から最小ΔP
min を探す。なお、ここで単位はdigitである。 ΔPn =300(max:3960、min:366
0) ΔPn-1 =280(max:3960、min:368
0) ... ΔP2 =100(max:3960、min:386
0) ΔP1 =50(max:3960、min:3910) ΔP0 =80(max:3960、min:3880) ΔP-1=130(max:3960、min:383
0) ... ΔP-n=400(max:3960、min:356
0)
【0056】上記のデータにより、最小ΔPmin =ΔP
1 である。すなわち、P1 がベストポイントとなり、P
0 からの必要距離を計算し、ここを次のADF使用時の
読み取り位置P0'とし、SRAM(図示せず)上のP1
の位置データは、P0'に書き換えられる。
【0057】ここで、原稿の長さは、この間の測定が可
能な長さであれば問わない。また、原稿が短くても、原
稿送り速度を遅くすれば問題ない。もし、ADFが複数
の原稿を搭載可能である場合、調整原稿の次に、通常画
像として読み取るべき原稿を用意しておく。CPUは、
2枚目の原稿を検知した時点でSRAMにP0'の位置を
参照し、モータを駆動させ、P0'にキャリッジを移動し
て、連続読み取りを行うことが可能となる。
【0058】次に、主走査方向の読み取りについて説明
する。前述のように、紙の先端、後端、および中央にお
いて、ADF読み取り部における原稿面の高さは変化す
る。
【0059】先端は、読み取り部前段の搬送機構(第1
搬送ローラ18)によって決まる。紙の実施例では、主
走査方向の中央部にローラがあるので、読み取り部でそ
の相対する位置は浮き気味に侵入する。一方、端部は落
ち気味(ガラスへ接する方向)にて進入する。そのた
め、ガラスに接触する端部にて副走査設定の測定を行
う。
【0060】原稿進行方向の先端から数10mm程度移
動した場所においては、先端が読み取り部を過ぎ、読み
取り部後段の搬送機構(第2搬送ローラ21)に進入し
た状態になる。この時、原稿面は、主走査方向において
全体的に浮き上がる傾向にある。そのときは、読み取り
部の前段と後段の搬送ローラでグリップされているた
め、原稿のほぼ中央部が浮き上がりながらも原稿が安定
した領域となる。また、原稿進行方向の後端部は、読み
取り部の前段ローラから排出された状態で、後段ローラ
に駆動を駆けられている。
【0061】本実施例では、原稿の中央部で浮き気味に
なる為、端部はガラス面に近い位置を通過する。ただ
し、後段のローラに引っ張られる為、先端時より浮き気
味になるが、機構によってその状態は様々である。
【0062】それぞれ、副走査位置を順次移動して測定
する際には、このように原稿挙動が大きく区分される範
囲で行うことが望ましい。
【0063】主走査方向における3 つの部分のどこで測
定するかは、調整に必要な一様な濃度の余白部分が原稿
のどこにあるかで使い分けすると良い。実際には、操作
者が調整原稿を見て、先端、中央、後端を選択入力可能
な入力手段(操作部、PC)にて設定できるものとす
る。
【0064】図8に、測定ポイント領域を示す。また、
図9に、濃度一定原稿の主走査方向の出力例を示す。
【0065】主走査の取り込み位置の変更は、前述の画
像処理用LSI(RIPU)からCCD駆動ユニットで
あるSBUに、LGATE(主走査ラインデータ出力期
間)の開始〜完了をそれぞれの原稿部位(前端部、中央
部、後端部)に応じて変更することにより可能となる。
【0066】例えば、図7に示すように、有効画像可能
領域の端部から10mm〜30mmの範囲(幅20m
m)を測定する場合、LSYNC(幅N1VCLK分)
から、規定のN2VCLK数でLGATEがONできる
有効画像可能領域となる。
【0067】端部から取り込み開始位置までの距離をα
とすると(α=0のときは有効画素は端部からとな
る)、αは端部から10mm分の画素をとばしたCLK
数(=NαVCLK)にて、LGATEをON、20m
m分のCLK数(=ΔNVCLK)にて、取り込み(L
GATE有効領域)が完了される。なお、ここで開始点
α時のLgateはLgateαに変化している。
【0068】取り込み領域を主走査方向にもっと中央寄
りにする場合は、開始読み取り開始点αをVCLKNα
と共に変化させればよい。また、取り込み領域ΔNも任
意に変化させてよい。
【0069】ΔNCLK間のサンプルされたデータの演
算(ピークホールド、もしくは平均化)を前述のPn
-nまで実施する。
【0070】これを副走査方向の先端部(原稿先端X1
mmの位置からX2 mmまで)、副走査方向の中央部
(原稿先端からX2 mmの位置からX3 mmまで)、副
走査方向の後端部(原稿先端からX3 mmの位置からX
e mmまで)、のそれぞれの位置に応じてLGATEの
有効位置を変更すればよい。なお、ここで、X1 =0、
e =(原稿搬送方向サイズ長)とする。副走査方向移
動距離は原稿線速とLsync数にて管理できる。
【0071】次に、原稿の主走査方向の幅分のデータを
測定した後、主走査方向の読み取り位置を決定する実施
例について説明する。原稿を搬送しながらの副走査の設
定調整測定を行う直前に、濃度一定領域の原稿幅分の主
走査のデータをある副走査ライン数(L)分測定し、主
走査方向の出力データをとる。一般的な文書原稿におい
ては、原稿の四方に、余白が数ミリ〜10ミリ程度存在
している為、どの向きでセットされても原稿主走査分の
ほぼ一様な白部分は測定可能である。ここで、ライン数
は解像度にもよるが、600dpi時は、0.04mm
/line程度なので、演算に必要なデータは十分取れ
る。
【0072】そこで、得られた主走査方向の出力分布で
の各画素毎にサンプルライン内で平均化し、ゴミやキズ
の影響をカットする。その後、全主走査の最大値を持つ
画素を求める。その画素に注目し、前述の副走査位置設
定を行う。注目画素については、1 画素ではなくその周
囲(注目画素に対し、±25〜50画素程度)にて、代
表値を求めた方がノイズによる影響が少ない。濃度が一
様な原稿ならば、注目画素の周囲画素も注目画素に対し
て、急激に値を変化させることは少ない。本来ADFに
通紙可能な原稿は、ある程度硬さ(コシ)を必要とする
ため、原稿面は1〜2mm程度の範囲ならあまり変動し
ない。数10mm程度で変化する。
【0073】図11に、本発明の画像読取装置における
動作の流れを大まかに示す。全体の流れを大きく分ける
と、調整原稿をセット及び調整のスタート(ステップS
1101、1102)、主走査領域選択(ステップS1
103)、そして読み取り位置設定となる(ステップS
1104)。
【0074】次に、図12に主走査方向の読み取り位置
を設定する動作を示す。まず、取り込みライン数カウン
タLを0にクリアする(ステップS1201)。取込設
定ライン数はLn とする。1ライン目スタート時にLは
1とし(ステップS1202)、主走査カウンタCs
を0 とする(ステップS1203)。主走査カウンタは
画素分なので、VCLKが1周期進めばカウントは1つ
進む。
【0075】次に、読み取りを開始する。読み取られた
データはシェーディングASIC内もしくはRIPUの
メモリに蓄えられる(ステップS1204)。なお、主
走査カウンタCs 、及び取り込みライン数カウンタL
も同様に、シェーディングASIC内、もしくはRIP
U内のメモリに保存される。
【0076】1ライン分読んで設定ライン数Ln に満た
なければ(ステップS1205/NO)、取り込みライ
ン数カウンタLを1つ増やし、主走査カウンタCs
クリアして、同様の処理を繰り返す。
【0077】Ln まで読み込んだ場合(ステップS12
05/YES)、主走査各画素毎のデータの平均値Da
vを求める(ステップS1206)。その各画素の平均
値の最大値Davmax を求め(ステップS1207)、
そのカウンタ値Csmaxと取り込み幅XをLgate
max に設定する(ステップS1208、S1209)。
なお、ここでは、Csmax±Xの範囲で取り込むことと
する。これを、シェーディングASIC内のメモリに保
存し、ADF読み取り位置設定測定時に使用する。
【0078】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の画像読取装置は、原稿読み取り時における主走査方向
の画像取り込み範囲を任意に設定可能としているので、
ADF読み取り位置設定をより正確に実施できる。その
ため、ノイズが少なく、濃度も安定した画像を得ること
ができる。
【0079】また、本発明の画像読取装置は、原稿読み
取り時における主走査方向の画像取り込み範囲を原稿の
副走査方向の位置により適宜変化させることができる。
そのため、ADF読み取り位置をより正確に設定するこ
とができ、ノイズが少なく、濃度も安定した画像を得る
ことができる。
【0080】また、本発明の画像読取装置は、原稿主走
査方向の幅分のデータをサンプルし、そのデータから主
走査方向の画像取り込み範囲を決定する。そのため、ノ
イズが少なく、濃度も安定した画像を得ることができ
る。
【0081】また、本発明の画像読取装置は、原稿主走
査方向の幅分のデータをサンプルし、最大値の画素及び
その周辺画素から設定に必要な画像取り込み範囲を決定
する。そのため、ノイズが少なく、濃度も安定した画像
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像読取装置の全体構成を示す図
である。
【図2】本発明に係る画像読取装置の全体構成を示すブ
ロック図である。
【図3】本発明に係る画像読取装置における画像データ
の流れを示すブロック図である。
【図4】スキャナ本体の画像読み取り処理を示すブロッ
ク図である。
【図5】本発明に係る画像読取装置による原稿読み取り
を示す図である。
【図6】本発明に係る画像読み取り装置における副走査
方向の初期読み取り位置決定動作の例を示す図である。
【図7】本発明に係る画像読取装置における、各信号を
示す図である。
【図8】本発明に係る画像読取装置における原稿の測定
ポイント領域を示す概念図である。
【図9】濃度一定原稿の主操作方向の出力例を示す図で
ある。
【図10】副走査方向の読み取り位置を設定する動作を
示すフローチャートである。
【図11】本発明の画像読取装置における大まかな動作
を示すフローチャートである。
【図12】主走査方向の読み取り位置を設定する動作を
示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 レンズ 2 照明ランプ 3 第1ミラー 4 第3ミラー 5 第2ミラー 6 DF用原稿ガラス 7 SCU 8 原稿台ガラス 9 走行体モータ 10 SBU 12 原稿ガイド 13 セットセンサ 14 呼び出しコロ 15 搬送コロ 16 給紙ベルト 17 分離コロ 18 第1搬送ローラ 19 レジストセンサ 20 対向ガイド板 21 第2搬送ローラ 22 原稿台 23 排紙ローラ 24 分岐爪 25 反転ローラ 26 反転テーブル 27 原稿後端センサ 28 検知基板 29 原稿長さセンサ1 30 原稿長さセンサ2 31 VIOB 32 アナログ処理回路 33 A/Dコンバータ 34 ASIC 35 RIPU 36 OIPU 37 VIDEO入力切り換え回路 38 SIBC2 39 SCSIコントローラ 40 ISIC 41 NIC 42 ADU 43 SOP

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿搬送手段を有し、該手段により原稿
    を画像読み取り部に搬送し、前記画像読み取り部によっ
    て、前記原稿を読み取る画像読み取り装置であって、 前記原稿を読み取る場合に、前記原稿の主走査方向の画
    像取り込み範囲を可変とすることを特徴とする画像読取
    装置。
  2. 【請求項2】 前記原稿を読み取る場合に、前記原稿の
    副走査方向の位置に応じて、前記原稿の主走査方向の画
    像取り込み範囲を変化させることを特徴とする請求項1
    に記載の画像読取装置。
  3. 【請求項3】 前記原稿の主走査方向の画素データを測
    定し、測定された該データの結果に基づき、前記原稿の
    主走査方向の画像取り込み範囲を決定することを特徴と
    する請求項1に記載の画像読取装置。
  4. 【請求項4】 前記原稿の主走査方向の画素データを測
    定し、測定された該データの内の最大濃度値を持つ画素
    を検出し、 該画素の位置に応じて主走査方向の前記画像取り込み範
    囲を決定することを特徴とする請求項3に記載の画像読
    取装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007174479A (ja) * 2005-12-26 2007-07-05 Fuji Xerox Co Ltd 読取制御システム

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