JPH07279191A - チタン被覆防食構造 - Google Patents
チタン被覆防食構造Info
- Publication number
- JPH07279191A JPH07279191A JP6095487A JP9548794A JPH07279191A JP H07279191 A JPH07279191 A JP H07279191A JP 6095487 A JP6095487 A JP 6095487A JP 9548794 A JP9548794 A JP 9548794A JP H07279191 A JPH07279191 A JP H07279191A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- titanium
- thin plate
- steel
- clad steel
- metal body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Bridges Or Land Bridges (AREA)
- Revetment (AREA)
Abstract
チタン被覆防食構造を、低コストで提供することがで
き、被防食金属体にチタン薄板を確実に被覆する。 【構成】 チタン薄板1を被防食金属体2に被覆する場
合、チタン薄板1と被防食金属体2との接合部にチタン
クラッド鋼3を介在させる。
Description
被覆防食構造に関するものであり、橋梁,海洋構造物,
パイプライン地下構造物などの土木構造物に関するもの
である。
杭には、塗装,ポリエチレン,ウレタン系重防食を施し
たものがある。塗装の場合で寿命は15〜20年、重防
食で40年である。また防食鋼管杭の耐食性を高めるた
めにステンレス鋼を用いた鋼管杭がある。このステンレ
ス鋼を用いた鋼管杭の場合は初期コストが高価になる。
寿命が100年以上を確保する防食構造として、チタン
クラッド鋼を用いるものがある。例えば1991年発
行、「溶接学会誌」第60巻、第8号、第38頁参照。
この文献の場合は、チタンクラッド鋼を防食構造全面に
使用しているため、初期コストが高価になる。また耐食
金属の薄板を被防食金属体に直接溶接する方法も知られ
ている。しかし、チタン薄板を被防食金属体である鉄に
溶接した場合、チタンと鉄との合金が成形され、この合
金の強度が低いため、構造物に適用するには問題があっ
た。
造の場合は、耐食性金属材を安価に被覆して、長期間の
耐久性を持たせることができないという欠点がある。
有利に解決するために、被防食金属体にチタン薄板を安
価に被覆し、防食寿命を100年以上に確保できるチタ
ン被覆防食構造を提供することを目的とするものであっ
て、チタン薄板1を被防食金属体2に被覆する場合、チ
タン薄板1と被防食金属体2との接合部にチタンクラッ
ド鋼3を介在させる。請求項1の発明を実施する場合、
チタン薄板1と被防食金属体2との間に、有機系材料も
しくはセメント系材料を有するものを介在させてもよ
い。また請求項1の発明を実施する場合、チタンクラッ
ド鋼3として母材にテーパー5の付いたチタンクラッド
鋼3を用いてもよい。さらにまた、請求項1の発明を実
施する場合、チタンクラッド鋼3として、山形チタンク
ラッド鋼6を用いてもよい。請求項2の発明を実施する
場合、チタンクラッド鋼3として、母材にテーパー5の
付いたチタンクラッド鋼3を用いてもよい。また請求項
2の発明を実施する場合、チタンクラッド鋼3として、
山形チタンクラッド鋼を用いてもよい。
施例を示すものであって、鋼板からなる箱状の被防食金
属体2の外面における両端部に、帯状鋼板7とその表面
に固着された帯状チタン薄板8とからなるチタンクラッ
ド鋼3における前記帯状鋼板7を当接して、溶接11に
より固着し、前記帯状チタン薄板8の表面に、筒状のチ
タン薄板1とを重ねて溶接12により固着する。
施例を示すものであって、筒体9内に3つの筒状部分1
0が形成されているが、その他の構成は請求項1の発明
の第1実施例の場合と同様である。
施例を示すものであって、鋼製円筒体からなる被防食金
属体2における両端部の外周面に、帯状鋼板7およびこ
れに固着された帯状チタン薄板8とからなるチタンクラ
ッド鋼3における帯状鋼板7が重合されて、溶接11に
より固着され、前記チタンクラッド鋼3における帯状チ
タン薄板8に、チタン薄板1の両端部が溶接12により
固着されている。
施例を示すものであって、鋼製円筒体からなる被防食金
属体2に、3つ以上のチタンクラッド鋼3における帯状
鋼板7が溶接11により固着され、かつ独立した複数の
円筒状のチタン薄板1の両端部は、前記チタンクラッド
鋼3における帯状チタン薄板8に重合されて、溶接によ
り固着されている。
施例を示すものであって、鋼管からなる被防食金属体2
の外面に、チタンクラッド鋼3における帯状鋼板7が、
螺旋状に巻付けられて溶接11により固着され、かつ帯
状のチタン薄板1における巾方向の両側部分は、チタン
クラッド鋼3における帯状チタン薄板8の表面に重合さ
れて溶接12により固着されている。
6実施例を示すものであって、橋脚における干満帯およ
び飛沫帯の部分に設置した例であり、鋼製橋脚における
鋼板からなる箱状の被防食金属体2の外面に、帯状鋼板
7とその表面に固着された帯状チタン薄板8とからなる
チタンクラッド鋼3を枠体17に形成し、前記チタンク
ラッド鋼3における前記帯状鋼板7を当接して、溶接1
1により固着し、前記帯状チタン薄板8の表面に、平板
状のチタン薄板1とを重ねて溶接12により固着されて
いる。なお、図10ないし図12の場合は、鋼製橋脚に
おける箱状の被防食金属体2の正面側の外面に防食被覆
した例について図示したが、他の外面(側面および背面
側)についても同様に防食被覆される(図示を省略し
た)。
7実施例を示すものであって、被防食金属体2の外面が
広巾の場合に適用した例を示すものであって、帯状鋼板
7とその表面に固着された帯状チタン薄板8とからなる
チタンクラッド鋼3を3つの開口部を備えた枠体17に
形成されているが、その他の構成は請求項1の発明の第
6実施例の場合と同様である。
のであって、チタン薄板1と被防食金属体2との間の空
間に有機系材料もしくはセメント系材料4が充填されて
いるが、その他の構成は、図5に示す実施例の場合と同
様である。
実施例を示すものであって、鋼製円筒体からなる被防食
金属体2の両端部の外面に、楔形断面の帯状鋼板7とそ
の斜面に固着された帯状チタン薄板8とからなるチタン
クラッド鋼3が、前記帯状鋼板7が被防食金属体2に接
触するように、巻付けられて、溶接11により固着さ
れ、前記帯状チタン薄板8のテーパー5は、被防食金属
体2の中間側が低くなるように配置され、円筒体のチタ
ン薄板1における両端部は、前記帯状チタン薄板8の表
面の中間に当接されて、溶接12により固着され、さら
に前記チタン薄板1と被防食金属体2と各チタンクラッ
ド鋼3とにより形成された空間に、有機系材料もしくは
セメント系材料4が充填されている。
実施例を示すものであって、鋼製円筒体からなる被防食
金属体2の両端部に、山形チタンクラッド鋼本体13と
山形チタン薄板14とからなる山形チタンクラッド鋼6
における山形チタンクラッド鋼本体13が当接されて、
溶接11により固着され、かつチタン薄板1における両
端部は、山形チタン薄板14における斜面の中間部に当
接されて溶接12により固定されている。
7,図9,図12および図14に示す実施例におけるチ
タン薄板1と被防食金属体2とチタンクラッド鋼3また
は山形チタンクラッド鋼6との間に、有機系材料もしく
はセメント系材料4を充填してもよい。
0.3〜1.0mm)の端部に、予めチタンクラッドの帯
板を設け、被防食金属体2の鉄とチタンクラッドの母材
とを鉄・鉄溶接し、チタンクラッドの合せ材のチタンと
チタン薄板1とを溶接11により固着し、被防食金属体
2とチタン薄板1とを溶接12により固着する。
には、アクリル系,エポキシ系,ブチル系,ポリエチレ
ン系,ビニル系の有機系材料もしくはモルタルなどのセ
メント系材料4を、被防食金属体2とチタン薄板1との
間に設け、そのチタン薄板1の破損を防止する。
か、チタン薄板1の溶接後に、被防食金属体2に設けら
れた開口部から充填する。またセメント系材料について
は、前記開口部から充填する。
は、チタン薄板1による円筒管と鋼管の真円度が異な
り、Ti−Ti(チタンとチタン)の溶接が困難になる
場合がある。この場合には、チタンクラッドの母材にテ
ーパー5を設け、Ti−Tiが容易に接触し、溶接が可
能となる。
と、Ti−Tiが容易に接触して、溶接が可能となる。
上記内容で接合した場合、異種金属接触腐食が問題とな
る場合があるが、このような場合は、気中にある部分に
塗装を施し、水中部および地中部にある部分には電気防
食にて、異種金属接触腐食を防止できる。
被覆したチタン被覆防食構造を、低コストで提供するこ
とができ、被防食金属体2にチタン薄板1を確実に被覆
できるので、チタンと同等の耐食性を期待できる。
防食構造を示す正面図である。
防食構造を示す正面図である。
防食構造を示す斜視図である。
防食構造を示す斜視図である。
防食構造を示す斜視図である。
ある。
ある。
食構造を示す縦断側面図である。
るチタン被覆防食構造を示す縦断側面図である。
るチタン被覆防食構造を示す縦断側面図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 チタン薄板1を被防食金属体2に被覆す
る場合、チタン薄板1と被防食金属体2との接合部にチ
タンクラッド鋼3を介在させたチタン被覆防食構造。 - 【請求項2】 チタン薄板1と被防食金属体2との間
に、有機系材料もしくはセメント系材料4を有するもの
を介在させた請求項1のチタン被覆防食構造。 - 【請求項3】 チタンクラッド鋼3として母材にテーパ
ー5の付いたチタンクラッド鋼3を用いた請求項1のチ
タン被覆防食構造。 - 【請求項4】 チタンクラッド鋼3として、母材にテー
パー5の付いたチタンクラッド鋼3を用いた請求項2の
チタン被覆防食構造。 - 【請求項5】 チタンクラッド鋼3として、山形チタン
クラッド鋼6を用いた請求項1のチタン被覆防食構造。 - 【請求項6】 チタンクラッド鋼3として、山形チタン
クラッド鋼を用いた請求項2のチタン被覆防食構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6095487A JP2963004B2 (ja) | 1994-04-11 | 1994-04-11 | チタン被覆防食構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6095487A JP2963004B2 (ja) | 1994-04-11 | 1994-04-11 | チタン被覆防食構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07279191A true JPH07279191A (ja) | 1995-10-24 |
JP2963004B2 JP2963004B2 (ja) | 1999-10-12 |
Family
ID=14138968
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6095487A Expired - Lifetime JP2963004B2 (ja) | 1994-04-11 | 1994-04-11 | チタン被覆防食構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2963004B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006312172A (ja) * | 2005-05-06 | 2006-11-16 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 金属被覆鋼管の製造方法 |
JP2014227769A (ja) * | 2013-05-24 | 2014-12-08 | 新日鐵住金株式会社 | 防食鋼材、立設構造及び犠牲鋼板 |
JP2016079742A (ja) * | 2014-10-21 | 2016-05-16 | 新日鉄住金エンジニアリング株式会社 | 杭式海洋構造物の上部工、及び杭式海洋構造物 |
-
1994
- 1994-04-11 JP JP6095487A patent/JP2963004B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006312172A (ja) * | 2005-05-06 | 2006-11-16 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 金属被覆鋼管の製造方法 |
JP2014227769A (ja) * | 2013-05-24 | 2014-12-08 | 新日鐵住金株式会社 | 防食鋼材、立設構造及び犠牲鋼板 |
JP2016079742A (ja) * | 2014-10-21 | 2016-05-16 | 新日鉄住金エンジニアリング株式会社 | 杭式海洋構造物の上部工、及び杭式海洋構造物 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2963004B2 (ja) | 1999-10-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5271785B2 (ja) | 鋼矢板の防食構造および防食方法 | |
JP4262018B2 (ja) | 構造物構築部材およびその製造方法 | |
JP2001303604A (ja) | 鋼管杭と上部構造との接合構造 | |
JPH07279191A (ja) | チタン被覆防食構造 | |
JPH10175076A (ja) | 金属基材表面への薄金属シート被覆方法 | |
JP6631105B2 (ja) | 防護層を有する鋼製部材及び基礎構造物 | |
JP4823126B2 (ja) | 継手部防食性に優れる重防食被覆鋼矢板の構造体及びその構造体に使用する鋼矢板 | |
JP3954479B2 (ja) | 防食用パネル構造体および海洋構造物の防食構造体を作る方法 | |
JP3922569B2 (ja) | 鋼材および海洋鋼構造物 | |
JP2000280068A (ja) | チタン材を用いた鋼製構造物の防食方法 | |
JPH0139781Y2 (ja) | ||
JP2000199224A (ja) | 防食耐久性の優れた矢板及び矢板壁 | |
JP2000265457A (ja) | 防食耐久性の優れた矢板及び矢板壁 | |
JPH11333587A (ja) | チタンクラッド薄鋼板と鋼体との溶接部防食構造 | |
JP6155845B2 (ja) | 防食鋼材、立設構造及び犠牲鋼板 | |
JP3586358B2 (ja) | チタンクラッド鋼板被覆構造物 | |
JP4236781B2 (ja) | ポリエチレン被覆防食鋼矢板護岸壁の防食方法 | |
JP2885611B2 (ja) | 耐食性に優れた構造物 | |
Creamer | Splash zone protection of marine structures | |
JP5655431B2 (ja) | 鋼矢板構造物、鋼矢板 | |
JP3128801U (ja) | 鋼製矢板の防食用保護カバー | |
JP2004211379A (ja) | 鋼管矢板および矢板壁 | |
JP4827782B2 (ja) | 継手部防食性に優れる重防食被覆鋼矢板の構造体及びその構造体に使用する鋼矢板 | |
JPH11291030A (ja) | チタンクラッド鋼被覆鋼管杭の製造方法 | |
JPH0340924Y2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19990727 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080806 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090806 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090806 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100806 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100806 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110806 Year of fee payment: 12 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120806 Year of fee payment: 13 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130806 Year of fee payment: 14 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130806 Year of fee payment: 14 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130806 Year of fee payment: 14 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |