JPH11291030A - チタンクラッド鋼被覆鋼管杭の製造方法 - Google Patents
チタンクラッド鋼被覆鋼管杭の製造方法Info
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- JPH11291030A JPH11291030A JP9480898A JP9480898A JPH11291030A JP H11291030 A JPH11291030 A JP H11291030A JP 9480898 A JP9480898 A JP 9480898A JP 9480898 A JP9480898 A JP 9480898A JP H11291030 A JPH11291030 A JP H11291030A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 作業性および作業能率が良く、かつ溶接品質
の確保が容易なチタンクラッド鋼被覆鋼管杭の製造方法
を提供する。 【解決手段】 チタンクラッド鋼板２の突き合わせ部に
開先４を設け、上下方向の端部のチタン合わせ材２ａを
除去し、チタンクラッド鋼板２を半円筒状に曲げ加工し
て鋼管杭基材３上で円筒状に突き合わせ、その突き合わ
せ部の鋼母材２ｂ同士及び鋼母材２ｂと鋼管杭基材３と
を溶接し、長さ方向の両端部に別のチタン板８ａをオー
バーラップ接合した帯状のチタンカバー板８及びチタン
板８ａで突き合わせ溶接部６上の隙間及びチタンクラッ
ド鋼板２の表面と鋼管杭基材３の表面との段差により生
じる隙間を覆い、チタンカバー板８と両側のチタン合わ
せ材２ａを溶接９し、チタン板８ａの周辺を純Ａｇ溶加
材で溶接１０することによりこれらの隙間を密閉する。
の確保が容易なチタンクラッド鋼被覆鋼管杭の製造方法
を提供する。 【解決手段】 チタンクラッド鋼板２の突き合わせ部に
開先４を設け、上下方向の端部のチタン合わせ材２ａを
除去し、チタンクラッド鋼板２を半円筒状に曲げ加工し
て鋼管杭基材３上で円筒状に突き合わせ、その突き合わ
せ部の鋼母材２ｂ同士及び鋼母材２ｂと鋼管杭基材３と
を溶接し、長さ方向の両端部に別のチタン板８ａをオー
バーラップ接合した帯状のチタンカバー板８及びチタン
板８ａで突き合わせ溶接部６上の隙間及びチタンクラッ
ド鋼板２の表面と鋼管杭基材３の表面との段差により生
じる隙間を覆い、チタンカバー板８と両側のチタン合わ
せ材２ａを溶接９し、チタン板８ａの周辺を純Ａｇ溶加
材で溶接１０することによりこれらの隙間を密閉する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐食性に優れたチ
タンクラッド鋼被覆鋼管杭の製造方法に関する。
タンクラッド鋼被覆鋼管杭の製造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、海洋構造物の脚柱には通常角型構
造物や鋼管が用いられ、その表面には海水腐食を防止す
るために塗装などの防食処理が施されているが、海面付
近の海水の飛沫がかかる部分は、表面防食処理だけでは
永年の海水飛沫に耐えられず、腐食が進行する。そのた
め海水飛沫のかかる部分には、実開昭６２−４４９４８
号公報に記載されているように高い耐食性を有するチタ
ン板またはチタン合金板を巻回し被覆している。鋼管杭
等の脚柱へのチタン板またはチタン合金板の取付は、チ
タン板またはチタン合金板の端部を溶接し固定すること
によって行うが、チタンと鋼との溶接は困難であり、そ
のため種々の工夫がなされている。
造物や鋼管が用いられ、その表面には海水腐食を防止す
るために塗装などの防食処理が施されているが、海面付
近の海水の飛沫がかかる部分は、表面防食処理だけでは
永年の海水飛沫に耐えられず、腐食が進行する。そのた
め海水飛沫のかかる部分には、実開昭６２−４４９４８
号公報に記載されているように高い耐食性を有するチタ
ン板またはチタン合金板を巻回し被覆している。鋼管杭
等の脚柱へのチタン板またはチタン合金板の取付は、チ
タン板またはチタン合金板の端部を溶接し固定すること
によって行うが、チタンと鋼との溶接は困難であり、そ
のため種々の工夫がなされている。
【０００３】特開平２−２８０９７０号公報には、チタ
ンクラッド鋼板の突き合わせ溶接において、突き合わせ
部におけるチタンクラッド鋼板のチタン合わせ材を除去
し、チタンクラッド鋼板の鋼母材同士を突き合わせ溶接
した後、チタン合わせ材の除去部にチタン合わせ材と同
質のチタンインサート材を挿入し、その両端部をチタン
合わせ材とＴＩＧ溶接法で溶接し鋼溶接部を覆う方法が
開示されている。しかし、この方法では、鋼溶接部とチ
タンインサート材との間に隙間ができるため、この隙間
から海水が侵入することを防止することができない。ま
た、鋼とチタンとの異材溶接となることを回避するた
め、すなわち直接両者を溶接すると脆いＦｅ−Ｔｉ金属
間化合物を形成して溶接部の割れや耐食性が劣化するの
で、チタン合わせ材除去部に挿入するチタンインサート
材とチタン合わせ材の突き合わせ部に特殊な開先加工施
すようになっており、そのため溶接継手構造が複雑で特
殊な溶接技術を要するという問題点がある。
ンクラッド鋼板の突き合わせ溶接において、突き合わせ
部におけるチタンクラッド鋼板のチタン合わせ材を除去
し、チタンクラッド鋼板の鋼母材同士を突き合わせ溶接
した後、チタン合わせ材の除去部にチタン合わせ材と同
質のチタンインサート材を挿入し、その両端部をチタン
合わせ材とＴＩＧ溶接法で溶接し鋼溶接部を覆う方法が
開示されている。しかし、この方法では、鋼溶接部とチ
タンインサート材との間に隙間ができるため、この隙間
から海水が侵入することを防止することができない。ま
た、鋼とチタンとの異材溶接となることを回避するた
め、すなわち直接両者を溶接すると脆いＦｅ−Ｔｉ金属
間化合物を形成して溶接部の割れや耐食性が劣化するの
で、チタン合わせ材除去部に挿入するチタンインサート
材とチタン合わせ材の突き合わせ部に特殊な開先加工施
すようになっており、そのため溶接継手構造が複雑で特
殊な溶接技術を要するという問題点がある。
【０００４】これらの問題点を解決する方法として、特
開平５−１８５２３７号公報には、チタンクラッド鋼板
同士を突き合わせ溶接する場合において、チタンクラッ
ド鋼板の鋼母材とチタン合わせ材との異材溶接部をＡｇ
−Ｃｕ系溶材を用いてプラズマ溶接法で溶接する技術が
開示されている。この場合において、チタンクラッド鋼
板の端部に開先幅よりも幅の広い切り込みを設け、チタ
ンクラッド鋼板の鋼母材同士を溶接した後、上記切り込
みにチタンクラッド鋼板のスペーサ材を挿入して、スペ
ーサ材とチタンクラッド鋼板のチタン合わせ材同士を溶
接し、その後上記異材溶接部をＡｇ−Ｃｕ系溶材でプラ
ズマ溶接し、さらに鋼溶接部をチタン当て板で覆い、そ
の周囲をチタン合わせ材上部で重ね隅肉溶接によりシー
ム溶接している。したがって、鋼溶接部の上部の隙間は
チタン当て板で密閉されているので、海水の侵入を防止
することができる。
開平５−１８５２３７号公報には、チタンクラッド鋼板
同士を突き合わせ溶接する場合において、チタンクラッ
ド鋼板の鋼母材とチタン合わせ材との異材溶接部をＡｇ
−Ｃｕ系溶材を用いてプラズマ溶接法で溶接する技術が
開示されている。この場合において、チタンクラッド鋼
板の端部に開先幅よりも幅の広い切り込みを設け、チタ
ンクラッド鋼板の鋼母材同士を溶接した後、上記切り込
みにチタンクラッド鋼板のスペーサ材を挿入して、スペ
ーサ材とチタンクラッド鋼板のチタン合わせ材同士を溶
接し、その後上記異材溶接部をＡｇ−Ｃｕ系溶材でプラ
ズマ溶接し、さらに鋼溶接部をチタン当て板で覆い、そ
の周囲をチタン合わせ材上部で重ね隅肉溶接によりシー
ム溶接している。したがって、鋼溶接部の上部の隙間は
チタン当て板で密閉されているので、海水の侵入を防止
することができる。
【０００５】しかしながら、上記従来技術では、現地に
おいて鋼管杭基材にチタンクラッド鋼板を巻回しながら
溶接する技術であるため、鋼管杭基材への包囲部全面、
特に溶接部分をはつりや研磨等により下地処理をしなけ
ればならず、そのため作業工数が大きなものとなる。ま
た、チタンクラッド鋼板を鋼管杭基材へ巻回するための
装置、設備が必要であるため、現地での作業が膨大なも
のとなり、さらに溶接部の品質検査に手間がかかること
や溶接施工時に鋼母材とチタンとが融合した場合にはそ
の補修手直し作業が必要となり、さらに工数が大きくな
るなど、作業性が著しく阻害されるという問題点があ
る。
おいて鋼管杭基材にチタンクラッド鋼板を巻回しながら
溶接する技術であるため、鋼管杭基材への包囲部全面、
特に溶接部分をはつりや研磨等により下地処理をしなけ
ればならず、そのため作業工数が大きなものとなる。ま
た、チタンクラッド鋼板を鋼管杭基材へ巻回するための
装置、設備が必要であるため、現地での作業が膨大なも
のとなり、さらに溶接部の品質検査に手間がかかること
や溶接施工時に鋼母材とチタンとが融合した場合にはそ
の補修手直し作業が必要となり、さらに工数が大きくな
るなど、作業性が著しく阻害されるという問題点があ
る。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】チタンクラッド鋼板の
溶接は特殊な溶接技術を要するうえに、現地での溶接施
工では溶接品質の確保が難しくなり、加えてチタンクラ
ッド鋼板を鋼管杭基材に巻回しながら溶接しなければな
らないので、作業性が著しく阻害される。
溶接は特殊な溶接技術を要するうえに、現地での溶接施
工では溶接品質の確保が難しくなり、加えてチタンクラ
ッド鋼板を鋼管杭基材に巻回しながら溶接しなければな
らないので、作業性が著しく阻害される。
【０００７】本発明は、このような課題を解決するため
になされたものであり、作業性および作業能率が良く、
かつ溶接品質の確保が容易なチタンクラッド鋼被覆鋼管
杭の製造方法を提供することを目的とする。
になされたものであり、作業性および作業能率が良く、
かつ溶接品質の確保が容易なチタンクラッド鋼被覆鋼管
杭の製造方法を提供することを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明に係る第１のチタ
ンクラッド鋼被覆鋼管杭の製造方法は、一または複数枚
のチタンクラッド鋼板により被覆して防食鋼管杭を製造
する方法において、（イ）前記チタンクラッド鋼板の突
き合わせ部に開先を設ける工程と、（ロ）前記チタンク
ラッド鋼板の突き合わせ部に隣接する辺の端部における
チタン合わせ材を除去する工程と、（ハ）前記チタンク
ラッド鋼板を所要形状に曲げ加工する工程と、（ニ）曲
げ加工された前記チタンクラッド鋼板を鋼管杭基材に溶
接する工程と、（ホ）長さ方向の両端部に別のチタン板
をオーバーラップ接合した帯状のチタンカバー板および
該チタン板で前記チタンクラッド鋼板の突き合わせ溶接
部上の隙間および前記チタンクラッド鋼板の表面と前記
鋼管杭基材の表面との段差により生じる隙間を覆い、か
つこれらの隙間を密閉するようにそのチタンカバー板お
よびチタン板の周縁を溶接する工程と、を含むことに特
徴を有する。
ンクラッド鋼被覆鋼管杭の製造方法は、一または複数枚
のチタンクラッド鋼板により被覆して防食鋼管杭を製造
する方法において、（イ）前記チタンクラッド鋼板の突
き合わせ部に開先を設ける工程と、（ロ）前記チタンク
ラッド鋼板の突き合わせ部に隣接する辺の端部における
チタン合わせ材を除去する工程と、（ハ）前記チタンク
ラッド鋼板を所要形状に曲げ加工する工程と、（ニ）曲
げ加工された前記チタンクラッド鋼板を鋼管杭基材に溶
接する工程と、（ホ）長さ方向の両端部に別のチタン板
をオーバーラップ接合した帯状のチタンカバー板および
該チタン板で前記チタンクラッド鋼板の突き合わせ溶接
部上の隙間および前記チタンクラッド鋼板の表面と前記
鋼管杭基材の表面との段差により生じる隙間を覆い、か
つこれらの隙間を密閉するようにそのチタンカバー板お
よびチタン板の周縁を溶接する工程と、を含むことに特
徴を有する。
【０００９】本発明の第２のチタンクラッド鋼被覆鋼管
杭の製造方法は、（イ）前記チタンクラッド鋼板の突き
合わせ部に開先を設ける工程と、（ロ）前記チタンクラ
ッド鋼板を所要形状に曲げ加工する工程と、（ハ）曲げ
加工された前記チタンクラッド鋼板を鋼管杭基材に溶接
する工程と、（ニ）長さ方向の両端部に別のチタン板を
オーバーラップ接合した帯状のチタンカバー板および該
チタン板で前記チタンクラッド鋼板の突き合わせ溶接部
上の隙間および前記チタンクラッド鋼板の表面と前記鋼
管杭基材の表面との段差により生じる隙間を覆い、かつ
これらの隙間を密閉するようにそのチタンカバー板およ
びチタン板の周縁を溶接する工程と、を含むことに特徴
を有する。
杭の製造方法は、（イ）前記チタンクラッド鋼板の突き
合わせ部に開先を設ける工程と、（ロ）前記チタンクラ
ッド鋼板を所要形状に曲げ加工する工程と、（ハ）曲げ
加工された前記チタンクラッド鋼板を鋼管杭基材に溶接
する工程と、（ニ）長さ方向の両端部に別のチタン板を
オーバーラップ接合した帯状のチタンカバー板および該
チタン板で前記チタンクラッド鋼板の突き合わせ溶接部
上の隙間および前記チタンクラッド鋼板の表面と前記鋼
管杭基材の表面との段差により生じる隙間を覆い、かつ
これらの隙間を密閉するようにそのチタンカバー板およ
びチタン板の周縁を溶接する工程と、を含むことに特徴
を有する。
【００１０】また、チタンカバー板は、チタンクラッド
鋼板のチタン合わせ材の表面と鋼管杭基材の表面との段
差により生じる隙間が最小となるように、チタンカバー
板の両端部にオーバーラップ接合されていることを特徴
とする。
鋼板のチタン合わせ材の表面と鋼管杭基材の表面との段
差により生じる隙間が最小となるように、チタンカバー
板の両端部にオーバーラップ接合されていることを特徴
とする。
【００１１】また、チタンカバー板およびチタン板の周
縁を溶接する工程において、該チタンカバー板と前記チ
タンクラッド鋼板のチタン合わせ材とのチタン同士は重
ね溶接を行い、該チタン板とチタンクラッド鋼板の鋼母
材および前記鋼管杭基材との異材溶接には少なくとも純
Ａｇの溶加材を用い、ＴＩＧ溶接またはプラズマ溶接す
ることを特徴とするものである。
縁を溶接する工程において、該チタンカバー板と前記チ
タンクラッド鋼板のチタン合わせ材とのチタン同士は重
ね溶接を行い、該チタン板とチタンクラッド鋼板の鋼母
材および前記鋼管杭基材との異材溶接には少なくとも純
Ａｇの溶加材を用い、ＴＩＧ溶接またはプラズマ溶接す
ることを特徴とするものである。
【００１２】本発明の第１および第２の製造方法は、主
としてチタンクラッド鋼板の鋼母材厚さによって適用が
分かれている。溶接によりクラッド界面の脆化すること
を防ぐため、鋼母材厚さが４ｍｍ未満の場合には第１の
製造方法を使用し、鋼母材厚さが４ｍｍ以上の場合には
第２の製造方法を使用する。もちろんこの場合でも第１
の製造方法を使用してもよいが、鋼母材の厚さが厚いた
め、溶接施工時に隅肉溶接の脚長を十分にとることがで
き、かつ溶接部がチタン合わせ材に達するおそれがない
ので、必ずしも端部のチタン合わせ材を除去する必要は
ないからである。
としてチタンクラッド鋼板の鋼母材厚さによって適用が
分かれている。溶接によりクラッド界面の脆化すること
を防ぐため、鋼母材厚さが４ｍｍ未満の場合には第１の
製造方法を使用し、鋼母材厚さが４ｍｍ以上の場合には
第２の製造方法を使用する。もちろんこの場合でも第１
の製造方法を使用してもよいが、鋼母材の厚さが厚いた
め、溶接施工時に隅肉溶接の脚長を十分にとることがで
き、かつ溶接部がチタン合わせ材に達するおそれがない
ので、必ずしも端部のチタン合わせ材を除去する必要は
ないからである。
【００１３】同様の理由から、チタンクラッド鋼板の突
き合わせ溶接は開先を設けて行う。開先角度は４５゜〜
１２０゜の範囲が望ましい。突き合わせ溶接は、曲げ加
工されたチタンクラッド鋼板の鋼母材同士を溶接するの
で、溶接方法は、アーク溶接法であれば、いかなる溶接
法でも可能であるが、作業性および溶接コストを考慮す
ると、ＴＩＧ溶接法やプラズマ溶接法に比べれば、ＭＡ
Ｇ溶接法や炭酸ガスアーク溶接法の方が適している。ま
た、溶接電流、溶接速度等の溶接条件の調整で容易にチ
タンクラッド鋼板のチタン合わせ材を溶融させずに溶接
することが可能である。
き合わせ溶接は開先を設けて行う。開先角度は４５゜〜
１２０゜の範囲が望ましい。突き合わせ溶接は、曲げ加
工されたチタンクラッド鋼板の鋼母材同士を溶接するの
で、溶接方法は、アーク溶接法であれば、いかなる溶接
法でも可能であるが、作業性および溶接コストを考慮す
ると、ＴＩＧ溶接法やプラズマ溶接法に比べれば、ＭＡ
Ｇ溶接法や炭酸ガスアーク溶接法の方が適している。ま
た、溶接電流、溶接速度等の溶接条件の調整で容易にチ
タンクラッド鋼板のチタン合わせ材を溶融させずに溶接
することが可能である。
【００１４】所要形状に曲げ加工されたチタンクラッド
鋼板の周縁の母材部のみを鋼管杭基材に溶接する。これ
は鋼同士の溶接であるため効率的であり、かつ接合強度
も十分に確保できる。
鋼板の周縁の母材部のみを鋼管杭基材に溶接する。これ
は鋼同士の溶接であるため効率的であり、かつ接合強度
も十分に確保できる。
【００１５】次に、隣接したチタンクラッド鋼板間の突
き合わせ溶接部の上部には両端が開放された溝状の隙間
が生じるので、この突き合わせ溶接部上の隙間と、チタ
ンクラッド鋼板の表面と鋼管杭基材の表面との段差によ
り生じる隙間を覆うように、長さ方向の両端部に別のチ
タン板をオーバラップ接合した帯状のチタンカバー板と
チタン板を被せ、そのチタンカバー板とチタン板の周縁
を溶接する。これによって、これらの隙間は完全に密閉
される。また、この溶接の際、チタン板は、チタンクラ
ッド鋼板の表面と鋼管杭基材の表面との段差により生じ
る隙間が最小になるようにチタンカバー板の両端部にオ
ーバーラップ接合しておくとよい。チタンカバー板およ
びチタン板はチタンクラッド鋼板のチタン合わせ材と同
質のものであり、チタン合わせ材同士を架橋するごとく
チタンカバー板を重ね溶接することにより、チタンクラ
ッド鋼板の突き合わせ溶接部上の隙間が封鎖される。ま
た、チタン板の溶接はチタンと鋼の異材溶接となるの
で、純Ａｇの溶加材を用いてＴＩＧ溶接またはプラズマ
溶接する。これによって、チタンクラッド鋼板表面と鋼
管杭基材表面との段差により生じる隙間、すなわち、上
記突き合わせ溶接部上の溝状の両端の開放された隙間、
チタン合わせ材を除去することにより生じるチタン合わ
せ材の厚みに相当する隙間、およびチタン合わせ材表面
と鋼管杭基材表面間の段差による隙間が封鎖される。さ
らに、これらの隙間は、予め一体に接合された１枚のチ
タンカバー板とチタン板で同時に密閉処理が行われるた
め、個々に隙間端部の密閉処理を行う場合に比べて作業
効率が向上する。またチタン板はチタンクラッド鋼板の
チタン合わせ材の除去厚に相当する厚みのものを接合し
ておけばよいので、これらの隙間が極僅かとなるため、
接合欠陥も生じ難いものとなる。なお、溶加材として、
Ａｇ−Ｃｕ系溶加材を用いても構わないが、純Ａｇの方
が耐食性や延性に優れるため、長期にわたり防食性能が
維持される点で好ましい。
き合わせ溶接部の上部には両端が開放された溝状の隙間
が生じるので、この突き合わせ溶接部上の隙間と、チタ
ンクラッド鋼板の表面と鋼管杭基材の表面との段差によ
り生じる隙間を覆うように、長さ方向の両端部に別のチ
タン板をオーバラップ接合した帯状のチタンカバー板と
チタン板を被せ、そのチタンカバー板とチタン板の周縁
を溶接する。これによって、これらの隙間は完全に密閉
される。また、この溶接の際、チタン板は、チタンクラ
ッド鋼板の表面と鋼管杭基材の表面との段差により生じ
る隙間が最小になるようにチタンカバー板の両端部にオ
ーバーラップ接合しておくとよい。チタンカバー板およ
びチタン板はチタンクラッド鋼板のチタン合わせ材と同
質のものであり、チタン合わせ材同士を架橋するごとく
チタンカバー板を重ね溶接することにより、チタンクラ
ッド鋼板の突き合わせ溶接部上の隙間が封鎖される。ま
た、チタン板の溶接はチタンと鋼の異材溶接となるの
で、純Ａｇの溶加材を用いてＴＩＧ溶接またはプラズマ
溶接する。これによって、チタンクラッド鋼板表面と鋼
管杭基材表面との段差により生じる隙間、すなわち、上
記突き合わせ溶接部上の溝状の両端の開放された隙間、
チタン合わせ材を除去することにより生じるチタン合わ
せ材の厚みに相当する隙間、およびチタン合わせ材表面
と鋼管杭基材表面間の段差による隙間が封鎖される。さ
らに、これらの隙間は、予め一体に接合された１枚のチ
タンカバー板とチタン板で同時に密閉処理が行われるた
め、個々に隙間端部の密閉処理を行う場合に比べて作業
効率が向上する。またチタン板はチタンクラッド鋼板の
チタン合わせ材の除去厚に相当する厚みのものを接合し
ておけばよいので、これらの隙間が極僅かとなるため、
接合欠陥も生じ難いものとなる。なお、溶加材として、
Ａｇ−Ｃｕ系溶加材を用いても構わないが、純Ａｇの方
が耐食性や延性に優れるため、長期にわたり防食性能が
維持される点で好ましい。
【００１６】このようにして、本発明によるチタンクラ
ッド鋼被覆鋼管杭が製造される。この鋼管杭は工場内な
どで製造されるものであるため、品質管理が行き届き、
長期間の防食性能および耐久性を維持することができ
る。
ッド鋼被覆鋼管杭が製造される。この鋼管杭は工場内な
どで製造されるものであるため、品質管理が行き届き、
長期間の防食性能および耐久性を維持することができ
る。
【００１７】
【発明の実施の形態】図１は本発明方法により製造され
るチタンクラッド鋼被覆鋼管杭の断面正面図、図２は一
部断面で示す側面図であり、図３、図４、図５はチタン
クラッド鋼被覆鋼管杭の製造工程を示す図である。以
下、図３、図４、図５に従ってチタンクラッド鋼被覆鋼
管杭の製造工程を説明する。
るチタンクラッド鋼被覆鋼管杭の断面正面図、図２は一
部断面で示す側面図であり、図３、図４、図５はチタン
クラッド鋼被覆鋼管杭の製造工程を示す図である。以
下、図３、図４、図５に従ってチタンクラッド鋼被覆鋼
管杭の製造工程を説明する。
【００１８】（１）開先の加工（図３（ａ）参照） このチタンクラッド鋼被覆鋼管杭１は、２枚の方形状の
チタンクラッド鋼板２を用いて製造している。チタンク
ラッド鋼板２は、チタン合わせ材２ａと鋼母材２ｂとの
複合鋼板であり、各チタンクラッド鋼板２の両側面に突
き合わせ溶接をするための開先４を加工する。開先角度
は円筒形に突き合わせたとき４５゜〜１２０゜となる範
囲が望ましい。
チタンクラッド鋼板２を用いて製造している。チタンク
ラッド鋼板２は、チタン合わせ材２ａと鋼母材２ｂとの
複合鋼板であり、各チタンクラッド鋼板２の両側面に突
き合わせ溶接をするための開先４を加工する。開先角度
は円筒形に突き合わせたとき４５゜〜１２０゜となる範
囲が望ましい。
【００１９】（２）端部のチタン合わせ材の除去（図３
（ｂ）参照） チタンクラッド鋼板２の鋼母材２ｂの厚さが４ｍｍ未満
の場合には、前述した理由により、各チタンクラッド鋼
板２の上下の端部（チタンクラッド鋼被覆鋼管杭の軸方
向の上下に相当する端部）におけるチタン合わせ材２ａ
を除去する。図中、５はチタン合わせ材除去面を示す。
なお、鋼母材２ｂの厚さが４ｍｍ以上の場合はチタン合
わせ材２ａを除去する必要はない。
（ｂ）参照） チタンクラッド鋼板２の鋼母材２ｂの厚さが４ｍｍ未満
の場合には、前述した理由により、各チタンクラッド鋼
板２の上下の端部（チタンクラッド鋼被覆鋼管杭の軸方
向の上下に相当する端部）におけるチタン合わせ材２ａ
を除去する。図中、５はチタン合わせ材除去面を示す。
なお、鋼母材２ｂの厚さが４ｍｍ以上の場合はチタン合
わせ材２ａを除去する必要はない。
【００２０】（３）曲げ加工（図３（ｃ）参照） 各チタンクラッド鋼板２をプレスまたはロールフォーミ
ングで半円筒状に曲げ加工する。
ングで半円筒状に曲げ加工する。
【００２１】（４）チタンクラッド鋼板の突き合わせ溶
接（図３（ｄ）参照） それぞれ半円筒状に曲げ加工されたチタンクラッド鋼板
２を鋼管杭基材３上にて円筒形に突き合わせ、その突き
合わせ部の開先４内において鋼母材２ｂ同士を軸方向に
溶接する。図中、６は突き合わせ溶接部を示す。
接（図３（ｄ）参照） それぞれ半円筒状に曲げ加工されたチタンクラッド鋼板
２を鋼管杭基材３上にて円筒形に突き合わせ、その突き
合わせ部の開先４内において鋼母材２ｂ同士を軸方向に
溶接する。図中、６は突き合わせ溶接部を示す。
【００２２】（５）鋼管杭基材に溶接（円周隅肉溶接）
（図４（ｅ）参照） さらに、上記により突き合わせ溶接された円筒形のチタ
ンクラッド鋼板２の上下端部においてその鋼母材２ｂと
鋼管杭基材３とを円周方向に隅肉溶接する。図中、７は
隅肉溶接部を示す。
（図４（ｅ）参照） さらに、上記により突き合わせ溶接された円筒形のチタ
ンクラッド鋼板２の上下端部においてその鋼母材２ｂと
鋼管杭基材３とを円周方向に隅肉溶接する。図中、７は
隅肉溶接部を示す。
【００２３】（６）チタンカバー板の溶接（図４
（ｆ）、図５参照） チタンクラッド鋼板２のチタン合わせ材２ａと同質のチ
タンカバー板８でチタンクラッド鋼板２の突き合わせ溶
接部６上の溝状の隙間を覆い、チタンカバー板８と両側
のチタンクラッド鋼板２のチタン合わせ材２ａとを重ね
溶接する。図中、９はチタン同士の重ね溶接部を示す。
このチタンカバー板８は帯状のものであり、長さ方向の
両端部には予め別のチタン板８ａがオーバーラップ接合
されている。そしてこのチタン板８ａは鋼管杭基材３上
に円筒形に溶接されたチタンクラッド鋼板２の上下端部
の隅肉溶接部７を覆う程度に長く延びており、チタンク
ラッド鋼板２のチタン合わせ材２ａ表面と鋼管杭基材３
表面との段差により生じる隙間（チタンカバー板８とチ
タンクラッド鋼板２のチタン合わせ材除去面５間の隙
間、突き合わせ溶接部６の開放端の隙間、およびチタン
合わせ材２ａ表面と鋼管杭基材３表面間の段差による隙
間）が最小になるように、そのチタン板８ａの周辺を溶
接する。つまり、チタン板８ａは、チタンクラッド鋼板
２のチタン合わせ材除去面５上に差し込まれるようにチ
タンカバー板８の下面にオーバーラップ接合され、その
板厚をチタンクラッド鋼板２のチタン合わせ材２ａの除
去厚に応じて設定できるため、これらの隙間はほとんど
生ぜず、良好な溶接ができる。このとき、チタンクラッ
ド鋼板２の突き合わせ溶接部６の両端部の段差部におい
て、チタン板８ａとチタンクラッド鋼板２の鋼母材２ｂ
および鋼管杭基材３との溶接はチタンと鋼の異種金属の
接合となるため、脆弱なＦｅ−Ｔｉ金属間化合物を形成
しないようにするため、純Ａｇ溶加材を用い、ＴＩＧ溶
接やプラズマ溶接等で行う。図中、１０はチタンと鋼の
異材接合部を示す。このように別のチタン板８ａをチタ
ンカバー板８の両端部にオーバーラップ接合しておくこ
とにより、前記接合部１０の間隙は極僅かであり、作業
性、作業能率とも良く、接合欠陥も生じ難く、信頼性に
優れている。また、これらの隙間は予め一体に接合され
た１枚のチタンカバー板８とチタン板８ａの周縁を溶接
することによって密閉することができる。なお、チタン
クラッド鋼板２のチタン合わせ材２ａを除去する必要が
ない場合には、チタンクラッド鋼板２の鋼母材２ｂが厚
いため、略Ｌ字状のチタン板８ａをチタンカバー板８の
両端の上面に接合しておけばよく、突き合わせ溶接部６
の両端を塞ぐようにして溶接することが可能である。以
上により、図１、図２に示すチタンクラッド鋼被覆鋼管
杭１が製造される。
（ｆ）、図５参照） チタンクラッド鋼板２のチタン合わせ材２ａと同質のチ
タンカバー板８でチタンクラッド鋼板２の突き合わせ溶
接部６上の溝状の隙間を覆い、チタンカバー板８と両側
のチタンクラッド鋼板２のチタン合わせ材２ａとを重ね
溶接する。図中、９はチタン同士の重ね溶接部を示す。
このチタンカバー板８は帯状のものであり、長さ方向の
両端部には予め別のチタン板８ａがオーバーラップ接合
されている。そしてこのチタン板８ａは鋼管杭基材３上
に円筒形に溶接されたチタンクラッド鋼板２の上下端部
の隅肉溶接部７を覆う程度に長く延びており、チタンク
ラッド鋼板２のチタン合わせ材２ａ表面と鋼管杭基材３
表面との段差により生じる隙間（チタンカバー板８とチ
タンクラッド鋼板２のチタン合わせ材除去面５間の隙
間、突き合わせ溶接部６の開放端の隙間、およびチタン
合わせ材２ａ表面と鋼管杭基材３表面間の段差による隙
間）が最小になるように、そのチタン板８ａの周辺を溶
接する。つまり、チタン板８ａは、チタンクラッド鋼板
２のチタン合わせ材除去面５上に差し込まれるようにチ
タンカバー板８の下面にオーバーラップ接合され、その
板厚をチタンクラッド鋼板２のチタン合わせ材２ａの除
去厚に応じて設定できるため、これらの隙間はほとんど
生ぜず、良好な溶接ができる。このとき、チタンクラッ
ド鋼板２の突き合わせ溶接部６の両端部の段差部におい
て、チタン板８ａとチタンクラッド鋼板２の鋼母材２ｂ
および鋼管杭基材３との溶接はチタンと鋼の異種金属の
接合となるため、脆弱なＦｅ−Ｔｉ金属間化合物を形成
しないようにするため、純Ａｇ溶加材を用い、ＴＩＧ溶
接やプラズマ溶接等で行う。図中、１０はチタンと鋼の
異材接合部を示す。このように別のチタン板８ａをチタ
ンカバー板８の両端部にオーバーラップ接合しておくこ
とにより、前記接合部１０の間隙は極僅かであり、作業
性、作業能率とも良く、接合欠陥も生じ難く、信頼性に
優れている。また、これらの隙間は予め一体に接合され
た１枚のチタンカバー板８とチタン板８ａの周縁を溶接
することによって密閉することができる。なお、チタン
クラッド鋼板２のチタン合わせ材２ａを除去する必要が
ない場合には、チタンクラッド鋼板２の鋼母材２ｂが厚
いため、略Ｌ字状のチタン板８ａをチタンカバー板８の
両端の上面に接合しておけばよく、突き合わせ溶接部６
の両端を塞ぐようにして溶接することが可能である。以
上により、図１、図２に示すチタンクラッド鋼被覆鋼管
杭１が製造される。
【００２４】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
耐食性に優れたチタンクラッド鋼被覆鋼管杭を工場内な
どにて、効率よく、かつ品質を高く保持しつつ容易に製
造することができる。
耐食性に優れたチタンクラッド鋼被覆鋼管杭を工場内な
どにて、効率よく、かつ品質を高く保持しつつ容易に製
造することができる。
【図１】本発明方法により製造されるチタンクラッド鋼
被覆鋼管杭の断面正面図である。
被覆鋼管杭の断面正面図である。
【図２】チタンクラッド鋼被覆鋼管杭の一部断面で示す
側面図である。
側面図である。
【図３】チタンクラッド鋼被覆鋼管杭の製造工程（ａ）
〜（ｄ）を示す図である。
〜（ｄ）を示す図である。
【図４】チタンクラッド鋼被覆鋼管杭の製造工程
（ｅ）、（ｆ）を示す図である。
（ｅ）、（ｆ）を示す図である。
【図５】図４（ｆ）のＡ−Ａ線断面図である。
１ チタンクラッド鋼被覆鋼管杭 ２ チタンクラッド鋼板 ２ａ チタン合わせ材 ２ｂ 鋼母材 ３ 鋼管杭基材 ４ 開先 ５ チタン合わせ材除去面 ６ 突き合わせ溶接部 ７ 隅肉溶接部 ８ チタンカバー板 ８ａ チタン板 ９ チタン同士の重ね溶接部 １０ チタンと鋼の異材溶接部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 ＦＩ Ｅ０２Ｄ 31/06 Ｅ０２Ｄ 31/06 Ｄ (72)発明者 武市 泰樹 東京都千代田区丸の内一丁目１番２号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 高野 俊夫 東京都千代田区丸の内一丁目１番２号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 平井 龍至 東京都千代田区丸の内一丁目１番２号 日 本鋼管株式会社内
Claims (4)
- 【請求項１】 一または複数枚のチタンクラッド鋼板に
より被覆して防食鋼管杭を製造する方法において、
（イ）前記チタンクラッド鋼板の突き合わせ部に開先を
設ける工程と、（ロ）前記チタンクラッド鋼板の突き合
わせ部に隣接する辺の端部におけるチタン合わせ材を除
去する工程と、（ハ）前記チタンクラッド鋼板を所要形
状に曲げ加工する工程と、（ニ）曲げ加工された前記チ
タンクラッド鋼板を鋼管杭基材に溶接する工程と、
（ホ）長さ方向の両端部に別のチタン板をオーバーラッ
プ接合した帯状のチタンカバー板および該チタン板で前
記チタンクラッド鋼板の突き合わせ溶接部上の隙間およ
び前記チタンクラッド鋼板の表面と前記鋼管杭基材の表
面との段差により生じる隙間を覆い、かつこれらの隙間
を密閉するようにそのチタンカバー板およびチタン板の
周縁を溶接する工程と、を含むことを特徴とするチタン
クラッド鋼被覆鋼管杭の製造方法。 - 【請求項２】 一または複数枚のチタンクラッド鋼板に
より被覆して防食鋼管杭を製造する方法において、
（イ）前記チタンクラッド鋼板の突き合わせ部に開先を
設ける工程と、（ロ）前記チタンクラッド鋼板を所要形
状に曲げ加工する工程と、（ハ）曲げ加工された前記チ
タンクラッド鋼板を鋼管杭基材に溶接する工程と、
（ニ）長さ方向の両端部に別のチタン板をオーバーラッ
プ接合した帯状のチタンカバー板および該チタン板で前
記チタンクラッド鋼板の突き合わせ溶接部上の隙間およ
び前記チタンクラッド鋼板の表面と前記鋼管杭基材の表
面との段差により生じる隙間を覆い、かつこれらの隙間
を密閉するようにそのチタンカバー板およびチタン板の
周縁を溶接する工程と、を含むことを特徴とするチタン
クラッド鋼被覆鋼管杭の製造方法。 - 【請求項３】 前記チタン板は、前記チタンクラッド鋼
板のチタン合わせ材の表面と前記鋼管杭基材の表面との
段差により生じる隙間が最小となるように、前記チタン
カバー板の両端部にオーバーラップ接合されていること
を特徴とする請求項１または請求項２記載のチタンクラ
ッド鋼被覆鋼管杭の製造方法。 - 【請求項４】 前記チタンカバー板およびチタン板の周
縁を溶接する工程において、該チタンカバー板と前記チ
タンクラッド鋼板のチタン合わせ材とのチタン同士は重
ね溶接を行い、該チタン板と前記チタンクラッド鋼板の
鋼母材および前記鋼管杭基材との異材溶接には少なくと
も純Ａｇの溶加材を用い、ＴＩＧ溶接またはプラズマ溶
接することを特徴とする請求項１から請求項３のいずれ
かに記載のチタンクラッド鋼被覆鋼管杭の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9480898A JPH11291030A (ja) | 1998-04-07 | 1998-04-07 | チタンクラッド鋼被覆鋼管杭の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9480898A JPH11291030A (ja) | 1998-04-07 | 1998-04-07 | チタンクラッド鋼被覆鋼管杭の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11291030A true JPH11291030A (ja) | 1999-10-26 |
Family
ID=14120367
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9480898A Withdrawn JPH11291030A (ja) | 1998-04-07 | 1998-04-07 | チタンクラッド鋼被覆鋼管杭の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11291030A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008240435A (ja) * | 2007-03-28 | 2008-10-09 | Nippon Steel Corp | 防食鋼管抗およびその製造方法 |
| CN102161280A (zh) * | 2009-12-09 | 2011-08-24 | 精工爱普生株式会社 | 打印装置、输送单元、输送辊以及输送辊的制造方法 |
| JP2016518990A (ja) * | 2013-04-16 | 2016-06-30 | アイゼンバウ クレーマー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングＥｉｓｅｎｂａｕ Ｋｒａｅｍｅｒ ＧｍｂＨ | 多層の大径管を製造する方法 |
| JP2021065916A (ja) * | 2019-10-25 | 2021-04-30 | 株式会社ダイテック | 材および方法 |
-
1998
- 1998-04-07 JP JP9480898A patent/JPH11291030A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008240435A (ja) * | 2007-03-28 | 2008-10-09 | Nippon Steel Corp | 防食鋼管抗およびその製造方法 |
| CN102161280A (zh) * | 2009-12-09 | 2011-08-24 | 精工爱普生株式会社 | 打印装置、输送单元、输送辊以及输送辊的制造方法 |
| JP2016518990A (ja) * | 2013-04-16 | 2016-06-30 | アイゼンバウ クレーマー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングＥｉｓｅｎｂａｕ Ｋｒａｅｍｅｒ ＧｍｂＨ | 多層の大径管を製造する方法 |
| JP2021065916A (ja) * | 2019-10-25 | 2021-04-30 | 株式会社ダイテック | 材および方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050607 |