JP2014227769A - 防食鋼材、立設構造及び犠牲鋼板 - Google Patents

防食鋼材、立設構造及び犠牲鋼板 Download PDF

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Abstract

【課題】犠牲鋼板の板厚を大きくすることに伴う溶接箇所の脚長の増大を抑制して、溶接箇所の腐食の進行を抑制することのできる防食鋼材、立設構造及び犠牲鋼板を提供する。
【解決手段】前面側Aと背面側Bとの境界に設けられる防食鋼材2に関する。鋼製部材4と、鋼製部材4の軸方向Yの所定の範囲で取り付けられる犠牲鋼板1とを備える。犠牲鋼板1は、鋼製部材4に取り付けられる内側面11よりも、内側面11と反対側の外側面12の方が大きくなるように、側端縁13で内側面11と外側面12との間に取付部14が形成されて、取付部14の少なくとも一部の内側面11との端縁境界15で、鋼製部材4に溶接される。
【選択図】図1

Description

本発明は、港湾鋼構造物等の水域構造物、擁壁、土留壁等の陸域構造物で、前面側と背面側との境界に設けられる防食鋼材、立設構造及び犠牲鋼板に関する。
従来より、海洋構造物を構成する鋼矢板の表面に接合される鋼板からなる基材が用いられた防食用パネル構造体や、この防食用パネル構造体が用いられた海洋構造物が提案されており、例えば、特許文献1に開示されるような防食用パネル構造体が提案されている。
特許文献1に開示された防食用パネル構造体は、鋼矢板の所定部位に鋼板を接合させて腐食代を積極的に設けることによって、港湾等の海域における鋼矢板の防食を図るものであり、所定寸法(長さ、幅、厚さ)の鋼板を鋼矢板に溶接接合させるものである。
具体的には、特許文献1に開示された防食用パネル構造体は、鋼板からなる基材の周縁部が残された状態で、基材表面にチタン板又はチタン合金板をMIG溶接法で溶接接合させたものである。このとき、特許文献1に開示された防食用パネル構造体は、施工現場において、海洋構造物を構成する鋼矢板の表面で、鋼板からなる基材の周縁部が溶接接合されることによって、基材及びチタン板、チタン合金板が鋼矢板の代わりに腐食するものとなる。
特開2004−160481号公報
しかし、特許文献1に開示された防食用パネル構造体は、鋼板及びチタン板、チタン合金板の端面が、鋼矢板の表面(被防食面)に対して直角に形成されるものであり、鋼板の端面と鋼矢板の表面(被防食面)とが、隅肉溶接で接合されるものとなる。
このとき、特許文献1に開示された防食用パネル構造体は、鋼板の端面が直角に形成されるため、隅肉溶接された部位が露出した状態で設けられるものとなる。このため、特許文献1に開示された防食用パネル構造体は、隅肉溶接された部位が露出するものとなることから、隅肉溶接された部位の腐食の進行によって、鋼板が鋼矢板から脱離するおそれがあるという問題点があった。
また、特許文献1に開示された防食用パネル構造体は、隅肉溶接された部位を防食材で被覆して、隅肉溶接された部位の腐食を防止することもできるが、この場合であっても、水域での漂流物等の衝突、擦過等の外的要因等によって、防食材が損耗、剥離するおそれがあり、隅肉溶接された部位の防食が不十分なものとなるという問題点があった。
さらに、特許文献1に開示された防食用パネル構造体は、想定される腐食の進行速度に応じて、板厚の大きな鋼板を溶接接合させた場合に、鋼板の大きな板厚に対応する脚長で隅肉溶接されるため、溶接量が増大して溶接コストが嵩んだり、鋼矢板の表面から供給される溶接熱が増大して鋼矢板が変形するおそれがあるという問題点があった。
そこで、本発明は、上述した問題点に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、犠牲鋼板の板厚を大きくすることに伴う溶接箇所の脚長の増大を抑制して、溶接箇所の腐食の進行を抑制することのできる防食鋼材、立設構造及び犠牲鋼板を提供することにある。
第1発明の防食鋼材は、前面側と背面側との境界に設けられる防食鋼材であって、鋼製部材と、前記鋼製部材の軸方向の所定の範囲で取り付けられる犠牲鋼板とを備え、前記犠牲鋼板は、前記鋼製部材に取り付けられる内側面よりも、前記内側面と反対側の外側面の方が大きくなるように、側端縁で前記内側面と前記外側面との間に取付部が形成されて、前記取付部の少なくとも一部の前記内側面との端縁境界で、前記鋼製部材に溶接されることを特徴とする。
第2発明の防食鋼材は、第1発明において、前記鋼製部材は、鋼矢板、鋼管矢板又は鋼管杭が用いられることを特徴とする。
第3発明の防食鋼材は、第1発明又は第2発明において、前記取付部は、前記内側面から前記外側面にかけて、段階的に又は連続的に傾斜するテーパ状に形成されることを特徴とする。
第4発明の防食鋼材は、第1発明〜第3発明の何れかにおいて、前記取付部は、前記内側面から前記外側面にかけて、凹部及び凸部の何れか一方又は両方が形成されることを特徴とする。
第5発明の防食鋼材は、第1発明〜第4発明の何れかにおいて、前記取付部は、少なくとも前記鋼製部材に溶接された溶接部位を覆うようにして、防食材が設けられることを特徴とする。
第6発明の防食鋼材は、第5発明において、前記防食材は、溶接等の手段で固定された防食材係止用部材を巻き込むようにして、前記防食材係止用部材が設けられることを特徴とする。
第7発明の防食鋼材は、第1発明〜第6発明の何れかにおいて、前記犠牲鋼板は、左側端縁及び右側端縁の何れか一方又は両方に前記取付部が形成されて、前記取付部の前記内側面との端縁境界で、前記鋼製部材に断続又は連続させて溶接されることを特徴とする。
第8発明の防食鋼材は、第1発明〜第7発明の何れかにおいて、前記犠牲鋼板は、上側端縁及び下側端縁の何れか一方又は両方に前記取付部が形成されて、前記取付部の前記内側面との端縁境界で、前記鋼製部材に断続又は連続させて溶接されることを特徴とする。
第9発明の防食鋼材は、第1発明〜第8発明の何れかにおいて、前記犠牲鋼板は、前記鋼製部材と前記内側面との間に、防食層が設けられることを特徴とする。
第10発明の防食鋼材は、第9発明において、前記犠牲鋼板は、前記側端縁に沿うようにして、前記防食層が設けられることを特徴とする。
第11発明の立設構造は、前面側と背面側との境界に設けられる立設構造であって、複数の鋼製部材と、前記鋼製部材に軸方向の所定の範囲で取り付けられる犠牲鋼板とを備え、前記複数の鋼製部材は、軸方向の下部が地盤に打設されるとともに、軸方向の上部が前面側と背面側との境界に設けられ、前記犠牲鋼板は、前記鋼製部材に取り付けられる内側面よりも、前記内側面と反対側の外側面の方が大きくなるように、側端縁で前記内側面と前記外側面との間に取付部が形成されて、前記取付部の少なくとも一部の前記内側面との端縁境界で、前記鋼製部材に溶接されることを特徴とする。
第12発明の立設構造は、第11発明において、前記鋼製部材は、鋼矢板、鋼管矢板又は鋼管杭が用いられることを特徴とする。
第13発明の立設構造は、第11発明又は第12発明において、前記複数の鋼製部材の少なくとも一部は、前記犠牲鋼板があらかじめ溶接された状態で、軸方向の下部が地盤に打設されるとともに、軸方向の上部が前面側と背面側との境界に設けられることを特徴とする。
第14発明の立設構造は、第11発明又は第12発明において、前記複数の鋼製部材の少なくとも一部は、軸方向の下部が地盤に打設されるとともに、軸方向の上部が前面側と背面側との境界に設けられた状態で、前記犠牲鋼板が溶接されることを特徴とする。
第15発明の立設構造は、第14発明において、前記複数の鋼製部材は、各々の左端部及び右端部の何れか一方又は両方に継手部が形成されて、前記犠牲鋼板は、隣り合う前記複数の鋼製部材の前記継手部を跨ぐようにして、前記複数の鋼製部材に溶接されることを特徴とする。
第16発明の犠牲鋼板は、前面側と背面側との境界に設けられる立設構造の鋼製部材に取り付けられる犠牲鋼板であって、鋼製部材に取り付けられる内側面よりも、前記内側面と反対側の外側面の方が大きくなるように、側端縁で前記内側面と前記外側面との間に取付部が形成されて、前記取付部の少なくとも一部の前記内側面との端縁境界で、前記鋼製部材に溶接されることを特徴とする。
第17発明の犠牲鋼板は、第16発明において、前記取付部は、前記内側面から前記外側面にかけて、段階的に又は連続的に傾斜するテーパ状に形成されることを特徴とする。
第18発明の犠牲鋼板は、第16発明又は第17発明において、前記取付部は、前記内側面から前記外側面にかけて、凹部及び凸部の何れか一方又は両方が形成されることを特徴とする。
第1発明〜第10発明によれば、犠牲鋼板の内側面よりも外側面の方が大きくなるように、犠牲鋼板の側端縁で取付部が形成されるため、略楔形状の隙間に溶接部位が奥まった状態となり、溶接部位が露出されていないものとされる。このとき、第1発明〜第10発明によれば、犠牲鋼板の外側面で溶接部位を保護することができ、溶接部位に水域での漂流物等が衝突、擦過等することを防止することが可能となり、犠牲鋼板の鋼製部材からの脱離を防止することが可能となる。
特に、第1発明〜第3発明によれば、溶接部位の脚長を大きくすることを必要とせず、溶接量の増大を抑制することができ、溶接コストを低減させることが可能となるだけでなく、溶接部位から鋼製部材の表面に供給される溶接熱の増大を抑制することができ、鋼製部材の変形を防止することが可能となる。
特に、第4発明、第5発明によれば、犠牲鋼板の内側面から外側面にかけて、犠牲鋼板の取付部に凹部及び凸部の何れか一方又は両方が形成されることで、溶接部位を覆うようにして設けられた防食材のせん断方向の強度が向上したものとなるため、防食材が取付部に強固に固定されたものとなり、防食材に水域での漂流物等が衝突等した場合であっても、防食材の取付部からの脱離を防止することが可能となる。
特に、第5発明によれば、溶接部位を覆うようにして設けられた防食材も、犠牲鋼板の取付部で略楔形状の隙間に奥まった状態となり、防食材が露出されていないものとされて、犠牲鋼板の外側面で防食材が保護されるものとなる。このとき、第5発明によれば、防食材に水域での漂流物等が衝突、擦過等することを防止して、防食材の損耗、剥離を防止することが可能となり、溶接部位が防食材で保護されて、犠牲鋼板の鋼製部材からの脱離を防止することが可能となる。
特に、第6発明によれば、防食材が防食材係止用部材で補強され、防食材の剥離、脱落を防止する効果を高めることが可能となる。
特に、第7発明、第8発明によれば、犠牲鋼板の側端縁の四隅部等で、犠牲鋼板の取付部が鋼製部材の表面に断続又は連続させて溶接されることで、犠牲鋼板の側端縁に対する溶接部位の占める割合の増大を抑制することができ、溶接コストを低減させることが可能となるだけでなく、溶接部位から鋼製部材の表面に供給される溶接熱の増大を抑制することができ、鋼製部材の変形を防止することが可能となる。
特に、第9発明、第10発明によれば、鋼製部材の表面と犠牲鋼板の内側面との間に、防食層が設けられることで、不測の事態により防食材が脱落等した場合であっても、防食材の脱落箇所の補修に着手するまで時間を要するときの安全代として防食層を機能させることができ、防食層によって鋼矢板の表面を腐食から保護することが可能となる。
第11発明〜第15発明によれば、犠牲鋼板の内側面よりも外側面の方が大きくなるように、犠牲鋼板の側端縁で取付部が形成されるため、略楔形状の隙間に溶接部位が奥まった状態となり、犠牲鋼板の外側面で溶接部位を保護することができ、溶接部位に水域での漂流物等が衝突、擦過等することを防止することが可能となり、犠牲鋼板の鋼製部材からの脱離を防止することが可能となる。
第11発明〜第15発明によれば、想定される腐食の進行速度等に応じて、犠牲鋼板の板厚を大きくした場合であっても、溶接部位の脚長を大きくすることが必要とならないものとなり、溶接量の増大を抑制することができ、溶接コストを低減させることが可能となるだけでなく、溶接部位から鋼製部材の表面に供給される溶接熱の増大を抑制することができ、鋼製部材の変形を防止することが可能となる。
特に、第13発明によれば、犠牲鋼板が鋼製部材にあらかじめ溶接された状態で設けられるため、現地作業による犠牲鋼板の取付部の溶接を必要としないで、犠牲鋼板を鋼製部材に安定して固定することが可能となる。
特に、第14発明によれば、複数の鋼製部材が前面側と背面側との境界に設けられた状態で、犠牲鋼板が現地作業で溶接されるため、海洋、港湾で鋼材の腐食が激しい集中腐食部位や、水底の底質(砂、砂礫等)の移動が激しい部位に、犠牲鋼板を後付けで容易に固定することが可能となる。
特に、第15発明によれば、隣り合う複数の鋼製部材の継手部を跨ぐようにして、犠牲鋼板が複数の鋼製部材に溶接されることによって、鋼製部材の継手部を覆うように犠牲鋼板が設けられるため、海洋、港湾での鋼材の腐食や、水底の底質(砂、砂礫等)の移動による磨耗から、鋼製部材の継手部を保護することが可能となる。
第16発明〜第18発明によれば、所定の板厚の鋼板を必要に応じて用いることができ、また、鋼板の板厚を部分的に大きくすることができるため、鋼製部材の軸方向において、海洋、港湾で鋼材の腐食が激しい集中腐食部位や、水底の底質(砂、砂礫等)の移動が激しい部位で、犠牲鋼板の板厚を必要に応じて大きくすることができ、鋼製部材の耐腐食性能を任意に向上させることが可能となる。
第16発明〜第18発明によれば、有機材料等を用いることなく、鋼製部材に犠牲鋼板を固定することができるため、海洋、港湾での波浪によって大きな漂流物が衝突した場合や、水底の底質(砂、砂礫等)が衝突した場合であっても、犠牲鋼板が割れて破損等することを回避することができるため、鋼製部材を犠牲鋼板で確実に保護することが可能となる。
本発明を適用した立設構造を示す斜視図である。 本発明を適用した防食鋼材の第1実施形態を示す斜視図である。 本発明を適用した犠牲鋼板の第1実施形態を示す斜視図である。 (a)は、本発明を適用した犠牲鋼板の第1実施形態を示す平面図であり、(b)は、その正面図である。 (a)は、本発明を適用した犠牲鋼板の左側端縁及び右側端縁において、全長に亘って形成された取付部を示す側面図であり、(b)は、その一部に形成された取付部を示す側面図である。 (a)は、本発明を適用した犠牲鋼板の上側端縁及び下側端縁において、全長に亘って形成された取付部を示す側面図であり、(b)は、その一部に形成された取付部を示す側面図である。 (a)は、本発明を適用した犠牲鋼板の取付部を示す拡大図であり、(b)は、その第1変形例を示す拡大図であり、(c)は、その第2変形例を示す拡大図である。 (a)は、本発明を適用した犠牲鋼板の取付部の第3変形例を示す拡大図であり、(b)は、その第4変形例を示す拡大図であり、(c)は、その第5変形例を示す拡大図である。 (a)は、本発明を適用した防食鋼材の第1実施形態を示す平面図であり、(b)は、その正面図である。 (a)は、本発明を適用した防食鋼材における犠牲鋼板の取付部を示す拡大平面図であり、(b)は、その拡大正面図である。 (a)は、本発明を適用した防食鋼材における犠牲鋼板の側端縁に沿うように設けられた防食層を示す正面図であり、(b)は、その犠牲鋼板の内側面の全面に亘って設けられた防食層を示す正面図である。 本発明を適用した立設構造の第1実施形態を示す正面図である。 本発明を適用した立設構造の第1実施形態を示す側面図である。 (a)は、本発明を適用した立設構造の第1実施形態を示す平面図であり、(b)は、その犠牲鋼板の第1変形例を示す平面図であり、(c)は、その犠牲鋼板の第2変形例を示す平面図である。 (a)は、本発明を適用した立設構造における鋼製部材の前面側に犠牲鋼板が溶接された状態を示す側面図であり、(b)は、その背面側に犠牲鋼板が溶接された状態を示す側面図である。 (a)は、本発明を適用した立設構造における上部コンクリートに埋め込まれた鋼製部材の前面側に犠牲鋼板が溶接された状態を示す側面図であり、(b)は、その背面側に犠牲鋼板が溶接された状態を示す側面図である。 本発明を適用した立設構造がタイロッド式鋼矢板壁に用いられた状態を示す側面図である。 本発明を適用した立設構造における鋼矢板の継手部を跨ぐようにして犠牲鋼板が溶接された状態を示す拡大平面図である。 本発明を適用した立設構造における鋼矢板の継手部を跨ぐようにして犠牲鋼板が溶接された他の状態を示す拡大平面図である。 本発明を適用した防食鋼材の第1実施形態における溶接部位を示す拡大平面図である。 本発明を適用した防食鋼材における犠牲鋼板の取付部の変形例の溶接部位を示す拡大平面図である。 本発明を適用した防食鋼材の第2実施形態における鋼管矢板に犠牲鋼板が取り付けられた状態を示す斜視図である。 本発明を適用した防食鋼材の第2実施形態における鋼管杭に犠牲鋼板が取り付けられた状態を示す斜視図である。 本発明を適用した防食鋼材の第2実施形態における鋼管杭に犠牲鋼板が取り付けられた他の状態を示す斜視図である。 (a)は、本発明を適用した防食鋼材の第2実施形態における鋼管矢板に犠牲鋼板が取り付けられた状態を示す平面図であり、(b)は、その正面図である。 (a)は、本発明を適用した防食鋼材の第2実施形態における鋼管杭に犠牲鋼板が取り付けられた状態を示す平面図であり、(b)は、その正面図である。 (a)は、本発明を適用した防食鋼材の第2実施形態における鋼管杭に犠牲鋼板が取り付けられた他の状態を示す平面図であり、(b)は、その正面図である。 (a)は、本発明を適用した立設構造の第2実施形態における鋼製部材に鋼管矢板が用いられた状態を示す正面図であり、(b)は、その側面図である。 (a)は、本発明を適用した立設構造の第2実施形態における鋼製部材に鋼管杭が用いられた状態を示す正面図であり、(b)は、その側面図である。 (a)は、本発明を適用した立設構造の第2実施形態における鋼製部材に鋼管杭が用いられた他の状態を示す正面図であり、(b)は、その側面図である。 本発明を適用した立設構造における鋼管矢板の継手部を跨ぐようにして犠牲鋼板が溶接された状態を示す拡大平面図である。 本発明を適用した立設構造における鋼管矢板の継手部を跨ぐようにして犠牲鋼板が溶接された他の状態を示す拡大平面図である。 本発明を適用した防食鋼材の第2実施形態における溶接部位を示す拡大平面図である。 (a)は、本発明を適用した防食鋼材における犠牲鋼板の取付部の防食材係止用部材を示す拡大平面図であり、(b)は、その拡大正面図である。
以下、本発明を適用した犠牲鋼板1、防食鋼材2及び立設構造3を実施するための形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
本発明を適用した立設構造3は、図1に示すように、主に、港湾鋼構造物等の水域構造物、擁壁、土留壁等の陸域構造物で、前面側Aと背面側Bとの境界に設けられる。本発明を適用した立設構造3は、鋼矢板5、鋼管矢板6又は鋼管杭7等が水底地盤90に打設されて立設されるものであり、複数の鋼矢板5又は鋼管矢板6が並べられることで、壁体構造を構成するものとなる。鋼矢板5、鋼管矢板6又は鋼管杭7等は、これに限らず、水底地盤90に埋め込まれるものとしたり、フーチングコンクリートに立設されるものとすることもできる。
本発明を適用した防食鋼材2は、第1実施形態において、前面側Aと背面側Bとの境界に設けられるものであり、図2に示すように、鋼矢板5が用いられた鋼製部材4と、鋼矢板5の軸方向Yの所定の範囲で取り付けられる犠牲鋼板1とを備える。
本発明を適用した犠牲鋼板1は、第1実施形態において、図3に示すように、略平板状の鋼板が用いられて、鋼矢板5に取り付けられる内側面11と、内側面11と反対側の外側面12と、上下左右の側端縁13とを有する。
本発明を適用した犠牲鋼板1は、側端縁13の上側端縁13a、下側端縁13b、左側端縁13c及び右側端縁13dの少なくとも一部で、図4に示すように、内側面11よりも外側面12の方が大きくなるように、内側面11と外側面12との間に取付部14が形成される。
本発明を適用した犠牲鋼板1は、図5(a)に示すように、側端縁13の左側端縁13c及び右側端縁13dの何れか一方又は両方で、全長に亘って取付部14が形成される。また、本発明を適用した犠牲鋼板1は、図5(b)に示すように、左側端縁13c及び右側端縁13dの何れか一方又は両方で、一部においてのみ取付部14が形成されてもよい。
本発明を適用した犠牲鋼板1は、図6(a)に示すように、側端縁13の上側端縁13a及び下側端縁13bの何れか一方又は両方で、全長に亘って取付部14が形成されてもよい。また、本発明を適用した犠牲鋼板1は、図6(b)に示すように、上側端縁13a及び下側端縁13bの何れか一方又は両方で、一部においてのみ取付部14が形成されてもよい。
取付部14は、図7(a)に示すように、内側面11から外側面12にかけて、連続的に傾斜するテーパ状に形成される。また、取付部14は、図7(b)に示すように、第1変形例において、内側面11から外側面12にかけて、傾斜する角度を段階的に異ならせて、テーパ状に形成されてもよい。さらに、取付部14は、図7(c)に示すように、第2変形例において、内側面11から外側面12にかけて、湾曲させて傾斜するテーパ状に形成されてもよい。
取付部14は、側端縁13にブラスト処理等が実施されることによって、図8(a)に示すように、第3変形例において、内側面11から外側面12にかけて、凹部14aが形成される。また、取付部14は、図8(b)に示すように、第4変形例において、側端縁13に凸部14bが形成されてもよい。さらに、取付部14は、図8(c)に示すように、第5変形例において、凹部14a及び凸部14bの両方が形成されてもよい。
本発明を適用した防食鋼材2は、図9(a)に示すように、犠牲鋼板1の側端縁13に形成された取付部14において、取付部14の少なくとも一部の内側面11との端縁境界15で、鋼矢板5の表面41に犠牲鋼板1が溶接されるものとなる。
このとき、本発明を適用した防食鋼材2は、図9(b)に示すように、犠牲鋼板1の側端縁13の少なくとも一部に形成された取付部14で、鋼矢板5の表面41に犠牲鋼板1が断続又は連続させて溶接されるものとなり、例えば、犠牲鋼板1の側端縁13の左側端縁13c及び右側端縁13dの四隅部や中間部で、犠牲鋼板1が溶接されて固定されるものとしてもよい。
また、本発明を適用した防食鋼材2は、図10(a)に示すように、犠牲鋼板1が鋼矢板5の表面41に溶接された状態で、鋼矢板5に溶接された溶接部位8を覆うようにして、エポキシ系パテ材等が犠牲鋼板1の取付部14に取り付けられて、防食材81が設けられる。このエポキシ系パテ材は、水中91でも鋼材面に密着して硬化する水中硬化パテ等が用いられる。
このとき、本発明を適用した防食鋼材2は、図10(b)に示すように、犠牲鋼板1の側端縁13の取付部14が鋼矢板5の表面41に溶接された溶接部位8だけでなく、犠牲鋼板1の側端縁13を全長に亘って覆うようにして、防食材81が設けられてもよい。
さらに、本発明を適用した防食鋼材2は、図10(a)に示すように、犠牲鋼板1が鋼矢板5の表面41に溶接された状態で、鋼矢板5の表面41と犠牲鋼板1の内側面11との間に、シアノアクリレート系瞬間接着剤等の防食溶剤を浸透させて、防食層82が設けられる。
このとき、本発明を適用した防食鋼材2は、図10(a)、図11(a)に示すように、犠牲鋼板1が鋼矢板5に固定された状態で、犠牲鋼板1の取付部14が溶接されていない部位から、鋼矢板5の表面41と犠牲鋼板1の内側面11との間に、シアノアクリレート系瞬間接着剤等の防食溶剤が注入されることによって、犠牲鋼板1の側端縁13に沿うようにして防食層82が設けられる。防食層82は、これに限らず、図10(a)、図11(b)に示すように、鋼矢板5の表面41と犠牲鋼板1の内側面11との間で、犠牲鋼板1の内側面11の全面に亘って設けられてもよい。
本発明を適用した立設構造3は、第1実施形態において、図12に示すように、複数の鋼矢板5と、鋼矢板5に軸方向Yの所定の範囲で取り付けられる犠牲鋼板1とを備える。複数の鋼矢板5は、図13に示すように、軸方向Yの下部4aが水底地盤90に打設され、又は埋め込まれるとともに、軸方向Yの上部4bが前面側Aと背面側Bとの境界に設けられるものとなる。
鋼矢板5は、例えば、図14に示すように、フランジ52と、一対のウェブ53と、一対のアーム部54と、一対の継手部45とを備えたハット形のものが用いられる。鋼矢板5は、これに限らず、U形等のものが用いられてもよい。一対のウェブ53は、鋼矢板5の幅方向Xでフランジ52の両側部から傾斜させて連続して設けられる。一対のアーム部54は、フランジ52と略平行となるように各々のウェブ53から連続して設けられる。一対の継手部45は、各々のアーム部54から連続して、鋼矢板5の左端部及び右端部に形成される。複数の鋼矢板5は、隣り合う複数の鋼矢板5の一方の継手部45に他方の継手部45が嵌合されることで、鋼矢板5の幅方向Xに連結されるものとなる。
鋼矢板5は、図14(a)に示すように、犠牲鋼板1がフランジ52に溶接されて固定される。また、鋼矢板5は、第1変形例において、図14(b)に示すように、略平板状の犠牲鋼板1がフランジ52及びウェブ53の各々に溶接されて固定される。さらに、鋼矢板5は、第2変形例において、図14(c)に示すように、屈曲部16が形成された犠牲鋼板1が用いられて、この犠牲鋼板1がフランジ52からウェブ53まで連続して固定されてもよい。
本発明を適用した立設構造3は、図13に示すように、複数の鋼矢板5の少なくとも一部に、犠牲鋼板1があらかじめ溶接された状態で、複数の鋼矢板5が前面側Aと背面側Bとの境界に設けられる。本発明を適用した立設構造3は、これに限らず、複数の鋼矢板5が前面側Aと背面側Bとの境界に設けられた状態で、複数の鋼矢板5の少なくとも一部に、犠牲鋼板1が現地作業で溶接されてもよい。
本発明を適用した立設構造3は、鋼矢板5の軸方向Yの所定範囲Lに犠牲鋼板1が溶接されて固定される。この所定範囲Lは、構造設計(計算)や、設置環境(劣化環境、腐食環境、漂砂・流砂環境、漂流物環境等)によって決定され、例えば、大きな曲げモーメントが作用する部位をカバーする範囲や、鋼矢板5の変位を抑制するのに効果的な範囲に決定される。また、この所定範囲Lは、標準的な海洋環境において集中腐食が生じるおそれのある干満帯付近をカバーする範囲に決定されてもよい。さらに、この所定範囲Lは、例えば、波や河川流の影響による洗掘を考慮する場合に、水底地盤90に対する所定深度までカバーする範囲に決定されてもよい。
本発明を適用した立設構造3は、図15(a)に示すように、自立式鋼矢板壁において、水底地盤90から水中91に亘って、鋼矢板5の前面側Aに犠牲鋼板1が溶接されて固定されてもよい。また、本発明を適用した立設構造3は、図15(b)に示すように、自立式鋼矢板壁と裏埋土92との間で、鋼矢板5の背面側Bに犠牲鋼板1が溶接されて固定されてもよい。これにより、本発明を適用した立設構造3は、水底地盤90で砂等の動きが激しい場合に、砂等による鋼矢板5の摩耗を背面側Bで防止することができる。
本発明を適用した立設構造3は、図16(a)に示すように、鋼矢板5の軸方向Yの上部4bが上部コンクリート93に埋め込まれるようにしてもよい。このとき、本発明を適用した立設構造3は、水底地盤90から水中91及び上部コンクリート93まで、鋼矢板5の前面側Aに犠牲鋼板1が連続して取り付けられる。本発明を適用した立設構造3は、図16(b)に示すように、水底地盤90から水中91及び上部コンクリート93まで、鋼矢板5の背面側Bに犠牲鋼板1が連続して取り付けられてもよい。
本発明を適用した立設構造3は、図17に示すように、タイロッド式(控え工式)鋼矢板壁に用いられてもよく、控え工94と鋼矢板5の軸方向Yの上部4bとが、受梁及び支承板を介在させたタイロッド95で連結される。このとき、本発明を適用した立設構造3は、図18、図19に示すように、複数の鋼矢板5が前面側Aと背面側Bとの境界に設けられた状態で、鋼矢板5のフランジ52よりも前面側Aに継手部45が配置され、隣り合う複数の鋼矢板5の継手部45を跨ぐようにして、犠牲鋼板1が複数の鋼矢板5に現地作業で溶接される。
本発明を適用した犠牲鋼板1は、チタン、ステンレス等の耐腐食性、耐摩耗性の高い金属が前面側Aに用いられたクラッド鋼板や、鋼板の前面側Aに溶融めっき、電気めっきが施されためっき鋼板が用いられて、犠牲鋼板1の耐腐食性、耐摩耗性を向上させてもよい。このとき、本発明を適用した犠牲鋼板1は、鋼板とチタン、ステンレス等との界面や、鋼板と溶融めっき、電気めっき等との界面において、異種金属接触による腐食対策として、電気防食等の手段を施すことで、異種金属の電位差等に起因する犠牲鋼板1の腐食を防止することが可能となる。
本発明を適用した犠牲鋼板1は、所定の板厚の鋼板を必要に応じて用いることができ、また、鋼板の板厚を部分的に大きくすることができる。これにより、本発明を適用した犠牲鋼板1は、図15に示すように、鋼矢板5の軸方向Yにおいて、海洋、港湾で鋼材の腐食が激しい集中腐食部位や、水底の底質(砂、砂礫等)の移動が激しい部位で、犠牲鋼板1の板厚を必要に応じて大きくすることができ、鋼矢板5の耐腐食性能を任意に向上させることが可能となる。
本発明を適用した犠牲鋼板1は、有機材料等を用いることなく、鋼矢板5に犠牲鋼板1を固定することができるため、海洋、港湾での波浪によって大きな漂流物が衝突した場合や、水底の底質(砂、砂礫等)が衝突した場合であっても、犠牲鋼板1が割れて破損等することを回避することができるため、鋼矢板5を犠牲鋼板1で確実に保護することが可能となる。
本発明を適用した防食鋼材2は、図20(a)に示すように、犠牲鋼板1の内側面11よりも外側面12の方が大きくなるように、犠牲鋼板1の側端縁13に取付部14が形成されるため、犠牲鋼板1の取付部14が鋼矢板5の表面41に対して鋭角となった状態で、略楔形状の隙間Gが形成される。このとき、本発明を適用した防食鋼材2は、犠牲鋼板1の取付部14で略楔形状の隙間Gに溶接部位8が奥まった状態となり、溶接部位8が露出されていないものとされるため、犠牲鋼板1の外側面12で溶接部位8を保護することができる。
これにより、本発明を適用した防食鋼材2は、犠牲鋼板1の外側面12で溶接部位8を保護することができ、溶接部位8に水域での漂流物等が衝突、擦過等することを防止することが可能となり、犠牲鋼板1の鋼矢板5からの脱離を防止することが可能となる。
また、本発明を適用した防食鋼材2は、溶接部位8を覆うようにして設けられた防食材81も、犠牲鋼板1の取付部14で略楔形状の隙間Gに奥まった状態となり、防食材81が露出されていないものとされて、犠牲鋼板1の外側面12で防食材81が保護されるものとなる。
これにより、本発明を適用した防食鋼材2は、防食材81に水域での漂流物等が衝突、擦過等することを防止して、防食材81の損耗、剥離を防止することが可能となり、溶接部位8が防食材81で保護されて、犠牲鋼板1の鋼矢板5からの脱離を防止することが可能となる。
さらに、本発明を適用した防食鋼材2は、図20(b)に示すように、想定される腐食の進行速度等に応じて、犠牲鋼板1の板厚を大きくした場合であっても、犠牲鋼板1の取付部14で略楔形状の隙間Gに溶接部位8が奥まった状態で設けられ、溶接部位8が防食材81で保護されるため、溶接部位8の脚長Wを大きくすることが必要とならないものとなる。
これにより、本発明を適用した防食鋼材2は、溶接部位8の脚長Wを大きくすることを必要とせず、溶接量の増大を抑制することができ、溶接コストを低減させることが可能となるだけでなく、溶接部位8から鋼矢板5の表面41に供給される溶接熱の増大を抑制することができ、鋼矢板5の変形を防止することが可能となる。
本発明を適用した防食鋼材2は、図9に示すように、犠牲鋼板1の側端縁13の四隅部や中間部で、犠牲鋼板1の取付部14が鋼矢板5の表面41に溶接されることで、犠牲鋼板1が鋼矢板5に固定される。これにより、本発明を適用した防食鋼材2は、犠牲鋼板1の側端縁13に対する溶接部位8の占める割合の増大を抑制することができ、溶接コストを低減させることが可能となるだけでなく、溶接部位8から鋼矢板5の表面41に供給される溶接熱の増大を抑制することができ、鋼矢板5の変形を防止することが可能となる。
本発明を適用した防食鋼材2は、図21に示すように、犠牲鋼板1の内側面11から外側面12にかけて、犠牲鋼板1の取付部14に複数の凹部14a及び凸部14bの何れか一方又は両方が形成されることで、溶接部位8を覆うようにして設けられた防食材81のせん断方向Sの強度が向上されるものとなる。これにより、本発明を適用した防食鋼材2は、防食材81のせん断方向Sの強度が向上することで、防食材81が取付部14に強固に固定されたものとなり、防食材81に水域での漂流物等が衝突等した場合であっても、防食材81の取付部14からの脱離を防止することが可能となる。
本発明を適用した防食鋼材2は、図10(a)に示すように、鋼矢板5の表面41と犠牲鋼板1の内側面11との間に、防食層82が設けられることで、鋼矢板5の表面41と犠牲鋼板1の内側面11との間に海水等が浸入した場合であっても、鋼矢板5の表面41から腐食が進行することを防止することが可能となる。これにより、本発明を適用した防食鋼材2は、不測の事態により防食材81が脱落等した場合であっても、防食材81の脱落箇所の補修に着手するまで時間を要するときの安全代として防食層82を機能させることができ、防食層82によって鋼矢板5の表面41を腐食から保護することが可能となる。
本発明を適用した立設構造3は、図12、図13に示すように、犠牲鋼板1があらかじめ溶接された状態で設けられるため、現地作業による犠牲鋼板1の取付部14の溶接を必要としないで、犠牲鋼板1を鋼矢板5に安定して固定することが可能となる。本発明を適用した立設構造3は、複数の鋼矢板5が前面側Aと背面側Bとの境界に設けられた状態で、犠牲鋼板1が現地作業で溶接される場合に、海洋、港湾で鋼材の腐食が激しい集中腐食部位や、水底の底質(砂、砂礫等)の移動が激しい部位に、犠牲鋼板1を後付けで容易に固定することが可能となる。
本発明を適用した立設構造3は、図18、図19に示すように、複数の鋼矢板5のフランジ52よりも前面側Aに継手部45が配置される場合に、隣り合う複数の鋼矢板5の継手部45を跨ぐようにして、犠牲鋼板1が複数の鋼矢板5に溶接される。これにより、本発明を適用した立設構造3は、鋼矢板5の継手部45を覆うように犠牲鋼板1が設けられるため、海洋、港湾での鋼材の腐食や、水底の底質(砂、砂礫等)の移動による磨耗から、鋼矢板5の継手部45を保護することが可能となる。
次に、本発明を適用した防食鋼材2の第2実施形態について説明する。なお、上述した構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付すことにより以下での説明を省略する。
本発明を適用した防食鋼材2は、第2実施形態において、図22、図23、図24に示すように、鋼管矢板6又は鋼管杭7が用いられた鋼製部材4と、鋼管矢板6又は鋼管杭7の軸方向Yの所定の範囲で取り付けられる犠牲鋼板1とを備える。
本発明を適用した犠牲鋼板1は、第2実施形態において、図25、図26、図27に示すように、略平板状の鋼板を湾曲させて用いられ、鋼管矢板6又は鋼管杭7に取り付けられる内側面11と、内側面11と反対側の外側面12と、上下左右の側端縁13とを有する。
本発明を適用した犠牲鋼板1は、側端縁13の上側端縁13a、下側端縁13b、左側端縁13c及び右側端縁13dの少なくとも一部で、内側面11よりも外側面12の方が大きくなるように、内側面11と外側面12との間に取付部14が形成される。取付部14は、内側面11から外側面12にかけて、段階的に又は連続的に傾斜するテーパ状に形成されて、凹部14a及び凸部14bの何れか一方又は両方が形成されてもよい。
本発明を適用した防食鋼材2は、鋼管矢板6の表面41において、図25に示すように、犠牲鋼板1の左側端縁13c及び右側端縁13dで、取付部14が鋼管矢板6の継手部45と干渉しないように設けられ、取付部14の少なくとも一部の内側面11との端縁境界15で溶接されるものとなる。また、本発明を適用した防食鋼材2は、鋼管杭7の表面41において、図26に示すように、犠牲鋼板1の左側端縁13c及び右側端縁13dで、取付部14が内側面11との端縁境界15で溶接されるものとなる。さらに、本発明を適用した防食鋼材2は、鋼管杭7の表面41において、図27に示すように、犠牲鋼板1の上側端縁13a及び下側端縁13bで、取付部14が内側面11との端縁境界15で溶接されてもよい。
このとき、本発明を適用した防食鋼材2は、図25(b)、図26(b)、図27(b)に示すように、犠牲鋼板1の側端縁13の少なくとも一部に形成された取付部14で、鋼管矢板6又は鋼管杭7の表面41に溶接されるものとなり、犠牲鋼板1の側端縁13の上側端縁13a、下側端縁13b、左側端縁13c及び右側端縁13dの四隅部や中間部で、犠牲鋼板1が鋼管矢板6又は鋼管杭7に固定されるものとなる。
本発明を適用した立設構造3は、第2実施形態において、図28、図29、図30に示すように、複数の鋼管矢板6又は鋼管杭7と、鋼管矢板6又は鋼管杭7に軸方向Yの所定の範囲で取り付けられる犠牲鋼板1とを備える。複数の鋼管矢板6又は鋼管杭7は、軸方向Yの下部4aが水底地盤90に打設されるとともに、軸方向Yの上部4bが境界に設けられて、前面側Aと背面側Bとの境界に設けられるものとなる。
本発明を適用した立設構造3は、複数の鋼管矢板6又は鋼管杭7の少なくとも一部に、犠牲鋼板1があらかじめ溶接された状態で、複数の鋼管矢板6又は鋼管杭7が前面側Aと背面側Bとの境界に設けられる。本発明を適用した立設構造3は、これに限らず、複数の鋼管矢板6又は鋼管杭7が前面側Aと背面側Bとの境界に設けられた状態で、複数の鋼管矢板6又は鋼管杭7の少なくとも一部に、犠牲鋼板1が現地作業で溶接されてもよい。
本発明を適用した立設構造3は、図31、図32に示すように、複数の鋼管矢板6が前面側Aと背面側Bとの境界に設けられた状態で、隣り合う複数の鋼管矢板6の継手部45を跨ぐようにして、犠牲鋼板1が複数の鋼管矢板6に現地作業で溶接されてもよい。これにより、本発明を適用した立設構造3は、鋼管矢板6の継手部45を覆うように犠牲鋼板1が設けられるため、海洋、港湾での鋼材の腐食や、水底の底質(砂、砂礫等)の移動による磨耗から、鋼管矢板6の継手部45を保護することが可能となる。
本発明を適用した犠牲鋼板1は、第2実施形態において、鋼管矢板6又は鋼管杭7の軸方向Yにおいて、海洋、港湾で鋼材の腐食が激しい集中腐食部位や、水底の底質(砂、砂礫等)の移動が激しい部位で、犠牲鋼板1の板厚を必要に応じて大きくすることができ、鋼管矢板6又は鋼管杭7の耐腐食性能を任意に向上させることが可能となる。
本発明を適用した防食鋼材2は、第2実施形態において、図33に示すように、犠牲鋼板1の内側面11よりも外側面12の方が大きくなるように、犠牲鋼板1の側端縁13に取付部14が形成されるため、犠牲鋼板1の取付部14で略楔形状の隙間Gが形成される。このとき、本発明を適用した防食鋼材2は、犠牲鋼板1の外側面12で溶接部位8を保護することができ、溶接部位8に水域での漂流物等が衝突、擦過等することを防止することが可能となる。また、本発明を適用した防食鋼材2は、溶接部位8を覆うようにして設けられた防食材81も、犠牲鋼板1の外側面12で保護されるものとなり、防食材81の損耗、剥離を防止することができ、溶接部位8が防食材81で保護されて、犠牲鋼板1の鋼管矢板6又は鋼管杭7からの脱離を防止することが可能となる。
本発明を適用した防食鋼材2は、第2実施形態において、想定される腐食の進行速度等に応じて、犠牲鋼板1の板厚を大きくした場合であっても、犠牲鋼板1の取付部14で略楔形状の隙間Gに溶接部位8が奥まった状態で設けられ、溶接部位8が防食材81で保護されるため、溶接部位8の脚長Wを大きくすることが必要とならないものとなる。これにより、本発明を適用した防食鋼材2は、溶接部位8の脚長Wを大きくすることを必要とせず、溶接量の増大を抑制することができ、溶接コストを低減させることが可能となるだけでなく、溶接部位8から鋼管矢板6又は鋼管杭7の表面41に供給される溶接熱の増大を抑制することができ、鋼管矢板6又は鋼管杭7の変形を防止することが可能となる。
本発明を適用した防食鋼材2は、第2実施形態において、犠牲鋼板1の側端縁13の四隅部や中間部で、犠牲鋼板1の取付部14が鋼管矢板6又は鋼管杭7の表面41に溶接されることで、犠牲鋼板1が鋼管矢板6又は鋼管杭7に固定される。これにより、本発明を適用した防食鋼材2は、犠牲鋼板1の側端縁13に対する溶接部位8の占める割合の増大を抑制することができ、溶接コストを低減させることが可能となるだけでなく、溶接部位8から鋼管矢板6又は鋼管杭7の表面41に供給される溶接熱の増大を抑制することができ、鋼管矢板6又は鋼管杭7の変形を防止することが可能となる。
以上、本発明の実施形態の例について詳細に説明したが、上述した実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。
例えば、本発明を適用した防食鋼材2は、図34(a)に示すように、丸棒等の防食材係止用部材83を折り曲げて溶接部位8に固定し、この防食材係止用部材83を巻き込むようにして、防食材81を犠牲鋼板1の取付部14に設けることもできる。また、防食材係止用部材83は、犠牲鋼板1又は防食鋼材2に溶接等の手段で直接固定されるものとすることもできる。このとき、本発明を適用した防食鋼材2は、図34(b)に示すように、防食材81が防食材係止用部材83で補強され、防食材81の剥離、脱落を防止する効果を高めることが可能となる。
1 :犠牲鋼板
11 :内側面
12 :外側面
13 :側端縁
13a :上側端縁
13b :下側端縁
13c :左側端縁
13d :右側端縁
14 :取付部
14a :凹部
14b :凸部
15 :端縁境界
16 :屈曲部
2 :防食鋼材
3 :立設構造
4 :鋼製部材
4a :下部
4b :上部
41 :表面
45 :継手部
5 :鋼矢板
52 :フランジ
53 :ウェブ
54 :アーム部
6 :鋼管矢板
7 :鋼管杭
8 :溶接部位
81 :防食材
82 :防食層
83 :防食材係止用部材
90 :水底地盤
91 :水中
92 :裏埋土
93 :上部コンクリート
94 :控え工
95 :タイロッド
A :前面側
B :背面側
G :隙間
L :所定範囲
S :せん断方向
W :脚長
X :幅方向
Y :軸方向

Claims (18)

  1. 前面側と背面側との境界に設けられる防食鋼材であって、
    鋼製部材と、前記鋼製部材の軸方向の所定の範囲で取り付けられる犠牲鋼板とを備え、
    前記犠牲鋼板は、前記鋼製部材に取り付けられる内側面よりも、前記内側面と反対側の外側面の方が大きくなるように、側端縁で前記内側面と前記外側面との間に取付部が形成されて、前記取付部の少なくとも一部の前記内側面との端縁境界で、前記鋼製部材に溶接されること
    を特徴とする防食鋼材。
  2. 前記鋼製部材は、鋼矢板、鋼管矢板又は鋼管杭が用いられること
    を特徴とする請求項1に記載の防食鋼材。
  3. 前記取付部は、前記内側面から前記外側面にかけて、段階的に又は連続的に傾斜するテーパ状に形成されること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の防食鋼材。
  4. 前記取付部は、前記内側面から前記外側面にかけて、凹部及び凸部の何れか一方又は両方が形成されること
    を特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の防食鋼材。
  5. 前記取付部は、少なくとも前記鋼製部材に溶接された溶接部位を覆うようにして、防食材が設けられること
    を特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の防食鋼材。
  6. 前記防食材は、溶接等の手段で固定された防食材係止用部材を巻き込むようにして、前記防食材係止用部材が設けられること
    を特徴とする請求項5に記載の防食鋼材。
  7. 前記犠牲鋼板は、左側端縁及び右側端縁の何れか一方又は両方に前記取付部が形成されて、前記取付部の前記内側面との端縁境界で、前記鋼製部材に断続又は連続させて溶接されること
    を特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の防食鋼材。
  8. 前記犠牲鋼板は、上側端縁及び下側端縁の何れか一方又は両方に前記取付部が形成されて、前記取付部の前記内側面との端縁境界で、前記鋼製部材に断続又は連続させて溶接されること
    を特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の防食鋼材。
  9. 前記犠牲鋼板は、前記鋼製部材と前記内側面との間に、防食層が設けられること
    を特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載の防食鋼材。
  10. 前記犠牲鋼板は、前記側端縁に沿うようにして、前記防食層が設けられること
    を特徴とする請求項9に記載の防食鋼材。
  11. 前面側と背面側との境界に設けられる立設構造であって、
    複数の鋼製部材と、前記鋼製部材に軸方向の所定の範囲で取り付けられる犠牲鋼板とを備え、
    前記複数の鋼製部材は、軸方向の下部が地盤に打設されるとともに、軸方向の上部が前面側と背面側との境界に設けられ、
    前記犠牲鋼板は、前記鋼製部材に取り付けられる内側面よりも、前記内側面と反対側の外側面の方が大きくなるように、側端縁で前記内側面と前記外側面との間に取付部が形成されて、前記取付部の少なくとも一部の前記内側面との端縁境界で、前記鋼製部材に溶接されること
    を特徴とする立設構造。
  12. 前記鋼製部材は、鋼矢板、鋼管矢板又は鋼管杭が用いられること
    を特徴とする請求項11に記載の立設構造。
  13. 前記複数の鋼製部材の少なくとも一部は、前記犠牲鋼板があらかじめ溶接された状態で、軸方向の下部が地盤に打設されるとともに、軸方向の上部が前面側と背面側との境界に設けられること
    を特徴とする請求項11又は12に記載の立設構造。
  14. 前記複数の鋼製部材の少なくとも一部は、軸方向の下部が地盤に打設されるとともに、軸方向の上部が前面側と背面側との境界に設けられた状態で、前記犠牲鋼板が溶接されること
    を特徴とする請求項11又は12に記載の立設構造。
  15. 前記複数の鋼製部材は、各々の左端部及び右端部の何れか一方又は両方に継手部が形成されて、
    前記犠牲鋼板は、隣り合う前記複数の鋼製部材の前記継手部を跨ぐようにして、前記複数の鋼製部材に溶接されること
    を特徴とする請求項14に記載の立設構造。
  16. 前面側と背面側との境界に設けられる防食鋼材の鋼製部材に取り付けられる犠牲鋼板であって、
    鋼製部材に取り付けられる内側面よりも、前記内側面と反対側の外側面の方が大きくなるように、側端縁で前記内側面と前記外側面との間に取付部が形成されて、前記取付部の少なくとも一部の前記内側面との端縁境界で、前記鋼製部材に溶接されること
    を特徴とする犠牲鋼板。
  17. 前記取付部は、前記内側面から前記外側面にかけて、段階的に又は連続的に傾斜するテーパ状に形成されること
    を特徴とする請求項16に記載の犠牲鋼板。
  18. 前記取付部は、前記内側面から前記外側面にかけて、凹部及び凸部の何れか一方又は両方が形成されること
    を特徴とする請求項16又は17に記載の犠牲鋼板。
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