JPH07278516A - 感光性樹脂版材 - Google Patents
感光性樹脂版材Info
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- JPH07278516A JPH07278516A JP3045495A JP3045495A JPH07278516A JP H07278516 A JPH07278516 A JP H07278516A JP 3045495 A JP3045495 A JP 3045495A JP 3045495 A JP3045495 A JP 3045495A JP H07278516 A JPH07278516 A JP H07278516A
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Abstract
版材において、該基材と該感光性樹脂層の間にベンゾフ
ェノン系モノマからなる重合体を含有する接着剤層を設
けたことを特徴とする感光性樹脂版材。 【効果】良好な接着力を有し、かつインキ溶剤に対する
耐性に優れ、透明性が良好な接着剤層を有するハレーシ
ョン防止機能の高い感光性樹脂版材が得られる。
Description
間に接着剤層を有する感光性樹脂版材に関するものであ
り、特に接着剤層に紫外線吸収機能を持つことを特徴と
する感光性樹脂版材に関するものである。
せ、紫外線が透過するのを防いだり、紫外線が反射する
ことを防いだりすることにより、樹脂を保護する役目や
ハレーション防止の効果を得ることが知られている。
ことが試みられているが、従来の方法では、接着剤を設
けた後、有機溶剤や水などによって、紫外線吸収剤が抽
出され、長期に紫外線吸収機能を確保することができな
い問題がある。
プラスチック基材と光重合性の感光性樹脂層を設けた構
造をもつ凸版、平版および凹版印刷用の感光性樹脂組成
物の間にレリーフを固定するための接着剤層が設けられ
ている。
脂を用いる系は、特公昭40−12104号公報、特公
昭41−12987号公報、特公昭63−3303号公
報、特公平5−67024号公報などで知られている。
しかし、これらの接着剤層にで活性光線を吸収する機能
がないために、基材上に形成されるレリーフ像に、基材
上で反射した活性光線の影響が及ぶ。そのために、レリ
ーフ像、特に白抜き部のぬけが悪くなるなどの問題が出
ている。それ故に感光性樹脂版材にはハレーション機能
を付与することが不可欠である。ハレーション防止のた
めに感光性樹脂層の下に活性光線吸収層を設ければ良い
ので、紫外線吸収剤や染料、顔料を含有した層を設ける
ことが試みられている。このようなハレーション防止方
法としては特開昭55−2241号公報などに開示され
ている。しかし、従来の紫外線吸収剤や染料は、低分子
量化合物であるために版を保存しておくと、感光性樹脂
層に紫外線吸収剤や染料が移行し、感光性樹脂層の感度
を低下させるなどの好ましくない影響を与える恐れがあ
る。
を散乱し透明度が低く、印刷版の位置決め作業等に支障
をきたす問題がある。特公平1−45050号公報にあ
るベンゾイルラジカルを発生する物質とフェノールホル
ムアルデヒド樹脂またはクロロプレン樹脂とからなるハ
レーション防止材は、ハレーション防止効果が出るよう
な中間層膜厚にすると基板が黄色を帯び透明度が低下
し、感光性樹脂版材の検版作業に支障をきたすのが現状
である。
平3−281685号公報にはベンゾフェノン系モノマ
を単量体成分とする高分子化合物が開示されているが、
感光性樹脂版材への適用については記載はない。
を感光性樹脂層との間に長期的に安定な紫外線吸収機能
を持つ接着剤層を有する感光性樹脂版材を提供すること
にあり、該接着剤層が接着性、インキ溶剤に対する耐性
に優れ、透明性の良好なハレーション防止機能を有し、
それによって良好な画像再現性を持つ感光性樹脂版材を
提供することにある。
感光性樹脂層を基材上に設けて成る感光性樹脂版材にお
いて、該基材と該感光性樹脂層の間にベンゾフェノン系
モノマからなる重合体を含有する接着剤層を設けた感光
性樹脂版材により解決される。
は、ベンゾフェノン構造を有するモノマ、および必要に
応じてその他のモノマと合わせて得られる(共)重合体
である。ベンゾフェノン構造を有するモノマとしては、
ベンゾフェノン構造と(メタ)アクリロイル基を同一分
子内に有するモノマが好ましく用いられる。
ル基を有するモノマとしては、一般式(1)で表される
化合物、すなわち2−ヒドロキシベンゾフェノン化合物
が好ましく用いられる。
はメチル基を示す。Rは炭素数1〜10の直鎖または分
枝アルキレン基、または水酸基を1個以上もつ炭素数1
〜10の直鎖または分枝アルキレン基を示す。)
ンゾフェノン化合物の具体例としては、2−ヒドロキシ
−4−アクリロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−
4−メタクリロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−
4−(2−アクリロキシエトキシ)ベンゾフェノン、2
−ヒドロキシ−4−(2−メタクリロキシエトキシ)ベ
ンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシ
−3−メタクリロキシ)プロポキシベンゾフェノンなど
が挙げられるがこれらに限定されるものではなく、一般
式(1)で示される以外の置換基を有していてもよい。
これらの中で特に好ましいものは、2−ヒドロキシ−4
−アクリロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−
メタクリロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−
(2−アクリロキシエトキシ)ベンゾフェノン、2−ヒ
ドロキシ−4−(2−メタクリロキシエトキシ)ベンゾ
フェノンである。
は、ラジカル反応などの一般的な方法で容易に得ること
ができる。溶液重合、懸濁重合、乳化重合等である。特
に溶液重合が好ましく、溶剤としてトルエン、キシレン
等の芳香族系溶剤、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステ
ル系溶剤、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケト
ン等のケトン系溶剤が使用できる。重合開始剤としては
過酸化ベンゾイル等の過酸化物、アゾビスイソブチルニ
トリル等のアゾ化合物が使用できる。さらに必要に応じ
てラウリルメルカプタン、チオグリコール酸オクチル等
の連鎖移動剤を加えることもできる。
は、上記ベンゾフェノン系モノマと水酸基および/また
はカルボキシル基を有するモノマとの共重合体であるで
あることが好ましい。ここで水酸基および/またはカル
ボキシル基を有するモノマとは、水酸基および/または
カルボキシル基ならびに重合性の不飽和結合を同一分子
内に有する化合物を言う。共重合体とすることにより、
ベンゾフェノン系モノマにより紫外線吸収機能が発現
し、水酸基および/またはカルボキシル基を持つ化合物
により、基材(ポリエチレンテレフタレートなど)との
接着機能が促進され、共重合体になることで有機溶剤や
水により抽出されることが防止されるものと考えられ
る。
つモノマとしては、アクリル系モノマまたはメタクリル
系モノマであって水酸基および/またはカルボキシル基
を持つ公知のものを使用しうる。具体的には次のような
ものが挙げられる(ただしアクリレートとメタクリレー
トとを(メタ)アクリレート、と表す)。2−ヒドロキ
シエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピ
ル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノ
キシプロピル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリ
コールモノ(メタ)アクリレートなどの水酸基を持つモ
ノマ、アクリル酸、メタクリル酸、2−(メタ)アクリ
ロイルオキシエチルコハク酸、2−(メタ)アクリロイ
ルオキシエチルフタル酸などのカルボキシル基を持つモ
ノマが挙げられる。
とができ、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチ
ル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレー
ト、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、イソアミル
(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレー
ト、ステアリル(メタ)アクリレート、ブトキシエチル
(メタ)アクリレートなどのエステル系モノマ、ダイア
セトンアクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミ
ド、N,N−ジメチルアミノプロピルアクリルアミド、
N,N−ジメチルアミノエチルアクリルアミドなどのア
クリルアミド系モノマなどを共重合することができる。
モノマによる構造単位の量は任意であるが、好ましくは
共重合体成分中5〜90重量%、さらに好ましくは10
〜80重量%含有される。5重量%よりも少ないと、光
吸収剤としての機能が小さいので好ましくない。90重
量%より多いとベンゾフェノン骨格の性質が強くなり、
接着剤としての機能が低下することが多い。また、好ま
しく添加される水酸基および/またはカルボキシル基を
持つ化合物による構造単位は、共重合成分中0.1〜5
0重量%、さらに0.1〜10重量%の含有量であるこ
とが好ましい。0.1重量%より少ないと接着力を促進
する効果が少ないので好ましくない。50重量%より多
いと水現像時の耐水性が低下することが多いので好まし
くない。
は、重量平均分子量が3,000〜200,000のも
のが好ましく、より好ましくは10,000〜100,
000である。3,000より小さいと感光性樹脂層へ
移行することが多く、200,000より大きいと基材
への塗工性が低下することが多い。
合体は、モノマ成分の組み合わせが異なる2種以上を併
用することもできる。
着剤層にバインダーポリマを加えるのが望ましい。バイ
ンダーポリマとは、接着機能を有するポリマ、すなわち
接着性ポリマが好ましく用いられる。
をすべて使用しうるが、接着性を有するポリマが好まし
く用いられる。具体的にはポリエステル、ポリウレタ
ン、エポキシ、メラミン、ユリア、フェノール、酢酸ビ
ニル、セルロース、ポリアミド、アクリル、クロロプレ
ン、ニトリル、シリコーンなどの熱硬化性樹脂、熱可塑
性樹脂、エラストマーなどを例として挙げることがで
き、これらのポリマを2種以上混合して使用することも
できる。これらの中で、感光性樹脂版材に通常用いられ
るポリエチレンテレフタレートなどの基材との接着性の
点から、ポリエステルが好ましい。
飽和ポリエステルがある。飽和ポリエステルとは、飽和
カルボン酸およびその誘導体または芳香族カルボン酸お
よびその誘導体と多価アルコール類から合成されるもの
である。ベンゼン、トルエン、キシレン、n−ヘキサン
などの炭化水素類、四塩化炭素などのハロゲン化炭化水
素類、アセトンやメチルエチルケトンなどのケトン類、
酢酸エチルなどのエステル類、メチルエーテルなどのア
ルコール類等の通常の有機溶剤単独または混合系の一種
類以上に溶解しうるものが、使用されるポリエステル樹
脂として好ましい。したがって合成繊維やフィルムに使
用されるポリエチレンテレフタレートは、有機溶剤に溶
解が困難であるので、ポリエチレンテレフタレート以外
のものが好ましい。
酸、無水マレイン酸、フマル酸、メサコン酸、シトラコ
ン酸、イタコン酸、塩素化マレイン酸などの不飽和カル
ボン酸およびその誘導体と、多価アルコール類から合成
され、ベンゼン、トルエン、キシレン、n−ヘキサンな
どの炭化水素類、四塩化炭素などのハロゲン化炭化水素
類、アセトンやメチルエチルケトンなどのケトン類、酢
酸エチルなどのエステル類、メチルエーテルなどのアル
コール類等の通常の有機溶剤単独または混合系の一種類
以上に溶解しうる不飽和ポリエステル樹脂である。
合には、バインダーポリマとベンゾフェノン系モノマか
らなる重合体との組成物中の比率は、バインダーポリマ
100重量部に対して、ベンゾフェノン系モノマからな
る重合体を1〜50重量部添加されることが好ましく、
より好ましくは5〜30重量部である。1重量部より少
ないと紫外線吸収剤としての機能が発現しにくく好まし
くない。50重量部より多いと、バインダーポリマによ
って生じる接着性が低下するなどの物性変化を生じるこ
とが多い。
の耐溶剤性が低下することが多いので、接着剤層に耐溶
剤性を付与するために分子中に2個以上のイソシアネー
ト基を有する多価イソシアネートを添加することが好ま
しい。
は、分子中に2個以上のイソシアネート基を有する化合
物はすべて使用可能である。具体的には、次のものが挙
げられるがこれに限定されるものではない。2,4−ト
リレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシア
ネート、イソホロンジイソシアネート、ヘキサメチレン
ジイソシアネート、リジンジイソシアネート、キシリレ
ンジイソシアネート、水素化キシリレンジイソシアネー
ト、ジフェニルメタンジイソシアネート、ポリメチレン
ポリフェニルイソシアネート、フェニルイソシアネー
ト、およびこれらの多価イソシアネートをトリメチロー
ルプロパンなどの付加して合成されるアダクト体であ
る。また、フェノール類でイソシアネート基をブロック
し、加熱時にこれらのブロック化剤が解離するいわゆる
ブロック化多価イソシアネートも使用可能である。
配合する場合には、多価イソシアネートは、バインダー
ポリマ100重量部に対して5〜200重量部の範囲で
添加されることが好ましい。多価イソシアネートは、バ
インダーポリマ(ポリエステルなど)の末端にある水酸
基やカルボキシル基と反応し、さらにイソシアネート基
同士による反応やベンゾフェノン系モノマからなる重合
体の水酸基やカルボキシル基との反応が起こって架橋構
造を形成して接着剤層に耐溶剤性を付与する。したがっ
て、添加量が5重量部未満であると架橋密度が不足する
ため、その接着剤層の耐溶剤性が不十分となる場合があ
る。また、200重量部を越えると架橋密度が過剰とな
るために、感光層と接着剤層との間が脆くなってクラッ
クが入るなどの問題が発生する。このような理由から、
多価イソシアネートの添加量はバインダーポリマ100
重量部に対して、5〜200重量部であることが好まし
く、より好ましくは10〜100重量部である。多価イ
ソシアネートとして2種類以上のものを混合して使用す
ることも可能である。
性を向上させるために、分子中に2個以上のエポキシ基
を持つ化合物をバインダポリマと併用することができ
る。分子中に2個以上のエポキシ基を持つ化合物として
は、ビスフェノールA、ビスフェノールFなどのビスフ
ェノール型エポキシ、テトラヒドロキシフェニルなどの
ヒドロキシフェニル型エポキシ、レゾルシン型エポキ
シ、ノボラック型エポキシ、ポリグリコール型エポキ
シ、ポリオレフィン型エポキシ、グリシジルエーテル型
のエポキシ化合物などが例示される。これらを2種類以
上併用することも可能である。2個以上のエポキシ基を
持つ化合物はバインダーポリマ100重量部に対して
0.5〜150重量部が好ましく、より好ましくは1〜
100重量部である。0.5重量部未満であると添加効
果が発現せず、150重量部を越えると架橋密度が過剰
となり好ましくない。
を向上させるという目的のために分子中にエチレン性不
飽和結合を持つ化合物をバインダーポリマと併用して配
合することができる。分子中にエチレン性不飽和結合を
持つ化合物としては、次のようなものが挙げられるが、
これらに限定されるものではない。ヒドロキシメチル
(メタ)アクリレートのような水酸基を有する単官能ビ
ニルモノマ、メトキシエチレングリコール(メタ)アク
リレートのようなメトキシポリアルキレングリコール
(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)
アクリレートのようなポリアルキレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、ブタンジオールジ(メタ)アクリレ
ート、グリセロールジ(メタ)アクリレート、グリセロ
ールトリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパ
ントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールエタント
リ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ
(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ
(メタ)アクリレート、エチレングリコールジグリシジ
ルエーテルなどの多価グリシジルエーテルと(メタ)ア
クリル酸の付加反応で得られる多官能ビニルモノマ、グ
リシジル(メタ)アクリレートとアクリル酸の付加反応
物、キシリレンジアミンとグリシジル(メタ)アクリレ
ートの付加反応物、アルコール類とグリシジル(メタ)
アクリレートの付加反応物、(メタ)アクリルアミドや
メチレンビスアクリルアミドなどの(メタ)アクリルア
ミド類、ジビニルベンゼンなどの単官能または多官能ビ
ニルモノマである。また、分子中に不飽和基を有するオ
リゴマや不飽和ポリウレタンなどの不飽和基を有する樹
脂も使用することができる。これらの2種類以上のもの
を併用することも可能である。分子中にエチレン性不飽
和結合を持つ化合物の添加量は、バインダーポリマ10
0重量部に対して0.1〜50重量部の範囲にあること
が好ましい。0.1重量部未満の添加では、添加効果が
発現せず、50重量部を越えると架橋密度が過剰となる
ので好ましくない。よって添加量は、バインダーポリマ
100重量部に対して0.1〜50重量部の範囲にある
ことが好ましく、より好ましくは1〜40重量部であ
る。分子中にエチレン性不飽和化合物を持つ化合物は、
本発明の接着剤層の組成物とした時、また接着剤層とし
て基材上に塗布された時の熱処理などによって、重合反
応がおきて重合体に転換していることもある。
できる。そのような添加物としては、可塑剤、顔料、染
料、界面活性剤などが挙げられる。また、不飽和化合物
を添加した場合に熱重合を促進するために熱重合開始剤
の添加、光重合を促進するために光重合開始剤を添加す
ることも可能である。このような熱重合開始剤、光重合
開始剤としては公知のものすべて使用可能である。
との間に設けられる。感光性樹脂版材は基材上に感光性
樹脂層を設けた構造を持ち、基材と感光性樹脂層との間
に接着剤層を持つ。
分子量が増大するもの、分子量が低下するもの、官能基
が転換するものなどが一般的に使用される。特に分子量
が増大するものが好ましく用いられ、エチレン性不飽和
結合を有する光重合成分を含有するものがさらに好まし
く用いられる。このような光重合成分としては、分子中
に1個以上のエチレン性不飽和基をもつビニルモノマま
たはオリゴマ、不飽和ポリエステル、不飽和ポリウレタ
ンなどが挙げられる。ビニルモノマやオリゴマの場合に
は、それらと相溶性のよい基体ポリマと混合して感光性
樹脂層を形成することが多い。このような基体ポリマと
しては、アルコール可溶性ポリアミド、水可溶性または
水分散性ポリアミド、部分ケン化ポリ酢酸ビニル、酢酸
セルロースのようなセルロース誘導体、ブタジエン−ア
クリロニトリルコポリマやポリブタジエンなどの合成ゴ
ム、不飽和ポリエステルや不飽和ポリウレタンを光重合
性ビニルモノマまたはオリゴマと混合して使用すること
も多い。これらの感光性樹脂層は、適当な光増感剤を含
むことが一般的であり、可塑剤、熱重合禁止剤、紫外線
吸収剤、界面活性剤、染料および顔料などを含有するこ
とができる。
使用され、次のようなものが挙げられる。スチール、ア
ルミニウム、亜鉛、銅などの金属素材、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリアミド、ポリプロピレンのようなプ
レスチック素材、紙、織布などである。金属素材の場合
には、クロムメッキなどのメッキ処理、リン酸処理など
の化成処理、砂目立てなどの表面処理をしたものも含ま
れる。金属基材の表面にあらかじめ防錆などの目的のた
めにエポキシ系などの塗料を塗布・キュアしておくこと
も可能である。プラスチック素材の場合には、サンドブ
ラスト処理、ケミカルエッチング処理、コロナ放電など
の放電処理、プラズマ処理などの表面処理を行ったもの
も含まれる。これらの素材は、平板や円筒などの任意の
形状で感光性樹脂版材の基材として使用されるが、平板
として使用されることが最も一般的である。
は、接着剤層を構成する材料を溶剤に溶解し溶液とし
て、所定の厚さに塗布した後に溶剤を除去するのが最も
簡便である。塗布方法としては、ロールコータ、カーテ
ンフローコータ、スリットダイコータ、グラビアコー
タ、コンマコータ、スプレーなど公知の方法が適用でき
る。溶剤の除去は、乾燥炉中で熱風を吹き付ける方法が
一般的である。この乾燥時に2個以上のイソシアネート
基を有する多価イソシアネートの一部が反応し、ベンゾ
フェノン系モノマからなる重合体にある水酸基および/
またはカルボキシル基なども多価イソシアネートと熱重
合していると考えられる。さらに接着剤層に耐溶剤性を
付与するために前述したように分子中に2個以上のエポ
キシ基を持つ化合物や分子中にエチレン性不飽和結合を
持つ化合物を添加しておくことも有効である。
00μm、好ましくは0.5〜100μmである。厚さ
が0.2μm未満の場合には感光層と接着剤層の接着力
が発現しない場合が多い。500μmを越えると、凸版
材の場合には全体の厚さが規定されているのでレリーフ
深度が浅くなり、レリーフのない部分の版材表面にも印
刷インキが供給される問題が発生する。本発明の接着剤
層は良好な接着性を有するので、該接着剤層を薄膜化し
た場合にも問題を生じることがない。
方法としては、公知の方法が全て可能である。例えば、
感光性樹脂溶液から乾式製膜法で感光性シートを得て、
これを接着剤層に熱ラミネートする方法、感光性樹脂溶
液を直接接着剤層上に流延した後に乾燥炉で溶剤を除去
して感光層を形成する方法、感光性樹脂溶液から大部分
の樹脂を除去した後に押し出し機で加熱して接着剤層上
に吐出して乾燥工程なしで感光層を形成する方法などで
ある。
感光性樹脂層の順に積層してなる感光性樹脂版材が得ら
れる。基材と接着剤層との間、また接着剤層と感光性樹
脂層との間に、種々の目的の層を別途設けることも本発
明の技術範囲である。
を経た後、水、溶剤などの現像によって現像することに
よって、感光性樹脂層のパターンが部分的に残存した印
刷版が得られる。
る。
5−79437号公報)に基づいて下記の成分からなる
共重合ポリアミドを合成した。
ミンとアジピン酸の等モル塩/α、ω−ジアミノプロピ
ルポリオキシエチレン(数平均分子量1000)とアジ
ピン酸の等モル塩=20/20/60 ここで得られた共重合ポリアミドの末端基を定量すると
第一級アミノ基4.0×10-5モル/g、カルボキシル
基2.1×10-5モル/gであり、末端定量法による数
平均分子量はほぼ33000であった。
−281685、特開平2−180909号公報)に基
づいて下記の成分からなる共重合物を合成した。
ンゾフェノンとメタクリル酸メチルと2−ヒドロキシエ
チルメタクリレートとの共重合物 撹拌装置、ジムロート、窒素導入管、温度計、滴下ロー
トを備えたセパラブルフラスコに2−ヒドロキシ−4−
メタクリルオキシベンゾフェノン128gとメタクリル
酸メチル293g、2−ヒドロキシエチルメタクリレー
ト4g、ラウリルメルカプタン0.4g、酢酸エチル4
30gを加え、この溶液を窒素気流下で70℃に昇温
し、0.25gのアゾビスイソブチルニトリルを少量の
酢酸エチルに溶解して滴下ロートで滴下し、8時間反応
させた。
用した。反応後の溶液は、酢酸エチルを揮発させた後の
残分(不揮発分)が47.9%、23℃でのB型粘度計
により372cps、GPC分析から重量平均分子量は
2.4×104 であった。2−ヒドロキシ−4−メタク
リルオキシベンゾフェノンによる構造の重量%は31%
で、2−ヒドロキシエチルメタクリレートによる構造の
重量%は0.9%であった。2−ヒドロキシベンゾフェ
ノン系モノマによる構造の重量%は、共重合体の290
nmでの吸光度を得て、その値と各2−ヒドロキシベン
ゾフェノン系モノマのモル吸光係数とからランバート=
ベールの式より算出した。また、水酸基および/または
カルボキシル基を持つ化合物による構造の重量%は、N
MRスペクトルの積分強度値より求めた。
リルオキシベンゾフェノン128gとメタクリル酸メチ
ル298gとの共重合体を合成例2と同様の操作を行っ
て得た。
3℃でのB型粘度計により175cps、GPC分析か
ら重量平均分子量は2.3×104 であった。2−ヒド
ロキシ−4−メタクリルオキシベンゾフェノンによる構
造の重量%は31%であった。
リルオキシベンゾフェノン426gの単独重合体を合成
例2と同様の操作を行って得た。
3℃でのB型粘度計により345cps、GPC分析か
ら重量平均分子量は3.4×104 であった。
リルオキシベンゾフェノン128gとメタクリル酸メチ
ル293gと2−ヒドロキシエチルメタクリレート4g
とメタクリル酸1gの共重合体を合成例2と同様の操作
を行って得た。
3℃でのB型粘度計により560cps、GPC分析か
ら重量平均分子量は2.4×104 であった。2−ヒド
ロキシ−4−メタクリルオキシベンゾフェノンによる構
造の重量%は30%で、2−ヒドロキシエチルメタクリ
レートによる構造の重量%は0.9%、メタクリル酸に
よる構造の重量%は0.2%であった。
リルオキシベンゾフェノン340gと2−ヒドロキシエ
チルメタクリレート85gの共重合体を合成例2と同様
の操作を行って得た。
3℃でのB型粘度計により363cps、GPC分析か
ら重量平均分子量は2.6×104 であった。2−ヒド
ロキシ−4−メタクリルオキシベンゾフェノンによる構
造の重量%は81%で、2−ヒドロキシエチルメタクリ
レートによる構造の重量%は19%であった。
とアクリル酸ブチルと2−ヒドロキシエチルメタクリレ
ートとの共重合体の合成 撹拌装置、ジムロート、窒素導入管、温度計、滴下ロー
トを備えたセパラブルフラスコに2−ヒドロキシ−4−
メタクリルオキシベンゾフェノン292gとアクリル酸
ブチル180g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート
4g、ラウリルメルカプタン0.2g、酢酸エチル48
0gを加え、この溶液を窒素気流下で70℃に昇温し、
0.23gのアゾビスイソブチルニトリルを少量の酢酸
エチルに溶解して滴下ロートで滴下し、8時間反応させ
た。
用した。反応後の溶液は、不揮発分49.1%、23℃
でのB型粘度計により920cps、GPC分析から重
量平均分子量は6.2×104 であった。2−ヒドロキ
シ−4−メタクリルオキシベンゾフェノンによる構造の
重量%は61%で、2−ヒドロキシエチルメタクリレー
トによる構造の重量%は0.8%であった。
アクリル酸ブチルと2−ヒドロキシプロピルアクリレー
トとの共重合体の合成 撹拌装置、ジムロート、窒素導入管、温度計、滴下ロー
トを備えたセパラブルフラスコに2−ヒドロキシ−4−
アクリルオキシベンゾフェノン121gとアクリル酸ブ
チル180g、2−ヒドロキシプロピルアクリレート4
g、酢酸エチル1020gを加え、この溶液を窒素気流
下で70℃に昇温し、0.40gのアゾビスイソブチル
ニトリルを少量の酢酸エチルに溶解して滴下ロートで滴
下し、8時間反応させた。
用した。反応後の溶液は、不揮発分29.8%、23℃
でのB型粘度計により350cps、GPC分析から重
量平均分子量は3.0×105 であった。2−ヒドロキ
シ−4−アクリルオキシベンゾフェノンによる構造の重
量%は40%で、2−ヒドロキシプロピルアクリレート
による構造の重量%は1.2%であった。
ンゾフェノンとメタクリル酸メチルと2−ヒドロキシプ
ロピルアクリレートと2−アクリロイルオキシエチルコ
ハク酸の共重合体の合成 撹拌装置、ジムロート、窒素導入管、温度計、滴下ロー
トを備えたセパラブルフラスコに2−ヒドロキシ−4−
(2−アクリロキシ)エトキシベンゾフェノン135g
とメタクリル酸メチル210g、2−ヒドロキシプロピ
ルアクリレート8g、2−アクリロイルオキシエチルコ
ハク酸17g、ラウリルメルカプタン0.4g、酢酸エ
チル374gを加え、この溶液を窒素気流下で70℃に
昇温し、0.40gのアゾビスイソブチルニトリルを少
量の酢酸エチルに溶解して滴下ロートで滴下し、8時間
反応させた。
用した。反応後の溶液は、不揮発分49.2%、23℃
でのB型粘度計により520cps、GPC分析から重
量平均分子量は4.5×104 であった。2−ヒドロキ
シ−4−(2−アクリロキシ)エトキシベンゾフェノン
による構造の重量%は37%で、2−ヒドロキシプロピ
ルアクリレートによる構造の重量%は2.1%、2−ア
クリロイルオキシエチルコハク酸による構造の重量%は
4.6%であった。
して調製した。合成例1で合成したポリアミド100重
量部をエタノール/水=70/30(重量比)の混合溶
媒70重量部に90℃に加温して溶解した。70℃まで
冷やした後、グリシジルメタクリレート3重量部加えて
30分間撹拌し、ポリアミド末端にあるアミノ基および
カルボキシル基と反応させた。ついで光重合性モノマと
して、グリシジルメタクリレートとアクリル酸の付加反
応物16重量部、β−ヒドロキシエチル−β’−アクリ
ロイルオキシエチルフタレート48重量部を添加し、さ
らに光重合開始剤としてジメチルベンジルケタール3重
量部、可塑剤として分子量400のポリエチレングリコ
ール10重量部、熱重合禁止剤ハイドロキノンモノメチ
ルエーテル0.2重量部を添加して十分撹拌混合した。
た。飽和ポリエステル樹脂として“バイロン”300
(東洋紡績(株)製品、分子量20000〜2500
0)100重量部をトルエン/メチルエチルケトン=8
0/20(重量比)混合溶剤200重量部に80℃に可
温して溶解した。冷却後、多価イソシアネートとして
“コロネート”3015(日本ポリウレタン工業(株)
製品)15重量部、2−エチレングリコールメタクリレ
ート9重量部、ベンゾインエチルエーテル4重量部、合
成例2で得た共重合体8重量部添加し、十分撹拌混合し
た。
を厚さ188μmのポリエチレンテレフタレートフィル
ム上に乾燥膜厚が、15μmになるようにコンマコータ
で塗布し、150℃のオーブンに5分間通して溶剤を除
去し接着剤層の熱硬化を行った。このようにして、接着
剤層を塗布したフィルム基板を得た。
反射率は、白板上にのせた時20.8%であった(超高
圧水銀灯の輝線スペクトルの波長の一つである365n
mにおける基板の反射率を測定した。)。基板を水/エ
タノール=50/50の混合溶媒中で60℃で24時間
抽出した後に、基板の反射率を測定したところ19.9
%であり、合成例2の共重合体は抽出されないことがわ
かった。
られた感光層用組成物を、乾燥後の膜厚が700μmと
なるように流延し、60℃のオーブンに4時間入れて溶
剤を除去した。このようにして、接着剤層で基板と感光
層を結合した感光性樹脂凸版材が得られた。
(310μm幅の白抜き部分を持つ)を真空密着し、超
高圧水銀灯で1.25分間露光した。次いで、水の入っ
たブラシ式現像装置(液温25℃)で2.5分間洗い出
しを行い刷版を得た。
本光学製)を用いて、白抜き深度を測定したところ11
0μmであった。
分を用い測定した。“テンシロン”RTM−100(OR
IENTEC CORPRATION社製)で、剥離スピード100cm
/分、180°の剥離力を測定したところ、1.0kg
/cmであった。剥離面は基材フィルムと接着剤層の間
であった。
ろ、50万通しまでレリーフが基板から剥離するなどの
問題もなく印刷を終了した。
重合体8重量部の代わりに、分子量357.9であるベ
ンゾトリアゾール系紫外線吸収剤“チヌビン”327
(CIBA-GEIGY社製)8重量部にして、接着剤組成物溶液
を得た。このようにして得られた接着剤組成物溶液を、
実施例1と同様にして乾燥膜厚15μmのフィルム基板
を得た。
反射率は6.0%であった。基板を水/エタノール=5
0/50の混合溶媒中で60℃で24時間抽出した後
に、基板の反射率を測定したところ17.0%であり、
紫外線吸収剤が抽出されていることがわかった。
重合体8重量部の代わりに、分子量659であるベンゾ
トリアゾール系紫外線吸収剤“アデカスタブ”LA−3
1(旭電化工業(株)社製)8重量部にして、接着剤組
成物溶液を得た。このようにして得られた接着剤組成物
溶液を、実施例1と同様にして乾燥膜厚15μmのフィ
ルム基板を得た。
反射率は6.1%であった。基板を水/エタノール=5
0/50の混合溶媒中で60℃で24時間抽出した後
に、基板の反射率を測定したところ14.7%であり、
紫外線吸収剤が抽出されていることがわかった。
重合体8重量部の代わりに、合成例3で得た共重合体8
重量部にして接着剤組成物溶液を得た。このようにして
得られた接着剤組成物溶液を実施例1と同様にして乾燥
膜厚15μmのフィルム基板を得た。
反射率は19.3%であった。基板を水/エタノール=
50/50の混合溶媒中で60℃で24時間抽出した後
に、基板の反射率を測定したところ19.2%であり、
紫外線吸収剤が抽出されていないことがわかった。
用樹脂組成物をフィルム基板上にのせ、感光層膜厚70
0μmの感光性樹脂凸版材を得た。
レリーフの断面を拡大投影機(日本光学製)を用いて、
白抜き深度を測定したところ120μmであった。
mで、剥離面は感光層と接着剤層の間であった。
ろ、10万通しまでレリーフが基板から剥離するなどの
問題もなく印刷を終了した。
重合体8重量部の代わりに、合成例4で得た共重合体8
重量部にして接着剤組成物溶液を得た。この接着剤組成
物溶液は白濁した。合成例4の共重合体が溶液中に完全
に溶解していないと考えられる。
を実施例1と同様にして乾燥膜厚15μmのフィルム基
板を得た。
性を有していた。この基板の反射率は25.3%であっ
た。基板を水/エタノール=50/50の混合溶媒中で
60℃で24時間抽出した後に、基板の反射率を測定し
たところ25.5%であり、紫外線吸収剤が抽出されて
いないことがわかった。
用樹脂組成物をフィルム基板上にのせ、感光層膜厚70
0μmの感光性樹脂凸版材を得た。
レリーフの断面を拡大投影機(日本光学製)を用いて、
白抜き深度を測定したところ100μmであった。
mで、剥離面は感光層と接着剤層の間であった。
ろ、10万通しまでレリーフが基板から剥離するなどの
問題もなく印刷を終了した。
重合体8重量部を加えずに、接着剤組成物溶液を得た。
このようにして得られた接着剤組成物溶液を、実施例1
と同様にして乾燥膜厚15μmのフィルム基板を得た。
反射率は44.1%であった。基板を水/エタノール=
50/50の混合溶媒中で60℃で24時間抽出した後
に、基板の反射率を測定したところ43.7%であっ
た。
樹脂組成物をフィルム基板上にのせ、感光層膜厚700
μmの感光性樹脂凸版材を得た。
(310μm幅の白抜き部分を持つ)を真空密着し、超
高圧水銀灯で1.25分間露光した。次いで、水の入っ
たブラシ式現像装置(液温25℃)で2.5分間洗い出
しを行った。
本光学製)を用いて、白抜き深度を測定したところ80
μmであった。ハレーションのために白抜き深度が浅く
なったものと考えられる。
して調製した。アルコール可溶性ポリアミドである“ウ
ルトラアミド”1C(BASF社製)55重量部をエタ
ノール/水=80/20(重量比)の混合溶媒161重
量部に80℃に加温して溶解した。次いで、光重合性モ
ノマとして、エチレングリコールジグリシジルエーテル
とメタクリル酸の付加重合物34重量部とジアセトンア
クリルアミド5重量部、ジエチレングリコール8重量部
を添加し、さらに光重合開始剤としてベンゾインメチル
エーテルを0.7重量部、トリフェニルフォスフィン
0.5重量部、熱安定剤としてハイドロキノンモノメチ
ルエーテル0.05重量部を添加して十分撹拌混合し
た。
た。ポリエステル樹脂として“バイロン”200(東洋
紡績(株)製品、分子量15000〜20000)10
0重量部をトルエン/メチルエチルケトン=80/20
(重量比)混合溶剤200重量部に80℃に可温して溶
解した。冷却後、多価イソシアネートとして“コロネー
ト”L(日本ポリウレタン工業(株)製品)10重量
部、2−エチレングリコールメタクリレート5重量部、
合成例5で得た共重合体20重量部添加し、十分撹拌混
合した。
を厚さ250μmのポリエチレンテレフタレートフィル
ム上に乾燥膜厚が、15μmになるようにスリットダイ
コータで塗布し、150℃のオーブンに5分間通して溶
剤を除去し接着剤層の熱硬化を行った。このようにし
て、接着剤層を塗布したフィルム基板を得た。
反射率は、白板上にのせた時14.2%であった。基板
を水/エタノール=50/50の混合溶媒中で60℃で
24時間抽出した後に、基板の反射率を測定したところ
14.3%であり、合成例5の共重合体は抽出されない
ことがわかった。
られた感光層用組成物を、乾燥後の膜厚が700μmと
なるように流延し、60℃のオーブンに4時間入れて溶
剤を除去した。このようにして、接着剤層で基板と感光
層を結合した感光性樹脂凸版材が得られた。
(310μm幅の白抜き部分を持つ)を真空密着し、超
高圧水銀灯で2分間露光した。次いで、アルコール/水
=85/15(重量比)の入ったブラシ式現像装置(液
温30℃)で3分間洗い出しを行った。
本光学製)を用いて、白抜き深度を測定したところ17
0μmであった。
分を用い剥離スピード100cm/分で測定したとこ
ろ、1.3kg/cmであった。剥離面は基材フィルム
と接着剤層の間であった。
ろ、50万通しまでレリーフが基板から剥離するなどの
問題もなく印刷を終了した。
にして調合した。ポリエステル樹脂として“バイロン”
300(東洋紡績(株)製品、分子量20000〜25
000)100重量部をトルエン/メチルエチルケトン
=80/20(重量比)混合溶剤200重量部に80℃
に可温して溶解した。冷却後、多価イソシアネートとし
て“コロネート”3015(日本ポリウレタン工業
(株)製品)15重量部、2−エチレングリコールメタ
クリレート30重量部、ベンゾインエチルエーテル4重
量部、合成例6で得た共重合体8重量部添加し、十分撹
拌混合した。接着剤組成物溶液は、約2時間で粘度が急
激に上昇した。
エチレンテレフタレートフィルム上に乾燥膜厚が、15
μmになるようにコンマコータで塗布し、150℃のオ
ーブンに5分間通して溶剤を除去し接着剤層の熱硬化を
行った。このようにして、接着剤層を塗布したフィルム
基板を得た。
反射率は、白板上にのせた時9.5%であった。基板を
水/エタノール=50/50の混合溶媒中で60℃で2
4時間抽出した後に、基板の反射率を測定したところ
9.6%であり、合成例6の共重合体は抽出されないこ
とがわかった。
1で得られた感光層用組成物を、乾燥後の膜厚が700
μmとなるように流延し、60℃のオーブンに4時間入
れて溶剤を除去した。このようにして、接着剤層で基板
と感光層を結合した感光性樹脂凸版材が得られた。
(310μm幅の白抜き部分を持つ)を真空密着し、超
高圧水銀灯で1.25分間露光した。次いで、水の入っ
たブラシ式現像装置(液温25℃)で2.5分間洗い出
しを行った。
本光学製)を用いて、白抜き深度を測定したところ13
0μmであった。
分を用い測定したところ、0.8kg/cmであった。
剥離面は基材フィルムと接着剤層の間であった。
ろ、50万通しまでレリーフが基板から剥離するなどの
問題もなく印刷を終了した。
にして調合した。ポリエステル樹脂として“バイロン”
300(東洋紡績(株)製品、分子量20000〜25
000)100重量部をトルエン/メチルエチルケトン
=80/20(重量比)混合溶剤200重量部に80℃
に可温して溶解した。冷却後、多価イソシアネートとし
て“コロネート”3015(日本ポリウレタン工業
(株)製品)15重量部、2−エチレングリコールメタ
クリレート30重量部、ベンゾインエチルエーテル4重
量部、合成例7で得た共重合体8重量部添加し、十分撹
拌混合した。
を厚さ188μmのポリエチレンテレフタレートフィル
ム上に乾燥膜厚が、15μmになるようにコンマコータ
で塗布し、150℃のオーブンに5分間通して溶剤を除
去し接着剤層の熱硬化を行った。このようにして、接着
剤層を塗布したフィルム基板を得た。
反射率は、白板上にのせた時13.5%であった。基板
を水/エタノール=50/50の混合溶媒中で60℃で
24時間抽出した後に、基板の反射率を測定したところ
13.9%であり、合成例7の共重合体は抽出されない
ことがわかった。
1で得られた感光層用組成物を、乾燥後の膜厚が700
μmとなるように流延し、60℃のオーブンに4時間入
れて溶剤を除去した。このようにして、中間層で基板と
感光層を結合した感光性樹脂凸版材が得られた。
(310μm幅の白抜き部分を持つ)を真空密着し、超
高圧水銀灯で1.25分間露光した。次いで、水の入っ
たブラシ式現像装置(液温25℃)で2.5分間洗い出
しを行った。
本光学製)を用いて、白抜き深度を測定したところ12
0μmであった。
分を用い測定したところ、1.1kg/cmであった。
剥離面は基材フィルムと接着剤層の間であった。
ろ、50万通しまでレリーフが基板から剥離するなどの
問題もなく印刷を終了した。
にして調合した。飽和ポリエステル樹脂として“バイロ
ン”300(東洋紡績(株)製品、分子量20000〜
25000)100重量部をトルエン/メチルエチルケ
トン=80/20(重量比)混合溶剤200重量部に8
0℃に可温して溶解した。冷却後、多価イソシアネート
として“コロネート”3015(日本ポリウレタン工業
(株)製品)15重量部、2−エチレングリコールメタ
クリレート9重量部、ベンゾインエチルエーテル4重量
部、合成例8で得た共重合体8重量部添加し、十分撹拌
混合した。
を厚さ188μmのポリエチレンテレフタレートフィル
ム上に乾燥膜厚が、15μmになるようにコンマコータ
で塗布し、150℃のオーブンに5分間通して溶剤を除
去し接着剤層の熱硬化を行った。このようにして、接着
剤層を塗布したフィルム基板を得た。
れた。合成例8で得られた共重合体の分子量が大きく接
着剤組成物溶液中で安定に存在しなかったものと考えら
れる。
4.1%であった。基板を水/エタノール=50/50
の混合溶媒中で60℃で24時間抽出した後に、基板の
反射率を測定したところ24.3%であり、合成例8の
共重合体は抽出されないことがわかった。
1で得られた感光層用組成物を、乾燥後の膜厚が700
μmとなるように流延し、60℃のオーブンに4時間入
れて溶剤を除去した。このようにして、接着剤層で基板
と感光層を結合した感光性樹脂凸版材が得られた。
(310μm幅の白抜き部分を持つ)を真空密着し、超
高圧水銀灯で2分間露光した。次いで、水の入ったブラ
シ式現像装置(液温25℃)で2.5分間洗い出しを行
った。
本光学製)を用いて、白抜き深度を測定したところ10
0μmであった。
分を用い剥離スピード100cm/分で測定したとこ
ろ、1.1kg/cmであった。剥離面は基材フィルム
と接着剤層の間であった。
ろ、50万通しまでレリーフが基板から剥離するなどの
問題もなく印刷を終了した。
にして調合した。飽和ポリエステル樹脂として“ニチゴ
ーポリエスター”LP−035(日本合成化学(株)製
品、分子量約20000)100重量部をトルエン/メ
チルエチルケトン=80/20(重量比)混合溶剤20
0重量部に80℃に可温して溶解した。冷却後、多価イ
ソシアネートとしてヘキサメチレンジイソシアネート1
70重量部、エポキシ化合物として“エピコート”82
8(油化シエルエポキシ(株)製品、分子量約380)
60重量部、エポキシ硬化剤“エポン”DMP−30
(半井化学(株)製品)50重量部、エチルメチルイミ
ダゾール1重量部、合成例9で得た共重合体10重量部
添加し、十分撹拌混合した。
を厚さクロムメッキ鋼板(厚さ200μm)上に乾燥膜
厚が、25μmになるようにスリットダイコータで塗布
し、250℃のオーブンに1分間通して溶剤を除去し接
着剤層の熱硬化を行った。このようにして、接着剤層を
塗布した基板を得た。
3%であった。基板を水/エタノール=50/50の混
合溶媒中で60℃で24時間抽出した後に、基板の反射
率を測定したところ9.3%であり、合成例8の共重合
体は抽出されないことがわかった。
4で得られた感光層用組成物を、乾燥後の膜厚が700
μmとなるように流延し、60℃のオーブンに4時間入
れて溶剤を除去した。このようにして、接着剤層で基板
と感光層を結合した感光性樹脂凸版材が得られた。
(310μm幅の白抜き部分を持つ)を真空密着し、超
高圧水銀灯で2分間露光した。次いで、エタノール/水
=85/15(重量比)の入ったブラシ式現像装置(液
温30℃)で3分間洗い出しを行った。
本光学製)を用いて、白抜き深度を測定したところ18
0μmであった。
分を用い測定したところ、1.5kg/cmであった。
剥離面は感光層と接着剤層の間であった。
ろ、50万通しまでレリーフが基板から剥離するなどの
問題もなく印刷を終了した。
対する耐性に優れ、透明性が良好な接着剤層を有するハ
レーション防止機能の高い感光性樹脂版材となる。
Claims (13)
- 【請求項1】 感光性樹脂層を基材上に設けて成る感光
性樹脂版材において、該基材と該感光性樹脂層の間にベ
ンゾフェノン系モノマからなる重合体を含有する接着剤
層を設けたことを特徴とする感光性樹脂版材。 - 【請求項2】 上記ベンゾフェノン系モノマが、ベンゾ
フェノン構造と(メタ)アクリロイル基を有するモノマ
であることを特徴とする請求項1記載の感光性樹脂版
材。 - 【請求項3】 上記ベンゾフェノン系モノマが一般式
(1)で表される化合物であることを特徴とする請求項
1記載の感光性樹脂版材。 【化1】 (ここで、Xは酸素または-ORO- を示し、Yは水素また
はメチル基を示す。Rは炭素数1〜10の直鎖または分
枝アルキレン基、または水酸基を1個以上もつ炭素数1
〜10の直鎖または分枝アルキレン基を示す。) - 【請求項4】 上記ベンゾフェノン系モノマからなる重
合体が、少なくともベンゾフェノン系モノマと水酸基お
よび/またはカルボキシル基を有するモノマとの共重合
体である請求項1記載の感光性樹脂版材。 - 【請求項5】 上記ベンゾフェノン系モノマからなる重
合体が、重量平均分子量3,000〜200,000で
あることを特徴とする請求項1記載の感光性樹脂版材。 - 【請求項6】 上記接着剤層がバインダーポリマを含有
することを特徴とする請求項1記載の感光性樹脂版材。 - 【請求項7】 上記バインダーポリマが接着性ポリマで
ある請求項6記載の感光性樹脂版材。 - 【請求項8】 上記バインダーポリマがポリエステルで
あることを特徴とする請求項6記載の感光性樹脂版材。 - 【請求項9】 接着剤層が、上記バインダーポリマ10
0重量部に対して、上記ベンゾフェノン系モノマからな
る重合体を1〜50重量部含有ものであることを特徴と
する請求項6記載の感光性樹脂版材。 - 【請求項10】 接着剤層が、さらに分子中に2個以上
のイソシアネート基を有する多価イソシアネートを含有
することを特徴とする請求項6記載の感光性樹脂版材。 - 【請求項11】 接着剤層が、上記バインダーポリマ1
00重量部に対して上記分子中に2個以上のイソシアネ
ート基を有する多価イソシアネートを5〜200重量部
含有することを特徴とする請求項6または9記載の感光
性樹脂版材。 - 【請求項12】 感光性樹脂層にエチレン系不飽和結合
を有する光重合性成分を含有することを特徴とする請求
項1記載の感光性樹脂版材。 - 【請求項13】 上記接着剤層の厚みが0.2〜500
μmであることを特徴とする請求項1記載の感光性樹脂
版材。
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