JP3632232B2 - 感光性樹脂版材 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、基材と感光性樹脂層の間に接着剤層を有する感光性樹脂版材に関するものであり、特に接着剤層に紫外線吸収機能を持つことを特徴とする感光性樹脂版材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
接着剤組成物に紫外線吸収機能をもたせ、紫外線が透過するのを防いだり、紫外線が反射することを防いだりすることにより、樹脂を保護する役目やハレーション防止の効果を得ることが知られている。
【0003】
その目的のために紫外線吸収剤を添加することが試みられているが、従来の方法では、接着剤を設けた後、有機溶剤や水などによって、紫外線吸収剤が抽出され、長期に紫外線吸収機能を確保することができない問題がある。
【0004】
一方、感光性樹脂版材の場合、金属またはプラスチック基材と光重合性の感光性樹脂層を設けた構造をもつ凸版、平版および凹版印刷用の感光性樹脂組成物の間にレリーフを固定するための接着剤層が設けられている。
【0005】
このような接着剤層としてポリエステル樹脂を用いる系は、特公昭40−12104号公報、特公昭41−12987号公報、特公昭63−3303号公報、特公平5−67024号公報などで知られている。しかし、これらの接着剤層にで活性光線を吸収する機能がないために、基材上に形成されるレリーフ像に、基材上で反射した活性光線の影響が及ぶ。そのために、レリーフ像、特に白抜き部のぬけが悪くなるなどの問題が出ている。それ故に感光性樹脂版材にはハレーション機能を付与することが不可欠である。ハレーション防止のために感光性樹脂層の下に活性光線吸収層を設ければ良いので、紫外線吸収剤や染料、顔料を含有した層を設けることが試みられている。このようなハレーション防止方法としては特開昭55−2241号公報などに開示されている。しかし、従来の紫外線吸収剤や染料は、低分子量化合物であるために版を保存しておくと、感光性樹脂層に紫外線吸収剤や染料が移行し、感光性樹脂層の感度を低下させるなどの好ましくない影響を与える恐れがある。
【0006】
また、顔料で着色された層を持つ版は、光を散乱し透明度が低く、印刷版の位置決め作業等に支障をきたす問題がある。特公平1−45050号公報にあるベンゾイルラジカルを発生する物質とフェノールホルムアルデヒド樹脂またはクロロプレン樹脂とからなるハレーション防止材は、ハレーション防止効果が出るような中間層膜厚にすると基板が黄色を帯び透明度が低下し、感光性樹脂版材の検版作業に支障をきたすのが現状である。
【0007】
なお特開平2−180809号公報、特開平3−281685号公報にはベンゾフェノン系モノマを単量体成分とする高分子化合物が開示されているが、感光性樹脂版材への適用については記載はない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、基材を感光性樹脂層との間に長期的に安定な紫外線吸収機能を持つ接着剤層を有する感光性樹脂版材を提供することにあり、該接着剤層が接着性、インキ溶剤に対する耐性に優れ、透明性の良好なハレーション防止機能を有し、それによって良好な画像再現性を持つ感光性樹脂版材を提供することにある。
【0009】
かかる本発明の課題は、感光性樹脂層を基材上に設けて成る感光性樹脂版材において、該基材と該感光性樹脂層の間に次の成分を含有する接着剤層を設けた感光性樹脂版材により解決される。
A.ポリエステル 100重量部
B.重量平均分子量が3,000〜200,000であり、少なくともベンゾフェノン系モノマと水酸基および/またはカルボキシル基を有するモノマとの共重合体 1〜50重量部
C.分子中に2個以上のイソシアネート基を有する多価イソシアネート 5〜200重量部
【0010】
少なくともベンゾフェノン系モノマと水酸基および/またはカルボキシル基を有するモノマとの共重合体とは、ベンゾフェノン構造を有するモノマ、水酸基および/またはカルボキシル基を有するモノマ、および必要に応じてその他のモノマと合わせて得られる共重合体である。ベンゾフェノン構造を有するモノマとしては、ベンゾフェノン構造と(メタ)アクリロイル基を同一分子に有するモノマが好ましく用いられる。
【0011】
ベンゾフェノン構造と(メタ)アクリロイル基を有するモノマとしては、一般式(1)で表される化合物、すなわち2−ヒドロキシベンゾフェノン化合物が好ましく用いられる。
【化2】
(ここで、Xは酸素または−ORO− を示し、Yは水素またはメチル基を示す。Rは炭素数1〜10の直鎖または分枝アルキレン基、または水酸基を1個以上もつ炭素数1〜10の直鎖または分枝アルキレン基を示す。)
【0012】
一般式(1)で表される2−ヒドロキシベンゾフェノン化合物の具体例としては、2−ヒドロキシ−4−アクリロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メタクリロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−(2−アクリロキシエトキシ)ベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−(2−メタクリロキシエトキシ)ベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシ−3−メタクリロキシ)プロポキシベンゾフェノンなどが挙げられるがこれらに限定されるものではなく、一般式(1)で示される以外の置換基を有していてもよい。これらの中で特に好ましいものは、2−ヒドロキシ−4−アクリロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メタクリロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−(2−アクリロキシエトキシ)ベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−(2−メタクリロキシエトキシ)ベンゾフェノンである。
【0013】
ベンゾフェノン系モノマからなる重合体は、ラジカル反応などの一般的な方法で容易に得ることができる。溶液重合、懸濁重合、乳化重合等である。特に溶液重合が好ましく、溶剤としてトルエン、キシレン等の芳香族系溶剤、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル系溶剤、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン系溶剤が使用できる。重合開始剤としては過酸化ベンゾイル等の過酸化物、アゾビスイソブチルニトリル等のアゾ化合物が使用できる。さらに必要に応じてラウリルメルカプタン、チオグリコール酸オクチル等の連鎖移動剤を加えることもできる。
【0014】
接着剤としての機能をさらに促進するため、少なくとも上記ベンゾフェノン系モノマと水酸基および/またはカルボキシル基を有するモノマとの共重合体を用いる。ここで水酸基および/またはカルボキシル基を有するモノマとは、水酸基および/またはカルボキシル基ならびに重合性の不飽和結合を同一分子内に有する化合物を言う。共重合体とすることにより、ベンゾフェノン系モノマにより紫外線吸収機能が発現し、水酸基および/またはカルボキシル基を持つ化合物により、基材(ポリエチレンテレフタレートなど)との接着機能が促進され、共重合になることで有機溶剤や水により抽出されることが防止されるものと考えられる。
【0015】
水酸基および/またはカルボキシル基を持つモノマとしては、アクリル系モノマまたはメタクリル系モノマであって水酸基および/またはカルボキシル基を持つ公知のものを使用しうる。具体的には次のようなものが挙げられる(ただしアクリレートとメタクリレートとを(メタ)アクリレート、と表す)。2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレートなどの水酸基を持つモノマ、アクリル酸、メタクリル酸、2−(メタ)アクリロイルオキシエチルコハク酸、2−(メタ)アクリロイルオキシエチルフタル酸などのカルボキシル基を持つモノマが挙げられる。
【0016】
さらに、その他に共重合成分を導入することができ、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、イソアミル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、ブトキシエチル (メタ)アクリレートなどのエステル系モノマ、ダイアセトンアクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、N,N−ジメチルアミノプロピルアクリルアミド、N,N−ジメチルアミノエチルアクリルアミドなどのアクリルアミド系モノマなどを共重合することができる。
【0017】
上記共重合体において、ベンゾフェノン系モノマによる構造単位の量は任意であるが、好ましくは共重合体成分中5〜90重量%、さらに好ましくは10〜80重量%含有される。5重量%よりも少ないと、光吸収剤としての機能が小さいので好ましくない。90重量%より多いとベンゾフェノン骨格の性質が強くなり、接着剤としての機能が低下することが多い。また、好ましく添加される水酸基および/またはカルボキシル基を持つ化合物による構造単位は、共重合成分中0.1〜50重量%、さらに0.1〜10重量%の含有量であることが好ましい。0.1重量%より少ないと接着力を促進する効果が少ないので好ましくない。50重量%より多いと水現像時の耐水性が低下することが多いので好ましくない。
【0018】
少なくともベンゾフェノン系モノマと水酸基および/またはカルボキシル基を有するモノマとの共重合体は、重量平均分子量が3,000〜200,000のものであり、好ましくは10,000〜100,000である。3,000より小さいと感光性樹脂層へ移行することが多く、200,000より大きいと基材への塗工性が低下することが多い。
【0019】
これら少なくともベンゾフェノン系モノマと水酸基および/またはカルボキシル基を有するモノマとの共重合体は、モノマ成分の組み合わせが異なる2種以上を併用することもできる。
【0020】
接着剤としての機能を促進するために、接着剤層にバインダーポリマを加える。バインダーポリマとは、接着機能を有するポリマ、すなわち接着性ポリマが好ましく用いられるが、本発明においては、感光性樹脂版材に通常用いられるポリエチレンテレフタレートなどの基材との接着性の点から、ポリエステルを用いる。
【0021】
バインダーポリマとしては、ポリエステルに公知のポリマを1種以上混合して使用しうるが、接着性を有するポリマが好ましく用いられる。具体的にはポリウレタン、エポキシ、メラミン、ユリア、フェノール、酢酸ビニル、セルロース、ポリアミド、アクリル、クロロプレン、ニトリル、シリコーンなどの熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂、エラストマーなどを例として挙げることができる。
【0022】
ポリエステルには、飽和ポリエステルと不飽和ポリエステルがある。飽和ポリエステルとは、飽和カルボン酸およびその誘導体または芳香族カルボン酸およびその誘導体と多価アルコール類から合成されるものである。ベンゼン、トルエン、キシレン、n−ヘキサンなどの炭化水素類、四塩化炭素などのハロゲン化炭化水素類、アセトンやメチルエチルケトンなどのケトン類、酢酸エチルなどのエステル類、メチルエーテルなどのアルコール類等の通常の有機溶剤単独または混合系の一種類以上に溶解しうるものが、使用されるポリエステル樹脂として好ましい。したがって合成繊維やフィルムに使用されるポリエチレンテレフタレートは、有機溶剤に溶解が困難であるので、ポリエチレンテレフタレート以外のものが好ましい。
【0023】
また不飽和ポリエステルとは、マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸、メサコン酸、シトラコン酸、イタコン酸、塩素化マレイン酸などの不飽和カルボン酸およびその誘導体と、多価アルコール類から合成され、ベンゼン、トルエン、キシレン、n−ヘキサンなどの炭化水素類、四塩化炭素などのハロゲン化炭化水素類、アセトンやメチルエチルケトンなどのケトン類、酢酸エチルなどのエステル類、メチルエーテルなどのアルコール類等の通常の有機溶剤単独または混合系の一種類以上に溶解しうる不飽和ポリエステル樹脂である。
【0024】
ポリエステルと少なくともベンゾフェノン系モノマと水酸基および/またはカルボキシル基を有するモノマとの共重合体との組成物中の比率は、ポリエステル100重量部に対して、少なくともベンゾフェノン系モノマと水酸基および/またはカルボキシル基を有するモノマとの共重合体を1〜50重量部添加する。好ましくは5〜30重量部である。1重量部より少ないと紫外線吸収剤としての機能が発現しにくく好ましくない。50重量部より多いと、ポリエステルによって生じる接着性が低下するなどの物性変化を生じることが多い。
【0025】
ポリエステルを加えた場合、接着剤層の耐溶剤性が低下することが多いので、接着剤層に耐溶剤性を付与するために分子中に2個以上のイソシアネート基を有する多価イソシアネートを添加する。
【0026】
これら多価イソシアネート化合物としては、分子中に2個以上のイソシアネート基を有する化合物はすべて使用可能である。具体的には、次のものが挙げられるがこれに限定されるものではない。2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、水素化キシリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、ポリメチレンポリフェニルイソシアネート、フェニルイソシアネート、およびこれらの多価イソシアネートをトリメチロールプロパンなどの付加して合成されるアダクト体である。また、フェノール類でイソシアネート基をブロックし、加熱時にこれらのブロック化剤が解離するいわゆるブロック化多価イソシアネートも使用可能である。
【0027】
これら、多価イソシアネートは、ポリエステル100重量部に対して5〜200重量部の範囲で添加する。多価イソシアネートは、ポリエステルの末端にある水酸基やカルボキシル基と反応し、さらにイソシアネート基同士による反応や少なくともベンゾフェノン系モノマと水酸基および/またはカルボキシル基を有するモノマとの共重合体の水酸基やカルボキシル基との反応が起こって架橋構造を形成して接着剤層に耐溶剤性を付与する。したがって、添加量が5重量部未満であると架橋密度が不足するため、その接着剤層の耐溶剤性が不十分となる場合がある。また、200重量部を越えると架橋密度が過剰となるために、感光層と接着剤層との間が脆くなってクラックが入るなどの問題が発生する。このような理由から、多価イソシアネートの添加量はポリエステル100重量部に対して、5〜200重量部であり、好ましくは10〜100重量部である。多価イソシアネートとして2種類以上のものを混合して使用することも可能である。
【0028】
さらに接着剤層の接着性と溶剤に対する耐性を向上させるために、分子中に2個以上のエポキシ基を持つ化合物をポリエステルと併用することができる。分子中に2個以上のエポキシ基を持つ化合物としては、ビスフェノールA、ビスフェノールFなどのビスフェノール型エポキシ、テトラヒドロキシフェニルなどのヒドロキシフェニル型エポキシ、レゾルシン型エポキシ、ノボラック型エポキシ、ポリグリコール型エポキシ、ポリオレフィン型エポキシ、グリシジルエーテル型のエポキシ化合物などが例示される。これらを2種類以上併用することも可能である。2個以上のエポキシ基を持つ化合物はポリエステル100重量部に対して0.5〜150重量部が好ましく、より好ましくは1〜100重量部である。0.5重量部未満であると添加効果が発現せず、150重量部を越えると架橋密度が過剰となり好ましくない。
【0029】
また接着剤層の接着性と溶剤に対する耐性を向上させるという目的のために分子中にエチレン性不飽和結合を持つ化合物をポリエステルと併用して配合することができる。分子中にエチレン性不飽和結合を持つ化合物としては、次のようなものが挙げられるが、これらに限定されるものではない。ヒドロキシメチル(メタ)アクリレートのような水酸基を有する単官能ビニルモノマ、メトキシエチレングリコール(メタ)アクリレートのようなメトキシポリアルキレングリコール(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレートのようなポリアルキレングリコールジ(メタ)アクリレート、ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、グリセロールジ(メタ)アクリレート、グリセロールトリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールエタントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、エチレングリコールジグリシジルエーテルなどの多価グリシジルエーテルと(メタ)アクリル酸の付加反応で得られる多官能ビニルモノマ、グリシジル(メタ)アクリレートとアクリル酸の付加反応物、キシリレンジアミンとグリシジル(メタ)アクリレートの付加反応物、アルコール類とグリシジル(メタ)アクリレートの付加反応物、(メタ)アクリルアミドやメチレンビスアクリルアミドなどの(メタ)アクリルアミド類、ジビニルベンゼンなどの単官能または多官能ビニルモノマである。また、分子中に不飽和基を有するオリゴマや不飽和ポリウレタンなどの不飽和基を有する樹脂も使用することができる。これらの2種類以上のものを併用することも可能である。分子中にエチレン性不飽和結合を持つ化合物の添加量は、ポリエステル100重量部に対して0.1〜50重量部の範囲にあることが好ましい。0.1重量部未満の添加では、添加効果が発現せず、50重量部を越えると架橋密度が過剰となるので好ましくない。よって添加量は、ポリエステル100重量部に対して0.1〜50重量部の範囲にあることが好ましく、より好ましくは1〜40重量部である。分子中にエチレン性不飽和化合物を持つ化合物は、本発明の接着剤層の組成物とした時、また接着剤層として基材上に塗布された時の熱処理などによって、重合反応がおきて重合体に転換していることもある。
【0030】
接着剤層には、他の成分を添加することができる。そのような添加物としては、可塑剤、顔料、染料、界面活性剤などが挙げられる。また、不飽和化合物を添加した場合に熱重合を促進するために熱重合開始剤の添加、光重合を促進するために光重合開始剤を添加することも可能である。このような熱重合開始剤、光重合開始剤としては公知のものすべて使用可能である。
【0031】
上述した接着剤層は感光性樹脂版材と基材との間に設けられる。感光性樹脂版材は基材上に感光性樹脂層を設けた構造を持ち、基材と感光性樹脂層との間に接着剤層を持つ。
【0032】
感光性樹脂層としては、光照射によって、分子量が増大するもの、分子量が低下するもの、官能基が転換するものなどが一般的に使用される。特に分子量が増大するものが好ましく用いられ、エチレン性不飽和結合を有する光重合成分を含有するものがさらに好ましく用いられる。このような光重合成分としては、分子中に1個以上のエチレン性不飽和基をもつビニルモノマまたはオリゴマ、不飽和ポリエステル、不飽和ポリウレタンなどが挙げられる。ビニルモノマやオリゴマの場合には、それらと相溶性のよい基体ポリマと混合して感光性樹脂層を形成することが多い。このような基体ポリマとしては、アルコール可溶性ポリアミド、水可溶性または水分散性ポリアミド、部分ケン化ポリ酢酸ビニル、酢酸セルロースのようなセルロース誘導体、ブタジエン−アクリロニトリルコポリマやポリブタジエンなどの合成ゴム、不飽和ポリエステルや不飽和ポリウレタンを光重合性ビニルモノマまたはオリゴマと混合して使用することも多い。これらの感光性樹脂層は、適当な光増感剤を含むことが一般的であり、可塑剤、熱重合禁止剤、紫外線吸収剤、界面活性剤、染料および顔料などを含有することができる。
【0033】
基材としては、通常は寸法安定性のものが使用され、次のようなものが挙げられる。スチール、アルミニウム、亜鉛、銅などの金属素材、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリプロピレンのようなプレスチック素材、紙、織布などである。金属素材の場合には、クロムメッキなどのメッキ処理、リン酸処理などの化成処理、砂目立てなどの表面処理をしたものも含まれる。金属基材の表面にあらかじめ防錆などの目的のためにエポキシ系などの塗料を塗布・キュアしておくことも可能である。プラスチック素材の場合には、サンドブラスト処理、ケミカルエッチング処理、コロナ放電などの放電処理、プラズマ処理などの表面処理を行ったものも含まれる。これらの素材は、平板や円筒などの任意の形状で感光性樹脂版材の基材として使用されるが、平板として使用されることが最も一般的である。
【0034】
接着剤層を基材の上に設ける方法としては、接着剤層を構成する材料を溶剤に溶解し溶液として、所定の厚さに塗布した後に溶剤を除去するのが最も簡便である。塗布方法としては、ロールコータ、カーテンフローコータ、スリットダイコータ、グラビアコータ、コンマコータ、スプレーなど公知の方法が適用できる。溶剤の除去は、乾燥炉中で熱風を吹き付ける方法が一般的である。この乾燥時に2個以上のイソシアネート基を有する多価イソシアネートの一部が反応し、少なくともベンゾフェノン系モノマと水酸基および/またはカルボキシル基を有するモノマとの共重合体にある水酸基および/またはカルボキシル基なども多価イソシアネートと熱重合していると考えられる。さらに接着剤層に耐溶剤性を付与するために前述したように分子中に2個以上のエポキシ基を持つ化合物や分子中にエチレン性不飽和結合を持つ化合物を添加しておくことも有効である。
【0035】
接着剤層の厚さは、一般的には0.2〜500μm、好ましくは0.5〜100μmである。厚さが0.2μm未満の場合には感光層と接着剤層の接着力が発現しない場合が多い。500μmを越えると、凸版材の場合には全体の厚さが規定されているのでレリーフ深度が浅くなり、レリーフのない部分の版材表面にも印刷インキが供給される問題が発生する。本発明の接着剤層は良好な接着性を有するので、該接着剤層を薄膜化した場合にも問題を生じることがない。
【0036】
接着剤層を設けた基材上に感光層を設ける方法としては、公知の方法が全て可能である。例えば、感光性樹脂溶液から乾式製膜法で感光性シートを得て、これを接着剤層に熱ラミネートする方法、感光性樹脂溶液を直接接着剤層上に流延した後に乾燥炉で溶剤を除去して感光層を形成する方法、感光性樹脂溶液から大部分の樹脂を除去した後に押し出し機で加熱して接着剤層上に吐出して乾燥工程なしで感光層を形成する方法などである。
【0037】
以上のようにして、基材上に、接着剤層、感光性樹脂層の順に積層してなる感光性樹脂版材が得られる。基材と接着剤層との間、また接着剤層と感光性樹脂層との間に、種々の目的の層を別途設けることも本発明の技術範囲である。
【0038】
得られた感光性樹脂版材は、パターン露光を経た後、水、溶剤などの現像によって現像することによって、感光性樹脂層のパターンが部分的に残存した印刷版が得られる。
【0039】
【実施例】
次に実施例で本発明をより具体的に説明する。
【0040】
(合成例1)
公知の処方(例えば特開昭55−79437号公報)に基づいて下記の成分からなる共重合ポリアミドを合成した。
【0041】
ε−カプロラクタム/ヘキサメチレンジアミンとアジピン酸の等モル塩/α、ω−ジアミノプロピルポリオキシエチレン(数平均分子量1000)とアジピン酸の等モル塩=20/20/60
ここで得られた共重合ポリアミドの末端基を定量すると第一級アミノ基4.0×10−5モル/g、カルボキシル基2.1×10−5モル/gであり、末端定量法による数平均分子量はほぼ33000であった。
【0042】
(合成例2)
公知の処方(例えば特開平3−281685、特開平2−180909号公報)に基づいて下記の成分からなる共重合物を合成した。
【0043】
2−ヒドロキシ−4−メタクリルオキシベンゾフェノンとメタクリル酸メチルと2−ヒドロキシエチルメタクリレートとの共重合物
撹拌装置、ジムロート、窒素導入管、温度計、滴下ロートを備えたセパラブルフラスコに2−ヒドロキシ−4−メタクリルオキシベンゾフェノン128gとメタクリル酸メチル293g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート4g、ラウリルメルカプタン0.4g、酢酸エチル430gを加え、この溶液を窒素気流下で70℃に昇温し、0.25gのアゾビスイソブチルニトリルを少量の酢酸エチルに溶解して滴下ロートで滴下し、8時間反応させた。
【0044】
反応終了後室温までもどしてこの溶液を使用した。反応後の溶液は、酢酸エチルを揮発させた後の残分(不揮発分)が47.9%、23℃でのB型粘度計により372cps、GPC分析から重量平均分子量は2.4×104 であった。2−ヒドロキシ−4−メタクリルオキシベンゾフェノンによる構造の重量%は31%で、2−ヒドロキシエチルメタクリレートによる構造の重量%は0.9%であった。2−ヒドロキシベンゾフェノン系モノマによる構造の重量%は、共重合体の290nmでの吸光度を得て、その値と各2−ヒドロキシベンゾフェノン系モノマのモル吸光係数とからランバート=ベールの式より算出した。また、水酸基および/またはカルボキシル基を持つ化合物による構造の重量%は、NMRスペクトルの積分強度値より求めた。
【0045】
(合成例3)
2−ヒドロキシ−4−メタクリルオキシベンゾフェノン128gとメタクリル酸メチル298gとの共重合体を合成例2と同様の操作を行って得た。
【0046】
反応後の溶液は、不揮発分47.0%、23℃でのB型粘度計により175cps、GPC分析から重量平均分子量は2.3×104 であった。2−ヒドロキシ−4−メタクリルオキシベンゾフェノンによる構造の重量%は31%であった。
【0047】
(合成例4)
2−ヒドロキシ−4−メタクリルオキシベンゾフェノン426gの単独重合体を合成例2と同様の操作を行って得た。
【0048】
反応後の溶液は、不揮発分46.5%、23℃でのB型粘度計により345cps、GPC分析から重量平均分子量は3.4×104 であった。
【0049】
(合成例5)
2−ヒドロキシ−4−メタクリルオキシベンゾフェノン128gとメタクリル酸メチル293gと2−ヒドロキシエチルメタクリレート4gとメタクリル酸1gの共重合体を合成例2と同様の操作を行って得た。
【0050】
反応後の溶液は、不揮発分49.4%、23℃でのB型粘度計により560cps、GPC分析から重量平均分子量は2.4×104 であった。2−ヒドロキシ−4−メタクリルオキシベンゾフェノンによる構造の重量%は30%で、2−ヒドロキシエチルメタクリレートによる構造の重量%は0.9%、メタクリル酸による構造の重量%は0.2%であった。
【0051】
(合成例6)
2−ヒドロキシ−4−メタクリルオキシベンゾフェノン340gと2−ヒドロキシエチルメタクリレート85gの共重合体を合成例2と同様の操作を行って得た。
【0052】
反応後の溶液は、不揮発分49.3%、23℃でのB型粘度計により363cps、GPC分析から重量平均分子量は2.6×104 であった。2−ヒドロキシ−4−メタクリルオキシベンゾフェノンによる構造の重量%は81%で、2−ヒドロキシエチルメタクリレートによる構造の重量%は19%であった。
【0053】
(合成例7)
2−ヒドロキシ−4−メタクリルオキシベンゾフェノンとアクリル酸ブチルと2−ヒドロキシエチルメタクリレートとの共重合体の合成
撹拌装置、ジムロート、窒素導入管、温度計、滴下ロートを備えたセパラブルフラスコに2−ヒドロキシ−4−メタクリルオキシベンゾフェノン292gとアクリル酸ブチル180g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート4g、ラウリルメルカプタン0.2g、酢酸エチル480gを加え、この溶液を窒素気流下で70℃に昇温し、0.23gのアゾビスイソブチルニトリルを少量の酢酸エチルに溶解して滴下ロートで滴下し、8時間反応させた。
【0054】
反応終了後室温までもどしてこの溶液を使用した。反応後の溶液は、不揮発分49.1%、23℃でのB型粘度計により920cps、GPC分析から重量平均分子量は6.2×104 であった。2−ヒドロキシ−4−メタクリルオキシベンゾフェノンによる構造の重量%は61%で、2−ヒドロキシエチルメタクリレートによる構造の重量%は0.8%であった。
【0055】
(合成例8)
2−ヒドロキシ−4−アクリルオキシベンゾフェノンとアクリル酸ブチルと2−ヒドロキシプロピルアクリレートとの共重合体の合成
撹拌装置、ジムロート、窒素導入管、温度計、滴下ロートを備えたセパラブルフラスコに2−ヒドロキシ−4−アクリルオキシベンゾフェノン121gとアクリル酸ブチル180g、2−ヒドロキシプロピルアクリレート4g、酢酸エチル1020gを加え、この溶液を窒素気流下で70℃に昇温し、0.40gのアゾビスイソブチルニトリルを少量の酢酸エチルに溶解して滴下ロートで滴下し、8時間反応させた。
【0056】
反応終了後室温までもどしてこの溶液を使用した。反応後の溶液は、不揮発分29.8%、23℃でのB型粘度計により350cps、GPC分析から重量平均分子量は3.0×105 であった。2−ヒドロキシ−4−アクリルオキシベンゾフェノンによる構造の重量%は40%で、2−ヒドロキシプロピルアクリレートによる構造の重量%は1.2%であった。
【0057】
(合成例9)
2−ヒドロキシ−4−(2−アクリロキシ)エトキシベンゾフェノンとメタクリル酸メチルと2−ヒドロキシプロピルアクリレートと2−アクリロイルオキシエチルコハク酸の共重合体の合成
撹拌装置、ジムロート、窒素導入管、温度計、滴下ロートを備えたセパラブルフラスコに2−ヒドロキシ−4−(2−アクリロキシ)エトキシベンゾフェノン135gとメタクリル酸メチル210g、2−ヒドロキシプロピルアクリレート8g、2−アクリロイルオキシエチルコハク酸17g、ラウリルメルカプタン0.4g、酢酸エチル374gを加え、この溶液を窒素気流下で70℃に昇温し、0.40gのアゾビスイソブチルニトリルを少量の酢酸エチルに溶解して滴下ロートで滴下し、8時間反応させた。
【0058】
反応終了後室温までもどしてこの溶液を使用した。反応後の溶液は、不揮発分49.2%、23℃でのB型粘度計により520cps、GPC分析から重量平均分子量は4.5×104 であった。2−ヒドロキシ−4−(2−アクリロキシ)エトキシベンゾフェノンによる構造の重量%は37%で、2−ヒドロキシプロピルアクリレートによる構造の重量%は2.1%、2−アクリロイルオキシエチルコハク酸による構造の重量%は4.6%であった。
【0059】
(実施例1)
感光層用組成物を次のようにして調製した。合成例1で合成したポリアミド100重量部をエタノール/水=70/30(重量比)の混合溶媒70重量部に90℃に加温して溶解した。70℃まで冷やした後、グリシジルメタクリレート3重量部加えて30分間撹拌し、ポリアミド末端にあるアミノ基およびカルボキシル基と反応させた。ついで光重合性モノマとして、グリシジルメタクリレートとアクリル酸の付加反応物16重量部、β−ヒドロキシエチル−β’−アクリロイルオキシエチルフタレート48重量部を添加し、さらに光重合開始剤としてジメチルベンジルケタール3重量部、可塑剤として分子量400のポリエチレングリコール10重量部、熱重合禁止剤ハイドロキノンモノメチルエーテル0.2重量部を添加して十分撹拌混合した。
【0060】
接着剤組成物溶液を次のようにして調合した。飽和ポリエステル樹脂として “バイロン”300(東洋紡績(株)製品、分子量20000〜25000)100重量部をトルエン/メチルエチルケトン=80/20(重量比)混合溶剤200重量部に80℃に可温して溶解した。冷却後、多価イソシアネートとして “コロネート”3015(日本ポリウレタン工業(株)製品)15重量部、2−エチレングリコールメタクリレート9重量部、ベンゾインエチルエーテル4重量部、合成例2で得た共重合体8重量部添加し、十分撹拌混合した。
【0061】
このようにして得られた接着剤組成物溶液を厚さ188μmのポリエチレンテレフタレートフィルム上に乾燥膜厚が、15μmになるようにコンマコータで塗布し、150℃のオーブンに5分間通して溶剤を除去し接着剤層の熱硬化を行った。このようにして、接着剤層を塗布したフィルム基板を得た。
【0062】
得られた基板は透明であった。この基板の反射率は、白板上にのせた時20.8%であった(超高圧水銀灯の輝線スペクトルの波長の一つである365nmにおける基板の反射率を測定した。)。基板を水/エタノール=50/50の混合溶媒中で60℃で24時間抽出した後に、基板の反射率を測定したところ19.9%であり、合成例2の共重合体は抽出されないことがわかった。
【0063】
このようにして得られた基板上に、先に得られた感光層用組成物を、乾燥後の膜厚が700μmとなるように流延し、60℃のオーブンに4時間入れて溶剤を除去した。このようにして、接着剤層で基板と感光層を結合した感光性樹脂凸版材が得られた。
【0064】
この版材の感光層上に原画ネガフィルム(310μm幅の白抜き部分を持つ)を真空密着し、超高圧水銀灯で1.25分間露光した。次いで、水の入ったブラシ式現像装置(液温25℃)で2.5分間洗い出しを行い刷版を得た。
【0065】
得られたレリーフの断面を拡大投影機(日本光学製)を用いて、白抜き深度を測定したところ110μmであった。
【0066】
接着力を露光・現像した1cm幅のべた部分を用い測定した。“テンシロン”RTM−100(ORIENTEC CORPRATION社製)で、剥離スピード100cm/分、180°の剥離力を測定したところ、1.0kg/cmであった。剥離面は基材フィルムと接着剤層の間であった。
【0067】
得られた刷版で印刷テストを行ったところ、50万通しまでレリーフが基板から剥離するなどの問題もなく印刷を終了した。
【0068】
(比較例1)
実施例1の合成例2で得た共重合体8重量部の代わりに、分子量357.9であるベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤“チヌビン”327(CIBA−GEIGY社製)8重量部にして、接着剤組成物溶液を得た。このようにして得られた接着剤組成物溶液を、実施例1と同様にして乾燥膜厚15μmのフィルム基板を得た。
【0069】
得られた基板は透明であった。この基板の反射率は6.0%であった。基板を水/エタノール=50/50の混合溶媒中で60℃で24時間抽出した後に、基板の反射率を測定したところ17.0%であり、紫外線吸収剤が抽出されていることがわかった。
【0070】
(比較例2)
実施例1の合成例2で得た共重合体8重量部の代わりに、分子量659であるベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤“アデカスタブ”LA−31(旭電化工業 (株)社製)8重量部にして、接着剤組成物溶液を得た。このようにして得られた接着剤組成物溶液を、実施例1と同様にして乾燥膜厚15μmのフィルム基板を得た。
【0071】
得られた基板は透明であった。この基板の反射率は6.1%であった。基板を水/エタノール=50/50の混合溶媒中で60℃で24時間抽出した後に、基板の反射率を測定したところ14.7%であり、紫外線吸収剤が抽出されていることがわかった。
【0072】
(比較例3)
実施例1の合成例2で得た共重合体8重量部の代わりに、合成例3で得た共重合体8重量部にして接着剤組成物溶液を得た。このようにして得られた接着剤組成物溶液を実施例1と同様にして乾燥膜厚15μmのフィルム基板を得た。
【0073】
得られた基板は透明であった。この基板の反射率は19.3%であった。基板を水/エタノール=50/50の混合溶媒中で60℃で24時間抽出した後に、基板の反射率を測定したところ19.2%であり、紫外線吸収剤が抽出されていないことがわかった。
【0074】
実施例1と同様の方法で実施例1の感光層用樹脂組成物をフィルム基板上にのせ、感光層膜厚700μmの感光性樹脂凸版材を得た。
【0075】
実施例1と同様に露光現像して、得られたレリーフの断面を拡大投影機(日本光学製)を用いて、白抜き深度を測定したところ120μmであった。
【0076】
接着力を測定したところ、0.1kg/cmで、剥離面は感光層と接着剤層の間であった。
【0077】
得られた刷版で印刷テストを行ったところ、10万通しまでレリーフが基板から剥離するなどの問題もなく印刷を終了した。
【0078】
(比較例4)
実施例1の合成例2で得た共重合体8重量部の代わりに、合成例4で得た共重合体8重量部にして接着剤組成物溶液を得た。この接着剤組成物溶液は白濁した。合成例4の共重合体が溶液中に完全に溶解していないと考えられる。
【0079】
このようにして得られた接着剤組成物溶液を実施例1と同様にして乾燥膜厚15μmのフィルム基板を得た。
【0080】
得られた基板は少し濁りが見られたが透明性を有していた。この基板の反射率は25.3%であった。基板を水/エタノール=50/50の混合溶媒中で60℃で24時間抽出した後に、基板の反射率を測定したところ25.5%であり、紫外線吸収剤が抽出されていないことがわかった。
【0081】
実施例1と同様の方法で実施例1の感光層用樹脂組成物をフィルム基板上にのせ、感光層膜厚700μmの感光性樹脂凸版材を得た。
【0082】
実施例1と同様に露光現像して、得られたレリーフの断面を拡大投影機(日本光学製)を用いて、白抜き深度を測定したところ100μmであった。
【0083】
接着力を測定したところ、0.1kg/cmで、剥離面は感光層と接着剤層の間であった。
【0084】
得られた刷版で印刷テストを行ったところ、10万通しまでレリーフが基板から剥離するなどの問題もなく印刷を終了した。
【0085】
(比較例5)
実施例1の合成例2で得た共重合体8重量部を加えずに、接着剤組成物溶液を得た。このようにして得られた接着剤組成物溶液を、実施例1と同様にして乾燥膜厚15μmのフィルム基板を得た。
【0086】
得られた基板は透明であった。この基板の反射率は44.1%であった。基板を水/エタノール=50/50の混合溶媒中で60℃で24時間抽出した後に、基板の反射率を測定したところ43.7%であった。
【0087】
実施例1と同様の方法で実施例1の感光性樹脂組成物をフィルム基板上にのせ、感光層膜厚700μmの感光性樹脂凸版材を得た。
【0088】
この版材の感光層上に原画ネガフィルム(310μm幅の白抜き部分を持つ)を真空密着し、超高圧水銀灯で1.25分間露光した。次いで、水の入ったブラシ式現像装置(液温25℃)で2.5分間洗い出しを行った。
【0089】
得られたレリーフの断面を拡大投影機(日本光学製)を用いて、白抜き深度を測定したところ80μmであった。ハレーションのために白抜き深度が浅くなったものと考えられる。
【0090】
(実施例2)
感光層用組成物を次のようにして調製した。アルコール可溶性ポリアミドである“ウルトラアミド”1C(BASF社製)55重量部をエタノール/水=80/20(重量比)の混合溶媒161重量部に80℃に加温して溶解した。次いで、光重合性モノマとして、エチレングリコールジグリシジルエーテルとメタクリル酸の付加重合物34重量部とジアセトンアクリルアミド5重量部、ジエチレングリコール8重量部を添加し、さらに光重合開始剤としてベンゾインメチルエーテルを0.7重量部、トリフェニルフォスフィン0.5重量部、熱安定剤としてハイドロキノンモノメチルエーテル0.05重量部を添加して十分撹拌混合した。
【0091】
接着剤組成物溶液を次のようにして調合した。ポリエステル樹脂として“バイロン”200(東洋紡績(株)製品、分子量15000〜20000)100重量部をトルエン/メチルエチルケトン=80/20(重量比)混合溶剤200重量部に80℃に可温して溶解した。冷却後、多価イソシアネートとして“コロネート”L(日本ポリウレタン工業(株)製品)10重量部、2−エチレングリコールメタクリレート5重量部、合成例5で得た共重合体20重量部添加し、十分撹拌混合した。
【0092】
このようにして得られた接着剤組成物溶液を厚さ250μmのポリエチレンテレフタレートフィルム上に乾燥膜厚が、15μmになるようにスリットダイコータで塗布し、150℃のオーブンに5分間通して溶剤を除去し接着剤層の熱硬化を行った。このようにして、接着剤層を塗布したフィルム基板を得た。
【0093】
得られた基板は透明であった。この基板の反射率は、白板上にのせた時14.2%であった。基板を水/エタノール=50/50の混合溶媒中で60℃で24時間抽出した後に、基板の反射率を測定したところ14.3%であり、合成例5の共重合体は抽出されないことがわかった。
【0094】
このようにして得られた基板上に、先に得られた感光層用組成物を、乾燥後の膜厚が700μmとなるように流延し、60℃のオーブンに4時間入れて溶剤を除去した。このようにして、接着剤層で基板と感光層を結合した感光性樹脂凸版材が得られた。
【0095】
この版材の感光層上に原画ネガフィルム(310μm幅の白抜き部分を持つ)を真空密着し、超高圧水銀灯で2分間露光した。次いで、アルコール/水=85/15(重量比)の入ったブラシ式現像装置(液温30℃)で3分間洗い出しを行った。
【0096】
得られたレリーフの断面を拡大投影機(日本光学製)を用いて、白抜き深度を測定したところ170μmであった。
【0097】
接着力を露光・現像した1cm幅のべた部分を用い剥離スピード100cm/分で測定したところ、1.3kg/cmであった。剥離面は基材フィルムと接着剤層の間であった。
【0098】
得られた刷版で印刷テストを行ったところ、50万通しまでレリーフが基板から剥離するなどの問題もなく印刷を終了した。
【0099】
(実施例3)
接着剤組成物溶液を次のようにして調合した。ポリエステル樹脂として“バイロン”300(東洋紡績(株)製品、分子量20000〜25000)100重量部をトルエン/メチルエチルケトン=80/20(重量比)混合溶剤200重量部に80℃に可温して溶解した。冷却後、多価イソシアネートとして“コロネート”3015(日本ポリウレタン工業(株)製品)15重量部、2−エチレングリコールメタクリレート30重量部、ベンゾインエチルエーテル4重量部、合成例6で得た共重合体8重量部添加し、十分撹拌混合した。接着剤組成物溶液は、約2時間で粘度が急激に上昇した。
【0100】
接着剤組成物溶液を厚さ188μmのポリエチレンテレフタレートフィルム上に乾燥膜厚が、15μmになるようにコンマコータで塗布し、150℃のオーブンに5分間通して溶剤を除去し接着剤層の熱硬化を行った。このようにして、接着剤層を塗布したフィルム基板を得た。
【0101】
得られた基板は透明であった。この基板の反射率は、白板上にのせた時9.5%であった。基板を水/エタノール=50/50の混合溶媒中で60℃で24時間抽出した後に、基板の反射率を測定したところ9.6%であり、合成例6の共重合体は抽出されないことがわかった。
【0102】
このようにして得られた基板上に、実施例1で得られた感光層用組成物を、乾燥後の膜厚が700μmとなるように流延し、60℃のオーブンに4時間入れて溶剤を除去した。このようにして、接着剤層で基板と感光層を結合した感光性樹脂凸版材が得られた。
【0103】
この版材の感光層上に原画ネガフィルム(310μm幅の白抜き部分を持つ)を真空密着し、超高圧水銀灯で1.25分間露光した。次いで、水の入ったブラシ式現像装置(液温25℃)で2.5分間洗い出しを行った。
【0104】
得られたレリーフの断面を拡大投影機(日本光学製)を用いて、白抜き深度を測定したところ130μmであった。
【0105】
接着力を露光・現像した1cm幅のべた部分を用い測定したところ、0.8kg/cmであった。剥離面は基材フィルムと接着剤層の間であった。
【0106】
得られた刷版で印刷テストを行ったところ、50万通しまでレリーフが基板から剥離するなどの問題もなく印刷を終了した。
【0107】
(実施例4)
接着剤組成物溶液を次のようにして調合した。ポリエステル樹脂として“バイロン”300(東洋紡績(株)製品、分子量20000〜25000)100重量部をトルエン/メチルエチルケトン=80/20(重量比)混合溶剤200重量部に80℃に可温して溶解した。冷却後、多価イソシアネートとして“コロネート”3015(日本ポリウレタン工業(株)製品)15重量部、2−エチレングリコールメタクリレート30重量部、ベンゾインエチルエーテル4重量部、合成例7で得た共重合体8重量部添加し、十分撹拌混合した。
【0108】
このようにして得られた接着剤組成物溶液を厚さ188μmのポリエチレンテレフタレートフィルム上に乾燥膜厚が、15μmになるようにコンマコータで塗布し、150℃のオーブンに5分間通して溶剤を除去し接着剤層の熱硬化を行った。このようにして、接着剤層を塗布したフィルム基板を得た。
【0109】
得られた基板は透明であった。この基板の反射率は、白板上にのせた時13.5%であった。基板を水/エタノール=50/50の混合溶媒中で60℃で24時間抽出した後に、基板の反射率を測定したところ13.9%であり、合成例7の共重合体は抽出されないことがわかった。
【0110】
このようにして得られた基板上に、実施例1で得られた感光層用組成物を、乾燥後の膜厚が700μmとなるように流延し、60℃のオーブンに4時間入れて溶剤を除去した。このようにして、中間層で基板と感光層を結合した感光性樹脂凸版材が得られた。
【0111】
この版材の感光層上に原画ネガフィルム(310μm幅の白抜き部分を持つ)を真空密着し、超高圧水銀灯で1.25分間露光した。次いで、水の入ったブラシ式現像装置(液温25℃)で2.5分間洗い出しを行った。
【0112】
得られたレリーフの断面を拡大投影機(日本光学製)を用いて、白抜き深度を測定したところ120μmであった。
【0113】
接着力を露光・現像した1cm幅のべた部分を用い測定したところ、1.1kg/cmであった。剥離面は基材フィルムと接着剤層の間であった。
【0114】
得られた刷版で印刷テストを行ったところ、50万通しまでレリーフが基板から剥離するなどの問題もなく印刷を終了した。
【0115】
(比較例6)
接着剤組成物溶液を次のようにして調合した。飽和ポリエステル樹脂として“バイロン”300(東洋紡績(株)製品、分子量20000〜25000)100重量部をトルエン/メチルエチルケトン=80/20(重量比)混合溶剤200重量部に80℃に可温して溶解した。冷却後、多価イソシアネートとして“コロネート”3015(日本ポリウレタン工業(株)製品)15重量部、2−エチレングリコールメタクリレート9重量部、ベンゾインエチルエーテル4重量部、合成例8で得た共重合体8重量部添加し、十分撹拌混合した。
【0116】
このようにして得られた接着剤組成物溶液を厚さ188μmのポリエチレンテレフタレートフィルム上に乾燥膜厚が、15μmになるようにコンマコータで塗布し、150℃のオーブンに5分間通して溶剤を除去し接着剤層の熱硬化を行った。このようにして、接着剤層を塗布したフィルム基板を得た。
【0117】
得られた基板には白色の粒状物が多数見られた。合成例8で得られた共重合体の分子量が大きく接着剤組成物溶液中で安定に存在しなかったものと考えられる。
【0118】
この基板の365nmでの反射率は、24.1%であった。基板を水/エタノール=50/50の混合溶媒中で60℃で24時間抽出した後に、基板の反射率を測定したところ24.3%であり、合成例8の共重合体は抽出されないことがわかった。
【0119】
このようにして得られた基板上に、実施例1で得られた感光層用組成物を、乾燥後の膜厚が700μmとなるように流延し、60℃のオーブンに4時間入れて溶剤を除去した。このようにして、接着剤層で基板と感光層を結合した感光性樹脂凸版材が得られた。
【0120】
この版材の感光層上に原画ネガフィルム(310μm幅の白抜き部分を持つ)を真空密着し、超高圧水銀灯で2分間露光した。次いで、水の入ったブラシ式現像装置(液温25℃)で2.5分間洗い出しを行った。
【0121】
得られたレリーフの断面を拡大投影機(日本光学製)を用いて、白抜き深度を測定したところ100μmであった。
【0122】
接着力を露光・現像した1cm幅のべた部分を用い剥離スピード100cm/分で測定したところ、1.1kg/cmであった。剥離面は基材フィルムと接着剤層の間であった。
【0123】
得られた刷版で印刷テストを行ったところ、50万通しまでレリーフが基板から剥離するなどの問題もなく印刷を終了した。
【0124】
(実施例5)
接着剤組成物溶液を次のようにして調合した。飽和ポリエステル樹脂として“ニチゴーポリエスター”LP−035(日本合成化学(株)製品、分子量約20000)100重量部をトルエン/メチルエチルケトン=80/20(重量比)混合溶剤200重量部に80℃に可温して溶解した。冷却後、多価イソシアネートとしてヘキサメチレンジイソシアネート170重量部、エポキシ化合物として“エピコート”828(油化シエルエポキシ(株)製品、分子量約380)60重量部、エポキシ硬化剤“エポン”DMP−30(半井化学(株)製品)50重量部、エチルメチルイミダゾール1重量部、合成例9で得た共重合体10重量部添加し、十分撹拌混合した。
【0125】
このようにして得られた接着剤組成物溶液を厚さクロムメッキ鋼板(厚さ200μm)上に乾燥膜厚が、25μmになるようにスリットダイコータで塗布し、250℃のオーブンに1分間通して溶剤を除去し接着剤層の熱硬化を行った。このようにして、接着剤層を塗布した基板を得た。
【0126】
この基板の365nmでの反射率は、9.3%であった。基板を水/エタノール=50/50の混合溶媒中で60℃で24時間抽出した後に、基板の反射率を測定したところ9.3%であり、合成例8の共重合体は抽出されないことがわかった。
【0127】
このようにして得られた基板上に、実施例4で得られた感光層用組成物を、乾燥後の膜厚が700μmとなるように流延し、60℃のオーブンに4時間入れて溶剤を除去した。このようにして、接着剤層で基板と感光層を結合した感光性樹脂凸版材が得られた。
【0128】
この版材の感光層上に原画ネガフィルム(310μm幅の白抜き部分を持つ)を真空密着し、超高圧水銀灯で2分間露光した。次いで、エタノール/水=85/15(重量比)の入ったブラシ式現像装置(液温30℃)で3分間洗い出しを行った。
【0129】
得られたレリーフの断面を拡大投影機(日本光学製)を用いて、白抜き深度を測定したところ180μmであった。
【0130】
接着力を露光・現像した1cm幅のべた部分を用い測定したところ、1.5kg/cmであった。剥離面は感光層と接着剤層の間であった。
【0131】
得られた刷版で印刷テストを行ったところ、50万通しまでレリーフが基板から剥離するなどの問題もなく印刷を終了した。
【0132】
【発明の効果】
良好な接着力を有し、かつインキ溶剤に対する耐性に優れ、透明性が良好な接着剤層を有するハレーション防止機能の高い感光性樹脂版材となる。
Claims (5)
- 感光性樹脂層を基材上に設けて成る感光性樹脂版材において、該基材と該感光性樹脂層の間に次の成分を含有する接着剤層を設けたことを特徴とする感光性樹脂版材。
A.ポリエステル 100重量部
B.重量平均分子量が3,000〜200,000であり、少なくともベンゾフェノン系モノマと水酸基および/またはカルボキシル基を有するモノマとの共重合体 1〜50重量部
C.分子中に2個以上のイソシアネート基を有する多価イソシアネート 5〜200重量部 - 上記ベンゾフェノン系モノマが、ベンゾフェノン構造と(メタ)アクリロイル基を有するモノマであることを特徴とする請求項1記載の感光性樹脂版材。
- 感光性樹脂層にエチレン系不飽和結合を有する光重合性成分を含有することを特徴とする請求項1記載の感光性樹脂版材。
- 上記接着剤層の厚みが0.2〜500μmであることを特徴とする請求項1記載の感光性樹脂版材。
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