JPH07277910A - 殺菌剤およびそれを用いた殺菌方法 - Google Patents
殺菌剤およびそれを用いた殺菌方法Info
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- JPH07277910A JPH07277910A JP8747694A JP8747694A JPH07277910A JP H07277910 A JPH07277910 A JP H07277910A JP 8747694 A JP8747694 A JP 8747694A JP 8747694 A JP8747694 A JP 8747694A JP H07277910 A JPH07277910 A JP H07277910A
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Abstract
り維持し、殺菌効率を高める。 【構成】 殺菌剤は、下記式(I) 【化1】 (式中、R1 は塩素原子などを示し、R2 は水素原子又
はアルキル基を示す)で表されるイソチアゾロン化合物
(A)と、2,2−ジハロ−2−ニトロエタノール(B
1 )55〜85重量%および2−ハロ−2−ニトロプロ
パン−1,3−ジオール(B2 )45〜15重量%で構
成されたハロニトロアルコール類(B)とを含む。イソ
チアゾロン化合物(A)1重量部に対するハロニトロア
ルコール類(B)の割合は3〜40重量部である。ハロ
ニトロアルコール類におけるハロゲン原子には臭素原子
が含まれる。サイズ剤などの被殺菌液に、0.1〜10
000ppm程度の殺菌剤を添加することにより殺菌す
る。
Description
どの分野において、防腐および防黴処理に有用な殺菌剤
および殺菌方法に関する。
スラリー循環冷却水を供給するための導管、送液路など
の内壁、特に澱む箇所には、スライム(泥状微粒固形
物)が付着し易く、しばしばスライム障害を引き起こ
す。このスライムの発生には細菌類、真菌類、藻類な
ど、多種多様な生物群が関与しているため、1種類の殺
菌剤で前記生物群を防徐し、スライム障害を十分に防止
することはできない。そして、スライムがパルプスラリ
ーの異物として混入すると、製品の品質を低下させるだ
けでなく紙切れを生じ、抄紙機の連続運転を阻害する要
因となり生産効率を大幅に低下させる。
の分野で用いられる合成樹脂水性エマルジョンや水性ラ
テックスは、保存中に微生物により腐敗し、粘度変化や
着色だけでなく、悪臭を発生させる。さらに、例えば、
コート紙製造用コーティングカラーなどに利用される澱
粉糊を含むコーティング剤は、いずれも腐敗し易い。ま
た、澱粉糊などを含むサイズ剤に黴が発生すると、供給
ノズルを詰らせて、連続運転が困難となる。
2−ジブロモ−2−ニトロエタノールとハロニトロアル
カノール系生物致死剤との組合せ、または2,2−ジブ
ロモ−2−ニトロエタノールと非ハロニトロアルカノー
ル系生物致死剤との組合せで構成された抗菌組成物が開
示されている。また、工業用水などの防腐剤、防黴剤と
して、イソチアゾロン化合物が使用されている。例え
ば、特開平4−9305号公報には、イソチアゾロン化
合物と、この化合物を溶解させるための水性溶媒と、安
定化成分としてのニトロブロモ系化合物とを含む水性製
剤が開示され、前記安定化成分としては、2,2−ジブ
ロモ−2−ニトロエタノール、2−ブロモ−2−ニトロ
プロパン−1,3−ジオールなどが記載されている。
は、2種類の殺菌剤を利用した殺菌剤として、5−クロ
ロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンなどの
イソチアゾロン誘導体と、2,2−ジブロモ−2−ニト
ロエタノール、2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1,
3−ジオールや3−ブロモ−3−ニトロペンタン−2,
4−ジオールなどのハロゲン化脂肪族ニトロアルコール
とを、前者/後者=1/10〜10/1(重量比)の割
合で含む殺菌剤が開示されている。また、特開昭60−
84203号公報には、高い効力を有する抗菌剤とし
て、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3
−オンなどのイソチアゾロン化合物と、2−ブロモ−2
−ニトロプロパン−1,3−ジオールなどのブロモニト
ロアルコールとを、前者/後者=4/1〜1/4(重量
比)の割合で含む殺菌剤が開示されている。
アルコールとを組合せた殺菌剤は、高い抗菌活性を示す
ため、工業用の被処理水、前記エマルジョンやコーティ
ング剤などの防腐・防黴に有用である。しかし、前記殺
菌剤は、効力の持続時間が短いため、頻繁に添加した
り、過剰量の殺菌剤を添加する必要がある。
は、少量であっても抗菌活性を長時間に亘り維持できる
殺菌剤および殺菌方法を提供することにある。
抗菌活性を持続できる殺菌剤および殺菌方法を提供する
ことにある。
を達成するため鋭意検討の結果、イソチアゾロン化合物
とハロニトロアルコール類とを組合せた組成物におい
て、ハロニトロアルコール類として、2,2−ジハロ−
2−ニトロエタノールと2−ハロ−2−ニトロプロパン
−1,3−ジオールとの割合が抗菌活性の持続性に大き
く影響していること、前記2つの化合物を特定の割合で
組合せて用いると、少量であっても高い抗菌活性を持続
できることを見いだし、本発明を完成した。
(I)
は水素原子又はアルキル基を示す)で表される化合物、
2,2−ジハロ−2−ニトロエタノール、および2−ハ
ロ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオールを含んでい
る。この殺菌剤において、2,2−ジハロ−2−ニトロ
エタノールと2−ハロ−2−ニトロプロパン−1,3−
ジオールとの割合は前者/後者=55〜85/45〜1
5(重量%)である。
よび2−ハロ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオール
の総量は、例えば、前記式(I)で表される化合物1重
量部に対して、3〜30重量部程度であってもよい。
2,2−ジハロ−2−ニトロエタノールおよび2−ハロ
−2−ニトロプロパン−1,3−ジオールにおけるハロ
ゲン原子は、塩素原子又は臭素原子である場合が多い。
の用途に利用でき、例えば、サイズ剤用などの工業用殺
菌剤として有用である。
(被処理液)に添加することにより、殺菌する。この方
法において、殺菌剤の添加量は、細菌などの微生物や生
物の生育又は繁殖を阻害ないし致死させるのに有効な
量、例えば、0.1〜10000ppm程度であっても
よい。
R1 のハロゲン原子には、フッ素、塩素、臭素およびヨ
ウ素原子が含まれる。好ましいR1 は、水素原子、塩素
原子又は臭素原子、特に塩素原子である。R2 で表され
るアルキル基としては、例えば、メチル、エチル、プロ
ピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブ
チル、t−ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オ
クチル、ノニル、デシル基などの炭素数1〜10程度の
直鎖又は分岐鎖状アルキル基が例示される。アルキル基
のうち、炭素数1〜4程度の直鎖状又は分岐鎖状アルキ
ル基と、炭素数6〜10程度の直鎖状又は分岐鎖状アル
キル基が好ましい。特に好ましいR2 には、水素原子、
炭素数1〜3程度の直鎖状又は分岐鎖状アルキル基(例
えばメチル基)、炭素数7〜9程度の直鎖状又は分岐鎖
状アルキル基(例えばオクチル基)が含まれる。
ましい化合物としては、例えば、2−メチル−4−イソ
チアゾリン−3−オン、2−エチル−4−イソチアゾリ
ン−3−オン、2−プロピル−4−イソチアゾリン−3
−オン、2−イソプロピル−4−イソチアゾリン−3−
オン、2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オ
ンなどの2−アルキル−4−イソチアゾリン−3−オ
ン;2−メチル−5−クロロ−4−イソチアゾリン−3
−オン、2−メチル−5−ブロモ−4−イソチアゾリン
−3−オン、2−エチル−5−クロロ−4−イソチアゾ
リン−3−オン、2−エチル−5−ブロモ−4−イソチ
アゾリン−3−オン、2−n−オクチル−5−クロロ−
4−イソチアゾリン−3−オン、2−n−オクチル−5
−ブロモ−4−イソチアゾリン−3−オンなどの2−ア
ルキル−5−ハロ−4−イソチアゾリン−3−オンなど
が例示される。これらのイソチアゾロン化合物は単独で
又は二種以上組合せて使用できる。好ましいイソチアゾ
ロン化合物(1)には、例えば、2−メチル−4−イソ
チアゾリン−3−オン、2−メチル−5−クロロ−4−
イソチアゾリン−3−オンなどが含まれる。
される化合物と、特定の二種類のハロニトロアルコール
とを組合わせる点にある。すなわち、本発明の殺菌剤
は、前記式(I)で表されるイソチアゾロン化合物と、
2,2−ジハロ−2−ニトロエタノールおよび2−ハロ
−2−ニトロプロパン−1,3−ジオール(以下、2,
2−ジハロ−2−ニトロエタノールおよび2−ハロ−2
−ニトロプロパン−1,3−ジオールを単にハロニトロ
アルコール類という場合がある)とを含んでいる。ハロ
ニトロアルコール類においてハロゲン原子には、フッ
素、塩素、臭素およびヨウ素原子が含まれる。これらの
ハロゲン原子のうち、塩素原子又は臭素原子、特に臭素
原子が好ましい。
具体例としては、例えば、2,2−ジクロロ−2−ニト
ロエタノール、2,2−ジブロモ−2−ニトロエタノー
ル、2−ブロモ−2−クロロ−2−ニトロエタノールな
どが挙げられる。これらの化合物は一種又は二種以上組
合せて使用できる。好ましい化合物には、2,2−ジブ
ロモ−2−ニトロエタノールが含まれる。
ジオールの具体例としては、例えば、2−クロロ−2−
ニトロプロパン−1,3−ジオール、2−ブロモ−2−
ニトロプロパン−1,3−ジオールなどが挙げられる。
これらの化合物も一種又は二種以上組合せて使用でき
る。好ましい化合物には2−ブロモ−2−ニトロプロパ
ン−1,3−ジオールが含まれる。
の組合せは次の通りである。
チアゾリン−3−オン、2,2−ジクロロ−2−ニトロ
エタノールおよび2−クロロ−2−ニトロプロパン−
1,3−ジオールの組合せ、(2)2−メチル−5−ク
ロロ−4−イソチアゾリン−3−オン、2,2−ジクロ
ロ−2−ニトロエタノールおよび2−ブロモ−2−ニト
ロプロパン−1,3−ジオールの組合せ、(3)2−メ
チル−5−クロロ−4−イソチアゾリン−3−オン、
2,2−ジブロモ−2−ニトロエタノールおよび2−ク
ロロ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオールの組合
せ、(4)2−メチル−5−クロロ−4−イソチアゾリ
ン−3−オン、2,2−ジブロモ−2−ニトロエタノー
ルおよび2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3−ジ
オールの組合せ、(5)上記(1)〜(4)において、
2−メチル−5−クロロ−4−イソチアゾリン−3−オ
ンに2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンを添加
した組合せ、(6)上記(1)〜(4)において、2−
メチル−5−クロロ−4−イソチアゾリン−3−オンを
2−オクチル−5−クロロ−4−イソチアゾリン−3−
オンで置換した組合せなど。
(4)の組合せ、および(4)に2−メチル−4−イソ
チアゾリン−3−オンを添加した(5)の組合せが含ま
れる。
トロプロパン−1,3−ジオールに対して2,2−ジハ
ロ−2−ニトロエタノールを過剰量用い、高い抗菌活性
を長期間に亘り安定に維持する点にある。すなわち、本
発明では、2,2−ジハロ−2−ニトロエタノールと2
−ハロ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオールとを、
前者/後者=55〜85/45〜15(重量%)、好ま
しくは55〜80/45〜20(重量%)程度の割合で
使用する。上記有効成分の割合は、60〜75/40〜
25(重量%)程度である場合が多い。2,2−ジハロ
−2−ニトロエタノールの割合が55重量%未満である
と、短期間内に被処理液のpHが低下したり、抗菌活性
を長期間に亘り維持するのが困難となり、85重量%を
越えると抗菌活性が低下し易い。
ルおよび2−ハロ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオ
ール(ハロニトロアルコール類)の総量は、高い抗菌活
性を安定に維持できる範囲で選択でき、例えば、式
(I)で表される化合物1重量部に対して3〜40重量
部、好ましくは5〜30重量部、さらに好ましくは10
〜25重量部程度である。なお、前記ハロニトロアコー
ル類の総量は、式(I)で表される化合物1重量部に対
して、10重量部以上、特に10重量部を越える量(例
えば、10.5重量部や11重量部以上)である場合が
多い。式(I)で表される化合物1重量部に対するハロ
ニトロアルコール類の総量が3重量部未満であると、抗
菌活性が低下し易く、40重量部を越えると経済性の点
で不利となり易い。
ールの使用量は、通常、式(I)で表される化合物1重
量部に対して5〜20重量部(好ましくは5.5〜17
重量部、さらに好ましくは6〜15重量部)程度、2−
ハロ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオールの使用量
は、通常、式(I)で表される化合物1重量部に対して
3〜10重量部(好ましくは3.5〜9重量部、さらに
好ましくは4〜8重量部)程度である。
効成分を組合せているので、広い抗菌スペクトルを示
す。そのため、多種多様の生物群が関与して、腐敗、黴
や悪臭などが発生する被処理液であっても、1つの殺菌
剤により効率よく殺菌できる。
を含む限り、その形態は特に制限されず、例えば、粉
剤、粒剤、微粉剤、ペースト剤などであってもよいが、
通常、乳剤、水和剤、水溶剤、懸濁剤などの液剤、特に
溶液状水性液剤として使用する場合が多い。
ば、カオリン、ベントナイト、酸性白土などのクレー
類、タルク類、シリカ類、アルミナ、活性炭などが挙げ
られ、これらの固体担体も一種又は二種以上使用でき
る。
前記3種類の有効成分を溶解又は分散可能な種々の溶
媒、例えば、水及び/又は有機溶媒が使用できる。溶媒
は水単独であってもよいが、有機溶媒と併用する場合が
多い。
ール、エチルアルコール、プロピルアルコール、イソプ
ロピルアルコール、ブチルアルコールなどのアルコール
類;酢酸メチル、酢酸エチルなどのエステル類;アセト
ン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなど
のケトン類;ジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロ
ホルム、四塩化炭素などのハロゲン化炭素水素類;ジオ
キサン、テトラヒドロフランなどのエーテル類;ジメチ
ルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリ
ルなどの極性溶媒;エチレングリコール、ジエチレング
リコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコ
ール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコ
ール、ポリプロピレングリコール、1,4−ブタンジオ
ール、1,5−ペンタンジオール、グリセリンなどの多
価アルコールとその誘導体などが挙げられる。多価アル
コールの誘導体には、グリコール系溶媒、例えば、エチ
レングリコールモノメチルエーテル(メチルセロソル
ブ)、エチレングリコールモノエチルエーテル(エチル
セロルブ)、エチレングリコールモノブチルエーテル
(ブチルセロソルブ)などのセロソルブ類;ジエチレン
グリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコール
モノエチルエーテルなどのカルビトール類、トリプロピ
レングリコールモノメチルエーテルなどが含まれる。こ
れらの溶媒は一種又は二種以上混合して使用できる。
価アルコール類とその誘導体などの親水性有機溶媒(特
に水溶性有機溶媒)が挙げられる。好ましい多価アルコ
ールとその誘導体には、例えば、グリコール類(例え
ば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロ
ピレングリコール、ジプロピレングリコールなど)、セ
ロソルブ類(例えば、エチレングリコールモノメチルエ
ーテル、エチレングリコールモノエチルエーテルな
ど)、カルビトール類(例えば、ジエチレングリコール
モノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチル
エーテルなど)が含まれる。
る殺菌及び/又は抗菌活性が発現する有効濃度である限
り特に制限されない。溶媒として水を用いる場合、通
常、前記3種類の成分で構成された殺菌剤1重量部に対
して、水1〜100重量部程度の範囲から選択でき、有
機溶媒を単独で又は水と併用する場合、有機溶媒の使用
量は、有効成分の総量1重量部に対して1〜100重量
部程度の範囲から選択できる。
剤の活性および安定性を損わない範囲で選択でき、例え
ば、水/有機溶媒=95/5〜5/95(重量比)、好
ましくは10/90〜90/10(重量比)、さらに好
ましくは25/75〜75/25(重量比)程度であ
る。
じて、種々の添加剤、例えば、界面活性剤、カルボキシ
メチルセルロース、アルギン酸とその塩、ポリビニルア
ルコールなどの安定剤、防錆剤などの助剤、ベントナイ
ト、植物油、他の殺菌剤や殺虫剤、香料などを添加して
もよい。
界面活性剤、アニオン系界面活性剤、カチオン系界面活
性剤、両イオン系界面活性剤、高分子系界面活性剤など
を使用できる。これらの界面活性剤は一種または二種以
上併用できる。好ましい界面活性剤には、ノニオン系界
面活性剤、アニオン系界面活性剤が含まれる。
ポリオキシアルキレンアリールフェニルエーテル、ポリ
オキシエチレンノニルフェニルエーテル、脂肪酸多価ア
ルコールエステル、脂肪酸多価アルコールポリオキシエ
チレンエーテル、脂肪酸ショ糖エステル、酸化エチレン
と酸化プロピレンとのブロック共重合体などが挙げられ
る。
アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンス
ルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、ポリカルボ
ン酸とその塩、2−スルホコハク酸ジアルキル塩、ポリ
オキシエチレンジスチレン化フェニルエーテルサルフェ
ート塩、リグニンスルホン酸塩、リグニンスルホン酸塩
などが挙げられる。前記塩としては、例えば、アンモニ
ウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩などのアルカリ金属
塩が挙げられる。
合、液剤100重量部に対して0.01〜10重量部、
好ましくは0.1〜5重量部程度である場合が多い。
イソチアゾロン化合物の濃度は、0.5〜10重量%、
好ましくは0.8〜5重量%、さらに好ましくは1〜2
重量%程度である場合が多い。
応じて界面活性剤や他の添加剤とともに、前記成分と溶
媒とを撹拌手段により撹拌混合することにより調製でき
る。
亘り安定した殺菌及び/又は抗菌活性を示すので、前記
殺菌剤を、防腐や防黴などが必要とされる被殺菌液(被
処理液)に添加することにより効率よく殺菌又は抗菌で
き、高い防腐・防黴効果を維持できる。そのため、前記
殺菌剤は、種々の用途、例えば、製紙パルプ工場、冷却
水循環工程のスライムコントロール剤、殺菌洗浄剤とし
て利用できるととともに、金属加工油剤、カゼイン、澱
粉塗工液、表面サイズ剤、水性塗料、水性接着剤におけ
る防腐剤、防黴剤などの工業用殺菌剤として使用でき
る。
状で存在する場所、例えば、パルプ濃度の比較的低いリ
フラー、フローボックス、白水ピットなどに殺菌剤を添
加するのが好ましい。また、合成樹脂エマルジン、澱粉
糊、にかわ、切削油などには、殺菌剤を直接添加しても
よく、或いはその二次製品であるコーティングカラー、
塗料、印刷インキ、接着剤、サイズ剤などに殺菌剤を添
加してもよい。また、化粧用品、不織布、皮革などの殺
菌処理などにも利用できる。
とハロニトロ化合物とを組合せた従来の殺菌剤に比べ
て、同一の添加量では、持続時間が約2倍以上となる。
すなわち、1/2程度の添加量で、従来の殺菌剤と同等
以上の抗菌活性を維持する。そのため、少量の添加によ
り高い活性を維持でき、被処理液の性質、例えば、分散
安定性、流動性などに悪影響を及ぼすことがない。
の種類に応じて、0.1〜10000ppm、好ましく
は1〜1000ppm、さらに好ましくは10〜500
ppm程度の範囲から適当に選択できる。殺菌剤の添加
量は、例えば、製紙工業用水の場合は用水量に対して
0.1〜200ppm、好ましくは0.1〜50ppm
程度、合成樹脂エマルジョンに対しては1〜1000p
pm、好ましくは10〜500ppm程度、表面サイズ
剤に対しては1〜1000ppm、好ましくは10〜5
00ppm程度、澱粉糊をバインダーとして用いるコー
ティングカラーに対しては1〜1000ppm、好まし
くは10〜200ppm程度である。
−ジハロ−2−ニトロエタノールと2−ハロ−2−ニト
ロプロパン−1,3−ジオールとを特定の割合で使用す
るので、少量であっても高い抗菌活性を長時間に亘り維
持できる。また、殺菌剤は、安定性が高く、高い抗菌活
性を持続できる。
で、殺菌剤の使用量を低減できるとともに、高い抗菌活
性により、被処理液を効率よく殺菌できる。
に説明する。
ンの工業用原体(ロームアンドハース社製、ケーソンW
T、有効成分濃度10.5重量%)10.7重量部、2
−ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオール(ナ
ガセ化成(株)製、BNPD)5.0重量部、2,2−
ジブロモ−2−ニトロエタノールの工業用原体(ケイ・
アイ化成(株)製、ジブニロールA−75、有効成分濃
度75.8重量%)19.8重量部とを混合し、エチレ
ングリコールを添加して総量100重量部とした。
ンの工業用原体14.3重量部、2−ブロモ−2−ニト
ロプロパン−1,3−ジオール10.0重量部、2,2
−ジブロモ−2−ニトロエタノールの工業用原体26.
0重量部とを混合し、エチレングリコールで100重量
部とした。
ンの工業用原体10.7重量部、2−ブロモ−2−ニト
ロプロパン−1,3−ジオール5.0重量部、2,2−
ジブロモ−2−ニトロエタノールの工業用原体9.9重
量部とを混合し、エチレングリコールで100重量部と
した。
ンの工業用原体53.5重量部、2−ブロモ−2−ニト
ロプロパン−1,3−ジオール15.0重量部、2,2
−ジブロモ−2−ニトロエタノールの工業用原体19.
8重量部とを混合し、エチレングリコールで100重量
部とした。
ンの工業用原体10.7重量部、2−ブロモ−2−ニト
ロプロパン−1,3−ジオール7.5重量部、2,2−
ジブロモ−2−ニトロエタノールの工業用原体6.6重
量部とを混合し、エチレングリコールで100重量部と
した。
ンの工業用原体14.3重量部、2−ブロモ−2−ニト
ロプロパン−1,3−ジオール20.0重量部、2,2
−ジブロモ−2−ニトロエタノールの工業用原体13.
2重量部とを混合し、エチレングリコールで100重量
部とした。
ンの工業用原体10.7重量部、2−ブロモ−2−ニト
ロプロパン−1,3−ジオール15.0重量部、2,2
−ジブロモ−2−ニトロエタノールの工業用原体6.6
重量部とを混合し、エチレングリコールで100重量部
とした。
ンの工業用原体17.9重量部、2−ブロモ−2−ニト
ロプロパン−1,3−ジオール5.0重量部とを混合
し、エチレングリコールで100重量部とした。
ンの工業用原体15.7重量部、2,2−ジブロモ−2
−ニトロエタノールの工業用原体10.6重量部とを混
合し、エチレングリコールで100重量部とした。
製した殺菌剤の組成を表1に示す。
を、それぞれ、表面サイズ剤250mlに表1に示す濃
度で添加し、33℃で密封保存した。そして、試料調製
時から14日間に亘り、試料中の生菌数をブイヨン寒天
培地を用いて測定するとともに、試料のpHも測定し
た。なお、前日と比較して菌数の増加が認められない日
数を、菌の生育抑制日数とし、培地のpHが約8から4
程度に急激に低下する現象が生じるまでの日数を、pH
維持日数として表1に示した。
類の有効成分を特定の割合で組合せた実施例の殺菌剤
は、比較例の殺菌剤に比べて、約1/2の添加量であっ
ても、比較例の殺菌剤と同等又はそれ以上の高い抗菌活
性を長時間に亘って維持できる。また、実施例の殺菌剤
は、pHを長時間に亘り安定に維持でき、被処理液に悪
影響を及ぼすこともない。
Claims (10)
- 【請求項1】 下記式(I) 【化1】 (式中、R1 は水素原子又はハロゲン原子を示し、R2
は水素原子又はアルキル基を示す)で表される化合物、
2,2−ジハロ−2−ニトロエタノール、および2−ハ
ロ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオールを含み、
2,2−ジハロ−2−ニトロエタノールと2−ハロ−2
−ニトロプロパン−1,3−ジオールとの割合が前者/
後者=55〜85/45〜15(重量%)である殺菌
剤。 - 【請求項2】 式(I)で表される化合物1重量部に対
して、2,2−ジハロ−2−ニトロエタノールおよび2
−ハロ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオールを総量
3〜40重量部含む請求項1記載の殺菌剤。 - 【請求項3】 式(I)で表される化合物において、R
1 が水素原子又は塩素原子であり、R2 が炭素数1〜3
のアルキル基又は炭素数7〜9のアルキル基である請求
項1記載の殺菌剤。 - 【請求項4】 2,2−ジハロ−2−ニトロエタノール
および2−ハロ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオー
ルにおけるハロゲン原子が、塩素原子又は臭素原子であ
る請求項1記載の殺菌剤。 - 【請求項5】 2−メチル−5−クロロ−4−イソチア
ゾリン−3−オン、2,2−ジブロモ−2−ニトロエタ
ノールおよび2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3
−ジオールを含む請求項1記載の殺菌剤。 - 【請求項6】 2−メチル−5−クロロ−4−イソチア
ゾリン−3−オン1重量部に対して、2,2−ジブロモ
−2−ニトロエタノールと2−ブロモ−2−ニトロプロ
パン−1,3−ジオールとの割合が前者/後者=55〜
85/45〜15(重量%)である薬剤を総量5〜30
重量部含む請求項1記載の殺菌剤。 - 【請求項7】 工業用殺菌剤である請求項1記載の殺菌
剤。 - 【請求項8】 サイズ剤用の殺菌剤である請求項1記載
の殺菌剤。 - 【請求項9】 請求項1記載の殺菌剤を被殺菌液に添加
する殺菌方法。 - 【請求項10】 殺菌剤0.1〜10000ppmを添
加する請求項9記載の殺菌方法。
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---|---|---|---|
JP8747694A JP3604173B2 (ja) | 1994-04-01 | 1994-04-01 | 殺菌剤およびそれを用いた殺菌方法 |
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JP3604173B2 JP3604173B2 (ja) | 2004-12-22 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002003307A (ja) * | 2000-06-23 | 2002-01-09 | Takeda Chem Ind Ltd | 工業用殺菌剤 |
JP2004346002A (ja) * | 2003-05-22 | 2004-12-09 | Kureasutaa:Kk | 持続性防腐剤 |
JP2011001272A (ja) * | 2009-06-16 | 2011-01-06 | Permachem Asia Ltd | 工業用防腐、殺菌剤組成物 |
-
1994
- 1994-04-01 JP JP8747694A patent/JP3604173B2/ja not_active Expired - Lifetime
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