JPH0727774U - ホチキス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来技術の問題点を解決し、通常は一般のホ
チキスとして使用することが出来ると共に、新聞、書類
等の比較的大きいサイズの用紙であっても、例えば、そ
れらの中央部分等の任意の箇所を容易に綴じることが出
来る新規なホチキスを提供すること。 【構成】 座側本体（２）と針ホルダー本体（４）と押
出側本体（７）とが夫々後端部において連結軸（８）に
よって軸動可能に保持されてなるホチキスにおいて、上
記座側本体（２）の針受座（１）前方に先端鋭利な針
（９）を有する縦針ブロック（１０）を着脱自在に設
け、且つ座側本体（２）を連結軸（８）に対して着脱自
在にしたことを特徴とするホチキス。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ホチキスに関し、更に詳しくは書類、新聞等の大きなサイズの紙類 の任意の箇所を綴じることが出来るホチキスに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、図１に概略示す様なホチキスは、書類等の端部を綴じる用具として広く 使用されており、基本的には針受座１を有する座側本体２と針ブロック３を収納 した針ホルダー本体４と針押出板６を有する押出側本体７とが夫々の端部におい て連結軸８によって夫々が連結軸８を中心として必要な範囲軸動可能に構成され ている。

【０００３】

【考案が解決しようとしている問題点】

上記従来のホチキスによって綴じられる範囲は、書類の端部からホチキスで挟 める範囲に限定され、例えば、喫茶店、食堂、レストラン、ホテル等に置かれて いる新聞紙等がバラバラにならない様にする為には、新聞の折り畳んだ折り目の 端部を外側からホチキスで綴じる他はなく、その為、新聞を見開く時に開きにく いという問題がある。

【０００４】 この様な問題を解決する方法としては、ホチキスの座側本体２を後方に約１８ ０°開いて、針ホルダー本体４と押出側本体７とによって、見開いた新聞の中央 の折り目に針を打ち込み、その後に新聞の裏側に貫通した針の先を折り曲げねば ならないという煩雑性があった。 従って本考案の目的は、上記従来技術の問題点を解決し、通常は一般のホチキ スとして使用することが出来ると共に、新聞、書類等の比較的大きいサイズの用 紙であっても、例えば、それらの中央部分等の任意の箇所を容易に綴じることが 出来る新規なホチキスを提供することである。

【０００５】

【問題点を解決する為の手段】

上記目的は以下の本考案によって達成される。即ち、本考案は、座側本体（２ ）と針ホルダー本体（４）と押出側本体（７）とが夫々後端部において連結軸（ ８）によって軸動可能に保持されてなるホチキスにおいて、上記座側本体（２） の針受座（１）前方に先端鋭利な針（９）を有する縦針ブロック（１０）を着脱 自在に設け、且つ座側本体（２）を連結軸（８）に対して着脱自在にしたことを 特徴とするホチキスである。

【０００６】

【作用】

図１ａ〜ｃに示す様に、座側本体２の針受座１の直前に、先端鋭利な針９を立 設した縦針ブロック１０を嵌入固定し、座側本体２を連結軸８から取り外し、取 り外した座側本体２の縦針ブロック１０の縦針９を、新聞を広げた中央の折り目 付近で裏側から貫通させ、新聞紙の表側から針ホルダー本体４の先端前壁の間隙 ５又は縦針挿入孔１２に挿入して位置決めし、押出側本体７の針押し板６を作動 させて、針ブロック３の針を新聞紙に押し通すことによって、新聞紙の中央部が 簡単に綴じられる。 一方、縦針ブロック１０を取り外しておき、座側本体２を連結軸８に嵌入連結 させておくことにより、通常のホチキスと全く同様に使用することが出来る。

【０００７】

【実施例】

次に図面に示す好ましい実施例を挙げて本考案を更に詳しく説明する。 本考案のホチキスは、図１ａ〜ｃに示す様に、座側本体２と針ホルダー本体４ と押出側本体７とが夫々後端部において連結軸８によって軸動可能に保持されて なるホチキスにおいて、上記座側本体２の針受座１前方に先端鋭利な針９を有す る縦針ブロック１０を着脱自在に設け、且つ座側本体２を連結軸８に対して着脱 自在にしたことを特徴としている。

【０００８】 上記本考案のホチキスの第一の特徴部分は、図１ａ及びその部分図である図１ ｃに示す様に、座側本体２の針受座１前方に先端鋭利な針９を有する縦針ブロッ ク１０を着脱自在に設けた点である。 この縦針ブロック１０は、１０ｍｍ前後の先端鋭利な縫い針状の縦針９と、こ れを支える金属或はプラスチック等からなる台座からなり、この縦針ブロック１ ０は、座側本体２の先端部と針受け座１の前方に設けられ且つ上記縦針ブロック １０が矢印で示される様に丁度着脱可能な形状の挿入部１１に着脱可能となって おり、通常のホチキスとして使用する場合には外しておき、一方、書類や新聞等 の中央部分等、通常のホチキスでは綴じられない部分を綴じる時に装着する。

【０００９】 本考案の第二の特徴部分は、座側本体２が、ホチキス全体を一体化している連 結軸８に対して着脱自在にした点である。この着脱自在にする構成はいずれの構 成でもよいが、本実施例では、図１ａ及びｂに示す様に、座側本体２の後部に、 一方が開孔しており、他方が幾分面積が大になっている円弧部を有する横長孔１ ３を設けておき、図１ａに示す様な状態で、座側本体２を任意の角度で引くこと により取り外し可能となっているが、通常のホチキスとして使用する場合には横 長孔１３は連結軸８から簡単には外れない様になっている。

【００１０】 上記の２点が本考案の特徴であり、本考案のホチキスの他の構成は従来公知の いずれのホチキスと同様であってもよく、これら他の構成は特に限定されない。 尚、図１ａに示す縦針挿入孔１２を有する板は本考案では必須ではない。即ち、 本考案のホチキスを前記作用の項に説明の如く使用する場合、新聞紙の裏側から 刺し通した縦針９が、針ホルダー本体４の前壁に設けられている間隙５に丁度挿 入される位置にある場合には、縦針９と間隙５とによって位置合わせが可能であ り、従ってこの場合には上記の縦針挿入孔１２を有する板は不要であるが、縦針 ９の位置が、前記間隙５より前方にくる場合には、この縦針挿入孔１２に新聞紙 を通して縦針９を挿入することによって、新聞紙の裏表に位置する座側本体２と 、押出側本体７及び針ホルダー本体４の位置合わせが可能となる。 以上、本考案のホチキスを新聞紙の綴じに使用する例で説明したが、新聞紙に 限られず、各種の用紙に対しても端部以外の任意の位置で用紙を綴じることが出 来るのは当然である。

【００１１】

【効果】

以上の如き本考案によれば、通常は一般のホチキスとして使用することが出来 ると共に、新聞、書類等の比較的大きいサイズの用紙であっても、例えば、それ らの中央部分等の任意の箇所を容易に綴じることが出来る新規なホチキスを提供 することが出来る。

【００１２】

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のホチキスを説明する図

【符号の説明】

１：針受座 ２：座側本体 ３：針ブロック ４：針ホルダー本体 ５：間隙 ６：針押し板 ７：押出側本体 ８：連結軸 ９：縦針 １０：縦針ブロック １１：縦針ブロック挿入部 １２：縦針挿入孔 １３：横長孔

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 座側本体（２）と針ホルダー本体（４）
   と押出側本体（７）とが夫々後端部において連結軸
   （８）によって軸動可能に保持されてなるホチキスにお
   いて、上記座側本体（２）の針受座（１）前方に先端鋭
   利な針（９）を有する縦針ブロック（１０）を着脱自在
   に設け、且つ座側本体（２）を連結軸（８）に対して着
   脱自在にしたことを特徴とするホチキス。