JP3091352U

JP3091352U - バインダー保持機能付き封筒

Info

Publication number: JP3091352U
Application number: JP2002005097U
Authority: JP
Inventors: 正明星野
Original assignee: 正明星野
Priority date: 2002-07-10
Filing date: 2002-07-10
Publication date: 2003-01-24
Anticipated expiration: 2008-07-10

Abstract

(57)【要約】【課題】従来の封筒は郵送用にしか使えず、また書類
を納めたままバインダーリングに綴じられないなどの不
便があるので、リングを開かなくても抜き差しして簡易
に綴じられるバインダー保持機能付き封筒を提供する。【解決手段】Ａ４サイズの切れ目２付きリング保持穴
３を設けたファイルＢが納まる大きさの封筒１の長手方
向の一辺寄りに、バインダーリングと同間隔の同位置
に、前記封筒１がバインダーリングを開けることなく抜
き差しできる、切れ目２付きリング保持穴３を４個施
し、さらにそのリング保持穴３，３の対向側には、単一
のリング穴４，４を同位置に同個数を設けたバインダー
保持機能付き封筒を構成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、書類やカタログ、資料などの郵送や収納整理用に使われる封筒が、バインダーリングを開かなくても抜き差し保持させることができるバインダー保持機能付き封筒に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、各種の書類やカタログ、資料などを収納したり、郵送するために使用する封筒は、その収納物の大きさや目的によって様々な大きさの封筒が提供されている。大きく別けると手書きによる便箋やワープロ印書による手紙などを折って収納する定型の封筒をはじめ、一般書類に多用されているＡ４の書類やカタログをそのまま納めたり、郵送に用いるＡ４サイズの封筒や中身が見える透明素材による薄いシートタイプの封筒の他に、内側にクッションシートを備えた封筒など様々な封筒がある。また特殊なものとしては封筒の長手方向の一辺にバインダーのリングに合う単一のリング穴を施した封筒もあり、書類を入れたままバインダーに留められる封筒なども提供されているが、それぞれ目的や収納物の大きさ、用途によって好みのものを選択して主に郵送用として使われている。

【０００３】他方、封筒は書類やカタログなどの紙類の収納袋としても使われ、これ以外の収納物やファイル類の中には、二枚の薄い樹脂板で成るファイルもあり、中にはこのファイルに書類を入れてから開放部をテープを貼って郵送に使う人も居る。さらに本出願人によるファイルとして、二枚の樹脂板で成るファイルの開放側に切れ目付きリング保持穴を設けて、バインダーリングを開かなくても保持できる簡易なファイルも提供している。またユーザー自身が工夫して、封筒の一辺寄りに２穴または４穴のパンチ穴を開けることでバインダーリングに綴じられるようにしたり、パンチ穴を施した別体の厚紙や樹脂板を封筒の側部に貼り付けて書類やカタログなど整理している人も見られる。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

以上のような様々な封筒やファイルなどの収納体が提供されており、それぞれ目的や用途に応じて使い別けしながら主に郵送用に多用されているが、書類やカタログなど紙類の収納袋としても使われている。しかし、その構成上においてバインダーリングに簡易に綴じられる封筒は無いなどの不便があった。ただ一部には封筒に単一のパンチ穴を設けてバインダーに綴じられるタイプもあるが、これは単一のリング穴であるため、綴じる際は一々バインダーリングを開いたり閉じたりしなくてはならないなどの不便や面倒がある。

【０００５】また少ない量の書類やカタログなどを収納する場合は、二枚の樹脂板で形成した簡易なファイルに納めることが一般的であるが、このタイプは構成上において収納する量が限定されるうえ、そのままでは規定により郵送には使えないため、もし郵送用に使うには開放部をテープで貼る必要があるが、この方法は送る方も受け取る方も面倒があり体裁もよいものとは言えない。また、その簡易なファイルに切れ目付きのリング穴を設けることで、バインダーを開かずに綴じられる商品も本出願人により開発して便利ではあるが、これを封筒に入れたままではバインダーに閉じられない。他方、リング穴付き封筒と組み合わせても、これは単一のパンチ穴であるため差し込んでは留められず一々リングを開いて綴じる必要があり面倒であった。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は以上のような従来の持つ欠点や不便を解消するために、Ａ４サイズのファイルが納まる大きさの封筒の一方辺寄りに、バインダーリングと同じ間隔と個数の切れ目付きリング保持穴又は欠損したリング保持穴、一定の幅と深さの切り取りミシン目付きリング保持穴等を施すことにより、バインダーリングを開くことなく、書類を納めた封筒はもとより、またリング保持穴付きファイルを封筒に組み合わせた状態でも、自在にバインダーリングに抜き差しして保持させることが可能な、郵送用にもファイルングにも対応するバインダー保持機能付き封筒を構成する。

【０００７】

【考案の実施の形態】

この考案における実施例１の封筒１は、一辺側寄り端部に切れ目２を付けたリング保持穴３を施しているので、バインダーリングを開かなくても書類を納めた封筒１を抜き差し保持させることはもとより、図示するような切れ目を付けたリング保持穴３付きファイルＢをこの封筒１に組み合わせても同様の作用効果を得ることに加え、その対向側には単一のリング穴４を設けているので、用途によりリング保持穴３もしくはリング穴４いずれかを選択をして使えるバインダー保持機能付き封筒を構成する。

【０００８】実施例２に示す封筒１のリング保持穴３ａは、封筒１の端部を一定の幅と深さに欠損したリング保持穴３ａであるが、実施例１同様のリング保持穴３付きファイルＢ（図示せず）をこの封筒１に納めると、バインダーリングを開かなくても抜き差し保持できる構成である。

【０００９】実施例３に示す封筒１のリング保持穴３ｂは、封筒１の端部を一定の幅と深さに切り取りミシン目５を施したのみであるが、切り取り片６を除去することにより実施例２タイプと同形状のリング保持穴３ｂを形成するので、同様の作用効果を得られる封筒１を構成する。

【００１０】実施例４に示す封筒１のリング保持穴３ｃは、前記実施３タイプと同様に切り取りミシン目５を施しているが、さらにその切り取り片６に単一のリング穴４を設けているので、バインダーリングを開いて保持させられることはもとより、切り取り片６を除去すれば前記実施例２と同形状のリング保持穴３ｃを形成して、同様に抜き差し可能な封筒１を構成する。

【００１１】実施例５に示す封筒１のリング保持穴３ｄは、実施例３と同様に切り取りミシン目５を施した切り取り片６に、実施例１タイプと同じ切れ目２付きリング保持穴３を施して成るので、そのままバインダーリングに抜き差して保持させられるとともに、さらに切り取り片６を除去すれば前記した実施例と同形状のリング保持穴３ｄを形成し、同様の作用効果を得る封筒１を構成する。

【００１２】

【実施例】

実施例１本考案における実施例１のバインダー保持機能付き封筒を図１に示す斜視図を参照して説明する。本考案における実施例１の封筒１は、Ａ４サイズの切れ目２付きリング保持穴３を設けたファイルＢが納まる大きさの封筒１の長手方向の一辺寄りに、バインダーリングと同間隔の同位置に、前記封筒１がバインダーリングを開けることなく抜き差しできる、切れ目２付きリング保持穴３を４個施し、さらにそのリング保持穴３，３の対向側には、単一のリング穴４，４を同位置に同個数を設けて実施例１のバインダー保持機能付き封筒を構成する。

【００１３】実施例２実施例２のバインダー保持機能付き封筒を図２の斜視図を参照して説明する。実施例２の封筒１は、封筒の一辺側の端部より一定の幅と深さに欠損して成るリング保持穴３ａを４個設け、かつ、そのリング保持穴３ａ，３ａの対向側には、実施例１同様に単一のリング穴４，４を同個数を設けて実施例２のバインダー保持機能付き封筒を構成する。

【００１４】実施例３実施例３のバインダー保持機能付き封筒を図３の一部切り取り状態を示す斜視図を参照して説明する。実施例３の封筒１は、封筒１の一辺側の端部より一定の幅と深さに切り取りミシン目５施して成る切り取り片６を除去することで、前記実施例２と同様のリング保持穴３ｂを形成する対向側に、前記実施例１〜２同様に単一のリング穴４，４を設けて実施例３のバインダー保持機能付き封筒を構成する。

【００１５】実施例４実施例４のバインダー保持機能付き封筒を図４の一部切り取り状態を示す斜視図を参照して説明する。実施例４に示す封筒１は、前記実施例３と同様に封筒１の一辺寄りに一定の幅と深さの切り取りミシン目５を施した切り取り片６，６を除去することで、リング保持穴３ｃを形成する前記切り取り片６，６それぞれに、単一のリング穴４，４を設けて成る対向側に、前記した各実施例と同様に単一のリング穴４，４を設けて実施例４のバインダー保持機能付き封筒を構成する。

【００１６】実施例５実施例５のバインダー保持機能付き封筒を図５の一部切り取り状態を示す斜視図を参照して説明する。実施例５に示す封筒１は、前記実施例４と同様に封筒１の一辺寄りに一定の幅と深さを成す切り取りミシン目５を施した切り取り片６を除去することでリング保持穴３ｄを形成する前記切り取り片６に、切れ目２付きリング保持穴３，３を二重に形成し、さらにその対向側には、前実施例同様に単一のリング穴４，４を設けて実施例５のバインダー保持機能付き封筒を構成する。

【００１７】本考案におけるバインダー保持機能付き封筒は以上のような各実施例を成すが、その構成における各リング保持穴３，３ａ，３ｂ，３ｃ，３ｄや単一のリング穴４も４個であるが、それらの個数は多くても少なくてもバインダーリングに合う個数であれば構わない。さらに封筒１の素材は紙素材が一般的であるが、透明や薄いシート素材などいずれの素材による封筒でも対象とする。加えて、バインダーリングを開かなくても抜き差し可能な前記リング保持穴３の対向側には単一のリング穴４を設けているが、実施例１及び実施例４，５タイプは特に設けなくてもバインダーに抜き差し保持できるが、実施例２，３タイプに示すもののみに設けてもよいし、また設けなくても図１のようにリング保持穴３付きファイルＢを組み合わせた場合は同様の効果を得る。尚、他の実施例にもリング穴４を設けなくても差し支えないものであり、いずれも特に限定するものではない。

【００１８】

【考案の効果】

本考案は以上のような構成であるので、従来に比べて次のような効果や長所を提供するものである。まず本考案における封筒は一般の郵送用としでも使えることはもとより、その封筒の一辺寄りには、切れ目付きリング保持穴や欠損したリング保持穴、ミシン目付きリング保持穴など設けているので、バインダーリングを開かずに抜き差ししてリングに保持できるユニークな構成であるとともに、それらのリング保持穴の対向側には単一のリング穴を設けているので、着脱保持及び固定保持など好みや目的に応じて自在に選択して使えるバインダー保持機能を有する封筒であるので、差し出す使用者自身はもとより郵便物を受け取った側でも開封した後そのままバインダーリングに保持して整理できる封筒として使える。

【００１９】さらにリング保持穴はバインダーリングより抜き差し可能であるので、切れ目付きのリング保持穴を設けたファイルに書類を納めたものをこの封筒に入れたままでも、自在に抜き差して綴じることができるうえ、対向側に設けた単一のリング穴をバインダーリングに保持固定することもできる多様な使い方が可能である。また、いずれも刃型によるカット加工が可能であるので、従来のリング穴付き封筒と同じ工程で安価に製造して広く提供することができる多機能封筒である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例１のバインダー保持機能付き封
筒を示す斜視図。

【図２】実施例２のバインダー保持機能付き封筒を示す
斜視図。

【図３】実施例３のバインダー保持機能付き封筒の一部
切り取り状態を示す斜視図。

【図４】実施例４のバインダー保持機能付き封筒の一部
切り取り状態を示す斜視図。

【図５】実施例５のバインダー保持機能付き封筒の一部
切り取り状態を示す斜視図。

【符号の説明】

１・・封筒、２・・切れ目、３，３ａ，３ｂ，３ｃ，３
ｄ・・リング保持穴、４・・リング穴、５・・切り取り
ミシン目、６・・切り取り片、Ｂ・・・ファイル

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】封筒の長手方向の一辺寄りに、バインダ
ーリングと同じ間隔に、切れ目付きのリング保持穴を設
けて成る構成を特徴とするバインダー保持機能付き封
筒。
【請求項２】封筒の長手方向の一辺寄りに、バインダ
ーリングと同じ間隔に、前記封筒端部より一定の幅と深
さに欠損したリング保持穴を設けて成る構成を特徴とす
るバインダー保持機能付き封筒
【請求項３】封筒の長手方向の一辺寄りに、リング保
持穴を形成する一定の幅と深さの切り取りミシン目を施
して成る切り取り片を設けた構成を特徴とするバインダ
ー保持機能付き封筒。
【請求項４】切り取りミシン目を施して成る切り取り
片に、単一のリング穴を設けて成る請求項３に記載する
バインダー保持機能付き封筒。
【請求項５】切り取りミシン目を施して成る切り取り
片に、切れ目付きリング保持穴を設けて成る請求項３に
記載するバインダー保持機能付き封筒。
【請求項６】リング保持穴を設けた対向辺部に、前記
リング保持穴と同位置に単一のリング穴を設けて成る構
成を特徴とする請求項１〜請求項５のいずれか一つの項
に記載するバインダー保持機能付き封筒。