JP3073454U - ファイリング用具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】透明シート状袋の片面を見ただけで、袋内の中
紙の反対側に書類が入っているか否かを、容易に知るこ
とができるファイリング用具を提供する。 【解決手段】このファイリング用具は、表紙１の内側に
複数の透明シート状袋２が綴じ込まれ、透明シート状袋
２内に中紙３が挿入されてなるファイリング用具であ
る。中紙３に１個又は複数の開口窓３ａが、開口窓を通
して反対側に挿入した書類の有無を見ることができる大
きさに、設けられている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、表紙の内側に複数の透明シート状袋を綴じ込み、透明シート状袋内 に伝票、納品書、レシート等の書類を入れてファイリングする場合に好適なファ イリング用具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、表紙の内側に複数の透明シート状袋を綴じ込んだ構造を有し、これらの 透明シート状袋内に、カタログ等の印刷物、或は伝票、納品書、レシート等の書 類を入れてファイリングするファイリング用具が、広く使用されている。

【０００３】 この種のファイリング用具は、透明シート状袋の中に、ファイルしようとする 書類を入れてファイリングするため、書類に孔を開けなくても、或は伝票、納品 書、レシート等の比較的小形の書類でも、容易に透明シート状袋の中に入れてフ ァイリングすることができる。また、透明シート状袋に書類を収納するため、外 側からファイリングした書類を容易に見ることができ、また書類に触れないため に、書類を汚さずに保存することができる。

【０００４】 透明シート状袋は、内部を鮮明に見せるために、一般にその材質が、非常に薄 い透明フィルム状の合成樹脂シートを使用して、袋状に成形されている。そのた めに、この種のファイリング用具で使用される透明シート状袋は、形状保持性が 低く、容易に曲がって、端部の開口部から書類を挿入する際、入れにくいという 不具合があった。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

そこで、透明シート状袋内には、通常、透明シート状袋と略同じ大きさの中紙 が挿入され、曲がり易い透明シート状袋の形状保持性を高めると共に、各種の形 状の書類を、端部の開口部から袋内に容易に挿入できるようにしている。

【０００６】 しかし、上述のごとく透明シート状袋内には中紙が挿入されているため、書類 を挿入する際には、中紙の表側と裏側の両側に書類を挿入することになるが、中 紙の表側にのみ書類を入れてその裏側からその透明シート状袋見た場合、或は中 紙の裏側にのみ書類を入れてその表側からその透明シート状袋見た場合には、中 紙の一面が見えるだけであり、中紙の反対側に書類が入っているか否かを判断す ることができない、という不具合があった。

【０００７】 本考案は、上記の課題を解決するためになされたもので、透明シート状袋の片 面を見ただけで、袋内の中紙の反対側に書類が入っているか否かを、容易に知る ことができるファイリング用具を提供することを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案のファイリング用具は、表紙の内側に複数 の透明シート状袋が綴じ込まれ、透明シート状袋内に中紙が挿入されてなるファ イリング用具において、中紙に１個又は複数の開口窓が、その開口窓を通して反 対側に挿入した書類の有無を見ることができる大きさに、設けられていることを 特徴とする。

【０００９】 ここで、上記各透明シート状袋に挿入された各中紙には、同じ位置に同形の開 口窓を形成するとよい。また、上記複数の開口窓は、中紙の全体に分布するよう に配置するとよい。

【００１０】

【作用】

このファイリング用具では、透明シート状袋内に挿入された中紙に、１個又は 複数の開口窓が、その開口窓を通して反対側に挿入した書類の有無を見ることが できる大きさに、設けられている。従って、書類を全く透明シート状袋内に挿入 していない状態のファイリング用具を任意に開き、その両側の頁を見ると、透明 シート状袋内に挿入された中紙が見えると共に、中紙に設けられた開口窓が見え る。

【００１１】 透明シート状袋は、通常、２０枚から４０枚が重ねて綴じられ、全体ではかな りの厚さになるが、各中紙に形成された開口窓は、同じ位置に同じ形状で形成さ れているから、それらの開口窓を厚さ方向（孔の深さ方向）に見ると、それらの 開口窓を通して表紙の裏側を見ることができ、その開口窓を見ただけで、隣接す る複数の透明シート状袋内の書類の有無をチェックすることができる。

【００１２】 カタログ等の印刷物、或は伝票、納品書、レシート等の書類を各透明シート状 袋内に挿入してファイリングする。各書類は、各透明シート状袋内の中紙の表側 及び裏側に入れることができる。例えば、書類を中紙の裏側のみに入れて、表側 から見た場合、中紙の開口窓を通してその書類の裏側が見える。従って、透明シ ート状袋の片面を見るだけで、その裏側に書類が入っているか否かを容易に判断 することができる。

【００１３】 透明シート状袋の中紙の両側に大形の書類が入っている場合は、中紙の開口窓 が見えないため、反対側の書類の有無はわからないが、片側にのみ大形の書類が 入っている場合、或は伝票、納品書、レシート等の小形の書類が入れてある場合 、何れかの開口窓が表側から又は裏側から見えるため、中紙の反対側に入ってい る書類の有無を容易に判断することができる。

【００１４】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施の形態を図面に基づいて説明する。図１はファイリング用 具の斜視図を示し、図２はそこに使用される透明シート状袋の正面図を示してい る。このファイリング用具は、表紙１の内側に、多数の透明シート状袋２が綴じ 込まれ、透明シート状袋２内に中紙３が挿入される。

【００１５】 透明シート状袋２は、透明フィルムを材料にして薄いシート形の袋状に形成さ れたものであり、上端部に開口部２ａが設けられ、その開口部２ａから書類を挿 入することができる。この開口部は上端部の他、内側に一側部に設けることもで きる。

【００１６】 表紙１は、一枚の厚紙又はプラスチックシートを中央から折り曲げ可能に形成 され、各透明シート状袋２は、その一側部が、表紙１の内側中央部に縦に溶着さ れて綴じられる。透明シート状袋を綴じる方法としては、透明シート状袋の側端 部に複数の孔を開け、その孔に表紙の内側に取り付けた爪部を挿入して綴じるこ ともできる。

【００１７】 各透明シート状袋２内には、その透明シート状袋と略同形の中紙３が挿入され 、曲がり易い透明シート状袋２の形状保持性を良くしている。中紙３の表面には 着色を施すこともできるが、白色としてもよい。さらに、これらの中紙３には、 複数の開口窓３ａが、その開口窓３ａを通して反対側に挿入した書類を見ること ができる大きさに、設けられる。

【００１８】 ここでは、例えば６個の円形の開口窓３ａが、中紙３の全体に分布するように つまり適度に分散された位置に形成される。各透明シート状袋２に挿入される各 中紙３に形成された開口窓３ａは同形であり、また同じ位置に形成されている。 従って、全ての透明シート状袋２に中紙３を挿入した状態で、ファイリング用具 の表紙１を開き、透明シート状袋２内の中紙３を見た場合、その中に形成された 開口窓３ａは厚さ方向に連通した状態となり、全ての透明シート状袋２内の中紙 ３の内側を見ることができる。

【００１９】 上記構成のファイリング用具は、以下のように使用される。書類を全く透明シ ート状袋２内に挿入していない状態で、ファイリング用具を任意に開き、その両 側の頁を見ると、透明シート状袋２内に挿入された中紙３が見えると共に、中紙 ３に設けられた開口窓３ａが見える。

【００２０】 透明シート状袋２は、重ねて綴じられるから、全体ではかなりの厚さになるが 、各中紙３に形成された開口窓３ａは、同じ位置に同じ形状で形成されているか ら、それらの開口窓３ａを厚さ方向（孔の深さ方向）に見ると、それらの開口窓 ３ａを通して表紙１の裏側を見ることができ、その開口窓３ａを見ただけで、全 く書類が入ってないことが分かる。

【００２１】 カタログ等の大形の書類、或は伝票、納品書、レシート等の書類を各透明シー ト状袋２内に挿入してファイリングする。各書類は、各透明シート状袋２内の中 紙３の表側及び裏側に入れることができる。例えば、書類を中紙３の裏側のみに 入れて、表側から見た場合、中紙３の開口窓３ａを通してその書類の裏側が見え る。従って、透明シート状袋２の片面を見るだけで、その裏側に書類が入ってい るか否かを容易に判断することができる。

【００２２】 透明シート状袋２の中紙３の両側に大形の書類が入っている場合は、中紙３の 開口窓３ａが見えないため、反対側の書類の有無は分からないが、片側にのみ大 形の書類が入っている場合、或は伝票、納品書、レシート等の小形の書類が入れ てある場合、何れかの開口窓３ａが表側から又は裏側から見えるため、中紙３の 反対側に入っている書類の有無を容易に判断することができる。従って、小形の 書類を透明シート状袋２内に収納してファイリングし、その収納場所を忘れたよ うな場合でも、ファイリング用具の透明シート状袋２を簡単にめくるだけで書類 を容易に見つけることができる。

【００２３】 なお、上記実施例では、中紙の開口窓を円形としたが、菱形であっても、任意 の多角形であってもよい。また、開口窓の大きさは、その開口窓を通して反対側 に挿入した書類の有無を見ることができる程度であれば良い。

【００２４】

【考案の効果】

以上説明したように、本発明のファイリング用具によれば、透明シート状袋内 に挿入された中紙に、１個又は複数の開口窓が、その開口窓を通して反対側に挿 入した書類を見ることができる大きさに、設けられた構成としたから、透明シー ト状袋の片面を見ただけで、袋内の中紙の反対側に書類が入っているか否かを、 容易に知ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態を示すファイリング用具の
斜視図である。

【図２】透明シート状袋とその中に挿入する中紙の正面
図である。

【符号の説明】

１−表紙 ２−透明シート状袋 ３−中紙 ３ａ−開口窓

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 表紙の内側に複数の透明シート状袋が綴
   じ込まれ、該透明シート状袋内に中紙が挿入されてなる
   ファイリング用具において、 該中紙に１個又は複数の開口窓が、該開口窓を通して反
   対側に挿入した書類の有無を見ることができる大きさ
   に、設けられていることを特徴とするファイリング用
   具。
2. 【請求項２】 各透明シート状袋に挿入された各中紙に
   は、同じ位置に同形の開口窓が形成されている請求項１
   記載のファイリング用具。
3. 【請求項３】 前記複数の開口窓が前記中紙の全体に分
   布するように配置されている請求項１記載のファイリン
   グ用具。