JP3035397U

JP3035397U - 挿込み式バインダ手帳

Info

Publication number: JP3035397U
Application number: JP1996005919U
Authority: JP
Inventors: 美絵子木村; 泉寺倉; 弓子小澤; 伸子大西
Original assignee: 株式会社カミオジャパン
Priority date: 1996-06-24
Filing date: 1996-06-24
Publication date: 1997-03-18
Anticipated expiration: 2002-06-24

Abstract

(57)【要約】【課題】表表紙、裏表紙に設けられたポケット部に容
易に絵葉書、写真などを挿入することができる構造を有
する挿込み式バインダ手帳を提供する。【解決手段】内表表紙５、内裏表紙８の外横側辺部か
らその内部へ挿入可能な開口領域５Ｂ，８Ｂが形成され
たポケット部５Ａ，８Ａと、このポケット部５Ａ，８Ａ
の開口領域５Ｂ，８Ｂを内側に折れ曲がるようにして塞
ぐ蓋部材６，９とを有している。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、挿込み式バインダ手帳に関し、より特定的には、挿込み式バインダ手帳の構造の改良に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

まず、図５および図６を参照して、従来の挿込み式バインダ手帳の構造について説明する。なお、図５は、従来の挿込み式バインダ手帳を開けた状態での平面図を示し、図６は、図５中Ｂ−Ｂ線矢視断面図を示している。

【０００３】図５および図６に示す挿込み式バインダ手帳は、任意の色彩の部材または透明／半透明の半硬質プラスチック製からなる表表紙１０１、背表紙１０２および裏表紙１０３を有している。表表紙１０１と裏表紙１０３とは、背表紙１０２に対して、溝状の折り目１０４により屈曲自在である。

【０００４】背表紙１０２の内側には、その両側に及ぶ所定幅の柔軟なプラスチック板からなる補強兼装飾板１０５が設けられている。さらに、補強兼装飾板１０５の内側には、はとめ１０６により補強兼装飾板１０５とともに背表紙１０２に固定される複数の開閉自在の綴杵１１０を有するバインダ１０７が取付けられている。

【０００５】バインダ１０７には、弧状に曲がった複数の左右１対の綴杵１１０が、バインダ１０７の内側に設けられたばね板により開放状態または閉鎖状態にその状態を変えることができ、各綴杵１１０が閉じているときに、バインダ１０７の両側に位置する押圧片１１１を押圧すると、各綴杵１１０がばねの作用で開き、一方、開いている状態の各綴杵１１０を閉じるには、開いている各綴杵１１０を指先で内側へ押すと、ばねの作用で各綴杵１１０を閉じることができる。

【０００６】バインダ１０７には、通常綴杵１１０に係合する複数の孔１２０が設けられた紙葉１１９が複数枚保持される。この紙葉１１９には、カレンダー、地図、西暦早見表、住所録などさまざまな用途に適した記入欄が印刷されている。

【０００７】また、表表紙１０１または裏表紙１０３の内側には、柔軟なプラスチック板１１２，１１３を表表紙１０１または裏表紙１０３に溶着させることにより、バインダ１０７側に開口領域を有するポケット部１０１Ａ，１０３Ａが設けられている。このポケット部１０１Ａ，１０３Ａに、絵葉書、写真などを挿入することによって、たとえば表表紙１０１または裏表紙１０３が透明部材からなる場合においては、外側から、絵葉書、写真を楽しむことが可能となっている。

【０００８】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上述した挿込み式バインダ手帳においては、表表紙、裏表紙に設けられたポケット部の開口部が、バインダ１０７側に設けられている。

【０００９】そのため、このポケット部１０１Ａ，１０３Ａへ、絵葉書、写真などを挿入するためには、バインダ１０７があるために、プラスチック板１１２、１１３を大きく変形させる必要がある。その結果、プラスチック板１１２，１１３の破損、絵葉書、写真などの破損を招くことが多く、挿込み式バインダ手帳の使用に際し、不便を感じることが多くあった。

【００１０】この考案は、上記問題点を解決するためになされたもので、表表紙、裏表紙に設けられたポケット部に挿込み式バインダ手帳および絵葉書などを破損させることなく、容易に絵葉書などをポケット部に挿入することのできる構造を有する挿込み式バインダ手帳を提供することにある。

【００１１】

【課題を解決するための手段】

この考案に基づく挿込み式バインダ手帳によれば、帯状の背表紙と、この背表紙の両側端において内側に折れ曲がり可能に、それぞれの一方の側辺部が連続する表表紙および裏表紙と、背表紙の内側面に固定された、複数枚の紙葉を綴じるためのバインダ部とを備え、表表紙および裏表紙の少なくともいずれか一方は、その上辺部または他方の側辺部が開口したポケット状をなすとともに、上辺部または他方の側辺部の開口した辺には、開口を閉じるための閉口部材が設けられている。

【００１２】この構造を用いることにより、ポケット状の開口部は、表表紙および裏表紙の少なくともいずれか一方の上辺部または他方の側辺部に設けられているため、ポケット部の挿入方向に沿って絵葉書、写真などを容易に挿入することが可能となる。また、ポケット部の開口を閉じるための閉口部材が設けられているため、挿込み式バインダ手帳の持ち運び時においても、ポケット部から絵葉書、写真などが外部へ抜け出ることを防止することができる。

【００１３】したがって、上記構造よりなる挿込み式バインダ手帳を用いることによって、絵葉書、写真などを挿入するときに、挿込み式バインダ手帳を破損させることなく、容易にポケット部へ絵葉書などを挿入させることが可能となる。

【００１４】また、好ましくは、背表紙の外側面を覆って保護するように、背表紙に固定された外背表紙と、表表紙および裏表紙をそれぞれ保護するために、外背表紙の両側端において内側に折れ曲がり可能に連続するように設けられた外表表紙および外裏表紙をさらに有している。

【００１５】このように、外表表紙、外背表紙、および外裏表紙を設けることによって、内部に設けられた表表紙、背表紙および裏表紙を確実に保護し、さらに挿込み式バインダ手帳に保持された紙葉を十分保護することが可能となる。

【００１６】また、さらに好ましくは、表表紙および裏表紙のうちの少なくともポケット状をなす方が、透明な半硬質プラスチックからなる領域を含んでいる。また、好ましくは、外表表紙および外裏表紙のうちの少なくとも一方が、透明な半硬質プラスチックからなる領域を含んでいる。

【００１７】このように、透明な半硬質プラスチックを用いることによって、表表紙、裏表紙に設けられたポケット部に挿入した絵葉書、写真などを、挿込み式バインダ手帳の外側から見ることが可能となり、看者の注意を喚起し、さらに、挿込み式バインダ手帳の意匠上の効果を上げることが可能となる。

【００１８】

【考案の実施の形態】

（実施の形態１）以下、この考案に基づいた挿込み式バインダ手帳の実施の形態１について、図１および図２を参照して説明する。なお、図１は、この実施の形態１における挿込み式バインダ手帳の開いた状態における全体斜視図であり、図２は、図１中Ａ −Ａ線矢視断面図である。

【００１９】図１および図２に示す挿込み式バインダ手帳は、任意の色彩の部材または透明、半透明の半硬質プラスチック製からなる帯状の外背表紙２を有しており、溝状の折り目４により内側に折れ曲がり可能に、それぞれの一方の側辺部が連続する外表表紙１および外裏表紙３を備えている。

【００２０】外表表紙１、外背表紙２および外裏表紙３の内側には、さらに、任意の色彩の部材または透明、半透明の半硬質プラスチック製からなる内表表紙５、内背表紙７、内裏表紙８が設けられ、内表表紙５、内裏表紙８は、外表表紙１、外裏表紙３と同様に、溝状の折り目４により屈曲自在に設けられている。

【００２１】内背表紙７の内側には、外背表紙２とともにはとめ６により固定されるバインダ１０７が設けられている。なお、バインダ１０７の構造は、図５および図６で説明した従来のバインダの機構と同様であるためここでの説明は省略する。

【００２２】また、内表表紙５と内裏表紙８には、その外側の側辺部に開口部５Ｂ，８Ｂが設けられたポケット部５Ａ，８Ａが設けられている。さらに、このポケット部５Ａ，８Ａには、開口部５Ｂ，８Ｂを塞ぐために、蓋部材６，９が設けられている。

【００２３】さらに、本実施の形態における挿込み式バインダ手帳においては、この挿込み式バインダ手帳を閉じた状態において、その閉じた状態を維持するための結合具３４，３５が、それぞれ外表表紙１および外裏表紙３に設けられている。

【００２４】上記構造よりなる挿込み式バインダ手帳において、内表表紙５および内裏表紙８に設けられたポケット５Ａ，８Ａに絵葉書、写真などを挿入する場合は、図２に示すように、蓋部材９を開放し、図中矢印Ａに示す方向から写真等をポケット部８Ｂへ挿入することで、容易にポケット部８Ａへ絵葉書等を挿入することが可能となる。また、内表表紙５、内裏表紙８、外表表紙１および外裏表紙３を透明部材で形成しておくことによって、ポケット部５Ａ，８Ａに挿入した写真や絵葉書などを挿込み式バインダ手帳の外側から見ることが可能となるため、看者の注意を喚起し、意匠に華やかさを与えることが可能となる。

【００２５】また、本実施の形態においては、ポケット部５Ａ，８Ａの開口部５Ｂ，８Ｂに蓋部材６，９が設けられているため、ポケット部５Ａ，８Ａに挿入した写真や絵葉書などを、挿込み式バインダ手帳の持ち運び時に、外部に抜き出ることを防止することができる。

【００２６】また、上述したように、内表表紙５、内裏表紙８の外側に、さらに外表表紙１、外裏表紙３を設けることによって、内表表紙５、内裏表紙８を保護し、また挿込み式バインダ手帳のバインダ部に保持された紙葉を十分保護することが可能となる。

【００２７】（実施の形態２）上述した図１および図２に示す実施の形態１における挿込み式バインダ手帳においては、ポケット部５Ａ，８Ａの開口領域５Ｂ，８Ｂを、内表表紙５および内裏表紙８の外横側辺部に設けるようにしたが、たとえば図３に示すように、内表表紙、内裏表紙の上辺部に設けるようにしても、実施の形態１における挿込み式バインダ手帳と同様の作用効果を得ることができる。

【００２８】（実施の形態３）また、上述した実施の形態１および実施の形態２における挿込み式バインダ手帳においては、内表表紙５、内背表紙７および内裏表紙８の外側に、さらに外表表紙１、外背表紙２および外裏表紙３を設けるようにしたが、必ずしもこの構造に限られることなく、図４に示すように、内表表紙５、内背表紙７および内裏表紙８をそのまま外表表紙２、外背表紙４および外裏表紙３として用いることによっても、本考案の最も特徴とするポケット部への写真や絵葉書の挿入に関しては、実施の形態１および実施の形態２と同様の作用効果を得ることができる。

【００２９】また、必ずしも内表表紙５および内裏表紙８の両方にポケット部を設ける必要はなく、どちらか一方であっても構わない。さらに、ポケット部の開口部の位置も、挿込み式バインダ手帳の上辺部または外側の側辺部に設けられれば、図４に示すように、両者を組合せるような構造としても構わない。

【００３０】また、図１〜図４において、開口部５Ｂ，８Ｂを塞ぐために蓋部材６，９を設けるようにしたが、これに限られず、たとえば、マジックテープ，ファスナなどの閉口部材を用いても、同様の作用・効果を得ることができる。

【００３１】以上、今回開示した実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本考案の範囲は、上記した説明ではなく、実用新案登録請求の範囲によって示され、実用新案登録請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施の形態１における挿込み式バインダ手帳の
開いた状態における全体斜視図である。

【図２】図１中Ａ−Ａ線矢視断面図である。

【図３】実施の形態２における挿込み式バインダ手帳の
開いた状態における全体斜視図である。

【図４】実施の形態３における挿込み式バインダ手帳の
開いた状態における全体斜視図である。

【図５】従来の技術における挿込み式バインダ手帳の開
いた状態における平面図である。

【図６】図５中Ｂ−Ｂ線矢視断面図である。

【符号の説明】

１外表表紙２外背表紙３外裏表紙４折り目５内表表紙７内背表紙８内裏表紙６，９蓋５Ａ，８Ａポケット部５Ｂ，８Ｂ開口部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者小澤弓子大阪市中央区南久宝寺町３丁目２番７号インテリンクス御堂本町８Ｆ株式会社カミオジャパン内 (72)考案者大西伸子大阪市中央区南久宝寺町３丁目２番７号インテリンクス御堂本町８Ｆ株式会社カミオジャパン内

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】帯状の背表紙と、前記背表紙の両側端において内側に折れ曲がり可能に、
それぞれの一方の側辺部が連続する表表紙および裏表紙
と、前記背表紙の内側面に固定された、複数枚の紙葉を綴じ
るためのバインダ部と、を備え、前記表表紙および前記裏表紙の少なくともいずれか一方
は、その上辺部または他方の側辺部が開口したポケット
状をなすとともに、前記上辺部または前記他方の側辺部
の開口した辺には、前記開口を閉じるための閉口部材が
設けられた、挿込み式バインダ手帳。
【請求項２】前記背表紙の外側面を覆って保護するよ
うに、前記背表紙に固定された外背表紙と、前記表表紙および前記裏表紙をそれぞれ保護するため
に、前記外背表紙の両側端において内側に折れ曲がり可
能に連続するように設けられた外表表紙および外裏表紙
をさらに備えた、請求項１に記載の挿込み式バインダ手
帳。
【請求項３】前記表表紙および前記裏表紙のうちの少
なくともポケット状をなす方が、透明な半硬質プラスチ
ックからなる領域を含む、請求項１または請求項２に記
載の挿込み式バインダ手帳。
【請求項４】前記外表表紙および前記外裏表紙のうち
の少なくとも一方が、透明な半硬質プラスチックからな
る領域を含む、請求項２または請求項３に記載の挿込み
式バインダ手帳。