JPH0719820Y2

JPH0719820Y2 - フォルダシステム

Info

Publication number: JPH0719820Y2
Application number: JP1991102569U
Authority: JP
Inventors: ウイベルグオルレ
Original assignee: エセルテアルマナツクスフオールラグアクチーボラグ
Priority date: 1984-12-18
Filing date: 1991-12-12
Publication date: 1995-05-10
Anticipated expiration: 2000-12-17
Also published as: DK160542B; SE8406434L; FI82640B; US4743049A; ES291753U; NO168997C; JPH0498175U; FI854952A0; AU5138385A; ES291753Y; ATE51363T1; NO168997B; DE3576799D1; NO855028L; EP0185633B1; CA1255181A; JPS61185494A; EP0185633A2; SE441814B; FI854952A

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は、フォルダシステム、例
えばシステムカレンダ等に関する。

【０００２】

【従来の技術】最近になって、折りたたみ可能ないわゆ
る固定リングフォルダシステム、例えばシステムカレン
ダが出現するようになった。このフォルダは、ユーザが
その将来の活動を計画したりメモを行なったりする上で
必要となる紙のシートを保持するのに用いられる。この
フォルダは、会議、会合等に用い得るよう工夫され、小
型化されることもめずらしくはない。

【０００３】また、このフォルダは、最初購入した時、
通常多数の予め印刷されたカード乃至頁を有してお
り、このカード乃至頁は、前記リングによって保持され
ている。このカード乃至頁には、ユーザがその予定を容
易に計画出来るようにするための、例えば、スケジュー
ル計画カード、日付カレンダ等が含まれている。

【０００４】このフォルダは、また、日記帳、ポケット
計算機及びその類いを収納するためのポケットを備える
ことが出来る。要するところ、このフォルダは、ユーザ
がその将来の活動、議題等を計画するのに必要となる全
てを含むことが期待される。

【０００５】この点に関していうと、追加して収納した
日記帳又はその類いのものは、リング機構によってもと
もと保持されている頁乃至カードを見ながら同時にこの
日記帳類を見ることができるような態様でフォルダに取
付けられることが望ましい。

【０００６】幾つかの既知のフォルダにおいては、この
ことは、日記帳類の裏カバーをフォルダのリング機構に
取付けることによって達成されている。しかし、この場
合、裏カバーは日記帳の表カバーよりも長くされねばな
らない。実際には、裏カバーの長さは、日記帳類が（閉
じられて）リング機構に取付けられた時にその本体部分
がリング機構から所定の距離離れて存在するように選ば
れている。

【０００７】しかしながら、このようなフォルダシステ
ムの場合には、カバーが特別な形態の日記帳類を準備す
る必要があり、この点は決定的な欠点となる。何故なら
ば、ユーザは、その慣れ親しんだ態様の日記帳類を使用
することを望むからである。すなわち、フォルダシステ
ムのユーザは、多数の市販等されている日記帳類から自
分として使いたい１つの特定のものを選択して、それを
フォルダに取付けることを望むからである。市販品には
上記したようなカバーが特別な形態のものはない。

【０００８】日記帳類を収容するように設計された或る
フォルダシステムでは、選択した日記帳類の表カバー
を、フォルダ内に配置され、リング機構と平行で、同機
構の近くに設けられた口を有するポケットに挿入するよ
うにする。

【０００９】しかしながら、リング機構は通常フォルダ
の両側片の中央に配置されているので、このようなフォ
ルダシステムは、ユーザが幾つかの一般に入手可能な日
記帳類の中から特定の１つのものを選択することを可能
にするけれども、当該日記帳類を開いた時に当該日記帳
類のカバー及び頁が、リング機構によって保持されてい
るカード乃至頁等のシートをほとんど閉じてかくしてし
まうという欠点を有している。このことは、前記日記帳
類とリング機構によって保持されているシートの頁を同
時にめくって見ることを困難とする。さらに、このよう
なフォルダシステムにあっては、日記帳類の組み込み
が、その背がリング機構の近くに位置することとなるた
め、容易でない。

【００１０】

【考案が解決しようとする課題】本考案は、前述した従
来のフォルダシステムが有する欠点を解消した、新しい
フォルダシステムを提供することを目的とする。すなわ
ち、本考案は、組み込まれた日記帳類とリング機構に保
持されているシートの両方の頁を同時にめくって見るこ
とを極めて容易にするとともに、日記帳類の組み込みを
容易かつ確固にし、もってこの種のフォルダシステムの
使い勝手を極めて良くしたフォルダシステムを提供す
る。

【００１１】

【課題を解決するための手段】本考案は、そのため、広
範囲の標準の日記帳類から選択した１つの日記帳類をし
てその背がフォルダの一方の側片の外側エッジ近くにく
るようにしてフォルダシステムに着脱自在に組み込むよ
うにしている。

【００１２】すなわち、本考案は、好ましくは等しい寸
法の２つのフォルダ側片間において、フォルダ内側に、
穴のあけられた紙シートを保持するようにされたリング
機構又は類似の装置を内蔵するフォルダシステムに関す
るものであり、本考案によれば、フォルダの一方の側片
が１つのポケットを内蔵しており、そのポケットの口が
前記リング機構又は類似の装置と平行に延びる側片外側
エッジ近くに存在するとともに、前記フォルダの外壁に
最も近く位置する方のポケットの壁が軟質かつ伸縮性に
富むプラスチック材から作られたプラスチックフィルム
からなるということが特徴となっている。

【００１３】

【実施例】以下付図を参照して本考案の１つの実施例に
ついてより具体的な説明を行なう。図１は、同図内の折
りたたみ線Ｂ−Ｂに沿って折りたたむ（閉じる）ことの
出来るフォルダシステム１を例示している。このフォル
ダシステム１は、リング機構３を有しており、該リング
機構は、フォルダの内部に取付けられる穴あきシート４
を保持する。

【００１４】前記リング機構３は慣用のものであり、幾
つかの開口可能なスプリットリング５を有しているが、
類似の装置であってよいことは明らかである。また、前
記リング機構は、フォルダの２つの側片６，７間に配置
されており、前記側片は好ましくは同一寸法のものであ
る。本考案によれば、フォルダシステム１の一方の側片
（この例では側片６）にポケット８（図２）を備えてお
り、同ポケット８の口９は、側片６の前記リング機構と
平行に延びる外側エッジ１０近くに位置している。前記
ポケット８は、かくてほぼ側片６の全体にわたって広が
っている。本考案によれば、ポケット８のフォルダの外
壁１２に最も近く位置する方の壁１１は、例えば約１mm
の厚味を備えたポリ塩化ビニル（ＰＶＣ）のような、軟
質かつ伸縮性に富んだ材質から作られたプラスチックフ
ィルムからなっている。

【００１５】前記フォルダは、また、至便には銀行券又
はその類いを保持するための付加的ポケット（複数）を
含んでおり、その内の１つのポケット１３が図２に例示
されている。当該付加的ポケット１３は、リング機構３
近くに位置するとともにこれに平行に延びる口１４を備
えている。

【００１６】図２において、参照番号２は前記ポケット
８の他方の壁を示しており、一方参照番号１２及び１５
は付加的ポケット１３の壁を構成する。

【００１７】図２の参照番号１６及び１７は、前記した
種々の壁を一緒に保持するためのシームを示している。
なお、前記種々の壁は、例示のため、互いに分離した状
態で図示されている。

【００１８】本考案の１つの好ましい実施例によれば、
前述のポケット８は、フォルダを開いた状態で眺めて当
該フォルダの左手側側片６に配設される。

【００１９】プラスチックの外表面を提供すべくプラス
チック材でラミネートされたボール紙又は紙製のカバー
を備えた、色々なデザインの数多くの日記帳類が市販さ
れている。本フォルダのユーザは、自分に適した１つの
日記帳類を数多くの市販品の中から選択することが出来
る。

【００２０】そして、選択された日記帳類のカバーの一
側片（この例では裏カバー）を前述のポケット８内に挿
入し、当該日記帳類１８の背１９が前記側片６の外側エ
ッジ１０の近くにくるようにする。図１は前記日記帳類
１８の閉じた状態を鎖線で示している。図２は前記日記
帳類１８の裏側カバー２０がポケット８内にその口９を
通して挿入され、一方同日記帳類１８の表側カバー２１
が日記帳類の中味頁２２とともにポケット８の外でフォ
ルダ１内に位置していることを示している。

【００２１】裏側カバー２０をポケット８内に挿入した
ならば、フォルダの側片６を矢印２３の方向即ち図１の
紙面と直交する方向に押圧して裏側カバー２０のプラス
チック外表面とプラスチックフィルムの壁１１の間にあ
る空気を追出してやる。かくすれば、前記プラスチック
外表面とプラスチックフィルムの壁１１間に存在する部
分的真空によって誘起される密着効果が達成される。テ
スト結果によれば、使用する日記帳類に通常使用されて
いるプラスチックラミネートされたカバーの種類の如何
を問わず、完全に満足すべき密着効果が達成されること
が判明した。好ましくは、しかしながら、ポケット８の
寸法に対応した寸法を備えた日記帳類が用いられるのが
良い。

【００２２】かくて誘起された密着作用により、例えフ
ォルダをその右手側側片７をつかんで垂直方向に持ち、
振った時でさえも、フォルダから日記帳類が落下するこ
とがない。

【００２３】特に、ポケット８及びその口９の位置をこ
のように選んだことにより、日記帳類１８の頁とリング
機構３に保持されている紙シート４を同時にめくって見
ることが極めて容易になるとともに、ポケトに前記プラ
スチックフィルムの壁１１を配設したことにより、日記
帳類がポケット８から落下することがない。また、フォ
ルダの外方から内方に向けて日記帳類の裏カバー２０を
ポケット８に挿入するので、挿入が容易である。

【００２４】ポケット８内に挿入されこれに組み込まれ
た日記帳類１８を引出したい場合には、その裏カバー２
０及びプラスチックフィルムの壁１１の相互に密着して
いるプラスチック表面が、指先をその間に挿入してやる
ことにより、分離される。かくて日記帳類１８は引出さ
れる。

【００２５】なお、ポケット８は、右手側側片７に内蔵
させてもよいことは明らかである。この場合も、口９は
側片７の外側エッジの近くに配される。この場合は、日
記帳類の表カバーがポケットに挿入される。

【００２６】

【考案の効果】かくて本考案によれば、多数の標準的日
記帳類をフォルダシステムに対して容易、確固、かつ着
脱自在に組み込み得る一方、当該日記帳類の背をフォル
ダの一方の外側エッジ近くにくるよう配置せしめたこと
により、日記帳類とリング機構に保持されているシート
を同時にめくって見ることが極めて容易になる。

【００２７】以上の記述は、１つのタイプのフォルダシ
ステムのみに関して行なわれたのもである。

【００２８】本明細書で言うフォルダシステムとは、リ
ング機構又は類似の装置によって保持されるシート及び
頁のような紙シート及びその類いを収容するための任意
の形態のフォルダや記録簿等類似のものを広く意味して
いることを理解されたい。

【００２９】従って、本考案は、前述の実施例によって
限定されるものではなく、種々の変形例が実用新案登録
請求の範囲内において可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るフォルダシステムの開いた状態に
おける平面図である。

【図２】図１の線Ａ−Ａに沿ってとった断面図である。

【符号の説明】

１フォルダシステム２ポケットの壁（内側）３リング機構４穴あけされた紙シート６，７フォルダの２つの側片８ポケット９ポケットの口１０側片６の外側エッジ１１プラスチックフィルムのポケットの壁１２フォルダの外壁１６，１７シーム１８日記帳類１９日記帳類１８の背２０日記帳類の裏カバー２１日記帳類の表カバー

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】穴あけされた紙シート（４）を保持する
ためフォルダの内側に取付けられたリング機構又は類似
の装置（３）を有し、前記リング機構又は類似の装置
（３）はフォルダの２つの側片（６，７）間に配置さ
れ、当該両側片は好ましくは相互に同一の寸法を有する
フォルダシステムにおいて、前記フォルダの一側片が１
つの真っすぐな口（９）のみを有するポケット（８）を
内蔵しており、同ポケットの前記口（９）は前記リング
機構又は類似の装置（３）と平行に延びる前記一側片の
外側エッジ（１０）近くに配置されており、さらに、フ
ォルダの外壁（１２）に最も近く位置する方のポケット
（８）の壁（１１）は軟質で伸縮性に富んだプラスチッ
ク材からなるプラスチックフィルムからなっており、も
って、前記ポケット（８）に日記帳又は類似のもののカ
バーの一方の側片が挿入されると該カバー側片表面に前
記プラスチックフィルムの壁（１１）が密着するように
なっていることを特徴とするフォルダシステム。
【請求項２】請求項１に記載のフォルダシステムにお
いて、前記ポケット（８）が前記フォルダを開いた時に
フォルダの左手側側片（６）に配設されていることを特
徴とするフォルダシステム。