JPH07276695A - 感熱記録装置 - Google Patents

感熱記録装置

Info

Publication number
JPH07276695A
JPH07276695A JP7099994A JP7099994A JPH07276695A JP H07276695 A JPH07276695 A JP H07276695A JP 7099994 A JP7099994 A JP 7099994A JP 7099994 A JP7099994 A JP 7099994A JP H07276695 A JPH07276695 A JP H07276695A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pixel
processed
recording
image data
pixels
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7099994A
Other languages
English (en)
Inventor
Joji Tanaka
丈二 田中
Taiji Sugizaki
泰司 杉崎
Tatsuo Kamei
辰夫 亀井
Yuzo Eto
勇三 衛藤
Akira Takagi
明 高木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP7099994A priority Critical patent/JPH07276695A/ja
Publication of JPH07276695A publication Critical patent/JPH07276695A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ファクシミリやプリンタに使用される中間調
記録のできる感熱記録装置において、画質改善の必要な
画像の端点・孤立点・細線・斜線端部・画像の角部分の
記録特性を改善し、写真・文字・CG画像などを忠実
に、高品位に記録再現できる優れた特性を持つ感熱記録
装置を提供することを目的とする。 【構成】 画像信号入力部11から入力された画像デー
タが、階調判定部12で階調判定され、ウィンドウ走査
13、要処理画素抽出部14により画像補正の必要な画
素と隣接する画素(要処理画素)が抽出され、要処理画
素周辺の白データの連続数15および要処理画素周辺の
画素データの総和16から得られる画像画素密集度情報
をもとに、加熱量算出部17で要処理画素に印字に至ら
ない程度の加熱量を算出、付加することで画像補正の必
要な画素を忠実に再現し、いかなる入力画像信号に対し
ても高画質・高品位再現のできる感熱記録装置が得られ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えばサーマルヘッドを
用いた、中間調記録が出来るファクシミリ装置やプリン
タに使用される感熱記録装置、特にライン型の感熱記録
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、パーソナルコンピュータが、低価
格化・高性能化により、オフィスに一人一台の割合で普
及してきている。また、これらの出力記録装置として、
ファクシミリ装置やプリンタが広く用いられるようにな
ってきており、記録装置は、コンピュータから送られて
くるキャラクタ・イメージ情報を出来るだけ忠実に再現
されることが要求されている。
【0003】熱転写記録方式や感熱発色方式等の感熱記
録方式を採用した記録装置は、現像装置を必要とせず、
小型かつ安価に制作でき、また、高画質を得ることが出
来るので、これらの装置に多く採用されている。
【0004】熱昇華型プリンタは、主に、写真のような
階調性・広範な色再現にとんだ画像をきれいに忠実再現
することを目的としている。このため、この方式におけ
る記録エネルギーの制御としては、サーマルヘッドに与
える電気的なダメージを考慮し、サーマルヘッドの記録
1画素毎に対応する発熱抵抗体(発熱素子)のピーク温
度の上昇を抑えることで熱による破壊を防ぐという目的
のほかに、蓄熱による濃度むらを最小限に抑え、均一な
記録濃度を得るための蓄熱補正というものが一般に加え
られている。通常、過去に記録された画素情報や環境温
度などをもとにして、蓄熱度合いを算出し、サーマルヘ
ッドの表面温度を予測することで、将来の記録画素の記
録エネルギーを制御するというものである。これによ
り、蓄熱による濃度むらは最小限に抑えられ、均一な記
録濃度を得ることができ、写真画像などを高画質に再現
することができる。
【0005】しかし、このエネルギー補正だけでは、文
字・細線・コンピュータグラフィックス画像(今後はC
G画像と呼ぶ)のような1画素毎に急峻な濃度変化のあ
る画像などを、忠実に再現することができない。特に、
文字の端部(特に副走査方向の書き出し部分)・斜線の
エッジ部・細線・孤立点などでは、記録濃度が部分的に
薄くなったり、かすれたり、最悪の場合、記録ドットが
欠落してしまうこともあり、入力画像信号に対して忠実
に再現することができない。この傾向は、記録が高速化
するにつれて、顕著に現れてくる。熱転写記録装置で
は、記録速度が高速化するにつれて記録媒体に熱パルス
を印加する時間が減少しており、その結果として単位面
積に発熱要素が供給する熱量は、減少する傾向にある。
このため、発熱抵抗体の表面温度が、十分な記録濃度を
得るまでに上昇することが出来なくなっている。特に、
熱の集中しにくい画像部分(細線や孤立点等)では、記
録濃度が薄くなったり、かすれたり、最悪の場合、記録
ドットが欠落してしまうということもあり、入力画像信
号に対して忠実に再現することが難しい。
【0006】以上のような画像上の問題点を解決する従
来の方法として、印加電圧を高く設定する方法が存在す
る。ところが、この方法だと、発熱抵抗体が急速に加熱
されるものの、常に高電圧のスイッチングが行われるた
め、発熱抵抗体の劣化が促進され、サーマルヘッドの寿
命を短くしてしまう。サーマルヘッドは高価であり、こ
の方法は得策ではない。
【0007】そこで、この蓄熱補正に付加する記録エネ
ルギー制御として、将来の記録画素あるいは、現在の記
録ライン上画素の忠実記録のために、過去または、現在
の記録画素への印加エネルギーを制御する、予熱制御と
いうものが提案された。
【0008】昭57−178881では、『印字を行わ
ないラインが所定数連続した後の1または複数のライン
について、発熱要素を発熱させるためにサーマルヘッド
に供給するエネルギーを所定量増大させて印字動作を行
わせる。』というものや、昭57−156282では、
『各ラインの画信号が印字を行う画信号を含んでいるか
否かを判断し、印字を行う画信号を含んだラインの少な
くとも1つ手前の印字を行わないラインにおいて発熱要
素を記録に至らない所定の温度まで予熱駆動する。』と
いうものが提案された。両者とも、過去の記録ラインに
おいて、印字を行わないラインが所定数以上連続して存
在した場合に、その後の1または複数のライン(画像の
書き出し部分を含んだラインあるいは、その少なくとも
1つ手前のライン)において、通常の記録エネルギーよ
り増大させて記録を行うことで、記録濃度の補正を行う
ことができるというものである。ところが、この補正方
法では、周辺画素情報がある特定の場合の、画像の書き
出し部分の補正しかすることができない。また、画像パ
ターンによっては、黒画素中の白画素などがつぶされて
しまうこともある。
【0009】以下に図20、図21を用いて熱転写記録
の画像上の問題点と、従来の画像補正例について説明す
る。
【0010】図20は、アウトラインフォントの代表的
な書体であるTrueTypeの本明朝−M”あ”を解
像度300dpi、大きさ12ポイントで展開し、20
倍に拡大したものである。このような書体を熱転写記録
方式のプリンタで記録すると、部分的に記録濃度の濃淡
が発生し、一文字中で記録濃度にむらが生じてしまう。
図21に、上記書体の印字例を示す。
【0011】図21は、図20の書体”あ”を従来の熱
昇華型のプリンタで印字したときの拡大イメージを表し
たものである。図21において、211・212・21
3は画像の端点、214・215は画像の斜線部の一部
を表している。ベタ黒で表現された画素は画像濃度の高
い画素を表し、網点で表現された画素は画像濃度の低い
画素を表している。画像の内部および従来の補正により
画像の端点(211)、においては、十分な記録濃度が
得られているが、記録熱の集中しにくく、記録熱の逃げ
易い画像部分、例えば、画像の端点(212、213、
その他図示していない)、孤立点、垂直方向の細線、斜
線、画像の角部分などは、画像内部と比較した場合、画
像濃度が薄く、入力画像に対して忠実に再現されていな
い。これは、視感的に十分認識できる画像欠陥であり、
サーマルヘッドなどを用いた感熱記録装置に特有の問題
であるといえる。従来例においては、211の濃度補正
しかすることができない。
【0012】そこで、昭60−92879では、『印刷
パターンの端点または、孤立点を検出し、端点・孤立点
の印刷時点以前に印刷される印刷パターンから、端点ま
たは、孤立点近傍の印刷パターンの有無を検出する手段
と、端点または、孤立点に対応する発熱素子の発熱量
を、端点または、孤立点近傍の印刷パターンの有無に応
じて制御する。』というものが提案された。一般に、電
気的な面から、記録エネルギーを高くする方法として、
次の2種類が考えられる。一つは、サーマルヘッドの発
熱抵抗体個々に印加する電圧を高くする方法、もう一つ
は、サーマルヘッドの発熱体抵抗個々に印加する一画素
記録分のパルス通電時間を長く設定する方法がある。前
者の方法だと前述したように、サーマルヘッドの発熱抵
抗体が急速に加熱されるが、常に高電圧のスイッチング
が行われるため、長時間使用すると、やがて発熱抵抗体
の抵抗値が大きく変わり(劣化が促進され)、画質劣化
の原因になる。この方法は、印字画像に十分な品位が得
られるメリットがあるが、高価なサーマルヘッドの寿命
を短くしてしまうという点でデメリットの方が大きい。
後者の方法で印加エネルギーを増加させた場合、1ライ
ン印字周期中の加熱時間と冷却時間の関係から、あまり
加熱時間を長くとることが出来ない。十分な効果を期待
するためには、1ライン記録の印字周期を長く設定しな
ければならず、記録の高速化の要望に応えることが出来
ない。
【0013】図22は、従来のサーマルヘッドを使った
感熱転写記録の1構成例を表している。図22におい
て、221はライン型のサーマルヘッド、222はプラ
テンローラ、223はインクシート、224は記録用
紙、225はインクシート供給ローラ、226はインク
シート巻き取りローラである。227は記録用紙送り
(紙搬送)方向、228は主走査方向(水平方向)、2
29は副走査方向(垂直方向)の画像記録方向を表して
いる。221のようなライン型のサーマルヘッドを使用
し、サーマルヘッドの基板上に配置された複数個の発熱
要素を1ライン同時に、または、複数のブロックに分割
し画情報に応じて選択的に発熱させることで、インクシ
ート側の溶融インクまたは染料を、溶融または昇華によ
り224の記録紙上に1ライン分の画像を形成する。2
ライン目以降の記録は、1ラインの記録周期に同期して
インクシートと記録用紙が227の矢印方向に搬送さ
れ、1ライン目と同様の記録動作を行う。
【0014】図23は、線幅の違いによる記録濃度差を
測定・グラフ化したものである。(a)は、1ドットラ
イン及び2ドットラインの線幅の違う記録例である。1
ドットラインとは、副走査方向に1ドットの記録幅で主
走査方向に連続的に通電記録を行ったものである。ま
た、2ドットラインとは、副走査方向に2ドットの記録
幅で主走査方向に連続的に通電記録を行ったものであ
る。
【0015】(b)は、(a)で示されたような1ドッ
トラインおよび2ドットラインについて、231で示さ
れた点線部にそって、それぞれの記録濃度を高精度マイ
クロデンシトメータを使用して測定したものである。実
際に記録された1ドットラインと2ドットラインでは、
線幅が異なるばかりでなく、記録濃度値において、約2
倍から約3倍と大きく違っている。複数画素連続通電記
録を行うと、前ライン画素で使用した熱が、十分に冷め
きらない状態で記録されてしまうためである。
【0016】次に、図24、図25を用いて、複数画素
連続通電記録時に、記録濃度が大きくなる理由について
説明する。
【0017】図24は、1msecのパルス印加時のサ
ーマルヘッドの表面温度の特性を表したものである。図
24において241はサーマルヘッドに印加するパルス
通電の開始時間、242は通電の終了時間すなわち冷却
開始時間、243は通電終了時のサーマルヘッド表面の
ピーク温度である。244は通電時間中のサーマルヘッ
ドの発熱カーブ、245は冷却カーブを表している。加
熱時間に比べ、冷却に要する時間が比較的長い。
【0018】図25は、高速記録によりサーマルヘッド
表面温度の冷却に要する時間が十分に確保できない印字
周期で、記録垂直方向に2ライン続けてパルス通電記録
を行った時のサーマルヘッドの表面温度特性を表したも
のである。図25において251は1ライン目の印字時
間、252は2ライン目の印字時間、253は1ライン
目のサーマルヘッド表面のピーク温度、254は2ライ
ン目のサーマルヘッド表面のピーク温度、255は2ラ
イン目の印字開始時のサーマルヘッドの表面温度を表し
ている。256はインクシートから染料が記録紙側に移
行(昇華)できる境界温度を表している。図25から、
1ライン目と2ライン目では、通電開始時間において、
サーマルヘッドの表面温度が大きく違い、ピーク温度に
おいてもかなりの違いが見られる。1ライン目は、いわ
ゆるサーマルヘッドが冷めた状態、2ライン目はある程
度暖められた状態で印字することになるため、2ライン
目の方が昇華開始温度に到達する時間が短くなり、ピー
ク温度においても253と254のように大きく異なっ
ている。このことが、図23(b)の濃度差を引き起こ
している。
【0019】したがって、1ライン目の画素に相当する
画像端部・孤立点画素などは、何らかの方法で画像補正
する手段が必要となる。
【0020】図26は、従来例における補正すべき画素
の抽出と、印加エネルギーの補正方法を説明した図であ
る。
【0021】(a)は、主走査方向に1ドットの幅で副
走査方向に連続的に記録データが存在する画像パターン
である。
【0022】(b)は、主走査方向に1ドットの幅で副
走査方向に連続的に記録データが存在する画像パターン
における補正方法の一例である。
【0023】図26において、(a)に示したような縦
ラインが入力画像中に存在する場合、縦ラインの画像端
部に相当する画素番号1の画素を抽出し、画素番号1に
おける印加エネルギーを他の画素番号に印加するエネル
ギーより高く設定することで、上記1ライン目(画像書
き出し部分)の画像濃度不足を補正するものである。こ
の従来例においては、補正すべき画素として(抽出する
画素)、画像の端点と孤立点画素があげられている。
【0024】以上のことから、従来例では、画像内部と
画像の端点・孤立点で記録濃度が大きく異なることに着
目し、画像の端点・孤立点の画像濃度補正を施すため、
端点・孤立点を検出し、その端点・孤立点画素における
記録エネルギーを他画素(画像内部画素)よりも大きく
設定することで、端点・孤立点における画像濃度不足・
記録濃度むらを解決しようと提案された。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の構
成では、端点・孤立点自身(そのもの)の印字エネルギ
ーを制御(高くする)するものであり、前述したよう
に、ライン記録周期中の加熱時間と冷却時間の関係か
ら、加熱時間をあまり長く設定することが出来ず、補正
制御に限界があり、十分な画像濃度を得ることが出来な
い、通電開始から記録可能温度に到達するまでの時間的
なロスも大きい。また、端点・孤立点以外の画像上の問
題点である斜線部、垂直方向の細線、画像の角部分の濃
度不足・記録濃度むらを補正することができない。この
制御においては、通常のサーマルヘッドの使用状態に比
べ、発熱素子のピーク温度が高くなる(過熱)など、発
熱素子に与える電気的なダメージが大きい。これは、サ
ーマルヘッドの寿命を短くするばかりでなく、最悪の場
合、サーマルヘッドの破壊につながることも十分に予想
できる。
【0026】以上のように、高速記録において上記の補
正方法では、十分な記録画像濃度補正をすることが出来
ず、サーマルヘッドの寿命を短くしてしまうという問題
点を有していた。
【0027】本発明は上記のような従来の問題点を解決
するもので、画像補正の必要な画像の端点・孤立点・斜
線のエッジ・垂直方向の細線・画像の角部分に相当する
画素を検出し、その画素からみて、紙送り方向(垂直方
向)に過去の記録画素となる画素あるいは注目画素の水
平方向同一ライン上の隣接画素に選択的に加熱指示する
ことで、急峻な濃度の立ち上がりを要求される画像記録
時にも、1画素単位で目的の画像濃度を得ることがで
き、入力画像に忠実な再現をすることができる。以上の
ような画像補正(記録エネルギー補正)を加えることに
より、高速記録及び高画質の両立、特に文字写真混在画
像における文字・細線を高品位に再現することのできる
感熱記録装置を提供することを目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の感熱記録装置は、画信号に応じて選択的に発
熱させる複数の発熱要素を備えた感熱記録ヘッドを有
し、この感熱記録ヘッドを駆動してライン毎に記録を行
う感熱記録装置において、複数の入力画像データを記憶
する手段と、前記記憶された複数の画像データ群を複数
の基準画像データ群と比較して処理すべき画素を抽出す
る手段と、前記処理すべき画素から数ライン手前の記録
における白データの連続数を算出する手段と、処理すべ
き画素周辺の複数の画素データの総和を算出する手段
と、処理すべき画素周辺の白データの連続数と画素デー
タの総和から処理すべき画素に与える加熱量を決定する
手段を有している。
【0029】
【作用】この構成によって、画像補正が必要な画像の端
点・孤立点・垂直方向の細線・斜線のエッジ・画像の角
部分を入力画像から検出し、その処理すべき画素とその
周辺の画素に加熱を指示し、周辺の画素の密集度合いか
らその加熱量を決定し、画像の端点・孤立点・垂直方向
の細線・斜線のエッジ・画像の角部分にあたる画素の周
辺画素を選択的に過熱することで、画像濃度不足・記録
濃度むらを解決し、感熱記録で再現の難しい、細線・文
字・CG画像などの急峻な濃度勾配のある画像などをも
入力画信号に忠実に再現することができる。写真画像は
もとより文字画像・CG画像を高画質に提供することが
できる。
【0030】
【実施例】
(実施例1)以下本発明の一実施例について、図面を参
照しながら説明する。
【0031】図1において、11は複数の画像データ入
力部、12は入力画像データの階調の判定部、13は入
力画像データ群と基準画像データ群とを照合するための
ウィンドウ走査部であり、m×nのマトリクスから構成
される。14は処理すべき画像データ群か否かの判定及
び処理すべき画素を抽出する抽出部、15は処理すべき
画素周辺の白データの連続数を算出する白データ連続数
算出部、16は処理すべき画素周辺の画素データの総和
を算出する画素データ総和算出部、17は処理すべき画
素周辺の白データ連続数と処理すべき画素周辺の画素デ
ータの総和から得られる周辺画素密集度情報を用いて処
理すべき画素に与える加熱量を加熱量テーブルから決定
する加熱量算出部、18は処理すべき画素に17から算
出された加熱量を付加させる出力画像データ補正部、1
9は補正画像データ出力部である。
【0032】以上のように構成された感熱記録装置にお
いて、図2から図15を用いてその動作を説明する。
【0033】まず初めに、入力画像データの階調判定部
12から基準画像データ群の含、否および処理すべき画
素の抽出部14までを説明する。
【0034】図2は、図1の12の階調判定の判定方法
を説明するための階調判定部のブロック図である。図2
において、21は中間調を含んだ入力画像データを白デ
ータと判定するための白データ判定しきい値、22は中
間調を含んだ入力画像データを黒データと判定するため
の黒データ判定しきい値、23は21のしきい値G1以
下の入力画像データを白データと判定するデータ範囲、
24は21のしきい値G1より大きく22のしきい値G
2より小さい入力画像データを中間調データと判定する
データ範囲、25は22のしきい値G2以上の入力画像
データを黒データと判定するデータ範囲、21から25
で階調判定部12は構成されている。26は階調判定出
力で、GOUTと表す。13は図1のウィンドウ走査部
である。階調判定部12は、基準画像データ群とパター
ン比較を行うためのハードウエア規模を出来るだけ小さ
くし、少ない情報量でより効率的に処理を行うためのも
ので、詳細は後述する。判定しきい値G1、G2は、サ
ーマルヘッドの放熱特性・印字速度・記録媒体の記録特
性などによって適正値のチューニングを行う。ここでパ
ターン化された複数の入力画像データ群は、基準画像デ
ータ群と図3のウィンドウ走査によりパターン照合さ
れ、入力画像データ群中の処理すべき画素を抽出する。
【0035】図3は、図1のウィンドウ走査13のマト
リクスの一例を表したものである。図3において、水平
方向・垂直方向とは、図20の208・209で示した
画像の記録方向を表している。水平方向の画素番号をi
(i=1、2、・・・)とし、垂直方向の画素番号をj
(j=1、2、・・・)とし、各画素の画素情報をNi
jと表す。このウィンドウ走査に用いるウィンドウサイ
ズはサーマルヘッドの放熱特性・印字速度・記録媒体の
記録特性および必要とする画像品位の点から最適なサイ
ズとする。また、ウィンドウ走査マトリクスは順次、水
平方向、垂直方向を走査するものである。次に、ウィン
ドウ走査に用いる基準画像データ群(エネルギー補正す
べき画像パターン)の例を示す。
【0036】図4から図9は複数の入力画像データから
処理すべき画素を抽出するための基準画像データ群の一
例を示すものであり、これらの基準画像データ群は、い
ずれも独立したものである。図中の黒正方形で表された
画素は黒データを表し、白正方形で表された画素は白デ
ータを表し、網掛け正方形で表された画素は白データ、
黒データあるいは中間調データであろうと関係しない画
素を表している。しきい値判定後の複数の画像データ群
が、これらの基準画像データ群と比較され、画像パター
ンが一致していると判定されたとき、斜線正方形で表さ
れた処理すべき画素を抽出し、その処理すべき画素(今
後は、要処理画素と呼ぶ。)に、印字に至らない程度の
印加エネルギーを付加する。次に、前述したように、階
調判定部12を用いる利点について説明する。階調判定
部12の出力信号GOUTは、白、黒、中間調のいずれ
かでよく、2bitの出力信号である。したがって、図
3のウィンドウ走査13マトリクスも各画素情報も2b
itでよい。しかし、このビット数は固定されるもので
はなく、画像品位、ハードウェア規模などの点から最適
な数に設定するものである。図4から図9の個々の基準
画像データ群について詳細に説明する。
【0037】図4は、特に、ライン、点、垂直方向の端
点部(画像書き出し部分)の補正を行うためのものであ
る。画素番号N01、N02、N03、N11、N1
2、N13の6画素がすべて白データで、かつ画素番号
N22が黒データである画像パターンが入力画像中に存
在するとき、画素番号N12に印字に至らない程度のエ
ネルギーを付加する。図4において、要処理画素とは、
画素番号N12を指す。この画像補正により、画素番号
N22の画素を忠実に再現することができる。
【0038】図5は、特に、斜線部および画像の角部分
の補正を行うためのものである。画素番号N01、N0
2、N11、N12の4画素がすべて白データで、かつ
画素番号N13、N22、N23の3画素がすべて黒デ
ータである画像パターンが入力画像中に存在するとき、
画素番号N12に印字に至らない程度のエネルギーを付
加する。図5において、要処理画素とは、画素番号N1
2を指す。この画像補正により、画素番号N13、N2
2、N23の画素を忠実に再現することができる。
【0039】図6は、特に、斜線部および画像の角部分
の補正を行うためのものであり、図5の基準画像データ
群の左右対象のものである。画素番号N02、N03、
N12、N13の4画素がすべて白データで、かつ画素
番号N11、N21、N22の3画素がすべて黒データ
である画像パターンが入力画像中に存在するとき、画素
番号N12に印字に至らない程度のエネルギーを付加す
る。図6において、要処理画素とは、画素番号N12を
指す。この画像補正により、画素番号N11,N21,
N22の画素を忠実に再現することができる。
【0040】図7は、特に、斜線部の補正を行うための
ものである。画素番号N01、N02、N11、N1
2、N23の5画素がすべて白データで、かつ画素番号
N13、N22が黒データである画像パターンが入力画
像中に存在するとき、画素番号N12に印字に至らない
程度のエネルギーを付加する。図7において、要処理画
素とは、画素番号N12を指す。この画像補正により、
画素番号N13、N22の画素を忠実に再現することが
できる。
【0041】図8は、特に、斜線部の補正を行うための
ものであり、図7の基準画像データ群の左右対象のもの
である。画素番号N02、N03、N12、N13、N
21の5画素がすべて白データで、かつ画素番号N1
1、N22が黒データである画像パターンが入力画像中
に存在するとき、画素番号N12に印字に至らない程度
のエネルギーを付加する。図8において、要処理画素と
は、画素番号N12を指す。この画像補正により、N1
1、N22の画素を忠実に再現することができる。
【0042】図9は、特に、垂直方向の細線および孤立
点を補正するものである。画素番号N00、N01、N
03、N04、N10、N11、N13、N14、N2
1、N23の10画素がすべて白データで、かつ画素番
号N12が黒データである画像パターンが入力画像パタ
ーン中に存在するとき、画素番号N11およびN13に
印字に至らない程度のエネルギーを付加する。図9にお
いて、要処理画素とは、画素番号N11、N13を指
す。このように孤立点画素の濃度補正において、孤立点
画素の水平方向に隣接する左右の画素を加熱する理由に
は、隣接する画素に与えられた熱エネルギーが熱伝導に
より孤立点画素に付加され、孤立点画素印字において十
分な記録画素濃度を得る加熱エネルギーを確保できるた
めである。この画像補正により、N12の画素を忠実に
再現することができる。
【0043】例えば、入力画像中に孤立1ドットの画像
パターンが存在した場合、本発明による画像補正を用い
ると、図4と図9の基準画像データ群が適用されること
になり、孤立1ドットの左右および、上部に隣接する画
素が、要処理画素ということになる。これらの要処理画
素に、印字に至らない程度のエネルギーを付加すること
により、注目の孤立1ドットを忠実に再現することがで
きる。
【0044】これらの基準画像データ群を用いて、要処
理画像データ群および要処理画素を入力画像から抽出
し、要処理画素にたいして、紙送り(垂直)方向に過去
の記録画素となる画素あるいは、水平方向同一ライン上
の隣接画素に印字に至らない程度のエネルギーを付加す
ることで、注目画素における熱エネルギーを十分に確保
することができ、いかなる入力画像情報に対しても、画
像情報を忠実に再現することができる。図9は1ドット
孤立点または、細線について補正する基準画像データ群
の一例であるが、2ドット幅以上の細線では、別の基準
画像データ群を用意すればよく、これに限定するもので
はない。また、基準画像データ群として、必要最低限の
図4から図9の6種類について説明したが、これに限定
するものでもない。
【0045】図10は記録画素の密集度に対する(反射
濃度値)記録濃度の違いを表したものである。
【0046】(a)は、副走査方向に1ドット幅のライ
ンを記録間隔を変えて印字したものである。(b)は、
(a)中の記録間隔1ドットで記録された1ドットライ
ンの記録濃度を、101で示された点線部にそって、高
精度マイクロデンシトメータを用いて測定し、グラフ化
したものである。(c)は、(a)中の記録間隔8ドッ
トで記録された1ドットラインの記録濃度を、102で
示された点線部にそって、高精度マイクロデンシトメー
タを用いて測定し、グラフ化したものである。(d)
は、記録間隔の違いによる1ドットラインの反射濃度値
の変化をグラフ化したものである。(d)において10
3は記録画素が密集している時の反射濃度値、104は
記録画素が粗な時の反射濃度値を表している。記録画素
の密集度合いにより、記録濃度として表現されるエネル
ギーの伝達効率が変化し、記録画素が密集している場
合、熱が集中し易くなり、1画素印字の記録濃度が高く
なり、逆に記録画素が孤立している場合、熱が逃げ易く
なり、1画素印字の記録濃度が低くなってしまう。この
ため、要処理画素周辺の画像画素密集度を算出し、印加
エネルギーの調整を行う必要がある。
【0047】そこで、入力画像に対してより正確に画像
の忠実再現を行うため、この印加エネルギー量を、要処
理画素周辺の画像画素密集情報から算出する。画像画素
密集度情報として、要処理画素周辺の白データの連続数
と要処理画素周辺の画素データの合計値を用いる。具体
的には、図1の要処理画素周辺の白データの連続数15
および要処理画素周辺の画素データの総和16で得られ
る要処理画素周辺の画像画素密集度情報から算出され
る。
【0048】図11は図1の要処理画素周辺白データ連
続数算出部15の処理の内容を説明するものである。ウ
ィンドウ走査13、基準画像データ群の含否および要処
理画素の抽出14により抽出された要処理画素を基準と
して、副走査方向に対して手前の記録画素となる画素
が、白データであるか否か調べる。この操作を副走査方
向に(ihー1)画素だけ繰り返し行い、白データの連
続数を算出する。なお、調べる対象となる画素が黒デー
タであった場合には、その時点で白データの連続数の加
算をやめ、そこまでの白データの連続数の値を返し、要
処理画素周辺の画素データの総和算出部16に処理を移
す。ここで、白データの連続数を1次元でのみ算出した
が、必要(補正精度)に応じて2次元を考慮するものと
する。また、ihの画素数は、限定しないが、サーマル
ヘッドの放熱特性・記録速度・印字媒体の特性・必要と
する画像品位等から最適となるように調整する。最大で
も8画素程度を考慮すれば良い。次に、このプログラム
の一例を図12に示す。
【0049】図12は、前述の内容をフローチャートに
したものである。内容は、前述したものと同一なので、
説明は省略する。
【0050】図13は図1の要処理画素周辺の画素デー
タの総和値算出部16の処理の内容を説明するものであ
る。ウィンドウ走査13、基準画像データ群の含否およ
び要処理画素の抽出14により抽出された要処理画素を
中心に、左右に位置する主走査方向のH画素と要処理画
素を含んだ数ライン手前に位置する方向のV画素の合計
H×V画素の画素データの総和を算出する。要処理画素
周辺の画素データの総和を算出する水平方向の画素数
(H)、垂直方向の画素数(V)の大きさは、サーマル
ヘッドの放熱特性・記録速度・印字媒体の特性・必要と
する画像品位等から最適となるように、調整する。次
に、このプログラムの一例を図14に示す。
【0051】図14は、前述の内容をフローチャートに
したものである。内容は、前述したものと同一なので、
説明は省略する。
【0052】図15は、前述の白データ連続数15と周
辺画素データの総和(sum)16から加熱量テーブル
を算出するテーブル例である。この例では、白データ連
続数、周辺画素データの総和をそれぞれ7段階、要処理
画素における加熱量を7段階としている。図1の要処理
画素周辺の白データの連続数15および要処理画素周辺
の画素データの総和16から、加熱量テーブルを参照し
て、要処理画素における印加エネルギー量を決定する。
加熱量をL1からL7、および周辺画素データの総和を
sum1〜sum7のそれぞれ7段階としたが、サーマ
ルヘッドの放熱特性・記録速度・印字媒体の特性・必要
とする画質レベル・1画素で表現する階調数等から最適
となるように調整する。加熱量テーブルは一例であって
白データの連続数、周辺画素データの総和は7段階に限
定するものではない。また、入力画像に対してより忠実
な画像再現を要求される場合には、基準画像データ群
(図4から図9)ごとに、個別に加熱量テーブルを用意
することで、補正精度を向上させることができる。
【0053】本実施例による画像補正の特性と従来の画
像補正の特性を(表1)に示している。
【0054】
【表1】
【0055】この(表1)から明らかなように、本発明
による感熱記録装置は、蓄熱補正とを組み合わせて使用
することにより、写真画像はもとより、1画素毎に急峻
な濃度変化のある文字・細線・CG画像等を忠実に再現
できるという点で優れた効果が得られる。
【0056】以上のように本発明によれば、入力画像デ
ータと複数の基準画像データ群とを比較することで、入
力画像から画像補正が必要な画像の端点・孤立点・細線
・斜線のエッジ部・画像の角などを抽出し、画像補正が
必要な画素にたいして、紙送り(垂直)方向に手前の記
録画素となる隣接する画素あるいは、画像補正が必要な
画素と同一ライン上の隣接画素に、選択的に印字に至ら
ない程度の記録エネルギー(加熱)を周辺画素の密集度
合いから調整し、記録指示することで、感熱記録で忠実
再現の困難な文字の端点・孤立点・細線・斜線のエッジ
部分・画像の角における記録濃度むら・画像濃度不足を
解決できる。これにより、入力画像信号を忠実に、写真
画像はもとより文字画像・急峻なCG画像を高速に、高
画質に再現することができる。さらに、この補正による
別の効果として、熱昇華型方式の画像特有のエッジのぼ
けという現象も次の理由から解消することができたと考
える。
【0057】人間の目は、300dpiの画像情報を、
ミクロ的に1ドットずつ分解して認識することは出来な
い。通常8ドット/mm程度の解像力しかもっておら
ず、それより小さい場合は、その周辺のドット情報を平
均化して情報を得ている。熱昇華型方式による画像の特
徴であるエッジ部分のぼけ、すなわち、濃度傾斜のある
エッジ部分は、幅でいうと、高々約30μm程度のもの
である。人間の目は、微小幅での濃度変化は、周囲を平
均化してみることになるため、肉眼で認識することが出
来ない。このぼけて見えるという現象は、細線の濃度コ
ントラストが極端に低い場合には、認識できるが、ある
程度のライン濃度値になれば、濃度コントラストに打ち
消されて、微小幅での濃度変化は見えなくなる。本発明
によれば、この人間の目の特性を利用し、細線/文字印
字時の白黒濃度コントラストを十分にとることができる
ため、熱昇華型プリンタの記録画像の欠点であるエッジ
ぼけをも解消できる。
【0058】(実施例2)以下本発明の第2の実施例に
ついて図面を参照しながら説明する説明する。
【0059】図16において、161は複数の画像デー
タ入力部、162は入力画像データの階調の判定部、1
63は入力画像データ群と基準画像データ群とを照合す
るためのウィンドウ走査部であり、n×mのマトリクス
から構成される。164は処理すべき画像データ群か否
かの判定及び処理すべき画素を抽出する抽出部、165
は処理すべき画素周辺の白データの連続数を算出する白
データ連続数算出部、166は処理すべき画素周辺の画
素データの総和を算出する画素データ総和算出部、16
7は処理すべき画素周辺の白データ連続数と処理すべき
画素周辺の画素データの総和から得られる周辺画素密集
度情報を用いて処理すべき画素に与える加熱量を加熱量
テーブルから決定する加熱量算出部、168は処理すべ
き画素に167から算出された加熱量を付加させる出力
画像データ補正部、以上は図1の構成と同様なものであ
る。図1の構成と異なるのは基準画像データ群中の補正
すべき画素(画像の端部画素・孤立点画素・細線・斜線
のエッジ部分・画像の角部分に当たる画素に隣接する画
素)ばかりでなく画像の端部画素・孤立点画素・細線・
斜線のエッジ部分・画像の角部分にあたる画素自身に
も、通常の記録エネルギーより高い記録エネルギーに設
定した点である。
【0060】基準画像データ群中の画像の端点・孤立点
・細線・斜線・画像の角部分にあたる画素とは、図4か
ら図9で示された黒画素部分を指す。
【0061】(実施例3)以下本発明の第3の実施例に
ついて図面を参照しながら説明する。
【0062】第1の実施例である図1と処理の流れにお
いては、全く同様の構成であるが、ウィンドウ走査13
および要処理画素群の含/否判定14のための基準画像
データ群、要処理画素におけるエネルギーの印加方法に
おいて違いがある。要処理画素記録における通電開始時
間を、1ライン記録周期中の先頭にするのではなく、1
ライン記録周期中の最終時間帯に選択的に設定、指示す
ることで、注目画素印字時における記録エネルギーを無
駄無く、効率的に記録濃度に反映することができる。ま
た、それ以外の画素記録においては、通常通り1ライン
記録周期中の先頭の時間帯から通電を開始することを特
徴にした点である。
【0063】第3の実施例で用いるウィンドウ走査13
及び要処理画像データ群か否かの判定及び要処理画素の
抽出14の基準画像データ群を図17に示す。
【0064】図17において、黒正方形で表された画素
は黒データを表し、白正方形で表された画素は白データ
を表し、網掛け正方形で表された画素は白データ・黒デ
ータあるいは中間調データであろうと関係しない画素を
表している。しきい値判定後の画像データ群が、基準画
像データ群と比較して一致しているとき、斜線正方形で
表現された画素に印字に至らない程度のエネルギーを付
加する。このウィンドウサイズは、サーマルヘッドの種
類・記録媒体および補正精度の点から最適な大きさに変
更する。入力画像データ群が図17で示した基準パター
ンと一致していると判定されたとき、斜線正方形で示さ
れた処理すべき画素に、印字に至らない程度の微小なエ
ネルギーを印加する。
【0065】次に、この処理すべき画素に与えるエネル
ギーの印加方法および1ライン記録周期と通電開始時間
の関係を図18に示す。
【0066】図18において、181は前ライン画素記
録の記録周期(図17においては画素番号N12に相当
する)、182は前ライン画素記録周期中の先頭時間、
183は注目ライン記録周期中の先頭時間(図17にお
いては画素番号N22に相当する画素)、184はある
特定の基準画像データ群と認識された時の周辺画素(図
17においては画素番号N12に相当する画素)加熱に
おける通電開始時間、185は記録可能な最低温度レベ
ル(境界温度)、186は注目ライン画素(図17にお
いては画素番号N22に相当する画素)記録の記録周期
を表している。この通電方法により、要処理画素記録
(図17においては画素番号N12に相当する画素)に
おける通電開始時間を、1ライン記録周期中の先頭にす
るのではなく、1ライン記録周期中の最終時間帯に選択
的に設定、指示することで、注目画素印字時(図17に
おいては画素番号N22に相当する画素)における記録
エネルギーを無駄無く、効率的に記録濃度に反映するこ
とができ、入力画像信号により忠実で効率的な予熱駆動
を得ることができる。
【0067】ある特定の基準画像データ群の代表的な例
としては、ライン、点、紙送り(垂直)方向の画像の端
点(画像書き出し部分)の補正を行うため図17で示さ
れた基準画像データ群があげられる。
【0068】さらに、第1の実施例と第3の実施例とを
組み合わせてこの画像補正を実現することでより、より
効果のある画像の忠実記録ができることになる。
【0069】(実施例4)以下本発明の第4の実施例に
ついて図面を参照しながら説明する。
【0070】第3の実施例である図1と処理の流れおよ
び、ウィンドウ走査13および要処理画素群の含/否判
定14のための基準画像データ群は、全く同じ構成をと
るが、要処理画素におけるエネルギーの印加方法におい
て違いがある。要処理画素記録における通電を、1ライ
ン記録周期中のある時間帯に連続的にするのではなく、
1ライン記録周期中の不特定の時間帯に選択的にかつ、
離散的に通電指示することで、注目画素印字時における
記録エネルギーを無駄無く、効率的に記録濃度に反映す
ることができる。また、それ以外の画素記録において
は、通常通り1ライン記録周期中の先頭の時間帯から通
電を開始することを特徴にした点である。この要処理画
素に通電するエネルギー量は、要処理画素において印字
に至らない程度のものとする。
【0071】第4の実施例における、要処理画素に与え
るエネルギーの印加方法および1ライン記録周期と複数
パルス通電の関係を図19に示す。
【0072】図19において、191は前ライン画素記
録の記録周期(図17においては画素番号N12に相当
する画素)、192は前ライン画素記録周期の先頭時
間、193は注目ライン画素記録周期(図17において
は画素番号N22に相当する画素)の先頭時間、194
は記録可能な最低温度レベル(境界温度)、195は注
目ライン画素の印字周期を表している。192から19
3の時間帯で、要処理画素記録(図17においては画素
番号N12に相当する画素)における通電を、1ライン
記録周期中のある時間帯に連続的にするのではなく、印
字に至らない程度の記録エネルギーを1ライン記録周期
中の不特定の時間帯に選択的に、かつ、離散的に通電指
示することで、周辺画素加熱のエネルギーを注目画素印
字(図17においては画素番号N22に相当する画素)
において、無駄無く、効率的に使用することができ、入
力画像信号により忠実で効率的な予熱駆動を得ることが
できる。ここで、要処理画素を、濃度補正の必要な画素
の前ライン画素としたが、複数ライン前の画素であって
もよい。
【0073】ある特定の基準画像データ群の代表的な例
としては、ライン、点、紙送り(垂直)方向の画像の端
点(画像書き出し部分)の補正を行うため図17で示さ
れた基準画像データ群があげられる。
【0074】さらに、第1の実施例と第4の実施例とを
組み合わせてこの画像補正を実現することで、より効果
のある画像の忠実記録ができることになる。
【0075】なお、第1の実施例において、図1の周辺
画素加熱量17は、サーマルヘッドの放熱特性・印字速
度・印字媒体の記録特性・1画素で表現する階調数、1
ライン印字周期、その他環境条件などに応じて可変とす
る。また、図1の要処理画素の抽出14に使う基準画像
データ群は、図4から図9に示した基準画像データ群、
図17に示した基準画像データ群に限定するものではな
く、必要に応じて追加するものとする。
【0076】
【発明の効果】以上のように本発明は、画信号に応じて
選択的に発熱させる複数の発熱要素を備えた感熱記録ヘ
ッドを有し、この感熱記録ヘッドを駆動してライン毎に
記録を行う感熱記録装置において、複数の入力画像デー
タを記憶する手段と、前記記憶された複数の画像データ
群を複数の基準画像データ群と比較して処理すべき画素
を抽出する手段と、前記処理すべき画素から数ライン手
前の記録における白データの連続数を算出する手段と、
処理すべき画素周辺の複数の画素データの総和を算出す
る手段と、処理すべき画素周辺の白データの連続数と画
素データの総和から処理すべき画素に与える加熱量を決
定する手段とを設けることにより、画質改善の必要な画
像の端点(特に紙送り方向の書き出し部分)・孤立点・
細線・斜線・画像の角部分に当たる画素の隣接する画素
に印字に至らない程度の熱エネルギーを付加し、その熱
伝導を利用することで画像の端点・孤立点・細線・斜線
・画像の角部分に当たる画素を忠実に記録再現すること
ができる。これにより、記録濃度むら・記録濃度不足・
記録ドット欠落を解消し、入力画像信号に対してより忠
実な再現できるようになり、写真画像、文字画像に限ら
ず、文字写真混在の画像を、高画質に高品位に再現する
優れた感熱記録装置を実現できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における感熱記録装置の
処理の流れ図
【図2】第1の実施例における感熱記録装置の動作説明
のための階調判定部ブロック図
【図3】第1の実施例における感熱記録装置の動作説明
のためのウィンドウ走査マトリクス図
【図4】第1の実施例における感熱記録装置の動作説明
のための一基準画像データ群を示す図
【図5】第1の実施例における感熱記録装置の動作説明
のための一基準画像データ群を示す図
【図6】第1の実施例における感熱記録装置の動作説明
のための一基準画像データ群を示す図
【図7】第1の実施例における感熱記録装置の動作説明
のための一基準画像データ群を示す図
【図8】第1の実施例における感熱記録装置の動作説明
のための一基準画像データ群を示す図
【図9】第1の実施例における感熱記録装置の動作説明
のための一基準画像データ群を示す図
【図10】第1の実施例における感熱記録装置の動作説
明のための記録密集に対するライン濃度変化を示す図
【図11】第1の実施例における感熱記録装置の動作説
明のための周辺画素白データ連続数算出部流れ図
【図12】第1の実施例における感熱記録装置の動作説
明のための周辺画素白データ連続数算出部処理説明図
【図13】第1の実施例における感熱記録装置の動作説
明のための周辺画素データ総和算出部処理説明図
【図14】第1の実施例における感熱記録装置の動作説
明のための周辺画素データ総和算出部の処理の流れ図
【図15】第1の実施例における感熱記録装置の動作説
明のための要処理画素の加熱量テーブルを示す図
【図16】第2の実施例における感熱記録装置の処理の
流れ図
【図17】第3の実施例における感熱記録装置の動作説
明のための一基準画像データ群を示す図
【図18】第3の実施例における感熱記録装置の動作説
明のための通電時間−表面温度関係図
【図19】第4の実施例における感熱記録装置の動作説
明のための通電時間−表面温度関係図
【図20】従来の感熱記録装置の動作説明のための文字
拡大図
【図21】従来の感熱記録装置の動作説明のための文字
印字拡大図
【図22】従来の感熱記録装置の動作説明図
【図23】従来の感熱記録装置の動作説明のためのライ
ン濃度関係を示す図
【図24】従来の感熱記録装置の動作説明のための通電
時間−表面温度関係図
【図25】従来の感熱記録装置の動作説明のための連続
記録時における通電時間−表面温度関係図
【図26】従来の感熱記録装置の動作説明のための検出
画素及び補正方法を示す図
【符号の説明】
11 画像データ入力部 12 画像データ階調判定部 13 ウィンドウ走査部 14 基準画像データ群の含、否および要処理画素の抽
出部 15 要処理画素周辺の白データ連続数算出部 16 要処理画素周辺の画素データ総和算出部 17 要処理画素の加熱量算出部 18 要処理画素の画像データ補正部 19 画像データ出力部 21 白データ判定と判定するためのしきい値 22 黒データ判定と判定するためのしきい値 23 白データと判定するための画像データ範囲 24 中間調データと判定するための画像データ範囲 25 黒データと判定するための画像データ範囲 26 階調判定出力信号 101 1ドットライン濃度測定走査線 102 1ドットライン濃度測定走査線 103 1ドットラインの記録間隔が密な時の1ドット
ライン記録濃度 104 1ドットラインの記録間隔が粗な時の1ドット
ライン記録濃度 161 画像データ入力部 162 画像データ階調判定部 163 ウィンドウ走査部 164 基準画像データ群の含、否および要処理画素の
抽出部 165 要処理画素周辺の白データ連続数算出部 166 要処理画素周辺の画素データ総和算出部 167 要処理画素の加熱量算出部 168 要処理画素の画像データ補正部 169 端点・孤立点・細線・斜線端部画素のエネルギ
ー強調部 181 前ラインの記録の記録周期 182 前ライン記録周期中の先頭時間 183 注目ライン記録周期中の先頭時間 184 前ライン記録周期中の通電開始時間 185 記録可能温度レベル 186 注目ラインの記録の記録周期 187 記録可能温度範囲中の記録エネルギー 191 前ラインの記録の記録周期 192 前ライン記録周期中の先頭時間 193 前ライン記録周期中の通電開始時間 194 記録可能温度レベル 195 注目ラインの記録の記録周期 196 記録可能温度範囲中の記録エネルギー 211 画像の端点 212 画像の端点 213 画像の端点 214 画像の斜線部画素 215 画像の斜線部画素 221 サーマルヘッド 222 プラテンローラ 223 インクシート 224 記録用紙 225 インクシート供給ローラ 226 インクシート巻取りローラ 227 記録用紙送り(紙搬送)方向 228 主走査方向(水平方向)の記録方向 229 副走査方向(垂直方向)の記録方向 231 マイクロデンシトメータの走査方向 241 1ライン記録周期中の記録開始時間(通電開始
時間) 242 1ライン記録周期中の冷却開始時間(通電終了
時間) 243 1ライン記録周期中のサーマルヘッド表面ピー
ク温度 244 1ライン記録周期中の通電時間中の表面温度変
化カーブ(発熱カーブ) 245 1ライン記録周期中の冷却時間中の表面温度変
化カーブ(冷却カーブ) 251 2ライン連続記録における第1ライン目記録周
期 252 2ライン連続記録における第2ライン目記録周
期 253 第1ライン目記録周期中のサーマルへッド表面
のピーク温度 254 第2ライン目記録周期中のサーマルへッド表面
のピーク温度 255 第2ライン目記録開始時のサーマルヘッド表面
温度 256 記録可能温度レベル G1 白画素判定しきい値 G2 黒画素判定しきい値 GOUT 階調判定出力信号 i 画像記録の垂直方向(副走査方向) j 画像記録の水平方向(主走査方向) n ウィンドウ走査における水平方向(主走査方向)の
画素数 m ウィンドウ走査における垂直方向(副走査方向)の
画素数 Nij 画素番号 ih 要処理画素周辺の白データ連続数算出部における
算出すべき画素数 H 要処理画素周辺の画素データ総和算出部における算
出すべき主走査方向の画素数 V 要処理画素周辺の画素データ総和算出部における算
出すべき副走査方向の画素数 W 要処理画素周辺の白データ連続数 sum 要処理画素周辺の画素データ総和数 L 要処理画素における加熱レベル
フロントページの続き (72)発明者 衛藤 勇三 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 高木 明 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画信号に応じて選択的に発熱させる複数の
    発熱要素を備えた感熱記録ヘッドを有し、この感熱記録
    ヘッドを駆動してライン毎に記録を行う感熱記録装置に
    おいて、複数の入力画像データを記憶する手段と、前記
    記憶された複数の画像データ群を複数の基準画像データ
    群と比較して処理すべき画素を抽出する手段と、前記処
    理すべき画素から数ライン手前の記録における白データ
    の連続数を算出する手段と、処理すべき画素周辺の複数
    の画素データの総和を算出する手段と、処理すべき画素
    周辺の白データの連続数と画素データの総和から処理す
    べき画素に与える加熱量を決定する手段とを備えること
    を特徴とする感熱記録装置。
  2. 【請求項2】処理すべき画素を抽出する手段は、前記記
    憶された複数の画像データを白、黒あるいは複数の中間
    調データのうち少なくとも2つの階調にしきい値判定
    し、しきい値判定後の画像データ群を複数の基準画像デ
    ータ群と比較して、処理すべき画素を抽出することを特
    徴とする請求項1に記載の感熱記録装置。
  3. 【請求項3】処理すべき画素に与える加熱量を決定する
    手段は、処理すべき画素においては、印字に至らない程
    度の加熱エネルギーを印加することを特徴とする請求項
    1に記載の感熱記録装置。
  4. 【請求項4】画信号に応じて選択的に発熱させる複数の
    発熱要素を備えた感熱記録ヘッドを有し、この感熱記録
    ヘッドを駆動してライン毎に記録を行う感熱記録装置に
    おいて、複数の入力画像データを記憶する手段と、前記
    記憶された複数の画像データ群を複数の基準画像データ
    群と比較して処理すべき画素を抽出する手段と、前記抽
    出された処理すべき画素の記録周期中の後端部分の時間
    帯において印字に至らない程度の予熱エネルギーを感熱
    記録ヘッドに選択的に通電指示する手段とを備えること
    を特徴とする感熱記録装置。
  5. 【請求項5】処理すべき画素を抽出する手段は、前記記
    憶された複数の画像データを白、黒あるいは複数の中間
    調データのうち少なくとも2つの階調データにしきい値
    判定し、しきい値判定後の画像データ群を複数の基準画
    像データ群と比較して、処理すべき画素を抽出すること
    を特徴とする請求項4に記載の感熱記録装置。
  6. 【請求項6】画信号に応じて選択的に発熱させる複数の
    発熱要素を備えた感熱記録ヘッドを有し、この感熱記録
    ヘッドを駆動してライン毎に記録を行う感熱記録装置に
    おいて、複数の入力画像データを記憶する手段と、前記
    記憶された複数の画像データ群を複数の基準画像データ
    群と比較して処理すべき画素を抽出する手段と、前記抽
    出された処理すべき画素の記録周期中の不特定の時間帯
    において、離散的に、複数回に分けて印字に至らない程
    度の微小な予熱エネルギーを感熱記録ヘッドに選択的に
    通電指示する手段とを備えることを特徴とする感熱記録
    装置。
  7. 【請求項7】処理すべき画素を抽出する手段は、前記記
    憶された複数の画像データを白、黒あるいは複数の中間
    調データのうち少なくとも2つの階調データにしきい値
    判定し、しきい値判定後の画像データ群を複数の基準画
    像データ群と比較して、処理すべき画素を抽出すること
    を特徴とする請求項6に記載の感熱記録装置。
JP7099994A 1994-04-08 1994-04-08 感熱記録装置 Pending JPH07276695A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7099994A JPH07276695A (ja) 1994-04-08 1994-04-08 感熱記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7099994A JPH07276695A (ja) 1994-04-08 1994-04-08 感熱記録装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07276695A true JPH07276695A (ja) 1995-10-24

Family

ID=13447776

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7099994A Pending JPH07276695A (ja) 1994-04-08 1994-04-08 感熱記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07276695A (ja)

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008080755A (ja) * 2006-09-29 2008-04-10 Dainippon Printing Co Ltd 感熱記録装置及び画像形成方法
JP2008229855A (ja) * 2007-03-16 2008-10-02 Hitachi Omron Terminal Solutions Corp サーマルヘッド制御装置及びサーマルヘッド制御方法
JP2011148157A (ja) * 2010-01-20 2011-08-04 Toshiba Tec Corp サーマルプリンタ及びサーマルヘッド発熱制御プログラム
JP2011213015A (ja) * 2010-03-31 2011-10-27 Brother Industries Ltd 印字装置
JP2012232600A (ja) * 2012-09-03 2012-11-29 Brother Industries Ltd 印字装置
JP2013071394A (ja) * 2011-09-29 2013-04-22 Nec Embedded Products Ltd 印刷装置、印刷方法、及び印刷データ補正プログラム
US8803932B2 (en) 2010-09-30 2014-08-12 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Printer
US9011028B2 (en) 2009-03-31 2015-04-21 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Tape cassette
JP2015104834A (ja) * 2013-11-29 2015-06-08 三菱電機株式会社 サーマルプリンタおよび画像データ処理方法
US9132682B2 (en) 2009-03-31 2015-09-15 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Tape unit and tape cassette
US9174476B2 (en) 2010-02-26 2015-11-03 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Ribbon guide in a tape cassette
US9352600B2 (en) 2009-12-16 2016-05-31 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Tape cassette
US9409425B2 (en) 2009-03-31 2016-08-09 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Tape cassette
US9427988B2 (en) 2009-03-31 2016-08-30 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Tape cassette
US9493016B2 (en) 2008-12-25 2016-11-15 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Tape cassette
US9498997B2 (en) 2008-12-25 2016-11-22 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Tape cassette
US9566808B2 (en) 2009-03-31 2017-02-14 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Tape cassette
US9573401B2 (en) 2009-06-30 2017-02-21 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Tape cassette
US9656495B2 (en) 2009-12-28 2017-05-23 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Tape cassette

Cited By (65)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008080755A (ja) * 2006-09-29 2008-04-10 Dainippon Printing Co Ltd 感熱記録装置及び画像形成方法
JP2008229855A (ja) * 2007-03-16 2008-10-02 Hitachi Omron Terminal Solutions Corp サーマルヘッド制御装置及びサーマルヘッド制御方法
US9656497B2 (en) 2008-12-25 2017-05-23 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Tape cassette
US11479053B2 (en) 2008-12-25 2022-10-25 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Tape cassette
US10744798B2 (en) 2008-12-25 2020-08-18 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Tape cassette
US10661589B2 (en) 2008-12-25 2020-05-26 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Tape cassette
US10189284B2 (en) 2008-12-25 2019-01-29 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Tape cassette
US9855779B2 (en) 2008-12-25 2018-01-02 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Tape cassette
US9751349B2 (en) 2008-12-25 2017-09-05 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Tape cassette
US9682584B2 (en) 2008-12-25 2017-06-20 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Tape cassette
US9511611B2 (en) 2008-12-25 2016-12-06 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Tape cassette
US9656496B2 (en) 2008-12-25 2017-05-23 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Tape cassette
US9649861B2 (en) 2008-12-25 2017-05-16 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Tape cassette
US11285749B2 (en) 2008-12-25 2022-03-29 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Tape cassette
US9566812B2 (en) 2008-12-25 2017-02-14 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Tape cassette
US9539838B2 (en) 2008-12-25 2017-01-10 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Tape Cassette
US9533522B2 (en) 2008-12-25 2017-01-03 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Tape cassette
US9522556B2 (en) 2008-12-25 2016-12-20 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Tape cassette
US9493016B2 (en) 2008-12-25 2016-11-15 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Tape cassette
US9498997B2 (en) 2008-12-25 2016-11-22 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Tape cassette
US9511610B2 (en) 2008-12-25 2016-12-06 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Tape cassette
US9511609B2 (en) 2008-12-25 2016-12-06 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Tape cassette
US9498998B2 (en) 2008-12-25 2016-11-22 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Tape cassette
US9592692B2 (en) 2009-03-31 2017-03-14 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Tape cassette
US9011028B2 (en) 2009-03-31 2015-04-21 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Tape cassette
US9498987B2 (en) 2009-03-31 2016-11-22 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Tape cassette
US9427988B2 (en) 2009-03-31 2016-08-30 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Tape cassette
US9409425B2 (en) 2009-03-31 2016-08-09 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Tape cassette
US11945217B2 (en) 2009-03-31 2024-04-02 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Tape cassette
US9403389B2 (en) 2009-03-31 2016-08-02 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Tape cassette
US9566808B2 (en) 2009-03-31 2017-02-14 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Tape cassette
US9381756B2 (en) 2009-03-31 2016-07-05 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Tape cassette
US11707938B2 (en) 2009-03-31 2023-07-25 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Tape cassette
US9370949B2 (en) 2009-03-31 2016-06-21 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Tape cassette
US9616690B2 (en) 2009-03-31 2017-04-11 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Tape cassette
US11254149B2 (en) 2009-03-31 2022-02-22 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Tape cassette
US11052685B2 (en) 2009-03-31 2021-07-06 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Tape cassette
US9346296B2 (en) 2009-03-31 2016-05-24 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Tape cassette
US9656488B2 (en) 2009-03-31 2017-05-23 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Tape cassette
US10744802B2 (en) 2009-03-31 2020-08-18 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Tape cassette
US10675894B2 (en) 2009-03-31 2020-06-09 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Tape cassette
US9132682B2 (en) 2009-03-31 2015-09-15 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Tape unit and tape cassette
US10618325B2 (en) 2009-03-31 2020-04-14 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Tape cassette
US10226949B2 (en) 2009-03-31 2019-03-12 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Tape cassette
US9498988B2 (en) 2009-03-31 2016-11-22 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Tape cassette
US10201988B2 (en) 2009-03-31 2019-02-12 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Tape cassette
US10201993B2 (en) 2009-03-31 2019-02-12 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Tape cassette
US9676217B2 (en) 2009-06-30 2017-06-13 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Tape cassette
US9802432B2 (en) 2009-06-30 2017-10-31 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Tape cassette
US9573401B2 (en) 2009-06-30 2017-02-21 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Tape cassette
US11225099B2 (en) 2009-06-30 2022-01-18 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Tape cassette
US11235600B2 (en) 2009-12-16 2022-02-01 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Tape cassette
US9539837B2 (en) 2009-12-16 2017-01-10 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Tape cassette
US10265976B2 (en) 2009-12-16 2019-04-23 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Tape cassette
US9352600B2 (en) 2009-12-16 2016-05-31 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Tape cassette
US9656495B2 (en) 2009-12-28 2017-05-23 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Tape cassette
US11135862B2 (en) 2009-12-28 2021-10-05 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Tape cassette with indicator portion having pressing and non-pressing portion for indentifying tape type
US10265982B2 (en) 2009-12-28 2019-04-23 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Tape cassette
JP2011148157A (ja) * 2010-01-20 2011-08-04 Toshiba Tec Corp サーマルプリンタ及びサーマルヘッド発熱制御プログラム
US9174476B2 (en) 2010-02-26 2015-11-03 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Ribbon guide in a tape cassette
JP2011213015A (ja) * 2010-03-31 2011-10-27 Brother Industries Ltd 印字装置
US8803932B2 (en) 2010-09-30 2014-08-12 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Printer
JP2013071394A (ja) * 2011-09-29 2013-04-22 Nec Embedded Products Ltd 印刷装置、印刷方法、及び印刷データ補正プログラム
JP2012232600A (ja) * 2012-09-03 2012-11-29 Brother Industries Ltd 印字装置
JP2015104834A (ja) * 2013-11-29 2015-06-08 三菱電機株式会社 サーマルプリンタおよび画像データ処理方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH07276695A (ja) 感熱記録装置
JPH06122211A (ja) 画像形成方法及び装置
JP4366489B2 (ja) 多階調記録方法
JPH06340108A (ja) 溶融型熱転写記録方法
JP2978672B2 (ja) 記録装置
JP3078678B2 (ja) カラー熱記録方法
EP3636442B1 (en) Heat transfer type printer and printed matter manufacturing method
JPS6393272A (ja) 階調記録装置
JPH07101098A (ja) シリアルサーマルプリント方法
JP3329078B2 (ja) 熱転写記録装置
JP2994855B2 (ja) 多階調熱記録方法
JPH01259968A (ja) 熱記録装置
JP3059573B2 (ja) 熱記録方法及び装置
JP4156190B2 (ja) 画像記録方法および装置
JP6279111B2 (ja) カラー画像処理装置
JPH11275345A (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
JP3282083B2 (ja) 記録装置の印字方法
JP3491507B2 (ja) シリアル記録装置
JP2883239B2 (ja) 熱記録方法
JP3094540B2 (ja) 熱転写式画像形成装置
EP1133161A2 (en) Image forming apparatus
JPH05261962A (ja) 熱転写式画像形成装置
JPH09240055A (ja) シリアルプリンタ
JP3094539B2 (ja) 熱転写式画像形成装置
JPH09118034A (ja) シリアルプリンタの印字濃度補正方法および装置