JPH07275982A - 鉄筋結束機 - Google Patents

鉄筋結束機

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Publication number
JPH07275982A
JPH07275982A JP6093913A JP9391394A JPH07275982A JP H07275982 A JPH07275982 A JP H07275982A JP 6093913 A JP6093913 A JP 6093913A JP 9391394 A JP9391394 A JP 9391394A JP H07275982 A JPH07275982 A JP H07275982A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hook
iron wire
reinforcing bar
guide
binding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6093913A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Toyoda
廣司 豊田
Michihisa Shinno
通久 新野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TOYOTA KIHAN KK
Toyota Kihan KK
Original Assignee
TOYOTA KIHAN KK
Toyota Kihan KK
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Filing date
Publication date
Application filed by TOYOTA KIHAN KK, Toyota Kihan KK filed Critical TOYOTA KIHAN KK
Priority to JP6093913A priority Critical patent/JPH07275982A/ja
Publication of JPH07275982A publication Critical patent/JPH07275982A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E04BUILDING
    • E04GSCAFFOLDING; FORMS; SHUTTERING; BUILDING IMPLEMENTS OR AIDS, OR THEIR USE; HANDLING BUILDING MATERIALS ON THE SITE; REPAIRING, BREAKING-UP OR OTHER WORK ON EXISTING BUILDINGS
    • E04G21/00Preparing, conveying, or working-up building materials or building elements in situ; Other devices or measures for constructional work
    • E04G21/12Mounting of reinforcing inserts; Prestressing
    • E04G21/122Machines for joining reinforcing bars
    • E04G21/123Wire twisting tools

Abstract

(57)【要約】 【目的】 撚り合わせにより生じるひげ部分が短く、鉄
線を確実に撚ることができるようにすることにある。 【構成】 鉄筋結束機は、鉄筋の周りを伸びる鉄線を撚
る撚り手段が、鉄筋と交差する第1の軸線の周りに回転
される回転体であって結束部に送り込まれた鉄線が通過
可能に鉄筋の側に開口する凹所を有する回転体と、凹所
の開放端部を開閉すべく第1の軸線と交差する第2の軸
線の周りに枢軸運動可能に前記回転体に配置されたフッ
クと、該フックが前記先端部を閉鎖する第1の位置と凹
所の開放端部を開放する第2の位置とにフックを変位さ
せる制御機構とを備えることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄筋を結束部において
鉄線により結束する鉄筋結束機に関し、特に鉄筋の周り
を伸びる鉄線のループを撚り合わせる鉄筋結束機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】鉄筋コンクリート構造物の構築現場、鉄
筋コンクリート管用の鉄筋籠の製作現場等においては、
複数本の鉄筋をそれらの交差箇所において鉄線により結
束する作業が行なわれる。
【0003】このような結束作業に用いる装置の一つと
して、鉄線を結束部に向けて送り込み、送り込まれた鉄
線を結束すべき鉄筋にループ状に巻き掛けるべく弧状の
一対のガイドにより前記鉄線を前記鉄筋の周りの曲線路
に沿って案内して鉄線のループを作り、この鉄線のルー
プを撚り手段(捩り手段)によって撚り合わせる(捩り
合わせる)携帯式の鉄筋結束機がある(たとえば、特公
平2−29409号公報)。
【0004】公知の鉄筋結束機において、撚り手段は、
鉄線のループの直径方向へ伸びる回転軸であって結束部
に送り込まれた鉄線が回転軸の直径方向に通過可能のコ
字状の凹所を一端部に有する回転軸と、凹所をその開放
端部において開閉すべく回転軸に配置された一対のピン
とを備える。ピンは、ばね力で突き合わされており、ま
た、回転軸の回転にともなって回転されることにより鉄
線のループを撚る(捩る)。結束の間、一対のピンを離
す力が撚り途中の鉄線によりピンに作用し、ピンが前記
離す力によりばね力に抗して離されると、鉄線とピンと
の係合が外れ、結束が終了する。
【0005】しかし、この鉄筋結束機では、ピンがばね
力に抗して離されることにより結束が終了するから、余
分な鉄線部分が完全に捩り合わされ、したがって鉄線の
撚り合わされた部分(いわゆる、ひげ部分)の長さが大
きい。
【0006】鉄筋結束機の他の1つとして、撚り手段と
して、鉄線のループの直径方向へ伸びる長尺部材であっ
て一端部から部分的に突出する突出部を有する長尺部材
と、鉄線のループの軸線と平行な軸線の周りに枢軸運動
可能に長尺部材の一端部に配置されたフックと、該フッ
クに枢軸運動をさせる駆動機構とを用いたものがある
(たとえば、実開平5−3494号公報)。
【0007】他の鉄筋結束機において、結束部に送り込
まれた鉄線は、長尺部材の突出部とフックとの間の空間
を経るループを形成する。鉄線のループは、フックが長
尺部材の突出部に対して変位されることにより長尺部材
の突出部とフックとに把持され、その状態で長尺部材が
回転されることにより、撚り合わされる。
【0008】しかし、鉄線のループを長尺部材とフック
とにより把持した状態で鉄線を撚る結束機では、把持力
が大きいと、鉄線の把持された部位が局部的に圧縮変形
されるから、その部位の機械的強度が小さくなり、撚り
途中において鉄線が把持された部位で切断してしまう。
これとは逆に、把持力が小さいと、撚り途中において鉄
線が長尺部材とフックとからはずれてしまう。
【0009】上記のように、鉄線を把持する結束機で
は、把持力を正確に設定しないと、撚り合わせおよび結
束が不完全になるから、把持力を正確に調節しなければ
ならない。しかし、鉄線が損傷せずしかも鉄線がはずれ
ないような把持力に調節することは極めて難しい。把持
力の調節は、針金、なまし鉄線のように、軟質の鉄筋を
用いる場合に特に難しい。
【0010】
【解決しようとする課題】本発明の目的は、撚り合わせ
により生じるひげ部分が短く、鉄線を確実に撚ることが
できるようにすることにある。
【0011】
【解決手段、作用、効果】本発明の鉄筋結束機は、結束
部に送り込まれた鉄線を鉄筋の周りに案内する案内手段
と、前記鉄筋の周りに案内された鉄線を撚る撚り手段
と、該撚り手段を前記鉄筋と交差する第1の軸線の周り
に回転させる駆動手段とを含む。
【0012】本発明の結束機で用いる撚り手段は、前記
撚り手段は、前記駆動手段により回転される回転体であ
って前記結束部に送り込まれた鉄線が通過可能の、前記
鉄筋の側に開口する凹所を有する回転体と、前記凹所の
開放端部を開閉すべく前記第1の軸線と交差する第2の
軸線の周りに枢軸運動可能に前記回転体に配置されたフ
ックと、該フックが前記開放端部を閉鎖する第1の位置
と前記開放端部を開放する第2の位置とに前記フックを
変位させる制御機構とを備える。
【0013】鉄線は、回転体の凹所の開放端部がフック
により閉鎖されている状態で結束部に送り込まれる。送
り込まれた鉄線は、回転体の凹所を経て鉄筋の周りを伸
びるループ、特に複数巻きのループを形成する。結果と
して、鉄線のループは、回転体の凹所のうち、フックよ
り奥の部位を経て伸び、またフックは、鉄線のループの
内側を経て鉄線のループの軸線方向へ伸びる。
【0014】上記の状態で回転体が回転されると、フッ
クは、手動操作のハッカーと同様に、鉄線のループに係
合した状態で回転され、鉄線のループの余分な部分を撚
り合わせる。これにより、鉄線のループは、従来の結束
機に比べ、正確かつ確実に撚り合わされる。
【0015】所定時間が経過すると、回転体の回転が停
止される。この状態において、鉄線の一部は、フックに
巻きついている。それゆえに、次に、フックと鉄線とを
外すべく、結束機が鉄線から離れる方向へ変位される。
これにより、フックが第2の軸線を中心に角度的に回転
されつつ鉄線から離されるから、フックが鉄線の撚り合
わせ部分(ひげ部分)から抜き去られ、フックの断面形
状に類似した形状のループ状頭部が鉄線のひげ部分の先
端に残る。結果として、ひげ部分の長さは、従来の結束
機に比べ、短くなる。
【0016】上記のように、本発明によれば、フックが
鉄線のループの内側を経て鉄線のループの軸線方向へ伸
びた状態で、回転体が回転されるから、鉄線を確実に撚
ることができる。また、フックの断面形状に対応するル
ープ状頭部がひげ部分の先端に形成されるから、その分
ひげ部分が短くなる。
【0017】前記回転体は、前記凹所を形成する二股状
の頭部を有することが好ましい。これにより、鉄線が凹
所を横切るように鉄線を送り込めばよいから、鉄線送り
手段の構造が簡単になる。
【0018】前記フックは、前記回転体に枢着されてい
る基端部の側の部位から、前記基端部と反対の側の先端
部に向けて漸次細くされていることが好ましい。これに
より、結束機を鉄線から離す方向へ移動させるとき、フ
ックがフック状頭部に対し太い部位から細い部位へと移
動するから、フックをひげ部分から容易にはずすことが
できる。
【0019】前記制御機構は、前記第2の軸線の周りの
枢軸運動を前記フックに生じさせるべく前記第1の軸線
の方向へ移動可能に前記回転体に配置されたスライダ
と、前記フックを前記第1の位置に変位させるべく前記
スライダを付勢するばねとを含むことが好ましい。これ
により、回転体の凹所の開放端部がフックにより常時閉
鎖されるから、結束部に送り込まれた鉄線が凹所からは
ずれることがなく、鉄線をより確実に撚ることができ
る。また、結束機を鉄線から離す方向へ移動させると
き、フックがばねの付勢力に抗して第2の位置に強制的
に変位されるから、フックを第1および第2の位置に選
択的に変位させる必要がなく、フックのための制御機構
の構造が簡単になる。
【0020】前記制御機構は、さらに、前記第1の軸線
の方向へ変位可能に前記回転体に螺合されたねじ部材で
あって前記スライダに関して前記フックと反対の側の前
記回転体の部位に配置されたねじ部材を備えることが好
ましい。これにより、第1の軸線の方向におけるねじ部
材に位置を調節することにより、ばねの付勢力を調整す
ることができる。
【0021】前記回転体は、前記フックが前記第1の位
置に変位されているとき前記フックの先端部を受け入れ
る溝を有することが好ましい。これにより、フックの先
端部が回転体の溝に受け入れられた状態で、フックが回
転されるから、結束時にフックに作用する回転モーメン
トが小さくなり、その結果フックおよび回転体の機械的
強度、および回転体へのフックの取付強度等を小さくす
ることができ、撚り手段の構造が簡単になる。
【0022】好ましい実施例においては、前記回転体
は、回転軸のような長尺部材と、該長尺部材の一端部に
あって前記凹所を形成する二股状の部材とを有してお
り、前記フックは、前記二股状の部材に枢着されてい
る。
【0023】好ましい実施例においては、前記スライダ
は、前記長尺部材にリニアベアリングにより長尺部材の
長手方向に移動可能に嵌合されており、また長尺部材が
貫通するスリーブ状の部材である。前記ばねは、前記長
尺部材の周りを螺旋状に伸びる圧縮コイルばねであり、
前記ねじ部材は、前記長尺部材に螺合されたナットであ
る。
【0024】
【実施例】図1〜図5を参照するに、鉄筋結束機10
は、図1に示す鉄筋12,14をその交差部において鉄
線16により結束する鉄筋結束機として用いられる。鉄
筋12,14は、コンクリートパイルのための縦筋およ
びこれに巻き掛けられる螺旋筋であってもよいし、鉄筋
コンクリート構造物のための互いに交差する縦筋および
横筋等の鉄筋であってもよい。
【0025】鉄筋結束機10は、各種の機構を支承する
支持手段すなわち本体18を含む。本体18は、複数の
ねじにより重ね合わせた状態に連結された二つ割りのケ
ーシングの形をしたフレーム20と、フレーム20から
下方へ伸びる把手部22とを備える。
【0026】この鉄筋結束機10は、把手部22を備え
るため、携帯式であり、したがって鉄筋結束機10を持
ち運び、手動で稼動させることができ、また工場および
作業現場のいずれにおいても任意な場所で使用すること
ができる。
【0027】鉄筋結束機10を両手で操作することがで
きるように、把手部22に対しほぼ直交する方向へ伸び
る把手24を取り外し可能に装着するための装着部26
をフレーム20の幅方向における一方または両方の側壁
部に設けてもよい。
【0028】フレーム20には、駆動手段すなわち駆動
機構28が配置されている。駆動機構28の回転源30
は、フレーム20の後端に取り付けられており、またフ
レーム20の後端部に取り外し可能に配置されたカバー
32により包囲されている。回転源30は、図示の例で
は、電線34を介して給電される電動機である。
【0029】図4および図5に示すように、回転源30
の動力すなわち回転力は、フレーム20の後壁を前後方
向へ貫通してフレーム20内へ伸びる出力軸から、該出
力軸に設けられた歯車36と、歯車36と噛合する歯車
38と、歯車38が一端部に取り付けられた軸40と、
該軸の他端部に取り付けられた歯車42とを経て一対の
電磁クラッチ44,46に伝達される。
【0030】クラッチ44は、歯車42と歯合する歯車
48を入力軸に有し、また歯車50を出力軸に有する。
クラッチ46は、歯車48と歯合する歯車52を入力軸
に有する。クラッチ44,46は、フレーム20内に配
置されている。クラッチ44の出力軸は歯車50により
鉄線送り手段すなわち鉄線送り機構54に連結されてお
り、クラッチ46は撚り手段すなわち撚り機構56に連
結されている。
【0031】それゆえに、回転源30、歯車36,3
8,42,48,50,52、軸40、およびクラッチ
44,46は、鉄線送り機構54と撚り機構56とを動
作させる駆動機構28として作用する。
【0032】図1、図2、図4、図5および図6に示す
ように、鉄線送り機構54は、フレーム20の前端下部
に複数のねじにより取り付けられたベース部材58と、
ベース部材58に回転可能に支持された自在継手60
と、自在継手60の先端部に取り付けられた送りローラ
62と、送りローラ62とともに回転するようにベース
部材58に支持された送りローラ64と、ベース部材5
8に支持された筒状のガイド受け66と、一端部をガイ
ド受け66に受けられた保護ガイド68と、自在継手6
0の後端部に取り付けられた歯車70とを備える。ロー
ラ62,64は、図2および図4に示すように互いに歯
合された歯車72,74により同期して回転される。
【0033】鉄線16は、図示しないリールから、保護
ガイド68およびガイド受け66内を経てローラ62,
64間に案内される。駆動機構28の回転は、クラッチ
44の出力軸に取り付けられた歯車50と歯合する歯車
70に受け、歯車70から、自在継手60を介してロー
ラ62に伝達され、さらにローラ62から上記した歯車
によりローラ64に伝達される。これにより、鉄線16
は、両ローラ62,64により、ほぼ円形の結束部76
に送り出される。
【0034】図4および図6に示すように、撚り機構5
6は、駆動機構28により鉄筋12,14と交差する軸
線の周りに回転される回転体78と、回転体78の先端
部に配置された爪すなわちフック80とを備える。回転
体78は、フレーム20の前端部を回転可能に貫通して
第1の軸線の方向すなわち前後方向へ伸びる軸部78a
の後端部においてクラッチ46に連結されている。回転
体78の回転軸線は、結束部76および後に説明する鉄
線のループの円のほぼ半径方向へ伸びる第1の軸線とし
て作用する。
【0035】回転体78の頭部78bは、コ字状の凹所
82を有する二股状の部材からなり、また凹所82の開
口部すなわち開放端部が結束部76の側となるように、
図示しないピン等により軸部78aの先端に取り外し可
能に装着されている。フック80および凹所82は、結
束部76に突出している。
【0036】フック80は、回転体78の回転軸線とほ
ぼ直交する方向へ伸びる枢軸ピン84により、凹所82
の先端部すなわち開放端部を結束部76内において開閉
するように、基端部において頭部78bに支持されてい
る。フック80は、基端部の側の部位から先端部に向け
て漸次減少する断面積、好ましくは漸次細くなる形状を
有する。枢軸ピン84の軸線は、結束部76および後に
説明する鉄線のループの軸線と平行の第2の軸線として
作用する。
【0037】フック80の先端部は、これが凹所82を
閉鎖しているとき、頭部78bの下端に形成された溝8
6に受け入れられる。フック80は、制御手段すなわち
制御機構88により、凹所82を閉鎖する第1の位置に
常時付勢されている。
【0038】図6に示すように、制御機構88は、回転
体78の軸部78aの中央部に形成された雄ねじ部90
に螺合されたナット92と、軸部78aの軸線方向へ移
動可能に好ましくは滑動可能に軸部78aの下端部に配
置されたスライダ94と、ナット92とスライダ94と
の間に配置された圧縮コイルばね96とを有する。
【0039】スライダ94は、これが回転体78の軸部
78aに対し円滑に移動するように、リニアベアリング
98を介して軸部78aに取り付けられている。スライ
ダ94の下端は、フック80の後端に当接しており、ま
たばね96によりフック80の後端を押す方向に常時付
勢されている。
【0040】フック80は、図6(B)に示すように、
凹所82の開放端部を閉鎖する第1の位置にばね96に
より常時付勢されている。しかし、フック80は、図6
(D)に示すように、ばね96の力に抗して、凹所82
の開放端部を開放する第2の位置に変位することができ
る。ばね96の押圧力は、雄ねじ部88に対するナット
92の位置を変更することにより調節することができ、
これによりフック80に作用する付勢力が調整される。
【0041】結束部76を形成する案内手段100は、
本体20の先端部に配置されたブラケット102と、該
ブラケットに支持された一対のガイド104,106と
を備える。ブラケット102は、撚り機構56の周りを
伸びるように、本体20に複数のビスにより取り付けら
れている。ガイド104,106は、結束部76を規定
する弧状の凹欠部を有しており、また前記凹欠部が対向
するように、ブラケット102に取り外し可能に取り付
けられている。
【0042】図4に示すように、ガイド104は、ピン
108によりブラケット102に、移動不能におよび取
り外し可能に取り付けられている。ガイド106は、ピ
ン110によりブラケット102に、ほぼ円形の結束部
76の軸線と平行の軸線の周りに角度的に回転可能にお
よび取り外し可能に取り付けられている。各ピン108
は、ブラケット102に螺合される雄ねじを有するねじ
付ピンであってもよいし、ブラケット102に嵌合され
る通常のピンであってもよい。
【0043】図7に示すように、ガイド106は、ブラ
ケット102に取り付けられる側の部位である基端部に
二股部112を有し、ブラケット102は相対的変位可
能に二股部112に受け入れられる嵌合部114を有す
る。ブラケット102とガイド106とは、嵌合部11
4が二股部112に受け入れられた状態において互いに
整合する穴116,118を有する。
【0044】ピン110は、穴116,118に取り出
し可能に挿入されており、それにより、ブラケット10
2とガイド106とは、ガイド106がブラケット10
2に対しピン110の周りに角度的に回転可能であるよ
うに結合されている。
【0045】図7に示すように、ピン110は、ボール
・プランジャにより穴116,118から抜け出ること
を防止されている。ボール・プランジャは、一端の側に
開口する盲穴を有する押えねじ120と、該押えねじの
盲穴内に配置された圧縮コイルばね122と、押えねじ
120の盲穴の開口部に脱落不能にかつ変位可能に配置
された押え部材124とを備える。
【0046】押え部材124は、図示の例では、盲穴の
軸線方向へ移動可能のおよび盲穴の軸線の周りに回転可
能のボールであり、またばね122により盲穴から突出
する方向へ付勢されており、さらに一部が盲穴からその
外へ突出している。押え部材124として、先端部が半
球状のピンを用いてもよい。
【0047】ピン110は、フランジ部126を長手方
向の一端に有し、またピン110の周方向に連続する溝
128を長手方向中央部外周に有する。ピン110は、
二股部112と嵌合部114とが嵌合された状態でフラ
ンジ部116と反対の側の端部から穴116,118に
挿入され、これと逆の方向へ穴116,118に対して
移動されることにより、穴116,118から抜き出さ
れる。
【0048】押えねじ120は、押え部材124がピン
110の溝126と係合するように、ブラケット102
のねじ穴に螺合されている。この状態において、押え部
材124はばね122によりピン110に押し付けら
れ、またピン110は押え部材124により穴116,
118から抜け出ることを防止される。
【0049】ブラケット102とガイド106とは、ピ
ン110を穴116,118から抜くことにより分離さ
れ、また二股部112と嵌合部114とが嵌合した状態
でピン110を穴116,118に挿入することにより
結合される。ピン110が穴116,118に対し移動
するとき、押え部材124は盲穴の軸線方向へ変位す
る。これにより、ピン11を穴116,118に対して
着脱するだけで、ブラケット102とガイド106との
結合および分離をすることができ、その作業が容易であ
る。
【0050】上記から明らかなように、ブラケット10
2、ピン108,110、二股部112、嵌合部11
4、およびボール・プランジャは、ガイド104,10
6を本体12に取り外し可能に支持させる取付手段とし
て作用する。また、ガイド106は、これがピン110
の周りに角度的に回転されることにより、先端部がガイ
ド104の先端部に対して接近し離れるように、変位さ
れる。
【0051】ガイド104および106は、それぞれ、
結束部76に送り込まれる鉄線を撚り機構56の凹所8
2の奥の部分を経て鉄筋12,14の周りにループ状に
案内する鉄線案内溝130および132を前記凹欠部の
側に有する。鉄線案内溝130,132は、図8に示す
ように、結束部76の側に開口するコ字状の形状を有し
ており、また互いに向き合わされている。
【0052】ブラケット102の嵌合部114には、結
束部76に送り込まれる鉄線を撚り機構56の凹所82
のうち、フック80より奥の部分に向けて案内する鉄線
送込み路134が形成されている(図4および図7参
照)。鉄線送込み路134は、図示の例では、ブラケッ
ト102を鉄線送り機構54の送りローラ62,64の
側から結束部76の側に貫通する穴である。しかし、鉄
線送込み路134を形成する部材をブラケット102に
取り付けてもよい。
【0053】嵌合部114の鉄線送込み路134から結
束部76への鉄線出口の近傍の端面は、撚り機構56の
頭部78bの外周面とほぼ同じ曲率の曲面に形成されて
いる。これにより、嵌合部114の鉄線出口部は、頭部
78bの凹所82を形成する部位と共同して、回転体7
8の回転開始時に鉄線26を切断する切断手段すなわち
切断機構として作用する。
【0054】鉄筋結束機10は、さらに図1〜図5に示
すように、結束部76内における鉄筋12,14の位置
を決める、換言すれば結束時における鉄筋12,14と
鉄筋結束機10との相対的な位置関係を定める位置決め
手段すなわち位置決め機構136を含む。位置決め機構
136は、回転軸78と平行に伸びる一対のロッド13
8と、ロッド138の先端に固定されたU字状の位置決
め部材140とを備える。
【0055】両ロッド138は、回転体78に関して対
称の位置に配置されており、またブラケット102に前
後方向へ滑動可能に支承されている。各ロッド138
は、圧縮コイルばね142により常時前方に付勢されて
いるが、後端に設けられたストッパがブラケット102
の後面に当接することにより、ブラケット102から抜
けることを防止されている。各ロッド138は、その軸
線の周りの回転を防止されている。
【0056】図1および図3に示すように、各ロッド1
38は、これを上下方向に貫通する穴144を有する。
各穴144は、ロッド138の長手方向に長い長穴であ
り、また細いレバー146の一端部を移動可能に受け入
れている。レバー146は、ガイド106に回転可能に
取り付けられたピン148に端部において固定されてい
る。
【0057】位置決め部材140は、図2に示すよう
に、前方から見て、回転体78の頭部78aの周りをU
字状に伸びかつU字状の開放端部側が鉄線送り機構54
の側となるように、両ロッド138の先端に溶接等によ
り固定されている。
【0058】待機時、フック80は、図6(A)〜
(C)に示すように、制御機構88のばね96の力によ
り撚り機構56の凹所82の開放端部を閉鎖する第1の
位置に維持されている。また、位置決め部材140は、
ロッド138が位置決め機構136のばね142により
前方へ押されていることにより、図4において2点鎖線
で示すように前方へ変位されており、ガイド106は図
1に示すようにレバー146によりガイド104から離
されている。さらに、撚り機構56の回転体78は、凹
所82の側部開口がブラケット102の鉄線出口と対向
する位置に維持されている。
【0059】結束時、鉄筋結束機10は、先ず、鉄筋1
2,14の交差部をガイド104,106の先端部の間
から結束部76に受け入れるように、鉄筋12,14の
交差部に向けて移動される。
【0060】鉄筋12,14の交差部が位置決め部材1
40に当接すると、鉄筋結束機10は、位置決め部材1
40をばね142の力に抗して図4に点線で示す位置に
後退させるように、さらに移動される。これにより、図
4に2点鎖線で示すように、ガイド106はレバー14
6により角度的に回転され、ガイド106の先端部はガ
イド104の先端部に押し付けられる。
【0061】ガイド106の先端部がガイド104の先
端部に当接すると、位置決め部材140の後退が停止す
る。これにより、結束部76が閉じられ、またガイド1
04,106の鉄線案内溝130,132による環状の
鉄線案内路が確立され、さらに結束部76内における鉄
筋12,14の位置、ひいては結束機10に対する鉄筋
12,14の位置が決められる。
【0062】位置決め部材140が後退可能の最大位置
は、たとえば、位置決め機構136のばね142が最も
圧縮されたことにより規制してもよいし、鉄筋12,1
4の交差部がフック80に当接したことにより規制して
もよい。いずれの場合も、鉄線案内溝130,132に
よる環状の鉄線案内路を確立する上から、位置決め部材
140が許容最大位置に後退されたとき、ガイド106
の先端部がガイド104の先端部に当接するように設計
することが好ましい。
【0063】もし、鉄筋12,14が両者の交差部にお
いて離れている場合、位置決め部材140が許容最大位
置まで後退された後に、さらに結束機10を押すことに
より、鉄筋12,14をその交差部において強制的に当
接させることができる。
【0064】上記のように、位置決め部材140が許容
最大位置に後退し、ガイド106の先端部がガイド10
4の先端部に当接した状態において、図1に示すように
把手部22に設けられたスイッチ150が操作され、電
源が投入され、回転源30が回転する。
【0065】これにより、先ず鉄線送り用のクラッチ4
4が所定時間動作することにより、鉄線送り機構54が
動作し、所定量の鉄線26が鉄線送り込み路134から
結束部76に送り出される。この際、撚り機構56の凹
所82が二股状の頭部78bにより形成されるから、鉄
線26をこれが凹所82を横切るように送り込めばよ
く、鉄線送り機構54が簡単になる。
【0066】結束部76に送り出された鉄線は、撚り機
構56の凹所82のうち、フック80より奥の部位を通
り、次いでガイド104の鉄線案内溝130とガイド1
06の鉄線案内溝132とを順次通り、そしてフック8
0より奥の凹所82の部位に戻る複数巻きのループに形
成される。このようにして形成された鉄線のループは、
その半径方向が回転体78の回転軸線の方向とほぼ一致
する形状を有する。
【0067】クラッチ44用の所定時間が経過すると、
クラッチ44が離れ、その代わりに撚り機構用のクラッ
チ46が所定時間動作することにより、鉄線送り機構5
4が停止し、撚り機構50の回転体78が回転される。
これにより、鉄線26は、嵌合部114の鉄線出口部と
頭部78bの凹所82を形成する部位との共同作用によ
り切断される。また、フック80は、回転体78ととも
に回転されて鉄線のループの余分な部分を撚り合わせ
る。
【0068】鉄線のループを撚る間、フック80は、制
御機構88のばね96により、凹所82の開放端部を閉
鎖する位置に、および鉄線のループの内側を経て鉄線の
ループの軸線方向へ伸びた状態に維持され、その位置お
よび状態で第1の軸線の周りに回転される。このため、
フック80は、公知の手動操作のハッカーと同様に、鉄
線のループに係合した状態で回転され、鉄線のループの
余分な部分を撚り合わせる。これにより、鉄線のループ
は、従来の結束機に比べ、正確かつ確実に撚り合わされ
る。
【0069】また、鉄線のループを撚る間、フック80
の先端部は、回転体78の溝86に受け入れられてい
る。このため、鉄線のループを確実に撚ることができ
る。また、結束時にフック80に作用する回転モーメン
トが小さくなるから、フック80および回転体78の機
械的強度、および回転体78へのフック80の取付強度
等を小さくすることができ、撚り機構56の構造が簡単
になる。
【0070】撚り機構用の所定時間が経過すると、クラ
ッチ46が離され、回転源30が停止される。これによ
り、回転体78の回転が停止される。この状態におい
て、捩られた鉄線の一部は、フック80に巻き付いてい
る。
【0071】それゆえに、次に、フック80と捩られた
鉄線との係合を外すべく、結束機10が捩られた鉄線か
ら離れる方向へ変位される。これにより、フック80
が、ばね96の力に抗して、図6(B)に示す枢軸ピン
84の軸線を中心に図6(D)のように角度的に回転さ
れつつ、凹所82の開放端部を開放する第2の位置に変
位される。その間に、フック80は、捩られた鉄線から
離され、鉄線の撚り合わせ部分(ひげ部分)から抜き去
られる。フック80をひげ部分から抜き去ると、フック
80は、ばね96により、凹所82の開放端部を閉鎖す
る第1の位置に戻される。
【0072】フック80をひげ部分から抜き去ると、フ
ック80の断面形状に類似した形状のループ状頭部が鉄
線のひげ部分の先端に残る。その結果、ひげ部分の長さ
は、従来の結束機に比べ、短くなる。また、フック80
をひげ部分から抜き去るとき、フックがひげ部分のフッ
ク状頭部に対し太い部位から細い部位へと移動するか
ら、フックをひげ部分から容易に外すことができる。
【0073】鉄筋12,14が位置決め部材140から
離れるとき、位置決め部材140は位置決め機構136
のばね142およびロッド138により前方へ押され、
ガイド106は、最終的に、レバー146により図1に
示すように先端部がガイド104の先端部から離され
る。また、鉄筋12,14が結束部76の外となる位置
まで、結束機10が移動される間に、回転体78は、凹
所82の側部がブラケット102の鉄線出口と対向する
位置に維持される。
【0074】結束機10を鉄筋12,14から離す方向
へ移動させるとき、フック80は、制御機構88のばね
96の付勢力に抗して、凹所82の開放端部を開放する
第2の位置に強制的に変位される。また、フック80を
鉄線のひげ部分から抜き去ると、フック80は、制御機
構88のばね96の付勢力により、凹所82の開放端部
を閉鎖する第1の位置に強制的に変位される。このた
め、フック80を第1の位置または第2の位置に手動に
より変位させてその位置に維持する必要がなく、フック
80のための制御機構88の構造が簡単になる。
【0075】回転源30として、電線34を介して給電
される電動機を用いる代わりに、エアーモータを用いて
もよい。また、図9に示すように、鉄筋結束機10に電
池152を設け、この電池152から給電される電動機
を回転源30として用いてもよい。図9において、電池
152は、把手部22の下端に交換可能に取り付けられ
ている。電池152を用いた結束機の場合、結束機の吊
り下げ等のためのリング154を把手部22の後面側に
取り付けることが好ましい。
【0076】鉄筋12,14の結束部の周りに巻付ける
鉄線のループ数は、2〜5、好ましくは2〜3である。
前記鉄線のループ数は、鉄筋の太さ、ガイド104,1
06の鉄線案内溝130,132により形成される環状
の鉄線案内路の大きさ、一回の結束時の鉄線送込み量等
により異なる。鉄線のループ数が多いほど、強く結束す
ることができるが、鉄線の使用量が多くなる。
【0077】結束部への鉄線の送込み量は、送りローラ
62,64の大きさ、回転源30の回転速度、回転源3
0の回転時間等により定まる。それゆえに、回転源30
の回転速度または回転時間を変更することにより、鉄線
の送込み速度または送込み時間を調節する手段を備える
ことが好ましい。このようにするには、たとえば、鉄線
の送込み速度、送込み時間等に対応する値を可変抵抗
器、設定器等により設定し、その値に対応した速度また
は時間となるように、制御回路において回転源を制御す
ればよい。
【0078】撚られた鉄線のひげ部分の長さは、鉄筋1
2,14の太さと、鉄線のループの大きさとに大きく依
存し、両者の差が大きいほど長くなる。また、結束部7
6に受け入れることができない大きさの交差部となる鉄
筋を結束しなければならない場合がある。
【0079】このような場合、結束機10は、鉄線案内
溝130,132により形成される環状の鉄線案内路の
大きさを結束すべき鉄筋の太さに応じた最適な値とする
ために、ガイド104,106を鉄線案内溝130,1
32の大きさが異なる他のガイドに交換することができ
る。これにより、ガイドを交換するだけで、1つの鉄筋
結束機を太さが異なる鉄筋の撚り合わせに利用すること
ができ、またひげ部分の長さを所定の値とすることがで
きる。
【0080】ガイド104の交換は、図4において、ピ
ン108とブラケット102から外し、ガイド104を
ブラケットから外し、他の大きさのガイドをピン108
によりブラケット102に取り付けることにより行なう
ことができる。
【0081】ガイド106の交換は、図4および図7に
おいて、ピン110とブラケット102から外し、ガイ
ド106をブラケットから外し、他の大きさのガイドを
ピン110によりブラケット102に取り付けることに
より行なうことができ、ガイド106の交換作業が容易
である。
【0082】両鉄線案内溝により形成される環状の鉄線
案内路の大きさは、一方のガイドを交換することにより
変更してもよいし、両ガイドを交換することにより変更
してもよい。また、ガイド104,106の一方、たと
えばガイド14を交換不能に配置し、他方を交換可能に
配置してもよい。
【0083】それゆえに、ボール・プランジャを用いた
取付手段によりガイド104をブラケット102に取り
付け、ピン108のような他の取付手段によりガイド1
06をブラケット102に取り付けてもよいし、ガイド
104,106の両者をそれぞれボール・プランジャを
用いた取付手段によりブラケット102に取り付けても
よい。また、上記のようなボール・プランジャを用いる
代わりに、ピン110をブラケットに螺合された止めね
じ等の部材により、穴116,118に脱落不能にまた
は変位不能に維持してもよい。
【0084】両ガイドを交換するすることにより、鉄線
案内溝により形成される環状の鉄線案内路の大きさを変
更する場合、新たな両ガイドは鉄線案内溝の曲率半径が
ほぼ同じものであることが好ましい。
【0085】しかし、新たな両ガイドは、鉄線案内溝の
曲率半径が異なるものであってもよい。この場合、結束
部に送り込まれる鉄線を最初に受ける側のガイド104
の鉄線案内溝130の曲率半径が他のガイド106の鉄
線案内溝132の曲率半径より小さくなるように、適宜
なガイドに交換することが好ましい。
【0086】一方のガイドのみを交換するすることによ
り、鉄線案内溝により形成される環状の鉄線案内路の大
きさを変更する場合、送り込まれる鉄線を最初に受ける
側のガイド104の鉄線案内溝130の曲率半径が他の
ガイド106の鉄線案内溝132の曲率半径より小さく
なるように、ガイドを選択することが好ましい。
【0087】鉄線案内手段100の両ガイドは、上記の
実施例のように、結束時に先端部を互いに当接させる構
造のものでなくてもよく、図10に示すガイド160,
162、図11に示すガイド164,166のように、
結束すべき鉄筋の交差部を結束部に受け入れる開口を常
時形成するように、先端部を常時離した状態のものであ
ってもよい。
【0088】図10に示す実施例においては、両ガイド
160,162は、ほぼ同じ長さを有するとともに、ほ
ぼI字状の形を有する。このため、両ガイド160,1
62により形成される結束部76は、鉄筋の交差部を前
端側から受け入れるべく前端の側に常時開口する。
【0089】図11に示す実施例においては、一方のガ
イド164はほぼC字状の形を有するのに対し、他方の
ガイド166は一方のガイド164に比べて短い。この
ため、両ガイド164,166により形成される結束部
76は、鉄筋の交差部を側方から受け入れるべく側方に
常時開口する。
【0090】図10および図11に示す実施例のいずれ
においても、両ガイドの鉄線案内溝の曲率半径を同じに
してもよいし、結束部76に送り込まれる鉄線を最初に
受ける側のガイド160,164の鉄線案内溝130の
曲率半径を他のガイド162,166の鉄線案内溝13
2の曲率半径より小さくしてもよい。
【0091】しかし、結束部が常時開口する結束機にお
いて、鉄線を最初に受ける側のガイドの鉄線案内溝の曲
率半径を他のガイドの鉄線案内溝の曲率半径より小さく
すれば、曲率半径の小さい鉄線案内溝から繰り出される
鉄線が曲率半径の大きい鉄線案内溝に確実に受けられ、
したがって両ガイドの鉄線案内溝間に空間が存在するに
もかかわらず、鉄筋の結束部の周りを伸びる鉄線のルー
プを確実に形成することができる。
【0092】図10および図11に示す実施例のいずれ
においても、図1〜図5に示す実施例のように、少なく
ともいずれか一方のガイドが交換可能であってもよい
し、いずれのガイドも交換不能であってもよい。
【0093】また、図10および図11に示す実施例の
いずれにおいても、少なくともいずれか一方のガイドが
ピン110の軸線を中心とする枢軸運動可能であっても
よいし、いずれのガイドも枢軸運動不能であってもよ
い。
【0094】しかし、図10および図11の実施例は、
いずれも、結束部が鉄筋の交差部を受け入れるべく常時
開口しているから、ガイドに枢軸運動をさせなくてもよ
い。これにより、ガイドに枢軸運動をさせる開閉機構が
不要となり、その分構造が簡単になる。
【0095】図11に示す実施例の場合は、結束すべき
鉄筋をガイド164の内側に係止させることにより、結
束部76内における鉄筋の位置決めをすることができる
から、ガイド164の位置決め手段として用いることが
できる。また、結束すべき鉄筋が両者の交差部において
離れている場合、結束すべき鉄筋をガイド164の内側
に係止させた状態で結束機を引くことにより、両鉄筋を
交差部において相互に当接させることができる。
【0096】本発明は、携帯式の鉄筋結束機のみなら
ず、工場等に移動不能に設置して使用する鉄筋結束機、
工場等に移動可能に設置して使用する鉄筋結束機等、他
の鉄筋結束機にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の鉄筋結束機の一実施例を示す正面図で
ある。
【図2】図1の鉄筋結束機の左側面図である。
【図3】図1の鉄筋結束機の平面図である。
【図4】図3における4−4線に沿って得た断面図であ
る。
【図5】図4における5−5線に沿って得た断面図であ
る。
【図6】鉄線のループを撚る撚り機構の一実施例を示す
図である。
【図7】鉄線ようのガイドを本体の交換可能に支持させ
る取付手段の一実施例を示す断面図である。
【図8】鉄線案内溝の一実施例を示す断面図である。
【図9】電池を把手部に取り付けた実施例を示す図であ
る。
【図10】鉄線用ガイドの他の実施例を示す図である。
【図11】鉄線用ガイドのさらに他の実施例を示す図で
ある。
【符号の説明】
10 鉄筋結束機 12,14 結束すべき鉄筋 16 鉄線 18 本体(支持手段) 20 フレーム 28 駆動機構 30 回転源 44,46 クラッチ 54 鉄線送り機構 76 結束部 78 回転体 78a 軸部 78b 頭部 80 フック 82 凹所 84 枢軸ピン 86 フックを受け入れる溝 88 フック用の制御機構 90 雄ねじ部 92 ナット(ねじ部材) 94 スライダ 96 圧縮コイルばね 98 リニアベアリング 100 鉄線用の案内手段 104,106,160,162,164,166 鉄
線用のガイド 130,132 鉄線案内溝 134 鉄線送込み路 136 位置決め機構 140 位置決め部材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結束部に送り込まれた鉄線を鉄筋の周り
    に案内する案内手段と、前記鉄筋の周りに案内された鉄
    線を撚る撚り手段と、該撚り手段を前記鉄筋と交差する
    第1の軸線の周りに回転させる駆動手段とを含み、前記
    撚り手段は、前記駆動手段により回転される回転体であ
    って前記結束部に送り込まれた鉄線が通過可能の、前記
    鉄筋の側に開口する凹所を有する回転体と、前記凹所の
    開放端部を開閉すべく前記第1の軸線と交差する第2の
    軸線の周りに枢軸運動可能に前記回転体に配置されたフ
    ックと、該フックが前記開放端部を閉鎖する第1の位置
    と前記開放端部を開放する第2の位置とに前記フックを
    変位させる制御機構とを備える、鉄筋結束機。
  2. 【請求項2】 前記回転体は、前記凹所を形成する二股
    状の頭部を有する、請求項1に記載の鉄筋結束機。
  3. 【請求項3】 前記フックは、前記回転体に枢着されて
    いる基端部の側の部位から、前記基端部と反対の側の先
    端部に向けて漸次細くされている、請求項1または2に
    記載の鉄筋結束機。
  4. 【請求項4】 前記制御機構は、前記第2の軸線の周り
    の枢軸運動を前記フックに生じさせるべく前記第1の軸
    線の方向へ移動可能に前記回転体に配置されたスライダ
    と、前記フックを前記第1の位置に変位させるべく前記
    スライダを付勢するばねとを含む、請求項1,2または
    3に記載の鉄筋結束機。
  5. 【請求項5】 前記制御機構は、さらに、前記第1の軸
    線の方向へ変位可能に前記回転体に螺合されたねじ部材
    であって前記スライダに関して前記フックと反対の側の
    前記回転体の部位に配置されたねじ部材を備える、請求
    項4に記載の鉄筋結束機。
  6. 【請求項6】 前記回転体は、前記フックが前記第1の
    位置に変位されているとき前記フックの先端部を受け入
    れる溝を有する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の
    鉄筋結束機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109229478A (zh) * 2018-08-28 2019-01-18 戴嘉诚 一种钢丝扎绑机
JP2020172854A (ja) * 2015-07-22 2020-10-22 マックス株式会社 結束機
CN111867364A (zh) * 2018-03-20 2020-10-30 佩朗股份有限公司 用于放置线扎带的设备

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