JP2000064617A - 鉄筋メッシュ用結束機 - Google Patents

鉄筋メッシュ用結束機

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JP2000064617A
JP2000064617A JP10257606A JP25760698A JP2000064617A JP 2000064617 A JP2000064617 A JP 2000064617A JP 10257606 A JP10257606 A JP 10257606A JP 25760698 A JP25760698 A JP 25760698A JP 2000064617 A JP2000064617 A JP 2000064617A
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Japan Life Co Ltd
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YAHIRO KOSAN KK
Japan Life Co Ltd
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    • E04BUILDING
    • E04GSCAFFOLDING; FORMS; SHUTTERING; BUILDING IMPLEMENTS OR AIDS, OR THEIR USE; HANDLING BUILDING MATERIALS ON THE SITE; REPAIRING, BREAKING-UP OR OTHER WORK ON EXISTING BUILDINGS
    • E04G21/00Preparing, conveying, or working-up building materials or building elements in situ; Other devices or measures for constructional work
    • E04G21/12Mounting of reinforcing inserts; Prestressing
    • E04G21/122Machines for joining reinforcing bars
    • E04G21/123Wire twisting tools

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  • Architecture (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
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  • Structural Engineering (AREA)
  • Basic Packing Technique (AREA)
  • Hand Tools For Fitting Together And Separating, Or Other Hand Tools (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、結束線の巻回をスム−ズに行う事
が出来るのみならず、結束状態を見映えのよい蝶形に形
成することが出来、しかも、結束後における離脱を確実
に行うことが出来る、鉄筋メッシュ用結束機を提供す
る。 【解決手段】 鉄筋メッシュ用結束機を構成する巻回装
置5のガイド溝16内には、結束線導入用ガイドロ−ラ
17が設けられている。また、巻回装置5と捩り装置6
の間における結束線Aの巻回軌跡上には、結束線用ガイ
ド片37が配設されている。更に、捩り装置6は、筒状
の回転ホルダ−27と、該回転ホルダ−27に可動自在
に嵌合掛止されると共に付勢部材31を介して常時外方
に付勢されてなる作動軸29と、該作動軸29の先部に
可動自在に取付けられた両側一対の捩りピン32と、該
捩りピン32を可動せしめるべくその基端部に形成され
ると共に回転ホルダ−27の外周面に当接された作動片
33と、回転ホルダ−27に同心状に取付けられると共
に作動軸29を通して外方に突出自在とされた結束線用
押出しピン34とより構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として鉄筋コン
クリ−トの打設時における鉄筋メッシュの結束に使用す
る結束機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の結束機としては、本
発明者が先に開示した結束機(特開平5−98807号
公報参照)が知られており、これを図8及び図9に基づ
いて説明する。
【0003】即ち、同図中、51は携帯自在な筒状のケ
−シング本体、52は該ケ−シング本体51の後端部に
内設された一対の溝付き送り込みロ−ラ、53はケ−シ
ング本体51の先端部に設けられた略半円弧状のガイド
溝60付き曲げ部材、54はケ−シング本体51の長手
方向に沿ってその内部に固定鉄心55および回転子鉄心
56を介して正逆回転自在に内設された回転主軸、57
は該回転主軸54の中心線に沿って形成された所要径の
挿通孔、58は回転主軸54の回転トルクによりカミ合
い作動すべく該挿通孔57の先部に内設されたスライド
刃、59は前記曲げ部材53により輪状に巻回される結
束線Aの巻回軌跡上に位置すべく回転主軸54先端に突
出状に周設された略ピン状の捩り部材である。
【0004】上述の如く構成された従来例は、回転主軸
54の回転作動に連動して捩り部材59及びスライド刃
58を作動せしめつつ、送り込みロ−ラ52により結束
線Aを順次回転主軸54の挿通孔57を通して曲げ部材
53に送り込み、輪状に巻回して被結束物Bを囲繞せし
める。そして、結束線Aの先端部を捩り部材59に掛止
せしめつつ、捩り部材59の回転作動により後続の結束
線A部位を囲繞下の基端部位に巻回せしめつつ捩じて結
束すると共に、スライド刃58により結束線Aを切断せ
しめるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来例は、極め
てコンパクトな構成でもって鉄筋メッシュ等の被結束物
Bを容易に結束することが出来る反面、以下の問題点を
有するものである。 即ち、先ず第1に、結束線Aの曲げ部材53は単に半
円弧状のガイド溝60が形成されているに過ぎないもの
であるから、ガイド溝60に対する結束線Aのスム−ズ
な導入がしずらく、ひいては、結束線Aの巻回作業に支
障を来しやすいものである。 第2に、曲げ部材53と捩り部材59との間に位置す
る結束線Aの巻回軌跡箇所がフリ−な状態下におかれて
いるため、結束線Aを適正な巻回軌跡上に沿って巻回作
動せしめずらく、ひいては、ピン状の捩り部材59に挿
入掛止せしめずらいものであって、確実なる結束作業が
しずらいものである。 第3に、捩り部材59は回転主軸54の先端部に所要
数のピンを周設せしめることにより構成され、巻回する
結束線Aを挿入掛止せしめると共に捩って結束せしめる
ものである。このため、被結束物Bを必ずしも充分に結
束しずらいのみならず、結束部位が見苦しい変形輪状を
呈し、しかも、結束部位を捩り部材59よりスム−ズに
離脱せしめずらいものである。
【0006】なお、上記従来例の外に、特公昭59−3
9027号公報、特開昭63−191719号公報、あ
るいは、本発明者等が提案した特開平8−277632
号公報に示された結束機が知られているが、上記従来例
と同様に、結束線の巻回や結束に問題があり、必ずしも
満足すべき充分な結束効果を発揮しずらいものである。
【0007】本発明は、従来の問題点を一挙に解決し、
結束線の巻回をスム−ズに、しかも確実に行う事が出来
るのみならず、結束状態を見映えのよい蝶形に確実に形
成することが出来、しかも、結束後における離脱を確実
に行わしめることが出来る、鉄筋メッシュ用結束機を提
供しようとするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本出願の請求項1に係る発明は、
携帯自在なケ−シング本体1の後端部に結束線Aを先端
方向に送り込む送り込み装置4が、同先端部には送り込
まれた結束線Aを順次輪状に巻回せしめる巻回装置5が
各々配設されると共に、該巻回装置5に対応して巻回せ
しめた輪状の結束線Aを掛止せしめつつ捩る捩り装置6
が配設され、かつ、送り込み装置4の先方には結束線A
を所要の長さに切断せしめる切断装置7が配設されてな
る鉄筋メッシュ用結束機において、上記巻回装置5は所
要の曲げ部材15を構成する略半円弧状ガイド溝16内
に結束線導入用ガイドロ−ラ17が設けられてなること
を特徴とする、鉄筋メッシュ用結束機を要旨とするもの
である。
【0008】そして、本発明に係る結束機は、送り込み
装置4により送り込まれた結束線Aをガイドロ−ラ17
によりガイド溝16にガイドせしめ、結束線Aの巻回作
動を常にスム−ズに、しかも確実に行わしめることが出
来る。
【0009】本出願の請求項2に係る発明は、携帯自在
なケ−シング本体1の後端部に結束線Aを先端方向に送
り込む送り込み装置4が、同先端部には送り込まれた結
束線Aを順次輪状に巻回せしめる巻回装置5が各々配設
されると共に、該巻回装置5に対応して巻回せしめた輪
状の結束線Aを掛止せしめつつ捩る捩り装置6が配設さ
れ、かつ、送り込み装置4の先方には結束線Aを所要の
長さに切断せしめる切断装置7が配設されてなる鉄筋メ
ッシュ用結束機において、上記巻回装置5と捩り装置6
との間に位置する結束線Aの巻回軌跡上に結束線用ガイ
ド片37が配設されてなることを特徴とする、鉄筋メッ
シュ用結束機を要旨とするものである。
【0010】そして、本発明に係る結束機は、ガイド片
37により巻回装置5と捩り装置6との間における結束
線Aの巻回を常に適正な巻回軌跡上にガイドせしめ、捩
り装置6による結束を確実に行わしめることが出来る。
【0011】本出願の請求項3に係る発明は、携帯自在
なケ−シング本体1の後端部に結束線Aを先端方向に送
り込む送り込み装置4が、同先端部には送り込まれた結
束線Aを順次輪状に巻回せしめる巻回装置5が各々配設
されると共に、該巻回装置5に対応して巻回せしめた輪
状の結束線Aを掛止せしめつつ捩る捩り装置6が配設さ
れ、かつ、送り込み装置4の先方には結束線Aを所要の
長さに切断せしめる切断装置7が配設されてなる鉄筋メ
ッシュ用結束機において、上記捩り装置6は外周面がテ
−パ状とされた筒状の回転ホルダ−27と、該回転ホル
ダ−27に可動自在に嵌合掛止されると共に付勢部材3
1を介して常時外方に付勢されてなる略筒状の作動軸2
9と、該作動軸29の先部に可動自在に取付けられた両
側一対の捩りピン32と、該捩りピン32を可動せしめ
るべくその基端部に形成されると共に回転ホルダ−27
の外周面に当接された作動片33と、回転ホルダ−27
に同心状に取付けられると共に作動軸29を通して外方
に突出自在とされた結束線用押出しピン34とよりなる
ことを特徴とする、鉄筋メッシュ用結束機を要旨とする
ものである。
【0012】上記の本発明に係る結束機は、付勢部材3
1により作動軸29を外方に付勢せしめつつ回転ホルダ
−27との間の摩擦力によりその回転トルクを伝達せし
め、両側一対の捩りピン32を回転せしめることにより
掛止する結束線A部位を蝶形状に捩り結束せしめるのみ
ならず、捩りピン32の捩り作動により作動軸29に所
定の負荷をかけ、付勢部材31の付勢力に抗して後退作
動せしめると共に、これに連動して作動片33を回転ホ
ルダ−27の外周面上に乗り上げて拡開せしめ、捩りピ
ン32を内方に可動せしめる一方、作動軸29を通して
押出しピン34を外方に突出せしめ、結束線Aの結束部
位を外方に押出して離脱せしめるものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に示す一実施例に基づいて説明する。1は携帯自在と
されたケ−シング本体、2は該ケ−シング本体1の後部
に斜下向き状に形成された握り部、3は該握り部2に取
付けられたトリガ−で、全体としてハッカ−形状に形成
されている。4は結束線Aを先端方向に送り込むべくケ
−シング本体1の後端部に内設された送り込み装置、5
は該送り込み装置4により送り込まれた結束線Aを順次
輪状に巻回せしめるべくケ−シング本体1の先端部に突
出状に配設された巻回装置、6は該巻回装置5により巻
回された結束線Aを掛止して捩るべくケ−シング本体1
の先部に配設された捩り装置、7は送り込み装置4の先
方に位置して結束線Aを所定の長さに切断せしめるべく
ケ−シング本体1に配設された切断装置である。
【0014】8・9は前記送り込み装置4を構成する前
後一対の主送り込みロ−ラと従送り込みロ−ラで、該主
従送り込みロ−ラ8・9は各々一対の筋目付きロ−ラ部
材10を対向状に配設すると共に、付勢バネ(図示略)
を介して接近・離間自在に構成されている。そして、主
送り込みロ−ラ8を構成するロ−ラ部材10の一方は歯
車機構11を介して所要のモ−タ(図示略)に接続せし
められている。12・13は主送り込みロ−ラ8に対応
すべくケ−シング本体1の後端部と握り部2の下端部に
各々取付けられた結束線用導入パイプ、14は従送り込
みロ−ラ9に対応すべくケ−シング本体1の先端方向に
向けて形成された結束線用通路である。
【0015】15は前記巻回装置5を構成する半円弧状
の曲げ部材、16は該曲げ部材15の内周面に沿って円
弧状に形成された所要条のガイド溝、17は結束線Aを
挿通してガイドせしめるべく該ガイド溝16の結束線導
入端部に所定の間隙をおいて取付けられた溝付きガイド
ロ−ラで、上記曲げ部材15は取付け部材18を介して
止ネジ19によりケ−シング本体1先部に突出状に取付
けられている。20は前記結束線用通路14に連通すべ
く取付け部材18の長手方向にそって形成された挿通孔
で、該挿通孔20はガイドロ−ラ17を備えたガイド溝
16の結束線導入端部に対応するものとされている。
【0016】21は前記切断装置7を構成する揺動ア−
ム、22は該揺動ア−ム21の一端部に取付けられた切
断孔23付き刃体、24は同他端部に枢着された転動体
で、上記揺動ア−ム21は刃体22を結束線Aの送り込
み方向に直交せしめると共に、転動体24を後記する偏
心輪状の板カム36に接触せしめるべくピン25を介し
て前記取付け部材18に揺動自在に枢着されている。2
6は転動体24を板カム36に押圧接触せしめるべく揺
動ア−ム21と取付け部材18との間に介装された付勢
バネである。
【0017】27は前記捩り装置6を構成する外周面が
テ−パ状とされた筒状の回転ホルダ−、28は該回転ホ
ルダ−27の先端より基端方向に向けてその両側に対向
形成された螺旋状のガイド溝孔、29は回転ホルダ−2
7に可動自在に嵌合された筒状の作動軸、30はガイド
溝孔28に掛止せしめて可動範囲を制御せしめるべく該
作動軸29の嵌合端部両側に各々突設されたガイドピ
ン、31は作動軸29を外方に付勢せしめるべく作動軸
29と回転ホルダ−27との間に介装された付勢バネ
で、該付勢バネ31により作動軸29を回転ホルダ−2
7に押付けてその間の摩擦力により回転トルクを伝達せ
しめるものとされている。32は作動軸29の先端部両
側に各々可動自在に突設された両側一対の捩りピンで該
捩りピン32は結束線Aの巻回軌跡上に位置するものと
されている。33は各捩りピン32の基端部に各々一体
形成された略半割筒状の作動片で、該各作動片33は各
々回転ホルダ−27の外周面に外嵌状に当接されてな
り、作動軸29の可動に連動して捩りピン32を各々対
向方向に可動せしめるものとされている。34は回転ホ
ルダ−27に同心状に取付けられた所要長の押出しピン
で、該押出しピン34は回転ホルダ−27より作動軸2
9を通して外方に突出自在とされている。35は回転ホ
ルダ−27を回転作動せしめるべくケ−シング本体1に
内設されたモ−タ、36は前記転動体24に当接せしめ
るべく回転ホルダ−27の基端部に一体形成された偏心
輪状の板カムで、該板カム36の短径部外周面に転動体
24が接触するさいには刃体22の切断孔23が取付け
部材18の挿通孔20に連通して結束線Aを挿通せし
め、また、同長径部外周面に接触するさいには刃体22
が下方に作動して切断孔23縁にスリ合い、結束線Aを
押切り状に切断するものとされている。
【0018】37は前記巻回装置5と捩り装置6との間
に位置する結束線Aの巻回軌跡上に配設されたガイド
片、38は該ガイド片37の内周面に形成された円弧状
のガイド溝、39はガイド片37を出没自在に作動せし
める作動軸で、該作動軸39はケ−シング本体1に付設
された摺動筒40内に付勢バネ41を介して摺動自在に
嵌合されると共に、操作ピン42により出没作動せしめ
るものとされている。そして、かかるガイド片37は、
巻回装置5と捩り装置6との間における結束線Aの巻回
を常に適正な巻回軌跡上にガイドせしめ、また、非巻回
時には後退作動せしめて所要物品との接触に伴う損傷を
有効に防止せしめるものとされている。
【0019】次に、上述の如く構成された実施例の作動
について説明する。まず、結束線Aを導入パイプ12・
13の一方に挿入せしめ、その先部を付勢部材(図示
略)の付勢に抗して強制的に主従送りロ−ラ8・9にカ
ミ込ませる。このさい、図1及び図4に示すように、転
動体24は板カム36の短径部外周面に接触せしめられ
ている。このため、刃体22の切断孔23は取付け部材
18の挿通孔20に連通せしめられると共に、両側一対
の捩りピン32およびガイド片37は各々結束線Aの巻
回軌跡上に位置せしめられている。しかるのち、トリガ
−3を引くとモ−タ(図示略)が起動し、ロ−ラ部材1
0を駆動せしめつつ主従送りロ−ラ8・9を所定方向に
回転作動せしめる。すると、主従送りロ−ラ8・9にカ
ミ込まれた結束線Aは順次通路14・挿通孔20・切断
孔23を通して曲げ部材15のガイド溝16に送り込ま
れると共に、ガイドロ−ラ17やガイド片37にガイド
されつつ両側の捩りピン32間を挿通して順次輪状に巻
回し、被結束物を囲繞せしめる(図4参照)。このさ
い、結束線Aはガイドロ−ラ17により確実にガイド溝
16にガイドされ、また、ガイド片37により確実に捩
りピン32にガイドされるため、その巻回をスム−ズ
に、しかも確実になし得る。そして、被結束物の囲繞が
完了すると、モ−タを停止して送り込み装置4による結
束線Aの送り込みを停止せしめる。
【0020】結束線Aの送り込みが停止すると、次でモ
−タ35が起動し、回転ホルダ−27を所定方向に回転
作動せしめる。すると、回転ホルダ−27の回転作動に
連動して板カム36が回転作動し、その短径部外周面に
接触する転動体24は次第に長径部外周面に接触せし
め、付勢バネ26に抗して揺動ア−ム21を揺動せしめ
ることにより刃体22を下方に作動せしめ、挿通する結
束線Aを切断孔23縁にスリ合わせて切断せしめる。一
方、回転ホルダ−27の回転作動に連動して作動軸29
が回転し、輪状に巻回せしめた結束線Aを掛止せしめつ
つ両側の捩りピン32を所定方向に回転作動せしめるこ
とにより捩り作動を開始し、被結束物を結束せしめる
(図4参照)。このさい、両側の捩りピン32間に挿通
せしめた巻回結束線Aの内側に捩りピン32の一方を掛
止すると共に、同他方を外側に掛止せしめつつ捩り作動
せしめるため、その結束端部を規則正しい蝶形状に形成
せしめることが出来る(図6及び図7参照)。
【0021】そして、捩りピン32による捩り作動の進
行に伴って作動軸29に所定量の負荷がかかると、回転
ホルダ−27は一定のトルクでもって回転作動するも、
作動軸29はガイドピン30を介してガイド溝孔28に
ガイドされつつ付勢バネ31の付勢力に抗して次第に回
転ホルダ−27の基端方向に後退作動すると共に、これ
に連動して作動片33も後退作動し、テ−パ面状の回転
ホルダ−27外周面上に乗り上げて捩りピン32を各々
内方に可動せしめる。一方、押出しピン34は作動軸2
9の後退作動に伴って次第に外方に突出し、捩りピン3
2に掛止する蝶形状の結束端部を外方に押出して離脱せ
しめる(図6(A)参照)。そして、結束端部の押出し
が完了すると、モ−タ35の起動が停止すると共に、作
動軸29および作動片33が付勢バネ31の付勢により
原状に復帰し、また、板カム36の短径部外周面に付勢
バネ26を介して転動体24を押圧接触せしめることに
より回転ホルダ−27を停止せしめる。このさい、板カ
ム36に対する転動体24の押圧接触により、刃体22
の切断孔23は揺動ア−ム21を介して取付け部材18
の挿通孔20に連通せしめられ、また、捩りピン32も
結束線Aの巻回軌跡上に位置せしめられる。
【0022】以下同様に、結束線Aを送り込み装置4に
より送り込み、巻回装置5、捩り装置6、及び切断装置
7でもって所要の被結束物を結束せしめるとよい。
【0023】なお、上記実施例において、送り込み装置
4における結束線導入パイプ12・13は2個形成され
ているが、これに限定されるものでなく、必要に応じて
適宜数形成せしめるとよい。また、巻回装置5における
ガイドロ−ラ17は結束線Aを挿通してガイドせしめる
べくガイド溝16底との間に所定の間隙をおいて配設さ
れているが、結束物Aを直接ガイドせしめるべくガイド
溝16底に植設せしめてもよいものである。さらに、ガ
イド片37は作動軸39を介して結束線Aの巻回軌跡上
に出没自在に配設されているが、折畳み自在な取付けア
−ムを介して出没自在に配設せしめてもよいものであ
る。
【0024】
【発明の効果】本出願の請求項1に係る発明は、鉄筋メ
ッシュ用結束機を構成する巻回装置5の略半円弧状ガイ
ド溝16内に結束線導入用ガイドロ−ラ17が設けられ
ているから、送り込み装置4により送り込まれた結束線
Aをガイドロ−ラ17によりガイド溝16にガイドせし
め、結束線Aの巻回作動を常にスム−ズに、しかも確実
に行わしめることが出来るものである。
【0025】本出願の請求項2に係る発明は、鉄筋メッ
シュ用結束機を構成する巻回装置5と捩り装置6との間
に位置する結束線Aの巻回軌跡上に結束線用ガイド片3
7が配設されているから、ガイド片37により巻回装置
5と捩り装置6との間における結束線Aの巻回を常に適
正な巻回軌跡上にガイドせしめ、捩り装置6による結束
を確実に行わしめることが出来る。
【0026】本出願の請求項3に係る発明は、鉄筋メッ
シュ用結束機を構成する捩り装置6は外周面がテ−パ状
とされた筒状の回転ホルダ−27と、該回転ホルダ−2
7に可動自在に嵌合掛止されると共に付勢部材31を介
して常時外方に付勢されてなる略筒状の作動軸29と、
該作動軸29の先部に可動自在に取付けられた両側一対
の捩りピン32と、該捩りピン32を可動せしめるべく
その基端部に形成されると共に回転ホルダ−27の外周
面に当接された作動片33と、回転ホルダ−27に同心
状に取付けられると共に作動軸29を通して外方に突出
自在とされた結束線用押出しピン34とより構成されて
いるから、付勢部材31により作動軸29を外方に付勢
せしめつつ回転ホルダ−27との間の摩擦力によりその
回転トルクを伝達せしめ、両側一対の捩りピン32を回
転せしめて掛止する結束線A部位を蝶形状に捩り結束せ
しめるのみならず、捩りピン32の捩り作動により作動
軸29に所定の負荷をかけ、付勢部材31の付勢力に抗
して後退作動せしめると共に、これに連動して作動片3
3を回転ホルダ−27の外周面上に乗り上げて拡開せし
め、捩りピン32を内方に可動せしめる一方、作動軸2
9を通して押出しピン34を外方に突出せしめ、結束線
Aの結束部位を外方に押出して離脱せしめることが出来
るものであって、結束状態を常に見映えのよい蝶形状に
確実に行うことが出来るのみならず、結束後における離
脱を確実に行うことが出来るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す側面図である。
【図2】送り込み装置4を示す縦断面図である。
【図3】送り込み装置4を示す横断面図である。
【図4】巻回装置5・捩り装置6・切断装置7を示す縦
断面図である。
【図5】巻回装置5および切断装置7を示す分解斜視図
である。
【図6】捩り装置6の作動状態を示す側面図である。
【図7】結束線Aの結束状態を示す斜視図である。
【図8】従来例を示す縦断面図である。
【図9】同作動状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ケ−シング本体 4 送り込み装置 5 巻回装置 6 捩り装置 7 切断装置 15 曲げ部材 16 ガイド溝 17 ガイドロ−ラ 27 回転ホルダ− 29 作動軸 31 付勢バネ 32 捩りピン 33 作動片 34 押出しピン 37 ガイド片 38 ガイド溝 A 結束線
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年8月16日(1999.8.1
6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 鉄筋メッシュ用結束機
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として鉄筋コン
クリ−トの打設時における鉄筋メッシュの結束に使用す
る結束機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の結束機としては、本
発明者が先に開示した結束機(特開平5−98807号
公報参照)が知られており、これを図8及び図9に基づ
いて説明する。
【0003】即ち、同図中、51は携帯自在な筒状のケ
−シング本体、52は該ケ−シング本体51の後端部に
内設された一対の溝付き送り込みロ−ラ、53はケ−シ
ング本体51の先端部に設けられた略半円弧状のガイド
溝60付き曲げ部材、54はケ−シング本体51の長手
方向に沿ってその内部に固定鉄心55および回転子鉄心
56を介して正逆回転自在に内設された回転主軸、57
は該回転主軸54の中心線に沿って形成された所要径の
挿通孔、58は回転主軸54の回転トルクによりカミ合
い作動すべく該挿通孔57の先部に内設されたスライド
刃、59は前記曲げ部材53により輪状に巻回される結
束線Aの巻回軌跡上に位置すべく回転主軸54先端に突
出状に周設された略ピン状の捩り部材である。
【0004】上述の如く構成された従来例は、回転主軸
54の回転作動に連動して捩り部材59及びスライド刃
58を作動せしめつつ、送り込みロ−ラ52により結束
線Aを順次回転主軸54の挿通孔57を通して曲げ部材
53に送り込み、輪状に巻回して被結束物Bを囲繞せし
める。そして、結束線Aの先端部を捩り部材59に掛止
せしめつつ、捩り部材59の回転作動により後続の結束
線A部位を囲繞下の基端部位に巻回せしめつつ捩じて結
束すると共に、スライド刃58により結束線Aを切断せ
しめるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来例は、極め
てコンパクトな構成でもって鉄筋メッシュ等の被結束物
Bを容易に結束することが出来る反面、以下の問題点を
有するものである。即ち、先ず第1に、結束線Aの曲げ
部材53は単に半円弧状のガイド溝60が形成されてい
るに過ぎないものであるから、ガイド溝60に対する結
束線Aのスム−ズな導入がしずらく、ひいては、結束線
Aの巻回作業に支障を来しやすいものである。第2に、
り部材59は回転主軸54の先端部に所要数のピンを
周設せしめることにより構成され、巻回する結束線Aを
挿入掛止せしめると共に捩って結束せしめるものであ
る。このため、被結束物Bを必ずしも充分に結束しずら
いのみならず、結束部位が見苦しい変形輪状を呈し、し
かも、結束部位を捩り部材59よりスム−ズに離脱せし
めずらいものである。
【0006】なお、上記従来例の外に、特公昭59−3
9027号公報、特開昭63−191719号公報、あ
るいは、本発明者等が提案した特開平8−277632
号公報に示された結束機が知られているが、上記従来例
と同様に、結束線の巻回や結束に問題があり、必ずしも
満足すべき充分な結束効果を発揮しずらいものである。
【0007】本発明は、従来の問題点を一挙に解決し、
結束線の巻回をスム−ズに、しかも確実に行う事が出来
るのみならず、結束状態を見映えのよい蝶形に確実に形
成することが出来、しかも、結束後における離脱を確実
に行わしめることが出来る、鉄筋メッシュ用結束機を提
供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】 本出願の請求項1に係る
発明は、携帯自在なケ−シング本体1の後端部に結束線
Aを先端方向に送り込む送り込み装置4が、同先端部に
は送り込まれた結束線Aを順次輪状に巻回せしめる巻回
装置5が各々配設されると共に、該巻回装置5に対応し
て巻回せしめた輪状の結束線Aを掛止せしめつつ捩る捩
り装置6が配設され、かつ、送り込み装置4の先方には
結束線Aを所要の長さに切断せしめる切断装置7が配設
されてなる鉄筋メッシュ用結束機において、上記巻回装
置5は所要の曲げ部材15を構成する略半円弧状ガイド
溝16内に結束線導入用ガイドロ−ラ17が設けられて
なることを特徴とする、鉄筋メッシュ用結束機を要旨と
するものである。
【0009】 そして、本発明に係る結束機は、送り込み
装置4により送り込まれた結束線Aをガイドロ−ラ17
によりガイド溝16にガイドせしめ、結束線Aの巻回作
動を常にスム−ズに、しかも確実に行わしめることが出
来る
【0010】本出願の請求項2に係る発明は、請求項1
記載の鉄筋メッシュ用結束機を構成する捩 り装置6は外
周面がテ−パ状とされた筒状の回転ホルダ−27と、該
回転ホルダ−27に可動自在に嵌合掛止されると共に付
勢部材31を介して常時外方に付勢されてなる略筒状の
作動軸29と、該作動軸29の先部に可動自在に取付け
られた両側一対の捩りピン32と、該捩りピン32を可
動せしめるべくその基端部に形成されると共に回転ホル
ダ−27の外周面に当接された作動片33と、回転ホル
ダ−27に同心状に取付けられると共に作動軸29を通
して外方に突出自在とされた結束線用押出しピン34と
よりなることを特徴とする、鉄筋メッシュ用結束機を要
旨とするものである。
【0011】 上記の本発明に係る結束機は、付勢部材3
1により作動軸29を外方に付勢せしめつつ回転ホルダ
−27との間の摩擦力によりその回転トルクを伝達せし
め、両側一対の捩りピン32を回転せしめることにより
掛止する結束線A部位を蝶形状に捩り結束せしめるのみ
ならず、捩りピン32の捩り作動により作動軸29に所
定の負荷をかけ、付勢部材31の付勢力に抗して後退作
動せしめると共に、これに連動して作動片33を回転ホ
ルダ−27の外周面上に乗り上げて拡開せしめ、捩りピ
ン32を内方に可動せしめる一方、作動軸29を通して
押出しピン34を外方に突出せしめ、結束線Aの結束部
位を外方に押出して離脱せしめるものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に示す一実施例に基づいて説明する。1は携帯自在と
されたケ−シング本体、2は該ケ−シング本体1の後部
に斜下向き状に形成された握り部、3は該握り部2に取
付けられたトリガ−で、全体としてハッカ−形状に形成
されている。4は結束線Aを先端方向に送り込むべくケ
−シング本体1の後端部に内設された送り込み装置、5
は該送り込み装置4により送り込まれた結束線Aを順次
輪状に巻回せしめるべくケ−シング本体1の先端部に突
出状に配設された巻回装置、6は該巻回装置5により巻
回された結束線Aを掛止して捩るべくケ−シング本体1
の先部に配設された捩り装置、7は送り込み装置4の先
方に位置して結束線Aを所定の長さに切断せしめるべく
ケ−シング本体1に配設された切断装置である。
【0013】 8・9は前記送り込み装置4を構成する前
後一対の主送り込みロ−ラと従送り込みロ−ラで、該主
従送り込みロ−ラ8・9は各々一対の筋目付きロ−ラ部
材10を対向状に配設すると共に、付勢バネ(図示略)
を介して接近・離間自在に構成されている。そして、主
送り込みロ−ラ8を構成するロ−ラ部材10の一方は歯
車機構11を介して所要のモ−タ(図示略)に接続せし
められている。12・13は主送り込みロ−ラ8に対応
すべくケ−シング本体1の後端部と握り部2の下端部に
各々取付けられた結束線用導入パイプ、14は従送り込
みロ−ラ9に対応すべくケ−シング本体1の先端方向に
向けて形成された結束線用通路である。
【0014】 15は前記巻回装置5を構成する半円弧状
の曲げ部材、16は該曲げ部材15の内周面に沿って円
弧状に形成された所要条のガイド溝、17は結束線Aを
挿通してガイドせしめるべく該ガイド溝16の結束線導
入端部に所定の間隙をおいて取付けられた溝付きガイド
ロ−ラで、上記曲げ部材15は取付け部材18を介して
止ネジ19によりケ−シング本体1先部に突出状に取付
けられている。20は前記結束線用通路14に連通すべ
く取付け部材18の長手方向にそって形成された挿通孔
で、該挿通孔20はガイドロ−ラ17を備えたガイド溝
16の結束線導入端部に対応するものとされている。
【0015】 21は前記切断装置7を構成する揺動ア−
ム、22は該揺動ア−ム21の一端部に取付けられた切
断孔23付き刃体、24は同他端部に枢着された転動体
で、上記揺動ア−ム21は刃体22を結束線Aの送り込
み方向に直交せしめると共に、転動体24を後記する偏
心輪状の板カム36に接触せしめるべくピン25を介し
て前記取付け部材18に揺動自在に枢着されている。2
6は転動体24を板カム36に押圧接触せしめるべく揺
動ア−ム21と取付け部材18との間に介装された付勢
バネである。
【0016】 27は前記捩り装置6を構成する外周面が
テ−パ状とされた筒状の回転ホルダ−、28は該回転ホ
ルダ−27の先端より基端方向に向けてその両側に対向
形成された螺旋状のガイド溝孔、29は回転ホルダ−2
7に可動自在に嵌合された筒状の作動軸、30はガイド
溝孔28に掛止せしめて可動範囲を制御せしめるべく該
作動軸29の嵌合端部両側に各々突設されたガイドピ
ン、31は作動軸29を外方に付勢せしめるべく作動軸
29と回転ホルダ−27との間に介装された付勢バネ
で、該付勢バネ31により作動軸29を回転ホルダ−2
7に押付けてその間の摩擦力により回転トルクを伝達せ
しめるものとされている。32は作動軸29の先端部両
側に各々可動自在に突設された両側一対の捩りピンで該
捩りピン32は結束線Aの巻回軌跡上に位置するものと
されている。33は各捩りピン32の基端部に各々一体
形成された略半割筒状の作動片で、該各作動片33は各
々回転ホルダ−27の外周面に外嵌状に当接されてな
り、作動軸29の可動に連動して捩りピン32を各々対
向方向に可動せしめるものとされている。34は回転ホ
ルダ−27に同心状に取付けられた所要長の押出しピン
で、該押出しピン34は回転ホルダ−27より作動軸2
9を通して外方に突出自在とされている。35は回転ホ
ルダ−27を回転作動せしめるべくケ−シング本体1に
内設されたモ−タ、36は前記転動体24に当接せしめ
るべく回転ホルダ−27の基端部に一体形成された偏心
輪状の板カムで、該板カム36の短径部外周面に転動体
24が接触するさいには刃体22の切断孔23が取付け
部材18の挿通孔20に連通して結束線Aを挿通せし
め、また、同長径部外周面に接触するさいには刃体22
が下方に作動して切断孔23縁にスリ合い、結束線Aを
押切り状に切断するものとされている。
【0017】 37は前記巻回装置5と捩り装置6との間
に位置する結束線Aの巻回軌跡上に配設されたガイド
片、38は該ガイド片37の内周面に形成された円弧状
のガイド溝、39はガイド片37を出没自在に作動せし
める作動軸で、該作動軸39はケ−シング本体1に付設
された摺動筒40内に付勢バネ41を介して摺動自在に
嵌合されると共に、操作ピン42により出没作動せしめ
るものとされている。そして、かかるガイド片37は、
巻回装置5と捩り装置6との間における結束線Aの巻回
を常に適正な巻回軌跡上にガイドせしめ、また、非巻回
時には後退作動せしめて所要物品との接触に伴う損傷を
有効に防止せしめるものとされている。
【0018】 次に、上述の如く構成された実施例の作動
について説明する。まず、結束線Aを導入パイプ12・
13の一方に挿入せしめ、その先部を付勢部材(図示
略)の付勢に抗して強制的に主従送りロ−ラ8・9にカ
ミ込ませる。このさい、図1及び図4に示すように、転
動体24は板カム36の短径部外周面に接触せしめられ
ている。このため、刃体22の切断孔23は取付け部材
18の挿通孔20に連通せしめられると共に、両側一対
の捩りピン32およびガイド片37は各々結束線Aの巻
回軌跡上に位置せしめられている。しかるのち、トリガ
−3を引くとモ−タ(図示略)が起動し、ロ−ラ部材1
0を駆動せしめつつ主従送りロ−ラ8・9を所定方向に
回転作動せしめる。すると、主従送りロ−ラ8・9にカ
ミ込まれた結束線Aは順次通路14・挿通孔20・切断
孔23を通して曲げ部材15のガイド溝16に送り込ま
れると共に、ガイドロ−ラ17やガイド片37にガイド
されつつ両側の捩りピン32間を挿通して順次輪状に巻
回し、被結束物を囲繞せしめる(図4参照)。このさ
い、結束線Aはガイドロ−ラ17により確実にガイド溝
16にガイドされ、また、ガイド片37により確実に捩
りピン32にガイドされるため、その巻回をスム−ズ
に、しかも確実になし得る。そして、被結束物の囲繞が
完了すると、モ−タを停止して送り込み装置4による結
束線Aの送り込みを停止せしめる。
【0019】 結束線Aの送り込みが停止すると、次でモ
−タ35が起動し、回転ホルダ−27を所定方向に回転
作動せしめる。すると、回転ホルダ−27の回転作動に
連動して板カム36が回転作動し、その短径部外周面に
接触する転動体24は次第に長径部外周面に接触せし
め、付勢バネ26に抗して揺動ア−ム21を揺動せしめ
ることにより刃体22を下方に作動せしめ、挿通する結
束線Aを切断孔23縁にスリ合わせて切断せしめる。一
方、回転ホルダ−27の回転作動に連動して作動軸29
が回転し、輪状に巻回せしめた結束線Aを掛止せしめつ
つ両側の捩りピン32を所定方向に回転作動せしめるこ
とにより捩り作動を開始し、被結束物を結束せしめる
(図4参照)。このさい、両側の捩りピン32間に挿通
せしめた巻回結束線Aの内側に捩りピン32の一方を掛
止すると共に、同他方を外側に掛止せしめつつ捩り作動
せしめるため、その結束端部を規則正しい蝶形状に形成
せしめることが出来る(図6及び図7参照)。
【0020】 そして、捩りピン32による捩り作動の進
行に伴って作動軸29に所定量の負荷がかかると、回転
ホルダ−27は一定のトルクでもって回転作動するも、
作動軸29はガイドピン30を介してガイド溝孔28に
ガイドされつつ付勢バネ31の付勢力に抗して次第に回
転ホルダ−27の基端方向に後退作動すると共に、これ
に連動して作動片33も後退作動し、テ−パ面状の回転
ホルダ−27外周面上に乗り上げて捩りピン32を各々
内方に可動せしめる。一方、押出しピン34は作動軸2
9の後退作動に伴って次第に外方に突出し、捩りピン3
2に掛止する蝶形状の結束端部を外方に押出して離脱せ
しめる(図6(A)参照)。そして、結束端部の押出し
が完了すると、モ−タ35の起動が停止すると共に、作
動軸29および作動片33が付勢バネ31の付勢により
原状に復帰し、また、板カム36の短径部外周面に付勢
バネ26を介して転動体24を押圧接触せしめることに
より回転ホルダ−27を停止せしめる。このさい、板カ
ム36に対する転動体24の押圧接触により、刃体22
の切断孔23は揺動ア−ム21を介して取付け部材18
の挿通孔20に連通せしめられ、また、捩りピン32も
結束線Aの巻回軌跡上に位置せしめられる。
【0021】 以下同様に、結束線Aを送り込み装置4に
より送り込み、巻回装置5、捩り装置6、及び切断装置
7でもって所要の被結束物を結束せしめるとよい。
【0022】 なお、上記実施例において、送り込み装置
4における結束線導入パイプ12・13は2個形成され
ているが、これに限定されるものでなく、必要に応じて
適宜数形成せしめるとよい。また、巻回装置5における
ガイドロ−ラ17は結束線Aを挿通してガイドせしめる
べくガイド溝16底との間に所定の間隙をおいて配設さ
れているが、結束物Aを直接ガイドせしめるべくガイド
溝16底に植設せしめてもよいものである。さらに、ガ
イド片37は作動軸39を介して結束線Aの巻回軌跡上
に出没自在に配設されているが、折畳み自在な取付けア
−ムを介して出没自在に配設せしめてもよいものであ
る。
【0023】
【発明の効果】本出願の請求項1に係る発明は、鉄筋メ
ッシュ用結束機を構成する巻回装置5の略半円弧状ガイ
ド溝16内に結束線導入用ガイドロ−ラ17が設けられ
ているから、送り込み装置4により送り込まれた結束線
Aをガイドロ−ラ17によりガイド溝16にガイドせし
め、結束線Aの巻回作動を常にスム−ズに、しかも確実
に行わしめることが出来るものである
【0024】本出願の請求項2 に係る発明は、鉄筋メッ
シュ用結束機を構成する捩り装置6は外周面がテ−パ状
とされた筒状の回転ホルダ−27と、該回転ホルダ−2
7に可動自在に嵌合掛止されると共に付勢部材31を介
して常時外方に付勢されてなる略筒状の作動軸29と、
該作動軸29の先部に可動自在に取付けられた両側一対
の捩りピン32と、該捩りピン32を可動せしめるべく
その基端部に形成されると共に回転ホルダ−27の外周
面に当接された作動片33と、回転ホルダ−27に同心
状に取付けられると共に作動軸29を通して外方に突出
自在とされた結束線用押出しピン34とより構成されて
いるから、付勢部材31により作動軸29を外方に付勢
せしめつつ回転ホルダ−27との間の摩擦力によりその
回転トルクを伝達せしめ、両側一対の捩りピン32を回
転せしめて掛止する結束線A部位を蝶形状に捩り結束せ
しめるのみならず、捩りピン32の捩り作動により作動
軸29に所定の負荷をかけ、付勢部材31の付勢力に抗
して後退作動せしめると共に、これに連動して作動片3
3を回転ホルダ−27の外周面上に乗り上げて拡開せし
め、捩りピン32を内方に可動せしめる一方、作動軸2
9を通して押出しピン34を外方に突出せしめ、結束線
Aの結束部位を外方に押出して離脱せしめることが出来
るものであって、結束状態を常に見映えのよい蝶形状に
確実に行うことが出来るのみならず、結束後における離
脱を確実に行うことが出来るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す側面図である。
【図2】送り込み装置4を示す縦断面図である。
【図3】送り込み装置4を示す横断面図である。
【図4】巻回装置5・捩り装置6・切断装置7を示す縦
断面図である。
【図5】巻回装置5および切断装置7を示す分解斜視図
である。
【図6】捩り装置6の作動状態を示す側面図である。
【図7】結束線Aの結束状態を示す斜視図である。
【図8】従来例を示す縦断面図である。
【図9】同作動状態を示す断面図である。
【符号の説明】 1 ケ−シング本体 4 送り込み装置 5 巻回装置 6 捩り装置 7 切断装置 15 曲げ部材 16 ガイド溝 17 ガイドロ−ラ 27 回転ホルダ− 29 作動軸 31 付勢バネ 32 捩りピン 33 作動片 34 押出しピン 37 ガイド片 38 ガイド溝 A 結束線

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】携帯自在なケ−シング本体1の後端部に結
    束線Aを先端方向に送り込む送り込み装置4が、同先端
    部には送り込まれた結束線Aを順次輪状に巻回せしめる
    巻回装置5が各々配設されると共に、該巻回装置5に対
    応して巻回せしめた輪状の結束線Aを掛止せしめつつ捩
    る捩り装置6が配設され、かつ、送り込み装置4の先方
    には結束線Aを所要の長さに切断せしめる切断装置7が
    配設されてなる鉄筋メッシュ用結束機において、上記巻
    回装置5は所要の曲げ部材15を構成する略半円弧状ガ
    イド溝16内に結束線導入用ガイドロ−ラ17が設けら
    れてなることを特徴とする、鉄筋メッシュ用結束機。
  2. 【請求項2】携帯自在なケ−シング本体1の後端部に結
    束線Aを先端方向に送り込む送り込み装置4が、同先端
    部には送り込まれた結束線Aを順次輪状に巻回せしめる
    巻回装置5が各々配設されると共に、該巻回装置5に対
    応して巻回せしめた輪状の結束線Aを掛止せしめつつ捩
    る捩り装置6が配設され、かつ、送り込み装置4の先方
    には結束線Aを所要の長さに切断せしめる切断装置7が
    配設されてなる鉄筋メッシュ用結束機において、上記巻
    回装置5と捩り装置6との間に位置する結束線Aの巻回
    軌跡上に結束線用ガイド片37が配設されてなることを
    特徴とする、鉄筋メッシュ用結束機。
  3. 【請求項3】携帯自在なケ−シング本体1の後端部に結
    束線Aを先端方向に送り込む送り込み装置4が、同先端
    部には送り込まれた結束線Aを順次輪状に巻回せしめる
    巻回装置5が各々配設されると共に、該巻回装置5に対
    応して巻回せしめた輪状の結束線Aを掛止せしめつつ捩
    る捩り装置6が配設され、かつ、送り込み装置4の先方
    には結束線Aを所要の長さに切断せしめる切断装置7が
    配設されてなる鉄筋メッシュ用結束機において、上記捩
    り装置6は外周面がテ−パ状とされた筒状の回転ホルダ
    −27と、該回転ホルダ−27に可動自在に嵌合掛止さ
    れると共に付勢部材31を介して常時外方に付勢されて
    なる略筒状の作動軸29と、該作動軸29の先部に可動
    自在に取付けられた両側一対の捩りピン32と、該捩り
    ピン32を可動せしめるべくその基端部に形成されると
    共に回転ホルダ−27の外周面に当接された作動片33
    と、回転ホルダ−27に同心状に取付けられると共に作
    動軸29を通して外方に突出自在とされた結束線用押出
    しピン34とよりなることを特徴とする、鉄筋メッシュ
    用結束機。
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