JP2561279B2 - 結束機 - Google Patents
結束機Info
- Publication number
- JP2561279B2 JP2561279B2 JP62158262A JP15826287A JP2561279B2 JP 2561279 B2 JP2561279 B2 JP 2561279B2 JP 62158262 A JP62158262 A JP 62158262A JP 15826287 A JP15826287 A JP 15826287A JP 2561279 B2 JP2561279 B2 JP 2561279B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- binding
- binding wire
- winding
- gripping
- wire winding
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- E—FIXED CONSTRUCTIONS
- E04—BUILDING
- E04G—SCAFFOLDING; FORMS; SHUTTERING; BUILDING IMPLEMENTS OR AIDS, OR THEIR USE; HANDLING BUILDING MATERIALS ON THE SITE; REPAIRING, BREAKING-UP OR OTHER WORK ON EXISTING BUILDINGS
- E04G21/00—Preparing, conveying, or working-up building materials or building elements in situ; Other devices or measures for constructional work
- E04G21/12—Mounting of reinforcing inserts; Prestressing
- E04G21/122—Machines for joining reinforcing bars
- E04G21/123—Wire twisting tools
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Architecture (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Civil Engineering (AREA)
- Structural Engineering (AREA)
- Basic Packing Technique (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 この発明は、金属線材により鉄筋等を結束固縛するの
に用いられる結束機に関する。
に用いられる結束機に関する。
鉄筋コンクリート構造物の築造工事における鉄筋結束
作業、あるいは、建築作業場等における作業足場用の丸
太組作業等においては、針金等の金属線材を用いて鉄筋
あるいは丸太等の結束が行われる。従来、このようなこ
とは、全て、作業者が手作業で行うようにしていた。そ
のため、作業効率がはなはだ低劣であり、鉄筋組立作業
等の結束が必要な工事に遅延により、工事全体が遅れる
ということが多かった。また、結束作業は、そのほとん
どが手先を使い、かつ、不自然な姿勢での作業であるた
め、作業者が苦痛を感じることが多かった。特に、鉄筋
の結束作業においては作業量が膨大であることも相まっ
て、作業者が苦痛を感じることが一層多くなっていた。
さらに、近年は、作業環境の劣悪等の原因により若年作
業者の定着率が悪いことから、高齢者が作業者の多数を
占めるようになっている。このため、前記作業能率の低
下、腰をかがめる等の不自然な姿勢による腰痛等の発生
等、多数の問題が発生するようになってきている。
作業、あるいは、建築作業場等における作業足場用の丸
太組作業等においては、針金等の金属線材を用いて鉄筋
あるいは丸太等の結束が行われる。従来、このようなこ
とは、全て、作業者が手作業で行うようにしていた。そ
のため、作業効率がはなはだ低劣であり、鉄筋組立作業
等の結束が必要な工事に遅延により、工事全体が遅れる
ということが多かった。また、結束作業は、そのほとん
どが手先を使い、かつ、不自然な姿勢での作業であるた
め、作業者が苦痛を感じることが多かった。特に、鉄筋
の結束作業においては作業量が膨大であることも相まっ
て、作業者が苦痛を感じることが一層多くなっていた。
さらに、近年は、作業環境の劣悪等の原因により若年作
業者の定着率が悪いことから、高齢者が作業者の多数を
占めるようになっている。このため、前記作業能率の低
下、腰をかがめる等の不自然な姿勢による腰痛等の発生
等、多数の問題が発生するようになってきている。
そこで、自動的に結束を行う結束機が開発された。特
公昭59−39027号公報にその結束機が開示されている。
この結束機は、先端部分が半円弧状に湾曲したガイド成
形パイプを有する結束線巻回手段,この巻回手段に針金
等の結束線を送り込む結束線送り込み手段、前記巻回手
段から送り出されて巻回状となった結束線巻回部を把持
する開閉爪、この開閉爪を回転させる結束線捩じり手
段、および、結束線巻回部を切り離す結束線切り離し手
段をそれぞれ備えている。この結束機は、つぎのように
して結束を行うようになっている。
公昭59−39027号公報にその結束機が開示されている。
この結束機は、先端部分が半円弧状に湾曲したガイド成
形パイプを有する結束線巻回手段,この巻回手段に針金
等の結束線を送り込む結束線送り込み手段、前記巻回手
段から送り出されて巻回状となった結束線巻回部を把持
する開閉爪、この開閉爪を回転させる結束線捩じり手
段、および、結束線巻回部を切り離す結束線切り離し手
段をそれぞれ備えている。この結束機は、つぎのように
して結束を行うようになっている。
まず、送り込み手段により、巻線ボビン等に巻かれた
結束線を引き出すとともに巻回手段に送り込む。巻回手
段に送り込まれた結束線は、円形状に成形され、棒材等
の被結束体の回りに巻回される。この巻回部を開閉爪に
より把持したのち、開閉爪を捩じり手段により回転させ
て、巻回部を捩じる。つぎに、被結束手段を結束した巻
回部を切り離し手段により切り離す。切り離しは、開閉
爪による巻回部の把持の前に行う場合もある。
結束線を引き出すとともに巻回手段に送り込む。巻回手
段に送り込まれた結束線は、円形状に成形され、棒材等
の被結束体の回りに巻回される。この巻回部を開閉爪に
より把持したのち、開閉爪を捩じり手段により回転させ
て、巻回部を捩じる。つぎに、被結束手段を結束した巻
回部を切り離し手段により切り離す。切り離しは、開閉
爪による巻回部の把持の前に行う場合もある。
前記開閉爪はチャック部材の先端に設けられていて、
このチャック部材は筒状のチャック押さえに通されてい
る。また、結束線送り込み手段や結束線捩じり手段の駆
動手段たるモータは、平歯車やウォーム歯車を介してハ
ートカムを回転させるようになっている。このハートカ
ムの周面には、一端にローラを備えたロッドのローラが
当てられており、ロッドは、他端がチャック押さえに当
てられていてモータ軸芯と並行に動くようになってい
る。ハートカムの回転により、ロッドを介して筒状のチ
ャック押さえを前方に送り出すと開閉爪が閉じて結束線
巻回部を把持するようになっている。結束線巻回部の捩
じりむすび終わると、ロッドが引張バネにより引っ張ら
れてチャック押さえが後退し、これにより開閉爪が開い
て鉄筋等の結束が完了する。
このチャック部材は筒状のチャック押さえに通されてい
る。また、結束線送り込み手段や結束線捩じり手段の駆
動手段たるモータは、平歯車やウォーム歯車を介してハ
ートカムを回転させるようになっている。このハートカ
ムの周面には、一端にローラを備えたロッドのローラが
当てられており、ロッドは、他端がチャック押さえに当
てられていてモータ軸芯と並行に動くようになってい
る。ハートカムの回転により、ロッドを介して筒状のチ
ャック押さえを前方に送り出すと開閉爪が閉じて結束線
巻回部を把持するようになっている。結束線巻回部の捩
じりむすび終わると、ロッドが引張バネにより引っ張ら
れてチャック押さえが後退し、これにより開閉爪が開い
て鉄筋等の結束が完了する。
ところで、結束線巻回部の捩じり直前には、鉄筋曲面
に対する結束線巻回部の馴染みを向上させるため結束機
本体を身体側に引き寄せ、こののち、結束線巻回部の捩
じりを行って結束するようにすると、結束状態が均一化
され、均縛化がなされる。しかしながら、前記結束機で
は、一連の結束操作において、作業者がタイミングを計
って手で結束線巻回部を鉄筋曲面に馴染ませるようにし
ていたが、このタイミングを適切にとることは、非常な
注意が必要になり、しかも、中々うまくとれないという
問題があった。
に対する結束線巻回部の馴染みを向上させるため結束機
本体を身体側に引き寄せ、こののち、結束線巻回部の捩
じりを行って結束するようにすると、結束状態が均一化
され、均縛化がなされる。しかしながら、前記結束機で
は、一連の結束操作において、作業者がタイミングを計
って手で結束線巻回部を鉄筋曲面に馴染ませるようにし
ていたが、このタイミングを適切にとることは、非常な
注意が必要になり、しかも、中々うまくとれないという
問題があった。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたもので
あって、結束を円滑,確実かつ簡単に行うことができ、
しかも、安価な結束機を提供することを目的としてい
る。
あって、結束を円滑,確実かつ簡単に行うことができ、
しかも、安価な結束機を提供することを目的としてい
る。
発明者は、前記のような目的を達成するため、研究を
重ねた。その結果、巻回手段を往復動作可能とし、この
巻回手段の往復動作に連動して前記把持手段が結束線巻
回部の把持,把持解除を行うようにすれば、結束線巻回
部を把持手段により把持することと結束線巻回部を鉄筋
曲面になじませることがタイミングよく行えるようにな
って、結束を円滑,確実かつ簡単に行うことができるよ
うになり、しかも、結束機を安価なものにすることもで
きるということを見出し、ここに、この発明を完成し
た。
重ねた。その結果、巻回手段を往復動作可能とし、この
巻回手段の往復動作に連動して前記把持手段が結束線巻
回部の把持,把持解除を行うようにすれば、結束線巻回
部を把持手段により把持することと結束線巻回部を鉄筋
曲面になじませることがタイミングよく行えるようにな
って、結束を円滑,確実かつ簡単に行うことができるよ
うになり、しかも、結束機を安価なものにすることもで
きるということを見出し、ここに、この発明を完成し
た。
したがって、この発明は、円弧状の通路を有していて
この通路に通された結束線を巻回するように成形して送
り出す結束線巻回手段、この巻回手段に結束線を送り込
む結束線送り込み手段、前記巻回手段から送り出された
結束線巻回部を切り離す結束線切断手段、結束線巻回部
を把持する結束線把持手段、および、この把持手段を回
転させて把持手段が把持した結束線巻回部を捩じる結束
線捩じり手段を備えた結束機であって、前記巻回手段が
往復動作可能となっていて、この巻回手段の往復動作に
連動して前記把持手段が結束線巻回部の把持,把持解除
を行うようになっていることを特徴とする結束機をその
要旨としている。
この通路に通された結束線を巻回するように成形して送
り出す結束線巻回手段、この巻回手段に結束線を送り込
む結束線送り込み手段、前記巻回手段から送り出された
結束線巻回部を切り離す結束線切断手段、結束線巻回部
を把持する結束線把持手段、および、この把持手段を回
転させて把持手段が把持した結束線巻回部を捩じる結束
線捩じり手段を備えた結束機であって、前記巻回手段が
往復動作可能となっていて、この巻回手段の往復動作に
連動して前記把持手段が結束線巻回部の把持,把持解除
を行うようになっていることを特徴とする結束機をその
要旨としている。
以下に、この発明を詳しく説明する。
この発明にかかる結束機の1実施例を、第1図ないし
第22図を参照しつつ説明する。この結束機1は、第20図
ないし第22図に示されるように、適宜線径の針金等の結
束線2を用い、鉄筋等の棒材3を複数本結束するもので
あって、第1図ないし第4図に示されているように、ピ
ストル形の外形をしている。本体の外殻を構成するカバ
ーケース4の下部には、握り部5が設けられている。作
業者は、この握り部5を把持し、握り部5に設けられた
押釦スイッチの押し釦6aを操作するとともに、結束線巻
回部11aを棒材曲面に馴染ませる操作を行うようにし、
結束機1に備えられた各手段および装置を作動させて、
一連の結束作業を行うようになっている。
第22図を参照しつつ説明する。この結束機1は、第20図
ないし第22図に示されるように、適宜線径の針金等の結
束線2を用い、鉄筋等の棒材3を複数本結束するもので
あって、第1図ないし第4図に示されているように、ピ
ストル形の外形をしている。本体の外殻を構成するカバ
ーケース4の下部には、握り部5が設けられている。作
業者は、この握り部5を把持し、握り部5に設けられた
押釦スイッチの押し釦6aを操作するとともに、結束線巻
回部11aを棒材曲面に馴染ませる操作を行うようにし、
結束機1に備えられた各手段および装置を作動させて、
一連の結束作業を行うようになっている。
この結束機の全体構成は、つぎのとおりである。カバ
ーケース4の上部には、結束線送り込み手段Bが設けら
れ、その前方には、結束線巻回手段A,保持手段C,結束線
切断手段Eおよび操作杆78が設けられている。カバーケ
ース4の後部あたりには駆動手段Iが内蔵され、前部に
は、捩じりトルク調整機構(巻き締め力設定機構)9を
有する結束線捩じり手段F,把持手段定位置静止手段H,お
よび結束線把持手段Dが設けられている。巻回手段A
は、細い通路を有するパイプの先端部が半円弧状に曲げ
られた結束線案内部材10を備えており、結束線11をこの
案内部材10に通すと結束線11が円形状に巻回される。送
り込み装置Bは、入口部12aから入った結束線11を出口
部12bから出し、前記巻回手段Aに送り込むようになっ
ている。保持手段Cは、巻回手段Aから送り出され巻回
された結束線11を、その束ねられた状態がくずれないよ
うに保持するようになっている。把持手段Dは、巻回さ
れた結束線の巻回部11aを把持するようになっており、
切断手段Eは、巻回部11aを切り離すようになってい
る。捩じり手段Fは、巻回部11aを把持した把持手段D
を回転させることにより、巻回部11aを捩じるようにな
っている。操作杆78は、巻回手段Aの前後動に把持手段
Dのチャック部材48を連動させ、このチャック部材の前
後動により、巻回部11aの把持、把持解除が行われるよ
うになっている。静止手段Hは、次回に巻回される結束
線を把持し得る姿勢で把持手段Dを静止させるようにな
っており、調整機構9は、結束される棒材の径等に応じ
て、捩じり手段Fの巻き締め力を設定するようになって
いる。駆動手段Iはモータ等を内蔵していて、送りこみ
手段B等を作動させるようになっている。
ーケース4の上部には、結束線送り込み手段Bが設けら
れ、その前方には、結束線巻回手段A,保持手段C,結束線
切断手段Eおよび操作杆78が設けられている。カバーケ
ース4の後部あたりには駆動手段Iが内蔵され、前部に
は、捩じりトルク調整機構(巻き締め力設定機構)9を
有する結束線捩じり手段F,把持手段定位置静止手段H,お
よび結束線把持手段Dが設けられている。巻回手段A
は、細い通路を有するパイプの先端部が半円弧状に曲げ
られた結束線案内部材10を備えており、結束線11をこの
案内部材10に通すと結束線11が円形状に巻回される。送
り込み装置Bは、入口部12aから入った結束線11を出口
部12bから出し、前記巻回手段Aに送り込むようになっ
ている。保持手段Cは、巻回手段Aから送り出され巻回
された結束線11を、その束ねられた状態がくずれないよ
うに保持するようになっている。把持手段Dは、巻回さ
れた結束線の巻回部11aを把持するようになっており、
切断手段Eは、巻回部11aを切り離すようになってい
る。捩じり手段Fは、巻回部11aを把持した把持手段D
を回転させることにより、巻回部11aを捩じるようにな
っている。操作杆78は、巻回手段Aの前後動に把持手段
Dのチャック部材48を連動させ、このチャック部材の前
後動により、巻回部11aの把持、把持解除が行われるよ
うになっている。静止手段Hは、次回に巻回される結束
線を把持し得る姿勢で把持手段Dを静止させるようにな
っており、調整機構9は、結束される棒材の径等に応じ
て、捩じり手段Fの巻き締め力を設定するようになって
いる。駆動手段Iはモータ等を内蔵していて、送りこみ
手段B等を作動させるようになっている。
なお、この結束機1は、握り部5の下部に着脱自在と
なったバッテリーパック13を電源としている。このバッ
テリーパック13は、充電器により充電されるようになっ
ている。充電器は、交流電源使用で直流に切り換えるよ
うになったアダプタを内蔵している。バッテリーパック
13のスペアを準備しておいて、これを常時充電しておけ
ば、使用済のバッテリーパック13と直ぐに交換すること
ができる。使用済のものは、スペアが使用されている間
に再充電しておけば、つぎの交換が直ぐにできる。
なったバッテリーパック13を電源としている。このバッ
テリーパック13は、充電器により充電されるようになっ
ている。充電器は、交流電源使用で直流に切り換えるよ
うになったアダプタを内蔵している。バッテリーパック
13のスペアを準備しておいて、これを常時充電しておけ
ば、使用済のバッテリーパック13と直ぐに交換すること
ができる。使用済のものは、スペアが使用されている間
に再充電しておけば、つぎの交換が直ぐにできる。
結束機1の入口部12aには、第4図にみるように、可
撓性を有する結束線ケーブル15を介して携帯ケース16が
接続されている。携帯ケース16には、結束線11が多重に
巻回された巻線ボビン17が内蔵されており、この巻線ボ
ビン17から送りこみ手段Bに結束線11が送り込まれるよ
うになっている。携帯ケース16は、腰バンド18によって
作業者の腰に固定されるようになっている。
撓性を有する結束線ケーブル15を介して携帯ケース16が
接続されている。携帯ケース16には、結束線11が多重に
巻回された巻線ボビン17が内蔵されており、この巻線ボ
ビン17から送りこみ手段Bに結束線11が送り込まれるよ
うになっている。携帯ケース16は、腰バンド18によって
作業者の腰に固定されるようになっている。
つぎに、結束機1の前記各手段,装置につき順次詳し
く説明する。駆動手段Iは、第5図にみるように、カバ
ーケース4の後部に内蔵されている小型直流モータ19を
備え、このモータ19は、握り部5内に嵌挿係止されたバ
ッテリーパック13により駆動されるようになっている。
モータ19とバッテリーパック13との中間位置には押釦ス
イッチ6が内蔵され、このスイッチ6には押し釦6aが設
けられている。モータ19の回転力は、駆動切換クラッチ
キー20を介して送りこみ手段Bおよび捩じり手段Fに伝
達されるようになっている。このことを、つぎに詳しく
説明する。モータ19は、モータ軸に固定された平歯車2
1、この平歯車21と噛み合う平歯車22、この平歯車22と
同一の軸に固定されている平歯車23、および、この平歯
車23と噛み合う大平歯車24を介して、結束機1の軸方向
に延びるよう軸止された出力軸25を回転させるようにな
っている。出力軸25には、キー溝25aが穿設されてお
り、先端には歯車25bが歯切りされている。この歯車25b
は、同軸芯上にある遊星減速装置26の3個の遊星歯車27
と噛み合っている。遊星減速装置26は捩じり手段Fを駆
動させるようになっている。したがって、モータ19を回
転させることにより、捩じり手段Fを駆動させることが
できる。他方、出力軸25には、笠歯車28が遊嵌されてお
り、これには笠歯車29が噛み合っている。この笠歯車29
は、カバーケース内軸受30に軸受された回転軸31の一端
に固定されている。回転軸31の他端には、送りこみ手段
Bの送りローラ(筋目付き車)39が固定されている。出
力軸25は、切替クラッチ機能を有しており、軸方向の摺
動を自在として、キー溝25aにクラッチキー20が嵌め込
まれている。クラッチキー20の後端には、作動板33が回
動自在に遊嵌されており、この作動板33は、小型プラン
ジャー型ソレノイド(プッシュ式)34により前進するよ
うになっている。作動板33は、普段は、平歯車24と作動
板33の間に介在したバネ35により後退させられている。
そして、ソレノイド34によりバネ35に抗してクラッチキ
ー20を笠歯車24側へ押圧前進させるとクラッチキー20の
前端が、笠歯車28の後端面に穿設された孔28aに嵌入す
るようになっている。したがって、ソレノイド33の電源
をONにするとクラッチキー20が前進して、笠歯車28が自
由回転できないよう回り止めがなされ、出力軸25の回転
を笠歯車28に伝えて送りこみ手段Bを駆動させることが
できるようになる。ソレノイド34の電源をOFFにし、バ
ネ35の復帰力でクラッチキー20が後退すると、笠歯車28
はフリーとなる。
く説明する。駆動手段Iは、第5図にみるように、カバ
ーケース4の後部に内蔵されている小型直流モータ19を
備え、このモータ19は、握り部5内に嵌挿係止されたバ
ッテリーパック13により駆動されるようになっている。
モータ19とバッテリーパック13との中間位置には押釦ス
イッチ6が内蔵され、このスイッチ6には押し釦6aが設
けられている。モータ19の回転力は、駆動切換クラッチ
キー20を介して送りこみ手段Bおよび捩じり手段Fに伝
達されるようになっている。このことを、つぎに詳しく
説明する。モータ19は、モータ軸に固定された平歯車2
1、この平歯車21と噛み合う平歯車22、この平歯車22と
同一の軸に固定されている平歯車23、および、この平歯
車23と噛み合う大平歯車24を介して、結束機1の軸方向
に延びるよう軸止された出力軸25を回転させるようにな
っている。出力軸25には、キー溝25aが穿設されてお
り、先端には歯車25bが歯切りされている。この歯車25b
は、同軸芯上にある遊星減速装置26の3個の遊星歯車27
と噛み合っている。遊星減速装置26は捩じり手段Fを駆
動させるようになっている。したがって、モータ19を回
転させることにより、捩じり手段Fを駆動させることが
できる。他方、出力軸25には、笠歯車28が遊嵌されてお
り、これには笠歯車29が噛み合っている。この笠歯車29
は、カバーケース内軸受30に軸受された回転軸31の一端
に固定されている。回転軸31の他端には、送りこみ手段
Bの送りローラ(筋目付き車)39が固定されている。出
力軸25は、切替クラッチ機能を有しており、軸方向の摺
動を自在として、キー溝25aにクラッチキー20が嵌め込
まれている。クラッチキー20の後端には、作動板33が回
動自在に遊嵌されており、この作動板33は、小型プラン
ジャー型ソレノイド(プッシュ式)34により前進するよ
うになっている。作動板33は、普段は、平歯車24と作動
板33の間に介在したバネ35により後退させられている。
そして、ソレノイド34によりバネ35に抗してクラッチキ
ー20を笠歯車24側へ押圧前進させるとクラッチキー20の
前端が、笠歯車28の後端面に穿設された孔28aに嵌入す
るようになっている。したがって、ソレノイド33の電源
をONにするとクラッチキー20が前進して、笠歯車28が自
由回転できないよう回り止めがなされ、出力軸25の回転
を笠歯車28に伝えて送りこみ手段Bを駆動させることが
できるようになる。ソレノイド34の電源をOFFにし、バ
ネ35の復帰力でクラッチキー20が後退すると、笠歯車28
はフリーとなる。
第4図および第5図にみるように、送りこみ手段B
は、カバーケース4の上端に基板36が固定されており、
その上の前後にカバー37,38が合わされている。基板36,
カバー37,38との間には通路が設けられていてこの通路
が出口部12bとなっており、基板36とカバー38との間に
差し込まれた管が入口部12aとなっている。基板36とカ
バー38との間に設けられた空間には、ローラ39,40が設
置されている。送りこみ手段Bは、結束線11を案内部材
10に送るためのものである。駆動側ローラ39の回転軸31
の下端には、前記のように笠歯車29が取り付けられてい
る。カバー38にはレバー41の基部が軸止めされている。
このレバー41の中間部には従動側ローラ40が軸止めされ
ていて、レバー41の回動により、ローラ40は、結束線の
線径に応じ、ローラ39に対して接近,離間可能となって
いる。レバー41の先端には第4図にみるように引張バネ
42が固定されており、このバネ42の他端はカバー38に固
定されている。このバネ42により、ローラ40は、ローラ
39に向けてほぼ一定の圧力で押圧されるようになってい
る。なお、この実施例では、送りこみ手段Bは、2.5〜
3巻の巻回部11aができる程度の結束線11を1回の作動
で送り出すようになっている。
は、カバーケース4の上端に基板36が固定されており、
その上の前後にカバー37,38が合わされている。基板36,
カバー37,38との間には通路が設けられていてこの通路
が出口部12bとなっており、基板36とカバー38との間に
差し込まれた管が入口部12aとなっている。基板36とカ
バー38との間に設けられた空間には、ローラ39,40が設
置されている。送りこみ手段Bは、結束線11を案内部材
10に送るためのものである。駆動側ローラ39の回転軸31
の下端には、前記のように笠歯車29が取り付けられてい
る。カバー38にはレバー41の基部が軸止めされている。
このレバー41の中間部には従動側ローラ40が軸止めされ
ていて、レバー41の回動により、ローラ40は、結束線の
線径に応じ、ローラ39に対して接近,離間可能となって
いる。レバー41の先端には第4図にみるように引張バネ
42が固定されており、このバネ42の他端はカバー38に固
定されている。このバネ42により、ローラ40は、ローラ
39に向けてほぼ一定の圧力で押圧されるようになってい
る。なお、この実施例では、送りこみ手段Bは、2.5〜
3巻の巻回部11aができる程度の結束線11を1回の作動
で送り出すようになっている。
巻回手段Aの案内部材10は、第4図および第7図にみ
るように、基部にリング43が固定され、基端が出口部12
bに接続されている。リング43の下端には突起43aが設け
られている。案内部材10は、基板36に設けられた穴付き
凸部36a,36bに基部が通されており、リングの突起43a
が、両凸部36a,36b間に設けられた溝36cに挿入されてい
る。これにより、案内部材10は、基板36に前後動可能に
ガイドされるとともに位置規制がなされている。凸部36
aとリング43との間には、バネ44が案内部材11に挿入さ
れて配置されている。このため、案内部材10は、常に後
退した状態となるよう付勢されている。
るように、基部にリング43が固定され、基端が出口部12
bに接続されている。リング43の下端には突起43aが設け
られている。案内部材10は、基板36に設けられた穴付き
凸部36a,36bに基部が通されており、リングの突起43a
が、両凸部36a,36b間に設けられた溝36cに挿入されてい
る。これにより、案内部材10は、基板36に前後動可能に
ガイドされるとともに位置規制がなされている。凸部36
aとリング43との間には、バネ44が案内部材11に挿入さ
れて配置されている。このため、案内部材10は、常に後
退した状態となるよう付勢されている。
案内部材10の側部には、保持手段Cが設けられてい
る。保持手段Cは、案内部材10から送り出された結束線
11がほぼ同じ形の円弧となるよう案内成形するとともに
巻回部11aを束ねられた状態がくずれないよう保持し
て、把持手段Dが確実に巻回部11aを把持できるように
するためのものである。ここでは、保持手段Cは、断面
コ字型の折曲体が開口を内に向けるようにして円弧形に
成形されてなる。案内部材10から送り出され、切断手段
Eを通過した結束線11は、切断手段Eに設けられたガイ
ド金具45により規制され、まず、保持手段Cの上端入口
に先端が入る。こののち、保持手段Cの内側を回り下端
出口から出る。そして、所定巻数の巻回部11aが保持手
段Cに保持される。このように、結束線11が送り出され
る時点では、被結束体なる棒材3は、保持手段Cの内側
開口部近傍に、接触または被接触の状態で位置するよう
にされ、結束線11の巻回を待つことになる。保持手段C
の上下間の間隔(円弧部の欠け部分)は、被結束体たる
棒材の出し入れに必要な間隔を考慮するとともに、棒材
の太さ(ここでは×2本)により変わるが、捩じり手段
Fの爪部材46の回転に必要な間隔(回転半径逃げ)を考
慮して設定される。巻回後の結束線11の棒材3に対する
馴染み付け(巻回部11aの一部を棒材に密着させるこ
と)のため、案内部材10あるいは保持手段Cを棒材3に
引っ掛けて、第15図および第17図中矢印Xで示されてい
るように、結束機本体を後方へ引き寄せる操作を作業者
が手動で行う。前記のように、案内部材10は結束機本体
に対して前進することが可能となっているので、前記引
き寄せを行っても、案内部材10あるいは保持手段Cが棒
材3に引っ掛けられた状態で結束機本体のみを後方へ引
くことができる。
る。保持手段Cは、案内部材10から送り出された結束線
11がほぼ同じ形の円弧となるよう案内成形するとともに
巻回部11aを束ねられた状態がくずれないよう保持し
て、把持手段Dが確実に巻回部11aを把持できるように
するためのものである。ここでは、保持手段Cは、断面
コ字型の折曲体が開口を内に向けるようにして円弧形に
成形されてなる。案内部材10から送り出され、切断手段
Eを通過した結束線11は、切断手段Eに設けられたガイ
ド金具45により規制され、まず、保持手段Cの上端入口
に先端が入る。こののち、保持手段Cの内側を回り下端
出口から出る。そして、所定巻数の巻回部11aが保持手
段Cに保持される。このように、結束線11が送り出され
る時点では、被結束体なる棒材3は、保持手段Cの内側
開口部近傍に、接触または被接触の状態で位置するよう
にされ、結束線11の巻回を待つことになる。保持手段C
の上下間の間隔(円弧部の欠け部分)は、被結束体たる
棒材の出し入れに必要な間隔を考慮するとともに、棒材
の太さ(ここでは×2本)により変わるが、捩じり手段
Fの爪部材46の回転に必要な間隔(回転半径逃げ)を考
慮して設定される。巻回後の結束線11の棒材3に対する
馴染み付け(巻回部11aの一部を棒材に密着させるこ
と)のため、案内部材10あるいは保持手段Cを棒材3に
引っ掛けて、第15図および第17図中矢印Xで示されてい
るように、結束機本体を後方へ引き寄せる操作を作業者
が手動で行う。前記のように、案内部材10は結束機本体
に対して前進することが可能となっているので、前記引
き寄せを行っても、案内部材10あるいは保持手段Cが棒
材3に引っ掛けられた状態で結束機本体のみを後方へ引
くことができる。
把持手段Dは、第12図にもみるように、軸部材47とこ
れの外側に嵌挿された筒状のチャック部材48を備えてい
る。軸部材47の先端に設けられた割溝には、巻回部11a
を掛止する鉤形の爪部材46が揺動可能に軸止めされてお
り、この爪部材46は、後方に向けられるようバネ49によ
り付勢されている。軸部材47の周面には、キー溝47aが
設けられている。軸部材47は、捩じり手段Fの遊星減速
装置26における第2出力軸50の先端に、これと同芯とな
るようネジ止めにより固定されている。したがって、出
力軸50とともに回転するようになっている。チャック部
材48は、周壁を貫通するキーネジ51が設けられており、
このキーネジ51の先端がキー溝47aに挿入されている。
したがって、チャック部材48は、軸部材47とともに回転
するようになっており、軸方向にスライド可能となって
いる。チャック部材48が軸部材47に対して前進すると、
爪部材46が、チャック部材48の内周面で押さえられて前
方に回転し、第17図に示されるように閉じる。逆にチャ
ック部材48が軸部材47に対して後退すると、バネ49の復
帰力により、第12図にみるように、元の位置に復帰す
る。チャック部材48の先端には、固定リング92および調
節爪93が設けられている。固定リング92および調節爪93
は、爪部材46の把持タイミングを調節するためのもので
ある。固定リング92は、チャック部材48に嵌められてネ
ジ固定されている。調節爪93は、固定リング92の内周面
に設けられた凹部92a(第13図参照)に通されている。
第12図に示されているように、調節爪93の前端凸部はチ
ャック部材先端の切欠52に挿入されていて、この切欠52
により調節爪93の前後動がガイドされるようになってい
る。固定リング92の凹部92a部分には、ネジ94が設けら
れていて、このネジ94により、調節爪93を所望の突出量
で固定できるようになっている。調節爪93の先端は、第
9図に示されているように、復帰位置の爪部材46の背面
と当接するようになっており、調節爪93の突出量を調節
して爪部材46の待機角θを調節し、これにより、爪部材
46の把持タイミングを調節する。爪部材46の全長、爪部
材46の後端とその後方のリング90との間の距離k,爪部材
46後端の凸部と固定リング92との間の距離mは、爪部材
46の待機位置のチャック部材48後端とトルク調整機構9
との間の距離n(第1図参照),爪部材46の結束線巻回
部11a引っ掛け時の同距離r(第2図参照),爪部材46
が結束線巻回部11aをチャック部材に押さえ込み、結束
線巻回部11aの捩じり操作が始まる時の同距離s(第3
図参照)に対応して設定するとよい。
れの外側に嵌挿された筒状のチャック部材48を備えてい
る。軸部材47の先端に設けられた割溝には、巻回部11a
を掛止する鉤形の爪部材46が揺動可能に軸止めされてお
り、この爪部材46は、後方に向けられるようバネ49によ
り付勢されている。軸部材47の周面には、キー溝47aが
設けられている。軸部材47は、捩じり手段Fの遊星減速
装置26における第2出力軸50の先端に、これと同芯とな
るようネジ止めにより固定されている。したがって、出
力軸50とともに回転するようになっている。チャック部
材48は、周壁を貫通するキーネジ51が設けられており、
このキーネジ51の先端がキー溝47aに挿入されている。
したがって、チャック部材48は、軸部材47とともに回転
するようになっており、軸方向にスライド可能となって
いる。チャック部材48が軸部材47に対して前進すると、
爪部材46が、チャック部材48の内周面で押さえられて前
方に回転し、第17図に示されるように閉じる。逆にチャ
ック部材48が軸部材47に対して後退すると、バネ49の復
帰力により、第12図にみるように、元の位置に復帰す
る。チャック部材48の先端には、固定リング92および調
節爪93が設けられている。固定リング92および調節爪93
は、爪部材46の把持タイミングを調節するためのもので
ある。固定リング92は、チャック部材48に嵌められてネ
ジ固定されている。調節爪93は、固定リング92の内周面
に設けられた凹部92a(第13図参照)に通されている。
第12図に示されているように、調節爪93の前端凸部はチ
ャック部材先端の切欠52に挿入されていて、この切欠52
により調節爪93の前後動がガイドされるようになってい
る。固定リング92の凹部92a部分には、ネジ94が設けら
れていて、このネジ94により、調節爪93を所望の突出量
で固定できるようになっている。調節爪93の先端は、第
9図に示されているように、復帰位置の爪部材46の背面
と当接するようになっており、調節爪93の突出量を調節
して爪部材46の待機角θを調節し、これにより、爪部材
46の把持タイミングを調節する。爪部材46の全長、爪部
材46の後端とその後方のリング90との間の距離k,爪部材
46後端の凸部と固定リング92との間の距離mは、爪部材
46の待機位置のチャック部材48後端とトルク調整機構9
との間の距離n(第1図参照),爪部材46の結束線巻回
部11a引っ掛け時の同距離r(第2図参照),爪部材46
が結束線巻回部11aをチャック部材に押さえ込み、結束
線巻回部11aの捩じり操作が始まる時の同距離s(第3
図参照)に対応して設定するとよい。
切断手段Eは、第10図および第11図に示されているよ
うに、切断部材53が軸止めされたブラケット54を備え、
ブラケット54は案内部材10の先端に固定されている。切
断手段53は、結束線挿通用の円弧形穴55が設けられてい
るとともにこれを回動させるための弓形レバー56が固定
されている。弓形レバー56の基端には、棒体57が枢着さ
れ(第4図参照)、中間部には、先端が保持手段Cの内
側に突出した突出片56aが設けられている。切断手段E
が作動しない状態においては、第10図に示されているよ
うに、穴55は案内部材10の結束線通路10aと連通した状
態となっているが、突出片56aを棒材3に当てて結束機
1を引くと、切断部材53が回動し、第11図に示されてい
るように、穴55は通路10aと非連通状態となる。このと
き、切断部材53の剪断作用によって、通路10aの出口に
おいて結束線11が切断されるようになっている。突出片
56aが棒材3から外されると、バネ80(第4図参照)に
より切断部材53が元の位置に復帰して、穴55は案内部材
10の結束線通路10aと再び連通した状態となる。
うに、切断部材53が軸止めされたブラケット54を備え、
ブラケット54は案内部材10の先端に固定されている。切
断手段53は、結束線挿通用の円弧形穴55が設けられてい
るとともにこれを回動させるための弓形レバー56が固定
されている。弓形レバー56の基端には、棒体57が枢着さ
れ(第4図参照)、中間部には、先端が保持手段Cの内
側に突出した突出片56aが設けられている。切断手段E
が作動しない状態においては、第10図に示されているよ
うに、穴55は案内部材10の結束線通路10aと連通した状
態となっているが、突出片56aを棒材3に当てて結束機
1を引くと、切断部材53が回動し、第11図に示されてい
るように、穴55は通路10aと非連通状態となる。このと
き、切断部材53の剪断作用によって、通路10aの出口に
おいて結束線11が切断されるようになっている。突出片
56aが棒材3から外されると、バネ80(第4図参照)に
より切断部材53が元の位置に復帰して、穴55は案内部材
10の結束線通路10aと再び連通した状態となる。
捩じり手段Fは、遊星減速装置26を備えており、これ
を介してモータ19の回転を、把持手段Dの軸部材47に伝
えるようになっている。この遊星減速装置26は、第6図
に示されているように、前方に凸部59aを持つ円筒形収
納部59を有し、これの後端には円板形の蓋体60がネジ止
めされている。収納部59は、カバーケース4内に固定さ
れていて、内部には、内周面に歯が設けられた円筒体
(外歯車輪)61が挿入されている。円筒体61内には、薄
円板62,三つの遊星歯車27,伝達板63,三つの遊星歯車64
および第2出力軸50後端のフランジ部50aが挿入されて
いる。遊星歯車27は、伝達板63裏面の軸63aに挿入さ
れ、遊星歯車64は、伝達板63前面の歯車63bに噛み合わ
されている。また、遊星歯車64は第2出力軸のフランジ
部50a後面に設けられた軸50bに挿入されている。蓋体60
および円板62に設けられた貫通穴には、出力軸25の歯車
25bが通されており、この歯車25bは遊星歯車27と噛み合
わされている。したがって、円筒体61が回転しないかぎ
りは、出力軸25の回転が第2出力軸50に伝えられる。円
筒体61前端周縁には、凸部61aが複数個設けられてい
る。収納部59における凸部59aの周囲には、複数個の貫
通穴59bが設けられており、各貫通穴59bには、ベアリン
グボール65が2個ずつ入れられている。そして、2個の
うちの内側のボール65が円筒体61の前端に当たるように
なっている。凸部59aには、対摩耗性の薄円板66,押さえ
スプリング67および押圧リング68が通されており、これ
らは、設定筒69で覆われている。押圧リング68の周縁か
らは三つの足部68aが突出している。設定筒69は内周面
に、後方に段々突出していく数段の階段69aが設けられ
ており、外周面には、目盛設定点69bが設けられてい
る。前面の周縁部には、円弧形の長穴部69cが二つ対称
の位置に設けられている。また、中央には貫通穴69dが
設けられ、貫通穴69dの縁には、円形の凸条69eが設けら
れている。設定筒69の前面には、固定リング70が当てら
れている。この固定リング70は、貫通穴70aを有し、こ
の貫通穴70aに設定筒の凸条69eが挿入されている。そし
て、ネジにより凸部59aに固定されている。ネジは、設
定筒69の長穴69cを貫通している。このため、設定筒69
は、収納部59の前面に所定角度で回動可能に固定されて
いる。固定リング70の前面には、ピン71が突設されてい
る。押圧リング68の足部68aは、設定筒の腕69aに当てら
れるようになっており、円板66はボール65を押さえるよ
うにしている。ボール65と円筒体61の凸部61aとはクラ
ッチ部を構成している。そして、凸部61aがボール65に
当たって、円筒体61の回転が止められている間は、出力
軸25の回転が第2出力軸50に伝えられるが、巻回部11a
の捩じり操作が完了して、第2出力軸50の回転が押さえ
られ、これに対する回転負荷が所定範囲を越えると、凸
部61aとボール65とが互いに滑って円筒体61が回転する
ようになり、出力軸25の回転が第2出力軸50に伝わらな
くなる。固定リング70,設定筒69,押圧リング68,押さえ
スプリング67および円板66は、捩じりトルク調整機構9
を構成しており、設定筒69を回転させて、押圧リングの
足部68aと設定筒の階段69aとの噛み合い位置を変えて、
ボール65の円筒体61に対する押圧力を変えることによ
り、捩じり手段Fの巻き締め力を強弱自在に設定できる
ようになっている。第4図にみるように、カバーケース
4前端外周の設定筒69と向かう合う位置には、捩じり手
段Fの巻き締め力の設定目盛り72が設けられていて、こ
の目盛り72に設定筒69の設定点69bを合わせることによ
り、所望の巻き締め力に設定することができる。
を介してモータ19の回転を、把持手段Dの軸部材47に伝
えるようになっている。この遊星減速装置26は、第6図
に示されているように、前方に凸部59aを持つ円筒形収
納部59を有し、これの後端には円板形の蓋体60がネジ止
めされている。収納部59は、カバーケース4内に固定さ
れていて、内部には、内周面に歯が設けられた円筒体
(外歯車輪)61が挿入されている。円筒体61内には、薄
円板62,三つの遊星歯車27,伝達板63,三つの遊星歯車64
および第2出力軸50後端のフランジ部50aが挿入されて
いる。遊星歯車27は、伝達板63裏面の軸63aに挿入さ
れ、遊星歯車64は、伝達板63前面の歯車63bに噛み合わ
されている。また、遊星歯車64は第2出力軸のフランジ
部50a後面に設けられた軸50bに挿入されている。蓋体60
および円板62に設けられた貫通穴には、出力軸25の歯車
25bが通されており、この歯車25bは遊星歯車27と噛み合
わされている。したがって、円筒体61が回転しないかぎ
りは、出力軸25の回転が第2出力軸50に伝えられる。円
筒体61前端周縁には、凸部61aが複数個設けられてい
る。収納部59における凸部59aの周囲には、複数個の貫
通穴59bが設けられており、各貫通穴59bには、ベアリン
グボール65が2個ずつ入れられている。そして、2個の
うちの内側のボール65が円筒体61の前端に当たるように
なっている。凸部59aには、対摩耗性の薄円板66,押さえ
スプリング67および押圧リング68が通されており、これ
らは、設定筒69で覆われている。押圧リング68の周縁か
らは三つの足部68aが突出している。設定筒69は内周面
に、後方に段々突出していく数段の階段69aが設けられ
ており、外周面には、目盛設定点69bが設けられてい
る。前面の周縁部には、円弧形の長穴部69cが二つ対称
の位置に設けられている。また、中央には貫通穴69dが
設けられ、貫通穴69dの縁には、円形の凸条69eが設けら
れている。設定筒69の前面には、固定リング70が当てら
れている。この固定リング70は、貫通穴70aを有し、こ
の貫通穴70aに設定筒の凸条69eが挿入されている。そし
て、ネジにより凸部59aに固定されている。ネジは、設
定筒69の長穴69cを貫通している。このため、設定筒69
は、収納部59の前面に所定角度で回動可能に固定されて
いる。固定リング70の前面には、ピン71が突設されてい
る。押圧リング68の足部68aは、設定筒の腕69aに当てら
れるようになっており、円板66はボール65を押さえるよ
うにしている。ボール65と円筒体61の凸部61aとはクラ
ッチ部を構成している。そして、凸部61aがボール65に
当たって、円筒体61の回転が止められている間は、出力
軸25の回転が第2出力軸50に伝えられるが、巻回部11a
の捩じり操作が完了して、第2出力軸50の回転が押さえ
られ、これに対する回転負荷が所定範囲を越えると、凸
部61aとボール65とが互いに滑って円筒体61が回転する
ようになり、出力軸25の回転が第2出力軸50に伝わらな
くなる。固定リング70,設定筒69,押圧リング68,押さえ
スプリング67および円板66は、捩じりトルク調整機構9
を構成しており、設定筒69を回転させて、押圧リングの
足部68aと設定筒の階段69aとの噛み合い位置を変えて、
ボール65の円筒体61に対する押圧力を変えることによ
り、捩じり手段Fの巻き締め力を強弱自在に設定できる
ようになっている。第4図にみるように、カバーケース
4前端外周の設定筒69と向かう合う位置には、捩じり手
段Fの巻き締め力の設定目盛り72が設けられていて、こ
の目盛り72に設定筒69の設定点69bを合わせることによ
り、所望の巻き締め力に設定することができる。
操作杆78は、把持手段Dに直接関わっているものであ
って、第5図および第7図にみるように、下部の穴78a
にチャック部材48が通されており、チャック部材48に嵌
められて固定されたリング90により軸方向に動かないよ
うにされ、チャック部材48に遊嵌されている。操作杆78
の上部の角穴78bには、基板36が通されており、基板36
を前進,後退時のガイドとするようになっている。角穴
78bには、案内部材10も通されていて、角穴78bの両側か
ら挿入された固定ネジ91により、操作杆78と案内部材10
とが互いに固定されている。したがって、案内部材10を
バネ44に抗して前進させると、操作杆78によりこれと連
動させられてチャック部材48が軸方向に沿って前進し、
把持手段Dによる巻回部11aの把持が行われる。案内部
材10を開放すると、バネ44の復帰力により、案内部材10
が元の位置に復帰し、これと連動してチャック部材48が
後退して、把持手段Dが元の状態に復帰する。第4図に
みるように、操作杆78の上端には、押し棒79が軸止めさ
れている。押し棒79と前部の細径部79bに分かれてお
り、太径部79aと切断手段Eの棒体57とがバネ80で接続
され、細径部79bの先端が、棒体57に設けられた穴57aに
挿入されている。
って、第5図および第7図にみるように、下部の穴78a
にチャック部材48が通されており、チャック部材48に嵌
められて固定されたリング90により軸方向に動かないよ
うにされ、チャック部材48に遊嵌されている。操作杆78
の上部の角穴78bには、基板36が通されており、基板36
を前進,後退時のガイドとするようになっている。角穴
78bには、案内部材10も通されていて、角穴78bの両側か
ら挿入された固定ネジ91により、操作杆78と案内部材10
とが互いに固定されている。したがって、案内部材10を
バネ44に抗して前進させると、操作杆78によりこれと連
動させられてチャック部材48が軸方向に沿って前進し、
把持手段Dによる巻回部11aの把持が行われる。案内部
材10を開放すると、バネ44の復帰力により、案内部材10
が元の位置に復帰し、これと連動してチャック部材48が
後退して、把持手段Dが元の状態に復帰する。第4図に
みるように、操作杆78の上端には、押し棒79が軸止めさ
れている。押し棒79と前部の細径部79bに分かれてお
り、太径部79aと切断手段Eの棒体57とがバネ80で接続
され、細径部79bの先端が、棒体57に設けられた穴57aに
挿入されている。
第4図および第5図に示されているように、固定リン
グ70の前面に設けられたピン71とチャック部材48の後端
に設けられた切欠81とは、把持手段Dを定位置に静止さ
せる静止手段Hを構成しており、ピン71が切欠81に挿入
された状態において、把持手段Dの爪部材46がつぎに巻
回される結束線11をつかみ得る位置となるよう、位置設
定されている。すなわち、巻回部11aの捩じり作業完了
後、モータ19を回転させた状態でチャック部材48を後退
させると、切欠81にピン71が挿入された時点で停止す
る。そうすると、把持手段Dの爪部材46が、つぎに巻回
される結束線11をつかみ得る位置に停止するのである。
このあと、モータ19の回転を停止させるとよい。
グ70の前面に設けられたピン71とチャック部材48の後端
に設けられた切欠81とは、把持手段Dを定位置に静止さ
せる静止手段Hを構成しており、ピン71が切欠81に挿入
された状態において、把持手段Dの爪部材46がつぎに巻
回される結束線11をつかみ得る位置となるよう、位置設
定されている。すなわち、巻回部11aの捩じり作業完了
後、モータ19を回転させた状態でチャック部材48を後退
させると、切欠81にピン71が挿入された時点で停止す
る。そうすると、把持手段Dの爪部材46が、つぎに巻回
される結束線11をつかみ得る位置に停止するのである。
このあと、モータ19の回転を停止させるとよい。
第4図にみるように、カバーケース4の前端からは、
左手用の補助把手82が側方に突出している。
左手用の補助把手82が側方に突出している。
この結束機1の回路は、第19図に示されている通りで
あって、スイッチ6を実線のようにONするとプランジャ
型ソレノイド34が作動するとともに、モータ19が回転す
るようになっており、破線のようにONするとモータ19の
みが回転するようになっている。
あって、スイッチ6を実線のようにONするとプランジャ
型ソレノイド34が作動するとともに、モータ19が回転す
るようになっており、破線のようにONするとモータ19の
みが回転するようになっている。
つぎに、結束機1の使用法について説明する。まず、
第1図および第12図に示されているように、棒材3,3
が、案内部材10の先端円弧状部分を含む円内に置かれる
よう結束機をセットする。この状態で押釦スイッチ6を
押圧操作すると、モータ19が回転し、これとともに、プ
ランジャー型ソレノイド34が作動して送りこみ手段Bが
結束線11を案内部材10に送り込む。案内部材10に送り込
まれた結束線11は、案内部材10の先端から円弧状になっ
て送り出され、円形に巻回される。結束線11の巻回部11
aは、第14図に示されているように、棒材3,3の周囲を遠
巻きに巻回する。このとき、爪部材46の先端が、この巻
回部11aの内側に位置するようになっているのがよい。
この巻回部11aの巻き数、たとえば、3巻きになったと
き、スイッチ6をOFFにして送りこみ手段Bを停止させ
る。つぎに、作業者が手動で、弓形レバーの突出片56a
が棒材3に当たるようにして案内部材10と保持手段Cと
を棒材3,3に掛けつつ、結束機本体を手前に引き寄せる
と、爪部材46が巻回部11aを引っ掛けるので、巻回部11a
の一部が棒材3,3の外周面に密着するとともに第16図に
みるように変形する。前記のように、この馴染み付け動
作は、案内部材10の結束機本体に対する相対的な前進を
伴うものであるから、この前進によりチャック部材48も
前進し、これにより、第2図,第15図および第16図に示
されているように、結束線巻回部11aが爪部材46に引っ
掛けられる。他方、切断手段Eの弓形レバーの突出片56
aが棒材3に当たることで、弓形レバー56が回動し、結
束線11の切断が行われる。さらに、第3図,第17図およ
び第18図に示されているように、結束線巻回部11aの端
部が爪部材46によってチャック部材48の先端凹部に押さ
え込まれる。このあと、スイッチ6をONにしてモータ19
のみを駆動させ、捩じり手段Fを回転させて巻回部11a
を捩じり、円筒体(クラッチ筒)61が滑り回転動作を行
って、捩じり手段Fの後退させてチャック部材48を後退
させ、爪部材46の把持を解除する。そうすると、チャッ
ク部材48が元の定位置に復帰し、爪部材46はつぎに巻回
される結束線10をつかみ得るような所定の位置に静止す
る。ここで、スイッチ6をOFFにする。これで、棒部材
3,3の結束作業の全工程が完了する。
第1図および第12図に示されているように、棒材3,3
が、案内部材10の先端円弧状部分を含む円内に置かれる
よう結束機をセットする。この状態で押釦スイッチ6を
押圧操作すると、モータ19が回転し、これとともに、プ
ランジャー型ソレノイド34が作動して送りこみ手段Bが
結束線11を案内部材10に送り込む。案内部材10に送り込
まれた結束線11は、案内部材10の先端から円弧状になっ
て送り出され、円形に巻回される。結束線11の巻回部11
aは、第14図に示されているように、棒材3,3の周囲を遠
巻きに巻回する。このとき、爪部材46の先端が、この巻
回部11aの内側に位置するようになっているのがよい。
この巻回部11aの巻き数、たとえば、3巻きになったと
き、スイッチ6をOFFにして送りこみ手段Bを停止させ
る。つぎに、作業者が手動で、弓形レバーの突出片56a
が棒材3に当たるようにして案内部材10と保持手段Cと
を棒材3,3に掛けつつ、結束機本体を手前に引き寄せる
と、爪部材46が巻回部11aを引っ掛けるので、巻回部11a
の一部が棒材3,3の外周面に密着するとともに第16図に
みるように変形する。前記のように、この馴染み付け動
作は、案内部材10の結束機本体に対する相対的な前進を
伴うものであるから、この前進によりチャック部材48も
前進し、これにより、第2図,第15図および第16図に示
されているように、結束線巻回部11aが爪部材46に引っ
掛けられる。他方、切断手段Eの弓形レバーの突出片56
aが棒材3に当たることで、弓形レバー56が回動し、結
束線11の切断が行われる。さらに、第3図,第17図およ
び第18図に示されているように、結束線巻回部11aの端
部が爪部材46によってチャック部材48の先端凹部に押さ
え込まれる。このあと、スイッチ6をONにしてモータ19
のみを駆動させ、捩じり手段Fを回転させて巻回部11a
を捩じり、円筒体(クラッチ筒)61が滑り回転動作を行
って、捩じり手段Fの後退させてチャック部材48を後退
させ、爪部材46の把持を解除する。そうすると、チャッ
ク部材48が元の定位置に復帰し、爪部材46はつぎに巻回
される結束線10をつかみ得るような所定の位置に静止す
る。ここで、スイッチ6をOFFにする。これで、棒部材
3,3の結束作業の全工程が完了する。
なお、把持手段Dは、前記実施例のように鉤形の爪部
材で結束線巻回部を引っ掛けるようになったものに限定
されるものではなく、たとえば、第23図〜第25図に示さ
れているように軸部材47の先端に開閉可能に設けられた
2個の可動爪95が、バネ49により開くように付勢されて
いて、チャック部材48が前進すると、2個の可動爪95が
結束線巻回部11aをつまむようになっていてもよい。ま
た、第26図〜第28図に示されているように、軸部材47の
先端の片側に固定爪96が設けられているとともに他側に
可動爪97が開閉可能に設けられていて、可動爪97はバネ
49により開くように付勢されており、チャック部材48が
前進すると、可動爪97が結束線巻回部11aを固定爪96に
押さえ込むようになっていてもよい。
材で結束線巻回部を引っ掛けるようになったものに限定
されるものではなく、たとえば、第23図〜第25図に示さ
れているように軸部材47の先端に開閉可能に設けられた
2個の可動爪95が、バネ49により開くように付勢されて
いて、チャック部材48が前進すると、2個の可動爪95が
結束線巻回部11aをつまむようになっていてもよい。ま
た、第26図〜第28図に示されているように、軸部材47の
先端の片側に固定爪96が設けられているとともに他側に
可動爪97が開閉可能に設けられていて、可動爪97はバネ
49により開くように付勢されており、チャック部材48が
前進すると、可動爪97が結束線巻回部11aを固定爪96に
押さえ込むようになっていてもよい。
前記実施例の結束機は、巻回手段の往復動作に連動し
て前記把持手段が結束線巻回部の把持,把持解除を行う
ようになっているので、作業者が手でタイミングよく結
束線巻回部を鉄筋曲面に馴染ませることが簡単にできる
ようになっているとともに、開閉爪の開閉のタイミング
を設定することも簡単にできるようになり、結束を円
滑,確実かつ簡単に行うことができるようになってい
る。しかも、ハートカム機構を用いていないので、全体
の構造が簡単で製造コストも低いものとなっている。
て前記把持手段が結束線巻回部の把持,把持解除を行う
ようになっているので、作業者が手でタイミングよく結
束線巻回部を鉄筋曲面に馴染ませることが簡単にできる
ようになっているとともに、開閉爪の開閉のタイミング
を設定することも簡単にできるようになり、結束を円
滑,確実かつ簡単に行うことができるようになってい
る。しかも、ハートカム機構を用いていないので、全体
の構造が簡単で製造コストも低いものとなっている。
なお、前記実施例のような各手段および機構を備えた
ものであれば、鉄筋等の被結束体に対する結束線の巻回
作業から、巻回された結束線を捩じって締め付けるまで
を一連の作業として行うことができるので、能率アップ
がはかれ、作業者の疲労感を大幅に軽減することができ
る。前記実施例のように、把持手段の把持動作タイミン
グの調節が可能となっていると非常に便利である。しか
し、必ずしもこのようになっている必要はない。前記実
施例のような捩じりトルク調整機構を備えたものであれ
ば、被結束体の太さに応じて結束線の大きさを変える場
合であっても、その太さに応じて強弱自在に簡単に捩じ
り力を調節することができる。前記実施例のように、送
りこみ手段の基板により、操作杆,巻回手段Aおよび把
持手段Dの位置規制が行われるとともに移動のガイドが
行われるようになっていると、巻回された結束線の被結
束材に対する馴染ませ操作,把持手段の作動等が安定し
たものとなる。前記実施例のように、補助把手を備えて
いると、両手で操作することができるようになって取り
扱い性が向上する。本願発明の結束機を手押し車に設け
ることにより、床平面での結束作業において腰屈め作業
を必要とせず、腰痛対策に最適なものとすることができ
る。
ものであれば、鉄筋等の被結束体に対する結束線の巻回
作業から、巻回された結束線を捩じって締め付けるまで
を一連の作業として行うことができるので、能率アップ
がはかれ、作業者の疲労感を大幅に軽減することができ
る。前記実施例のように、把持手段の把持動作タイミン
グの調節が可能となっていると非常に便利である。しか
し、必ずしもこのようになっている必要はない。前記実
施例のような捩じりトルク調整機構を備えたものであれ
ば、被結束体の太さに応じて結束線の大きさを変える場
合であっても、その太さに応じて強弱自在に簡単に捩じ
り力を調節することができる。前記実施例のように、送
りこみ手段の基板により、操作杆,巻回手段Aおよび把
持手段Dの位置規制が行われるとともに移動のガイドが
行われるようになっていると、巻回された結束線の被結
束材に対する馴染ませ操作,把持手段の作動等が安定し
たものとなる。前記実施例のように、補助把手を備えて
いると、両手で操作することができるようになって取り
扱い性が向上する。本願発明の結束機を手押し車に設け
ることにより、床平面での結束作業において腰屈め作業
を必要とせず、腰痛対策に最適なものとすることができ
る。
この発明にかかる結束線は、円弧状の通路を有してい
てこの通路に通された結束線を巻回するように成形して
送り出す結束線巻回手段、この巻回手段に結束線を送り
込む結束線送り込み手段、前記巻回手段から送り出され
た結束線巻回部を切り離す結束線切断手段、結束線巻回
部を把持する結束線把持手段、および、この把持手段を
回転させて把持手段が把持した結束線巻回部を捩じる結
束線捩じり手段を備えた結束機であって、前記巻回手段
が往復動作可能となっていて、この巻回手段の往復動作
に連動して前記把持手段結束線巻回部の把持,把持解除
を行うようになっているので、結束を円滑,確実かつ簡
単に行うことが可能で、しかも、安価なものとすること
ができる。
てこの通路に通された結束線を巻回するように成形して
送り出す結束線巻回手段、この巻回手段に結束線を送り
込む結束線送り込み手段、前記巻回手段から送り出され
た結束線巻回部を切り離す結束線切断手段、結束線巻回
部を把持する結束線把持手段、および、この把持手段を
回転させて把持手段が把持した結束線巻回部を捩じる結
束線捩じり手段を備えた結束機であって、前記巻回手段
が往復動作可能となっていて、この巻回手段の往復動作
に連動して前記把持手段結束線巻回部の把持,把持解除
を行うようになっているので、結束を円滑,確実かつ簡
単に行うことが可能で、しかも、安価なものとすること
ができる。
第1図はこの発明にかかる結束機の1実施例における爪
部材待機時の正面図、第2図は同実施例の爪部材が結束
線巻回部を引っ掛けた時の正面図、第3図は同実施例の
爪部材が結束線巻回部をチャック部材に押さえ付けた時
の正面図、第4図は同実施例の斜視図、第5図は同実施
例の先端部分を除いた縦断面図、第6図は同実施例の捩
じり手段の分解斜視図、第7図は同実施例の先端部の分
解斜視図、第8図は保持手段の正面図、第9図は把持手
段の先端部の平面図、第10図および第11図は切断手段の
動作説明図、第12図は前記実施例の爪部材待機時の先端
部の斜視図、第13図は固定リングと調節爪の斜視図、第
14図は結束線による巻回状態の説明図、第15図は前記実
施例の爪部材が結束線巻回部を引っ掛けた時の先端部の
斜視図、第16図は同時点の結束線の状態説明図、第17図
は前記実施例の爪部材が結束線巻回部をチャック部材に
押さえ込んだ時の先端部の斜視図、第18図は同時点の結
束線の状態説明図、第19図は前記実施例の回路図、第20
図ないし第22図は棒材が結束された状態の説明図、第23
図ないし第25図はこの発明にかかる結束機の第2実施例
の先端部の構造および動作の説明図、第26図ないし第28
図はこの発明にかかる結束機の第3実施例の先端部の構
造および動作の説明図である。 1……結束機、2,11……結束線、A……結束線巻回手
段、B……結束線送りこみ手段、D……結束線把持手
段、F……結束線捩じり手段、78……操作杆
部材待機時の正面図、第2図は同実施例の爪部材が結束
線巻回部を引っ掛けた時の正面図、第3図は同実施例の
爪部材が結束線巻回部をチャック部材に押さえ付けた時
の正面図、第4図は同実施例の斜視図、第5図は同実施
例の先端部分を除いた縦断面図、第6図は同実施例の捩
じり手段の分解斜視図、第7図は同実施例の先端部の分
解斜視図、第8図は保持手段の正面図、第9図は把持手
段の先端部の平面図、第10図および第11図は切断手段の
動作説明図、第12図は前記実施例の爪部材待機時の先端
部の斜視図、第13図は固定リングと調節爪の斜視図、第
14図は結束線による巻回状態の説明図、第15図は前記実
施例の爪部材が結束線巻回部を引っ掛けた時の先端部の
斜視図、第16図は同時点の結束線の状態説明図、第17図
は前記実施例の爪部材が結束線巻回部をチャック部材に
押さえ込んだ時の先端部の斜視図、第18図は同時点の結
束線の状態説明図、第19図は前記実施例の回路図、第20
図ないし第22図は棒材が結束された状態の説明図、第23
図ないし第25図はこの発明にかかる結束機の第2実施例
の先端部の構造および動作の説明図、第26図ないし第28
図はこの発明にかかる結束機の第3実施例の先端部の構
造および動作の説明図である。 1……結束機、2,11……結束線、A……結束線巻回手
段、B……結束線送りこみ手段、D……結束線把持手
段、F……結束線捩じり手段、78……操作杆
Claims (4)
- 【請求項1】円弧状の通路を有していてこの通路に通さ
れた結束線を巻回するように成形して送り出す結束線巻
回手段、この巻回手段に結束線を送り込む結束線送り込
み手段、前記巻回手段から送り出された結束線巻回部を
切り離す結束線切断手段、結束線巻回部を把持する結束
線把持手段、および、この把持手段を回転させて把持手
段が把持した結束線巻回部を捩じる結束線捩じり手段を
備えた結束機であって、前記巻回手段が往復運動可能と
なっていて、この巻回手段の往復動作に連動して前記把
持手段が結束線巻回部の把持,把持解除を行うようにな
っていることを特徴とする結束機。 - 【請求項2】把持手段は、捩じり手段によって回転させ
られる軸部材、軸部材の先端に揺動可能に設けられ結束
線巻回部を引っ掛けによって把持する鉤形の爪部材、前
記軸部材が通された筒状のチャック部材を備えたもので
あって、前記チャック部材は巻回手段の往復動作に連動
して軸部材に対して前後動するようになっており、チャ
ック部材の前後動により爪部材の結束線巻回部の把持,
把持解除がなされるようになっている特許請求の範囲第
1項記載の結束機。 - 【請求項3】爪部材は、結束線巻回手段により結束線巻
回部が形成される時点において、その先端が結束線巻回
部の輪の内側に位置するようにされている特許請求の範
囲第2項記載の結束機。 - 【請求項4】把持手段は、結束線巻回部の把持動作のタ
イミングが調節可能となっている特許請求の範囲第1項
から第3項までのいずれかに記載の結束機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62158262A JP2561279B2 (ja) | 1987-06-25 | 1987-06-25 | 結束機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62158262A JP2561279B2 (ja) | 1987-06-25 | 1987-06-25 | 結束機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS649115A JPS649115A (en) | 1989-01-12 |
JP2561279B2 true JP2561279B2 (ja) | 1996-12-04 |
Family
ID=15667775
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62158262A Expired - Fee Related JP2561279B2 (ja) | 1987-06-25 | 1987-06-25 | 結束機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2561279B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0592105U (ja) * | 1992-05-21 | 1993-12-14 | マックス株式会社 | 結束用ワイヤの捩りトルク検出機構 |
US5279336A (en) * | 1992-05-21 | 1994-01-18 | Max Co., Ltd. | Wire binder |
JP3393684B2 (ja) * | 1993-08-16 | 2003-04-07 | 株式会社エスディーコーポレーション | 物品の結束方法及び結束装置 |
JP3077731B2 (ja) * | 1993-11-08 | 2000-08-14 | マックス株式会社 | 結束機における結束用ワイヤのガイド機構 |
AU2002323936B2 (en) * | 2001-07-25 | 2008-02-21 | Max Co., Ltd | Reinforcing steel bar tying machine |
US11365552B2 (en) | 2017-06-07 | 2022-06-21 | Max Co., Ltd. | Binding machine |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5939027A (ja) * | 1982-08-27 | 1984-03-03 | Hitachi Ltd | 精密xyステ−ジ |
-
1987
- 1987-06-25 JP JP62158262A patent/JP2561279B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS649115A (en) | 1989-01-12 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |