JPH09155627A - 切断装置 - Google Patents

切断装置

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JPH09155627A
JPH09155627A JP28301596A JP28301596A JPH09155627A JP H09155627 A JPH09155627 A JP H09155627A JP 28301596 A JP28301596 A JP 28301596A JP 28301596 A JP28301596 A JP 28301596A JP H09155627 A JPH09155627 A JP H09155627A
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JP
Japan
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cutting
frame member
rotating
rotary
frame
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JP28301596A
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Tsuyoshi Uno
強 宇野
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GIFU SEKI KOGYO KK
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GIFU SEKI KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被切断材を切断するに適した切断刃を備えた
切断用回転ユニットを複数備え、これら切断用回転ユニ
ットを切断用のフレームに交換可能とし、被切断材に応
じた切断刃を有する切断用回転ユニットを選択して、切
断を行わせることができる切断装置を提供する。 【解決手段】 半円弧状の第1回転部材(11)と半円
弧状の第2回転部材(14)とが連結部材によって開閉
可能に連結された切断用回転ユニット(10)が、半円
弧状の第1軌道部(3a)を有する第1フレーム部材
(3)と半円弧状の第2軌道部(4a)を有する第2フ
レーム部材(4)とが支軸を中心に開閉可能とされたフ
レーム(2)に着脱交換可能となっていることを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、被切断材に適し
た切断刃が組み込まれた交換可能な切断用ユニットを複
数種用意し、その中から被切断材に適した切断用ユニッ
トを選択し、切断用のフレームに選択された切断用ユニ
ットを装着することで、多種類の被切断材を切断目的に
適して良好に切断を行うようにする切断装置に関するも
のである。さらに詳しくは、この発明は、合成樹脂製ま
たは金属製のパイプ、チューブ等の工業製品、枝打ち、
剪定等により生じた枝、トウモロコシの茎、藁、ゴボウ
等農林業品等各種の長尺状の被切断材を切断するに適し
た切断刃が組み込まれた切断用回転ユニットを複数種用
意しておき、被切断材に応じ必要な切断用回転ユニット
を選択し、該切断用回転ユニットを切断用のフレームに
装着し、被切断材を切断するようにした切断用回転ユニ
ット交換式の切断装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】長尺材の切断装置としては各種のものが
開発され、利用されている。例えば、油圧パイプ等のパ
イプを切断する手工具として、図20に示されるような
切断工具(201)が知られている。これは、円盤状の
回転刃(202)とパイプ支持ローラ(203)、(2
03)との間にパイプ(204)を挿入し、ハンドル
(205)に設けられた回転刃(202)の送出機構
(206)を操作することで、パイプ(204)を回転
刃(202)とパイプ支持ローラ(203)、(20
3)との間で挟持するとともに、回転刃(202)をパ
イプ(204)にくい込ませ、次いで、ハンドル(20
5)を持って切断工具(201)をパイプ(204)の
周囲を一巡させ、回転刃(202)をパイプ(204)
の周囲にくい込ませる。そして、ハンドル(205)に
設けられた回転刃(202)の送出機構(206)をさ
らにパイプ(204)にくい込むように操作し、ハンド
ル(205)を持って切断工具(201)をパイプ(2
04)の周囲を一巡させ、回転刃(202)をパイプ
(204)の周囲にくい込ませるといった操作を繰り返
すことで、パイプを切断するようにしたものである。ま
た、藁、トウモロコシの茎等を細片に切断するために、
回転刃と固定刃とで剪断するようにした切断装置もあ
る。これらの切断装置は、被切断材の種類に応じた専用
の切断装置であって、藁、トウモロコシの茎等を図20
で示す切断装置で切断することは適当でなく、逆に、
藁、トウモロコシの茎等の切断装置はパイプを切断する
ことに適さない。そのため、長尺の被切断材毎に適した
切断装置を装備する必要があり、各種切断装置を装備す
ることは、コスト高に繋がるとともに、切断装置の管理
および整理等が煩雑となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記のよ
うな実情に鑑み鋭意研究の結果創案されたものであり、
被切断材を切断するに適した切断刃を備えた切断用回転
ユニットを複数備え、これら切断用回転ユニットを切断
用のフレームに交換可能とし、複数の切断用回転ユニッ
トの中から切断しようとする被切断材に応じた切断刃を
有する切断用回転ユニットを選択し、切断目的に応じた
切断を行わせることができる切断装置を提供することを
目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明の切断装置は、第1回転部材と第2回転部
材とが連結部材によって開閉可能に連結された切断用回
転ユニットが、支点部材を中心に開閉可能な第1フレー
ム部材と第2フレーム部材とを具備するフレームに着脱
交換可能であって、前記切断用回転ユニットが、前記フ
レームの第1フレーム部材の円弧状の第1軌道部と第2
フレーム部材の円弧状の第2軌道部によって形成される
円形状の軌道に装着され挟持された状態において該軌道
に沿って回転させられ、切断刃によって第1回転部材と
第2回転部材との間に導入された被切断材を切断し、第
1フレーム部材と第2フレーム部材の支点部材を中心と
する開口動作に伴って、第1回転部材と第2回転部材と
が開口動作し、切断用回転ユニットが交換可能となると
ともに、第1フレーム部材と第2フレーム部材との開口
と第1回転部材と第2回転部材との開口から被切断材が
導入され、所定の切断位置に位置づけられるようになっ
ているものである。
【0005】そして、フレームは、第1フレーム部材に
設けられた円弧状の第1軌道部と、第2フレーム部材に
設けられた円弧状の第2軌道部とが対向し、第1フレー
ム部材と第2フレーム部材とが支点部材を中心に開閉可
能とされ、第1フレーム部材と第2フレーム部材とが支
点部材を中心に閉方向に回動することで第1フレーム部
材の先端部と第2フレーム部材の先端部が衝止し、第1
フレーム部材の第1軌道部と第2フレーム部材の第2軌
道部とで切断用回転ユニットを挟持し回転するための円
形状の軌道が形成され、第1フレーム部材の先端部と第
2フレーム部材の先端部とが離れる開方向に回動するこ
とで開口が形成されるようになっており、切断用回転ユ
ニットは、円弧状の第1回転部材の基端部と円弧状の第
2回転部材の基端部とが連結部材によって開閉可能に連
結され、第1回転部材の先端部と第2回転部材の先端部
が衝止する閉方向に回動することで第1回転部材と第2
回転部材とで円形が形成され、第1回転部材の先端部と
第2回転部材の先端部とが離れる開方向に回動すること
で開口が形成されるようになっているとともに、前記切
断用回転ユニットの第1回転部材または第2回転部材に
は切断刃が設けられており、駆動源を有する回転駆動機
構によって、前記切断用回転ユニットに回転駆動力が伝
達され、第1フレーム部材の円弧状の第1軌道部と第2
フレーム部材の円弧状の第2軌道部とで形成される円形
状の軌道に沿って前記切断用回転ユニットが回転させら
れるようになっていることが好ましい。
【0006】切断用回転ユニットの第1回転部材と第2
回転部材は、凹溝が円弧状の外周に沿って設けられてお
り、該凹溝内にはチェンが敷設され、該チェンの一端が
第1回転部材の先端部に固定され、チェンの他端が第2
回転部材の先端部に固定されるとともに、第1回転部材
と第2回転部材とを開閉可能とするために第1回転部材
と第2回転部材の基端部に位置する前記チェンの外リン
クの一方のピンが第1回転部材の基端部に固定され、外
リンクの他方のピンが第2回転部材の基端部に固定され
て第1回転部材と第2回転部材とが連結されており、フ
レームには駆動源とともにスプロケットが設けられてお
り、第1フレーム部材と第2フレーム部材とが支点部材
を中心に閉方向に回動することで第1フレーム部材の先
端部と第2フレーム部材の先端部が衝止し、第1フレー
ム部材の第1軌道部と第2フレーム部材の第2軌道部と
で形成される円形状の軌道に切断用回転ユニットを挟持
し、スプロケットが第1回転部材と第2回転部材の凹溝
内に敷設されたチェンのローラに噛み合うようになって
いるものであってもよく、または、切断用回転ユニット
の第1回転部材と第2回転部材は、いずれも多数のロー
ラを一対の円弧状の板材の間に配設したものであって、
第1回転部材と第2回転部材とを開閉可能とするために
第1回転部材の一対の板材の基端部と第2回転部材の一
対の板材の基端部がピンによって連結されており、フレ
ームには駆動源とともにスプロケットが設けられてお
り、第1フレーム部材と第2フレーム部材とが支点部材
を中心に閉方向に回動することで第1フレーム部材の先
端部と第2フレーム部材の先端部が衝止し、第1フレー
ム部材の第1軌道部と第2フレーム部材の第2軌道部と
で形成される円形状の軌道に切断用回転ユニットを挟持
し、スプロケットが第1回転部材と第2回転部材の一対
の板材の間に円弧状に配設されたローラに噛み合うよう
になっているものであってもよい。
【0007】切断用回転ユニットの第1回転部材の所定
位置に一端が装着され、第2回転部材の所定位置に他端
が装着された弾性体が、第1回転部材と第2回転部材に
沿って第1回転部材と第2回転部材の基端部側に設けら
れ、第1フレーム部材と第2フレーム部材の支点部材を
中心とする開口動作に伴って、弾性体の弾発力により第
1回転部材と第2回転部材とが開口するように付勢され
ていることが好ましい。第1フレーム部材および第2フ
レーム部材には、支点部材の反対側にそれぞれ延長部材
が延設され、該延長部材間には弾性体が配設されてお
り、該弾性体の弾発力により第1フレーム部材と第2フ
レーム部材とが支点部材を中心に常時閉方向に付勢さ
れ、第1フレーム部材の先端部と第2フレーム部材の先
端部とが衝止するようになっていれば、手持の切断装置
として使用できる。
【0008】切断刃としては、各種のものが使用でき
る。平刃を採用する場合は、平刃が切断用回転ユニット
に設けられており、フレームには被切断材を支持すると
ともに切断するためのV字型刃が配設されていればよ
い。
【0009】パイプ等を切断するには、[1]切断用回
転ユニットの第1回転部材または第2回転部材の一方に
切断刃を有する送出機構が設けられ、第1回転部材また
は第2回転部材の他方に被切断材を支持する支持機構が
設けられ、第1フレーム部材または第2フレーム部材の
一方には、切断用回転ユニットの回転に伴い支持機構に
向かって切断刃を順次送り出すように前記送出機構を作
動させる送出作動機構が設けられ、切断用回転ユニット
が、第1フレーム部材の円弧状の第1軌道部と第2フレ
ーム部材の円弧状の第2軌道部によって形成される円形
状の軌道に装着され挟持された状態において該軌道に沿
って回転させられるに従い、フレームの送出作動機構に
より送出機構の切断刃を順次切断用回転ユニットの支持
機構に向かって送り出すようにしてもよい。送出機構
は、切断刃を備えた送りブロックと、該送りブロックと
螺合した送りネジと、送りネジ回転用ピニオンと、前記
送りネジと送りネジ回転用ピニオンとの間に配設された
間歇回転止め機構と、を備えてなり、送出作動機構は、
前記送りネジ回転用ピニオンと噛合する送出作動用の湾
曲部分歯であってもよく、間歇回転止め機構の具体的な
ものとしては、送りネジと送りネジ回転用ピニオンとの
間に配設された爪歯車、該爪歯車の歯面と当接するボー
ル、該ボールを前記爪歯車の歯面へ所定の押圧力で当接
させる押圧板バネを備えてなるものが好ましい。これに
よれば、切断用回転ユニットが、第1フレーム部材の円
弧状の第1軌道部と第2フレーム部材の円弧状の第2軌
道部によって形成される円形状の軌道に装着され挟持さ
れた状態において該軌道に沿って回転させられるに従
い、前記送出作動用の湾曲部分歯に前記送りネジ回転用
ピニオンを噛合させ、押圧板バネによってボールを爪歯
車の歯面に所定の押圧力で押圧して当接させて爪歯車を
所定の角度毎に間歇的に回転させ、切断刃を順次切断用
回転ユニットの支持機構に向かって刻み送り出すように
することができる。また、[2]切断用回転ユニットの
第1回転部材または第2回転部材の一方に切断刃を有す
る送出機構が設けられ、第1回転部材または第2回転部
材の他方に被切断材を支持する支持機構が設けられ、第
1フレーム部材または第2フレーム部材の一方には、切
断用回転ユニットの回転に伴い支持機構に向かって切断
刃を順次送り出すように前記送出機構を作動させる送出
作動機構が設けられ、第1フレーム部材または第2フレ
ーム部材の他方には、切断用回転ユニットの逆方向の回
転に伴い支持機構から離れる方向に切断刃を戻すように
前記送出機構を作動させる早戻作動機構が設けられ、切
断用回転ユニットが、第1フレーム部材の円弧状の第1
軌道部と第2フレーム部材の円弧状の第2軌道部によっ
て形成される円形状の軌道に装着され挟持された状態に
おいて該軌道に沿って回転させられるに従い、フレーム
の送出作動機構により送出機構の切断刃を順次切断用回
転ユニットの支持機構に向かって送り出し、被切断材を
切断した後、切断用回転ユニットを逆回転し、早戻し作
動機構により送出機構の切断刃を支持機構から離れる方
向に早戻しさせるようにしてもよい。送出機構は、切断
刃を備えた送りブロックと、該送りブロックと螺合した
送りネジと、送りネジ回転用ピニオンと、前記送りネジ
と送りネジ回転用ピニオンとの間に配設された間歇回転
止め機構とを備えてなり、送出作動機構は、前記送りネ
ジ回転用ピニオンと噛合する送出作動用の湾曲部分歯で
あり、早戻作動機構は、前記送りネジ回転用ピニオンと
噛合する作動位置と前記送りネジ回転用ピニオンとの噛
合解除位置とに切換可能な早戻作動用の湾曲部分歯であ
ってもよく、間歇回転止め機構の具体的なものとして
は、送りネジと送りネジ回転用ピニオンとの間に配設さ
れた爪歯車、該爪歯車の歯面と当接するボール、該ボー
ルを前記爪歯車の歯面へ所定の押圧力で当接させる押圧
板バネを備えてなるものが好ましい。これによれば、切
断用回転ユニットが、第1フレーム部材の円弧状の第1
軌道部と第2フレーム部材の円弧状の第2軌道部によっ
て形成される円形状の軌道に装着され挟持された状態に
おいて該軌道に沿って回転させられるに従い、前記送出
作動用の湾曲部分歯に前記送りネジ回転用ピニオンを噛
合させ、押圧板バネによってボールを爪歯車の歯面に所
定の押圧力で押圧して当接させて爪歯車を所定の角度毎
に間歇的に回転させ、切断刃を順次切断用回転ユニット
の支持機構に向かって刻み送り出し、被切断材を切断し
た後、切断用回転ユニットを逆回転し、早戻作動用の湾
曲部分歯と前記送りネジ回転用ピニオンを噛合させ切断
刃を支持機構から離れる方向に早戻しさせるようにする
ことができる。また、[3]切断用回転ユニットの第1
回転部材または第2回転部材の一方に切断刃を有する送
出機構が設けられ、第1回転部材または第2回転部材の
他方に被切断材を支持する支持機構が設けられ、第1フ
レーム部材または第2フレーム部材の一方には、切断用
回転ユニットの回転に伴い支持機構に向かって切断刃を
順次送り出すように前記送出機構を作動させる送出作動
機構が設けられ、前記送出機構は、切断刃を備えた送り
ブロックと、該送りブロックと螺合した送りネジと、送
りネジ回転用ピニオンと、前記送りネジと送りネジ回転
用ピニオンとの間に配設された爪歯車、該爪歯車の歯面
と当接する当接部材、該当接部材の前記爪歯車の歯面へ
の当接状態を調節する操作部材を備えた間歇回転止め機
構と、渦巻バネを蓄力手段として備えた早戻し機構と、
を備えてなり、送出作動機構は、前記送りネジ回転用ピ
ニオンと噛合する送出作動用の湾曲部分歯であり、切断
用回転ユニットが、第1フレーム部材の円弧状の第1軌
道部と第2フレーム部材の円弧状の第2軌道部によって
形成される円形状の軌道に装着され挟持された状態にお
いて該軌道に沿って回転させられるに従い、前記送出作
動用の湾曲部分歯に前記送りネジ回転用ピニオンを噛合
させ、操作部材によって当接部材を爪歯車の歯面に当接
させて爪歯車を所定の角度毎に間歇的に回転させ、切断
刃を順次切断用回転ユニットの支持機構に向かって刻み
送り出し、被切断材を切断した後、操作部材によって当
接部材の爪歯車の歯面への当接を解除することで、渦巻
バネに蓄積された戻し力によって送りネジを逆回転させ
切断刃を支持機構から離れる方向に早戻しさせるように
してもよい。ここにおいて、前記当接部材がボールであ
り、前記操作部材は中空体内に前記ボールに押圧力を与
えるコイルバネを内蔵させるとともに、中空体の後端部
に前記コイルバネの付勢力を調節する調節ネジを螺合さ
せてなるもの、または、前記当接部材がロールであり、
前記操作部材は支軸を中心に回動するレバーであり、前
記ロールはレバーに配設され、該レバーは弾発体によっ
て前記ロールを爪歯車に当接させるようになっているも
のであることが好ましい。以上の[1]〜[3]におい
ては、切断刃として、円盤状の回転刃を採用することが
好ましい。
【0010】従って、この発明の切断装置によれば、切
断される被切断材に適した切断用回転ユニットを選択
し、第1フレーム部材と第2フレーム部材を支点部材を
中心として開口させ、第1回転部材と第2回転部材とが
開口した状態で、切断用回転ユニットをフレームに装着
する。次いで、第1フレーム部材と第2フレーム部材と
の開口と第1回転部材と第2回転部材との開口から被切
断材を導入し、所定の切断位置に位置づける。ここで、
被切断材としては、長尺材または、電柱に懸架された電
線のように両端が固定された被切断材、または、細線の
両端が連結されたリング状体等を対象とすることができ
る。そして、フレームの開口を閉鎖するように第1フレ
ーム部材と第2フレーム部材とを支点部材を中心に回動
させ、第1フレーム部材の第1軌道部と第2フレーム部
材の第2軌道部によって形成される円形状の軌道に、切
断用回転ユニットを挟持し、この状態において該軌道に
沿って回転させ、切断刃によって被切断材を切断する。
同一の被切断材を続けて切断するには、第1フレーム部
材と第2フレーム部材を支点部材を中心として開口さ
せ、第1回転部材と第2回転部材とを開口させる。これ
によって、第1フレーム部材と第2フレーム部材との開
口に、第1回転部材と第2回転部材との開口が連続した
状態となる。そして、これらの開口から被切断材を導入
し、所定の切断位置に位置づけ、フレームの開口を閉鎖
するように第1フレーム部材と第2フレーム部材とを支
点部材を中心に回動させ、第1フレーム部材の第1軌道
部と第2フレーム部材の第2軌道部によって形成される
円形状の軌道に切断用回転ユニットを挟持し、この状態
において、切断用回転ユニットを該軌道に沿って回転さ
せ、切断刃によって被切断材を切断することを繰り返せ
ばよい。被切断材の変更に伴い、切断用回転ユニットを
交換する場合には、装着されている切断用回転ユニット
をフレームから取り外し、必要とする切断用回転ユニッ
トに交換すればよい。
【0011】なお、被切断材が長尺材であるときは、第
1フレーム部材の第1軌道部と第2フレーム部材の第2
軌道部によって形成される円形状の軌道に、切断用回転
ユニットを挟持し、この状態において、切断用回転ユニ
ットを該軌道に沿って回転させ、切断刃によって被切断
材を切断し、次いで、切断用回転ユニットが閉鎖状態の
まま、長尺材の所定箇所が切断位置になるように長尺材
を移動させて切断するようにしてもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態を示し、さらに
詳しくこの発明について説明する。もちろんこの発明は
以下の実施の形態によって限定されるものではない。 (実施の形態1)図1は、フレキシブルチューブ等を切
断するのに適した剪断刃を用いた切断装置の平面図、図
2(a)は切断用回転ユニットの平面図、(b)はI−
I線で切断した拡大断面図、(c)は連結部の破断平面
図、図3は切断装置の開口状態を示す平面図である。
【0013】図1に示されるように、切断装置(1)の
フレーム(2)は、第1フレーム部材(3)の半円弧状
の第1軌道部(3a)と第2フレーム部材(4)の半円
弧状の第2軌道部(4a)とが対向し、支軸(5)を中
心に結合されており、第1フレーム部材(3)には第1
レバー(6)が延設され、第2フレーム部材(4)には
第2レバー(7)が延設されている。第1レバー(6)
と第2レバー(7)との間に介装されたコイルバネ
(8)の弾発力により、第1フレーム部材(3)と第2
フレーム部材(4)とが支軸(5)を中心に常時閉方向
に付勢され、第1フレーム部材(3)の先端部(3b)
と第2フレーム部材(4)の先端部(4b)とが衝止す
るようになっている。ここにおいて、第1フレーム部材
(3)の先端部(3b)と第2フレーム部材(4)の先
端部(4b)とを衝止させ、適宜の施錠機構によって、
衝止状態を維持するようにしてもよい。第1フレーム部
材(3)の先端部(3b)には第2フレーム部材(4)
の先端部(4b)の案内(9)が固定され、第1フレー
ム部材(3)と第2フレーム部材(4)との衝止が確実
となるようになっている。第1フレーム部材(3)の先
端部(3b)と第2フレーム部材(4)の先端部(4
b)とが衝止することで、円形状の軌道が形成され、後
述する切断用回転ユニット(10)が装着され挟持され
た状態において該軌道に沿って回転させられ、切断用回
転ユニット(10)の第1回転部材(11)に設けられ
た平刃(12)と第2フレーム部材(4)に固定された
V字型刃(13)によってフレキシブルチューブ等の被
切断材が切断されるようになっている。そこで、図3に
示されるように、第1レバー(6)と第2レバー(7)
とを握り、コイルバネ(8)の弾発力に抗し第1レバー
(6)と第2レバー(7)とを接近させることで、第1
フレーム部材(3)と第2フレーム部材(4)とが支軸
(5)を中心に左右に回動し、第1フレーム部材(3)
の先端部(3b)と第2フレーム部材(4)の先端部
(4b)とが離れて開口するようになっている。そし
て、第1フレーム部材(3)と第2フレーム部材(4)
とを開口させるに伴い、切断用回転ユニット(10)の
第1回転部材(11)と第2回転部材(14)とが開口
するようになっており、被切断材を導入する開口部(1
5)が形成されるようになっている(図3参照)。
【0014】第1フレーム部材(3)には、第1軌道部
(3a)の途中から外側に膨出した円弧状の凸部(1
6)が形成されている。第1フレーム部材(3)の外側
の輪郭は、第1軌道部(3a)と凸部(16)の形状に
ほぼ平行な形状となっているが、これに限られるもので
はなく、取り扱い性、重量、強度等を考慮して適宜決定
すればよいものである。第1フレーム部材(3)の円弧
状の凸部(16)内側には、切断用回転ユニット(1
0)を回転させるためのスプロケット(17)が配置さ
れている。該スプロケット(17)は、モーター(図示
せず)のスピンドル(18)に固定されており、モータ
ーは、図示していない固定板を介し、第1フレーム部材
(3)に固定されている。
【0015】第2フレーム部材(4)の外側の輪郭は、
第2軌道部(4a)の形状にほぼ平行な形状となってい
るが、これに限られるものではなく、取り扱い性、重
量、強度等を考慮して適宜決定すればよいことは第1フ
レーム部材(3)と同様である。第2フレーム部材
(4)には、V字型刃(13)を固定するための固定板
(19)がボルトによって着脱可能に取り付けられてお
り、該固定板(19)には両縁に円弧状部(13a)を
有するV字型刃(13)がボルトによって着脱可能に取
り付けられている。第1フレーム部材(3)と第2フレ
ーム部材(4)とで形成される円形状の軌道に、切断用
回転ユニット(10)が装着され挟持された状態におい
て該軌道に沿って回転させられる時、V字型刃(13)
の円弧状部(13a)と第1フレーム部材(3)の第1
軌道部(3a)と第2フレーム部材(4)の第2軌道部
(4a)との間で切断用回転ユニット(10)が回転す
る時のガイドが形成できるようになっている。このほ
か、第1軌道部(3a)と第2軌道部(4a)に沿って
適宜のガイド部材を設けることで、切断用回転ユニット
(10)の回転を確実にするようにしてもよい。なお、
第1フレーム部材(3)および第2フレーム部材(4)
には、例えば、実施の形態3におけるような切断用回転
ユニット(40)を用いて被切断材を切断するに必要な
各種のアタッチメントを取り付けることができるよう
に、図示していないネジ孔等が設けられている。
【0016】図2に示されるように、切断用回転ユニッ
ト(10)は、半円弧状の第1回転部材(11)と半円
弧状の第2回転部材(14)が対になった形状をしてお
り、フレーム(2)に着脱可能なものである。そして、
切断用回転ユニット(10)の第1回転部材(11)と
第2回転部材(14)には、凹溝(10a)が円弧状の
外周に沿って設けられており、該凹溝(10a)内には
チェン(20)が敷設されている。チェン(20)の一
端は第1回転部材(11)の先端部(11a)に固定さ
れ、チェン(20)の他端は第2回転部材(14)の先
端部(14a)に固定されている。そして、第1回転部
材(11)と第2回転部材(14)の基端部(11
b)、(14b)に位置するチェン(20)の外リンク
(20a)の一方のピン(21)が第1回転部材(1
1)の基端部(11b)に固定され、外リンク(20
a)の他方のピン(22)が第2回転部材(14)の基
端部(14b)に固定され、第1回転部材(11)と第
2回転部材(14)とが連結されている。外リンク(2
0a)のピン(21)、(22)によって、第1回転部
材(11)と第2回転部材(14)とは左右に回動で
き、第1回転部材(11)の先端部(11a)と第2回
転部材(14)の先端部(14a)とが衝止して円形の
閉鎖状態となったり、第1回転部材(11)の先端部
(11a)と第2回転部材(14)の先端部(14a)
とが離れ、被切断材を導入する開口が形成できるように
なっている。
【0017】第1回転部材(11)の上面には、平刃固
定板(26)が固定されており、該平刃固定板(26)
の張り出し部(26a)、(26a)に平刃(12)が
着脱可能に取り付けられている。第1回転部材(11)
に設けられる切断刃としては平刃(12)に限られず、
半月状刃等であってもよく、また、第2フレーム部材
(4)に設けられた固定刃もV字型刃(13)に限られ
るものではないことはいうまでもない。
【0018】第1回転部材(11)に固定された平刃固
定板(26)の上面のほぼ中央にはバネ止め部材(2
3)が固定され、第2回転部材(14)の上面のほぼ中
央にはバネ止め部材(24)が固定されている。該バネ
止め部材(23)、(24)には、突起(23a)、
(24a)が設けられており、該突起(23a)、(2
4a)にコイルバネ(25)の端部が圧入されている。
コイルバネ(25)は、第1回転部材(11)と第2回
転部材(14)の基端部(11b)、(14b)側でバ
ネ止め部材(23)、(24)間に介装され、コイルバ
ネ(25)による付勢力が、第1回転部材(11)と第
2回転部材(14)に作用するようになっている。従っ
て、図3に示されるように、第1レバー(6)と第2レ
バー(7)とを握り、コイルバネ(8)の弾発力に抗し
第1レバー(6)と第2レバー(7)とを接近させ、第
1フレーム部材(3)と第2フレーム部材(4)とを支
軸(5)を中心に左右に回動させ、第1フレーム部材
(3)の先端部(3b)と第2フレーム部材(4)の先
端部(4b)とを離し、被切断材を導入する開口を形成
させることに伴い、切断用回転ユニット(10)のコイ
ルバネ(25)による付勢力によって第1回転部材(1
1)と第2回転部材(14)とが開口するように付勢さ
れている。なお、図1、図3に示されるように第2フレ
ーム部材(4)に設けられたV字型刃(13)の円弧状
部(13a)が、切断用回転ユニット(10)のガイド
の機能を果たすことから、第1フレーム部材(3)と第
2フレーム部材(4)とを支軸(5)を中心に左右に回
動させ、第1フレーム部材(3)の先端部(3b)と第
2フレーム部材(4)の先端部(4b)とを離し、被切
断材を導入する開口を形成させることに伴い、第1回転
部材(11)と第2回転部材(14)とが開口すること
ができる。従って、この場合は、切断用回転ユニット
(10)のコイルバネ(25)は必ずしも必要とはされ
ない。
【0019】なお、第1フレーム部材(3)には、マイ
クロスイッチ(27)を設けることができるようになっ
ており、該マイクロスイッチ(27)を作動させるカム
(26b)が、例えば、平刃固定板(26)に設けら
れ、切断用回転ユニット(10)を、所定の位置、例え
ば、初期位置、で停止できるようになっている。また、
電源スイッチ(7a)が、例えば、第2レバー(7)に
設けられている。これらスイッチは周知のものが使用で
き、また、必要な動作を行わせるために適宜結線等を行
えばよいことから詳細な説明は省略する。
【0020】次に、この切断装置を用いて、被切断材と
してフレキシブルチューブを切断する動作を説明する。
ここにおいて、既に切断用回転ユニット(10)はフレ
ーム(2)に装着されているものとする。第1レバー
(6)と第2レバー(7)とを握り、コイルバネ(8)
の弾発力に抗し第1レバー(6)と第2レバー(7)と
を接近させると、第1フレーム部材(3)と第2フレー
ム部材(4)とが支軸(5)を中心に左右に回動し、第
1フレーム部材(3)の先端部(3b)と第2フレーム
部材(4)の先端部(4b)とが離れ、被切断材を導入
する開口が、図3に示されるように形成される。それに
伴い、切断用回転ユニット(10)のコイルバネ(2
5)による付勢力によって第1回転部材(11)と第2
回転部材(14)とが開口する。これによって、第1フ
レーム部材(3)と第2フレーム部材(4)との開口
と、第1回転部材(11)と第2回転部材(14)との
開口が連続した状態となり、開口部(15)が形成され
る。なお、第1フレーム部材(3)と第2フレーム部材
(4)とが開口し、該開口に切断用回転ユニット(1
0)の第1回転部材(11)と第2回転部材(14)の
開口が連続した状態は、切断用回転ユニット(10)を
フレーム(2)から取り外し、後述する他の切断用回転
用ユニットと交換することができる状態でもある。第1
フレーム部材(3)と第2フレーム部材(4)とが開口
し、該開口に切断用回転ユニット(10)の第1回転部
材(11)と第2回転部材(14)の開口が連続した状
態において、フレキシブルチューブ(S)を開口部(1
5)を通して導入し、V字型刃(13)に支持させる。
次いで、第1レバー(6)と第2レバー(7)の握力を
開放すると、コイルバネ(8)の弾発力により第1レバ
ー(6)と第2レバー(7)とが離れ、第1フレーム部
材(3)と第2フレーム部材(4)とが支軸(5)を中
心に左右に回動し、第1フレーム部材(3)の先端部
(3b)と第2フレーム部材(4)の先端部(4b)と
が衝止する。それに伴い、切断用回転ユニット(10)
のコイルバネ(25)による付勢力に抗し、第1回転部
材(11)の先端部(11a)と第2回転部材(14)
の先端部(14a)とが衝止する。そして、第1フレー
ム部材(3)の第1軌道部(3a)と第2フレーム部材
(4)の第2軌道部(4a)とが切断用回転ユニット
(10)の凹溝(10a)内に敷設されたチェン(2
0)のローラ(20b)に当接する。それによって、切
断用回転ユニット(10)が、第1軌道部(3a)と第
2軌道部(4a)による円形状の軌道に挟持された状態
となり、該軌道に沿って回転可能となる(図1参照)。
そこで、電源スイッチ(7a)を入れると、モーターが
起動され、モーターの回転によりスプロケット(17)
が反時計方向に回転させられ、スプロケット(17)の
回転力をチェン(20)のローラ(20b)に伝達さ
せ、切断用回転ユニット(10)が第1軌道部(3a)
と第2軌道部(4a)による円形状の軌道に挟持され、
該軌道に沿って時計方向に回転する。そして、カム(2
6b)がフレーム(2)に設けられたマイクロスイッチ
(27)を作動させ、モーターの回転を停止させること
で切断用回転ユニット(10)が初期位置に停止され
る。そこで、スタートスイッチを入れ直すと、切断用回
転ユニット(10)は初期位置から回転をはじめ、第1
回転部材(11)の平刃(12)と第2フレーム部材
(4)に固定されたV字型刃(13)によってフレキシ
ブルチューブ(S)が切断される。そして、切断用回転
ユニット(10)が1回転し、カム(26b)がマイク
ロスイッチ(27)を作動させると、切断用回転ユニッ
ト(10)は初期位置において停止することから、フレ
キシブルチューブ(S)の次の切断操作を確実にかつ容
易に行うことができる。
【0021】なお、カム(26b)がマイクロスイッチ
(27)を作動してもモーターの回転が停止されないよ
うに適宜結線関係等を変更し、電源スイッチ(7a)を
ONすることで切断用回転ユニット(10)の回転の開
始を行わせるようにし、電源スイッチ(7a)をOFF
にして切断用回転ユニット(10)の回転を停止するま
で連続して回転させ、フレキシブルチューブ(S)を所
定長づつ送るようにすれば、フレキシブルチューブ
(S)を所定長さの細片に連続して細断することができ
る。
【0022】(実施の形態2)図4に、切断用回転ユニ
ットの他の実施の形態を示す。切断用回転ユニット(3
0)は、前記実施の形態1におけるフレーム(2)に着
脱可能な構造をしていることから、フレーム(2)の構
造についての説明は省略する。図4に示されるように、
切断用回転ユニット(30)の第1回転部材(31)と
第2回転部材(32)は、いずれも多数のローラ(3
3)を一対の円弧状の板材の間に同一ピッチで円弧状に
配設したものであって、第1回転部材(31)と第2回
転部材(32)とを開閉可能とするために第1回転部材
(31)の基端部(31a)と第2回転部材(32)の
基端部(32a)がピン(34)によって連結されてい
る。該ピン(34)は、前記したローラ(33)と同一
ピッチになる位置に設けられている。そして、該ピン
(34)にはローラ(33)が回転可能に設けられてい
る。従って、前記ピン(34)を中心にして第1回転部
材(31)と第2回転部材(32)とは左右に回動で
き、第1回転部材(31)の先端部(31b)と第2回
転部材(32)の先端部(32b)が衝止して円形の閉
鎖状態となったり、第1回転部材(31)の先端部(3
1b)と第2回転部材(32)の先端部(32b)とが
離れ、被切断材を導入する開口が形成できるようになっ
ている。
【0023】第1回転部材(31)の上面には、平刃固
定板(38)が取り付けられており、該平刃固定板(3
8)の張り出し部(38a)、(38a)に平刃(3
9)が着脱可能に取り付けられている。また、第1回転
部材(31)には、マイクロスイッチ(27)を作動さ
せるカム(38b)が設けられている。そして、第1回
転部材(31)に取り付けられた平刃固定板(38)の
上面のほぼ中央にはバネ止め部材(35)が固定され、
第2回転部材(32)の上面のほぼ中央にはバネ止め部
材(36)が固定されている。該バネ止め部材(3
5)、(36)には、突起(35a)、(36a)が設
けられており、該突起(35a)、(36a)にコイル
バネ(37)の端部が圧入されている。該コイルバネ
(37)は、第1回転部材(31)の基端部(31a)
と第2回転部材(32)の基端部(32a)側に沿って
バネ止め部材(35)、(36)間に介装され、コイル
バネ(37)による付勢力が、第1回転部材(31)と
第2回転部材(32)に作用するようになっている。こ
の切断用回転ユニット(30)は、前記実施の形態1の
切断用回転ユニット(10)と交換して、フレーム
(2)に装着できるものである。切断用回転ユニット
(30)への交換は、以下のようにして行えばよい。す
なわち、第1レバー(6)と第2レバー(7)とを握
り、コイルバネ(8)の弾発力に抗し第1レバー(6)
と第2レバー(7)とを接近させ、第1フレーム部材
(3)と第2フレーム部材(4)とを支軸(5)を中心
に左右に回動させ、第1フレーム部材(3)の先端部
(3b)と第2フレーム部材(4)の先端部(4b)と
が離れた開口状態とするとともに、切断用回転ユニット
(10)のコイルバネ(25)による付勢力によって第
1回転部材(11)と第2回転部材(14)とを開口さ
せた状態とする。この状態において、切断用回転ユニッ
ト(10)をコイルバネ(25)の付勢力に抗し、その
開口を閉鎖するようにしてフレーム(2)から取り外
す。次いで、切断用回転ユニット(30)をコイルバネ
(37)の付勢力に抗し、その開口を閉鎖するようにし
てフレーム(2)に装着し、コイルバネ(37)によっ
て第1回転部材(31)と第2回転部材(32)を開口
させて交換を行う。切断用回転ユニット(30)に交換
後、第1フレーム部材(3)と第2フレーム部材(4)
とが開口し、該開口に切断用回転ユニット(30)の第
1回転部材(31)と第2回転部材(32)の開口が連
続し開口部が形成された状態において、被切断材を開口
部より導入し、V字型刃(13)に支持させる。次い
で、第1レバー(6)と第2レバー(7)の握力を開放
することで、コイルバネ(8)の弾発力により第1レバ
ー(6)と第2レバー(7)とが離れ、第1フレーム部
材(3)と第2フレーム部材(4)とを支軸(5)を中
心に左右に回動させ、第1フレーム部材(3)の先端部
(3b)と第2フレーム部材(4)の先端部(4b)と
を衝止させるとともに、切断用回転ユニット(30)の
コイルバネ(37)の付勢力に抗し、第1回転部材(3
1)の先端部(31b)と第2回転部材(32)の先端
部(32b)とを衝止させる。これに伴い、第1フレー
ム部材(3)の第1軌道部(3a)と第2フレーム部材
(4)の第2軌道部(4a)とが、切断用回転ユニット
(30)の第1回転部材(31)および第2回転部材
(32)に配設された多数のローラ(33)に当接する
ことで、切断用回転ユニット(30)が、第1軌道部
(3a)と第2軌道部(4a)による円形状の軌道に挟
持され、スプロケット(17)がローラ(33)と噛み
合い、スプロケット(17)の回転により、該軌道に沿
って切断用回転ユニット(30)が回転可能となる。そ
の他については、実施の形態1と同様なことから詳細な
説明を省略する。
【0024】(実施の形態3)図5〜図7に、更に別の
切断用回転ユニット(40)を用いた実施の形態を示
す。ここにおいて、切断用回転ユニット(40)は、油
圧パイプ等を切断するのに適した円盤状の回転刃(4
1)が設けられたものであり、回転刃(41)を有する
切断用回転ユニット(40)の回転に伴い回転刃(4
1)を送り出したり、戻したりすることができるように
なっているものである。そのため、実施の形態1におい
て説明した構造のフレーム(2)に、切断用回転ユニッ
ト(40)の回転刃(41)を送り出したり、戻したり
する機構が設けられている。図5に示されるように、こ
の切断用回転ユニット(40)は、回転刃送出機構(4
2)と被切断材支持機構(43)を設けた構造であっ
て、半円弧状の第1回転部材(44)と半円弧状の第2
回転部材(45)が対になった形状をしている。第1回
転部材(44)と第2回転部材(45)には、凹溝(図
示せず)が円弧状の外周に沿って設けられており、該凹
溝内にはチェン(46)が敷設されている。チェン(4
6)の先端は第1回転部材(44)の先端部(44a)
に固定され、前記チェン(46)の後端は第2回転部材
(45)の先端部(45a)に固定されている。そし
て、第1回転部材(44)と第2回転部材(45)の基
端部(44b)、(45b)に位置する前記チェン(4
6)の外リンク(46a)の一方のピン(47)が第1
回転部材(44)の基端部(44b)に固定され、外リ
ンク(46a)の他方のピン(48)が第2回転部材
(45)の基端部(45b)に固定され、第1回転部材
(44)と第2回転部材(45)とが連結されている。
前記外リンク(46a)のピン(47)、(48)によ
って、第1回転部材(44)と第2回転部材(45)と
は左右に回動でき、第1回転部材(44)の先端部(4
4a)と第2回転部材(45)の先端部(45a)とが
衝止して円形の閉鎖状態となったり、第1回転部材(4
4)の先端部(44a)と第2回転部材(45)の先端
部(45a)とが離れ、被切断材を導入する開口が形成
できるようになっている。
【0025】第2回転部材(45)には、第2回転部材
(45)の内径よりも小径の内側円弧と第2回転部材
(45)の外径と同一径の外側円弧とを有する第2半円
弧状板(49)が設けられ、これに回転刃送出機構(4
2)が設けられている。回転刃送出機構(42)は、従
来周知の油圧パイプ切断工具における送出機構が利用で
きるものであって、先端に回転刃(41)を有する送り
ブロック(50)を送りネジ(51)によってケース
(52)内で摺動させるようにしたものであって、送り
ネジ(51)の後端には傘歯車状のピニオン(53)が
固定されており、ケース(52)は第2半円弧状板(4
9)に固定されている。第1回転部材(44)には、第
1回転部材(44)の内径よりも小径の内側円弧と第1
回転部材(44)の外径と同一径の外側円弧とを有する
第1半円弧状板(54)が設けられ、これに被切断部材
を支持する一対の支持ローラ(55)、(55)が設け
られている。回転刃(41)と支持ローラ(55)、
(55)とは、切断用回転ユニット(40)の第1回転
部材(44)の先端部(44a)と第2回転部材(4
5)の先端部(45a)とが衝止して円形の閉鎖状態と
なったとき、回転刃(41)の送出および退避方向が、
切断用回転ユニット(40)の中心を通り、支持ローラ
(55)、(55)の軸心を結ぶ線分の垂直2等分線と
一致するように、第1半円弧状板(54)と第2半円弧
状板(49)にそれぞれ設けられている。従って、ピニ
オン(53)を正方向に回転させることで回転刃(4
1)を支持ローラ(55)、(55)に向かって送り出
させることができ、ピニオン(53)を逆方向に回転さ
せることで回転刃(41)を退避させることができる。
なお、図示されてはいないが、切断用回転ユニット(4
0)の第1回転部材(44)と第2回転部材(45)の
裏面側には、実施の形態1における切断用回転ユニット
(10)に設けられたと同様に、コイルバネが設けられ
ており、コイルバネによる付勢力が第1回転部材(4
4)と第2回転部材(45)に作用するようになってい
る。
【0026】第1フレーム部材(3)には、外側に湾曲
した円弧状の第1板状歯(56)がネジで固定され、該
第1板状歯(56)は、切断用回転ユニット(40)の
ピニオン(53)の回転軌道上に位置し、ピニオン(5
3)に噛合するようになっている。従って、切断用回転
ユニット(40)が、第1フレーム部材(3)の第1軌
道部(3a)と第2フレーム部材(4)の第2軌道部
(4a)とで挟持されて軌道に沿って、例えば、反時計
方向に回転させられる時に、切断用回転ユニット(4
0)の1回転毎に、ピニオン(53)が第1板状歯(5
6)に噛合し、回転刃(41)を送り出すことができ
る。一方、切断用回転ユニット(40)が、逆方向、す
なわち、時計方向に回転させられる時には、切断用回転
ユニット(40)の1回転毎に、ピニオン(53)が第
1板状歯(56)に噛合し、回転刃(41)が退避方向
に戻されるようになっている。また、第2フレーム部材
(4)には、以下のような構造の回転刃(41)の早戻
作動機構(57)が設けられている。すなわち、第2フ
レーム部材(4)には、固定板(58)がネジで固定さ
れ、該固定板(58)には、内側に湾曲した円弧状の第
2板状歯(59)が左右にスライドするように設けられ
ている。スライド構造としては、例えば、固定板(5
8)には、図6に示されるようなコ字状のスライド用レ
ール(60)が配設され、該スライド用レール(60)
の開放溝に向かって、第2板状歯(59)の下面に設け
られたコ字形スライダー(61)が対向し、スライドで
きるようになっているものが採用できるが、これに限ら
れるものではない。第2板状歯(59)の一側縁には起
立片(59a)が設けられ、固定板(58)の一側縁に
は起立片(58a)が設けられている。これらの起立片
(58a)、(59a)の間には、引張バネ(62)、
(62)が設けられ、第2板状歯(59)を固定板(5
8)の起立片(58a)側に引き寄せており、これによ
って、第2板状歯(59)が切断用回転ユニット(4
0)のピニオン(53)の軌道から外れた位置に置かれ
るようになっている。第2板状歯(59)の起立片(5
9a)には、固定板(58)の起立片(58a)から外
側に向けて設けられたブラケット(63)に立設された
ピン(64)を中心に回動可能なカム(65)が当接す
るようになっている。該カム(65)にはレバー(6
6)が設けられ、レバー(66)を時計方向に回動操作
することで、カム(65)が引張バネ(62)に抗し第
2板状歯(59)をスライド用レール(60)に沿って
摺動させ、切断用回転ユニット(40)のピニオン(5
3)と噛み合う作動位置に位置するようになっている。
また、レバー(66)を反時計方向に回動操作すること
で、第2板状歯(59)が引張バネ(62)の収縮力に
よって、切断用回転ユニット(40)のピニオン(5
3)と噛み合わない退避位置に摺動するようになってい
る。なお、固定板(58)の起立片(58a)にはカム
(65)の回動を可能とするスリット(図示せず)が設
けられている。この早戻作動機構(57)は必ずしも必
要ではないが、早戻作動機構(57)を備えることで、
被切断材の切断後、回転刃(41)を早く初期位置に戻
すことができる。その他、フレーム(2)の構造などは
実施の形態1と同様なことから説明は省略する。なお、
第1フレーム部材(3)の裏面側にマイクロスイッチを
設け、切断用回転ユニット(40)にマイクロスイッチ
作動用のカムを設け、切断用回転ユニット(40)の初
期位置での停止、被切断材の切断を検出して切断用回転
ユニット(40)の回転を停止させるようにしてもよ
い。
【0027】次に、この切断装置を用いて、被切断材と
して油圧パイプを切断する動作を説明する。実施の形態
1におけるような平刃を有する切断用回転ユニット(1
0)が装着されていたときは、その切断用回転ユニット
(10)をフレーム(2)から取り外す(取り外し操作
については実施の形態2参照)。次いで、第2フレーム
部材(4)に設けられているV字型刃(13)を固定板
(19)とともに取り外す。その際、必要に応じマイク
ロスイッチ、カム等も実施の形態3の切断用回転ユニッ
ト(40)に適したものと交換するとともに、回路結線
等を切り換えるようにする。そして、第1フレーム部材
(3)に第1板状歯(56)を取り付け、第2フレーム
部材(4)に前記した早戻作動機構(57)を取り付け
る。
【0028】以上の準備工程を終了した後、実施の形態
2において説明したと同様にして切断用回転ユニット
(40)をフレーム(2)に装着する。これによって、
第1フレーム部材(3)と第2フレーム部材(4)との
開口に、第1回転部材(44)と第2回転部材(45)
との開口が連続した状態となり、開口部(67)が形成
される。この状態において、油圧パイプ(P)を開口部
(67)より導入し、第1半円弧状板(54)の支持ロ
ーラ(55)、(55)に支持させる。次いで、第1レ
バー(6)と第2レバー(7)の握力を開放すること
で、コイルバネ(8)の弾発力により第1レバー(6)
と第2レバー(7)とが離れ、第1フレーム部材(3)
と第2フレーム部材(4)とが支軸(5)を中心に左右
に回動し、第1フレーム部材(3)の先端部(3b)と
第2フレーム部材(4)の先端部(4b)とを衝止さ
せ、切断用回転ユニット(40)のコイルバネによる付
勢力に抗し、第1回転部材(44)の先端部(44a)
と第2回転部材(45)の先端部(45a)とを衝止さ
せる。この時、第1フレーム部材(3)の第1軌道部
(3a)と第2フレーム部材(4)の第2軌道部(4
a)とが、切断用回転ユニット(40)の第1回転部材
(44)および第2回転部材(45)に配設されたチェ
ン(46)のローラ(図示せず)に当接することで、切
断用回転ユニット(40)が、第1軌道部(3a)と第
2軌道部(4a)による円形状の軌道に挟持され、スプ
ロケット(17)がローラと噛み合い、スプロケット
(17)の回転により、該軌道に沿って切断用回転ユニ
ット(40)が回転可能となる。そして、切断用回転ユ
ニット(40)のピニオン(53)を手で回転させ、回
転刃(41)を移動させ、回転刃(41)と支持ローラ
(55)、(55)とで油圧パイプ(P)を挟持するよ
うにする。電源スイッチ(7a)を入れると、モーター
が起動し、モーターの回転によりスプロケット(17)
が時計方向に回転し、スプロケット(17)の回転力を
チェン(46)のローラに伝達させ、切断用回転ユニッ
ト(40)が第1軌道部(3a)と第2軌道部(4a)
による円形状の軌道に挟持され、該軌道に沿って反時計
方向に回転する。そのため、支持ローラ(55)、(5
5)と回転刃(41)とが油圧パイプ(P)を挟持しな
がら回転する。そして、切断用回転ユニット(40)の
ピニオン(53)が第1板状歯(56)に噛合すると、
ピニオン(53)は正方向に回転され、送りネジ(5
1)が回転され、送りブロック(50)に設けられた回
転刃(41)を支持ローラ(55)、(55)に向かっ
て所定量送る。そのため、回転刃(41)を油圧パイプ
(P)に所定量切り込ませながら、引き続き切断用回転
ユニット(40)が回転され、油圧パイプ(P)の周囲
に沿っての切り込みの形成が行われる。切断用回転ユニ
ット(40)の1回転毎に、ピニオン(53)と第1板
状歯(56)とが噛み合わされて回転刃(41)の送り
が行われ、油圧パイプ(P)への回転刃(41)の切り
込みが継続される。油圧パイプ(P)が切断されると、
図示していないマイクロスイッチ作動用のカムによって
マイクロスイッチが作動され、切断用回転ユニット(4
0)の回転が停止される。
【0029】そして、レバー(66)を時計方向に回動
操作すると、カム(65)が時計方向に回動し、第2板
状歯(59)を引張バネ(62)に抗しスライド用レー
ル(60)に沿って摺動させ、切断用回転ユニット(4
0)のピニオン(53)と噛み合う作動位置に位置づけ
る。その状態において、モーターの回転方向を切り換え
て、スプロケット(17)を反時計方向に回転させ、切
断用回転ユニット(40)を時計方向に回転させる。そ
の結果、切断用回転ユニット(40)のピニオン(5
3)は第2板状歯(59)と噛み合い、ピニオン(5
3)が逆方向に回転され、送りネジ(51)が回転さ
れ、送りブロック(50)に設けられた回転刃(41)
を戻す。そして、切断用回転ユニット(40)の時計方
向への回転により第1板状歯(56)とピニオン(5
3)が噛み合うことでも、回転刃(41)が戻される。
第2板状歯(59)によって切断用回転ユニット(4
0)の回転刃(41)は第1板状歯(56)だけによる
よりも早く初期位置まで戻すことができる。もちろん、
回転刃(41)の初期位置を検出することができるよう
にマイクロスイッチを作動させ、回転刃(41)が初期
位置に戻ったことを検出して、モーターの回転を停止す
るようにしてもよい。なお、油圧パイプ(P)の端面近
辺を切断位置とする場合は、油圧パイプ(P)を開口部
(67)より導入して切断するようにしなくても、切断
用回転ユニット(40)が、第1フレーム部材(3)の
第1軌道部(3a)と第2フレーム部材(4)の第2軌
道部(4a)による円形状の軌道に挟持された状態にお
いて、油圧パイプ(P)を回転刃(41)と支持ローラ
(55)、(55)の間に挿入し、油圧パイプ(P)を
切断するようにしてもよい。
【0030】(実施の形態4)図8、図9に、更に別の
切断用回転ユニット(70)を用いた実施の形態を示
す。ここにおいて、切断用回転ユニット(70)は、実
施の形態3と同様に油圧パイプ等を切断するのに適した
円盤状の回転刃(71)が設けられたものであり、回転
刃送出機構において後述するような間歇回転止め機構
(72)を備えることで、傘歯車状のピニオン(73)
と第1板状歯(74)、第2板状歯(75)との噛合位
置のズレがないようにし、回転刃(71)を有する切断
用回転ユニット(70)の回転に伴い回転刃(71)を
所定量づつ刻み送りしたり、戻したりすることができる
ようになっているものである。図8に示されるように、
この切断用回転ユニット(70)は、回転刃送出機構
(76)と被切断材支持機構(43)を設けた構造であ
って、半円弧状の第1回転部材(44)と半円弧状の第
2回転部材(45)が対になった形状をしている。第1
回転部材(44)と第2回転部材(45)の構造につい
ては実施の形態3と同一であり、同一番号を付して説明
を省略する。
【0031】第2回転部材(45)には、第2回転部材
(45)の内径よりも小径の内側円弧と第2回転部材
(45)の外径と同一径の外側円弧とを有する第2半円
弧状板(49)が設けられ、これに回転刃送出機構(7
6)が設けられている。図8、図9に示されるように、
回転刃送出機構(76)においては、先端に回転刃(7
1)を有する送りブロック(77)に刻設された雌ねじ
(77a)に送りネジ(78)が螺合するようになって
おり、送りネジ(78)を回転させることで送りブロッ
ク(77)を第2半円弧状板(49)の表面に取り付け
られたケース(79)内で摺動させ、進退させるように
なっている。ケース(79)内には前後にブロック(8
0)、(80)が装填・固定され、送りブロック(7
7)が嵌挿されて上下方向に摺動するようになってい
る。ケース(79)の両側壁にはL字形のアングル(8
1)、(81)が取り付けられており、アングル(8
1)、(81)の上面の端部にはそれぞれ下段スペーサ
ーブロック(82)、(82)が配設され、下段スペー
サーブロック(82)、(82)の上面間には、中間支
持板(83)が載置され、中間支持板(83)の左右端
部にはそれぞれ上段スペーサーブロック(84)、(8
4)が配設され、上段スペーサーブロック(84)、
(84)の上面間には蓋板(85)が載置され、これら
アングル(81)、(81)、下段スペーサーブロック
(82)、(82)、中間支持板(83)、上段スペー
サーブロック(84)、(84)、蓋板(85)には固
定ネジ挿通孔(86)がそれぞれ穿設され、固定ネジ
(87)を挿通し、ナット(88)で締め付け一体に固
定されるようになっている。中間支持板(83)のほぼ
中央部には爪歯車(89)の下端に形成された段部(図
示せず)が嵌合する嵌合孔(83a)が穿設され、中間
支持板(83)の前方端縁には、ボールホルダー部(8
3b)、押圧板バネ係止片(83c)、(83c)が起
立されるとともに、ボール受け部(83d)が中間支持
板(83)と同一平面内で前方に突設されている。該ボ
ール受け部(83d)は、ボールホルダー部(83b)
の孔に装着されたボール(90)の落下を防止するもの
である。前記押圧板バネ係止片(83c)、(83c)
には、押圧板バネ(91)の両端に穿設された係止孔
(91a)、(91a)を係止する係止爪(図示せず)
がそれぞれ突設されている。蓋板(85)上面のほぼ中
央部には送りネジ(78)の主軸部(78a)が挿通さ
れる軸受(94)が設けられており、蓋板(85)下面
は、爪歯車(89)の上端に形成された段部(89a)
が嵌合する嵌合凹部(図示せず)が形成されている。主
軸部(78a)は送りネジ(78)から延長され、長手
方向に沿って平行平面が対向するように面落としされた
形状をしている。爪歯車(89)には、前記主軸部(7
8a)が挿入される嵌合孔(89b)が穿設されてい
る。爪歯車(89)の下端段部を中間支持板(83)の
嵌合孔(83a)に嵌合させ、上端段部(89a)を蓋
板(85)の嵌合凹部に嵌合させ、主軸部(78a)を
爪歯車(89)の嵌合孔(89b)に挿通させて、主軸
部(78a)へ回転駆動力を伝達させることにより、爪
歯車(89)が回転するようになっている。主軸部(7
8a)は蓋板(85)の軸受(94)から上方に突出し
ており、後端にはピニオン(73)が固定され、該ピニ
オン(73)が後述するように第1フレーム部材(3)
に設けられた第1板状歯(74)に噛合して前記ピニオ
ン(73)に回転駆動力が伝達されるようになってい
る。そして、ボール(90)をボールホルダー部(83
b)の孔に装着し、押圧板バネ(91)の両端に穿設さ
れた係止孔(91a)、(91a)を押圧板バネ係止片
(83c)、(83c)の係止爪に係止し、爪歯車(8
9)の歯面にボール(90)を押圧板バネ(91)によ
ってラジアル方向から押圧するようになっている。これ
によって間歇回転止め機構(72)が構成され、ピニオ
ン(73)が第1フレーム部材(3)に設けられた第1
板状歯(74)に噛合して回転駆動力が伝達されると
き、前記押圧板バネ(91)の押圧力に抗して爪歯車
(89)の歯角度に相当する間隔毎に間歇的な回転を行
い、送りブロック(77)を所定量づつ刻み送りした
り、戻したりでき、ピニオン(73)に回転駆動力が伝
達されないときは、回転が制止されるようになってい
る。
【0032】第1回転部材(44)には、第1回転部材
(44)の内径よりも小径の内側円弧と第1回転部材
(44)の外径と同一径の外側円弧とを有する第1半円
弧状板(54)が設けられ、これに被切断部材を支持す
る一対の支持ローラ(55)、(55)が設けられてい
る。回転刃(71)と支持ローラ(55)、(55)と
は、切断用回転ユニット(70)の第1回転部材(4
4)の先端部(44a)と第2回転部材(45)の先端
部(45a)とが衝止して円形の閉鎖状態となったと
き、回転刃(71)の送出および退避方向が、切断用回
転ユニット(70)の中心を通り、支持ローラ(5
5)、(55)の軸心を結ぶ線分の垂直2等分線と一致
するように、第1半円弧状板(54)と第2半円弧状板
(49)にそれぞれ設けられている。従って、ピニオン
(73)を正方向に回転させることで回転刃(71)を
支持ローラ(55)、(55)に向かって所定量づつ刻
み送りさせることができ、ピニオン(73)を逆方向に
回転させることで回転刃(71)を所定量づつ退避させ
ることができる。なお、図示されてはいないが、切断用
回転ユニット(70)の第1回転部材(44)と第2回
転部材(45)の裏面側には、実施の形態1における切
断用回転ユニット(10)に設けられたと同様に、コイ
ルバネが設けられており、コイルバネによる付勢力が第
1回転部材(44)と第2回転部材(45)に作用する
ようになっている。
【0033】第1フレーム部材(3)には、段状に起立
した板状部材からなる外側に湾曲した円弧状の第1板状
歯(74)がネジで固定されている。第1板状歯(7
4)は、切断用回転ユニット(70)の回転に伴うピニ
オン(73)の回転軌道上に位置し、ピニオン(73)
に噛合するものであり、前記板状部材の内側下段の平坦
部(74a)は、第1フレーム部材(3)にネジ固定さ
れ、切断用回転ユニット(70)の回転に伴う回転刃送
出機構(76)の回転の妨げとならないようになってい
る。切断用回転ユニット(70)が、第1フレーム部材
(3)の第1軌道部(図7参照)と第2フレーム部材
(4)の第2軌道部(図7参照)とで挟持されて軌道に
沿って、例えば、反時計方向に回転させられる時に、切
断用回転ユニット(70)の回転に応じ、間歇回転止め
機構(72)によってピニオン(73)が第1板状歯
(74)に噛合位置がズレないで噛合して回転し、回転
刃(71)を送り出すことができる。一方、切断用回転
ユニット(70)が、逆方向、すなわち、時計方向に回
転させられる時も同様に切断用回転ユニット(70)の
回転に応じピニオン(73)が第1板状歯(74)に噛
合し、回転刃(71)が退避方向に戻されるようになっ
ている。また、第2フレーム部材(4)には、実施の形
態3と同様の回転刃(71)の早戻作動機構(95)が
設けられている。該早戻作動機構(95)は、実施の形
態3とは、採用する回転刃送出機構(76)の相違に基
づき第2板状歯(75)のピッチ円、固定板(58)か
らの高さ位置、第2板状歯(75)をピニオン(73)
と噛合する位置と退避位置とにレールに沿って摺動させ
るカム(96)の長さが相違するものの、その他の構成
は実施の形態3と同一なことから同一番号を付し詳細な
説明は省略する。なお、この早戻作動機構(95)は必
ずしも必要ではないが、早戻作動機構(95)を備える
ことで、被切断材の切断後、回転刃(71)を早く初期
位置に戻すことができることは実施の形態3と同様であ
る。また、その他、フレーム(2)の構造などは実施の
形態1と同様なことから説明は省略する。なお、第1フ
レーム部材(3)の裏面側にマイクロスイッチを設け、
切断用回転ユニット(70)にマイクロスイッチ作動用
のカムを設け、切断用回転ユニット(70)の初期位置
での停止、被切断材の切断を検出して切断用回転ユニッ
ト(70)の回転を停止させるようにしてもよいことは
実施の形態3と同様である。
【0034】次に、この切断装置を用いて、被切断材と
して油圧パイプを切断する動作を説明する。実施の形態
1におけるような平刃を有する切断用回転ユニット(1
0)が装着されていたときは、その切断用回転ユニット
(10)をフレーム(2)から取り外す(取り外し操作
については実施の形態2参照)。次いで、第2フレーム
部材(4)に設けられているV字型刃(13)を固定板
(19)とともに取り外す。その際、必要に応じマイク
ロスイッチ、カム等も実施の形態4の切断用回転ユニッ
ト(70)に適したものと交換するとともに、回路結線
等を切り換えるようにする。そして、第1フレーム部材
(3)に第1板状歯(74)を取り付け、第2フレーム
部材(4)に前記した早戻作動機構(95)を取り付け
る。
【0035】以上の準備工程を終了した後、実施の形態
2において説明したと同様にして切断用回転ユニット
(70)をフレーム(2)に装着する。これによって、
第1フレーム部材(3)と第2フレーム部材(4)との
開口に、第1回転部材(44)と第2回転部材(45)
との開口が連続した状態となり、開口部(図7参照)が
形成される。この状態において、油圧パイプ(図7参
照)を開口部より導入し、第1半円弧状板(54)の支
持ローラ(55)、(55)に支持させる。次いで、第
1レバー(6)と第2レバー(7)の握力を開放するこ
とで、コイルバネ(8)の弾発力により第1レバー
(6)と第2レバー(7)とが離れ、第1フレーム部材
(3)と第2フレーム部材(4)とが支軸(5)を中心
に左右に回動し、第1フレーム部材(3)の先端部(3
b)と第2フレーム部材(4)の先端部(4b)とを衝
止させ、切断用回転ユニット(70)のコイルバネによ
る付勢力に抗し、第1回転部材(44)の先端部(44
a)と第2回転部材(45)の先端部(45a)とを衝
止させる。この時、第1フレーム部材(3)の第1軌道
部と第2フレーム部材(4)の第2軌道部とが、切断用
回転ユニット(70)の第1回転部材(44)および第
2回転部材(45)に配設されたチェン(46)のロー
ラ(図示せず)に当接することで、切断用回転ユニット
(70)が、第1軌道部と第2軌道部による円形状の軌
道に挟持され、スプロケット(17)がローラと噛み合
い、スプロケット(17)の回転により、該軌道に沿っ
て切断用回転ユニット(70)が回転可能となる。そし
て、切断用回転ユニット(70)のピニオン(73)を
手で回転させ、回転刃(71)を移動させ、回転刃(7
1)と支持ローラ(55)、(55)とで油圧パイプを
挟持するようにする。電源スイッチ(図7参照)を入れ
ると、モーターが起動し、モーターの回転によりスプロ
ケット(17)が時計方向に回転し、スプロケット(1
7)の回転力をチェン(46)のローラに伝達させ、切
断用回転ユニット(70)が第1軌道部と第2軌道部に
よる円形状の軌道に挟持され、該軌道に沿って反時計方
向に回転する。そのため、支持ローラ(55)、(5
5)と回転刃(71)とが油圧パイプを挟持しながら回
転する。そして、切断用回転ユニット(70)のピニオ
ン(73)が第1板状歯(74)に噛合すると、該ピニ
オン(73)は正方向に回転され、押圧板バネ(91)
の押圧力に抗して爪歯車(89)の歯角度に相当する間
隔毎に間歇的な回転を行うことで送りネジ(78)が回
転され、送りブロック(77)に設けられた回転刃(7
1)を支持ローラ(55)、(55)に向かって所定量
送る。そのため、回転刃(71)を油圧パイプに所定量
切り込ませながら、引き続き切断用回転ユニット(7
0)が回転され、油圧パイプの周囲に沿った切り込みの
形成が行われる。その際、切断用回転ユニット(70)
のピニオン(73)と第1板状歯(74)との噛合が解
除されても、爪歯車(89)の歯面にボール(90)が
押圧板バネ(91)によってラジアル方向から押圧さ
れ、爪歯車(89)の自由回転が制止されるようになっ
ていることから、切断用回転ユニット(70)の回転に
伴う回転刃(71)の油圧パイプへの切り込み抵抗によ
る送りネジ(78)の回転等が発生せず、正確な切り込
み量が確保できるとともに、ピニオン(73)の位置が
変わらず、切断用回転ユニット(70)が1回転して再
度第1板状歯(74)と噛合する際、噛み合いズレが生
じることなく正確に噛み合うことになる。そして、切断
用回転ユニット(70)の回転を継続することで、切断
用回転ユニット(70)の1回転毎に、前記ピニオン
(73)と第1板状歯(74)とが噛み合わされて回転
刃(71)の送りが行われ、油圧パイプへの回転刃(7
1)の切り込みが継続されることになる。油圧パイプが
切断されると、図示していないマイクロスイッチ作動用
のカムによってマイクロスイッチが作動され、切断用回
転ユニット(70)の回転が停止される。
【0036】そして、レバー(66)を時計方向に回動
操作すると、カム(96)が時計方向に回動し、第2板
状歯(75)を引張バネ(62)に抗しスライド用レー
ル(60)に沿って摺動させ、切断用回転ユニット(7
0)のピニオン(73)と噛み合う作動位置に位置づけ
る。その状態において、モーターの回転方向を切り換え
て、スプロケット(17)を反時計方向に回転させ、切
断用回転ユニット(70)を時計方向に回転させる。そ
の結果、切断用回転ユニット(70)のピニオン(7
3)は第2板状歯(75)と噛み合い、該ピニオン(7
3)が逆方向に回転され、押圧板バネ(91)の押圧力
に抗して爪歯車(89)の歯角度に相当する間隔毎に間
歇的な回転を行うことで送りネジ(78)が回転され、
送りブロック(77)に設けられた回転刃(71)を戻
す。そして、切断用回転ユニット(70)の時計方向へ
の回転により第1板状歯(74)とピニオン(73)が
噛み合うことでも、回転刃(71)が戻される。第2板
状歯(75)によって切断用回転ユニット(70)の回
転刃(71)は第1板状歯(74)だけによるよりも早
く初期位置まで戻すことができる。もちろん、回転刃
(71)の初期位置を検出することができるようにマイ
クロスイッチを作動させ、回転刃(71)が初期位置に
戻ったことを検出して、モーターの回転を停止するよう
にしてもよい。なお、油圧パイプの端面近辺を切断位置
とする場合は、油圧パイプを開口部より導入して切断す
るようにしなくても、切断用回転ユニット(70)が、
第1フレーム部材(3)の第1軌道部と第2フレーム部
材(4)の第2軌道部による円形状の軌道に挟持された
状態において、油圧パイプを回転刃(71)と支持ロー
ラ(55)、(55)の間に挿入し、油圧パイプを切断
するようにしてもよい。この実施の形態においては、第
1板状歯(74)、第2板状歯(75)を採用したが、
これに限られず、円弧状のラック等を採用してもよいこ
とはもちろんである。また、アングル(81)、(8
1)の上面の端部にはそれぞれ下段スペーサーブロック
(82)、(82)を配設し、下段スペーサーブロック
(82)、(82)の上面間に中間支持板(83)を載
置した構造を採用しているが、アングル(81)、(8
1)の上面の端部に直接中間支持板(83)を載置する
ようにしてもよいものである。
【0037】(実施の形態5)図10、図11、図12
に、更に別の切断用回転ユニット(100)を用いた実
施の形態を示す。ここにおいて、切断用回転ユニット
(100)は、実施の形態4と同様に油圧パイプ等を切
断するのに適した円盤状の回転刃(71)が設けられた
ものであり、回転刃送出機構(101)において後述す
るように爪歯車の歯面に当接するボールへの押圧力を調
節できるようにした間歇回転止め機構(102)と、渦
巻バネの戻り力を利用した早戻し機構(103)を備
え、爪歯車の歯面にボールを所定の押圧力で押圧して爪
歯車を間歇回転させるようにするとともに、渦巻バネを
巻き込むようにして渦巻バネに戻り力が蓄積されるよう
にしたものである。すなわち、爪歯車の歯面へのボール
の押圧をゆるめるか若しくは押圧を解除することで、渦
巻バネに蓄積された戻り力によって爪歯車を逆回転させ
るようにしたものであって、ピニオン(73)と第1板
状歯(74)との噛合を確実に行うようにし、回転刃
(71)を有する切断用回転ユニット(100)の回転
に伴い回転刃(71)を所定量づつ刻み送りしたり、戻
したりすることができるようになっているものである。
図10に示されるように、この切断用回転ユニット(1
00)は、回転刃送出機構(101)と被切断材支持機
構(43)を設けた構造であって、半円弧状の第1回転
部材(44)と半円弧状の第2回転部材(45)が対に
なった形状をしている。第1回転部材(44)と第2回
転部材(45)の構造については実施の形態3と同一で
あり、同一番号を付して説明を省略する。
【0038】第2回転部材(45)には、第2回転部材
(45)の内径よりも小径の内側円弧と第2回転部材
(45)の外径と同一径の外側円弧とを有する第2半円
弧状板(49)が設けられ、これに回転刃送出機構(1
01)が設けられている。図10、図11、図12に示
されるように、回転刃送出機構(101)においては、
先端に回転刃(71)を有する送りブロック(77)に
刻設された雌ねじ(77a)に送りネジ(104)が螺
合するようになっており、送りネジ(104)を回転さ
せることで送りブロック(77)を第2半円弧状板(4
9)の表面に取り付けられたケース(79)内で摺動さ
せ、進退させるようになっている。ケース(79)内に
は前後にブロック(80)、(80)が装填・固定さ
れ、送りブロック(77)が嵌挿されて上下方向に摺動
するようになっている。ケース(79)の両側壁にはL
字形のアングル(81)、(81)が取り付けられてお
り、アングル(81)、(81)の上面には、底板(1
05)が載置され、底板(105)の左右端部には下段
スペーサーブロック(106)、(106)が配設さ
れ、下段スペーサーブロック(106)、(106)の
上面間には、中間支持板(107)が載置され、中間支
持板(107)の左右端部にはそれぞれ上段スペーサー
ブロック(84)、(84)が配設され、上段スペーサ
ーブロック(84)、(84)の上面間には蓋板(8
5)が載置され、これらアングル(81)、(81)、
底板(105)、下段スペーサーブロック(106)、
(106)、中間支持板(107)、上段スペーサーブ
ロック(84)、(84)、蓋板(85)には固定ネジ
挿通孔(86)がそれぞれ穿設され、固定ネジ(87)
を挿通し、ナット(88)で締め付け一体に固定される
ようになっている。左側の下段スペーサーブロック(1
06)には渦巻バネ(108)の基端を固定するための
切り込み(106a)が設けられ、渦巻バネ(108)
の基端が固定されている。一方、渦巻バネ(108)の
先端は送りネジ(104)から延長された後述する構造
の主軸部(104a)に設けられたスリット(104
b)に挿入されて固定され、主軸部(104a)が渦巻
バネ(108)を巻き込む方向に回転することで渦巻バ
ネに巻き戻り力を蓄積できるようになっている。中間支
持板(107)のほぼ中央部には爪歯車(109)の下
端に形成された段部(図示せず)が嵌合する嵌合孔(1
07a)が穿設され、中間支持板(107)の前面中央
部から中空ブロック支持片(107b)が前方へ水平に
突設されている。該中空ブロック支持片(107b)に
は中空ブロック(110)固定用のネジ孔が穿設されて
おり、前記中空ブロック支持片(107b)上面には中
空ブロック(110)が載置され、前記支持片の下方か
らネジ(111)で固定されている。中空ブロック(1
10)の貫通孔(110a)にはボール(112)、お
よび、ボール(112)に押圧力を付与するためのコイ
ルバネ(113)が挿入されており、貫通孔(110
a)の後方内面には雌ねじ(110b)が刻設され、該
雌ねじ(110b)にボール(112)に与える押圧力
を調節するための調整ネジ(114)が螺合するように
なっている。前記中空ブロック(110)の先端部の貫
通孔(110a)の口径は、ボール(112)の直径よ
りも僅かに小さい口径となっており、ボール(112)
のほぼ半分が中空ブロック(110)の貫通孔(110
a)から露出するとともに、ボール(112)が貫通孔
(110a)から外れ落ちないようになっている。蓋板
(85)上面のほぼ中央部には主軸部(104a)が挿
通される軸受(94)が設けられており、蓋板(85)
下面は、爪歯車(109)の上端に形成された段部(1
09a)が嵌合する嵌合凹部(図示せず)が形成されて
いる。主軸部(104a)は送りネジ(104)から延
長され、長手方向に沿って平行平面が対向するように面
落としされた形状をしている。爪歯車(109)には、
前記主軸部(104a)が挿入される嵌合孔(109
b)が穿設されている。爪歯車(109)の下端段部を
中間支持板(107)の嵌合孔(107a)に嵌合さ
せ、上端段部(109a)を蓋板(85)の嵌合凹部に
嵌合させ、主軸部(104a)を爪歯車(109)の嵌
合孔(109b)に挿通させて、主軸部(104a)へ
回転駆動力を伝達させることにより、爪歯車(109)
が回転するとともに渦巻バネ(108)が巻き込まれ戻
り力が蓄積されるようになっている。主軸部(104
a)は、蓋板(85)の軸受(94)から上方に突出し
ており、後端にはピニオン(73)が固定され、該ピニ
オン(73)が後述するように第1フレーム部材(3)
に設けられた第1板状歯(74)に噛合してピニオン
(73)に回転駆動力が伝達されるようになっている。
そして、つまみ(115)を回転させて、調整ネジ(1
14)をボール(112)に接近する方向に前進させて
コイルバネ(113)を押圧し、ボール(112)を爪
歯車(109)の歯面にラジアル方向から押圧する。こ
れによって間歇回転止め機構(102)が構成され、ピ
ニオン(73)が第1フレーム部材(3)に設けられた
第1板状歯(74)に噛合して回転駆動力が伝達される
とき、前記コイルバネ(113)の押圧力に抗して爪歯
車(109)の歯角度に相当する間隔毎に間歇的な回転
を行い、送りブロック(77)を所定量づつ刻み送りす
ることができ、ピニオン(73)に回転駆動力が伝達さ
れないときは、回転が制止されるようになっている。ま
た、つまみ(115)を逆方向に回転させて、調整ネジ
(114)をボール(112)から離れる方向に後退さ
せコイルバネ(113)への押圧をゆるめるか若しくは
押圧を解除することで、後述するように渦巻バネ(10
8)に蓄積された戻り力が開放され、送りネジ(10
4)を送りブロック(77)が後退する方向に回転さ
せ、回転刃(71)を退避方向に戻すことができるよう
になっている。
【0039】第1回転部材(44)には、第1回転部材
(44)の内径よりも小径の内側円弧と第1回転部材
(44)の外径と同一径の外側円弧とを有する第1半円
弧状板(54)が設けられ、これに被切断部材を支持す
る一対の支持ローラ(55)、(55)が設けられてい
る。回転刃(71)と支持ローラ(55)、(55)と
は、切断用回転ユニット(100)の第1回転部材(4
4)の先端部(44a)と第2回転部材(45)の先端
部(45a)とが衝止して円形の閉鎖状態となったと
き、回転刃(71)の送出および退避方向が、切断用回
転ユニット(100)の中心を通り、支持ローラ(5
5)、(55)の軸心を結ぶ線分の垂直2等分線と一致
するように、第1半円弧状板(54)と第2半円弧状板
(49)にそれぞれ設けられている。従って、ピニオン
(73)を正方向に回転させることで回転刃(71)を
支持ローラ(55)、(55)に向かって所定量づつ刻
み送りさせることができることは実施の形態4と同様で
ある。なお、図示されてはいないが、切断用回転ユニッ
ト(100)の第1回転部材(44)と第2回転部材
(45)の裏面側には、実施の形態1における切断用回
転ユニット(10)に設けられたと同様に、コイルバネ
が設けられており、コイルバネによる付勢力が第1回転
部材(44)と第2回転部材(45)に作用するように
なっている。
【0040】第1フレーム部材(3)には、実施の形態
4と同様の第1板状歯(74)がネジで固定され、該第
1板状歯(74)は、切断用回転ユニット(100)の
ピニオン(73)の回転軌道上に位置し、ピニオン(7
3)に噛合するようになっている。従って、つまみ(1
15)を回転させて、調整ネジ(114)をボール(1
12)に接近する方向に前進させてコイルバネ(11
3)を押圧し、ボール(112)を爪歯車(109)の
歯面にラジアル方向から押圧させるようにして、切断用
回転ユニット(100)が、第1フレーム部材(3)の
第1軌道部(図7参照)と第2フレーム部材(4)の第
2軌道部(図7参照)とで挟持されて軌道に沿って、例
えば、反時計方向に回転させられる時に、切断用回転ユ
ニット(100)の回転に応じ、間歇回転止め機構(1
02)によってピニオン(73)が第1板状歯(74)
に噛合位置がズレないで噛合して回転し、回転刃(7
1)を所定量づつ刻み送りさせるとともに、渦巻バネ
(108)を巻き込んで、渦巻バネ(108)に巻き戻
り力を蓄積する。そして、つまみ(115)を逆方向に
回転させて、調整ネジ(114)をボール(112)か
ら離れる方向に後退させコイルバネ(113)への押圧
をゆるめるか若しくは押圧を解除することで、渦巻バネ
(108)に蓄積された戻り力が一度に開放され、送り
ネジ(104)は送りブロック(77)を後退させる方
向に回転し、回転刃(71)を支持ローラ(55)、
(55)から退避させることができる。その他、フレー
ム(2)の構造などは実施の形態1と同様なことから説
明は省略する。なお、第1フレーム部材(3)の裏面側
にマイクロスイッチを設け、切断用回転ユニット(10
0)にマイクロスイッチ作動用のカムを設け、切断用回
転ユニット(100)の初期位置での停止、被切断材の
切断を検出して切断用回転ユニット(100)の回転を
停止させるようにしてもよいことは実施例Iと同様であ
る。
【0041】次に、この切断装置を用いて、被切断材と
して油圧パイプを切断する動作を説明する。実施の形態
1におけるような平刃を有する切断用回転ユニット(1
0)が装着されていたときは、その切断用回転ユニット
(10)をフレーム(2)から取り外す(取り外し操作
については実施の形態2参照)。次いで、第2フレーム
部材(4)に設けられているV字型刃(13)を固定板
(19)とともに取り外す。その際、必要に応じマイク
ロスイッチ、カム等も実施の形態5の切断用回転ユニッ
ト(100)に適したものと交換するとともに、回路結
線等を切り換えるようにする。そして、第1フレーム部
材(3)に第1板状歯(74)を取り付ける。一方、つ
まみ(115)を回転させて、調整ネジ(114)をボ
ール(112)に接近する方向に前進させてコイルバネ
(113)を押圧し、ボール(112)を爪歯車(10
9)の歯面にラジアル方向から押圧させる間歇回転止め
機構(102)が作動するようにする。
【0042】以上の準備工程を終了した後、実施の形態
4において説明したと同様にして切断用回転ユニット
(100)をフレーム(2)に装着する。これによっ
て、第1フレーム部材(3)と第2フレーム部材(4)
との開口に、第1回転部材(44)と第2回転部材(4
5)との開口が連続した状態となり、開口部(図7参
照)が形成される。この状態において、油圧パイプ(図
7参照)を開口部より導入し、第1半円弧状板(54)
の支持ローラ(55)、(55)に支持させる。次い
で、第1レバー(6)と第2レバー(7)の握力を開放
することで、コイルバネ(8)の弾発力により第1レバ
ー(6)と第2レバー(7)とが離れ、第1フレーム部
材(3)と第2フレーム部材(4)とが支軸(5)を中
心に左右に回動し、第1フレーム部材(3)の先端部
(3b)と第2フレーム部材(4)の先端部(4b)と
を衝止させ、切断用回転ユニット(100)のコイルバ
ネによる付勢力に抗し、第1回転部材(44)の先端部
(44a)と第2回転部材(45)の先端部(45a)
とを衝止させる。この時、第1フレーム部材(3)の第
1軌道部と第2フレーム部材(4)の第2軌道部とが、
切断用回転ユニット(100)の第1回転部材(44)
および第2回転部材(45)に配設されたチェン(4
6)のローラ(図示せず)に当接することで、切断用回
転ユニット(100)が、第1軌道部と第2軌道部によ
る円形状の軌道に挟持され、スプロケット(17)がロ
ーラと噛み合い、スプロケット(17)の回転により、
該軌道に沿って切断用回転ユニット(100)が回転可
能となる。そして、切断用回転ユニット(100)のピ
ニオン(73)を手で回転させ、回転刃(71)を移動
させ、回転刃(71)と支持ローラ(55)、(55)
とで油圧パイプを挟持するようにする。電源スイッチ
(7a)を入れると、モーターが起動し、モーターの回
転によりスプロケット(17)が時計方向に回転し、ス
プロケット(17)の回転力をチェン(46)のローラ
に伝達させ、切断用回転ユニット(100)が第1軌道
部と第2軌道部による円形状の軌道に挟持され、該軌道
に沿って反時計方向に回転する。そのため、支持ローラ
(55)、(55)と回転刃(71)とが油圧パイプを
挟持しながら回転する。そして、切断用回転ユニット
(100)のピニオン(73)が第1板状歯(74)に
噛合すると、該ピニオン(73)は正方向に回転され、
コイルバネ(113)の押圧力に抗して爪歯車(10
9)の歯角度に相当する間隔毎に間歇的な回転を行うこ
とで送りネジ(104)が回転され、送りブロック(7
7)に設けられた回転刃(71)を支持ローラ(5
5)、(55)に向かって所定量送るとともに、渦巻バ
ネ(108)が巻き込まれ、巻き戻り力が蓄積される。
そして、回転刃(71)を油圧パイプに所定量切り込ま
せながら、引き続き切断用回転ユニット(100)が回
転され、油圧パイプの周囲に沿った切り込みの形成が行
われる。その際、切断用回転ユニット(100)のピニ
オン(73)と第1板状歯(74)との噛合が解除され
ても、爪歯車(109)の歯面にボール(112)がコ
イルバネ(113)によってラジアル方向から押圧さ
れ、爪歯車(109)の自由回転が制止されるようにな
っていることから、切断用回転ユニット(100)の回
転に伴う回転刃(71)の油圧パイプへの切り込み抵抗
による送りネジ(104)の回転等が発生せず、正確な
切り込み量が確保できるとともに、ピニオン(73)の
位置が変わらず、切断用回転ユニット(100)が1回
転して再度第1板状歯(74)と噛合する際、噛み合い
ズレが生じることなく正確に噛み合うことになる。そし
て、切断用回転ユニット(100)の回転を継続するこ
とで、切断用回転ユニット(100)の1回転毎に、前
記ピニオン(73)と第1板状歯(74)とが噛み合わ
されて回転刃(71)の送りが行われ、油圧パイプへの
回転刃(71)の切り込みが継続されることになる。油
圧パイプが切断されると、図示していないマイクロスイ
ッチ作動用のカムによってマイクロスイッチが作動さ
れ、切断用回転ユニット(100)の回転が停止され
る。
【0043】そして、切断用回転ユニット(100)の
ピニオン(73)と第1板状歯(74)が噛合していな
い位置において、つまみ(115)を回転させて、調整
ネジ(114)をボール(112)から離れる方向に後
退させるようにし、コイルバネ(113)を伸長させ、
ボール(112)への押圧をゆるめるか若しくは押圧を
解除すると、爪歯車(109)が自由回転可能となり、
渦巻バネ(108)に蓄積された巻き戻り力によって送
りネジ(104)は送りブロック(77)を後退させる
方向に回転し、回転刃(71)を支持ローラ(55)、
(55)から退避させる。このような、爪歯車の歯面に
当接するボールへの押圧力を調節できるようにした間歇
回転止め機構と、渦巻バネの戻り力を利用した早戻し機
構を備え、爪歯車の歯面にボールを所定の押圧力で押圧
し、爪歯車を間歇回転させるようにするとともに、渦巻
バネを巻き込むようにして渦巻バネに戻り力が蓄積され
るようにし、爪歯車の歯面へのボールの押圧をゆるめる
か若しくは押圧を解除して渦巻バネに蓄積された戻り力
によって爪歯車を逆回転させるようにした構造を採用す
ることで、ピニオン(73)と第1板状歯(74)との
噛合を確実に行なわせ、回転刃(71)を有する切断用
回転ユニット(100)の回転に伴い回転刃(71)を
所定量づつ刻み送りしたり、特別の原動力を用いること
なく回転刃を初期位置に容易に戻したりすることができ
る。
【0044】なお、図13に示されるような間歇回転止
め機構(121)を採用することも可能である。この間
歇回転止め機構(121)においては、中空ブロック
(110)内に装填された第1ボール(122)がボー
ルホルダー(123)に設けられたホルダー用の孔(図
示せず)に装着された第2ボール(124)を押圧し、
該第2ボール(124)が爪歯車(109)の歯面にラ
ジアル方向から当接するようになっているものである。
ボールホルダー(123)はアングル状の板材を折り曲
げ、起立部に第2ボール(124)のホルダー用の孔を
設けたものであって、ボールホルダー(123)の水平
部は、中間支持板(125)上に固定されている。この
ような間歇回転止め機構(121)は、直径が小さくて
中空ブロック(110)の先端からのボールの突出量が
少なく、爪歯車(109)の歯が中空ブロック(11
0)の先端に衝突してしまうような場合等に使用できる
ものである。このような間歇回転止め機構(121)を
用いたものの動作は、実施の形態5とほぼ同一なことか
ら詳細な説明は省略する。
【0045】(実施の形態6)図14、図15に、更に
別の切断用回転ユニット(130)を用いた実施の形態
を示す。ここにおいて、切断用回転ユニット(130)
は、実施の形態5と同様に油圧パイプ等を切断するのに
適した円盤状の回転刃(71)が設けられたものであ
り、回転刃送出機構(131)において爪歯車の歯面に
当接するロールへの押圧力を調節できるようにした間歇
回転止め機構(132)と、渦巻バネの戻り力を利用し
た早戻し機構(103)を備え、爪歯車の歯面にロール
を所定の押圧力で押圧して爪歯車を間歇回転させるよう
にするとともに、渦巻バネを巻き込むようにして渦巻バ
ネに戻り力が蓄積されるようにし、爪歯車の歯面へのロ
ールの押圧をゆるめるか若しくは押圧を解除すること
で、渦巻バネに蓄積された戻り力によって爪歯車を逆回
転させるようにしたものであって、ピニオン(73)と
第1板状歯(74)との噛合を確実に行うようにし、回
転刃(71)を有する切断用回転ユニット(130)の
回転に伴い回転刃(71)を所定量づつ刻み送りした
り、戻したりすることができるようになっているもので
ある。この切断用回転ユニット(130)は、実施の形
態5における切断用回転ユニット(100)と間歇回転
止め機構の構造が相違しただけのものである。この間歇
回転止め機構(132)は、中間支持板(133)の前
方左隅部に支軸(134)を設け、該支軸(134)に
水平回動するレバー(135)の基端部を軸支し、レバ
ー(135)の中間部上面にローラ(136)を設け、
引っ張りバネ(137)によって該ローラ(136)を
爪歯車(109)の歯面にラジアル方向から当接させる
ようにしたものである。これによって、傘歯車状のピニ
オン(73)が第1フレーム部材(3)に設けられた第
1板状歯(74)に噛合して回転駆動力が伝達されると
き、前記引っ張りバネ(137)の引っ張り力に抗して
爪歯車(109)の歯角度に相当する間隔毎に間歇的な
回転を行い、送りブロック(77)を所定量づつ刻み送
りすることができ、ピニオン(73)に回転駆動力が伝
達されないときは、回転が制止されるようになってい
る。そして、レバー(135)を支軸(134)を中心
に時計方向に回動させることで、爪歯車(109)への
ローラ(136)の当接が解除されて渦巻バネ(10
8)に蓄積された戻り力が一度に開放され、送りネジ
(104)は送りブロック(77)を後退させる方向に
回転し、回転刃(71)を支持ローラ(55)、(5
5)から退避させることができるようになっている。こ
のような間歇回転止め機構(132)を用いたもののそ
の他の構造は実施の形態5と同様であることから同一構
造については同一番号を付して詳細な説明は省略する。
また、その動作も実施の形態5において述べた動作内容
と同様なことから、詳細な説明は省略する。
【0046】なお、間歇回転止め機構において、図16
に示されるような板バネ(141)を採用することも可
能である。この間歇回転止め機構においては、中間支持
板(142)の左前端縁から起立片(142a)を立設
させ、該起立片(142a)に板バネ(141)を固定
し、板バネ(141)の中間部に、爪歯車(109)に
係合し爪歯車(109)の中心に向かうくの字状の膨出
部(141a)を形成したものである。これによって、
傘歯車状のピニオン(73)が第1フレーム部材(3)
に設けられた第1板状歯(74)に噛合して回転駆動力
が伝達されるとき、板バネ(141)の押圧力に抗して
爪歯車(109)の歯角度に相当する間隔毎に間歇的な
回転を行い、送りブロック(77)を所定量づつ刻み送
りすることができ、ピニオン(73)に回転駆動力が伝
達されないときは、回転が制止されることになる。そし
て、爪歯車(109)と板バネ(141)のくの字状の
膨出部(141a)との係合を解除するように板バネ
(141)を外方へ湾曲させることで渦巻バネ(10
8)に蓄積された戻り力が一度に開放され、送りネジ
(104)は送りブロック(77)を後退させる方向に
回転し、回転刃(71)を支持ローラ(55)、(5
5)から退避させることができる。間歇回転止め機構と
しては、傘歯車状のピニオンの正逆方向の回転を可能と
するもの以外に、一方向のみの回転を行うラチェット車
装置を用いることも可能である。以上、実施の形態4〜
6に示されたものは、回転刃の戻しにおいて、切断用回
転ユニットを逆回転させる必要がないことから、そのた
めの電力を消費しないものである。なお、実施の形態1
〜6においては、切断用回転ユニットは、モーターによ
ってスプロケットを回転させ、スプロケットからの駆動
力を得て回転するようになっているが、切断用回転ユニ
ットの第1回転部材または第2回転部材にハンドルを取
り付けるようにし、手動で回転させるようにしてもよい
ことはいうまでもない。手動で回転させるようにすれ
ば、電源のない場所での切断作業を行うことができるこ
とになる。ハンドルが不要な場合には、第1回転部材ま
たは第2回転部材から取り外すようにすればよい。
【0047】(実施の形態7)図17、図18に、フレ
ーム(171)の別の実施の形態を示す。図17は第1
フレーム部材(172)の先端部(172a)と第2フ
レーム部材(173)の先端部(173a)とが開口し
た状態を示し、図18は閉鎖した状態を示す。このフレ
ーム(171)は、実施の形態1、3、4、5、6に示
された構造のフレーム(2)とは逆に、常時は第1フレ
ーム部材の先端部(172a)と第2フレーム部材の先
端部(173a)とが開口した状態にあり、第1レバー
(175)と第2レバー(176)とをコイルバネ(1
74)の弾発力に抗し接近させることで第1フレーム部
材の先端部(172a)と第2フレーム部材の先端部
(173a)とを閉鎖するようにしたものである。すな
わち、フレーム(171)は、第1フレーム部材(17
2)に延設された第1レバー(175)と第2フレーム
部材(173)に延設された第2レバー(176)とが
支軸(177)において交差する構造となっている。そ
して、第1レバー(175)に突設された第1ストッパ
ー(178)と第2レバー(176)に突設された第2
ストッパー(179)とが対向され、第1ストッパー
(178)と第2ストッパー(179)との間にコイル
バネ(174)が介在させられ、該コイルバネ(17
4)の弾発力により、第1フレーム部材の先端部(17
2a)と第2フレーム部材の先端部(173a)とが常
時開口し、切断用回転ユニットを交換したり、被切断材
を開口から導入できるようになっている。そして、第1
レバー(175)と第2レバー(176)とを握り、コ
イルバネ(174)の弾発力に抗し第1ストッパー(1
78)の先端と第2ストッパー(179)の先端とが衝
止するように接近させると、第1フレーム部材(17
2)と第2フレーム部材(173)とが支軸(177)
を中心に左右に回動され、第1フレーム部材の先端部
(172a)と第2フレーム部材の先端部(173a)
とが閉鎖し、円形の軌道が形成され、切断用回転ユニッ
トが回転できるようになる。第1レバー(175)には
係止爪(180a)を有するスライダー(180)が設
けられており、第2レバー(176)には係止部(17
6a)が設けられている。従って、第1レバー(17
5)と第2レバー(176)とを握り、第1フレーム部
材の先端部(172a)と第2フレーム部材の先端部
(173a)を閉鎖させ、次いで、スライダー(18
0)をスライドさせて係止爪(180a)を第2レバー
(176)の係止部(176a)に係止させることで、
その閉鎖状態が維持されるようになっている。この実施
の形態の様な構造によれば、被切断材の切断抵抗によっ
ても第1フレーム部材の先端部(172a)と第2フレ
ーム部材の先端部(173a)とが開口するような恐れ
がなく、切断面がきれいな切断を確実に行うことができ
る。なお、第1フレーム部材(172)に第1レバー
(175)がネジ固定されているものとしているが、こ
れに限られず一体となったものでもよいことはもちろん
である。
【0048】以上の実施の形態においては、手で持って
操作できる工具としての切断装置に付いて説明したが、
切断装置としてはこれに限られるものではなく、据え置
き型、または、台車等に載置された移動可能型等の切断
装置であってもよいことはもちろんである。例えば、据
え置き型の場合、フレーム(191)だけについて図1
9に基づいて概略を説明すると、フレーム(191)
は、基台(192)に立設された第1フレーム部材(1
93)と第1フレーム部材に対し回動可能な第2フレー
ム部材(194)とからなり、第2フレーム部材(19
4)の回動を、基台(192)との間に設けられたエア
シリンダー(195)によって、支軸(196)を中心
に回動可能とする構造等が採用できる。
【0049】
【発明の効果】この発明は、第1回転部材と第2回転部
材とが連結部材によって開閉可能に連結された切断用回
転ユニットが、支点部材を中心に開閉可能な第1フレー
ム部材と第2フレーム部材とを具備するフレームに着脱
交換可能な切断装置であって、前記切断用回転ユニット
が、前記フレームの第1フレーム部材の円弧状の第1軌
道部と第2フレーム部材の円弧状の第2軌道部によって
形成される円形状の軌道に装着され挟持された状態にお
いて該軌道に沿って回転させられ、切断刃によって第1
回転部材と第2回転部材との間に導入された被切断材を
切断し、第1フレーム部材と第2フレーム部材の支点部
材を中心とする開口動作に伴って、第1回転部材と第2
回転部材とが開口動作し、切断用回転ユニットが交換可
能となるとともに、第1フレーム部材と第2フレーム部
材との開口と第1回転部材と第2回転部材との開口から
被切断材が導入され、所定の切断位置に位置づけられる
ようになっていることから、被切断材に適した切断刃を
有する複数種類の切断用回転ユニットを用意しておき、
被切断材に応じ、複数種類の切断用回転ユニットから適
当な切断用回転ユニットを選択し、第1フレーム部材と
第2フレーム部材を支点部材を中心として開口させ、第
1回転部材と第2回転部材とが開口した状態で、切断用
回転ユニットをフレームに装着し、切断を行うことがで
きる。そして、被切断材を変更する場合、フレームに装
着された切断用回転ユニットが被切断材の切断に適して
いなければ、該切断用回転ユニットをフレームから取り
外し、適切な切断用回転ユニットに交換し、切断を行う
ようにすることができる。従って、これまでのように、
被切断材の種類に応じた専用の切断装置をそれぞれ備え
る必要がなく、使用勝手がよく、フレームを共用とした
汎用の切断装置のため、装備するためのコストが低くて
済み、切断装置および切断用回転ユニット等の部品の管
理または整理等が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態を示す切断装置の一部
破断した平面図である。
【図2】図1の切断用回転ユニットであって、(a)は
平面図、(b)はI−I線で切断した拡大断面図、
(c)は連結部の破断平面図である。
【図3】図1に示された切断装置の開口状態を示す平面
図である。
【図4】この発明の他の切断用回転ユニットの一部破断
した平面図である。
【図5】この発明の更に他の実施の形態を示す切断装置
の一部破断した平面図である。
【図6】図6のII−II線による断面図である。
【図7】図6に示された切断装置の開口状態を示す平面
図である。
【図8】この発明の更に他の実施の形態を示す切断装置
の一部破断した平面図である。
【図9】図8に示す切断装置の回転刃送出機構の組立斜
視拡大図である。
【図10】この発明の更に他の実施の形態を示す切断装
置の一部破断した平面図である。
【図11】図10に示す切断装置の回転刃送出機構の組
立斜視拡大図である。
【図12】図10に示す切断装置の回転刃送出機構の一
部破断側面拡大図である。
【図13】図10に示す切断装置の間歇回転止め機構の
他例の一部破断側面拡大図である。
【図14】この発明の更に他の実施の形態を示す切断装
置の一部破断した平面図である。
【図15】図14に示す切断装置の回転刃送出機構の組
立斜視拡大図である。
【図16】図14に示す切断装置の間歇回転止め機構の
他例の斜視拡大図である。
【図17】この発明の更に他の実施の形態を示す切断装
置のフレームの開口した状態の平面図である。
【図18】図17に示された切断装置のフレームの閉鎖
状態の平面図である。
【図19】この発明の切断装置の変形例を示す平面図で
ある。
【図20】油圧パイプ等を切断するための従来の切断手
工具の平面図である。
【符号の説明】
1 切断装置 2 フレーム 3 第1フレーム部材 4 第2フレーム部材 5 支軸 10、30、40、70、100、130 切断用回転
ユニット 11、31、44 第1回転部材 12 平刃 13 V字型刃 14、32、45 第2回転部材 41、71 回転刃 55 支持ローラ 53、73 ピニオン 56、74 第1板状歯 51、78、104 送りネジ 83、107、133、142 中間支持板 89、109 爪歯車 108 渦巻バネ

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1回転部材と第2回転部材とが連結部
    材によって開閉可能に連結された切断用回転ユニット
    が、支点部材を中心に開閉可能な第1フレーム部材と第
    2フレーム部材とを具備するフレームに着脱交換可能な
    切断装置であって、 前記切断用回転ユニットが、前記フレームの第1フレー
    ム部材の円弧状の第1軌道部と第2フレーム部材の円弧
    状の第2軌道部によって形成される円形状の軌道に装着
    され挟持された状態において該軌道に沿って回転させら
    れ、切断刃によって第1回転部材と第2回転部材との間
    に導入された被切断材を切断し、第1フレーム部材と第
    2フレーム部材の支点部材を中心とする開口動作に伴っ
    て、切断用回転ユニットの第1回転部材と第2回転部材
    とが開口動作し、切断用回転ユニットが交換可能となる
    とともに、第1フレーム部材と第2フレーム部材との開
    口と第1回転部材と第2回転部材との開口から被切断材
    が導入され、所定の切断位置に位置づけられるようにな
    っていることを特徴とする切断装置。
  2. 【請求項2】 フレームは、第1フレーム部材に設けら
    れた円弧状の第1軌道部と、第2フレーム部材に設けら
    れた円弧状の第2軌道部とが対向し、第1フレーム部材
    と第2フレーム部材とが支点部材を中心に開閉可能とさ
    れ、第1フレーム部材と第2フレーム部材とが支点部材
    を中心に閉方向に回動することで第1フレーム部材の先
    端部と第2フレーム部材の先端部が衝止し、第1フレー
    ム部材の第1軌道部と第2フレーム部材の第2軌道部と
    で切断用回転ユニットを挟持し回転するための円形状の
    軌道が形成され、第1フレーム部材の先端部と第2フレ
    ーム部材の先端部とが離れる開方向に回動することで開
    口が形成されるようになっており、 切断用回転ユニットは、円弧状の第1回転部材の基端部
    と円弧状の第2回転部材の基端部とが連結部材によって
    開閉可能に連結され、第1回転部材の先端部と第2回転
    部材の先端部が衝止する閉方向に回動することで第1回
    転部材と第2回転部材とで円形が形成され、第1回転部
    材の先端部と第2回転部材の先端部とが離れる開方向に
    回動することで開口が形成されるようになっているとと
    もに、第1回転部材または第2回転部材には切断刃が設
    けられており、 駆動源を有する回転駆動機構によって、前記切断用回転
    ユニットに回転駆動力が伝達され、第1フレーム部材の
    円弧状の第1軌道部と第2フレーム部材の円弧状の第2
    軌道部とで形成される円形状の軌道に沿って前記切断用
    回転ユニットが回転させられるようになっていることを
    特徴とする請求項1記載の切断装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の切断装置において、切断
    用回転ユニットの第1回転部材と第2回転部材は、凹溝
    が円弧状の外周に沿って設けられており、該凹溝内には
    チェンが敷設され、該チェンの一端が第1回転部材の先
    端部に固定され、チェンの他端が第2回転部材の先端部
    に固定されるとともに、第1回転部材と第2回転部材と
    を開閉可能とするために第1回転部材と第2回転部材の
    基端部に位置する前記チェンの外リンクの一方のピンが
    第1回転部材の基端部に固定され、外リンクの他方のピ
    ンが第2回転部材の基端部に固定されて第1回転部材と
    第2回転部材とが連結されており、 フレームには駆動源とともにスプロケットが設けられて
    おり、 第1フレーム部材と第2フレーム部材とが支点部材を中
    心に閉方向に回動することで第1フレーム部材の先端部
    と第2フレーム部材の先端部が衝止し、第1フレーム部
    材の第1軌道部と第2フレーム部材の第2軌道部とで形
    成される円形状の軌道に切断用回転ユニットを挟持し、
    スプロケットが第1回転部材と第2回転部材の凹溝内に
    敷設されたチェンのローラに噛み合うようになっている
    ことを特徴とする切断装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の切断装置において、切断
    用回転ユニットの第1回転部材と第2回転部材は、いず
    れも多数のローラを一対の円弧状の板材の間に配設した
    ものであって、第1回転部材と第2回転部材とを開閉可
    能とするために第1回転部材の一対の板材の基端部と第
    2回転部材の一対の板材の基端部がピンによって連結さ
    れており、 フレームには駆動源とともにスプロケットが設けられて
    おり、 第1フレーム部材と第2フレーム部材とが支点部材を中
    心に閉方向に回動することで第1フレーム部材の先端部
    と第2フレーム部材の先端部が衝止し、第1フレーム部
    材の第1軌道部と第2フレーム部材の第2軌道部とで形
    成される円形状の軌道に切断用回転ユニットを挟持し、
    スプロケットが第1回転部材と第2回転部材の一対の板
    材の間に円弧状に配設されたローラに噛み合うようにな
    っていることを特徴とする切断装置。
  5. 【請求項5】 切断用回転ユニットの第1回転部材の所
    定位置に一端が装着され、第2回転部材の所定位置に他
    端が装着された弾性体が、第1回転部材と第2回転部材
    に沿って第1回転部材と第2回転部材の基端部側に設け
    られ、第1フレーム部材と第2フレーム部材の支点部材
    を中心とする開口動作に伴って、弾性体の弾発力により
    第1回転部材と第2回転部材とが開口するように付勢さ
    れていることを特徴とする請求項1、2、3または4記
    載の切断装置。
  6. 【請求項6】 第1フレーム部材および第2フレーム部
    材には、支点部材の反対側にそれぞれ延長部材が延設さ
    れ、該延長部材間には弾性体が配設されており、該弾性
    体の弾発力により第1フレーム部材と第2フレーム部材
    とが支点部材を中心に常時閉方向に付勢され、第1フレ
    ーム部材の先端部と第2フレーム部材の先端部とが衝止
    するようになっていることを特徴とする請求項1、2、
    3、4または5記載の切断装置。
  7. 【請求項7】 平刃が切断用回転ユニットに設けられて
    おり、フレームには被切断材を支持するとともに切断す
    るためのV字型刃が配設されていることを特徴とする請
    求項1、2、3、4、5または6記載の切断装置。
  8. 【請求項8】 切断用回転ユニットの第1回転部材また
    は第2回転部材の一方に切断刃を有する送出機構が設け
    られ、第1回転部材または第2回転部材の他方に被切断
    材を支持する支持機構が設けられ、 第1フレーム部材または第2フレーム部材の一方には、
    切断用回転ユニットの回転に伴い支持機構に向かって切
    断刃を順次送り出すように前記送出機構を作動させる送
    出作動機構が設けられ、 切断用回転ユニットが、第1フレーム部材の円弧状の第
    1軌道部と第2フレーム部材の円弧状の第2軌道部によ
    って形成される円形状の軌道に装着され挟持された状態
    において該軌道に沿って回転させられるに従い、フレー
    ムの送出作動機構により送出機構の切断刃を順次切断用
    回転ユニットの支持機構に向かって送り出すようにした
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5または6記
    載の切断装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の切断装置において、送出
    機構は、切断刃を備えた送りブロックと、該送りブロッ
    クと螺合した送りネジと、送りネジ回転用ピニオンと、
    前記送りネジと送りネジ回転用ピニオンとの間に配設さ
    れた間歇回転止め機構と、を備えてなり、 送出作動機構は、前記送りネジ回転用ピニオンと噛合す
    る送出作動用の湾曲部分歯であることを特徴とする切断
    装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の切断装置において、間
    歇回転止め機構が、前記送りネジと送りネジ回転用ピニ
    オンとの間に配設された爪歯車、該爪歯車の歯面と当接
    するボール、該ボールを前記爪歯車の歯面へ所定の押圧
    力で当接させる押圧板バネを備えてなることを特徴とす
    る切断装置。
  11. 【請求項11】 切断用回転ユニットの第1回転部材ま
    たは第2回転部材の一方に切断刃を有する送出機構が設
    けられ、第1回転部材または第2回転部材の他方に被切
    断材を支持する支持機構が設けられ、 第1フレーム部材または第2フレーム部材の一方には、
    切断用回転ユニットの回転に伴い支持機構に向かって切
    断刃を順次送り出すように前記送出機構を作動させる送
    出作動機構が設けられ、第1フレーム部材または第2フ
    レーム部材の他方には、切断用回転ユニットの逆方向の
    回転に伴い支持機構から離れる方向に切断刃を戻すよう
    に前記送出機構を作動させる早戻作動機構が設けられ、 切断用回転ユニットが、第1フレーム部材の円弧状の第
    1軌道部と第2フレーム部材の円弧状の第2軌道部によ
    って形成される円形状の軌道に装着され挟持された状態
    において該軌道に沿って回転させられるに従い、フレー
    ムの送出作動機構により送出機構の切断刃を順次切断用
    回転ユニットの支持機構に向かって送り出し、被切断材
    を切断した後、切断用回転ユニットを逆回転し、早戻し
    作動機構により送出機構の切断刃を支持機構から離れる
    方向に早戻しさせるようにしたことを特徴とする請求項
    1、2、3、4、5または6記載の切断装置。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の切断装置において、
    送出機構は、切断刃を備えた送りブロックと、該送りブ
    ロックと螺合した送りネジと、送りネジ回転用ピニオン
    と、前記送りネジと送りネジ回転用ピニオンとの間に配
    設された間歇回転止め機構とを備えてなり、 送出作動機構は、前記送りネジ回転用ピニオンと噛合す
    る送出作動用の湾曲部分歯であり、 早戻作動機構は、前記送りネジ回転用ピニオンと噛合す
    る作動位置と前記送りネジ回転用ピニオンとの噛合解除
    位置とに切換可能な早戻作動用の湾曲部分歯であること
    を特徴とする切断装置。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の切断装置において、
    間歇回転止め機構が、前記送りネジと送りネジ回転用ピ
    ニオンとの間に配設された爪歯車、該爪歯車の歯面と当
    接するボール、該ボールを前記爪歯車の歯面へ所定の押
    圧力で当接させる押圧板バネを備えてなることを特徴と
    する切断装置。
  14. 【請求項14】 切断用回転ユニットの第1回転部材ま
    たは第2回転部材の一方に切断刃を有する送出機構が設
    けられ、第1回転部材または第2回転部材の他方に被切
    断材を支持する支持機構が設けられ、 第1フレーム部材または第2フレーム部材の一方には、
    切断用回転ユニットの回転に伴い支持機構に向かって切
    断刃を順次送り出すように前記送出機構を作動させる送
    出作動機構が設けられ、 前記送出機構は、切断刃を備えた送りブロックと、該送
    りブロックと螺合した送りネジと、送りネジ回転用ピニ
    オンと、前記送りネジと送りネジ回転用ピニオンとの間
    に配設された爪歯車、該爪歯車の歯面と当接する当接部
    材、該当接部材の前記爪歯車の歯面への当接状態を調節
    する操作部材を備えた間歇回転止め機構と、渦巻バネを
    蓄力手段として備えた早戻し機構と、を備えてなり、 送出作動機構は、前記送りネジ回転用ピニオンと噛合す
    る送出作動用の湾曲部分歯であり、 切断用回転ユニットが、第1フレーム部材の円弧状の第
    1軌道部と第2フレーム部材の円弧状の第2軌道部によ
    って形成される円形状の軌道に装着され挟持された状態
    において該軌道に沿って回転させられるに従い、前記送
    出作動用の湾曲部分歯に前記送りネジ回転用ピニオンを
    噛合させ、操作部材によって当接部材を爪歯車の歯面に
    当接させて爪歯車を所定の角度毎に間歇的に回転させ、
    切断刃を順次切断用回転ユニットの支持機構に向かって
    刻み送り出し、被切断材を切断した後、操作部材によっ
    て当接部材の爪歯車の歯面への当接を解除することで、
    渦巻バネに蓄積された戻し力によって送りネジを逆回転
    させ切断刃を支持機構から離れる方向に早戻しさせるよ
    うにしたことを特徴とする請求項1、2、3、4、5ま
    たは6記載の切断装置。
  15. 【請求項15】 請求項14記載の切断装置において、
    前記当接部材がボールであり、前記操作部材は中空体内
    に前記ボールに押圧力を与えるコイルバネを内蔵させる
    とともに、中空体の後端部に前記コイルバネの付勢力を
    調節する調節ネジを螺合させてなるものであることを特
    徴とする切断装置。
  16. 【請求項16】 請求項14記載の切断装置において、
    前記当接部材がロールであり、前記操作部材は支軸を中
    心に回動するレバーであり、前記ロールはレバーに配設
    され、該レバーは弾発体によって前記ロールを爪歯車に
    当接させるようになっているものであることを特徴とす
    る切断装置。
  17. 【請求項17】 切断刃が円盤状の回転刃であることを
    特徴とする請求項8、9、10、11、12、13、1
    4、15または16記載の切断装置。
JP28301596A 1995-10-04 1996-10-03 切断装置 Pending JPH09155627A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2477199A (en) * 2010-01-26 2011-07-27 Chervon Pipe cutter having a detachable cutting head
JP2015160289A (ja) * 2014-02-28 2015-09-07 極東工業株式会社 パイプカッタ
CN111604533A (zh) * 2019-02-25 2020-09-01 金华职业技术学院 一种圆弧形圆管的外圆切削方法
WO2021192151A1 (ja) * 2020-03-26 2021-09-30 康史 萩原 チューブ切断装置

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