JPH0727546B2 - Icカード排出時の保護装置 - Google Patents

Icカード排出時の保護装置

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JPH0727546B2
JPH0727546B2 JP63044536A JP4453688A JPH0727546B2 JP H0727546 B2 JPH0727546 B2 JP H0727546B2 JP 63044536 A JP63044536 A JP 63044536A JP 4453688 A JP4453688 A JP 4453688A JP H0727546 B2 JPH0727546 B2 JP H0727546B2
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正実 川田
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明はICカードのリーダライタ内の所定位置に挿入
したICカードとの間で行う信号の授受の完了で排出され
る際の保護装置に係り、特に操作レバーによるICカード
位置決め、保持の解除でスライド板と共に弾力復帰する
際の慣性力による飛出しを防止するICカード排出時の保
護装置に関する。
(従来の技術) 今日、メモリやCPUの機能を有するICを内蔵させてこれ
をカード状に構成したICカードが普及されている。一般
に、このICカードは、データの読取りおよび書込みを行
う手段として、カードの外表面にICの電気接点を設け、
これら電気接点と接触してICカードへの電力の供給並び
にデータ信号の授受を行うよう構成したリーダライタが
使用されている。
この種のICカードは、メモリ容量の増大に伴いその用途
が拡大化され、個人的に使用する種々のビジネスカード
としてのみならず、各種産業界におけるプログラム制御
システムのメモリ媒体としても簡便かつ有効に利用され
ている。このように多用途化されるICカードは、その使
用頻度が増大されると共にその使用環境も外部的汚損や
損傷を受け易くなるため、電気接点を劣化させて適正な
データ信号の授受を行うことができなくなる難点があ
る。
このような観点から、空間に高周波電磁界や超音波によ
る振動エネルギの場を設け、この場のエネルギをを吸
収、整流して直流電源とすることによって、ICカードに
おける内蔵電池または電力供給用接点を不要にし、また
リーダライタとの各種データ信号等の授受には、アンテ
ナやコイルのような結合器を使用すると共にこの結合器
をICカードの適所に埋設することにより、ICカードの外
部に露呈する全ての電気接点を省略し、ICカードとリー
ダライタの電気的接続を非接触としたICカードシステム
が提案されている(例えば、特開昭58−154082号公
報)。
このような非接触結合方式を採用するICカードとリーダ
ライタとの結合に際し、ICカードへの電力供給とデータ
信号の入力とを効率的に行うには、ICカードに設けた結
合器とリーダライタに設けた結合器との位置整合が行わ
れることが望まれる。
(発明が解決しようとする課題) そこで、このような非接触結合方式を採用するICカード
とリーダライタとの結合に際し、リーダライタに対し適
正な状態でICカードを挿入するため、ICカードの表裏と
その挿入方向を判別し得る表示をICカードに印刷し、一
方リーダライタ側にはICカードの適正な位置決めを行う
ための挿入位置規定枠体を設ける等の手段を採用するこ
とができる。
しかしながら、前述したようにICカードにリーダライタ
への適正な挿入を行うための印刷表示がされていても、
取扱者のミスにより不適正な挿入が行われることもあ
り、このような場合にはリーダライタ側にICカードの適
正な位置決め状態を判別する手段が必要である。さら
に、リーダライタには、ICカードが適正な位置決め状態
になった場合にのみ、この状態を判別してICカードを移
動不可能に固定保持する手段を設け、これによりICカー
ドへの電力の供給およびデータ信号の授受を行うように
する必要がある。従って、これらの判別手段や固定保持
手段は、それぞれ電気的、機械的もしくは光学的手段等
を使用して複雑な構成としなければならず、このような
従来の構成において、リーダライタとICカードとの信号
の授受の完了により操作レバーによるICカードの位置決
め、保持の解除でスライド板と共に弾力復帰する際、慣
性力で外部に飛出して破損する惧れがある。従って、こ
のICカードの出し入れの動作を駆動源を用いて行うと、
構造が複雑かつ大型化してしまう難点がある。
そこで、本発明の目的は、ICカードのリーダライタに対
し、ICカードを常に適正な一定方向に挿入するための識
別をより一層簡便なものとすると共に、ICカードの適正
な挿入位置での位置決めとその固定保持とを円滑にしか
も簡便に達成することができると共に、ICカードとリー
ダライタとの信号の授受の完了で、ICカードの排出時に
ICカードを適正な押圧力で押圧することにより、簡単な
構成で慣性力を抑制し、安定した取り出しのできるICカ
ード排出時の保護装置を提供するにある。
〔課題を解決するための手段〕
先の目的を達成するため、本発明に係るICカード排出時
の保護装置は、記憶機能を有すると共に、信号入力手段
および信号出力手段としてそれぞれ空芯の入力コイルと
出力コイルとを設けたICカードが挿脱され、前記ICカー
ドを基板上に装着する時には、前記空芯の入力コイルと
出力コイルとをそれぞれ電磁結合して情報の読み取りお
よび書込みを行うリーダライタにおいて、 前記ICカードを所定位置まで案内挿入する保護蓋板を基
板上に設け、該保護蓋板上に前記ICカードの挿入動作に
関連して所定位置まで移動可能に復帰弾力を有するスラ
イド板を設け、該スライド板復帰時に装着された前記IC
カードの上面を押圧する板ばねを前記保護蓋板上に設
け、該板ばねは前記ICカードとの当接部を円弧状に形成
し、前記ICカードとの当接で上昇する前記板ばねを臨ま
せる逃げ部を前記保護蓋板に形成することを特徴とす
る。
〔作用〕
本発明に係るICカード排出時の保護装置によれば、長手
方向両側縁部のそれぞれ非対称位置に切欠部を設けたIC
カードの挿入動作により、このICカードの先端がスライ
ド板と係合し、スライド板と共に所定位置まで前進す
る。
この場合、ICカードの一側縁部に設けた切欠部と対応す
るスライド板と、蓋板にはそれぞれ切除部および切欠段
部が設けてあるため、スライド板が所定位置まで前進す
ると、復帰弾力を有するスライド板の一側縁部を常時押
圧している補助ロックレバーの係合部は前記切除部に没
入すると共に、前記補助レバーのロックピンは切欠段部
に侵入すると同時にICカードの一方の切欠部に嵌入す
る。
さらに、蓋板の他側縁部にもICカードの切欠部と対応し
て切除部が設けてあり、前記スライド板の他側縁部に設
けられた延長部と、ロックレバーとの当接で、このレバ
ーの一部がICカードの他側縁部の切欠部に嵌入する。
これにより、不適正な状態でのICカードは切欠部が合わ
ないため挿入不能となり、適正な状態でのみ所定位置へ
の挿入が可能となるため、ICカードの機械的な検知が可
能となり、さらにこの検知と同時にスイッチの作動によ
る信号でリードライトの実行が開始されると共に、イン
ターロック手段の作動によりICカード取り出し用の操作
レバーがロックされ、リードライト実行中の誤操作が防
止される。さらに、リードライト実行の完了でICカード
を取り出す際は、ロックの解除された操作レバーの操作
によりICカードはスライド板と共に弾性力で復帰移動す
るが、その際の慣性力はICカード上面を押圧部材で押圧
することにより抑制され、飛出し防止によるICカード排
出時の保護が達成できる。
〔実施例〕
次に、本発明に係るICカード排出時の保護装置の実施例
につき、このICカードの使用に適したリーダライタとの
関係において、添付図面を参照しながら以下詳細に説明
する。
第1図および第2図は本発明に係るICカードの検出機構
の一実施例示すものである。
なお、本発明において使用するICカードは、第4図およ
び第5図に示すように構成したものが適用される。
まず、第4図および第5図において、参照符号10はICカ
ードを示し、内部に単一もしくは複数の半導体集積回路
からなる記憶・演算素子で回路構成したプリント回路12
が設けられる。また、このICカード10には、外部より電
力の供給を受けると共に所要のデータ信号を入力するた
めの空芯の入力コイル14と、プリント回路12から外部へ
所要のデータ信号を出力するための空芯の出力コイル16
が、それぞれプリント回路から離間した適正位置に内蔵
される。なお、これら入力コイル14と出力コイル16と
は、それぞれリード線18によってプリント回路12と接続
されている。このように構成されるICカード10は、合成
樹脂基体に予めプリント回路12、入力コイル14、出力コ
イル16およびリード線18をそれぞれ収容し得るスペース
をそれぞれ設けておき、これらスペースに対応する前記
各部品を実装した後、公知の積層法もしくは接合法によ
り合成樹脂被覆材を被覆して容易に成形することができ
る。
しかるに、本発明においては、前述した構成からなるIC
カード10の長手方向両側縁部にそれぞれ切欠部20,22を
刻設したことを特徴とするものである。これらの切欠部
20,22は、互いに偏位させて非対称位置に設けられてい
る。このように、複数の切欠部20,22を設けることによ
り、これら切欠部20,22内に機械的に接触嵌入し得る検
出機構を複数設けて、これによりICカード10の適正状態
を判別する位置検出を行うと共にICカード10の機械的な
固定保持を達成する。
すなわち、本実施例におけるICカード10においては、そ
れぞれ機能を異にする入力コイル14と出力コイル16とが
左右非対称に内蔵され、リーダライタに設けたそれぞれ
対応する入出力手段と一定状態の場合だけ適合する(IC
カードの表側とリーダライタへの挿入方向が決定され
る)ようになる。従って、例えばICカード10を適正な状
態に反し、裏側を表面にしたり、逆方向にしてリーダラ
イタへ挿入する場合には、ICカード10の最終的な装着位
置において、これら一対の切欠部20,22と各検出機構と
は適合せず、ICカードの不適正状態を判別してその固定
保持は行われず、ICカード10は挿入開始位置まで返送さ
れる。
次に、前述した構成からなる本発明のICカードに適合す
る検出機構を備えたリーダライタについて説明する。
まず、リーダライタの基本構成としては、第6図に示す
ように、ICカード10の入力コイル14に対し電力とデータ
信号とを供給するためのヘッドコア30と、ICカード10の
出力コイル16からデータの読出しを行うための受信コイ
ル32とを備え、前記ヘッドコア30はその一部に巻回され
たコイル34を介して駆動回路36に接続され、また受信コ
イル32は受信回路38に接続される。従って、このように
構成されるリーダライタは、ヘッドコア30とICカードの
入力コイル14、受信コイル32とICカードの出力コイル16
とがそれぞれ適正に対向位置した場合に、前記ICカード
10にそれぞれ設けた切欠部20,22と対応するように検出
機構を設けることにより、ICカードの適正状態の判別と
ICカードの固定保持とを円滑かつ確実に達成することが
できる。
第1図,第2図および第3図は、前述したICカード10の
検出機構に好適なICカード排出時の保護装置を備えたリ
ーダライタの一実施例を示すものである。すなわち、第
1図および第2図はICカード装着部の要部平面構造を示
すものであって、それぞれICカード装着前と装着後の状
態を示す。図において、参照符号40はICカード10を所定
位置に収納保持するための挿入口部を示し、その下側に
は第3図に示すように構成したガイド側板42,42を有す
る基板44を備え、また上側には保護蓋板46を備え、これ
ら基板44と蓋板46とは適宜結合具を介して固定配置され
る。蓋板46は、その先端部にそれぞれ2つの切欠48,50
が設けられ、一方の切欠48に対してはヘッドコア30が配
置され、他方の切欠50は後述するスライド板54の先端係
止部52のガイド溝として形成する。しかるに、スライド
板54は、蓋板46の上面に配置され、ICカード10の挿入方
向と同方向に複数のガイド溝56を穿設し、これらガイド
溝56にそれぞれ蓋板46に固定した止めピン58を嵌合して
摺動自在に構成する。この場合、スライド板54の一部と
蓋板46の一部にそれぞれコイルばね60の各一端部を係止
することにより、スライド板54に復帰弾力を保持させ
る。また、前記スライド板54の一側縁部は、蓋板46の一
側端部と略一致するように位置設定する。この場合、蓋
板46の一側縁部には、ICカード10が完全に挿入された状
態において(第2図参照)、切欠部20が位置する部分に
それぞれ切除部62を設け、この切除部62に対し外方から
ばね64の弾力により内方(ICカード10の切欠部20内)へ
嵌入するロックピン66を備えたレバー68を設ける。さら
に、ロックピン66によるICカード10の固定保持をより一
層確実にするため、前記ロックピン66と連動する補助ロ
ックレバー98が前記スライド板54の一側縁部に設けられ
る。
すなわち、この補助ロックレバー98は、その略中位部に
ロックピン66を遊嵌し、一端部を蓋板46に対し止めピン
100を介して枢着し、他端下面に係合部である突起102を
スライド板54の一側縁に当接した構成からなる。この場
合、前記突起102が当接するスライド板54の一側縁部
に、スライド板54が前進してICカード10が所定の最先端
位置まで達した際(第2図)に、前記ロックピン66の切
欠部20への嵌入を許容し得るように補助ロックレバー98
を内方へ偏位させる切除部104を設ける。このようにし
て、補助ロックレバー98の他端が内方へ大幅に偏位する
ことにより、ICカード10の切欠部20に対するロックピン
66の固定保持を安定化することができる。しかも、スラ
イド板54が復帰位置にあるときは、前記補助ロックレバ
ー98の突起102はスライド板54の一側縁部に当接してお
り、この場合ロックピン66はICカードの挿入に際し、カ
ード一側縁部から離間した位置にあるため、ICカードを
傷つけることはない。
一方、ICカード10の前記他方の切欠部22と対応する蓋板
46の他側縁部に第2切除部84を設け、この第2切除部84
に対し一端に係止片86を備え、ばね88の弾力に抗して嵌
入動作するロックレバー90を設ける。そして、このロッ
クレバー90の他端に設けた係止ピン92に対し、スライド
板54の延長部94に突設した係止片96を対向配置する。こ
のように構成することにより、ICカード10の先端がスラ
イド板54の係止部52に係合してICカード10と共にスライ
ド板54か前進し、ICカード10が所定の最先端位置まで達
すると、前記スライド板54の延長部94に設けた係止片96
がロックレバー90の係止ピン92に当接してこれを押圧変
位すると同時にロックレバー90に係止片86がICカード10
の切欠部22に嵌入してICカード10を固定保持することが
できる。この場合、リミットスイッチ78を図示のように
配置して、そのアクチュエータ80を前記スライド板54の
延長部94の一部で操作するよう構成することができる。
そこで、もしICカード10に前記切欠部22に相当するもの
が存在しない場合は、前記ロックレバー90の変位が阻止
されてスライド板54の前進も阻止され、この結果リミッ
トスイッチ78は全く操作されることなくICカードの挿入
を禁止することができる。
次に、ICカードが装着された状態を検出する検出装置に
ついて説明する。この検出装置の一部を達成するリミッ
トスイッチ78は、前記スライド板54の他側縁部に設けら
れ、ICカード10の挿入と共に協働するスライド板54の前
進動作でスライド板54の延長部94に設けられた係止片96
とロックレバー90の係止ピン92とが当接し、このロック
レバー90を時計廻りに枢動させて係止片86をICカード10
の切欠部22に嵌入し、この状態を電気的に検出するもの
である。すなわち、ロックレバー90の枢動動作で第2図
に示すように、このロックレバー90がリミットスイッチ
78のアクチュエータ80に当接し、リミットスイッチ78を
ON動作してリーダライタの作動が開始され、同時に後述
するカード取出し手段であるエジェクトレバー82がロッ
クされる。しかるに、このリミットスイッチ78によるIC
カード装着状態の検出は、ICカード10が完全にリーダラ
イタの適正な板に装着した状態を、このICカードの切欠
部20,22を機械的に検出した後に始めて電気的な検出が
可能となり、従来よりも一層ICカードのリードライトが
確実なものとなり、さらにリードライト中にはICカード
は取出し不能とするインターロックが働き、誤操作を防
止できる。次に、ICカードの取出し装置およびその取出
し防止装置について第1図および第2図を基に説明す
る。
第2図に示すように、ICカード取出し装置は、ICカード
装着部内に固定保持されたICカード10を取出すに際し、
エジェクトレバー82を矢印方向に押圧することにより、
レバー68を外方に復帰させてロックピン66をICカード10
の切欠部20およびスライド板54の切欠段部70より解放
し、スライド板54をコイルばね60の弾力作用で、第1図
に示すようにICカード10を係止したスライド板54をコイ
ルばね60の弾力作用で復帰させるよう構成される。更に
詳しくは、基板44の側面に平行に矢印方向にエンジェク
トレバー82がガイド溝110を止めピン112に案内されて進
退可能に設けられている。前記止めピン112の頭部とガ
イド溝110の一端に設けた係止片114にはばね116が張設
され、前記エジェクトレバー82を外側に向けて付勢して
いる。また、エジェクトレバー82の侵入側先端には係止
片118が形成されると共に、その内側には長溝120が穿設
されている。そして、この長溝120に操作レバー68の操
作部124下方に植設したピン122が係合している。尚、こ
の長溝120はICカード10を挿入の際、スライド板54の移
動で補助ロックレバー98と共に操作レバー68が枢動して
もエジェクトレバー82に作用力を与えないようにするも
のである。第2図に示すようにICカード10が装着状態の
ときは、操作レバー68のピン122は前記長溝120の一端に
当接状態となっている。従って、エジェクトレバー82を
矢印方向に押圧すると操作レバー68は反時計廻りに枢動
し、この枢動により補助ロックレバー98を止めピン100
を中心にばね64の付勢力に抗して時計廻りに枢動させ、
ICカード10の切欠部20およびスライド板54の切欠段部70
からロックピン66を離脱する。更に、同時に補助ロック
レバー98の突起102もスライド板54の切除部104から脱出
する。これにより、スライド板54の僅かな後退動作でロ
ックレバー90は前記スライド板54の延長部94の係止片96
との係合が解除されるため、ばね88の作用で係止片86は
ICカードの他方の切欠部22から離脱し、ICカード10はス
ライド板54と共にICカード挿入側にばね60の作用で挿入
開始位置まで返送され、取出し可能な状態となる。
次に、前述したエジェクトレバーとの関連において、IC
カードの取出し防止装置について説明する。
今、ICカード10をリーダライタのICカード装置部内に適
正な状態で装着し、機械的に固定保持していても、ICカ
ードと電気的接続を行って情報の読取りまたは書込み実
行中に、不用意にエジェクトレバー82を押圧してしまう
と、ICカードが移動してしまい、電気的接続が切れてIC
カード内のメモリが消失し、またはシステムが破壊され
てしまうおそれがある。
そこで、ICカードのリードライト実行中は前記エジェク
トレバー82の動きをインターロック手段によりロックさ
れるよう構成する。
すなわち、第1図、第2図に示すように、エジェクトレ
バー82先端の係止片118の対向する位置にインターロッ
ク手段である例えばソレノイドの励磁で作動する駆動源
126を配設する。この駆動源126と前記エジェクトレバー
82との間に揺動可能なロックレバー128を設ける。この
ロックレバー128は中央をピン130で枢支され、その一端
を前記駆動源126で進退作動する作動杆132と枢支し、他
端部にはストッパピン134が植設される。さらに、前記
ロックレバー128の他端はばね136で基板44側(前記係止
片118から逃げる方向)に付勢されている。
従って、ICカード10が所定位置に装着されると、前述し
た通り、スライド板54の前進動作との機械的な連動でロ
ックレバー90が枢動し、これにより、リミットスイッチ
78が働き、この信号によりリードライトの実行が開始さ
れると同時に、前記駆動源126のソレノイドの励磁で作
動杆132が後退する。この後退動作でロックレバー128が
揺動し、ストッパピン134が前記エジェクトレバー82の
係止片118直近位置に位置する(第1図中2点鎖線の位
置)。
これによって、エジェクトレバー82の前進動作は前記ス
トッパピン134で阻止されロック状態となり、リーダラ
イタの誤動作を確実に防止することができる。
次に、本発明に係るICカード排出時の保護装置の一実施
例について、第7図を基に説明する。すなわ、第2図お
よび第2図のA−A断面を示す第7図において、ICカー
ド10のリーダライトの実行が完了すると、このカード10
を取出すためエジェクトレバー82を押圧されるとスライ
ド板54およびICカード10のロックが解除される。この解
除により、ICカード10はスライド板54を付勢しているば
ねの弾力作用でカード挿入位置に戻されるこになる。し
かしながら、前記ICカード10およびスライド板54はエジ
ェクトレバー82の操作で急激に解放されるため、ICカー
ド10は慣性力で外部に飛出し、破損する問題がある。そ
こで、第7図に示すように基板44の蓋板46のほぼ中央に
貫通角穴140を形成し、この穴140内に一端を没入可能
に、前記蓋板46の裏面(ICカード側)に付勢手段である
板ばね142を固着する。この板ばね142の先端に内方に向
けて付勢され、ICカード10の上面を軽く押圧している。
また、前記板ばねの先端は円弧状に形成されているた
め、ICカードの表面が傷つけられることはない。
従って、この板ばね142によりICカードの飛出しは防止
され、ICカードは排出時にも安全に保護されることにな
る。
〔発明の効果〕
前述した実施例から明らかなように、本発明によれば、
ICカードの長手方向両側縁部に切欠部を設けることによ
り、ICカードをリーダライタのICカード装着部へ挿入す
るに際し、ICカードを復帰弾力を有するスライド板と共
に前進させ、所定位置で前記ICカードの切欠部にロック
ピンが適合するよう構成することにより、ICカードの挿
入とその固定保持とを簡便かつ確実に達成することがで
きる。更に、ICカードの切欠部により誤挿入に際しICカ
ードの所定装着位置に達する以前での挿入禁止を行うこ
とがでる。また、ICカードしの適正な装着状態を機械的
に検出すると同時に作動するスイッチから送出される信
号で、始めてリードライトの実行が開始されると共に、
インターロック手段の作動によりICカード取り出し用の
操作レバーがロックされ、リードライト実行中の誤操作
が防止され、ICカードとの信号の授受をより確実に行う
ことができる。さらに保護蓋板にICカード上面を押圧す
る押圧部材を設けることにより、インターロック手段に
よる操作レバーのロック解除で、スライド板と共に復帰
移動するICカードの上面が押圧され、これにより、ICカ
ード排出時の慣性力が抑制されICカードの保護が図れ、
しかも機構的に単純に構成されるため、従来の動力源を
使用してカードの出し入れを行う構成に比べ、構造が簡
単で小型化することができると共に駆動源を必要とせず
経済的で低コストに製造することができる。
以上、本発明の好適な実施例について説明したが、本発
明は前述した実施例に限定されることなく、本発明の精
神を逸脱しない範囲において種々の設計変更が可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るICカード排出時の保護装置の一実
施例であって、ICカード装着前の状態を示す要部平面
図、第2図はICカード排出時の保護装置に関する構成配
置の一実施例であって、ICカード装着後の状態を示す要
部平面図。第3図は第1図および第2図に示すリーダラ
イタに対するICカードの装着動作の説明図、第4図は本
発明に係るICカードの一実施例を示す外観斜視図、第5
図は第4図に示すICカードの平面図、第6図は本発明に
係るICカードとこれに対応するリーダライタとの基本構
成を示す概略説明図、第7図は第2図のA−A断面図で
ある。 10……ICカード、12……プリント回路 14……入力コイル、16……出力コイル 18……リード線、20,22……切欠部 30……ヘッドコア、32……受信コイル 34……コイル、36……駆動回路 38……受信回路、40……挿入口部 42……ガイド側板、44……基板 46……保護蓋板、48,50……切欠 52……係止部、54……スライド板 56……ガイド溝、58……止めピン 60……コイルばね、62……切除部 63……開口部、64……ばね 66……ロックピン、68……レバー 70……切欠段部、72,74……スペース 78……リミットスイッチ 80……アクチュエータ、82……エジェクトレバー 84……第2切除部、86……係止片 88……ばね、90……ロックレバー 92……係止ピン、94……延長部 96……係止片、98……補助ロックレバー 100……止めピン、102……突起 104……切込部、106……切欠 110……ガイド溝、112……止めピン 114……係止片、116……ばね 118……係止片、120……長溝 122……ピン、124……操作部 126……駆動源、128……ロックレバー 130……ピン、132……作動杆 134……ストッパピン、136……ばね 140……貫通角穴、142……板ばね

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記憶機能を有すると共に、信号入力手段お
    よび信号出力手段としてそれぞれ空芯の入力コイルと出
    力コイルとを設けたICカードが挿脱され、前記ICカード
    を基板上に装着する時には、前記空芯の入力コイルと出
    力コイルとをそれぞれ電磁結合して情報の読み取りおよ
    び書込みを行うリーダライタにおいて、 前記ICカードを所定位置まで案内挿入する保護蓋板を基
    板上に設け、該保護蓋板上に前記ICカードの挿入動作に
    関連して所定位置まで移動可能に復帰弾力を有するスラ
    イド板を設け、該スライド板復帰時に装着された前記IC
    カードの上面を押圧する板ばねを前記保護蓋板上に設
    け、該板ばねは前記ICカードとの当接部を円弧状に形成
    し、前記ICカードとの当接で上昇する前記板ばねを臨ま
    せる逃げ部を前記保護蓋板に形成することを特徴とする
    ICカード排出時の保護装置。
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