JPH07274452A - 固定子コイルの絶縁ワニス滴下含浸方法 - Google Patents

固定子コイルの絶縁ワニス滴下含浸方法

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JPH07274452A
JPH07274452A JP5564994A JP5564994A JPH07274452A JP H07274452 A JPH07274452 A JP H07274452A JP 5564994 A JP5564994 A JP 5564994A JP 5564994 A JP5564994 A JP 5564994A JP H07274452 A JPH07274452 A JP H07274452A
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JP
Japan
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core
varnish
stator coil
insulating varnish
insulating
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Pending
Application number
JP5564994A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuaki Wada
光昭 和田
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Kyocera Chemical Corp
Original Assignee
Toshiba Chemical Corp
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Publication date
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  • Manufacture Of Motors, Generators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 コアのスロットの内周と断面U型の絶縁層と
の隙間にも、絶縁ワニスを十分に含浸させ、通電時の固
定子コイルの昇温を低く抑えることが可能な絶縁ワニス
の滴下含浸方法を提供する。 【構成】 本発明の方法においては、コア12の外周を
挟持用治具13で挟持して、固定子コイル14を中心軸
が水平になるように保持し、この固定子コイル14を自
転させながら、巻線部15の両端部に第1の滴下ノズル
16から絶縁ワニス17を滴下し、巻線部15の全体に
含浸させる。次いで、自転を継続させながら、第2の滴
下ノズル18からコア12の内周面上に絶縁ワニス17
を滴下し、このワニスを、コア12のスロット19の内
周と、スロット19内の巻線20の外側に挿設された断
面U型の絶縁層21との間に浸透・含浸させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電動機、発電機等の電
気機器に用いられる固定子コイル(ステーターコイル)
に、絶縁ワニスを滴下して含浸処理する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、電動機や発電機のような電気
機器の固定子コイルに、絶縁ワニスを含浸させるワニス
処理方法としては、主に以下に示す二つの方式がある。
すなわち一つは、固定子コイルを、コア(鉄心)の軸が
垂直で巻線部の端部(コイルエンド)が上下に位置する
ようにハンガー、バスケット等の搭載治具に載せ、治具
ごと絶縁ワニス中に一定時間浸漬した後、引き上げて絶
縁ワニスを乾燥ゲル化させる方法であり、含浸(ディッ
プ)方式と呼ばれている。もう一つは、滴下含浸(ドリ
ップ)方式と言われ、図3に示すように、コア1の中空
部に保持用治具2を挿嵌することにより、固定子コイル
3をコア1の中心軸が水平になるように保持し、軸の回
りに回転(自転)させながら、巻線部4の両端部に滴下
ノズル5から絶縁ワニス6を滴下して含浸させる方法で
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしこのようなワニ
ス処理方法のうちで前者のディップ方式においては、静
止させた状態で絶縁ワニスを乾燥させるため、片側(下
側)のコイルエンドに絶縁ワニスが多く付着し、上側の
付着量が少なくなるという欠点があった。また、ハンガ
ー等の搭載治具に絶縁ワニスが付着するため、その除去
に手間がかかり、生産性が低いという問題があった。ま
た、後者の滴下含浸方式においては、絶縁ワニス6の巻
線部4への含浸は良好であるが、図4に示すように、コ
ア1の内周に凹設されたスロット7と、このスロット7
内に断面U型をなすように配設され絶縁フィルム等の絶
縁層8との隙間に、絶縁ワニス6が入り込まず、空隙部
9が残留するという問題があった。なお、図中符号10
は巻線を示し、11はくさび絶縁部を示す。
【0004】そして、このように空隙部9が残留するた
めに、ワニス処理の目的の一つである放熱性の向上が十
分に行われず、通電時の昇温を十分に抑制することがで
きなかった。具体的には、ワニス処理を行う前の固定子
コイルの通電による昇温率を100とした場合、前者の
ディップ方式で処理を行った後の昇温率は約95、後者
の滴下含浸方式では約92とかなり高く、ワニス処理によ
り放熱性を改善し昇温を抑制する効果が十分でなかっ
た。さらに、後者の滴下含浸方式においては、滴下され
る絶縁ワニスの粘度を高めたり、滴下量を上げたりして
も、前記した空隙部9の残留をなくし、放熱性を改善す
ることが難しかった。
【0005】本発明はこれらの問題を解決するためにな
されたもので、コアのスロットの内周と断面U型の絶縁
層との隙間にも、絶縁ワニスを十分に含浸させることが
でき、通電時の固定子コイルの昇温を低く抑えることが
可能な絶縁ワニスの滴下含浸方法を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の固定子コイルの
絶縁ワニス滴下含浸方法は、固定子コイルをコアの中心
軸が水平になるように保持し、前記中心軸の回りに回転
させながら、巻線部の端部に絶縁ワニスを滴下して前記
巻線部全体に含浸させた後、前記コアの内周面上に前記
絶縁ワニスを滴下し、このワニスを、前記コアのスロッ
トの内周と前記スロット内で巻線部の外側に配設された
断面U型の絶縁層との間に、浸透・含浸させることを特
徴とする。
【0007】
【作用】本発明の絶縁ワニスの滴下含浸方法において、
保持用治具等によりコアの中心軸が水平になるように保
持された固定子コイルは、その中心軸の回りに比較的の
低い周速で回転(自転)しながら、その巻線部の端部に
絶縁ワニスが連続的に滴下される。そして、滴下された
絶縁ワニスは、固定子コイルの自転に伴って巻線部全体
に広がり浸透してゆく。次いで、このように回転するコ
アの内周面上にも絶縁ワニスが滴下され、このワニス
は、コアのスロットの内周と、スロット内で巻線部の外
側に挿設された断面U型の絶縁層との間に浸透し、隙間
を絶縁ワニスで充填する。そして、このように極めて細
い空隙に浸透した絶縁ワニスは、表面張力によりこの隙
間に残りやすいので、その後の乾燥工程で流出すること
がなくそのまま硬化される。こうして本発明の方法によ
れば、コアのスロットの内周と断面U型の絶縁層との隙
間に絶縁ワニス層が形成されるため、モータ等の電気機
器の通電時の発熱が効率よく放熱され、固定子コイルの
昇温が抑えられる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。図
1は、本発明の固定子コイルの絶縁ワニス滴下含浸方法
の一実施例を概略的に示す図である。実施例において
は、図1に示すように、まずコア12の外周面を回転す
る挟持用治具13で外側から挟持することにより、固定
子コイル14をその中心軸が水平になるように保持す
る。そして、挟持用治具13を自転させることにより、
固定子コイル14を中心軸の回りに回転させながら、巻
線部15の両端部に、それらの外周と内周の近傍にそれ
ぞれ配置された第1の滴下ノズル16から絶縁ワニス1
7を滴下し、固定子コイル14の自転に従って、巻線部
15の全体に含浸させる。次いで、固定子コイル14の
自転を継続させながら、コア12の中空部を挿通して配
置された第2の滴下ノズル18から、コア12の内周面
上に絶縁ワニス17を滴下し、このワニスを、図2に拡
大して示すように、コア12内周に配設されたスロット
19内に内周面を伝わせて浸入させ、スロット19内の
巻線20の外側に挿設された断面U型の絶縁層21との
間に浸透させる。なお、巻線部15端部の内周近傍に配
置された第1の滴下ノズル16と第2の滴下ノズル18
の基端部には、エアシリンダのような往復駆動機構22
が付設されており、これらのノズルが例えば水平方向に
移動可能に構成されている。
【0009】このように構成される実施例の方法によれ
ば、第1の滴下ノズル16から巻線部15の両端部に滴
下される絶縁ワニス17により、固定子コイル14の巻
線部15全体が均等に含浸された後に、第2の滴下ノズ
ル18からコア12の内周面上に絶縁ワニス17が滴下
され、このワニスにより、スロット19の内周とスロッ
ト19内に挿着された断面U型の絶縁層21との間の隙
間が充填される。したがって、こうしてワニス処理が成
された固定子コイル14においては、モータ等の電気機
器の通電時の発熱が効率よく放熱され、昇温が効果的に
抑えられる。また、コア12の内周面に絶縁ワニス17
を滴下する第2の滴下ノズル18は、往復駆動機構22
により水平あるいは垂直方向に移動可能に構成されてお
り、固定子コイル14の次工程への公転移動時は、移動
路を外れた適当な位置に移動配置することができるの
で、固定子コイル14の連続移動による滴下含浸が可能
である。さらに、第2の滴下ノズルによる絶縁ワニス1
7の滴下は、コア12の内周面上になされ、このとき絶
縁ワニス17はスロット19内に含浸されるだけでなく
コア12表面にも付着するが、付着した絶縁ワニス17
は、防錆処理を兼ねて、次の乾燥硬化工程に入る前にロ
ール等で容易に拭き取ることができる。すなわち、絶縁
ワニス17の拭き取りにより、コア12の内周面上に絶
縁ワニス17の残留層が形成され、この薄層がコア12
の防錆に効果を発揮する。
【0010】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の固定子コ
イルの絶縁ワニス滴下含浸方法によれば、固定子コイル
の巻線部全体に絶縁ワニスが滴下含浸された後、コアの
内周面上にも絶縁ワニスが滴下され、このワニスが、コ
アのスロットの内周とスロット内に挿設された断面U型
の絶縁層との間に含浸されることにより、この隙間に空
気層に代わって絶縁ワニスの充填層が形成される。した
がって、ワニス処理後の固定子コイルの放熱性が向上
し、これを使用したモータ等の電気機器において、通電
時の発熱が効率よく放熱され昇温が抑えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の固定子コイルの絶縁ワニス滴下含浸方
法の一実施例を概略的に示す図。
【図2】本発明の実施例によりワニス処理された固定子
コイルの要部を示す横断面図。
【図3】従来からの固定子コイルの絶縁ワニス滴下含浸
方法を説明するための概略図。
【図4】従来からの方法でワニス処理された固定子コイ
ルの要部を示す横断面図。
【符号の説明】
12………コア 13………挟持用治具 14………固定子コイル 15………巻線部 16………第1の滴下ノズル 17………絶縁ワニス 18………第2の滴下ノズル 19………スロット 20………巻線 21………断面U型の絶縁層 22………往復駆動機構

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定子コイルをコアの中心軸が水平にな
    るように保持し、前記中心軸の回りに回転させながら、
    巻線部の端部に絶縁ワニスを滴下して前記巻線部全体に
    含浸させた後、前記コアの内周面上に前記絶縁ワニスを
    滴下し、このワニスを、前記コアのスロットの内周と前
    記スロット内で巻線部の外側に配設された断面U型の絶
    縁層との間に、浸透・含浸させることを特徴とする固定
    子コイルの絶縁ワニス滴下含浸方法。
JP5564994A 1994-03-25 1994-03-25 固定子コイルの絶縁ワニス滴下含浸方法 Pending JPH07274452A (ja)

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Effective date: 20031104