JPH10271775A - 回転子巻線のワニス処理方法 - Google Patents
回転子巻線のワニス処理方法Info
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- JPH10271775A JPH10271775A JP6972697A JP6972697A JPH10271775A JP H10271775 A JPH10271775 A JP H10271775A JP 6972697 A JP6972697 A JP 6972697A JP 6972697 A JP6972697 A JP 6972697A JP H10271775 A JPH10271775 A JP H10271775A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- varnish
- rotor
- coil
- rotor winding
- winding
- Prior art date
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- Pending
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- Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)
- Manufacture Of Motors, Generators (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ワニスの無駄を省き、回転子巻線へのワニス
充填性を向上させ、回転子巻線の冷却性能および固着力
を改善する回転子巻線のワニス処理方法を提供する。 【解決手段】 回転子(4) の両軸端部を水平より互いに
異なる上下方向に揺動させながらコイルエンド部に液状
のワニス(5) を滴下し、巻装されたコイル(2) 間にワニ
ス(5) を浸透させ、その後乾燥させる。ワニス(5) 滴下
は両方のコイルエンド部に行うことが好ましいが、片方
だけでも可能である。ワニス(5) 滴下は回転子(4) を揺
動させるほか、回転子(4) を回転させながら行うことが
できる。
充填性を向上させ、回転子巻線の冷却性能および固着力
を改善する回転子巻線のワニス処理方法を提供する。 【解決手段】 回転子(4) の両軸端部を水平より互いに
異なる上下方向に揺動させながらコイルエンド部に液状
のワニス(5) を滴下し、巻装されたコイル(2) 間にワニ
ス(5) を浸透させ、その後乾燥させる。ワニス(5) 滴下
は両方のコイルエンド部に行うことが好ましいが、片方
だけでも可能である。ワニス(5) 滴下は回転子(4) を揺
動させるほか、回転子(4) を回転させながら行うことが
できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転電機の集中巻
または分布巻のコイルを有する回転子巻線のワニス処理
方法に関する。
または分布巻のコイルを有する回転子巻線のワニス処理
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の同期機の界磁極を形成する集中巻
のコイルを有する回転子巻線のワニス処理方法の2例に
ついて、図6および図7を参照して説明する。誘導機の
場合はコイルを分布巻にしたものである。
のコイルを有する回転子巻線のワニス処理方法の2例に
ついて、図6および図7を参照して説明する。誘導機の
場合はコイルを分布巻にしたものである。
【0003】図6においては、鉄心(1) にコイル(2) を
集中巻きし、シャフト(3) を設けた回転子(4) を水平面
より斜めに固定し、コイル(2) の上端に液状のワニス
(5) を滴下矢印(6) のように滴下してコイル(2) に含浸
するドリップ法を示す。
集中巻きし、シャフト(3) を設けた回転子(4) を水平面
より斜めに固定し、コイル(2) の上端に液状のワニス
(5) を滴下矢印(6) のように滴下してコイル(2) に含浸
するドリップ法を示す。
【0004】図7においては、ワニス槽(7) の中に蓄え
たワニス(5) の中に回転子(4) を浸漬してコイル(2) に
含浸するディップ法を示す。
たワニス(5) の中に回転子(4) を浸漬してコイル(2) に
含浸するディップ法を示す。
【0005】図6に示した従来のドリップ法では、滴下
されたワニスがコイル(2) のエナメル線に沿って、よく
流動するが、コイル(2) の厚さ方向には毛細管現象およ
びワニスの表面張力により、ワニスがコイル全体に侵入
しにくかった。
されたワニスがコイル(2) のエナメル線に沿って、よく
流動するが、コイル(2) の厚さ方向には毛細管現象およ
びワニスの表面張力により、ワニスがコイル全体に侵入
しにくかった。
【0006】図7に示した従来のディップ法では、ドリ
ップ法に比べ、多量のワニスを準備する必要があり、反
応性の早いワニスを用いる場合には、ワニス槽(7) 内で
ワニスの反応が進み、使用不可となり、無駄なワニスを
生じて、生産性を悪化していた。
ップ法に比べ、多量のワニスを準備する必要があり、反
応性の早いワニスを用いる場合には、ワニス槽(7) 内で
ワニスの反応が進み、使用不可となり、無駄なワニスを
生じて、生産性を悪化していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明はワニスの無駄
を省き、回転子巻線へのワニス充填性を向上させ、回転
子巻線の冷却性能および固着力を改善する回転子巻線の
ワニス処理方法を提供することを課題とする。
を省き、回転子巻線へのワニス充填性を向上させ、回転
子巻線の冷却性能および固着力を改善する回転子巻線の
ワニス処理方法を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記回転子の両軸端部を
水平より互いに異なる上下方向に揺動させながらコイル
エンド部に液状のワニスを滴下し、前記巻装されたコイ
ル間にワニスを浸透させ、その後乾燥させる。
水平より互いに異なる上下方向に揺動させながらコイル
エンド部に液状のワニスを滴下し、前記巻装されたコイ
ル間にワニスを浸透させ、その後乾燥させる。
【0009】この手段によれば、両コイルエンド部が交
互に上下に揺動されるからワニスの流動が良好になり、
速やかに巻線全体にワニスが行き渡る。この方法を各極
に施し、その後乾燥させれば、ワニスの無駄を省き、回
転子巻線へのワニス充填性を向上させ、回転子巻線の冷
却性能および固着力を改善した回転子巻線のワニス処理
方法となるという効果がある。
互に上下に揺動されるからワニスの流動が良好になり、
速やかに巻線全体にワニスが行き渡る。この方法を各極
に施し、その後乾燥させれば、ワニスの無駄を省き、回
転子巻線へのワニス充填性を向上させ、回転子巻線の冷
却性能および固着力を改善した回転子巻線のワニス処理
方法となるという効果がある。
【0010】ワニス滴下は両方のコイルエンド部に行う
ことが好ましいが、片方だけでも可能である。
ことが好ましいが、片方だけでも可能である。
【0011】ワニス滴下は回転子を揺動させるほか、回
転子を回転させながら行うことができる。
転子を回転させながら行うことができる。
【0012】この様にすれば、処理時間を短縮できると
いう効果がある。
いう効果がある。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。図1において、鉄心(1)
にコイル(2) を集中巻きし、シャフト(3) を設けた回転
子(4) を、半円筒形の舟状のワニス容器(14)の上部直径
方向に載置し、シャフト(3) を回転可能に装着する。ワ
ニス容器(14)の底部は2本のローラ(8) で支持し、揺動
用モータ(9) で揺動方向矢印(10)のように揺動させる。
ワニス容器(14)の一端に支持部材(11)を介して、回転用
モータ(12)を取り付け、図示しない減速装置で回転子
(4)を回転矢印(13)の方向に回転させる。ワニス容器(1
4)は常時空にしておいて、滴下するワニス(5) が誤って
漏れた場合に、これを受けるものである。図2に被ワニ
ス処理回転子のみを示すが、滴下するワニス(5) は合成
樹脂を溶剤で溶いたもので、その粘度は10ポイズ程度
のサラサラしたものが好適である。コイル(2)へのワニ
ス浸透が終わった後は乾燥硬化して回転子巻線のワニス
処理が完了する。 図3および図4に示す実施の形態で
は、ワニス滴下設備の都合上、回転子(4) を回転せず、
揺動のみでコイルの片側しかワニス滴下できない場合を
示す。この場合は図5に示す流動矢印(15)のように、ワ
ニスが流動し、滴下部のコイルにワニスが浸透する。こ
の作業を適度行い、終了後、次極のコイルを上側にし、
同様に行う。ワニス浸透が終わった後は乾燥硬化する。
て、図面を参照して説明する。図1において、鉄心(1)
にコイル(2) を集中巻きし、シャフト(3) を設けた回転
子(4) を、半円筒形の舟状のワニス容器(14)の上部直径
方向に載置し、シャフト(3) を回転可能に装着する。ワ
ニス容器(14)の底部は2本のローラ(8) で支持し、揺動
用モータ(9) で揺動方向矢印(10)のように揺動させる。
ワニス容器(14)の一端に支持部材(11)を介して、回転用
モータ(12)を取り付け、図示しない減速装置で回転子
(4)を回転矢印(13)の方向に回転させる。ワニス容器(1
4)は常時空にしておいて、滴下するワニス(5) が誤って
漏れた場合に、これを受けるものである。図2に被ワニ
ス処理回転子のみを示すが、滴下するワニス(5) は合成
樹脂を溶剤で溶いたもので、その粘度は10ポイズ程度
のサラサラしたものが好適である。コイル(2)へのワニ
ス浸透が終わった後は乾燥硬化して回転子巻線のワニス
処理が完了する。 図3および図4に示す実施の形態で
は、ワニス滴下設備の都合上、回転子(4) を回転せず、
揺動のみでコイルの片側しかワニス滴下できない場合を
示す。この場合は図5に示す流動矢印(15)のように、ワ
ニスが流動し、滴下部のコイルにワニスが浸透する。こ
の作業を適度行い、終了後、次極のコイルを上側にし、
同様に行う。ワニス浸透が終わった後は乾燥硬化する。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
回転子巻線へのワニス充填性を向上させ、回転子巻線の
冷却性能および固着力を改善することができ、また、反
応性の早いワニスを用いた従来のディップ法によるワニ
ス処理方法に比べ、処理ワニスの無駄を削減することが
できる。
回転子巻線へのワニス充填性を向上させ、回転子巻線の
冷却性能および固着力を改善することができ、また、反
応性の早いワニスを用いた従来のディップ法によるワニ
ス処理方法に比べ、処理ワニスの無駄を削減することが
できる。
【図1】本発明の方法の第1の実施の形態を行っている
状態を示す斜視図。
状態を示す斜視図。
【図2】図1の回転子のみを示す立面図。
【図3】本発明の方法の第2の実施の形態を行っている
状態を示す斜視図。
状態を示す斜視図。
【図4】図3の回転子のみを示す立面図。
【図5】図4のコイル部のワニスの流動状態を示す説明
図。
図。
【図6】従来の第1の方法を行っている状態を示す立面
図。
図。
【図7】従来の第2の方法を行っている状態を示す立面
図。
図。
1…鉄心 2…コイル 3…シャフト 4…回転軸 5…ワニス 6…滴下矢印 7…ワニス槽 8…ローラ 9…揺動用モータ 10…揺動方向矢印 11…支持部材 12…回転用モータ 13…回転矢印 14…ワニス容器 15…流動矢印
Claims (3)
- 【請求項1】 鉄心にコイルを巻装してなる回転電機の
回転子巻線のワニス処理方法において、前記回転子の両
軸端部を水平より互いに異なる上下方向に揺動させなが
らコイルエンド部に液状のワニスを滴下し、前記巻装さ
れたコイル間にワニスを浸透させ、その後乾燥させるこ
とを特徴とする回転子巻線のワニス処理方法。 - 【請求項2】 ワニス滴下は両方のコイルエンド部のう
ち、少なくとも片方のコイルエンド部に行うことを特徴
とする請求項1に記載の回転子巻線のワニス処理方法。 - 【請求項3】 ワニス滴下は回転子の揺動のほかに回転
運動を加えながら行うことを特徴とする請求項1または
2に記載の回転子巻線のワニス処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6972697A JPH10271775A (ja) | 1997-03-24 | 1997-03-24 | 回転子巻線のワニス処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6972697A JPH10271775A (ja) | 1997-03-24 | 1997-03-24 | 回転子巻線のワニス処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10271775A true JPH10271775A (ja) | 1998-10-09 |
Family
ID=13411139
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6972697A Pending JPH10271775A (ja) | 1997-03-24 | 1997-03-24 | 回転子巻線のワニス処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10271775A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011072908A (ja) * | 2009-09-30 | 2011-04-14 | Hitachi Automotive Systems Ltd | 回転電機の巻線のワニス処理方法および装置 |
JP2013094056A (ja) * | 2012-12-25 | 2013-05-16 | Denso Corp | 回転電機のステータの製造方法 |
DE102021001874B3 (de) | 2021-04-12 | 2022-06-09 | Hedrich Gmbh | Sektorenrolltauchanlage |
-
1997
- 1997-03-24 JP JP6972697A patent/JPH10271775A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011072908A (ja) * | 2009-09-30 | 2011-04-14 | Hitachi Automotive Systems Ltd | 回転電機の巻線のワニス処理方法および装置 |
JP2013094056A (ja) * | 2012-12-25 | 2013-05-16 | Denso Corp | 回転電機のステータの製造方法 |
DE102021001874B3 (de) | 2021-04-12 | 2022-06-09 | Hedrich Gmbh | Sektorenrolltauchanlage |
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