JPH07273503A - 表面実装型誘電体フィルタ - Google Patents

表面実装型誘電体フィルタ

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JPH07273503A
JPH07273503A JP6103594A JP6103594A JPH07273503A JP H07273503 A JPH07273503 A JP H07273503A JP 6103594 A JP6103594 A JP 6103594A JP 6103594 A JP6103594 A JP 6103594A JP H07273503 A JPH07273503 A JP H07273503A
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substrate
mount
shield case
filter
mount substrate
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JP6103594A
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Yoshifumi Yamagata
佳史 山形
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Kyocera Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 組立工程が簡単でマウント基板上に搭載され
るフィルタ部、シールドケースの位置ずれがおこらな
ず、特性ばらつきが少なく、プリント配線基板上に表面
実装した時に、その接合状態が簡単に把握できる表面実
装型誘電体フィルタを提供する。 【構成】本発明は、外導体12と内導体11を形成した
誘電体ブロックからなる共振器1a、1bを複数接合し
たフィルタ部1をマウント基板3に載置させるととも
に、該フィルタ部をマウント基板上に載置固定されるシ
ールドケース5で被覆した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、組立が容易で且つ表面
実装に適した誘電体フィルタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】通信機の高周波用パンドパスフィルタ、
アンテナフィルタなどのフィルタとして、プリント配線
基板上に直接実装可能な表面実装型誘電体フィルタが多
用されている。
【0003】例えば、実開平4−114203に示され
る表面実装型誘電体フィルタは、図7、図8に示すよう
に、複数の共振器71a、71bを接合したフィルタ部
71と、入出力用端子電極75、76(76は図には現
れない)、アース導体膜77が夫々形成されたマウント
基板72と、共振器71a、71bの結合用容量、入出
力用容量を発生する容量パターン78、79が夫々形成
された結合基板73と、シールドケース74とから主に
構成されている。尚、図には現れないが、マウント基板
72の裏面には、基板72の端面を介して入出力用端子
電極75、76が形成されており、また、基板72の端
面をアース導体膜77が夫々形成されている。また、結
合基板73の裏面には、特に容量パターン78、79と
ともに入出力用容量を発生するための容量パターンが形
成されている。
【0004】具体的には、共振器71a、71bは1/
4波長型の共振器であり、共振器71a、71bの内導
体と結合基板73の容量パターン78、79とは接続ピ
ン80a、80bによって接合されており、また、共振
器71a、71bの外導体はマウント基板72のアース
導体膜77と接合される。さらに、結合基板73の裏面
の容量パターンは、マウント基板73の入出力用端子電
極75、76に接合されている。
【0005】さらに、フィルタ部71、結合基板73を
シールドケース74が被覆している。具体的には、シー
ルドケース74は共振器71a、71bの外導体と電気
的に接合するとともに、マウント基板72の端面のアー
ス導体膜77に接続している。
【0006】以上のような構造の表面実装型誘電体フィ
ルタを組み立てるに当たっては、まず、フィルタ部71
の共振器71a、71bの内導体に接続ピン80a、8
0bを接続する。
【0007】次に、マウント基板72の形状の凹部を有
する固定治具にマウント基板72を嵌合し、固定された
マウント基板72上に形成された入出力用端子電極7
5、76、アース導体膜77上に高温クリーム半田を供
給し、また、結合基板73の容量パターン78、79上
に高温クリーム半田を供給する。
【0008】次に、入出力用端子電極75、76上に結
合基板73を載置し、またアース導体膜77上にフィル
タ部71を搭載し、また、結合基板73の容量パターン
78、79と接続ピン80a、80bとを位置決め接触
する。
【0009】次に、フィルタ部71の上面の外導体にク
リーム半田を塗布し、マウント基板72を固定治具から
外して、マウント基板72の端面に形成したアース導体
膜77にもクリーム半田を塗布し、シールドケース74
を被覆する。この時、シールドケース74は、フィルタ
部71の全体を被覆するとともに、マウント基板72の
端面にシールドケース74の開口内壁面が当接するよう
に被覆する。
【0010】そして、リフロー炉に通して、クリーム状
半田の溶融・硬化によって、マウント基板72の入出力
用端子電極75、76と結合基板73の裏面側容量パタ
ーンとを、結合基板73の容量パターン78、79と接
続ピン80a、80bとを、アース導体膜77とフィル
タ部71とを、フィルタ部71とシールドケース74
を、マウント基板72の端面のアース導体膜77とシー
ルドケース74の開口内壁面とを電気的且つ機械的に接
合を行う。
【0011】このような表面実装型誘電体フィルタは、
マウント基板72の裏面側の入出力用端子電極、アース
導体膜を用いて、プリント配線基板の所定配線パターン
に表面実装される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述の表面実装型誘電
体フィルタの組み立て工程において、シールドケース7
4を被覆する場合、シールドケース74をマウント基板
72の端面にまで覆うようにするために、マウント基板
72をマウント基板固定用の治具から一度外して、外す
ことによって現れたマウント基板72の端面で利用して
被覆を行っていた。
【0013】上述のように、シールドケース74を被覆
する際に、マウント基板72上の所定位置に搭載された
フィルタ部71が位置ずれしたり、また結合基板73が
ずれたりしてしまうことがあり、マウント基板72を固
定治具から外すという組立工程の煩雑化ばかりでなく、
フィルタ部71の位置ずれによる特性の変動を与えるこ
とにもなってしまう。
【0014】本発明は上述の問題点に鑑みて案出された
ものであり、その目的は、組立工程が簡単で、マウント
基板上に搭載されたフィルタ部の位置ずれが発生せず、
また、シールドケースの位置ずれが発生せず、結果とし
て、特性ばらつきが少なく、さらに、プリント配線基板
上に表面実装した時の接合状態を簡単に把握できる表面
実装型誘電体フィルタを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、外導体
と内導体を形成した誘電体ブロックからなる共振手段を
複数接合したフィルタ部をマウント基板に載置させると
ともに、該フィルタ部をマウント基板に載置固定される
シールドケースで被覆した表面実装型誘電体フィルタで
ある。
【0016】
【作用】本発明によれば、シールドケースがマウント基
板の表面で固定されている。即ち、マウント基板の端面
は、自由端面となる。従って、組立工程において、マウ
ント基板の固定治具で、基板の端面を利用してマウント
基板を固定した状態で、フィルタ部の搭載からシールド
ケースの載置までの一切を行うことができるため、固定
治具からマウント基板を外す必要がなくなり、マウント
基板に対して、フィルタ部、シールドケースなどが所定
の位置で安定的に搭載することができる。
【0017】従って、従来のように固定治具からマウン
ト基板を外すという工程が不要となり、製造工程が簡略
化するとともに、所定位置からフィルタ部がずれないこ
とにより特性のばらつきが少なくなる。
【0018】また、マウント基板の端面は露出している
ので、プリント配線基板に表面実装した場合、プリント
配線基板と表面実装型誘電体フィルタとの表面実装状態
を、マウント基板の端面での半田の接合状態を目視する
ことによって簡単に確認することができ、プリント配線
基板への実装の信頼性を高めることができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の表面実装型誘電体フィルタを
図面に基づいて詳説する。
【0020】図1は、本発明の表面実装型誘電体フィル
タの外観斜視図であり、図2はシールドケースのみを分
解した状態の外観斜視図であり、図3は平面表面であ
り、図4は側面図である。
【0021】図において、表面実装型誘電体フィルタ1
0は、複数の共振器、例えば2つの共振器1a、1bと
で構成されるフィルタ部1と、各共振器1a、1b間を
結合するための結合手段、例えば容量が形成された第1
の基板(以下、結合基板という)2と、フィルタ部1及
び結合基板2とを載置する第2の絶縁基板基板(以下、
マウント基板という)3と、接続部材(以下、接続ピン
という)4a、4bと、シールドケース5とから構成さ
れている。
【0022】フィルタ部1の共振器1a、1bは、高周
波用誘電体磁器材料から成るブロック体の略中心部分を
貫通する貫通孔の内壁面に被着した導体(内導体1
1)、一方端面(開放端面)側を除く全面に被着された
導体(外導体12)が形成されている。尚、共振器1
a、1bの構造については、共振器1a、1bの軸長を
短くするためや共振周波数の修正を簡単にするためや帯
域の制御、結合度合いの制御などを行うためなどで種々
な構造が提案されているが、基本は1/4波長型の共振
器である。
【0023】フィルタ部1の変形態様として、2つの共
振器を1つの誘電体ブロックで形成したり、その間に結
合用のスリットや貫通穴を形成することもできる。ま
た、実施例のように複数の共振器を接合する場合には、
その接合面に両共振器の結合容量を発生するための結合
溝を形成することもできる。
【0024】接続ピン4a、4bは、銅、黄銅、鉄、も
しくはそれらの半田メッキ材などからなり、一端が共振
器1a、1bの内導体11に接続され、他端が結合基板
2の容量パターン21a、21bに接続されている。
【0025】結合基板2は、結合手段として容量素子、
インダクタンス素子が列挙されるが、本実施例では、容
量素子を用いている。容量素子を達成する具体的な構造
としは、所定誘電率のアルミナやチタン酸バリウムなど
からなる誘電体基板の表面側の主面に結合容量を発生す
るように所定容量発生パターン21a、21bを形成
し、所定容量発生パターン21a、21bの噛合構造に
よって結合容量を発生する。尚、この誘電体基板の裏面
側の主面に、容量発生パターン21a、21bと対向す
る所定電極パターンが形成されており、これにより入出
力用容量も発生する構造とするとよい。さらに、接合す
る共振器の数を増加して、隣接する共振器以外の共振器
の容量的な結合を達成する容量電極パターンを形成し
て、特定な特性を有するフィルタを形成することもでき
る。
【0026】マウント基板3は、耐熱性を有する絶縁材
料、例えば、ガラエポ基板、アルミナセラミック基板な
どからなり、表面側主面には、第1のアース導体膜3
1、第2のアース導体32、入出力用端子電極34、3
5が夫々形成されている。
【0027】第1のアース導体膜31は、フィルタ部1
が搭載される領域に広く形成され、共振器1a、1bの
外導体12と電気的に且つ機械的に接合する。また、第
2のアース導体膜32は、マウント基板3の開放側の先
端に島状に形成され、シールドケース5の舌部5a・・
と電気的に且つ機械的に接合する。
【0028】また、マウント基板3の裏面には、図には
現れないが、アース導体膜が形成されており、この裏面
のアース導体は表面側の第1のアース導体31、第2の
アース導体32に対応する位置に形成され、さらに、第
1のアース導体31、第2のアース導体32に対応した
位置に形成された導体どうしを接続するようにマウント
基板3の長手方向(開放端面側から短絡端面側に延びる
方向)に延びている。
【0029】さらに、第1のアース導体31、第2のア
ース導体32の縁部、即ちマウント基板3の端面には半
円形状の導通スルーホール33・・・が形成されてお
り、この導通スルーホール33・・・を介して、表面側
の第1のアース導体31、第2のアース導体32と裏面
側のアース導体とが電気的に接続されている。従って、
マウント基板3の表面側には、第1のアース導体31と
第2のアース導体32とが別個に形成されているが、実
際には、導通スルーホール33・・・、裏面側のアース
導体を介して電気的に接続されていることになる。
【0030】入出力用端子電極34、35は、結合基板
2が搭載される領域を含むマウント基板3基板3の開口
端面側の側面に形成され、結合基板2の裏面に形成した
容量パターンと電気的に且つ機械的に接合する。
【0031】また、マウント基板3の裏面には、図には
現れないが、入出力用端子電極が形成されており、この
裏面の入出力用端子電極は表面側の入出力用端子電極3
4、35に対応する位置に形成されている。さらに、入
出力用端子電極34、35の縁部、即ちマウント基板3
の端面には半円形状の導通スルーホール36・・・が形
成されており、この導通スルーホール36・・・を介し
て、表面側の入出力用端子電極34、35と裏面側の入
出力用端子電極とが電気的に接続されている。
【0032】尚、ここで、マウント基板3の裏面に形成
したアース導体膜や入出力用端子電極は、端面スルーホ
ール33・・・、36・・とともに、プリント配線基板
上に表面実装する場合に用いられる。
【0033】シールドケース5は、黄銅、鉄、もしくは
それらの半田メッキ材などの金属からなり、フィルタ部
1及び結合基板2を被覆するように底面及び短絡端面側
の側面が開口した構造となっている。また、シールドケ
ース5の開放端面側の側壁には、90度折曲げられた舌
部5a・・が形成されて、シールドケース5の結合基板
2の近傍に相当する側壁には切り込み5bが形成されて
いる。このシールドケース5はフィルタ部1及び結合基
板2を被覆して、その開口周囲が、マウント基板3の表
面に当接するように配置・固定されている。
【0034】ここで、舌部5a・・は、マウント基板3
の表面に形成した第2のアース導体膜31bと電気的且
つ機械的に接合するためのものであり、切り込み5bは
入出力用端子電極34、35とシールドケース5との接
触による短絡を防止するためのものである。
【0035】シールドケース5の固定は、シールドケー
ス5の短絡端面側の内面がフィルタ部1の外導体12に
半田などの導電性接着材を介して、また、シールドケー
ス5の開放端面側の先端の舌部5aがマウント基板3の
表面の第2のアース導体32に半田などの導電性接着材
を介して固定されることによって達成される。
【0036】本発明の特徴的なことは、上述したよう
に、シールドケース5がマウント基板3の表面に載置・
固定されており、実質的にマウント基板3の端面がシー
ルドケース5に覆われておらず露出していることであ
る。
【0037】このような構造にすることにより、表面実
装型誘電体フィルタ10の組立工程が極めて簡略化する
とともに、プリント配線基板上に表面実装型誘電体フィ
ルタ10をリフロー半田接合した際に、半田の接合状態
をマウント基板3の端面方向から簡単に目視確認がで
き、接合の信頼性を向上させることができる。
【0038】上述の組立工程の簡略化は、以下の組立方
法の説明によって詳細に説明する。
【0039】まず、フィルタ部1、結合基板2、マウン
ト基板3、接続ピン4a、4b、シールドケース5をそ
れそれ用意する。フィルタ部1は2つの共振器1a、1
bを予め接合しておき、夫々の内導体11に接続ピン4
a、4bを接続しておくことが望ましいが、後述の組立
工程中で、共振器1a、1bの接合、接続ピン4a、4
bの接続を行うこともできる。尚、結合基板2、マウン
ト基板3、シルードケース5は上述した構造となってい
るものである。
【0040】次に、マウント基板3を、図5の平面図で
示す第1の固定治具50に嵌合固定する。第1の固定治
具50は、基準平板にマウント基板3の形状に対応した
形状の凹部51が形成されている。尚、凹部51の深さ
は、マウント基板3の厚みと略同一とする。凹部51の
一部の切り欠き52、52は、マウント基板3の脱着を
容易にするためのものである。
【0041】図5の点線Aはマウント基板3の外周を示
し、凹部51の外周面とマウント基板3の端面は実質的
に接触し、マウント基板3が第1の固定治具50内の所
定位置で固定されることになる。
【0042】次に、マウント基板3の表面側の入出力用
端子電極34、35、第1のアース導体膜31、第2の
アース導体膜32上に夫々ディスペンサでクリーム半田
を所定量供給する。
【0043】次に、図6の平面図で示す第2の固定治具
60をマウント基板3が嵌合された第1の固定治具50
上に載置する。第1の固定治具50と第2の固定治具6
0の位置決め手段は図では省略したが、例えば一方固定
治具に複数のピンを立設させておき、他方の固定治具に
そのピンが挿通する貫通穴などを形成するなど、種々の
方法によって位置決めは行われる。
【0044】第2の固定治具60には、マウント基板3
の形状よりもひとまわり小さな形状の概略矩形状の貫通
穴61が形成されている。即ち、貫通穴61は、端辺6
1a(フィルタ部1の開放端面側に対応する端辺)、端
辺61c(フィルタ部1の短絡端面側に対応する端
辺)、端辺61b、61d(フィルタ部1の側面側に対
応する端辺)から成っている。
【0045】また、貫通穴61には、端辺61cと端辺
61bとの交差する部分には内部側に矩形状に突出する
フィルタ−シールドケース位置決め用突起部62aが、
端辺61cと端辺61dとの交差する部分には内部側に
矩形状に突出するフィルタ−シールドケース位置決め用
突起部62bが夫々形成されている。また、貫通穴61
の一部には、組み立てた誘電体フィルタ10を外すこと
を容易にするための切り欠き63、63が形成されてい
る。
【0046】上述のように、マウント基板3が固定され
た第1の固定治具50上に第2の固定治具60を載置す
ると、図6の点線A’(第1の固定治具50に固定され
たマウント基板3の概略外周を示す)と実線61(貫通
穴)とのように、貫通穴61の端辺61a、端辺61
b、61d側でマウント基板3の外周の一部を覆うよう
になる。
【0047】尚、前述したクリーム半田の供給工程と第
2の固定治具60の載置工程を逆に行っても構わない。
【0048】次に、貫通穴61から露出するマウント基
板3上に結合基板2、フィルタ部1を搭載する。ここ
で、フィルタ部1(図6では点線Bで示す)は、貫通穴
61の端辺61cにフィルタ部1の短絡端面を当接さ
せ、さらに、フィルタ部1の短絡端面側の側面をフィル
タ−シールドケース位置決め用突起部62a、62b間
に嵌合するようにして位置決めを行う。また、結合基板
2は、その裏面の容量パターンがマウント基板3の入出
力用端子電極34、35と接続して、貫通穴61の端辺
61aにおいては、第2のアース導体32と接すること
なく、また、端辺61b、61cとの間に充分な間隙が
生じるように搭載する。
【0049】また、結合基板2上の容量パターン21
a、21bの一部にディスペンサでクリーム半田を所定
量供給して、フィルタ部1から延出する接続ピン4a、
4bの一端を容量パターン21a、21bに当接させ
る。
【0050】次に、第2の固定治具60の貫通穴61か
ら露出するフィルタ部1の上面、即ち、共振器1a、1
bの上面側の外導体12上にディスペンサでクリーム半
田を所定量供給し、フィルタ部1及び結合基板2を覆う
ようにシールドケース5をマウント基板3に載置する。
【0051】この時、シールドケース5の位置決めは、
貫通穴61の端辺61aとフィルタ−シールドケース位
置決め用突起部62a、62bとの間にシールドケース
5を嵌合することによって行う。好ましくはシールドケ
ース5の舌部5aの先端を貫通穴61の端辺61aに当
接する。また、シールドケース5の側面側は、シールド
ケース5の一方の側面を、対応する貫通穴61の端辺6
1b又は61cの何れかに当接させることによって行
う。これにより、シールドケース5は、その内面とフィ
ルタ部1の上面とが、舌部5aと第2のアース導体32
とがクリーム状半田を介して互いに当接し、仮保持され
ることになる。
【0052】次に、第1の固定治具50及び第2の固定
治具60によって、マウント基板3上にフィルタ部1、
シールドケース5とが仮保持されている状態で、そのま
ま、リフロー炉に投入し、各接合部分のクリーム半田を
溶融し、徐冷することにより、マウント基板3、フィル
タ部1、結合基板2、シールドケース5が互いに強固に
接合する。
【0053】その後、第2の固定治具60を第1の固定
治具50上から外し、さらに、第1の固定治具50から
マウント基板3を外して表面実装型誘電体フィルタ10
を達成する。この時、マウント基板3上にフィルタ部
1、結合基板2、シールドケース5が強固に接合されて
いるため、第2の固定治具60を外すにあたり、第2の
固定治具60がシールドケース5に接触しても何等支障
がなく、また、第1の固定治具50を外すにあたり、第
1の固定治具50がマウント基板3、シールドケース5
に接触しても何等支障がなく、極めて取扱が容易とな
る。
【0054】上述の組立工程において、シールドケース
5がマウント基板3上に被覆・載置され、マウント基板
3の端面に延出していたないため、マウント基板3の端
面を利用して第1の固定治具50でマウント基板3の位
置決めが行われる。
【0055】さらに、マウント基板3が第1の固定治具
50によって固定されている状態で、マウント基板3上
に載置されるフィルタ部1、結合基板2、シールドケー
ス5の領域が開口した貫通穴61を有する第2の固定治
具60を用いて、主にフィルタ部1、シールドケース5
を所定位置に載置することができる。
【0056】しかも、リフロー処理のため、リフロー炉
に搬送する場合でも、第1の固定治具50、第2の固定
治具60でもって、マウント基板3、フィルタ部1、シ
ールドケース5を位置決めした状態で行えるので、マウ
ント基板3上の所定位置にフィルタ部1、結合基板2、
シールドケース5を配置・固定することができる。
【0057】従って、従来のように、シールドケース7
4を被覆する際にマウント基板3を固定治具から外すこ
とがなく、シールドケース5まで被覆を行うことができ
るため、シールドケース5と入出力用端子電極34、3
5との短絡がなく、特性のばらつきも有効に抑えること
ができる。
【0058】尚、上述の組立工程では、各接合部分のリ
フロー処理は、第1の固定治具50、第2の固定治具6
0に接合した状態で行っているが、第2の固定治具60
の貫通穴61を通じて、フィルタ部1やシールドケース
5を挿通して、第1の固定治具のみをマウント基板3に
位置決めした状態でリフロー処理を行ってもよく、さら
に第1の固定治具50の凹部51からマント基板3を外
した状態でリフロー炉に投入してもよい。
【0059】また、上述の実施例では、2つの共振器か
ら成るフィルタ部を用いたが、共振器の数は任意に変え
ることができ、また、共振器間の結合を結合基板2を用
いたが、誘電体材料からなるマウント基板3において
は、マウント基板3に直接結合容量などを発生させるた
めのパターンを形成しておき、結合基板2を省略するこ
とができる。
【0060】また、結合基板2の各種容量の発生のため
の導体パターンは任意に変えても構わない。また、結合
方法は容量のみならず、インダクタンス成分を形成し
て、それを用いて行っても構わない。さらに、複数の共
振器から成るフィルタ部を単一の誘電体ブロックで形成
しても構わない。
【0061】
【発明の効果】以上のように本発明では、シールドケー
スをマウント基板上に載置し、固定している。即ち、マ
ウント基板の端面は実質的に露出することになる。
【0062】従って、マウント基板の端面で位置決めを
行う固定治具からマウント基板を外してからシールドケ
ースを固定することがなくなり、組立工程が簡略化し、
また、マウント基板に対するシールドケースの被覆位置
が安定して、シールドケースと他の構造との接触による
短絡がなくなり、さらにシールドケースの位置ずれによ
る特性のばらつきが防止できる。
【0063】さらに、プリント配線基板に表面実装した
時に、その接合状態をマウント基板の端面側から目視に
よって簡単に確認でき、また、その接合の修復作業も簡
単に行え、接合の信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の表面実装型誘電体フィルタの外観斜視
図である。
【図2】本発明の表面実装型誘電体フィルタのシールド
ケースのみを分解した状態の外観斜視図である。
【図3】本発明の表面実装型誘電体フィルタの平面図で
ある。
【図4】本発明の表面実装型誘電体フィルタの側面図で
ある。
【図5】本発明の表面実装型誘電体フィルタの組立工程
におけるマウント基板を位置決めするための固定治具の
平面図である。
【図6】本発明の表面実装型誘電体フィルタの組立工程
におけるフィルタ部、シールドケースを位置決めするた
めの固定治具の平面図である。
【図7】従来の表面実装型誘電体フィルタの外観斜視図
である。
【図8】従来の表面実装型誘電体フィルタのシールドケ
ースのみを分解した状態の外観斜視図である。
【符号の説明】
1・・・・フィルタ部 1a、1b・・・共振器 2・・・・・・・結合基板 3・・・・・・・マウント基板 31・・・・・第1のアース導体膜 32・・・・・第2のアース導体膜 33・・・・・導通スルーホール 34、35・・入出力用端子電極 36・・・・・導通スルーホール 4a、4b・・・接続ピン 5・・・・・・・・シールドケース 5a・・・・・・・舌部 50・・・・・・第1の固定治具 60・・・・・・第2の固定治具

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外導体と内導体を形成した誘電体ブロッ
    クからなる共振手段を複数接合したフィルタ部をマウン
    ト基板上に載置させるとともに、該フィルタ部をマウン
    ト基板上に載置固定されるシールドケースで被覆するこ
    とを特徴とする表面実装型誘電体フィルタ。
JP6103594A 1994-03-30 1994-03-30 表面実装型誘電体フィルタ Pending JPH07273503A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107305884A (zh) * 2016-04-25 2017-10-31 莱尔德电子材料(深圳)有限公司 具有虚拟接地能力的板级屏蔽件

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107305884A (zh) * 2016-04-25 2017-10-31 莱尔德电子材料(深圳)有限公司 具有虚拟接地能力的板级屏蔽件
CN107305884B (zh) * 2016-04-25 2024-01-26 莱尔德电子材料(深圳)有限公司 具有虚拟接地能力的板级屏蔽件

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