JPH07272597A - 開閉器 - Google Patents

開閉器

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JPH07272597A
JPH07272597A JP6063570A JP6357094A JPH07272597A JP H07272597 A JPH07272597 A JP H07272597A JP 6063570 A JP6063570 A JP 6063570A JP 6357094 A JP6357094 A JP 6357094A JP H07272597 A JPH07272597 A JP H07272597A
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龍也 林
Sadajiro Mori
貞次郎 森
Yasushi Mizuno
裕史 水野
Masahiro Ichihara
正博 市原
Naoki Ito
直樹 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ア−ク発生時間を短縮し、消弧室内の損傷を
防止する開閉器を得る。 【構成】 第1の消弧グリッド13を、可動接触子6の
開極位置よりも高い位置まで延在して設け、第2の消弧
グリッド14を、その可動接触子6を基準として反固定
接触子8側の空間に設け、第1の消弧グリッド13に加
えて第2の消弧グリッド14を設けたことにより、遮断
点数を増やしア−ク発生時間を短縮する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電磁接触器及び配線
用遮断器のように電流を遮断する開閉器に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図53は、例えば特公平3−39366
号公報に示された従来の電磁接触器を示す部分断面図で
あり、図において、1は樹脂で成形された取り付け台、
2はこの取り付け台1上に設けられケイ素鋼板で積層さ
れた固定鉄心、3は固定鉄心2に対向して設置されケイ
素鋼板で積層された可動鉄心である。4は可動鉄心3と
固定鉄心2とを、引き外しばね(図示せず)に抗して吸
着させる駆動力を付与する操作コイル、5は樹脂で成形
され角窓5Aを有するクロスバ−であり、その下端では
可動鉄心3を保持している。
【0003】6はクロスバ−5の角窓に挿入されて押し
ばね7により押圧保持される可動接触子、6Aは可動接
触子6にロウ材によって接合された可動接点、8は可動
接点6Aに接離する固定接点8Aがロウ材によって接合
された固定接触子、8Cは同じくこの固定接触子8の端
子部を示す。9は電磁接触器本体を外部回路と接続する
ための端子ねじ、10は固定接触子8を取り付けるベ−
ス、11はア−クボックス、12は可動接点6A及び固
定接点8A間に発生するア−ク、13は磁性体で成形さ
れこのア−ク12を消弧するための第1の消弧グリッド
である。
【0004】次に動作について説明する。操作コイル4
に流れる電流を遮断すると図示されていない引き外しば
ねにより可動鉄心3が固定鉄心2より引き離され、可動
接点6Aが固定接点8Aから離れ、可動接点6Aと固定
接点8Aとの間にア−ク12が発生する。
【0005】このア−ク12は図54に示されているよ
うに、このア−ク12が自ら作る磁場が磁性体の第1の
消弧グリッド13に吸引され、従ってその磁場の歪みに
よりア−ク12Aのように伸張されア−ク電圧が上昇す
るので、可動接触子6と消弧グリッド13の間、第1の
消弧グリッド13と固定接触子8の間で絶縁破壊が生
じ、ア−ク12は2つのア−ク12B,12Cのように
分断されると共に、もとのア−ク12は消滅する。更
に、ア−ク12B,12Cは電流零点において消弧さ
れ、電流が遮断される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の電磁接触器は以
上のように構成されているので、以下に示す問題点があ
った。 (1)大電流遮断時、ア−ク発生時間が長くなるのでア
−クエネルギ−が大きくなる。従って、消弧室内のベー
ス10,クロスバー5及びアークボックス11の熱的損
傷が大きくなるので、信頼性が劣るという欠点があっ
た。又、可動接点6Aの加熱の増大によりロウ材が溶
け、可動接点6A及び固定接点8Aの脱落が発生しやす
くなるので、信頼性が劣るという問題点があった。
【0007】(2)又、図55に示す従来例では、消弧
室内には多数の第1の消弧グリッド13が空間を隔てて
並設されているが、可動接触子6の開極位置よりも高い
位置にある第1の消弧グリッド13が消弧に寄与しない
ので、ア−ク発生時間が長くなり、その結果、ア−クエ
ネルギ−が大きくなる。従って、消弧室内の損傷が大き
くなるので、信頼性が劣るという問題点があった。
【0008】(3)又、図56に示すように遮断時、可
動接点6Aと固定接点8Aとの間に発生したア−クによ
って、ホットガスが生じるが、このホットガスが消弧室
内に充満すると高温となり、消弧室内にダメージを与え
遮断性能が劣化するため、アークボックス11に設けら
れたホットガス放出穴11Aからそのホットガスを放出
するようにしている。しかし大電流遮断時、ア−クエネ
ルギ−が大きくなることから、消弧室から放出されるホ
ットガスの温度が高くなると共にホットガスの吹き出し
量が多くなり、直接ア−クボックス11や電磁接触器周
辺の機器に熱的損傷を与えたり、地絡事故の発生の原因
になったりするので、信頼性が劣るという欠点があっ
た。図57はこのような欠点を除去するために、例えば
特開昭62−55816号公報に示された多孔質金属板
を用いた構成図である。図に示すように、ア−クボック
ス11のホットガス放出穴11が設けられた内面に多孔
質金属板16が設けられている。この多孔質金属板16
はホットガスの冷却効果が非常に大きく、地絡事故や電
磁接触器周辺の機器の熱的損傷をおさえることができる
が、しかしながら、多孔質金属板16の骨格は0.1m
m程度と非常に細いので大電流遮断時におけるアークに
よる損傷が大きく、開閉を繰り返すと穴があいてホット
ガスが放出されるので、信頼性が劣るという問題点があ
った。
【0009】(4)又、可動接点投入時、可動接点6A
と固定接点8Aとが弾性衝突するので、可動接点6Aが
跳ね返り、跳ね返り時のア−クエネルギ−によって各接
点6A,8Aが溶着しやすく、又、各接点6A,8Aの
消耗が大きくなり、信頼性が劣るという問題点があっ
た。
【0010】(5)更に、過大電流通電時、図58に示
すように、電流パスがA1,B1,C1から接触点Pに
一旦集中してからA2,B2,C2に分散して流れるの
で、電流パスA1とA2の間、C1とC2の間で電磁反
発力が発生する。その結果、可動接点6Aが固定接点8
Aから開離し、その開離時のア−クエネルギ−によって
各接点6A,8Aが溶着しやすいので、信頼性が劣ると
いう問題点があった。
【0011】請求項1から請求項13の発明は、上記の
ような問題点を解消するためになされたもので、ア−ク
発生時間を短縮し消弧室内の損傷を防止することによっ
て、信頼性の高い開閉器を得ることを目的とする。
【0012】請求項14から請求項17の発明は、多孔
質金属板の損傷を低減することによって、信頼性の高い
開閉器を得ることを目的とする。
【0013】請求項18から請求項20の発明は、可動
接点投入時の可動接点の跳ね返り、及び過大電流通電時
の接点の開離を抑制し、各接点の溶着を防止することに
よって、信頼性の高い開閉器を得ることを目的とする。
【0014】請求項21から請求項23の発明は、可動
接触子の加熱を抑制し、可動接点の脱落を抑制すること
によって、信頼性の高い開閉器を得ることを目的とす
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る開
閉器は、固定接触子を基準として可動接触子側の空間に
その可動接触子の開極位置よりも高い位置まで延在して
設けられた第1の消弧グリッドと、その可動接触子を基
準として反固定接触子側の空間に設けられた第2の消弧
グリッドとを備えたものである。
【0016】請求項2の発明に係る開閉器は、請求項1
の発明の開閉器において、第2の消弧グリッドを、可動
接触子と平行状に設けたものである。
【0017】請求項3の発明に係る開閉器は、請求項1
の発明の開閉器において、第2の消弧グリッドを、第1
の消弧グリッドと平行状に設けたものである。
【0018】請求項4の発明に係る開閉器は、請求項3
の発明の開閉器において、第2の消弧グリッドの可動接
触子に対向する端部を折り返したものである。
【0019】請求項5の発明に係る開閉器は、請求項1
の発明の開閉器において、第1の消弧グリッドを、第2
の消弧グリッドと固定接触子との間に配置したものであ
る。
【0020】請求項6の発明に係る開閉器は、請求項5
の発明の開閉器において、第1の消弧グリッドの第2の
消弧グリッドに対向する端部及び固定接触子に対向する
端部の少なくとも一方を折り返したものである。
【0021】請求項7の発明に係る開閉器は、請求項1
の発明の開閉器において、第1の消弧グリッドを、可動
接点の開離方向に平行状に配置すると共に、第2の消弧
グリッドを、可動接触子の反可動接点側の面に対向する
ように配置した第1の片、前記第1の消弧グリッドに対
向するように配置した第2の片から成し、それら第1の
片と第2の片との2つの片から成る側断面がL字状にな
るように形成したものである。
【0022】請求項8の発明に係る開閉器は、請求項7
の発明の開閉器において、第2の消弧グリッドの第1の
片と可動接触子との間及び前記第2の消弧グリッドの第
2の片と第1の消弧グリッドとの間のうち少なくとも一
方の間に、少なくとも1枚の第3の消弧グリッドを設け
たものである。
【0023】請求項9の発明に係る開閉器は、複数成形
され固定接触子を基準として可動接触子側の空間に互い
に空間を隔ててその可動接触子と平行状に設け、且つ前
記固定接触子からの最遠部は前記可動接触子の開極位置
よりも遠方に存在するように配置された第1の消弧グリ
ッドと、前記可動接触子を基準として反固定接触子側の
空間に設け、且つ最遠部の前記第1の消弧グリッドに対
向するように配置された第2の消弧グリッドとを備えた
ものである。
【0024】請求項10の発明に係る開閉器は、請求項
9の発明の開閉器において、第2の消弧グリッドを、可
動接触子の反可動接点側の面に対向するように配置され
た第1の片、最遠部の第1の消弧グリッドに対向するよ
うに配置された第2の片から成し、それら第1の片と第
2の片との2つの片から成る側断面がL字状になるよう
に形成したものである。
【0025】請求項11の発明に係る開閉器は、固定接
触子を基準として可動接触子側の空間に可動接点の開離
方向に平行状に設け、押し出し成形された段差部を有す
る第1の消弧グリッドを備えたものである。
【0026】請求項12の発明に係る開閉器は、固定接
触子を基準として可動接触子側の空間に設けた第1の消
弧グリッドと、前記可動接触子を基準として反固定接触
子側の空間に配置された第1の片、前記第1の消弧グリ
ッドと対向するように前記固定接触子側に延びる第2の
片から成し、それら第1の片と第2の片との2つの片か
ら成る側断面がL字状になるように形成した第2の消弧
グリッドとを備えたものである。
【0027】請求項13の発明に係る開閉器は、請求項
12の発明の開閉器において、第2の消弧グリッドの第
2の片の固定接触子側の一端をL字状またはU字状に形
成したものである。
【0028】請求項14の発明に係る開閉器は、放出穴
が設けられたア−クボックス面の内側に配置された多孔
質金属板と、その多孔質金属板の内側に配置され前記多
孔質金属板と比較して耐熱性の優れた材料より成形した
金網状金属板とを備えたものである。
【0029】請求項15の発明に係る開閉器は、請求項
14の発明の開閉器において、多孔質金属板と金網状金
属板との間に空間を設けたものである。
【0030】請求項16の発明に係る開閉器は、請求項
14の発明の開閉器において、多孔質金属板と金網状金
属板とは固定接触子から絶縁したものである。
【0031】請求項17の発明に係る開閉器は、請求項
14の発明の開閉器において、小穴を有する絶縁板を金
網状金属板の内側に設けたものである。
【0032】請求項18の発明に係る開閉器は、固定接
触子が接合されたベースと、可動接触子の反可動接点側
の面に接合された第1の鉄片と、前記ベースに接合され
た第2の鉄片とを備えたものである。
【0033】請求項19の発明に係る開閉器は、可動接
触子の反可動接点側の面に接合された第1の鉄片と、固
定接触子の反固定接点側の面に接合された第2の鉄片と
を備えたものである。
【0034】請求項20の発明に係る開閉器は、可動接
触子の反可動接点側の面に接合された第1の磁性体と、
前記可動接触子を基準として反固定接触子側の空間に設
けられた第2の磁性体とを備え、前記第1及び第2の磁
性体のうち少なくとも一方を永久磁石としたものであ
る。
【0035】請求項21の発明に係る開閉器は、可動接
触子を基準として反固定接触子側の空間に開極時のみそ
の可動接触子の反可動接点側の面と接触する放熱体を備
えたものである。
【0036】請求項22の発明に係る開閉器は、請求項
21の発明の開閉器において、放熱体に緩衝材を取付け
たものである。
【0037】請求項23の発明に係る開閉器は、請求項
21又は請求項22の発明の開閉器において、放熱体の
少なくとも一部をアークボックスの外部に露出させたも
のである。
【0038】
【作用】請求項1の発明における開閉器は、第1の消弧
グリッドに加えて第2の消弧グリッドを設けたことによ
り、発生したアークを最終的に、固定接触子と第1の消
弧グリッドとの間,第1の消弧グリッドと第2の消弧グ
リッドとの間及び第2の消弧グリッドと可動接触子との
間の3つに分断する。従って、遮断点数を増やすことに
よりア−ク発生時間を短縮する。又、第1の消弧グリッ
ドを可動接触子の開極位置よりも高い位置まで延在して
設けたことにより、発生したアークが可動接触子と第1
の消弧グリッドとの間から、第2の消弧グリッドと第1
の消弧グリッドとの間に転移するのを速める。
【0039】請求項2の発明における開閉器は、請求項
1の発明の作用に加えて、第2の消弧グリッドを、可動
接触子と平行状に設けたことにより、第1の消弧グリッ
ドに対抗する第2の消弧グリッドにエッジができ、発生
したアークが可動接触子と第1の消弧グリッドとの間か
ら、第2の消弧グリッドと第1の消弧グリッドとの間に
転移するのを速める。又、高さ方向の構造の大型化を低
減する。
【0040】請求項3の発明における開閉器は、請求項
1の発明の作用に加えて、第2の消弧グリッドを、第1
の消弧グリッドと平行状に設けたことにより、第2の消
弧グリッドと第1の消弧グリッドとの間のアークは、そ
れら各消弧グリッドに流れる電流によって作られる磁場
によって上方向に引き延ばされ、ア−ク発生時間を更に
短縮する。
【0041】請求項4の発明における開閉器は、請求項
3の発明の作用に加えて、第2の消弧グリッドの可動接
触子に対向する端部を折り返したことにより、耐電圧を
高くし、再点弧しにくくする。
【0042】請求項5の発明における開閉器は、請求項
1の発明の作用に加えて、第1の消弧グリッドを、第2
の消弧グリッドと固定接触子との間に配置したことによ
り、第2の消弧グリッドによる、可動接触子と第1の消
弧グリッドとの間のアークにより作られる磁場の変位が
生じ、従って、前記アークが第2の消弧グリッドと第1
の消弧グリッドとの間に転移するのを速める。
【0043】請求項6の発明における開閉器は、請求項
5の発明の作用に加えて、第1の消弧グリッドの第2の
消弧グリッドに対向する端部及び固定接触子に対向する
端部の少なくとも一方を折り返したことにより、耐電圧
を高くし、再点弧しにくくする。
【0044】請求項7の発明における開閉器は、請求項
1の発明の作用に加えて、第1の消弧グリッドを可動接
点の開離方向に平行状に配置すると共に、第2の消弧グ
リッドを側断面がL字状に形成したことにより、第2の
消弧グリッドの第1の片と第1の消弧グリッドとの間の
アークは、それら各消弧グリッドに流れる電流によって
作られる磁場によって上方向に引き延ばされ、ア−ク発
生時間を更に短縮する。又、第2の消弧グリッドと可動
接触子との間にエッジが無いので、耐電圧を高くし、再
点弧しにくくする。
【0045】請求項8の発明における開閉器は、請求項
7の発明の作用に加えて、第3の消弧グリッドを設けた
ことにより、遮断点数が増え、更にア−ク発生時間を短
縮する。
【0046】請求項9の発明における開閉器は、第1の
消弧グリッドを固定接触子と平行状に固定接触子の可動
接触子側の空間に可動接触子の開極位置よりも遠い位置
まで複数設け、第2の消弧グリッドを最遠部の前記第1
の消弧グリッドに対向するように配置したことにより、
アークを最遠部の前記第1の消弧グリッドにまで引き延
ばし、全ての第1の消弧グリッドをアークの消弧に寄与
させ、ア−ク発生時間を更に短縮する。
【0047】請求項10の発明における開閉器は、請求
項9の発明の作用に加えて、第2の消弧グリッドをL字
状に形成したことにより、第2の消弧グリッドと可動接
触子との間にエッジが無いので、耐電圧を高くし、再点
弧しにくくする。
【0048】請求項11の発明における開閉器は、第1
の消弧グリッドに押し出し成形された段差部を有するこ
とにより、可動接触子に近い側の第1の消弧グリッドに
エッジ部を形成し、そのエッジ部により電界集中を高
め、可動及び固定接点間に発生したアークの第1の消弧
グリッドへの転移を速める。又、可動接触子に遠い側の
第1の消弧グリッドは、アークが直接アークボックス等
に吹き付けられ、アークボックス等に損傷を及ぼすこと
を防止する。
【0049】請求項12の発明における開閉器は、第1
の消弧グリッドに加えて第2の消弧グリッドを設けたこ
とにより、発生したアークを最終的に、固定接触子と第
1の消弧グリッドとの間,第1の消弧グリッドと第2の
消弧グリッドとの間及び第2の消弧グリッドと可動接触
子との間の3つに分断する。従って、遮断点数を増やす
ことによりア−ク発生時間を短縮する。
【0050】請求項13の発明における開閉器は、請求
項12の発明の作用に加えて、第2の消弧グリッドの第
2の片の固定接触子側の一端をL字状またはU字状に形
成することにより、耐電圧を高くし、再点弧しにくくす
る。
【0051】請求項14の発明における開閉器は、多孔
質金属板の内側に金網状金属板を配置することにより、
ホットガスを金網状金属板で一旦冷却した後に多孔質金
属板に流入させることができることから、多孔質金属板
の損傷を低減可能にする。
【0052】請求項15の発明における開閉器は、請求
項14の発明の作用に加えて、多孔質金属板と金網状金
属板との間に空間を設けたことにより、ホットガスを金
網状金属板で一旦冷却した後に、前記空間にて断熱膨張
させることができ、更に、ホットガスを冷却させてから
多孔質金属板に流入させることができる。
【0053】請求項16の発明における開閉器は、請求
項14の発明の作用に加えて、多孔質金属板と金網状金
属板とを固定接触子から絶縁することにより、アークに
よる電流が可動接触子,第1の消弧グリッド,金網状金
属板,固定接触子と流れるのを防止し、金網状金属板の
損傷を防止する。
【0054】請求項17の発明における開閉器は、請求
項14の発明の作用に加えて、小穴を有する絶縁板を金
網状金属板の内側に設けることにより、アークによる電
流が可動接触子,第1の消弧グリッド,金網状金属板,
固定接触子と流れるのを防止し、金網状金属板の損傷を
防止する。更に、ホットガスを絶縁板により、よりいっ
そう冷却させてから多孔質金属板に流入させることがで
きる。
【0055】請求項18の発明における開閉器は、第1
の鉄片を可動接触子の反可動接点側の面に接合し、第2
の鉄片をベースに接合することにより、可動接触子に流
れる電流により、それら第1の鉄片及び第2の鉄片が磁
化され吸引し、可動接点投入時の弾性衝突による開離及
び突発的な過大電流による開離を防止する。
【0056】請求項19の発明における開閉器は、第1
の鉄片を可動接触子の反可動接点側の面に接合し、第2
の鉄片を固定接触子の反固定接点側の面に接合すること
により、第2の鉄片をベースに接合することにより、可
動接触子に流れる電流により、それら第1の鉄片及び第
2の鉄片が磁化され吸引し、可動接点投入時の弾性衝突
による開離及び突発的な過大電流による開離を防止す
る。
【0057】請求項20の発明における開閉器は、可動
接触子の反可動接点側の面に接合された第1の磁性体及
び、反固定接触子側の空間に設けられた第2の磁性体の
うち少なくとも一方を永久磁石としたことにより、突発
的な過大電流による開離により第1の磁性体及び第2の
磁性体の吸引力を大きくし、開極状態を保持し、それら
接点間の容着を防止する。
【0058】請求項21の発明における開閉器は、可動
接触子を基準として反固定接触子側の空間に開極時のみ
その可動接触子の反可動接点側の面と接触する放熱体を
設けたことにより、アークによって過熱された可動接触
子を放熱体で冷却するので、過熱による可動接触子から
可動接点の脱落を抑制する。又、放熱体を反固定接触子
側の空間に設けたことにより、据え付け面積の拡大を防
止する。
【0059】請求項22の発明における開閉器は、請求
項21の発明の作用に加えて、放熱体に緩衝材を取付け
たことにより、可動接触子の放熱体との衝突時の跳ね返
りが軽減され、遮断性能を向上させる。又、密着時間を
早くし、放熱効果を向上させる。
【0060】請求項23の発明における開閉器は、請求
項21又は請求項22の発明の開閉器の作用に加え、放
熱体の少なくとも一部をアークボックスの外部に露出さ
せたことにより、放熱体の一部を温度の低い外部気体に
よって冷却されるため放熱効果を更に向上させる。
【0061】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1は請求項1及び2の発明の一実施例による要
部を示す構成図であり、図において、6は可動接点6A
が接合された可動接触子、8は前記可動接点6Aに接離
する固定接点8Aが接合された固定接触子である。13
は磁性体で成形され前記固定接触子8を基準として可動
接触子6側の空間に設けられ、且つ固定接触子8を基準
として可動接触子6の開極位置より高い位置まで延在し
て設けられた第1の消弧グリッド、14は同じく磁性体
で成形され前記可動接触子6を基準として反固定接触子
側の空間に設けられ、且つ可動接触子6に平行状に配置
された第2の消弧グリッドである。
【0062】次に動作について説明する。可動接点6A
が固定接点8Aから開離すると、可動接点6Aと固定接
点8Aの間にはア−ク12が発生する。このア−ク12
によって自ら作る磁場が磁性体の第1の消弧グリッド1
3に吸引され、ア−ク12Aのように引き延ばされる。
ア−ク12がア−ク12Aのように引き延ばされるとア
−ク電圧が上昇するので、可動接触子6と第1の消弧グ
リッド13の間,第1の消弧グリッド13と固定接触子
8の間で絶縁破壊が発生し、2つのア−ク12B,ア−
ク12Cに分断され、ア−ク12は消滅する。
【0063】この後、ア−ク12Bは第1の消弧グリッ
ド13に流れる電流が作る磁場によって駆動されると共
に、磁性体の第2の消弧グリッド14によって吸引され
る為、又、第1の消弧グリッド13を可動接触子6の開
極位置より高い位置まで延在して設けたことにより、速
やかに2つのア−ク12D,12Eに分断されアーク1
2Bは消滅する。よって、ア−ク12は、最終的に3つ
のア−ク12C,12D,12Eに分断され遮断点数が
増える。従って、ア−クが第1,第2の消弧グリッド1
3,14によってより多くの部分で冷却されるので、ア
−ク発生時間が短縮される。このように、この実施例に
よれば、開閉器の据え付け面積を増すことなくア−ク発
生時間を短縮することができる。尚、この実施例では、
第2の消弧グリッド14を平行状に設けたことにより、
ア−ク12Bを2つのア−ク12D,12Eに分断する
際に、第1の消弧グリッド13に対抗する第2の消弧グ
リッド14にエッジができ、分断を速めることができ
る。
【0064】実施例2.図2は請求項1及び3の発明の
一実施例による要部を示す構成図であり、図において、
実施例1と比較して第2の消弧グリッド14は、可動接
触子6を基準として反固定接触子8側の空間に設けら
れ、且つ第1の消弧グリッド13と平行状に設けられて
いる。
【0065】次に動作について説明する。可動接点6A
と固定接点8Aの間で発生したア−ク12は、最終的に
3つのア−ク12C,12D,12Eに分断され、ア−
ク12が第1,第2の消弧グリッド13,14によって
より多くの部分で冷却され遮断されるのでア−ク発生時
間が短縮される。このように、実施例1と同様の効果が
得られると共に、第1の消弧グリッド13と第2の消弧
グリッド14が平行状に配置されているため、アーク1
2Eが第1の消弧グリッド13と第2の消弧グリッド1
4に流れる電流が作る磁場によって第1の消弧グリッド
13と第2の消弧グリッド14の上端部に素早く駆動さ
れ引き延ばされ、アーク時間を更に短縮することができ
る。
【0066】実施例3.図3は請求項1及び4の発明の
一実施例による要部を示す構成図であり、図において、
実施例2と比較して第2の消弧グリッド14は、可動接
触子6に対向する端部が折り返されている。
【0067】次に動作について説明する。この実施例で
は、実施例2と同様の効果が得られると共に、これに加
え第2の消弧グリッド14の折り返し部で消孤する為、
実施例2に示した、折り返しのない電界強度の高いエッ
ジ部でアークを消孤する場合より耐電圧が高くなり、再
点弧しにくく遮断性能を向上させることができる。尚、
図4に示すように、第1の消弧グリッド13の固定接触
子8に対向する端部を折り返せば、前記実施例3の効果
に加えて、更に耐電圧が高くなり、再点弧しにくく遮断
性能を向上させることができる。
【0068】実施例4.図5は請求項1及び5の発明の
一実施例による要部を示す構成図であり、図において、
実施例1と比較して第1の消弧グリッド13は、可動接
触子6の反固定接触子8側の空間に設けられ、しかも可
動接触子6と平行状に配置された第2の消弧グリッド1
4と固定接触子8との間に配置されている。
【0069】次に動作について説明する。この実施例で
は、実施例1と同様の効果が得られると共に、これに加
え第2の消弧グリッド14が第1の消弧グリッド13と
対向するよう延在していることから、アーク12Bが自
ら作る磁場の変位によって、第2の消弧グリッド14に
吸引され、アーク12Bのアーク12D,12Eへの分
断時間を更に短縮することができる。
【0070】実施例5.図6は請求項1及び6の発明の
一実施例による要部を示す構成図であり、図において、
実施例4と比較して第1の消弧グリッド13は、第2の
消弧グリッド14に対向する端部と固定接触子8に対向
する端部が折り返されている。
【0071】次に動作について説明する。この実施例で
は、実施例4と同様の効果が得られると共に、これに加
えアーク12C,12Eを第1の消弧グリッド13の折
り返し部で消孤する為、実施例4に示した電界強度の高
い折り返しのないエッジでアークを消弧する場合より耐
電圧が高くなり再点弧しにくく遮断性能を向上させるこ
とができる。尚、第1の消弧グリッド13は固定接触子
8を基準として可動接触子6の開極位置より高い位置ま
で延在していなくても、図5及び図6に示す実施例と同
様の効果が得られる。
【0072】実施例6.図7は請求項1及び7の発明の
一実施例による要部を示す構成図であり、図において、
実施例1と比較して第1の消弧グリッド13は、可動接
点6Aの開離方向に平行状に配置され、又、第2の消弧
グリッド14は、第1の片14Aと第2の片14Bの2
つの片からなる側断面がL字状に形成され、第1の片1
4Aが可動接触子6の反可動接点側の面に対向し、第2
の片14Bが第1の消弧グリッド13に対向するように
配置されている。
【0073】次に動作について説明する。この実施例で
は、実施例1と同様の効果が得られると共に、これに加
え第1の消弧グリッド13と第2の消弧グリッド14の
第2の片14Bとが平行状に配置されているため、アー
ク12Eが第1の消弧グリッド13と第2の片14Bに
流れる電流が作る磁場によって第1の消弧グリッド13
と第2の片14Bの上端部に素早く駆動され引き延ばさ
れ、アーク時間を更に短縮することができる。又、第2
の消弧グリッド14と可動接触子6との間にエッジがな
いので、実施例1に示した電界強度の高い折り返しのな
いエッジでアークを消弧する場合より耐電圧が高くなり
再点弧しにくく遮断性能を向上させることができる。
【0074】実施例7.図8は請求項1及び7の発明の
他の実施例による要部を示す構成図であり、図におい
て、実施例6と比較して図8に示す実施例では、第1の
消弧グリッド13は1枚であったが、図8に示すように
複数用いられると、遮断点数がいっそう増えるので、ア
−ク発生時間がいっそう短縮される。
【0075】実施例8.図9は請求項1及び7の発明の
他の実施例による要部を示す構成図であり、図におい
て、実施例1と比較して実施例6では、第1の消弧グリ
ッド13は平板であったが、その第1の消弧グリッド1
3の下端は折り返されていてもよい。図7に示した実施
例6の場合、ア−ク12Cの一端が第1の消弧グリッド
13の下端のエッジ部に形成され遮断される。このエッ
ジ部では表面電界が高いので、ア−ク発生時間の短縮に
は限界がある。しかしながらこの実施例では、ア−ク1
2Cの一端が第1の消弧グリッド13の下端の折り返し
部で遮断される。従って、電界強度が高いエッジ部での
遮断が回避されるので、実施例6に比べア−ク時間を更
に短縮することができる。
【0076】実施例9.図10は請求項1及び7の発明
の他の実施例による要部を示す構成図であり、図におい
て、実施例6と比較して第2の消弧グリッド14は、第
2の片14Bの上端部から反第1消弧グリッド13側に
延在する第3の片14Cが形成されている。前記図7に
示す実施例6では、第1の消弧グリッド13と第2の消
弧グリッド14の間のア−ク12Eは第1の消弧グリッ
ド13と第2の消弧グリッド14に流れる電流が作る磁
場によって駆動され、ア−クの両端はア−ク12Fのよ
うに第1の消弧グリッド13の上端13Aと第2の消弧
グリッド14のエッジ部に形成され遮断される。従っ
て、ア−ク発生時間の短縮には限界があった。しかしな
がらこの実施例9では、第2の消弧グリッド14のエッ
ジ部での遮断が回避されるので、前記実施例6に比べア
−ク発生時間をさらに短縮することができる。
【0077】又、第2の消弧グリッド14を図11に示
すようにパイプ状や図12に示すようにC字状あるいは
円柱状にしても前記実施例9同様の効果が得られると共
に、コストを低減することができる。尚、第1の消弧グ
リッド13の上端を図13に示すように反第2の消弧グ
リッド14側に曲げたり、図14に示すように折り返す
ことにより、第1の消弧グリッド13の上端エッジ部で
の消弧が回避されるので、図10に示す実施例9よりい
っそうア−ク発生時間を短縮することができる。
【0078】実施例10.図15は請求項1,7及び8
の発明の一実施例による要部を示す構成図であり、図に
おいて、15は磁性体で成形された第3の消弧グリッド
であり、第2の消弧グリッド14と可動接触子6の間に
配置されている。従って、第2の消弧グリッド14と可
動接触子6の間のア−ク12Dは2つのア−ク12G,
12Hに分断され、遮断点数が増える。その結果、図7
に示す実施例6に比べア−ク発生時間を更に短縮するこ
とができる。
【0079】実施例11.図16は請求項1,7及び8
の発明の他の実施例による要部を示す構成図である。前
記実施例10では、第2の消弧グリッド14と可動接触
子6の間に磁性体の第3の消弧グリッド15が1枚設け
られていたが、図16に示すように複数設けられてもよ
い。この場合、前記実施例10に比べ、遮断点数が更に
増加するので、ア−ク発生時間をいっそう短縮すること
ができる。
【0080】実施例12.図17は請求項1,7及び8
の発明の他の実施例による要部を示す構成図である。前
記実施例10では、第3の消弧グリッド15を第2の消
弧グリッド14と可動接触子6との間に設けていたが、
図17に示すように第1の消弧グリッド13と第2の消
弧グリッド14との間に磁性体の第3の消弧グリッド1
5を配置してもよい。この場合、第1の消弧グリッド1
3と第2の消弧グリッド14との間のア−ク12Eは2
つのア−ク12G,12Hに分断され、遮断点数が増え
る。その結果、前記図7に示す実施例6に比べア−ク発
生時間を短縮することができる。
【0081】実施例13.図18は請求項9の発明の一
実施例による要部を示す構成図である。図において、第
1の消弧グリッド13は、固定接触子8上の空間に並設
され、固定接触子8から最遠部の第1の消弧グリッド1
3Cは固定接触子8を基準として可動接触子6の開極位
置より遠方に存在するように構成されている。又、第2
の消弧グリッド14は可動接触子6の反固定接触子8側
の空間に垂直状に設けられ、その一端が可動接触子6の
反可動接点6A側の面に対向し、最遠部の第1の消弧グ
リッド13Cにも対向するように配置されている。
【0082】次に動作について説明する。可動接点6
A,固定接点8A間に生じたア−ク12は磁性体の第1
の消弧グリッド13に吸引されア−ク12Aのようにな
り、ア−ク12Aは磁性体の第2の消弧グリッド14に
さらに吸引されア−ク12Bのようになる。更に、ア−
ク12Bの一部は分断されア−ク12C,12Dのよう
になるが、ア−ク12Dは第2の消弧グリッド14に流
れる電流が作る磁場により駆動されア−ク12Eのよう
になり、消弧室内の全ての消弧グリッドが消弧に寄与す
るので、ア−ク発生時間は顕著に短縮される。このよう
にこの実施例によれば、開閉器の据え付け面積を増すこ
となくア−ク発生時間を短縮することができる。
【0083】実施例14.図19は請求項9及び10の
発明の一実施例による要部を示す構成図である。前記実
施例13では、第2の消弧グリッド14は平板であった
が、側断面形状はL字状であってもよい。図において、
第2の消弧グリッド14は、第1の片14Aと第2の片
14Bの2つの片からなり側断面がL字状に成形されて
いる。又、この第2の消弧グリッド14は可動接触子6
の反固定接触子8側の空間に設けられ、第1の片14A
が可動接触子6の反可動接点6側の面に対向し、第2の
片14Bが消弧グリッド13の最上部の消弧グリッド1
3Cに対向するように配置されている。
【0084】前記実施例13では、第2の消弧グリッド
14の下端の表面電界強度が高いエッジにア−クが形成
されたのに対し、この実施例14では第2の消弧グリッ
ド14の下面の表面電界強度が低い平面部にア−クが形
成されるので、前記実施例13と比較して、ア−ク発生
時間はいっそう短縮される。
【0085】又、第2の消弧グリッド14の第1の片1
4Aと可動接触子6の間,第2の消弧グリッド14の第
2の片14Bと固定接触子8から最遠方の第1の消弧グ
リッド13Cの間の少なくとも一方の間に、少なくとも
1枚以上の第3の消弧グリッド15が設けられてもよ
い。その場合、アークの分断数が増え遮断点数が増加す
るため前記実施例と比較して更にアーク時間を短縮する
ことができる。更に、図18に示す第2の消弧グリッド
14の可動接触子6に対向する一端をU字状に折り返し
ても図19に示した前記実施例14と同様の効果が得ら
れる。
【0086】実施例15.図20は請求項11の発明の
一実施例による要部を示す構成図であり、図において、
11は可動接触子6,可動接点6A,固定接触子8及び
固定接点8Aを収納するアークボックス、12は接点間
に発生するアークを示す。13は磁性体で成形されアー
ク12を消弧する為の第1の消弧グリッドであり、図に
示されているように、可動接点6Aの開離方向に平行状
に設けられている。又、その第1の消弧グリッド13
は、図21に示すように、押し出された段差部13Bを
持つように成形されており、側面から見ると略Y字形状
をしている。
【0087】次に動作について説明する。可動接点6
A,固定接点8A間に発生したアーク12は磁性体の第
1の消弧グリッド13に吸引され引き延ばされてアーク
12Aのようになりアーク電圧が上昇し、可動接触子6
と第1の消弧グリッド13の押し出して成形されたエッ
ジ部との間、第1の消弧グリッド13の固定接触子8側
と固定接触子8との間で絶縁破壊が生じ、アーク12は
2つのアーク12B,12Cに移行し分断される。2つ
に分断されたアーク12B,12Cは、電流零点におい
て消弧され電流が遮断される。
【0088】この実施例では、第1の消弧グリッド13
を押し出すことによって成形されたエッジ部すなわち電
界集中の高い部分が形成されている。各接点6A,8A
間のアーク12は図54の従来例に比べ短時間で2つの
アーク12B,12Cに分断される。従って、アーク時
間が短くなり、アークエネルギーが小さくなるので、遮
断性能が高められる。
【0089】又、電界集中の高いエッジ部を形成する方
法として段差部13Bを設けるのではなく、穴を開ける
ことが考えられるが、この場合アーク12によって発生
するホットガスがアークボックス11に直接吹き付けら
れアークボックス11が損傷してしまう。更に遮断を繰
り返すと、アークボックス11の損傷部が拡大し、穴が
あいてホットガスが吹き出し地絡事故や相間短絡事故を
起こすという問題点があったが、この実施例によれば押
し出された段差部13Bがある為、アーク12によって
発生するホットガスが冷却されることと、アークボック
ス11にホットガスが直接吹き付けられることがないこ
とにより、前記問題点を解消することができる。
【0090】更に、第1の消弧グリッド13の押し出し
成形された段差部13Bの変形例を示す。図22は、図
21の段差部13Bの幅を広くしたものである。図23
は、第1の消弧グリッド13の両側を段差部13Bとし
たものである。図24は、第1の消弧グリッド13の半
片側を段差部13Bとしたものである。図25は、第1
の消弧グリッド13の内側を段差部13Bとしたもので
ある。図26は、図25の段差部13Bの幅を広くした
ものである。図22から図26のいずれの形状でも、図
21に示す実施例と同様の効果が得られる。
【0091】実施例16.図27は請求項11の発明の
他の実施例による要部を示す構成図であり、図におい
て、8Fは図20に示した第1の消弧グリッド13の段
差部13B側に、固定接触子8と接触して可動接点6A
の開離方向に平行に設けられたアークランナーである。
その他の構成は、実施例15で示した図20と同様であ
る。尚、第1の消弧グリッド13と固定接触子8との間
をX、段差部13Bとアークランナー8Fとの間をYと
した時、Xの幅がYの幅と等しいあるいは広いという関
係が成立するように構成されている。
【0092】次に動作について説明する。実施例15で
示した図20と同様に各接点6A,8Aに発生したアー
ク12は、2つのアーク12B,12Cのようになる。
アーク12Bで生じたホットガスは段差部13Bによっ
て冷却され、その段差部13Bを回避してアークランナ
ー8Fに吹き付けられることと、Xの距離がYの距離と
等しいあるいは長いという関係から段差部13Bとアー
クランナー8Fとの間で絶縁破壊が容易に起こりアーク
12Dが生じアーク12Cは消滅する。アーク12Dは
段差部13Bとアークランナー8Fを流れる電流が作る
磁場によって固定接触子8から遠ざかる方向に駆動され
る。最終的にアーク12はアーク12B,12Dとなり
電流零点において消弧され電流が遮断される。
【0093】この実施例では、第1の消弧グリッド13
の押し出して形成された段差部13Bのエッジ部、すな
わち電界集中部が形成されているので、接点6A,8A
間のアーク12が短時間で2つのアーク12B,12C
に分断され、その後素早くアーク12B,12Dに分断
される。従って、実施例15で示した図20の構成と同
様にアーク時間が短くなり、更にアーク12Dは駆動さ
れるためアーク電圧が高まりアークエネルギーが小さく
なるので、遮断性能が高められる。
【0094】第1の消弧グリッド13として、実施例1
5で示した図21から図26の第1の消弧グリッド13
が用いられても同様の効果がある。なお、アークランナ
ー8Fとして磁性体を用いるとアーク12Cはアークラ
ンナー8Fに吸引されるのでXの幅よりY幅の方が広い
という条件下でも上記効果が得られる。又、図20およ
び図27で示した第1の消弧グリッド13の段差部13
Bを可動接触子6側に押し出しても上記実施例と同様の
効果が得られる。
【0095】実施例17.図28は請求項12の発明の
一実施例による要部を示す構成図であり、図において、
6Aは可動接触子6に接合された可動接点、8は可動接
点6Aに接離する固定接点8Aが接合された固定接触
子、12は各接点6A,8A間に発生するアークを示
す。13は磁性体で作られたアーク12を消弧するため
の第1の消弧グリッドであり、図に示されているよう
に、固定接触子8を基準として可動接触子6側の空間に
固定接触子8と平行状に設けられている。14は可動接
触子6を基準として反固定接触子8側の空間に配置され
た第1の片14Aと、第1の消弧グリッド13と対向す
るように固定接触子8側に延びる第2の片14Bとを備
えた側断面がL字状の第2の消弧グリッドである。可動
接触子6の先端と第2の片14Bとの間をX、可動接触
子6の反可動接点6A側の面と第1の片14Aとの間を
Yとするとき、Xの幅がYの幅と等しいあるいは広いと
いう関係が成立するよう構成されている。
【0096】次に動作について説明する。各接点6A,
8A間に発生したアーク12は、磁性体の第1の消弧グ
リッド13に吸引され引き延ばされてアーク12Aのよ
うになりアーク電圧が上昇するので、可動接触子6と第
1の消弧グリッド13の間、第1の消弧グリッド13と
固定接触子8の間で絶縁破壊が生じ、アーク12は2つ
のアーク12B,12Cのように分断される。更に、ア
ーク12Bは磁性体の第2の消弧グリッド14に吸引さ
れ引き伸ばされるので、可動接触子6の先端と第2の片
14Bの間のアーク12D、第2の片14Bと第1の消
弧グリッド13の間のアーク12Eの2つに分断され、
アーク12Cは消弧グリッド13と固定接触子8の間の
アーク12Fに移行する。アーク12DはXの幅がYの
幅と等しいあるいは広いという関係から可動接触子6の
反可動接点6A側の面と第2の消弧グリッド14の間の
アーク12Gへ容易に移行し、最終的にアーク12は1
2G,12E,12Fの3つに分断される。更にそれら
アークは、電流零点において消弧され電流が遮断され
る。
【0097】この実施例によれば、ア−ク12は最終的
に3つのア−ク12G,12E,12Fに分断され遮断
点数が増える。従って、ア−クが消弧グリッドによって
より多くの部分で冷却されるので、ア−ク時間が短縮さ
れる。また、可動接触子6の反可動接点6A側の面と第
2の消弧グリッド14の間にアーク12Gが形成される
ため、アーク熱が可動接点6Aと可動接触子6に分散さ
れやすくなることにより、ロウ材の温度上昇が抑制され
るので可動接点6Aの脱落を起こしにくくすることがで
きる。
【0098】実施例18.図29は請求項12の発明の
他の実施例による要部を示す構成図である。図28に示
した磁性体の第1の消弧グリッド13は固定接触子8と
平行状に設けられた板状のものであったが、この実施例
では固定接触子8に垂直な平面部とこの下端から延在す
るU字状部を備えU字状部の凸部が接点開離空間に向け
られた磁性体の第1の消弧グリッド13が設けられてい
る。可動接触子6先端と第2の片14Bとの間をX、可
動接触子6の反可動接点6A側の面と第1の片14Aと
の間をYとするとき、Xの幅がYの幅と等しいあるいは
広いという関係が成立するよう構成されている。
【0099】次に動作について説明する。この実施例
は、実施例17と同様に各接点6A,8A間に発生した
アーク12が磁性体の第1の消弧グリッド13に吸引さ
れ引き延ばされてアーク12Aのようになり、アーク電
圧が上昇し可動接触子6と第1の消弧グリッド13のU
字状の凸部の間、第1の消弧グリッド13のU字状の凸
部と固定接触子8の間で絶縁破壊が生じ、アーク12は
2つのアーク12B,12Cに分断される。さらにアー
ク12Bは第2の消弧グリッド14に吸引され可動接触
子6の先端と第2の消弧グリッド14の間のアーク12
D、第2の消弧グリッド14の間と消弧グリッド13の
間のアーク12Eの2つに分断され、アーク12Cは消
弧グリッド13と固定接触子8の間のアーク12Fに移
行する。アーク12DはXの幅がYの幅と等しいあるい
は広いという関係から可動接触子6の反可動接点6A側
の面と第2の消弧グリッド14の間のアーク12Gへ容
易に移行し、最終的にアーク12は12G,12E,1
2Fの3つに分断される。それらアークは、電流零点に
おいて消弧され電流が遮断される。
【0100】前記実施例17と同様に、ア−ク12は最
終的に3つのア−ク12G,12E,12Fに分断され
遮断点数が増え、ア−ク12が第1,第2の消弧グリッ
ド13,14によってより多くの部分で冷却されるの
で、ア−ク発生時間が短縮される。また、可動接触子6
の反可動接点6A側の面と第2の消弧グリッド14の間
にアーク12Gが形成されるため、アーク熱が可動接点
6Aと可動接触子6に分散され易くなることにより、ロ
ウ材の温度上昇が抑制されるので可動接点6Aの脱落を
起こしにくくすることができる。
【0101】実施例19.図30は請求項12の発明の
他の実施例による要部を示す構成図である。この実施例
では、図28に示した実施例17の第1の消弧グリッド
13の反接点側の端部から固定接触子8から遠ざかる方
向に延びる平面部が形成されている。
【0102】次に動作について説明する。磁性体の消弧
グリッド13に吸引され伸張されたアーク12Aは、第
1の消弧グリッド13のアーク12Aに近い端部が電界
集中の高いエッジ部を形成しているため、接点間のアー
ク12が短時間でアーク12B,12Cの2つに容易に
分断される。更に、アークは実施例18の場合と同様に
アーク12D,12E,12Fの3つに分断される。最
終的に形成されたアーク12G,12E,12Fは、電
流零点において消弧され電流が遮断される。従って、実
施例18と同様の効果が得られる。
【0103】実施例20.図31は請求項12及び13
の発明の一実施例による要部を示す構成図である。この
実施例では、図28に示した第2の消弧グリッド14の
第1の消弧グリッド13に対向する端部がU字状に折り
返されている。この実施例では、ア−ク12Eの一端が
第2の消弧グリッド14の第2の片14BのU字状に折
り返された部分に形成されて遮断されるため、電界強度
の高いエッジ部での遮断が回避され、実施例17と比較
して更にアーク時間を短縮することができる。
【0104】実施例21.図32は請求項12及び13
の発明の他の実施例による要部を示す構成図である。こ
の実施例では、図28に示した第2の消弧グリッド14
の第1の消弧グリッド13に対向する端部がL字状に折
り曲げられている。この実施例では、ア−ク12Eの一
端が第2の消弧グリッド14の第2の片14BのL字状
に折り曲げられた平面部で遮断されるため、電界強度の
高いエッジ部での遮断が回避され、実施例17と比較し
て更にアーク時間を短縮することができる。
【0105】実施例22.図33は請求項12及び13
の発明の他の実施例による要部を示す構成図である。こ
の実施例では、図30に示した第2の消弧グリッド14
の第1の消弧グリッド13に対向する端部がU字状に折
り返されている。
【0106】次に動作について説明する。各接点6A,
8A間に発生したアーク12は、磁性体の第1の消弧グ
リッド13に吸引され伸張され、短時間で2つのアーク
12B,12Cに分断される。さらに、アークはアーク
12D,12E,12Fの3つに分断される。アーク1
2Eは、第1の消孤グリッド13と第2の消弧グリッド
14の第2の片14Bを流れる電流によって作られる磁
場により、固定接触子8から遠ざかる方向に駆動され、
アーク12Hのようになり消孤グリッド13と第2の消
弧グリッド14の第2の片14Bの一端で引き伸ばされ
る。最終的にアーク12は、アーク12G,12H,1
2Fのようになり、電流零点において消弧され電流が遮
断される。
【0107】実施例19と同様の効果が得られるが、第
2の消弧グリッド14の第2の片14BのU字状の部分
が、アーク12Eを固定接触子8から遠ざかる方向に素
早く駆動し、第1の消孤グリッド13の一端と第2の消
弧グリッド14の第2の片14Bの一端で引き伸ばすた
め、実施例19よりさらに遮断時のアーク時間を短縮す
ることができる。
【0108】可動接触子6を基準として反固定接触子8
の空間に配置された第2の消孤グリッド14の第1の片
14Aを持たない形状の消孤グリッドも考えられるが、
その場合アークは可動接触子6の先端の可動接点6A付
近とU字状の消孤グリッドとの間で停滞するためロウ材
の温度上昇を抑えられず可動接点6Aの脱落を抑制でき
ない。
【0109】実施例23.図34は請求項14の発明の
一実施例による要部を示す構成図である。図において、
11は固定接点8A,固定接触子8,可動接点6A及び
可動接触子6を収納するア−クボックス11であり、こ
のア−クボックス11にはア−クによって生成されたホ
ットガスを放出する放出穴11Aが設けられている。1
3は垂直状に配置された第1の消弧グリッド、又、16
はア−クボックス11の放出穴11Aが設けられた面の
内側に配置された多孔質金属板、17はこの多孔質金属
板16の更に内側に多孔質金属板16より高耐熱の材料
で成形された金網状金属板17である。
【0110】次に動作について説明する。ア−クによっ
て生成されたホットガスは高耐熱の金網状金属板17に
よって冷却された後、この冷却されたホットガスが多孔
質金属板16に流入することになるから、多孔質金属板
16の損傷を低減できる。このように、この実施例で
は、冷却能力は低いけれども損傷を受けにくい高耐熱の
金網状金属板17と損傷を受け易いが冷却能力が優れた
多孔質金属板16との組み合わせによって、ホットガス
を十分に冷却し、しかも多孔質金属板16の損傷を防止
することができる。尚、多孔質金属板16はア−クボッ
クス11の外側に設けてもよい。この場合、ホットガス
はア−クボックス11の放出穴11Aによって冷却され
た後、多孔質金属板16に流入するので、多孔質金属板
16の熱損傷をいっそう低減することができる。
【0111】実施例24.図35は請求項14の発明の
他の実施例による要部を示す構成図である。図34に示
す実施例23では、第1の消弧グリッド13を垂直状に
配置したが、図35に示すように、水平状に配置して
も、図34に示す実施例と同様、ホットガスを十分に冷
却し、しかも多孔質金属板16の損傷を防止することが
できる。
【0112】実施例25.図36は請求項14の発明の
他の実施例による要部を示す構成図である。図34に示
す実施例23では、多孔質金属板16と金網状金属板1
7をア−クボックス11の側面に配置したが、図36に
示すように、ア−クボックス11の上面に配置しても、
図34に示す実施例23と同様、ホットガスを十分に冷
却し、しかも多孔質金属板16の損傷を防止することが
できる。
【0113】実施例26.図37は請求項14及び15
の発明の一実施例による要部を示す構成図である。この
実施例では、多孔質金属板16と金網状金属板17との
間に空間18が設けられている。従って、ホットガスは
金網状金属板17で冷却された後、空間18で断熱膨張
するので、図34に示す実施例23と比べ、ホットガス
をいっそう顕著に冷却することができる。
【0114】実施例27.図38は請求項14及び15
の発明の他の実施例による要部を示す構成図である。図
34に示す実施例23では金網状金属板17は1枚であ
ったが、図38に示すこの実施例のように、2枚の金網
状金属板17A,17Bを並設し、又、2枚の金網状金
属板17A,17Bの間に僅かな隙間17Cを形成し、
更に、金網状金属板17A,17Bに設けられた通気孔
が互いに重ならないよう配置している。
【0115】次に動作について説明する。金網状金属板
17Aを通過したホットガスは2枚の金網状金属板17
A,17B間の隙間17Cを通って、更に金網状金属板
17Bを通過する。このようにホットガスが金網状金属
板17Aによって冷却されるのはもちろん、金網状金属
板17Bによっても冷却される。しかも2つの金網状金
属板17A,17Bに設けられた通気孔が互いに重なら
ないよう配置されているので、ホットガスの流れが顕著
に乱され、その結果、より効率的に冷却される。このよ
うに図38に示す実施例では、ホットガスが極めて顕著
に冷却される。
【0116】実施例28.図39は請求項14及び16
の発明の一実施例による要部を示す構成図である。図3
5に示した実施例24では、大きい電流を遮断した場
合、図35の破線で示したように、電流が可動接触子
6,第1の消弧グリッド13,金網状金属板17,固定
接触子8を順次経由して流れ、ア−クの足が金網状金属
板17に形成され、ア−ク熱によって金網状金属板17
に穴が開いてしまうという欠点があった。そこで図39
に示すように、多孔質金属板16および金網状金属板1
7と固定接触子8の間に絶縁板19を挿入することによ
って、前記経路での通電が阻止され、ア−ク熱によって
金網状金属板17に穴が開くという欠点を除去すること
ができる。
【0117】実施例29.図40は請求項14及び17
の発明の一実施例による要部を示す構成図であり、図に
おいて、19は金網状金属板17の前面に設けられた絶
縁板である。又、この絶縁板19には小穴19Aが設け
られている。
【0118】次に動作について説明する。この実施例で
は、金網状金属板17の前面に小穴19Aが設けられた
絶縁板19が配置されたことによって、ア−クが金網状
金属板17に形成されア−ク熱によって金網状金属板1
7に穴が開くという欠点を除去することができる。又、
実施例29の図39に示した絶縁板19とこの実施例で
用いた方法を併用すれば、ア−ク熱によって金網状金属
板17に穴が開くという欠点をより確実に除去すること
ができる。更に、この実施例では、図40に示すよう
に、ホットガスが絶縁板19の小穴19Aを通過すると
きにも冷却されるので、図34に示す実施例23よりい
っそうホットガスの温度を下げることができる。
【0119】実施例30.図41は請求項18の発明の
一実施例による要部を示す構成図であり、図において、
10は固定接触子8を接合するベ−ス、20Aは可動接
触子6の反可動接点側の面に接合された第1の鉄片、2
0Bはベ−ス10に接合された第2の鉄片である。
【0120】次に動作について説明する。可動接点6A
投入時、可動接点6Aは固定接点8Aに弾性衝突するた
め、固定接点8Aから開離しようとする。しかし、可動
接触子6に流れる電流によって2つの第1,第2の鉄片
20A,20Bが励磁され、第1の鉄片20Aが第2の
鉄片20Bに吸引されるので、可動接点6Aが固定接点
8Aから開離する現象が抑制される。従って、可動接点
6A投入時における接点消耗を低減できると共に接点溶
着を起こしにくくすることができる。また、可動接点6
Aが固定接点8Aに接触中に突発的な過大電流が流れた
場合にも可動接点6Aが固定接点8Aから開離する現象
が防止される。
【0121】実施例31.図42は請求項19の発明の
一実施例による要部を示す構成図であり、図において、
20Bは固定接触子8の反固定接点8A側の面に接合さ
れた第2の鉄片である。
【0122】次に動作について説明する。可動接点6A
投入時、可動接点6Aは固定接点8Aに弾性衝突するた
め、固定接点8Aから開離しようとする。しかし、図4
1における実施例30の場合と同様、可動接触子6に流
れる電流によって2つの鉄片20A,20Bが励磁さ
れ、第1の鉄片20Aは固定接触子8に接合された第2
の鉄片20Bに吸引されるので、可動接点6Aが固定接
点8Aから開離する現象が防止される。また、可動接点
6Aが固定接点8Aに接触中に突発的な過大電流が流れ
た場合にも可動接点6Aが固定接点8Aから開離する現
象が防止される。尚、この実施例では第2の鉄板20B
は金属製の固定接触子8に取り付ける構成であるので、
その固定方法として例えばスポット溶接のような簡単な
方法の採用が可能となるという効果が得られる。また、
このような簡単な方法の採用が可能であることから、自
動生産ラインへの適用が容易であるという効果も得られ
る。
【0123】実施例32.図43は請求項20の発明の
一実施例による要部を示す構成図であり、図において、
21は可動接触子6の反可動接点側の面に接合された第
1の磁性体、22は可動接触子6の上方に固定された第
2の磁性体であり、これら第1と第2の磁性体21,2
2の少なくとも一方は永久磁石で構成され、2つの第1
と第2の磁性体21、22は互いに吸引力が働くように
構成されている。
【0124】次に動作について説明する。過大な電流が
流れると、図58に示したように可動接点6Aの内部に
反発力が発生し、可動接点6Aが固定接点8Aから開離
し、図44のような状態になるが、第1と第2の磁性体
21,22のうち少なくとも一方が永久磁石で構成され
ているので、第1と第2の磁性体21,22の間に強い
吸引力が働き、可動接点6Aは開極状態が保持される。
このように可動接点6Aの開極状態が保持されるので、
可動接点6Aが固定接点8Aに溶着する現象が防止され
る。尚、過大電流は図示しない遮断器によって遮断さ
れ、遮断後、可動接点6Aを固定接点8A側に押し出す
ことによって可動接点6Aは固定接点8Aに接触する。
【0125】実施例33.図45は請求項21の発明の
一実施例による要部を示す構成図であり、図において、
6Aは可動接触子6にロウ材によって接合された可動接
点、8Aは可動接点6Aに接離すると共に、固定接触子
8にロウ材によって接合された固定接点、23は可動接
触子6が開極した時、可動接触子6の反可動接点6A側
の面と接触するように設けられた放熱体である。図46
に接点開極時に可動接触子6の反可動接点6A側の面と
放熱体23とが接触した図を示す。又、図47にブロッ
ク状の放熱体23の一例を示す。図47(a)は正面
図、(b)は側面図を示す。
【0126】次に動作について説明する。可動接点6
A,固定接点8A開離後のアーク12の発生から消孤ま
では従来例の図53で説明したものと同じである。可動
接点6A,固定接点8Aが開離すると発生したアークに
よって可動接点6Aおよび可動接触子6は加熱される。
図46に示すように各接点6A,8A間が開極すると可
動接触子6の反可動接点6A側の面と放熱体23が接触
し、放熱体23にアークによって加熱された熱が伝達さ
れ可動接点6Aおよび可動接触子6が冷却される。放熱
体23は、伝達された熱を周囲の気体に放出する。
【0127】可動接触子6に放熱フィンを取付け放熱す
る方法も考えられるが、可動接触子6の重量が増すため
開極速度が遅くなり、開極速度が遅くなるとアーク時間
が長くなり遮断性能が悪化してしまう。又、アークによ
る接点の加熱が増大し接点の脱落を起こしやすくなると
共に、クロスバーの熱的損傷も大きくなる。
【0128】開極したとき可動接触子6の反可動接点6
A側の面に接触する放熱体23を設けて可動接点6Aお
よび可動接触子6を冷却することにより、特に繰り返し
遮断時に起こる接点の脱落を起こしにくくすることがで
きる。又、放熱体23を可動接触子6背面の空間に設け
ているので据え付け面積を大きくする必要がない。尚、
図48や図49に示すように放熱体23の表面積を増大
すると周囲の気体への熱放出効率が良くなり、さらに接
点の脱落を起こしにくくすることができる。
【0129】実施例34.図50は請求項21及び22
の発明の一実施例による要部を示す構成図であり、図に
おいて、24はアークボックス11と放熱体23の間に
設けられた、例えばスプリングのような緩衝材である。
図45に示す実施例33の構成では、開極時に可動接触
子6が放熱体23と衝突した際に可動接触子の跳ね返り
が大きく、各接点6A,8A間のギャップ長が短くなる
ので、遮断性能が劣るという問題があった。この問題を
解決するため、この実施例では、アークボックス11と
放熱体23との間に緩衝材24を設ける構造とする。こ
の緩衝材24を設けることにより、可動接触子6の跳ね
返りが軽減され遮断性能が向上すると共に、可動接触子
6と放熱体23が密着する時間を早くすることができ放
熱効果も向上させることができる。尚、ここでは緩衝材
24としてスプリングを例に取り上げたが、板ばねや棒
状のばね、あるいはゴムでも同様の効果が得られる。
【0130】実施例35.図51は請求項21及び22
の発明の一実施例による要部を示す構成図であり、図に
おいて、23は放熱体であり、この放熱体23の一部は
アークボックス11の外部に露出するよう構成されてい
る。このように、放熱体23の一部をアークボックス1
1の外側に露出させることにより、温度が低い外部気体
によって放熱体23が冷却されるため放熱効果が一層高
められ、可動接触子6の温度上昇が一層抑制されるので
接点の脱落を一層起こしにくくすることができる。
【0131】又、図52に示すように、実施例34に示
した緩衝材24のスプリングを有するものにおいても放
熱体23をアークボックス11の外側に露出するよう構
成すると、実施例34の効果も得られる(請求項2
3)。
【0132】実施例33〜36に示す放熱体23は、ア
ルミ,鉄,銅,アルミ合金やその他合金、又セラミック
スなどの絶縁物であり、且つ熱伝達の良いものが望まし
い。
【0133】尚、以上の説明では、接点が電磁石で駆動
される電磁開閉器に本発明が適用された場合の例につい
て述べたが、本発明は例えば配線用遮断器のような他の
開閉器にも適用できるのは言うまでもないことである。
【0134】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、第1の消弧グリッドを可動接触子の開極位置よりも
高い位置まで延在して設け、第2の消弧グリッドをその
可動接触子を基準として反固定接触子側の空間に設ける
ように構成したので、第1の消弧グリッドに加えて第2
の消弧グリッドを設けたことにより、遮断点数を増やす
ことができ、ア−ク発生時間を短縮し、消弧室内の損傷
を防止することができる効果がある。又、第1の消弧グ
リッドを可動接触子の開極位置よりも高い位置まで延在
して設けたことにより、発生したアークが可動接触子と
第1の消弧グリッドとの間から、第2の消弧グリッドと
第1の消弧グリッドとの間に転移するのを速め、更にア
−ク発生時間を短縮させることができる効果がある。
【0135】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
の構成に加えて、第2の消弧グリッドを、可動接触子と
平行状に設けるように構成したので、請求項1の発明の
効果に加えて、第1の消弧グリッドに対抗する第2の消
弧グリッドにエッジができ、発生したアークが可動接触
子と第1の消弧グリッドとの間から、第2の消弧グリッ
ドと第1の消弧グリッドとの間に転移するのを速め、ア
−ク発生時間を短縮させることができる効果がある。
【0136】請求項3の発明によれば、請求項1の発明
の構成に加えて、第2の消弧グリッドを、第1の消弧グ
リッドと平行状に設けるように構成したので、請求項1
の発明の効果に加えて、第2の消弧グリッドと第1の消
弧グリッドとの間のアークは、それら各消弧グリッドに
流れる電流によって作られる磁場によって上方向に引き
延ばされ、ア−ク発生時間を更に短縮し、消弧室内の損
傷を防止することができる効果がある。
【0137】請求項4の発明によれば、請求項3の発明
の構成に加えて、第2の消弧グリッドの可動接触子に対
向する端部を折り返すように構成したので、耐電圧を高
くし、再点弧しにくくし、ア−ク発生時間を更に短縮
し、消弧室内の損傷を防止することができる効果があ
る。
【0138】請求項5の発明によれば、請求項1の発明
の構成に加えて、第1の消弧グリッドを、第2の消弧グ
リッドと固定接触子との間に配置するように構成したの
で、請求項1の発明の効果に加えて、第2の消弧グリッ
ドによる、可動接触子と第1の消弧グリッドとの間のア
ークにより作られる磁場の変位が生じ、前記アークが第
2の消弧グリッドと第1の消弧グリッドとの間に転移す
るのを速め、ア−ク発生時間を更に短縮し、消弧室内の
損傷を防止することができる効果がある。
【0139】請求項6の発明によれば、請求項5の発明
の構成に加えて、第1の消弧グリッドの第2の消弧グリ
ッドに対向する端部及び固定接触子に対向する端部の少
なくとも一方を折り返するように構成したので、請求項
5の発明の効果に加えて、耐電圧を高くし、再点弧しに
くくし、ア−ク発生時間を更に短縮し、消弧室内の損傷
を防止することができる効果がある。
【0140】請求項7の発明によれば、請求項1の発明
の構成に加えて、第1の消弧グリッドを、可動接点の開
離方向に平行状に配置すると共に、第2の消弧グリッド
を、第1の片と第2の片から成し側断面がL字状になる
ように構成したので、請求項1の発明の効果に加えて、
第2の消弧グリッドの第1の片と第1の消弧グリッドと
の間のアークは、それら各消弧グリッドに流れる電流に
よって作られる磁場によって上方向に引き延ばすことが
でき、ア−ク発生時間を短縮し、消弧室内の損傷を防止
することができる効果がある。又、第2の消弧グリッド
と可動接触子との間にエッジが無いので、耐電圧を高く
し、再点弧しにくくし、ア−ク発生時間を更に短縮する
ことができる効果がある。
【0141】請求項8の発明によれば、請求項7の発明
の構成に加えて、第2の消弧グリッドの第1の片と可動
接触子との間及び前記第2の消弧グリッドの第2の片と
第1の消弧グリッドとの間の少なくとも一方の間に、少
なくとも1枚の第3の消弧グリッドを設けるように構成
したので、請求項7の発明の効果に加えて、遮断点数が
増え、ア−ク発生時間を短縮し、消弧室内の損傷を防止
することができる効果がある。
【0142】請求項9の発明によれば、第1の消弧グリ
ッドを、複数成形し互いに空間を隔てて可動接触子と平
行状に設け、且つ固定接触子からの最遠部は前記可動接
触子の開極位置よりも遠方に存在するように配置し、第
2の消弧グリッドを、最遠部の前記第1の消弧グリッド
に対向するように配置するように構成したので、アーク
を最遠部の前記第1の消弧グリッドにまで引き延ばし、
全ての第1の消弧グリッドをアークの消弧に寄与させ、
遮断点数を増すことができ、ア−ク時間を更に短縮する
ことができる効果がある。
【0143】請求項10の発明によれば、請求項9の発
明の構成に加えて、第2の消弧グリッドを、第1の片と
第2の片から成し側断面がL字状になるように構成した
ので、第2の消弧グリッドと可動接触子との間にエッジ
が無いので、耐電圧を高くし、再点弧しにくくし、ア−
ク発生時間を短縮し、消弧室内の損傷を防止することが
できる効果がある。
【0144】請求項11の発明によれば、第1の消弧グ
リッドを押し出し成形した段差部を有するように構成し
たので、可動接触子に近い側の第1の消弧グリッドにエ
ッジ部が形成され、そのエッジ部により電界集中を高
め、可動及び固定接点に発生したアークの第1の消弧グ
リッドへの転移を速め、ア−ク発生時間を短縮し、消弧
室内の損傷を防止することができる効果がある。又、可
動接触子に遠い側の第1の消弧グリッドは、アークが直
接アークボックス等に吹き付けられるのを防ぎ、アーク
ボックス等の損傷を防止することができる効果がある。
【0145】請求項12の発明によれば、第2の消弧グ
リッドを、可動接触子を基準として反固定接触子側の空
間に配置した第1の片、第1の消弧グリッドと対向する
ように前記固定接触子側に延びる第2の片から成し、そ
れら側断面がL字状に形成するように構成したので、第
1の消弧グリッドに加えて第2の消弧グリッドを設けた
ことにより、遮断点数を増やすことができ、ア−ク発生
時間を短縮し、消弧室内の損傷を防止することができる
効果がある。又、アークを、可動接点から第2の消弧グ
リッドの第1の片、可動接触子から第2の消弧グリッド
の第2の片の2つに分散することができ、可動接触子の
発熱を抑制することができる効果がある。
【0146】請求項13の発明によれば、請求項12の
発明の構成に加えて、第2の消弧グリッドの第2の片の
固定接触子側の一端をL字状またはU字状に形成するよ
うに構成したので、請求項12の発明の効果に加えて、
耐電圧を高くし、再点弧しにくくし、ア−ク発生時間を
短縮し、消弧室内の損傷を防止することができる効果が
ある。
【0147】請求項14の発明によれば、多孔質金属板
を、放出穴が設けられたア−クボックス面の内側に配置
し、更に耐熱性の優れた金網状金属板を、その多孔質金
属板の内側に配置するように構成したので、ホットガス
を金網状金属板で一旦冷却した後に多孔質金属板に流入
させることができ、多孔質金属板の損傷を低減すること
ができる効果がある。
【0148】請求項15の発明によれば、請求項14の
発明の構成に加えて、多孔質金属板と金網状金属板との
間に空間を設けるように構成したので、請求項14の発
明の効果に加えて、ホットガスを金網状金属板で一旦冷
却した後に、前記空間にて断熱膨張させることができ、
更にホットガスを冷却させてから多孔質金属板に流入さ
せることができ、多孔質金属板の損傷を低減することが
できる効果がある。
【0149】請求項16の発明によれば、請求項14の
発明の構成に加えて、多孔質金属板と金網状金属板と
を、固定接触子から絶縁するように構成したので、請求
項14の発明の効果に加えて、アークによる電流が可動
接触子,第1の消弧グリッド,金網状金属板,固定接触
子と流れるのを防止し、金網状金属板の損傷を防止する
ことができる効果がある。
【0150】請求項17の発明によれば、請求項14の
発明の構成に加えて、小穴を有する絶縁板を金網状金属
板の内側に設けるように構成したので、請求項14の発
明の効果に加えて、アークによる電流が可動接触子,第
1の消弧グリッド,金網状金属板,固定接触子と流れる
のを防止し、金網状金属板の損傷を防止することができ
る効果がある。更に、ホットガスを絶縁板により、より
いっそう冷却させてから多孔質金属板に流入させること
ができ、更に多孔質金属板の損傷を低減することができ
る効果がある。
【0151】請求項18の発明によれば、第1の鉄片を
可動接触子の反可動接点側の面に接合し、第2の鉄片を
ベースに接合するように構成したので、可動接触子に流
れる電流により、それら第1の鉄片及び第2の鉄片が磁
化され吸引し、可動接点投入時の弾性衝突による開離及
び突発的な過大電流による開離を防止し、接点の溶着を
防止することができる効果がある。
【0152】請求項19の発明によれば、第1の鉄片を
可動接触子の反可動接点側の面に接合し、第2の鉄片を
固定接触子の反固定接点側の面に接合するように構成し
たので、可動接触子に流れる電流により、それら第1の
鉄片及び第2の鉄片が磁化され吸引し、可動接点投入時
の弾性衝突による開離及び突発的な過大電流による開離
を防止し、接点の溶着を防止することができる効果があ
る。
【0153】請求項20の発明によれば、第1の磁性体
を可動接触子の反可動接点側の面に接合し、第2の磁性
体を前記可動接触子を基準として反固定接触子側の空間
に設け、前記第1及び第2の磁性体のうち少なくとも一
方を永久磁石とするように構成したので、突発的な過大
電流による接点間の開離により、第1の磁性体及び第2
の磁性体の吸引力を大きくし、開極状態を保持させ、そ
れら接点の容着を防止することができる効果がある。
【0154】請求項21の発明によれば、可動接触子の
開極時のみその可動接触子と接触する放熱体を備えるよ
うに構成したので、アークによって過熱された可動接触
子を放熱体で冷却することができ、過熱による可動接触
子から可動接点の脱落を抑制することができる効果があ
る。又、放熱体を反固定接触子側の空間に設けたことに
より、据え付け面積の拡大を防ぐことができる効果があ
る。
【0155】請求項22の発明によれば、請求項21の
発明の構成に加えて、放熱体に緩衝材を取付けるように
構成したので、可動接触子の放熱体との衝突時の跳ね返
りが軽減され、遮断性能を向上させることができる効果
がある。又、密着時間を早くし、放熱効果を向上させる
ことができる効果がある。
【0156】請求項23の発明によれば、請求項21又
は請求項22の発明の構成に加えて、放熱体の少なくと
も一部をアークボックスの外部に露出させるように構成
したので、放熱体の一部を温度の低い外部気体によって
冷却することができ、放熱効果を更に向上させることが
できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1又は2の発明の一実施例による開閉器
の要部を示す構成図である。
【図2】請求項1又は3の発明の一実施例による開閉器
の要部を示す構成図である。
【図3】請求項1又は4の発明の一実施例による開閉器
の要部を示す構成図である。
【図4】請求項1又は4の発明の他の実施例による開閉
器の要部を示す構成図である。
【図5】請求項1又は5の発明の一実施例による開閉器
の要部を示す構成図である。
【図6】請求項1又は6の発明の一実施例による開閉器
の要部を示す構成図である。
【図7】請求項1又は7の発明の一実施例による開閉器
の要部を示す構成図である。
【図8】請求項1又は7の発明の他の実施例による開閉
器の要部を示す構成図である。
【図9】請求項1又は7の発明の他の実施例による開閉
器の要部を示す構成図である。
【図10】請求項1又は7の発明の他の実施例による開
閉器の要部を示す構成図である。
【図11】請求項1の発明の他の実施例による開閉器の
要部を示す構成図である。
【図12】請求項1の発明の他の実施例による開閉器の
要部を示す構成図である。
【図13】請求項1又は7の発明の他の実施例による開
閉器の要部を示す構成図である。
【図14】請求項1又は7の発明の他の実施例による開
閉器の要部を示す構成図である。
【図15】請求項1,7又は8の発明の他の実施例によ
る開閉器の要部を示す構成図である。
【図16】請求項1,7又は8の発明の他の実施例によ
る開閉器の要部を示す構成図である。
【図17】請求項1,7又は8の発明の他の発明の一実
施例による開閉器の要部を示す構成図である。
【図18】請求項9の発明の一実施例による開閉器の要
部を示す構成図である。
【図19】請求項9又は10の発明の一実施例による開
閉器の要部を示す構成図である。
【図20】請求項11の発明の一実施例による開閉器の
要部を示す構成図である。
【図21】請求項11の発明の他の実施例による段差部
を示す構成図である。
【図22】請求項11の発明の他の実施例による段差部
を示す構成図である。
【図23】請求項11の発明の他の実施例による段差部
を示す構成図である。
【図24】請求項11の発明の他の実施例による段差部
を示す構成図である。
【図25】請求項11の発明の他の実施例による段差部
を示す構成図である。
【図26】請求項11の発明の他の実施例による段差部
を示す構成図である。
【図27】請求項11の発明の他の実施例による開閉器
の要部を示す構成図である。
【図28】請求項12の発明の一実施例による開閉器の
要部を示す構成図である。
【図29】請求項12の発明の他の実施例による開閉器
の要部を示す構成図である。
【図30】請求項12の発明の他の実施例による開閉器
の要部を示す構成図である。
【図31】請求項12又は13の発明の他の実施例によ
る開閉器の要部を示す構成図である。
【図32】請求項12又は13の発明の他の実施例によ
る開閉器の要部を示す構成図である。
【図33】請求項12又は13の発明の他の実施例によ
る開閉器の要部を示す構成図である。
【図34】請求項14の発明の一実施例による開閉器の
要部を示す構成図である。
【図35】請求項14の発明の他の実施例による開閉器
の要部を示す構成図である。
【図36】請求項14の発明の他の実施例による開閉器
の要部を示す構成図である。
【図37】請求項14又は15の発明の一実施例による
開閉器の要部を示す構成図である。
【図38】請求項14又は15の発明の他の実施例によ
る開閉器の要部を示す構成図である。
【図39】請求項14又は16の発明の一実施例による
開閉器の要部を示す構成図である。
【図40】請求項14又は17の発明の一実施例による
開閉器の要部を示す構成図である。
【図41】請求項18の発明の一実施例による開閉器の
要部を示す構成図である。
【図42】請求項19の発明の一実施例による開閉器の
要部を示す構成図である。
【図43】請求項20の発明の一実施例による開閉器の
要部を示す構成図である。
【図44】請求項20の発明の他の実施例による開閉器
の要部を示す構成図である。
【図45】請求項21の発明の一実施例による開閉器の
要部を示す構成図である。
【図46】請求項21の発明の一実施例による動作説明
図である。
【図47】請求項21の発明の一実施例による放熱体を
示す構成図である。
【図48】請求項21の発明の他の実施例による放熱体
を示す構成図である。
【図49】請求項21の発明の他の実施例による放熱体
を示す構成図である。
【図50】請求項21又は22の発明の一実施例による
開閉器の要部を示す構成図である。
【図51】請求項21又は23の発明の一実施例による
開閉器の要部を示す構成図である。
【図52】請求項21又は23の発明の他の実施例によ
る開閉器の要部を示す構成図である。
【図53】従来の電磁接触器を示す部分断面図である。
【図54】従来の電磁接触器の動作説明図である。
【図55】従来の他の電磁接触器の要部を示す構成図で
ある。
【図56】従来の他の電磁接触器の要部を示す構成図で
ある。
【図57】従来の他の電磁接触器の要部を示す構成図で
ある。
【図58】従来の他の電磁接触器の接点付近の動作説明
図である。
【符号の説明】
6 可動接触子 6A 可動接点 8 固定接触子 8A 固定接点 10 ベース 11 アークボックス 11A 放出穴 13 第1の消弧グリッド 13B 段差部 14 第2の消弧グリッド 14A 第1の片 14B 第2の片 15 第3の消弧グリッド 16 多孔質金属板 17 金網状金属板 18 空間 19 絶縁板 19A 小穴 20A 第1の鉄片 20B 第2の鉄片 21 第1の磁性体 22 第2の磁性体 23 放熱体 24 緩衝材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 市原 正博 名古屋市東区矢田南五丁目1番14号 三菱 電機株式会社名古屋製作所内 (72)発明者 伊藤 直樹 名古屋市東区矢田南五丁目1番14号 三菱 電機株式会社名古屋製作所内

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定接点が接合された固定接触子と、前
    記固定接点に接離する可動接点が接合された可動接触子
    と、磁性体で成形され前記固定接触子を基準として前記
    可動接触子側の空間にその可動接触子の開極位置よりも
    高い位置まで延在して設けられた第1の消弧グリッド
    と、磁性体で成形され前記可動接触子を基準として反固
    定接触子側の空間に設けられた第2の消弧グリッドとを
    備えた開閉器。
  2. 【請求項2】 第2の消弧グリッドは、可動接触子と平
    行状に設けられたことを特徴とする請求項1記載の開閉
    器。
  3. 【請求項3】 第2の消弧グリッドは、第1の消弧グリ
    ッドと平行状に設けられたことを特徴とする請求項1記
    載の開閉器。
  4. 【請求項4】 第2の消弧グリッドは、可動接触子に対
    向する端部が折り返されたことを特徴とする請求項3記
    載の開閉器。
  5. 【請求項5】 第1の消弧グリッドは、第2の消弧グリ
    ッドと固定接触子との間に配置されたことを特徴とする
    請求項1記載の開閉器。
  6. 【請求項6】 第1の消弧グリッドは、第2の消弧グリ
    ッドに対向する端部及び固定接触子に対向する端部のう
    ち少なくとも一方が折り返されたことを特徴とする請求
    項5記載の開閉器。
  7. 【請求項7】 第1の消弧グリッドは、可動接点の開離
    方向に平行状に配置され、第2の消弧グリッドは、可動
    接触子の反可動接点側の面に対向するように配置された
    第1の片、前記第1の消弧グリッドに対向するように配
    置された第2の片から成り、それら第1の片と第2の片
    との2つの片から成る側断面がL字状に形成されたこと
    を特徴とする請求項1記載の開閉器。
  8. 【請求項8】 第2の消弧グリッドの第1の片と可動接
    触子との間及び前記第2の消弧グリッドの第2の片と第
    1の消弧グリッドとの間のうち少なくとも一方の間に、
    少なくとも1枚の第3の消弧グリッドが設けられたこと
    を特徴とする請求項7記載の開閉器。
  9. 【請求項9】 固定接点が接合された固定接触子と、前
    記固定接点に接離する可動接点が接合された可動接触子
    と、磁性体で複数成形され前記固定接触子を基準として
    前記可動接触子側の空間に互いに空間を隔ててその可動
    接触子と平行状に設けられ、且つ前記固定接触子からの
    最遠部は前記可動接触子の開極位置よりも遠方に存在す
    るように配置された第1の消弧グリッドと、磁性体で成
    形され前記可動接触子を基準として反固定接触子側の空
    間に設けられ、且つ最遠部の前記第1の消弧グリッドに
    対向するように配置された第2の消弧グリッドとを備え
    た開閉器。
  10. 【請求項10】 第2の消弧グリッドは、可動接触子の
    反可動接点側の面に対向するように配置された第1の
    片、最遠部の第1の消弧グリッドに対向するように配置
    された第2の片から成り、それら第1の片と第2の片と
    の2つの片から成る側断面がL字状に形成されたことを
    特徴とする請求項9記載の開閉器。
  11. 【請求項11】 固定接点が接合された固定接触子と、
    前記固定接点に接離する可動接点が接合された可動接触
    子と、前記固定接触子を基準として前記可動接触子側の
    空間に前記可動接点の開離方向に平行状に設けられ、磁
    性体で成形され且つ押し出し成形された段差部を有する
    第1の消弧グリッドとを備えた開閉器。
  12. 【請求項12】 固定接点が接合された固定接触子と、
    前記固定接点に接離する可動接点が接合された可動接触
    子と、磁性体で成形され前記固定接触子を基準として前
    記可動接触子側の空間に設けられた第1の消弧グリッド
    と、磁性体で成形され前記可動接触子を基準として反固
    定接触子側の空間に配置された第1の片、磁性体で成形
    され前記第1の消弧グリッドと対向するように前記固定
    接触子側に延びる第2の片から成り、それら第1の片と
    第2の片との2つの片から成る側断面がL字状に形成さ
    れた第2の消弧グリッドとを備えた開閉器。
  13. 【請求項13】 第2の消弧グリッドは、第2の片の固
    定接触子側の一端をL字状またはU字状に形成されたこ
    とを特徴とする請求項12記載の開閉器。
  14. 【請求項14】 固定接点が接合された固定接触子と、
    前記固定接点に接離する可動接点が接合された可動接触
    子と、ホットガスを放出する放出穴が設けられ、前記固
    定接点,固定接触子,可動接点及び可動接触子を収納す
    るア−クボックスと、前記放出穴が設けられたア−クボ
    ックス面の内側に配置された多孔質金属板と、前記多孔
    質金属板の内側に配置され前記多孔質金属板と比較して
    耐熱性の優れた材料より成形された金網状金属板とを備
    えた開閉器。
  15. 【請求項15】 多孔質金属板と金網状金属板との間に
    空間が設けられたことを特徴とする請求項14記載の開
    閉器。
  16. 【請求項16】 多孔質金属板と金網状金属板とは固定
    接触子から絶縁されたことを特徴とする請求項14記載
    の開閉器。
  17. 【請求項17】 小穴を有する絶縁板を金網状金属板の
    内側に設けたことを特徴とする請求項14記載の開閉
    器。
  18. 【請求項18】 固定接点が接合された固定接触子と、
    前記固定接点に接離する可動接点が接合された可動接触
    子と、前記固定接触子を接合するベースと、前記可動接
    触子の反可動接点側の面に接合された第1の鉄片と、前
    記ベースに接合された第2の鉄片とを備えた開閉器。
  19. 【請求項19】 固定接点が接合された固定接触子と、
    前記固定接点に接離する可動接点が接合された可動接触
    子と、前記可動接触子の反可動接点側の面に接合された
    第1の鉄片と、前記固定接触子の反固定接点側の面に接
    合された第2の鉄片とを備えた開閉器。
  20. 【請求項20】 固定接点が接合された固定接触子と、
    前記固定接点に接離する可動接点が接合された可動接触
    子と、前記可動接触子の反可動接点側の面に接合された
    第1の磁性体と、前記可動接触子を基準として反固定接
    触子側の空間に設けられた第2の磁性体とを備え、前記
    第1及び第2の磁性体のうち少なくとも一方を永久磁石
    としたことを特徴とする開閉器。
  21. 【請求項21】 固定接点が接合された固定接触子と、
    前記固定接点に接離する可動接点が接合された可動接触
    子と、前記可動接触子を基準として反固定接触子側の空
    間に開極時のみその可動接触子の反可動接点側の面と接
    触する放熱体とを備えた開閉器。
  22. 【請求項22】 放熱体に緩衝材を設けたことを特徴と
    する請求項21記載の開閉器。
  23. 【請求項23】 放熱体の少なくとも一部が固定接点,
    固定接触子,可動接点及び可動接触子を収納するアーク
    ボックスの外部に露出したことを特徴とする請求項21
    又は請求項22記載の開閉器。
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