JP2016010573A - トイレットロール及びトイレットペーパーの型押し一体化方法 - Google Patents

トイレットロール及びトイレットペーパーの型押し一体化方法 Download PDF

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Abstract

【課題】プライ剥離防止性、エッジエンボス付与時のバウンシングや片当たりの防止性、エッジエンボスロールの耐摩耗性に優れ、さらに、ロール状にした際のリブ状部分の形成防止性に優れるトイレットロールを提供する。
【解決手段】トイレットペーパーの連続方向に直行する幅方向に平行な短辺と、短辺の両端を繋ぎ幅方向に対して45〜90°の角度の長辺とを有し、短辺の長さが0.5〜0.7mmであり、短辺の離間距離が0.5〜1.8mmである矩形の単位凹エンボス20が、0.9〜3.0mmの間隔で配される単位凹エンボス列20Lを、連続方向に直行する幅方向に2.5〜6.0mmの範囲内で離間して二列並列にし、各列の単位凹エンボス20の二つの短辺が、芯側における短辺が並列する他の単位凹エンボス列20Lに近く、引き出し端側に位置する短辺が並列する他の単位凹エンボス列20Lに遠い位置関係にするトイレットロールを提供する。
【選択図】図3

Description

本発明は、複数枚の帯状のトイレットペーパー原紙が連続方向に沿って施された型押しによって積層一体化されたトイレットペーパーをロール状に巻いたトイレットロール及び、複数枚の帯状のトイレットペーパー原紙同士のプライ剥離を防止するための型押し一体化方法を有するトイレットペーパーの製造方法に関する。
帯状のトイレットペーパー原紙をロール状に巻いたトイレットロールは、良く知られるところであるが、このトイレットロールにおいては、そのトイレットペーパーが、複数のトイレットペーパー原紙を積層一体化した複数プライのものと、トイレットペーパー原紙をその一枚のままとしたシングルのものがある。
このうち複数プライのものは、製造するにあたって、積層された各原紙のプライ剥離を型押し一体化(エッジエンボス、コンタクトエンボスなどとも呼ばれる。以下、この型押し一体化を本発明及び明細書においてはエッジエンボスとも言う)により防止することができる。
このエッジエンボスは、重ね合わせた原紙を、複数の単位凸エンボスが所定のエンボスパターンで付与された比較的幅の狭いエッジエンボスロールと、このエッジエンボスロールを受ける金属製又はゴム製の受けロールとの間を通して、所定のエンボスパターンを型押しして施される。
そして、このエッジエンボスは、トイレットペーパーのデザイン性、滑らかさや嵩高さを向上させるべく紙面の広範な範囲に幾何学的又はランダムパターンで配されるエンボス(このようなエンボスは、メインエンボス、デザインエンボス、マイクロエンボス、マクロエンボスなどとも称される。本発明及び明細書においてはメインエンボスとも言う)とは異なる効果が求められる。
すなわち、プライ剥離が防止できる程度に強固に各トイレットペーパー原紙を圧着できるとともに、エッジエンボスロールの耐摩耗性も考慮しなければならない。また、エッジエンボスの付与によって製品の形状などに影響を与えないようにしなければならない。
圧着性については、単位凸エンボスに係る圧力を高めればよいが、単にそのように圧力を高めると耐摩耗性が低下したりトイレットペーパーに孔があいてしまったりする問題が生ずる。さらに、エッジエンボスロールに形成する単位凸エンボスの頂部面積を広くしたり、単位凸エンボスを密に配列したりすれば、耐摩耗性も向上するが、単にこのようにすると、トイレットペーパーをロール状に加工した際に圧着部分が帯状に浮き上がって、ロール周面にリブが形成されたような形状となってしまい見栄えが損なわれる現象が生ずる。反対に、単位凸エンボスの頂部面積を小さくするとトイレットペーパーをロール状に加工した際に圧着部分が帯状に浮き上がる現象は発現しがたくなるが、耐摩耗性を確保することが難しくなるとともに、付与時にエッジエンボスロールが振動によって飛び跳ねたりがたついたりするバウンシングや、エッジエンボスロールが、紙面に面接触せずに傾いて接してしまう片当たりの現象が生じやすくなり、これに起因してエッジエンボスが付与されない部分があったり、過度の加圧によってエンボスが付与されてエンボス凹部となる部分に孔があいてしまうことがあり、見栄えの悪い製品となることがある。
特許第4450421号 特許第4627892号 特許第5399727号 特許第5331530号 特許第5005085号
そこで、本発明の主たる課題は、上記エッジエンボスに関する問題を解決した、プライ剥離の防止性、バウンシングや片当たりの防止性、ロール状にした際のリブ状部分の形成の防止性、エッジエンボスロールの耐摩耗性に優れるトイレットロール及びトイレットロールの型押し一体化方法を提供することにある。
上記課題を解決した本発明は次記のとおりである。
<請求項1記載の発明>
複数枚の帯状のトイレットペーパー原紙が連続方向に沿って施された型押しによって積層一体化されてなる複数プライのトイレットペーパーをロール状に巻いたトイレットロールであって、
前記型押しは;
トイレットペーパーの連続方向に直行する幅方向に平行な短辺と、この短辺の両端を繋ぎ前記幅方向に対して45〜90°の角度を有する長辺とを有し、その短辺の長さが0.5〜0.7mmであり、短辺の離間距離が0.5〜1.8mmである矩形の単位凹エンボスが、
前記トイレットペーパー原紙の連続方向に0.9〜3.0mmの間隔で配されてなる単位凹エンボス列を、
トイレットペーパー原紙の連続方向に沿って、前記連続方向に直行する幅方向に2.5〜6.0mmの範囲内で離間して二列並列して有し、
かつ、各列の単位凹エンボスの二つの短辺が、トイレットロールの芯側における短辺が並列する他の単位凹エンボス列に近く、トイレットロールの引き出し端側に位置する短辺が並列する他の単位凹エンボス列に遠い位置関係である、
ことを特徴とするトイレットロール。
<請求項2記載の発明>
一方の列の単位凹エンボスが、その単位凹エンボスよりも芯側及び引き出し端側に位置する他方の列の各単位凹エンボスと、連続方向において一部重なるように配されている、請求項1記載のトイレットロール。
<請求項3記載の発明>
連続方向における重なり幅が、単位凹エンボスの二つの短辺の離間距離の10〜35%である請求項2記載のトイレットロール。
<請求項4記載の発明>
各単位凹エンボス列が、一個又は複数個を一組として、その一個又は一組が0.10〜0.25mmの距離で、幅方向左右にずれつつ繰り返し連続して配置されている列となっている、請求項1〜3の何れか1項に記載のトイレットロール。
<請求項5記載の発明>
表面に凸エンボスを有するエッジエンボスロールとこれを受ける受けロールとを有するエッジエンボス付与手段を用いて、複数枚のトイレットペーパー原紙を積層一体化するトイレットペーパーの型押し一体化方法であって、
前記エッジエンボスロール表面の凸エンボスの配列パターンが;
エッジエンボスロールの回転軸方向に沿う幅方向に平行な短辺と、この短辺の両端を繋ぎ前記幅方向に対して45〜90°の角度を有する長辺とを有し、その短辺の長さが0.5〜0.7mmであり、短辺の離間距離が0.5〜1.8mmである矩形の単位凸エンボスが、
前記回転方向に0.9〜3.0mmの間隔で配されてなる単位凸エンボス列を、
前記幅方向に2.5〜6.0mmの範囲内で離間して回転方向に沿って二列並列して有し、
かつ、各列の単位凸エンボスの二つの短辺が、紙面に早く接する側の短辺が並列する他の単位凸エンボス列に近く、紙面に遅く接する側の短辺が並列する他の単位凸エンボス列に遠い位置関係とされている、
ことを特徴とするトイレットペーパーの型押し一体化方法。
<請求項6記載の発明>
一方の列の単位凸エンボスが、その単位凸エンボスよりも紙面に遅く接する側及び紙面に早く接する側に位置する他方の列の各単位凸エンボスと、連続方向において一部重なるように配されている、請求項1記載のトイレットペーパーの型押し一体化方法。
<請求項7記載の発明>
回転方向における重なり幅が、単位凸エンボスの二つの短辺の離間距離の10〜35%である請求項6記載のトイレットペーパーの型押し一体化方法。
<請求項8記載の発明>
各単位凸エンボス列が、1個又は複数個を一組として、その一組が0.10〜0.25mmの距離で、幅方向左右にずれつつ繰り返し連続して配置されている列となっている、請求項5〜8の何れか1項に記載のトイレットペーパーの型押し一体化方法。
以上の本発明によれば、プライ剥離の防止性、バウンシングや片当たりの防止性、ロール状にした際のリブ状部分の形成の防止性、エッジエンボスロールの耐摩耗性に優れるトイレットロール及びトイレットペーパーの型押し一体化方法が提供される。
本発明の実施形態に係るトイレットロールの斜視図である。 本発明の実施形態に係る単位凹エンボスの形状を説明するための図である。 本発明の実施形態に係るエッジエンボスを説明するための図である。 本発明に係るエッジエンボスの付与態様を説明するための図である。 本発明に係る凸エンボスロールを説明するための図である。 本発明に係る凸エンボスロールのパターンを説明するための図である。 本発明の実施形態に係る他のエッジエンボスを説明するための図である。 本発明の実施形態に係る他のエッジエンボスを付与するための凸エンボスロールのパターンを説明するための図である。 本発明の実施形態に係る別のエッジエンボスを説明するための図である。 本発明の実施形態に係る別のエッジエンボスを付与するための凸エンボスロールのパターンを説明するための図である。 比較例1のエッジエンボスのパターンを説明するための図である。 比較例2のエッジエンボスのパターンを説明するための図である。 従来例のエッジエンボスのパターンを示す図である。 プライ剥離防止性の試験方法を説明するための図である。
次いで、本発明の実施の形態についてその比較例も含めつつ図1〜14を参照しながら詳述する。なお、説明は、トイレットロールの説明を主にしつつ、そのなかでトイレットペーパーの型押し一体化方法ついても説明する。
本実施形態に係るトイレットロール1を図1に示す。このトイレットロール1は、複数枚の帯状のトイレットペーパー原紙11,11がその幅方向の縁部において連続方向に沿って施された型押し(以下、エッジエンボスともいう)2によって積層一体化されてなる複数プライのトイレットペーパー10が紙管3にロール状に巻かれたものである。なお、エッジエンボス2が配される位置としては、トイレットペーパー10の幅方向両縁部、より具体的には両縁から50mm以内の範囲の縁部にそれぞれにあるのが好ましいが、必ずしもこの位置に限定されない。また、片側縁部のみに配されていてもよい。プライ数については、2プライから3プライであるのが望ましく、特に、2プライであるのが望ましい。また、トイレットペーパー10の紙厚は、100〜350μm、また、1プライ当りの米坪は、11.0〜25.0g/m2であるのが望ましい。このプライ数、紙厚及び米坪の範囲にあると使用時の柔らかさや吸水性を確保でき、また特に、後述の本発明に係る構成のエッジエンボス2による効果がより顕著となる。
なお、本実施形態に係る米坪とは、JIS P 8124(1998)の米坪測定方法によるものであり、紙厚とは、JIS P 8111(1998)の条件下で十分に調湿した後、同条件下でダイヤルシックネスゲージ(厚み測定器)「PEACOCK G型」(尾崎製作所製)を用いてトイレットペーパー10の異なる任意の五箇所を測定し、この五箇所の測定値の平均値をいう。
トイレットロール1の大きさ等は、限定されないが、一般的には、幅L1が100〜120mm、直径L2が100〜120mm、巻き長さ(トイレットペーパーの全長)が18〜70m、紙管外径L3が35〜50mmであり、本発明に係るトイレットロール1もこの範囲のものとすることができる。
他方、本実施形態に係るトイレットペーパー10に施されるエッジエンボス2は、以下のとおり特徴的なパターンとなっている。すなわち、エッジエンボス2は、これを構成する一つの単位凹エンボス20,20・・・の形状が、図2(a)(b)に示すように、トイレットペーパー原紙11,11の連続方向に直行する幅方向に平行な短辺E1,E2と、この短辺E1,E2の両端を繋ぎ前記幅方向に対して45〜90°の角度(図中、この角度を符号∠Aで示す)を有する長辺E3,E4とを有し、前記短辺E1,E2の長さL4,L5が0.5〜0.7mmであり、両短辺E1,E2の前記連続方向の離間距離L6が0.5〜1.8mmとされた矩形となっている。なお、図2(b)に示されるように、各短辺E3,E4の各長さは、必ずしも同一である必要はなく、幅方向に対する各長辺E4,E5の角度も同一である必要はない。したがって、本実施形態に係る単位凹エンボスの形状は、平行四辺形のみならず、台形であってもよい。
また、エッジエンボス2は、特に図3に示すように、各単位凹エンボス20,20・・・が、前記トイレットペーパー原紙11,11の連続方向に0.9〜3.0mmの間隔(この間隔を図中、符号L7で示す。なお、この間隔はピッチとも称される)、好ましくは等間隔でトイレットペーパー原紙11,11の連続方向に沿って配されて単位凹エンボス列20Lを形成しており、さらに、その単位凹エンボス列20Lが、前記連続方向に直行する幅方向に2.5〜6.0mmの範囲内で離間(離間の範囲を図中L8として示す)して二列並列している。さらに、このエッジエンボス2は、各列20L,20Lの単位凹エンボス20,20・・・の二つの短辺E1,E2が、トイレットロール1の芯側における短辺E1が並列する他の単位凹エンボス列に近く、トイレットロール1の引き出し端側に位置する短辺E2が並列する他の単位凹エンボス列に遠い位置関係とされ、もって、特に図1及び図3に示されるように、トイレットロール1の引き出し端側が開いた略ハ字或いは千鳥状に単位凹エンボス20,20・・・が連続方向に並ぶパターンとなっている。
本実施形態に係るこのエッジエンボス2のパターンは、単位凹エンボス20の形状と大きさ、さらに各単位凹エンボス20の配置による上述のトイレットロール1の引き出し端側が開いた略ハ字或いは千鳥状に単位凹エンボス20,20…が連続方向に並ぶパターンとなっていることにより、プライ剥離が好適に防止される。より具体的には、上記単位凹エンボス20の大きさ(面積)は、一般的なエッジエンボスの単位凹エンボス20の面積として比較的広い面積を有している。したがって、この大きさとすることで、各単位凹エンボス20によってトイレットペーパー原紙同士が圧着される部分の面積が広いことによるプライ剥離の防止性が高まる。また、トイレットロール1は、その使用時に引き出し側の端(先端)から引き出して使用されるため、使用時におけるプライ剥離は、引き出し側の端から生じやすい。本実施形態に係るエッジエンボス2のパターンは、特に、上記単位凹エンボス20の大きさの効果に加えて、特徴的な形状として、トイレットロール1の引き出し端側が開いた略ハ字状或いは千鳥状に単位凹エンボス20,20…が連続方向に並ぶパターンとしていることにより、引き出し端側の端から芯側に向かってエッジエンボス2による圧着部分が疎から密となる態様で連続方向に間欠的に配置されることになり、局所的に疎側から密側に圧着が高まるため、トイレットロール1の引き出し側の端においてプライ剥離が生じたとしても、それが芯側に向かって連鎖し難く効果的にプライ剥離が防止される。
また、本実施形態に係るエッジエンボス2のパターンは、ロール状にした際のリブ状部分の形成の防止性にも優れる。これについて説明すると、トイレットロール1は、図4に示すように複数枚の帯状に連続する積層された幅広のトイレットペーパー原紙11,11を、表面に凸エンボスを有するエッジエンボスロール5とこれを受ける受けロール6との間を通して、エッジエンボス2を付与して積層一体化した後、この積層一体化されたトイレットペーパー11Aをトイレットロール1の製品直径と同径に巻き取って中間製品であるログ90を製造し、その後にこのログ90を適宜の幅で裁断して製造する。なお、図中では、エッジエンボスロール5が上方と受けロール6が下方に位置しているが、その位置関係は上下逆でもよい。
本実施形態に係るエッジエンボス2のパターンを付与するには、そのパターンに係る凸エンボスが配列されたエッジエンボスロール5を用いる。すなわち、本発明に係る製造方法としては、図4〜図6に示すように、エッジエンボスロール5の回転軸に平行な幅方向に対して、平行な短辺e1,e2と、この短辺e1,e2の両端を繋ぎ前記幅方向に対して45〜90°の角度(図中、この角度を符号∠Bで示す。なお、上記∠A=∠Bとなる)を有する長辺e3,e4とを有し、その短辺L9,L10の長さが0.5〜0.7mmであり、短辺の離間距離L11が0.5〜1.8mmである矩形の単位凸エンボス20xが、前記回転方向に0.9〜3.0mmの間隔L12、好ましくは等間隔で配されてなる単位凸エンボス列20lを、前記幅方向に2.5〜6.0mmの範囲内(離間の範囲を図中L13として示す)で離間して回転方向に沿って二列並列して有し、かつ、各列の単位凸エンボス20xの二つの短辺が、紙面に早く接する側の短辺e1が並列する他の単位凸エンボス列に近く、紙面に遅く接する側の短辺e2が並列する他の単位凸エンボス列に遠い位置関係とされている、凸エンボスの配列パターンを周面に有するエッジエンボスロール5を用いてエッジエンボス2を付与する。
このエッジエンボスロール5によるエッジエンボス2の付与態様では、特に図6に示されるように、紙面に早く接する側が閉じた逆ハ字或いは千鳥状に単位凸エンボス20x,20x…が回転方向に沿って並ぶため、各列の単位凸エンボス20xが紙面に接して型押しする際に、単位凸エンボス列間に紙が寄らずに、逆に単位凸エンボス列間から遠ざかる方向に紙の皺が伸ばされるようになる。特に、本実施形態のエッジエンボス2のパターンでは、単位凹エンボス20の長辺E3,E4が連続方向に45°以上の角度を有しているため、エッジエンボス2の付与時に当該長辺E3,E4を形成するための単位凸エンボス20xの長辺e3,e4がエンボスロール5の回転に伴って紙面に接して型押しする際の抵抗が小さく効果的に皺が伸ばされやすい。したがって、本実施形態に係るエッジエンボス2のパターンは、付与時に単位凹エンボス列20Lの間に紙が寄り難いパターンであり、それゆえロール状に形成した際に、かかる単位凹エンボス列近傍がリブ状に形成されることが防止される。なお、単位凸エンボス列が離間しない単に逆V字型の形状を回転方向に連続するように配した凸エンボスのパターンでは、連続方向で単位凹エンボス間に皺が寄りやすく、また、広い圧着部分と相まってリブ状になることが好適に防止できない。
さらに、このロール状にした際のリブ状部分の形成の防止性は、本実施形態に係る単位凹エンボス20の形状が、各短辺E1,E2がトイレットペーパー10の連続方向に直行する幅方向に平行であることにもよる。例えば、本実施形態の比較例1として図11(A:紙面)に示す短辺E100,E200がトイレットペーパー10の連続方向に直行する幅方向に平行となっていないエッジエンボス2のパターンでは、図11(B:エンボスロール面)の矢印Pで示すように、エッジエンボス2の付与時に、前記単位凹エンボス120の短辺E100を形成するための単位凸エンボス120xの短辺e100に沿って紙が単位凸エンボス列間に寄り、単位凹エンボス列間に皺が発生するおそれがある。対して、本実施形態のように短辺E1,E2がトイレットペーパー10の連続方向に直行する幅方向に平行となっているエッジエンボス2のパターンでは、この短辺E1,E2を形成する単位凸エンボスの短辺e1,e2が紙面に対して線接触することになるため、短辺e1,e2に沿って紙が単位凸エンボス列間に寄るということがなく、上述の略ハ字状或いは千鳥状に単位凹エンボス20,20…が連続するパターンと相まって、単位凹エンボス列20L,20L間に皺が発生せず、ロール状にした際のリブ状部分の形成の防止性がより確実なものとなる。
さらに、本実施形態に係るエッジエンボス2のパターンは、付与時における利点をも有する。本実施形態に係るエッジエンボス2のパターンは、上述のとおり単位凹エンボス20が比較的広い面積を有している。換言すれば、単位凸エンボス20xの頂部の面積も広く、それによる耐摩耗性に優れる、また、単位凹エンボス20の短辺E1、E2がトイレットペーパー原紙11,11の連続方向に直行する幅方向に平行であるため、上述のとおりエッジエンボスロール5の単位凸エンボス20xは、エッジエンボスロール5の回転方向に対して直行する軸心方向に平行な辺e1,e2を有する単位凸エンボス20xとなる。係る単位凸エンボス20xである場合には、紙面に対して単位凸エンボス20xが押し付けられる際には、常に短辺e1から紙面に接し、また短辺e2から抜けていくことになる。単位凸エンボス20xが、菱形や四角形、三角形の頂点から接するパターンや円形の頂面を有するパターン、換言すれば、エッジエンボス2の単位凹エンボス20が、トイレットペーパー10の連続方向に頂点を有するような菱形や三角形のパターンであったり、円形のパターンであったりすると、その単位凸エンボス20xが紙面に接し始める際に頂点や円形の一点に過度に力が加わることになり、エッジエンボスロール5の特に単位凸エンボス20xの摩耗が生じやすくなる。例えば、本実施形態の比較例1及び比較例2として示す図11、図12に示すような短辺E100或いはE200が連続方向に平行でない場合には、付与時に単位凸エンボス120xの符号Pで示す点から接することになり、摩耗が生じやすくなる。本実施形態に係るエッジエンボス2のパターンは、付与時に単位凸エンボス20xが常に辺e1から紙面に接し、また短辺e2から抜けていくようになるため、一点に過度の力が加わることがなく、もってその摩耗が低減される。
さらに、本実施形態のエッジエンボス2のパターンでは、単位凹エンボス列20Lが二列並列されているため、対応する単位凸エンボス列20lも二列並列されることになり、単位凸エンボス20xが常に辺e1から紙面に接し、また短辺e2から抜けていくことと相まって、エッジエンボスロール5の各単位凸エンボス20x,20x…が紙面に対して安定的に接することになり、片当たりやバウンシングが効果的に防止される。また、この片当たりやバウンシングは、特に単位凹エンボス列20L又は単位凸エンボス列20lにおける、各単位凹エンボス20,20…又は各単位凸エンボス20x,20x…が、連続方向又は回転方向に等間隔であるとより好適に防止される。
ここで、特に、本実施形態に係るエッジエンボス2のパターンは、図7に示す形態のように、一方の列の単位凹エンボス20が、その単位凹エンボス20よりも芯側及び引き出し端側に位置する他方の列の各単位凹エンボス20,20と、連続方向において一部重なるように配されているのがよい(図7中、重なり部分を符号L14で示す)。換言すれば、一方の列の単位凹エンボス20のトイレットロール1の芯側の端部が、他方の列の単位凹エンボス20のトイレットロール1の引き出し端側の端部と、前記一方の列の単位凹エンボス20のトイレットロール1の引き出し端側の端部が、前記他方の列の単位凹エンボス20のトイレットロール1の芯側の端部と、それぞれ連続方向において重なるように配置されている。このパターンでは、トイレットペーパー原紙11,11の連続方向に沿って圧着部分が途切れることなく連続することになるためプライ剥離がよりし難くなる。また、このパターンでは、図8に示すように、エッジエンボスロール5のパターンが、一方の列の単位凸エンボス20xが、その単位凸エンボス20xよりも紙面に遅く接する側及び紙面に早く接する側に位置する他方の列の各単位凸エンボス20x,20xと、連続方向において一部重なるように配されていることになるため、紙面に常に各列の何れかの単位凸エンボス20xが接することになり、紙面に対してより安定的に接し、片当たりやバウンシングがより効果的に防止される。ここで、連続方向における重なり幅L14は、単位凹エンボス20の二つの短辺E1,E2の離間距離L6の10〜35%であるのが望ましい。対応するエッジエンボスロール5の凸エンボスの配列パターンで言えば、エッジエンボスロール5の回転方向における重なり幅L15が、単位凸エンボス20xの二つの短辺e1,e2の離間距離L11の10〜35%であるのが望ましい。この範囲であると、片当たりやバウンシングがより効果的に防止され、また、単位凹エンボス20が過度に密にならずエッジエンボス2に起因して紙が硬くなったりすることもない。
さらに、本実施形態に係るエッジエンボス2のパターンは、特に図9及び図10に示すように、各単位凹エンボス列20L,20Lが、一個又は連続方向に隣り合う複数個を一組として、その一個又は一組が0.10〜0.25mmの距離で、幅方向左右にずれつつ繰り返し連続して配置されている列となっているのが望ましい(図9及び図10は一個の例である)。図9は、各単位凹エンボス列20Lが、ある基準となる単位凹エンボス20Pの位置を基準として左側中央右側の繰り返し連続してずれつつ配置されている形態を示している(図中ずれを符号Xで示す)。但し、これに限らず、当該基準となる単位凹エンボス20Pを中央として、中央、やや右、右、やや右、中央、やや左、左、やや左、中央というように、右側、左側に各数回ずつずれるような態様や、単位凹エンボス20の組みが長尺方向に沿うサインカーブ軌跡上に位置する配置などでもよい。係るエッジエンボス2のパターンであると、図10に示すように、対応するエッジエンボスロール5の凸エンボスのパターンが、各単位凸エンボス列20lが、ある基準となる単位凸エンボス20pの位置を基準として左側中央右側の繰り返し連続してずれることになり、エンボス付与時に、単位凸エンボス20xと受けロール6との対応位置がエッジエンボスロール5の回転に適時に変化することになるためエッジエンボスロール5、さらには受けロール6の摩耗も低減される。また、特に中央を介し右側、左側にずれることで、エッジエンボスロール5の片当たりも防止される。
単位凹エンボス20が組を構成する場合には、その組における単位凹エンボス20の数は特に限定されない。回転方向に沿う各列を構成する単位凹エンボス20の個数に応じて、適宜設計することができる。この場合、各列における単位凹エンボス20の総個数の約数とするのが望ましい。このように約数個を一組とするとエッジエンボス2の付与時に回転が安定することになり、左右方向へのブレがより効果的に防止される。ここで、単位凹エンボス20の組を構成する単位凹エンボス20の具体的な個数は、30個以下とするのが望ましい。エッジエンボスロール5の直径にもよるが、一般的なエッジエンボスロール5の大きさであると30個を超えると、エッジエンボスロール5と受けロール6の対面位置の左右幅方向の位置変化が行なわれるまでの時間が長くなるため耐摩耗性の向上効果が小さくなる。好ましくは、1〜5個、より好ましくは1〜3個である。この範囲であると位置変化するまでの時間が長すぎず、特に摩耗防止効果に優れる。
ここで、本実施形態に係るエッジエンボス2における単位凹エンボス20のエンボス深さとしては、0.1〜1.2mmとするのが望ましい。型押しの条件でいえば、単位凸エンボス20xのエンボス高さを0.4〜1.2mmとするのが望ましい。この範囲であれば、プライ剥離を防止できる程度にしっかりとしたエッジエンボス2を付与でき、また、トイレットペーパー10に孔があいたり、過度にエッジエンボス2が目立つことが効果的に防止される。なお、このエンボス深さとすることの効果は、上述のトイレットペーパー10の米坪や紙厚において特に顕著となる。
他方、本実施形態に係るトイレットロール1を製造するにあたっては、本発明に係るエッジエンボス2の付与以外に関しては、既知の製造手順に準じて製造することができ、例えば、長尺の紙管を製造する工程と、その長尺の紙管に対して幅広のトイレットペーパーを用いてログを製造するログ製造工程と、ログを裁断して個々のトイレットロール1にする裁断工程と、順に経て製造する手順である。
そして、本実施形態に係るトイレットロール1は、そのログ製造工程において、図4に示すように、予めログ90の幅に対応する幅広のトイレットペーパー原紙11,11を巻きとった複数の原反ロール80,80から、それぞれ幅広のトイレットペーパー原紙11,11を繰出し、重ね合わせた後、紙管に巻き付けるまでの間に、エッジエンボスロール5及びこれを受ける受けロール6とで構成されるエッジエンボス付与手段56に通して、エッジエンボス2を付与して積層一体化すればよい。エッジエンボス以外のメインエンボスを付与する場合には、図示はしないが、各原反ロールから繰出した各トイレットペーパー原紙に対してメインエンボスを付与して、その後にメインエンボスが付与されたトイレットペーパー原紙11,11同士を重ね合わせた後に、エッジエンボス付与手段56でエッジエンボス2を付与するようにしてもよいし、各原反ロールから繰出した各トイレットペーパー原紙を重ね合わせた後に、メインエンボスを付与し、その後にエッジエンボス付与手段56でエッジエンボスを付与するようにしてもよい。さらには、予め複数枚のトイレットペーパー原紙11Aを積層した状態で巻き取った原反ロールから積層状態のトイレットペーパー原紙を繰出して、エッジエンボス付与手段56でエッジエンボス2を付与することもできる。
なお、エッジエンボス2やメインエンボスを付与する際のエンボス圧については、紙の厚みや密度などによって既知の範囲で適宜調整すればよい。
本発明に係る実施例1〜5のエッジエンボス、比較例1〜2のエッジエンボス、従来例のエッジエンボスに関し、プライ剥離性、ロール状にした際のリブ状部分の形成の防止性、及びそのエッジエンボスを付与するためのエッジエンボスロールの摩耗性について評価を行なったのでその結果を下記の表1に示す。
なお、表中の実施例1は、図3に示すエッジエンボスのパターンであり、実施例2〜4は図7に示すエッジエンボスのパターンであり、実施例5は、図9に示すエッジエンボスのパターンとした。単位凹エンボスの寸法等は、表1中に示すとおりである。
比較例1は、図11に示すエッジエンボスのパターンであり、比較例2は、図12に示すエッジエンボスのパターンであり、従来例は、図13に示すエッジエンボスのパターンである。図11〜図13中、比較例、従来例における単位凹エンボスは符号120、単位凸エンボスは符号120xで示している。比較例1〜比較例3における単位凹エンボスの寸法等についても表1中に示す。
型押しに用いたトイレットペーパーは、米坪が16.5g/m2のトイレットペーパー原紙を2枚重ねにした2プライ構造のものであり、紙厚は210μm(2プライ)のものとした。
エッジエンボスロールの摩耗性については、約18,000,000mのトイレットペーパー原紙に対してエッジエンボスの付与をおこなった後、エッジエンボスロールの摩耗の具合を目視にて確認し、従来例以下のものを×、従来例と同等の摩耗であったものを△、従来例よりも磨耗がないものを○、さらに摩耗がないものを◎と評価することとした。
プライ剥離の防止性については、図14に(1)正面視、(2)側面視を示したように、トイレットペーパーのエッジエンボスを含むようにして幅方向に20mm、連続方向にミシン目などを含まない範囲で100mm裁断した試料を用意し、その試料を連続方向の一方端から30mm剥離してその分離端25mmを引張り試験機の各チャックに固定してセットして、一方のチャックを100mm/minの速度で、50mm引張った際の、プライ剥離の強度を測定し、その測定値から評価した。評価は、この試験において4.5cN以上の測定値であれば、プライ剥離のおそれがほとんどないと判断できるため、測定値が4.5cN以上であるものを○と評価した。
ロール状にした際のリブ状部分の形成の防止性は、外直径42.8mmφ、幅114mmの紙管にトイレットペーパーを30m巻いたトイレットロールを作成し、エッジエンボス付与部分がリブ状にどの程度の高さ盛り上がっているかを確認した。具体的な確認方法は、各ロールを端面視して、端面の縁を基準としてエッジエンボス付与部分が外面側にどの程度の高さ凸となっているかを定規で計測した。なお、計測は、トイレットロールを定規とともに端面視で撮影して行なう。また、測定値は、5個のロールの平均値とした。
評価は、0.8mm以下であれば目視にてほとんどリブ状であることが感じられないため、0.8mm以下を○、さらに0.3mm以下であったものを◎とした。また、0.8mmを超えてくるとリブ状になっていることが目視にて感じられるため0.8mm超〜1.5mm以下を△と評価した。さらに、1.5mmを超えてくると明らかにリブ状部分が目立つようになるため1.5mmを超えてくるものについては×と評価することとした。
Figure 2016010573
表1に示されるとおり、本発明に係る各実施例は、トイレットペーパーのプライ剥離の防止性については、従来例以上の良好な結果となった。また、エッジエンボスロールの摩耗性については、単位凹エンボスの連続方向に平行な短辺を有さない比較例1や比較例2よりも良好な結果が得られた。
また、ロール状にした際のリブ状部分の形成の防止性は、従来例及び比較例2においてエッジエンボス付与部分が2.0mm、2.1mmほど盛り上がってしまいリブ状部分が顕著に形成されることが確認できた。また、比較例1においても1.5mm程度の盛り上がりが確認できた。これに対して各実施例では、30m巻きのいずれにおいても0.3〜0.5mmの範囲に収まり、他の部分より盛り上がらずリブ状部分が殆ど形成されないことが確認された。
このことから、本発明に係るエッジエンボスのパターンとすることにより、リブ状部分が形成されず見た目の意匠性に優れ、十分なプライ剥離の防止性を有し、さらにエッジエンボスロールの摩耗性についても良好であることが確認された。
1…トイレットロール、10…トイレットペーパー、11…トイレットペーパー原紙、3…紙管、2…エッジエンボス(型押し)、L1…トイレットロールの幅、L2…トイレットロールの直径、L3…紙管外径、20…単位凹エンボス、E1…単位凹エンボスのトイレットペーパー原紙の連続方向に直行する幅方向に平行でトイレットロール芯側に位置する短辺、E2…単位凹エンボスのトイレットペーパー原紙の連続方向に直行する幅方向に平行でトイレットロールの引き出し端側に位置する短辺、E3,E4…各短辺の両端を繋ぐ長辺、∠A…トイレットペーパー原紙の連続方向に直行する幅方向と長辺との間の角度、L4,L5…単位凹エンボスの短辺の長さ、L6…単位凹エンボスの短辺間の離間距離、L7…連続方向における単位凹エンボスの間隔、L8…単位凹エンボスの幅方向の配置範囲、20L…単位凹エンボス列、20x…単位凸エンボス、e1…単位凸エンボスの回転軸方向に平行で回転時に紙面に早く接する側の短辺、e2…単位凸エンボスの回転軸方向に平行で回転時に紙面に遅く接する側の短辺、e3,e4…各短辺の両端を繋ぐ長辺、L9,L10…単位凸エンボスの短辺の長さ、L11…単位凸エンボスの短辺間の離間距離、L12…回転方向における単位凸エンボス間の間隔、20l…単位凸エンボス列、L13…単位凹エンボスの幅方向の配置範囲、L14…単位凹エンボスの重なり部分、L15…単位凸エンボスの重なり部分、∠B…回転軸に並行な幅方向と単位凸エンボスの長辺との間の角度、56…エッジエンボス付与手段、80…原反ロール、90…ログ。

Claims (8)

  1. 複数枚の帯状のトイレットペーパー原紙が連続方向に沿って施された型押しによって積層一体化されてなる複数プライのトイレットペーパーをロール状に巻いたトイレットロールであって、
    前記型押しは;
    トイレットペーパーの連続方向に直行する幅方向に平行な短辺と、この短辺の両端を繋ぎ前記幅方向に対して45〜90°の角度を有する長辺とを有し、その短辺の長さが0.5〜0.7mmであり、短辺の離間距離が0.5〜1.8mmである矩形の単位凹エンボスが、
    前記トイレットペーパー原紙の連続方向に0.9〜3.0mmの間隔で配されてなる単位凹エンボス列を、
    トイレットペーパー原紙の連続方向に沿って、前記連続方向に直行する幅方向に2.5〜6.0mmの範囲内で離間して二列並列して有し、
    かつ、各列の単位凹エンボスの二つの短辺が、トイレットロールの芯側における短辺が並列する他の単位凹エンボス列に近く、トイレットロールの引き出し端側に位置する短辺が並列する他の単位凹エンボス列に遠い位置関係である、
    ことを特徴とするトイレットロール。
  2. 一方の列の単位凹エンボスが、その単位凹エンボスよりも芯側及び引き出し端側に位置する他方の列の各単位凹エンボスと、連続方向において一部重なるように配されている、請求項1記載のトイレットロール。
  3. 連続方向における重なり幅が、単位凹エンボスの二つの短辺の離間距離の10〜35%である請求項2記載のトイレットロール。
  4. 各単位凹エンボス列が、一個又は複数個を一組として、その一個又は一組が0.10〜0.25mmの距離で、幅方向左右にずれつつ繰り返し連続して配置されている列となっている、請求項1〜3の何れか1項に記載のトイレットロール。
  5. 表面に凸エンボスを有するエッジエンボスロールとこれを受ける受けロールとを有するエッジエンボス付与手段を用いて、複数枚のトイレットペーパー原紙を積層一体化するトイレットペーパーの型押し一体化方法であって、
    前記エッジエンボスロール表面の凸エンボスの配列パターンが;
    エッジエンボスロールの回転軸方向に沿う幅方向に平行な短辺と、この短辺の両端を繋ぎ前記幅方向に対して45〜90°の角度を有する長辺とを有し、その短辺の長さが0.5〜0.7mmであり、短辺の離間距離が0.5〜1.8mmである矩形の単位凸エンボスが、
    前記回転方向に0.9〜3.0mmの間隔で配されてなる単位凸エンボス列を、
    前記幅方向に2.5〜6.0mmの範囲内で離間して回転方向に沿って二列並列して有し、
    かつ、各列の単位凸エンボスの二つの短辺が、紙面に早く接する側の短辺が並列する他の単位凸エンボス列に近く、紙面に遅く接する側の短辺が並列する他の単位凸エンボス列に遠い位置関係とされている、
    ことを特徴とするトイレットペーパーの型押し一体化方法。
  6. 一方の列の単位凸エンボスが、その単位凸エンボスよりも紙面に遅く接する側及び紙面に早く接する側に位置する他方の列の各単位凸エンボスと、連続方向において一部重なるように配されている、請求項1記載のトイレットペーパーの型押し一体化方法。
  7. 回転方向における重なり幅が、単位凸エンボスの二つの短辺の離間距離の10〜35%である請求項6記載のトイレットペーパーの型押し一体化方法。
  8. 各単位凸エンボス列が、1個又は複数個を一組として、その一組が0.10〜0.25mmの距離で、幅方向左右にずれつつ繰り返し連続して配置されている列となっている、請求項5〜8の何れか1項に記載のトイレットペーパーの型押し一体化方法。
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